【総合】新ジャンルでエロパロpart6【混沌】at EROPARO
【総合】新ジャンルでエロパロpart6【混沌】 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:28:42 Put1GGhX
女「ごめんね……男くん。あたし、こんな身体になっちゃった……」
男「女……」


――抱きしめた女の身体は、

    シェイカーの音がしなかった――


 最 終 バ ー テ ン ダ ー 彼 女 



こうですかわかりません><

51:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:53:15 DV45R2QQ
>>50
シェイカーの音がする身体のがおかしいだろっ!?wwww


52:名無しさん@ピンキー
08/05/06 23:37:24 +/NAX4F1
>>50

つまり。

男「…じゃあさ、ソルティドッグを」
女「うん。…(カチャカチャ)…では……(ゴックン)」
男「お、おい!?飲んでどうするんだよ…」
女「ふーっ。次に…(シャカシャカシャカシャカ)」
男「踊るなよ!!…待て、オチが読めたz」
女「えー、作ったものは出さないと…」
男「だからズボンを下ろすな、パンツを脱ぐn」
女「じゃあ上から?」
男「断じて断る!!」


新ジャンル「人間バーテンダー(お下劣版)」

違うなorz

53:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:47:31 6G8WiwHM
>>48
ガールズバーね!
ガールズバーならそんなに高く無いし普段着でもおKなんだからぁ!
>>52
それだと人間シェイカーよ!ばかばかぁ!

とりあえずあなたたちいつもの人たちじゃないわね!うわぁわああああん!

新ジャンル「ツンデレス」

54:名無しさん@ピンキー
08/05/07 03:42:09 V5I+MM9i
書けるよな

55:名無しさん@ピンキー
08/05/07 07:27:09 NO9JynWB
ああ、お前にならきっと素晴らしい作品が書けるよ

56:名無しさん@ピンキー
08/05/07 21:58:13 rrFRxI64
俺が書いた>>52を、今改めて見て気付いたが。

バーテンダーは人間に決まってるよorz




男「……この前と同じことはするなよ」
女「任せて。あれからちゃんと修行したし」
男「わかった。では前と同じく、ソルティドッグを頼む…」
女「はい…(カチャカチャ)…」
男『今度は大丈夫そうだな…一安心だ』
女「はっ…(シャカシャカ)…お待たせしまし…いっけなーい!!塩を忘れた!!」
男「あ、グラスの回りに塗る塩か。別に構わないが」
女「駄目!!あと30分待ってね!!」
男「は?なんで30分もかかるんだよ?」
女「私の汗や色々な液を煮詰めた塩が…」
男「いらんわ!!」


新ジャンル「お下劣バーテンダー2」

57:名無しさん@ピンキー
08/05/08 22:45:13 IS8/GgwO
「ふふっ。そろそろ春くんが様子を伺いにやって来るはず…
ベッドに引きずり込んでしまえば、私の勝ち!!」
理菜はベッドの中でほくそ笑む。昨日池へ落ちた後に思い付いた起死回生の作戦。

『風邪のふりで、グラウンド勝負inアダルト』

「早くこないかな~」
理菜は静かにベッドの中で獲物を待つ…


「おい、囲炉裏。勝手に入って良いのか?」
「かぎあいてましたし、だれかいるはず。ようすみてぷりんです」
既に頭はプリンで一杯の真智子。反対に陽子は嫌な予感が頭から離れない。
『どうも妙だ、嫌な予感しまくりだぜ…』


ガチャ

「(小声で)ねてるようですから、おかゆをおいておきましょう」
真智子がベッドそばのサイドボードにお粥を置いた。

次の瞬間。

ベッドから手が伸び、真智子の姿が消える。

「○※△%◇!!!」
「春く―ん!!!!」
「い、囲炉裏っ!!!!」


貴子は頭の痛みで目を覚ました。
「……つぅ!!……お姉ちゃん……?」
「気が付いた?貴子ちゃん」
「…ルカさん?…ここは……春樹さんの…?」
「そうよ。頭にコブなんて喧嘩したの?」

貴子が頭に手をやると大きなコブが出来ていて、おまけにかなり痛い。
『…そうだ、お姉ちゃんに反撃されて……お姉ちゃんの晩ご飯は【お麩だけ】の刑…!!』

貴子が密かに決意した時、ルカが貴子に尋ねた。
「貴子ちゃんは……ハルのどんな所が気に入ったのかな?」
「!!…ル、ルカさん!?」
余りにも直球な質問に慌てる貴子。
「い、一体…そ、その質問は……」
「……ごめん、変な事を聞いて。忘れて」
下を向くルカの表情を、貴子からは読む事が出来ない。
「……春樹さんといると暖かいから……春樹さんに笑って貰えると幸せだから……」
「貴子ちゃん……」


58:名無しさん@ピンキー
08/05/08 22:47:39 IS8/GgwO
「黒田?起きてたのか」
「う、うん。さすがに目が冴えちゃって…」
春樹が夕圭の部屋を訪れると、ベッドに半身を起こした夕圭の姿が。
「顔色も随分良くなったみたいだし…どれ熱はどうかな……」
春樹が夕圭の額に手を当てる。
『ひゃっ!!春樹…くんの手が…!!』
「ありゃ?意外にまだ高いな……って顔赤くなってる。熱上がった?」
「わ、分かんないよ……そんなの……」
「まあ、ゆっくり休んでおけよ。何かして欲しい事あるか?」

夕圭は少し躊躇いがちに切り出す。
「……あのね」
「おう、なんだ?」
「あ、青山くんのことを『春樹くん』て呼んでも……いい……かな?」
顔に血が集まるのを感じるのと同時に、再び頭がクラクラとなる夕圭。
『やば…わ、私何を……言って……』
「ああ。構わないが?」

「!!……うん、ありがとう……春樹……くん」
ニコリと柔らかく微笑む夕圭を見て、春樹の心は踊る。
『黒田ってこんな優しい顔で笑うんだ……な、なんか胸が……!!』
普段とは違う夕圭の笑顔に揺れ動く、春樹の(恋愛経験値低い)男心。
更に百合地獄へ引きずり込まれた、囲炉裏真智子の運命は!?


新醤油学園 青春編
「風邪引き 中盤戦」

59:名無しさん@ピンキー
08/05/09 11:22:58 d+XKAl5K
はるくん的に一番高感度高いのは誰なんだろうね!
だが熱はかるのに手を使う時点でまだ甘い。
男ならデコを使えデコを!
ポイズン

>>56
ネタ的にもしょっぱいよ!ギリギリだよ!

60:名無しさん@ピンキー
08/05/09 20:42:44 JcK6PeeW
>>56
すごい臭いがしそうだな、その塩

61:名無しさん@ピンキー
08/05/10 17:54:26 knix7v0Y
女「男。このテストの点はなんだ。勉強していないな」
男「あ、ああ。ちょっと部活の練習が…」
女「駄目だ。学生の本分は勉強だ。そんなことでは先が思いやられる」
男「うっ…」
女「だいたい男は…」
(30分経過)
男『な、長い説教だ。いい加減切り上げて…』
女「聞いているのか!?」
男「は、はいっ」
女「全く…そうだちょっと待て」
男『何だよ…説教中にメールなんて………………ん?俺の携帯にメール?…女!?」


『今度また頑張れば大丈夫だよ。分からない所は教えるからね(///)』

男「…………」
女「い、言いたい事はそれだけだ。またな…」


男『口に出して言えば良いのに…』


新しくないジャンル
「ツンメール」

62:名無しさん@ピンキー
08/05/10 17:55:50 knix7v0Y
女「男くんの嫌いな物って何かある?」
男「ん?特にないな……何でだ?」
女「や、やっぱり付き合ってるから、男くんの事をもっとたくさん知りたいなって」
男「(キュン)女……」
女「男くんの性感帯ならバッチリなんだけど」
男「ほぉ…それは俺に対する挑戦と見ていいんだな?」
女「…試してみる?」
男「望むところ!!」



女「やっぱりお尻弱かったねぇ。あんなに声出しちゃって」
男「母さん…俺…汚れちゃったよ…(シクシク)」


新ジャンル
「アナリスト」

63:名無しさん@ピンキー
08/05/10 18:36:50 P1wLrDSz
意味違うやんかw

64:名無しさん@ピンキー
08/05/10 20:54:55 AaTWt55q
>>62
不覚にも…





「はぅん」ってなった…orz


65:名無しさん@ピンキー
08/05/12 15:41:09 YnYmNyAF
男「……なぁ」
女「んー?」
男「宇宙ってさ」
女「うん」
男「あるじゃん」
女「うん……ん?」
男「宇宙ってあるじゃん」
女「うん」
男「無重力じゃん」
女「宇宙ね」
男「うん」
女「で?」
男「オナニーするときどうすんのかな」
女「オナニー?」
男「そう、オナニー」
女「……あー」
男「無重力だとさ。液体ってこう、ブァーってなるわけ」
女「あー」
男「で、こう、なるわけ。イッたときに。ドピュッと」
女「精子が」
男「そう」
女「あー」
男「やだろ」
女「相当やだね」
男「宇宙ヤバイな」
女「宇宙ヤバイね」

新ジャンル「宇宙」

66:名無しさん@ピンキー
08/05/12 15:53:57 YnYmNyAF
男「おっぱいってさ」
女「うん」
男「なんて数えんのかな」
女「数える?」
男「そう」
女「一個、二個じゃない?」
男「でもさ。おっぱいって、こう、左右でワンセットじゃん」
女「あー」
男「靴もさ、左右でワンセットじゃない?」
女「えー、じゃあ、『足』?」
男「いや『足』じゃないだろ。それまんま足だし」
女「じゃあなに?『パイ』?」
男「いや、それだとイカになっちゃうから」
女「でも、お椀型っていうし」
男「……は!」
女「半円を描くという意味でもπじゃないかなぁ、とか」
男「……は!」
女「……は!」

新ジャンル「数え方」

67:名無しさん@ピンキー
08/05/12 15:59:06 YnYmNyAF
男「手淫」
女「朱印?」
男「手淫」
女「朱印がどうしたの」
男「シュイン!」
女「速い!」

新ジャンル「手淫」

68:名無しさん@ピンキー
08/05/12 19:11:20 Vlg2Rt0E
女「究極の選択です」
男「ん?」
女「付き合うならどっち。私の顔した世紀末モヒカン男と、世紀末モヒカン男の顔した私」
男「むーん」
女「ちなみに前者は火炎放射とかしてきます。後者はトゲトゲの肩当とかしてます」
男「後者かなぁ」
女「ほほう」
男「なんか、慣れると思う。モヒカンでも」
女「付き合いますか、モヒカンと」
男「お友達からだな。様子を見たい」
女「よかったね」
男「なにが」
女「私の外見が、私で」
男「………そういやそうだな」
女「でしょー?」
男「よかった」
女「よかった」

新ジャンル「モヒカン世紀末」

69:名無しさん@ピンキー
08/05/12 19:41:20 Vlg2Rt0E
男「薄着の季節ですな」
女「暑いからねー」
男「薄着というと」
女「うん」
男「ラインが見えるわけよ」
女「ブラの?」
男「ブラの」
女「……」
男「ウヒョヒョ」
女「………ニヤリ」
男「ナニッ!?見えない!ぶらじゃあのラインが見えないッ!何故だッッ!!」
女「そう来ると思って、今日はノーブラで来たのよ!」
男「ああー!それが真実だと示すかのように胸を張ったそこには謎のポッチ(乳首)がー!!」
女「………………」
男「……………………」
女「…………………………///」
男「着替えてこい」
女「はい」

新ジャンル「のーぶら」

70:名無しさん@ピンキー
08/05/12 20:08:49 Vlg2Rt0E
女「携帯電話」
男「うん?」
女「携帯するから」
男「うん」
女「読んで字の如く」
男「携帯電話」
女「うん」
男「で?」
女「でもさ、マナーとかあるじゃん」
男「あるな」
女「いくら携帯電話がさ。携帯する電話だとしてもさ」
男「うん」
女「限度ってものがあると思うわけよ」
男「あー」
女「電車の中とか、ご飯食べてるときとか」
男「マナーね」
女「そう。マナー」
男「女」
女「うん?」
男「も、ちょっと足広げて」
女「………」
男「………」
女「やだ」
男「えー」
女「マナー違反」
男「大丈夫。マナーモードにしてあるから」
女「そういう問題じゃなくて」
男「マナーモードだから」
女「撮るな」


カシャ

新ジャンル「携帯電話」

71:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:10:07 EbCS0nNK
面白過ぎるwww
このシリーズをずっと見ていたい感じだなあ

72:名無しさん@ピンキー
08/05/12 22:26:38 o0qbEVvQ
>>65
マジでヤバイよマジヤバイ。


しかし一個一個がマジウケルwww
シュイン!が夢に出そうだwww

73:続・妄執のマジュヌーン(1/12)
08/05/13 00:05:19 Vlg2Rt0E
ジョン・ディ・フルカネリは部屋のドアを開けると、音を立てないようにベッドに近づいた。
二人寝るには少し狭い、でもそれだけくっついていられるからいいじゃん、と相棒が笑っていた寝床には、
今リオルが一人で安らかな寝息を立てていた。
広がる翡翠色の髪に長い睫毛、朱がさした頬。
柔らかそうな唇は、この世界のどんな果実より甘い味がすることを彼は知っている。

愛おしい、僕の恋人。

その胸元に、そっと手を触れた。
暖かな鼓動は、彼女が紛れもなく生きていることを教えてくれる。
しかし、これは本物の心臓ではない。
彼女の心臓はジョンが培養した仮初のもの。
リオルの命はそこにはなく、さらに奥底、胸の中心に埋め込まれている親指大の
小さな結晶によって生み出されているのだ。

「………リオル」

その名を、呼ぶ。
――そこには、溢れるような情愛が込められていた。


生物と非生物を隔てる絶対の壁、それは魔力を自己回復できるかどうかである。
どんなに強大で、幾多の命を葬り去ることができるゴーレムでも、魔力を使い切ってしまえば指ひとつ動かせない。
そうなってしまえば唯の土くれ、物陰に隠れ住むネズミにも劣る物体に過ぎなくなる。
ゾンビや式神もそう。珍しい種類のものでは自己の意識を持つものもいるが、所詮は術師の傀儡に過ぎない。
魔力の供給がなくては機能を停止する、その程度の存在である。
魔力とは流体だ。一点に留まることなく、常に循環している。
魔力を汲み取ることができないモノは、たとえ魔力を帯びていたとしても常にそれを消費し、
空になってしまえばもう機動することはできなくなってしまう。
反面、生命は魔力を取り入れ、また放出させることで常に魔力を自らの裡に留めているのだ。
この『呼吸』こそが生命の根源、そして世界を循環させる鼓動の連鎖。

魔力の自己回復とは、唯一生命を持つもののみに許された『世界との繋がり』なのである。

だからこそ、世界は命を育み、また繁栄を許しているといえよう。
世界も一つの大いなる生命――この星の理。

その円環から切り離されたものは、最早輪の中に戻る術などない。
命あるものが、魔力の呼吸を失う。それが、死なのだ。
死から蘇ることはできない。死んだ瞬間に、それはモノに成り下がる。

たとえば、以前ヒロトたちが出会ったヌシの中に、ククという名のアルラウネがいた。
彼女は森の番人である恋人と共に暮らしていたが、ある日神々の社から脱走した勇者の
凶刃をその身に受け、肉体を破壊され絶命してしまう。
ヒロトたちがその場に駆けつけたときには既に命はなく、手の施しようがなかったのだが、
魔王リュリルライアの絶大な魔力によって蘇生され、今は再び恋人と共に静かに、幸せに暮らしている。

……と、されているが、実のところこれは誤解なのだった。
蘇生ではない。この世に蘇ったとはいえ、それは新たな命を得たことにはならない。
ククはリューによって製造された義体に魂を移し変えられ、活動に十分な魔力を注ぎこまれたにすぎないのだ。
――いや『すぎない』といっても義体が今後何十年も不自由なく動いていけるだけの魔力を与えられたのだから、
それはそれで世界中の魔導師たちが目を剥いて腰を抜かすほどの大魔法ではあるのだが、
生命の根源、魔力の呼吸ができるかといえば答えはNOだ。すなわち『生き』返ったわけではない。
結局のところ、かのアルラウネはものすごく高性能なゾンビの域を出ないのである。


74:続・妄執のマジュヌーン(2/15)
08/05/13 00:07:44 Vlg2Rt0E
死者は蘇らない。
生命は戻らない。
それが世界の理。
たとえどんなに悲しくとも。
それが、世界の理。


しかし、それを覆すことができたとしたら?
死を乗り越えることができたとしたら、それはどれほどの偉業だろう。
人間たちは遥かな古代からそれを目指していた。
たとえ夜空の星に手を伸ばすが如き行為であろうとも。
人々は届かない高みを目指すことをやめようとはしなかった。

何故って、ヒトにとってそれは―――。



リオルが目覚めた時には、既に日は高く昇っていた。

「むにゃ?」

ぼんやりした頭で、辺りを見回す。
簡素なベッド。枕元には小さなランプ。
閉じられたカーテンの隙間からは日の光が差し、鳥の声は森が近いことを教えてくれる。
ひびの入った土壁に掛けられた花の絵。乱暴なタッチで描かれたそれは決して絵描きのものではない。
素人が投げやりに描いたもの丸出しだ。
……見るからに安宿の一室といった内装だった。そしてそこはまさしく、
リオルたちがビサレタの町で部屋をとっている宿の一室に違いない。
リオルは首を傾げた。

「あ痛」

途端、身体を走る激痛に思わず声をあげてしまう。
そうそう、そうだった。昨夜はヒロトを手伝って森でドラゴン相手に大暴れしたんだっけ。
木が二、三本まとめてへし折られるような勢いで叩きつけられたり、斬り裂かれたり、
傷を自分で焼いて塞いだりしたために、いかに頑丈なリオルといえど受けたダメージは相当なものだったのだ。
その後魔力切れを起こしたのか気が遠くなって――現在に至る。
身体は動く。傷も、大きなものは未だ包帯が巻かれているものの細かな傷は綺麗に消えていた。
きっとヒロトが倒れたリオルをここまで運び、そしてジョンが治療してくれたのだろう。
意識もはっきりしているから魔力補充もしてくれたに違いない。

「あ………」

そこまで把握して、リオルは気まずそうに肩を落とした。
魔力補充は決して愛を語らいあう行為ではないにしても、意識を失った相手を抱くのは
いい気持ちのするもんじゃないとジョンからは再三言われていたことだったのだ。
また、ジョンに小言を言われるのだろうか。
………いや、でもまぁ、昨日のアレはヒロトの仕事の手伝いで仕方なかったことだったのだ。
そこんとこ、ジョンも汲んでくれるだろう。ヒロトだって助け舟を出してくれるに違いない。
っていうか、見捨てたら恨む。

「お腹、すいたなぁ……」


75:続・妄執のマジュヌーン(3/15)
08/05/13 00:08:56 DnQzPn9R
ぽつり、と呟いた。
思い出したかのような言葉だったが、真実お腹はぺこぺこだった。
義体が栄養を欲している。今何時くらいなのだろうか。お昼は過ぎているだろうか。

「ん、しょ」

とりあえず降りてみんなと合流するか、と身を起こして、据え置きの机にジョンが向かっているのに気が付いた。

「ジョン、おはよ」
「………………………」

ジョンは答えない。振り向くこともなかった。
む、と思ったがどうも無視というわけでもないようだ。
羊皮紙にペンを物凄い勢いで走らせていた。その両脇には召喚したのだろうか、何冊もの分厚い魔道書が積み重なっていた。
こういうジョンは随分久しぶりだ。少なくとも、ヒロトたちと合流してからはこんなに集中して式を組むことはなかったように思う。
新しい錬金の術を思いついたとき、ジョンは頭の中にあるイメージをこうやって紙に書いて数列として残すのだ。
頭の中だけでは輪郭のはっきりしない考えでも、ペンを走らせて形を与えることではっきりした答えとして見ることができるらしい。
もっとも、その大半は役に立たない、という結論にたどり着くという。
現実には組み立てられないアイデアがほとんどなのだとか。
こういうのをまさに机上の空論というのだとジョンが言っていたのをよく覚えている。

それが妙に懐かしくて、リオルはしばらくジョンを見つめていることにした。

「……………………?」

……眉が、寄る。
ジョンの様子がおかしいことに気付いたのだ。
ジョンは何かに追われるようにペンを走らせている。集中しているのは同じなのだけど、
どこか精彩を欠くというか、いつものジョンとは違う様子だ。
ジョンが何かを閃いたとき。それを図式に表すとき。
その表情は、宝物を見つけた子供のように輝いていたというのに。

「ジョン」

リオルはたまらずに、もう一度声をかけた。
今度こそはジョンは気が付いて、肩越しに振り返る。

「――ああ、リオル。目が覚めたんですね」
「うん」

こくん、と頷く。
やっぱり変だ。ジョンの笑顔がどこか寂しい。
影のあるような、リオルを切ないようなものとして見ている目だ。
リオルはどこかその目を見たことがあるような気がして、ふと思い至った。
リオルはもともとジョンが、リューとの交渉のために命を助けた存在だ。
ジョンの技術を魔王にアピールした上で、その確かな技術力を提供する代わりに
魔王城の書庫の利用を許可してもらおうという計画だったのである。
そのため、ジョンはかつてリオルをどうしても『交渉道具』として扱うことを余儀なくされた時期があった。
リオルに情が移ってしまったことを差っ引いても、優しいジョンにとってそれはつらいことだったに違いない。
明るく、ジョンに懐き、生命力溢れるリオルが相手ならなおさらのことだ。
そうした『一線を引く』ように努めているとき、ジョンはしばしばこういった寂しそうな目をすることを思い出した。
これも、ヒロトたちと合流してリューの軍門に下ったときからこっち、さっぱり見なかったことだった。


76:続・妄執のマジュヌーン(4/15)
08/05/13 00:10:56 DnQzPn9R
リオルは普段の能天気さからはかけ離れた恐るべき洞察力で――おそらくは、ジョン限定に働くものだろう――それに気が付いた。

(……でも、リュリルライア様の仲間になって、もう賢者の石の研究には目処がついたはずなんじゃなかったっけ?)

顎に指をあてて小首を傾げる。まあ、考えてもリオルには錬金術のことは
さっぱりわからないから、目星なんかつくわけないのだが。

「リオル、すみません。少し集中したいのでヒロトさんたちのところへ行っていてもらえませんか。
 朝から教会に行っているはずですから」

ジョンは最後に微笑むと、また机に向かってしまった。
もう少し話をしていたかったが、ジョンはそうではないのだろう。

リオルは、む、と少しだけ唇を尖らせた。



「………なんで我がこんなことせにゃならんのだ」

リュー、むむー、と唇を尖らせていた。

「仕方ないでしょう。壊したのも散らかしたのも私たちなのですから。ってうか貴方なのですから」

その隣でじろりとリューを睨みつけるのはローラである。
箒にエプロン、三角巾。完全なお掃除ルックで昨夜砕け散ったステンドグラスの後片付けをしているのだった。
もともとはブレイズと交戦したことによって聖堂教会から何か通達がるのではとE.D.E.N.を観にきたのだが、
来てみれば何故か美しかった教会が見るも無残に倒壊していたのだった。
そして神官の話によると、昨夜ここから飛び去っていった何かがとてつもない衝撃波を起こし、
そのせいで教会が嵐の日の木こり小屋のように吹き飛ばされたためらしい。

………その『何か』に、ものすごく心当たりのある三人だった。

「我のせいかよ!?」
「フレズヴェルグの衝撃波でこうなったのですから、術師の貴方のせいに決まっているでしょう」
「待て待て待て。しかし昨夜はフレズヴェルグで飛ぶしか間に合う方法はなかったろう!」
「それにしても、加速の加減を考えて欲しいものですわ。腰を打つわ、建物は壊すわ、使いにくいったらありませんもの」

はぁぁあ、と深いため息をつく。その嫌味ったらしい態度に、リューのこめかみがぴくぴくと震えた。

「………それなら俺にも責任はある。フレズヴェルグに乗ろうと決めたのは俺なんだからな」

一日で急激に成長するという伝説の豆、ジャックスビーンよりも勢いよく跳ね上がったリューの怒りメーターが、
その一言でこれまたあっという間に冷却される。

「ヒロト」
「ヒロト様」


77:続・妄執のマジュヌーン(5/15)
08/05/13 00:12:23 DnQzPn9R
ヒロトである。
屋根の上で傾いた十字架や崩れた天井の大穴を直していたヒロトが戻ってきていた。
まったく、魔王を模して造られた古代の怪物さえ撃退した勇者のすることとはとても思えないが、何せ人手が足りないのだ。
恰幅のいいここの神官は決して身軽とは言えないし、町の人々にはそれぞれ仕事がある。
そこへ行くと、ヒロトは片手で重い祭壇だって軽々と持ち上げてしまう怪力と
ひと蹴りで屋根まで飛び越える脚力の持ち主。作業が進むのもやたらと早い。

それに何より、彼らはヒマなのだ。

一応ヒロトの件に関してはお咎めはない、というかどうもブレイズは聖堂教会に昨日のことを報告していないようだとわかったのだが、
帰ってきてみたらジョンが何やらすごい勢いでペンを走らせていたのだった。
話しかけても返ってくるのは生返事だけだし、食事どころか水の一杯さえいらないという。
リオルがまだ眠りこけていたことを考えても、ヒロトたちだけで次の町へ出発するわけにもいかないし。

「………ジョンさん、どうしたんでしょう?」

ローラが心配そうに言った。ジョンの様子は尋常じゃなかった。
あんなジョンを見るのは、ローラたちにとっては始めてのことだったのだ。

「……さてな。リオルの身体は順調に回復していると言っていたが」

リューの声にも心配そうな影が見える。
考えてみれば、リューたちはジョンがああやって『デスクワーク』をしているところを初めて見たのだ。
ラルティーグの魔導師は、そのほとんどが錬金術師。
つまり研究職なのだが、ジョンはといえば勇者に選定されただけあってどちらかといえば
フィールドワークの方が得意なようだった。もしかしたら、案外机に向かうと豹変するタイプなのかも知れない。
………そうだと、いいのだが。

「ヒロト様はどう思います?」

話を振られて、ヒロトは困ったような、厳しいような、複雑な顔になった。
そうしてしばらく言葉を選ぶように考えて、口を開く。

「ジョンが何か困っているなら、もちろん力になるつもりだ。でも、多分ジョンは今、それを望んでいないと思う。
 あいつは頭がいいからきっと、本当に助けが必要なときはちゃんと助けを求めることができるだろ」

……まあ、確かにそうだが。
それは、ようはジョンを放っておくということだ。
聞きようによっては冷たくそっけないとも取れるヒロトの言葉。しかしそれは、同時に信頼の裏返しでもある。
ヒロトだって以前、勇み足でローラから説教を食らった身だ。
同じように溜め込むタイプであろうジョンとヒロトはどこか通じるものがあるのかも知れない。
男同士、言葉無くとも分かり合えるというヤツか。なんだか妬いてしまう二人であった。

「それに、ジョンの力になるのなら俺たちよりもっと相応しいヤツがいるから」

リューとローラの脳裏に、能天気な少女の顔が思い浮かんだ。

「リオレイア、か……」
「……まぁ、確かに」
「俺たちは下手に手を出さないほうがいいと思う。
 俺にお前たちがいてくれているように、ジョンを一番に支えているのはリオルなんだから」

遠く、宿の方向を見つめて目を細める。


78:続・妄執のマジュヌーン(6/15)
08/05/13 00:13:54 DnQzPn9R
「………またこの男は……」
「……………ずるいですわ……」

一方リューとローラの方は、さらっと嬉し恥ずかしいことを言われて少し頬を赤くしていた。
昨日のフレズヴェルグで頼りにしているという告白といい、
この青年は真正面から照れることを言うから、その、少し困る。
しかもおそらくは自覚なしに。嘘をつけるような性格ではないことはわかっているから本心に違いない。
それがとてつもなく嬉しく、同時にくすぐったくて参ってしまう。
まったく、惚れた方はこれだから『負けて』いるというのだ。

「……でも、まぁ」
「そういうことなら……」

そっとしておくことにするか、と呟いて。
再び、教会の傾いた十字紋様を見上げるのだった。



「………はぁ」

ジョンは大きく深い息をつくと、ぎ、と床を軋ませて椅子にもたれかかった。
ついさっきまでがりがりと走らせていたペンを置いて、目と目の間を揉みほぐす。
肘が当たってしまい、山と積まれていた魔道書がばさばさと落ちたが拾う気も起きなかった。
そもそも、手垢で汚れたそれらは既にジョンの頭の中にすっかり入ってしまっているのだ。
拙い召喚術で呼び寄せたそれらはジョンの私物である。
ラルティーグの実家兼研究所に置いてきた、フルカネリ家の研究資料。亡き父の遺産だ。
ジョンが幼少の頃から何度も何度も捲ってきたページには、賢者の石にまつわる知識の粋が記されている。
魔道書といってもフルカネリの血を継ぐもの以外には表紙を開けないだけで、
持っているだけで魔力を食い尽くされるようなものでもなければ、
特別な魔法や魔獣が封印されているわけでもない。
そこに書かれているのは単なる『技術』だ。誰にでも再現が可能な知識の結晶。
魔道の真髄である『奇跡』とは真逆に位置するものだった。

―――そう。『技術』だ。

ジョンたちラルティーグの錬金術師は気の遠くなるような時間をかけてそれを培ってきた。
昔は貴族や王族、魔道の家系のみが独占していた『奇跡』を
『技術』として平民たちに分け与えたのはラルティーグの錬金術師である。
無論猛反発はあったものの、これにより世界は飛躍的な進歩を遂げたといえよう。
深夜でも昼間のように仕事ができ、猛暑の中でも氷を齧れて、指先ひとつで火を熾せるようになった。
これらは全てラルティーグの技術あってもの。
近年、世界中に根を張り巡らせたE.D.E.N.の根幹――情報を保管し、
共有する特性さえも賢者の石の研究過程で生み出されたノウハウから成り立っている。

技術は万人が為に。

それがラルティーグの在り方なのだ。

「リオル」

小さく、名を呼んだ。
ほとんど辺りに拡散しない、聞こえるか聞こえないかのその声に、少女は当然のようにぴくりと耳を動かした。


79:続・妄執のマジュヌーン(7/15)
08/05/13 00:14:53 DnQzPn9R
「なに?」

毛布に包まったままのリオルが顔をあげる。
ジョンは出て行くように言ったはずなのに。
何故かまだ彼女はベッドから降りずに毛布に包まっていたのだった。

「――身体の調子はどうですか?」
「ん。傷はまだ痛いけど、動かさなければ大丈夫みたい。
 それよりあたしお腹すいちゃった。レーション食べていい?」
「食堂に行けばいいじゃないですか」
「ううん。いい」
「……………」

リオルの言うことは矛盾している。空腹なら食堂に行って好きなだけ食事を取ればいいのだ。
保存食のレーションは決して美味しいとはいえないし、リオルだって好きじゃなかったはずなのに。

「…………………」
「…………」

リオルはジョンの了解を得ないままにもぞもぞと動いて荷物を漁ると、
角ばった袋を開けて固形食を齧り始めた。
視線は、ジョンの背中に。確かめたわけではないが、わかる。
リオルはもそもそと美味しくもないレーションを食べながらも、
じっとジョンから目を逸らしてはいないに違いない。

静かだった。
どこからか遠くで釘を打つような音が聞こえる。

何故リオルがここにいたがるのか。
それは、ジョンにはわかっている。
何故リオルがなにも訊かないのか。
それも、ジョンにはわかっていた。

「………リオル」

だから、ジョンは言った。

「何?」
「ボクは昨日、魔力補充をしていません」
「………?」

リオルはよくわかっていないようだ。
もぐもぐごくん、と口の中のものを飲み込んで、首を傾げているのがわかる。

「いえ、いつものようにリオルに魔力を充填しようとしたのですが、しかしその必要はなかったんですよ」
「どゆこと?」

ジョンはゆっくりと振り返った。
隈が色濃く縁取った目でリオルの姿を認めると力なく、息をついた。

「キミは、いいですか、リオル。キミは、自力で魔力を回復したんです。
 キミの胸に埋め込まれている賢者の石はそんな機能はない。ならば何故?それがわからないんです。
 もし。もしですよ。リオルに自力で魔力を回復できる能力が備わったなら。これがどういう意味かわかりますか。
 それは、きっと、『本当の』賢者の石に大きく近づいたことになる。100年の停滞に終止符が打たれるんです。
 いえ、それどころじゃありません。もしかしたら、届くのかも知れない。
 これが、これこそが。ボクたちの望んでいた賢者の石そのものなのかも知れないんです」


80:続・妄執のマジュヌーン(8/15)
08/05/13 00:15:55 DnQzPn9R
ジョンはさらに目を見開くと、大仰に両手を広げてみせた。

「さらに、リオル、さらにですよ。まだあるんです。話はもう、そこにすら留まらない。
 一度魔力循環の力を失ったリオルが再びこれを取り戻したとなれば、これはもう間違いない。事実上の死者蘇生です。
 まだ実現されていない、ラルティーグの錬金術師が、ユグドレシアの魔術師が、ケムトの精霊使いが、ヴォドゥンの呪法師が、
 パナパの祈祷師が、インの仙人が、ヒイヅルの巫が、ナルヴィタートの神官が――世界中の、
 ありとあらゆる魔導師たちが目指し、そして未だ達成していない大魔法が実現することになる。
 これは、これはね。今まで生きた星の数ほどの研究者たちの、夢が。望んで、手に入らなかったものが。
 リオル。はは、よりにもよって!キミの胸に!埋め込まれているってことなんですよ!」

がん、と机を叩いた。
その剣幕にリオルは驚いて、しかし、正直なところやはりよくわかっていない。
ただ、なにやらとんでもないことになっているということだけは理解できたようだ。

そう。
しかし、問題はここから先にある。

問題は、問題は、――何故、リオルの賢者の石に変化が起きたのか。
そこなのだから。

「……ボクの練成した賢者の石に元々そんな能力はなかった。これはまず間違いありません。
 開発したときにあらゆる面から実験を繰り返してきましたからね。
 考えられるとすれば、リオル。キミの義体がリオレイアの魂によって変質したように、
 強力な龍の魂魄の力で賢者の石の試作品にもまた、何らかの変化が起きたのではないかということです。
 これも所詮、推測に過ぎませんけどね。そう。推測を立てるくらいしかできないんですよ。ボクにはね。
 その変化が何なのか、どうすればそれを再現できるのか。それを確かめることが、ボクにはできない」

ジョンはぎしり、と奥歯を噛み締め、両手で髪の毛を鷲摑みにした。
これほど動揺しているジョンを見るのは初めてだった。苦渋に満ち満ちた視線は絶えず彷徨い、
しかしリオルの目だけは決して見ようとしていない。

「………………」
「だって、仕方がないじゃないですか。変質したのは――リオル。キミの『生命』そのものだ。
 それを、それを、はは、摘出して、実験する?そんなことをしたら、キミが死んでしまう!!
 ええ、ボクだって一度瀕死のキミを救ったんだ。今度だって、命を抜き取られたリオルを
 何とか死なずに済ませることが出来るかもしれない。そう思いましたよ。一度はね。
 でも、駄目だ。わかってましたよ。無理なんだ。不可能なんだ、そんなことは!」

――ああ、そうか、と。

リオルはやっと、ジョンの苦悩がどこにあるのかを悟った。

リオルの義体はジョンがリオルの為に造ったものだ。
正確には、ホムンクルスの種に絶命寸前だったリオレイアの魂を移し変えてから作成したリオルの第二の肉体。
そして、その核となったものが賢者の石なのである。
賢者の石を引き抜くということは、文字通りリオルの命を引き抜くことを意味していた。
そうなれば、リオルは今度こそ絶命する。
それでもリューなら、あの無尽の魔力を誇る魔王なら莫大な魔力で無理矢理に延命させることができるかも知れない。

81:続・妄執のマジュヌーン(9/15)
08/05/13 00:16:39 DnQzPn9R
――リオルが、ジョンの眷属でさえなければ。
そう、これもまた無理な話なのだった。身の内にある魔力とは無色ではない。術師によって色づけされているものだ。
これを『魔法』ではなく、『魔力』のままで交換できるのは術師の眷族となった者のみ。
そしてリオルは、既にジョンの魔力によって染め上げられた眷属となってしまっている。
もとはといえば灼炎龍リオレイアを制御するために練った策が、ここにきて落とし穴となっていた。

だが、賢者の石を調べなければ『どうして』がわからない。
予想を立てることはできるだろう。だがそれらは純然たる『解答』に比べれば吹けば飛ぶ程度のものに過ぎない。
答えはここにある。リオルの心臓を抉り、賢者の石を摘出すれば、あるいは何か秘密がわかるかもしれない。
さらには、それをしないということはジョンにとって耐え難い裏切りをなってしまう。
ジョンはヒトの技術の発展に信念を掲げた民の一員なのだ。
ラルティーグを裏切るということは、ジョンの今までの人生を裏切るということなのである。

二者択一。
リオルの命か、祖国の――いや、人類の夢か。

「……………………………………そっか」

胸元に。
指を這わせる。

そこにあるのは、なんだろう。

「考えたこと、なかったなぁ」

リオルはポツリと呟いた。

「あたしね、今まで、あたしはあたしだと思ってたよ」

ジョンは驚いて顔をあげた。
リオルは笑っている。でも、その笑顔はいつもの無邪気なリオルのものではなかった。
ジョンは呼吸を忘れた。心臓が痛い。鈎針のついた鉄線でがんじがらめにされたように。

「でもね。今の話で、思ったよ。この身体はジョンにもらったもので、リオレイアの魂もジョンに助けてもらったもの。
 で――この、なんていうのかな。生命?賢者の石は、これまで頑張ってきたジョンの仲間みんなもので――。
 だったら、ええと、あたしはさ。その役に立ちたいわけで」

――リオルは、そうだ。

いつだってジョンの気持ちを汲んでくれる。
それがリオル生来のものか、ジョンに気持ちを寄せてくれているからなのか。
はたまた、ジョンとの術的な繋がりが作用しているのか……それはわからないけれど。
ジョンが求めたとき、望んだとき。きっと、リオルはそれを察してくれるのだ。

それが、今。
何を意味しているのか。
気付いたとき、ジョンは体中の血が凍りつく音を聞いた。

「ジョン。あたしは」


82:続・妄執のマジュヌーン(10/15)
08/05/13 00:17:24 DnQzPn9R
 
言うな。
言わせるな。
違う。
ボクはこんなこと、望んでいない。
発展に犠牲は必要かもしれない。でも。
リオルは――リオルは、ボクにとって。
差を、つけるのか。他の全てと、リオルに?
馬鹿な。ああ。
言葉が出ない。
歯を。
食いしばるな。
喉を振るわせろ。
ここで言わないと。
ボクは――ラルティーグの悲願が、叶うかもしれない。
煩い。
関係ない。関係ない?
ボクは勇者だ――関係あるだろう!
畜生。
畜生!


「――あ、」

ジョンは口を開け、しかし言葉は出てこない。少しだけ唇を噛んで、目を伏せ、そして見開いた。
リオルの手が、膝の上で握り締められて――小さく、震えている。

「―――……」

ジョンは、奥歯を砕くように強く、強く噛み締めて。



―――そう、言った。



高い太陽に雲が差し、辺りはあっという間に薄暗くなっていった。

「……雨になるな」

ヒロトはぼりぼりと頭を掻いた。
教会の屋根の上、ソニックブームでばらばらになった煉瓦を新しいものに補修しているのだ。
急がないと雨漏りで大変なことになってしまう。予備の煉瓦があまりないので
何箇所か雨漏りすることは最早この教会には避けられないことなのだが。

「勇者様。もう充分ですのでどうかお下りください。
天下のヒロト様やそのお連れ様にこんな雑務をさせるなんて、やはり申し訳がありません」

下から神官が声を掛けてくる。
そうもいかない。この屋根にしたって………まぁ、もともとボロではあったとしても実際吹き飛ばしたのはヒロトたちなんだから。
その主犯格であるリューは、屋根の上に登っても修理する技術に欠けるのでとりあえず
ローラと共に教会の掃除を言いつけておいた。そのせいで余計に神官は恐縮しているのだろう。
まぁそれはわかるのだが、急がないと雨が降ってきそうだし、それに何より、ヒロトたちはヒマなのだ。
リオルの目が覚めているのかどうかはわからないけど、とりあえず夜になるまでは宿にも戻らないほうがいい。
そう決めていたから。


83:続・妄執のマジュヌーン(11/15)
08/05/13 00:18:16 DnQzPn9R
「気にしないで。好きでやっていることです」
「しかし、ならせめて休憩をされては……。お茶を淹れますので」

お茶、ね。

ヒロトは暗い空を見上げた。

「雨漏りはもう、仕方がないものですから」
「……そう、ですね。じゃあ、リューたちに淹れてやってください。俺の分はいいですから」

空を見上げたまま、ヒロトが呟く。

「え?」
「少し、用事ができたようですので」

そう、口にしたが早いか、ヒロトは手元にあった煉瓦をひとつ掴むと、身体を捻らせて思い切り投擲した。
そのままならば地面と水平にどこまでも飛んでいくかと思われた煉瓦は、
数メートルもいかないうちに破壊され砕けて粉々になってしまう。

「え?……あ、れ?」

神官は突然のことに目を白黒している。
しかし、見る者が見ればわかっただろう。
それは、どこからか飛んできた空気の塊に衝突し、それを相殺する形で防いだのだということが。

「………………」

ヒロトはすっと真顔になると、立ち上がった。
彼方、離れた屋根の上にばさばさとたなびく薄汚れた白衣の少年がいる。
薄い茶色のクセっ毛に梟のような眼鏡。光の加減で表情はよく見えないが、あの背格好は見慣れたものだ。
間違いない。さっきの『攻撃』は、彼がヒロトを狙った風の魔法だろう。

ジョン・ディ・フルカネリ。

稀代の天才と謳われたかの勇者が、ヒロトに仕掛けてきたのだ。

「―――……」

ジョンは両手を広げた。
何か呪文を詠唱したようだ。その手にそれぞれ砂埃が渦を作る。風が逆巻き、砲弾が生まれているのだ。
ジョンは錬金術師でありながら攻撃魔法も嗜んでいる。その多芸はジョンを天才と言わしめているよ要素のひとつだった。
だが。

「これしき!」

ヒロトは丸腰だった。屋根の修理に剣は必要ない。だからそのままぶん、と手を大きく振って――。
――それだけで、放たれた真空弾をかき消した。

話にならない。攻撃魔法というなら、昨夜食らいつかれたブレイズのバルクンドやアフアナールとは
比べ物にならないほどの差があった。
所詮は手習い程度の攻撃魔法、そこらの魔獣ならともかく相手がヒロトでは通用する道理もない。
そもそも、ジョンの得意は接近戦。拳打と共に呪いを送り込み肉体を破壊する“霊拳”にこそあるのだろうに。


84:続・妄執のマジュヌーン(12/15)
08/05/13 00:19:36 DnQzPn9R
「……来いってのか」

それでも、ヒロトには遠距離攻撃の術がない。
確かに以前、空中のリオルを剣の風圧で落としたりしたことがあったものの、
あれは攻撃というよりは牽制、それも手品みたいなものであって、
ようは同じ平面状にいない相手をびっくりさせて隙を作るワザ、それだけだったりする。
そもそも狙いがどうしても甘くなるので街中では使えないし。

「ゆ、勇者様?どうなされたので?」

神官のいる地上からはジョンの姿は見えない。おろおろしている神官に、なんでもない、と頷いた。

「少しここを離れますが、リューたちは好きにこき使っていいですから」
「え、はぁ……」

ヒロトは跳躍した。
ジョンも屋根を降りて、走り出す。さっきのは声を掛けたようなものに過ぎない。
ジョンは初めから場所を変えるつもりだったようだ。
ヒロトも追いつこうとはせず、その誘導に従うことにした。
屋根の上を跳び越え、ジョンの背中を追う。
その後姿からは、ジョンが何を考えているのかは、わからなかった。



「……行ったか」
「そのようですわね」

二人の勇者が町から離れていくのを、リューとローラはそのただならぬ気配から感じ取っていた。
礼拝堂の奥、ヒロトの言いつけで掃除を手伝っていた魔王と王女は天井を見上げてやれやれと肩をすくめた。
ジョンがヒロトを襲ったことについては、二人は特に驚いてはいないようだ。
それもそうだろう。大方の予想はついていたのだ。ジョンが『相談』を持ちかけるのなら、それはヒロトだと。

リューは人間世界に降りてきてから何度か小説で読んだことがある。
いわゆる男の友情。一発ブン殴ってスッキリするというアレである。
リューにはとことん理解しがたいが、どうもオトコという生き物はそういうコミュニケーションをしばしば取るものらしい。
拳と拳で語り合う特殊言語。それが証拠に、ヒロトは剣を置いていった。
男のドツキ合いにエモノはいらない、というワケだ。

………度し難い愚か者である。男という生き物は。

「そうは思わんか、ローラ」
「まったくですわ、リュー」

二人の少女はコクコクと頷きあった。

お前ら似たようなことやったじゃん、というツッコミを入れる者は、その場にはいなかったけれど。



85:続・妄執のマジュヌーン(13/15)
08/05/13 00:20:27 DnQzPn9R
 
――もう微かにしか覚えてはいない、父や母との思い出。
自分を育ててくれた祖父の背中。
ラルティーグの施設で共に学んだ仲間たち。
研究の上で関わった全てのヒトが、ジョン・ディ・フルカネリの礎となっていた。
ジョンが恵まれていたのは何も才能だけではない。天性の才能というなら、
ジョンが生まれ育てられた環境こそ、奇跡のようなバランスで構成された天の恩恵に違いなかった。

匠の国ラルティーグの、錬金の名家フルカネリに生まれたこと。
息をするだけで罪とされるような戦乱の世のように、磨いた技術を殺戮の道具にはされない時代に成長できたこと。
どこか一筋縄ではいかない、けど信頼しあえる同胞たちと切磋琢磨できたこと。
認められること。
笑顔でいられること。

その、全てが、ジョン・ディ・フルカネリの持つ計り知れない才覚なのだ。10

だからこそ、他のヒトビトの想いを受け、技術の発展に身を捧げる決心をした。
おそらくはそれは、ラルティーグで脈々と受け継がれてきた絆なのだろう。

「渇きの国で外道に堕ちた同胞を見たとき、ボクは悲しかった。
 あれだけの力を持ち、実現できるなら――そこには必ず、先人たちの努力があってこそ。
 彼はそれを踏みにじった。ラルティーグの誇りを汚したんだ。それが、許せなかったんですよ」

小柄なジョンと長身のヒロト。体格差はあるものの、格闘戦にはジョンに一日の長がある。
剣を持たない剣士の拳をいなし、躱し、懐に入り込んで一撃を叩き込む。
が、ジョンの祖父にして師匠直伝の拳法の技ですらヒロトとの差を埋めるには足りない。
打ち込んだ拳が筋肉の鎧に止められる。硬い。まるで鉄の塊を殴っているようだ。
拳打を打ち込んだ手が逆に傷つき、血が滲んむほどに。
それでも、ジョンは拳を緩めない。
身の裡から湧き出す感情を、そのままヒロトにぶつけるように。

血が滴る拳がヒロトの頬に突き刺さる。と、ジョンのまぶたの裏に星が飛んだ。
腕を交差させるような形でジョンにヒロトの拳が食い込んでいる。クロスカウンターだ。
拳の重さと自らの勢いが加重された攻撃に、ジョンはよろけるどころではない。踏ん張りもきかずに吹き飛ばされた。
地面を無様に転がり、鉄の味が口内に広がっていく。それでもジョンの慟哭は止まらない。
よろけながら、血をべ、と吐き出しながら立ち上がる。

身体が濡れている。
いつの間にかしとしとと雨が降っていた。

「でもね。一番許せないのはボク自身だ。
 ラルティーグの勇者であるくせに。リオルが大切だというのに。
 ボクは結局どちらを選んだと思います?どちらを犠牲にしようとしたと思います?
 選べなかったんですよ。どちらもね。選ばなかったことで、どちらも傷付けてしまった。
 ボクがリオルに何を言わせようとしたか――どんなに残酷で!卑怯なことか!
 初めから、答えは出てたっていうのに!!」

ごん、と。
鈍い音がして、ジョンの視界がぐるんと回った。
ヒロトの拳がまともに入ったのだ。先程のように軌道を反らそうと手を添えようとしたが、その動作が間に合わない。
頭に血が昇っているのを自覚する。それで身体に染み付いている型さえも崩れてきているのか。
それとも、剣神と謳われたヒロトが得物を必要としない拳闘に慣れてきたのか。
がくん、と膝から力が抜けた。倒れる――奥歯を食い縛る。


86:続・妄執のマジュヌーン(14/15)
08/05/13 00:21:44 DnQzPn9R
 

『――リオルを失いたくない。ボクは、キミに傍にいて欲しい』


血が滲む拳に魔力が灯った。
唯の殴り合いには必要ない筈のその技は、しかし紛れもないジョンの全力。
一撃必殺の呪拳――“霊拳”を握り締めた。
力の抜けた足を踏ん張り、地面に突き立てる。
雨水で滑りそうになる。それでも、踏みしめ、往く。

ジョン・ディ・フルカネリはいつか、過去を顧みて――今の、この決定をどう思うだろうか。
愚かだと笑うだろうか。計り知れない幸運を見逃したと呆れ果てるだろうか。
でも、それでも――きっと後悔はしない。
ジョン・ディ・フルカネリはリオルを犠牲にした瞬間、死んでしまうだろうから。
奇跡のような才覚に恵まれたジョンの錬金術師としての矜持が、かけがえの無いひとを殺したことで嘘になる。
それがヒトの夢を裏切る行為なら、ジョンは代わりに幸運に頼ることなくそこに至ろう。
きっと、どれほど遠い道であっても倒れることはない。
支えてくれる彼女がいるのだから。

――きっと。


「あ――ぁぁぁああああああああああああ!!!!」


喉が張り裂けそうな程に叫んだ。

その声が、ラルティーグの同胞に対する懺悔の声だったのか、それはわからないけど。

ジョンは持てる全ての想いを込め、拳を打ち込んだのだった。



リオルは教会に足を運んできていた。
身体を動かすと時々痛むけど、腕の傷以外は大したことはない。
自分で塞いだ傷が一番痛むというのは皮肉というものか。

どうも来るタイミングが良かったようだ。
教会の扉を開けると、リューとローラがお茶を飲んでいるところだった。
リューとローラはお菓子の取り分が減ってあからさまに嫌な顔をしたけど、
そこはジョンとの話の報告も兼ねて、ということで。

「――お前の胸に真の賢者の石が、ねぇ」
「本当だったら物凄いことですわ」

身を乗り出すローラとは対照的に、リューはどこかつまらなそうだ。
頬杖をつきながら、お茶請けのクッキーを口に放り込んでいく。

「本当だったら、な」

ジョンはリオルを取ったのだ。リオルの胸に埋め込まれている賢者の石が『本物』かどうか、確かめる術はない。


87:続・妄執のマジュヌーン(15/15)
08/05/13 00:25:49 DnQzPn9R
「魔力を回復できるっていう性能は確からしいんですけどねー。その仕組みを解明できなきゃ技術とはいえない、とかなんとか」
「道理だな」
「まあ、それはそうですけど」

リューはずずず、と行儀悪くお茶を啜っている。

リューは――嫉妬しているのかも知れない、と思っていた。
ジョンはいわば、自分の夢の達成よりリオルを優先させたのだ。
そこまで愛されることに対しての嫉妬。そして、おそらくは――ヒロトはそうではないだろうという確信。
ヒロトはおそらく、リューが障害となった場合、その剣をリューに向けてくるだろう。
心を殺し、刃となって。
もちろん、リューはヒロトの敵となるつもりは全くないが……。

リューは砂糖をもうひとつお茶に放り込むと、



―――雨の降りしきる空を見上げた。



頬をつたう。
熱い雨水で、視界がぼやけている。

雨が降っていてよかったと、ぼんやりと思った。


「――すみません。ヒロトさんには関係がなかったのに、付き合わせてしまって」
「いいさ。こんなことでいいなら、いつでも」
「遠慮しておきます。身体がもちそうにないですから」
「……気分は」
「すっきりしましたよ。こうやって雨に打たれるのも悪くない」
「そりゃ、よかった」
「ところで――お願いがあるのですが」
「ん」
「その、町までおぶっていってくれませんか?」

大の字にひっくり返って動けないジョンが照れたように笑う。ヒロトは口元を緩めて、頷いた。
両目から溢れるものでジョンの笑顔はひきつっていたものの、
小雨の振る灰色の空とは逆に――晴れ晴れとしていたようにヒロトには見えたのだった。



              続・妄執のマジュヌーン~新ジャンル「錬金術師」英雄伝~ 完



88:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:42:00 DRDFXPGm
勇者キターーーーー!
一番槍GJwww
しかし青春なステゴロなタイマンだことで
毎回、戦闘描写には脱帽ですわ

89:名無しさん@ピンキー
08/05/13 14:33:21 sJtlMjN5
久々に見つけたよ…
ノーパソのキーボード死んだおかげで見れなかったよ…


蓮華「お久しぶりですっ」
番長「元気してたか?」
芝村「私達の愛は「そんなもん元からねぇよ」えー!?」

90:名無しさん@ピンキー
08/05/13 23:50:49 DnQzPn9R
男「ナマコってさ」
女「ナマコ?」
男「そう」
女「………」
男「海にいる」
女「………あー」
男「エロくね?」
女「何が?」
男「形が」
女「………」
男「太いし、長いし」
女「………」
男「オナホっぽくね?見た目」
女「いや、知らんけど」
男「海の男って欲求不満じゃん」
女「なんで」
男「女、船乗せちゃいけないから」
女「そうなの?」
男「昔はな」
女「へー」
男「で、欲求不満だから、こう、ナマコを上手く加工してオナホに」
女「そうなの?」
男「したんじゃね?って話」
女「へー」
男「想像だからね?」
女「うん」
男「………」
女「………」
男「………」
女「……ヒトデ?」
男「ナマコ」

新ジャンル「海のいきもの」

91:名無しさん@ピンキー
08/05/14 01:29:45 cZKFFxOS
>>90
ナマコは知らないが、イギリスの軍艦は雌ヤギを乗せていたとかいう噂が…

92:名無しさん@ピンキー
08/05/14 04:31:47 wozIPuqq
男「………」
女「何?」
男「考えてる」
女「何を」
男「生下着」
女「生下着?」
男「そう」
女「生下着がなんなの」
男「生下着はどこまでが生下着なんだろうか」
女「ん?」
男「お前がはいてるぱんつ。これは生下着か?」
女「んー」
男「おそらく違うだろう。中身があるからな。ちょ、ぱんつ脱いでみ」
女「え?いいけど……はい」
男「今さっき脱いだ状態の下着。これは生下着だな。間違いなく」
女「あ。取るなよう」
男「これはサンプルに必要なんだ」
女「なんと」
男「……………」
女「……………」
男「はい、下着から体温のぬくもりがなくなりました。これは生下着でしょうか」
女「見ないで」
男「ここが重要なところなんだ。これを洗濯すると、これはもう生下着じゃない。ただのぱんつだ」
女「匂いをかがないで」
男「つまり生下着か否か、その分かれ目がここにあるということになる」
女「咥えないで」
男「俺としては体温を失った下着でも何か手を加えたわけではないのだから『生』下着と呼んで差し支えないと思っている」
女「かぶらないで」
男「しかしこれは非常に慎重にならなければいけない問題だ。帰ってからまた考えるとしよう」
女「返して」
男「明日返す。じゃあな」
女「すーすーする……」

新ジャンル「生下着」

93:名無しさん@ピンキー
08/05/14 05:39:05 PCsK3kk9
何故か萌えた

94:名無しさん@ピンキー
08/05/15 04:22:34 bCUp44l2
ケーキ「ゎーなにそれータルトちゃんそのバッグかゎスギ♪」
タルト「あーこれぇ?ダリンがね→買ってくれたんだけどーパチで勝ったからとか言って」
ケーキ「え→ぜったぃ照れ隠しだょ♪」
タルト「でもぁぃつこの前隠れて合コンとかぃってたのゎかってさ→」
ケーキ「そーなんだ-。黙ってはサイアクだねー」
タルト「でしょ?だからさーぁたしも合コンぃってゃろうと思ぅんだケドK→チャソも来るょね」
ケーキ「ぁたし着てく服なぃょ」
タルト「じゃ→ぁたし前めっちゃかゎぃぃワンピ売ってるトコ見つけたからさー。一緒に買い行こー?」
ケーキ「マジでー?」


バナナ「………」


タルト「あ→でも人足りるかな→」
ケーキ「テキトーにTELすれば集まるんじゃなぃ?」


バナナ「………」


タルト「トリアーエズスフレ辺りにTELしてみるゎ」
ケーキ「ぁぃつカレシと別れたっぽぃから今きっとオトコに飢ぇてるょ♪」


バナナ「………」


新ジャンル「バナナはスイーツに入りますか?」

95:名無しさん@ピンキー
08/05/16 07:17:16 ekKL3oRv
スイーツ(笑)ってか(笑)
こっちにも行ってあげて
URLリンク(same.u.la)

96:名無しさん@ピンキー
08/05/17 21:32:29 lsmpaIyf
>>92
はぁはぁする……

97:名無しさん@ピンキー
08/05/17 22:42:42 zBstyRj0
>58
ごめんよ 遅くなったけど今投下

囲炉裏が飲み込まれて数秒、不気味に布団は蠢いている…。まるで捕獲した獲物を食しているかのように…。

後に豆田陽子は語る。
「あ…ありのまま、あの時起こった事を話すぜ!
『囲炉裏が布団の中に引きずり込まれた。…そして桃色な声が聞こえてきた。』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが、あたしも何が起こったのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…。レズだとか百合地獄だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。」

そして現状の再確認を実施する。
『看護対象のハズの遠山理菜…。コイツは全くピンピンしている。
 で、一緒に来た囲炉裏が現在進行形で誤食されてる。…コイツら、放って帰っても別に問題ないよな?』

囲炉裏の不用意な行動が招いた結果だが、そのお陰で厄介な遠山理菜の足止めに成功しているようだし…。
それ以上に春樹と夕圭の仲が、これ以上進展するのを阻止することが当面の優先事項である。
お粥を置いてくる事がミッションクリアの条件だが、これを果たした以上、長居してやる義理もない。

布団の中から、囲炉裏のものと思われるブラやショーツが飛んでくるのを脇目に、踵を返して玄関に向かう陽子。
特に、彼女のブラに対しては優越感を憐れみの混じった表情を浮かべながら…。

「……囲炉裏。聞こえているなら、君の胸の不作を恨むがいい。」
布団の中から何かが呻く様な『音』は聞こえるが、明瞭な声としては聞き取れない。
『哀れな…。押し倒された上に口も塞がれたか…。『口を使って』塞がれてなけりゃ良いが…。』

後日、囲炉裏の涙ながらの証言から、青山春樹は『やっぱり理菜、レズだったんだな』と再度確信を得たそうである。
 
新ジャンル「食うもの 食われるもの …見捨てるもの」新醤油学園野望編

98:名無しさん@ピンキー
08/05/17 22:44:09 zBstyRj0
一方、青山宅の春香さんと貴子さん。
「……ルカさんも…なの?」
「……バレちゃった?」
「……見てれば判る。」

春香の一言によって真意を引きずり出された貴子…。
もっとも、そんな彼女とて春香の胸の内など容易に読めている。
そして、ため息を一つ吐いて、改めて己が心情を語り始めたルカ。

「……私だけのハル…だったんだけどなぁ。…生まれた時から今まで、ずっと傍に居てくれた男の子。
 でもさ、ハルって結構モテるでしょ?それで、最近ハル分が不足してる感じ。…今日も夕圭ちゃんにとられちゃったし…。
 …おまけに貴子ちゃんが来るようになってから、妹ポジションまで取られかねない勢いだしさ。」
そんなルカを元気付けるように、彼女の手を握り、瞳を見つめながら語りかける貴子。
「……いいえ。春樹さんはルカさんだけのお兄さん。」
思わず見つめ返すルカ。
「………貴子ちゃん。」

ここまでにすれば、実に麗しい女同士の友情物語…。…しかし。
「…そして、春樹さんは私の未来の旦那さま(///)。…未来の義姉妹ということで、これからも仲良くして下さい(///)」
「…………」
頬を染め、うっとりした表情を浮かべて爆弾を投下する貴子。
ちょっぴりイラっときた春香は無言で拳を叩き込む。…ピンポイントにたんこぶを狙って。
「…はぅ。」
相当ダメージが残っていたのか、あっさりと昏倒する貴子を尻目に、嘯く春香。

「貴子ちゃん…。候補者は他にも居るから競争が激しいことをしっかり覚悟した方が良いよ~?
 …それに私も、今まで通りハルの傍から離れるつもりはないしね。」

新ジャンル「宣戦布告」新醤油学園野望編

99:名無しさん@ピンキー
08/05/17 22:45:50 zBstyRj0
一方、黒田夕圭の部屋の中では…。
「ともかく黒田、熱が上がってきたなら横になれ。
 さっきも解熱剤を飲む前に寝ちまっただろ?今からでも飲め。」
必死に照れ隠しをしている青山春樹。
『マズイ…。黒田が普段の3割り増しで色っぽい…。
 …風邪で弱ってるのに、不謹慎だよな、俺。』

「…うん。でもその前に、ちょっと肩を貸してくれないかな?」
「…いいけど、どうした?」
「……トイレよ。」
「す、スマン…。」

上体を起こしていた夕圭だが、そんな彼女の肩に腕を回して立たせる春樹。
当然密着しているので、彼女の柔らかい感触や匂いを普段よりも強く感じてしまう。

『黒田の匂い…。囲炉裏や豆田姉妹とは違う、女の匂いだな…。』

そんな彼の様子に、当然気づいてしまう夕圭。
「…春樹くん?…やだ。あんまり匂い嗅がないよ。…熱のせいで汗かいてるんだし。」
「あ、ああ。…身体を拭きたいなら、後でルカに手伝ってもらうか?」
「……なら、春樹くんにお願いしようかな?」
「…はぁ?」
「…春樹くんなら…いいよ。」

普段の軽い調子なら、『冗談言ってないで寝てろ』とか『さっさとトイレに行くぞ』とでも受け流せるのだが…。
妙に潤んだ瞳で見つめる夕圭に対して、春樹は適切な返事が思いつかなかった。

新ジャンル「誘う女」新醤油学園野望編

100:名無しさん@ピンキー
08/05/18 11:32:35 REOGkBrq
ハルくーーーん!!
ハルくんチャーーーーーンス!!

101:名無しさん@ピンキー
08/05/18 13:31:22 jE6i3/zz
健気クールなんてどう?


102:名無しさん@ピンキー
08/05/18 13:57:43 REOGkBrq
女「男、弁当だ」
男「弁当?」
女「ああ。恋人となったのだからな。キミの分も作ってきた」
男「あ、ありが――」

友「ヒューヒュー!健気だね、女ちゃん!」

女「うむ。わたしは男の恋人だからな」
男「……ッ!い、いいよ。頼んでないし!」
女「え……」
男「つきあうからって……余計なことすんなよな!」
女「………すまん」
男「………」
友「お、おい男」
男「いいよ。行こうぜ、友」
友「……ご、ごめんな。俺が変なこと言ったせいで」
女「いや、いいんだ。こんな人目のあるところで渡そうとしたわたしも悪い」

………………。
…………。
……。

友「あれから、一週間か……女ちゃん弁当作ってこなくなったな」
男「………」
友「お前、ちゃんと謝った?」
男「ふん」
友「お前さぁ……女ちゃんがああいう性格だってことはわかってんだろ?
  それでお前、ちょっと言いすぎだったんじゃないの?俺も悪かったけど」
男「うるさいな」
友「うるさいって、お前な」
男「うるさいってんだよ!友も!それから、女も!」

女「………!!」ビク

男「弁当!」
女「え……?」
男「作ってきてるんだろ?出せってんだよ」
友「お前、わがままだな……」
男「うるせ」
女「ばれていたんだな……」
男「ふん!毎日毎日、指怪我してきやがって。馬鹿でもわかるわ」
女「流石だな!男!さあ、食べてくれ!!」

新ジャンル「健気クール」

こんな感じ?

103:名無しさん@ピンキー
08/05/18 15:42:58 r7Jwujyb
>>102
(・∀・)イイ!!

104:名無しさん@ピンキー
08/05/18 17:58:52 snBynzbu
クールもヒートも、感情を素直にぶつけてくるってのは
相手にとっちゃ決していいもんとは限らないからなぁ……
それが、たとえ好意であれ

105:名無しさん@ピンキー
08/05/18 18:25:46 znOomp/t
児玉清でお願いします

106:名無しさん@ピンキー
08/05/18 19:34:40 o/sRZgcD
陽子が遠山理菜の部屋を立ち去ってから暫く……
布団の中から這い出た一人の少女。

「まめあね…えぐれむねのくせに…!!」

憤然とする囲炉裏真智子であった。


―布団の中に引きずり込まれた瞬間こそ、訳が分からず慌てた真智子。
しかし襲いかかった理菜が、春樹とは違うロリな感触に手を止めた所で、抜手一本で失神させていた。

『…ちゃんすです。がちゆりさんにおそわれたことにすれば…』

とっさに判断して自ら服を脱ぎ、陽子をミスリードした真智子。
しかし、ブラを投げた後の陽子の声に怒りを覚え、なんとか布団を噛んで我慢した―


「もう、がちゆりさんにようはないです。かえってぷりんとはるくんにあまえ、
まめあねに……!!」


一般的に欠点を指摘されて愉快な人間はいない。
ましてや、自分と変わらない境遇(貧乳)の相手から言われれば尚更。

「あ、がちゆりさんにまだようがありました」

真智子が手にした物は…



その日の夜、遠山家の風呂で必死に全身を洗う理菜の姿があった。

「油性マジックで落書きするか普通!!しかも胸に『がちゆりむだきょにゅう』なんて!!」

鏡を見た瞬間の理菜の驚きと嘆きの声は、辺り1kmに響いたという…


新醤油学園 青春編
「奇跡の生還」

107:名無しさん@ピンキー
08/05/18 19:37:57 o/sRZgcD
さて青山家では。

二人(主に春樹)を気遣ったルカが二階へ上がると、春樹と夕圭が肩を寄せあった場面。

「夕圭ちゃん…親しき仲にも礼儀ありよ。ハルも男の子だから、代わりにわたしが…」
「ルカ?貴子ちゃんは大丈夫なのか?」

年下の少女を気遣う春樹だが…

「…何よ、そんなに貴子ちゃんが心配?」
「は?そりゃまぁ…」
「ハルの一番は私だよ…真智ちゃんや夕圭ちゃん、豆田姉妹でもないんだから…」

ドンッ

体当たりに近い勢いでルカに抱きつかれる春樹。

「ルカ!?ど、どうしたんだよ一体!?」
「ルカちゃん…」

胸には涙ぐむ妹、右には夕圭を抱いて春樹はかなり戸惑う。
「ルカちゃん…ちょっと相談が」
「…何?」
「…ここじゃなんだから汗を拭くの手伝ってくれるかな?その時に…」
「うん…」

妹が夕圭を連れて部屋の中に入るのを見て、
『…助かった様な、残念な様な…』
そんな事を心中で考えながら一人廊下に佇んでいた。


「あのね。私は春樹くんの事もルカちゃんのことも…………(中略)
だから私達上手く…」
「それしかないのかな、やっぱり……」

ルカと夕圭の密談の内容とは一体?ナイチチな二人は激突するのか?
そして再び倒れた貴子の挽回はあるのか?


新醤油学園 青春編
「覚醒と野心 横たわるのは百合とツインロリ」

108:僕の恋人、鈴木さん(1/6)
08/05/18 23:50:43 REOGkBrq
 
ぢゅうっ、ちゅ、くぷ、づるるっ……

熊のぬいぐるみやペンギンの貯金箱などが飾ってある、女の子の部屋以外の何物でもない空間に、
その淫靡な音はまったく場違いだといつも思う。
頭の片隅でそんなことを考えるのは、もちろん鈴木さんの行為に意識を持っていかれないためだ。
まともにこの快楽に身を委ねたりしたら、間違いなく腰砕けになって
鈴木さんのなすがままになってしまうだろうから。それでは男としてあまりに情けない。
………まあ、まったくもって今さらなんだけどさ。

「ん、んふ……ふぅっ……く、ふぅぅ……っ」

ちゅ……ぴちゃ、ずるるっ……れろ、ぺちゃぺちゃ……

鈴木さんは腰に腕を回して、ほとんど僕を抱きしめるようにして、
まるで三日三晩砂漠を彷徨った旅人がキンキンに冷えたミネラルウォーターを
前にしたような勢いでフェラチオに没頭している。
そこには、窓際最後列が定位置の引っ込み思案な美術部部長の姿はどこにもない。
妖艶さだけなら三十路を過ぎた娼婦のような、でもその幼い容姿はいつものセーラー服を
纏っている少女のもので、そのギャップに夢かうつつか、わからなくなってしまう。

「………鈴木さん、すごくエッチだね。そんなに欲しかったの?」
「うん、うん……!ぷは、欲しかったよぉ……これ、さとしくんのおちんちん………ずっと、
 こうしたかったよぉ……ああ、軽蔑する?こんなの、変だよね?
 ……はむ、れろ、れも……やめられない、やめられないよぉ………!」

鈴木さんの頭に手を添えて、少し意地悪な質問をしてみた。
僕なりに必死の抵抗のつもりだったのだけど、鈴木さんは潤んだ瞳であっさりと肯定する。
背骨まで蜂蜜に漬かったような言葉に、逆に僕がくらりときてしまった。
本当に………エッチなったなぁ。鈴木さん。

いきり立った僕のモノに下を絡め、サオの根元からカリ下にかけてねっとりと唾液を絡めたかと思うと、
カウパー氏腺液と涎の混ざったソースを音を立てて啜りこむ。
じゅぽ、じゅぷるるっ、とマナーとはかけ離れたいやらしい音が聴覚さえも愛撫する。
かと思うと一度口を離し、鈴口を細くした舌でちろちろと刺激してきた。
反射的に分泌された先走り液の原液を美味そうに舐め上げ、
ぬらぬらとサオに頬ずりするように玉袋にまで舌を伸ばす。
僕の下腹部で濡れていない場所はない。滴るような鈴木さんの唾液で、どこもかしこもぐっしょりと濡れている。


109:僕の恋人、鈴木さん(2/6)
08/05/18 23:51:22 REOGkBrq
鈴木さんは学校の勉強も熱心だけど、どうもこういったことに対しても熱心なようだ。
身体を重ねるたびに目に見えて――快楽神経直撃で上達していくのがわかる。
恐るべし鈴木さん。いつも窓際で大人しくしてる女の子が
こんな痴態を繰り広げていると知ったらクラスメイトはどんな顔をするだろうか。
想像して――思考がうまく纏まらない。
かわりに、ぞくぞくとした感覚が腰の辺りに広がっていく。
射精が近いらしい。

「鈴木さん――出るよ……っ!」
「うん、出(ら)してっ!たくさん……飲ませてっっ!」

ぷぁ、と大きく口を開けた鈴木さんの顔を、僕の白濁が汚していく。
いや鈴木さんに言わせると汚しているんじゃなくて化粧をしている、
つまり綺麗にしているということらしいんだけど――こんな顔で外を出歩いたら
まず間違いなく通報されてもれなく御用になると思うよ、鈴木さん。

「ん、じゅるっ、んふ、ふふ、ふふふ……」

口に入らなかった分の精液をぬぐい、指先のそれをぺろり、と舐める。
うっとりとした妖しい微笑みで僕を見つめ、

「さとしくんの、美味しい――」

鈴木さんはねっとりとした口調で、そう言うのだった。



引っ込み思案のくせに大胆で、大人しいのに破天荒。
僕の恋人、鈴木さんはそんな二面性を孕んだ不思議な女の子だ。
恥ずかしがりやで、人前に立つと緊張で変な汗が止まらなくなるくせに学級委員長に立候補するような。
なんでも小学校、中学校と計9年間連続で学級委員長に推薦&任命されていて、
ならいっそその記録を伸ばしてやろうと立候補したんだって。
でもLHRのときあんな死にそうな顔してまで教壇に立つくらいなら
そんな記録に拘る必要なかったんじゃないかな。
まぁ、その辺はともかく僕としては鈴木さんのアンバランスな大胆さに
感謝していないこともないんだけれど。
最近、それが少しだけ不満になりつつも、ある。

僕らはまぁ、奥手だった鈴木さんがこんなになっちゃうくらいにはセックスの回数を重ねているんだけど、
その主導権を握っているのは何故かいつも鈴木さんなのだ。
僕が慣れるのが遅いのか、それとも鈴木さんが異常に性欲旺盛なのか。
とにかく、僕だって男だし?いつまでも鈴木さんにヤられっぱなしになっていてはくやしいと思わけ。
と、いうわけで反撃の機会を伺ってはいるんだけど。敵はあまりに強大で。

今日だって、突然放課後の教室で全裸になったりするから、
大慌てで服を着替えさせて近所にある鈴木さんの家に避難してきたわけだ。


110:僕の恋人、鈴木さん(3/6)
08/05/18 23:51:55 REOGkBrq
 
「ねぇ、さとしくん――セックスしていい?いいよね?するよ?」

とろり、と蕩けた目つきで、鈴木さんが僕を押し倒す。
やわらかくて濃厚な雌の匂いがする鈴木さんの力は、まったく女の子のそれそのものだ。
一応男である僕がその気になれば押しのけられないこともないだろう。
でも、僕はそれをしない。そうしたら、鈴木さんが傷つくんじゃないかとか、
そんな考えが僕の四肢を弛緩させる。
よくよく考えれば押しのけなくても鈴木さんを逆に押さえ込む手はあるな、
と僕は押し倒されてから思ったり。時既に遅いんだけど。

「は――く、ふぁあ……!」

ずにゅる、と鈴木さんの濡れそぼったそこに僕のモノが吸い込まれていく。
おとがいをそらし、大きく息をつく鈴木さん。鈴木さんはえっちだ。
えっち過ぎて恋人の僕でさえ呆れてしまうくらい。

「ん、ふぅ……っ!あ、あぁ……っ!!」

鈴木さんの身体が歓喜に震えている。
ぬらら、と鈴木さんの内側に波立つ千の襞が僕の肉僕を愛撫する。
それだけで射精してしまいそうな快感に、僕は丹田に力を込めてそれを堪えた。

「は、はいったよ?さとしくん……!」
「うん。気持ちいい?鈴木さん……」
「うん……!うんっ!うん……っ!気持ちいい……気持ちいいよぉ、さとしくん……!」

ぼたぼたと鈴木さんのしまりのない口元から涎が垂れて、僕のお腹に零れ落ちた。
すごく美味しそうなものを前にした時と同じ。鈴木さんの理性は今にも擦り切れそうで、
瞳もどこか虚ろになってしまっている。
―――そんな鈴木さんは、最高に綺麗だと思う。

「あ、はぁ、あっ、あぁっ、あ――さとしくん、動いていい?動いていい?」

がくがくと痙攣しながら僕に許可を求める鈴木さん。
僕は――わざと余裕たっぷりに笑って、首を振る。

「だめ」
「………な、や、ぁ――!!?」
「駄目だよ鈴木さん。我慢して――動いたら駄目だからね」

鈴木さんは泣きそうになっている。
騎乗位の体勢で、僕のお腹に手をついて、その皮膚に爪が食い込んでいく。
痛い。けど、これは鈴木さんが感じている無情の証だ。
鈴木さんの膣内は絶えず収縮を繰り返している。その度にざわわ、と襞が僕の陰茎を撫ぜ上げていた。
言葉にさえならない鈴木さんの代弁。
もっと、もっと、もっと気持ち良くなりたい、もっと『これ』を擦りたい、咥え込みたい。
そう、襞の一片一片が主張している。それがまた、ぞくぞくとした快感を与えてくれる。
心地いい。


111:僕の恋人、鈴木さん(4/5)
08/05/18 23:53:31 REOGkBrq
「やだ、嫌です、さとしくん、駄目だからね?わたしは、もう――我慢、できないんだから――」

鈴木さんはぶんぶんと首を振ったかと思うと、とうとう勝手に腰を動かし始めた。
ぬるる、と鈴木さんの膣内が僕の陰茎を離すまいと吸い付いて、
ぐちゅ、ぐぷ、と絶えず粘度の高い愛液を吐き出している。
入り口はきゅうきゅうと締まり、真っ赤に膨れ上がったクリトリスは小さいながらも
てらりと光って自己を主張する。上下運動だけじゃない、うねうねと腰を回転させるようにして、
単純なピストンに変化をつける。鈴木さんの上達は口淫だけでなく、腰使いも目覚しいものがあるのだ。
たいそう気持ちがいいけど、僕は呆れたように口元を歪めた。

「鈴木さん」
「あ、あ、ああぁ……!」

鈴木さんは泣きそうな顔をしている。というか泣いている。
ぼろぼろと涙を零して、僕を申し訳無さそうに見つめている。
それでも、鈴木さんは止まらない。こうしている間にも艶めかしく動き、快楽を貪っていた。
躾のなっていない、浅ましい動物のように。

「ごめん、ごめんなさい――でも、駄目だから。わたし――駄目なの。
 さとしくんがダメって言ったのに、動いちゃ、駄目なのにぃ……!!
 止まらない……気持ちいいの、止まらないよう……!!」

ぱじゅんっ!ぱじゅんっ!ぱじゅんっ!ぱじゅんっ!

鈴木さんが犬のように舌を出し、愛液と肉が叩きつけられる音を響かせて、何度も何度も腰を振る。
すでに何も考えられなくなっているようで、その動きには先程のようなテクニックも何もない。
セックスというより、交尾と言ったほうがよほど近いだろう。
自慰を覚えた猿になって鈴木さんは絶頂に向かって腰を振っている。

「あっ、あっ、あン、あ、あぁ、あっ、ああぁっ――」

――聞こえないと思うけどね、鈴木さん。
駄目だって言ったのに、勝手に動くようなえっちな鈴木さんは――
『また』、何日かお預けしないといけないよね?
そうだなぁ。今回が一週間だったから、次は―――


112:僕の恋人、鈴木さん(5/5)
08/05/18 23:54:34 REOGkBrq
 
 
「―――あ、あ、ひ、あぁぁあああああああああッッッ!!!?」


ぎゅぅうっ、と鈴木さんの膣が僕のペニスを絞り上げる。

とりあえず、触れ合いなしオナニーなしで二週間とかどうかな?と。
鈴木さんにとっては拷問と等しいことを考えながら、
僕は鈴木さんの子宮口に勢いよく精液を叩きつけていた。

 

引っ込み思案のくせに大胆で、大人しいのに破天荒。
僕の恋人、鈴木さんはそんな二面性を孕んだ不思議な女の子だ。
普段は素直なんだけど、ときどきわがままを言って僕を困らせる。
たとえば、一週間はお預けする約束なのに我慢できなくなっちゃって襲い掛かってくるとか。
いくら放課後だからって、鍵をかけたからって、教室で素っ裸になるのはどうかと思うよ僕は。
見つかったら停学どころか退学もやむなし。流石に危なかったから鈴木さんの家に移動したけど。
いや、求めてくれるのは素直に嬉しいし、そんなところも可愛いとは思うんだけどね。
でも、男の矜持として――ちゃんとリードしたいのに。
鈴木さんは、ちっとも僕の言うことを聞いてくれない。

僕の恋人、鈴木さん。

………まぁ、そんなところも可愛いとは思うんだけど、ね。



              僕の恋人、鈴木さん~新ジャンル「普通すぎる思考」妖艶伝~ 完


113:名無しさん@ピンキー
08/05/19 00:00:59 REOGkBrq
女「白の検査薬が赤に変わった!」
男「妊娠ですか?」
女「そのとぉーり!」

新ジャンル「児玉清」

114:名無しさん@ピンキー
08/05/19 00:08:43 uNx/zcwv
女「働いたら負けかなと思っている」
男「………」
女「はたらいたらまけかなとおもっている」
男「………」
女「はらたいら負けかなと思っている」
男「3000点!」
女「3000点!」

新ジャンル「素直ニート」

115:名無しさん@ピンキー
08/05/19 00:30:34 uNx/zcwv
女「格闘ゲームとかは?」
男「苦手」
女「なんで」
男「指、動かせないから」
女「あー」
男「必殺技とかさ」
女「ガチャガチャガチャッ!て?」
男「そう」
女「コマンドできない」
男「一瞬であんな複雑なコマンド、できるかよ」
女「なーる」
男「にんげん の うごき じゃねぇ」
女「わかる」
男「だろ?」
女「でも、おかしくない?」
男「何が」
女「ちょ、セクハラしてみそ」
男「いいけど」

オラオラオラオラオラオラ(効果音)!!

女「はぁはぁ……」
男「それがどうかしたん?」
女「にんげん の うごき じゃねぇ」
男「用は向き不向きってことか……」

新ジャンル「コマンド」

116:名無しさん@ピンキー
08/05/19 01:18:01 B4TpX2N7
遠山家から脱出し、青山宅のドアノブに手をかけた豆田陽子。
…しかし、後方からの闘志に反応し、身を翻す。その場に突き刺さる油性ペン…。

「このプレッシャー…。遠山?いや、違う!…囲炉裏か!!」

陽子が身構えた瞬間とほぼ同時に、咆哮しながら突貫してくる小柄な影。
「まぁめぇあぁねぇぇ!!!!さっきはよくも!!!!」

真智子の右の貫手を受け流しつつ、左方向へ飛び退く陽子。
「まさか、遠山じゃなくてアンタが来るとは!あの状況でヤツを倒すなんて、やるじゃないか!?」
逃がすまいと追撃する真智子。左正拳突きの後に右の横蹴り。
「あたりまえです!!わたしのていそうをうばっていいのは、はるくんだけです!!
 …それよりも、まめあね!!いったい、だれのむねがふさくなんですか!?」
陽子とて、黙ってやられるつもりはない。拳を捌き、横蹴りに合わせて囲炉裏の足元を狙う水面蹴りで応える。
「お前だよ!囲炉裏!!第一、小学生サイズのお前にはブラすら要らないだろ!?」
とんぼを切って回避する囲炉裏。
両者とも距離をとった状態で、口による攻防が始まる。
「しつれいな!!あなただって、にたようなものです!!えぐれむねです!!」
「バーロー!!貧乳と無乳の間には越えられない壁ってモノがあるんだよ!!お前とあたしの立ち位置はちがうんだ!!」
「いってはいけないことを……。……ぜったいに。ぜったいにゆるさないです!!!」

気炎を吐いた囲炉裏真智子…。…だが、突貫しかけた彼女の足は止まる。
同様に豆田陽子も、首は動かさずに視線を横に向ける。

「……なぁ。……遠山は確実に仕留めたんだよな?」
「…はい。…ですが、このさっきは。」
両者が動きを止める程の殺気…。その発生源に立つ、一人の少女。

「お姉ちゃん…。それにちびおばさん…。…まとめて潰してあげる。」

新ジャンル「三つ巴」新醤油学園野望編

117:名無しさん@ピンキー
08/05/19 01:20:24 B4TpX2N7
玄関前で激闘が繰り広げられている頃…。
「痒いところはありませんか~?」
「うん…。ありがとね、ルカちゃん。」
ドライシャンプーで夕圭の髪を洗いつつ、軽口を叩くルカ。
しかし、頭の中、胸の内は大いに乱れている。

気分を切り替えるために、意図的に作業に没頭する。
髪が終わったので、次は身体だ。
『やっぱり、胸、大きいな…』
自身の胸とて平均値以上。部活仲間と比較しても形も自信はあるのだが…。
しかし、この圧倒的な存在感には毎回、驚嘆する。

その胸の持ち主である夕圭の告白が、ルカの心の乱れの原因でもあるのだが…。
『私も…春樹くんが…好き…みたい。ルカちゃんと同じで…。…だから二人でモノにしない?
 決定打を出すには、あと一歩の押しが要る…。そこで二人掛かりで…ね。
 …そりゃ真智ちゃんも大事だけど、彼女の身体では春樹くんを受け入れきれない。
 …誠意の証として、これをあげるわ。…今度、春樹くんと公園に行くんでしょ?
 そこの近くにあるシティホテルの宿泊券よ。…だから、今日は力を貸して。」

そんな夕圭の生まれたままの身体を拭く春香…。大きな乳房、細いウエスト、そして女性器…。
作業が終わったところで目配せし、頷きあう。
意を決して、ルカも自身の服を脱ぎ…。…そして。
「ハル~。悪いけど、氷水を汲んできてくれない?」
夕圭との打ち合わせ通りに、春樹を呼び寄せる。

夕圭と共に、春樹と一つになる為に…。

新ジャンル「共闘の誓い」新醤油学園野望編

118:名無しさん@ピンキー
08/05/19 09:12:33 DzjfTNKw
「ちょっと其処の貴方」
「はい?」

「私、今度こちらの学園に転校してきたのだけれど…広すぎてよくわからないの。
 申し訳ないけど、案内頼めないかしら?」
「いいですよ。何処から行きま………っ!」
「ど、どうし――」

「くっ…此処にも居ないか!君、此処にちっちゃい男の子が居なかったか?!」
「ちっちゃい…?いえ、居ませんが…」
「くそっ…わかった、ありがとうっ!」

「何処だぁぁぁあああ!!蓮華ぇぇぇええええ!!!」

「…助かった…」
「貴方の事なの?」
「はい、あれは恐らく僕の事です」
「…大変なのね」
「よく言われます…」

「それでは参りましょうー」
「ええ、お願いね」


----------------------

「蓮華、見つかったか?」
「いや…何処に居るんだ…っ」
「折角今日は手錠を用意しておいたというのに…」

「先輩、何してるんですか?」
「やあエレミー。ちょっとな…あ、蓮華は見てないか?」
「蓮華?居ましたよさっき。転校してきた子の案内してますね」
「何処でだ!?」
「三階じゃないですk…ちょ、案内の邪魔しちゃダメですよー!?」
「知った事かぁぁあぁぁああああ!!」
「待ってろ蓮華ーーーー!!」

「…マズいかも……?」

----------------------------------

「ありがとう、助かったわ」
「いえ、これぐらいならお安い御用ですよ」
「貴方は…蓮華、君?」
「はい。風守 蓮華です」
「宜しくね。私は――あら?」
「………しまった!じゃ、僕はこれで…!」
「え、あ、ちょっ…」


「待ぁぁぁぁぁあああああてぇぇぇぇぇ蓮華ぇえええええええ!!」
「待てって言われて待つ人なんか居ませんよーーっ!!」

「…本当、大変なのね……」


新ジャンル「転校生といつもの一幕」

119:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:46:34 likWXBnZ
豆田貴子、又の名を新醤油学園四天王XOジャン。

まだ中学2年生でありながら四天王に抜擢されたのは、卓越した武器の使い手であり、
加えて大人顔負けの判断力と策略の深さを評価されたからである。

しかし、体力はさほど一般の少女と変わらない貴子が、何故接近戦で二人を敵に回す愚を犯したのか?


「…みんな敵…なら一人残さず潰す…!!」
どうやら陽子とルカの頭部への不意打ちが、貴子を酷く傷つけた様だ。

「貴っ!!本気かよ!?」
「まめこ…すごいとうき…いやさっきです!!」

さっきまで争っていた真智子と陽子は、肩を並べて貴子へと向かい合う。
無論本意ではないが、余りにも貴子の凄まじい気迫に押されたからである。

「…まずはお姉ちゃん…おばかな事が二度と出来ない位お仕置き…!!」

呟いた貴子の手から何かが飛んだ。

「ぐうっ!!……た、タオル!?」
水分を含んで丸めただけのタオル。それが陽子の腹に当たり、強烈なダメージを与えた。
おそらくは弩の様な物を使用したのか。
「……まめあね、まめこかなりやばいです……」
「あ、ああ…ある意味『晩御飯一週間抜き』よりヤバい……」

二人が囁いたその瞬間。貴子の姿が消えた。
「えっ…!?」
「貴がきえ…」

真智子と陽子の二人が驚いて出来た僅かな隙を、見逃すはずもなく…

バンバン!!

眉間に強烈な一撃を受けて二人は昏倒した。


「…本当なら二人とも地獄巡りのフルコース……でも」
ゴム弾銃を手に貴子は呟く。
「…私は一人残らず潰すから…こんな所で体力を…無駄にしない…」


新醤油学園 青春編
「三つ巴あっさり終了」


120:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:47:22 likWXBnZ
「黒田の奴、ルカに何を相談したんだか…氷はこの位でよしと…」
妹に頼まれた氷水を用意した春樹。
「…あれ、貴子ちゃん。大丈夫なのかい?」
「!?……春樹さん…!!」
階段をまさに今駆け上がろうとする貴子と目が合った。
「…ルカさんは?」
「黒田の部屋に…いやちょっと待って」
何かを感じとったのか、春樹は貴子に近付き、話し続ける。
「ちょっと居間においでよ、貴子ちゃん」
「…?……はい…」

ソファーに貴子を座らせると春樹は貴子の頭をじっくりと見つめる。
「あ、あの…」
「でかいタンコブができてたから心配したけど、大丈夫みたいだ」
「は、はい。どうも…」
「で。何で喧嘩したんだい、姉妹でさ?」
「……………」
まさか正直に言うわけにもいかず、貴子は黙る。
「言えない?」
「…大した理由ではないです……喧嘩…は…」
「…豆田と早く仲直りできる?」
「……はい」

貴子の返事にある程度満足した春樹。手が貴子の頭を優しく撫でる。
「!?…(///)………ごめんなさい…」
「いいさ。豆田も貴子ちゃんの事を心配してたから、すぐ仲直りできるよ」
「えっ…嘘…」
「本当さ。殴って後悔したって。謝りたいけど、許してくれるか悩んでた」

貴子の脳裏に陽子の笑顔がよぎる。うるさくて、落ち着きがない、えぐれ胸のおばかな姉。
でも自分には優しく、大事にしてくれる姉。
「…………さい」
「えっ?」
小声で聞き取れなかった春樹が聞き返す。
「…ごめんなさいお姉ちゃん、ごめんなさい、ごめんね………」
後は言葉にならず、静かに泣く貴子。春樹は優しく頭を撫で続けた……


121:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:48:26 SDe0O9BJ
おお、なんか狂乱してるな!
これぞ混沌。各職人たちGJ!

122:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:51:00 likWXBnZ
一方夕圭の部屋で春樹を待つ夕圭とルカ。
「ハル…遅いな…」
「ほんと春樹くんどうしたのかな?」
下着姿の二人が首を傾げていると……

ダッダッダッ

階段を駆け上がる音が。
「あ、来たわ」
「もうせっかちさんなんだから、春樹くんは」
しかし部屋に突入したのは招かざる客二名。
「無事かぁ!!春樹ぃ!!」
「はるくん!!……な、なんでふたりはしたぎなんですか!!」
真智子と陽子の目は驚きから疑惑、そして怒りへと変わっていった。
ちなみに二人の眉間は赤く腫れた状態だ。
「えっ…!?…あ、あは。汗かいて暑くなってさ…あは、あはは…」
「夕圭はまあいい…でなんでルカまで下着なんだか言ってみろ!!」
「…わ、私、家ではいつも下着で……」
「うそです!!」
後は坂を転がり落ちる様に、不毛なバトルが始まったのは言うまでもなし。
では春樹は何処へ?

「困った…」
ソファーで身動きの取れない春樹であった。
腿の上には泣き疲れた貴子の頭があり、シャツの裾をしっかり握られている。
「貴子ちゃん起きて…」
先程寝返りを打ってから、貴子の頬が春樹の敏感な部分を刺激している。
『耐えろ俺!!負けるな春樹!!……煩悩を断ち切るんだ!!…』

目を瞑り、必死に煩悩と戦う内に春樹は眠りに落ちていった…


しばらくして…
「…う、うん?私は……!!『は、春樹さんに膝枕されて(///)……
!!!!!…は、はるきさんの股間に顔が!!』(プシュー)……はうっ!!」
目覚めた貴子も興奮で失神してしまった。


余談ながら、不毛なバトルで風邪を悪化させた夕圭に、風邪を移された三人が完治したのは三日後だった。


新醤油学園 青春編
「うつるもの」


123:名無しさん@ピンキー
08/05/19 22:08:01 SDe0O9BJ
あー

ごめんなさい割り込んでしまいました

124:122
08/05/19 22:21:02 likWXBnZ
>>121
お気になさらず。
こっちが手間取ったせいですし。

>>117
新章ネタお願いします。

125:名無しさん@ピンキー
08/05/21 18:56:46 wb8q2Oau
新ジャンルって台本形式が基本だからか、長いの書こうとすると難しいんだよな
まあシチュ系ならそれはどこも同じかも知れないけどさ

126:名無しさん@ピンキー
08/05/21 23:08:50 rHCBAnRy
>>125
それは違うよ


127:名無しさん@ピンキー
08/05/21 23:21:34 IuWhIH5D
とある土曜日…。とある民家の玄関にて、一人の少女が一人の少年を誘う。

「えへへ…。ハル、行こ?」
「そうだな。囲炉裏に黒田、留守番頼んだぞ?」
ちなみに、彼らの父母も外出中だったりするため、そう同居人たちに声を掛ける。

そんな彼らを見送る同居人たち。
「……む~~~~~。」
「あ、あはははは。二人とも、行ってらっしゃい。」

凄い勢いで睨んでくる真智子と、乾いた笑みを浮かべている夕圭。
この状態の囲炉裏を置いていったら末代まで祟られそうな勢いではあるが…。
『二人だけで、公園に行くって約束したからなぁ…。』
もっとも先日の【貴子の看病を手伝ってもらったご褒美】という名目だけに、彼女との約束を反故にするわけにはいかない。
『そういえば、貴子ちゃんにもちゃんとお礼しないと…。
 頭撫でてるだけじゃ、不十分だよな。…あと豆田にも手伝ってもらってるしな。』
満面の笑みを浮かべる妹の顔を見ながら、もう一人の頼れる妹分、さらにはその姉の事をぼんやり考える春樹。

一方、夕圭とルカはアイコンタクトを交わす。
『ルカちゃん。できる限り、真智子ちゃんは私が抑える…。…だからGood luck!』
『夕圭ちゃん…。…ありがと。』
彼女らは、同盟の保持を選択しているようだ。
先日の【誠意の証】は、ルカの左肩に掛けられたバッグの中に厳重に収められている。
そして空いている右腕を春樹の左腕に絡ませ、幸せそうに寄り添う。

しかし、囲炉裏もそんな彼らを追ってはいけない己の事情に、改めて心で泣く。
『…囲炉裏だけ微熱が続くな。黒田も豆田も、ルカも治ったのに…。
 …黒田、迷惑を掛けるが看病頼む。お前の時ほどの熱じゃないが、何かあったら呼び戻してくれ。』
今朝、春樹によって【本日も静養】するよう通達された真智子。
…実は、囲炉裏にしてみれば、風邪など既に完治していた。
しかしながら、身体だけでなく体温まで子供規格な彼女。
加えて食事量が多く、代謝量が高い体質までが仇となってしまったようだ。
(反面、その体質ゆえに太らずに済み、さらに見た目と異なって身体能力は高い訳だが…)
それなりに楽しそうな夕圭とは対照的に、かなり沈んだ足取りで寝室へと向かう真智子。
『おのれ~~~。あいるびーばっくです!!』

128:名無しさん@ピンキー
08/05/21 23:22:16 IuWhIH5D
さらに別方向から、その玄関先の光景を苦々しげに見つめる一人の少女…。
遠山家が令嬢、理菜である。
…きつく歯噛みしているのか、唇の端からは血が滴っており、何気に鬼気迫る表情でひとり呟く。

「泥棒猫ばっかりに気を取られていたけど…。…貴女が獅子身中の虫になるなんてね、ルカ。」
先日は【仮病】という策を弄したものの、釣果は囲炉裏のみ。
挙句には誤食しかけた囲炉裏に倒され、自慢の胸に落書きされるという屈辱まで味わった彼女…。
そんな理菜からすれば、いまのルカはただただ嫉ましい。
まさに燎原の火の如く、燃え盛るは嫉妬の炎…。

そんな彼女は懐から小型無線機を取り出し、何者かに連絡を送る。
「豆田姉妹…。春くんとルカが動いたわ。」
【敵の敵は味方】
彼女たちは、一時停戦の道を選んだ。
当面の最大の障害であるルカを、全力をもって排除する…。
そしてその後は…春樹の覇権をかけてのガンダムファイト、レディーゴーである。
通信を終えた理菜は手早く身支度を整える。
飛び苦無に忍者槍、煙球に吹き矢を鞄に押し込み、目的地に向けて疾走する。
「春くん…。待っててね、今ルカから引き離してあげるから…。」

周囲の敵意に気づかず、手と手を取り合って仲睦まじく歩を進める兄妹。
そんな彼らが向かう公園正門にて、指関節を鳴らしながら待ち構えている少女。
「春樹!!ルカじゃなくてあたしと遊べ!!」
一方、茂みの中に身を潜める少女。
彼女のスコープは二人の姿を捉えている。…有効射程距離まであと150m。
「…ルカさん。…先日の借りは返す。」

公園という戦場にて、新たな戦いが始まる。

新ジャンル「総合公園の死闘 幕開け」新醤油学園野望編

129:名無しさん@ピンキー
08/05/22 21:02:31 TcZnUQze
新章期待

130:名無しさん@ピンキー
08/05/22 23:54:02 IDj5j6Lc
女「おとこくんのばか!!おとこくんなんてだいっきらい!!」
男「ぐすっ…ぐすっ…」
女「えっ!?な、なかないでよもー。……ほら」


男「学校行くぞ。ほら…起きろ」
女「わ、私一人で遅刻せずに学校行けるわよ!!幼馴染みだからって、馴れ馴れしくしないでよ!!」
男「はいはい」


男「ほら、式始まるぞ。いい加減化粧やめとけ」
女「わ、私は別にアンタと結婚したいわけじゃないんだから!!
け、結婚しないとお腹の子供が可哀想だし…アンタを野放しにできないし!!」
男「はいはい」


男「結婚10年目か、ほらこれプレゼント」
女「!!…う、嬉しくなんかないんだから!!」
男「涙流して喜んで…」
女「こ、これは…汁よ!!涙じゃないんだから!!」
男「はいはい」


男「先に逝かせて貰うよ…今まで有難う…」
女「…馬鹿、何で先に死んじゃうのよ…」
男「はは…ずっと楽しかったよ…君がいて」
女「……私は…」
男「楽しくなかった……かい?」
女「…楽しかったわよ」
男「……ははは」
女「な、な、なんで笑うのよ!!たまには私だって!!………男?…男!?………返事してよぉ!!」


旧ジャンル「ツンデレきれなかった女」


既出かもしれんが…

131:名無しさん@ピンキー
08/05/23 18:28:21 BBa6bcxG
女「おっ、男くんっ!」
男「ああ、女ちゃん。おはよう」
女「おはよう……はっ!ダメだからね!そんな笑顔でわたしを懐柔しようとしても!」
男「怪獣?」
女「ああっ!きっと漢字を間違ってるっ!訂正したいけどダメだからね!つーん」
男「なに言ってるかわかんないけど、学校行こうよ。もうこんな時間だし」
女「い、いちいち言わなくてもわかってるもん!ついてこないでよ!」
男「え?いつも一緒に登校してるじゃん。一緒に行こうよ」
女「だ、ダメなのっ!男くんなんか、嫌いなんだからねっ!」
男「……………」
女「………………?」
男「……………………ガフゥ」
女「男くーーーーーん!!」
男「女ちゃんに嫌われた女ちゃんに嫌われた女ちゃんに嫌われた女ちゃんに」
女「ち、違うの!これはツンデレで……ごめんね!ごめんね男くん!大好きだから!
  アナタノコトガー!チュキダカラーーー!!」
男「最期に……その言葉が聞けてよかっ………ガク」
女「男くーーーーーーーーーーーん!!!!」


友「遅刻するぞ」


旧ジャンル「ツンデレきれなかった女」

132:名無しさん@ピンキー
08/05/23 18:54:37 BBa6bcxG
『立て逃げだー!立て逃げだ出たぞー!』

女「フフッ、探してもムダよ。のろまな警察さん、貴方たちなんかに捕まる私じゃなくってよ」

男「………それはどうかな」

女「誰ッ!?」
男「やはり来てしまったんだな。立て逃げ……いや、女!」
女「刑事さん……いえ、男くん」
男「何故?何故キミがこんなことを」
女「女には秘密があってこそ。それを無理に訊くのは無粋というものよ」
男「………………」
女「でも……そうね。フフ、私を捕まえられたら、教えてアゲル」
男「今話すことは何もないということか。いいだろう。ならば――ここで逮捕だ、立て逃げ!!」
女「ゴメンだわ。立てて逃げることこそ私たちの妙技。その真髄、身をもって知るがいい!」

男「うぉぉーーーッ!!」
女「たぁぁーーーッ!!」

………………
…………
……

女「それじゃあね……男くん。また……どこかで」
男「ま、待てッ!くそッ!いつか、キミを捕まえてみせる!必ず……!」
女「………………」

    ―――そう、楽しみにしているわ―――

男「………」
 「刑事殿ーッ!ご無事ですか!?………ハッ!そのチンコは!」
男「ああ。見事に勃てられたよ。完敗だ……僕の」
 「しかしまだ遠くには行っていないはず!刑事殿はそのチンコでは走れますまい、休んでいてください!」
男「ありがとう。じゃあ、任せる」
 「はッ!」

男(………………)
男(……………………しかし、彼女が言っていた……『私たち』とは……?)
男「まさか、彼女の他にも立て逃げがいるというのか……?」

?『相変わらず甘ちゃんだなぁ……ねぇ、お姉ちゃん?』

To Be Continued...?

新ジャンル「立て逃げ」

133:名無しさん@ピンキー
08/05/23 19:05:46 fb9LspDt
>>130
ちょwww
汗じゃなくて汁なのかよwwwww

最後はホロリとくるな。ポロリじゃないぞ。

>>131
冷静な友にルネッサーンス!

>>132
最初「スレでもたて逃げするのか?」と思ってたら・・・w

134:名無しさん@ピンキー
08/05/23 20:02:32 BBa6bcxG
男「枕返し、という妖怪がいます」
女「えー……モノの本によると、ヒトが眠っている間に寝室に忍び込んで
  枕をひっくり返す悪戯好きな妖怪……とのことです」
男「そう!そして俺様はその枕返しの孫!妖怪・布団返しだァーーーッッ!!」
女「はぁ」
男「なんだその薄いリアクションは!もっと怖がれよ!」
女「いやぁ……具体的に何するひと?」
男「名前の通りさ。眠っている間に布団をめちゃくちゃに乱しておく。朝起きたら
  布団が足元でくちゃくちゃになってることあるだろ?あれは寝相が悪いんじゃない。俺の仕業だ」
女「へー」
男「どうだ!恐ろしいだろう!!」
女「別に……迷惑っちゃあ迷惑だけど恐ろしいかって言われたら………ん?」
男「……………どうした?」
女「枕返しの布団版っつった?」
男「ああ」
女「眠っている間に寝室に忍び込んで、布団を乱す?」
男「ああ」
女「昨日の夜、あたしんち来た?あたしの部屋入った?夜に。夜中に、女の子の部屋に」
男「ああ。そうそう、寝るときもブラをつけていないと形が崩れるそうだぞ?」
女「トェェェェイ!!」
男「痛い!!」

新裏ジャンル「妖怪」

135:名無しさん@ピンキー
08/05/23 21:18:43 fb9LspDt
ただの不法侵入者じゃねえかw

136:名無しさん@ピンキー
08/05/23 22:21:43 1s4wzFZE
「えへっ…ハルと二人でお出掛けなんて、久しぶりだね。天気も良いし」
「ああ。本当だ」
腕を組み、晴れた休日の下を歩く青山兄妹。
彼らを知らない人間が見たら、83%の確率で『バカップル』認定される仲良さげな二人である。

春樹の左腕はルカの右腕に抱えられており、そこから伝わってくる感触が。
『ルカ……胸が当たってるんだが…』
勿論ブラコン妹はわざと当てているのであって、抱える腕には力が篭っている。
『うふっ、ハルったら意識してる…まずはここまで順調ね』


○○市立総合公園。
そこは広大な敷地内に豊かな緑と綺麗な水辺を持つ、近隣でも有数のデートスポット。
だが、そこに待ち受ける刺客の影が。
「…しかし弱った。相手がルカだから、本気で殴る訳にもいかねぇ…」
「………」
小型無線機で会話をする陽子と貴子の豆田姉妹。
「貴、とりあえずあたしは足止めだけでいいんだな?」
「…お願い。私が麻酔銃で狙撃するから…」
豆田姉妹と遠山理奈の共同作戦とは、

1.陽子が春樹を足止め
2.貴子がルカを麻酔銃で狙撃する
3.デートを中断させ、春樹とルカは青山家へ戻る
4.陽子、貴子、理奈の三人で決闘し、勝者が…

という物だった。

「ま、遠山にはこの前の借りもあるしな。後で全てのケリを!!!!」

137:名無しさん@ピンキー
08/05/23 22:23:57 1s4wzFZE
しかし熱く闘志を燃やす姉とは対照的に、貴子は疑惑を抱いていた。
『…遠山理奈。彼女の最も得意なのは、地形的な利点を生かした強襲……この公園では不利?』
『…もし私が彼女なら…まず私がルカさんを攻撃した直後に私を無力化させ、後でお姉ちゃんを…?』
『…彼女を信頼できる?……無理。できない…』

貴子の中で一つの決意が固まった。
『…まずは彼女から』


「真智ちゃーん、ちょっと早いけど朝のおやつ…………あれ?」
夕圭がケーキとココアを持って真智子の部屋へ入ると、ベットで大人しく
寝ているはずの真智子の姿が見当たらない。
「まさか…春樹くん達の後を!?……抜け駆けな……じゃないルカちゃんの邪魔をさせる訳には!!」
慌てて身支度を整え、青山家を飛び出す夕圭。
しかし………

「ふにゃあ…はるくんのいいにおいですぅ」
当の真智子は春樹のベットに潜り込み、至福の時を味わっていた。
暫く掛け布団にくるまって、ゴロゴロと転がって楽しむ状態が続いていたが。
「なんだか…ねむく…」
やがて聞こえる静かな寝息の音。やはり体調は万全ではなかった様だ。


遠山理奈は疾走する。
『今度こそ全ての障害を乗り越えて、私と春くんはひとつになる!!』
ただその一念だけを胸に抱きながら。


新醤油学園 青春編
「総合公園の死闘 開始5分前」

138:名無しさん@ピンキー
08/05/23 22:26:36 1s4wzFZE
「着いた…さて…」
驚くべき足の早さで、遠山理奈は青山兄妹の訪れる入口とは別の入口に到着した。
「…豆田の姉は馬鹿だけど実力は確かだし、裏表は無さそう……ね。
となると警戒すべきは…妹の方。あと、ここに来るか微妙だけど…」

理奈の脳裏に二人の少女が浮かぶ。
「囲炉裏真智子と黒田夕圭……囲炉裏には恨みがあるけど…」
以前、訳の分からない痴女から夕圭には助けて貰った恩がある。
「…あの爆乳女…か」

道を急ぐ夕圭。
『真智ちゃんの事だから一直線に春樹くんへと向かうはず』
『しかし、私まで姿を現せばルカちゃんとの約束を破る事に…』
『事情からいって豆田姉妹には頼れないし、チーマージャン(芝村)は捕まらない…』

夕圭が考えている内に、公園が見えてきた。
しかし…

「…やはり来たのね」
「!?…遠山理奈!!『迂濶だわ…気配に気付かないなんて』」
夕圭の前に現れた理奈。
「…正直言えば、今貴女とは戦いたくはない。今日の私の敵はルカだけ」
「それは…有難いけど無理なの。私は同盟相手を裏切る趣味はないから」
「残念ね、交渉決裂なんてさ。仲良くなれたかもしれないのに」

口振りとは裏腹に、戦闘体勢に入る理奈。
「悪いけど、全力でいかせて貰うわ。私の敵は他にいるし…決着をつける相手もいるから」
「……私もやらなくちゃいけないのよ。真智ちゃんを止めないと!!」
夕圭も同じく戦闘体勢を取る。
『私達の幸せの為、今は遠山理奈を!!』


「ハルぅ、ほら公園だよ。早く入ろっ」
「おいルカ、そんなに引っ張るなよ…」
青山兄妹が公園まで10mの距離に近付いた。
入口の陰にいる陽子、更には茂みに潜む貴子にも、声がはっきりと聞こえる。
「(小声で)遠山は来ねえが…仕方ない。貴、頼んだぜ」
「…任せて」
貴子の目は、スコープ内のルカに注がれていた。
「……グゥレイトォ」
狙撃の際の祈りの言葉を口にし、引金へ指が触れる。
『…一発で仕留める』

新醤油学園 青春編
「総合公園の死闘 開始5秒前」

139:名無しさん@ピンキー
08/05/23 22:54:10 1s4wzFZE
女「コスプレHってあるじゃない」
男「べふっ!!…いきなり何を言い出す!?」
女「いやね、考えてみたら服装に興奮するのか、それとも着た人間に欲情するのか。
はたまた非日常性のシチュに萌えるのか?」
男「つまんない事をまた突き詰めるなぁ…」
女「最近、分析癖がついちゃってね。自分でも困ってるのよ」
男「…やってみるかw」
女「もう好き者なんだから!!男くんのエッチ!!」

男「とは言えウチにそんな衣装はなし…」
女「…これは?」
男「……学ラン着てやおいなんて俺は嫌だ」
女「どうしても?」
男「相手が女でも俺のナニが勃たねぇよ…」
女「あ、大丈夫よ」
男「?」



女「もうお尻弱いんだから…男くんてばぁ」
男「姉さん…俺…もうお婿行けないよぉ…」

新ジャンル
「アナリスト 痛(ツウ)」

140:名無しさん@ピンキー
08/05/25 00:59:46 WL4IjD/h
女「ワンクリックで助かる命か……」
男「ん?なんだそれ?」
女「あー、何でもワンクリックで発展途上国の子供にワクチンをって。……やろうかな?」
男「……あんまり勧められないな。詐偽の可能性もあるし」
女「そうか……」
男「なら自分で募金しろよ。そっちの方が確実で実感も湧くだろ」
女「そうだね。……じゃあ男も協力して」
男「うん、何を?」
女「男の特徴を考えて………うーん………」


男友「…でエッチの度にワクチン一回分の金額?お前も苦労するよなw」
男「ああ…」
男友「結局、幾ら募金したんだよ」
男「……女に感謝状と手紙が来てな」
男友「おう?」
男「ざっと1万通程」
男友「お前凄えぇ!!!!」


新ジャンル「ぼきん」

141:名無しさん@ピンキー
08/05/25 12:21:34 H6tQzwOS
安すぎるwwwww
男も男で鬼畜すぎだろww

142:名無しさん@ピンキー
08/05/25 20:08:28 2LF7xeFh
セックス1回で救える精子がある

143:名無しさん@ピンキー
08/05/26 22:02:58 v2vUgavp
セックス一回で生まれる生命もある

144:名無しさん@ピンキー
08/05/26 23:55:45 EnSJ2q37
セックス1回では収まらない性欲がある

145:名無しさん@ピンキー
08/05/28 01:05:02 wqQgQYV0
男「この世には音読すると死んでしまうという詩があるらしい」
女「あー、聞いたことある」
男「聞いたことあるの!?」
女「話に、ね。実際詩を聞いたって意味じゃないから」
男「そっか。セーフ」
女「セーフ」
男「で」
女「で?」
男「なんだっけ」
女「何が?」
男「タイトル」
女「詩の?」
男「詩の」
女「………あー」
男「ロ……ロミオ?」
女「いや、そんな煙突掃除でオコジョを相棒にしてる主人公みたいな名前じゃなかったと思う」
男「アミノ?」
女「人間に不可欠な栄養素っぽい名前でもなかったよ」
男「ドミノ?」
女「あー近い!限りなく正解に近いブルー!でも違う!もっと、こう……苗字っぽい名前!」
男「鈴木」
女「違う!遠い!天体に例えると地球と月だったのが地球とイクシオンくらい遠のいた!」
男「イクシオンとは太陽系で冥王星よりさらに遠いところにある星のひとつです」
女「……っていうか、正解思い出したから言っちゃっていいかな?」
男「だめ」
女「………なんで」
男「こわい」
女「………」
男「………」
女「トミ」
男「わー!!」

新ジャンル「トミノ」

146:名無しさん@ピンキー
08/05/28 01:28:21 wqQgQYV0
?「ぉぉぉおおおおおおお」

男「………」

?「にぃぃぃいいいいいい」

男「………」

?「ちゃぁぁぁぁああああん」

男「………ん?」

?「お兄ちゃんっっっ!!!!」
男「ゴふッ!!!?」
?「うわぁ!ほんの数十メートルから助走して抱きついただけなのにお兄ちゃんが死んだ!
  弱い、弱いよお兄ちゃん!これがわたしのお兄ちゃんの姿か!」
男「げほ、げほ……なんだ、誰かと思ったら女か。何?」
女「ううん、別に。用はないんだけど」
男「用もないのに人の腰にタックルしないように」
女「狙ったお兄ちゃんは逃がさない!」
男「俺限定かよ」
女「だって他の人だったら、死んじゃうじゃん!」
男「そして殺す気か!」
女「お兄ちゃんは死なないわ。わたしが守るもの」
男「今しがたお前に襲われたんだが」
女「じゃあ凶悪犯のわたしは捕まえなきゃ」
男「………」
女「お兄ちゃんが!」
男「だが断る」
女「なんと」

新ジャンル「ロケット少女」


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