08/05/14 20:20:52 9evze1j3
こんばんは、落とし神様。ポーンです。
丁寧なメールの返事ありがとうございました。
今日、ゲームを少しすすめました。アドバイスどおりになりました。
これから、私が女の子の攻略をすすめなくてはいけないところに入ります。
かなり難しそうですが、頑張ります。
私はまだ、ゲームを進めるために、本気を出していませんでした。
これからは徹底的に行きます。
エンディングを迎えたら、またメールします。
……ふうん、そんなに熱くなれるゲームなのか。終わったらぜひ教えてもらわないと。
まあ、ボクにかかれば簡単に攻略してみせよう。ゲームばっかりやってるような
ヒロインの女の子が、ボクに対してどういう態度を見せてくれるか楽しみだ。
「神様?」
「ああ、悪い。
それで、頼みがある。明日、歩美と昼食を取ることになったんだ。
その時に、遠くから歩美を観察してくれ」
「はあ…… どうしてそうなったのかはさっぱりわかりませんけど、なぜです?」
「なぜかという、その理由を知るためだ」
横に座った歩美。昨日と違うものが二つある。
「目が赤いぞ。大丈夫か」
「うん、大丈夫、大丈夫。ちょっと睡眠不足なだけだって」
俊足を生かして、授業が終わると同時に飛び出し、ボクの分のパンも買ってきた。
昨日よりさらに早い。そのまま引きずられるように屋上へと連れ出された。
「髪、くくってるんだな」
「え? う、うん。よく気づいたね」
「まぁ、これだけ近いと」
部活でもないのに、パンを買いに行くためだけにわざわざくくったのか?
そんなに本気を出して走るほど、急ぐこともないのに。
「エルシィちゃんは、良かったかな」
「本人が、昨日の風邪でまだ昼飯を食べたくないらしいからしょうがない」
「でもなんだか、睨まれてなかった?」
「さあ」
パンを食べながら、エルシィを探してみる。
見つからないが、おそらくは高いところとか、どこかで監視しているんだろう。
昨日よりも一際多いボク達への敵意の視線にまぎれてよくわからない。
「屋上で食べる連中って結構多いんだな」
「私も時々友達と食べてるし」
「だから食べ物のゴミが多いのか」
「あ、そういえば。このあいだは、ごめん。一人で掃除させちゃって」
「─そういえばそうだった」
実際はあの時はエルシィに連れ去られて途中で終わったけど。