【大量投下】サイボーグ娘!SSスレ【連投注意】at EROPARO
【大量投下】サイボーグ娘!SSスレ【連投注意】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/04/26 07:05:41 VZVs0PqZ
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´


3:名無しさん@ピンキー
08/04/26 07:07:23 DnPxhStb
このスレッドはフェチ版のサイボーグ娘スレから派生したスレです

ここでは基本SSを投下するために存在するので雑談、情報交換もいいですが、
ずっと雑談をしておきたいのならフェチ板のほうへどうぞ

SSを投下するサイボーグ娘スレの作者はここに投下をお願いします

4:誘導
08/04/26 08:54:28 mol0D22r
[アーマー]メカ×少女[パワードスーツ]
スレリンク(eroparo板)

重複

5:名無しさん@ピンキー
08/04/26 09:28:37 DnPxhStb
>>4 そのスレの守備範囲は
「サイボーグとか義体とかでもロボットでもなく
あくまで生身のおにゃのこがメカを装着したり着たりして
戦ったり飛んだり挙句の果てには変形したりとか
そういうのが好きな人…いるよね?
文章では難しいか?」

サイボーグとか義体は入らないので重複ではない

6:名無しさん@ピンキー
08/04/26 10:50:05 mol0D22r
>>5
ならこっち
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α7
スレリンク(eroparo板)

7:名無しさん@ピンキー
08/04/26 11:04:18 DnPxhStb
>>6
>>1 「アンドロイド娘とはかなり方向性が異なるので別スレにしてみました。
アンドロイド娘は完全人工な娘、サイボーグ娘は生身だったのを機械に改造した娘です。
区別の目安としては、脳味噌が生身か造り物か、という事になります。」


8:名無しさん@ピンキー
08/04/26 12:24:42 zH0ekR8a
エロパロ板だけどエロ必須?

9:名無しさん@ピンキー
08/04/26 13:22:36 15NXKOkI
脳みそだけが生身でも萌えない、見た目にも生身の部分が残ってないと。

10:名無しさん@ピンキー
08/04/26 13:36:36 vKIwGudg
じゃあ脳みそを愛撫するのとかはどうかな?

11:名無しさん@ピンキー
08/04/27 00:20:08 z8CO/jhT
サイバーパンクエロと聞いてやってきました

12:名無しさん@ピンキー
08/04/27 14:23:29 xxlGp9yB
「ら、らめぇっ……!そんな乱暴にされたら……脳漿出ちゃうぅぅ~っ!!」

13:名無しさん@ピンキー
08/04/29 01:30:41 aCiOWfCX
保守。(義体の)

14:名無しさん@ピンキー
08/04/29 19:32:25 sXqaeJy/
脳に直接、挿入するのも悪くないかも
脳漿グチャグチャに垂れ流してアヘアへ呻きながら、高速でピストンされてるうちに、気が遠くなって
脳内に射精されて、文字通り頭が真っ白になる、と。
そして、精子が大脳新皮質の溝をボウフラみたく這いずり回って、その痛みでサイボーグ娘は絶頂を迎える。

こんな粗筋のSS考えたが、どうだらうか?
誘い受けだろうか?



15:名無しさん@ピンキー
08/04/29 20:29:25 QLNhBfTK
>>14
グロ注意て注意書きして投下すれば

16:名無しさん@ピンキー
08/05/01 08:22:12 vNZFnuI6


17:名無しさん@ピンキー
08/05/03 11:13:09 I8Sh5Mq7


18:名無しさん@ピンキー
08/05/03 19:29:05 s20U863p


19:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:32:47 raLfvqvS
アンドロイドではない、サイボーグならではのストーリーってムズいよな
>>12 >>14も別に人工脳かコンピュータでもネタとしては同じだし…
方や人間でない身体に悩み、方や人間を超越している身体に悩み。
う~む
誰かイマジネーションを分け与えてくれ

20:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:49:15 raLfvqvS
まとめスレみてきた
不完全な脳(心の所在や情緒が薄く、自己の確立が不明確)、過去の記憶が無い→アンドロイド
普通に機能する脳(自己の確立ができてる)、普通の身体だったという記憶がある→サイボーグ
なるほど、過去と今の自分、普通の人間との差に悩むあたりにサイボーグのつけいるスキがあるというところか
って、009じゃん。

21:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:57:24 PuN7sdIe
>>1に元スレがあることにいまさら気づいた。

>>19-20
エロシーンまで到達してないけど、
俺の中のイメージみたいなものをちょっと書いてみた。

22:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:10:36 QMTVrW95
■概要
 俺の中の「サイボーグでエロ」のイメージ。用語や設定は
既存のサイバーものとかから流用。
エロシーンまでまだ書きあがってません。

■設定
・舞台
 21世紀中盤から22世紀前半ぐらい

・シムセンス・ムービー
 この時代の主要娯楽。映画のようなもの。
視聴者はプレイヤーを脳に埋め込んで脳内で再生する。
単に映像や音声だけでなく、物語の登場人物の
知覚情報も記録されていて、見たり感じたものを視聴者も感じることができる。

・イスラエル
 なぜかSF小説によく登場するので出してみた。他意はない。
作中では国有企業オーメル・サイバネティクス社の技術力によって
経済的にも軍事的にも強国になっている。
他国で工作活動を行うものすごく危ない国。

・オーメル・サイバネティクス社
 イスラエルの国有企業。
義手義足や代替臓器のような人工人体から、
シムセンス・ムービー・プレイヤーのような
人体の神経を機械につなぐような技術まで取り扱う技術系企業。

23:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:11:04 QMTVrW95
 ぎしり、と 椅子が軋む。少しの間をおいて、またぎしりと鳴る。
その椅子は、分厚い鉄板を切り出したような鋼鉄製の武骨さで、
ストリートクリニックの手術台のように飾り気という概念を完全に喪失していた。
暗くコンクリートが打ちっ放しにされた暗い部屋には窓もなく、中央にその椅子だけがある。
椅子は同じくコンクリートの床にまるで軍用車両にでも使われていそうな太いボルトで固定されていた。
 その軋む椅子の上には椅子の武骨さとはまったく釣り合わない一人の美しい少女が座っている。
上半身は柔肉を包むブラジャー、下半身は細い両足が伸びる下着しか身に着けていない。
薄茶色の肩まで届く細く長い髪と、震える睫、顰められた悩ましげな眉は
少女の繊細で可憐な顔立ちをより一層引き立てていた。
「くっ……」
天井に埋め込まれた真っ白な照明装置を見据えながら、額には汗が浮かび、
今、一滴頬から顎へ流れ、肩へと落ちた。
 ギリリと彼女の肩が軋む。一滴の汗が雫となって落ちた彼女の肩と腕はしかし、
ところどころ不自然に隆起し、時にあからさまな金属の軋む音を立てていた。
 それは本来の彼女の腕ではない。人工皮膚に覆われてはいるが、
間違いなく常人を凌ぐ膂力を与える人工筋肉と微細なテクノロジーが詰め込まれた人工の腕である。
通常であれば、その細い一般的なの少女の腕を模したそれが人造のものであることはわからないだろう。
ましてや生身の人間を凌駕するほどの膂力があるなどとは思いもよらないはずだ。
 彼女のその両腕は、やはり武骨なまるで鋼鉄のドーナツのように太い腕輪で手首を
椅子とつながれていて、それを断ち切ろうとしているために彼女の肩と椅子が軋みをあげているのである。
それが彼女の腕の人工筋肉の不自然な隆起を誘発している。
 「ムダムダ。他国の“鋼鉄のゴリラ”を念頭に置いて作った特製の椅子だからね。
いくら君の鉄腕でも無理すると君のほうが壊れちゃうよ。生身とつながってる根元から、ぽきっと」
彼女と椅子の背後からそんな言葉が投げかけられた。空とぼけた、高く癇に障る調子の男の声。
「まぁ……」カツカツと硬い靴底がコンクリートの床を打つ音が背後まで迫って止まる。
「君がパスコードさえ素直に教えてくれたら、こんなこともせずに済むんだけどねぇ?」
背後から伸びた男の手が、少女の頭の上に揶揄するように乗せられる。
「ふざけないで!」頭を振って男の手を払うと、顔を上げ少女は男を見た。
黒髪の細い身体つきの男。まるで病人のように白い肌の手足は少女とは違い、生身のようだ。
背格好は一般的な成人だが、幼い少年のように無邪気な笑顔と、
狡猾な老人のように悪意に満ちた笑みを混合した不可思議な表情をしていた。
「……いやいや、どう考えてもふざけてるのは君だよ」
 払われた彼の腕が再び彼女の頭に伸びる。
「うあっ……!」
ただし、今度は乱暴に彼女の髪を掴んでその顔を自分の方に向けさせた。
少女の顔は真っ赤に紅潮し、男を鋭く睨み付けているが、しかし瞳の奥に微かな恐怖の気配が浮かぶ。
痛みに思わず呻き声が漏れた。それでも男の笑顔は変わらない。
「君は、どこに忍び込んで、なにをくすねてその頭に詰め込んだか、わかってるの?」
もう一方の腕が、彼女の細いうなじに伸びて、なにかをまさぐっている。
「つまり、誰にケンカを売ったか、ってことなんだけれど」
 彼の指先が首筋に埋め込まれた端子を探り当てた。
「……あ、僕は君を担当することになった拷問吏のハンス。よろしく」

24:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:11:31 QMTVrW95
 少女の名は、ジェシカという。
本来の年齢は27歳だが、身体中に埋め込んでいるサイバーウェアとその適応化処置のために
その姿は十代半ばでとどめられている。
暗殺や産業スパイ、密輸など半合法あるいは完全に非合法な仕事を請け負うことで
その高価な身体を活用し、その報酬によって維持して生きている。

 『こっそり忍び込んで鞄に品物を詰めて逃げる』

 今回の仕事は単純なはずだった。
“品物”は市場未発表の工業用ロボットの制御ソフトウェア。
“鞄”は彼女の頭の中に埋め込まれているロック機能付の生体メモリ。
“忍び込む家”は小さなイスラエルのソフトウェアメーカーのオフィス。
 クライアントからそう聞いていたし、下調べでもその通りだった。
実際にやることも簡単なものだ。オフィスビルのセキュリティシステムを騙して、
忍び込んで『金庫』(貴重なデータが詰まったスタンドアロンのシステム)と直接接続し、
目当てのソフトウェアを脳内にダウンロード。パスコードを設定してロックする。
ただ、今回おかした唯一の失敗は、“忍び込む家”が単なるイスラエルのソフトウェアメーカーではなく、
表向きそういうことになっているイスラエル軍とオーメル社共同の研究機関だったということだ。
 イスラエル軍の電脳化兵士の苛烈さと正気を疑うほどの執念は、一般人の間でさえ知れ渡っている。
彼らを支える国有企業オーメル・サイバネティクス社がいまやサイバー技術の最先端であることも。
 騙したと思っていたセキュリティシステムは、実際には彼女の侵入を捉えていて、
彼女に騙されたふりを装いながら、静かに、軍人並みの武装とシリコンを埋め込んだ警備員をかき集めて
ジェシカを追い込み、捕らえたのである。
 今は、彼女の頭の中に放り込まれた“品物”を無傷で取り出すための鍵であるパスコードを
白状させようとしている段階なのだ。

 彼の指先と視線はしばし彼女の首筋に埋め込まれた端子に注がれた。
「……それは、ただのシムセンス・ムービー・プレイヤーの入力ポートよ」
首筋を撫ぜられる不快さと、不気味な沈黙に耐え切れずジェシカはそう白状した。
「知ってる。……しかも我がオーメル社のプレイヤーの。古いタイプ」
 使用者に擬似的な感覚を誘起させる技術は、21世紀後半になって急速に発展・普及した技術である。
電子データを脳内に埋め込んだプレイヤーを介して五感として“再生”するシムスティム技術は、
この時代においては娯楽としてもありふれたものとなった。
映画の主人公が感じた風や、味わった食べ物の甘さ、空気を震わせ鼓膜を撫ぜる楽器の旋律。
すべての視聴者の五感として再生するシムセンス・ムービーは
シムスティム技術を用いた娯楽の中でも特にポピュラーな娯楽のひとつである。
 「うちの電脳化歩兵たちから聞いた話なんだけどね。君たちみたいな身体のほとんどを
置き換えちゃったサイボーグは特に大好きらしいね。シムセンス・ムービー」
男の手のひらが少女の首筋から腋の下、脇腹、そして下着をかいくぐり股間へと滑り込んだ。
「特に、ポルノ」
両脚もまた、腕と同様に椅子に拘束されていて抵抗はできない。
男の指先は、生身の女ならばあるはずの器官を見つけることはできなかった。
腕同様に、ジェシカの下半身もまた、人工物なのだ。
「セックスできないんでしょ? だから代わりに、シムセンス・ムービーで発散する、と」
ジェシカの頬が、自らの性生活をあからさまに言い当てられてまざまざと紅潮していく。
「我がオーメル社の製品を愛用してくれている君に、感謝を込めていいことを教えてあげるよ」
ジェシカの股間から引き抜かれた男の腕には、今はハンディ・コンピュータが握られていて、
その出力端子には螺旋状のケーブルが取り付けられている。
「なにを……」
そのケーブルの先にあるものは、まさにシムセンス・ムービー・プレイヤーの出力プラグであった。
「君が愛用のそのシムセンス・ムービー・プレイヤーには、未公開の裏コマンドと、重大な欠陥があるんだ」
そのプラグがジェシカのシムセンス・ムービー・プレイヤーの入力端子に差し込まれる。
ジェシカの網膜ディスプレイの端で、埋め込んだシムセンス・ムービー・プレイヤーが
彼女の意図を無視して起動を開始するメッセージが表示された。
「たとえば、シムセンス・ムービー・プレイヤーをこんな感じで外部から操作する裏コマンドとかさ」

25:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:18:01 e6N6aDfD
というイメージ。

26:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:21:21 dlMQKqcO
なんというところでとめるのだ
神は死んだ・・・

27:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:22:13 b6f2+pK9
ちょwwwwwwそこで切るのかよwwwwwww

余計な口出しかもしれんが、1レス内に何度もシムセンス・ムービー・プレイヤーって単語が
出るとちょっとしつこいと思った。二つ目からはただプレイヤーでよくない?

28:21
08/05/07 01:26:22 e6N6aDfD
なんだかころころIDが変わる。
続きはどうやって蛇足な説明文を削るかで難航中。
サイボーグものって、未来技術の解説がめんどくさいですね。

>>27
読み直したら確かにしつこかった。
反省します。

29:名無しさん@ピンキー
08/05/08 01:40:37 VLNF+det
このテのは読む人によって知識レベルが大きく違ったりするから
想定する読者を概ねカバーできるだけの説明量調整するのも難しい
攻殻機動隊の欄外には大量の補足説明があるけどシロマサ氏は
「テンポが崩れるのでまずは欄外を読まずに読んで欲しい」と言っている
確かにあれをマトモに全部理解しようと考え込んで読んでたら
大抵の人は物凄い時間を喰うだろう
その一方で、テンポ崩さず素でいきなり読んで殆ど理解できるような人もいる
(実はディープなサイボーグフェチなら一度は考えた事があるような内容が
多いのでそっち方面の人にとっては(人により)それほど難しい文章でもなかったりする)
小説は漫画より「欄外にコメント」みたいな事がやりにくいから大変だろう

30:名無しさん@ピンキー
08/05/08 21:34:37 g5182oSk
>>29
欄外補足説明とはいかないが、漱石などの近代小説には後ろのページに補足説明のページがある。
でも、このスレ上での補足説明は難しいわな。
自サイト持っているなら、リンクするなりできるが。
SSから話題外れて失敬。
新作期待してます。

31:名無しさん@ピンキー
08/05/08 21:36:31 o/zxOaTz
とりあえず今回の場合は>>22に一応、事前説明的なものはあるな。

32:名無しさん@ピンキー
08/05/09 01:53:52 +T1Xi2S2
夏目漱石あたりのは近代といえども時代が変わりすぎてて
説明が無いと理解出来ない人が現れ始めてるというのが大きいかも

33:名無しさん@ピンキー
08/05/10 18:51:55 p/wrfyQ0
あくまで【エロパロ】なんだからSF的説明は足りないくらいで十分。
行間を読む感じでなんとなく雰囲気だけ伝わればいいよ。
そこんとこ四郎正宗はエロじゃなくてもさすがにちゃんとわきまえてるね。細かい部分の説明や理解よりもっと大事なことがたくさんあるってことだね。

34:名無しさん@ピンキー
08/05/10 22:35:47 xWTgW/yf
エロパロだから、エロは必須なのか?

35:名無しさん@ピンキー
08/05/10 23:02:03 +H5cp63P
フェチスレだから直接的な表現は皆無でも充分おいしい気はする

36:名無しさん@ピンキー
08/05/11 00:06:10 BKsl72ih
一般的なエロ表現は必須ではないが、フェチ心をくすぐる表現は欲しいね。
「いやー、やめてー、サイボーグなんかなりたくない!!」とかwwww

37:名無しさん@ピンキー
08/05/11 01:23:52 orXwbmK1
サイボーグ少女、好きだけど、どこまでフェチっぽく書けるかなぁ。
おまけに、メカニカルな描写は苦手なんだよね。


適当に考えたネタを列挙してみる。


近未来、個人兵器は、統合化されたパワードスーツが主役であった。
人間が装甲服を着込み、背部に背負った大型動力源の助けを借りて行動する。
動きは鈍いものの、個人サイズで大火力兵器を携行できることから、戦闘の主役となったのだ。


しかし、兵器の歴史に、このパワードスーツを凌駕する兵器が誕生した。
それが、サイボーグ兵器<ナイトメア・フレーム>である。
生身の人間が着込む『着ぐるみ』であるパワードスーツに対して、このナイトメアフレームは、筋力、俊敏性を強化した義手、義足なのだ。

今までのパワードスーツが背負っていたような大型動力源は使用されず、新開発の動力が採用された。
それは、新しい鉱石<サクラダイト>を利用した<ユグドラシルドライブ>となっており、大型背嚢サイズから缶ジュースサイズにまで小型化された。
そして人間の筋力を大幅に引き上げた義手、義足により、アクチュエータ(動力駆動部)を必要としない装甲服を着込むだけで済む兵士は、
パワードスーツを遙かに凌駕する機動性を得るに至った。
同時に、その義手や義足内部にも、武装が内蔵されている。
パワードスーツが携行していたような大型兵器ですら、義手の一種として簡単に換装できるのだ。


これらの兵器を最初に投入した国がプリタニアで、彼らは次々と他国を侵略していった。
11番目に侵略された目本国は、彼らの属国となる。

以下中略。


反プリタニア組織『白の騎士団』の女戦士であるカレンは、日本が開発した最新式の義足、義手からなる『紅蓮二式』を装着するエースだ。
特にその右腕の義手には、『輻射波動』と呼ばれる機構が搭載されている。
その能力は、高周波を短いサイクルで直接対象物に照射することで、膨大な熱量を発生させて爆発・膨張等を引き起こすことができるのだ。


こっからエロパロ。


輻射波動の出力を調整し、最低出力で使用すると、『僅かな振動を伴った、ちょっと温かい手』となる。

『白の騎士団』のリーダー・ゼロがスキスキなカレンが、その右手を使って彼にご奉仕。
輻射波動での、手コキ。

「・・・こう、ですか、ゼロ?」

「おほっ、すげー、輻射波動スゲー!」


・・・みたいな。


パクは良くないよね、パクは。

38:名無しさん@ピンキー
08/05/11 01:30:34 0mCHa73/
003ことフランソワーズ専用のスレでつね。分かります。































裸で待ってます。

39:名無しさん@ピンキー
08/05/11 01:43:42 orXwbmK1
009-1でもいいんじゃね?

40:名無しさん@ピンキー
08/05/11 02:33:12 o+kJv0N3
そういう無用に長い改行を見ると
メッタ刺しされて生首にされてヨットで運ばれそうな気がするのはなぜだろう?

41:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/11 04:56:53 cwAJsMnU
 きーんこーん、かーんこーん。
 4時間目の授業終了を告げるチャイムが鳴り、私の一番嫌いな時間がやってきた。
 何の時間かって?決まってるじゃないか。昼休みだよう。
教室を出て行こうとする先生を追い越して、一番人気のボリュームカツサンドを売り切れ前に手に
入れるべく、まっしぐらに廊下に駆け出す男子たち。仲良しグループで固まって、楽しそうにおしゃべり
しながらお弁当を開く女子たち。一年前の私なら、あの輪のどこかに混じって、お母さんの作った料理
のつまったお弁当箱のフタを開けていただろう。
でも、今の私は彼女たちに混じって昨日放送されたドラマの今後の展開予想についての持論を述
べる気には、とてもじゃないけどなれない。だって機械の体の私は食事をとることができないんだも
の。私にただ一つ残された、私自身である部分、1キロちょっとの脳みそが欲しがる栄養分は、一つ
まみのカプセルを口にほうりこむだけでこと足りる。それ以外のものを摂取できるように、この体は
できていないし、たとえ食べることができたとしても味なんかわからない。そんな私がみんなと食事
をしても、私はみんなとは違うんだっていうことを思い知らされてみじめな気持ちになるだけじゃない
か。
 もっとも、私のほうにその気があってもムリだけどね。私はこの高校でたった一人の全身義体の生
徒で、クラスの連中の中にはあからさまに私のことを嫌ったり、そうでなければ怖がったり、そんな人
も多いんだ。噂じゃ、機械人間とウチの娘を同じクラスにするのか、なんて一部の親からクレームが
出てるってハナシ。機械人間には、機械人間用の専門学校もあるんだから、なんでそっちに行かせな
いんだってね。法律では17歳のただの女子高生のはずなのに、まるで危険物扱いだよ。はは。
 だから私は昼休みはいつも一人で過ごすことにしている。そっちのほうが、私もみじめな思いをしな
くてすむし、みんなにも余計な気を遣わせずにすむもんね。

教室を出た私は、いつものように購買部に向かう人の流れに逆行して廊下を歩いて、廊下の突き
当たりの、ひとけのないひっそりとした階段を上って行く。そして行く手を塞ぐ立ち入り禁止の札の
かかったチェーンをくぐり抜ける。行きつく先は、私の一番のお気に入りの場所、学校の屋上だ。

42:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/11 04:59:34 cwAJsMnU
 屋上への入り口はいつも鍵がかかっている開かずの扉。でも私は重そうな鉄製のドアの上にある
明り取りの窓だけは鍵がかかっていないことを知っている。踊り場に置いてある机を二段重ねにし
て、落ちないように気をつけながら、机をよじ登って、窓をくぐり抜けて、こうやって飛び降りれば、ほ
ら・・・。
 ぱさ
 風を受けて一瞬優雅に広がるセーラー服のスカート。
 どすん。
 120キロの私の体重を受け止めて悲鳴を上げる打ちっぱなしのコンクリート。
―--カンタンに屋上出れちゃうんだ。
 まるで、罠でも張るみたいに屋上のコンクリートの床いっぱいに張り巡らされた水道管。その水道管
をひょこひょこまたいで、下界を見下ろす鉄柵までたどりつく。そして、柵の内側に沿って、水色のペン
キが色褪せて白っぽくなった大きな給水塔まで続く、ひときわ大きな水道管に腰を下ろす。ここが私
のいつもの指定席。
  すーっと風が吹いて、私の髪が揺れた。
  まぶしい夏の空の下に広がるのは巨大な摩天楼?それとも心震える自然の大パノラマ?いいえ違
います。学校のグラウンドとプール、その先には住宅街やら、スーパーの看板やら、緑のネットのゴル
フ練習場が続く、ありきたりな風景。
 でもね、ここは、トイレにさえ行けない機械女の私の魂が唯一安らぐ、誰にも邪魔されない私だけの
展望レストラン。
(さて、食事にしますか)
 私はスカートのポケットから栄養カプセルの入った小さなケースを取り出した。

――どんどんどん。
(ひっ!)
 屋上に通じる鉄扉を叩く無粋な音に、口をあんぐり開けてカプセルを飲み込もうとしていた私の口か
ら心臓が、いやいや、生命維持装置が飛び出そうなくらい驚いた。
 先生たちの目を盗むことにばかり長けている不良君たちにさえ知られていない、私だけの秘密の
場所なのに、いったい誰だろう。

43:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/11 05:02:02 cwAJsMnU
「コラァ!八木橋。こんなところで何やってるんだぁ!」
 声の主は女性。こんなヒステリックに叫ぶ女教師っていったら・・・、
(誰だっけ?)
 いくつかの候補が頭に浮かんでは消える。どの先生かは分からないけど、いずれにしても私がココ
にいることを把握している以上、黙ってしらばっくれるわけにもいかないよね。
(きっと叱られるんだろうなあ)
 カプセルを飲み込んで、お食事を終わらせた私は、ドアに向かってのろのろ歩きだした。
「はーい、いま行きまーす」

 背伸びして、恐る恐る外から明り取りの窓の中を覗き込む私。
 中を見下ろすその視線の先に、小柄なセーラー服姿の女の子がいた。
「コラァ!八木橋」
 女の子はもう一度そう言うと、おかしそうにくすくす笑った。
「ああ・・・あんたね」
 私はため息をつきながら、窓をくぐり抜けた。声の主は武庫川あるな。何かにつけて私の身体のこ
とをからかう小憎らしい女。でも、最近は私のことを危険物扱いして近寄ってさえこない他のクラスの
女の子よりはましかも、と思うようになってきた。慣れというのはオソロシイね。
「いつもみたいにお仲間と一緒にお昼じゃないの?」
 足場になっている机が崩壊れないよう注意深く足を運んで、下に降りたあと、後ろを向きに、スカー
トの裾を払いながら私は聞いてみた。
「ヤギーのあとをつけてきたの。ちょっとあなたにお願いごとがあってね」
「どうせ下らないことでしょ」
「まあそうつんつんせずに、聞いてくれたまえ」
 あるなは手に持っている焼きそばパンのビニール袋を開いて、パンをぱくっと口にくわえた。
 そんなあるなの言うことには・・・

44:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/11 05:09:31 cwAJsMnU
 あるなの従姉妹のたとらとかいうクソガキの友達の家にメイドロボがいるんだってさ。で、その友達
にメイドロボのこと自慢されたんだって。たとらはくやしいから、うちのメイドロボは、もっとすごいって、
メイドロボなんかいやしないのに口からでまかせ言っちゃったんだと。そしたら成り行きで、友達の
家のメイドロボとどっちがすごいか対決することになっちゃって、でも今更嘘でしたなんて言えないし、
引くに引けなくて困ってあるなに泣きついてきた。だから、あるなの奴、私がなんとかしてやるって啖呵
を切ったんだってさ。
 何このスネ●とのび●とドラ●もんのようなハナシ・・・。
「で、だから何?」
 私は、デキの悪いマンガストーリーに対して率直な感想を述べてみた。ホント、この話のどこで、どう
私が絡んで来るのか、まるで分からないよ。
「だから何って、マジで分かんないの?にぶー」
 当のドラ●もんは、ちゅるちゅるとメンをすすりながら、膨れっ面。
「はあ」
「つまり、私がメイドロボをどっからか用意しなきゃいけないわけ。どこで用意すればいいと思う?」
「ポケットの中から出せばいいと思うよ」
「はあ?ヤギー何言ってんの?」
 私のボケ、どうやら通じなかったみたい。
「メイドロボ。私のクラスにいるでしょ。ていうか、私の目の前にいるでしょ」
 あるなは私の鼻の頭をつんとつついて得意げに笑った。

45:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/11 05:10:35 cwAJsMnU
「な・・・」
「機械女さん、ようやく理解できた?どーせ、ヤギーの体ってロボットみたいなものでしょ。ヤギーがメ
イドロボに化ければ、どうせ相手は小学生なんだし、簡単に騙せると思うんだあ」
「私はメイドロボじゃなくて・・・人間なんですけど」
「それ、いつも言うよね。私は人間なんですけど」
 私の声色を真似てみせるあるな。
「別にあなたが自分のことを人間だと思うのは構わないし、否定もしないよ。この話を受けてくれるな
らね」
「嫌だって言ったら」
「断ったらどうなるかは、あなた自身がよーく知ってるでしょ。ふふふ」
 あるなが何を言いたいかはよく分かってる。前、あるなと廊下の曲がり鼻でぶつかって、あるなを怪
我させたことがある。義体は車両扱いで動かすには免許が必要で、人とぶつかったら人身事故扱い
で下手したら免停もの。免停になったら病院で再訓練で、もう一回免許を取り直すにはお金も時間も
かかる。そのことを黙ってやるかわりにってわけだ。前にもそのネタで私を脅迫して学園祭で、私の手
足を外してバラバラ死体役に祭りあげてくれたよね。よく飽きないよ、ホント。
「いっつもいつもよくもまあそういうくっだらないこと思いつくよね。感心するよ。私」
 精一杯の嫌味、精一杯の強がり、でも悔しいけど、どっちみち私に選択肢はない。
 こうして、私はどこぞの金持ちのガキんちょの家のメイドロボと対決する羽目になったのでした。とほ
ほ。

46:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:07:20 BKsl72ih
お!3の444さん!偉い!あなたは紳士てすね!
もめてる人もいましたが、皆の気持ちを踏みにじって無理矢理フェチ板のスレにねじ込むより、せっかく立ててもらったこっちのスレに書き込む方が、正しい行為ですよね!
こちらで頑張って下さい!

47:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:27:59 eK0byIfU
なんだ、支那のウジ虫はまだ粘着してたのかよ。キモ!
中華品質のド低脳でもSSはSSスレに書くところまでは理解できたようだが
お前はそういう次元じゃなく嫌われていることが根本的に理解不可能なんだな

>>46
お前も自演だろ?

48:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:41:40 BKsl72ih
>>47
自演じゃねえよ。
だいたい「支那」とか「中華品質」とかの愚劣な差別表現が寒いよ。
右翼か御前は!?ってことは暴走族か?チンピラか?ヤ臭"か?www
排他主義者はマジで死ねよ。靖国神社で玉砕でもしてろ国粋主義者ガッ!!

49:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:46:52 lR1QKrxF
これは右手と左手だな。

50:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:50:41 ffFoAtsQ
>>46
>せっかく立ててもらったこっちのスレ
好き勝手に立てたスレが図々しくも残っているから廃品利用しているだけだと思うよ。
恩着せがましく何を言ってんだか。
>>47
その支那のウジ虫が現れるところ、パパラッチのごとく粘着するお前の方がキモ!
3の444が支那なら、お前はさしずめチョンだなw

とはいえ久々のヤギー物。自分も期待しているよ。

51:名無しさん@ピンキー
08/05/11 12:00:55 BKsl72ih
いやいやいやw
SS大量投棄にはみんなかなり迷惑してたから、最善策だったと思うよ。

パパラッチのごとく現れてないしwたまたま除いたら3の444さんがいたから、態度を賞賛したのだ。
SSも読んでないしwおかっけてなんかいない。

「支那」とか「チョン」とか無教養がバレバレだぞ。やめろよ。
統計的に、文化度が低く教養もなく、海外旅行経験もない最下層のヤツらが差別をしたがる。
御前もチンピラだろ?車の窓にスモーク貼って日の丸シール貼っちゃう恥さらすどもww
国際協調できない奴らはこの際、歴史や歴史を勉強するか玉砕するかのどちらかにして欲しい。

52:名無しさん@ピンキー
08/05/11 12:28:05 9EO6VB6u
俺はこっちだろうが、あっちのスレだろうが、SSが見られるのは嬉しいよ。
SS作家さんに迷惑かけたのは、よろしくないけど。
これからも、SS作家さんたちには頑張ってほしい。

>>47
こういう話題はたくさんだ。もう来ないでくれ。
この>>47の戯言にも終止符を打とう。

53:名無しさん@ピンキー
08/05/11 12:47:12 CHoK5450
47みたいなのはスルーするとして
せっかく本スレとの住み分けが上手く行きそうになったところに
荒らしの444がやって来たというのは痛いぞ
444と同類に見られたくない他のSS書きが投下しづらくなるじゃないか

54:名無しさん@ピンキー
08/05/11 12:57:19 9EO6VB6u
>>53みたいにSS作家を叩く奴がいるほうが、もっと投下しづらいと思うがな。
SS投下しようと思う身からしてみれば。

55:名無しさん@ピンキー
08/05/11 12:58:17 BKsl72ih
>>52
>47の戯言にも終止符を打とう。
禿同!ヤツはただの荒しでしかないものね。

>>53
>47みたいなのはスルーするとして
これは大賛成!!
だがキミの444を荒らしと見なす発言もよくないと思うよ。ここはSSスレだもん。

56:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:01:06 ExvqkYZ0
結局スレ建てて叩きたいだけかよ
ホント自分勝手だな

57:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:09:21 BKsl72ih
いや、立てた人は偉いよ。まじめないとで立ててた。
3の444を目の敵にする例の右翼の荒らしがいけない。混同するな。

58:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:13:18 KLMiDm32
なんでわざわざ別に立てたSSスレにSS投下して荒れてんだ?
見たくない奴はNGにすりゃいいだろうに
47みてえなのはフェチ板に篭もってうpとクレクレ繰り返してりゃいいだろ

59:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:19:03 l0bO8ykF
つまり分割が問題なのではなく
SS書きに嫌がらせしたい荒らしがいることが本質的な問題


60:名無しさん@ピンキー
08/05/11 16:24:49 a3ZyyWuB
3の444の場合は、単に迷惑を顧みずSS投下しまくっただけじゃなくて
他にも厨発言連発するなど暴れ回ってたからなあ。
こいつは純粋に荒しだと思う。

実際他のSS書きは叩かれてないしね。今のところ。

61:名無しさん@ピンキー
08/05/11 16:29:56 a3ZyyWuB
3の444については
右厨人wに叩かれまくってたのには同情しなくもないが
それで釣られて右厨人と同レベルの罵り合いを始めたら
同罪でしかないでしょ。

62:名無しさん@ピンキー
08/05/11 16:41:24 9EO6VB6u
>>60
もういいじゃないのか。
新しいSSスレなのだから、3の444氏も心改めるんじゃないか?
あの時は、荒らしが多かった時期だし。
SS作家さんも荒らしに叩かれ過ぎれば、感情的にだってなるよ。
少し様子を見たらどうかな?

63:名無しさん@ピンキー
08/05/11 19:13:59 rG5jVnLP
とりあえずID:BKsl72ihはsageろ
まずそれからだ

64:韻臥
08/05/12 00:49:27 wZGEb/jY
誰であろうと、せっかく建ててもらったSSスレに
SS著者がSSを書くのは当然でしょう。
寧ろそれを名前で拒否するのは間違っていると思います。
3の444氏は本スレの荒れ方が問題だったから荒らしともとれる発言をしていた訳であって
『心改める』というのもないのではないでしょうか。

65:名無しさん@ピンキー
08/05/12 01:06:17 sJMcGls5
>>24の続きが読みたいです(ノД`)・゜・。

66:名無しさん@ピンキー
08/05/12 04:12:04 p3Jn3ymw
「名前が444だから」排除しようなんて言っている人は居ないよ
(いちゃもんつけてる荒らしでさえそれは理由にしてないみたいだな)
いくらかつてはスレを賑わした事もある人とはいえ、それは過去の話で
今は荒し回るだけのただの荒らしだからね、そういう人にはお帰り頂くほか無いよ

「つまらない」といちゃもんつけられてる某氏とは事情が全然違うよ

67:名無しさん@ピンキー
08/05/12 05:58:27 Kqla9P/Q
>>66
なら、荒らしまわったのも過去の話とも言えないか?
今のところは、3の444氏は荒らしてないと思われるし、以前のスレと比べると、スレも安定してきたし。


68:名無しさん@ピンキー
08/05/12 08:18:14 tGSaH4p/
結局何かしら理由をつけて個人叩きをしたいだけなのな

69:50
08/05/12 08:25:08 geKUf4/T
>>64
日付が変ってコテハンにした途端、まともな事言うじゃないか。その通りだよ。
ID:BKsl72ihの2ヶ月前までは厨房君はw
依然として「せっかく建ててもらった」と言ってるのは気に入らないがなw
>>66
お前さんの言っている事は矛盾しているよ。
もし、3の444氏がコテハンで無く、ヤギー物でも無いSSを投下しても排除出来るのかい?
お前こそ >>47 と同じく3の444の粘着野郎、あるいは同一人じゃないのか?
本スレの内紛で嫌気が差していたSS作家達に、きっかけにでもなればと投下した作品だろうに
お前みたいなのがいれば、新規者も含めて離れていくばかりだぞ。
お前こそお帰り頂きたいよ。

70:名無しさん@ピンキー
08/05/12 09:15:21 Kqla9P/Q
>>69
禿同
SS作家叩き反対!
作家さんに敬意を払えとは言わないが、作家あってのこのスレ。
アドバイスまでなら許すが、作者排除や文句言うなら他でやれ。
もちろん荒らしも。
SS投下しやすい環境にするのも、大切なことだと思う。
ここはSS投下スレなのだから。

71:名無しさん@ピンキー
08/05/12 10:15:08 Hg8TPKCi
結局、どうあっても揉めるのなら戻っても状況は変わらんな

72:名無しさん@ピンキー
08/05/12 11:45:28 w1UIvvPN
 声だけが聞こえた。
 言葉が聞こえたんじゃない。声。本当は言葉なんだろうと思う。でも、何を言ってるかは
分からない。書かれた文字をじっと見つめていると、「文字」ではなく、意味のない線の羅列
に見えてくることがある。ゲシュタルト崩壊と言ったか。言葉と音でも同じことが起きるんだ、
などと考えながら、私は再び意識を失った。

 あまり爽やかとは言いかねる目覚め。ぼんやりした頭のまま、うとうとと布団の中で意識の
覚醒を待つ。もともと寝起きのいい方じゃない。焦点の合ってない目を天井にむけると、どうも
見覚えのない景色。

 どこ・・・?

 身体を起こそうとするけども、身体が動かない。ベッドに縛り付けられているらしい。
 一瞬、パニックになりかけて、ふと記憶がよみがえる。

 仕事からの帰り道。珍しく定時に仕事を切り上げた私は、職場から駅までの道々、商店街で
ウィンドウショッピングを楽しみながら歩いていた。異変が起きたのは駅前のブティックで
服を物色していた時。突然近くで爆発音が響いた。音に驚いた私は店の外に飛び出た。記憶はその
直後に受けた激しい衝撃と一瞬の激痛で途絶えてる。

73:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:16:02 w1UIvvPN
 身体は動かないが、目は動く。ぼんやりとしか見えない目をこすりたいところだが、手も動かせ
ないのではどうにもならない。鼻の頭がかゆくなったらどうしよう、などとつまらないことを考え
てるうちに、ドアの開く音とともに、若い看護士の女性が入ってきた。
 彼女は私が目を覚ましたことに少し驚いてた様子だったが、「おはようございます、目が覚めたん
ですね! よかった。ちょっと待ってて下さい。先生を呼んできます」と言ってぱたぱたと小走りに
出ていってしまった。せめて今の状態の説明くらいしてくれてもよさそうなものなのに。

 しばらくすると、さっきの看護士さんが、これもやはり若いお医者さんとおぼしき男性と一緒に
入ってきた。
「おはようございます。お目覚めの気分はいかがです?」
「あまりよくはないですね・・・ 身体が全然動きません」
 苦笑しながら、少しおどけるように言ってみた。
「身体が動かないのは、やむを得ないと思ってください。申し訳ないとは思いますけども・・・
 ところで、今の状態について、ご質問はありますか?」
「えっと・・・ なにか事故に遭ったらしいということは分かるんですが、私・・・今どういう
 状態なんでしょう? ていうか、私どのくらい寝てたんでしょうか?」
「ん・・・えっとの・・・どこから話していいものか・・・ まず、順を追って経緯から話をしま
 すと、あなたがこの病院に運び込まれたのは3月2日でした。今日は5月12日ですから、ほぼ
 2ヶ月ちょっとの間、意識不明状態だったことになります。事故の内容は、飲食店でのガス爆発
 による建物崩落です。あなたはそれに巻き込まれて、この病院に運び込まれました」
「2ヶ月も・・・ それでけがの具合は・・・?」
「落ち着いて、聞いてくださいね。まず、第一に怪我そのものの治療はほぼ終了していますので、
 あとは傷がふさがるために必要なのは時間のみです。現在、傷口を安静にしておく必要から身体
 が動かないように拘束していることはご理解ください」
 はい、と私は頷き、医師はそれをふまえて話を続ける。
「山下さん、ベッドを起こしてくれるかな」
 看護士さんは山下さんと言うらしい。山下さんが私の足下側のハンドルをぐるぐると回すとベッド
の背が持ち上がっていく。案外、旧型のベッドらしい。今時のベッドなら電動で背が上がりそうな
ものだけども。
「何しろ今時の病院というのは予算不足でしてね。医療機器にケチるわけにいかない分、こういうと
ころで削られてしまうんですね。さて・・・と・・・」

74:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:17:10 8mF5VZGn
とりあえずsageろ
そして書き込みの間に時間かけすぎ
書きながら投下はやめておけ

75:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:21:37 w1UIvvPN
>>74
上げたのはミス。ごめんなさい。気を付けます。

書き込みのやり方にがたがた抜かすな。

76:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:30:29 cg9WN9iv
スレ立てたアホが利用の事全く考えてないから、>1はコピペで
SSスレの癖にローカルルールも何も無いからな
仕方ない

まともに動かしたいなら、その辺を整備しないと

あとは、移動してきたのに何も言わずに本文から書き始めるとか神経を疑う仕様だな

77:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:39:56 8mF5VZGn
書き込みながら投下したらいつ終わるかわからない上に、後からこれ付け足せばよかったとかなんとかいって訂正するだろうが
そういうのがうざいんだよ


78:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:46:47 w1UIvvPN
俺ルールの振り回しがうざいので投下中止。

79:名無しさん@ピンキー
08/05/12 13:13:55 nH3nhEsH
>>78
書きながら投下はこの板では嫌われるんだよ。どこかに(メモ帳とか)書いてからコピペして投下するもの。
しかし期待のジャンルだったのに随分荒れてるな。

80:名無しさん@ピンキー
08/05/12 13:17:23 tGSaH4p/
作者が1人のスレならまだしも複数いるスレで書きながら投下は
この板に限らずどこでも嫌われるだろ…

81:名無しさん@ピンキー
08/05/12 15:19:57 k5QvQ0/U
まぁ>>78が2ch慣れしてなかったということでFA
読者も配慮しなければいけないのは当たり前だが、作者も他人の事を考えない投下をするなってことだな
俺ルールというより少し考えればわかることだ

82:名無しさん@ピンキー
08/05/12 19:30:15 Kqla9P/Q
おいおい。
3の444氏否定問題の次は、新作に文句か?
確かに、新作の作家さんは書きながらの投下はちょっと問題あるけど、
そこまで酷く言うか? ID:8mF5VZGnよ
もう少し、アドバイスらしく言うべきでしょ。

残念だけど、この調子じゃSS作家が離れていくのも時間の問題かも。

83:名無しさん@ピンキー
08/05/12 19:31:54 Hg8TPKCi
結局、ここにきても荒れるのは一緒
ところで、元スレが過疎っているが...
相変わらず荒れるだけなら元スレでやらんか?


84:名無しさん@ピンキー
08/05/12 19:50:38 tGSaH4p/
>>82
いや、>>74は普通にアドバイスだろ。
それに対して作者がガタガタ抜かすなとかいうから8mF5VZGnもカチンときたんじゃね?

85:名無しさん@ピンキー
08/05/12 20:15:16 Kqla9P/Q
>>84
スマン。語弊だった。アドバイスらしくじゃなくて、喧嘩腰が問題だと思う。
2chanの住人は喧嘩腰に話す人が多いからなんとも言えないな。
この先どうなるんだろう・・・
どんどんSS投下しづらい雰囲気になっている気がする。

86:名無しさん@ピンキー
08/05/12 20:17:50 br3hH4MX
>>76
1はアホじゃねえよ。皆が迷惑してたから新たに立ててくれたんじゃないか。

87:50
08/05/12 21:10:18 geKUf4/T
>>86
アホだよ。自分で好き勝手にスレ立てただけの。
おまけに自分から何も率先してやろうとしない奴だよ。
本スレの600あたりからじっくり読んでみろよ!
立ててやったなんて大名気取でいると、誰も住人になってくれないよ。
それに、そう思っている奴は何故かsageないんだよねえw

ID:Kqla9P/Qよ。危惧する気持は立派だが、駄目っぽいぞ。

88:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:19:05 br3hH4MX
>>87
立てて場所を確保しただけで十分偉いと思うよ。
住人がウンザリしてるのに強引にSS大量投棄して、荒れ切ってたのを巧く解決してくれたじゃないか?
1は自分が書きたくて新スレ立てたわけじゃない。書きたい奴らの為に立ててくれたんだ。

投稿が少ないことを問題視するなら、矛先を間違えてる。
それまで皆の気持ちを踏みにじって散々大量投棄してたくせに、いざ堂々と投稿できる場所ができた途端、投棄を辞めたヤツらのテロリスト的根性こそが問題。

89:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:33:17 Hg8TPKCi
勝手にスレ立てしたテロリストが何かほざいてる。
投稿する場所が出来たと思っているのは >>88 だけだろ。
そもそも元スレは18スレまで続いてきて、その大部分がSS投下OKだったんだから。
萌えクレ厨以外書き込むなと言われる筋合いはない。
テンプレに違反しているのは、萌えクレ厨の方だ。
萌えクレだけでは正直言ってうざいね

90:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:38:52 br3hH4MX
いやいやいやいやwww
ここ1~2年の駄作SS大量投棄時代は冬の時代じゃんw
オナニー投稿と舐め合い投稿者以外冷めまくって過疎ってたじゃないかw
18スレまでというが、無駄に数を浪費してきただけ。漏れもそうだが皆蚊帳の外でウンザリしてる内に、スレだけ進んで逝った。

事実最近はまたいい感じになってきてるし。
投稿したい人は心置きなくこちらにすればいいし。

91:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:45:48 /WlAiPOB
>>90
つか、そんなSSに興味が無い君はここのスレで何やってるんだ?

92:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:47:26 Hg8TPKCi
そういや、俺は萌えクレ専用がうざいとおもっているんだが、
萌えクレ専用スレ立ち上げたら、出て行ってくれるのか?
SS専用スレに出て行ってくれるように漏れクレ専用スレにも言ってくれるよな?

93:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:53:24 Kqla9P/Q
>>88
>テロリスト的根性こそが問題。
それはちょっと違うと思う。
3の444氏が投下したら、作家が作家だからで叩かれ、
次のSSもsageろだの、時間がかかり過ぎだのを喧嘩腰で言われて、荒れ・・・
これじゃ、ルールを守って投下しても叩かれると思って投下しづらいよ。

94:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:57:22 Ss7o1gUv
そういや>>22は元スレの状態を知らずに書いてるんだな。

95:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:58:06 br3hH4MX
>>91
面白いSSを期待して来てるんだw

>>92
ウザイと思ってないから追い出す気はないw

>>93
漏れは逃げも隠れもせず、名前を隠すでもなくちゃんと新スレに移った3の444を見直したよ。
3の444を目の敵にしてる粘着荒らしを、警察は逮捕して欲しい。

96:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:59:47 8mF5VZGn
少なくとも俺は作家が作家とかでたたきはしないぞ
sageてないし書きながらの投下だったから注意しただけだ
少なくともエロパロ板だと書きながら投下許してるスレなんてほぼないとおもうぞ
あれをやられるといつ終わるか本当わかりづらいんだよ
大体話し書いてる途中で停電とかフリーズとか携帯なら電池切れとかネタ切れとかで続きがかけなくなったらどうするんだ?
その投下が終わるまで誰も書き込めないのか?


97:名無しさん@ピンキー
08/05/12 22:01:07 eJCIUSmj
スレ立てた板がここでいいかと(なぜならエロパロ板だから)
ぶっちゃけ立て逃げになっているのがいかがなものかと思うけど
立てたこと自体は賞賛していい

98:名無しさん@ピンキー
08/05/12 22:02:17 br3hH4MX
>>96
結局2ちゃんのssという形を撮る限り読みにくいよね。

99:名無しさん@ピンキー
08/05/12 22:59:39 6hdmrXIJ
>>92
ウザイ云々は別にして、フェチ板で萌えが無くて何が残るのでしょうか
まあ、違法ファイルリンクはいかがなものかと思いますが
すでにフェチ板のほうはネタが枯渇しているようにも見えますけど

100:名無しさん@ピンキー
08/05/12 23:15:54 6hdmrXIJ
>>96
途中で書き込んでも問題は無いのではないですか。
もともとそういうもので、弱いマナーとして、投下中は控える程度で
時間が空けば書き込みしてもそれを批判することはあまりにも狭量
ではないかと思います。読みずらいのはスレッドの構造上仕方が無い
ことだと思います。

>>22氏は雰囲気を伝えようとしてカタカナ言葉を多用していますが、
そのあとにくどいという意見がありましたね。そう思います。
説明した後はあっさり目のほうが、いいのではないかと思います。
あと、使った用語を筆者自身が余りイメージできていないのではないか
という印象を受けました。カタカナ言葉が浮いているように見えました。


101:50
08/05/12 23:50:05 geKUf4/T
昨日のID:BKsl72ihは元厨房君かと思ったら、ID:br3hH4MXお前なのかよ。
いちいち1レス毎につっかかってくるなよ。
それに誤字だらけで、日本語と思えない文章。ウゼえ。
お前さんがそこまで此処のスレ主を絶賛するのなら、自分でSS書いて協力しろ。
本スレのSSは駄作と言うのだから、それを越えるようなのをなw

>>98
>結局2ちゃんのssという形を撮る限り読みにくいよね。
という事は、此処も読みにくいって事で、スレ立て不要ってなるよなw

102:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:05:25 tGSaH4p/
お前らもうちょい仲良く喧嘩しろ

103:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:23:48 f5r7XHVx
>>101
ちょwおまww
いい加減にしとけよ。皆の内心で、そろそろ荒らし認定されてるぞ

104:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:49:43 Ecmj9igf
それはさすがにないよ
むしろ俺の中では荒らしは >>103 だ


105:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:09:08 opPkyn1T
どっちが荒らしでもいいよ

106:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:58:17 NXrmLXvh
また444が暴れているのか…
何だかなあ
名無しに戻っても人間性はリセット出来ないって事なんかね

107:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:59:21 NXrmLXvh
それはともかく、叩く方も叩く方だ
444は叩かれればすぐに暴れだすなんてのは、もう判りきったことなんだから

108:103
08/05/13 02:17:02 f5r7XHVx
>>104
マジ!?俺なの!? (´・ω・`)ショボーン

109:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/13 03:13:26 Ab/e817l
 次の日曜日。つまりメイドロボ対決の当日。
 ぶ厚い雲に覆われた今日の天気のような憂鬱な気分で、あるなの家に行った私は、玄関先である
なから、たとらが風邪で寝込んでしまったことを伝えられた。
 ホントなら、あるな・たとらと私の三人でメイドロボがいるっていう例のスネ●君・・・違った、タカシ君
って子の家に向かう予定だったんだけどね。
「じゃあ、今日は中止だね。たとらちゃんにはお大事にって言っておいてね」
 そうとなったら長居は無用。私は心ばかりのお見舞い文句を口にして、内心ほっと胸を撫で下ろし
つつ立ち去ろうとする。その私の腕をぐいっと掴むあるな。
「何言ってんの。誰がいつ中止って言った?カゼなんかを理由にして中止したら、タカシからやっぱり
嘘つきだって一週間ずっとからかわれ続けるって。それが我慢できないって。だから私たちだけでも
行ってきてほしいってさ。」
 本当にたとらがそう言ったの?ハナハダ疑問だね。
 あるなの奴、あれから毎日毎日、顔を会わせるたびに、日曜日が楽しみだって、挨拶がわりに私に
言い続けてきたじゃないか。ホントはあんたが楽しみたいだけでしょ。
 あるなは、膨れっ面の私をなだめながら玄関口に引き入れる。そして、ちょっと待ってと言い残して、
しばらく奥に消えたかと思うと、何かを抱えて戻ってきた。
「悪いけどこれに着替えてくれるかなあ?」
 ちっとも悪くなさそうにそう言いながら、あるなが、私の前で広げたもの。それは黒のワンピースとフ
リルの付いた白いエプロン。
「それから、これも」
 そう言って私の手に押し付けたのは、白いフリルの付いたカチューシャ。
「あの・・・これって・・・」
「本格的でしょ。部室から持ってきたの。やっぱメイドロボならメイドロボらしいカッコをしてもらわないと
ね」
 満足げに大きくうなずくあるな。
 そうでした。あなたは演劇部でした。この手の下らない服を用意するのはお手の物でしたorz
「それから、今からあなたの名前はデイジー」
「デ・・・」
「そして私はあなたのご主人様。私のことはお嬢様って呼ぶこと」
「はあ」
「はあ、じゃなくて、お嬢様っ!デイジー、風呂場開いてるから、とっとと着替えておいで」
 いや、ここは舞台の上じゃなくて玄関先なんですが・・・と突っ込みたくなるような芝居がかった仕草
で、後ろを指すあるな。ハタから見たら笑えるのかもしれないけど、でも私、この芝居の当事者なんだ
よね。
「お嬢様が風呂場なんて普通言わないと思うよ・・・」
 とため息混じりにつぶやきながら、あるなの横を通り過ぎる私の背中越しにあるなお嬢様の声が追
いかける。
「あー、それとデイジー。出かけるときは私の半径20m以内に近寄らないでね。同類って思われたら嫌
だから」
 はいはい。わかりましたよっ!

110:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/13 03:14:12 Ab/e817l
 電車の中。目をつぶって、うつむいてたままつり革につかまっている私。目的地まで、あと何駅で着
くか、さっきからずっとそればっかり考えている。ていうか考えるようにしている。
 でもね。そう思えば思うほど
「みてみてあのカッコ」
「腐女子キモーイ」
(聞こえてるんだよ)
「ねーお母さん、あの人面白い服着てる!」
「しいっ。見ちゃいけません」
(聞こえてるんだよ)
 私の後ろの席に座っている女子高生のひそひそ話も、右斜め後ろの親子づれの会話も、ぜーんぶ
耳に入ってきちゃうんだよね。
 日曜日の昼下がり。悪いことに、電車の中はちらほら空席もあって、どこに座っても車内は全て見
渡せてしまう。そんな中で、こんなメイド服のまま電車に乗ったら、みんな私を大注目するに決まって
る。人形だ、機械女だって後ろ指さされるより、よっぽどマシなんだって、自分を慰めてみたけどやっ
ぱり駄目。恥ずかしいものは恥ずかしい。
 あるなはといえば、少し離れた席に座って、そんな私のことをチラ見しては笑いをこらえてる。
(悔しいっ)
 つり革を握る私の手にぎゅうっと力がこもる。
今はしょうがない。言いなりになってやる。でも・・・いつか・・・。
 こういう気持ちを国語の先生はなんていってたっけ。そうだ。ガタンショウシン←(なぜか変換できry)
だ。あるなめ。いつか、必ず仕返ししてやるからなっ!

111:名無しさん@ピンキー
08/05/13 05:25:44 uiMPtStN
ちょっと、SS中すみません。
>>106
>>107
証拠はあるのか? 3の444氏がこのスレで荒らしである証拠はあるのかよ。
もし、証拠無しでそう決め付けているなら、お前が荒らしだ! 出て行ってくれ。

112:64(韻臥)
08/05/13 06:16:26 uoDHgdCa
>>69
同意、しかし自分はBKsl72ihじゃありゃせんぜとだけ言っておきます。

113:50
08/05/13 08:20:46 8QQyj5F9
BKsl72ih=ID:br3hH4MXで、今日はID:f5r7XHVxか。
お前さんはチョンと同じで「かまって」ちゃんだから、相手せずスルーする事にするよ。
そうすれば適当に餓死するだろw
元々自分は勝手に立てたこのスレに懐疑的で、ID:f5r7XHVxみたいに
「お膳立てしてやったぞ。感謝しろ」みたいな輩もいるから反論したが、
そんな事でスレが賑わうのも不本意だしね。
それに、3の444氏による折角の好意ある投稿を邪魔するのも悪いし。
という事で消えますわ。

>韻臥君w
以前、本スレで今のID:f5r7XHVxと同じ様に、はしゃいでいたから同一視してしまった。
申訳なかったよ。

114:名無しさん@ピンキー
08/05/13 08:24:42 /AS42Oo0
>>111
自己紹介乙
とだけ言っておこう

115:名無しさん@ピンキー
08/05/13 08:26:00 jCdlD8Ii
このスレが嫌だったら放置すればいいと思うんだが、なぜわざわざ読んで、
あまつさえ文句の書き込みまでするのか、理解に苦しみますね。

116:名無しさん@ピンキー
08/05/13 09:12:03 RC0Jhoax
444さん
あなたはなぜ、あなたが書き込めば必ず大嵐になるとわかりきっているのに
ここに書き込みに来るのですか?
(トリップ付き以外は全部別人と仮定したとしても)荒れる事を前提に
書き込んでいるのですから、直接的でなくとも荒らし行為です。
あなたが書き込みに来る前までは何とかうまくいきそうだったのに
あなたが書き込んですぐにこういう状況になった事について、本当に
あなたは何も感じないのですか?

117:名無しさん@ピンキー
08/05/13 09:40:27 tXNDUiGM
>>116
新手の個人攻撃ですか。嵐の原因は一部の個人攻撃の人間が原因でしょう。
わざわざ、こちらのスレッドに来て投下しているのに、粘着してこちらのスレッドでまで
攻撃する人間のほうがいかがな物かと思います。

また、何とかうまくいきそう とは何を指して言っているのでしょうか。なんにもうまくいっていないように
見えますが、どのようになればうまくいっていることになるのか、教えていただきたいと思います。

本来であれば、SSを投下しても荒れないように知恵を絞るのが本当ではないでしょうか。
かなり困難であることはわかりますが、名前の有無は本質的な問題ではないと考えます。
気に入らない人間がいれば、また誰かを粘着して攻撃することでしょう。


118:名無しさん@ピンキー
08/05/13 14:29:08 yaYkwoxc
まぁここまで来れば個人叩きが完全に悪だわな。
大嵐になるのは116らみたいな路上のガムが原因だと分かってて言ってるわけで。
平和にSS書こうぜと言いたい。

119:名無しさん@ピンキー
08/05/13 20:14:32 uiMPtStN
もう>>116みたいな奴は放っておきましょう。
ここはSS投下スレだから、SS賛成派が集まるスレだから、気にせず投下がベストじゃないか?
個人叩きに話を合わせていると、キリが無い上にSS投下がいつまで経ってもできない。

120:名無しさん@ピンキー
08/05/13 23:36:59 f5r7XHVx
>>113
荒らしウザイ、いい加減にしようよ。チョンだの右翼みたく愚劣な差別思想も不愉快。
御前はまず精神と言葉を学び直してから出直して来い。

121:名無しさん@ピンキー
08/05/14 00:10:30 pRzOY2ZX
なんか荒れるよな、サイボーグとかアンドロイドとかのスレって。w
そういう鬼畜な奴らが集うからかね?
にしてもヒステリックで過激だよな。路上のガム113,116まじでウザイw

122:名無しさん@ピンキー
08/05/14 05:27:58 nvubJcnZ
>>121
アンドロイドスレは荒れてねーよ。過疎だよ。

123:名無しさん@ピンキー
08/05/14 20:28:37 RXDXifmx
いつになったら、SSの投下できるようになるんだ?
それとも、スレの大半を荒らしの話題で、終わらせてしまうのか?

124:名無しさん@ピンキー
08/05/15 11:34:05 SrKUTOX4
アクセス制限がされない限り、いつでも投下はできる。
作者さんのやる気を殺ぐ書き込みやらなんやらで、作者さんが逃げたか投下する気を無くしたか
そのへんだろ。
終わらせたくなかったら自分で投下しろや。

125:韻臥
08/05/17 18:49:02 OQpWjXth
正直言って、投稿しようかなとは先週あたりから考えてたんですよ。
ですがここじゃあ感想どころか荒らしや口論しか発生しないじゃないですか。
別に誰も自分で使用するために小説を書いてるわけじゃないんですよ。
ここで書いたらいい感想もらえるかなと思って書くんですよ。
(全ての著者の方々がそうだとは思いませんが。)
ですが何を書いてもアンチしか湧かないんだったら誰も書きませんよ。


126:韻臥
08/05/17 18:53:30 OQpWjXth
失礼、アンチしか湧かない訳ではないですね。
ですがそんなグラグラした所に書きたくありません。

127:名無しさん@ピンキー
08/05/17 19:22:37 wiDO8tEs
アンチが湧きやすいのとは違うんだ。
実はサイボーグ萌えの別スレで、皆がウンザリしてるのにマナーを無視して強引に大量投棄(投稿者自身の言)が繰り返され、じゃあSS投稿の為に別スレを作ろう、って話になり、このスレが立ったというイキサツがあったんだよ。
だから新たな作者さんがマナー守って投稿する分には問題無いと思う。
ガンガってくれ!!

128:名無しさん@ピンキー
08/05/17 20:32:36 Bgu5iDAj
とりあえずマナーと思わしきものをあげてみよう

1.レスはsageる
2.荒らしはスルー
3.自分のあわない作品はできるだけスルーし、たたき合いなどにならないようにしよう
4できるだけ.投下しやすい雰囲気を心がけよう

投下について
1.長編になりそうなトリップ推奨
2.投下の際には投下する分を完成させておいて、あまり間隔を開けずに投下しよう
3..投下の前後に宣言を
4.苦手な人が多そうな話になるならば、「~注意」といったかんじで宣言しておこう

と俺が考えるマナーと思うものをあげてみたが、もし追加したいものがあるなら出してくれ

129:名無しさん@ピンキー
08/05/17 22:27:53 WJ/sko7v
>>127
お前みたいな個人叩きにもいい加減ウンザリしてるってことに早く気づけ

130:韻臥
08/05/17 23:11:57 OQpWjXth
>>127
自分本スレも見てましたよwwwその上でこのスレで上みたいな事いつまでもしてるから
ので言いました。
これは3の444氏でなくても諦めたくなってきます。
>>128
GJ
>>129
い い 加 減 に し て く れ

131:名無しさん@ピンキー
08/05/18 00:17:37 EbHekKV8
>>130
ここが気に入らないなら人外系スレは多いから他行けば。感想もらいたくて投下するならもっと雰囲気いいとこ自分で探せばいいよ。

132:名無しさん@ピンキー
08/05/18 00:43:41 ess1qfTI
ここに上げる気があるなら上げればいいじゃん
それで対応を見れば

それに2chで良い感想だけ貰おうなんてかなり甘いぞ
フェチ板みたいな過疎板ならともかく、こっちはグサグサと甘い所突っ込まれるぞ

133:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/18 04:18:28 mSE25zcT
  タカシ君の家は駅から歩いて10分くらいと、前もってあるなに聞かされていた。でも、どう考えても、
もう住宅街の中を30分以上うろうろさまよい歩いてるんですけど。このコンビニの前、さっきも通ったん
ですけど。だって、プラスチック製の青いゴミ箱の上でさっきと同じ三毛猫があくびしてるんだもん。間違
いようがないよ。
「ねえ。あのさーっ!」
  そのことを伝えるために、私のきっちり20メートル前を歩いているあるなに向かって声を張り上げ
る。あるなは憎まれ口を聞く代わりに、立ち止まって、手書きの地図をひっくり返したり、右や左にぐる
ぐるまわしては、首を傾げている。ああ、あんたは地図の読めない女でしたか・・・。
 ってジョーダンじゃない。このままあるなの後ろを歩いてたら、いつまでたってもタカシ君とやらの家に
たどりつけっこない。そりゃあ機械の身体の私はいくら歩いても疲れることはないけどさ、でも、さっき
から通行人の痛い視線を浴びまくりで、もし何か事件が起これば、まっさきに私が不審人物としてご町
内の皆様に記憶されているのは間違いなし。できれば、さっさと目的地につきたいんですけど。
  しょうがないから私は、こっちに向かって早足で歩いてくる、腕に買い物カゴをぶら下げた女の子に
道を尋ねることにした。どうせなら、どう見ても私やあるなと同い年くらいの子より、おばあさんとかのほ
うががよかったんだけど、この際ゼイタクは言ってられない。方向オンチのあるなのせいで、メイド服姿
のまま市中引き回しの刑に遭い続けるよりはましだ。
「うー、あっ、あの、すみません」
  私は勇気を出して、でもちょっと腰引け気味に、脇を通り抜けようとする女の子に声をかける。
  ぴたっ、と音でもしそうな勢いで彼女は立ち止まり、ゆっくり私のほうに目をむけた。急に声をかけら
れて驚いたのか、大きな目をぱちくり。でも予想してた真水シャワーみたいな冷たーい視線じゃなかっ
たから、気を取り直して言葉を続ける。
「あの、このあたりに新沼さんってお宅はありますか。タカシ君って男の子がいるそうなんですが」
「あらまあ。それならウチですわ」
  にっこり微笑む彼女。なんという偶然。今度は私が目をぱちくりさせる番だ。
「はじめて見る方ですけど、ウチになにか御用でしょうか?」
「御用というか・・・そのう」
  背筋をぴっと伸ばして、私の眼をじぃっとみつめる彼女の取り澄ました態度に気おされた私は、曖
昧に苦笑い。

134:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/18 04:19:00 mSE25zcT
「いや、あのですね。これから、お宅にお伺いして、お宅のメイドロボと対決を、ですね」
「私と対決?どなたがですか?」
「うん。私が、あなたと・・・って、えーっ?」
  ごくり。
  私は息を飲み込むと、あらためてまじまじと彼女のことを見つめた。
  えーと、今彼女は、私と対決って言ったよね。じゃあ、彼女こそタカシ君ご自慢のメイドロボその人っ
てことだ。メイドロボなるもの、間近で見るのははじめてだけど、そういわれて見れば、彼女の整いすぎ
た顔だちは天然ものって感じはしない。年齢不詳の落ち着きっぷりもロボットなら納得できるような気
がする。着ている服やスカートも、私のやつみたいにに、ひらひらのフリルがどっさりついていないって
いうだけで白と黒のシンプルな色合いは同じ。ノースリーブの、ちょっと活動的な、未来チックなメイド服
と言えなくもない気がする。でも、それは、そう言われたからのことであって、そうでなければどこから
どう見てもフツーのニンゲンの女の子にしか見えないよ。
  でも、よく考えればそれは私も同じか・・・。私だって中身はともかく外見だけなら、何も言わなきゃフ
ツーの女の子で通せるもんね。少なくとも今の技術でニンゲンそっくりの身体は作れちゃうってことは、
私が身をもって証明している。なら、ニンゲンそっくりのメイドロボがいたとしても何の不思議もないよ
ね。
(それにしても・・・)
  私はちらりと彼女の服を押し上げている胸のふくらみを見た。
  胸はカクジツに私より大きい。ロボのくせに生意気だっ。初対決は、それだけで、私の負けのような
気がするじゃないかようorz

「ふーん。あなたがロボなんだ。ふーん」
  いつの間にか、私たちのそばに来ていたあるな。物珍しげに彼女のまわりをぐるぐる回ったあと、
得意の芝居がかった仕草で髪をかきあげながら言った。
「私はタカシ君のクラスメート、武庫川たとらの従姉妹の武庫川あるな。それから、タカシ君から聞いて
るでしょ。これが・・・」
  私の腕をぐいっと掴んで前に引き出す。
「今日あなたと対決する、たとらと私のメイドロボのデイジー」
「これ・・・」
  モノ扱いされて恨みがましくあるなを見つめる私を無視して彼女は続けた。
「あなた名前は?」
「新沼ヘンリエッタと申しますわ」
  ヘンリエッタと名乗ったメイドロボは、ぺこり、と音がするみたいに丁寧にお辞儀。
「ふーん。じゃあ、ヘンリエッタ。私たちを・・・」
  あるなは、手にした手書きの地図をぐしゃぐしゃと紙を丸めて、ポケットに突っ込んだ。
「あなたのおうちに案内してちょうだいな」

135:3の444 ◆v8Im32mS6s
08/05/18 04:21:45 mSE25zcT
 今日はここまで。
 ロボットの描写は難しいな。どうすればロボらしく見えるのやら。

136:名無しさん@ピンキー
08/05/18 21:12:45 g2Nlokes
全くエロ無しで、改造とそれに纏わるetcを書くのはあり?

エロパロ板なんでエロ無しはちょっとどうかなと思うんだが、
萌え談義もありだからあり?

137:名無しさん@ピンキー
08/05/18 21:15:24 FWlYY+ET
>>135
一人称だと、主人公の目で見て「ロボットだ」と思うイベントがない限りは無理なんでないかな

>>136
いいんじゃね

138:名無しさん@ピンキー
08/05/19 02:01:08 Govazkt3
>>136
エロ描写無しでも萌え要素があればいいんジャマイカ?
と思ったけど、ここは【エロパロ】だからエロ描写も要るのかな?
漏れは個人的には萌えれればエロシーン無しでもいいんだが。

139:名無しさん@ピンキー
08/05/19 06:20:08 At6xmKHl
>>138
禿同

140:名無しさん@ピンキー
08/05/19 13:42:57 yPIEzn1H
別にエロ無しが悪いとは思わんがここエロパロ板な訳だ。
無いよりはある方が読んでもらえやすいだろうな。

141:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:15:02 WnxSKsnR
エロなしでも良いみたいなのでその方向で行きます

注意事項としては
・エロなし
・救いなし
・ご都合主義

拉致った少女をじわじわと改造、最終的に立派な人型兵器に仕上げようと頑張ります
基本技術者視点 小数点の裏話は少女視点
という形式です

142:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:15:46 WnxSKsnR
1.搬入

「素体引渡しを完了しました、ご確認をお願いします」
 黒服の男が輸送用カプセルにコードを入力すると圧縮空気の音と共に蓋が開き、少女の姿が露になる。
 制服姿の少女は目を瞑っているが、胸が規則正しく上下する事から息をしていることが分かる。
 書類に貼られている写真と同一人物である事を確認し、少女の身体に異常が無いか確かめる。
 見た限りでは問題は無いようだ。
「問題無いようです。ご苦労様です」
 差し出された書類にサインをしながらそう答える。
「はい、どうも。それでは今後の細かいスケジュールは追って知らせます」
 書類のサインを確認した後、細かいデータの入ったディスクを置いて男達はゲートから退出して行った。

 部下に少女メディカルルームに移し身体検査をするよう命じデスクに戻ると、立ち上げたPCに先程のディスクを収める。
「本当に何処にでも居る子だな…」
 ディスクには少女の詳細な情報が記されていた。

 秋月麻衣 17歳
 両親は健在、2歳下の弟があり、家庭は円満で中の上程度
 友人は多くは無いが親友と呼べる物も居る
 成績は上の下、ただし運動は苦手
 病歴はとくになし、視力矯正以外虫歯一本無い健康体そのもの

 機械化適性値62 … 事前の説明通り、10代後半の平均とほぼ同値だ

 最後に、第三期機械化歩兵開発計画 試作機素体 とある。
 この何処にでも居る少女の世界でも他に無い運命がそれだった。



143:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:16:22 WnxSKsnR
 増えすぎた人口と枯渇した資源、演算装置技術の停滞、南北・東西を始めとする軍事的緊張、そして医療用代替機械技術
 これらに代表される様々な要素がこの計画を動かした。

 日本は自国防衛のため軍を再整備することになるが、大型の戦闘艦や戦闘機、戦車の所有量は軍縮条約により大幅に制限されていた。
 当時の政府が憲法を根拠に明らかに不平等な条約をそのまま受け入れたため、諸外国のそれとは比べ物にならないほど少ない数しか持てない事になっていた。
 これが原因で時の政府は解散、総選挙の結果大敗し与党はおろか、ほとんどの議席を失ったのはここだけの話である。
 既存の大型兵器では数の不利を覆せないと認識した政府と軍は今までに無い兵器の開発に比重を傾けていく。
 いくつかのプランが示され、審議と試作が繰り返された。
 その結果、人間大のロボット兵器が最有力と目されていた。
 しかし、自立思考も遠隔操作も技術的な信頼が十分に確保できないという壁にぶち当たる事になった。
 ロボット兵器に搭載できるサイズのノイマン型の人工知能では刻一刻と変化する最前線の状況に対応するだけの思考速度を得られない、そう結論付けた技術部は発想を逆転させる。
 演算装置が人間の思考速度に劣るなら、思考速度が劣らないものを演算装置に使用すれば良い。
 すなわち、人間をロボット兵器の制御装置として組み込めばよい。
 幸い、医療用としてサイバネティック技術は世界でも群を抜いたレベルを持っていたため、軍事技術への変換は容易であった。

 国防軍中央技術研究所で製作された試作第1号は、完全なロボットにブラックボックス化された生体脳を組み込むと言う形を採っていた。
 軍内で選抜された素体を利用して開発された試作第1号は、結論としては完全に失敗に終わる。
 組み込まれた脳は接続された機械を自らの身体と認識できず、暴走をおこし完全に破壊された。
 義肢などの使用者には見られない反応に各分野の権威達が下した解決策は、脳を組み込む形ではなく肉体を置き換える、それも段階的に機械化を行い、自身の身体であることを認識させる事だった。
 また最終的には人間に近い外見を維持し、特に顔については人間のそれと全く変わらない外見をするようにする事だった。
 これを参考に製造された試作第2号暴走を起こすことなく無事に完成に至り、現在でも最重要防衛秘密として保管されている。
 開発計画は第2期に移行し、様々な付加機能を与えられた機械化兵が製造された。



144:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:17:07 WnxSKsnR
 そして計画は第3期へと発展し、実際の運用を見越した開発へと移る事になる。
 第2期までは訓練をつんだ兵を素体として改造を行ったが、実際の運用では民間人から素体を確保する事になる。
 その際、どの様な反応を示すかのデータ取得と兵器として運用可能な状態へ設定するノウハウの確立が今回の目的だ。
 事前のミーティングでは今回の素体は、完全な民間人、軍事関係には一切の関連性なし、戦闘行為への親和性が低め、平均的な機械化適性、といった条件で行うとの事だった。
 秋月麻衣はこれらの条件を満たした素体として選ばれたのだ。
 予定通りに製造が完了すれば。1ヶ月後には彼女は最新型の人型兵器として幹部達の前で性能評価を受けていることだろう。
 これからの1ヶ月間の間に、彼女は脳以外のほぼ全てを奪われ、人間としての17年間を否定され、戦うための道具へと生まれ変わることになる。
 それは最早決定された運命なのだ。



145:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:17:55 WnxSKsnR
2 宣告

 データの確認が終わる頃に、身体検査が終わったと言う報告が届いた。
 肉体的な異常は認められず健康体であることは間違いない、との事だ。
 やらなければならない事は山積みなので一刻も惜しい。
 素体を覚醒させる様に命じ、メディカルルームへと向かった。

 先程の少女、秋月麻衣が椅子に拘束されたまま眠っていた。
「薬品を投与しましたので、5分以内には目を覚まします
 事前の指示通り、服装は確保時点のままにしてあります」
 部下が指示通りに実行しているのを確認し、対面の席に着くと彼女の首に見覚えのある首輪が嵌っているのが分かる。
「行動制限区域の設定は?」
「この部屋の中のみです。機能は確認済みで、コントローラーはこちらに」
 しぼりとボタンが付いただけの簡単なコントローラーが手渡される。
 とりあえず、最低値に設定しポケットにしまう。


「ん…」
 そんなやり取りをしていると少女の口から声が漏れる。
 どうやら、目を覚ましたようだ。
 過度の興奮を避ける為、部下達を部屋から下がらせる。
 不自由そうに身体を揺すったあと、ゆっくりと目が開く。
 ぼうっとした様に視線が泳いだ後、手を持ち上げようとした時点で拘束されていることに気づいたようだ。
 私の方へ怯えたような視線を送りながら、話しかけてきた。
「ここは何処なんですか? 貴方は誰なんですか?」
「ここは国防軍特殊技術研究所所、第三開発局特殊兵装開発室、第3開発班専用の開発用メディカルルームだ」
 予想通りの質問に流暢に答える。
「私は第3開発班班長の村上だ」
「国防軍? 軍人さんですか?」
 急な展開に着いていけていない、そう言う表情のまま質問が続く。
「そのとおり、私は軍人ということになる。ただし、技術職なので銃を持って敵と撃ち合ったりはしないがね」
 落ち着いた声で答えると、少しは安心したようだ。
「それじゃあ、私誘拐されたとかじゃ無いんですね? 私のうちはあんまりお金が無いので身代金なんて払えないんです」
 資料の内容を思い出す。確かにそれほど高額の身代金を支払えるほどの財産は無かったはずだ。
 だが、そんなことは最早彼女には関係無い。
「ああ、誘拐ではないよ」
「えっと、じゃあどうして私はこちらにお邪魔しているんでしょうか…」
 一度は安心した様だが、やはり現在の自分の置かれている状況が理解できないらしく、再び怯えた様に質問してくる。
「君は第三期機械化歩兵開発計画の試作機素体として徴発されたんだよ」
 何も珍しいものではないように、彼女に現在の状況を伝える。



146:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:18:46 WnxSKsnR
 しばらくの間、2人とも声を出す事も無く見つめ合った。
「第三期機械…試作機… って何なんですか?」
 その言葉の意味は通じなくとも、禍々しさから自分に碌な運命が待っていないことを感じ取ったのであろう、声に今まで以上に緊張が現れている。
「第三期機械化歩兵開発計画の試作機素体。これから私たちの命令に従って機械化手術を受けて人型兵器になってもらう」
「機械化って、なんで? 私身体が悪い所なんて無いですよ」
「君が健康体なのは確認済みだよ。まあ、そんな事は関係無い。君が選ばれた理由は、今回我々が設定した要件に適した人物の中で君が偶然選ばれただけだよ」
 淡々と事実だけを突きつける。見る見るうちに彼女の表情が怯えから恐怖へと変化していく。
「嫌です。それに兵器ってなんですか?」
「残念だけど、拒否権は認められないよ。それから兵器というのは戦争のための道具だよ。戦車、大砲、銃などと同じ物だ。
 君はこれからそういった物へと改造される。命令に逆らう事は認めれら無い。
 もう君は人間じゃない。機械仕掛けの戦闘兵器の素材でしかないんだよ」
 金切り声に近い声で否定の意思を示すが、それをばっさりと切り捨てる。
「嫌…、そんなの嫌です…」
「拒否権は認められないと言った筈だ。今日は初日だから勘弁しようと思ったが、罰を与えよう」
 ポケットから先程のスイッチを取り出すと、目盛りが最低値を指しているのを確認して、ボタンを押す。
 バチッ、と小さな音が彼女の首輪からして身体が跳ねる。
「これは懲罰用のショック機能だ。今のは最低出力でやった。命令拒否や反抗的な態度をとったり逃亡を図った場合、有無を言わせず罰を与える。出力はその都度決定するが痛みは今の比じゃないぞ」
「そんな…」
 完全に怯えた表情でこちらを見る。
 恐怖のみで機械化兵を支配するのは危険とされている。戦場の恐怖が与えられる罰の恐怖を上回った場合や、恐怖が麻痺した場合に支配が出来なくなるからだ。
 だが、初期は仕方ない。徐々に立場を受け入れるようにしていけば良い。

「今はこの部屋を出ようとすればショックを与えるように設定してある。これからは許可が無い場所へ移動するとそうなるので気をつけるように」
「分かりました…」
 完全に理解できているかは分からないが、とりあえず従う気にはなったようだ。
「最後に着替えたら君の格納場所へ移送する。今すぐこれに着替えるように」
 拘束を解除し、デスクの上の包みを放る。
「わかりました… あの何処で着替えれば良いんですか?」
「もちろんここでだ。裸になる事を恥ずかしがっても仕方ないぞ。これからは私たちは君の脳味噌まで見ることになるんだから。
 どうせしばらくすればその生身の身体ではなく、機械仕掛けの身体になるんだ。
 それに空けてみれば、意味の無いことぐらい分かるぞ」
 包みに手をかけ、中身を取り出すと絶句する。
「透明度80%以上の素材製のボディースーツだ。素体の健康状態の確認が容易なようにするのと、素体が自分の身体の状態を常に意識するようにするのが目的だ」
 それをしばらく眺めていたが懲罰用のスイッチを取り出すと、観念したように服を脱ぎ始めた。
「あの…、下着はないんですか?」
 最もな疑問を口にする。
「下着は着なくていい。今着ている物を脱いだらそのままそれを着るんだ」
 短く断定するように言い放つ。
 下着を脱ぐのに抵抗があったようだが、一瞬の間のあと意を決めたように脱ぎ捨て与えられたボディースーツを身につけた。
 恥ずかしそうに、胸と股間を手で押さえているが透け透けの下着が全く隠さない事から、手の下には赤く火照った恥丘が見え隠れしていた。
 脱いで放り出されていた制服をダストシュートに放り込む。
「あ…」
 ダストシュートを悲しげに眺めている彼女に、再度追い討ちをかける。
「もう二度と学校に通うような事はないんだ。それにこれからはそのボディースーツ以外の服は着る事はないぞ」
 その言葉にうなだれる彼女を確認し、移動の準備に掛かる。



147:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:19:42 WnxSKsnR
 デスクに備え付けのPCでメディカルルームから試作機格納室までの移動を許可する。
「それじゃあ、行くぞ」
「はっ、はい」
 声をかけられたことに驚きつつ、私の後について扉へと向かう。
 周囲に人の目が無いか確認している姿を見て、思わず笑いがこみ上げる。
「ここにいるのはお前の改造スタッフだ。私と変わらないから隠すだけ無駄だ」
 それでも恥ずかしそうにしていたが、我慢をする気になったようでしきりに周囲を気にしながらついて来た。
 格納室には大きなカプセルが一つ鎮座しているだけだった。
 キーコードを入力するとカプセルが開いた。
 カプセルの内側は柔軟性のある素材で出来ており、ヘッドセットが置かれていた。
「それじゃあ、ここに横になって」
 彼女が指示に従い横になると、ヘッドセットを装着させる。
「明日は座学でどのような改造を行うか詳しく説明するぞ」
 そう声を掛けるとカプセルの蓋を閉じた。
 カプセル内に弱い睡眠ガスが噴霧されるのを確認し私は部屋を出た。



148:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:20:38 WnxSKsnR
2.5 宣告・裏

「ん…」
 身体がちょっと窮屈な気がする…、ベットの上じゃないのかもしれない。
 周りで話し声がする…
 薄目を開けると、白い清潔そうな壁が見えた。
 見覚えが無い。ここは何処だろう。
 メガネの位置を調節しようとして、腕が上がらないことに気づく。
 縛られている! 見覚えの無い椅子にベルトで両腕だけでなく、身体も、足も縛られている。
 少し離れた所に白衣の男性が興味深そうにこちらを眺めている。知らない人だ。
 もしかして誘拐されたの? 身代金なんて払えないよ。
「ここは何処なんですか? 貴方は誰なんですか?」
 精一杯の勇気を搾り出して、話しかける。
「ここは国防軍特殊技術研究所所、第三開発局特殊兵装開発室、第3開発班専用の開発用メディカルルームだ。私は第3開発班班長の村上だ」
「国防軍? 軍人さんですか?」
 軍人らしい男性はゆっくりとした口調で答えてくれた。
「そのとおり、私は軍人ということになる。ただし、技術職なので銃を持って敵と撃ち合ったりはしないがね」
 確かに、軍人と言うよりもお医者さんか先生のほうが似合いそうだ。
 それに、どうやら誘拐されたという事ではないらしい…
「それじゃあ、私誘拐されたとかじゃ無いんですね? 私のうちはあんまりお金が無いので身代金なんて払えないんです」
「ああ、誘拐ではないよ」
 その答えにほっとする。
 その時、動かせない腕が私の思考を引き戻す。
 じゃあ、なんで私はこんな所で縛られているんだろう?
「えっと、じゃあどうして私はこちらにお邪魔しているんでしょうか…」
 私の疑問に村上と名乗った男性は今までと同じゆっくりとした口調で答えた。
「君は第三期機械化歩兵開発計画の試作機素体として徴発されたんだよ」


 …、彼が口にした答えが何を意味するか理解できない。
 機械化? 素体?
 理解はできないがその答えが尋常なものではない事だけは伝わってくる。
「第三期機械…試作機… って何なんですか?」
 やけに乾く口からさっき聞いた単語がなんとか漏れる。
「第三期機械化歩兵開発計画の試作機素体。これから私たちの命令に従って機械化手術を受けて人型兵器になってもらう」
 聞き間違いではない。でも機械化手術ってどういうこと?
 この前テレビで機械仕掛けの最新型義手ってやってたけどあれの事?
 でも、私は手も付いてる。縛られているが動く事は間違いない。
「機械化って、なんで? 私身体が悪い所なんて無いですよ」
「君が健康体なのは確認済みだよ。まあ、そんな事は関係無い。君が選ばれた理由は、今回我々が設定した要件に適した人物の中で君が偶然選ばれただけだよ」
 嫌だ。そんな偶然なんかで機械になんかされたくない。
「嫌です。それに兵器ってなんですか?」
「残念だけど、拒否権は認められないよ。それから兵器というのは戦争のための道具だよ。戦車、大砲、銃などと同じ物だ。
 君はこれからそういった物へと改造される。命令に逆らう事は認めれら無い。
 もう君は人間じゃない。機械仕掛けの戦闘兵器の素材でしかないんだよ」
 決して大声を上げるような事はない、まるで母親が幼児に通りを諭すような口調で私に語りかけてくる。
 でも、その内容はとても受け入れられない。
「嫌…、そんなの嫌です…」
 金切り声を上げる私の方がまるで間違っているようだ。
「拒否権は認められないと言った筈だ。今日は初日だから勘弁しようと思ったが、罰を与えよう」
 村上さんはゆっくりとポケットから何かを取り出して、そのボタンを押した。
 次の瞬間、バチッという音共に首に強い痛みが走った。
「これは懲罰用のショック機能だ。今のは最低出力でやった。命令拒否や反抗的な態度をとったり逃亡を図った場合、有無を言わせず罰を与える。出力はその都度決定するが痛みは今の比じゃないぞ」
「そんな…」
 あれ以上の強さでやられたら、気を失うかもしれない。下手すれば、死んでしまうかもしれない。
 怖い。死にたくない。
 私はもう逃げれない事の絶望と痛みの恐怖で何も言えなくなってしまった。



149:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:22:17 WnxSKsnR
「今はこの部屋を出ようとすればショックを与えるように設定してある。これからは許可が無い場所へ移動するとそうなるので気をつけるように」
「分かりました…」
 逃げる事は出来ない。逆らうとさっきの痛みが待っている。
 なんとか機嫌を損ねないようにしないと…
「最後に着替えたら君の格納場所へ移送する。今すぐこれに着替えるように」
 そう言って、村上さんがパソコンを操作すると身体を縛っていたベルトが外れた。
 目の前に袋を投げ出される。
 着替え? 逆らっちゃいけない。でも、どこで着替えたらいいんだろう?
 更衣室のようなものは見当たらない。
「わかりました… あの何処で着替えれば良いんですか?」
 恐る恐る質問をする。
「もちろんここでだ。裸になる事を恥ずかしがっても仕方ないぞ。これからは私たちは君の脳味噌まで見ることになるんだから。
 どうせしばらくすればその生身の身体ではなく、機械仕掛けの身体になるんだ。
 それに空けてみれば、意味の無いことぐらい分かるぞ」
 脳味噌… そんな所まで弄くるつもりなのだろうか?
 それに機械仕掛けの身体って義手や義足みたいのだけじゃないんだろうか?
 そんなことを考えながら開けると、そこには見たことも無いような物が入っていた。
 テレビのコント番組なんかである全身タイツ、しかも無色透明な物がそこにはあった。
「透明度80%以上の素材製のボディースーツだ。素体の健康状態の確認が容易なようにするのと、素体が自分の身体の状態を常に意識するようにするのが目的だ」
 何かの間違いでは? という希望を打ち砕く言葉。
 間違いなくこれを身につけることを求めているのだ。
 戸惑っていると、村上さんがさっきのスイッチを取り出すのが目に入る。
 痛いのは嫌だ。ゆっくりと服を脱ぎだす。
 下着だけになって、袋の中には先程の透明スーツしかない事に気づく。
 この上にあれを着るればいいのだろうか? それとも合わせて下着も用意してあるのだろうか?
「あの…、下着はないんですか?」
「下着は着なくていい。今着ている物を脱いだらそのままそれを着るんだ」
 下着も脱いだら隠すものが何も無いよ…
 躊躇していると先程取り出したスイッチに手が掛かるのが見えると、意を決して下着を脱ぎ捨てボディースーツに袖を通した。
 体操の授業の時に着たレオタードとは違う、装着感が全く無いボディースーツだった。
 それに戸惑っていると、村上さんが私の制服を壁の穴に放り込んだ。
「あ…」
 あっという間に、制服が見えなくなる。
「もう二度と学校に通うような事はないんだ。それにこれからはそのボディースーツ以外の服は着る事はないぞ」
 その言葉に、あのかわいい事で有名な制服が着たくて受験で頑張った事や制服姿の友達が思い出されたが、透明スーツ姿の自分と彼女達の違いが私はもう彼女達とは違う存在である事を思い知らせた。



150:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:22:55 WnxSKsnR
「それじゃあ、行くぞ」
「はっ、はい」
 急に声をかけられて驚いたが、すぐに後について行く。
 だが、扉の前で思わず誰も居ないか確認してしまう。
「ここにいるのはお前の改造スタッフだ。私と変わらないから隠すだけ無駄だ」
 言われて見れば、こんな所に無関係な人間が居る筈がない。
 だからといって、恥ずかしくなくなる訳ではないのでしきりに周囲を気にしながら村上さんの後をついていった。
 幸い誰にも合わず目的地までたどり着くことが出来た。
 部屋には第4班格納室とある。
 格納…、多分自分のことを言っているんだろうと理解し、ああ、本当に物扱いなんだ…、などと考えたりしながら、部屋に入る。
 部屋の中には大きなカプセルがあるだけだった。
 日焼けサロンとかにあると言うカプセルみたいだな、なんてのんきに思ってしまった。
 村上さんがカプセルを開けると、私を促した。
「それじゃあ、ここに横になって」
 中は柔らかそうな素材で出来ていて、中々快適そうだ。
 牢屋に手錠をかけられて放り込まれたりするのではと思っていた分、その扱いの良さにほっとする。
 中で横になると予想通り、柔らかい素材で出来ていた。私のベットよりも良い物で出来ているかも?そんなことを考えてしまう。
 村上さんは手早くヘルメットのようなものを私に被せて、外れないようにベルト止めをする。
「明日は座学でどのような改造を行うか詳しく説明するぞ」
 その言葉に自分の立場を思い出す。エステにきて快適な眠りが待っているんじゃない。
 明日からは機械に改造されて、そして兵器に生まれ変わるように強制される日々が待っているんだ。
 カプセルが閉まるととたんに眠くなる。

 ああ、次に目が覚めたら家のベットでお母さんが起こしに来てくれたりしないだろうか…



151:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:24:05 WnxSKsnR
3 義足

 格納室を出るとそのまま共有スペースへと向かう。大規模手術用の部屋が並ぶエントランスを通ると3個中1個に手術中のサインが灯っていた。
 簡単な改造なら各班のメディカルルームで可能だ。
 ここを使っていると言うことは、誰かがかなり大規模な改造を行っている事になる。
 興味を覚え、見学スペースへ足を運んだ。

「村上か、おつかれさん」
 見学スペースには先客が居た。4班の主任である小宮だ。
「小宮、お前はもう終わったのか?」
「ああ、大まかな説明の後、左手を改造してカプセルに放り込んどいた」
「どうだった?」
「止めて、許して、と泣き叫んだが仕舞いにゃ新しい手を見て黙っちまったよ。そっちこそどうだ?」
 あっけらかんと言う。この仕事はこいつには向いているんだろう。
「こっちは説明と着替えだけさせて、カプセルに入れてきたよ」
「時間に余裕がある奴は楽でいいな」
「知るか。担当を決めたのは部長だ。文句ならあっちに言え」
「まあ、こっちはこっちのスケジュールでやらせてもらうよ。少なくとも奴さんみたいに時間が無くってキリキリしてる訳じゃないからな」
 そう言って肩をすくめると、窓の下に広がる手術室のほうを促した。
 そこには手術着姿の人間たちと手術台に拘束されている少女の姿があった。
 流石に音声までは聞き取れないが、少女が必死になにかを叫んでいるのが分かる。
 左足はすでに金属製の義足に取り替えられている。
 右足がある場所では金属部品がくみ上げられている。
 不意に違和感を覚えて、手元のオペラグラスを取る。
「おい、あれって軍用の義足じゃないか!」
「そうだよ、柴田女史は習熟期間は要らないとのことで、初っ端から軍用の義足に改造し始めたのさ」
 仕方ないなぁ、とぼやく小宮。無茶なことぐらい分かっている筈だ。
「止めなかったのか?」
「今回の製造方針は各班に任せるって取り決めだろ。それに俺が言った所であの女が聞くか?」
 頑なな柴田女史の性格を思い出し、無駄だと悟る。
「だろ、言い出したら聞かないさ。それに10日で仕上げるなんて息巻いたんだ。躊躇する訳ないだろ」


 今回の計画では同時期に5人の少女がここで改造される事になっている。
 標準の陸戦仕様が3体、空戦仕様と海戦仕様が1体ずつに生まれ変わるのだ。
 その内陸戦仕様の3体は製造期間が異なっている。
 10日間、20日間、30日間の3つだ。
 完了した次の日幹部達の前でお披露目となる。
 ここで大失敗した日には将来が危うい。まして、改造が終わっていないなどと言えばどうなる事か…
 それでも他のメンバーよりも有能なだと公言して憚らない柴田女子は10日間以内に完璧に仕上げると、立候補したのだった。
 ちなみに私の担当する麻衣は陸戦仕様の30日間、小宮の担当は空戦仕様で30日間が期限だ。
 同期間だがシンプルな陸戦仕様に比べ空戦仕様や海戦仕様は機能習熟に時間が掛かる。
 小宮のスケジュールが私のものよりも早いのはその為だ。



152:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:24:33 WnxSKsnR
 そんなことを考えているうちに、組み上げが終わったようだ。
 さっきまで泣き叫んでいた少女は、小声でないやら呟いている様だ。
 多分、逃避をしているのだろう。
 改めて少女を眺めると、上品そうな顔立ちとスリムな身体つきをしている。
 だが、その控えめな腰部には金属製の無骨な軍用義足が接続されている。
 パワー偏重で太く、格闘専用のブレードを内蔵した義足はあまりにも異質で、それが繋がっていること自体不自然だ。
 あまりにもアンバランスな姿に、思わず興奮を覚えてしまった。
 あの少女はいままで相応しい足をしていたのだろう。
 それをいきなり切り落とされて、化物のような軍用義足に挿げ替えられたのだ。
 もう靴を履くこともない。友人達と遊びまわる事もできない。
 あの足は戦場を掛け抜け、敵を蹴りで破壊し、そして改造されて遥かに重くなった、陸戦兵器である自分自身を支える為だけにあるのだ。
 そう遠くないうちに麻衣もあの足になるのだ。その日を楽しみに待つとしよう。
「おい、村上。村上!」
 あ、少し考え込んでしまったようだ。
「少しじゃないだろ。おまえこの仕事に就かなければかなりヤバイ犯罪犯しそうだな」
 失礼な奴だ。
「そんな訳あるか。発覚しないよう工作するぐらい出来るぞ」
「余計悪いわ! まあ、もう終わりみたいだし柴田女史に出くわす前に俺は上がるぞ」
「俺も上がるわ」
 小宮に続いて個室に向かって歩き出した。



153:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/21 00:26:46 WnxSKsnR
今回は以上です。

長々書いていながら、ヒロインの改造シーンまでたどり着いてません。
次回からゆっくり改造して行こうと思います。
それでは・・・

154:名無しさん@ピンキー
08/05/21 00:35:06 ugyGLyrv
良いよ良いよ。
いざ改造される段になってからの被験者側での心理描写に期待する。

あと、こういう場合、自殺なんかも考えそうだが
それを抑止するエグイ仕掛けとかある?

155:名無しさん@ピンキー
08/05/21 01:01:00 lPTq5ugw
>>153
スレへの作品投下は2年ぶりくらいではないですか?
強制改造電撃ショック罰というM.I.B. 節は健在のようで嬉しいです。

156:名無しさん@ピンキー
08/05/21 03:02:17 IDEtd2z+
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
M.I.B. さん登場!!久しぶりに読ませてもらったが、あいあかわらず素晴らしいですね!!
エロ無し、しかも現時点ではまだ改造すらされてないのに、もう勃ちっぱなしでした!!w
機体しています!!

157:名無しさん@ピンキー
08/05/22 01:20:37 /MXphWnj
M.I.B. 最高。

158:名無しさん@ピンキー
08/05/23 00:08:01 jFKbevtt
ミブ最高だぜ!

159:名無しさん@ピンキー
08/05/24 08:24:41 NgCJ4co6
投下しにくいこの雰囲気の中で勇気あるなと思ったら、面白いジャマイですカ!応援していマス、ガンガって!!

160:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/26 20:25:07 VkVdaEgl
今日は続きの4話と4.5話を行きます

161:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/26 20:25:50 VkVdaEgl
4.完成予想図

 昨夜部下に命じて準備させた座学用の教材が揃っている事を確認すると格納室に向かう。
 格納室中央のカプセルの中には私が担当する少女が機能と同じ姿で眠っていた。
 カプセルを開くとほとんど透明なボディースーツしか着ていないため、まるで裸のような姿が露になる。
 覚醒機能を作動させヘッドセットを外すと、徐々に薄目を開くと、一気に絶望が表情に表れる。
「目が覚めたら全部夢でした。そんな事を期待していたんだろう」
 そう、声を掛けると小さく頷いた。
「残念だったな。早く起きろ」
 そんな彼女を起きるように促す。
 その声に反応して立ち上がろうとした時に、自分がどんな服装か思い出したらしく、丸まって前を隠そうとする。
「懲りない奴だな。早くしろ」
と、再び促すと何とか立ち上がった。
 だが、次の瞬間彼女の下腹から
 クー
という、可愛らしい音が漏れた。
 さらに顔を赤くして恥ずかしそうにする。
「朝食のしたくは出来ている。早く来い」
 私は、そう告げると扉へと向かった。

 麻衣を連れて小会議室に入る。
 ホワイトボードと机・椅子のセットが幾つかあるだけの狭い部屋だが、私と彼女だけなので十分な広さだ。
 ホワイトボードのそばの机には何冊かの本が置かれ、少し離れた机には同じだけの本と1人前の食事が置かれていた。
「先に食事を済ませてしまえ」
 私の言葉に、彼女は席に付き小声で
「いただきます」
と、言い食事を始めた。
 箸が食器に当たる音だけが部屋に響き、10分ほどで食事を終えた。
「それじゃあ、食器は後ろの机に置いておけ。座学を始めるぞ」
 ノートPCを開き、スライドの準備をしながら話し始める。
「さて、まずは昨日の復習だ。君の現在の立場を正確に言ってもらおう」
 私の言葉に、これが唯の勉強ではなく開発計画の一部である事を悟ったのだろう。声に緊張が伺える。
「き、機械化歩兵…、育成計画のそた、被験者です」
 理解していても、認めたくないようだ。特に開発や素体などの言葉を避け、育成、被験者といった言葉に置き換えるところから何を恐れているかは明らかだ。
「間違いだ」
 懲罰用の電気ショックを最低出力で与える。
「!」
 声も出さずに悶える。
「与えられた情報は正確に記憶しなければいけない。また、間違った情報を故意に上官に伝えるのは重罪だ」
 少し声に凄みをつけて脅すように言う。実際にこのような小さな誤情報が部隊全体を効きに陥れる…らしい。私は実際に戦場に出た事がないので伝聞でしか知らないが。
「もう一度聞くぞ」
「機械化歩兵…開発計画の試作機…素体です」
 躊躇いがあったが、今回は開発、素体と言うことが出来た。
「正確には『第三期機械化歩兵開発計画の試作機素体』だ。
 これは改造処理により人型兵器となる素材であると言うことを示す」
 改造、兵器などの言葉に露骨に反応するのが見て取れる。
「改造後の立場は兵器と言う言葉が示す通り、軍の管理下に置かれ命令には絶対服従を強いられる。
 戦車や小銃と同じ立場だ。
 もちろん、自由意志など認められない。将官や兵卒たちの命令を実行するために全力を尽くすんだ」
 脅すような言い方だが、このプロジェクトの成果品に求められているのはこの言葉の通りだった。
 生身の数倍の能力を持ち、絶対服従でありながら、高度な自律思考をおこない、量産が可能な、金属の身体の兵器。そんな夢物語がこの少女達の犠牲により成り立とうとしていたのだ。

162:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/26 20:27:30 VkVdaEgl
「さて、一言で機械化歩兵と言うがどの様な物を指すか知る必要がある。
 将来自分がどんな姿になるか興味があるだろう」
 先程の言葉に萎縮していた少女に好奇心と恐怖が混ざり合ったような気配が生まれる。
「だが、先に君自身が将来どの様な姿になると思っているか教えてもらおう」
 急に振られて言葉に詰まっている様なので、助け舟を出す。
「一般に知られている機械化技術では代表的なものは義手がある」
 スライドに人工皮膚に覆われた義手が映し出される。
「はい、それなら知っています」
 私の言葉に頷き返すのをみて、スライドを進める。
 画面一杯に全裸の彼女の姿が映し出され、次の瞬間、手が外れ代わりに義手が接続される。
 よく見ると、接続部がうっすら見える程度でほとんど違和感が無い。
 だが、自分の手が機械のそれに替わってしまったのに、ショックを受けているようだ。それが例え、スライドに映された映像であっても…
「次によく知られているのが義足だ」
 先程と同様に人工皮膚で覆われた義足が現れ、彼女の足と置き換わる。
 やはり、ショックだったのだろうが先程よりはマシのようだ。
「大体、一般に広がっている機械化処理はこんなものだろう」
「わたし、手だけじゃなくて足も機械にされるんですか?」
 恐る恐る質問をしてくる。だが、現実はその程度では終わらない。あえて無視して話を続ける。
「あまり知られていないが、義手だけではなく腕全体を機械化して代替品とする技術も一般に広がっている」
 義腕が写され、同じように腕全体が入れ替わる。
「まさか、嘘ですよね」
 否定の言葉を求めているようだが、残念ながらまだ序の口だ。
「人工皮膚の技術も発達したが、人間に偽装する訳ではない兵器には不要な代物だ」
 PCのエンターキーを押すと、義肢の人工皮膚が剥がれ金属の外骨格が剥き出しになる。
「こんな格好になるなんて…」
 裸同然の透け透けスーツだがそれが覆っているのは紛れもない生身の身体だ。それが金属で出来た手足になるのだ。
 恐怖よりも驚愕が勝っているようだ。
「さらに内臓を必要最小限の代替機械に置き換えることにより内臓火器や動力炉の収納スペースを確保する事ができる」
 腹からポンッポンッと小気味良い音を立てて内臓が飛び出し、生命維持のための最低限の機器と内臓火器が腹の中に消えていく。最後に心臓が飛び出し、代わりに同サイズの動力炉が胸の間に消えた。
「そんな、心臓まで… 死んじゃいます」
「不要な内臓などを削除したから最低限の生命維持装置で生きていられるよ。
 でも、内臓火器とかつけたからね。今のままじゃ立つのがやっとだ。
 このままじゃとてもじゃないが戦闘なんて無理だ」
 スライドを進めると、先程の義足とは比べ物にならない位ガッシリと力強い義足が映し出される。
「幸い出力が大きな動力炉を内蔵したことにより、こういう軍用義足を使用して長時間戦闘を行う事ができる」
 医療用の義足が取り外され、代わりに軍用の義足がはめ込まれる。
「ついでに腕の方も軍用のものと取り替えよう」
 決して太過ぎないがエッジなど内臓武器を持ちと耐弾性に優れ、生身の数十倍の筋力を持つ義腕が表示され、元の義腕と取り替えられる。
 その姿は先程までの弱弱しさを一切感じさせず、溢れるパワーを感じさせていた。
「軍用って…、こんな…」
「一般には一切出回らない代物だよ。片手で軽くゴリラを締め上げる事が出来る。
 パワーセーブをした所で日常生活はもはや不可能だと考えていいだろう」


163:M.I.B. ◆eE1qgEdCmI
08/05/26 20:29:34 VkVdaEgl
 次に映し出されたのは、ふっくらとした女性の肉体に近い形に模られた金属製の胴体だった。
「攻撃能力を手に入れても、防御性能は全くダメだ。胸元などを打ち抜かれたら内臓機械が破壊される恐れがある。そこで金属製の身体を与える」
 首から上と、機械化された臓器及び手足のみをのこして胴体が消え去る。
「これが君の身体だ」
 そこに居るのは首から下が完全に機械化された少女だった。
「あ、あ、・・・」
 私の言葉に恐怖が限界に達したか、黄色いものが少女の透明なボディースーツの股辺りに広がる。
「ああ、構わないよ。それは小も大も着たまますると無害化して徐々に分解して行くナノマシンが内蔵してあるから。
 それにこの身体になれば君は今のようにお漏らしする事も不可能だ」
 だが、言葉は届いていないようだ。
 少女の口からは、しばらくの間意味を持つ言葉を聞き取る事ができなかった。
「最後はこれだ」
 映し出されたのは金属性の髑髏。
「これを君の顔に合わせると…」
 その髑髏に皮膚が貼られ、徐々に女性の顔に変化していく。
 耳の代わりにセンサーが設置されていたり、額に認識用プレートが埋め込まれていたりと今と異なる部分があるが、それでも彼女だと分かる。
「顔部に関しては出来る限り、改造前と同じ状況を再現する。これは現在の身体が自分の物だと認識させる為の処置だ。
 これに君の脳を収める」
 画面の少女のから脳をデフォルメした絵が飛び出し、、スリムにカットされる。
「一部の運動や代謝機能を司る部分は機械に置き換えられる。
 これは通常なら脳側で処理するのではなく義肢側で神経パルスを処理するが、2度と元に戻る事を考慮されない兵器の場合、不要部分のスペースを再利用した方が義肢側に余計なスペースや重量、処理遅延などが発生しないので効率的だ」
 それが先程の機械の頭部に収められた。
 そして最後に残された抜け殻の頭部は取り外され、最後のパーツが組み込まれた。
「これが、最終的な完成予想図だ」
 手足から始まり、内蔵や胴、最終的には頭部まで、脳以外全ての場所が機械化されている。
 人工皮膚が貼られているのは顔部のみだし、短く刈られた頭髪は放熱用の素材だ。
 あとの部分は金属製のフレームが露出して、まるで中世のスーツアーマーの類のようだ。
「これが私…」
 つぶやく声には感情が感じられない。ただ、私の言葉に反応しているだけのようだ。

「改造は徐々に段階を踏んで行われる。改造中の光景もしっかり観察してもらうぞ。
 それにより機械でできた身体が自分自身のものであるという認識をしっかり持ってもらう」
「せめて、人工皮膚を…」
「それは出来ない。まず人工皮膚は人間が義肢を使用する際、本来の四肢との違いを隠す為のものだ。
 だが、人型兵器は当初から機械であることが当然の事である。だからそれを隠す必要は無い。
 それにこの機械が露出した身体は自分が人間とは異質なものであると言う自己認識を強固にしてくれる。
 自分は兵器であって、人間ではない。最も基本的な認識だ。
 正しく自己認識が出来ていないと混乱の元になる。現在の君が良い例だ。
 君は何だね?、機械か?人間か?」
 私の問いに反射的に答えが返ってきた。
「私は、人間です」
 すぐさま、懲罰スイッチのボタンを押す。
「ほら、間違った。さっきも言ったとおり君は試作機の素体に過ぎない。人間ではなく生体部品だ。
 やれ、人権だ、最低限度の保護だのといった物とは無縁の存在だ。それを忘れてはならない。
 それじゃあ、最後に簡単な手術をして今日の授業を終わろう」



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