08/08/23 20:41:01 Nma3+xQc
とある日の放課後,今日も生徒会室ではいつもの四人が仕事を行っていた。
そんな中,生徒会室のドアをコンコンと叩く音がした。
「どうぞ~,鍵は開いていますよ~」
生徒会の一人,七条アリアはそう答えると,一人の生徒が入って来た。
「失礼します。新聞部の畑です」
「久しぶりだな,今日は何の用だ?」
生徒会長の天草シノが畑に問い掛ける。
「急な話で申し訳ないですが,写真部の清掃を行っていたのですけど,
私一人だけでは人手が足りなくて,それで生徒会なら手伝ってくれると思って訪れました」
シノの問いに畑は淡々と答える。
「そうか大変だな,だがこちらも仕事中だからな…」
どうしたものかとシノが悩んでいるところにタカトシが手を挙げる。
「あの…会長,なんなら俺が手伝いに行きましょうか?」
「私は構わないが仕事の方はまだ残ってるだろう?」
「あ…,そう言われればそうですね」
タカトシは自分の目の前に置かれている資料を見渡す。まだ半分しか終わっていなさそうだ。すると前からアリアとスズが,
「シノちゃん。それなら大丈夫よ。私の分はほとんど終わったから,津田君の残りは私とスズちゃんで引き継ぐわ。
それにね,力仕事もあるなら男の子の力が必要でしょう?」
「そうですよ,皆で手伝いに行っても逆に邪魔になるかもしれません」
難色を示すシノに二人が提案する。
「そうしてくれたら有り難いが,大丈夫か二人共?」
「平気よ~」
「私は問題ないです」
四人で仕事の調整をしている所に畑が,
「すみません。皆さんのお仕事を邪魔してしまって」
「いや気にすることは無い。困っている人を助けるのも生徒会の仕事だからな」
「みんな有難うございます。それじゃあ,畑先輩行きましょうか」
そう言って,タカトシと畑は生徒会室を後に写真部へと行った。