淫魔・サキュバスとHなことをする小説at EROPARO
淫魔・サキュバスとHなことをする小説 - 暇つぶし2ch650:名無しさん@ピンキー
08/11/06 19:31:46 tIJZnKbe
ええと、よく分かりませんが…突然美人が出現して

「私と契約しろ」
「悪魔? 代償は魂ってヤツ」
「微妙に違う。私は淫魔、お前が私の望むだけ精を与える限り、私はお前の望みを叶えよう。
 お前が枯れ果てるその時まで」
まあ、3日もすれば大抵の人間は枯れ果てるけど、そんなこと教える必要はないわね。と
心の内で笑う淫魔。だが、彼女は知らなかった。彼女が契約を持ちかけた男は…底なしであることを。

651:人工淫魔ってことなら……
08/11/06 23:32:09 dFhaa670
「~チトニア」の続きがなかなか書きあがらないので、
前に書きかけだった人工淫魔ものをとりあえず載せておきます。


人工淫魔 浴精の雛鳩

霧深い森の中を、人影がふらふらと歩いている。
胸と腰に微々たるものながら凹凸のある丸みを帯びた
150センチぎりぎりあるかないかという小柄な体、
若い…というよりも幼い少女のようだ。
東の空からうっすらと光が射して来る、もう夜明け前だ。
人工とはいえ、魔族として生を受けた少女に
その木漏れ日は決して心地良いものでは無い。
傷口から流れ出している紫色の血液がこの娘が
人外の存在だということを示していた。
亜麻色の髪は艶を失い、愛らしい声色で、しかし息も絶え絶えに右手の手甲に付いた
水晶玉に呼びかける少女。
「はぁっ、はぁっ、こ、こちら、スクァーブ(子鳩)06…
作戦本部、お、応答を…だめ、通信が…途絶えて…、せめてダメージチェックだけでも…、はあうっ!」
だが、その残酷な結果に表情が曇る。
小隊からはぐれ、雑魚とはいえ、
単独で数多くのモンスターと戦うことになり、肉弾戦用とはほど遠い仕様の
その幼い容姿の体は本来の精液収集も
ままならぬ内に魔力、体力を浪費してしまった。
四肢を露出した水着のようなスーツに、
アーミーナイフを思わせるギザギザのついた刃が3連になっている手甲を
両手に装備している。
「はあっ、はあっ、んしょっ…」両手のパタを外し、
タンキニ状のスーツのパンツをずりおろし、
片足に引っ掛けて、木の幹にもたれるように両手の平をついて
足を開いて眉間に皺を寄せ、
人工淫魔少女の顔が苦痛に歪む。
「はっ、排卵剤の効き目が今頃…んっ、あっ、やあああああっん!!」
ぶちゅぶちゅ…ぷっしやああああっ!
最初に数匹小魚の影が絞り出されるように、
膣から躍り出ると、
続けて堰を切ったかのように滝壺と化した淫猥な音を伴い、
吸収した精液と毒々しい色のメダカほどの
大きさのドジョウに似た魚の群れが吐き出された。
06の胎内に巣くっていた寄生魚の体表液、
彼女が戦った魔物の牡どもから吸い上げた精液、
そして彼女自身の子宮から漏れでた愛液、そういった
ヌルヌルと雑多な体液の混合物を嫌な
湿り気を帯びて少女の秘処をべっとりと濡らす。
「あうっ……はあっ、はあっ」ぐったりとし、へなへなと力無くその場にしゃがみこんだ。
「はあっ、はあっ、はあっ……こっ、こんな状態でまた敵にでも
襲われたら……くうっ!ああっ!」
小柄な身体がバタッと仰向けに倒れた。今にも意識が飛んでいってしまいそうだ。
「“錬淫の花園”に比べたらこっ、こんなの……ああうっ!」
催淫性の植物が無数に植えられた訓練場の名を口にし、気力を奮い立たせようとするが、
うまく行かない。
せっかく数十匹の初の獲物からかき集めた力を使い果たしつつある彼女に
さらなる危機が迫っていた。

652:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:41:20 nZvoR1kX
Web小説でさあ。主人公は触るだけで逝かせられる手と
入れるだけで逝かせられるちんこをもってて淫魔やら
学校の女の子やらをいかせまくる長編を昔見たんだけど
どこにあるかしらん?

653:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:02:58 QzmThrMV
サキュ「精力を搾り尽くす前に一つだけ願いを叶えてあげる」
男「精力を無尽蔵に」

ムッハー

654:名無しさん@ピンキー
08/11/07 09:30:30 gVlv1HGL
>>652
たぶん、これ。
URLリンク(www.onyx.dti.ne.jp)

淫魔的な意味では、この人の商業作品のブラバスターもかなりいい作品。
まあ、内容的にはネット作品の焼き直しみたいな感じなんだが。

655:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:20:15 pZqwnWO2
>>654
おーこれだぁ、高校生のころこんなんばっか読んでた気がする。

656:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:23:28 SIeQ6Q+q
これはヒドイなw
Sの妄想はスゴイぜ

657:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:49:45 4lw9obpH
数字に対する異様なまでの情熱がたまらんよなw

658:名無しさん@ピンキー
08/11/08 00:28:51 9aQHJq1L
リアルでのイジめられっ子が考えそうな小説だな

ってのは定番の煽り文句だけど、これほどまでにこの言葉がマッチする作品は初めてだw

659:名無しさん@ピンキー
08/11/08 17:52:28 CP7ywNpC
処女淫魔が道程をお菓子て
そのまま幸せに暮らすみたいの読みたい

てか悪魔でも妖精でも
人間と子孫を残せる時点で
生物学的には種は同じってこと?
それともそんなのを超越してる存在?

660:名無しさん@ピンキー
08/11/08 18:11:32 NSaPQMBR
>>656
甘いな。同級生や先生や淫魔を乳奴隷にして調子に乗ってた主人公を、
高位の淫魔や性天使がフルボッコにするのが最高にそそる作品。
ブラバスターだと、主人公の厨性能がいくぶんマシになって、変わりに淫魔の性能がアップしてる。
M的にはこっちのほうがおすすめ。

なお、ネット版には、搾られすぎて主人公が廃人になりかけるシチュもある。

661:名無しさん@ピンキー
08/11/08 18:17:57 oyrSJDrw
>>659
それは小説の設定次第じゃね。
そういう質問すると解説厨が、インキュバスになって云々とか言い出す予感。

幸せに暮らす小説があってもいいよね。
例えば、裸エプロンで洗い物してて、後から           犯されちゃうのとかさ。

662:名無しさん@ピンキー
08/11/08 18:19:03 oyrSJDrw
>>660
搾られすぎて主人公が廃人になりかけるシチュもある。

kwsk


663:名無しさん@ピンキー
08/11/08 18:41:11 NSaPQMBR
第二巻のラストがそういう展開。ただし、搾るのは淫魔ではなく性天使。
いたるところに淫魔の反撃が入ってるので、SにもMにもお勧めできる。
ただし、長いのと、おっぱいシチュだけの小説なので、だんだん飽きてくる。

664:名無しさん@ピンキー
08/11/08 19:19:19 oyrSJDrw
>>663
感謝!寝る前に読もうっと。いい夢見れそうだ。

665:名無しさん@ピンキー
08/11/08 19:53:49 vc0cgExw
ねぇ、大きさいくつなの?

666:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:50:15 hTjuxqYl
そこはブラバスター出すからネット更新やめたんだよな
更新開始した頃からずっと読んでたのに
まさかここで見るとは…w

667:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:41:15 DDxTDJcl
お借りします

「課外実習」

すっかり日も暗くなった時間帯
町の片隅にある少し大きめの廃墟に、大勢の男達が集まり始めていた。
廃墟の前には赤いスーツを着た初老の男がたっており、訪れた男達から金をもらい廃墟の中へと通していく。
そして男達の訪れが途絶えると、男は金を入れた袋を肩に抱え廃墟へと入っていった。
廃墟の中は外見のボロさとは裏腹に、それなりに綺麗にされていた。
廃墟の一番広い部屋、その部屋の真ん中付近にロープが張られ、片側に男達は集められていた。
暗い部屋には男達の小さなざわめきだけが聞こえている。

ガチャッ

そんな暗い部屋にランプの灯りを持った一人の男が入ってきた。
赤いスーツを来た初老の男は、男達の前に立つ。
白い口髭をいじりながら、かぶっていた赤いシルクハットを取り一礼した。
「ようこそ、皆様。
 今日はおいでいただきありがとうございます。
 支配人のボロンゾと申します。
 では時間もありますので準備に入らせていただきます」
帽子を深くかぶりなおすと、ボロンゾは軽く手を叩いた。
すると暗い部屋に明かりが灯る。
「おぉ」
「はじまった」
部屋の中に期待に満ちたざわめきが広がる。
そして隣の部屋から6人の若い女達が入ってきた。
全員扇情的な赤い下着姿で、目の細かい網タイツとガーターベルトをつけている。
東洋人に白人、黒人と人種は様々で、どの女性も並外れて美しく妖艶だった。
「はあぁ……」
「ほぉ……」
そんな美しい女性達に、男達は前かがみになり、ため息を吐く。
準備は続き、ガラガラと音を立て隣の部屋から台のような物が、
女性に押されて運ばれてきた。
高さは膝のあたり、横幅は2mくらいの大きさの台には黒い布がかけられている。
ボロンゾはおもむろに布を掴むと、サッと引きはがした。

668:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:42:36 DDxTDJcl
「おぉぉ……」
「おお!」
部屋内に男達のざわめく声が響く。
布がはずされた台は透明の大きな容器だった。
その箱の中にはぐちゃぐちゃと音をたてて、何百もの触手が蠢いている。
箱の上部には大きめの板が置かれており、板の中央には小さな穴と大きな穴が開いていた。
男達は息を荒くして、容器の中の触手を見ている。
色とりどりの触手は、複雑に絡み合い時折先端からドボッと音をたてて粘液を吐き出していた。
「でははじめさせていただきます」
ボロンゾのその言葉が合図なのか、壁際に並んでいた女性の中の一人が男達の前に進み出る。
そっと手を扇情的に唇に添えると、男達に向ってウィンクした後投げキッスをした。
踊り子は年の頃は二十歳くらい、ウェーブのかかった長い黒髪を揺らしている。
胸はツンと張り出して、下着をきつそうに押し上げており、歩くたびにプルプルと上下した。
下半身には赤い下着を履き、赤いガーターベルトを装着しており、
踊り子は見せ付けるように長い脚を伸ばして見せる。
「す……すげぇ胸だ」
「いい女だ……」
男達の呟きが部屋の所々で洩れ聞こえる。
踊り子は男達の呟きに満足したのか、笑みを浮かべるとその場でクルッと回転し、踊り始めた。
男達を挑発するように前のめりに体を倒し、胸をよせて谷間を作る。
長い脚を横に伸ばし、股間を広げて下着に皺をつくり撫でるように手を添えてみせ、
男達の生唾を誘った。
そして踊り子は踊りながら、備え付けられた足場を使い台に乗ると、腰を前後に振って男達を挑発する。
「いいぞーっ!」
「ひゅーっ!」
「た、たまらねぇ」
男達はその光景に、口々に囃したて声援を送る。
踊り子は男達の声援にウィンクすると、脚をM字に開き腰を落として上半身を後ろに倒す。。
左手を後ろにまわして後ろに倒した体を支えると、踊り子は右手で下着をクイックイッと何度も撫でる。
そして人差し指と薬指で下着の皺を伸ばして、下にある股間の筋を浮かせ、
中指をクイッと曲げて下着に埋め込む。
踊り子は窮屈な姿勢ながらも、淫靡な笑みは絶やさず、男達をしっかりと見つめ続けていた。

669:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:44:18 DDxTDJcl
埋め込まれた中指を何度もグリグリと回し続けていると、指の辺りがじっとりと色が変色する。
変色した染みはどんどん広がり、徐々に押し込まれた指を濡らし始めた。
「ふふふ……」
踊り子は指を離すと、下着の縁に手をそえて、グィッとずらしてしまう。
下着の下からは割り開かれた秘唇が顔をだした。
そこはすでにぬかるんでおり、今にも愛液が滴りそうだ。

ゴクッ

その淫靡な光景に男達は一様に喉を鳴らした。
そして牝の臭いに触手達も反応をみせ、一際太い触手が小さな穴からズルッと顔を出す。
矢じりのような先端がふらふらと、なにかを探すように揺れている。
踊り子は揺れていた触手を右手でギュッと掴むと、割り開かれた秘唇へと導いていく。
掴まれた触手は秘唇の穴を見つけると、先端をむけて大きく傘を開いて突進した。

ズルウウルルルッ

「あはぁぁぁぁぁっ!」
静まり返った部屋内に、触手が潜り込む音と踊り子の嬌声が響き渡った。
踊り子はヒクヒクしながら、ゆっくりと腰を降ろし、板にあいた大きな穴へとお尻を入れる。
ズボッとお尻が穴にはまり、容器に溜まっていた触手達が一斉にお尻へと殺到した。
「あはあぁっぁっ! あぁぁぁっ! くぅぅっう!」
踊り子のお尻の穴に何本もの細い触手が潜り込み、激しく腸壁をこそぎ取るように暴れまわる。
「ひぃぃっ! おくっ……ひぃぃぃっ!
 あぁ! あんっ! はいってくるぅぅっぅっ!」
派手な嬌声をあげ、踊り子は喉を仰け反らせると股間に当てていた手を背後に回し体を支えた。
秘唇に潜り込んだ触手は、右に左に激しい突きこみを胎内に撃ち込んでいく。
男達からは踊り子の秘唇がめいいっぱい割り開かれ、犯されているのが丸見えだった。
そして透明の容器の中、穴に嵌ったお尻には大量の触手が群がっている。

670:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:45:31 DDxTDJcl
ジュプジュプと響く突きこみの音、ゴボゴボと音が響く容器内。
男達の喉を鳴らす音と荒い息を吐く音。
傍らにならぶ女達の小さな微笑む声、そして踊り子の嬌声。
部屋内の淫靡な空気は濃密さを増していく。
「あはあぁぁっ! いいひぃぃっ!」
踊り子の声はさらに激しさを増し、触手が大量に潜り込んだお腹はボコボコと膨れる。
それが胎内で触手が暴れまわっているのを連想させ、男達は興奮を隠しきれなかった。
「す……すげぇぇ……」
「父さん……あれ大丈夫なの?」
「はぁ……オレもいれてぇ」
男達の中にはまだ少年くらいの年の子供もまぎれており、踊り子の痴態を息を呑んで見守っている。
その手は隣の父親風の男の服の袖を、痛いほどきつく握り締めていた。
「ああぁっ! いいんっ……んんっ」
ガクガクと踊り子の体が小刻みに震え始める。
上下させていた腰の動きは止まり、踊り子は天を仰いでかすれた悲鳴を上げていた。
胎内と腸内を動き回る触手の動きは、踊り子へトドメをさすように勢いを増していく。
「こ、壊れちゃう……」
少年は触手の動きの激しさに、思わず呟いていた。
「いぐぅっ! ああぁぁぁっ! もう……いぐぅぅっ!」
見守る男達の前で、踊り子は頂点に達しようとしている。
踊り子が激しい痙攣を見せると、野太い触手も動きを止めてビクビクと激しく股間で震えた。

ドクドクドクドクッ!

最前列にいた男達には、踊り子の胎内に注がれる音がはっきりと聞こえた。
踊り子の胎内に触手の精が注がれている。
ドクッドクッと触手が震える度に、踊り子の秘唇から白い粘液がドロッと溢れ出た。
「はぁ……はぁ……んんっ」
数分続いた射精が終わると、踊り子はゆっくりと上半身を起こした。
全身を汗に濡らし、蕩けた目で男達を見ると扇情的に髪をかきあげる。
汗で張り付いた髪がいやらしく、男達はそれだけで無意識のうちに腰を引く事になった。
踊り子は両手を伸ばし、胎内に埋まった触手を掴む。
そして見せ付けるように、大げさに胎内から力を失った触手を引き抜いた。

671:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:46:41 DDxTDJcl

ズボッ! ゴポッゴポッ……

ズボッと音と共に胎内の触手が引き抜かれると、秘唇の奥から大量の粘液が溢れ容器内に零れ落ちていく。
触手の蓋が外れたため、胎内にとどまっていた粘液が一気にあふれ出していく。
「んんっ……すごい量」
踊り子は掴んだ触手を口元にもっていくと、先端にこびりついた粘液を舐めはじめた。
「ぴちゃっ……んっ……くちゅ……はぁ……んんっ」
触手の先端を隅々まで嘗め回すと、男達に向けて触手をふらふらと見せつける。
そして触手を小さな穴へと戻した。
「ふふふ……」
そして踊り子は脚に力をいれて、ゆっくりと大きな穴から腰をあげる。
踊り子が腰をあげると、踊り子の下半身には何十という触手が芋づるのように連なっていた。
その先端は踊り子のアヌスに潜り込んでおり、グチュグチュと音を立てている。
「はぁ……んんっ……」
踊り子はその場で回転し、男達に背後を向けると前かがみになった。
突き出されたお尻には、いまだに触手が大量に埋まっておりアヌスははちきれそうなほど広がっている。
「おおぉぉ……」
「すげえぇ……」
「あんなに入るのか」
背後からお尻に手が伸ばされ、アヌスに埋まった触手が掴まれる。
踊り子は男達から顔が見えなくならないように注意しながら、手で一本一本触手を引き抜いていった。
ボトボトっと次々と触手が引き抜かれ、深々と奥を犯していた最後の一本が引き抜かれると、
踊り子のアヌスはぱっくりと開ききっていた。
ピンク色の腸壁がぐねぐねと蠢き、触手に注がれたであろう粘液を滴らせている。
「もっとみてぇ……」
そんな男の声が聞こえたのだろうか。
踊り子は前屈みになっていた体を起こすと、男達に向き直った。
そして男達に見せ付けるように、腰を振りながら近づいていく。
男達が手を伸ばせば届きそうな所まで来ると、踊り子は背中を向けて上半身を倒す。
男達の前に形のいいお尻が突き出され、ヒクつくアナルが丸見えになっていた。
踊り子は右手を秘唇に、左手をアナルへとまわす。
そして指を2本差し入れて、穴を広げて見せた。
割り開かれて2つの穴は薄いピンク色を露出し、奥のヒダがぐねぐねと蠢いている。
踊り子がかき回すように動かす度に、奥へと誘い込むように波打った。
男達は折り重なるように踊り子へ顔を近づけ、穴が開かんばかりに凝視する。
ふわっと男達の鼻腔を、甘い香りがくすぐった。
踊り子の体臭と触手の粘液の香りが一層強くなり、部屋内に充満していく。
「ふふふっ……」
踊り子は存分に男達に存分に股間を見せ付けると、上半身を起こして、くるっとその場で一回転する。
そしてお尻を振りながら、ゆっくりと触手溜めに再び近づいた。

672:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:47:57 DDxTDJcl
触手溜めの蓋は踊り子が男達に近づいている間にはずされており、
横になっていた容器は縦へと動かされていた。
踊り子は触手溜めの前まで来ると振り返り、男達に見せ付けるように片足をそっと触手溜めに差し入れた。
「んんんっ……」
踊り子は熱にうなされたような笑みを浮かべ、ぐねぐねと触手を弄ぶように脚でかき混ぜる。
部屋内にグチャグチャとかき混ぜる水音が大きく響き、触手の粘液の甘い香りが広がっていった。
踊り子はかき混ぜるのをやめると、今度は残っていた片足を触手溜めへと差し入れる。
「ふふふ……んんっ」
足に絡みつく触手の感触に、踊り子は頬を染めて小さな声をあげる。
そしてゆっくりと腰を降ろし、触手の中へと身を投じた。
踊り子の体はすぐに全身を触手に覆われ、嬲られ貪られる。
「あはぁぁっ! いいひぃっ! もっと、もっとぉぉっ!」
グチャグチャと激しい水音と共に踊り子の嬌声が響いていく。
「も……もう我慢できねぇ……」
「はぁ……まだなのか……」
「うぅっ……でちまいそうだ」

パンッパンッ!

男達の興奮が限界に近づいていたその時、ボロンゾが手を叩いた。
男達は一斉にボロンゾの方へと顔を向ける。
「それでは次に入ります」
その言葉を待っていたかのように、いままで側に控えていた5人の女達が、
男達の前へ並んだ。
そして跪くと、5人は大きく口を開けて舌を突き出した。
「さぁさぁ……我慢できない方、一回20です。
 20だせば、彼女達のお口にだせますよ
 それ以外でこの部屋で出せば罰金になります。
 ご注意を」
女達の側で支配人はそう言いながら、手を叩いた。
「おおぉぉ、まってたぜぇ!」
「早く頼む、もう我慢できねぇ!」
「あぁぁ、1回じゃ足りねえ、3回分払うぜ」
男達は我先にと支配人のもとに駆け寄り、金を渡していく。
そして金を渡した男達は好みの女の前へと並ぶと、次々と口にペニスをくわえ込ませていった。
「んんんっ! んぐぅ」
「あ……んんっ」
「んんっ……あん……」
部屋内に淫靡な音が響きあい、それにつられるように見ていただけだった男達も支配人に金を渡していく。
男達は興奮のためかあっという間に、女達の口内へと精液を注ぎ込んでいく。
我慢していた男も、女達の手馴れた妙技の前にあっという間に屈していった。

673:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:49:01 DDxTDJcl
射精による満足感だけでなく、妖艶な女達への征服感までも実感させられ、男達は1度だけでなく、
2度3度と列に並んでいく。
「あはぁ……ありがとうございます。 んんっ」
「すご……お口いっぱい……です」
「んんぐっ……んんっ」
女達の口に次々を注ぎ込まれる精液。
男達は一様に、触手に犯される踊り子を凝視し、ひざまづく女の頭を掴むと激しく腰を振る。
そして数分で耐え切れずに、口内へと吐き出していった。
女達は放たれる精を啜りのみ、一滴残らず胃の中に収めていく。
満足した男達は一人、また一人列の後方で見物人に変わり、乱れ狂う踊り子を見つめる。
そんな列の後方で、中年の男に連れられた少年が、戸惑いながら女達の痴態を見ていた。
少年は男の影に隠れ、少なくなっていく列をおどおどと見ている。
「ほれ、行ってこい。 金は払ってある」
「う、うん……」
少年は男に強く背中を押され、おずおずと自分の好みの女の列に並んだ。
列は少しずつ前に進み、ようやく少年の番が訪れる。
少年は顔を真っ赤にしながらも、ズボンの紐をはずしズボンを引き下ろした。
プルンとまだ皮がむけていないペニスが女の前に突き出される。
これから行われる事への期待感に、ペニスはガチガチに硬く反り返り脈動していた。
「はぁ……すごい……」
女はそのペニスを優しく掴むと、皮のかぶった先端に舌を這わせた。
「あぁぁ、うあっぁあ……」
生暖かい息と、熱い舌の感触に少年は必死に顔をこわばらせ、下半身の快感に耐える。
「たまってる……ふふ……」
女はペニスの皮に舌を這わせ、たまったカスを舐めとっていった。
上目づかいに少年を見上げ、伸ばした舌を見せ付けるように動かしていく。
そして女は少年のペニスの皮を優しく、一気にむきあげた。
「うはあぁぁぁ……あぁぁ」
初めての快感に、少年は思わず腰を引く。
「だめよ、にげちゃ……」
しかし女はそんな少年の腰を両手で抱くと、喉の奥までペニスを一息に飲み込んだ。
生暖かい感覚にペニス全体が包み込まれ、少年は快感に身を震わせる。
そして震えるお尻に指を添えると、すぼまった穴を指でぐりぐりと揉みほぐした。
「あぁぁっ! ふわぁぁっ……だめ、でちゃう」
少年は強すぎる快感に、体を震えさせあっという間に精をほとばしらせた。
「んぐっ……んんっ……」
濃い精液を女はものともせず、一滴残らず飲み干してしまう。
喉がゴクゴクと動き、女はうっとりと目を蕩けさせていた。
女は全て飲み干した後も、ペニスから口を離さずモゴモゴと味わうように舌を動かしている。

674:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:50:25 DDxTDJcl
「ほほほ、若いという事はいいもんですな。
 少年にサービスです。
 もう一回抜いてあげなさい」
ボロンゾは震える少年を見ながら、女にそう命じると、女は少し嬉しそうに頷き、
再び激しく顔を降り始めた。
「坊主、がんばれよ」
「よかったな。坊主」
「もう一発濃いのをだしてやれ」
周りの男達もにやにやと笑みを浮かべながら、少年を囃し立てる。
男達は皆、少年を見ながら自分がはじめてここに来た時の事を思い出していた。
少年は顔を真っ赤にしながらも、女の頭を掴み腰を前後に動かしていく。
女の舌にペニスを擦られ、少年は腰が蕩けそうな快感に襲われていた。
「すごいぃ……ぬめぬめで……んんっ……」
「んんっ……ちゅっ……ぷはぁ……んぬっ」
女は徐々に口奉仕に夢中になってきたのか、少年のお尻をギュッと強く握る。
頭は前後に激しく振られ、少年のペニスが女の口へと何度も飲み込まれていく。
女はわざと派手に音を立てて、きつくペニスを吸いたてた。
頬を窄めさせ、舌は淫らにペニスの幹を舐めたてる。
「うあぁあぁぁっ! あぁぁぁっ!」
少年は女の子供相手にはハードすぎる超絶的な技巧に、腰を震わせて叫んでいた。
「でるぅぅ……んあぁぁぁっ! で、でぁ……あっぁぁっ!」」
少年は体を震わせ、女の頭をぎゅっと掴むと口内に射精した。
2度目とは思えないほどの濃い精液が、女の喉を何度も叩く。
女は驚いた表情を浮かべながらも、一滴残らず飲み干してしまった。
「はぁ……はぁ………」
少年は全てを出し尽くすと、フラッと体を揺らし後ろに倒れていく。
慌てて父親が後ろから抱えると、その腕の中で寝息を立て始めた。
「まったく……」
父親はあきれた表情を浮かべて、少年を抱きかかえて後方へと下がっていった。
少年が攻められている間も、女達の奉仕は続き男達は次々に精を放っていく。
そんな中、少年に精を注がれた女だけは、少しけだるそうに奉仕の動きを鈍らせていた。
触手溜めの中で嬲られている踊り子は、嬲られながらも冷静な目線を男達に隠れて女に向けている。
踊り子と、部屋の隅にいたボロンゾの視線が絡み合うと、踊り子は触手達の中で派手に身悶えた。
「あぁぁああっ! いいいひぃぃっ!
 いくいくいくぅっ! あはぁぁぁぁっ!」
踊り子は突然大きな声をあげ、激しく体を痙攣させ絶頂を告げる。
絡みついた触手からは、大量の粘液がほとばしり、踊り子の胎内や全身に噴きかけていった。
「おぉぉ!」
「んんっ! んぐうぅっ!」
女の口に突っ込んでいた男達も、踊り子の淫靡な声につられて大量の精を注ぎ込んだ。

675:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:51:48 DDxTDJcl

パンパンッ

それと同時に軽く2度手を叩く音が部屋に響きわたった。
いつのまにかボロンゾは触手溜めの隣に立ち、男達の方を見ている。
「今日はこれまでです。
 明日が最終日になります。
 明日は入場料が600、中では1回100になりますが
 たっぷりとサービスさせていただきますよ
 よろしくおねがいします」
ボロンゾはいやらしい笑みを浮かべて、そう言って深々と頭をさげた。
男達は文句も言わずおとなしく列から外れると、はずしていたベルトを締めなおし、
一人、また一人と満足した笑みを浮かべて部屋をでていく。

ポンッ!

全ての男達が部屋をでると、ボロンゾは両手を大きく一叩きした。
すると触手溜めにたまっていた触手達が容器から這い出て、部屋内へとあふれ出す。
触手達は部屋内に飛び散っていた粘液を一滴残らず吸い取りはじめた。
男達に奉仕していた女達は、頬を染めてふらふらと立ち上がり隣の部屋へと移動していく。
少年の相手をした女にいたっては、他の女に肩を貸してもらわなければ動けない状態だった。
「ふうぅ……」
踊り子はいつの間にか、触手溜めの中から出ていて腰に手を置き仁王立ちしていた。
去っていく女達を見ながら、ぐったりと疲れた表情を見せている。
「綺麗にしておくれ……」
踊り子がそうつぶやくと、部屋を掃除していた触手達が踊りこの体に絡みつく。
そして丁寧に全身にこびりついた粘液を吸い尽くしていった。
あっというまに踊り子の体や、床の粘液全てを吸い尽くした触手は、また容器の中へと戻っていく。
「ありがとさん、ふぅ」
踊り子は体が綺麗になったのを確認すると、首をコキコキと鳴らしながら隣の部屋へ移った女達を追いかけた。
「明日の準備はあとでしますかねぇ」
ボロンゾは呟くと床に置いてあった蓋を拾い、触手溜めの容器の蓋を閉める。
そしてカーテンをかけて押しながら、隣の部屋へと移動した。
「んっ? どうしました?」
ボロンゾが部屋に戻ると、あの少年の精を口で受けていた女が全身をがんじがらめされて床に転がされていた。
女はうめき声をあげ、体を激しく揺さぶっている。
「あの坊やの濃いのを2発受けて、我慢がきかなくなったのさ。
 まぁ、男達の前で羽をださなかったのはほめてあげれるけどね」
踊り子はイスに座り、プカプカとタバコをふかせてそう言った。

676:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:52:53 DDxTDJcl
踊り子の言うとおり、床に転がっている女は背中からコウモリのような羽をはやしている。
黒い羽はバタバタと激しく扇がれ、大きな音を立てていた。
部屋には一緒に口奉仕していた女達が、ぐったりとうつむいて体を震わせている。
皆、お腹を押さえて、熱い息をはぁはぁと吐いていた。
「たったあれだけの精でこの有様じゃまだまだだね」
踊り子はやれやれといった表情で、両手をあげて首を振った。
「いえいえ、初めての口精で誰一人枯らせる事なく終わらせるのは、
 あなたの教えがいいからですよ、ウィズ。
 さすがサキュバスマスターですね」
「よしてくれよ、その名前は……。
 ただの長生きなサキュバスなだけさ。
 まぁあの濃い奴を初めてで口に受けながらも、その後ちゃんと口精できてたみたいだし。
 合格としておくかね、補修つきで」
ウィズと呼ばれた踊り子は、机の上においてあった書類を手に取ると、クルクルと丸を書いていく。
その書類には「口精実習」と題が打ってあった。
今日行われていたものは、魔界のサキュバスの為の実習だった。
年に数人生まれるサキュバスに、人間から殺さない程度に精を奪う方法を指南する。
それがウィズの仕事だった。
そして5人の女達は去年産まれたサキュバス達だ。
生まれたてのサキュバスは物心がつくと、ウィズの元に預けられて精の吸い方を教えられる。
人間界で目立ちすぎ、他の魔族や人間達に教われないよう力をつけるまで、
ひっそりと生き抜く術を教えるのだ。
そして今日初めて、人間の男性から本物の精を口から吸う授業を行った。
何度も何度も人間の精力にあわせた触手で練習をしていたが、やはり実習となると吸いすぎてしまったようだ。
特に少年の若くて濃い精を吸ったサキュバスは、興奮で擬態を隠す事もできなくなるほど我を忘れていた。
ウィズは書類に全てのチェックを入れ終わると、気だるそうに立ち上がる。
「やれやれ、しょうがないね」
そして暴れまわる教え子の側に近寄ると、その顔を掴み唇を奪った。
「うぅぅっ! うぐぅっぅっ!」
「んんっ……」
暴れていた女は、次第にウィズの腕の中でぐったりと体を弛緩させる。
動かなくなった女からウィズは離れると、唾液で濡れた唇をぬぐった。
「こりゃまた濃いねぇ、ひよっこじゃ我を忘れるのも無理はない」
ウィズはボロンゾにそう笑いかけると、体を少し前かがみにして背中に力を入れる。
するとウィズの背中からズルッと音と共に、コウモリのような羽が飛び出した。

677:3-170 ◆QC3LRmFAWo
08/11/09 01:57:25 DDxTDJcl
「さて明日の準備をしないとねぇ。
 今日の様子じゃ明日の交精実習は不安だよ。
 あたしゃ……はぁ」
ウィズはため息をつくと、手を空中に翳し、数度円を書くように回した。
すると円の中に黒い影が生まれ、ゆっくりと広がっていく。
「ほら、さっさと教室に戻りな。
 帰ったら明日の交精実習のために補修だ。
 明日ヘマをするわけにはいかないからね」
ウィズの言葉を聞いて、うつむいていたサキュバス達は重い腰をあげると、
倒れていた仲間を担ぎあげて穴の中へと入っていった。
全てのサキュバス達が穴の中へと移動したのを確認し、ウィズはボロンゾの側によるとその頬に口付けた。
「じゃ、ボロンゾ。また明日よろしく頼む」
ウィズは手を振りながら、自分も穴の中へと飛び込んでいく。
穴はウィズの姿が見えなくなると、ゆっくりと狭まり消えていった。
「さて、明日の準備をしなくてはいけませんねぇ」
ボロンゾはそういって、会場となる広間へと歩いていった。

おわり

触手スレよりこちらむきかと思ったのでこちらに投下させてもらいました。

678:名無しさん@ピンキー
08/11/09 04:03:44 g+G3ES72
いい教師

679:名無しさん@ピンキー
08/11/09 05:49:30 rEkOF+pl
興奮した!あると思う。

680:名無しさん@ピンキー
08/11/09 08:59:39 c3I08sDG
GJ!!

681:名無しさん@ピンキー
08/11/11 01:15:58 5mEoxg+r
>>677
ごちそうさま

682:幻惑の書
08/11/13 20:51:33 8y5N3nAp
どうもお久しぶりです。続編を投下します。
どうかお付き合いください。

 明日に俺は処刑される。だから、今日が俺の最後の一日である。
死にたくないとは、もはや思わなかった。
誰が俺を嵌めたかなんてのも実は興味がなかった。
俺の興味は情けないことにサキュバスが今日、来るか、来ないかに向けられていた。
昨日見た、あのバストが忘れられない訳ではない。
あいつは俺の唯一の理解者だったからだ。
昨日、二度と来るななんて言わなければよかった。
そう後悔していたところである。
ん?誰か来た様だ。
そう思ったら、来たのは俺の後任のフォーリル卿と、軍事大臣の娘のグリン姫である。
グリン姫といえば、軍では憧れのアイドルのような女性である。
それに引き換えフォーリル卿は、たいした能力もないくせに、
プライドだけは高い最悪な奴だ。どうせ俺を見下しにきたのであろう。
「下品な庶民の分際で騎士を気取り、魔族に寝返った恥知らずめ」
「本当、最悪ですわ」
「明日、お前は処刑される。命乞いはしないのかね」
「……」
何も言い返す気にはなれなかった。
言い返しても、見苦しいだけだったからだ。
「そうか。汚らしいやつめ。安心しろ。
お前の肩入れした魔族は私の軍が八つ裂きにしてやる。
魔族に味方した己の愚かな判断を悔やむがいい」
「まぁ、頼もしいわ」
「は~はっはっはっはっ」
もはや、なにもかもに希望が見出せない。
そうやって、牢獄の中で最後の一日が過ぎた頃であった…。

683:幻惑の書
08/11/13 20:54:08 8y5N3nAp
「人間。来るなといわれたがまた来てやったぞ」
俺の夢の中に再び、サキュバスがやってきたのである。
「また来たのか。懲りないやつめ」
「まぁ、最後の日だからな。今日は特別サービスだ。
お前の命令を出来る限り、聞いてやろう。
中出しでもパイズリでもフェラチオでも好きなことをしてやるぞ?」
「……」
「わが心そこに在らずという奴か、人間。お前を嵌めた奴を知りたくないか?」
サキュバスはニンマリ笑いを浮かべている。
「どうせ、フォーリルの奴が賄賂でも送ったのだろう。興味がない」
と、俺は言い放つ。
すると、サキュバスはこれでもかってほどに声を上げて大笑いを始めたのだ。
「人間。本当にそう思っているのか?」
「あぁ。思っているが何か?」
「お人よしにも程があるんじゃないか?くっくっく。いや、失礼」
「何が言いたい!!」
「お前の冤罪を直接でっち上げたのはフォーリルじゃない。」
「誰だというんだ!!」
「あのグリンという女だ。なにしろ、父親に密告したらしいからな。」
「なんだとっ!!口を慎め!!」
俺は怒りのあまり、サキュバスの首輪を吊るし上げる。
だが、相手は平気な顔をしていた。
あの高名なグリン姫がそんなことをするはずが…。
「人間。認めたくないだろうが事実だ。証拠も見せてやろう…」
そう言って、サキュバスは呪文を唱える。
すると、スクリーンが俺の前に映し出された。
 そのスクリーンにはフォーリルとグリンの様子が映し出されていた。
「あら、今夜も私を選んでくださるの?嬉しいわ」
「あぁ。俺はお前を愛してるからな。それで、あの平民騎士はどうなった?」
「お父様に密告したわ。魔族と裏で通じてるって」
「それでいい。愛してるぞ、グリン」
「あぁ~ん」


684:幻惑の書
08/11/13 20:55:20 8y5N3nAp
 あまりにも非情な受け入れがたい事実。
「嘘だっ!!」
「事実だ。受け入れろ、人間。この呪文は捏造に多大な労力を使う。
それに、今の魔力のないお前だって真贋を見極めることは出来るだろ?」
「……」
確かにサキュバスの言うとおりだった。
俺の人生はくだらないあんなやつらの為に終わるのだろうか…。
「人間、今からでも遅くない。
今から私がお前に魔力を貸してやる。それで脱出しろ」
「駄目だっ。そうしたら本当に魔族と密通していたことになる」
「密通すればいいじゃないか。なんだかんだで、お前は我が部隊では人気者なんだぞ?」
「駄目だ…」
「強情な奴だな、お前という奴は」
「まぁな」
「人間。どうしてお前はそこまで強情でいられるのだ?
死ぬ前に聞いておきたいのだが。」
「……、サキュバス。お前は最後でいい理解者でいてくれた。
俺が魔族だったら間違いなくお前に惚れていた。」
「そうして何人の男が精気を奪われていったことか」
「茶化すな。それで最後に聞いて欲しいことがある」
「なんだ?」
「この話を聞いたら黙って、俺を抱いてくれ。分かったな」
「あぁ。分かった」
俺は過去の話をした。よほど親しい人でなければしない過去の話を…。
「俺には幼馴染がいた。そいつは魔族に殺され、村は魔族に全滅させられた。
だから俺はこんな悲劇を繰り返さないために騎士になった。
もうあいつのような犠牲はださない…と」
言ったとおり、サキュバスは大きい胸で俺のことを抱きとめてくれた。
それは優しくって、柔らかかった…。
「人間。よく頑張ったな。お前は人間にしてはすごい奴だ。
よし、死ぬ前に名前を聞いてやろう。
そして、私が強敵だったお前のことを語り継いでやる。どうだ?」
「エドウィン、俺はエドウィンだ」
「エドウィン?」
サキュバスが聞き返す。
「そうだ。俺はエドウィンだが?」
俺が言い返すと、サキュバスの態度が明らかに変わる。
今までは柔らかそうだったのに、急に荒立ちはじめた。
「そうか。その名前を聞いては殺すわけにはいかなくなったな。
そして…、あいつらも生かしとくわけにはいかなくなった。
すまないが、少し眠ってもらうぞ?」
「やめっ!!」
逃れようとする俺に無理やりキスをするサキュバス。
必死に抵抗する俺に舌を絡ませていく。
なんだか、力がどんどん抜けていくような気がする…。
こうして、俺の意識はなくなっていった。
「悪いな、人間。だが強情なお前が悪いのだぞ?」
これが俺が聞いた最後の声だった。



685:幻惑の書
08/11/13 20:56:56 8y5N3nAp
そして、数時間後。
「ん!?ここはどこだ!!」
俺が目を覚ましたのは処刑場だった。
だが、周りにいる連中は明らかに魔族だ。人間じゃない。
しかもどれも有名な将軍ばかりだった。
俺が寝ている間に、何か一騒動あったようだ。
その中にサキュバスがいた。いつになく真面目な顔をしていた。
そしてサキュバスは少女の姿をした魔族にに報告をしていた。
だがその少女の魔族は、このなかで一番強い魔力を持っていた。
俺なんかでは比べ物にならない魔力を…。
「ついにやりました。魔王様。
我が軍に甚大な被害を与えた人間をついに生け捕りにしました。」
「なるほど。褒美が欲しいの?」
「はい。」
「他にも言いたい事がありそうですが?」
「ふふっ。そうですね、捕らえた人間の件ですが、
私の自由にさせて貰えないでしょうか?」
「なんで?」
「こやつは人間の割に高い魔力を持っています。
調教を施して精神を歪ませれば、きっと我々の心強い味方となるでしょう。」
「そう?あなたには調教が楽しみのように見えるけど?」
「あっはっは。バレてしまってはしょうがないな。さすがは魔王様といったところか。」
なに、こいつが魔王だと…。
俺達人間は、こんな少女の率いる軍隊に存亡を賭けていただと言うのか!?
だが、俺の口は動かなかった。きっちりと処刑台にくくりつけてあったのだ。
「いいでしょう。しっかりと調教を施すのですよ?あとやりすぎて殺さないように。」
「前者は約束しきれるが、後者は難しいな。善処しよう。」
「ふふふっ。あなたは相変わらずね。」
「魔王様っ。あの人間を処刑しないでよろしいのでしょうか?」
真面目な騎士といった感じの女魔族が魔王に進言している。
「大丈夫でしょ。」
魔王はそれ吹く風かと言っている感じである。
「それでは、魔王様。この人間をもって帰ってもよろしいでしょうか?」
「えぇ。成果を楽しみにしていますわ。」
「あぁ、死なせない程度に努力はするさ。」
「それでは、解散!!」
魔王の号令で各将軍はみなこの場を去っていった。
そして、俺のいる処刑台はゴーレムによって運ばれていった。
なんで自分はこんなことになっているのだろうか?
そして、俺はこれからどうなるのだろうか…?

686:幻惑の書
08/11/13 20:57:38 8y5N3nAp
今回はここまでです。
次はやっと本番です。お楽しみに。

687:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:10:20 EopEg4yv
>次はやっと本番です。お楽しみに。

泣いた。

688:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:16:54 uO2fe06a
GJ!

689:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:08:00 TklD24xh
やっほおー 続きがきた!!
面白かったです。GJ!!!

690:名無しさん@ピンキー
08/11/14 04:27:43 JhZ3rd3/
エッチ抜きにしても続きが楽しみです!

691:名無しさん@ピンキー
08/11/14 18:42:05 ForvMhy4
昔我が家の魔王様って小説ネットで読んだんだけど今どっかで見れる?

692:名無しさん@ピンキー
08/11/14 21:57:40 URxpfAxn
>>691
わたしたちの魔王様ならどこかで見た。

693:名無しさん@ピンキー
08/11/15 21:07:52 PBUaFll+
>>691
Juvenile!!:我が家の魔王さま
URLリンク(momiji.sakura.ne.jp)

>>692
猫田の私設図書館:わたしたちの魔王様
URLリンク(nekotalibrary.web.fc2.com)

694:名無しさん@ピンキー
08/11/22 02:58:21 IWzO6/Ae
ほしゅ

695:名無しさん@ピンキー
08/11/22 11:52:24 5q3p3imn
せーえき、せーえきほしゅいよぅ! せーえきくれないとしんじゃうぅぅぅ!! 



ドMなロリっ娘サキュバス調教も良いと思うんだ。

696:名無しさん@ピンキー
08/11/25 16:36:19 Qj8vCZ/Q
落ちる前に保守しておく

697:名無しさん@ピンキー
08/11/26 08:04:34 Dqmh8+fk
投下も無いしサキュバスさっちゃんでも読もう…

698:名無しさん@ピンキー
08/11/26 08:16:26 JpxLucp3
俺はオレたまでも読むわ・・・

699:名無しさん@ピンキー
08/11/26 21:42:53 ZL+fN1yu
話普通に面白い

700:名無しさん@ピンキー
08/11/27 06:49:44 dMTKdvOB
オレたま最初の巻のコスプレ悪魔がよかった

701:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:07:10 BUrLF4Uh
誰か一番抜ける淫魔小説教えて><

702:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:19:06 v7dr+8sJ
シャンブロウ

703:名無しさん@ピンキー
08/11/29 04:55:06 Nu9JrLYf
淫魔の経営学だっけ?

704:名無しさん@ピンキー
08/11/29 08:37:28 iOl3GHTM
>>702
あー。なるほど。

705:名無しさん@ピンキー
08/11/29 09:32:57 tjnST2Iq
古典ですな

でも「美女ありき」の方が好き

706:名無しさん@ピンキー
08/11/29 23:01:01 ak7OnPiy
クリスマス時のサキュバスってどうなんだろうと思う
聖なる夜的に嫌悪してると見せかけて、実は餌取り放題(性なる夜的に)でまんざらでもないとかいいよなあ



707:名無しさん@ピンキー
08/11/30 05:57:34 Cj63Lw/A
クリスマスプレゼントに契約の指輪や首輪を贈ったり

708:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:34:54 FTzaQt94
小説じゃないが淫魔物のドラマCDってのは有りじゃないのか
今日DLMで発売されたスライムのやつとか

709:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:50:25 vY1WigrJ
今日DLMで発売されたスライムのやつを知らないせいか何が言いたいのかわからない

710:名無しさん@ピンキー
08/12/02 19:35:00 WO+Nf3N1
ドラマCDつーか淫語ボイスな
実際DLサイトだと淫魔もの多いよな
スライムのは百覧のところのね

711:名無しさん@ピンキー
08/12/02 19:57:32 mh9vkEK3
>>708
買ったけど、あんな風に
女型の魔物やエロい女にねちっこく犯されるのはどーよ、ってんならここより

男が女に犯される奴【臨時】
スレリンク(eroparo板)

こっちで歓迎されると思う

712:佐紀場家(さきばけ)の一族
08/12/02 22:23:19 xYLyEepL
自分が西洋で言うところのサキュバスなる存在だと
母親に明かされたのは17歳の春でした。庭の梅の木が色づき、
池の水面にその姿を鮮やかに写していたのを覚えています。

自分の本性を知った翌日は、学校で友人達と語らっていても
上の空で、自分が男性の精を吸う事によってしか生きられない
存在だということに、言い様の無い衝撃を受けておりました。

しかし己の本質が封じられていた封を切ったかの如く、
己の中の、男性の精を狂おしく求める本流の様な衝動が
激しく溢れ出すのも感じておりました。

学生帽を斜に被った青年、茨木幸之助が私の最初の相手でした。
犠牲者と書かず、相手と表記するのは、
己の本質を認めつつも私に精を差し出すことになった青年への
憐憫の念が伴うからかも知れません。

私は茨木青年を街はずれの草むらへと誘いました。青年は
私の唐突な誘いに最初はいぶかしんでおりましたが、途中から私が
互いの肉体を合わす事を欲していることに気付いたようで、
この年頃の青年にありがちな欲情に燃えた赤い目をしていました。

茨木青年は私を草むらへ押さえつけると、私の服を
はぎ取り始めました。私は茨木青年の熱く荒い息を感じながら、
母が口にした「人間の生命を奪う事に罪悪を感じる事は無い」
という言葉を思い出しておりました。

私は茨木青年を横に押し倒し、青年の口に唇を合わせました。
その結果は母の言う通りでした。我々の種族には人間の男性への
愛撫や性交を、通常の人間の女性がする快楽の数十倍にして
もたらす能力があるらしいのです。
彼らの精を効率よく啜るための我々種族の才能でした。

青年は目を見開き、悲鳴を上げました。
私は青年の衣服を丁寧に脱がせ始めました。
青年はあまりの快楽に立ち上がる事も出来ず、
私の下でわなわなと震えていました。

713:佐紀場家(さきばけ)の一族 2
08/12/02 22:23:57 xYLyEepL
私は自分の下着を下ろし、自分以外の人間には見せない部分を
茨木青年のそそり立った部分にあてがい、それを一気に飲み込み
ました。後は夢中でした。
私は青年の生の最後の一滴までも搾り取るかの様に、
激しく腰を動かし続けました。

その後の男性との性交において、いつも思うのですが、
人間族の男性達はこの時とてもいびつで不思議な顔をします。
生きる事を求めて泣き叫びつつも、あまりの快楽にむせび泣くのです。
茨木青年の生が残り少なくなり、彼は私に憐れみを請いましたが、
私は青年のその表情をまじまじと観察しながら、
彼を最後の絶頂へと導きました。

性交が終わった時、陽光はススキ野の向こうに暮れ始めていました。
私は骨と皮だけになった青年を見下ろしながら衣服を着ると、
草原を後にしました。

豆腐屋のラッパの音を聞きながら私は自宅へと帰りました。
母はまるで私の初めての性交の一部始終を見ていたかの様に
妖しげな笑みを浮かべ、三和土の上で私を待っていました。
「食事にしましょう。今度は膣じゃなく、胃で消化する食事に」

ここから、私たち一族「佐紀場家(さきばけ)」の
本質と運命に従った物語が始まるのです。
続きは別の機会に。

714:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:29:29 e9lwpUqs
ほほぅ。シブイイ!(・∀・)

715:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:40:11 W/MzGDFs
GJ!なかなか渋い作風だね。
このスレで言うのもあれだが、和風美少女というスレは結構寂れていて、
ぜひそっちにも何か書いてほしいが

716:名無しさん@ピンキー
08/12/03 03:17:50 yXX8RqMX
>>713
GJ!
漱石のような文章が上手い。エロにも合うんだな、こういう文体。
それが和風な雰囲気とサキュバスの家系と結びついているのも面白いよー

717:名無しさん@ピンキー
08/12/03 14:55:21 JHsGPD5e
GJ!
これはエロゲの題材に使っていいと思うw

718:幻惑の書
08/12/05 21:26:13 QapLC+vD
どもです。
どこで区切っていいかも分からずに、
結局は投稿が遅れてしまってすみませんでした。
それでは投稿します。

ゴーレムは俺を運搬し終えたらしい。
「褒美だ。今日は機嫌がいい」
サキュバスは、ゴーレムに俺を部屋に運ばせるとそいつに人形を投げて渡した。
ゴーレムは嬉しそうに去っていった。
そして、俺の口に巻かれているロープを外した。
「どうして俺をわざわざ捕らえた!!」
「さぁな。女の行動は常にミステリアスなものだ。
行動が欲望に直接的な女に魅力はない」
「そんな話はしていない!!」
「おっと。起きたばかりだったなぁ、人間。朝勃ちを静めてやろか?」
「くっ!!」
どうやら、人間の意志はときどき体に勝てないことがあるらしい。
俺の意思とは反対に、俺のアレは元気そうである。
「遠慮するな。私とお前の仲だろう。口と胸どっちがいいか?」
「ふざけるなっ、俺はお前と恋仲になった憶えはない!!やめっ!!」
「ふふっ、ならどちらも試してみるか」
サキュバスは俺のズボンのチャックをずり下ろすと、
俺のアレを取り出した。
当然、女に見せるのは始めてである。
サキュバスの言うとおり、ギンギンに立っていてかなり恥ずかしい。
「見るなっ!!」
「いいじゃないか。一昨日は私のおっぱいを丸出しにして喜んでいたじゃないか」
男慣れしているのか、サキュバスは俺のアレをペロペロ舐め始めた。
歴戦の舌使いは、着実に俺に快感を与えてくれる。
柔らかい唇での甘噛みをするのもこの世のものとは思えなかった
当然、そんな経験のない俺は与えられる快楽になすがままになっている。
「やっ、やめろっ!!」
そんな俺の言葉とは裏腹に元気になっていく俺のアレ。
静めるつもりが逆効果になっている。
「そうか。口より胸がいいか。確かにお前はおっぱいフェチだったなぁ」
「誰がおっぱいフェチだっ!!」
「認めろ。そして素直になれ。ほらっ、証拠だ」
ぽよんっ
サキュバスは惜しげもなく自分の服をずり下ろす。
露になる大きい乳房。形も整ってとても綺麗だ。
少なからず、触ってみたいと思ってしまう。
「分かっている。皆まで言うな。私はお前の良き理解者だからな。
これであそこをすりすりして欲しいのだろう?
安心しろ。私にだって慈悲くらいある」
「違う!!」
そういいながら必死にジタバタと抵抗する俺に、
サキュバスは俺のアソコに胸をすりよせる。
だが、悪い気分はしない。あいつの胸は優しくて、柔らかかった…。
そして、簡単に気が抜けた俺は簡単に射精してしまった。
でかいおっぱいはもろに精液を被ってしまう。

719:幻惑の書
08/12/05 21:27:43 QapLC+vD
「エドウィンといったな。満足か?」
「……」
「そうか、そういえばそうだったな。手が使えないのは不便だなぁ。
だが、安心しろ。私はお前の望むことくらい全て熟知している。」
「だから違う!!」
そう言うなり、サキュバスは俺の手の辺りに自分の胸をもってきた。
「満足するまで揉むといい。落ち着くぞ?」
「……」
「冗談だ。人間、何か聞きたいことがあるんじゃないか?」
「冗談で胸を男に見せびらかせれるお前が信じられない」
「慣れだ。エドウィン、お前の質問に答えるが?」
そうニンマリ笑うとサキュバスは手ブラで胸を隠した。
俺は完全に奴の遊び道具にされている。男として悔しい…。
だが、気を取り直して聞いてみることにする。
「なぜ俺を捕獲した。あのまま放っておいても死んだはずなのに」
「そうだな…。」
「言えないのか?」
俺の質問を聞くとサキュバスは考え出したようだ。
そして、自分のしている石の指輪をみせる。
花の彫刻なのだが、俺はそれに見覚えがあった。
それは俺が最後の日にリィナに作ってあげた花の指輪と同じものだった…。
「まさか!!そんなバカなっ。リィナは死んだはずだっ!!そんな訳がないっ!!」
「エドウィン。一人の女の子の話をしよう」
「……」
「昔、ある一人の女の子がいた。そいつは奇跡的に生き延びることができた。
だが女の子は一人で生きていくことはできない。
それを見かねた、あるインキュバスがその子を引き取った。
そのインキュバスは妻のサキュバスと共にその子を育てたそうだ。
そして魔界の瘴気に長い間、触れていた女の子は…」
「サキュバスになったんだな。リィナ」
「ご名答だ、エドウィン。会いたかった。」
「俺もだ。」
リィナは俺に抱きついてくる。俺も抱き返したいが、体は動かなかった。
「しっかし、死んだ幼馴染のために騎士になったのに、
その幼馴染と殺し合いとは運命は皮肉なものだな」
「もう言うな。俺はお前にこんな形でも生きて、
また会えた事に感謝をしているんだから。それと…」
「?」
「おっぱい、見えてるぞ」
語るのに夢中になっていたリィナは、
自分の胸を隠し忘れていることに気がついていなかった。
「おっと」
だが、動じないで隠すリィナ。
その辺はサキュバスになってしまったのだろう。

720:幻惑の書
08/12/05 21:29:51 QapLC+vD
「エドウィン。前に聞いた問いだが、気は変わったかね?」
「……」
「お前はあっちから裏切られた。そして、大切な幼馴染は魔族陣営だ。
もうお前には人間に尽くす義務はないし、裏切っても幼馴染に恥じることはない。
そもそも、幼馴染が恥知らずのアパズレ女になってしまったからな。はっはっはっ」
「あぁ。俺をお前の騎士にしてほしい。昔は守れなかったが、今は違う。
今度こそ、お前を守り抜いてみせる。」
「いいだろう。あと、私はお前に一つ謝らなくてはならないことがある。」
「なんだ?あのとき思いっきり殺そうとしていたことか?」
「違う。もっと大切なことだ。」
「大切なこと?」
「あぁ。実は、私はお前がエドウィンだと知る前から好きだった。
多分、エドウィンじゃなくても告白して好きだと言って、拉致していただろうな…。
それに関して謝りたかった。別の男に気持ちが心から傾いた私を許してくれるか?」
「何、言ってるんだよ。俺は俺だろ?」
「だが、お前は私に心を傾けなかった。
お前は最後までリィナを愛してくれていた。違うか?」
「いや、そんなことはない。あのまま続いていたら俺も嘆願してただろうさ。
サキュバス。最後に一回、お前とやらせてくれ…と」
「エドウィン、お前は昔から変わらないな。
優しくてお人よしで、そしてどこか抜けている」
「ひどいなぁ……」
「だから私はあの二人を許さない。そんなお前を靴で踏みにじったのだから」
リィナは殺気立った。昨日のあの時と同じ表情だった。
そこまで俺を愛しているということなのだろうか?
だとしたら、リィナも心の奥底では変わってないのかもしれないな…。


721:幻惑の書
08/12/05 21:31:06 QapLC+vD
「それで、エドウィン。私と寝てみないか?」
「えっ!?」
「私はサキュバスだ。もう何人もの男が私の体の上を通り過ぎた。
今更、お前にだけ抱かせないというのは不公平というものだろ?」
「でも…」
「安心しろ。経験豊富な私がしっかりと教えてやる。」
「えっ!!」
「縄は解けている筈だ。ささっ、ベッドに行こうか?」
「おっ、おい、リィナ!!」
いつの間にか縄はほどけていたらしい。
だが、まだ魔力は戻らない。だから俺は強引にベッドに連れて行かれる。
リィナはこころなしか嬉しそうだった。
そして、リィナは着ているレオタードを脱ぎ捨てた。
レオタードの下から現れるガーターベルトと、派手な黒の紐で留められたショーツ。
こころなしか布面積も小さく、隙間からいろいろ見える。
完全にサキュバスになっていた幼馴染の艶姿に俺はハッと息を呑んだ。
「エドウィン、まだ始まったばかりだぞ?」
「うるさい……」
「さて、下着を脱ぐのを手伝ってくれないか?」
ゴクッ
「俺がリィナの下着を脱がす!?」
「あぁ。好きな脱がし方で構わない。ずり下ろすのがいいか、
それとも紐を解くのがいいか、選ぶがいい。」
もういままでサキュバスの幻惑攻撃に惑わされっぱなしの俺に理性は残っていなかった。
あるのは、早くリィナと一つになりたいという気持ちだけだった。
するするっ すとんっ
俺はリィナの腰にある左右の紐を一気に解いた。
するりと脱げ落ちるリィナのショーツ。
俺はショーツが床に落ちるまでの一部始終を見ていた。
リィナのショーツはふわふわと落ちながら、床に柔らかい音をたてて着地した。
それを見たリィナは、
「ほう。下着フェチでもあるのか。好きならたくさん余ってるから一枚くれてやろうか?」
「いらない!!」
「そうか。で、お前も脱いだらどうだ?」
「うっ、うるさ、やめっ!!」
俺の服の下に手を入れてくるリィナ。
リィナの手馴れた手つきで俺もリィナと同じ格好にされる。
なんだか恥ずかしい。
リィナは意地悪な目つきをしながら俺の方を見ている。
一糸纏わぬ自分の裸体を隠す気は全くないようだった。

722:幻惑の書
08/12/05 21:33:00 QapLC+vD
そう思っていると俺はリィナに押し倒され、ベッドに倒れこまさせる。
「ささっ、こんなに立派なおっぱいがお前の前にあるんだ。
両手で揉んでやることが敬意を払うことだと思わないか?」
「いままでの仕返しだ。思いっきり揉んでやる!!」
そう言うと俺はリィナの背後を取って二つのおっぱいに手を掛ける。
もみゅ もみゅ
大きくってとてもさわり心地がいい。いつまでも揉んでいたい気分だ。
そう思うと、俺はリィナのおっぱいを上下に動かす。
そして、下乳をギュッ、ギュッと締め付けてみる。
「本当に好きだなぁ。幼馴染が巨乳に育ってよかったな?」
「……」
「本当に素直になれない奴だなぁ。愛してるの一言も出ないのか」
「ごめん」
「気にするな。ベッドのそんな言葉はむなしいだけだ。
さぁ、前戯も終わったし本番といこうか?」
「あぁ、頼む。」
リィナは俺の方を向くと俺はリィナの秘所に自分の性器をペッティングした。
始めのうちは固まったアレでリィナの秘所をツンツンと突くだけだったのだが。
「もう頃合だ。入れていいぞ」
「なぁ、精気とか取られたりしないような?」
「安心しろ。お前を殺しはしない。それくらいは加減できる」
「信じるぞ」
「あぁ」
俺はリィナの上に乗る。
そしてリィナの秘所を一気に突き刺した。
男性経験の豊富さからリィナの秘所はガバガバなのかと思っていたが、
予想に反してリィナの秘所はガバガバではなく、かなりきつく締まっていた。
「おまえ、もしかして経験少ない?」
「違うな。私の種族のは特別製なんだ。ヤッても次の日には元の細さに戻る。
それが性を搾り取る相手に対する礼儀というものだろう?」
「そうだったのか…。処女は?」
「それは諦めてくれ。申し訳ないな」
「あぁ。お前と生きてこうしていられるだけでも幸せだからな」
「言ってくれるな」
腰を上手にリズミカルに振るリィナ。
俺にも快楽が上手に伝わってくる。
「何をやっている。上下に動かないのか?」
「すまない」
「気にするな。誰もが始めは童貞なんだから」
「むっ」
言われたからにはやってやろうじゃないか。
こうして俺はリィナの膣で激しい上下運動を繰り返した。

723:幻惑の書
08/12/05 21:33:36 QapLC+vD
「おっ、おいっ!!エドウィン、暴れるな!!」
少し動揺するリィナ。
なかなか締め付けが気持ちいいじゃないか。
当然、両手はリィナのおっきなおっぱいだ。
「へへっ。いままでのお返しだ!!」
「やめろっ、調子に乗るな!!やめっ」
「すげぇな。おいっ。おっ、おっ!!」
リィナの膣は想像以上のものだった。
ヒダヒダが俺のアレを締め付けるのだが、それがかなり気持ちいい。
しかも奥へ奥へグイグイ食い込んでいく。
「あっ、あっ、あっ、あっ!!」
しかしそこから引き抜こうとするところで俺の限界が来てしまった。
俺はリィナの中で思いっきり出してしまったのである。
なんだか申し訳の無い気分になってくる。
「ごめん」
「だから調子に乗るなといったんだ」
「大丈夫か?」
「平気だ。サキュバスはこんなことでは子供を孕んだりはしない。
さっき出したものは私の栄養分になるだけだ。
しかし、よくも一人で楽しんでくれたな?」
ジト目でこっちを睨んでくるリィナ。
「ごめんってば」
「しょうがないな、許してやろう。
次は二人で楽しもうな?」
「あぁ。約束する」
そう言うとリィナは俺に抱きついてきた。
温かいリィナの体温。
「エドウィン。幼い頃からずっと好きだった。愛してる」
「リィナ。俺もだ」
リィナは俺にキスをしてくる。

724:幻惑の書
08/12/05 21:34:14 QapLC+vD
だが舌が入っていなかった。
「なんで舌を入れないんだ?」
「舌を入れると純粋さが薄くなる。他の男とするときはたいてい舌を入れてるからな」
「なるほど」
「後、どうしても言いたいことがある。
まぁ、これでは言い訳にしかならないだろうがな」
「なんだ?」
「私とHをして生きていた男はこの世に二人しかいない。
後は全部、精気を吸い尽くされて死んでいる」
「!!、まさかお前、そこまで……」
サキュバスになってもリィナはリィナだった。
心までは相手の男に捧げてなかったのである。
だが残りの一人が気になるのだが……
「一人はおまえ、後の一人は……」
ゴクリ
「父上だ。私達サキュバス、インキュバスは幼い頃に、男なら母親、女なら父親から精気を貰う。
だから私の初体験、いやサキュバスの初体験は父親になる。」
「そ…そうか……」
リィナの初体験は父親か……。
つかリィナってもしかしてかなり貞淑?
と思っていると
「これだけはどうしても言っておきたかった。
しょうもない話をしたな」
「リィナ……」
「ん?」
「愛してる」
「そうか…おっ!!」
いきなりリィナが声を上げる。
それもそのはず俺が裸のリィナに奇襲をかけたのだから。
まずは手始めにおっぱいと秘所を手でまさぐってみることにする。
相手も結構、気持ちよさそうだった。
「はっはっは。懲りない人間め。サキュバスにHで敵う訳がなかろうに」
「やってみないと分からないだろ?」
「そうだな」
こうして俺達は一晩中愛し合った。
これからどんな事があろうとも俺はリィナを守るつもりだ。
今度こそ、絶対に!!
「ふっ、ふぉっ!!」
「はっはっは、甘いなエドウィン!!安心しろ、何度でもイカせてやるぞ?」
「くっ、くそ~!!」

725:幻惑の書
08/12/05 21:36:52 QapLC+vD
どもです。
一見、終わりに見えますがぜんぜん終わりではありません。
次回はこの母にして、この娘ありという母親と
ロリロリ(死語?)な妹と想像を絶する父親がが出てきます。

それではいつになるか分かりませんがよろしくお願いします。

726:名無しさん@ピンキー
08/12/05 22:24:10 LEOcNCSe
超キター

727:名無しさん@ピンキー
08/12/06 01:12:28 dfbquAuT
凄い!
物凄く読みごたえがありました!
GJ!

728:名無しさん@ピンキー
08/12/06 07:00:58 ZxGvrOHr
前振り長かった分、その前振り部分のストーリーも気になるが
いきなりエロ三昧ktkr
いいぞもっとやれ、GJでした

729:名無しさん@ピンキー
08/12/11 08:18:24 IM/Rxogf
あげ

730:名無しさん@ピンキー
08/12/13 18:48:07 XAmrEItr
廃れるかと思ったら良作者続出で吹いた

731:魂堕とし
08/12/15 00:47:36 1Vn5eUNJ
主題:悪堕ち
世界:RPG世界もの
吸い殺し:無し
コメディ・ギャグ:無し
残虐グロ描写:一部あり
エロ:多めにしたつもり
ラブ度:実は結構甘いかも

732:魂堕とし
08/12/15 00:51:55 1Vn5eUNJ
 その世界は、魔王がよみがえった世界。
 魔王によって魔が呼び出され、世界に魔が満ちた世界。
 その中でのある勇者と言われた男の仲間の話。

「この探索が終わったら……パーティから抜けるか」
 ルースは、何気なく小さくつぶやいてから、慌てて後を見回した。
 幸い後をついてくる仲間達はつぶやきを聞いていなかったようだった。
 光石が天井に埋め込まれたほの暗い迷宮の中で振り返ったルースに仲間達はそれぞれ怪訝な顔を返す。
「何やってるのよ! ちゃんと前を注意しなさい! この馬鹿」
 後のほうの女魔術師が、険悪な顔でわめき立て、ルースはうんざりして前に向いた。
「まあまあ、ルースは後が気になったんだと思うよ」
「勇者様がそうおっしゃるならぁ、それでいいですぅ」
 ルースに対するものとは違う媚びを含んだ猫なで声を女魔法使いは発した。相手が勇者だからだった。
 この女魔術師はレティという。童顔の上に背が低く、顔の造作は整っているものの、年齢以上に幼く見える。
 栗色の髪に垂れ目がちな目は、幼い印象を強調してしまい、スタイルも成熟とはほど遠い。
 能力的には水準レベルだが、ルースはどうも機転が利かないと感じていた。オマケにすぐに口悪く罵る。
 ルースにしてみれば、パーティの仲間でなければ、近づかないタイプの女だった。
 ただしレティも勇者が目当てで来たのだから、一緒のパーティになったのは、運が悪いと言えるとルースは考えている。
「注意散漫なルースもルースですけど、いちいち怒鳴るレティもレティね」
 底意地の悪さを含んだ女の声がそれにかぶさる。
「あたしはルースのへまで死にたくないだけ。なんならマーナがルースに代わってあげたらぁ?」
「対集団火炎魔法が得意という割には相手を五匹しか焼けないような未熟な魔法使いが大きな口を叩くわね」
「まぁまぁ」
「二人ともうるさい」
 女魔術師レティに絡んだのは、女僧侶マーナ。瓜実顔で目も少しつり上がり気味だが、きつめの美人といえば美人だ。
 やせ気味で長身、金髪で美人なので押し出しはきく。神殿なんかの説法ではそれで通してきたのだろうとルースの想像である。
 性格は、こっちもレティに負けず劣らずきつく、レティと違う陰性のいやらしさがあるようにルースは感じていた。
 傍観者的な見方であげ足をとるのが得意だが、能力はといえば、口よりは劣る。標準よりは少し上だがというのがルースの評価。
 やはりルースにとっては普通なら近づかないタイプの女で、同じパーティになったのは互いに不幸だとルースは思っている。
 言い争いを切り捨てるような言い方で封じたのは、女戦士シェリー。
 大柄でグラマラス、戦士という荒い仕事でも、女らしい面はちゃんと見せる、いい女だとルースは評価している。
 性格も落ち着いて、軽挙妄動しないところにルースは安心感を感じている。ただし咄嗟の時には遅れるきらいがあるとも見ている。
 ルースは彼女にそれなりの好意を感じていた。それが今までこのパーティに止まっていた理由だった。
 まぁまぁと取りなしているのは、勇者の男、メロウ。
 ルースを誘った男。貴公子然の振る舞いと、それを裏付ける甘く整った顔で、剣術もそこそこ。
 それが王族や貴族に好まれて、いつしか彼は勇者と言うことになった。
 ルースとメロウだけの時や、シェリーが加わっただけの時は、大きく意見が違わなかった。
 だからメロウがリーダーでうまくいったのだが、小娘達が入ってからは、判断がぶれるようになってきている。
 そう、ルースは感じていた。
 本質的に悪人ではないのだが、ここ一番の決断力にかけるところと、周囲に流されてしまうところが、最近目立っていた。
 最近は彼の判断に頷けないことが増え、ルースはパーティを抜けることを本気で検討していた。

733:魂堕とし
08/12/15 00:53:58 1Vn5eUNJ
 そして、ルースは盗賊だった。
 鍵開けから罠の設置解除、投げナイフや弓矢での援護、場合によっては忍び寄っての一撃必殺もできる。
 故郷の盗賊ギルドでは、トップクラスの腕前だった。貴族直属の諜報員をやっていたくらいである。
 彼が盗賊ギルドで一流に成れたのは、容姿が平凡であるからだ。
 鋭い眼光も鍛え上げた筋肉も隠すことが出来て、隠してしまえば平凡な若い男に成れきれた。
 目立つことは死、彼は師匠の教えを忠実に実行し、それを結実させることができた。
 それで生き残ってこれたと信じている。
 そんなルースが魔王を倒す勇者のパーティに加わったのは、勇者の誘いがあったからだった。
 故郷の街が魔王の軍勢にやられてしまった時、属していた貴族もまた滅びてしまい、ルースは途方に暮れていた。
 そんな彼を、その時はたった一人だった勇者メロウが誘ったのだ。
 その後、二人で各地を渡り歩き、魔王軍に対するレジスタンスに加わって戦った。
 そのうちに二人は魔王軍に対する遊撃隊のような役目を担うようになった。
 シェリーやマーナ、レティが加わり、魔王軍の拠点に潜入したり、小部隊を撃退したり、強行偵察をしたりするようになった。
 その遊撃隊の働きは、戦況に少しずつ影響を与え、ルース達は魔王を倒す勇者一行に祭り上げられていった。
 けれども皮肉なことに、勇者達が有名になるにつれて、パーティの不協和音がルースにとって耐えられないものになっていった。

 今、彼らは迷宮を探索していた。魔王軍でも特にやっかいな人魔軍団の拠点という話だったからだ。
 魔王軍には、獣魔軍団、死霊軍団など、怪物の性質によって分けられている。
 その中でも人魔軍団とは、人に化けられる、人と変わらない姿を持った怪物達の集まりとされている。
 人狼や吸血鬼、淫魔などが主で、力押しではもう一つだが、絡め手、謀略、諜報では一級品の実力をもっていた。
 そういう連中に対して、力押しは良い計略の的になるため、彼らのような少数精鋭が派遣されることとなった。

734:魂堕とし
08/12/15 00:55:10 1Vn5eUNJ
 石畳が続く薄明るい迷宮の通路で、敵のものと思われる粘つく視線を感じ、ルースは軽く小弓をひいた。
 ルースの動作を見て、女戦士と勇者が剣を構える。
「いるの?」
 女魔術師の問いにルースは応えない。すぐ近くにいることはわかっているからだ。
「レティ、詠唱の準備を」
「はぁい」
「鈍いわね、早くしたらどう?」
 勇者の指示に甘い声で返事をする女魔法使い。それを揶揄している女僧侶。
 ルースにはそれらがどうにももどかしかった。
 貴族に仕えてた時に組んだ老魔道師は、魔力こそ普通だったが、詠唱の速さ、そして状況判断の確かさは絶品だったことを思い出していた。
 こういう状況では既に全体防御の魔法を気取られるぬように詠唱し始めていたものだった。
 いるの? などという愚問など、あの老人は一切発しなかった。
 やはり潮時なのかもな、徐々に高まる緊張とは別に、ルースの中で静かにつぶやく誰かがいた。

 視界に入った何かに、ルースは素早く射かけた。
 矢が突き立つ音の前には小刀を抜いて躍りかかる。
 二呼吸遅れてわき出た怪物達に、呼吸四つ分遅れて勇者が突進した。
 女戦士が剣を振り上げたのは、さらに一呼吸後だった。
 相手はビホルダーだった。
 その巨大な目に矢が刺さってのたうち回るのを横目に、ルースは駆けた。
 二呼吸でもう一匹の懐に潜り込む。慌てたように動きを止めたビホルダーの目に小剣を深々と突き立てた。
 ビボルダーの悲鳴とこちらに走ってくる女戦士の足音を聞きながら、こちらに魔法を飛ばそうとしているもう一匹を見た。
 魔法の援護はまだ来なかった。詠唱はさっき始まったところだった。
 小剣を抜くと後ろ向きに飛んで距離を取りながら、息を止めて顔を覆う。
 突然焼け付くような熱さと痛みが体中にわいた。火球の魔法を食らったのだ。
 焦げる匂いをまき散らしながら床に転がって火を消し、ついでに投げナイフを飛ばす。
 見事に三匹目のビホルダーの目に刺さって悲鳴をあげさせたところで、矢に貫かれた一匹目のビホルダーが勇者の斬撃で息絶えた。
 ルースは起きあがって走り出すと、勇者を目くらましにして気配を消す。火傷の痛みは無理矢理頭から追い出した。
 四匹目のビホルダーの後に回り込んだところで、女戦士が小剣に刺された二匹目のビホルダーを二つに切り下ろした。
 混戦になってきたためか、ビホルダー達はその巨大な目にも関わらず、ルースを見失っていた。
 うごめく異形の背後から忍び足でしのびより、一番後列のビホルダーに近寄る。
 ようやく味方の魔法が飛んできて三匹目のビホルダーを燃え上がらせた。だが、まだそのビホルダーは倒れなかった。
 女魔術師の詰めの甘さに歯噛みしながら、ルースは目の前のビホルダーを背後から渾身の力で刺し貫いた。
 ひと震えだけしてビホルダーが力を失い、その隣のビホルダーが慌てたようにルースに振り返った。
 怯えたのだろうか? 振り返ったビホルダーは仲間ごとルースに向かって魔法を飛ばした。
 ルースは串刺しにしたビホルダーを盾にして、そのまま相手に突進した。
 小剣の先に手応えが返る。回復魔法はまだ来なかった。
 勇者が燃え上がったビホルダーにとどめをさした。
 駆けつけた女戦士が、ルースによって田楽刺しにされた二体のビホルダーをまとめて切り捨てた。
 残りの二体が形勢不利を悟って慌てて逃げ始める。
 ルースの方に向いた二体を、再度唱えられた火炎の魔法が包み、今度こそ焼き尽くされる。
 炎の燃えさかる音と共に、怪物達がうごめく音は途絶えた。醜い手足が火にあぶられてはぜる音だけが響く。
 戦闘が終わり、静寂が迷宮に戻り始めた。回復魔法はついに間に合うことはなかった。

735:魂堕とし
08/12/15 00:56:29 1Vn5eUNJ
へへー、あたし二体。勇者様も二体。活躍活躍」
 相好を崩して勇者にしなだれかかる女魔法使いをにらみつけながら女僧侶は回復呪文をルースに唱えた。
 集中が乱れている呪文など、効果は知れていた。ルースの体からは痛みがいっこうにひかない。
「ありがとう。もういいよ」
 ルースの言葉と共に女僧侶はルースの状態を確認もせず身を翻して走り去り、勇者と女魔法使いの中に割って入っていった。
「……あまり治ってないようだが、大丈夫か?」
 女戦士が心配そうに見つめるのをルースは制した。
「呪文が唱えられる回数には限界がある。無駄遣いはできない」
 そう言うと回復薬を取り出し、ルースは飲み干した。
 それでやっと黒こげの皮膚がはがれ落ち、ピンク色の地肌が現れてくる。
「すまない。もう少しうまくフォローが出来ていたら……」
「早さが違いすぎるのだから連携は難しい。それにビホルダー全部に呪文を唱えられたらこちらがやばい。
俺がかき回すしか無かった。シェリーはきっちりととどめをさしてくれるので充分だ」
 ルースはうつむく女戦士の肩を一つ叩く。
 だがそんな女戦士も、勇者からねぎらいの言葉を掛けると、顔を輝かせて笑い、頬を赤らめた。
 ルースはため息をついたが、気を取り直した。
「この探索で最後だ。……いちいち気にしてもな」
 そういうと、勇者達から少し離れた物陰に姿を潜ませ、携帯食料をかじる。焼けこげた肌がまだ少しうずいていた。

736:魂堕とし
08/12/15 00:58:46 1Vn5eUNJ
 迷宮の最深部は、ホールになっていた。
 巣くっていた怪物達は、ルース達の先制であっけなくたおれていった。
 増援を警戒して、辺りを見回すルースとは裏腹に、他のメンバーはホールの突き当たりにある扉に無造作に向かった。
 罠もなく奇襲もなく、ルースだけを残して、勇者達が扉の前にたどり着いた。
 その扉は怪物達が守ろうとしていた扉だった。
 勇者が扉の取っ手を何度が押したり引いたりして、開かないことを確かめる。
「何やってるの! こっちに来てこの扉を早く開けなさい!」
 女僧侶が厳しい声でルースを呼んだ。
 小さくため息をついて、ルースは慎重に床を調べながら扉に近づいた。
「ぐずぐずしないでよ! やる気無いの?」
「ルース、急ごう」
 いらだった女魔術師をなだめもせず、勇者が扉を指し示す。
「……メロウ、少しうまくいきすぎている気がするんだ」
「だが、このホールの作りからすれば、扉の向こうは小さな部屋だろう?」
「強敵がいる気配はあまりないが?」
 勇者と女戦士の言葉に、ルースは首を振った。
「まだ下層があるかもしれないし、特殊な罠かもしれない」
「下なんて無いわよ! 魔法で下を探っても土の感触しかないの! ここが一番奥なの!」
「ぐずぐず言わずに、ドロボウは鍵を開けてればいいの。判断は勇者様がするから」
 女魔術師がヒステリーを起こして叫び、女僧侶が軽蔑の色を浮かべてルースの懸念を切り捨てた。
「ルース、君は少し臆病すぎるな」
 勇者が、その端正な顔にさわやかな笑いを浮かべて揶揄したことで、ルースの中の何かが折れた。
 ルースはそれ以上、何も言わずに、扉の鍵穴に向かい、鍵開けを差し込んだ。
 五秒で高い金属音がして、鍵が開くと、ルースは後に大きく下がった。
 対照的に勇者達は無造作に扉の中に入ろうとして、そして突然立ち止まった。
 人影が一つ、開いた扉から出てきたのだ。
 ルースがそれを見てさらに後にさがり、ホールの出口を確認する。扉は開いたままだった。
 人影は人間の女のようだった。
 ただし、恐ろしく妖艶で美しい。唇は赤く濡れ、瞳は大きく切れ長で、瞳は吸い込まれそうに黒かった。
 髪の毛は闇色の川のごとくさらりと流れるように腰まで伸ばされている。
 その頭を折れそうな細い首が支え、なまめかしさを感じる細い鎖骨に続く。
 胸は、はち切れんばかりの曲線を描いて虚空に突き出され、白く柔らかく重く、歩みと共にゆさゆさと揺れた。
 その胸から下は急速に細くなり、臓物が入っていないかのような腰のくびれにいたる。
 白い腹はぶさいくに膨らむことなく、滑らかさをもって陰部に続いた。
 逆三角形の黒い布におおわれた股間から、食欲さえ感じさせる白くはち切った太股が生えて、鋭くしまった足首に続いた。
 つまり人間離れしたスタイルを胸と腰だけ黒い小さな布で隠し、王侯貴族の妻女よりも妖艶でかつ清楚な容貌もつ美しい女が扉から歩いて出てきたのだ。
 勇者達はそれを呆然と見送り、そして我に返って近寄った。ただ一人、ルースだけが離れて小弓に矢を密かにつがえた。
「あ、あの、あなたはこんなところで何をしてたんですか?」
 剣も構えず勇者が女の肩に手をかけた。
 女が立ち止まる。その唇が笑いの形につり上がった。
「これが噂の勇者とはな……」
 女の手が勇者の股間に伸びる。次の瞬間、勇者が股間を押さえて崩れ落ちる。
 見ていた女戦士、女魔術師、女僧侶が呆然と立ちすくんだ。

737:魂堕とし
08/12/15 01:01:47 1Vn5eUNJ
「逃げろ! メロウを連れて逃げるんだ!」
 言葉と共に女の肩に矢が突き立つ。ルースが叫びながら次の矢をつがえる。
 はじかれたように、女魔術師と女僧侶が、謎の女に背を向けて駆けだした。
「ほう。少しは出来る奴もいるか」
 謎の女が無造作に肩の矢を引き抜いた。血が少し流れてすぐに止まる。女の視線の先でルースが小弓を引き絞る。
 女の背からコウモリのごとく羽が生えて、瞬時に飛び上がった。その下をさらなる矢が空しく通り過ぎる。
 ルースは弓を捨て、投げナイフを構えた。
 だが飛び上がった女は、逃げる女魔術師と女僧侶を空中から捉え、二本の白い腕で彼女達の胸をそれぞれ軽くつかむ。
 二色の甘やかな叫びが上がり、女魔術師と女僧侶がへたり込んだ。謎の女の口の端がさらにつり上がった。
 そこに銀色の輝きを曳いてナイフが飛んだ。
 うるさそうにナイフを払いのけた女は小剣を構えて眼前に飛び上がってくるルースをみて驚いたように後退した。
 小剣は空を切ったが、羽をはやした女はホールの奥で態勢を立て直していた。
 しなやかに着地したルースは倒れた二人の女に振り返ることなく、しかし確実に守る位置に移動して、敵をにらみつける。
「二人は、大丈夫なのか?」
「おそらく多少吸われただけだ。立て!」
 勇者を担いで走る女戦士の声に、ルースは応え、女魔術師と女僧侶に近寄って足で蹴った。
 それで二人の焦点を失っていた目に光が戻る。
「いたっ!」
「何すんのよ!」
「立って走れ! 扉まで!」
「い、言われなくたって」
「もう少し優しくしなさい!」
 口だけは威勢良く、しかしふらつきながらヨタヨタと二人が走り始める。
 勇者を担いだ女戦士も決して走るのが早いとは言えなかった。
 戻ってくる女戦士をカバーするべく、ルースは前に進み出て小剣を構えた。
「相手はサッキュバス一体だ。俺がくい止めるからこの部屋を抜けて態勢を立て直せ!」
 そう叫ぶルースに女戦士が返事を返す。
 だが叫んだ後、ルースは声を失っていた。
 空中で邪悪に笑うサッキュバスが指を鳴らすと、新たな影が小部屋へ通じる扉から湧いた。
 同じように羽をはやした女達がさらに六体。
 いずれも、魅惑的で巨大な胸、限界まで引き絞られたような腰、そして魅力的に伸びる太股がある。
 髪の毛こそ、黒から金銀、赤に茶、短髪に長髪とさまざまだったが、しかし顔は赤すぎる唇を初めとして一様に言いしれぬ妖艶さをたたえていた。
「くくく、すまぬな。歓迎の数が足りなかったようで」
 初めのサッキュバスと同じように笑いながら、出てきたサッキュバス達がゆっくりと近寄り始める。
 その前に空中にいたサッキュバスが舞い降りた。
 ルースが一瞬、後に視線を流す。女二人は姿を消して、勇者をかついだ女戦士がもう少しで出口にたどり着きそうだった。
 だが魔法や僧侶呪文の詠唱はない。逃げるだけかと、ルースは思わず舌打ちを小さく走らせる。
「薄情なものだな。魔術の援護も無しとはな」
 先頭のサッキュバスがさらに笑う。
「レディーファーストって奴かなって」
 ルースが軽口を叩きながらじりじりと下がった。敵と会話しているのは時間稼ぎに過ぎない。
「無駄なことだ」
 サッキュバス達が笑いながら飛び上がる。
 構わずルースは後を向き、全力で走った。

738:魂堕とし
08/12/15 01:05:34 1Vn5eUNJ
 そして勇者と彼を担いで走る女戦士ごと全力で体でぶち当たった。
 最後に見えたのは驚愕に満ちた女戦士の顔。そのまま女戦士と勇者が扉の向こうに消える。
 ルースの背中を火のような痛みが何度も走り、たまらず床を転がった。
 同時に重々しい軋みが響き、通路とホールを隔てる扉が閉まり始める。
 閉まりかける扉に気付いたルースが隙間に飛び込もうとして、サッキュバスから横殴りの一撃を受け、扉に叩きつけられた。
 咳込みながらルースが立ち上がったとき、扉は最後の音をたてて、無情に閉まった。
 大きな音と共に扉が完全に閉じて、残響がホールにこだました後、わずかな間静寂がホールに落ちた。
 ホールにいる人間は一人だけとなった。残りは魔物だけ。
 背中から流れ落ちた血が滴って、水音をたてる。
 やがてサッキュバス達が低く笑いはじめた。笑い声がホールにこだまし、ルースを包む。
 赤い爪が長く伸び、鈎爪のようになった手をサッキュバス達は見せびらかすように振った。
 ルースの背中をえぐった爪を舌で淫靡になめ回すサッキュバスもいた。
 ルースが閉まった扉の真ん中に横ずさる。
 心に貯まった澱がふっと消えたようにルースは感じていた。
 女魔術師や女僧侶に対する不快感も、勇者に対するもどかしさも全て消え去っていた。
「けなげなことだな?」
 絶対の優位に立った者達が見せる余裕で、先頭に立ったサッキュバスがルースに笑いかけた。
 ルースは答えず、左手で懐を探っていた。手にしたのは愛用のピッキングツール。
「人間、今、そこをどけば吸い殺すだけで済ませてやろう。
 我々全員で与えてやろう。女では決して味わえぬ最高の快感と安らぎをな。
 赤子のように乳を吸いながら、いかなる苦痛も恐れもなく、眠るように命の火を吸ってやるぞ?」
 サッキュバス達が己の胸を持ち上げて、あるいは揺すり、あるいはおのが胸の先端をなめ回した。
 股間に指を差し込んで見せつけるようにかき回す者達もいた。
 スールは釘付けになりそうな視線を引き剥がして、ピッキングツールを握った手に集中した。
 手の動きを知られぬようにそろそろと後にまわし、扉の鍵穴にピッキングツールを入れた。
 そっと、音を立てないように鍵穴をほじくり返す。
「どうした? そこをどかねば、楽に死ねなくなるぞ?」
 猫が鼠をいたぶる笑いで、先頭のサッキュバスは再度ルースを促した。
 煽るように自らの巨大な胸を持ち上げて、見せつけるようにいやらしくもみたてた。
 聞くだけでそそり立ちそうな吐息も漏らす。
 だがルースはそれを意識から振り払って左手を動かした。
 努力は実った。手応えと共に大きな金属歯車がかみ合う音が扉から発せられる。
「おまえ、何をしている!」
 その言葉と共に一匹のサッキュバスが詠唱を始めると、その手の上で火の玉が揺らいだ。
 施錠されたのを確認し、ルースはピッキングツールを渾身の力で突き入れてねじった。
 音を立ててピッキングツールが折れ、短い柄だけが手に残る。
 その手をルースは音をたてて迫る火の玉にかざした。
 肉が焼ける音がして、ルースが苦鳴を漏らす。
 やがて左手が消し炭になったが、ルースは扉の前から動かなかった。
 脂汗を浮かべ、荒い息をつきながら、ルースは残った右手で小剣を構えなおした。
「……何のつもりだ?」
 ようやく笑いを消して、先頭のサッキュバスが厳しい声でたずねた。
「……スカウトは……パーティを罠から守るのが役目」
 痛みのもたらす脂汗がルースの頬を流れ落ちる。目だけが力を失わず光っていた。
「だが俺は、小さな喧嘩を嫌がって……流されるまま罠を自ら発動させた」
 額の汗をぬぐうべき左手は、もう役目を果たせず黒く固まったままだった。
「自分で自分に腹立たしさを感じる。……だからせめて、あいつらは逃がす。
……ははっ、今、鍵を掛けて、鍵穴をふさいだ。もう少しここで俺と踊ってもらう!」
「やれ!」
 ルースの言葉が終わる前に、先頭のサッキュバスの号令が下り、サッキュバス達が一斉にルースに襲いかかる。
 そして、サッキュバスによる襲撃は三度行われた。

739:魂堕とし
08/12/15 01:07:58 1Vn5eUNJ
 三度目の戦いが終わった後、ルースの命は正しく風前の灯火であった。
 小剣はすでに折れていた。短剣は欠け、それを操る右腕は無数の切り傷で真っ赤だった。
 足もまた赤く染まり、足下には血だまりができていた。
 顔も、頬、鼻に傷が刻まれ、血が滴り落ちていた。
 何より既に自力で立つことが難しくなり、サッキュバス達が距離を取ると扉に背中を預けていた。
 息は荒い息が治まることなく続き、足は力を失いかけて小刻みに震えていた。
 もはや子供の一押しで倒れ伏すような状態だった。
 だが、その戦果の代償としてサッキュバス達も無傷ではなかった。
 小剣を足に貫き通されたもの、投げナイフを乳房につきたてられたもの。
 命令を下す先頭のサッキュバスをのぞいて、誰もが傷を負い、荒い息を吐いて、ルースを恐れの入り交じった目でみていた。
「なぜ、倒れぬのでありましょう?」
「狂戦士なのでしょうか?」
「もう一度、もう一度機会をお与え下さい!」
 口々に訴えるサッキュバスの中で、指揮官のサッキュバスは目を閉じて静かに熟考していた。
 やがて、ゆっくりと瞳を開き、そのサッキュバスは命令を発した。
「距離をとって包囲せよ」
 抗弁しようとしたサッキュバス達も指揮官の強い決意を見て、それに従った。
 そしてルースはサッキュバス達が彼を遠巻きに包囲したことをしって覚悟を決めた。
 魔術での遠距離包囲攻撃に対して為すすべはなかったのだ。
 だがいつまでたっても詠唱は始まらず、やがてただ一人、命令を下していた最初のサッキュバスが歩み寄ってくるのに気がついた。
 サッキュバスは無造作に距離を詰め、腕を伸ばせば届くか届かないかの距離で立ち止まった。
「もう一度言おう。今すぐそこを開ければ、おまえを至福の中で吸い殺してやろう。
おまえ達の神が騙る天上の楽園よりも穏やかで優しく喜びに満ちた死を与えてやろう」
 ルースはふらつく足を踏みしめ、鉄サビの味がする赤いつばを地面に吐いただけだった。
「くそくらえ。好きになぶり殺すがいい」
 その言葉共ににやりと笑ったルースは、しかしサッキュバスの変化をみて、驚きを覚えた。
「そうか、では、我らのところに堕ちてもらおう。……魂が堕ちて、おまえがおまえ達の神の愛を失っても安心するが良い。
魔界の女たる我らが、おまえと共に有ろう。おまえが人という人に憎まれ恐れられても、我らがおまえを愛そう。
魔界の女、我らサッキュバスの愛は、闇のごとく濃く、闇のごとく温かく、闇のごとくあまねく包み、
闇のごとく優しく、闇のごとく醜さを隠すであろう」
「……何を言っている?」
 サッッキュバスは笑っていた。それは決してただの邪悪な笑いではなかった。
 それは心の底からの喜びを表しながらも、心をとろけさせ、堕とし、蠱惑し、そして男には決して抗いきれない、闇の女の輝くような闇い笑いだった。
 気がつくとサッキュバスは手の届くところに歩み寄っていた。
 本能的な危機感に突き動かされて、ルースは欠けた短剣で力の限り突く。
 だがその攻撃は女の繊手にあっけなく払われて終わった。空を切った腕から視線を戻すとサッキュバスはまさに目前にいた。
「名を聞いておこう」
「……ルース」
「我が名はラミィ。ルース、おまえは過った。我らを通せばおまえは人として死ねたであろう。だが……」
 気がつくと、サッキュバスの唇が重ねられ、腕が首に巻き付いてた。
 吸われたという自覚は無かった。一瞬で痛みも苦しみも吹き飛び、ルースの世界が真っ白になっただけだった。
 そしてサッキュバスの輝くようなとろけるような笑顔が、突然浮かんで弾けるように消えた。

740:魂堕とし
08/12/15 01:11:12 1Vn5eUNJ


 猫がミルクを舐めていた。何匹もの猫が皿に集まってミルクを舐めていた。
 一生懸命、目を輝かせ、小さな舌を出して、淫靡な水音をたてて、猫がミルクを舐めていた。
 ふと、猫がこちらを振り向く。猫の姿が、人へと変わる。
 妖艶な笑いを浮かべ、こうもりのごとき羽と細く黒い尻尾を生やした女の姿に変わる。
 猫だった女が、にやりと笑い、その牙を剥きだして……。
 そこでルースは目を覚ました。目に入った天井は石造り。未だに迷宮の中だった。
 体中の感覚は無いが、痛みも無かった。手も足も首も口も動かすことはできなかった。
 動くのは目のみ。そして耳からは、複数の動物が何かを舐めすするような音がひっきりなしに入ってきた。
 突然、眼前に女の顔が現れる。驚かなかったのは、ルースが意識を取り戻したばかりだったからに過ぎない。
「起きたようだな」
 それはルースに口づけしたサッキュバスの指揮官、……ラミィと名乗った女だった。
 ルースは声を出そうとしたが、やはり目以外は全く動かなかった。
 ルースの目の動きでラミィはルースが混乱していることを察知したようだった。
「おまえは一度死にかけてよみがえった。体が動かないのはそのためだ。そのうち回復してくれば、手足も動くようになる。
 だが、これをさらに七度は繰り返すことになるがな」
 ラミィの顔には敵意も戦意もなく、ただサッキュバスとは思えないほど真摯な光が目に浮かんでいるだけだった。
 理解不能だとの思いを込めて、ルースはラミィを睨んだ。
 だがルースの目を意に介さず、ラミィはルースに顔を近づける。
 唇が重ねられて、舌が滑り込んで来る。固まったように動かないルースの舌にからみついて、愛しげになめ回すと唾液を吸った。
「少し回復したか? わずかだが精をおまえに戻してやった」
 やがて唇を離すと、すこし上気した顔でラミィがささやいた。糸を引いた唾液をすすり、見せつけるように舌で唇をなめ回す。
 凍り付いたように動かなかった口と首が動いた。出た声は老人のごとくかすれている。
「……どうして……俺は……生きている?」
 ラミィはまた妖艶な笑いを浮かべた。
「吸い尽くして殺しなどしない。……もっとも死の手前までは行ってもらうがな」
「……どういう……ことだ?」
「堕ちてもらうといったはずだ。……おまえを淫魔に堕とす」
 愕然として目を剥くルースにラミィは満足げな顔をする。
「我らサッキュバスは魔王の魔力によってこの世に呼ばれ、命のままに人を吸い殺してきた」
 ラミィがまた顔を近づけ、ルースの唇を舌でなぞった。
 白い滑らかな頬がルースの頬をくすぐり、甘い匂いで鼻腔が満たされ、ルースは知らず陶然とした気分になる。
「だが魔力によってこの世に縛り付けられ、魔王の命で便利に使われ、寄る辺なく同胞のみと身を寄せ合う心細さが、人であるおまえにわかるか?」
 ラミィが頬に舌を泳がせ、白い腕でルースの頭をかき抱いた。
「我らにも頼り愛すべき存在が必要だった。淫魔の男が。……我らは準備を重ねて待った。
 時は来て、魔力は満ち、後は依り代が現れるのみであった。……ルース、それがおまえだ」
 唇が激しく押しつけられ、再び入り込んだ舌がルースの口内を蹂躙する。
 痺れるような快感が湧いて、ルースはうめくことしか出来なかった。
「おまえが我らにたやすく屈する者であれば、吸い殺すだけだった。途中でくじける者であってもな。
 だが、あのような小物を逃がすために、あそこまで頑張るとはな。……濡れたぞ」
 唇を離すとラミィは、股間に手を滑らせ、その魅惑的な陰部を覆う布の中に指を滑らせた。
 布の下で指の形のふくらみがうごめくと共に、また違った小さな水音がわき起こる。
「……殺せ」
「言われなくても、六度は死の手前まで吸ってやろう。七度目は、人であるべき残ったもの全て吸い尽くそう。
 その間におまえの中に淫魔の精が入り込み、おまえは人であることを止めていく。
 最後に蘇ったときは、おまえはインキュバス・ロードとなり、我ら魔界の女を娶るものとなるだろう」
 そう語るラミィの目が赤光を帯び、血のごとき赤き唇から、小さな牙が現れた。
「……くぅ」
「はははははは、逃げられるものなら逃げてみよ。魔界の女の愛から、いかなる男も逃げられぬ」

741:魂堕とし
08/12/15 01:13:24 1Vn5eUNJ
 首をもちあげようとしたルースの前で、ラミィは両腕をルースの前の白く巨大な何かの中心に差し入れた。
 ……それは三つの尻だった。腕に太腿を巻き付け、肩に女陰を食い込ませた尻が、両側に二つ。
 その尻から伸びる太腿と両腋でそれぞれ絡み合いながら、ルースの胸を挟み込んで、胸の中央に女陰を押しつけて尻がうごめいていた。
 全て、サッキュバス特有の尾がついている。
「なっ! ……これは?」
 ルースの両腕を抱え込んでとりついたサッキュバス達がそれぞれ指や手のひらを舐めしゃぶっていた。
 黒こげになった左腕さえ、潤んだ目で舐めて吸い、その豊満な胸に押しつけては挟み、そしてまた耐えきれぬ様子でしゃぶった。
 ルースの胸に尻をのせているサッキュバスは、押しつけた女陰を小刻みにこすりつけ、小刻みに尻をゆらしていた。
 そしてルースの股間に向けた上半身では、白く滑らかで巨大な胸の中に萎えたルースの肉棒を収めている。
 満足げに、そして愛おしげに肉棒をこすり乳房に埋め込むと、自らの胸の谷間に顔をつっこみ、舌を伸ばして思う存分舐めすすっていた。
 どのサッキュバスも血や煤や汚れがつくことを気にするどころか、その白き肌に自らこすりつけるがごとくの勢いだった。
 その尻に、ラミィは手を伸ばし、女陰や肛門に指をこすりつけ差し込んで嬲る。
 ラミィの愛撫に、甘い嬌声が湧いて、耐えきれぬようにサッキュバス達が尻を振った。
「くくく、だがこの尻、よかろう? 顔を埋めて柔肉を味わいたくはないか? ……どれもおまえのものだ」
 嬌声を上げる女達が淫靡に手や股間を舐める音を高めながら、女陰をさらにルースの肩や胸にこすりつけていた。
 力が入らない体をなんとか動かそうともがくルースの背後から、さらなる女の頭が現れた。これもサッキュバスだった。
「無駄なことはおよしくださいな」
 背中から回された女の手が、ルースの乳首をやわやわとさすり、つまんだ。
 それだけなのに感覚を無くしたはずの体に快感が走る。女の唇がルースの耳をはさんでしゃぶると、ルースは震えた。
 背中では大きく柔らかい双乳がつぶれてはりつき、その中心で固い乳首がこすりつけられ、尻にもぬるつく女陰が押し当てられていた。
 足を見ると、両足それぞれにサッキュバスがとりつき、やはりルースの太腿に女陰こすりつけながら、足の指を丹念にしゃぶり吸っている。
 ルースは手も足も胸も背中も、全てサッキュバスがとりついているのを知った。
 そこは、ルース達が入ろうとしていたホールの突き当たりにあった小部屋だった。
 中には転移魔法陣と、ベッドがあった。
 ただし、何人もが同時に寝ることが出来る上にクッションが心地よく効いた最上級の大きなベッドである。
 ルースはその上で、サッキュバス達にからみつかれていた。
 側から見れば奇妙な白い肉の固まりを着ているようにしか見えなかっただろう。
 だがサッキュバス達は一心不乱にルースの体を舐めていた。
 ルースの背中に張り付いたサッキュバスはルースと胸にとりついたサッキュバスの二人分の重みに耐えながらですらあった。

742:魂堕とし
08/12/15 01:15:37 1Vn5eUNJ
 呆然とするルースに、全身の感覚がよみがえり始める。
 股間も足も手も背中も、体のあらゆるところが温かく柔らかい肉に包まれ、舐められていた。
 痛みを訴える傷口ですら、舐められると痺れるような快感に変わった。
 そしてこすりつけられる柔肉と接した皮膚が、舐められた傷口が、吸われた指や耳が、途端にルースの頭に快美を送りつけた。
 総毛立つような快感の中でルースは叫び、その叫びもラミィの三度目のキスでふさがれ、口内の快感に変わった。
 脳裏で快感に絶叫すると、ルースのものが瞬時にそそり立ち、精液が駆けめぐった。
 何の妨げもなく、精液が先端から噴出し、噴出しているところをさらに吸われた。
 体の中の何かが吸い取られるような感覚におののきながら、噴出は止まらなかった。
 否、止まろうとしたところ、絶妙なタイミングで強く巧みに吸われ、柔肉に埋め込まれてこすられて、放出は勢いを取り戻してしまう。。
 助けを求める声を接吻で封じられながら、さらにルースは放った。
 意識が飛びかけたところで、唐突に放出が止まる。感覚が戻ったはずの手足が、あまりの放出によって痺れていた。
「ふふ、ルース、まだまだ始めたばかりではないか。おまえの一物を女に埋めてすらおらんぞ」
 見ると胸にのっていたサッキュバスがいなくなっていた。
 その代わり、ラミィに後ろから抱きすくめられたサッキュバスが股間の上にいた。
 栗色の毛に、垂れ目気味の優しい顔立ちをしたサッキュバスだった。体全体も柔らかそうな印象があった。
「ミューラ、おまえも待ちこがれたか?」
「ラミィ様ぁ」
 ラミィの左手によって、ミューラと呼ばれたサッキュバスの爆乳が揉まれてやわやわと形を変える。
 乳首に伸びた指が、固くしこったそれをはさんでねじるとミューラは首をのけぞらせた。
 その間にもラミィの右手がミューラの股間で蠢き、ラミィの舌がミューラのとがった耳に差し込まれる。
「ミューラ、ルースにおまえを焼き付けよ。……二度と離れられないほどの快楽でな」
「はい、ラミィ様」
 腰をくねらせてラミィの愛撫に酔っていたミューラが、その言葉で垂れ気味の目を輝かせた。
 ラミィが手を放すと、ミューラは近寄って、ルースの腰にまたがった。
 萎えてはいたが未だ少しずつ精液を吐き出している肉棒を、ミューラは萎えたままで己の女陰にあてがった。
 それだけでルースの体を電撃のような快感が走り、ルースはうめいた。
「萎えたくらいで終わりではないぞ」
 ラミィの言葉とともに、ルースの肉棒がそのままミューラの女陰に飲み込まれる。
「くぁぁぁ、そんな、な、中でしゃぶられて……」
「ルース様、ほら、お出しなさいな」
 ルースを飲み込んだ女陰が、口のごとく動いて、肉棒を温かく包んでしごいた。
 その絶妙さになすすべなく肉棒を立たせ、ルースは耐えきれず腰を振った。
「あうっ」
 その動きが一時止まり、前よりも強く再開される。ルースは肛門に潜り込む指を感じていた。
 背中に張り付いたサッキュバスだった。
「ホホホ、もっと固く立たせてさしあげます」
 止めようとしても穴が空いた袋のごとく精液が出て行き、腰が独りでに動いた。
 その動きを操るかのごとくに、肛門で入れられた指が蠢く。
 たまらず放った叫びは、ミューラと背後のサッキュバスに舌を絡められ、容易に封じられた。
 前も後ろも上も下も絡め取られ、ルースはただ震えて放つだけとなった。
 割り込んできたラミィがルースの乳首を舐めながら、反対側の乳首をミューラの乳首とこすりあわせた。
 再びルースから四肢の感覚が失われ、冷たさに取って代わっていった。
 やがて体も冷えていき、別の生きもののごとく精を放ち続ける肉棒をのぞいて感覚が消える。
(死ぬ……のか)
 目の前がすぅっと暗くなり、意識が混濁を始めた。
 唇に固くしこったものが押し込まれ、ぼんやりとしたままそれを吸うと、甘やかな味が口に広がり、それが体に沁みていった。
 ルースは本能のままそれを吸った後、やがて意識を無くした。

743:魂堕とし
08/12/15 01:18:13 1Vn5eUNJ
 そしてまた目が覚めると、眼前を白く柔らかい肉が塞いでいた。
 口の中の甘く弾力のある肉を無意識に吸うと、またも甘い味が広がる。
「フフ、無心に乳を吸う男はいつ見てもかわいいものだな。ホラ、こちらもあるぞ」
 白い肉が遠ざかり、ラミィの顔が現れる。その顔はなぜか慈愛に満ちた表情だった。サッキュバスなのにその表情は違和感がない。
 ルースがそんなことを思っていると、またもや大きく白く気持ちの良い弾力を持った肉が押しつけられた。
 唇にはまた乳首が滑り込まされ、ルースは何も考えずにただ吸った。
 甘い何かが喉を伝って体の中に入り込み、何かが抜けたどこかにはまりこむと、そこが酷く冷えて痛んだが、やがてすぐに痛みが消えて温かくなっていった。
「さてこれからは二度目だ。まずはおまえの左腕をなおしてやろう」
 ラミィの言葉と共に乳房が離れていく。それをぼんやりとルースは見ていると、手が背後から伸びて頭が左腕の方に向かされた。
「我らの秘術、とくとごらんくださいまし」
 背後からのささやきとともに耳がまたしゃぶられ、乳首がいじられる。ルースは湧いてくる快感にただ小さく身をよじるしかできなかった。
 見ると黒こげになった左腕が解放されていた。
 しかしとりついていたサッキュバスは大股を広げ、自らの女陰に黒い焦げになった拳を押し当てていた。
 一流の画家が描いたような整った顔にかかる金色の髪がゆらゆらとゆれる。
 体は出るところはすさまじく飛び出ているが引っ込むところも壮絶に出ているため、グラマラスでありながら太っている印象は全くなかった。
 性欲はおろか食欲すらをそそる太腿の間の下の毛も金色で、色素の薄い綺麗な女陰に、黒い焼けこげた醜い拳が何度も押し当てられた
 左手はまるっきり動かなかった。先ほど感覚が戻ってきたときさえ、痛みしか無かった。
 炭が脱落したところから覗いている白いものは骨だった。皮膚が見えているところも無惨にケロイドになっている。
 左腕以外は、とりついたサッキュバスが一心不乱にルースの体を舐めているのは変わらなかった。
 胸と右肩に白く大きな尻が揺れながら乗っているのも変わらない。
 左腕のサッキュバスは拳を女陰に押し当て、押し込もうとしたがさすがに入ることはなかった。
 数度試み失敗すると、そのサッキュバスはルースの左の拳を持ち上げ、舌を這わせ始めた。
 彼女は拳を丹念に舐めながら、ルースの左手の指を一本一本伸ばしていく。
「ぐぅっ!」
 左手から電撃のような痛みが次々と走り、ルースはうめいた。
「痛むか? すぐに楽にしてやる」
 いつの間にかラミィが左手のサッキュバスの隣に座り、ルースの左手を舐め始める。
 黒こげになって骨すら見えている指一本一本をまるで陰茎のように口に含み、舌をからめた。
 隣のサッキュバスもまたラミィに頬を寄せて指を含み吸った。
 しびれるような痛みが小さくなり、肌を粟つかせるような快感に変わって、ルースは背筋をぞっとさせた。
「ラミィ様、準備が整ったようです」
 ルースの背後のサッキュバスが上にずれてルースの後頭部を己の胸の谷間に挟み込んだ。
 ラミィが場所を空け、左腕のサッキュバスが妖しく笑う。
 指が伸びた左手を再び彼女は股間に押し当てた。相変わらず指はぴくりとも動かせない。
 なのに感覚だけがよみがえっていた。中指の指先がぬるりと温かい肉に包まれる。
 指に巻き付き、舐めるかのようにうごめく肉が指を奥に引き込み、他の指も次々に肉に包まれていく。
 引っかかっていた親指がずるりと飲み込まれていくと、左手が手首を越えてサッキュバスの中に飲み込まれた。
 左手をくわえ込んだサッキュバスは悩ましげな息をつきながら、腰をくねらせた。
 そうして彼女の中に飲み込まれた左手は、女の肉によって陰茎のごとく巻き付かれしゃぶられていた。
 手のはずなのに、左手に陰茎を舐められるがごとき快感が湧く。
 射精に至らぬ陰茎を延々と嬲られるような感覚に、ルースはたまらず声を放った。
「出したいか、ルース? 命枯れるまで出すがいい」
 すでにそそり立っていた本物の肉棒も既にミューラとラミィが舌で好き放題に嬲っていた。
 声も出せずに絶頂に至り、精液が天高く噴出して、ルースはどこに残っていたのかと自分の事ながらあきれた。

744:魂堕とし
08/12/15 01:20:26 1Vn5eUNJ
「メルーザ、おまえも吸うがいい」
「はい、ラミィ様」
 左手をくわえ込んだサッキュバスが、そのまま顔を股間に伸ばし、噴出する精液を浴びながら肉棒をくわえ込む。
 メルーザと呼ばれたサッキュバスは、肉棒を無造作に根元まで飲み込んだ。唇がきっちりと肉棒の根元まで覆っていた。
 喉の奥にあたり吐いてしまうのではないかと思えたが、苦痛の色一つ浮かべず、むしろ至福の表情で口を動かした。
「おまえが守った女達は、こんなことをおまえにしたか?」
 ラミィが美しい顔に自信を滲ませて挑むような目つきで、ルースに尋ねる。
 ミューラは舌を伸ばして睾丸をもてあそび、背後のサッキュバスはルースの頭を挟み込んだ乳房でゆるゆるとルースを愛撫している。
 ルースの脳裏に女戦士シェリーの顔が浮かんだ。
「ふふ、そうだ。おまえをこんなに愛することが出来るのは、我らだけだ」
 陰茎に舌が巻き付いてなめ回し、睾丸の中まで空になりそうな勢いで肉棒が吸われた。
 腰がだらしなく痙攣して、左手にかきむしりたいほどの快感が走り回り、精液が勢いをまして、サッキュバスの口内でしぶいた。
 その様子を見て、ラミィが満足そうな笑みを浮かべ、赤い舌で自らの唇をなめ回した。 
「勇者などとくだらぬ者達の集まりと思っていたが……魔王軍で話題になるだけのことはある。おまえが真の勇者だったのだな」
 震える腰と気が狂ったように押し寄せる快楽の中で、かろうじてルースは反論した。それは残された意地だった。
「……おれは……ただの……盗賊……」
「どちらにしても同じ事。おまえがいないあやつらなど、いつでも容易く討てる。……それに」
 ラミィが手を伸ばし、メルーザの膣に差し込まれていたルースの左手を抜いた。
 愛液に濡れ光っている手は、傷一つない女のような滑らかな手だった。火傷以前の傷も、修練で出来たタコですら無い。
「あ、ああああ、うわあああああああああああ」
 ルースの意志に従って、左手の指は間違いなく動き、その事実にルースは驚愕した。
 例え回復魔法でも、ここまでの損傷は、最上級レベルの呪文が必要だった。
 そしてそんな呪文を使えるものは大陸でも本当に一握りで、そんな呪文の実際を見ることなどまず無かった。
 ルースは思わずメルーザを見ようとして、メルーザが肉棒を口から離し、腰の上にまたがろうとしていたのに気付いた。
 何の心の準備もなく、精液をふきだし続ける肉棒がメルーザの中にくわえ込まれ、ルースの脳天にまで衝撃が走った。
 目もくらむような快楽が肉棒から駆け上り、目がかすんだ。
「それに、今度おまえは、我らと共にある」
 胸の上に乗ったミューラがメルーザとルースのつながった部分に舌を這わせた。
 メルーザはその舌ごと陰茎をくわえ込んで腰を振り、ルースの口が背後のサッキュバスに塞がれる。
「さて、直した左腕のできばえを確かめさせたもらおう」
 あまりの快楽に体を振るわせることしか出来なくなったルースを愛おしそうに眺めながら、ラミィはルースの左手を自らの胸に導いた。
 白さと柔らかさと曲線がどれも男を即座に狂わせるレベルで完成された巨大で張りのある乳房に、左手を埋め込んで、今度はラミィが体を震わせた。
「……で、でかした、メルーザ」
 息を荒げながら押し当てた手で乳首をこすりあげると、ラミィは先ほどよりも激しく体を震わせた。
「この左手はキクぞ」
「はぁぁ、あ、ありがとう……うんんん、はあああ、ございますぅぅぅぅ、うぁぁぁぁ、中にぃ、注ぎ込まれるぅぅぅ」
 答えたメルーザもまた快楽に狂い、金色の髪を振り乱して懸命に腰をふるだけで精一杯になっていた。
 顔を赤らめ、余裕を無くしたラミィが、先ほどまでのメルーザのごとく左手を耐えかねたかのようにもどかしげに女陰に入れる。
 入れた瞬間にラミィは痙攣してはね飛び、ルースの左腕にしがみつくと左手をまるで肉棒のように扱って腰を振り始めた。
 そんな姿ももはや遠くなり、心の中に残された動物じみた衝動のままにメルーザの奥まで突き入れる。
 やがて肉棒が爆ぜたように精液を撒き散らし、刈り取られたようにルースは意識を失った。

745:魂堕とし
08/12/15 01:21:47 1Vn5eUNJ
 そしてまたもやルースは乳房を口に押し入れられ、得体の知れない母乳をのまされて目を覚ます。
「おはよう。さて三回目だな」
 ラミィの言葉に、とまどいも驚愕も減ったが、うんざりした気分はあった。
 なのに……それなのに自分のどこかがサッキュバスと交われることを喜んでいて、ルースは愕然としていた。
 そんな心とは無関係にルースの快楽地獄は続いた。
 ルースの足の指を女陰にくわえ込んだ長い銀髪と黒いショートヘアの二人のサッキュバスが、足の指でルースの肉棒をしごいた。
 四本の足で、締め付けこすりあげ尿道口をくじり、ルースはあっという間に射精した。
 精液を吹き出した肉棒をサッキュバス達はレズビアンのごとく足を絡ませて互いの女陰で挟み込みこすりあげた。
 挿入していないにも関わらず、からみつくヒダに快楽が増し、精液を吹き出す勢いが強まった。
 たまらずに入れさせて欲しいとルースが懇願すると、サッキュバス全員が融けた顔で微笑んだ。
 肉棒が長い銀髪をしたサッキュバスの肉に包まれると同時に、ルースの口にまた乳房が突き入れられた。
 精液をだらしなく出しながらサッキュバスのミルクを飲み、ルースは腰を振りながら気絶をした。

 四度目に起こされれば、今度はオナニーショーだった。
 先ほどルースと交わらなかった黒髪でショートヘアのサッキュバスが、今度はルースに肉棒を奥まで入れた。
 それから寝そべって快感に浸っていた長い銀髪のサッキュバスを後ろから抱きかかえた。
 ミューラやメルーザも銀髪のサッキュバスに寄りそい、ルースに見せつけながら三人で仲間を愛撫した。
 背後の黒髪でショートヘアのサッキュバスが爆乳を鷲掴みにしてもみまわせば、ミューラが銀髪で彩られた女陰に舌を泳がせ、メルーザは肛門に指を突き入れた。
 責められたサッキュバスは銀髪も体も黒い尻尾も振り乱してもだえた後、後ろのサッキュバスから何かをささやかれ、自分で胸と女陰をいじりだした。
「はああ、欲しいぃぃぃ、くださぁぃぃぃ、お、おねがいぃぃぃ」
 愛液を飛ばして自らを慰めていたサッキュバスがやがて股間をルースの間近でうごめかせた。
「ルース、おまえは残酷な奴だな。これほどにおまえを欲しがっているというのに、まだお預けなのか?」
 ラミィがニヤニヤと笑いながら、もだえるサッキュバスの乳首をひねる。
 快感に痙攣するサッキュバスの姿に、ルースはまだわずかに残っていた理性を吹き飛ばし、目の前の女陰に顔を埋めた。
 同時に肉棒を収めていたサッキュバスが腰の動きを激しくして、ルースは女の股間に顔を埋めながら死の一歩手前まで落ちた。

 五度目は肛門責めだった。
 仰向けになった蛙のごとく、尻肉を割られて肛門を舌で貫かれながら、肉棒もまたサッキュバスの膣で自在にしゃぶられた。
 腸を長い舌で舐めあげられて、痛みを覚えるほどはちきった肉棒は、前立腺を舐めあげてこする舌によって何度も爆発した。
 絶叫をあげ涙を流してサッキュバスの中に放つ。
 サッキュバスが入れ替わり立ち替わりルースに乗って、ルースにとっては苦痛に近い射精を受けて、満足げな表情を顔に浮かべた。
 何も感じることができなくなったルースは、糸が切れるように意識を失った。

 そして六回目は右腕だった。
 左手と同じように右手もサッキュバスの陰部に差し込まれ、引き抜かれたときは傷やシミ、タコが消えて、女のような美しい手になった。
 そして右手を押し当てたサッキュバスは、ラミィよりも激しくもだえ、ルースの右手を使って自慰を始めた。
「右手も成功だな。ふふ、わかるか? その両腕は女であれば人もサッキュバスも、吸血族も生ける死者も、すべてに快感を与える。
その指で人間の女の股をくじるだけで、腰を抜かし、小便を漏らす。……おまえの体が徐々に淫魔に変わって行っているのだ」
 ラミィの言葉と共に、サッキュバスの女達が一斉にルースへのしかかった。
 腰にまたがり肉棒を飲み込んだサッキュバスを押しのけようと手を突き出すと、その手が巨大な胸に埋まったサッキュバスは狂乱した。
 愛液を垂れ流し、表情を呆けさせながら、女陰の肉だけが搾り取るように蠢き、ルースはたまらず放った。
 フラフラになったサッキュバスを押しのけて、新たにまたがったサッキュバスはルースの両腕を胸にこすりつける。
 またもや嬌声と共に、ルースの肉棒は耐えられない締め付けをされて、我慢のしようもなく射精する。
 それを繰り返し、またがったサッキュバスの胸を揉みしだき、うごめく膣に全力で突き入れながら、ルースの意識は落ちた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch