09/06/27 13:47:12 bUcXVo9N
>>774続き
何でこんな事をするのかと思考を廻らせているのお知ってか知らずか麗は淡々と喋り出した。
「お兄ちゃん、何で私がこんな事をするのか聞きたいって顔をしてるね。良いよ教えてあげる。最近、お兄ちゃん私を避けてるから何か寂しくなっちゃって…」
確かに最近は避けていたけど、それには理由がある。麗は義兄の俺が言うのも何だが可愛い、それこそ夏休み三週間前には俺と同じ学年の野郎共が、麗の夏休みの予定を教えろと群がるほどだ。
親父が再婚した時は、あの親父が再婚?!という衝撃が強く麗よりも親父の再婚相手、つまりは義母の方に興味が湧いて妹に対してはこれと言って特別意識はしていなかった。
しかし、麗の予定を野郎共が聞きに来た時に俺の中で何かが変わった。それが何か気付くのに時間はかからなかった。
焼きもちに似たモノが俺の中に産まれていたのだ。今までは気にもしていなかった麗が俺の中で、日に日にその存在を大きくしていくのを感じ、俺は何かの間違いだと思いつつも、意識的に麗を避けていた。
だけど、それとこれとどんな関係があるんだと思いつつも、麗の話をそのまま聞き続けた。