08/05/25 00:08:50 VR5BpH0P
[れなぱん!8]
「親父さん・・・大丈夫なのか?朝起きて、レナが居なかったら心配するぞ」
「なら・・・朝早くに帰るから・・・お願い・・・一緒に居させて」
圭一くんの言っている事はもっともだ。でも私は食い下がる。
「圭一くんには迷惑は掛けない・・・よ」
そう言って、私は沈黙する。
無理だよね・・・。そうだよ、結局圭一くんに迷惑は掛けないなんて、出来っこ無いじゃないか。
朝になれば、また逢える。朝まで辛抱すれば良いだけの事・・・。
「あ、あはは・・・。レナ、何言ってるんだろ。だろ。ごめんね・・・」
私は笑顔を作って謝った。そして続けて
『じゃあ帰るよ。おやすみ』
そう言おうとしたら、圭一くんが口を開く。
「良いよ・・・一緒に居ようぜ」
「え・・・?」
私は自分の耳を疑う。
「レナの親父さんに殴られても良いや・・・。彼女が、一緒に居てって言ってるのに、断る理由なんて無いよな」
両手で優しく私の手を撫でてくれながら、圭一くんが微笑む。
「だから、俺と居てくれよ・・・レナと居たいんだ」
「っ!・・・うん・・・・・・うん!!」
私は顔を真っ赤にして大きく頷く。