08/07/09 11:42:05 NwNaY2Nh
こうして俺たちは今、別荘にいるわけだ。
ソファーに座って、二人でコーヒーを飲んでいるのだが、
どうもぎこちない。
もともとぎこちないのだが、さらにぎこちないのだ。
あからさまに緊張しているのがわかる。お互いにだ。
それでもしばらく雑談していたら、すっかり夜になった。
「私、シャワー浴びてくるね……
」
頃合いを見計らったように、川崎がそそくさと席を立った。
おいおいこれって……と1人妄想していたら、川崎が戻ってきた。
「……どうした?」
「お、お風呂にお湯張ったから……」
「え?」
俺はつい間抜けな声を発していた。
「い、一緒に入ろ……?」
あ、あれ、これは早くも……?
「えええっ!?」
「あ、や、やっぱりだめ、だよね……」
「だ、だめじゃない!」思わず叫んでいた。だめなわけないじゃないか!
「ほ、ほんと……?」
「う、うん」
首をぶんぶんと振る俺。
「よかった……。だったら、いこ?」
俺は川崎と手をつないで、浴場へ向かった。