【職人】MC・催眠系総合スレ その3【求む】at EROPARO
【職人】MC・催眠系総合スレ その3【求む】 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:47:59 LfOCRGEF
MC、催眠術系の洗脳・書き換え・発情・操りといったシチュエーションに萌えるスレです。
SSの投下は一次・二次を問わず大歓迎です。

前スレ
スレリンク(eroparo板)

保管庫
URLリンク(marie.saiin.net)

【関連スレ・サイト】

魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その6
スレリンク(eroparo板)
【催眠】操りものの漫画・小説【洗脳】11
スレリンク(erocomic板)
E=MC~2
URLリンク(rose.zero.ad.jp)
超能力・超常現象等体験告白
URLリンク(bbs02.nan-net.com)
魔法使い体験告白
URLリンク(bbs02.nan-net.com)

2:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:48:47 LfOCRGEF
【関連スレ・サイトその2】

エロゲー板
「催眠術・MC・媚薬・人格改造」を語るスレ part35
スレリンク(hgame板)

MCサイトリンク集
URLリンク(marie.saiin.net)


3:名無しさん@ピンキー
08/04/27 17:01:11 wl7+P7hX
前スレの人と>>1GJ

4:名無しさん@ピンキー
08/04/27 20:46:11 KqwJ5zYQ
>>1

前スレのラストのSSは、前647だった人か?
だとしたら神すぐる。こんな調子の明るくてエロいのをどんどん書いてくれ!
GJ!!

5:名無しさん@ピンキー
08/04/27 22:19:16 +E/NVzmz
>>1

>前スレのラストのSSは、前647だった人か?

あ。すいません、違います。
「前スレ630のドジっ子ぶりにちょっと萌えた632」です。
ペンネームは井戸従太といいます。


6:名無しさん@ピンキー
08/04/27 23:17:20 qvIj2EeV
すげええええええ GJ!


と書き込もうとしたら容量で跳ねられた・・・・

7:名無しさん@ピンキー
08/04/28 00:15:18 oCbP37gS
エロいよ!GJ!


俺も容量で跳ねられたのは内緒だ・・・

8:名無しさん@ピンキー
08/04/28 00:36:35 PQxe7/uv
安心しろ漏れも(ry

9:名無しさん@ピンキー
08/04/28 02:32:00 ti3YH6vl
お、俺も跳ねられた。で、容量かと。それから次スレを探して今来たですよ。
力作お疲れ~ &>>1さんもあんがと~
700台でオーバーって、みんな頑張り過ぎで好きだ!

10:名無しさん@ピンキー
08/04/28 04:58:07 dg2DXu4J
>>1

前スレ>>677
GJ!

11:名無しさん@ピンキー
08/04/29 17:43:28 LRDHbXV9
 

12:名無しさん@ピンキー
08/04/29 22:12:20 B/TIUXN0
前スレ最後の大作乙でした
とても楽しく読ませていただきました
次回作も楽しみにしてます

13:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:01:30 sFlhq52Q
>>1乙様
即死ラインがわからないので支援替わりにちょっと貶します。

14:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:02:08 sFlhq52Q
~バターはミルク不足が問題01~

「あーん学校に遅れちゃうー お母さんてば何で起こしてくれなかったのー」
と言いながらシャツのボタンを留めつつ、唯ちゃんが降りてくる。
「うふふ、もう唯だって○○歳なんだから。あ、ミルクぐらい飲んで行きなさい」
今日も寝坊した唯ちゃんに、美佐子さんはそう言ってテーブルを指す。
そこには寝坊を見越し、トーストにベーコン、レタスやトマト、目玉焼きが乗った物と
手製弁当が用意されていた。
「ほら……唯、ミルク。私がミルクを先に頂いちゃったから少ないけど」
と、美佐子さんはミルクの口を唯に渡す。
「忙しいからあんまり朝にミルクはなぁ……」そう言いながら、唯ちゃんはミルクの口に唇を付け
ングングとし始める。
「もう……唯はミルク口の扱いがまだまだねぇ、こういうのはコツがあるのよ」
唯ちゃんがなかなか飲めないのを見兼ねて、美佐子さんが手伝うかのように下を揉み込む
「どう?家のは濃厚だから、少し下の所を揉んだ方がいいのよ」

流石に二人掛かりでやられては堪らない、既に美佐子さんが飲んで少ないにも関わらず
ビシャ!ビュビュ……と、出てきた。

15:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:02:52 sFlhq52Q
「あーーん……んにゅ……今日もやっぱり美味しー」
ミルク口から出るミルクをコップに溜め、唯ちゃんは喉を鳴らしてそれを飲み込む。
最初はドロリとした舌触りや喉越し、無調整ミルク特有の独特な臭いに慣れなかったのに
今では学園やスーパーのミルクでは満足出来ないと言う迄に気に入っている。
「そうそう……バターをトーストに塗らないと……」
そういって唯ちゃんはミルクの濃い、特にドロリとしたバターを落とす。
「時間は大丈夫?」美佐子さんが唯ちゃんに聞くと「あ!じゃあ行ってきまーす!」
と、特濃バターを塗ったトーストに具を挟み込み、それを咬わえて出掛けて行った。

くくく……今日も堪能だよぅ……じゃ、そろそろ僕も……

ガシ

美佐子さんが唯ちゃんを送り出し、どうやら喫茶店を開店させる前に肌のお手入れ
……ミルクでパックをするようだ。美佐子さんの顔に、美佐子さん自身がミルクをぶっかけ
あの指で塗りたくられ、引き伸ばされる……ククク、これは見て行かないとだよぅw

*****



16:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:04:54 sFlhq52Q
****

「あ゛ー!お兄ちゃん、また唯を置いてってー」
「ははは、いや、今日も友美が起こしに来てさぁ……」「もーぅ!」

そんなやりとりを、校門に立っている天道がぶち壊してくる。
「おい、竜之介……無視するな、教師だぞ、俺は。教師が声をかけたらちゃんと対応しろ」
相変わらず、天道は教師風を吹かせている。
「……で、何の用です?天道センセ」
こちらが皮肉を込めたいい口にも、天道は気付かずに話を進めている。
「実はな、どうも芳樹の奴が最近学園に出てこんのだ。オマエら仲がいいみたいだし、知らないか?」

は?馬鹿馬鹿しい。アイツの事なんて誰も知っている訳…………
「あ、御主人さ……ええと、芳樹君なら最近風邪らしいです」
友美は知っていたようだ。
その返答に満足したのか、天道の奴は向こうに行った。
「よく聞こえ無かったけど、友美、よく芳樹の事なんて知ってたな」
そう聞くと、友美は『最近、芳樹君の写真部で写真のモデルをしている』らしい。
へぇ……美鈴先生や、あの洋子までが写真部に協力してるのか。
うーん、それは俺も写真が撮りたいぞ。今度、芳樹の奴に俺も交ぜろと言ってみるか。

17:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:10:46 0G8baeJp
****

ふぅ、美佐子さんは本当にミルクが好きだなぁ……ククッ、すっかりミルク好きになっちゃってさw
もう少ししたらあの母娘には”ミルク“をちゃんと認識出来るように戻した上で
“毎日の習慣”を守らせようかな?そうすれば、そのうち“僕の用意するミルクも”大好きになるさ。

でも、中途半端に時間が余っちゃったな、ククッ。
そうだ!あの筋肉馬鹿がお気に入りな安田愛美ちゃんが居る幼○園へ遊びに行こうかな
アイツ、竜之介の名前は覚えてる癖して、教師の癖に僕は豚呼ばわりしてた報いを受けさせてやる。
ククッ、あのカメラ骨董市で手に入れた魔法のカメラと、僕の神業盗撮テクが合わさる事によって
フィルムに納められれば、誰も僕に逆らえないのさ!
あの愛美だって、現像した写真に僕が『天道から挨拶される度、不愉快になる』
『園○に対して挨拶をする度に快楽を感じ、蓄積される』『その快楽を開放出来るのは僕だけ』
って書いたら、10日で僕を見ると息が粗くなり、16日で僕の肉人形2号になるって言って
今じゃ僕を○児に見立てたプレイが大好きな変態になったもんね。

18:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:12:00 0G8baeJp
もう一つの方も効いてるようで、一昨日なんて僕があの筋肉と付き合うよう命令したら
凄く嫌そうな顔をしながら、僕の為にアレと付き合いますって言ってくれたよ。
そのうち、天道さんより牡の野良犬が好きになったとか言わせて
アイツの前で犬と交尾をさせようかな?……ククッ!愉しみだなぁw
……う~ん、それだとアレだから、愛美には一回だけ、天道に身体を許させようかな?
天道の物やテクを罵倒させながら、野良犬チンポを褒め讃えさせれば……ククッ
天道、自殺するかもw


お、ムヒヒ……いたいた、愛美が園○に纏わり付かれてる。流石は園○から慕われてるや
僕の命令でローター付きのエロ下着を装着してるとは思え無いね。
この幼○園の奴らは愛美の手引きで盗撮し終わってるし、記憶もどうとでもなるし
今日は愛美に新しいお遊戯をさせてみようかな。
園○、○歳にて童貞喪失ごっこ。うん、大人の階段を13階段ほど駆け上がらせちゃおっか。

そう決めると愛美の写真を取り出し、僕の肉人形2号に対する命令を書き込む。
それと園○を四人選び、さっきまで纏わり付いて居た他の奴らをどかして室内に入らせた。

19:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:13:40 0G8baeJp
愛美と四人の園○、そして臨時お兄さんの僕らは、普段はお昼寝ルームな部屋に来た。
こどもなベットルームが、今からおとななベットルームとして使われる。
ククッ!写真撮影の意欲が湧くよw

「さぁ皆、愛美お姉さんの身体を揉んだり、オチンチンを擦り付けたり、吸ってもらおー!」
そう言うと、園○達はそれぞれ、おっぱいを片方、お尻、みぞおちを触ったり撫でたりし始める。

服の中に入れられた園○の手は、無遠慮に動き回り、胸は牛の乳を搾るように掴まれ
お尻は割り開くように揉まれ、菊座を突かれ、みぞおちの園○は
愛美の臍をふやけそうな位に舐められている。
愛美もorz体勢で園○達の愛撫を受けながら 、胸を搾る二人には手で反撃し
スカートを捲くられてパンスト越しに触っている園○には、尻肉を押し付け
床と身体の間に滑り込んで臍に執着している園○には、膝でナニをグリグリさせ
僕には口で対応していた。
奉仕の心が生きている対応に感心しつつ、こちらも負けじと園○達に
男のミルク……はまだ○通前と早いので、小水を発射代わりにさせる。

20:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:56:30 9yquc5pR
テンポが……

21:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:35:08 eVZUxsG3
もしかして投稿しながら書いてるのか?

22:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:27:48 0G8baeJp
取りあえず18くらい越せばスレが即死しないと聞いてやっちゃった次第。
間が空いたのは、単に携帯の電池が切れた為。元々は05まで書いてました。

よく考えたら愛美のくだりは催眠が弱いから、書かない方が良いかと後悔。
つか、芳樹なんて今どき知らないか……
即死は越えたと思うので、次に落とす時は一キャラ区切りで落とします。

そんな感じで切腹土下座。

23:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:51:52 FtRT73Uc
ちゃんと投下するなら投下しますと一言添えたり
終りならここで一旦終りと添えたりしてくれないと
皆レスして良いのかわからずスレが止まるだけだから
投下自体はGJだがそういう事ぐらいはしっかりしてくれないと困る

24:名無しさん@ピンキー
08/05/02 03:00:51 xDvhdbgW
キャラの説明が無いのはどうかと、少しは最初に説明描写とかした方が良い。

25:名無しさん@ピンキー
08/05/02 03:39:20 JibGmPv0
ああ元ネタ同○生2か 懐かしい作品だGJ!
確かに元ネタとキャラ説明は欲しいな。愛美とか名前だけ出されても
先生なのかバイトの学生なのかわからなかったし。
でも作品自体はGJ!芳樹自身が女を堕としていく所が読みたいです。

26:名無しさん@ピンキー
08/05/02 21:27:47 sqR2C412
ニコニコでそれっぽいのを見つけた
URLリンク(www.nicovideo.jp)

27:名無しさん@ピンキー
08/05/03 00:56:29 yKi42l5u
E=MC^2で、同級生をカラオケボックスで裸で歌わせるSSがあった気がするが見つからない。
分かる人いたら教えて。確か生徒会室で催眠かけて、後半は家にも訪問したりするやつ

28:名無しさん@ピンキー
08/05/03 01:06:07 owh3yLh1
>>27
違うサイトだけど、「大人のための催眠術」の「放課後の催眠ドール」じゃない?

29:名無しさん@ピンキー
08/05/03 11:10:29 3xJcr6aW
>28
㌧! 別サイトだったか。どうりで見つからないわけだ。内容もちょっと違ったな。超ありがと!

30:名無しさん@ピンキー
08/05/04 02:40:25 q0fX81Iy
こんばんは。前スレを容量ギリギリまで使いきってしまい、
ご迷惑をおかけしてすいません。
【オトウト ノ…】を書いた井戸従太です。
長いのを書き上げた余熱で、直後に1本書き始めてしまいました。
でも今回のは限りなく薄い「大半コミカルでそこはかとなくエロ」
系の作品になる予定でおそらく全然ヌけません。
まずは1回目を投下してみますが、お気に召さない方はお手数ですが
作品名をNGワードにご指定下さい。
作品名は「タマモさんと僕」
よくある妖怪同居系のお話です。


31:タマモさんと僕(1) 1/9
08/05/04 02:41:24 q0fX81Iy
「おーい、キタロー!」
「どこだー、ガイジーン? きゃははっ!」

 はっ! はっ! はっ! はっ!

 吐き出す息に血の味が混じってる。
 心臓はノドから飛び出しそうなくらいバクバク言ってるし、ヒザもガクガク。
 本当は今にも発作が起こりそうで怖い。だけど、捕まって何をされるか分からない
怖さの方が何倍も大きくて、僕は曲がりくねった山道を必死で走る。

(父さんの嘘つき! 都会だって田舎だってアイツらのやる事は全然変わらないじゃ
ないか!)

「“オイ、キタロウ!”」
 かん高い声で誰かがモノマネをして、大ウケしてる。
 ホント、イジメっ子ってのは互いにケータイの連絡網でも回してるんだろうか?
 さもなきゃ、全員、同じノーミソしてるんだ! 何のひねりもなく、どいつもこい
つもみんな似たような行動ばっかり。
 ああ、僕は一体どうすれば良かったんだろ? いっそ、サングラスでもかけてれば
よかったのかな? でも、そんなのコーソクで許されないだろうし、ますます“エジ
キ”になっちゃう気もする。
 僕が6年生だったら、まだ良かったのかもしれない。来年は僕も『お受験』の準備
が始まってるはずで、その頃ならきっと、みんなも塾とかテストで忙しくて転校生に
かまってるヒマなんかなかったと思う。
 5年生の夏に転校してくるヤツ―しかも、長い金髪の前髪で片目を隠してるチビ
なんてサイコーの『オモチャ』だ。自分でもそう思う。
 でも、誰がなんと言おうと髪は黒く染めない。それだけはゼッタイにイヤだ!
(あーあ、せめてカラコン使わせてくれたらなぁ……)
 昔からお世話になってる眼科の先生はちょっとアタマの固いヒトで『成長期の目の
発育に悪影響だから』って絶対にカラーコンタクトを許してくれない。
 でも、先生には分からないんだ。キンパツで右眼が青くて、左眼が黒―そんなヤ
ツが転校してきた時のクラスの騒ぎなんて。

「ゲッ♪ ゲッ♪ ゲゲゲのゲー♪」
 またこの曲―そんなアニメ知らないよ! ああ。中途半端に前髪で隠すんじゃな
くてドクロの付いた眼帯でもしとけば良かったんだな。先生には怒られるだろうけど。
 まぁ、とにかく今は逃げきる事が一番大事。

 ザザッ!

 茂みをかき分けた先は、石畳の敷かれた小さな広場だった。
 なんだろココ? ―神社?

「なぁ、ホントにこっちかあ?」
「さっき走ってくのがチラッて見えたぜ」

 マズいっ! こんな見晴らしのいいところにいたらいっぺんで見つかっちゃう!
 慌ててどこか隠れられるところは無いかとあたりを見渡した僕は、石畳の外れに小
さな木でできたほこらがあるのに気が付いた。
 高さは1m半くらい。格子戸に障子紙が張ってあって中は見えない。
 大人は入れないサイズだけど……僕なら?
 都会生まれで都会育ちの僕にとって『タタリ』って言葉は、TVや映画で耳にする
もので、普段の生活からはすごくすごくキョリのある単語だった。
 だから、“あんな事”が平気で出来たんだな―って後から思う。
 でも、転校早々、さっそくイジメっ子達に追いかけられてる今の僕にそんな事を気
にしてる余裕は無くて、小さなほこらの格子戸に張ってある汚い札みたいな物をペリ
ペリ剥がすと、素早く中に入り込んだ。

32:タマモさんと僕(1) 2/9
08/05/04 02:42:29 q0fX81Iy
 
 ズキン!

「痛っ!」
 格子戸はだいぶ古くて、あちこちがささくれてる。
 そのうちのどこかにひっかけたみたいで、右の手の平から血が流れていた。

 ぽたっ。ぽたっ。

 ドキドキしてるせいか、思ったより大粒の血が滴る音に、ギョッとする。
(うわー……大丈夫かな、コレ? 膿んだりしないかな?)
 ほこらは僕が一人入っただけでもう満員で、明りは障子紙の破れ目から差し込む光
しか無い。こんな薄暗がりだとどれだけ深い傷なのか全然分からない。
 ゼンソクの薬は持ってるけど、バンドエイドや赤チンなんか有るハズがない。
 しばらくは手当する余裕無いから我慢しなきゃ、そう思った時だった―

『……誰じゃ?』

「えっ!?」
 すぐ耳元で声がした。
 ものすごくビックリして心臓が止まりそうになる。
 慌てて声がした方を向いたけど、板で出来た壁があるだけで、当然誰もいない。
「……空耳?」
 細く、高い―『女の人』というより『女の子』の声だった。
 首を傾げた、またその瞬間に―

『妾の眠りを妨げる痴れ者は誰じゃ、と聞いておる』

「えっ? えっ? えええっ?」
(隠しスピーカー!? でも、ココって電気通ってんのっ?!)
 慌てて周り中を見回したけど、薄暗くて狭いほこらの中には何も……いや、待てよ!
 何だコレ?!

『ほぅ。わざわざ血の盟約まで―“贄”の習わしでも甦ったのかえ?』

 後ろの壁から『何か』が生えていた。それは白くて細長くて先端が分かれてて―

「ひっ! ひいいいぃっ!」
 ソレが“細くて華奢な女の子の腕”だと分かった瞬間、僕はほこらから後ろ向きに
ゴロンと転がり出ていた。

『あ。これ、【待ち】や』

「お、おば、おば……おば―」
 尻餅をついた格好の僕は慌てて逃げようとするんだけど、まるで悪夢の中のように
動けない―いや、違う! 『動かない』?!
「えっ! 何で? 何でっ?!」
 足を掴んで必死に揺さぶってみたけど、腰から下が石になったみたいに固まって全
然動かない。

『何を驚く? 自ら封を開き、血の盟約を施し、妾を眠りから呼び覚ましたのはそな
たであろう? 主従の因果が結ばれておれば、妾の言魂にそなたが縛られるのは当然
ではないか』

 なんか難しい事言われてるけど、足を動かそうと必死の僕に耳には全然入らない。
「オイオイ、何だよ!? 何なんだよ、コレ?! ……ん?」
 

33:タマモさんと僕(1) 3/9
08/05/04 02:43:51 q0fX81Iy
 目の前でサラサラと金の糸が風に揺れていた―ううん。これ、髪の毛だ。僕のト
ウモロコシのケバみたいな色のキンパツじゃなくて、本当の金で出来てるみたいな透
き通った綺麗で長い髪。それが赤い着物の前にあって……ええと、髪の毛があるって
事は、それを上に辿ると―

『ほほぅ。珍しや。見鬼ではないか、お主』

(う……わ)
 僕は思わず、ぽかんと見とれてしまう。
 ものすごく綺麗な―えーと、『女の人』っていうには若いけど『女の子』なんて
言ったら怒られちゃいそうなビミョーな年頃の“お姉さん”だった。
 一体、幾つなんだろ? 自分より年上な事は分かるけど……中3くらい?
 まだダイガクセイじゃないと思う。でも、コーコーセーにしては小さくないかな?
 まぁ、結局、女の人の歳なんて僕にはまるで見当がつかないんだけど。
 金髪でパッチリした青い目で……だけど、顔立ちは全然ガイジンぽくなくて―僕
の言葉じゃ全然伝えられないけど、すんごい美人さんだった。
(母さんもこのくらい美人だったのかなぁ―)
 僕はものすごーくマヌケで場違いな事を思いながら、やっぱりものすごーく頭の悪
そうな質問をした。
「あの、誰……ですか?」
『玉藻』
 スコンと短く答えが返る。
「タマモ……さん?」
(―変な名前)
 反射的に思ったのがつい顔に出たのか、タマモさんは僕に冷たい視線を送る。
『妾に名乗りを挙げさせ、己は口をつぐむか童よ?』
「えっ? あ! す、すいませんっ! 僕、友神健司(ゆうじんけんじ)です!」
『ケンジ?』
「はい! 健康の『健』に司会の『司』で健司です!」
『ふむ』
 そのままタマモさんが黙る。
 上品な着物を着て金髪のお姉さんが立っている姿は、外国製の人形にむりやり着せ
替えをさせたみたいで、なんだかすごく違和感がある。だけど、やっぱり、綺麗な事
に変わりはなかった。
(今の……一体なんだったんだろ?)
 僕の目の前にいるこの凄い美人のタマモさんは(見てなかったけど多分)、あのほ
こらから出て来た。
 でも、ついさっきまであの中には僕しかいなかったわけで、中で聞こえた『声』と
壁からニュッて出た手がタマモさんのだとすると―
「あ、あのぅ……ひょっとしてタマモさんは手品の人ですか?」
 もしそうなら、この格好だって、まぁ、納得出来ない事はない。だけど―
『てじな、とはなんじゃケンジ?』
 ああ、やっぱりそういう返事。そうじゃないかと思ったんだけどね。
「じゃ……じゃあ、もしかしてタマモさんは……」
(―お化け?)
 ノドまで出掛かった言葉を慌てて呑みこむ。
 ものすごーく怒られそうな予感がしたのと、やっぱりこんな綺麗なお姉さんに言う
のは失礼な言葉のような気がする。さて、なんて言おう?
「えーと……」

「おおっ! キタロー発見! キタロー発見! みんな呼んでこいっ!」
「らじゃ!」

(……あっ!)
 一番聞きたくなかった声に、思わず後ろを振り返った僕の顔がサーッと青ざめる。
「へっへっへ。よお、ガイジン。逃げ足早いじゃんか」
 影で『ブタマン』と呼ばれてるらしい武田満(たけだみつる)が、ニヤニヤ笑いな
がら近付いて来る。仇名は『ブタマン』なのに、見ためはどっちかって言うと『ゴリ
ラマン』に近い。

34:タマモさんと僕(1) 4/9
08/05/04 02:45:20 q0fX81Iy
 僕は慌てて逃げようとするんだけど―あ、ダメだ! やっぱり、足が動かない!
 それに―え? あれ? タマモさんは!?
 目を反らした一瞬の間に、タマモさんがいなくなっていた。
(うわ。それ、ちょっとヒドくない?)
 僕は一人、呆然と地べたに座り込んだまま、ブタマンが近付くのを見つめる。
「俺達でせっかく歓迎パーティしてやろうってのによぉ。逃げちゃダメだろ逃げちゃ」

 ああ。どうして僕はどこへ行っても『一番目を付けられちゃいけないタイプの奴』
に必ず当たるんだろ?

「いっつあ! しょおおおぉたああああいむ!」
 ブタマンとそのお仲間の4人、マサルにタケシにユウジにミツルが逃げられない僕
を取り囲む。
「なぁなぁなぁ、誰か、チャンチャンコとゲタ持ってねぇ?」
「バカ。それよか、ムこうぜ。ガイジンてチンコでかいんだろ?」
「デジカメあるぜ、俺ん家」
「おお、学級新聞の特ダネ決定か?!」
 みんなニヤニヤしながら、ヒドい事を話してる。
「やっぱよぉ、妖怪退治してもらおうぜ。ちょうどココってアレがあんじゃん」
 ブタマンがほこらを指さす。
「お、アレか! いいねぇ。『お化けのほこら』にラチカンキン?」
「やっちゃう? やっちゃう? タタられても、知らないよー俺」
「アレ? なぁ……なんか戸が開いてねぇか」
「……あ」
 その瞬間、ブタマンを含めた5人の顔色がサッと変わった。
『冗談ですむ事』と『冗談にならない事』の境を知らない間に通り過ぎてたのに急に
気付いた表情。
「……」
 皆、何とも言えない眼付きで僕を見下ろす。
 互いに目くばせして……だけど、誰も自分から口を開きたくなくて―

『やれやれ』

 ドキン!

 いつのまにか、またタマモさんが僕の横に立っていた。
『いつの世もヒトの愚かさだけは変わらぬものじゃな』
 タマモさんはなんだか悲しそうな表情でため息をつく。
『ケンジ―妾の“贄”よ。妾に身を差し出せば、これなる者どもから守られると思
うたか? そは狼の口より逃るるため、熊の巣穴に潜る兎のような愚かさぞ』
 何故か―というより、“やっぱり”、ブタマン達にはタマモさんが見えないし、
声も聞こえないみたいで、こんなに近くにいるのに誰も何の反応も見せない。
 そっか。やっぱ、タマモさんは『ニンゲン』じゃないんだ。なんか残念。
『まぁ……よい。愚か者でもひとたび主従の因果を結んだなら、そなたは妾の物。贄
を汚されるのは妾とて望まぬ。ケンジ、汝は妾がこの場から汝を救う事を望むか?』
 タマモさんがなんだか気がすすまない様子で僕に尋ねる。
(え? 救う事を望むか、って? そりゃ、助けてくれるなら―)
 僕はコクリと頷く。
『そうか。血の盟約に加え、約定までも成してしまうか。……愚かな』
 深くため息をついたタマモさんが、はっきりした声で僕に命令する。

『【立て、ケンジ】。そして【舞うがいい】』

「はいっ!」
 急に声を上げ、立ち上がった僕に、みんなギョッとする。
 僕は―

35:タマモさんと僕(1) 5/9
08/05/04 02:46:39 q0fX81Iy
 
 自分の右手がブタマンの腹をチョップして、思わず屈んだブタマンの鼻先をなぐり
つけるのを、呆然と見つめる。

(うわわっ!)

「ぎゃっ!」
「て、てめ―ぐあっ!」
 ユウジの股の間に僕の右足が跳ね上がり、ユウジはその場に崩れ落ちる。
 思わず後ずさったマサルとタケシとミツルのうち、一番近くにいたミツルに一歩近
付くと、ミツルが奇声を上げてなぐりかかってくる。
「きゃおおおぉっ!」

(ちょっ! ちょっとっ!)

 僕自身は逃げたいのに、体は勝手にさらに一歩前に進み、ミツルの拳をかわすと、
頭突きを鼻先にくらわせる。
「ぎゃふっ!」

(やめてっ!)

「わ、わわ―」
「お……オイ。ちょっと待て! うわ!」

 パン! パン! パン! パン!

 もう、すっかり逃げ腰のマサルとタケシの頬を、僕の右手が容赦なくビンタする。
 まだ塞がっていない手の平の傷から血が溢れ、二人の頬に赤い筋を付ける。

(ダメだよ! こんなのダメだっ!)

『ふむ。それだけ魂魄を揺さぶれば、後はた易かろう』
 僕の手が勝手に前髪を払いのけて、僕の口が勝手に動いて―
「『さあ、【見よ】。お前たち』」
 怯えた目でこちらを見ている5人に向かって、普段隠している右の青い目を晒す。
「あ……」
 5人とも、僕の目を見た瞬間、ビクンと体を震わせて、それっきり動かなくなる。

(えっ? えっ? えっ?)

「『【お前たちは今日、ここには来なかった】―よいか?』」

 5人ともコクンと頷く。

「『【お前たちはここであった事を全て忘れる】―よいか?』」

 また頷く。

「『【お前たちは互いに諍いあい争いあった】―よいか?』」

 頷き。

「『では、最後に一つ。【我を畏れよ!】』」

 ぱん!
 

36:タマモさんと僕(1) 6/9
08/05/04 02:48:35 q0fX81Iy
 僕の手が小さく打ち鳴らされると、途端にブタマン達がハッとした表情になる。
 みんな、自分が一瞬どこにいるのか分からないみたいで、キョロキョロ周りを見渡
して、僕に気付くと―
「ひ、ひいいいいいいいっ!」
「うわああああっ!」
 大声を上げて、一目散に逃げ去ってしまう。

「……」
 後に残されたのは、呆然と立ち尽くす僕と、つまらなそうな表情のタマモさん。
「あ……ありがとう、ございます」
 一応、お礼を言ってみる。
『これで、汝の望みは……果たされたな?』
 なんだか、すごくイヤイヤな感じでタマモさんが僕に尋ねる。
「望み―あ、はい!」
 タマモさんから『あいつらから救って欲しいか』って聞かれて頷いて、こうなった
んだから、(やりかたはともかく)たしかに『望みを果たした』って事になる。
『そうか。では、約定に従い……汝を喰らうとしよう』

「……は?」

 今、なんておっしゃいました? なんか変な言葉が―

「え? え? 喰らう?」
『ああ。心配するでない。妾は肉は喰まぬ。魂魄をもらうだけじゃ』
 憂鬱な表情でタマモさんが返事を返す。
「こここ、コンパクって何ですか?」
(だいたい想像つくけど―)
『魂じゃ、汝の』
(やっぱりっ!?)
「ももも、もしかして、それ食べられちゃったら僕は―」
『消えるな。後に残るは“生ける肉”……ただそれだけじゃ』
 タマモさんは綺麗な顔を、ものすごくイヤそうにしかめる。

 ええええええっ!

「そ、それは困りますっ!」
『じゃろうな』
 コクリとタマモさんが頷く。
(え? ひょっとして―)
『だが、ひとたび約定の成りし上は、汝は妾の糧。素直に喰われる事じゃ』
 ずい、と一歩タマモさんが前に出る。僕は慌てて逃げようとするけど―うわっ!
 やっぱり、足が動かないよおおっ!
『無駄じゃ。血の盟約により、汝は妾のもの。腕も足も全て主である妾の命に従う』
「やめて! 食べないでっ! だ、だいたい何なんですか、あなたは?!」
『妾か?』
 タマモさんが目を伏せる。
『妾は―汝ら“ヒト”が言うところの“あやかし”。ヒト喰いのバケモノじゃ』
(……あ)
 自分の事を『バケモノ』というタマモさんはなんだか痛ましいくらいに悲しそうで、
こんな状況なのに、一瞬、僕の胸がざわめく。
『ケンジ、運無きヒトの子よ。痛みはせぬ。ほんの数瞬の我慢じゃ』
 そう言って、タマモさんは僕の首筋に―うわわわわ! 助けて! うわあああっ!

 バチバチッ!

『きゃああっ!』

 ―えっ!?
 

37:タマモさんと僕(1) 7/9
08/05/04 02:49:48 q0fX81Iy
 一瞬、青い稲妻みたいなものが走って、タマモさんが弾き飛ばされる。
『な、何じゃこれはっ!? 法術か? 身の裡に封魔の陣じゃと? いや……』
 ゆっくりと顔を上げたタマモさんが、僕を睨む。うわ、怖いけどやっぱり綺麗。
『ケンジ―汝の姓は何と申した?』
「ゆ、『ゆうじん』です。『友達』の『友』に『神様』の『神』で……」
『トモガミ! 汝は友神の裔かっ!?』
 かっと目を見開いたタマモさんが叫ぶ。ひいぃ!
『何を企む、友神の裔よ!? か弱き贄を装い、妾をたばかって約定を成し、それで
汝は何を得るつもりじゃ!?』
「い、いや、あの、その、ぼぼぼ、僕は―」
 タマモさんに詰め寄られ、僕はアタフタと慌ててしまう。
『……まぁ、よい』
 フッと笑ったタマモさんが、ビシッと僕に指を突き付ける。
『直接、触れられずとも、約定が成った以上、汝の魂魄を喰らう術は幾らでもある。
この玉藻をあなどるでないぞっ!』
 ランランと目を輝かせるタマモさんは、なんだかさっきまでと違ってずいぶんイキ
イキとして嬉しそうだった。
『心するがいい、ケンジ! もはや汝に安息の日は訪れぬ! 妾は必ず汝の魂魄を喰
らい尽くしてくれよう!』
 そう言って―
「あ……」
 タマモさんはパッと消えた。

「何なんだよ、一体―」
 一人ぽつんと取り残された僕は、そう呟くしかなかった。


            ■■■■


「ただいま」
「あ、ケンジ君だっ! おかえりなさ~い!」
 そう言って美和ちゃんが僕にピョンと抱きついてくる。
(うわわっ!)
 僕と一つしか違わない小学校4年生のはずなのに、美和ちゃんは僕より10cm以
上背が高い。おまけに多分……いや、確実に僕より重い。
「ねっ! ゲームやろ! 対戦しよ、ケンジ君!」
(うわ。胸が……)
 ちょっと前まではほんの小さい子供で、よく一緒に遊んだけど、最近急に成長した
美和ちゃんは、こうして抱きつかれるとちょっと困るくらいグラマーだった。
 しかも幼児体型じゃなくて、手足はスラリと長いし、腰もキュッとくびれてる。
 三つ編みのお下げがもう似合わないくらい、きちんと『綺麗な女の子』だった。
「こら、美和。ケンジ君困ってるでしょ? それにちゃんと『ケンジお兄ちゃん』て
言いなさい」
 小夜子さんが困った顔で美和ちゃんを叱る。
 僕は慌てて右の手の平の傷を後ろに隠す。つまらない事でここの人達を心配させる
のはイヤだった。
「ごめんなさいね、ケンジ君」
 小夜子さんは父さんの兄妹なのにあんまり似てなくて、とっても綺麗な美人ママだ。
 美和ちゃんも、きっと小夜子さんみたいな綺麗な人になるんだろうな。
「えー、ママ。ケンジ君はケンジ君だよぅ! ね、ケンジ君?」
「はは……」

 父さんが駆け落ち同然で母さんと結婚した時、『友神の家名を継ぐ人間がいなくな
る!』って、ここの家では大騒ぎだったらしい。
 結局、妹の小夜子さんが当時付き合ってた彼氏と相談して『イリムコ』とかいう方
法で家を継ぐ事になったそうなんだけど、考えてみると父さんてずいぶん迷惑な人だ。

38:タマモさんと僕(1) 8/9
08/05/04 02:50:48 q0fX81Iy
 それで一時は『カンドウ』状態だったらしいんだけど、僕が産まれるのと一緒に母
さんが死んじゃって、男手一つじゃどうしていいのか分からないっていうので、小さ
い頃から僕はここの家の人によく面倒を見てもらっていた。
 気まぐれで思い立ったら他人の言う事を聞かない父さんは、僕が小学生になったら
急に「俺の手で育てる!」って言い出して、それ以来、つい最近まで親子2人で暮ら
してきた。
 父さんは人の迷惑とかあんまり考えないところがあるんだけど、とても楽しい人で
誰からも好かれていて、僕も一緒に暮らしていてすごく楽しかった。
 だけど、僕は見掛けのせいなのか父さんほどうまく周りに溶け込めなくて、いじめ
られて喘息持ちになって―結局、父さんの『外国に赴任する仕事』が決まった時に、
またここの家にお世話になる事になった。これは自分で決めた。さすがに父さんと二
人で外国で暮らすのは無理だと思う。
 そんな訳で僕はこの友神家の本家から、近くの学校に通う事になった。
 イジメは多少覚悟してたけど、まさか、あんな事になるなんて思わなかった。

「お。ケンちゃん、おかえりー。お風呂空いたよ」
「あ、愛美さん、どうも……わわっ!」
 美和ちゃんのお姉さんの愛美さんがパンツ一丁にタオルを肩に掛けた姿で立ってい
た。うわ、この人ブラジャーもしてないよ! タオルで一応胸は隠れてるけど―
「こら、愛美! なんです、裸で! はしたない!」
 小夜子さんが赤くなって怒る。
「え? 別にいいじゃん。家の中だし」
 ケロっと答える愛美さんはまだ中学2年なのに100m走で県の大会に出るくらい
のスポーツウーマンで、いつもこんな感じにラフ過ぎる格好で家の中を歩き廻っては
小夜子さんに怒られていた。
「お姉ちゃん、オンナはダンナ様以外に肌を見せちゃいけないのよ」
「え、何。それどこの『大奥』?」
 ショートカットでスラッとした姿の愛美さんは学校では男子より女子からの人気が
高いらしいけど、やっぱり美和ちゃん同様にお母さん譲りのかなりの美形だった。
「だいたい暑過ぎるのよねー、この家。作りが悪いのよ。ママも裸になんない? 気
持ちいいよー」
「ば、バカ言うんじゃありません! ほら、ケンジくんだって困ってるでしょ?」
(え? いや、僕に振られても―)
 小夜子さんはちょっとお嬢様育ちっぽさが抜けてなくて、娘達の大胆な行動にあた
ふたしてしまう事が多い。
「そぉ? 別に困らないよね、ケンちゃん?」
(いやいやいや! 困ります!)
 僕はブンブンと必死で首を横に振る。
「ほら、困らないってさ」

 ちーがーうー!

「いいから、ちゃんと服を着てきなさい!」
「へいへい」
 そう言って手をひらひらさせながら、愛美さんが部屋に向かう。
「ご、ごめんなさいね。ケンジ君」
 頬を赤くした小夜子さんが僕に謝る。
「い、いや、僕は別に……」
 なんだか僕も赤くなってしまう。
「あの……もうすぐお食事だから、ケンジ君、先にお風呂入ってらっしゃい」
「はい」
「あ! じゃあケンジ君、あたしと一緒に入ろ!」
「み、美和! バカを言うんじゃありません!」
「えー。あ、いたたたたっ!」
 耳を掴まれて、美和ちゃんが連れていかれる。
 

39:タマモさんと僕(1) 9/9
08/05/04 02:51:47 q0fX81Iy
(はぁ……)
 なんとなく僕はため息をつく。
 いい人達なんだけど、なんというか……その―

『なんと、ふしだらなっ! なんと、淫らなおなご共かっ!』

「うわあああああっ!!」
 本当に心臓が止まりそうなくらいビックリして、僕は跳ね上がる。
「た、タマモさんっ?!」

『あ……』

 僕のすぐ横にタマモさんが立っていた。
『しまった!』という顔付きで口に手を当てて―でも、すぐに胸を張って僕に威張
ってみせる。
『い、言ったであろう? 汝に安息の日は訪れぬ、と!』

(うわ、マジ?! ついて来ちゃったよ、このヒト!)

「どうするつもりです? まさか、僕が喰べられないからって、ここの人達を?!」
『ああ。案ずるな。妾は約定を交わした者の魂魄しか喰わぬ』
「……え?」
“ヒト喰いのバケモノ”にしてはずいぶん意外な言葉に、僕は目を丸くする。
「じゃあ、僕……だけ?」
『そうじゃ。そして、汝の魂魄を喰らうための妾の秘策はすでに動き始めておるぞ!
 ケンジよ、心するがいい! はっはっは!』
「あ……」
 また消えた。

「いや。秘策……って」
 なんだか、ドッと疲れた気がする。

 そんな訳で僕はどうやらタマモさんに“とり憑かれて”しまったらしい。
 これから一体、どうなるんだろう?

                               [続く]

40:名無しさん@ピンキー
08/05/04 03:12:23 q0fX81Iy
という事で第1回投下終了です。
「ケンジの魂魄を揺らがせる」ためにタマモが取る秘策とは!?

…まぁ、だいたい、想像がつくと思うんですけど、そういうお話です。
寸止めが基本の「モヤモヤした感じ」を目指します。

では、また。

41:名無しさん@ピンキー
08/05/04 10:06:14 7IZHOdtz
これからに期待

42:名無しさん@ピンキー
08/05/04 21:09:49 7KC2Yx9j
MC要素のある映画が今やっているようだが

43:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:38:58 b9CVvZGG
あれで喜べるようになるには精進がまだ足らんようでした

44:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:50:13 s/oQHNq5
つーか、本物の井戸従太さんなら、受胎夢を
もっと鬼畜な展開にした感じの小説を書いてほしいです

45:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:51:53 8KhSuG2U
>44
>本物の井戸従太さんなら、受胎夢を

えーと、よくご存じですね。
確かにそれ書いたニンゲンなのですが…
すすす、すいません。鬼畜成分が少ない人種なので
甘々なラストのハナシしか思いつかないんです。
もし途中、鬼畜っぽくても最後は甘々です。
ご期待に沿えず申し訳ありません。 _O_



46:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:55:24 C9hLnep/
だがそれがいい

47:名無しさん@ピンキー
08/05/05 11:40:31 TAJVWnhG
コエー ここのプロファイルこえー

48:michiniji
08/05/05 17:21:05 KMKY0MtQ
あたししか居ない予感?(投下しまーす

49:michiniji
08/05/05 17:28:53 KMKY0MtQ
[文乃(部活/写真)]


まったく信じられないことだった。フジヤの奴に部活動の予算を各部に聞いてまわる
ように命令していたにもかかわらず、あの野郎、三つしか終わってないときた。うち
の学校にいくつ部活動が存在しているか知らないけど、おれの頼みを反故にするとは

いい度胸じゃないか。そもそも生徒会でもないのに仕事を押し付けるなだって? 何
様のつもりだ。まったく。このおれがわざわざフジヤなんつー、しょーもないオトコ
に仕事を任せてあげよう、信用してあげよう、と思ったのに。というか、そんなこと
はどうでもよくて、もう2時前だし。眠いし。あー、めんどくさいー。さいきんのテ
レビは夜中もまったく面白くないし。

最上文乃はベッドに入ってパンツと大き目のTシャツというラフなかっこうで寝転が
っている。ベッドは窓際に位置して、上体を上げ、カーテンを開くと近所の様子が見
える。隣近所両隣。さっこん珍しく近所づきあいのいい若者だ、そうだ。別に意識は
していないのだが、たとえば向かいの家、すこし手入れの怠った壁面にはツタ植物が
縦横に広がり、おどろおどろしい雰囲気をしているが、感じのいいお姉さんが一人暮
らししている。お姉さんには昔よくかまってもらって、なぜあんなに品のいいお姉さ
んにかまってもらったのにおれはこんなにがさつなんだろうか。文乃はひとりごちる
と、およそ「女の子の部屋」というキーワードから隔絶した暗い部屋で携帯電話を手
に取った。しまわれないままの洗濯物。脱ぎっぱなしの制服。開きっぱなしの雑誌。
食べ散らかしたポテトチップス。これらがお互いのお互いの領域を侵犯しあうように、
ああ、これが足の踏み場もないということか。窓から差す光は半月だけで、こころ
なしか文乃の顔に艶やかな雰囲気が出る。にじみ出た雰囲気を壊すように最上文乃ゲ
ップをすると、大仰にベッドの上で胡坐をかきフジヤに電話をした。シャツがめくれ
パンツが丸見えになることに気にする感性は捨ててしまった。時刻は午前二時だ。

「死ね」

「なんだよ。予算のことか?
 それだった明日残りをやるから、」

「死ね」

「聞けよ」

「フジヤ。俺はお前を信用していたんだぞ? あの程度の仕事一日ですべて終わらせ
 ろよ。 死ね。ったく、使えねぇな。明日もやれよ。」


50:michiniji
08/05/05 17:29:59 KMKY0MtQ
開口一番、愚痴を吐く。電話越しでフジヤが面食らっているのがわかる。とりあえず
用件は済んだ。おれにしてみればこの短いやり取りだけで十分だ。窓の外を見やると
誰もいない玄関前。等間隔に置かれた街灯の、ちょうどエアポケットの位置なのか、
よけいな光に邪魔されず、月の光がここまで届く。そういえばお姉さんと昔、お月見
をしたこともあったっけ。もう何年前だか忘れてしまった。おれがまだ幼かった日で、
お姉さんも一人暮らしになってしまう前だった気がする。よく笑っていた。今とは
違う、翳りのない笑顔は、街灯の下でもお月様みたいにきれいだったろう。おれはあ
のとき団子に夢中でお姉さんのきれいさなんてまったくわかんなかったけど、いまじ
ゃ少しわかる気がする。ツタで絡まった窓の向こうには、今夜も一人で眠っているん
だろうか。誰にでも人当たりがよく、誰からも好かれて。少し強く吹いた風にすら折
れてしまいそうな細い体を、どうしてひとりで支え続けられるのだろう。真っ白なワ
ンピースを器用に着こなし、下品にならない程度に開けた胸元は、まぶしいくらい白
い。おれの思い出の中のお姉さんは、きょうも月の見える丘で、白いワンピースと長
い緑の黒髪を、風に遊ばせている。と、気づいたらフジヤがなんか言おうとしている。
眠い。受話器を耳にあてて、そのまま横になる。


「で。その信用していたフジヤに頼みごとをするときは何かやり方がなかったっけ」

ぴくん、と。体が一瞬はねた、様な気が、した。フジヤがなんか言っている。お願い?
 ああ、そうだ。愚痴ばかり吐いても仕方ない。明日も働かせるなら、それなりの
やり方があったな。文乃は「どうお願いすればいいのか?」と聞くと、ニヤニヤした
声色で返答してきた。


「生徒会でもない俺に予算かき集めさせたんだ。たかだか三つの部だが、俺の時間を
 割かせたことに違いはないだろう? であれば、明日も手伝って欲しいなら、うえの
 口だけで通話するのは、どうなのよ?」


51:michiniji
08/05/05 17:30:53 KMKY0MtQ
フジヤがなにか言っている。月の見える丘はどこにあっただろう。もうそれは、思い
出の中にしかないのかもしれない。丘と、丘の上に居るお姉さんとおれ、そして二人
の真上にある真ん丸い月。お姉さんは団子をおれにぱくつかせながら、ゆっくりと服
を脱ぎ捨てた。ワンピースよりも白肌を月夜にさらして、おれは夢の中で団子をぱく
つきながら不思議とその光景を受け入れていた。月は、二人に落ちてくるほど大きく、
驚いて団子を落としてしまった。思わず四つんばいになる。丘の上には見たことは
あるけど名前のわからない草花が一面に咲いている。一面が夜露に濡れた草花で、草
花の上で裸身をくねらせるお姉さんが見える。遠くに見えるけれど、その手がなにを
しているのかも見える。「したの口でもということか? スケベ親父みたいなヤツだ
な」フジヤに悪態をついた気がする。「それじゃ、受話器を下の口に出し入れさせな
がら、お願いしますって言ってごらん」


最上文乃いつの間にか自慰をしていた。あまり体を隠す用途を果たしていなかったシ
ャツとパンツは、足の踏み場のなさを形成するのに一役買わされた。ケータイ電話が
秘所をでいりしている。尺取虫のように一心不乱に。文乃の右手はケータイを出し入
れしている。ねっとりとした吐息。膝ではさんだ枕は、分泌液でぐちゃぐちゃになっ
てしまった。ぐちゃぐちゃになった陰毛の先が、月の光に照らされて艶やかにきらめ
く。目は、夢見心地で、夢の中でおれはいつのまにか白いワンピースを脱いでいた。
白いワンピースを脱いだおれは、月の見える丘で、自慰をしている。お姉さんがお団
子を食べている。お姉さん、きれいだ。おれはお姉さんみたいなお姉さんになりたか
った。一心不乱に尺取虫です。尺取虫のように、たかだかと尻を上げて気持ちよくな
っていく。落ちてきそうな真ん丸い月と、真っ白なおれのお尻。おれのお尻から漏れ
る液体で、名も知らない草花が漏れなく濡れていく。声が出そうだ。


声が漏れる。ツタの絡まる向かいのおうちを見ながら、おれは一心不乱に、一心不乱
にお姉さんに犯される妄想をしている。お姉さんは白いワンピースをおれに着せて、
おれはお姉さんにワンピースを脱がされる。お姉さんはさっき落としたお団子をあた
しの中に入れて「きもちよくなりたい?」懐かしい声で聞いてくる。お団子からはフ
ジヤの声がする。「お願いしますって言ってごらん」おれは、いや、あたしはおねえ
さんみたいにきれいになりたいあたしは、お願いします、お願いします、と左手の小
指を噛みながらお願いする。窓の向こうには一人で眠っているお姉さんが居る。もう
すぐ月が落ちちゃうよ! あたしの中、ケータイの目覚ましがアラームをならす。バ
イブレーション。イってしまった。気づけば六時前だった。



fin.



52:michiniji
08/05/05 17:31:21 KMKY0MtQ
ほんじつは連投しちゃうぞvv

53:michiniji
08/05/05 17:31:58 KMKY0MtQ
[部活/華道]



「美里、きょうは部活の予算の取り決めがあるから、部活自体はないんだよね」

「そうよ、美雪さん」

「じゃあなんであたしたち、いつもの格好というか、着付けしてんの?」

「折角ですんで、私たちの普段の活動を生徒会の方に見ていただきたいと思ってね」

「あー、アピールか。そんでもって予算ガッポリ!」

「美雪さん、そういう下品な言葉遣いはやめなさい、仮にもあなたは華道部部長ですよ」

「へいへい。んで、美里、その生徒会はいつくるんだ? あたしコレ着て正座すんのきらいなんだよね」

「我慢してください美雪さん、もうすぐ来られると思いますよ」


+++


写真部を後にした俺は、ちょっと思いついたことがある。帰宅するにはまだ時間もあ
るし。どうせ今頃、写真部の部室では、自分の小便が染み込んだ制服をあいつが吸っ
ていることだろう。昨夜の文乃BGMみたいな感じで下校しようと思ったんだが、まだ
時間がかかりそうだしな。ここの次は、「華道部」か、けっこうここから近いな。部
室棟は不案内だから、わからんよ。

俺はお手洗いに行くと、先ほど思いついたことをしたため、用を足してから華道部の
活動場所である和室へ向かった。



54:michiniji
08/05/05 17:32:45 KMKY0MtQ
+++


「予算の件で着ました。フジヤといいます。華道部はこちらでしょうか」

「お待ちしておりました。私、副部長の石原美里、こちらが部長の石原美雪です」

「はじめまして、よろしくお願いします。それでは、予算についてなんですが、とり
 あえずそちらのご要望をお伺いしようと思います」

「そうですね。私どもの使用する花は学校のほうで業者と契約しておりますのですが
 花器に関しまして、部員数に比して数が少ないものですので、これらを準備できる
 だけご都合していただきたいな、と思います」

「あー、あと呑み代ね」

「美雪さん!」

ははは。噂どおりの凸凹双子姉妹だな。しっかりした副部長の美里が妹、超マイペー
スの部長の美雪が姉。そしてルックスも噂どおり! 目鼻立ちの整った顔に、腰まで
ある艶やかな黒髪。2人とも真っ赤な着物がかっこいい。黒髪が映えるぜ。和服ゆえ
体のラインはわからないが、美里が俺と応対するたびに見え隠れする鎖骨や、落ち着
きのない美雪が後ろを振り返ったときに見えたうなじなど、想像力を刺激する素材だ。
俺は準備したメモ帳を壁に張るため、双子にそれっぽい指示をだしておく。



「ははは、呑み代ですか。美雪さんは結構お酒は飲まれるんですか」

「まあね。フジヤくんも今度のみにいこうよ」

「美雪!」

「まあまあ。冗談はさておき、花器調達のためということですが、では、実際ここで
 花を生ける実演でも見せていただけますか」

「ええ。でも、きょうは準備しておりませんので、簡単な造花だけになってしまいます。」

「まあ、それでも構いません」

俺がそういうと、副部長は造花を準備しに一時部屋を出た。和室とはいえ衾越しにす
ぐ廊下というつくりではなく、一枚扉をを隔ててしつらえてある。つまり、廊下から
かぎつきの扉をとおり、衾をくぐり、いま俺たちがいる和室にたどりつくということ
だ。廊下からはけっこう距離があり、しょうしょう声を出されても気づかれることは
ないだろう。

55:michiniji
08/05/05 17:33:36 KMKY0MtQ
「あのさあ」

「はい? どうしました美雪さん」

「あー、その、さっきからもってる紙切れ、なに?」

「あはは、目ざといですね。これは、こういう風に使うんですよ。」


+++


あたしが造花をとりに行って戻ってくると、部屋にはフジヤさんしかおられなかった。
百合の造花を3本。一輪挿しではないけれど、簡潔に生ける姿を見せるには、これ
が楽かしら。そう思って持ってきた。

フジヤさんに扉の鍵を閉めるように言われ、私は弾性と二人きりになるのに少し躊躇
するものの、すぐに“美しく生ける姿を見せるのに、二人きりになるのは普通のこと”
と思い直し、畳の間、中央に位置された花器に近づいた。


上下二段のつくりになっており、上段には2つ、下段には1つ、一輪挿し用の器がひ
とつになっている。少し大きめの花器だ。赤を基調にした花器の外模様には親しみを
感じる。フジヤさんはさっそく私に生ける姿を見せてくれ、と言う。私は水を準備し
忘れた、と言おうとしたが“水がなければ、自分の体から水分を出せばいいじゃない”
と思い直し、さっそく上段の2つの器に唾をいれた。器のふちには装飾なのか、細
長いものがいくつもついており、私は唾をいれるのに顔を近づけるたび、それら細長
いものが鼻や目にちくちくして、嫌だった。嫌だったので、さっさと生けてしまおう
と、2本、それぞれの器に入れた。フジヤさんが、出し入れするともっと水分が出て
きて花の持ちがよくなりますよ、と言う。私は、造花だからそんなの関係ないですよ、
と言うけれど、一応いわれたとおり出し入れした。

下段の穴は開閉式になっており、唾を入れるときに下を使ってこじ開けなければなら
ないらしい。フジヤさんは物知りだ。私は、3本目も生け終わると、満足した面持ち
で彼の顔を見た。彼も満足げだ。これで新しい花器を買うための予算がたくさんわり
ふられたらいいけれど。でも、そんなことより、美しい生け花を男性に見せて挿絵ゲ
ルことが出来た、その達成感に、胸がいっぱいになる。



56:michiniji
08/05/05 17:34:28 KMKY0MtQ
すると、フジヤさんがいま生けた花器をよく見て、と言うので、よく見た。すると、
3つ目の器の周りの凹凸に気がついた。ずいぶん珍しい装飾が施されているんだな。
そう思って、もっと近づいてよく見ると、私の顔をしていた。私? 私は自分の体に
百合を生けたの? 生けられるの? 私は自分の体に自分で百合を生けたんだから、
生けられている私を見ているこの私も生けられなければならない。そうだ! 私は生
けられなきゃ生けないんだ。そう思うと、足を大きく開き、とうぜん和服の下に下着
などつけておらず、秘部は露わ。私は、白い足袋だけを残し、下半身の衣類をめくり
上げ、畳の上に仰向けになった。私が仰向けになった隣には、花器になった私が生け
られている。私も生けられたい。生けられなければ。足を開いたまま、腹筋を使って
私の股間を天井に突き上げる。白い足袋がまぶしい。そのまま足袋は、私の下段の内
輪を挟み込むように固定され、私は上段に2つの器をつけあげたまま。



+++


フジヤくんが変な紙切れを壁に貼り付けると意識が飛んだ。気がつくとあたしはまん
ぐりがえししていて、こかんを妹に唾吐きかけられてた。体が動かない。あまりにも
何が起こったかわからず、逆に冷静に「百合かよ」とか突っ込みつつ、あたしは自分
が花器になっていくのを感じていた。すでに生けられた女性器と肛門には違和感がな
く、それどころか“花器としての勤めを果たしている”ことを実感しているあたしは
快感を感じていた。いやだ。こわい。あたしが変えられる。あたしはあたしと同じ顔
に唇を蹂躙され、3本目の百合を立てられた。あたしは完全に花器になってしまった。
しあわせだ。あたしはしあわせです。股間が厚くなっているのを感じる。感じない。
だって花器だから、花器だからあたしは。あたしのとなりで、あたしを生けていた
同じ顔が花器になる。あたしも生けなきゃ、そうだ。こんどは、あたしが生ける番じ
ゃない!


微動だにしなかった美雪は突如うごきだし、フジヤを殺す目つきで睨みつける。いっ
しゅん。この一瞬だけが素面だ。あのまなざしが「お前、あたしたちに何をした?」
という恐怖と怒りを男に伝える。まもなく、美雪はのろのろと、ひっくりかえった美
里に近寄ると、ぷっ、と“生けられていた”百合を口から吐いた。副部長は自分で生
けていて感じてしまっていた。なんてったって双子だからな。出し入れしたら“二人
とも気持ちよくなって当然”だろう。部長はトロンとした顔つきで、妹の秘所と肛門
を嘗め回す。まるで“自分自身をクンニ”しているかのような快感に痴れる。姉股間
から妹の股間へ。糸を引く百合の造花。深々と刺し返され、しかしそれだけで終わら
ず、浅く、また深く2本の百合が上下動する。美雪のふたをはずされた股間ははトロ
トロで、畳に広がる美里の髪をその液体で汚す。2本を動かしながら、吐き捨てたも
う一本を手元に寄せる。いつのまにか部長は膝立ちになり、副部長の頭を挟み込むよ
うに“生けている”。さすが部長、やることが違います。姉の秘所を目の前にして、
妹は頭の中がパニックになっている。理解不能の快感と、自分自身に犯される陶酔感。
妹の顔にまたがり、姉は腰を前後にゆする。妹は微動だにしない。十分“水分を自
分の体から供給すると”、3本目の百合を口に刺し、また、元に戻ります。いっしゅ
ん。双子姉妹の視線が交錯した。どっちがどっちだ? あたしは生けているのか? 
私が生けているのか? 見ている俺もわからなくなってきた。



57:michiniji
08/05/05 17:35:02 KMKY0MtQ
+++


“女性器・肛門・口に百合を生けると、生ける人と花器の人が交代する”

“花器は下半身を丸出しにし、まんぐりがえしをする”

“自分の体から出てくる水分で穴を潤してから生ける”

“穴に入れた百合は出し入れする”

“お互いがお互いに与える刺激はすべて快感となる、

“生ける人と花器の人が入れ替わる刹那、一瞬意識が元に戻り、切り替えが続行する”

“フジヤが部屋を出た後10往復するといままで蓄積した会館が爆発し二人そろってイく”

“フジヤが部屋を出ない限りイケず、イくまでやめらない”

赤ペンセットに細かい文字で書き連ねた紙切れを和室の壁に貼ってから、かれこれ3
0分か。すでにどっちがどっちかわからない。彼女らの真っ赤な着物も、真っ黒な髪
も、真っ白な足袋も、彼女ら自身の唾液、愛液、汗、涙、鼻水でぐしゃぐしゃだ。和
室の中央だけ畳の色が濃い。じつは物凄く匂うんじゃないか、この部屋。ちょっと麻
痺してきたな。あ、また交代か。もうふたりともこっちをにらむ元気もないみたいだ。
生けていたほうがまんぐりがえり、生けられていたほうが、いまや躊躇せず相手の
顔に股間をこすりつけながら、舌でなめまくっている。床に垂直に行われる69って
珍しいな。能天気にそんなことを考える。においの後始末がめんどくさいので、俺は
メガホン--短波変換機--で、この情事の後始末、それから二人にはちょくちょく
こんなことをしていて今後もする予定だという擬似記憶があげて、俺は部屋を後にし
た。もちろん鍵はかけ直して、だ。




fin.





58:名無しさん@ピンキー
08/05/05 17:37:12 6a3dceKm
今日はなんていい日なんだ
GJ!

59:michiniji
08/05/05 17:40:46 KMKY0MtQ
誤変換

×:挿絵ゲル
○:さしあげる

誤字脱字勘弁。けっこう見落としあるかも。脳内補完でよろしく。

あ、遅ればせながら、
初心者さん・びーろくさん・深闇さん(大人の~
永慶さん・邯鄲夢さん・みゃふさん・平らな針さん・MCきつねさん・A-wingさん(抹茶
が、おすすめです。

では。眠いよ。


60:名無しさん@ピンキー
08/05/05 18:06:44 a3ZtAT5n
誤変換多すぎだろと思いつつも、作品のエロさにそんなの関係ねぇ
GJ!!

61:名無しさん@ピンキー
08/05/05 18:32:05 Gd/eYskU
会館が爆発にふいたwwwwwwwwwGJ

62:michiniji
08/05/05 21:26:21 KMKY0MtQ
thx。

おはよう。徹夜明けでSS書くもんじゃないね。ひどい出来だ。
部活シリーズでしばらく持つかと思ったけどネタ切れだや。
ネタちょーらい。この部活で書いて、みたいな。善処する。

眠い。

63:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:15:50 xtteKnwI
吹奏楽部、とか

64:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:55:22 2ksW6dcs
登山部かな
二つの山の頂上を制覇することも出来れば
奥深い谷に冒険することもできる
山や谷の天気は変わりやすいし・・・

65:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:56:02 N6J9Fdxx
チア部をよろしくw

66:名無しさん@ピンキー
08/05/06 03:55:04 uHSJ3mlD
書道部ってもうやってます?

あと馬術部とか。

67:名無しさん@ピンキー
08/05/06 03:58:38 DZAq1ZrU
カーリング部とか光画部とか

68:名無しさん@ピンキー
08/05/06 04:54:28 UPdimPkm
主人公がいつものごとく盗撮していると
常々うざいと思っているクラス委員長がレイプ
されそうになっているではないか
嬉々として見ていたらカウンセラーが通りかかりすぐ助けやがった
だが思っていた以上にショックが強かったようで
カウンセラー室につれていくのを見
普段とは違う一面を感じ、面白そうでこっそり尾けていく。
それで催眠術を目撃。


まあこんなの考えてみたが、誰か書いてくれ( =(ェ)=)

69:名無しさん@ピンキー
08/05/06 05:06:12 swJb/WAR
ソフトボール部で無自覚のままひぎぃさせたりとか水泳部で某黒欲望みたくするとか
野外スポーツ系は裸でやらせる(もちろん本人&周りは違和感なし)だけで、こみ上げてくるものが

70:michiniji
08/05/06 12:02:53 4kIZ1+2m
thx。>読んで下さった方々。

ネタども、です。すぐ書けそうなのは吹奏楽かチア?
登山は、ユーそれで一本書いちゃいなyo! みたいな。
書道・馬術・カーリングって難しいね。面白そうですけどね。
あ、光画部ってなんでしょう? まあ、ググっときますわ。
無自覚でヒギィってありえなくね? 黒欲望ワロスw 七魅萌えvv

とりあえず打ち切ります。どもども、さんきうです。
あんまり期待しないでくださいな。

ばいばい。

71:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:46:03 uHSJ3mlD
補足です

書道部では「筆」っていうステキアイテムが
いつも使われてるんですYo~
上級者は紙の上だけじゃなくて
もっといろんなトコで運筆の練習を
すべきだと思うんですよね。

それと「筆」って要するに「動物の毛」なんですよね。
新入生は「自前の筆」を作るべきなんです。

あと新品の筆を最初に使う時にする作業は
ずばり「筆おろし」って言うぢゃないスか

以下、wikipediaより

新品状態の筆は穂(毛の部分)がばらばらにならないように
糊で固められており、直ちに墨を含ませ使用することが
できないので、この準備作業が必要となる。
小さな筆では先端部分をほぐし、大き目の筆では中間過ぎ位まで
ほぐして、糊を洗い・乾燥の後、墨を付け試し書きして調整完了となる。
小さめの筆では全てほぐしてしまうと、コシがなくなり使えなくなって
しまうので注意する必要がある。

72:名無しさん@ピンキー
08/05/06 13:22:43 WOwztEhN
■料理部→女体盛りとかワカメ酒とか、創作料理で。
■裁縫部→コスプレH部に捩曲げ。

とか。

73:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:25:27 lkPNa9h9
巡回に来てみたら、投下されてるのは俺の大好きなシチュの一つじゃまいか

ネタを上げないのもあれなんで
卓球部でピンポン球挿入とか


74:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:28:01 E7OQjCuM
BBジョーカーおもいだした

75:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:39:21 s+6MtMbI
にざ的には出にくいネタだったそうだな

76:名無しさん@ピンキー
08/05/07 23:11:17 rvqdjkbW
美術部で塑像(粘土)とかは

77:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/08 15:01:55 M21LfnR7
久しぶりにネタを思いついたんだが…
話の主人公、女で百合作品になるんだが住人さん方的に大丈夫かなw

78:名無しさん@ピンキー
08/05/08 15:37:32 nvOJFh8Z
全員の嗜好に合わせていたら何も書けないぞ


79:名無しさん@ピンキー
08/05/08 16:57:15 FBkEQDYB
百合がダメとかNTRが嫌なんてスルーもせんでぬかすのは
主人公=俺って読み方しか出来んガチゆとりだけだし
相手にしないでいいよー


80:名無しさん@ピンキー
08/05/08 20:48:31 +2O+77jf
>>77
百合は大好物です

81:名無しさん@ピンキー
08/05/09 00:08:57 icUcRLYk
>>77
投下する時にあらかじめ「百合苦手ならスルー推奨」と注意書きを
書いておけばいいのではないでしょうか?

82:名無しさん@ピンキー
08/05/09 00:41:57 hmxdk3uX
それプラス名前欄を決めてくれるとNGワードにしやすい。
ちなみに、私はスルーしません。
全裸で待機中。

83:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/09 12:31:10 J3yyBeqU
そうなのかw
了解しました
>>82
待ってくれ、まだ書いてないんだw


84:名無しさん@ピンキー
08/05/09 22:33:54 9SMd6w9v
>>83
がっでむ!これから書くのか
俺も待ってる。名前欄はソレで固定?

85:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:28:01 bq753jGC
>>84
まあこのままのコテハンで…

では投下します。
前もいいましたが百合です。嫌いな人はスルーしてください。ついでにいうと…あんまりエッチくないです…。
文もありきたりですし…

それでも楽しんで頂ければ幸いです。


…ご希望があれば続きも考えておきます…


86:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:32:40 bq753jGC
夢…というものは案外脆く崩れたりもする。
彼女、ミサの夢(っていうほど大したものでもない)もつい先ほど崩れた。

「…はあ…。」
彼女は今までになく落胆していた。
彼女には好きな人がいる。…正確には先ほどまでいた。

「…御姉様…。まさか男と付き合ってたなんて…。」
…彼女の好きな人、それは彼女の通う学校の生徒会長、ユキである。
カリスマ性があり多くの生徒から人気だ。
しかしミサの場合、「人気」という枠に収まってない。純粋に愛だった。

ミサは彼女を追って生徒会に入り毎日ユキだけを見ていた。

「御姉様とお付き合いしたい!お付き合いして…ムフフ。」みたいな事も考えていた。

が、彼女は見てしまう。ユキが生徒会室で…。

「ヴァーーー!思い出すのも腹立たしい!あんの男ー!」
「…こらこら、とんでもない声を出さない…。」
「あ、サキ。」

後ろから声をかけられミサが振り向くと親友のサキがいた。

「部活終わったの?」
「うん。さ、帰ろ。試合前の練習、ハードで疲れちゃった。」

サキは競泳部に所属している。この学校の競泳部は県では強豪校で全国でも通用するぐらいである。
ミサはサキをまじまじとみた。
「な…なによ。」
湿った髪、結構グラマラスな胸…。
(サキでもいいかも)

「…バカな事考えてないで帰るわよ。」
ミサの考えを見透かしたようにサキは帰るのを促す。
そんなこんなで帰宅の途につく二人だった。


「ただいま~。」
「お帰り。」
夕飯の準備をしていたミサの母親が台所から出てくる。
「あ~ミサ。今日あなた宛になんか来てたわよ。」

「…?なんか注文したっけ、あたし…。」
「一応部屋に置いておいたから。」
ミサは通販はよくする方だが最近は注文した記憶がない。
(ま、いっか)

部屋についたミサは着替えた後、自分の机に置いてあったダンボール箱を見つけた。

「これね…。何々?村越ショッピング?」
見るからに怪しい会社名である。
(まーた父さん、あたしの名前使って注文したな?)

ミサの父親はカモフラージュのためか度々ミサの名前で通販をする。
母親がなかなかのケチで父親にはあまりお金を使わせないのだ。
「全く…。まあ…あたしの名前なんだから開けてもいいわよねぇ。」
前回は開ける事もなかったが今回はミサの好奇心の方が勝った。
「ん~…何これ?」


87:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:42:52 bq753jGC
中にはライトみたいなものに銃のグリップが付いたものが入っていた。
「えーと…何々?催眠光線銃?」
説明書にはこの銃から発せられる光をみた人は誰でも催眠術にかかった状態におとせると書いてあった。

(また…とんでもない物を…)
我が父親ながら情けないなぁと思う。
「しっかし…筆者もこんなもんだすなよ…。」
ぶつぶつ独り言を言うミサ。しかし…
「ん…?催眠術?ということは…。」
…何を思いついたのやら…。

晩御飯の後、ミサは部屋に父親を呼び出した。
「入るぞ~。」
ノック音が聞こえ父親が入って来る。

「お前が部屋に入れてくれるとは珍しいなあ。父さん嬉しいぞ!」泣き真似しながら父親がいう。

「ていうか父さん、またあたしの名前使って通販したでしょ!」
「あ~届いたのか。悪い悪い。まあお前には何の迷惑もかかってないからいいじゃないか。」

ははは、と笑い飛ばす父親。
「で…荷物は?」
「ああ、これ?」
あらかじめ取り出していた光線銃を父親にみせつける。
「な…、お前!中身みたのか!」「べっつに~。あたし宛の荷物なんだから見たって良いでしょ。」ニヤニヤしながらミサは父親に言う。
「で?こんなもの使って何をしようとしたの?」
「…なんだっていいじゃないか。とにかく!ソレをかえしなさい。」
奪い取ろうとした父親に銃を向けるミサ。
「あ~…分かった。」
両手を手を挙げながら降参を示す父親。

「最近、アレがマンネリ化してなぁ…。」
「あ、そゆこと。」
少し落胆気味にミサが答える。

「で、趣向を変えようって事?」「ま…まあそういうことだ。」
「ふーん…。」
考えるミサ。
「結局、母さんに使いたい訳ね。分かったわ。」
「だから、かえ…。」
「実験もしてみたかったし、ここはあたしが一肌脱ぐわ!」
「…。」
独りノリノリなミサに父親の声は届かず…。

「母さ~ん。」
「な~に?」
リビングでテレビを見ていた母親の所へミサが来る。
「父さんと話は終わったの?」
「うん。でね、母さん…。」
「?どしたの?急に」
不思議に思った母親がミサの方をみる。

「ごめん!」
言った瞬間銃を構えトリガーを引く。すさまじい光が明滅し、母親を包む。
「あっ…。」
母親は気の抜けた声を出したかと思うと、目が一切精気がない状態に陥っていた。

88:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:51:58 bq753jGC
椅子に座りながらフラフラする母親。まるで操り人形の様だった。
試しに母親の目の前でお~いと手を降るミサ。しかし全く反応がない。
「すごい…。ホントにかかっちゃった…。」
効果に驚くミサ。
「父さ~ん。成功したよ~。」
ドドドっと走ってくる父親。
「本当か?!」
「ほら、このとおり。」

未だに椅子の上でフラフラする母親。
「す…すごいな。」
「でっしょ~?ほらほら、後は父さんのお好きなよーに。」
母親を差し出すミサ…。
「そ、そうだな。」

どうしようかと考えてる父親を尻目にミサは部屋に帰る。
「ふふふ…これさえ有れば御姉様だって…。」

次の日…。
ミサはこれまでにない興奮にわくわくしながら登校。
今日はちょうど、生徒会の会議でユキと会える日。
「終わった後…ふふふ…。」
「なーにが、ふふふなんだ?ミサ。」
授業担任が妄想に耽るミサをこずく。
「全く…。今は授業中だ。ちゃんとしなさい…。」
周りからクスクスと笑い声が聞こえる。
赤面するミサであった。

で、放課後。
「はい、今日の会議はここまで。リョウタ君~ちゃんとまとめといてね~。」
「あの…会長。」

ミサがユキに話しかける。
「どうしたの?」
「少しお話が…。いいですか?」「うん。いいよ。皆には秘密のお話かな?」
にっこりしながら聞いてくるユキ。
「え、ええ。できれば人気のない所で。」
ユキの笑顔にドキドキしながら答えるミサ。
「そうだね。それじゃ、三階の空き教室行こっか。」


「で、どうしたの?秘密のお話って。」
「ええ、実は…。」
ドクンドクン。
トリガーを持つ手が震える。
ドクンドクン。
大丈夫、大丈夫…。そう言い聞かせながらトリガーを握るミサ。

「ミサさん?」
「ごめんなさい!会長!」
トリガーを引くミサ。一瞬で光が広がりユキの脳に響く。

「えっ…。」
光を直視したユキは昨日の母親同様、目からは光を失い、夢遊病者のようにフラフラしながら立っていた。
(やっちゃった…)
ほう、と息を付く。
「ユキさん…貴女は今とっても深い場所に堕ちています…。キモチ…いいですか?」
「…は…い…。とてもいいキモチです…。」
催眠状態に堕ちていることを確認するミサ。

89:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:55:50 bq753jGC
(たしか説明書には…キーワード決めとけって書いてあったわね…)
その事を思い出すミサ。
「ユキさん…。貴女は私に“綺麗な御姉様”といわれるといつでもこの催眠状態に堕ちますよ…。いいですね?」
言われたユキはゆっくりと頷いた。
「後は…ユキさん、今貴女は付き合ってる男性がいますね?」
「はい…います…。」
「クラスと名前は?」
「2組の…エイジ君…。」
情報を聞き出すミサ。
(ふふふ…二組のエイジね…。後で痛い目見せてあげるわ…。私の御姉様に手を出した罪は重いわよ!)

何やら勝手な事を考えてるミサ。
「ユキさん、貴女は今、エイジさんに愛情を抱いているようですが…催眠から覚めた時にソレはすっかり忘れてしまっています…ていうかその愛情は嘘!大間違い!きっぱり忘れましょう!」

ミサの無理矢理な要求に少しながら困った顔をしながらも頷くユキ。
(よしよし…後は…)
次はどうしようかと考えていると…。
ユキの胸が目についた。
ゴクッと生唾をのむミサ。
(ちょ、ちょっとくらい良いよね)自分を正当化しつつ恐る恐る胸に手を伸ばすミサ。
むにゅ
ユキの胸は予想以上に柔らかく易々とミサの手を包みこむ。

(御姉様の胸…すごい…。)
そのまま揉み続けるミサ。
むにゅ、もにゅ。
揉まれると徐々にユキの頬が赤くなってくる。
(催眠状態でも感じるんだ…。)
息を荒くしているユキを見て…。
(あ、だめ…あたしも…。そうだ…、せっかく催眠術かけたんだし…。御姉様に襲って貰おう!)
…。

「ユキさん…。貴女は目が醒めると発情したようにムラムラしてあたしを襲いたくなります。良いですね?あ、あと貴女は普段は言わないような淫猥な言葉が出てくるようになります…。321で目が醒めますよ…。3、2、1…。」
パンっ!と手を叩くミサ。
叩く音を聞いたユキは目に光が戻り正気に戻った。
…が、暗示が効いているらしく、ハアハアと息はあらく、頬もかなり上気していた。
「…会長?」
恐る恐る顔を覗きこむミサ。
すると…。
「ミサさん!」
言うが早いか、次の瞬間ユキはミサに抱きつきキスを…。

90:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:57:24 bq753jGC
「くちゅ…あむ…。」
互いに舌を絡めながら抱き合う二人。
「ちゅっ…じゅる…。」
恋人同士がやるような本気のディープキスが続く。
「ごめん。なんかミサさんを見てたら急に我慢できなくなっちゃって…。」
「い、いえ…。」
「…も…もうだめ…。ミサさん…。貴女を…抱かせて…。お願い…。」
「…良いですよ。そのかわり…ミサって呼んでください…御姉様…。」
そういうと再びディープキスをする二人。
「「ちゅ…あむ…」」
ねちっこく舌を絡めあう二人。

するとユキがつつつっと首筋を舐め、そこから下へ…。
「あっ…御姉様…。」
「ほら…ミサ…。貴女の乳首…。こんなに勃たせちゃって…。」
ねぶるように乳首を舐めるユキ…。舐めると同時にミサの秘部もさすり始めた

「ちゅ…じゅっ。ふふ…あなたのあそこ、お汁でスッゴい濡れてる…。」
「やめて…言わないでぇ…御姉様ぁ…。」

と、急に愛撫を辞めるユキ。
「ふぁ…?御姉様…?なんで?」
「だって…貴女だけ気持ちよくなるなんてズルいわよ。」
と、穿いていたショーツを脱ぎ秘部を露にするユキ。
「舐めて…。貴女のエッチな舌で私を狂わせてちょうだい…。」
と。
「“綺麗な御姉様”」
言われた途端にユキは催眠状態に堕ちる。
「どうせなら…感度を通常の五倍で…。」
そう暗示を掛けて催眠から醒ますミサ。
「では御姉様。ご奉仕させていただきます…。」

ミサがユキの秘部に舌を這わせると…。
「あっ…!?何これ…っ!気持ち…良すぎる!」
「むっ…ちゅ…じゅるる…ぴちゃ…。」
「だめ!だめだめ!トんじゃう!あたしトんじゃう!イクッ!まだイキたくないのにっ!イっちゃう!イっちゃうぅぅ!」
ぷしゃぁと勢いよく潮をふきその場にへたりこむユキ。

(あたし…まだイってないけど…いいや…。今日はここまでにしとこ…。)
「“綺麗な御姉様”」
そう言って催眠状態に堕とすミサ。
(ちょっといたずらしちゃえ)
「ユキさん。これから貴女は私を見ると今日みたいにムラムラするようになり、家に帰れば私を想像してオナニーしちゃいますよ。いいですね。」
「は…い…。」
息をあらげながらユキが答える。「それじゃ、私が部屋から出ると同時に貴女は何事もなかったように着替えて帰宅します。」
最後に暗示を掛けるミサ。

「それではごきげんよう…御姉様。」
頬にキスをしてミサは教室から立ち去った…

91:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/10 04:59:18 bq753jGC
…なんかつまらないもの投下してごめんなさいです…。



あぁ空が明るい…バイトあるのに…寝ます…

92:名無しさん@ピンキー
08/05/10 05:15:25 8G3z9EQs
スーパー乙!
でもねむいから起きたら読むよw

93:名無しさん@ピンキー
08/05/10 09:14:40 StkWgtU3
いやいや。気に入ったぞ。
年下女攻めって大好物だからこのまま続けてくれ

94:名無しさん@ピンキー
08/05/10 10:28:44 d6cCVY9O
わっふる!わっふる!

95:名無しさん@ピンキー
08/05/10 16:06:08 zHLm2WOc
>>86
GJ
続編書くなら百合に拘って男は出さなくて良いかなと思う。

96:名無しさん@ピンキー
08/05/11 00:27:20 176cDYZ9
>>91
GJ!
だけど村越ショッピングはどうかと思うんだ

97:名無しさん@ピンキー
08/05/11 07:57:56 WMG7rrF9
>>96
「わかる奴はわかる」でいいんじゃね?
俺は吹いたが

98:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:49:28 xIZLzVk/
>>91
GJ!
続きも期待
催眠学園はこのスレにいる人間なら大抵知ってそう

99:名無しさん@ピンキー
08/05/11 19:46:18 pvrDdb2J
続きまだ?

100:名無しさん@ピンキー
08/05/11 20:24:32 FU+9119O
GJ!
ただ、あまりにもあっさり堕ちちゃうと面白くないので、
無意識に催眠に抵抗してるのを堕とすみたいな描写があるとうれしい

101:ぷ ◆mkClPREuHI
08/05/11 23:34:09 HH93uB1n
予想外の反響でワロタw

期待されてんだったら書くしかないw

…まあ村越は愛嬌でw

102:名無しさん@ピンキー
08/05/12 00:37:04 p6hScyZS
全裸で待つ。
最近、暖かくなってきたから、あんまり苦痛じゃないね。

103:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:45:19 7Zj3OZ55
ここ最近むしろ寒くなってると思うんだが

104:青人
08/05/13 01:49:20 z1XXj60Q
なんだかずいぶんと間が空いてしまいました。
一時期ずっと大杉で入れずそのまま疎遠になってしまいました。
いい訳にもなりませんけどね。

それでもコツコツ書いていたので投下しますね。
「無くした居場所と」のつづきです。

……はたして覚えてる人はいるだろうか?

105:青人
08/05/13 01:50:20 z1XXj60Q
放課後の学校。
僕は今日もそこにいた。もちろん影沼君もね。

しかし昨日は凄かったよ。
あの後影沼君が戻ってくるまでずっと指を鳴らす練習をしてたんだ。

そしたら大原さんは体を震わせながら何度もイっちゃったよ。
連続で良い音が鳴った時なんか、腰を浮かせちゃってたもんね。
影沼君がお弁当を買って帰ってきた後も、お弁当を食べながら時折指を鳴らしてイかせてあげたよ。
お弁当を食べ終わった頃には大原さんは白目をむいてて、周りには水溜りが出来ちゃってたからちょっとやり過ぎたかもね。

さて、今日も学校に来た理由は次のターゲットを待ち伏せするためさ。
次のターゲットは同じクラスでテニス部の上村雄介(カミムラ ユウスケ)。
こいつは僕たっての希望で次のターゲットにしてもらった。

基本的に苛められてても、其れは僕の能力のせいだからね。
だから恨んではいないけど、こいつは別だよ。
こいつにはかなりの実害をこうむって来たからね。
殴られたのも、お金を取られたのも両手じゃ数え切れないほどだ。

だから上村君きっちり復讐する為に影沼君に頼んだんだ。
頼まれた影沼君は何だか妙に嬉しそうだったよ。
「お前にも復讐したい奴がいたんだな、安心したわ。その考えで当然だとおもうぜ」
って言っただけでOKしてくれたよ。

それで復讐することにしたんだけど、実はもう準備は整ってるんだ。
後は本人だけだよ。
ゲストもいるからね。楽しんでもらえると思うんだ。

「おい、来たぞ」

廊下の向こうからテニスウェアでラケットを持った上村君が歩いてくるのが見えた。
幸運にも一人だった。
辺りに人の姿も無い。

「よし、行くぞ」

僕と影沼君は上村君に近づいていった。

106:青人
08/05/13 01:51:52 z1XXj60Q
・・・

僕らは空き教室に上村君を運びこんだ。
この教室はちょうど半分でパーテーションで区切られてるんだ。

その教室で椅子に座って上村君がもの凄い目で僕のことを睨んでいる。
もの凄い目なんだけど、その座って姿はマナーの本とかに載っている正しい座り方、みたいな座り方だから逆に滑稽だね。

そしてその向かいに座る僕の隣で横になってるのが本日のゲストの一人、上村君の彼女の辻内響子(ツジウチキョウコ)さん。
ちょっと遊んでいる感じの外見が僕の好みじゃないけど、十分に可愛いと思うよ。

まあ彼女自身とは面識すら無いんだけど、まあ連帯責任って事で僕に協力してもらうことにしたんだ。

ちなみに影沼君にはもう一人のゲストの準備をしてもらっているよ。
裏方をやらせても申し訳ないけど、今回は僕の復讐だからね。
さて始めようか。

パンッ

僕が手を叩くと辻内さんが目を覚ます。

「てめぇ、小泉ぃっ!! 何のつもりだっ! てめえ何をしやがったっっ!!」

それと同時に上村くんも話せるようにしておいたんだけど、ちょっとうるさいね。
この教室は元音楽室だったから防音はしっかりしてるけど、あんまり宜しくないからTPOをわきまえた声量にして貰うよ。

「ちょっと静かに話してもらえるかな」

僕がそう言うと上村君の声のトーンは急に下がって

「お前何をした……。何をしたんだっ!?」

うんうん、語気は全然収まってないけど、声量はちょうど良くなったね。
僕上村君にかけた暗示は、体が動かなくなるのとと、僕の言うことには従う事……もちろん本人の意思は関係無しにね。

「う……ん、あれ? ユースケじゃん。どうしたの? 変な格好で座って」

ようやく辻内さんがハッキリと目を覚ましたね。朝は弱いのかな?

「はじめまして辻内さん。僕は上村君と同じクラスの小泉です」

初対面だから挨拶はキッチリとね。僕は礼儀正しいんだよ。

「小泉? ああ、ユースケからなんか聞いたことある名前だと思ったらアンタがなんだぁ」

初対面の人にアンタとは随分フランクな対応だね。
まあそれはいいや。それより気になることがあるからね。

107:青人
08/05/13 01:53:01 z1XXj60Q
「へえ、上村君から……? それは興味あるね」

「おい響子……」

「あ、上村君はちょっと黙っててね」

上村君が何か言おうとしてたけど、そこは僕の一言でシャットダウン。
ここは聞いておきたいね。それいかんによっては今後の展開も変わるかもしれないし。

「それで? 上村君からは僕のことをどんな風に言ってたの? 正直に話してね」

辻内さんには僕の言うことには疑問を持たずに従うように暗示をかけてるから、これで正直な意見が聞けるはずだよ。
もちろん他にも暗示はかけてるけど、それは後のお楽しみってね。

「ユースケはね、アンタの事サイフ君って呼んでたわよ。アハハ、今までいくら位取られたの?
 1万や2万じゃきかないでしょ。だって私アンタのお金でエルメスのバッグ買ってもらった事あるもん」

……やっぱり聞いておいて正解だったみたいだね。正直予想以上だったよ。

上村君が口をパクパクさせてるけど、もう遅いよ。もう聞いちゃったからね。
ふふふ、やっぱり許すことは出来ないよ。予定通りに、いや予定以上の事をしてあげるね。

「じゃあ早速、辻内さん?」

「え?」

僕が辻内さんの肩に手を置くと、ふっと辻内さんの眼から光が消えた。
僕が手を肩に置くと、辻内さんは催眠状態になっちゃうんだ。
この状態で僕が言った言葉は、彼女にとって真実になるんだよ。

「いいかい、向こうに座っている男は君には認識することができない。僕が彼に話しかける言葉も同じだよ」

まずは彼を居ないものとしてあげよう。彼女に無視される気持ちはどんなものかな?

「そして今君に話しかけてる僕が、君の彼氏の上村雄介だよ」

向かいの上村君が何を言ってるんだ? って顔をしてる。
ふふ、すぐに分るよ。 
僕は辻内さんの肩から手を離した。

「あれ、ユースケ? いつの間に隣りに?」

と辻内さんが僕に驚きの表情を向ける。
そしてそれを見てさらなる驚きの表情を見せる上村君。

いいね、その表情。なんだかゾクゾクするよ。

何だか腹に黒いものが渦巻いてる気がする。
僕にこんな感情があったなんて自分でも知らなかったなぁ。

108:青人
08/05/13 01:54:04 z1XXj60Q
「じゃあ響子。いつもの通り口でしてくれないか?」

「え~、学校でぇ? まあ誰もいないからいいけど」

さらに驚愕の表情の上村君。
本当に自分のことが認識されてないんだ、そりゃ驚くよね。
しかも彼女が自分の目の前でほかの男にフェラしようってんだもんね。

辻内さんが、かちゃかちゃとベルトをはずしてズボンとパンツを脱がせてくれる。

「うわぁ、どうしたのユースケ? いつもよりおっきいじゃん」

僕のものを見て、思わず上げた辻内さんの言葉に顔を歪ませる上村君。
男としての尊厳を傷付けちゃったかな?

その間にピチャピチャと辻内さんが僕のものを舐め出した。
それを見て上村君が口をパクパクさせている。
ああそうか、忘れてたよ。

「上村君、喋ってもいいよ」
「てめえっ! 止めろ!! 何してやがる! 響子ぉ!!」

ふふふ、良くそんな小さい声で叫べるね。器用だね。

「こいずみぃ……てめえはぜってぇ許さねえ、何をしたんだか知らねえが、ぜってえぶん殴ってやるっ!」
「ギャアギャアとがなるのはいいけど、今主導権は誰にあるのか考えてみてね」
「てっめえ……」

上村君が視線で僕を殺せたらと言わんばかりに睨んでくるけど、当然効くわけも無い。
それどころか、それが僕を楽しませるスパイスになってるんだよ。

それにしても辻内さんの口奉仕はイマイチだね。
やったことが無いって言ってた大原さんよりも下手だよ。
まあ僕が昨日より大分余裕があるのも関係あると思うけど、それにしてもお粗末だね。

そんなんことを考えてると、辻内さんが口を離して面白いことを言ってきた。

「ねえユースケぇ……今日どうしたの? いつもならとっくに出してるのに、今日全然じゃん」

もう出してる? この程度の刺激で?
その言葉を理解したとき、僕の中にどうしようも無い笑いの衝動がこみ上げてきた。

「あは。あははははははは……っっ!! 上村君っ、きみって、きみって早漏だったんだねっっ!!」

もう赤いんだか青いんだか分からない顔をしている上村君が面白くって、笑いの衝動が収まらない。

「あははははははは……っっ!! かはっかはっ、あははははははっっ!!!」

その後しばらく笑い転げた僕は、真っ赤に統一された上村君の顔を見て、次の段階に行こうと思った。
まだまだ上村君の心も折れてないようだしね。

109:青人
08/05/13 01:55:07 z1XXj60Q
「笑った笑った、あ~お腹痛い。響子、もうフェラはいいよ。そろそろ入れたい

僕が笑ってる間、さすがにちょっと引いてた辻内さんだけど、僕の笑いが収まるとまた舐めようとしてきたから、次の指示を出すよ。

「あ、うん」

暗示の効果だけど、辻内さんの従順な姿は好印象だね。なんかすごく犬っぽいよ。

「コンドームも忘れずにつけてね。僕は座ってるからさ、響子は僕の上に向こう向いて座ってよ」

こうすれば上村君に僕らの繋がってる姿がよく見えるし、表情も良く見えるよね。

「……っ!」

上村君は声を出すと僕が喜ぶと思ったみたいで、歯を食いしばって耐えてるよ。
まあ無駄な努力だけどね。また驚愕と絶望の表情を見せてもらうよ。
ニタリと僕の顔が醜く歪んだ。

「ユースケぇ、じゃあ入れるよ」

フェラでスイッチが入ったのか、若干潤んだ瞳の辻内さんがそう言うと、返事も待たず入れてきた。
ずぶぅ……

「か、はっ、やっぱりぃっ、いつもより大きいよぉ」

辻内さんが苦しそうに、でも嬉しそうに僕のをくわえ込んでいる。
どう見ても嬉しさが勝ってるみたいだけどね。

「ひ、ひぁん! ふあっふあっふぅん…あぁん!」

僕の上で腰を振って嬌声を上げる辻内さん。
でも僕にはその光景を眼に涙をためて、歯を食いしばって、馬鹿みたいに股間を膨らませている上村君の姿のほうが何倍も楽しめた。

「今までのセックスと比べてどう? 正直に言って、ねっ!」

一度思い切り突き上げて聞いてみる。どんな言葉が返ってくるかな?

「きゃうんっ! あ、あ、あ……いままではぁ、あんまりイけたことなかったけどぉ、今日はすごいぃ……っ」

「ふ~ん、今まではイけてなかったんだ?」

これはまた面白い事実だね。

「響子そんなっ、いつも気持ち良かったって言ってただろ!?」

くくく、そんなに喚いても辻内さんには聞こえないよ。

「くうんっ、イけなかったからぁ、今すごくいいよぉ!」

ふうん、今がいいんだ。じゃあ彼氏の疑問も解消してあげようかな。

110:青人
08/05/13 01:55:54 z1XXj60Q
「じゃあ、今までは嘘を付いていたの? 正直にね」

僕は辻内さんの腰を押さえて尋ねてみた。

「やあぁ、止めないでぇ。ごめんなさい、嘘ついてごめんなさいぃ。謝るから、あやまるから動いてぇ!」

「やれやれ、とんだ彼女だね上村君。今謝らせるから許してあげてね。そもそも君が気持ち良くしてあげられなかったのが原因なんだしさ」

「くぅ……うぅぅ……」
上村君は下を向き、小さく震えていた。

「あれ、泣いちゃったの? まあ上村君だって僕が泣いたとき止めてくれなかったから、これでおあいこだね」

「…………」

う~ん反応が無いよ。
これじゃあ面白くないよね。
ちゃんとこっちを見てくれなきゃ。

「駄目だよ上村君、ちゃんとこっちを見ないと。せっかく彼女が君に謝ろうとしてるんだからさ」

僕の言葉で上村君が顔を上げてくれた。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの情けない顔がこっちを向いた。

「よし、じゃあ響子。しっかり謝ってね。ちゃんと謝れたらイかせてあげるから」
「あぅぅ……ごめんなさい……」

「駄目だよそんなのじゃ。ちゃんと謝らないと。それからこっちじゃなくて目の前に僕がいると思って謝ってね」

やっぱり謝るんなら僕にじゃなくて、本当の彼氏の方を向かないとね。

「ああ、ごめんなさいぃ! 今まで気持ち良くなれなかったのに気持ち良い振りしてごめんなさいぃ!!」
「もっと謝って」

「ほとんどイけなかったのにイった振りしてごめんなさいっ!!」
「イけなかったのは誰が悪いんだ?」

「ゆ、ユースケがぁ、気持ち良くしてくれなかったからっ、イけなくてぇ、ごめんなさいぃぃっ!!!」

やれやれ、上村君に謝りたいんだか、貶したいんだか分かんないね。
まあいい感じに本音が出てて僕は好きだけどね。

じゃあ本人に聞いてみようか。

「どう上村君。許してあげる? 正直に答えて」

「許す……許すからもう止めてくれ……」

ふ~ん、正直な答えがそれなんだ。もうどうでも良いって感じだね。
でもまあ許してもらえたみたいだし、ちゃんと謝れたってことで約束は守らないとね。

111:青人
08/05/13 01:56:49 z1XXj60Q
「ちゃんと謝れたね響子。じゃあ思いっきりイかせてあげるよ」
そう言うと僕は思いっ切り腰を突き上げた。

「はあぅんっっ!! ごめんなさいぃ……」
「もう謝らなくていいよ。ここからはご褒美だから思いっきり感じてね」

僕は辻内さんの子宮口をノックする。
「ひぁぁぁん! 内臓が直接突かれてるみたいっ!」

快感と苦痛の狭間って感じの表情で悶える辻内さん。
そして涙をボロボロ流しながら、その辻内さんから目を逸らす事が出来ない上村君。

「なんだ。上村君もそんなに股間を膨らまして、彼女の痴態がそんなに興奮するんだ」
「うう……もう、もう許してくれ」

「ふふ、そうだね。じゃあ彼女は正気に戻してあげるよ」
「ま、まて! それは……」

僕は上村君に二の句をつがせず、今にもイきそうな辻内さんの肩に手を置く。
その瞬間今までの痴態が嘘のように静かになる辻内さん。

「いいかい。僕は上村雄介ではない。小泉友哉だ。そして今まで認識できなかったけど、目の前にいる男が上村雄介だよ」
認識を正しく戻してあげる。でもこれだけじゃ面白くないよね。

「今までのことは鮮明に覚えている。自分が何を言ったのかも、誰とセックスしていたのかも」
記憶は残しておいてあげよう。さっきの謝罪の言葉が面白かったからね。

「そしてそうだね……、体がとても敏感になるよ。特に膣内が、クリトリスが、子宮口が、今の倍は感じるようになる」

楽しませてもらったからね。お礼にとっても気持ち良くしてあげよう。
倍って言っても具体的にはどれくらい感度が上がるのかは分からないけど、まあ大丈夫かな。
僕は上村君かにニヤリと笑いかけ、肩から手を離した。

ふっと辻内さんの眼に意思の光が宿る。
「え、私なにしてんの。なんなのこれ……」

呆然とする辻内さん。僕も腰を動かさないで、今は静観体勢だね。
自分の言った事を思い出して、彼氏が今どういう状態なのか、そして自分はどういう状態なのかを理解したら、辻内さんはどうするんだろうね。

「あ、ああ……」
カタカタと震えだしたよ。

「ちがう……。違うの雄介……」
何が違うの? 全部君の本心のはずだよ?

「雄介! こっちを見てっ! 私を見てよっ!!」

上村君はこっちを向いてるよ。
でも向いてるだけだ。僕も辻内さんも見ちゃいない。
それが分かるんだから、さすが彼女って事だね。

112:青人
08/05/13 01:57:41 z1XXj60Q
「響子……」

「雄介っ!」

おっと上村君も復活しだしたね。
それじゃあ僕も行動開始だ。

「ゆうすひぁぁぁん!」

少し動いただけで凄い反応だね。さすが感度を倍にしただけあるよ。

「いやぁ、動かさないで。ひぃう、くぅん、なんで……気持ちいいのぉ?」

「なんでって覚えてるでしょ? さっきまで僕の上で腰を振りながら、上村君のより僕のが良いって叫んでたじゃない」

「違うぅ、それはちがあぁぁぁぁぁ!!」

ふふ、軽くクリトリスを摘んだだけでイっちゃうんだ。

「やめろっ! 止めてくれっ!!」

おっと、彼女のピンチに彼氏が復活したよ。愛の力は偉大だね。

「でも彼女は嫌がってないみたいだよ」

「やらぁ、いやらからぁ……もうイきたくないぃ……」

「でもそんなに腰を振りながら言っても説得力が無いよ。それとも上村君に見てほしいの?」

「ひがふ……ひがうからぁ、みらいでぇ……」

そう言いながらもグチョグチョと音をさせながら、腰を振り続ける辻内さん。

「頼む……もう止めてくれ……。もういいだろう……」

う~ん、大分堪えているみたいだね。じゃあそろそろ第1幕の幕を下ろしてあげようかな。

「そうだね、じゃあ終わりにしようか」

「本当か!?」

パッと上村君の顔が輝く。
いい顔だね。第2幕でどんな表情になるかが楽しみだよ。

「でもこのままだと、辻内さんが可哀想だし、僕も中途半端だから、僕がイったらお終いにするよ」

113:青人
08/05/13 01:58:29 z1XXj60Q
「…………」

上村君の返答は無い。
認めることは出来ないけど、言っても無駄だって事は理解できてるみたいだね。

「反論は無いみたいだし、じゃあいくよっ」

そう言うと僕は全力で腰を突き上げた。

「あひぃぃん!!」

それだけでもイったらしくて、膣がぎゅうぎゅうと締め上げてくる。
そしてその刺激で辻内さんはまたイってしまった。

「ひぃぃん! いィィィ!!」

イきっぱなしなってるみたいだけど、かまわず腰を打ち付ける。

「ひぃぁぁぁ! すごいい、ひぃよぉぉ! 奥が、奥までかきまわしゃれてぇぇ!!」

子宮口もすっかり降りてきてしまった様で、さっきから僕の先端がごりごりと当たっている。

「うあぁん! ひ、ひぃぁぁん!」

もう辻内さんは何を言っているのか分からない。
僕は時折、上村君の逸らすことの出来ない瞳と眼が合うのが堪らなく楽しかった。

くうぅ、僕もそろそろ限界だね。
今日はまだ出してないんだから、これまでもった事が奇跡だと思う。

「出すよっ、僕がイったら辻内さんもイくんだ。今までより激しくイってよっ!!」

ビクンッ、ビクンッ

コンドーム内に射精して、僕のものが震える。
その震えが移ったかのように辻内さんの全身も大きく震えた。

「ひぃん! イっちゃう、イっちゃう! イっちゃあぁぁぁぁ!!」

辻内さんは全身で快感を受け止めて、そして失神してしまった。
感度倍はやりすぎたかな?

114:青人
08/05/13 01:59:20 z1XXj60Q
僕は辻内さんを床に寝かせると、ウェットティッシュを取り出し床に置いた。

「じゃあ上村君。僕は10分ほど席を外させてもらうから、その間に辻内さんの体を綺麗にしてあげてね」

まあ今回は体にかけたわけでもないし、ウェットティッシュで十分だよね。

「僕が部屋から出たら体は動くようになるよ。でも部屋からは出れないし、辻内さんの体を拭く以外のことは出来ないからね」」

聞こえているのかいないのか。うなだれたままの上村君だけど、まあどうでもいいや。
どうせ今の上村君には何も出来ないんだからね。

「余計なことをしようとしないで、おとなしく辻内さんの体を拭いてあげたほうがいいと思うよ」

僕はそう言い残すと、教室を後にした。

「これで第1幕は終了。休憩を挟んで第2幕だね。楽しみだよ」

僕の言葉は誰の耳にも届かず廊下へと消えていった。

115:青人
08/05/13 02:04:15 z1XXj60Q
投下はここまでです。

本当はこの続きもあるんですが、長すぎるのでとりあえず前編的な感じです。
後編もできているので、明日にでも投下しようかと思います。

今回期間が空いてしまいましたが、書ききる気はマンマンですんで宜しければお付き合いください。

116:名無しさん@ピンキー
08/05/13 02:08:51 4d2Qkxhb
キターーーーーーーーーー!!!
リアルタイムゴッジョブ!!!

前回ほとんど実験状態から、今回は思いっきり復讐開始ですか。
何を隠そう、自分は青人さんの作品が一番好きです!!

117:名無しさん@ピンキー
08/05/13 06:28:19 hTzsP7PZ
>>115
ま、待ってたぜえええ

118:名無しさん@ピンキー
08/05/13 11:45:48 sitDePb5
>>114
GJです!
いやあ、あんまりノリノリじゃないんだなこの主人公って前のは見てたけど今回ノリノリで吹いたw
そして、粗チンで馬鹿にされるいじめっ子にも吹いたwww

しっかり書き上げてくれる気でいるのは嬉しいぜ、早いけど完結しない作品よりも遅くても完結する作品の方が良いからさ

119:名無しさん@ピンキー
08/05/13 14:31:09 3kvo5JhT
>>115
キテタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
俺も青人さんのが一番ですよ!
GJです!後編楽しみにしてます!

120:名無しさん@ピンキー
08/05/13 22:43:45 0WTOTFHn
まってて良かった・・・
影沼くんもいい感じに出してあげてください><
GJでした

121:名無しさん@ピンキー
08/05/13 23:16:23 yY2y1FEN
これで今日の深夜ぷさんが投下してくれると活気出て来るんだがな

122:名無しさん@ピンキー
08/05/14 00:55:26 JnZg/iEb
ここはあれか。
何かのパロでも良いのか?

123:青人
08/05/14 01:23:46 ZBKZQtO0
昨日の続きを投下します。

>>116~120
半年近くも放置していたので投下にビビってたのですが。
覚えていていただいて本当にうれしいです。
どうもありがとうございます。

>>122
パロでも問題ないと思いますよ。
何作か投下されていますし。

124:青人
08/05/14 01:24:53 ZBKZQtO0
僕は自動販売機で買ったジュースを飲み干すと、途中影沼君のところへ寄って出番が近いことだけを告げて、教室へ戻ってきた。

僕が中に入ると、辻内さんを介抱していた上村君が椅子へと戻って、さっきと同じように座った。
よしよし暗示は効いてるようだね。

僕が教室に戻ると、上村君は辻内さんの体を拭く暗示が解けて、また椅子に座って動けなくなる暗示が働くんだ。
こうしないと教室に戻った瞬間殴られたりするからね。
自慢じゃないけど僕はワンパンチKOされる自信もあるし、用心にこしたことは無いよね。

「うん、ちゃんと奇麗にしておいてくれたんだね。ありがとう」

見れば辻内さんの体は奇麗に拭かれていた。依然として気絶中だけどね。
起こさなかったのは、寝かせておいてあげようっていう彼氏の優しさかな?

これから始まる第2幕に彼女の出番は無いし、暗示をかけてさらに深く眠ってもらうことにするよ。

「さて、これから第2幕の開演だよ。たっぷり楽しんでね」

僕はたった1人の観客であり、主演でもある上村君に開演を宣言した。

「まだやるのか……。もう十分だろ……」

一見哀願すような口調だけど、眼には怒りの炎が宿ってる。

ふふ、休憩を挟んだおかげでそっちも回復したみたいだね。
でもいつまでその眼をしてられるかな?

「まだだね、それどころかこれからが本番かもしれないよ? 上村君にとってね」

たぶん彼女を目の前で犯されるより辛いかもね。

「じゃあ本日2人目のゲストを呼ぶよ。拍手で迎えてね」

「ゲスト……だと? これ以上誰を巻き込むつもりだ」

「ふふ、見れば分るよ」

僕はそう言って、教室を半分で区切っていたカーテンを掴む。

「それじゃ、ご対面だっ!」

僕はカーテンを思い切り引っ張った。

125:青人
08/05/14 01:26:05 ZBKZQtO0
カーテンが引かれて教室の半分があらわになる。そこに居たのは……

「の、のぞみぃぃぃっっ!!」

僕の用意した2人目のゲストは、上村雄介の実の妹である上村望ちゃん。
上村君は3コ下の妹を相当可愛がってるらしいからね。ご召喚頂いたってわけさ。

「うおおぉぉっ! てめえっ! 小泉ぃっ!! ぜってぇぶっ殺すっっ!!!」

おおっと、凄い迫力だね。
それもそうか、今の望ちゃんの格好は全裸で椅子に縛り付けられて、脚はM字に固定、口はギャグボールで塞がれてる。
幼いけどドロドロに蕩けた秘所がヒクヒクしているところも丸見えだし、その下のお尻の穴には何か棒状の物が突き刺さってるんだもんね。
その斜め後ろに立っていた影沼君がこっちを向いてピ-スサインを作った。
さっき会心の出来だって言ってたから期待してたけど、予想以上だね。まったく。

「ふふ、凄いね望ちゃん。お尻であんな太いの銜え込んで、もの欲しそうにヒクヒク蠢いてるよ」

「望ぃ! 大丈夫か!? 今兄ちゃんが助けてやるからな」

上村君が吼える。でもその状態で何を助けようって言うのかな?

「美しい兄弟愛だね。じゃあもっと仲良くなってもらおうか」

僕が影沼君に目配せすると、影沼君は待ってましたとばかりに体の拘束を解き、ギャグボールを外した。

「ぷはぁ……はあ、はあ」

ここら辺の手筈は影沼君に任せてあるから、僕は見守るだけだね。

拘束を解かれてぐったりしている望ちゃんに顔を近づける影沼君。

「おい大丈夫か?」

「はいぃ……」

今は擦れちゃってるけど、かわいい声だね。

「望! 大丈夫か!?」

「あ、お兄ちゃん……」

これで本当に兄妹の対面となったよ。うんうん、感動的……にはならないね。やっぱり。

「くそっ、影沼ぁ! 望に何をした!?」

今度は影沼君にくいいかかる上村君。
うん、僕も気になる。何をしたんだろう?

126:青人
08/05/14 01:27:19 ZBKZQtO0
拘束を解かれたのに、体を隠そうとも、逃げようともしないのはちょっと異常だ。

「何って聞いてなかったのか? ずっとカーテン挟んだ隣で色々やってたのによ」
「と、隣……? そんなはずは…何も聞こえなかったぞ……」

「せっかく望が何度もお兄ちゃん、お兄ちゃんって呼んでたのによ。薄情な兄貴だな」
「そんな……、そんなはずは……ハッ!」

上村君の目がギロリとこっちを向いた。おお怖い。

「お前か……? お前が何かしたんだろ」

ふふふ、だいぶ察しが良くなったね。

「いや、僕は何もしてないよ」

とりあえず言葉では否定させてもらうよ。
まあそれで信じてくれるわけ無いんだけどね。

実際は上村君には目で確認できる箇所からの音しか認識できないようになってもらってたんだよ。
だから今の望ちゃんや影沼君の声も聞こえるけど、カーテンで区切られてたときには聞こえてなかったのさ。

もちろん同様の暗示は辻内さんにも掛けてあるよ。
だから僕だけには聞こえてたんだよ。望ちゃんの悲鳴や、兄に助けを求める声、そして嬌声がね。

何をしたのかわからないけど、途中からやたらと嬌声が聞こえるようになったんだよね。
本当に何したんだろ。

「まあ、何をしたかは今から見せてやるよ。望」
「はぁい……」

相変わらずトロンとした目で影沼君を見る望ちゃん。
見た目の幼さと相まって、ヤバイくらいの背徳感だよ。ゾクゾクするね。

「望は兄ちゃんのこと好きだよな」

「うん、お兄ちゃんやさしいし、格好良いから……」

「よし、じゃあそこに座ってる兄のチンポを、お前の口で気持ち良くしてやるんだ」

凄い飛躍したね、また。まあ暗示掛けてるだろうし大丈夫だろうとは思うけど。

「はい、ご主人さま」

あれ? ご主人様? ご主人様って何のプレイですか?
確かに大丈夫だったけど。予想の斜め上の大丈夫だったね。

作戦前は「俺はロリコンじゃない」なんてぼやいてたくせに、ノリノリで仕込んじゃってるじゃないですか。

影沼君の言葉を聞いて、椅子から降りた望ちゃんがノソノソと四つん這いで上村君に近づいていく。

127:青人
08/05/14 01:28:17 ZBKZQtO0
「の、望? 落ち着け、止まるんだ。俺達は兄妹だぞ」

「大丈夫だよ。私、お兄ちゃんのこと好きだもん」

今の望ちゃんがどういう状態なのかは分からないけど、倫理観とかはぶっ飛んじゃってるみたいだね。
影沼君の様子から単純に後催眠掛けただけじゃなさそうだし、後で聞いてみよう。

カチャカチャと上村君のズボンを脱がす音がしてるね。

上村君も色々言ってるけど、体は動かないからまったくの無抵抗。
あっという間にパンツも脱がされちゃった。

上村君の愚息の状態は半勃起といったところだね。

「なんだ、ビンビンに立ってたら面白かったのに」
「やっぱり妹だからな。完全に反応してたらキツイだろ」

気が付くと横に影沼君が居た。
ちょうど良い。あっちは少しほっといて、ちょっと聞いてみよう

「望ちゃんにどんな暗示を掛けたの? ご主人様とか呼ばせちゃってさ」
「どんなって、お前には声とか聞こえてただろ?」
「うん、でもこっちだって色々やってたからね」

全部を聞いていた訳じゃないんだよ。

「別にほとんど暗示なんか掛けてねえよ。調教チックにやってみたかったからな。まあ時間の都合上ちょっと感度は上げたけど」

クラスメイトの妹を調教だなんて、すごい淫猥な響きだね。

「でもそれだけで兄を躊躇い無く襲えるようになるって凄くない?」

望ちゃんに才能があったって事かな?

「ああ、調教してもそこはどうにもならなかったんでな。暗示を掛けたんだ」

なんだやっぱり掛けてたんじゃん、暗示。

「アレで中々倫理観とか自制心とか強くてな。快楽に屈しても、最後の一線は越えようとしないんだよ」

ふんふん、それで?

「だからな、今の状態は現実ではなく夢の中だっていう暗示を掛けてやったんだよ。そしたらな……」

そしたら……?

「効果覿面よ。自分から腰振ってオネダリしてくんだぜ」
「それは見たかったなぁ」

今度僕もやらせてみよう。うん。

128:青人
08/05/14 01:29:16 ZBKZQtO0
「まあ元から素質はあったんだろーな。それを必死に隠してたとしても夢の中って事にすれば、本性もすぐにさらけ出されるわな」

う~ん、やっぱり影沼君は観察力があるなぁ。普通なら気づかない所も見抜くし。
僕の能力だって影沼君に気付いて貰わなければ、一生陽の目を見なかったわけだし、感謝だねまったく。

「つーか、俺はお前のほうが気になったつーの。いきなり大笑いしたりよぉ」

あーそうか、向こうの音が聞こえてたってことは、こっちの音も聞こえてるって事だよね、当然。

「お前にあんなサドっ気が眠ってたとはな。かなり驚いたぜ」
「あれは……ちょ、ちょっと調子に乗っちゃって……その、ねえ……」

今思い返すと、確かにかなりサディスティックだったと思う。何であんな事になったんだろう?

「へへっ、まあいいんじゃねーの。手を上げたりしない分俺好みだったぜ」

う~ん、いいのかなぁ……。

「んな事より、向こうがほったらかしだけど良いのか」

あっ、忘れてた。

上村君が知ったら、ふざけんなって怒りそうだけど、その心配は無かった。
もはや上村君は実の妹の舌技に、こっちに目を向ける余裕は無いみたいだね。

あれ? 上村君のを銜えた望ちゃんの口から垂れてる白いのって……?

「なんだ、上村君も出すときは声ぐらい上げれば良いのに……」

まったく気の利かない。

「いや、さすがに兄としての面子があると思うぜ。出せねえだろ、声は」

ふうん、声は出なくても別のものはしっかり出してるけどね。(笑)
おっと少しオヤジ化しちゃったね。注意しないと。

「なんか望ちゃん凄いね。かなり激しく頭動かしてるけど」

見えないけど、舌の動きも激しそうだ。

「ああ、バッチリ仕込んだからな」

親指を突き出して、ものすごい嬉しそうだね。

「さいですか。しかし上村君辛そうだね~」
「まあ出してからも休み無く攻められてるからな。そりゃキツイだろうさ」

そんな事言ってる間にも望ちゃんは、激しく上村君を責めたてる。

ふと僕の目に、望ちゃんのお尻から突き出る棒状のもの(多分バイブ)が目にとまった。


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