08/10/09 01:26:05 65ZrVwtX
幼馴染姉妹ルートのはずなのに川崎さんまで加わってるからさらなる泥沼を期待している俺guile
451:名無しさん@ピンキー
08/10/11 14:06:45 +3ZDTOMF
何かここって、真奈美と・・・を書いてる職人さんだけで成り立ってるね。
452:名無しさん@ピンキー
08/10/11 18:53:41 F0IcA3PD
他に職人がいないからな……
逆に言うならいなくなったらこのスレは過疎るな……
453:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:56:39 PrMU333v
ネタっつーかおおまかなあらすじは出来上がってるんだけども、
SSなんか書いた事無いんで形にならねーです
とくにエロシーンなんか実体験はおろかエロゲーすら未経験なんで何とも
454:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:10:34 x6X8wH3a
>>453
エロSSを読んだ事ぐらいはあるだろう……
455:名無しさん@ピンキー
08/10/11 23:32:23 PrMU333v
まあそれもそうか、色々と参考にしてみよう
シチュ的にほぼ確実に騎乗位になるためこのスレの他の作品と似た感じになりそうだが何とか挑戦
456:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:02:29 vxyYngAv
>>455
wktk
457:名無しさん@ピンキー
08/10/12 23:49:11 5GUxf3Qc
保守
458:名無しさん@ピンキー
08/10/13 00:46:24 ro1HHEV/
スレの性質上仕方のないこととはいえ、選択を迫られる度に最悪の選択肢を選び続ける主人公達が哀れだ
エロゲ化したら選択肢全てが地雷で実質バッドエンド1択の糞ゲーになるな
459:真奈美と美奈
08/10/13 04:00:07 SLfl11nH
むぅ。困った……。いや、修が悪気があってこんな提案をもちかけてきたわけではない。それはわかる。わかるのだが……。
如何せんことがことである。修が川崎さんを好きってことはわかるし、例えその恋の実る確率が
……そうだな、明日宇宙からジオンが攻めてきて地球との大戦争がおこるくらい―つまり限りなく0だ―低いとしても友人としては応援せねばなるまい。
しかし、だ。あの時、美奈をぶった真奈美。正直異常だと思った。いや、思ってしまった。
仮に俺が来て修と川崎さんのデートが成功するんならそれでいいんだけど……。
常に四人で行動するわけはないし、つまり俺と真奈美二人きりになる時もあるってことだ。
別に二人きりが怖いわけではない。あの時押し倒されたのは不意をつかれたからだし、いくら真奈美が鍛えているとしても、力じゃ負けないはずだ。多分……。
だから、別に暴力が怖いわけじゃないんだ。ただ、真奈美を変な目で見てしまいそうで嫌なのだ。
かつては最も信頼し気の置けない関係だった人間を、狂気などと捉えてしまいそうで嫌なのだ。
付き合いの深い分、えてしてそのような視線は気付かれやすいだろう。
「うーむ……」
屋上から見渡す風景は、いつもと変わらない。下を見れば蟻みたいに小さくなった車がひしめきあい、見上げれば澄んだ青空がある。
いつになったら俺は大人になるんだろう。大人だったら、こういうときもスパッと決めて誰も傷つけずに解決するのだろうか。
俺は昔から何も成長していないきがする。何が変わったんだろうか、俺は。
「わっ!!」
「ひっ……」
突然背後から肩をつかまれた。心臓が竦みあがり、びくっと飛び上がった。
「ぷっ……あっははははっ!!」
460:名無しさん@ピンキー
08/10/13 04:04:52 SLfl11nH
心臓をバクバクさせながら振り返ると、腹を抱えて笑い転げている女が一人。俺のクラスメート、安藤夏美だった。高校からの友達なのだが、結構話したりするし、中々いいやつだと思う。
「お前なぁ……」
ただ、元気すぎる。
「いや、ごめんごめん、つい出来心でさぁ」
にやけた顔からは、笑いをかみ殺そうとしているのが丸わかりである。
「……そうか」
自分でもわかるくらい憮然とした声だった。ほんとつまらん性格だと思う。少し自己嫌悪に陥りながら、俺は安藤に背を向け、再び冬の町を見渡す。
しかし安藤は帰る様子もなく、俺の隣で手すりに寄りかかり故郷の街並みに目を向ける。安藤の少し茶髪がかった髪が、冬の風になびいた。
「珍しいじゃん。あんたがサボりなんてさ。なんかあったの?」
いつもの元気で軽い調子とは違い、投げかけられた声は、さりげなく、柔らかかった。
「……安藤だって、いつもはサボりなんてやんないだろ」
真奈美の影響か、俺はむしろ居丈高に振る舞われたほうが楽に感じるようになっていた。
だからこうやって優しい口調だと、つい困惑してしまう。
「まあねー。ほんとどうしちゃったんだろ。自分、もっと器用な人間だと思ってたんだけどさ」
はぁー、とため息をつく安藤。
「へ?」
「いや、こっちの話。ところでほんとどうしたの? 今日……ううん、あんた最近ずっと変だよ」
自分はそんなにひどい顔をしていたのだろうか。いや、彼女以外からはそんな指摘をされなかった。
「藤崎さん、だっけ? あんたの幼なじみ」
思わずドキリとした。が、平静を装い、まぁ、と適当に相槌をうつ。不意に、安藤が俺に向き直るのがわかった。
「その子関係でしょ」
真っ直ぐに俺の心の中を言い当てた言葉に、俺は安藤に目を向けた。
「……まぁ」
はぁっ、と軽くため息がでた。おちゃらけているようで、こいつは洞察力だとか勘が優れているのだ。
「あたしにも、言えないこと……だよね? しょせん高校からの付き合いだもんね」
「あ、いや! 安藤のことはほんといいやつだと思うし、でも……ごめん」
高校からの付き合いだとかそんなんじゃないのだ。誰にも言えないことなのだ。
「んー……。ねえ、立石。今日残ってる授業ってなんだっけ?」
「確か現国と英語だな」
「げっ、あたしの嫌いなやつじゃん」
「お前の得意なの、数学だけだもんなぁ」
安藤は、数学だけは常に90以上をキープしている。他はからっきしだめだが。
「まあね。ねえ、立石」
安藤が、俺の手を握った。
「今からさ、遊びにいこうよ」
461:名無しさん@ピンキー
08/10/13 04:14:03 SLfl11nH
「ねぇっ、次はあれのってみよ!」
安藤の笑顔がはじける。もうかれこれ三時間は動き回っているのだが、全く疲れを見せない。さすが陸上部は違う。
「ほら、早く!」
彼女が走ると、少し短めにされた、紺のスカートがふわりと浮かび上がる。陸上部のくせ?に白いままの脚―というか全身あまり日焼けしていない―が眩しい。
俺たちは、あれから学校を抜け出し、電車で30分ほどのテーマパークにきていた。
平日だというのに、この国内最大のテーマパークは人でごった返している。地方のつぶれかけの遊園地に客を回してやりたいくらいだ。
「いやー、平日ってのは気分がいいねぇ」
あはは、とのんきに笑う安藤であるが。豪胆というか大胆というか。
学校を抜け出して、まさかこんなところまでくることになるとは。
「てか、何なんだよお前のチョイスは! ほとんどが絶叫系じゃねーか!」
ほぼ、安藤のリクエストに答えていたのだが、こいつの選んだのはお化け屋敷やらジェットコースターやら……で。死にたいれす。
「いやー遊園地ときたら絶叫系+お化け屋敷でしょ! レストランに来て電気製品を買おうとするやつなんている? 断じていない!」
「……どうでもいいけど、そろそろ帰ろうぜ」
「えー!? 立石さぁ、もうギブなわけ?」
明らかに不満げな表情になる安藤。
「違う! 時間もう四時半過ぎてるの!」
俺は携帯電話のデジタル時計を見せる。
「あちゃ。もうこんな時間か。楽しい時間はすぐ過ぎるからね」
「そういうこと。じゃ、いこうぜ」
「ちょっと待って」
安藤が、俺の腕を掴んだ。
「最後に、あれ乗っていこ」
「いやー、すごい眺めだね!」
「だな」
俺たちは、最後の締めに観覧車に乗っていた。夕暮れのこの時間、観覧車から見る景色はとても美しい。闇に沈もうとしている町が、とてもはかなく、そして幻想的だ。
「あ、そういやなんで俺らこれに乗れたわけ?」
実際、この観覧車には長蛇の列ができていた。安藤が「交渉しにいってくる」とか言って、一人で観覧車の係員の元へいったのだが。
「あーそれは企業秘密」
おい、目が泳いでるぞ。いっとくが、脅迫は犯罪だぞ。
「あ、ねえ! あっちってさ、うちらの学校のほうだよね?」
安藤が俺に背を向け、外の景色を指差した。
「うん。だな」
「すごー!! 学校が全然見えない!」
安藤の表情は見えないが、キラキラと瞳を輝かせているのだろう。当たり前だろ、などと突っ込むのは無粋だろう。
あ、弁解しとくけど、こいつは馬鹿じゃないぞ。テストはいつも赤点ギリギリだけどさ。それは部活を頑張ってるからだ。多分。
「ねえ、ここからの風景、綺麗だよね」
安藤の表情は見えない。だが、少し声のトーンが落ちているように感じた。
「だな。綺麗だと思う」
「じゃあさ、あたしとどっちが綺麗かな」
安藤は、景色を見たままだ。冗談でいってるんだろう。少し声に笑いが含まれていた。と俺は思った。
「……風景と人間を比べられるわけないだろ」
「あはは、それもそうだよね」
心底楽しそうに笑う。安藤はこちらをみない。
「じゃあさ、藤崎さんとこの風景なら、どっち?」
「お前、真奈美も人間だぞ。てか俺の話を聞けい!」
「あははは、ちゃんと聞いてるって!」
絶対聞いてない!こいつは聞いてない!
「じゃあさ、藤崎さんとあたしだったら?」
からかうのもいい加減にしろ、と言おうとした。言えなかった。
「……突然どうした?」
だから、こう言うしかなかった。こちらを向いた彼女の瞳には、ただ濁ったようななにかが浮かんでいた。
ちょうど、この夕暮れの景色のような。これから、さらにまどろんでいくであろう何かだった。
そして、あの時の真奈美に似た―。
462:作者
08/10/13 04:21:15 SLfl11nH
お久しぶりです。最近ペースが落ちてすみません。でも最近は不眠症以外は健康そのものです。これもみなさんのおかげであります。多分。
なんか俺の健康スレみたいですんませんw
勉強はそこそこ順調です。ってなんか変ですよねw恐らくエロパロ板で勉強とか報告してんの俺くらいだろうなぁ。まぁ優しいここの住人さんたちに感謝っす。
>>455
。wktkせざるをえない!
463:名無しさん@ピンキー
08/10/13 06:22:19 VlwGwpUR
>>455おー、期待してるぜよ
>>462やあ作者(´・ω・`)あなたの作品いつも楽しみにしながら読んでいるよ、投下ペースが遅くなってしまうのはわかるが無理だけはしないでくれ。勉強がまず第一だからね(´・ω・`)
そして新キャラキター(゚∀゚)どんどんフラグ立つねえwww
464:名無しさん@ピンキー
08/10/13 10:57:28 /icXeAIG
なんつうエロゲ体質主人公……
465:名無しさん@ピンキー
08/10/13 12:47:44 fajBwt5A
第3…いや第4勢力ktkr
466:名無しさん@ピンキー
08/10/13 12:56:42 4XMMxZL9
>>80
7人が狙ってるのは長谷川さんの思い込みで、他の女の子と話しているの
なんかを見た時に、勘違いして病み具合が激しくなるのがいいな。
467:名無しさん@ピンキー
08/10/13 13:15:38 tDWEJQuR
>>455
カモン!
出来次第まったり投下していってください。
楽しみにしてるんだぜ!
>>462
フラグ立ちまくりktkr
GJだぜ!
そして眠れない時はホットミルクだぜ。トリプトファンだぜ?
468:名無しさん@ピンキー
08/10/13 16:49:08 ZDNL3MYW
URLリンク(r4.bannch.com)
469:名無しさん@ピンキー
08/10/13 17:01:29 cHWXNvW5
百合はNGなのかこのスレ
470:名無しさん@ピンキー
08/10/13 19:38:09 fajBwt5A
女が女をレイプする事を逆レイプと呼ぶのであればOKなんじゃね?
俺はその辺の定義は分からん
ただ、俺的にはおk
471:名無しさん@ピンキー
08/10/14 09:37:20 hiayt/O+
>>469
俺もまぁ許容範囲だとは思う
472:名無しさん@ピンキー
08/10/14 12:24:22 lMetP+9H
出来れば百合はよそでやって欲しいというのが本音
サブではありだけどメインは女×男が望ましいな
473:名無しさん@ピンキー
08/10/14 19:09:10 ApxL1Fz/
ここでいいじゃん
474:名無しさん@ピンキー
08/10/15 02:09:50 7RiX8nav
俺は百合属性はないけどその辺は作者の良心に任せる
個人的には女が責められるのは逆レイプとは言わないと思うよ
475:名無しさん@ピンキー
08/10/16 17:14:00 FiY+od7j
ふ‥
476:名無しさん@ピンキー
08/10/16 22:08:00 Gw3tk4fb
前半部すら書き終わらないのにエロパロでエロネタ書いて叩かれたスレを見つけてしまって俺涙目
477:名無しさん@ピンキー
08/10/18 00:25:51 dcdLjjhT
投下来ないね・・・・
478:名なし
08/10/19 14:28:26 upLNvW2f
マダー?
479:名無しさん@ピンキー
08/10/22 18:14:51 XKr+0uqf
>>462
俺はまだ、待ってるぜ!!
480:名無しさん@ピンキー
08/10/23 21:00:59 KuL/lcHs
良いスレを見つけた
>>462、あんたのが一番面白いですぜ
まだ続いてるとは驚き、頑張ってくだせえ
481:名無しさん@ピンキー
08/10/25 18:40:16 wgzRoGhd
保守
482:名無しさん@ピンキー
08/10/26 19:33:07 MK9QLgxF
>>294
吉良
>>305
フーゴ
>>416
「プロシュートの兄貴ィッ!」 というかペッシ
>>462
続きにも期待 wktk
483:名無しさん@ピンキー
08/10/26 19:34:32 MK9QLgxF
>>458
そだ |------、`⌒ー--、
れが |ハ{{ }} )))ヽ、l l ハ
が |、{ ハリノノノノノノ)、 l l
い |ヽヽー、彡彡ノノノ} に
い |ヾヾヾヾヾヽ彡彡} や
!! /:.:.:.ヾヾヾヾヽ彡彡} l っ
\__/{ l ii | l|} ハ、ヾ} ミ彡ト
彡シ ,ェ、、、ヾ{{ヽ} l|l ィェ=リ、シ} |l
lミ{ ゙イシモ'テ、ミヽ}シィ=ラ'ァ、 }ミ}} l
ヾミ  ̄~'ィ''': |゙:ー. ̄ lノ/l | |
ヾヾ " : : !、 ` lイノ l| |
>l゙、 ー、,'ソ /.|}、 l| |
:.lヽ ヽ ー_ ‐-‐ァ' /::ノl ト、
:.:.:.:\ヽ 二" /::// /:.:.l:.:.
:.:.:.:.:.::ヽ:\ /::://:.:,':.:..:l:.:.
;.;.;.;.;;.:.:.:.\`ー-- '" //:.:.:;l:.:.:.:l:.:
484:名なし
08/10/29 06:55:33 sQa8XQUt
もう16日立ってるのに投下こないww
485:名無しさん@ピンキー
08/10/29 13:43:09 Bv8I2587
全裸にネクタイ、靴下履いて正座で待機!
486:名無しさん@ピンキー
08/10/30 00:23:40 1FPX8M7k
URLリンク(imepita.jp)
487:真奈美と美奈。
08/10/30 23:53:53 0HncxUwT
「あれ? こんなところで何してるんですか?」
テーマパークから帰ると、いつものように校門で待っていた美奈と遭遇した。健気に待ってくれている美奈を差し置いてテーマパークに行っていた(しかもサボリ)ことが、罪悪感を煽る。
「いや、ちょっと気分転換にさ。ほら、無性に走りたくなることとかあるだろ?」
「つまり、サボリですね?」
美奈はニッコリと笑って指摘する。
「Exactly(その通りでございます)」
俺はぺこりと頭を垂れた。
「はぁ……。兄さんはもう少しで受験生なんですよ? 困るのは兄さんなんだから」
お前はすでに受験生だろ、言いかけたが、やめておいた。美奈に成績を聞くのは愚問だ。
「ところで兄さん、この方は?」
美奈の視線が、俺の傍らにいる人物―安藤夏美―に向かう。
「あー……えっと」
「親友、兼クラスメートだよ。君は?」
俺が判断に迷っていると、横から活発な声が割り込んできた。安藤は俺に密着し、仲の良さをアピールするようにいう。
美奈は一瞬虚を突かれたような表情になったが、しゃんと胸を張って言った。
「妹、兼幼なじみ、兼恋人の最強コンボとでも言っておきます」
美奈が言い終わるのと同時に、下校時間を告げるベルが鳴り響いた。
「「……は?」」
俺も安藤も、恐らく世界一間抜けな表情をしていたに違いない。ぽかんとした表情ってのは、こういうのを言うんだろうな、とふと心の片隅で思った。
「もちろん一部はジョークです。面白くなかったですか?」
んな真顔で言われても、冗談とは思えないちゅーねん。
「いや、なんというか、びっくりした」
「うん、まあ、面白い子じゃん。てか君は立石の妹さん? 妹さんいるなんて聞いてなかったけど。それに恋人って……?」
安藤が凍りついた雰囲気を変えようと話題を振る。この辺は体育会系、手慣れたもんだ。
「私は妹さんではありません。藤崎美奈という名前があります」
美奈は相変わらずマイペースである。いや、昔はここまで不思議じゃなかったんだが。ほんとに。
「ふーん……。なんか、あんまり分かった気にはならないけど……。美奈ちゃんか。あたしは安藤夏美。よろしくね!」
「ええ、是非とも」
美奈が握手のため手を差し出すと、安藤もそれを握った。……一応仲は順調なのか?
「てかー、立石さぁ、妹でもない人に兄さんって呼ばせてるわけ?」
「……えっ?」
「……もしかして立石ってロリコン?」
ジトーと、怪しいものでも見るかのような目。あれ、もしかしたらのもしかして俺ロリコン認定?
「違う! 断じて違うぞ!」
「犯罪者はみんなそういうのよ! 美奈ちゃん、どうなの?」
「実は毎晩毎晩兄さんに……こ、これ以上はとても言えません」
「美奈も悪乗りしすぎ」
コツンと美奈の頭を叩くと、むぅと少し拗ねた表情になる。
「迫真の演技だったでしょう?」
「そういう問題じゃないっての」
「ふふ。確かに悪乗りが過ぎました。ところで、そろそろ教室に戻った方がいいのでは? 荷物をとりにきたんでしょう?」
そうだった! 携帯で時間を確認すると、すでに放課後になってかなり時間が過ぎている。
「やべ。美奈、少し待っててくれ」
俺は安藤と共に、夕暮れの学校に戻った。
488:真奈美と美奈。
08/10/30 23:56:00 0HncxUwT
「ねぇ、立石」
人気のない校舎にはいると、安藤が口を開いた。
「……あのさ」
安藤は俺の手をつかみ、立ち止まった。
「ん?」
振り返ると、先ほどとは違う表情の安藤がいた。「さっきの子とは、本当に何もない?」
その声には、幾分かの切実さと、幾分かの探りが込められていた。
「……なんだよ、マジで俺のことロリコンだと思ってるのか?」
さすがにむっとして言い返した。まさか本気でロリコンだとでも思っているのか?
「ううん、そうじゃなくて……ちょっと気になって」
少しきつく言ったのが効いたのか、さすがにばつの悪い表情になる。というか、そもそも安藤が気にすることなのだろうか?
「んじゃ、以後は気にすんな。本当に何もないから」
これは嘘ではない。本当に何もないのだ。今のところは。ただの恋人関係にあるだけ。
「うん、ならいいんだけど……」
安藤は少し疑っているみたいだが、一応は納得してくれたみたいである。
「ところで、さっきの子、どっかで会った気がするんだけど」
「いや、それはないだろ。勘違いじゃね?」
そもそも安藤の家の地区と俺たちの地区は結構、いや、かなり離れている。地区というかそもそも町が違うのであるから、小学も中学も一緒なわけはない。
「そっか、そう……だよね。あたしの勘も当てになんないもんだねー。なんとなく……思ったんだけど」
安藤は、からからと笑った。
「何を思ったんだよ?」
「秘密だよ!」
安藤は俺に向日葵のような笑顔を向ける。
「ほら、急ごうよ!」
安藤が遠ざかっていく。一歩、二歩。少しずつではあるが、着実に。
「あ、ああ」
辺りはもう、すっかりと暗くなっていた。
489:真奈美と美奈。
08/10/30 23:59:43 0HncxUwT
こんばんは。二週間以上間を空けてすみません。そろそろ受験シーズンなので、本当に申し訳ないんですが……。
次は今より遅くなるかもです。できるだけ気分転換や待ってくれてる人のために書こうとは思ってますが……。
最近は体調はそこそこです(笑)
490:名無しさん@ピンキー
08/10/31 01:09:46 d10L/8js
どの子に逆レなのか
491:名無しさん@ピンキー
08/10/31 01:10:57 d10L/8js
ごめん間違ってエンター押しちゃったorz
どの子に逆レされるのか!
非常に楽しみだぜ!
GJ!
それと受験がんばれ!自分のペースで書いていってください。
全裸正座でおとなしく待ってます。
492:名無しさん@ピンキー
08/10/31 01:15:43 u56zUjYq
ロリコンを侮辱するんじゃねえええ!!!
493:名無しさん@ピンキー
08/10/31 08:59:40 06fk6zl5
ろりこんは びょうきです。
さあ、ロリスレに帰るんだ。
俺と一緒に。
494:名無しさん@ピンキー
08/10/31 15:08:47 z1Lz9586
GJ!!
さぁ早く体調を崩すんだ!
495:名無しさん@ピンキー
08/10/31 15:44:27 OOO60BM6
GJ、だんだんウマーな展開になってきたな。
とりあえず無茶はしないでくれ、自分のペースで構わないから。
ただ……エターならないで欲しい……この通りだOTL
496:名無しさん@ピンキー
08/10/31 16:37:39 CtWfzD5R
エターならないで?どういう意味なん?
497:名無しさん@ピンキー
08/10/31 20:19:51 ADuMLyVv
エターナル…永遠
永遠にお待ちください、つまり作品未完のまま作者逃亡…って事かのう
俺の勝手な推論によると
498:名無しさん@ピンキー
08/10/31 20:25:43 EGIthCeq
エターなる…ツクール用語。作品が未完成のまま永久封印になること。
元はラウンジの派生だが、現在ではVIP他広範に用いられる。
派生語)エターなるの海、フォビドゥン
499:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:28:45 keUF7g5B
>元はラウンジの派生だが、現在ではVIP他広範に用いられる。
聞いたこともねぇよ。
これだからラウンコのクソどもとVIPPERときたら・・・
500:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:59:53 DViWHJoY
ド サ ッ
「ちょっ・・・・・・何すんだよ>>499!?」
「ねぇ、なんで>>498はそんなこと言うのかなぁ・・・・・・
あたし「エターなるが以下ry」なんて、聞いたこともないよ?」
「いや、そのそれは・・・・・・」
「あたしや他の人たちが何も知らないと思って、
まるでそれがあたかも広く使われてるんだって触れ回って・・・・・・」
「だから、違うんだってば・・・・・・」
「なにが違うの!?これだからあなたみたいなVIPPERはっ!
・・・・・・・・・もういいよ、これ以上そんなこと言うんだったらおしおきしてあげる」
「待て!話せばわかっ・・・・・・むぐぅっ・・・・・・!?」
「これでもう逃げられないね。
大丈夫だよ?おしおきって言ったって、別に痛いことするつもりはないから」
「むーっ!むーっ!」
「・・・・・・・・・さ、始めよっか?」
・・・・・・こっちに落とすSSに行き詰まってるうちに、
>>498-499がこんな調子で脳内変換されてしまった、2人ともマジゴメン。
まだ完成には程遠いってのに、一体何やってんだろ俺はorz
501:名無しさん@ピンキー
08/11/05 23:00:53 Kf/b6lzc
>>500
迷いながらも進んでいるんだと思います。
502:名無しさん@ピンキー
08/11/06 00:25:58 yL+25STQ
とりあえずエターナル発言の張本人です(´・ω・`)
とりまごめんなさい、おとなしいヤンデレっ娘に見つかるまで吊ってきますわい
503:名無しさん@ピンキー
08/11/06 12:31:33 jS88+BWO
はぁはぁ・・っ・・・!
504:名無しさん@ピンキー
08/11/06 16:02:08 jS88+BWO
GGJ!!
505:名無しさん@ピンキー
08/11/11 23:00:18 DJwb0oeb
ほし
506:名無しさん@ピンキー
08/11/17 04:15:52 GSX2Kg1C
ほ
507:名無しさん@ピンキー
08/11/20 00:40:58 P/VMQIA8
し
508:名無しさん@ピンキー
08/11/20 16:03:23 KGnvUpPR
ゅ
509:名無しさん@ピンキー
08/11/20 20:27:40 3Uz7jQCm
保守
510:名無しさん@ピンキー
08/11/22 01:28:07 to0ZY7oz
あら・・・
職人様はいらっしゃらないのか・・・
ほ し ゅ
511:真奈美と美奈。
08/11/22 12:00:02 BaF9O5xO
「で、兄さん。なぜ授業をさぼったんですか?」
抑揚のない、無機質な声。いや、その声音はわずかに怒気を含んでいるようだ。てきとーに頼んだコーヒーには、誰も手をつけていない。
俺たちは、学校から場所を移してファミレスに来ていた。
ちなみに、美奈の要望により安藤も一緒である。
「……だからリラックスのためだって」
美奈の視線が痛い。ジト目というかなんというか……。いや、そんな次元じゃない。
「浮気ですか?」
問いつめるように、視線を突き刺してくる。
「いや、そんなんじゃ」
「だったらどうして嘘をつくんですか!!」
店内に一際大きな声が響く。周囲の視線が一気にこちらに集まる。
「い、いやさ。美奈ちゃん、あたしが誘ったから悪いのは立石じゃなくて」
「あなたは黙っていてください」
美奈の冷たい一言で、安藤は押し黙る。いや、そうするしかなかったのだろう。先ほどの冗談を言い合っていたような朗らかさは全くなかった。
美奈はつまり、俺だけに答えろ、と。そういっているのだ。
「嘘なんてついてないってば……」
基本的に冷静なはずの美奈がここまで怒りを露わにするのはあの時以来だ。普段から怒りっぽい人間を相手にするのは簡単だが、美奈のような普段冷静な人間はたちが悪い。
「嘘なんてついてない? 兄さんは私を誰だと、何だと思っているんですか!?」
512:真奈美と美奈。時々安藤。
08/11/22 12:01:31 BaF9O5xO
「あ、あの、お客様……店内ではお静かに……」
さすがに見かねたらしいウェイトレスが注意をしにきた……が、それを最後まで言いきることは出来なかった。美奈が一瞥をくれただけで、ウェイトレスはヒッといって引っ込んでしまったのだ。それに力を得たかのように、美奈は勢いを増した。
「いいですか?兄さん。私は兄さんの何ですか?彼女ですよね?なのになぜ隠し事をするんですか?そもそもばれないとでも?私は兄さんの幼なじみですよね?私は兄さんのことならなんだってわかっています。その私に! なぜ嘘をつくんですか!?」
コーヒーカップから立ち上る湯気が揺れる。
言ってることがめちゃくちゃだ。いや、言いたいことはわかる。のだが……。
「答えられない、と。なるほどですよ、兄さん。つまり私のことはもう彼女でもなんでもないと。好きではなくなったと。そういうわけですね?」
「い、や、んなことは」
美奈はやけに饒舌にまくしたてる。そんな美奈を、安藤は呆然と見つめていた。
「それは違う、と。つまり兄さんは依然と私のことを愛していると。そういうことですか?」
「……そうだよ」
そうだ。俺は美奈のことが好きだ。これは事実だ。だが、こんな言い合いは不毛に思える。
「だったら、証明してください」
「……証明?」
思わず、美奈の話に引き込まれた。
「そうです。愛しているという証明です」
愛しているという証明? 証明と言われても、愛しているから愛しているとしか言いようがない。
「とか考えてますよね?」
「……ああ」
「言ったはずですよ。私は兄さんのことなら、何でもお見通しですからね」
美奈は自信ありげに宣言する。
「……そうみたいだな」
「兄さん、あなたの考えは正しいです。確かに愛の気持ちそのものの具体化することはできません。が、少なくともそれを行為に表すことはできるのではないですか?」
「……つまりどうしろと」
女の方から言わせる気ですか、とつぶやいた後、
「私とセックスしてください。そう言ったんですよ」
美奈はもったいぶるように、しかしはっきりと宣言した。
513:作者。
08/11/22 12:03:58 BaF9O5xO
こんにちは。またまた遅くなってすみませんwえたーなることはないので安心してくださいwただ、今まで以上に遅くなると思います。
すみません。勉強がんばります。皆さんも体にきをつけてください
514:名無しさん@ピンキー
08/11/22 16:05:54 F7ohSXK7
おひさしぶりGJ!
うはw公共の場の会話じゃねぇwww
でもそれがいい
えたーにならないって聞いただけで安心したよ
うp主も体調気を付けて頑張ってくれ
515:400
08/11/22 16:18:42 GtdIvtcR
400です。文章力皆無です。
理にかなわないと言われてあきらめかけたんですが、励ましの言葉もいただけたのでがんばっています。
でもいったん挫折したせいで最初書いてたときの気分が思い出せないことと、
経験地の無さから我ながらひどいことになってます。
結局もとの構想からはだいぶ外れてしまいましたがせっかくだから投稿させてもらいます。
「――――!」
悪夢を見た。
しかも知り合いを犯す淫夢を……情けないが思わず悲鳴をあげながら跳ね起きてしまった。
頭が重い。太陽が西側にある。なんでだっけ? と少し考えて、風邪をひいて学校を休んだことを思い出した。
夏風邪だな、バカしかひかないらしいし、昨日傘が無いのに夕立の中を走ったのが悪かったか。
そんなことをつらつら考えていると徐々に意識がはっきりして来た。
寝汗でべっとり張り付いた服が気持ち悪い、ちょっとあれだけどシャワーを浴びよう。そう思って部屋から出た。
どうやら家には誰もいないみたいだ。
見舞に来るような友達は高校違うし、両親はまああれだし、バスケ部の連中はみんな大会とかで忙しいだろうし……、
ってかこの時期に休んでてオレはだいじょぶなのか? ダメだろ。
シャワー浴びたら学校に行って部活にでよう、ちょっとくらい大丈夫だよな……。そう思った。
多分その油断が良くなかった。じゃなきゃあんな夢を見た罰だ。
家からも学校からも十二分に遠い場所で大きな入道雲が空に現れた。
「ぬ、ぬれたぁ~」
予想通り無駄に激しく降ってくれた夕立との戦いは、それでも先に気付いて雨宿りできる場所
―近くの公園の巨木―に当たりをつけられた分昨日よりはマシだった。
かなり濡れはしたが幸いここにはベンチがあるし、部活の道具を入れたバックは防水できてるから
中のタオルが無事だった。服を絞り体を拭きながら考える。
(やまないな……下校中の生徒見つけられたら入れてもらうんだけど)
残念ながらここは公園の中だ。外ならともかく中を通学路にしてるやつなんているのかな? 多分いないだろう。
それでも……。と一縷の望みを託し夕立の中に目を懲らしていたら、走る一つの人影が目についた。
長い黒髪、白っぽい肌、見覚えのある制服、鞄、顔。
「樋口!?」
驚きのあまり出た声は思ったより大きかったらしい。夢にでてきたクラスメートがこちらを向いて走ってくる。
気をしっかり持て、オレ。
516:400
08/11/22 16:23:23 GtdIvtcR
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
びしょ濡れで走って来た樋口の頬は、微かに赤かった。けっこう長い距離を走ったきたのかも知れない。
息も荒い。服が濡れて張り付いてる、その向こう側にシュガーブラウンを確認してしまい、慌ててそこから目を反らした。
「さ、災難だったな樋口……随分走らされたみたいだし」
「ああ、新堂さんでしたか」
助かりました。そういって顔を上げた彼女は、ゆっくりと息を整えて微笑んだ。
自分を呼び止めたのが知人であることがわかって安心したらしい。
一瞬その微笑みに目を奪われ、そしてさっき見た夢を思いだし鬱な気分になった。
タオルを取り出して彼女に差し出す。
「使えよ、そのままだと風邪ひくだろ」
「え? あ、えっと」
「オレが使った後だからあれだけど、まあ雨に濡らして絞るなりなんなりしてくれ」
「あ、いえ、それは全然大丈夫なんですけど」
半ば押し付けるようにタオルを渡したが、樋口はぶつぶつ言って動かない。
あれか、見ないで下さいね……、とか? 要するに服を脱いで絞ったりとかしてる間は
裸にならなきゃいけないのが嫌だと? 色々目にあれだからなんとかしてほしいんだけどな。
「他に誰かきたりしないでしょうか」
「え?」
予想外の言葉が来た。あれ、オレはいいのか? 信用されてる?
いや、そんなわけ無いか。罪悪感が押し寄せてくるからそう思いたくないし。
「まあだいじょうぶじゃないかな。降り初めてから大分時間たったし」
「でも……二度あることは三度あるといいますし」
中々話が進まない。しょうがない、着ていたシャツ―所謂体操服だが―を脱いだ。
風通しがよく出来てるからちょっと寒いけど、おかげでもう殆ど乾いている。
オレの唐突な行動に驚いて硬直した彼女は、我に帰ると慌てて目を反らした。
……なにか言ってくれたりすると反応しやすいんだけどな。まあ、いい。
「これも貸してやるから」
「え……」
「迷うなら使えよ。オレと違って頭いいんだから、普通に風邪ひくぞ? それに脱いだオレがバカみたいじゃないか」
「……新堂さんはバカじゃないですよ」
語調を強めたのが効いたらしい、ブツブツ言いながら彼女はオレのシャツを受け取った。
……これって女の子に無理矢理自分の服を着せてるわけだよな、オレは変態か?
そんなことを考えながらボーッとしていたら、絞られた服から水が滴る音がしてきた。
今は裸か下着か……もうオレのシャツを着ているのか。そんなことを一瞬考えてしまったのが嫌で、
雑念を払うように頭を振った。
「どうかしました?」
517:400
08/11/22 16:25:10 GtdIvtcR
「え? いや、なんで?」
「首を振ってましたから」
こっち向いて着替えてんのかよ、普通後ろ向くだろ!
「い、いや別に」
「そうですか」
「それ、服乾くまできてていいから」
話題を反らしたくてとっさに適当なことを言う、まあそんなに寒くないから別にいいけど。
「ありがとうございます……もうこっち向いても大丈夫ですよ」
「そう?」
「シャツ、着てますし」
「いやその……胸、とか」
気になったことを遠慮がちに聞いたら一瞬間が開いた。
「私、胸はちいさ……下着がないと困るほど大きくないです、から」
「それ、下着吊ってるってことだろ……」
「あ」
本当に吊ってるかどうかは知らないけどどうやらまだ振り向くわけにはいかないらしい、
こんな会話顔をあわせたまま出来るわけないしいいんだけど。
樋口が自分の胸の大きさを自分で言及しちゃったせいで余計に気まずい空気が流れてるし。
「えっと……その……そういえば新堂さんは何故ここに?」
「そりゃ雨宿りのためだよ」
とりあえずこの空気をなんとか出来ればなんでもよかったから、なにも考えないで適当に答えた。
「いえ、そうではなくて」
「なに?」
「風邪をひいて学校を休んだのでは」
「へあ」
少し考えそうになったけど、言われてみるとそうだ。いろいろあって忘れてたけどオレ、風邪ひいてるんだ……、
まあそれで忘れるくらいならたいしたことないだろうし、大丈夫かな。そう思って口を開いた。
「それは、まあ大丈夫」
「なに言ってるんですか!」
ら、怒鳴られた。なんかクラッときた。
「風邪はひき始めが肝心なんです! 待っててください、すぐに傘を持って」
「ちょ、ちょっと待て樋口」
彼女が雨の中に飛び出そうとする気配を感じた、振り向いて腕を掴み慌てて引き止める。
必死に言い訳を考え、目を見て出来るだけ真摯な表情を作り告げる。
「違う樋口、仮病なんだ」
真摯もクソもない台詞だった。彼女の表情がスッと冷めるのが見えた。
「嘘は、嫌いです」
後には本当に気まずい沈黙が残った。
518:400
08/11/22 16:28:48 GtdIvtcR
「×××××××ね」
ボーッとしていた、樋口がなにか言ってる気がする。答えるべきなんだろうか?
「×××××たみたいです」
ごめん樋口なんかよく聞こえないんだけどもうちょっと大きな声でない?
と、なにかが肩に触れたああやっぱり夢じゃないのか。
「ん……悪い、呼んだ?」
ごめんごめんなんかボーッとしてたよああシャツ返してくれるのか服乾いたんだってうわぁ樋口
なんてかっこしてるんだワイシャツ羽織ってるだけで前が開けっ放しじゃないかそれにいつの間に正面に回り込んだんだ
オレが振り向いたんだっけ視界の真ん中に彼女の顔が度アップで視界の端にはシュガーブラえ?
「仮病の方が嘘だったんですね」
視界から樋口の顔が消えた。胸に、背中に、頬にじんわりと浸みるような暖かい感触がある、気持ちいい。
その気持ち良さに溺れそうになったとき耳元で彼女の声がした。
「いま、温めてあげます」
「なにしてんだひぐ……んっ!?」
驚きで意識が引き戻されたオレの正面に彼女の顔が戻ってくる、キス。
忘我した半開きの口に舌が潜り込んでくる、閉じようとして噛んでしまった。
変だ。知っているような知らないような感触、口の中にサビのような味が広がる。
押し出そうと思って動かした舌が彼女のものと触れ、その感触に痺れるようなものを感じる。
慌てて開いた口からようやく樋口は舌を抜いた。
「どうゆう……つもり」
「遭難した男女が最後にどうするか、知ってますか?」
「しらないよ!」
嘘だ。でもこの場面で知ってるなんて言いたくない。……彼女の口から聞かされるのはもっと嫌だけど。
それを察したのか、彼女はただ薄く微笑んだ。
「今の私にはそれしかできませんから」
そう呟いた彼女の右手が下着の中に差し込まれ、そこにあるものに触れる。
寒さで縮こまっていたはずのソレは、なぜか『樋口が触れた』というだけの理由で起き上がり始めた。
これが悲しい男の性ってやつか。
「体が弱ると性欲が強くなるそうです」
樋口の口からそんな話は聞きたくなかった。あと心の声に返事をしないでくれ。
そんなことを考えてるあいだも彼女の指はソレを解すように動いている、
ひっぱったり、強く握ったり、下手だと思う。殆どくすぐったいだけだ。でも今はそれだけで充分たってしまう。
なのに……
なのになにしようとしてるんだ樋口!
「きっと口の中の方が暖かくて気持ちいいですよね」
彼女は座り込んで動けないオレの前にひざまづき、ズボンと下着をまとめて引き下ろした。
見られたことに動揺しているオレとは対象的に、彼女はソレを前にして怯む様子はない。
彼女がかきあげた湿った黒髪が、膝に当たる。冷たいはずなのにそこだけ熱くなった気がした。
かろうじて声を出す。
「ひぐち……もうやめてくれ」
「新堂さん、新堂さんは私が嫌いですか?」
「すきだ……よ、だいじなともだちだ」
彼女がすっと膝を伸ばす、顔が目の前に戻ってくる。
「じゃあ諦めてください」
519:400
08/11/22 16:31:55 GtdIvtcR
「……!」
再びのキス。今度はただ唇を合わせるだけ。彼女の吐息の甘やかさに溺れること数秒。
気が付けばそれは終わっている。
「初めてだからあまり上手く出来ないでしょうけど、頑張りますから」
彼女の口がソレに触れたのを温かさで感じる。柔らかいなにかがしっとりとそれに絡み付く、
口が裂けてもくすぐったいでは済まされない淫靡な感触。彼女の息遣い、湿った音、
放り出していた両手はいつの間にか痛いほど彼女に握られている。
オレが弱いのか、彼女がうまいのか、あるいは空気に流されているだけか?
彼女の意図通りそれはそういう行為をはたせるだけの状態になっている、なってしまっている。
「ぐぅ……ひぐち、も、やめてく、れ」
「……そうですね、入れましょう」
「ひっ」
顔をあげた彼女の名前を呼ぶつもりが悲鳴にしかならなかった。
けれどそのせいでか樋口が悲しそうな顔をする。
「新堂さん、私は少なくとも友達としてあなたが好きです」
「オレ……だって」
「新堂さん、あなたのそれはただ腫れ物みたいに遠ざけてるだけです」
「そんなつもりは」
「相手のために自分を傷つける覚悟を持てる関係を友達と、
相手を傷つける覚悟をもてることを好きというんです。
あなたの私に対する態度が無意識だというなら最悪ですね。
考えるまでもなく私は好きとか友達とかの対象外なんですから」
泣きたくなって来た、オレはそんな態度をとっていたのだろうか?
熱と寒さで痺れた脳髄に追い撃ちをかけるような痛み、思考がまとまらない。
涙が溢れた。
そんなオレの頬を樋口の掌が包む、目の前にあるのは今までの言葉と似つかわしくない穏やかな笑み。
「ごめんなさい新堂さん……でもわかってほしいんです、今はこれがあなたのためで、どんな気持ちで私がこうしているのか」
彼女がなにを言っているのかはよくわからなかった、けど行為はとまっている。
「新堂さんは、夏美ちゃんや藤矢君が相手なら肌を合わせるのをためらったりはしないでしょう?」
そうだろうか? そうかもしれない。だって二人は親友だからそうなっても……
「それはきっと友達であるという信頼がゆえに、なにがあってもお互いの関係が変わらないという安心があるからです」
そうだ。二人は親友だからちゃんとわかる、どうしてか、どうしたいか。でも、
「違いますか? 新堂さん」
でも樋口、お前の言うとおりオレは、お前をそんな風には、
「私はそこに行きたかったんですよ? シャツを貸して下さったとき、少しだけ期待してしまいました」
「……」
答えられないオレを前に、彼女の表情が微かに崩れ……それからすぐに取り繕ったような笑みを取り戻した。
「まだ萎れてはいないみたいですね」
彼女が身を乗り出してくる、
「本当は少し怖かったんですけど、今なら大丈夫な気がします。新堂さん」
520:400
08/11/22 16:35:03 GtdIvtcR
これだけ時間があっても彼女の言うとおり少しも萎れてくれていないそれが、
彼女によって彼女の場所に誘導される。
「なんでここまでするんだ、温めるなら抱き合うだけでも」
なお時間を稼ごうとするオレの言葉は聞き入れられず、彼女の淵とオレの先端がぴとりとあわせられた。
彼女の左手は背中に、右手はオレの未だに動いてくれない左手に添えられる。
目の前に彼女の胸がある、興奮か羞恥か先端と同じくらい全体が赤い。
ずぷり・ブチリ、と。二つの音がしたような気がした。じんわり、と。
生臭く神聖な温度が伝わってくる。
「ぐくぅ、ひ……ぐ、ち」
「あ……あぐ、く」
狭くてきつい、痛い。窒息しそうな感触。体の芯が熱くなる。苦しい。
壊れそうなほどオレの左手を握る彼女の右手、えぐれるんじゃないかと思えるほど強く背中を掴む左手。
爆発しそうな二つの鼓動、彼女の頬からオレの頬に落ちる泪。
温かくて気持ちいい。きつくて苦しい。痛い。頭の芯がガンガンする。
「……ッ! …………!!」
「ぁ……あぁ……あ」
彼女と自分の内側の脈動がそこに集中するような錯覚。
互いに動けないまま押し寄せる痛み、熱……劣情。何に由来するかもわからない悲鳴を押し殺す。
気持ちいいと気持ち悪いってどう違うんだ?
「はっ……し、どうさ、動きま、す」
プルプルとか、そんなかわいいもんじゃない。
がくがくとかがたがたとか言える程震えながら、彼女はゆっくり膝を伸ばし腰を持ち上げる。
彼女の温度が離れていく淋しさと、絞り上げられるような形容し難い感覚。
痛いけど痛いだけですまされない。
「ひぐち……も、じゅうぶんだよ」
そもそもここまでする必要がない、これ以上は互いに耐えられない、そう思った。
その言葉に一瞬、気が抜けたように彼女の締め付けが弱くなった。
けれどすぐに彼女の左手が力を増す、終らない? 囁くように、搾り出すように彼女は囁いた。
「房中術です」
必死に自分を支えながら息をつく彼女の吐息を間近に感じて、
離れた彼女の熱を一瞬でも恋しく思った自分をくびり殺したくなる。そんなオレの葛藤をよそに、彼女は言葉を続けた。
「性行為による興奮や気の高ぶり・集中等が、免疫等を高め人体に良い影響を与えるとかそんなことです」
「ほんき……で」
「だって!」
本気でそんな話を信じるのか? 漏れた言葉に彼女が悲鳴をあげる。
「それしかできないんだから、そうするしかないじゃないですか!
嘘でも偽善でもなにかの間違いでも、優しくされたらそうしたいじゃないですか!
優しくしてくれた人が苦しんでるのを黙ってみてるくらいなら、
出来るだけのこと……全部やるしかないじゃないですか」
叫ばれた言葉が痛い。なにも言えない。痛い。すごく痛い。
涙が……見下ろす彼女の涙と見上げる自分の涙の区別がつかない。
「大丈夫ですよ新堂さん、今だけです」
この涙をオレの手で拭うことさえできれば……きっとこんなことはおしまいに出来るのに。
「今だけ、もうちょっとだけ貴方の」
伸ばそうとした右手がなにかを掴むことはない、最後まで動いてくれない。
「貴方のために頑張らせて下さい」
その言葉と、彼女の笑顔を記憶に焼き付けて、
「ごめん……ひぐち……」
オレは意識を手放した。
(おしまい)
521:作者。
08/11/22 18:02:30 BaF9O5xO
>>514
ありがとうございます!!でもほんと書く時間はなくなりますんで、もし受験が終わった後にこのスレが落ちていたら復活させて書こうとおもってまつw
>>515
普通に上手だしあまり卑下するなお。そんなあなたにGJを贈ります。短く話をまとめきれる力がほしいっす
河合マーク模試返ってきました!!偏差値67で立教と明治ではA判定だったんですが早稲田法はE判定でした\(^O^)/
522:名無しさん@ピンキー
08/11/22 21:10:02 7itaIj0u
現役なら大学入試の話はしないほうがいいお。
って、暫く前にもこんな会話したなw
523:名無しさん@ピンキー
08/11/23 00:18:04 lGhg6gUD
>>513乙、話の展開がすごくなってきたなwそして忘れられる姉w
2人の作者にGJを送ろう、無理だけはしないでほしいさ。我々は待ってるぞ
524:名無しさん@ピンキー
08/11/25 20:42:50 qll2uhkO
GJ、続き待ってるぞ
525:救世主
08/11/25 21:27:28 aRtEXb4v
人工の光に照らされた街、東京。この街で買えないモノはない。技術、、金、物、果ては者まで手に入るのだ。
この街に住む、いったい何人の人間が街で起こっている出来事を認識しているだろうか。
上司に叱られ、飲み屋で愚痴をこぼし会うサラリーマンたち。ミュージシャンを夢見、地方から上京してきた若者たち。目標を見つけられず、ただなんとなくバイトで生計をたてるフリーターたち。
彼らは、知らない。知っているつもりだが、知らないのだ。
「うー寒い寒い……」
寒空の元、熊田健太は家路を急いでいた。時計の針は午前二時を回っている。吐く息は白く、それらはすぐに漆黒に吸い込まれていく。
「……帰ったら深雪に暖めてもらうか」
自分でもわかるくらい、口元が歪んだ。深雪というのは、健太の婚約者である。
名字を藤原といい、日本で知らない者はいない一流大企業、藤原コンツェルン総裁の娘である。
健太の両親と深雪の両親はいわゆる親友の間柄であり、健太と深雪は幼い頃から親交があった。
健太は今23で社会人、深雪は18の高校生であるが、いわゆる幼なじみだ。
だからこそ、だろうか。健太が深雪を勝ち取ったのは。深雪には地位も金も頭脳も美貌も人望もあった。対する健太は……。まあ人並み以上ではある、くらいだろう。
「……む」
健太は、ある公園の入り口で立ち止まる。その公園を抜ければ、家までのショートカットになるのだった。が、以前深雪に「あの公園は危ないから絶対に通っちゃだめですからね!」
と念を押された記憶がある。確かにこの街なら何か危険なめにあってもおかしくはない。この公園はかなり広く、森というか、木が鬱蒼と繁っているエリアがある。健太が通らなければならないエリアはまさにそこだ。
―よし、行こう。
しかしこの男、熊田健太。何かと突飛な行動に走るのである。
―そもそも俺は男だ。ウホッ!な趣味はないし、仮に襲われても脚には自信があるのだ―
かくして、真夜中より更に漆黒が支配する公園へと、健太は踏み出した。
予想以上だった。暗い。昼には何回も通る道だったから油断していたのである。健太はやはり深雪に従っておくべきだった、と深く後悔していた。
東京だというのに、東京にあるべき音がなかった。冬なので生命が動く気配がない。
ザワザワ……という木々のささやきのみが、健太に語りかける。静かであれば静かであるほど、恐怖が心を蝕んでいく。
「い、いや、素数を数えて落ち着くんだ! 2、3、5……6……7」
しかし言い終わらないうちに、健太は完全に錯乱してしまった。いや、錯乱というと語弊がある。彼は一瞬にして心を奪われていた。
美しい少女だった。歳は15ほどだろうが、木々の間からわずかに差し込む月光に照らされた姿は神々しくさえあった。
腰のあたりまで伸びている、黒髪。そして、この暗がりでも分かるくらいに透き通った肌。ただ紺色のセーラー服のみを身につけ、冬の夜に身を預けているのが非現実的な妖しさを醸し出している。
「君は……何をしているんだ?」
気づいた時には、健太はすでに少女へと言葉を投げかけていた。
少女は、はじかれたようにこちらを向くと、哀しげに言葉を紡いだ。
「……待っているんです」
「人をか? こんな場所は危ないからうちに帰ったほうがいいよ」
健太は少女に近づくと、少女はわずかに首を横に振った。
「……そうか」
健太はそれだけいうと、上着を脱ぎ、少女にかけてやった。そうするのが当然であるかのように。
「!? あの……」
少女は困惑気味に、かけられた服と健太を見やった。
その仕草が、ひどく人間らしかった。いや、人間なのだから当然であろう。なんだかおかしくて、健太は思わずぷっと吹き出してしまった。
「ごめんごめん、じゃあ俺帰るから。早く君も帰りなよ。ニュースで君の顔、見たくないからさ」
それだけ言うと、健太は走り出した。少女が自分を呼んでいたが気にせず、一気に駆け抜ける。恐怖など、もはや頭の片隅にすら残っていなかった。
家は、公園を抜ければすぐだとはいえ、この寒さだとやはり体調には悪いはずである。しかし、可愛い子だった。深雪に勝るとも劣らすといったところだ。だが、それだけだろう。
「うーー……さぶい」
もう会うこともないはずだ。健太はそれきり少女のことを頭から消し去ると、帰ったらどう言い訳するかに思考をシフトした。
526:救世主
08/11/25 21:28:49 aRtEXb4v
「健ちゃんっ!! おかえり!!」
健太がマンションの自室に帰り着くと、待ちかまえていたように、セーラー服姿の深雪がダイブしてきた。
「ただいま、深雪」
深雪をしっかりと抱きとめると、深雪の健太に回された手に力がこもった。
「ばか!! ねぇ、今日は何してたの!? どうして遅くなったの!? まさか浮気!? ううん、健ちゃんに限ってそんなことないよね!?」
健太の胸の中で、深雪が狂ったように叫ぶ。深雪は、健太の行動を異常なまでに縛ろうとするのだ。
健太の勤め先は深雪の父親の会社なのだ。この父親、娘である深雪には甘い。それはもうバー○ンドカレー甘口に砂糖を大さじ10杯ほど加えたくらいに甘い。
深雪の父親への肝いれによって、健太はほぼ絶対に、定時で帰れるのだった。そう、忘れもしない。
入社してから一週間ほどたったある日、健太は初めて残業をした。健太としてはそれは当然のことであり、不満はなかった。
ああー働いたなぁなどと呑気に考えつついつもより一、二時間遅くマンションに帰ると、泣きはらした深雪が飛びついてきた。
浮気したの!? ねえ、私のどこが悪いの!? 健ちゃんの気にくわないところ、絶対直すから捨てないでぇ……
健太は慌てて説明した。残業だったんだ、と。
それからの深雪の行動は早かった。
すぐに総裁である父親に電話すると、今後一切健太に残業させるな、という旨を伝え、一瞬で了解された。
こういった経緯があり、健太はほぼ確実に定時には帰ってきていたのである。が、今日はその「ほぼないこと」が起こったのだ。
それは、会社の取引先―しかもお得意先―がいたく健太を気に入り、是非食事でも、という流れである。さすがに切ってはならない相手だったので、今日だけは定時は諦めて、遅くなったのである。
「深雪」
取り乱した深雪の唇を塞く。一瞬、驚きに目を見開いた深雪であったが、すぐに積極的な舌使いで健太の口内を犯す。
「ん……ちゅぱ……あなた……」
深雪は、交わるときにはあなたと呼ぶ癖がある。五分ほどディープキスをした後唇を離す。二人の間に、橋ができた。
「あなた……ほしい」
深雪はうっとりとした表情で健太を見つめる。
およそ高校生とは思えない妖艶さがあった。
「でもここは玄関……」
「……ここがいいの」
深雪は恥じらいながらも壁に手をつき、健太に尻を向ける。成熟しきれてはいないが、十分な丸みを帯びたそれは、健太の理性を壊すのには十分すぎた。
いや、むしろこのみるからに美味な果実を見せられ、自らを律する男がいるとも思えない。
健太は無言で深雪のスカートを捲り上げ、ずれ落ちないようにする。
深雪は、パンティーを穿いていなかった。露わになった亀裂に、健太は己のモノでなぞる。
「やっ! あなた、きて……やぁん!」
深雪はその美しい顔を真っ赤に染め上げ懇願する。
もはや洪水だった。しばらくそうやってじらした後、健太は深雪の細くくびれた腰をつかみ一気に貫いた。
深雪は声にならない悲鳴をあげ、頭を思い切りそらす。
「あん!あん!」
健太の腰の動きに会わせ深雪は規則正しくあえぎ声をだす。
健太は腰から手を離し多い被さるようにして、深雪の胸をもむ。若さあふれるそれは瑞々しい弾力にあふれていた。大きさも平均以上だ。乳首を服越に摘むと、深雪の中がきゅっとしまった。
「あなた……んっ……イ、イキます……あん!」
しばらく健太のせめに耐えていた深雪は、やがて限界を迎えようとしていた。健太は腰のスピードをあげて、深雪を絶頂においやる。
二人は、深く愛し合っていた。
527:救世主
08/11/25 21:29:50 aRtEXb4v
とりあえず投下終了です。ごじがあったらすみません
528:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:21:33 vswBn661
>>527
GJ!
529:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:51:21 klblCVqV
いいれす
530:名無しさん@ピンキー
08/11/26 01:42:41 /F1Feexp
スレタイに繋がるかどうかは今後のこととして、中々に良いテキスト
531:名無しさん@ピンキー
08/11/27 01:02:34 NQoyQD0H
GJ!!残業免除とかww
532:名無しさん@ピンキー
08/11/30 17:12:45 LN5ckjpJ
上司、使いづらそーー
533:名無しさん@ピンキー
08/12/02 10:40:30 QvFSmfrx
同僚に同情しちまうw
534:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:53:33 HeOCXBvM
ういーす。
今つくってんだが、世界観の説明が長い作品でも需要ある?つーか濡れ場まで遠くなりそ。
535:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:14:53 nOuPoTyl
見ての通り過疎気味なので俺としては大歓迎だ
536:名無しさん@ピンキー
08/12/03 03:16:31 Yxc0hThc
>>534
長いのは嫌いじゃない。
537:名無しさん@ピンキー
08/12/03 03:18:38 SqWLnmTZ
>>534
まあぶっちゃけ需要とか聞かないほうがいいよ
いろいろアレだし。
538:名無しさん@ピンキー
08/12/03 21:10:29 wXSmBvh3
……
539:市立野蒜高校
08/12/03 21:42:55 wXSmBvh3
全日制、普通科。中学時代を適度に過ごし、受験の3ヶ月前からやや頑張ればまあ入学できる。
ふっふっふ、こんな平凡な高校『市立野蒜高校(通称ノビ高)』に来たということは、我らのことに興味があるのだな? そうだろう、そうだろう!?
はっはっは! やあ諸君ご機嫌うるわしゅう! そして彼女の居ないそこの君達のことは同志と呼ばせてもらおうか!
まずは自己紹介だ。俺はノビ高二年三組出席番号7番、軽井沢佐平(かるいざわ さへい)! どうだね、俺の軽々しい人間性がよく伝わるだろう?
ちなみに下の名前の読み方を変えるとスケベと読めるのは気のせいだ! 気のせいだが名付け親はいつか必ずぶん殴る!このせいで中学時代苛められたからな!
「今も時々呼ばれてるだろ。っつうかさっきから誰と喋ってんの? ガチでうるさいんだけど」
っと、話が脱線しかけたが本題に入ろうか。
そう、この平凡な高校には、俺を筆頭とする熱き同好会があるのさ。
我々は昼休みになると、弁当を片手に旧校舎の部室(使用者皆無)に集合し、それぞれが熱き思いをぶつけ合っているのだよ。
「何が熱き思いだ。つまり欲望吐き出してるだけだろーが」
……くっくっく、夢と希望を持て余している少年達よ。耐えがたくなればいつでも門戸を叩くがいい。俺が許した瞬間、君は同志を越えた心の友となるであろう。
「お前の心の友には死んでもなりたくないな」
我々は、『ノビ高美少女研究会』、通称NBK! ノビ高に花咲く乙女達を愛し、存分に堪能するための会である!!
「うっわ、言い切ったよマジきめぇ。コイツいい加減にセクハラで起訴されねえの?」
「ぬっふっふ。甘いな同志折原真琴(おりはら まこと)。早まって訴えられるなど愚の骨頂! 我々は常に一線を踏みとどまる闘いを繰り広げているのだ!」
「それもセクハラって言うだろバカ。あと、同志って呼ぶな!」
二年三組の教室。
今は三時間目が終わった後の休み時間で、生徒達は三々五々、居眠りしたりお喋りしたりしている。
中でも騒がしいのは、窓側の後ろの席で演説するように喋っている小太りの少年だ。
「ふっふ、そう怒らないでくれたまえよ。安心したまえ、我々NBKは君のことも高く評価しているからな。主に脚線美的な意味で」
「……そういや、誉められて逆ギレしかけたのはてめぇが最初だったな」
「それだよ。その男勝りな性格と女神のごとき容貌。やはり君は怒りに顔を歪めている時が最も美しい」
540:市立野蒜高校
08/12/03 21:47:56 wXSmBvh3
「うっさいっつってんだろが!」
鉄拳。
天然ウェーブの茶髪と長身が特徴の少女は、なおも語り続ける軽井沢に右ショットアッパーを放った。
女子空手部で鍛えられた拳は、わりと脂肪の詰まった男の体を軽く10センチは浮かせていた。
「今度今のような世迷い言を吐いてみろ、当分てめェの顔見て過ごさなくていいくらいの複雑骨折拝ませてやるからな?」
「ふうーむ、前にも言っただろう。その手のハードなSMがご入用なのは、俺でもスレ住人でもなく一年一組のNBKメンバー、南一樹君なのだがな。そうだ、いつか彼から君宛に恋文を預かってたようn」
「もういい死ね」
何事も無かったように起き上がってきた軽井沢を、真琴の足が再び沈める。
丁度その時、チャイムが鳴った。
「……で、お前は何が入用だってんだ?」
尻を突き出した体勢で床に沈む軽井沢。その間抜けな姿に目だけを向けながら、真琴は退屈そうに聞いた。
すると軽井沢はバネ仕掛けの人形のごとく飛び起きて、
「全てだよ! ……オーケー冗談だ、流石の俺も首の骨がやられては黄泉の世界にハチニンコだから、な?
ゴホン、乙女達が最も美しく輝くポイントは『ギャップ』にあると俺は思っている」
「……へえ」
「NBK会長の意見だからな、信頼していいぞ」
「阿呆か」
有段者の一撃を二発食らったにも関わらず、ピンピンしているのが軽井沢クオリティ。
今日の四時間目担当の数学教師がやって来て、彼はノロノロと席に着いた。
541:市立野蒜高校
08/12/03 21:52:07 wXSmBvh3
□○□
授業終了宣言。
直後。
さっきまで船を漕いで鼻提灯すら膨らませていた軽井沢は、やけにキリリと豹変して隼のごとく教室を飛び出していく。
運動不足が明らかなゆとり体型の割に、わりと綺麗なフォームでの疾走。
「どうぉぉおおおおおしいぃぃぃぃ!」
廊下を駆け抜け、階段を下り、中庭を突っ切って旧校舎へ。
そこから更に階段を上がったところの、手前から二番目の引き戸を勢いよく開け放つ。
「遅いぞ! 我が兄弟、軽井沢!」
「あ、軽井沢会長!」
「会長、お疲れ様です!」
使われていない部屋からは何もかもが運び出され、今は煤けた床と壁、天井が覆っているだけである。
その真ん中に、三人の男子生徒が何かを囲うように座り、揃って弁当を食べていた。
「ふむ、俺が最後か。それにしても同志沙流谷、お前が俺より早く来るとは珍しいな」
軽井沢は言いながら三人の傍に腰を下ろし、自身の弁当の風呂敷を解き始める。
「僕は四時間目の授業が先生のいない自習だったからね。だがこの時を思うと居ても立ってもいられず、終了五分前に飛び出させてもらったのさ」
細長い手足と胴体の少年が、黒フチの逆光眼鏡をクイと鼻の上に押し上げながら得意げに語った。
成績学年十位を維持する微妙な秀才、二年一組の沙流谷達生(さるたに たつお)。NBKの副会長である。
ちなみに眼鏡を取れば切れ長の目をしたイケメンが現れることはお約束。
「フフ……我らがクラスのアイドル、有川さんは相変わらずだったよ。ロリコンを自称する僕としてはたまらない」
怪しげに笑う沙流谷。だが、ここには誰もその笑いを気味悪がる者は居ないのだ。
「はっは、有川氏は沙流谷の好みに直球ストライクであったなあ。ロリでツルペタに加えて、仕草の愛らしさも申し分ない。俺が同じクラスであれば録画の一つでもしてきたものを」
542:市立野蒜高校
08/12/03 21:58:52 wXSmBvh3
「そういう君こそあの折原さんと同じクラスじゃないか」
「! 折原さんといえば!」
突然、食事を囲んでいたメンバーの一人が身を乗り出してきた。
「会長! 今日の折原さんはご健在でありましたか!?」
折原真琴の話題に誰よりも熱く食いついてくるのは、短い黒髪の小柄な少年。女の服でも普通に似合いそうな中性的な容貌は、母性愛の強い女性に人気がありそうである。
Mを極めたドM、一年一組の南一樹。
腕っ節は見た目通りの弱さだが、軽い骨折なら一晩で自然治癒し、腕が吹き飛んでも一週間で自己再生するというカオスな回復能力が一部では有名らしい。
「ふむ、彼女は相変わらずであったぞ。事実を述べただけで殴りつけてくる性格もいつも通りだ」
「うっ、……うらやましいっ」
涙声で歯噛みする南。
ちなみに彼の持つエロDVDは全て男が女に痛めつけられるシリーズだったりする。
「俺も……俺もあの方の鉄槌をこの身に受けたいっス! ああ、俺のバベルが起立してしまうっス、鼻の骨をへし折られた瞬間のあの快感といったら……」
「それで喜ぶんは一樹ぐらいやろ」
トリップしかける南に肘鉄を食らわせつつ、坊主頭の少年が口を開く。
わりと体育会系ながっしりした肉体は、全体的に頼りないメンバーの中では浮いていた。
「前も俺言うたが、骨折られて喜ぶ変態なんざ漫画ですらなかなかお目にかかれへんで?
何がお前をそこまでにしたんや、家庭内暴力でもあるんなら警察行きや?」
「お、俺の一家は平穏無事などこにでもある4人家族ですっ!」
じゃあ何でお前のようなカオスが生まれたんやろな、と呟いて坊主頭の少年はコンビニおにぎりを頬張る。
一年四組の石塚健(いしづか けん)。帰宅部とはいえ、小さい頃からボクシングジムに通っているれっきとしたスポーツマン。
中学時代は荒れて喧嘩ばかりしていたらしく、体中にその名残である痣が残っている。
543:市立野蒜高校
08/12/03 22:03:50 wXSmBvh3
「……やっぱ、ブルマっていいですね会長」
一見彼らヲタク的な世界とは縁のなさそうな強面の不良だが、やはり彼もNBK。
特に乳やら尻やらの系統の肉体的な事柄に、劣情を持て余す若い雄。
「この学校で一番出るところが出ている女は、やはり三年一組の黒木先輩をおいて他にあらへん。ピッチリした服に着替えた時のあの破壊力といったら……」
「ああ、その件だがこちらに収めておいたよ。同志石塚は部活動中の黒木飛鳥を追ったものが欲しかったのだろう?」
軽井沢はポケットから取り出した小型のテープを、無造作に石塚に投げる。
「ちょっ、これホンマもんでっか!? うわぁおおきに、相変わらず流石ですわ会長!」
「はっはっは、この程度では賞賛に及ばんよ同志。おっと、その代わりと言っては何だが……」
「分かっとります。会長の欲しがってた例の娘のフィルムは今週中に必ず」
怪しい取引と赤裸々な会話が横行し、彼らの楽しい(?)昼休みはあっというまに過ぎていく。
……まあ、訴えれば間違いなく有罪だろうが。
七時間目終了のチャイムが鳴った。
帰宅部の四人は、放課後は特別な用件でも無い限り集まることはない。
彼らはいつものように、それぞれ自分の家に帰っていた。
……軽井沢を除いては。
「くっ……今日は運が悪い」
彼は、身の丈三分の一ほどある大きなゴミ箱を一人で抱え、校舎から出てきたところだった。
原因は、掃除当番のジャンケンでの敗北。今日のゴミ捨て担当を決めるためのそれで、彼は見事に討ち取られたのだ。
(はかられたとしか思えん……一発目で俺がグーで皆が揃ってパーなどという状況。あの時は六人居たのだぞ?)
畜生、と彼はなおも文句を言いながら、校舎の裏側に回り込む道を行く。
そこにある大きな集積箱に手持ちの箱の中身をぶちまければ今日の役目は終了。
何気なく顔を上げ……軽井沢は、青空が薄暗くなると共に、鮮やかな暁色に染まりつつあることを知った。
(……む、もう夕焼けが見える時刻か)
暗くなるのが少し早くなったな、と彼は一人呟く。
今は二学期になってあまり間もない。外はまだ暑いが暦は秋なのだ。
544:市立野蒜高校
08/12/03 22:06:10 wXSmBvh3
程なくしてゴミの集積箱に辿り着いた軽井沢は、淡々とした動作で手持ちのゴミ箱を持ち上げ、中身を投入した。
「……さて、と」
一仕事というほどのことでもないので、爽やかな汗はかかない。
彼はゴミ箱を地面に置き、何気なく辺りを見回した。
(……しっかし、いつ見ても無駄だなここの広さは)
敷地の隅にポツンと位置している集積箱を見ると、苦笑いが止まらなかった。
この「校舎の裏」。なんと、正面グラウンドの半分近く面積があるのだ。原因は建設会社のミスとか昔墓場だったとか諸説あるが定かではない。
昔からここを第二のグラウンドにしようとかいう動きは何度もあったそうだが、予算の都合などでついつい後回しになってしまい、そして今に至る。
誰も手入れしない地面は荒れ放題で、雑草も好き放題に伸びている。踏みしめればバッタが何匹も飛び出した。
いつ見ても、ここにはそんな何の変哲もない平地が広がっていた。
子供が虫取りに侵入してくるかもな、と意味もなく感想が浮かぶ。
今日も、そこには変わらぬ草むらと平地が……
「……?」
ゴミ箱を持って戻ろうとした軽井沢は、ちらと見た草むらに誰かがうずくまっていることに気づいた。
見間違いかと思ったが、離れたところに確かに居る。
(ノビ高のセーラー服……ここの生徒なのか、何やってんだ?)
訝しげな視線を向けるも、草むらにうずくまる少女は当然気づかず、こちらに背を向けながらあまり動かなかった。
この学校の美少女は一通り把握していると自負する軽井沢だが、そこにいる少女の後ろ姿に覚えはない。
大した美貌ではないからか、とかなり失礼なことを思ったが、それでも好奇心は沸いた。
(何にせよ、軽く話しかけてみるかな)
彼は丈の小さな草むらを踏みながら少女に近づいていった。
545:市立野蒜高校
08/12/03 22:09:44 wXSmBvh3
「そんなとこでじっとしてたら、蚊に刺されるぞ?」
声をかけると、少女もこちらに気がついたらしい。ぴくりと顔をあげて、ゆっくり立ち上がる。
「……大丈夫。虫除けはしてる」
控えめな声量で返事をして、彼女は振り向いた。
「………っ!?」
次の瞬間、軽井沢は思わず息を飲んでいた。
(な、んだ、とっ……!?)
戸惑いを隠せない様子の軽井沢に対し、彼を見据えた少女は無表情だ。
しかし、ただの無表情ではない。
人形のように左右の整った、まだ若干あどけなさの残る顔立ち。
清涼感に溢れた白い肌が暁の光を浴びて輝き、潤った輝きを放つ黒髪との美しいコントラストを生み出している。
(馬鹿な……俺は、こんな逸材を知らなかったというのか!?)
動揺のあまり、次にかけるべき言葉が見つからない。
これまで多くの美少女を発見してきた軽井沢だが、この時の出会いにだけは何か今までと違うものを感じた……。
546:名無しさん@ピンキー
08/12/03 22:14:55 wXSmBvh3
今回はここまでです。
どうも、新参者の作者です初めまして。
主人公がカオスでも面白いかなと思ってあえて挑戦しました。というかヒロイン登場までいらんことしすぎですみません。
彼女の名前は次の投稿にて判明します。どうもお粗末様でした。
547:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:50:45 H/4TNUik
ちょっとややこしいけど
頑張って
548:名無しさん@ピンキー
08/12/04 04:13:49 /U865A2B
GJ
冬だけど全裸で待ってる
期待してるぞー!
549:名無しさん@ピンキー
08/12/04 07:51:24 VkdSTKjB
>>546
GJっす
会長のノリ好きだなぁ~
次回をwktkしながらお待ちしております
550:救世主
08/12/05 01:11:02 sRn4+p7K
「おーい熊田」
定時になり、いそいそと帰り支度を始めた健太は、同僚の自分を呼ぶ声に顔を上げた。
「お前、ロリコンだったんだな」
健太は、とりあえずこのわけのわからないことをいう同僚を殴った。
「ちょ、まてっ、いや、冷静になれ」
明らかに冷静でないのはこの同僚のほうである。
「……なにがいいたい?」
「いや、だからお前ロリコンだったん……ってうそだから! その百科事典は人を殴るものじゃないから!」
「で?」
とりあえず健太は百科事典をしまい、場を仕切り直す。
「いや、あのな。受付でさ、お前の名前言ってる女子高生がいたんだよな。熊田健太はいらっしゃいますか?ってな。すげーかわいかった」
興奮しているのか、まくし立てるように話す同僚。
―深雪だろう。少なくとも健太には、思い当たる節は一つしかなかった。深雪ならば女子高生だし、何より可愛い。条件に合致する。
「わかった。さんきゅー。じゃな」
「おい、あの子とヤるんだったら写真の一つでも……ってうそだから!てかシャーペンは筆記用具で人を刺すものじゃないから!」
健太は部署の人間に挨拶をすると、その女子高生が待っている受付へとむかった。
「あの、さっき俺に用事があるって言ってた……」
「でしたらあちらにいらっしゃいますよ」
受付嬢の女の子が気持ち悪いくらいニッコリしている。健太とは同期で、そこそこ仲はよかった。だがそれもここまでらしい。
「……ありがと」
健太は暗澹たる思いで
待合室に向かった。
「兄さん。お久しぶりですね」
透き通るようなクリアな声音。そこにいたのは、深雪ではなく、至福の表情を浮かべた、妹の小雪だった。
「……小雪、お前なんで」
健太は驚いたようにその名を口にする。いや、驚くのも当然である。そもそも小雪は実家にいるはずであり、しかもその実家はここから相当遠いからだ。だがそれだけが理由ではない。
「兄さん、今日は何の日でしょう?」
小雪は健太の問いかけには答えず、質問をかえした。
「……えーと」
小雪の質問に回答するほうが先決した健太は、求められる答えを思索する。だが、答えは浮かばない。
「兄さん……おぼえてないんですね」
小雪の悲しみに満ちた声音。健太は弾かれたように小雪を見た。
小雪は、泣いていた。真っ黒な瞳から、真珠がこぼれ落ちる。
「えっ、小、小雪?」
罪悪感が雪崩のように押し寄せる。健太は気の利いた一言も言えない自分に苛立ちを感じた。
「……いいんです。所詮……私なんて、私なんて……兄さんも私のこと邪魔者だって思ってるんですよね……」
「小雪……そんなことはない。俺はお前のこと……」
健太が最後の一言を紡ごうとした時だった。
健太の携帯から軽快な音楽が流れる。画面を見ると、深雪の名が表示されていた。
551:名無しさん@ピンキー
08/12/05 23:54:06 7CzZBLYE
>>550
続きはまだですか?
552:名無しさん@ピンキー
08/12/06 00:00:01 +9uRG9KL
これから、どんな展開になるのやら・・・
553:名無しさん@ピンキー
08/12/06 04:09:28 j/yhkvm8
>>550
ああああww
焦らさないでくれw
554:作者。
08/12/07 13:54:43 vkeA3H8i
こんにちは。真奈美と……を書いてた人ですけど、受験が終わるまで携帯とパソコンを解約してネット環境を閉鎖します
ので、受験が終わるまで書きこみができません。また繋げたら必ず投稿しますが、みなさんにはご迷惑をおかけします
新しい作者さんは、投稿がんばってください!
あと模試で平均9割をこえるようになりましたwでわでわ。
555:名無しさん@ピンキー
08/12/07 19:04:49 DD2eSNfI
>>554
正直私信は蛇足だが乙
まぁのんびり頑張れ
556:名無しさん@ピンキー
08/12/07 20:38:02 POG29NW2
>>554
わざわざ御苦労様。
確実に受験を突破してまた3月にでも御投稿あれ。
557:名無しさん@ピンキー
08/12/11 17:02:33 tZbzBgkx
救世主様まだかな・・・
558:名無しさん@ピンキー
08/12/18 12:48:53 vtaXGdn0
そんなに日を開けて落とそうとしてもこのスレは落としませんよ…ウフフ
あ な た だ け は 絶 対 に 逃 が さ な い で す よ
559:ななし
08/12/18 22:00:48 IZKiIESG
カキコいつ?だれかー おねがいします
560:試作品
08/12/19 00:38:58 dgzevlhu
これはとあるハンバーガーショップで起きた事件の記録である……
「いらっしゃいませー」
元気よく挨拶する青年、赤山は入ってきた客の女性に挨拶をする。
「○○と△△……あと、あなたのスマイルを1つください」
「スッ、スマイルですか……?私のスマイルを…ですか?」
赤山は疑問に思った、確かにメニューにはスマイルとはあるが軽いジョークと言うのは誰もが知っているが彼女の瞳は真剣な瞳だった。
「スマイルは…買えないのでしょうか……?」
「こちらが○○と△△、スマイルになります」
赤山は女性に向けて今までで最高のスマイルを見せた、女性はそれを見ると受け取った商品を床に置いた。
「あなたのスマイルはもう誰にも渡しません…永遠に私の物にします…」
いきなり赤山の気が遠くなる、手に注射が刺されているから麻酔薬か何かと予測したがすぐに気を失った。
消えた青年は彼女の望むがままに扱われている、その青年が日の光を見ることがなかったのは言うまでもない。
561:名無しさん@ピンキー
08/12/19 06:21:44 MbTRHYhu
お、俺ハンバーガーショップの店員なるよ
GJ
562:名無しさん@ピンキー
08/12/21 09:36:55 iv4DFsV6
ほしゆ
563:560と同じ人
08/12/24 20:30:40 /MVxVpCa
クリスマスイブなのでそんなSSを……前回みたいにエロさはないので……
2008年12月24日 午後11時くらいのことだった…
「寒い…今年の冬はなんでこんなに寒いんだよっ!」
四畳半のアパートで身震いしている修一郎は激怒した、何故か修一郎の窓ガラスが割れているからだ。業者は休みで来ない上に大家には怒鳴られる、激怒したくなるのも当然だ。
「今日は俺の20の誕生日…1人で悲しいクリスマスイブと誕生日だ、サンタでも来ないかな。」
「あの、呼びましたか?」
割れた窓からひょいっと女性が入ってきた、姿�%
564:610と同じ人
08/12/24 20:31:58 /MVxVpCa
ミスった……少し待ってくれ
565:560と同じ人
08/12/24 20:49:11 /MVxVpCa
さっきはミスすみません
クリスマスイブなのでそんなSSを……前回みたいにエロさはないので……
2008年12月24日 午後11時くらいのことだった…
「寒い…今年の冬はなんでこんなに寒いんだよっ!」
四畳半のアパートで身震いしている修一郎は激怒した、何故か修一郎の窓ガラスが割れているからだ。業者は休みで来ない上に大家には怒鳴られる、激怒したくなるのも当然だ。
「今日は俺の20の誕生日…1人で悲しいクリスマスイブと誕生日だ、サンタでも来ないかな。」
「あの、呼びましたか?」
割れた窓からひょいっと女性が入ってきた、姿はコスプレサンタで大きな袋(しかし中身がなさそうな袋)を持っていた。
「あの…誰ですか?サンタは呼びましたがあなたはサンタのコスプレしてる人ですよね…」
「何を言いますか、これでも私はサンタの見習いですがサンタです……」
冬だから変わり者がいるのか新手のキャッチセールスかわからないので警戒する修一郎、その見習いサンタとやらは話を続けた。
「サンタを信じる大人にはサンタの見習いがプレゼントを運ぶんです、今年からは私以外にも数人いますよー」
「プレゼントねえ…マフラーとセーターがあれば冬も平気なんだがな…」
するとサンタは袋から毛糸のマフラーとセーターを取出して修一郎に着せはじめた、サイズはピッタリだった。
「あっ、ありがとうな…これで寒くないな」
「ではこちらの目的もやりますか……ふふふっ…」
そういうと修一郎は引っ張られる感覚があった、まるで何かに吸い込まれるみたいなそんな感覚でもあった。
「袋が…俺を吸い込もうとしているだと…?サンタ、助けてくれ」
「ふふふっ、あなたというサンタさんから私はあなたをいただきますよ……」
すぽんっ そんな音がすると修一郎の顔以外は全てが袋の中に入ってしまった、修一郎は何かを言うが声にならない。
「10年前にあなたが好きで告白してあなたに断られました、それでも忘れられませんでした………そして思ったんです、あなたを私だけのものにしてから私を好きになってもらう……」
そういいサンタは袋を担ぎ雪降る外へ飛び出した。
「やれやれ今年も誘拐されたかい…何故か毎年この部屋の住人は拉致されるんだね、まあ家賃は前もってもらっておいたからいいけどね……」
そう大家は呟くとドアに「空き部屋、住む方は大家へ」という紙を貼っていった
566:560
08/12/24 20:50:47 /MVxVpCa
もし需要があれば別ver(エロあり)を作るかもです。
567:560と同じ人
08/12/24 20:52:18 /MVxVpCa
もし需要があるなら別verも作るかもです、エロも頑張ります…
568:名無しさん@ピンキー
08/12/24 22:16:48 92ZHAcnY
需要なんて……
あるに決まってるじゃないか!
569:560の人改めてトムな人
08/12/24 22:29:39 /MVxVpCa
いやー…あれなんだよね、昔からこのスレ見ててハンバーガーショップのあれをふと思いついてやっちまって…そしてGJが嬉しくてまた今回みたいなのを書いた。
ただ本当にエロには自信もない、それでもいいならちょいと短編っぽいクリスマスなあれを書きたい。活性化のためにも
570:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:33:37 ZqjQRzCq
>>566
GJ!!
この勢いで、このスレの固定職人になってほしいです!!
571:名無しさん@ピンキー
08/12/25 03:32:51 w2vVwAmE
ただ、もう少し低姿勢になったほうが好感もてるかも
572:名無しさん@ピンキー
08/12/25 04:12:43 54TMSlzz
あと、コテ雑談はなるべく避けた方がいい。
573:名無しさん@ピンキー
08/12/25 04:26:29 /W3ieZ/y
なんだかんだで
このスレは長いし
良い作品もずいぶん出ているし
↓ここのオリジナル、シチュエーション系の部屋にまとめても良いと思う?
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)
574:名無しさん@ピンキー
08/12/25 08:40:03 WJoeOIrd
なるほど……みなさんの意見、非常に参考になりました。みなさんの期待を裏切らないようにします、はい
575:名無しさん@ピンキー
08/12/25 13:39:53 qYLBWsXl
>>573
まとめよろしくおねがいします。
576:名無しさん@ピンキー
08/12/25 17:59:22 caae4npO
一人語りのうざい作者に限ってたいしたことない作品が多い
577:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:24:52 mzgMOn6e
>>576
お互いに侘びしいクリスマスです、穏やかに過ごしましょう。
578:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:53:57 Vjyvze3g
保守しましょう
579: 【大凶】 【1696円】
09/01/01 06:59:53 /VduVH7H
おーめーでーとー
580:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:50:31 eNkm2bUQ
普段大人しくてみんなに優しいけど、他の女の子と付き合ったら目の光が無くなって、ストーカー行為を繰り返して最終的に逆レイプするような娘が訪れますように。
581:名無しさん@ピンキー
09/01/02 00:32:54 TrFU+IjL
保守
582:名無しさん@ピンキー
09/01/05 21:57:11 P/L/CjWb
保守
583:名無しさん@ピンキー
09/01/08 09:21:22 i/ehMMzS
オレはまだ、諦めずに待ってるよ!!!!
584:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:24:50 szVqyozl
完全なオリジナルを作るのは難しいから、二次創作にするのってどう?
スクイズ+君のぞで
妊娠したと聞かされて世界になびく誠。
言葉は取り返して独り占めにしようと、
マナマナみたいに誠を監禁して妊娠するまで連日連夜の逆レイプ。
しかも持ち前の勉強上手と淫乱な体のせいで回数を重ねるごとにエグいSEXに。
それでも世界と産まれてくる子供の事を思い、何とか正気を保つ誠、
だが食べさせられていた媚薬入りの肉料理は言葉に殺されて調理された
世界と自分の子供である事を告げられ、証拠に顔以外の肉を削ぎ落とされた
世界と胎児の遺体を見せ付けられ、ついに自我が崩壊し幼児退行。
言葉は妊娠→出産でさらに巨大になった乳房を赤子同然にした誠にしゃぶらせ、
母乳を飲ませながらSEX。 トゥルーエンド「母性愛」
アリかな?
585:名無しさん@ピンキー
09/01/10 09:06:57 kAUebE/B
>>584
漢は黙ってSS書き
586:名無しさん@ピンキー
09/01/10 13:13:40 c3aI/d9B
良レス
587:名無しさん@ピンキー
09/01/10 16:10:26 20DWo1U9
>>585
クールポコ自重wwww
588:名無しさん@ピンキー
09/01/11 23:08:04 IHxg5WTB
>>573
そこにお願いするなら、賛成に一票
というか、>>573=そこの管理人氏?
589:名無しさん@ピンキー
09/01/14 15:37:28 wd148yAb
>>584
スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ part7
スレリンク(eroparo板)
他作品のキャラ同士でエロパロ
スレリンク(eroparo板)
へどうぞ。
590:名無しさん@ピンキー
09/01/17 07:58:15 fLT5IkcB
やめろ!!スレを出すな!
そんなことしたらこのスレから
職人が一人いなくなってしま(ドガッ
グフッ!バタリ。
……チーン。
591:名無しさん@ピンキー
09/01/17 11:54:14 v2ryy2C/
>>584はマルチだから追い出して結構
592:名無しさん@ピンキー
09/01/17 18:02:51 A5hJNKnn
URLリンク(plaza.harmonix.ne.jp)
593:名無しさん@ピンキー
09/01/18 18:11:22 3GC+Pzak
>>592
悪くないが、オレの好みはもっと胸も体格も態度もデカいタイプでな。
594:名無しさん@ピンキー
09/01/18 19:46:07 /twnQJlh
いいれす
595:名無しさん@ピンキー
09/01/19 09:10:26 gGYspnY2
>>593
このスレ的には、胸と体格がデカいのは構わないが、態度がデカいのはいかがなものか?
大人しくて態度がデカい女・・・・?
596:名無しさん@ピンキー
09/01/19 09:22:08 Jo0llqB1
長門「…そこどいて。」
…こんな感じなのか?
597:名無しさん@ピンキー
09/01/19 09:28:15 7PEX6kKX
なんか違う気がする………
598:名無しさん@ピンキー
09/01/20 14:13:58 lZPKF21v
それは無口ツンデレじゃないか?
599:名無しさん@ピンキー
09/01/20 14:52:45 PL4hfg35
態度の大きいヤンデレでちょっと構想練ってみたがどう考えてもメンヘラーになるんだが。
ヤンデレとメンヘルは紙一重だな、俺はどっちも好きだ。
600:名無しさん@ピンキー
09/01/20 16:54:42 xYaeu/TL
メンヘルに好かれるのがヤンデレだと思うのだが。
601:名無しさん@ピンキー
09/01/22 01:43:26 qvklr3Jv
メンヘルは一方通行の思い
ヤンデレは多少はお互いに想うところがある…かな
でも何か違うな…
ヤンデレってかなり定義付けの難しい概念だと思う
602:名無しさん@ピンキー
09/01/22 02:26:17 FsJfMJMS
【北海道】「ダメ…でもひかれてしまった」教え子と性的関係 女性中学教諭 懲戒免職
スレリンク(newsplus板)l50
603:ななし
09/01/22 06:44:45 W5usB39Q
いやー 受験後がたのしみたなー("/ω\)
604:名無しさん@ピンキー
09/01/22 10:07:02 HrwqnonB
ヤンデレは二次元や創作ので、
メンヘラは惨次元と思ってた
605:名無しさん@ピンキー
09/01/22 20:40:51 UO7M0Rh5
メンヘラは常識的な部分とトんだ部分が衝突して苦悩を強いられる。
ヤンデレはトんだ部分だけに統一されてるから内部衝突が無い。
個人的イメージはこんなだが。
606:名無しさん@ピンキー
09/01/23 01:02:29 o0Hk/lLO
八神優+穂村愛美=超ヤンデレ?
607:名無しさん@ピンキー
09/01/27 10:03:29 wnlN+uzW
口内炎の人の受験が終わるまで保守せねば・・・・
608:ななし
09/01/30 07:17:28 pJVmC//u
だれか小説かいてー
609:名無しさん@ピンキー
09/01/30 08:04:46 MBcEAqgX
よし、>>608よ…書くんだ
俺もそろそろ短編書かなきゃ…
610:名無しさん@ピンキー
09/02/02 12:42:39 QkYACYlv
>>608みたいなのがいると投下する気が失せる
611:名無しさん@ピンキー
09/02/02 16:45:13 V1/hyBvv
>>610
同意!
612:名無しさん@ピンキー
09/02/02 21:50:38 1uk+8rEV
投下する気ないんじゃなくて出来ないんだろw
613:名無しさん@ピンキー
09/02/03 22:37:57 SYnz4znb
>>612
まあまあ、それはお互い様。
614:名無しさん@ピンキー
09/02/04 18:00:44 7N0ZBmhi
こっちは人が少ないな
615:名無しさん@ピンキー
09/02/07 14:21:51 Tp+fWAgz
ほしゅ
616:名無しさん@ピンキー
09/02/11 17:13:16 VRrh1svQ
HO
617:ナナシ
09/02/14 11:29:30 UT43pCG9
なんとしてもあの作者が受験をおわらせてまたパソコンつなぐまでこのスレを繁栄させるんだ!!
618:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:20:36 FTr+Q2Z2
ほしゅあげ
619:名無しさん@ピンキー
09/02/15 17:50:46 dIV6w0NB
てか、受験ってもう終わってない?
620:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:52:31 IC0fayKD
まだ2次試験があるだろ
621:名無しさん@ピンキー
09/02/17 10:20:00 4rzFblDD
帝京とか日大とか東海大学じゃないのか
まさかの東大、京大だったり・・・
622:名無しさん@ピンキー
09/02/17 20:52:50 FSkFyqSK
>>621
>>1にはこれだけの文才と浪人の意地があるだろう。
可能性は無きにしもあらずだな
623:名無しさん@ピンキー
09/02/20 19:49:45 2KMNR5eV
期待age
624:名無しさん@ピンキー
09/02/23 23:10:44 CKVWYC32
うかると、浮かれるし、忙しくなるし、遊ぶし、暇になったらでええんじゃねーか。
625:名無しさん@ピンキー
09/02/26 23:48:00 v3suS8n0
保守
626:名無しさん@ピンキー
09/03/02 14:26:10 qSPU8KB8
まだかなー
627:名無しさん@ピンキー
09/03/02 14:31:03 iTuzfF/r
まだ後期試験がある
それに私立も受けてるかもしれんし
さらには4月からの新生活の準備もあるだろうし
628:名無しさん@ピンキー
09/03/03 05:44:12 Nz/gDuvT
あんまり作者個人に入れこみすぎると新規がやりづらくなるぞ
629:名無しさん@ピンキー
09/03/03 06:27:16 ZX/IcTOa
そもそもこのスレ自体本来は無くてもいいんだけどな。
ヤンデレスレの方は最近はあまり投下ないから、空いてるし。
630:名無しさん@ピンキー
09/03/04 00:07:53 TYVnL/mw
初SSでも大歓迎なんだがな
631:名無しさん@ピンキー
09/03/05 03:07:48 86GN+59b
投下してみる
注意!
処女作な上に携帯からの投稿なので読みづらいと思われる
途中までだから病み少ない
初めてだからわからない事だらけだが温かい目でよろ
632:四年前
09/03/05 03:11:14 86GN+59b
昔話をしようか。いや、そんなに古い話じゃない。4年前の話だよ
俺は高校生だった、何処にでもいそうな普通のね
家族構成は両親健在で三人兄弟。父親は公務員で母親はパートしてて、姉は短大生で妹は中学生だった。家族仲は良好だったし生活に困ってもいなかったから幸せな家庭なんだろうな
そんで俺は剣道部に所属していて段位は初段。高校から始めたもんだからそんなもん…だよな?学年の壁なんか無くて部員みんな仲良くやってた
友達もそこそこいた。今考えると親友と呼べる奴はいなかったかもしれないが楽しくやってたよ
当時の俺は平凡な奴だったんだ。だけど一つだけ自慢があった。それは年上の彼女がいた事
3コ上でその時は専門学生だったな
童顔で背は俺より頭一個分ぐらい低くてそこそこかわいいんだ。ちょっとぽちゃっとしてたけど女の子らしくてよかったな
性格は尽くすタイプで色々良くしてくれた。無茶言っても笑顔で
「しんちゃんのお願いだからいいよ」
だもんな…何度惚れ直したことか
あ、そういえば俺の名前は
『吉田 信太』(よしだ しんた)
だから『しんちゃん』
ちょっと恥ずかしかったけどそれもなんか良かったな
ちなみに彼女の名前は
『佐藤 文香』(さとう ふみか)
『ふーちゃん』て呼ばされてたよ。まぁこれもやっぱ恥ずかしくて人前では『お前』とかって呼んでたけど。今思うとかわいいな俺
彼女と会うのはいつも夜に少しの時間だけだった。当たり前に毎日部活はあったし彼女もバイトをしていた。さらに彼女のシフトには日曜日の昼前から夕方までってのも入っていたから夜にしか会えなかった。お互い実家住まいで家も遠かったしね
633:名無しさん@ピンキー
09/03/05 03:15:24 plrOvv3F
支援
634:四年前
09/03/05 03:16:34 86GN+59b
だから授業中は彼女とメールばっかりしてたし会えない日は遅くまで電話で話した
だけど、それじゃ寂しいってなって彼女にバイトがなくてお互い用事がない日は部活が終わる頃に彼女が車で学校まで迎えに来てくれるようになった
当然周りにはからかわれたけどこれで一緒にいれる時間が増えるって二人で喜んだっけな
ちなみに俺の田舎は都会て程栄えてもいなかった上に豪雪地帯で交通手段が限られていた
だからある程度裕福な家庭だと車の免許を取れば安い軽ぐらいなら親から買い与えられる家は結構あった。彼女もそのくちだった
それからは時間を気にしなくなった。彼女のバイトが終わってから朝まで夜通しドライブって日もあったな。ラブラブって感じで楽しかったよ
だけどちょっとした事があって全く会わない期間があったんだ
俺が入ってた部は剣道部だから大会があるんだよね
大会の1ヶ月前ぐらいのミーティングで『ちょっと本腰入れてどこまでいけるか頑張ってみようか』ってなってさ、部員全員の約束事で
『大会が終わるまでは活動時間の延長及び休日も登校して朝から晩まで練習・自宅に帰ったら筋トレ。そして集中する為、勉強も疎かにしない為に私用の外出禁止』
今考えるとやってられるか!て思うけど当時の俺は馬鹿正直に守ってた
そうすると当然彼女と会える時間なんて無くなる。
「しんちゃん疲れてるんだしバイトが無い日は家までの送りだけでもしようか?」
なんて言ってくれたけど断った
だってそうしたら足がわりに使ってるように見えるだろ?
それにみんなの手前堂々と彼女と会うわけにもいかなかったしね
1ヶ月間限定だから、なんて俺は軽く考えてたんだな。
彼女はやっぱり嫌がったんだけど大会が終わるまでだからって頼み込んだら
「そこまで言うんなら…私も頑張って我慢…する…」
635:四年前
09/03/05 03:19:15 86GN+59b
あぁ、このコは本当に俺の事考えてくれてるんだなぁって思ったよ。いや、マジで
それで彼女とは昼間と夜寝る前に少しメールするだけって付き合い方に変わった
毎日少なくとも100件以上はお互いメールするようになった
俺の練習中も
「今家に帰ったよ」
「今からバイト行ってきまーす」
とかそんなメールが送られて来てたから彼女の方が圧倒的に数は多かったけどね
そんな感じで俺は練習に集中していった訳だけど、日に日に彼女からのメールは増えていった。
最初は寂しがってるんだなぁなんて思ってたんだけど大会直前頃にはちょっと異常じゃないかって思うようになった
だって、まずメールの頻度がおかしすぎるんだ。送った直後にまた新しいメールを送るような間隔なんだよ?
内容も以前からの「~してるよ」って感じの報告メール以外にも永遠と
「何してるの?」
「誰といるの?」
「お願いだから捨てないで…私にはしんちゃんしかいないの…何でもするから…」
なんてメールばっかりだった
当時の俺は本当にガキだったんだよな。自分の事ばっかり考えて彼女に対してちゃんとフォロー入れたりしてなかったように思う。その上自分の事は棚に上げて
俺はこんなに頑張ってるのになんでわかってくれないんだろうって思い始めてこいつ頭おかしいよなんて考えちまった
挙げ句メールを返さなくなった。彼女は余計不安になっただろう。メールだけじゃなくついに電話もかけてきだした
やっぱり俺は電話も無視した
正直もう恐怖を感じ出してたんだ
その時にはもう携帯の電源は切りっぱなしだった
636:名無しさん@ピンキー
09/03/05 03:22:24 86GN+59b
とりあえずここまで
支援ありがとう
短いくてすまない。出来上がり次第続きを投下します
それではまた
637:名無しさん@ピンキー
09/03/05 03:56:28 mIzc1qKj
>>636
gj
これからの彼女の狂…愛情に期待。
638:名無しさん@ピンキー
09/03/05 09:14:49 z95wF2mO
>>636
おお!!投下来てた!GJ!!!!
639:名無しさん@ピンキー
09/03/05 16:13:02 L0NKN2du
GJ!!!
640:名無しさん@ピンキー
09/03/05 20:50:55 6vnzU7WV
>>636
一度そんなメールを受信してみたいものだ。
GJ!
641:名無しさん@ピンキー
09/03/05 22:45:03 7PnS/iHD
ぐぐぐぐっじょぶ!!
642:名無しさん@ピンキー
09/03/05 23:53:43 HxcUSvyr
>>636
GJスグル!!
643:名無しさん@ピンキー
09/03/06 23:06:11 lMukacPu
636です
完結させてから投下しようと思ってたけど携帯のフリーメモが一杯になってしまいそうだったんで途中までだけど置いてきます
注意は…前と同じ
これが人前に出す初めての物な上に携帯からなんで読みずらいと思われる
且つ、俺のレベルはまだまだ低いんで気に入らなそうな人はスルーでお願いします
644:四年前
09/03/06 23:10:09 lMukacPu
大会当日
俺は疲れ切っていた
携帯の電源は切っているはずなのに永遠と着信音が鳴っている…これは電話だったかメールだったか…
そして決まって何かが近付いてくる
「どっちでもいい!もうやめてくれ!」
もちろん携帯の電源は切ったままだ
つまり、夢。悪夢
こんな夢を見てしまえば寝れる訳もなく
だが、寝ずに起きていようとしても限界がくればウトウトとしてしまいまた同じ夢を見て…を数日繰り返したからだ
現実でも時折着信音が聞こえる気がする
見知らぬ誰かの、聞いたこともない着信音にも反応してしまう
疲れが取れる訳もなかった
そして今最悪のコンディションで会場前に立っている
勿論大会に向かう為
地方予選やましてや全国大会の様なものではなく、言ってしまえば大規模な合同練習試合のような大会だった為俺にも出場の機会が巡っていた
「やりきらんわけにはいかんよなぁ…」
そう呟いた後に自分の頬を張る
試合に出れない部員もいるんだ。勝てなくたっていい。力を出しきらないと
そう思うと最悪だった体調も心なしか良くなった気がした
「お?死人みたいな顔してたくせに気合い入ってきたじゃん。俺の分も頑張ってくれよな!」
同じく高校入学と共に剣道を始めた仲間がそう言うと背中をバシッと叩いた
「おうっ!!」
気合い十分に返事をする
そして入場時間
各校毎にぞろぞろと会場に入っていく、整列、開会式
その頃俺は折角張りつめた気合いを霧散していた
会場入り口に…彼女を、佐藤文香を、見つけてしまったから
見間違いだ。そう思おうとしたが無理だった。彼女は開会式中は俺の真正面の観客席に座っていた
「なんで…」
誰にともなく呟く
大会の事は知っているはずだ。勿論日程も。だが会場までは教えたか?
…記憶にない
645:四年前
09/03/06 23:12:58 lMukacPu
なら調べたのか?確かに少し調べればわかるかもしれないが…なぜ来た
彼女への対応は恐らく段々と素っ気なくなっていったはずだ
挙げ句あからさまに拒否している
なんでそこまで俺にこだわる?何をしにきた?いったい…
彼女の様子を覗き見る
…涙を流していた
こちらを、俺の事を、真剣な表情で真っ直ぐに見つめながら
いや、睨んでいるのか…?
だけど、何故だか、笑っているようにも見えた
ドンッ
「うわっっ」
急に誰かに後ろから押され、素っ頓狂な声を出してしまった
「ほら、開会式終わりだから移動すんぞー」
俺の後ろに並んでいた同じく試合に出場する部員に声をかけられる
いつの間にか開会式は終わっていたようで各校毎に順に移動を始めていて自分達が移動する番だった
「悪い悪い。ありがた~いお話ってなんか眠くなっちゃてなぁ」
何とか笑顔を繕い誤魔化す
彼は「だよな~」等と同意しながら俺の背を押しながら進む
ちらりと観客席をみると彼女はそこにはいなかった
………
時間は進み団体戦が始まる。自分の高校の番だ
俺は次鋒。つまり二番手。防具も面まで装着し先鋒の試合を見守る
悪いとは思いながらも心を落ち着けるため応援はしなかった
あの後彼女の姿を見かけることはなかった
落ち着かない
見つけさえすればいっそ何をしにきたか問い詰めれるし、もう付きまとわないように言えるのに
試合とは全く関係のない事を考えていた俺のすぐそばでは我が部の仲間達が正座をしながら口々に
「ガンバァッッ」
「まず一本っ」
等々大声を張り上げ真剣に応援している
だめだだめだ。集中しなくちゃ
試合を見ても、打ち合う竹刀の音を聞いても、仲間の声援を聞いても、一向に集中できない
まずいまずいまずい
646:四年前
09/03/06 23:15:15 lMukacPu
先鋒の試合が終わってしまった。結果は先に一本取ったのだが立て続けに二本取られてしまい敗け
先鋒の彼が正方形の試合場から退場しすれ違う時
「ごめん、勢いつけてやれなかった」
と言った
「俺がつけてやるさ」
短く答える。正直、上の空だったが
竹刀を強く握り直し、歩を進め、試合場中央に向き直り礼。
歩を進め、蹲踞し、審判から発せられた「始めっ」の声と共に立ち上がる
間合いの取り合い。牽制。隙を伺って先手を…と思った所で俺はミスを犯した
真っ直ぐ俺を睨み付けるような表情をした文香を見つけてしまった
瞬間体が硬直する。そして響く乾いた音
「一本!」
先手を取られた。何を打たれた?頭に痺れが残ってる。面か…
まずい!何も出来ずに終わってしまう
開始線に戻り二本目始めの声が響く
俺は奇襲をかける
開始の一瞬後、相手の喉元に渾身の
「突きぃいっっ」
判定は?
「突きあり一本っ」
これで五分。だが後はない。もう奇襲も通じないだろう
集中しろ集中しろ集中しろ集中しろ
開始線に戻る。始めの声が響く
間合いの取り合い、牽制、鍔迫り合い、離れ際の打ち合い、間合いの取り合い。
相手を誘い隙を作り今だっという刹那、文香の顔が何故か視界に入った。目が放せなかった。唇が動いてる。何を?
気付くと俺は後ろに吹っ飛んでいた。喉が熱い。視界が歪む。どうしたんだ…?世界が暗闇に…
俺は意識を手放した
…
……ヒック…ヒック……
誰かが泣いている?
…し…ちゃ……
聞いた事ある声だな…なんか落ち着く…
……しんちゃ…起…てぇ…
あぁ俺を呼んでたのか。今起きるよ…
目を開ける、見た事のある天井。頭がぼーっとする。喉が痛い。
ここは何処だ?どうしたんだ俺
647:四年前
09/03/06 23:17:47 lMukacPu
「しんちゃん…しんちゃん……」
誰だよ俺を呼んでるのは
頭を軽く傾けると俺の手を握りしめながら涙で顔をぐちょぐちょにした女がいた
「よかったぁ…ちゃんと起きてくれた……ぐすっ」
「ふ…みか…?どうして…」
「しんちゃんがね、倒れた後動かなくてね、それで心配になって試合場の方に行ったらね、居なくてでも医務室行ったって聞いてね……」
俺は、相手の突きをまともにくらい運悪く脳震盪を起こしてしまったらしい
それで医務室に運ばれたのだが部員は皆俺と文香が付き合っている(いた?)事を知っていたので付き添いを頼んだのだ
それでいいのか?とは思うがまだ団体戦の残りもあるし個人戦もあるのだから仕方ないかと一人納得する
てか妙に落ち着いてるな、俺。あれだけ怖がっていた対象が目の前にいるのに
彼女に握られた手が心地よく温かいせいか。それとも俺が目を覚ました事を心の底から喜んでいるように見えるからか
彼女のこの笑顔をずっと見ていたいと思ってしまった
どうにも決まりが悪く起き上がろうとする
が、
起き上がることは出来なかった
彼女の手が離れる。幸せそうな笑顔から貼り付けたような笑顔に変わった
背筋が凍る
「…なんで?」
……?
「私の事、嫌いになっちゃったの?」
体が…縛られてる
「他のコの事が好きになっちゃったの?」
起き上がれない
「なんで何も答えてくれないのっ」
自由な首を動かす。周りの様子をうかがうために。痛みが走った、そういや三本目に食らったのは突きだったな
いや、そんなことはどうでもいい。ここは…見覚えがある
そうだ前にドライブに行った時に見つけた廃病院だ
648:四年前
09/03/06 23:22:28 lMukacPu
山の上にあり近づく人もあまり居なさそうで、でも荒れ果てているわけでもなく今度の胆試しはここだねなんて言ってたっけ
「しんちゃんの顔みたらもう離れたくないっ離さないって思っちゃって、倒れた直後で怖かったけど連れてきちゃった」
無茶苦茶しやがる。どうやってここまで?あぁ車か。何とか抜け出して鍵さえ奪えば…
何度か頼み込んで運転させてもらった事もある。なんとかなるはずだ
「…ねぇ、何考えてるの?」
文香の顔が目の前に来た
まずい
とにかく逃げなきゃ、逃げ出す方法を、まずは拘束を解く方法を…
集中しろ集中しろ
駄目だ集中できない。彼女の手が俺の頬を撫でる。優しく、ただ優しく
「何も言ってくれないならそれでもいいや。しんちゃんの口から酷い言葉は聞きたくなかったし」
待ってくれ。違うんだ声がでなかっただけ…
「んぐ…むぅ…」
猿轡を噛まされた。説得と奇跡的な来訪者に助けを求める手は封じられた
彼女は俺の体をゆっくりと撫でていく。顔から胸、腹、そして…
「ねぇしんちゃん。エッチしよっ」
はぁっ?
「私の良さ…思い出して…それでね、赤ちゃんも作ろうよっ」
何を言ってるんだ
「したら私の事また見てくれるよね?しんちゃん優しいもん」
何を…言って…る…
649:名無しさん@ピンキー
09/03/06 23:29:56 lMukacPu
一旦ここまで
次で終わらす予定。下手ですまない。短くてすまない
前回の投下のgjありがとう
正直はげみになった
完成し次第投下します
それではまた
650:名無しさん@ピンキー
09/03/06 23:33:39 Hweg/Oy3
>>649
グッジョブ!!
良いとこで切りやがって!
651:名無しさん@ピンキー
09/03/07 00:58:22 iM9dsLWp
>>649
GJ以外のなんでもない
服畳んで待つとするか…
652:名無しさん@ピンキー
09/03/07 01:03:56 A9EJnv5p
>>649
GJ!
653:名無しさん@ピンキー
09/03/07 03:28:08 sQNdQuqz
>>649
gj!
続きが気になって眠れぬ!
654:名無しさん@ピンキー
09/03/07 21:00:30 0eaLUIxV
GJ!
655:名無しさん@ピンキー
09/03/08 19:58:27 6FOdbFbz
5回くらい読み返してるよGJ!
656:名無しさん@ピンキー
09/03/09 20:24:59 hsn7doKZ
「彼女、好きな男が居るそうだ。俺が告って一撃必殺食らったんだから間違いない」
友人の一言に俺は殺意を覚え、ついで絶望した
今まで彼女に言い寄った男に罰を下し、護ってきたというのに。月に一回ほど間違え電話のふりをして会話を楽しんでいた、その些細な幸福が薄汚い種馬野郎に踏み躙られるなど我慢できるものか
友人が話を続ける中、俺は彼女をモノにする計画を練り始めた
ー…………月曜日にやる!ー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「彼、好きな人が居るみたいね」
「え?」
「少し前に告白したんだけど、好きな人が居るから応えられないって、あっさり言われちゃったわ」
なんという裏切り、しかしそれ以上に絶望が心中に吹き荒れる
彼に近づこうとするアパズレ女はことごとく排除してきたのに。
月に一回無言電話を装い彼の言葉を集めてきたのに、小さな幸福をどこぞのビッチに取られるくらいなら!!
友人と他愛のない会話を続けながら私は計画を練っていった
ー…………月曜日にやる!ー
月曜日、刃物を握り凶器の笑みを浮かべながら互いの腹を刺し合った二人は、一月の治療期間中に交際を深め、退院した翌日に婚姻届を提出した。
二人はそれぞれ友人を事故で亡くしていたが周囲はそれを打ち消すように盛大な祝福をしたという……
保守なんだな?
657:名無しさん@ピンキー
09/03/10 00:01:56 3QqJXCyh
>656 保守なんだよね?投下していんだよね?
「四年前」続き出来たので置いてきます。一応これで完結です
注意は前と同じですが、追加で濡れ場とかよくわからないで書いてるんで更に気を付けて下さい
658:名無しさん@ピンキー
09/03/10 00:04:39 47LIadAa
楽しそうにそんな事いわないでくれ。幸せそうにそんな所をまさぐらないでくれ
「いつも私の事大事に優しく抱いてくれてたから今日は私がしてあげるねっ次からはまたしんちゃんから…ねっ?」
待ってくれ待ってくれ
頼むから…お願いだから…俺の頼みはいつでも聞いてくれてたじゃないか
「ふぐぐぁんぐあっ」
喋ることを禁じられている俺は何も伝えることが出来なかった
いつのまにか俺の着ていた胴着ははだけさせられていた
文香の指が俺の首元から胸、胸の周りから乳首へと妖しく踊る
「ふぁっっ」
耐えきれず軽く背を反らす
彼女の攻撃は止まない
俺の体で舞踏会を開いていたのは左手で、右手はさっきからずっと俺の逸物を撫で回している
「うわっ…おっきくなってきたね。実はこういうのの方が好きだったのかな?」
耳元で囁かれる。そんなわけないっ言い返したくても俺の叫びはただモゴモゴとしか響かない
そのまま耳をなめあげられる。甘噛みされ耳の穴に舌を差し込まれ、蹂躙される
たぎっていくのがわかる。そう、痛いほどに
どうしてこうなったんだ…
俺が彼女を壊したのか?それとも元から壊れていたのか
「…そんな顔しないでよ」
苦しそうな表情をしながら言われる
「しんちゃんが悪いんだからね?」
俺が?何を?確かにかまってはやれなかったけれど部活に打ち込んでただけ。それに納得してたじゃないか
「しんちゃんはいいかもしれないよ。好きな剣道出来ててさ」
だからどういう事なんだよ
「だけど私にはしんちゃんしかいないのっしんちゃんの事しか考えられないの」
…え?
「しんちゃんには仲のいい部の友達がいるだろうけど…私には…」
やっぱり
「それにマネージャーさんは女の子だし勿論学校には他の女の子も…だから不安だったのっ」
俺が
659:四年前
09/03/10 00:06:38 47LIadAa
「疲れてるの知ってたから、剣道大好きなの知ってたからっ邪魔しちゃいけないってわかってたけど」
やっぱり俺が…
「もうどうしたらいいかわからなくて…」
壊した
「だから今からエッチするの。赤ちゃん作るの。もう私から離れられないように、私の事しか考えられなくする為に」
やっとわかった
「気持ち良くしてあげるから…私無しじゃ生きていけないって思えるくらい。だからそんな顔しないで…ねっ?」
止めなくちゃ
「ん~っ」
「もぅそんな必死な顔しちゃってぇ我慢できないのぉ?」
いつのまにか彼女の表情は妖しさに満ちていた。俺の事を見つめている。だが俺の事を見ていない
俺の体が跳び跳ねる
ついに彼女の右手は限界まで膨れ上がった俺の欲望を優しく、絶妙な力加減で握り込む
「気持ちいい?すごいビクビクしてるよ?いつでも出していいからね?私に好きなだけマーキングしてね」
また耳元で…あぁっ吐息が…もうっっ
ドビュッッドピュッドピュ
「うわぁ…いっぱい出たねぇ私の手ドロドロだよ?溜まってたのかな?それともこんなに出しちゃう位気持ちよかった?」
「んぐぅ…」
謝りたい。心の底から
なのに俺は喋ることを許されない。俺はただただ悲しくて、悔しくて、申し訳なくて…泣いた
「んもう。そんなに気持ちよかったの?すぐに…入れてあげっん…あげるからっ…」
ピチャッ…クチュ…
淫靡な響きを持った音が響く。彼女の指は
「んっはぁっ」
自らの秘裂を弄んでいた
「んぅっ…見て…私のコっっコ…久しぃっぶりだかっら…ハァ…準備出来るまでぇオアズケっ」
細くて白い指が上へ、下へ
少し差し入れた指と指を開いて見せる
秘奥はキラキラと光っていた
少しの侵入、後退。侵入指が折れる。彼女の体が悦に震える