キモ姉&キモウト小説を書こう!Part10at EROPAROキモ姉&キモウト小説を書こう!Part10 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト350:名無しさん@ピンキー 08/05/03 18:45:00 skEYzD2N 支援支援。 351:__(仮) (11/19) 08/05/03 18:45:09 LqeH/Rz9 しかし、水無都冬真は禁忌を使った。 椿は、なによりそれが許せなかった。腹立たしかった。 そして、なにより悲しかった。 如月秋巳は、水無都冬真を信じたのだ。目の前の椿よりも。 それは、水無都冬真が秋巳にこれから起こることをある程度『予言』し、それがそのとおりになることで、 秋巳に信じさせるという策略を使ったこともあるが、それでも秋巳は水無都冬真を信じたのだ。 普段、なにも起きていないときに、水無都冬真が椿の真意を推測で話したとしても、秋巳は信じなかったであろう。 椿に問うことなどしなかったはずである。 現に、二日前の夕焼けに赤く染まった学校の屋上で、水無都冬真がその話を持ちかけたとき、秋巳は最初信じなかった。 信じる信じないの話どころではなかった。水無都冬真がおかしくなってしまったのだろうかとさえ、思ったのだ。 それでも、水無都冬真は懇願した。 いまは、信じてくれなくてもいい。 それでも、如月椿はきっと近いうちに変わるはずだ。それがどう変わるかまでは自分には言えない。判らない。 ただ、秋巳、おまえには絶対そのときが判るはずだ。 そのときに、おまえは訊ねてくれ。それが如月椿の望んだことなのか、と。それで、如月椿の真意が判るはずだ。 自分の想像が間違っていたら、鼻で笑ってくれて構わない。 それでもここは、自分を信じてくれと。 それから、事は、水無都冬真の予言通りに進み、秋巳は疑念を強め、一番効果的な――椿にとっては、 なによりも致命的な――ところで、椿に問うた。 すべては、椿の思惑なのか、と。 そこで、椿は終わっていた。 水無都冬真だけでなく秋巳にも白を切れば、この場を乗り切ることは造作もない。 けれど、椿にその選択肢はなかった。 秋巳に虚言は吐けない。秋巳を騙すことはできない。椿には、秋巳に話さないという選択肢はあっても、 秋巳に虚を述べるということはしない。 秋巳に深い疑念を抱かれた時点で、椿は終わりであったのだ。 椿自身気づかなかった彼女のアキレス腱を水無都冬真は攻めたのだ。 水無都冬真は、如月家の門を潜ると、秋巳と椿ふたりの元へ寄る。 「そういうことだ。秋巳。椿ちゃんのさっきの言葉は、過去のトラウマが蘇って おかしくなったからじゃ、ない。おそらく、もともとの彼女の想いなんだろう。 だろう、椿ちゃん?」 「…………」 水無都冬真が椿に訊ねるも、椿はなにも応えない。 「俺が、まえに話したように、その『過去』すら、おそらく彼女が引き起こしたもの……。 これは、完全に俺の推測だがね。いまとなっては、なにも確かめようがない」 「でっ、でもっ! あのとき椿も僕も小学生だったんだ! そんな子供に――」 「そんな子供に、あんなことを引き起こさせることはできない、か。たしかに、秋巳、 おまえの父親を殺したのは、おまえの叔母さんだろう。警察もそんな無能じゃない。 でも、その叔母さんが動いたきっかけは? もしかしたら、椿ちゃんとは関係なく 積もり積もった鬱憤があのタイミングで爆発したのかもしれない。 こんなことおまえに言いたかないが、起こるべくして起こったのかもしれない。 でも、重要なのは、そのときの椿ちゃんの意思がどうあったのか、だ」 「だいたい、そのあと、椿は母親に虐待されたんだぞっ! 冬真は、椿が自分でそんなことを望んでいたって、思ってるのか?」 秋巳は、必死で水無都冬真に反論する。自分が取り返しのつかない決定的なミスを犯してしまったことを隠すかのように。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch