キモ姉&キモウト小説を書こう!Part10at EROPARO
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part10 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:21:58 pqYxYpfR
■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。

SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません

3:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:23:56 pqYxYpfR
■誘導用スレ
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 48章
スレリンク(eroparo板)
ヤンデレの小説を書こう!Part14
スレリンク(eroparo板)
いもうと大好きスレッド! Part4
スレリンク(eroparo板)
お姉さん大好き PART5
スレリンク(eroparo板)


4:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:24:32 pqYxYpfR
とスレの番号間違えたPart11じゃん・・・

5:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:29:46 MOjNOhtn
さーせんw

6:名無しさん@ピンキー
08/04/16 20:10:48 HpGd4Q2J
双子の妹ですね

7:美咲の闘い
08/04/16 21:20:16 J98ChhrO
1乙です。

短いですが、投下します。

8:美咲の闘い
08/04/16 21:21:50 J98ChhrO
 「こ、こは…どこだろう…?」
 琢磨が目を覚ましたそこは、何もない、ただ真っ白なだけの、部屋の中だった。

 とにかく、周囲の様子を詳しく知ろうと、体を動かした時、
 「いてっ!」
 と、思わず口にでるような痛みに襲われた。

 気付けば、ロープのような物で両手両足は固く縛られており、芋虫のようにしか動けない様にされていた。

 更に体の何箇所には青痣が出来ており、中には出血している箇所もあるほどだ。

 「いてぇ…」
 気付いた痛みに耐えながらも、その痛みのおかげか、琢磨は不思議と落ち着いた思考で、現在の状況を考える。

 両手両足を縛られ、見知らぬ場所に監禁されている事実、
 これを普通に考えば、誘拐された、と言う簡単な答えが出るだろう。
 「でもなあ…」
 その答えに行き着いた琢磨は、小さく首を傾げた。

 琢磨の家はあまり裕福な方ではない。
 両親の保険金と親戚からの僅かばかりの援助、
 それでようやく生活が成り立っている状況だ。
 琢磨自身にしても、元々は就職希望(姉の強固1反対で断念したが)だったぐらいだ。

 誘拐の犯人が、特に下調べせずに実行した可能性もない訳ではないが、
 それでも、金銭目的の犯行で琢磨を狙う可能性は低そうだ。

 「畜生!」
 「何なんだよ、一体全体よ!」
 身動き出来ない体で、唯一に自由な口を使い、やけくそに叫ぶ。


 そんな琢磨の声に答えるかのよう、
 「罰…、それが的確かな…」
 と、深く暗く、それでいて澄んだ女の声が聞こえてきた。


9:美咲の闘い
08/04/16 21:23:28 J98ChhrO
 声の主は確かに女性だった。
 それも、男なら誰でも振り返るのではないか、そう思える程に、可愛らしい女の子だ。

 ただ、その目は敵意と憎悪に満ちていた。


 「だ、誰、君?」
 困惑と混乱の中、上手くまとまらない思考の中で、琢磨が怯えた声を上げる。

 そんな琢磨の声が相手の神経を逆なでしたのか、相手の目に宿る負の光りが強さを増す。
 そして、パチン、と乾いた炸裂音が部屋にこだました。
 一瞬、琢磨は何をされたのか、理解する事が出来なかった。

 「なっ…」
 自分の頬が張られた事に気付いた琢磨が、何か声を出そうとしたが、
 その声は女の
 「黙れ!」
 との一喝で塞がれた。

 「口を聞くな!」
 剥き出しにした憎悪を隠そうともせず、女が怒鳴る。


 ”俺は一体、何をしたんだろう…」
 女から発せられる異様なまでの殺気を嫌でも感じてしまい、巡らない思考の中で、琢磨は考え込む。

 「貴方には分からないだろうね…」
 琢磨の思考を読み取ったのか、
 女が不自然なほどに口を歪めながら言う。


 確かに琢磨には分からない。

 不動琢磨、その自分という存在が、
 この目の前の女、女子高生にどれだけの苦痛と我慢を強いてきたかを、

 積もり積もったその感情の狂気を。



10:美咲の闘い
08/04/16 21:27:31 J98ChhrO
 
 美咲はその日、意味もなく不安だった。

 大学での講義中もバイトでの仕事中も、
 ずっと琢磨の事が頭から離れなかった。

 家路に着きながら、美咲は、
 「たっくん分が不足してるんだなあ」
 自分の不安に自分で理由を付ける様に呟く。

 その後、自分を景気付けるよう、
 「今日はたっくんが料理当番なんだから!」
 と言って、嬉しそうに顔を綻ばせた。


 琢磨が家事を教えて欲しいと言った時、美咲は躊躇した。
 それが自分から離れていく第一歩になってしまうのではないか、
 そう思えたからだ。

 結局は琢磨の熱意に負けて教えてしまったのだが、
 今は何も後悔をしていない。

 教えてる時は付きっきりで側にいれたし、
 今日の様に料理当番の時など、
 上手く出来たか、不安そうな顔をして、自分を見る顔は、美咲の何かを刺激するのに充分過ぎる快楽だ。


 「たっくんも大人になってきちゃったからな」
 美咲が嬉しそうに淋しそうに呟く。


 最近の琢磨は確かに変わり始めてきた。
 一人称を僕から俺へと変えたり、タバコや酒にも興味を持ち出したり、
 美咲が”たっくん”と呼ぶのを嫌がったり、
 確実に、反抗期を経て大人になる階段を上っている事が良く分かる行動を取っている。

 それでも美咲は、それを喜ぶだけで、不安は抱かない。

 琢磨にとって自分は唯一の肉親であり、掛け替えのない存在だという自負があるから。
 それは自分にとっての琢磨が、最愛の弟であり、
 唯一の男性である、
 それと同一であると考えているから。


 「今日は食事のお礼にハグでもしてあげようかな」
  美咲が知り合いに見せられない顔で呟く。

 自分の女性を意識させたハグ、

 それで大人になってきている琢磨が欲情したらどうしよう、
 その前に自分が耐えられるかな

 幸せな妄想で頭を占めながら、美咲が足を早める。

 美咲にとって琢磨は全てである、
 性欲も含めた。


 自然と早くなった足取りのまま、美咲は帰路を進む。


11:美咲の闘い
08/04/16 21:31:03 J98ChhrO
投下終了です。

桜の人や監禁トイレの人などを全裸で待つ作業に戻ります。


12:名無しさん@ピンキー
08/04/17 04:49:37 c7ns8fAI
>>11
GJ。次も頼むぜ

桜の人ってなんの作品かしらないけど、監禁トイレの方はなつかしいな。

13:名無しさん@ピンキー
08/04/17 22:17:21 Cwzwp5wE
続きに期待

14:名無しさん@ピンキー
08/04/18 09:00:45 TxF3+Amu
>>12
桜の網

15:名無しさん@ピンキー
08/04/18 17:18:52 7nOasKuH
確かにどちらも気になるな。早くみたいなぁ

16:名無しさん@ピンキー
08/04/19 18:46:40 T9bckoWI
弟くんはお姉ちゃんにひどいことしたよね(´・ω・`)

17:名無しさん@ピンキー
08/04/19 20:33:49 Op/FUTyL
だから弟くんはお姉ちゃんにはぐはぐされなきゃいけないよね(´・ω・`)

18:名無しさん@ピンキー
08/04/19 20:37:01 v0JaT3vt
今弟くんはお姉ちゃんにはぐはぐされてるんだから他の女のことなんか考えちゃダメだよ(´・ω・`)

19:名無しさん@ピンキー
08/04/19 20:54:45 TPu6YOZn

ハグハグと、弟の肉を咀嚼しながら呟く姉であった

20:名無しさん@ピンキー
08/04/19 20:56:22 +FyGWoH5
他の女のことなんか考えちゃったらおちんちん生殺しだよ(´・ω・`)


21:名無しさん@ピンキー
08/04/20 01:56:59 tfIrHE54
おかえり、弟君。ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?(´・ω・`)

22:名無しさん@ピンキー
08/04/20 02:24:33 g/S3anV1
全部幼馴染と済ましてきたから

23:名無しさん@ピンキー
08/04/20 05:55:25 Poqyf87h
えっ? ふふっ……そっかぁ。あの雌豚、まだ諦めてなかったんだぁ……
仏心で見逃して上げてたの、にっ…………殺してやる。
はぁあははぁぁぁぁぁぁッ!! 殺してやるわ雌豚ぁッ!! ( ′・ω・')

24:名無しさん@ピンキー
08/04/20 06:02:01 AoDvMAMj
行ったかしら・・・?
あの糞姉、あまったるいったらありゃしないわ・・・
あいつがあの女を殺してくれると思っていたのに、いつまで経っても動こうとしないで。
役立たず!

もういいわ、私があんたもあの雌犬共々始末してあげる。
お兄ちゃんはあたしだけの物なんだから。
私より5年も長く生きてるんだからもういいでしょ、ね?

25:名無しさん@ピンキー
08/04/20 09:34:36 1yaWRNnL
なにこの流れ?昼ドラ?

26:名無しさん@ピンキー
08/04/20 10:33:41 aLyIs724
あははっ♪雌豚が死んじゃったぁ♪……首を締めたらブヒブヒ言ってホント豚みたいな最後だったわ
弟君に近づかなければ死ぬこともなかったのに………馬鹿な女。
弟君は優しいから雌豚が死んでも悲しむんだろうけど……待っててね弟君。お姉ちゃんが慰めてあげるからね(´・ω・`)

27:名無しさん@ピンキー
08/04/20 10:46:57 3zh2gO4t
ふふっ…糞姉が雌豚の首をひねってるシーン、ばっちり撮影したわ。
あとは、これを警察に送りつけて、お兄ちゃんはあたしだけのもの♪

28:名無しさん@ピンキー
08/04/20 11:30:10 1XEz4lx3
おいおい、糞姉って(^^;
姉妹で仲良く半分ずつわけあえよ(^^;

29:名無しさん@ピンキー
08/04/20 12:27:12 DuMns84d
(´・ω・`)←こういうキモ姉のSSが読みたいな

30:名無しさん@ピンキー
08/04/20 13:24:06 1XEz4lx3
(´・ω・`)←主人公

(`・ω・´)「監禁されてるけど逆らって外出してみるよ!」
キモウト「お兄ちゃんどこに行くのかな?」
(´・ω・`)「トイレ」

31:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:16:23 +ZRNhlyH
最近はSSで>>22みたいに、思いっきり死亡フラグ立てる言動ってあんまりないよね。
キモ姉妹の逆鱗に触れる行動・言動をこれでもかと繰り返す、兄弟or泥棒猫の話が読みたいよ。

32:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:19:14 qPNikOMS
>>31
一場面でこれでもかと繰り返して、次のシーンで死体が転がるのか
あるいは、何度となく逆鱗を蹴飛ばしても、何故か生き残るのか…

33:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:25:06 4UB1RnM4
>>30
なんかコレ思い出した。TOLネタ

(゚Д゚) 我はメルネス、陸の民を滅ぼす~
(`・ω・´) 大切なのはシャーリーさ!
(*´∀`) お兄ちゃん…
( ゚Д゚) 騙されるな、そいつはヴァーツラフの手下だ
Σ(゚Д゚;) 本当なの?お兄ちゃん?
(´・ω・`) ……うん…
(゚Д゚;) お姉ちゃんは知ってたの?
(´・ω・`) ……うん…
ヽ(`Д´#)ノ ウワァァンぬっ殺してやる!大沈下起こしてやる!

確かこんなんだった

34:名無しさん@ピンキー
08/04/20 16:07:47 TX/cIHvp


35:名無しさん@ピンキー
08/04/20 16:27:25 lf+yLCw0
>>31
そういうのは耐え忍ぶ系のキモ姉・キモウトが合うと思う
彼女とのノロケ話を暗い顔して聞きながらどんどん病んでいくのとか

36:名無しさん@ピンキー
08/04/20 18:15:17 3JgFeINN
レジェンディアネタならこんなのがあったな



私、頑張ったよ。
一生懸命、頑張ったんだよ。
あのね、テルクェスをマスターしたの。
はじめて蝶々の形のテルクェス出したの。
だってお兄ちゃんにね、きれいだな、すごいなって
褒めてもらいたかったんだもん。
でもね、お兄ちゃんお姉ちゃんばっかり見てるの。
私のテルクェス見てすぐ『ステラも出せるのか』って、
どうしても見たいんだって。
お兄ちゃん、お姉ちゃんのテルクェスのほうが
私のより興味あるって。
仕方ないから、腕に抱きついてこういったの。
練習して、もっと大きいの見せてあげるって…でもね……お姉ちゃんのは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水舞の儀式、やっぱりお姉ちゃんに・・・
それでも、がんばって告白したの。
でもダメだった!お姉ちゃんがって又言うの!
私だってこんなに頑張ってるのに!!
私だってこんなに強いのに!美しいのに!
違うわ、私が一番なのに!
他の誰でもない私が一番なのに!
なぜそれがわからないのよ!何でそれに気づかないのよ!
私が何かいけないの!?ううん、違う!
私が間違うはずは無いもの!
私は正しい私は至高私が女王私が中心! 世界は私のためにあり
私は世界を意のままにする!
それに気づかないとはあわれな奴らだ
だが施しをくれてやろう!そこにならべ!
刻んでやる心と体に
未来永劫忘れることがないようにな
鞭がいいか?それとも火あぶりか!そうら
ローソクだそうだそれでいい! 跪け足をなめろ這い蹲れ服従しろ!それでいい
それが貴様の正しい姿だ!ゴミのようだな
といえば誤りだ
ゴミそのものフナムシそのものだ!
そんなに興奮するとはまさに最下層だな
しかしそれでよい!
私をあがめるのが生けとし生ける者すべて
の正しい姿なのだ!
さあついてこい支配しつくしてやるぞ世界の全てをな

37:名無しさん@ピンキー
08/04/20 18:29:36 wVfOtRyo
途中から豹変しすぎだろ

38:名無しさん@ピンキー
08/04/20 18:48:06 aLyIs724
レジェンディアのシャーリーは…
まず前提として兄と姉は両思いなんだが
姉が死んだ直後に兄に告白→断られたから人類みんな殺してやる→兄に必要だと言われたから人類抹殺やーめた
→兄と姉が自分の知らない秘密を共有してた!!人類なんかやっぱり滅ぼしてやる!→人類抹殺は止められたけど兄と一緒にいられる、あはは

というとんでもっぷり、もう一人人類抹殺をしようとした奴も倒した直後のEDで握手をしてるしあの世界の人は心が広すぎる

39:名無しさん@ピンキー
08/04/20 19:14:14 UcrLSDdr
明日、レジェンディア買ってくる
他にもキモウトとまではいかないが、家庭用ゲームでブラコン以上キモウト以下のゲームを知っていたら、教えてくれないか?

40:名無しさん@ピンキー
08/04/20 19:31:09 mOOmy2sl
ウィッシュなんかどーよ

41:名無しさん@ピンキー
08/04/20 19:48:19 wVfOtRyo
ギョロアエ
もとい
DODオヌヌメ

42:姉を怒らせると?
08/04/20 19:50:19 +ZRNhlyH
言い出しっぺがやれよこの二次元シスコン、
という神の啓示があったんで書いてみたんだぜ。
オチがアレだけど許してね☆
ちなみに処女SSなんだ。

43:姉を怒らせると?
08/04/20 19:50:54 +ZRNhlyH
チュンチュン チュンチュン
ピンポーン
「姉さーん、ただいま!今帰ったよ」
「…おかえりなさい。確かTS○TAYAに行くって言ってたわよね。
 どうして朝帰りなのかしら?」
「ああ、駅に行く途中に茜ちゃんと会ってさ。
 高校の時に付き合ってた茜、覚えてるよね?
 久しぶりに会ったから懐かしいねーってちょっと話してたんだ」
「それで?」
「最初はさ、最近何してるの、とか他愛もないこと話してたんだけど、
 茜のやつが『私たち、別に互いが嫌いで別れたわけじゃないから
 まだやり直せるわよね』とか言うもんだから困ったなー
 モテル男はつらいよ。寅さんの気持ちがよーくわかった」
「…そう」
「でさ、話が変な方向に進んだから『さっき言ったこと、考えておいてね』
 って言われて別れたんだ。
 その後、TS○TAYA行ってDVD借りて来ました。おわり」
「おわり、じゃないでしょう。DVDは何借りたの?
 そもそもあなた、映画とかアニメとか全く見ないわよね」
「ちょっとじゃなくすごくHな…いや、姉さん。家族とはいえそういうこと
 聞くのはデリカシーなさすぎなんじゃないのかな。
 …というかAV借りてなんで俺がこんなコソコソしなきゃいけないの?おかしくね?」
「…」
「…失礼しました。で借りようとしたらレジの娘がなんと以保子さん!
 姉さんと同級生の以保子さんがバイトしてるとはね。驚いたよ。
 『耕介くんってこういうのがいいんだ。お姉さんが今度してあげよっか』
 とか言われてチョー焦った。後ろに他の客がいたからあまり話しできなかったけどね。
 でもいいなぁ。以保子さんの胸であんなことやこんなこと…ぐへへ」
「………………へぇ」

44:姉を怒らせると?
08/04/20 19:51:19 +ZRNhlyH
「ゴメンゴメン。決して姉さんの胸が小さいとかAAカップとか言ってるわけじゃないから。
 話が逸れたから戻すよ。
 DVD借りて他に用もないから帰ろうとしたら加愛(かさね)ちゃんから電話かかってきてさ」
「…加愛って誰かしら」
「ああ、姉さんには話してなかったね。大学のサークルの後輩。
 これがまた可愛くて可愛くて。ハーフでブロンドのロングでカールって言うの?
 ちょっと毛を巻いてるやつ。すっごい綺麗な髪してんの。
 サークルでも俺にべったりだし、なんでこんな娘が俺に懐いてるかわかんないね!」
「電話だけならたいして時間かからないわよね」
「いや、『今から私の家に来ませんか?今日家族は出かけていて他に誰もいないんです』
 って言われたから、ここで行かないのは男じゃねえな、と思って」
「…そレデ?」
「加愛ちゃんの家行ったら、『おかえりなさい、あ・な・た(はぁと
 ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』
 …もうね。結婚してもいいと思った。むしろ結婚したい。合体したい。
 また話が逸れたな。夕飯ご馳走になったんだ。俺がうまい、今までこんなに
 美味しいメシは食ったことない、毎日食べれたら幸せだ、って言うと
 『朝夕は無理ですけど、明日から昼はお弁当作ってきましょうか?』
 …もうね。最高。いい娘だ。もちろん即OK出しましたよ」
(オネエチャン、コウスケノソダテカタ、マチガエタミタイ)
「だから明日から弁当いらないから」
(イマナンテイッタノカシラ)
「今なンテ言ッたノかシラ」
「だから、明日から姉さんは弁当作らなくていいよって」
(ガマンガマン、イママデニモ、コウイウコトアッタジャナイ)
「…夕飯ご馳走ニナッたダケデ朝帰リスル必要はナイワヨネ」
「加愛ちゃんの家に泊まったんだよ。ってそれしか考えられないでしょ?」

45:姉を怒らせると?
08/04/20 19:51:42 +ZRNhlyH
(アア、コノコウスケハ、ニセモノナノネ)
「オネエチャン、チョットトイレイッテクルワネ」
「あいよ」
(ニセモノノコウスケヲコロスニハナニガイイカシラ)
(ソウイエバデバボウチョウガアッタワネ)
(アレナラニクガサバキヤスイハズ)
 
「オマタセ」
「って話はもう終わり。一泊して帰ってきました。
 あと加愛ちゃんと突き合う、いや間違えた。付き合うことになったんで。
 そのうち姉さんにも紹介するよ。
 いやー、それにしてもね、俺も大人の階段一歩登っちゃたかなって。
 ね?昨日までの俺とちょっと違って見えない?
 なんというか一皮剥けたというか。ハハハ、他意はないですよ?
 浮かれすぎかなとは自分でも思うけど、いろいろあったからしょうがないよね!」

(ホンモノノ、コウスケハコンナコトイワナイ)
(ニセモノハ、コロサナキャ)

「姉さん?」

(チャントシヌヨウ、ケイドウミャクネラワナイト)

「どうしたの姉さん」

(シンデ)

「…シンデコウスケ!!」

46:姉を怒らせると?
08/04/20 19:52:06 +ZRNhlyH
(アレ…手ゴタエガナイ…)




「残念でした。姉さんが前からおかしいのは分かってたからね、
 いろいろ調べて対策とらせてもらったよ。
 一番役に立ったのは某掲示板の『キモ姉&キモウト小説を書こう!』だな。
 女性関係にうるさい姉or妹はヤバイ、片言でしゃべり出したら気をつけろ、
 包丁で刺すのが奴らの得意技だ等、本当にそのまん」

「シネ!シニナサイ!」

「HAHAHA☆当たらないよ!
 だいたい小学生並の体格の姉さんが包丁ふりまわしても、
 たいして怖くないんだが…」

「ムキーッ シネ! シネ! シネ!」

「そうやって手をぶんぶん振り回して暴れても、頭押さえられたら俺に手届かないでしょ。
 本当に姉さんはかわいいなぁ…」

「キーッ コロス! ゼッタイコロス!」

「涙目の姉さんもいいなぁ…
 俺はその気はないけどロリコンの気持ちが分かった気がするよ。
 よしよし、よくできまちたねー。でももっとがんばりまちょうねー」




「こ、耕介のばか――っ!!うわぁぁん!!」


「やれやれ。また泣かせちまったな。まったく姉さんの思い込みの激しさにも困ったもんだぜ」

                          
                                    (ほのぼのEND)

47:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:04:39 mOOmy2sl
姉が病んでるのに弟がまんざらでもなさそうw

嫁にくれ

48:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:05:10 uS9UXXEQ
>>46
弟つええw

つーか姉可愛いな

49:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:06:45 Poqyf87h
ぐっじょ!

オチも面白かったぜwww


50:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:20:13 UcrLSDdr
>>46
GJ!
ほのぼのした
 
それと>>40ー41、情報ありがとう

51:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:20:08 dw6WGdQR
GJです
ほのぼのendじゃなかったらどうなるんだろうか・・

52:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:50:23 Ndp7+pF2
こんばんは。耕介の姉です。
耕介ったら、こんなところ見てたのね。
わたしは…ワタシハダイジョウブヨ…。フツウノオネエサンダカラ…。
コウスケノ

すいません。主人公の耕介です。
なんだか、姉が勝手にPCいじってたみたいですね。
ご迷惑かけました。

53:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:53:05 5GcNYOiR
言わんでもいいことをペラペラとww
姉がちっちゃくなけりゃ終わってるだろうな

54:名無しさん@ピンキー
08/04/21 00:13:39 2/lCODEJ
以前、先代スレで「きつね姉」を投下した者です。
続きを書いてみました。

55:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:15:04 2/lCODEJ
今朝起きると、横に姉がいた。
姉は相変わらずきつね耳を寝かせて、
尻尾をだらりとさせており如何にも怠け者を絵に描いたような姿。
弟から見て、こんなに情けなくなる姉の姿は他にない。
「姉ちゃん、朝だよ」
「うーん、起きれないよお」
「姉ちゃんもお仕事でしょ?早く起きなよ」
「耳をアムアムしてくれたら起きるよ…」
アムアムとは、ぼくが耳を甘噛みする事。この姉、朝っぱらから一体何を考えているのか。

「はいはい。アムアムしますよ」
呆れながら、ぼくは姉のきつね耳を咥える。歯にあたった耳はピクンと動く。
「ふああ」
姉の気持ちよさそうな声は、ぼくの必死のアムアムをげんなりさせるには十分の破壊力だ。
「ふあああ、気持ちよすぎて起きれないよお」
失望したぼくは、アムアムをやめた。

こんなバカ騒ぎはさておき、ぼくは大畑さんのことで頭がいっぱいなのだ。
この間、家に来た時に姉がいることが知られ、嫉妬深い大畑さんは怒って帰ってしまった。
それ以来、大畑さんは半年前のように暗い子へ舞い戻り、今では、饒舌だった口数も減ってしまったのだ。
ナントカしてやりたいと、ぼくは頑張っているつもりなんだが、どうも不器用なので上手くいかない。
ネボスケの姉を置いていって、ぼくは学校へと息を切らして急ぐ。


56:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:15:54 2/lCODEJ
「大畑さん!」
早く学校に来ていた大畑さんは、自分の席に座って何かを読みながら暗くしていた。
「なんていうかさ…。この間は…ごめん」
「……」
大畑さんは、すっと何かノートを突き出した。
「これはね、交換日記って言ってね。男の子と女の子が換わりばんこに、
書きたい事を書いて仲良く見せっこするノートなのよ」
「え?」
「わたしね、栗原くんの事をもっと知りたいから、交換日記をしようよって言ってるのね」

とりあえず、ぼくは一安心。ひどく傷ついていないかって思っていたのだ。
が、大畑さんは真剣なまなざしで、とんでもない事を言い出した。
「OKだったらさ、ここでチューして」
ちょっと待ってよ。ここは教室、何人かクラスメイトもいる中で、チューって。
大畑さんとチューできるのは嬉しいんだけど…ぼくは、困る。しかし、大畑さんは承知しないだろうな。

「う、うん…いくよ…」
ぼくは震えながら、大畑さんの肩を優しく抱こうとする。
「本気にするなよ。バーカ」
大畑さんのいつにない低い声で軽く罵られる。
ついでに交換日記で横っ面をはたかれた。そんな大畑さんは、少し笑っていた。
これでいいのかな。


57:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:17:12 2/lCODEJ
全ての授業が終わり、帰宅部のぼくは家へ帰る支度をする。
校門を出て、一人で家へ帰ろうとすると、後ろから大畑さんの呼び止める声がした。
「栗原くん!」
「あれ、家の方向反対じゃないの?大畑さんは」
「いいの、いいの。だってね、栗原くんがおうちに帰るまで、じっと見ておこっかなっと思って」
「はあ」
「ふふふ、別に監視してるわけじゃないのよ」
どう見ても、監視されているなあ。しかし、帰り道は、あの姉のいる神社を通るのだ。
万が一、姉がぴょこんと出てきて鉢合わせになったら、と思うと少しぞっとする。
仕方がない。遠回りだけど、神社を通らず帰るか。ぼくは平和主義者、ハトが好きなのだ。

テクテクと歩いて帰宅するが、大畑さんは何故かぼくの10歩あとを付いてくる。
ぼくが振り向くと、にこりと笑う。ぼくが立ち止まると、一緒に立ち止まる。
「気にしないでね」
って言ってるけど、なんだかなあ。

さて、次の角はいつも左に曲がるのだが、神社を避けるために、今日はまっすぐ行く事にする。
「ちょっと!栗原くん。いつもは、左に曲がってるよねえ…違う?わたし、分かってるのよ。
いつも、栗原くんがどうやって帰ってるかって、全部知ってるんだから」
いつの間にか、ぼくの真後ろに近づいていた大畑さんの言葉は、ぼくを氷の海へと突き飛ばす。

ここで、まっすぐ歩くと…なんて恐ろしい。半ば強制的に神社の方向へ歩かされる。
鳥居が近づくにつれ、ぼくの頭が痛くなってくる。もう、喉もカラカラ。
大畑さんの氷のような視線が、ナイフのようにぼくの背中に突き刺さる。

「あれ…。栗原くん、来ないの?」
大畑さんは、先に鳥居を潜っていた。ぼくは、鳥居の前で立ち止まっている。
この鳥居を潜ると、何が待ち構えているかぼくには分からない。分かっているけど、分からない。

「ふーん、来ないんだ。よーし…『ここにいる、くりはらまさとくんはー…!』」
突然大声でぼくの何かを叫び出す大畑さんを止めようと、ぼくは顔を真っ赤にして跳び付く。
ぼくの足音と、大畑さんの声だけが響く境内。
「まーくぅーん!!」
遠くの社務所から、姉が走ってきた。


58:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:17:44 2/lCODEJ
「うわーい。まーくんさあ、寂しかったんだよお。ホント、やっと会えてお姉さん嬉しいよ。
きつねは一人にすると、寂しくて死んでしまうっていうからねえ。
きつねの『コン』をまーくんと思って、ガマンしてたんだよ。誉めて誉めて」

きつねのぬいぐるみの『コン』を左手に、ぼくをぎゅうっと右手で抱きしめながら、
姉は少女…というか、おこちゃまのように目を輝かせる。
「この人…誰?」
「…ぼくの、姉」
相変わらず、尻尾をブンブンと振り回す姉。そんな、姉を大畑さんの瞳にどう映っているんだろうか。

大畑さんと姉が会うのは初めての事。大畑さんは、深々とお辞儀をする。
「初めまして!栗原くんのクラスメイトの大畑みゆきですっ。お姉さん、よろしくお願いします!」
いたってオトナの対応を取る大畑さん。どこかの姉とはえらい違い。
と、突然のこと。
「『こんにちは!わたし『みゆき』っていいます!』」
と、姉は持っていたきつねのぬいぐるみをぼくの方に向け、下手糞な腹話術を始めたではないか。
大畑さんも少々面食らった様子。この空気、どうしてくれるんだよ。

と、ぼくが苦虫を噛み締めてると、次の瞬間、思いのよらない事が起こった。
「『こんこんこんこんこんこん!』」
きつねの鳴き真似をしながら、ぬいぐるみでぼくの頬に軽くキスの嵐を浴びせ始めた。
姉は大畑さんをじっと見て、ニコニコ笑っている。

「『みゆきは、まーくんの大好きなツルペタ少女だよ!』」
「姉ちゃん…ちょっと…」
「『わたしもおっきなおっぱい、欲しいな!』」
見た目が少年っぽい大畑さん。彼女の胸のサイズも少年のようだった。
いつもその事を気にしている大畑さんが、涙目で歯ぎしりしているのが、ぼくにも伝わってくる。
「ねえ、栗原く…」
「『ねえ!栗原くん!』」
「これ、何の茶番?」
「『これ、何の茶番?』」
姉ちゃんは笑ってるし、大畑さんは泣きそうだし、ぼくは…。
と、突然のこと大畑さんは、ぼくに体当たりをして、泣きながらどこかに走り去ってしまった。
「『みゆきはまーくんといっしょに…』」
ぼくは、きつねの『コン』を姉からひったくって、大畑さんの後を追いかけた。


59:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:18:46 2/lCODEJ
きょうは、異様に疲れた。こんなに風呂が気持ちいいとは。
風呂から上がった後、ぼくは自分の部屋で、姉に見つからないように交換日記のページを開いてみた。

○月×日
こんばんは。きっと、夜にこのノートを見てるんでしょうね?
でも、こうやって、ノートで話すのも新鮮でしょ?
ここは、わたしと栗原くんの秘密の場所なので、思う存分好きな事を書きましょう。
わたしったら、一人でいるときは、栗原くんのことばっかり考えてるんだから…。
へへへ、ごめんなさいね。わたしってば不器用だから、なかなか好きな人に近づけないんだよね。
そうそう。この間は、なんだか舞い上がっちゃって、一緒に宿題できなくてごめんなさい。
男の子のお部屋って初めてだから…。
PS:わたしのケイタイの番号と、アドレスのせておきますね。
.                     090-××××-××××
.                  miyukichi1993@×××.ne.jp
.                      大畑みゆき

なんだか、ぼくの顔がニヤニヤしてくるのが自分でも分かる。
いいなあ、この感じ。女の子の甘い文字がぼくを惑わしてくれる。さっそく返事でも書こうかな。
大畑さんのケイタイ番号も分かったし、登録しておこう。

「まーくん!きつねの『コン』を返してよお!」
突然、姉が部屋に入ってきた。慌ててノートを隠す。
「ん?何何?今の。きつねを騙せるって思ってるんじゃないでしょうね!」
「なんでもないって…」
「うそつきは油揚げにしてしまうよ!」
意味不明な脅し文句で、ぼくの後ろから羽交い絞めをする姉。
「隠したものを見せなさい!!」
「いやだ!」
いきなり姉は、ぼくの乳首をつねる。
「うぎゃああ!」
ぼくがのた打ち回ってるうちに、姉は隠したノートを見つけ出してしまった。


60:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:19:47 2/lCODEJ
「なになに…こ・う・か・ん・に・っ・き?」
うわあ、終わった。この姉はなんでも嗅ぎつけるなあ。ホント才能の無駄遣いだ。
「ふふーん。ツルペタの日記なんだ」
くんくんとノートの匂いを嗅ぐと、姉はノートを取り上げ、ぼくの手の届かない所まで持ち上げた。
この姉、けっこう身長がある。

「返せよ!返せ!」
「やだね。あとでこのノートでこっくりさん作るんだから!」
ちくしょう、飛び跳ねても届かない。左手のノートがバサバサ音を立てている。
もう一度飛び跳ねようとすると、片方の手で押さえられた。

もう一度飛び跳ねたぼくは、咄嗟に姉のきつね耳を摘んで、耳の穴に指を入れた。
「ふあああ!」
姉は骨抜きになって、崩れ落ちる。フサフサな自慢のきつね耳にふっと息をかけると、姉はとろけてしまった。
とどめに尻尾を両手でぎゅうっと強く掴んでやると
「ふああ。ああん。まーくん、気持ちいいよおお」
と、子猫のように姉は弱々しくなる。
「もう、にどとくんな」
最後に姉の尻尾を踏みつける。
姉は「もっと」と言いたそうだったが、そんな命令クソ食らえ。
ぼくは、きつねのコンと姉を部屋から追い返した。ふう。
さて、返事でも書こうかな。何を書くかって?それは、大畑さん以外には教えられません。


61:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:20:49 2/lCODEJ
翌日、ぼくは交換日記を持って登校する。朝の日差しがぼくを明るく包み込む。
姉は…、相変わらずぼくの布団で寝ている。暖かい布団が姉を優しく包み込む。
今朝は「チュウしてくれないと起きられない」なんて言いやがった。
知るか、そんな姉。

教室に入ると、大畑さんは一人で何かを読んでいた。
「大畑さん!」
「…なに?」
「これ、書いてきたよ」
「…うん」
朝の大畑さんは素っ気無い。でも、ちゃんと返事を書いたぞ。2ページぐらい書いたぞ。
読んでくれるかなあ、明日が来るまでドキドキだ。

さて、一時限目の授業が始まる。カバンから、教科書を取り出そうとすると
中からおかしなものを見つけた。
昨日書いたはずの、交換日記のぼくのページが切り取られて、カバンに入っていたのだ。
確かに、ぼくの字で書かれているこのページ。嫌な予感がする。

とにかく、教科書を出し授業に備える。一時限目は国語。
「えー、まず165ページを開いて」
と、国語科の松岡が眠そうに口を開く。
げ、誰だ。作者の写真にきつね耳を描いたのは。
おまけに、ふきだしで「まーくん、見てる?コンコン!」だって。アホか。
こんなことするの、姉しかいないよな…。

一時限目の授業が終わり、大畑さんに交換日記を貸してもらうように頼んだが
「わたしが返事を書いてから、栗原くんに渡すことで交換日記が成立するのよ。分かる?」
と言って取り合ってくれない。無理を言って追いかけるが、ほっぺたを引っ叩かれた。
明日が来るまでドキドキだ。


62:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:21:39 2/lCODEJ
次の日の朝、教室で待っていたのは大畑さんのボディブローだった。
ノックダウンしたぼくを大畑さんは廊下まで引きずり出し、交換日記をぼくの顔にたたきつけた。
「…なんなの?これ」
「ちゃんとノートを開いて、自分のまなこで確かめなさい。バーカ」

ノートを開いても、大畑さんの返事は書かれていなかった。
しかし、破かれたページに続いて、鉛筆の太い字で、どこかで見た癖のある筆跡により返事が書かれていた。

○がつ△にち
こんばんは。きっと、よるにこのノートをみてるんでしょうね?
でも、こうやって、ノートではなすのもしんせんでしょ?
ここは、ぼくとツルペタみゆきのひみつのばしょなので、いっしょにハアハアしましょう。
ぼくったら、ひとりでいるときは、ツルペタみゆきでオナニーばっかりしてるんだから…。
へへへ、ごめんなさいね。ぼくってばどーていだから、なかなかえっちがさそえないんだよね。
そうそう。このあいだは、なんだかじぶんだけヌレちゃって、いっしょにハアハアできなくてごめんなさい。
おんなのコと、えっちなことをするのは、はじめてだから…。
PS:ぼくのケイタイのばんごうと、アドレスのせておきますね。いつでも、えっちなことがはなせるね。
.                       090-○○○○-○○○○
.                    konkon-kitsune@×××.ne.jp
.                        くりはらまさと

どう見ても、姉が書いたものだ。もう、一日中引きこもりたいくらい、ぼくは暗くなる。
姉がほくそえんでいる所が目に浮かぶ。


63:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:23:13 2/lCODEJ
放課後、大畑さんは怒って一人で帰ってしまった。
後ろからの監視の目はないが、やはり少し寂しいと思うのは勝手すぎるだろうか。
姉の神社に着き、タラタラ歩いていると社の陰から、姉がきつねのコンを持って出てきた。
ぼくの事情を知ってか知らずか、姉はケラケラ笑っていた。

「『わたし、みゆきだよ!ツルペタだよ!』」
もう、つっこむ気力もない。
「姉ちゃんだろ…アレ」
のんきにピースサインなんかしてやがる。全てはきつねの策略どおり。
「『ツルペタよりおっぱいが大きい方がいいよね』」
姉はぼくを抱え込み、暖かく包んだ。柔かい姉のおっぱいがぼくを息苦しくする。

「まーくん。舐めていいんだよ」
いや、さすがに…と思っている瞬間ぼくのケイタイが鳴る。
ぼくは姉を突き飛ばし、発信先を見てみると驚いた事に、大畑さんからだった。


64:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:23:35 2/lCODEJ
「もしもし?大畑さん?」
「…だったら?」
「あの…その…」
「わたし、分かってるんだからね。アレ、栗原くんの…」
「いや…その」
「『ツルペタからかな?』」
「お姉さんでしょ?お姉さん、左利きでしょ?で、栗原くんは右利き」
確かに、ぼくは右利き、姉は左利きだ。
「この間のノートの返事を見てごらん。鉛筆の字が少し擦れてページが汚れてるでしょ?
左利きだから、書いてるうちに手で擦れたのよ。だから、アレはお姉さんが書いたって
結論が出たの。わたし、なんでも分かってるんだからね」

でも、ボディブローしなくたっていいじゃん…。
でも、もしかしたら、仲直りできるかな。かすかな望みの一筋の光が、ぼくには眩しく見える。
「『ツルペタからかな?』」
姉が横から、執拗に茶々を入れてくる。
「わたし、栗原くんのこと…」
「『ねえ、ツルペタ!』」
「うるさいよ!ツルペタ!!ツルペタ!!」

しまった。姉に怒鳴るつもりが、大畑さんに聞こえてしまったか?
「…ツルペタで悪かったね」
「ご、ごめん!大畑さん」
「一生シスコンでいろ。バーカ」
電話の信号音だけが空しく残った。いつの間にか、陽が落ちかけている。


65:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:24:44 2/lCODEJ
「さ、ゆっくりお姉さんと『コン』と一緒にコンコンしようね」
社の裏に連れ出されたぼくは、姉の胸の中で泣いていた。
「まーくんは、一人じゃなんにもできないお子様だからね」

むにゅ…ちゅう、ちゅぱっ。

甘い蜜のような姉のくちづけ。こんなぼくにでも、姉は優しくしてくれる。
桃のように頬を赤らめた姉の舌と、小さなぼくの唇は白く透明な糸で繋がっていた。
姉はぼくのズボンとパンツを思いっきり下ろし、下半身丸出しのぼくを見てニヤニヤする。
ぼくを座らせると、丁度アソコが隠れるように『コン』を置いて、姉は『コン』にキスを始めた。
見た感じは、ぼくを姉が攻めているような格好。

ぬいぐるみとキスしているとはいえ、えっちな音が静かに響き渡る。
「あれれ?あたしは『コン』にキスしてるだけだよ?まーくんどうしたのかな?」
姉の頭と尻尾が動くたびに、ぼくのコンコンは熱くなり根元が痛くなって、我慢が出来なくなる。
姉は袴を緩めながら、『コン』にキスを続ける。嫌な予感がする。

「きょうは『きつねまつり』だからね。中で出していいんだよ」
なにが『きつねまつり』だよ。しかし、姉は袴を脱いでしまい、『コン』をぽんとどこかに投げ飛ばすと、
上半身白装束の格好でぼくにまたがってくる。
姉はパンツを穿かない人なので、ぼくの目の前の草原がもろに見えてきた。
もう、姉は獣。


66:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:25:47 2/lCODEJ
ぺちゃ…。

姉の誰も分け入った事のない、秘密の草原は湿っていた。かすかに女の子の甘い匂いがする。
ぼくの顔全体で、その草原に分け入ると、姉は気持ちよさそうに甘えた声を出す。
「あん…いま、尻尾を下ろしてあげるからね」
ぼくのコンコンの上に姉の尻尾が被さり、サフサフした柔らかな羽毛がぼくの固くなったコンコンを優しくそして淫らに包み込む。
姉が腰を動かすと、尻尾も一緒に動く。ぼくの初めては大畑さんとしたかったなあ、と思ってももう遅い。

社の表側では、ガラガラと鈴の音がなり、参拝客がお参りをしているのが聞こえる。
「栗原くんと、仲直りが出来ますよーに!」
え?あの強気の大声は、大畑さんか?ぼくも出来れば、いやぜひ仲直りしたい。
しかし、今は『きつねまつり』でどうしようもない。何言ってるんだ、ぼくは。


67:コンコンねえちゃん×きつねまつり
08/04/21 00:26:19 2/lCODEJ
と、気を抜いた瞬間。

ぴゅじゅっ!!

ぼくは、姉の尻尾の中で白くてべた付くものを出してしまった…。
「あーあ、まーくん。こんなに中で出しちゃって…。ホント悪い子だね」
姉のフサフサした尻尾と、ぼくのコンコンの先っちょにイヤらしい糸がひいているのが感じ取られる。
もう、暗くなり始めている外。風が少し冷たい。
ぼくを暖めようと姉は、とろけるチョコのようなキスをして、頭をなでてくれた。
「まーくんは、もうお姉ちゃんとじゃないと、コンコンできない体になっちゃったね?」
こうして『きつねまつり』は幕を閉じた。


かに、思われた。

「まーくんさあ。あたしの尻尾がね、まーくんのイヤらしい液でネチョネチョだよ。
これから一緒にお家でお風呂に入ろうね。まーくんに後始末してもらわなきゃ。
さ、これから一緒に『きつねまつり・後夜祭』だよ!」


おしまい。


68:きつねまつり~後夜祭~
08/04/21 00:29:31 2/lCODEJ
「おふろまつり」に続く…    のか?
以上で投下終了です。

69:名無しさん@ピンキー
08/04/21 02:30:50 6O0lPtQO
(*´Д`*)パッション!!

70:名無しさん@ピンキー
08/04/21 03:33:38 z2MQoQnT
これはパッショ…GJ

71:名無しさん@ピンキー
08/04/21 13:41:25 KluwSdll
自分を好きになってくれない兄弟は偽者として殺すってのは
兄弟が好きなのではなく心の中に描いた兄弟の妄想が好きって感じがして何だかなぁ

72:名無しさん@ピンキー
08/04/21 16:36:54 8PXaG1/G
君の好みはどうでもいいのである

73:名無しさん@ピンキー
08/04/21 20:44:40 usX4L/a0
そうそう、最終的にエロが含まれてるかどうか

74:名無しさん@ピンキー
08/04/21 22:32:43 RXKZ1T/a
画像か動画のないエロなんてぶっちゃけエロの意味がない。

75:名無しさん@ピンキー
08/04/21 22:51:52 p84BzkTM
>>68
なんか文体がいいんだよなぁw
続きに期待したい

76:名無しさん@ピンキー
08/04/22 09:05:59 t0KZZGyP
>>74
それを妄想で補うのがエロ小説ジャポン

77:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:09:30 PBOwII3r
>>72
別にキモウトはどうでもいいが
キモ姉たるものやはり本物の弟を愛するべきだとは思わないのかね

78:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:24:02 FfMgCPb3
>>77
俺は5年前からこのスレ見てるけど、
あんたみたいにキモウトどうでもいいって言う奴はじめて見たよ。

79:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:29:52 qBtfoB/M
ロリ好きな俺からしたら、キモ姉の方が好きじゃないな。

…………今書いてるのはキモ姉ものだけど。

80:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:32:07 lsuRjnL1
>>79
ロリなキモ姉ですねわかります。

81:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:38:46 qBtfoB/M
>>80
…………なんでバレたんだろう?

82:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:03:50 OLTrEhEo
>>78
別にキモウト(が自分を好いてくれない兄を偽者扱いすること)はどうでもいいが

…って意味じゃね?

83:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:17:48 5oIZeY6k
勝手な憶測だけど、姉がいる人はキモウトが、妹がいる人はキモ姉が良いのかな?俺は姉がいるから「キモウトが欲しかったなぁ~」なんて思ってしまうからなぁ

84:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:45:56 PyyZVOhv
俺も友人の妹が妹代わりだったからお姉ちゃんが欲しかった。

85:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:51:39 deJm60V/
俺はリアルにシスコン気味だから半可な妹キャラじゃ萌えられん
その点、キモウトは二次元でしか得られない良さがあるよ

86:名無しさん@ピンキー
08/04/23 01:16:03 eEPpCr01
俺は姉が二人いてもキモ姉欲しいって思う
たぶんシスコン気味とか、仲が良い奴はそういう傾向があるんじゃないかな

87:♯Harmonics
08/04/23 01:26:27 Pt2YxLtb
投下するのは初めてなのでとりあえず試験的に導入部だけですが今から投下します
ロリ姉もの
>>81
お前さんもかw

88: ◆UFrJSLI6GU
08/04/23 01:34:39 Pt2YxLtb
ミスった・・・orz


陽のあたる忘れ物 Prologue

陽が山々の間に没し、風が夜気を伴って縁側に腰掛ける僕の顔を撫で始めた時、それまで俯き黙りこんでいた姉がようやく口をひらいた。
「ようくんがさっき言ったことって………ほんとう?」
彼女の不安に揺れる双眸が僕の瞳をとらえる、僕は恥ずかしさから蚊の鳴くような声しか出すことができなかった。
だけどそれはほんとうの気持ちだ、誰よりも優しくて暖かい姉。
そんな姉に嘘をつくなんて僕には考えられない。
「そっかぁ……ありがと」そう言って姉は笑った。
僕は普段できないこと。姉の頭をなでながら、彼女の肩の下までのびた艶やかな黒髪に指を通してみる。
「んぅ……」
拒まれるかもしれない…でも姉は気持ちよさそうに目を細めた。
僕がお父さんに怒られた時、友達とけんかをして落ち込んでいる時、姉は何も言わず僕の頭を優しくなでてくれた。
だけど今は僕が姉の頭をなでているのだ、彼女も頭を僕の胸に乗せて目をとろんとさせている。
なんだか姉が僕を頼ってくれているような気がして誇らしい。
僕は姉の温もりを感じながら決意する――これからは僕がおねえちゃんを守るんだと……

***

また例の時間だ。
毎朝この時間はやってくる、ジリジリと喧しい電子音を響かせながら。
毎朝、起き抜けにこんな音を聞かされていれば、寿命が縮んでしまうかもしれない。
この暴君は俺を殺そうとでもしているのだろうか?
いや、俺がこの時間が嫌いな理由はこんなものじゃなかったはずだ。
「はぁ…」
その理由を思い出せないまま、騒々しい朝の支配者を黙らせるべく彼に手を伸ばした。
……ん?
彼の安っぽいプラスチックの体を掴むはずだった俺の手が、柔らかい感触を伝える。
なんだ?……いや、これはアレか…

この幾度もくりかえされた出来事に俺は怒りも呆れもとっくに通り越していたので、無表情に掛け布団をめくる。
「すぅ…すぅ……すや…すや」
そこから現れたのは可愛らしい寝顔で眠る、年の頃11から12に見える少女であった。
あくまで見かけ上ではあるが。
本当は俺より年上の筈の彼女の小さく華奢な身体が、俺の胸にすっぽりと収まって穏やかな寝息をたてている。
その姿は俺の庇護欲を刺激するし、彼女の長く艶々とした黒髪はとても綺麗でいつまでもなでていたくなる。
それはとっても、大変、おおいにけっこうなのだがいつもは纏められているその髪は俺のベッドの上で、バサバサと広がり惨状を呈している。
どうやら人の布団に忍び込んだというのに、また髪も纏めずに寝てしまったようだ。
ほんのりと漂う、どこか優しく甘い匂いに少々辟易しながら
「…はぁ……」
俺は早くも本日2度目となるため息をついたのだった。




89: ◆UFrJSLI6GU
08/04/23 01:37:08 Pt2YxLtb

 ふと時計に目をやるとそろそろ下へおりないとまずい時間だ、俺はその少女を起こすことにした。
「おーい、姉さんもう朝だよ」
そう言うのと同時に姉さんの身体を揺する。
「うぅん………ふぁ~、もう朝なの~?あっ!!ようくん!」
眠そうにあくびをした彼女が、俺の姿をみとめるやいなやその大きな目をぱっちりと開き、満面の笑顔を浮かべた。
「おはよう姉さん、もう起きないと遅刻するよ?あと俺のベッドに勝手に入ってこないでって…っうわ!?」
昨日も一昨日もそのまた一昨日もというよりほぼ毎日言ってるよね、と続けようとした俺に姉さんが抱きついてきた。
「なっ!?、何するんだよ!」
「ふふー、おはようのぎゅっだよ」
俺の動揺など意に介した様子もなく、自分の頬を俺の頬に擦り付ける。
「はふぅ……ようくんのほっぺたは、とっても気持ちがいいねぇ…」
「わ、わかったからやめてってば」
姉さんの頬はスベスベで気持ちいいのだが、その恍惚とした表情に危険なものを感じる。
「ようくん……ようくん………」
俺は警鐘を鳴らし続ける本能に従い身体を起こし、一向に頬ずりをやめようとしない姉さんを抱えあげると、その軽い身体を隣の彼女の部屋に放り込む。
そしてドアが開くことのないよう、外開きのそれに自分の身体を寄りかける。
「ようく~~んっ、開けてよ~」
彼女がノブをガチャガチャするが、当然彼女の力ではドアは開かない。
「早く着替えなさい、それまでは絶対に出さない」
そう冷たく言い放つと「うぅ…ようくんのいぢわる!」という声と共に布擦れの音が聴こえる。
その音をもって俺の朝の日課は終わりを告げた。

疲れた……
見ての通り俺が朝起きるのが辛い理由は、俺の1つ上の姉の野々原 夏希にある。
中学生、いや下手すれば小学生にも見らかねない小さく華奢な体躯、それに見合った小さく可愛らしい顔と長く艶のある黒髪の持ち主である。
「いっしょにお風呂に入ろうよ!ようくん」などと素で言ってしまうような低い精神年齢の持ち主でもある……本当に高校生なのか?
子供っぽく妹のような彼女に俺が構いすぎた(構われすぎた?)のがいけなかったのか、周囲が引いてしまうような過剰なスキンシップをもって俺に接してくるようになってしまった。
でも俺はそんな姉さんの素直な愛情表現が嫌いではないし嬉しくもある、もう少し自重してくれればの話だが。


俺はのろのろと階下へおりて、洗面所で顔を洗い居間へ向かった。


90: ◆UFrJSLI6GU
08/04/23 01:38:09 Pt2YxLtb

***

俺がテーブルに腰掛け、姉弟間における同衾の問題性について思考をめぐらしていると、キッチンからエプロンを着た母さんが顔を覗かせた。
「おはよう、今朝もご苦労さま」
母さんはそう言って笑顔を見せる。
息子がこんなことを言うのもなんだが、母さんは美人だ。
ふわふわとした柔らかそうなブラウンの髪、豊かな母性を湛えた優しげな瞳、女性にしては高い身長、年だって随分若く見える。
「おはよう母さん、ほとんど毎朝だものもう慣れたよ」
俺はくすっと笑う母さんから、視線をニュース番組を流すテレビに移動させた。
その中ではお馴染みの毒舌司会者と難しい顔をしたどこかの大学教授らしき人物が、大国の金融問題について議論を交わしている。
そういえば今この家にいないもう1人の家族は、その大国にいるらしい。
相変わらず家にはなかなか帰って来ないし、どんな仕事をしているのか見当もつかないが生活費だけはきっちり送ってくれているようだ。
俺は姿の見えない家長に感謝しつつ、母さんの料理に箸をつける。
それから数分後、ドタバタとした音を引き連れて姉さんが居間にやって来た。
バラバラだった髪はいつもの片側ポニーにまとめられている。
「おはよう、ようくんと……秋穂さん」そう言って俺の隣の席に腰を下ろした。
因みに秋穂というのは母さんの名前である。
「うん、おはよう姉さん」
「おはよう…夏希ちゃん」
姉さんと母さんは仲が良くない。
いや、正確には姉さんが一方的に拒絶しているだけなのだけども。
何故そうなのかを姉さんに訊いても答えは返ってこないし、やけに不機嫌になってしまうため俺の中でそれは一種のタブーとなっていた。
母さんも母さんで何か負い目でもあるのか、必要以上に姉さんに干渉しようとしない。
俺はこの件に関して完全に蚊帳の外な立場にいるのだ。
思春期特有の親を疎ましく思う気持ちの発露かとも考えたが、どうにも違う気がする。
俺の持っている最も古い記憶の中でさえ、姉さんと母さんの関係は今と変わらないのだから。

91:名無しさん@ピンキー
08/04/23 01:38:13 nnCL39oX
sageたまえホンダラー

92: ◆UFrJSLI6GU
08/04/23 01:40:49 Pt2YxLtb
投下終了
忘れてた・・・orz
申し訳ない

93:名無しさん@ピンキー
08/04/23 02:46:04 9aMxNhUv
ロリ姉&ママンキター(・∀・)

94:名無しさん@ピンキー
08/04/23 03:14:59 mnGz4nhw
イイヨイイヨー
是非続き書いてください待ってます

95:I love sweet brother
08/04/23 08:04:27 f+Fm5PBs
投下します

だんだんキモ成分が薄くなるという外道な話になっちゃった

96:I love sweet brother
08/04/23 08:05:19 f+Fm5PBs
コンコン
「沙希、ちょっと話があるんだけど…」
夜9時。僕は妹の部屋の扉を軽くノックした。
この時間なら両親はリビングでテレビを見ていて、
2階に上がってくることはないはずだ。
…今からする話は親には到底、聞かれたくない話なのだ。
「どうぞ」
歓迎されているのかされていないのか、帰ってくる言葉からは判断できないが
お邪魔することにする。
勉強中だったのか、沙希は辞書と参考書らしきものを手早く机の隅に重ねるとこちらに向き直った。
「そんなところに立ってないで、ベッドにでも掛けてください」
「あ、ああ」
僕はベッドに腰を下ろすと、椅子の向きを変えこちらを向いた沙希と目が合った。
癖の無い黒髪を腰まで伸ばし、切れ長の眼を持った妹は大抵の人は美人と感じるだろう。
無表情というか、喜怒哀楽を表すことが少ないことはより美人さを印象付けるが、
同時に冷たさも感じさせる。
沙希とは他愛のないこともしゃべったりするから、嫌われているわけではないとはわかっては
いるけれど、じっと見つめられると少し緊張してしまう。
「それで話というのは、なんでしょうか」
ああ。そうだ。
切り出しにくいなぁ。でもいい加減言っておかないと。
「あのさ――」

97:I love sweet brother
08/04/23 08:05:56 f+Fm5PBs
「はぁぁ…いい匂い。兄さんの匂い。んんっ…私の大好きな大好きな兄さん…」
僕のシャツを着て、トランクスを嗅ぎながら自慰をしていた。

「ちゅぱ…ちゅ…ちゅう…んはぁっ…兄さんのお箸おいしい…茶碗も、ちゅうぅ…はぁっ」
僕の箸と茶碗をしゃぶって自慰をしていた。

「じゅる…ぷはぁっ…これで私のつばでいっぱぁい。これで兄さんが毎日歯磨きするんだぁ…」
僕の歯ブラシを唾液まみれにしていた。

「れろれろ…ぴちゃ…兄さんの食べ残したソース…おいひい…」
僕の皿を洗う前に舐めていた。

「はむ…兄さんのザーメンンおいしい。兄さんのおちんちんも欲しい。ちょうだぁい…」
僕の使用済みティッシュをしゃぶった後、アソコに入れた。




事実をそのまま口にすることは抵抗があったので所々ぼかしたけど、
話し終わった後、沙希は少し驚いた顔をして
「見ていたんですか」
とだけ言った。
正直なところ、普段の沙希の態度と自慰をしている時の甘い声と惚けた表情が
僕の中では結びつかず、もしかすると勘違いをしているのでは?
と思ったがそうではないようで安心した。と同時に複雑な気持ちにもなる。
「あの…ああいうことはあまりしちゃいけないよ」
「オナニーのことですか?」
「…!!」
誤魔化しても仕方ないこととはいえ、直球で返されるのも困る。
「ある年頃を過ぎたら誰でもすることでしょう。何故いけないのですか?」
「いや、それは別にいいんだ。…問題は僕のものを使っていろいろしてたことで」
「それは兄さんが好きだからですよ。好みの異性に欲情するのは別に不思議ではないと思いますけど」
沙希の喋り方は普段とまったく変わらず落ち着いている。
むしろ僕の方が言葉を選ぶ分、ぎこちなくなってしまう。
「好みの異性って…それは沙希が僕を好きだということ…?」

98:I love sweet brother
08/04/23 08:06:29 f+Fm5PBs
「そうですよ。私は生まれてこの方、兄さん以外を好きになったことはないし、
 これからも好きになるつもりはありません」
これは告白?いや待て、これはおかしいぞ。
「沙希?僕は兄で、沙希は妹。妹が兄を好きになっちゃいけないんだよ」
「近親相姦、ということはわかってます。でも好きなものは好きなんです」
駄々を捏ねたような言い回しが沙希には珍しい。
「兄として妹に好かれているということは素直に嬉しいよ。
 ただ僕のものを使ってオナニーしたりするのは駄目だ。
 そんなことをする沙希は―」
(そんなことをする沙希は嫌いだ)
というのは簡単だけど、できれば言いたくない。
僕以外の人に迷惑を掛けているわけでもないし、一般的にタブー視されている近親相姦といえ、
純粋な好意なんだから。
僕は性的な目では見れないけど、沙希は可愛い妹なんだ。
「僕のものを使ってオナニーするのはこれから禁止。
 でもそのかわりに沙希がしてほしいことがあったらなんでもしてあげる。
 もちろんセックス以外でね」
我ながらすごく甘いな、そう思いつつ妹の変態的行為を止めさせたい、
できれば何かしてあげたいという気持ちが強かった。
「じゃあ、一緒に買い物行ってくれますか?」
少し興奮した沙希が言う。
「いいよ。ってそれくらいお願いされなくても」
「外で腕組んだりするのは?」
「周りに人があまりいない時ならね」
「兄さんが毎朝飲むコーヒー、私が入れてもいいですか?」
「…今だってほとんど沙希が入れてくれてるでしょう」

と、そんな感じでその他にもいろいろと約束してしまった。
…これで沙希がまともになるのならいいかな。

99:I love sweet brother
08/04/23 08:07:18 f+Fm5PBs


「すぅ……すぅ…………ううん……」
夜。私は兄さんの部屋のベッドで、兄さんに寄り添って寝ている。
私が兄さんの持ち物でオナニーすることをやめることと引き換えに手に入れた権利の一つだ。
兄さんの寝顔を見れて、体温を感じておまけに匂いも嗅ぎ放題。
内緒でオナニーするよりこちらのほうがよっぽど幸せだ。
一緒のベッドで寝るのは恋人同士のすることだけど、
兄さんは私を女として意識していない。それが悔しい。
明日は買い物という名のデート。
お互いの服を選んで、おいしいケーキを食べて、腕を組んで海沿いを歩いて―
兄さんに楽しんでほしい。私のことを好きになってほしい。
でも過度な色仕掛けや、無理やり押し倒したりはしたくない。
だってそれは私を許してくれた兄さんを裏切ることになるから。
できれば―できれば自然な形で私を愛してくれるようになったらいいな。
「兄さん。大好きです。おやすみなさい」
私は兄さんの胸に顔を埋め、匂いを胸いっぱい吸い込むとそのまま眠りにおちた。


100:I love sweet brother
08/04/23 08:07:43 f+Fm5PBs
おわり

(キモ姉妹スレ的に)こんな兄いねえよヽ(`Д´)ノ


101:名無しさん@ピンキー
08/04/23 08:44:05 5oIZeY6k
GJ!なんか保管庫にあった背が低い兄(姉もいるから弟でもある)の話もそんなのみたいだから、良いと思うぜ?しかし、最近キモ姉が多かったけどやっとキモウトが来てハッピーだ。背が低いやつもだけど、続編楽しみにしてるよ。

102:名無しさん@ピンキー
08/04/23 14:23:48 jSuztIUO
このスレ建ったのって五年も前だっけ

今年だった気もするんだけど俺の気のせいだったんですね



103:名無しさん@ピンキー
08/04/23 18:41:17 5oIZeY6k
全て合わせて5年じゃね?

104:貴方だけを愛します ◆PsPjd8yE3E
08/04/23 20:02:12 bRTgdH+/
ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません!
と全スレ995で、出たので続きです。


----------これより下本文。

それに、私が、洗濯物を分けるのも、

「ッ、イクッ!!」

こうやって貴方を想って、行為に至る為なんです。
シュチュエーションは兄さんとの純愛とか、
兄さんに行為を気づかれて、無理やりに抱かれて、
でも、最後に『愛してる』って言ってもらうとか。


そう想うといつも早くイってしまう。
果てながら、あなたの薫りを嗅いでると、
幸せになれる瞬間ってあるんだな、って本当に感じます。

だから貴方だけを想わせてください。
だから貴方だけを愛させてください。
だから貴方だけを嫉妬させてください。
だから貴方だけを願わせてください。


兄さんがいれば、わたしは何もいらない。



あなたは、あーゆー本を使わなくていいし。
あなたは、二日に一回出る丸めたティッシュなんて処理しなくていいし。
あなたは、雌犬共に気を止められようとする必要だってないんです。


私は、貴方を、貴方だけを、愛しますから。


105:貴方だけを愛します ◆PsPjd8yE3E
08/04/23 20:03:56 bRTgdH+/


「好きですよ、兄さん♪」



呟かれた言葉は、あおむけに寝ている彼に届くことはない。
なぜならば、彼女が事を終えたのは深夜だったから。



魁の使い古されたシャツを寝間着に、
魁[かい]の寝ているベットへ、
魁へと、彼の胸元へと、潜り込む。

「兄さんの、匂い」

そういって、彼のジャージへとこすりつけ、眠りについた。




投下終了です。

これは、一話完結として成り立つのでしょうか?
続編を書いてみるべきなんでしょうか?

106:名無しさん@ピンキー
08/04/23 20:15:59 zNJTcDvn
GJ
後誘いうけはやめたほうがいい
書きたいなら書けばいいし、これで終わりにしたいなら書かなくていい
そういう風にされるのが嫌いな人がいるからな

107:貴方だけを愛します ◆PsPjd8yE3E
08/04/23 20:22:14 bRTgdH+/
ありがとうございました。
次回からは気をつけます。

108:名無しさん@ピンキー
08/04/23 21:10:30 mtTSZ6jn
>>105
続けろ!!!

109:名無しさん@ピンキー
08/04/23 21:23:45 yrhNbP9r
そしてエロくしろ!!「あぁ、兄さん私に抜かせてください!」

110:名無しさん@ピンキー
08/04/23 23:40:39 XtZSZcR9
>>108-109
お前ら欲望に忠実だなwwww
まあ俺もだが。続いて欲しいものだ。

111:名無しさん@ピンキー
08/04/24 10:28:45 FLeNvF2H
そういえばROOMNoってここでは有名かな?ああいう経験豊富なフリして実は処女な姉とかツボかもしれん
ただ4巻で早々に退場してしまったのが最大の難点だが……

112:名無しさん@ピンキー
08/04/24 14:50:40 vl569qON
あれはキモ姉かなぁ?

113:名無しさん@ピンキー
08/04/24 15:38:16 f2xF0y5L
あれはただのDQN女だろ

114:名無しさん@ピンキー
08/04/24 17:27:53 ejmzhO+4
前スレまさかの寸止め!
1000到達ならずw
ここって1000いったことあったっけ?

115:名無しさん@ピンキー
08/04/24 18:52:53 3HIFqD0F
SSスレなんだから1000行くほうが異常

116:名無しさん@ピンキー
08/04/24 23:27:09 WtB8/I4m
他スレに喧嘩売る発言だな。複数のスレ見てっからお前にイラッときたわ。お前何様?

117:名無しさん@ピンキー
08/04/24 23:38:44 IeEFhyqm
気持ちは分かるがスルーしろ。

118:名無しさん@ピンキー
08/04/24 23:41:54 WtB8/I4m
>>117
お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!!

119:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:08:47 JxCLObBn
義妹の依存もいいよねと思う今日このごろ

120:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:16:08 Cn510+EW
それすなわち俺の好物

121:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:17:46 Cn510+EW
連続ですまんが「永遠のしろ」読み返して見ると「籠の中」の聖理がいて吹いた。

122:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:38:10 sycAWPLE
ん、どっか出てたっけ

123:名無しさん@ピンキー
08/04/25 01:57:16 SGNkNkQw
名前だけ出てる
つか多分無形氏の作品はヤンデレスレなんかのも含めて多分世界観が繋がってる

124:名無しさん@ピンキー
08/04/25 01:58:34 CYaznQe6
一話にある。

それより籠の中の続編があったらいいなと思う今日この頃。
実は兄が生きてたってことでどうでしょう無形さん。

125:名無しさん@ピンキー
08/04/25 02:10:42 tHfqsVO6
>>124
いや生きてただろ。最後よく読んでみそ

126:名無しさん@ピンキー
08/04/25 12:56:25 O2cyq/w9
Sのキモ姉・キモウト、Mのキモ姉・キモウト…一番少ないのはMのキモウトだよな。

127:名無しさん@ピンキー
08/04/25 13:08:05 kxQIA+gg
Mのキモウトって、いるのかよ

128:名無しさん@ピンキー
08/04/25 16:27:32 yPdILAvM
妹系の某スレの妹ならそれっぽいが…

129:陽のあたる忘れ物 prologue ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:07:18 5ReFOynU
>>90の続きを投下します。
ちなみに下はprologueで、その次のレスから一話です。

130:陽のあたる忘れ物 prologue ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:08:16 5ReFOynU

俺だって何もしなかったわけじゃない。
幼い頃は幼い頃なりに。
思慮分別がつくようになってからもその時の自分のできる限りのことをして、2人の関係の正常化に努めてきたつもりだ。
だが2人に(少なくとも1人は確実に)その気がないようなのだから、もとより俺のそんな努力が実るはずもない。
さらに家族としての形をなんとか保つことのできる程度の会話を、交わしていることもまずかった。
自分たちの日常が破壊されるほどの何かがなければ、革命的な変化は起こり得ない。
彼女たちは最低限の言葉を交わすことで、その何かをギリギリのところで回避し続けてきたのだった。



131:陽のあたる忘れ物 第一話 ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:09:45 5ReFOynU
俺が居間を後にして自室へ戻り、通学鞄の中身を確認しているところでドアがノックされた。
「どうぞ」
すぐにドアが開き、姉さんがひょこっと顔を覗かせる。
「ようくん、そろそろ行こ?」
「うん、すぐ行くから先に出ててよ」
俺が高校に入学してから半年以上経つのに、彼女は顔をほころばせ子供のようにこくんと頷くと静かにドアを閉めた。
どうやら一緒に登校できることが嬉しいらしい。
出勤の準備を始めていた母さんにあいさつをしてから、姉さんの待つ玄関へ向かった。

玄関の扉をくぐるとひんやりとした空気に全身が包まれる。
季節のうつろいを感じていると、鞄を持っていないほうの腕にひしっと暖かいものが巻きついた。
「ふふー、寒そうにしてるようくんのために、お姉ちゃんが1日限定のあったか抱きカイロになってあげるね?」
そのぷにぷにの腕をいっそう強く絡ませ、身長が俺の胸の高さにも満たない小さな身体を俺にぴったりとくっつける、嬉しそうな姉。
茶色のブレザーとチェックの模様のついたスカートがよく似合っている。
「毎日してることは、1日限定なんて言わないよ……どちらかというと抱かれてるの俺だし」
「もー、ようくんは細かいんだから。そんなんじゃお姉ちゃんにもてないよー?」
「そこは女の子にって言うところでしょ?」
と冗談めかして言ったのだが……身体が後ろに引っ張られる。
振り返ると姉さんが少し顔を俯け、立ち止まっていた。
身長差から彼女の表情を窺い知ることはできない。
「どうしたの?姉さ…っい!?」
俺の腕が痛いくらいに締め上げられる。
彼女の唇が小さく開き、普段より少し低い声で言葉が紡がれる。
「ようくんは……私だけなんじゃないの?それとも………アレは嘘だったの?」
アレ……
姉さんがことあるごとに口にする言葉。
彼女が何よりも大切にしているもの。
でも俺はアレのことを覚えていない。
漠然と大きい存在だと考えていた姉さんは、本当は小さく脆いということを理解し、姉さんを守ろうと誓った日。
アレはその日に確かにあったことなのだろう。
しかし10年という長い時間の中で、忘却の彼方に埋もれてしまった。
「ごめん姉さん、俺が軽率だった。姉さんの気持ちも考えずに……本当にごめん、アレも嘘じゃないんだ」
俺はまた姉さんに嘘をつく。
己の愚かしさに吐き気がする。
なんのかんのと理由を付けて、大切なことを忘れてしまった自分を正当化しようとしている、要は姉さんに嫌われたくないだけなのだ。
姉さんに冷たい目で見られる、そう考えただけで身体の芯が冷たくなる。
なんて自分本位で浅ましい考えなのだ。
俺はどれだけ姉さんの想いを冒涜すれば気が済むのだろう?

***


アレは嘘じゃない、本当だとようくんは言ってくれた。
彼だけは私の全てを受け入れてくれる、私だけを見ていてくれる。
この世界で唯一、心から信じることのできる存在。
分かってる、分かってはいるけれど時には確かめたくなるのだ。
ようくんは謝ってくれた、不安にするようなことを言ってごめんと。
許すよ、ようくん。
でもあまり不安にするようなことはしないでほしい。
不安になった私が何をしでかすのかわからないから。
自分自身が恐ろしい、ようくんにひどいことしちゃうかもしれない。
だけど私はそんな自分を御することはできないだろう、それほどまでに彼を想う気持ちは大きく育ってしまっているのだから。
返事をするかわりにようくんの大きな胸に顔をうずめる。
彼の身体は温かなお日様の匂いがした。


132:陽のあたる忘れ物 第一話 ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:10:28 5ReFOynU
「じゃあ…またお昼にね?」
「うん」
名残惜しそうに俺の腕を放した姉さんが隣の校舎に吸い込まれていく姿を見送り、俺も自分の教室に入る。
この高校には職員室や事務室、保健室などがあるA棟、2年生と3年生の教室があるB棟、1年生つまり俺の教室があるC棟の3つの校舎がある。
それなりに地元では名の通った学校ではあるが、公立の高校であるため設備の面では私立の高校に少々劣る。
自分の机の引き出しに鞄の中から取り出した教科書やらノートやらを放り込んでいると、誰かが俺の机の前に立っていることに気がついた。
「今日も愛しのお姉様とラブラブだったようだな、陽(あきら)」
「見てたのか……」
俺を本名である陽(あきら)とよぶ長身の男の名前は、倉橋 歩(くらはし あゆむ)。
俺の中学校へ通っていた時からの友人である。
成績は極めて優秀で試験では常にトップ5をキープしており、運動においても誰にも負けない天性の才能を発揮する。
特に彼の父が道場を営む、剣道は全国大会に数度出場するほどの腕前を誇る。
まさに文武両道を地でいき、さらに周囲からの人望も篤いときているのだから非のつけどころがない。
「往来の真ん中で腕をくんでいれば、いやでも目につくだろ」
まぁ、道理だな。
「やっぱり、姉さんと一緒に登校するのはまずいかな?」
高校生にもなって姉弟でそんなことをするのは、やはり変なのかもしれない。
「いや、大丈夫だろ。2人が姉弟だってことを知ってるやつなんてそういないんだし」
「そういや、そうか」
でも気をつけるに越したことはない、姉が弟にベタベタ甘えているところを見れば、異常に思うことうけあいだ。
「しかし、僕はお前の境遇が非常に羨ましいぞ。可愛い姉と美人な姉の2人と一つ屋根の下で、生活できる奴なんてそうそういるもんじゃない」
「………うん、まぁそうかな」
こいつは母さんのことを俺の姉だと思っているらしい。
訂正するのも面倒なので放っておくことにする。
「おーい、倉橋」
教室の前方で男子生徒がこちらに手招きをしている。
「ん、すまないが呼ばれているようだ」
わざわざ断りを入れてから、俺の席から離れる。

1人になった俺は窓際の席に座る幼なじみの少女へと視線を向けた。
彼女の名前は上家 泉(かみいえ いずみ)。
ある一件から彼女とはよく遊ぶようになった、しかし彼女は小学校を卒業すると同時に全寮制の女学校に入学したのだ。
そして1度も会うことのないまま3年が過ぎた。
そして昨日彼女はこの高校に転入してきたのである。
少し冷たい感じのする整った容貌と豊かな胸、身長は平均より少し高く髪はセミロングの彼女は妙な時期に転入したこともあり、周囲から明らかに浮いていた。
彼女はあのことを覚えていたから戻って来たのだろう。
やはり俺から話しかけるべきか、そうするとどんなことを話せばいいんだ?
などと考えていると彼女と目が合った。
慌てて目を逸らす情けない俺。
思い直し再び窓際の席を見ると、彼女は頬を紅くして俯いていた。


133:陽のあたる忘れ物 第一話 ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:12:49 5ReFOynU

***


私にとっての小学校での6年間は、ただの猶予期間だった。
でもそれは私を世間から隔離されたお嬢様学校に閉じ込めようとしていた厳格な父に、せめて幼い内だけは普通の子供と同じようにさせてあげたいと母が一矢報いた結果だったのだ。
そのことを私が知ったのは6年生の秋。
父に彼の書斎に呼び出され、小学校を卒業したらみんなとは違う学校に行くこと、その学校の寮で暮らすことになること、そこの付属大学を卒業するまで帰ってここには帰ってこれないことを教えられた。
私は愕然とした。
彼――あきら君ともう少しでお別れしなければならない?
そんなのいやだ、でも私はその気持ちを口にすることはできなかった。
幼い頃の私には父の言葉は絶対だったのだ。

野々原 あきら君、彼を初めて1人の男の子として意識したのは2年前。
その日、私は間近に迫った父の誕生日のプレゼントを買うために両親に内緒でデパートにきていた。
そしてその帰りに道に迷った。
思ったよりプレゼントを選ぶのに時間がかかったらしく、辺りは既に真っ暗になっている。
そんな夜道を迷いながら1人で歩いている時に彼に出会った。
「あれ?上家さん?」
「あ……野々原…君」
「こんな時間にどうしたの?…泣いてるけど何かあったの?」
彼も自分の家に帰るところだったのだろう、だけど私が道に迷っていることを伝えると自分が送ると言ってくれた。
「ほんとうにいいの?」
「うん、そんなに離れてないし。じゃあ行こう」
「あ……ありがとう」
私たちは手をつないで歩く。
彼の手はとても温かくてなんだか心が安らぐようだった。
しばらくすると私の家とその前に立つ父の姿が目に入る。
父も私たちに気がついたようで近づいてきた。
お父さんただいま。
そう言おうとした私を遮るようにして、父は野々原君を大声で叱りつけた。
父は彼が私を連れまわしていたと勘違いしているようだ。
野々原君は何も悪くないよ、そう言いたかったけど声がでない。
私は初めて見るそんな父の姿に恐怖を感じていたのだ。
一通りの叱責を終えた父は、私の手を引いて家にはいる。
後ろから野々原君の「ごめんなさい…」という小さな声が聞こえた。

134:陽のあたる忘れ物 第一話 ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:13:13 5ReFOynU

その翌日、私は学校に行きたくなかった。
親切にしてくれた野々原君になんて酷いことをしてしまったのだろう。
嫌われてしまっただろうな、でも謝らないといけない。
私は学校に着くとすぐに野々原君に駆け寄った。
「あ、あの…野々原君!」
「おはよう、上家さん。昨日はお父さんに叱られなかった?」
「う、うん。怒られなかったよ」
「そっか、良かったね」
父に叱られたのはあなたなのに……どうしてそんな穏やかな表情をしていられるの?
「あの、き…昨日はごめんなさい。お父さんが勘違いしちゃって……」
「ううん、全然気にしてないから」
その言葉の通り、彼はその後も私に対する態度を変えなかったのだ。
それから気がつくと彼のことを目で追うようになっていた。
そしてその2年後、私とあきら君は近所の公園にいた。
彼は私がここを離れるという話を聞き終わると「泉ちゃんはそれでいいの?」と私に問う。
「いいも悪いもないよ…お父さんがそう決めたんだもの」
「でも言いたいことがあるならきちんと伝えなきゃだめだよ?それができるのが家族なんだから」
「そうなの?」
「うん。僕の家にもうまく自分の気持ちを伝えられない人がいるんだけど、その人と僕のお母さんは家族に見えないから……」
彼は少し悲しそうな表情でそう言った。
「そうなんだ、じゃあその人にも伝えなきゃって教えてあげたの?」
「その人は僕から教えてもらわなくてもいつか自分で気づくと思う、だからそれまでは僕がその人を護ろうって決めたんだ」
「そっか……じゃあ、私も自分の気持ちをお父さんに伝えられるようにがんばる。だからそれまで待っていてくれる?」
「わかった。僕、泉ちゃんが戻ってくるまで待ってる」
「ありがとう、あきら君」
私のあなたへの想いを伝えるのも帰って来てからにしよう、だからあなたも待っていてくれるよね?

そして3年をかけて父を説得して彼のもとに戻ってくることができた。
でもずっと願い続けた彼との再開を果たすことができたというのに、昨日は彼に話しかけることが出来なかった。
怖かったのだ。
もし彼が私のことを覚えていなかったらどうしよう……。
胸が締め付けられる。
そんな時、彼と目が合った。
恥ずかしさから思わず顔を伏せる。
ううん、こんなことじゃいけない。
震える足に力を注ぐ。
さぁ、立ち上がろう。あの時の誓いを果たすために

135:陽のあたる忘れ物  ◆UFrJSLI6GU
08/04/25 17:14:01 5ReFOynU
投下終了です。


136:名無しさん@ピンキー
08/04/25 18:14:38 LPLcYQ5H
otsu

137:名無しさん@ピンキー
08/04/25 19:45:03 Ke+uZxPy
GJ!!
この話の家族の母と姉は実母と実姉だったっけ・・・?
義姉とか義妹の話が多いから色々混同してしまうw

138:名無しさん@ピンキー
08/04/25 19:48:08 wi0ktbXi
そう?義理姉妹より実姉妹の方が多数派な気がするが。
暇なときに保管庫で数えてみるかな?

139:名無しさん@ピンキー
08/04/25 21:02:54 yTcDBn8C
キモ姉対幼馴染か
うむ、どちらにも年季の入った想いがあっていいね

140:名無しさん@ピンキー
08/04/25 23:05:07 Cn510+EW
ところで、髪型、容姿について指定されてないとき、どんな風におまえらは想像している?

141:名無しさん@ピンキー
08/04/25 23:16:14 nacgaOUy
特に描写ない場合はストレートのセミロング
あとは性格が似てる既存ヒロインの容姿を当てはめたりとか

142:名無しさん@ピンキー
08/04/26 01:45:37 fV925+VN
>>140
口調、性格、胸の大きさなどのデータを入力すると俺の脳はそれに似合うような過去の様々なキャラのパーツを組み合わせて新しい容姿を作り出す
指定が多いほどイメージは鮮明になるぜ

143:名無しさん@ピンキー
08/04/26 03:58:51 DunpgNdG
大体全部阿部孝和で読んでる

144:名無しさん@ピンキー
08/04/26 05:29:05 x9RI5JRA
>>142
すばらしい脳だな。お前が日本代表だ

145:名無しさん@ピンキー
08/04/26 09:52:33 VERKLk7J
>>123
え、無形氏ってこことヤンデレスレ以外でも書いてるの?

146:名無しさん@ピンキー
08/04/26 15:00:56 k9CC72Vh
ホーミング機能を備えたキモウトが欲しい

147:名無しさん@ピンキー
08/04/26 16:08:35 ZhpSgci/
つまりはストーキングするキモウトってこと?

148:名無しさん@ピンキー
08/04/26 17:06:54 uyMKPpn5
シロ姉さんは、始めは高城千砂のイメージだったけど、最近は「夕日ロマンス」のバカ姉のイメージになってきた。

149:名無しさん@ピンキー
08/04/26 17:31:46 QfhkgiP9
>>142
さあ!今すぐ筆を取れ!!
このスレにはいまだ絵師がいない!
新しき神となるのだ!
ひほうをよこせ オレは かみ になるんだ

150:名無しさん@ピンキー
08/04/26 17:43:15 RCDoIpjC
よそのスレでは、結構絵師がいるみたいだね。
長寿スレなのに、未だイラスト投下がないのが不思議なくらい。

151:名無しさん@ピンキー
08/04/26 17:54:13 fV925+VN
>>144
化学的な霧が酷いので代表して北京になんて行けません><

>>149
悪い、俺は文系なんだ

152:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:17:08 ZhpSgci/
第二話投下予告。



153:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:17:56 ZhpSgci/
まずはじめに誤っていたことだけに、謝っておきたいことがある。

タイトルは
×『貴方だけを愛します』
○『貴方だけを愛し続けます』

だった。

すみませんねぇ、間違えてました。



[kai side]

俺は、珍しく、早朝に目覚めると、
同じベットにいて寝顔を覗いている雪の姿があった。

その微笑みは何物にも、かえ難いと思わせる笑顔。

「にい、さん。朝ですよ」

長らく夢を見ることなんては、なかったのだけれども。
そう思って、

「これは夢だな」

まったくD.C.の音夢[ねむ]かよ。と一言つぶやいて、
せめて愛娘ならぬ愛[まな]義妹[いもうと]を抱きしめ、
まさかの二度寝という愚考に奔った。



[yuki side]

「びっくりしちゃった」
とドキドキバクバクの心臓を抑えながら、
私はは自分の唇を魁のそれに合わせてすぐ離した。

寝ぼけ眼の兄さんに、もう開き直ろうと思った矢先、
彼は優しく雪を抱きしめ、眠りについた。

こんなに心臓がばくばくしてる。




154:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:19:00 ZhpSgci/

[kai side]


朝起きて、横を見つめると、やはり雪の姿はなくて。

ぼりぼりとかゆくもない背中を掻くと、
やっぱり夢か、と呟いてベットから起き出した。



予想通り、雪は軽い朝食を作っていた。
後姿はいつもどおりで、夢に見た儚さはない。

俺堪ってんのかなー?と考えつつ、
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し咥えた。

味噌汁をお玉で掬って小皿に分ける雪を尻目に、

「なぁ、雪」
「なんですか、兄さん」
「お前、ベットに潜り込まなかったか?」
「ぶっ、ごほっごほっ」

なんて事を喋り出す口先だった。

味見をしていた雪は咽返り、
あわてて俺が口付けたミネラルウォーターを雪に差し出した。

雪は素早く取ると口に付ける。その間、俺は妹の背中をさすってやる。
・・・決していやらしい意味ではない。と弁解は心の中で語る。

「まったく何言い出すんですか兄さんっ」
「わりぃわりぃ。冗談だよ冗談」

そうやって誤魔化すと、ミネラルウォーターを、
雪の手からひったくった。


155:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:19:31 ZhpSgci/

口付けてから雪は、

「それ、私が・・・(///) 」



「あン?どぉし」

『どおした』と呟こうとした俺は口に咥えたペットボトルの先を見つめ、
小皿を片手に持った状態で色白い指で唇をなぞりペットボトルの先を見つめ、



俺と雪は不意に固まった。



「べ、別に俺は!!うん、そんな妹との間接キスなんて気にしないし!!」
「そうですよねっ、そうですっ!! 兄さんぐっと呑んじゃってください」

俺と雪はお互いに顔を朱に染めて、俺は一気に水を飲んだ。
味がわからなかった。・・・・・・いや水だから当たり前なのかもしれないけど。





156:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:19:53 ZhpSgci/
[yuki side]

私は、兄さんの部屋に、盗聴器と盗撮ビデオを仕掛けている。
私が一手に家事をこなすので、兄さんより幾分か多く小遣いを貰っている。
食費を節約しながら、先月やっと購入できたものだ。
もちろん、録画と同時に中継再生だって可能の優れもの。
だが、やはり、中継に越した事は無い。だって、私が慰めている十メートル以内では兄さんも励んでいるのだから。



兄さん、なんでそんな本で抜こうとするんですか?
本に写されている、二次元の少女達に私は嫉妬した。
だけど、破るわけにもいかない。好きの反対は無関心だってよく言うけど、

兄さんに不の感情を向けられるだけで私はそれこそ自殺したくなるほど欝になる。
もっとも、次の朝お早うと笑う兄さんを見て、元気がみなぎってくるのだけども。



兄さんが世界にいないと生きていけない。



なんて言うほど私の感情は“甘っちょろい”ものではないのだ。



“兄さんが”私の世界なのだ。



話が少し脱線した。



157:貴方だけを愛し続けます ◆PsPjd8yE3E
08/04/26 19:20:32 ZhpSgci/
自分で言うのもなんだけど、可愛い義妹がいるじゃないですか。
本の中にいる、可愛い子より、もっと可愛い私が。



私を寵愛してください。
私を蹂躙してください。
私を篭絡してください。
私を堕落させて下さい。



私は、本ではできないことだって喜んでやってあげます。

あなたの其れを咥えて、しゃぶって、扱いて、
なんなら、私のヴァージンを使ってください。後ろだって捧げてみます。

あなたが望むなら淫乱な言葉を、貴方のために言って見せます。


あなたが望めば、私はどんな風にだって変わって見せます。



だから、そんな、雌犬の本で、
あなたの貴重な精子を、貴重な時間を使わないで下さい。



イヤホンで兄さんが果てたのを聞きながら、
私は頭を真っ白して

「イクッイクッイクゥゥ!!」

口を抑えながら、同時に果てた。



兄さん、愛してます。


第二話投稿終了ー。お疲れ様ー。

158:名無しさん@ピンキー
08/04/26 19:27:22 5m9AfbO0
お疲れー!(・∀・)

159:名無しさん@ピンキー
08/04/26 21:05:54 HIUHi0Ih
>>157
お疲れ&GJ
ただ、もうちょっと改行を減らしてくれた方が読みやすいとは思う

160:名無しさん@ピンキー
08/04/26 21:40:58 BA1BNHII
乙~
ただ一つだけ
>>156
>兄さんに不の感情を向けられるだけで私はそれこそ自殺したくなるほど欝になる。
"不の感情"ではなくて"負の感情"ですの


161:名無しさん@ピンキー
08/04/26 23:13:23 7NflGB4U
篭絡はすでにされてるようなものな気がするw

162:名無しさん@ピンキー
08/04/27 00:39:12 hc4tvsxo
途中で西城秀樹おもいだした

163:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:23:56 PzaSIbJH
タァァァァンエェェェェェェエ~~~~

164:名無しさん@ピンキー
08/04/27 05:42:11 QAfMjBR7
なんというど真ん中なシチュエーションw
実妹主義だったが義妹もいいなあ

GJ!

165:名無しさん@ピンキー
08/04/27 10:51:51 Dt+/8Gdl
【社会】「妹を殺せば幸せに」 妹の頭を石で殴り殺害、姉を逮捕…神奈川・横浜市
1 : ◆10000/JzLc @よろづ屋φ ★:2008/04/27(日) 10:15:20 ID:???0
★妹殺害の容疑で姉を逮捕 横浜、石で頭殴る

 神奈川県警港南署は27日、自宅で妹を殺害したとして、横浜市港南区芹が谷、
無職依田佐恵子容疑者(44)を逮捕した。「口論になった。妹を殺せば幸せに
なると思った」と容疑を認めているという。

 調べでは、佐恵子容疑者は26日午前4時半ごろ、自宅2階の自分の部屋で
寝ていた妹の日本体育大職員依田幸子さん(39)の頭を、庭にあった石で殴って
殺害した疑い。

 依田さん方は姉妹と父親の3人暮らしで、当時、父親は外出中だった。

 佐恵子容疑者は東京都渋谷区の知人の弁護士に相談し、26日午後、弁護士に
付き添われて警視庁渋谷署に「自宅で妹を殺した」と自首。連絡を受けた港南署が
逮捕した。

URLリンク(www.47news.jp)


これこそが、キモ姉!!

166:名無しさん@ピンキー
08/04/27 10:59:54 9wsTeXIi
44とかキモイな(見た目的な意味で)


167:名無しさん@ピンキー
08/04/27 11:40:40 qcwNSVKM
三次とか勘弁

168:名無しさん@ピンキー
08/04/27 11:53:52 nMo5woZf
別にキモ姉じゃなくね?ただ単にケンカとかしてたからじゃないのか?しかも三次で歳がなぁ…

169:名無しさん@ピンキー
08/04/27 12:01:09 1mSly2gy
おいおいヤンデレスレにも同じ記事のせてるやつがいる
なんかキモ姉とかヤンデレを勘違いしてる子多いな・・・

170:名無しさん@ピンキー
08/04/27 12:30:18 1mSly2gy
ごめんエロゲ板の嫉妬修羅場スレだ
ていうかカキコしたの同一人物だろw

171:名無しさん@ピンキー
08/04/27 13:11:24 Dt+/8Gdl
そうです。
私が犯人です

だが、どうする。私を牢獄に入れるつもりかぁ!!

172:名無しさん@ピンキー
08/04/27 13:40:17 8y2PxsAm
>>171
( ゚Д゚)ポカーン

173:名無しさん@ピンキー
08/04/27 14:00:14 68z2HBEt

やっぱり>>171ちゃんだったのね……
弟君がさっきから、私を避けてるようだったからおかしいと思ったの。
それで弟君の部屋のPCを見たら>>171ちゃんの書き込みが開かれてた。
私は弟君のことが大好きなだけなのに勘違いされちゃって……
>>171ちゃんは妹だから今まで見逃してあげてたけど、もうユルサナイ………
ダ・カ・ラ・シ・ン・デ?

こうですか?(>_<)

174: ◆busttRe346
08/04/27 14:18:34 zCR9BE7t
長らく間が空きました。監禁トイレ11話投下いきます

175:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:19:14 zCR9BE7t
「たっくん行かないで…行かないでよ…。私を置いていかないでぇッ!!」
「義兄さん!!お願いですから…出ていくなんて言わないでください!!」
二人は狂ったように叫ぶ。それでも彼に駆け寄る事はない。出来ないのだ。
姉は義父に、妹は義姉と母親に羽交い締めにされていたからだ。
「行きなさい、早く!!」
父親の檄が飛ぶ。達哉はそれに押されるように家を飛び出した。閉まりゆく玄関のドアが内と外の世界を
分断するまで、二人はひたすら少年の背中を見つめ、叫び続けた。
その日から二人は少しずつ、両親に殺意を積み重ねていく。
それもわずか五年で溢れかえってしまう事になるのだが。



いや、よくぞ五年も保ったと言うべきなのかもしれない。








176:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:20:46 zCR9BE7t
ガンッ、ガンッ、ガンッ――!!
けたたましい殴打音で目を覚ました。
ガンッ――!!
僕の顔のすぐ横を、何かが通り抜けていく。

「…何やってんのよ…」

ルールを理解したおかげか。
ああ今度は萌姉ちゃんの番なんだな、とすぐに気付いた。だが今はそんな事どうでもいい。

「ね、姉ちゃん……」
問題は、姉ちゃんがブチ切れているということだ。
「たっくん…何してるのよ…何で、キスなんか、したの……それは、ワタシ二、
して、くレる、もので、ショうッ!?」
一言一言区切りながら、でもうまく定まらない言葉と共に後ろの壁を叩く。
目の前にいる姉ちゃんの目は、限界まで開ききっていた。瞳は収縮を繰り返し、白目に赤い稲妻が何本も走り、
こうして見ている間も中心に向かっていく。歯ぎしり音の万力が、頭を締め付ける。

「ひっ……!!」
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
左右の手が代わる代わる僕の横を通り抜ける。右手にはサバイバルナイフが握られていた。
グリップを壁に向けて打ちつける。
右。
左。
右。
左。

ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ

「姉ちゃん…姉ちゃん…落ち着いてよ…!!」
音と震動がタッグを組んで僕を震わす。
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
「蕾に、自慢されたわ!!たっくんとキスしたって!!」
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
「義兄さんが私を選ぶのも時間の問題ですね、って!!何でそんな事したの!?
どうして私じゃないのッ!?」
ガンッガンッガンッガンッガンッ…ガッ……ツッ…


音がやんだ。


「ねぇ…何で、なんで…?わたしのこときらいになったの?わたし、なんか、
いないほうがいいの…?…っぅぐッ、ひぐっ…」
姉ちゃんの目からぽろぽろと涙が零れだした。
「こたえてよぉ…たっくん…」

どうすれば良いと言うのだ。僕だってしたくてやった訳じゃない。一応、ファーストキスだったんだぞ!?
何が悲しくて義妹に捧げなければならないんだ。しかもあんな形で、だ。
「姉ちゃん…頼むから落ち着いてくれよ…。僕が自分からそんな事すると思う…?」
姉ちゃんは手を丸め、目をぐしぐしと擦る。そしてゆっくり顔を上げるとその表情は、豹変していた。

「ああぁ……そっかぁ…そうだよねぇ…」
ゆらゆらと姉ちゃんが立ち上がる。

177:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:22:44 zCR9BE7t
薄く瞑った目は気怠げだが、そこには確かに殺意が宿っていた。

「そうだよ、そうだよねぇ、そうに決まってる。あの娘が無理矢理したに決まってるよね…。
きたなくて、くさくて、きもちわるいつぼみ。ごめんねたっくん…」
ナイフのグリップが、ぎりっと音を立てる。
握り締めた右手は赤く染まり、いかに力を込めているかを、雄弁に物語る。
「いまあれをころしてあげるからね…」

まずい。
まずいぞ…!!

「姉ちゃん!ストップ!!」
姉ちゃんは止まらない。
か細い体とは不釣り合いなパーカーにくるまって眠る蕾に近付いていく。
萌姉ちゃんの横顔は壮絶、の一言だ。
「姉ちゃん!!」
止まらない。

「ころすころすころすころすころすころすころす…」

空ろな顔は、ただひたすらに呪詛を吐く。
「……萌ッ!!」

姉ちゃんの足が止まった。

どうしたんだ?
「……すて……」
萌姉ちゃんが何かを言った。
「ね、姉ちゃん…?」
ガバッとこちらに向き直る萌姉ちゃん。その顔は歓喜に満ちていた。
「たっくんが…呼び捨てにしてくれた…」

え、ええと…。
とりあえずうまくいった…のか?

「ね、たっくん…もう一回呼んで」
「え…?も、萌ね……」

178:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:25:45 zCR9BE7t
「呼び捨てで!!」
焦りからか、口がうまく回らない。咳払いをして一度深呼吸をする。
「…もえ」
ああ、うまく言えたけどうまくいってない。感動してるもん。何か涙ぐんでるもん。
どうやら変なスイッチを押したらしい。
「たっくん…もう一回…」
「…萌」
「ふふっ…なぁに?」
いや、あんたが呼べって言ったんだろ。
姉ちゃんはご機嫌だ。さっきまでの怒りは脳内のブラックホールに吸い込まれてしまったらしい。
いや、脳内がブラックホールなのか。
何はともあれ蕾が目の前で惨殺される事態だけは避けられた。後でせいぜい恩を売ることにしよう。

「萌姉ちゃん、僕ちょっとトイレ使うから。ぜッ、た、い、に、邪魔しないでよ!」
「ええー…」
唇を尖らせて不満やるかたないご様子。

「…もえ。お願い」
「えへ…へへへ…しょうがないなぁもぅ…」
「良いって言うまでこっち見ないでよ?」
「はぁーい」
…ふん、ちょろいな。
しかしここに監禁されて初めて優位に立てた気がする。これは良い傾向と言っていいだろう。
でもこんなに空しいのは何故だろう。
自分の器の矮小さを再確認しつつ、便座に座る。姉ちゃんは手で顔を隠している。
…指の隙間からこっち見るな。

あの人どんどん幼くなっていってる気がする…。

小便が便器の中で弾けている。流砂を幾筋か垂らしたようなその音は、身体と心から余分なものを
拭い去っていく。

床には自然光が円を形作っていた。夜は空けていたらしい。
監禁生活は二日目に突入した訳だ。
外部との連絡手段は皆無だし、未だに説得の成果も見られない。説得を始めること自体、出来ていない。
尿も便もとっくに出し終えていたのだが(勿論、用を足した後すぐに流した。)、僕は扉を見つめて
考えていた。
ここから出るための方法を。



ここまでの経緯を整理してみよう。
頭を殴られ拉致された。目覚めると障害者用トイレに監禁されていた。
トイレは五畳程の広さで、入口に立ったとき左奥には手洗いがある。便器は右奥に存在する。
車椅子から便座へ座る時の配慮なのだろう、便器の両側には手すりがついている。左手の手すりのそばには
双子のどちらか(現時点では蕾)が壁に寄り掛かって眠っている。
もう片方の手すりには、手錠で繋がれた僕がいる。


179:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:30:54 zCR9BE7t
このトイレが地図上で何処にあるのかは不明。トイレ内に時計がある訳もないので現時刻も不明。
ただし入口のすぐ右手に小さな窓があるので、朝か夜くらいは判別出来る。

監禁された理由は僕に萌姉ちゃんか蕾、どちらかを「選んで」もらう為、らしい。
二人は交代制で、僕の世話と自己アピールをする。片方がアピールしている間、もう一方は
僕らに関与してはいけないそうだ。

持ち時間は決められているらしく携帯電話のアラーム音が鳴るとアピールタイムの終了だ。
交代する時に僕は薬で強制的に眠らされ、二人はその間にトイレ等を済ませているとのこと。

食糧について。
一応、二人の持ってきたリュックの中におにぎりやサンドイッチ、飲料水がある。
だがリュックの大きさを見る限り、もってあと一日が限度だろう。
蛇口を捻れば水道水は出るが、食糧はそれで打ち止めになる。

脱出経路について。
窓は小さすぎて僕の体では通過不可、当然、残る脱出路は入口のみだ。
入口はバーを回して施錠するタイプで、現在、ドアはきっちりと閉ざされている。
さらに角材のつっかえ棒もある。

脱出方法。
携帯電話は回収された。よって外部への通信手段は無い。
手錠は本格仕様でちょっとやそっとじゃ外れそうにない。腕力での逃走は不可能。
以上より脱出案、無し。



「おぉぅ…」
何と不毛な事をしているのだろうか。便座の上で頭を抱えた。人間ってやつは困ると本当に頭を
抱えるらしい。
脱出方法について考えるために現状考察をしてみたのだが、考えれば考えるほど良く出来ている。
一番穏便な解決方法として「二人を説得する」があるのだが、説得しようにも萌姉ちゃんは話が通じないし、
蕾は意思が通らない。



実は一つだけ解決策はある。
それはどちらかを選ぶことだ。そう、選んでしまえば片が付く。命一つを犠牲にして選んでしまえば、
何の労力も要らずにここから出られる。
何度か考えたが選べなかった。

甘いと言われるかもしれないが、まだ二人を家族と思っていた僕には、家族を犠牲になんて
出来るわけなかった。
「たっくんの悩み顔は格好いいけど下半身すっぽんぽんだとしまらないね」
と、萌姉ちゃんが口を開く。幸せそうなその笑顔が無性に腹立たしい。

180:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:33:37 zCR9BE7t
うっせえ。
誰のせいで悩んでると思ってやがる。こんなやつ家族じゃないやい。あと手を下ろすな。目を隠せ。

想像以上に疲れてるな…僕。
ついでに腹も減った。ズボンを履き、いつもの定位置へと戻る。「姉ちゃん、食事にしないか?」
姉ちゃんは窓の方を見て、ぼけっとした…フリをしている。たまにこちらにチラチラ視線を寄越す。
つまりは催促だ。
ああ、もういい加減にしてくれ。

「…萌。僕はお腹がすいたので食事がしたいのですが」
「そうだね!私もお腹ペコペコだよー」

リュックの中から食糧を取り出す。例の薬品の瓶や、飲料水の入ったペットボトルも見てとれた。
薬品も食糧も予想より残量は少なめだ。遠慮無しに食べれば今日中に尽きてしまうかもしれない。
土台、三人分の食糧をこんな小さなリュックに何日分も詰め込める訳がなかったのだ。
「たっくんどれ食べたい?」
「おにぎり。おかかで」
「ええー…つまんないなぁ。新商品のツナトマサンドがおすすめなのに…」

わざとやってるだろアンタ。

姉ちゃんは食糧を全部取り出し、それらを抱えて僕の隣にちょこんと座った。
早速手を伸ばす。

「駄目ッ。ちゃんといただきますしてから!」

また手をはたかれた。
トイレ内で食事している時点でとっくにマナー違反だろうに。
「はい、それじゃあ…」
「いただきます」
「……いただきます」
口と手を使って包装を解き、食べ始める。昨日、一食しか食べていないので空きっ腹だ。
おにぎりはあっという間に胃袋に収まり、左手は次の獲物を求めて動く。
萌姉ちゃんはプリッツを囓りながら僕の食事を見守っている。そんなものまで持ってきてたのか、
遠足じゃないんだぞ。

「食べないの?」
「…?食べてるよ?」
プリッツを咥えながら首を傾げる姿はちょっとリスに似ている。不覚にも可愛いと思ってしまった。
「ちゃんとしたものを、だよ。プリッツなんかじゃ体壊すよ?」



181:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:36:07 zCR9BE7t
しばし自分の下腹部を睨み付け、
「うーん……食べる!!」
そう言うと手近にあった炒飯のおにぎりを掴んだ。

それ狙ってたのに…




一時間後、おにぎりやサンドイッチは全てビニールゴミと化し、腹をさすって壁にもたれる僕達がいた。
さて、貴重な食糧を食べ切ったのには理由がある。
「あー…食糧…食べ切っちゃったね…」
残りのプリッツを囓りながら、さり気なく話しかける。

「たっくんよっぽどお腹空いてたんだねぇ…。おにぎり4個とも食べ切っちゃうなんて」
「それを言うなら姉ちゃんだってサンドイッチ、三パックとも食べ切ったじゃない」
「ぅぅ…言わないでぇ…」
耳を塞ぐ姉ちゃん。

さて、本題に入ろうか。

「食糧無くなっちゃったけどさ、これからどうするの?」

下っ腹をつまんで溜め息をつく姉ちゃん。
「どうするって…何が…?」
心なしか目付きが鋭くなった気がする。焦ってはいけない。怯えてもいけない。
慎重に、慎重に。
「んー…その、このトイレにはもう食べる物は無いから…まだ少しの間は
我慢出来るけど、いずれは大変な事になるよね…?」
「…そうかな…?」
「…なると思うんだけど」

「それで、」

声にドスが効いてきた。
「たっくんは何が言いたいの?」

「…いつまでやるつもりなのかなって…」
「そんなのたっくん次第でしょ…?」
「もしどっちも選ばなかったら……どうなるの…?食べ物も無いし、
このままじゃみんな…飢え死にする事だってあるよ?」
「選んでもらえないならこのまま死んじゃってもいいよ、私」



寂しそうに笑う姉ちゃん。だがこっちにとっては笑い事じゃない。
「ちょ……」

ナイフの刃がこちらを向いていたから。

182:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:37:43 zCR9BE7t
「やっぱりたっくんは私の事嫌いなんだ?私以外の女の人が良いんでしょ?
やだよ。やだよやだよやだよやだよやだよやだよやだよやだよやだよやだよ
やだよやだよやだよやだよやだよやだよやだよやだやだやだやだやだやだやだ。
私以外の誰かがたっくんの隣にいて。笑って。手を繋いで。たまに恥ずかしそうに、
してるのなんて」

ナイフに、今にも死にそうなくらいに怯えた男が映った。

「絶対に、耐えられないよ」
日の光を帯びた切っ先が真っ直ぐ、僕に向かってくる。

死ぬ。
目をギュッと瞑った。
瞼の奥にぐわんぐわんと痛みが広がる。この痛みがナイフの痛みを和らげてくれないものか。
そんな根拠のない祈りにも似た考えに縋り、さらに目に力を込める。ナイフの切っ先が僕の左胸に、触れた。
ジャージの先に刃先の感触。身体がこわ張る。ナイフが進み、肉が凹んで、食い込んで。
…進んで……ない?

恐る恐る目を開けた。
「たっくん…怖がりすぎだよ」
姉ちゃんが呆れ顔で僕を覗き込んでいる。ナイフを突き付けながら言う言葉じゃないぞ。
姉ちゃんが僕の膝の上に座ってきた。ナイフはまだ僕の胸の上でとまったままだ。
「どうやったら私がたっくんの一番になれるか、考えたんだけどね。
やっぱりこうした方が良いと思うんだぁ…」
話しかけながら姉ちゃんは僕の顔に左手を添える。こっちはそんな事を気にしている場合じゃない。
何せ、中心からやや左寄り…つまり心臓の上にナイフがあるからだ。
いつ刺されるか分かったものではない。

「たっくん…目、閉じて…」

おいマテ。

「あ、あのですね……。今から何をしようとしてらっしゃるんデショウカ…?」
「ちゅーだよ。はい、ちゅぅぅー…」
「待て。ちょっと待…待てって言ってるでしょぉぉぉがッ!!」
唇を突き出してくる姉ちゃんの頭を押さえ付け、同時にのけ反る。
勢いをつけすぎて壁に頭をぶつけた。

「何で止めるの!?大体ムードが無いよ!!キスだよ?これからキスするんだよ!?
男の子なんだからリードしてよ!!」

言いたい放題だな。
そもそもあなたがムードについて文句を言いますかそうですか。やはりここは奥の手を使うしかあるまい。
今僕の持てる唯一の武器、再々度のご登場である。

「…萌。僕は今そういう気分じゃないんだよ…」

さあ、ここは大人しく退いてくれ。


183:監禁トイレ⑪
08/04/27 14:39:43 zCR9BE7t
途端、ナイフにかかっていた力が増した。
「良く考えたら私、たっくんのお姉さんなんだよね…。やっぱりお姉さんが
弟の言う事聞いてちゃ、教育的に良くないよね…」
「え…」
「私、お姉さんだもんね。私がたっくんをリードしてあげる!!」
左手が僕のベルトをいとも簡単に解いた。片手で何秒とかからずに出来るんだから器用なものだ。
僕が慌てて妨害しようとすると、
「動いちゃ駄目だよ。刺さっても知らないよ?」
などと姉ちゃんはのたまいやがる。
「じゃあナイフをどけろよ!!」
「やだ」

またですか。

「覚悟決めてね、たっくん。私とたっくんの初めて、交換しようねっ!」
反論する間もなく、僕の唇は塞がれた。


「んっ…」
僕らを繋ぐ口内はひたすらぬるい。
手を入れ、大丈夫だなと思って入った湯水のぬるさ。ちょうどあんな感じだ。姉ちゃんの涎を注がれる。
僕の涎は奪われる。互いの唾液を溜め、それを互いの舌先で掻き回す。
舌と舌が接吻し、蛇のように捩れ絡み付く。
引きずられるようについてきた唾液が、空気をはらんで泡立ちぐちゅぐちゅと音を立てる。
「ン、ン、はぁむ…ちゅぷっ…チュパッ…」
僕の喉を通行拒否された涎は、唇の端から糸を引いて垂れる。姉ちゃんは時折それすら舐め取って、
僕の口内に無理矢理押し込む。
姉ちゃんの瞳は今にも溶けてなくなりそうなくらい潤んでいる。瞳の境界線が曖昧だ。
相変わらず左胸にはナイフのちくりとした痛み。そしてキスしている間に姉ちゃんの左手は、
僕の下着に到達していた。

「んぱぁ……」
「はぁっ…はぁっ…ね、姉ちゃん…」

指先が僕の股間をなぞる。
「…おっきくなってきてるね…」
彼女の手が張り詰めた剛直を握った。頭の奥、瞼の裏でチロチロと炎が上がる。
「良いよね……?」
ナイフの光に怯えながらも性欲は沸きあがり、「次」を待ちわびて僕の性器は何度も跳ね上がる。
それを見て微笑みながら、姉ちゃんは僕の逸物を取り出した。
「たっくんが早く言ってくれれば、いつだってしてあげたんだよ…?」
細くて白い指が性器を扱く。
ついに唾を、飲みこんだ。


184: ◆busttRe346
08/04/27 14:40:28 zCR9BE7t
投下終了です

185:名無しさん@ピンキー
08/04/27 14:40:39 64osgOju
監禁トイレキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

186:名無しさん@ピンキー
08/04/27 14:48:45 uo9x1atw
おーエロいな。描写

>>184
乙。

187:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:18:31 hc4tvsxo
>>184
イッ・イッヤっほー!!ずっと待ってたんだからね!!とりあえず出てないけど実姉に一万点!!

188:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:46:33 uuaGSoU2
>>184

お待ちしておりまシター( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━!!!
遂にエロ部分に来ましたね!

しかし俺は実姉の摩季を応援したい


早く実姉!、急げ摩季姉!
弟の貞操がピンチ!
救えるのは摩季、君だけだ!

189:名無しさん@ピンキー
08/04/27 19:55:15 1dpDSURo
現在放送中のアニメで、キモウト・キモ姉が登場するアニメって何かない?

190:名無しさん@ピンキー
08/04/27 19:57:40 ijKNV5T3
ルルーシュはキモアニだな

191:名無しさん@ピンキー
08/04/27 20:58:20 ryEpSfVa
日本語の読めない糞腐女子は帰ってください

192:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:30:26 xLD/M+s+
ナナリーは黒いキモウトですが何か?

193:名無しさん@ピンキー
08/04/27 22:04:59 nMo5woZf
自分が書いた文字すら読めないのか…キモアニと書いてキモウトとは読まねぇよ腐女子が…


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