08/12/21 18:29:22 TfkuUYqd
駆け魂捕まえるのに心の隙間を埋めるんだったら、
協力頼むのは落とし神様じゃなくて喪黒福造でも良くね?
……ということを思いついてしまったorz
624:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:12:25 s61ipx/+
>>623
むしろ彼こそ史上最も多くの心の隙間を埋めた死神
アレが人間とはとても思えん
625:名無しさん@ピンキー
08/12/22 01:05:00 4Ihz9Rzl
局長の生前の姿?
626:名無しさん@ピンキー
08/12/23 12:51:24 Gltw7Eek
そろそろ神様にライバルキャラが登場しても良い頃な気がしてきた
……いや、無意味か
627:名無しさん@ピンキー
08/12/24 21:08:33 r/rRwnR7
>>626
ある意味ガチの殺し合いに発展しかねないからなあ。
失敗したら首チョンパという制限がある限り無理だろう。
628:名無しさん@ピンキー
08/12/25 08:01:55 4LjfpCme
「─まぁ、ありがとう、とは言っておくけど」
「で、いつ帰ってくるのよ。エルちゃんには罪はないけど、あの件には決着をつけるからね」
「は、覚えがない? あんたの素行からいって、どこからそんな言葉が……」
「……やっぱり今日はいい。そんなことのために電話くれたんじゃないだろうし」
「仕事、うまくいってるー?」
「ふうん、そう。え? こっち。こっちは平気よ。安心しなさい」
「は? 写真をメールで? あれ、つけたところを?」
「やーよ。恥ずかしー」
「ば、ばかっ それこそそんなの無理に決まってるでしょ」
「……ど、どーしても見たいなら、早く家に帰ってきなさいよ」
「駄目、想像なんてしたら。もう私も若くないんだから」
「こんな胸、維持するのが大変なだけ」
「で、電話でそんなこと……!」
「国際電話でしょ。た、高いから切るから」
「インターネット使ってるから高くない? ……ホント?」
みたいなやり取りに耳をすますLCまで妄想できた。
629:名無しさん@ピンキー
08/12/25 13:32:07 p2UrsFSF
どんなプレゼントなんだ…
というかそんなん買いに行かされた桂馬がw
630:名無しさん@ピンキー
08/12/26 16:17:32 5vUKcwk3
麻里さんに駆け魂ついてたら、やはり実の母親の唇を奪っていたのだろうかww
631:名無しさん@ピンキー
08/12/26 17:07:41 Xjpi/75K
>>630
そこはほら、帰ってきた旦那さんが華麗に唇と心を奪っていくのさ
何せ落とし神の父親ですぜ?
632:名無しさん@ピンキー
08/12/26 20:45:59 ocA1CGok
欧州で勾留された1800の駆け魂(60,000×0.03)のうち、桂馬父が捕まえた奴の割合は…
633:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:12:34 dO3jtIET
>>633
しかも毎回キスの先までやってしまっている訳ですね
かくして今日も桂馬の弟妹は増え続ける・・・
634:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:55:05 eoLKpFyz
そして終われば記憶がなくなるのを良い事にやりたいほうだいなんですね!
…これ、なんてエロゲ?
635:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:24:49 dO3jtIET
>>634
もしかしたら、Star Platinumというエロゲかもしれないw
636:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:12:25 nl3eTwqC
>>635
懐かしすぎて涙が出るなおいw
でもあれは星座の星だから駆け魂ほど数はないんじゃぜ?
637:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:19:47 NZNzN7u+
久しぶりに投下します、本誌合併号ネタで麻里×桂馬SSです。
近親本番ネタですので苦手な方は注意を!
638:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:20:31 NZNzN7u+
ふぅ…お店の帳簿をつけてたら、もうこんな時間になっちゃったわ、
私は桂木麻里、カフェ・グランパて店を経営して一人息子を持つ主婦よ、年はヒ・ミ・ツ。
はぁ~なんだかお腹が空いたわね、でもこんな時間に夜食を食べたら太ってしまうかも…
う~ん、でも少しくらいなら…あら?
ふと調理場を覗くと、何やらお皿にラップで包まれたチョコ?それともかりんとう?
う~ん、外見じゃ判別つかないけれど、とにかくお菓子らしき食べ物があったわ。
でもこんなの私は作ってないわよね、もしかしたらエルちゃんかしら?
あっ、エルちゃんというのは新しくできた家族よ、たとえあの人が外で作った娘でもね…ふふふ。
だけどこんな場所に置きっぱなしにするなんて、もしかしたら桂馬にでも作ってあげてたのかしら?
仕方ないから冷蔵庫に…あっそうだ、少しだけ…少しだけなら味見してもいいわよね?
そう考えて、それに手を伸ばすの…ほんとうに少しだけだから、ゴメンねエルちゃん。
パリッ…うん、何だか不思議な食感だけど甘くて美味し…
ドサッ
んっ……あれ?あらやだ、いつのまに眠っていたのかしら?
何だか気付けば時計の針が進んでいる気がしてたのだけど、
こんな場所でうっかりこっくりしちゃったのかしら?
う~ん…確か味も今ひとつ記憶に残ってないけれど、エルシィちゃんが作ったお菓子?を、
つまんだ辺りからどうも記憶が曖昧に…あら?
トックン…
何?突然に胸が高鳴ってるように動いたような…
それに何だか少し熱い感じする…身体が火照っているみたいだけども…
もしかしてこんな場所で少し眠ったせいで、風邪でもひいたのかしら?
やだ…早く温かくしてちゃんと寝ないと…さっそく私の部屋に、
そう思っていた、なのに…あれ?何故かしら、
気付けば足取りは自室じゃなくて、別の部屋へと向かっていたの!
あれ?こっちは確か…
「桂馬の部屋?」
…あれ?何故?こっちに足が向かったのかしら、
しかもいつしか手はドアを静かに開けてしまって、その中に忍び入ろうとしていたの。
これじゃ夜這いみたいじゃない…あっ、中ではぐっすりと桂馬が眠っていたわ、
ウフッ…可愛い寝顔してる、その息子の顔を覗き見ると、んっ…キュンッと胸が鳴ってる、
そしてその私の視線は、ゆっくりと無意識に下に移っていく、あら?どうして?
何故かしら不思議だわ…何で、んっ…こんなにも息子の下半身が気になってくるの?
そういえば随分と見てないけれど、息子のここの成長はどうなっているのかしら?
いけない…だけど、気になりだしたら、どうしても興味が止まらなくなってくる、
突然の不可思議な欲求に逆らえない…いつしか私の手は邪魔なシーツをどかし、
そして気持ち良さそうに寝ている息子の寝間着を剥ごうとしていた。
こんなの変だと、心の隅では思っているけれど、あぁ…手は止まらない…
ついにはパンツをも剥ぎ取ってしまってたし、そして…!
639:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:21:04 NZNzN7u+
「これが…今の桂馬の…」
いつのまにか私の頬が熱い…そして瞳にはアレの姿が焼き付いてる、
そう…男の子が股間に生やすアレを!
こんなに成長していたのね、あんなに小さかったのが…うふふ、
でも今でもここは可愛いじゃない、桂馬のおちんちん…。
ジッと見つめると、また心臓がドキドキと慌ただしく鳴ってくるのがわかった、
さて…今の状態を確認しただけで満足?いえ…別の状態の時のまで確認しないと、
そう男の子のアレは二つの姿を持っているのだもの、だから…ね。
心の中で決心すると、わたしはまだ柔らかなそのイチモツを手で優しく握ってしまった、
あっ…温かいのが伝わってくる、脈動も感じてる。
その温かみに胸がまた一段と高鳴り、気分も高揚してきてるみたい…
だけど感情のまま潰さないように、そう優しく力まず…加減して揉むの。
最近はご無沙汰だったけど、んっ…こうだったわよね、ほら…
「どう…気持ちいい?桂馬…んっ…」
あっ…しばらく揉み続けたら、ここは変化を見せてくる…
やはり男の子なのね安心したわ、ほら…固くなって棒が立ち上がってきたもの。
んっ…あぁ…それに、何だか本能を刺激する臭いまで漂ってきたわ、
久しく忘れていたような、胸の奥の欲を刺激する臭いが…桂馬のココから漂ってくる…
そうこれは雄の香り…堪らない、ゴクッ…やだ、喉に唾が溢れ出してきてる。
私…この子の母親なのに、やっぱり女なのかしら…それともパパが居なくて溜まってるから?
そうかも…だって、こんなの見せられ嗅いだら、とても手で握るだけじゃいられないわ!
ごくっ…ほら口元が欲しているし、勃起してきたこれを唇で包みこみたいって、
とても卑しい欲求が溢れて止まらないのよ。
母親としての私が、女の私に支配されていく…そう感じた。
「おちんちん…んっ…あんっ」
だから無意識にも口が迫る…じわじわと距離を縮めて、
そしてよりはっきりと鼻先に香った男の臭いが、
一気にその残りの距離をゼロにさせてしまったわ。
クチュッ…チュパァ…
「んくっ…んんっ…あぁ…これよ」
唇が肉棒の先端を包むと、すかさず舌先がカリに触れ、
久しい男の味覚が脳裏に伝わってくる、もう随分ぶりの味ね…
だから一気に私の中の女の本能が呼び覚まされてしまっていくのを感じたわ。
「美味しい…桂馬のおちんちん…あっ、んっ…」
その竿を舌で絡め舐め這わせ、皮のスキマに溜まってるカスを拭ってあげる。
もう…ちゃんとお風呂で綺麗にしてるのかしら、心配ね…今度一緒に入ってあげようかしら?
淫らな思考まで溢れてきてる、あぁ…段々私はおかしくなっていくみたい。
「うっ…うぅっ…」
あっ…耳に桂馬の呻き声が聞こえてくる、ここまでしてるのだもの…感じて当然よ、
ほらこれがフェラの感覚よ、こんなのゲームじゃ教えてくれない感覚でしょ?
んっ…玉袋もしゃぶってあげる、チュッチュッて愛しくキスをして、
次は裏スジも…丁寧に舐めてあげるわ。
徐々に私の唾液が、桂馬のおちんちん全体に塗られていきます…
そして勃起状態も最高潮て感じになってたの、
さっきより脈動が凄い…血液が集まってきてるみたいだし。
そういえば…熱いわ、私のココも…んっ…さっきから股の陰部も凄く疼いてたの、
だから片手をそっちに伸ばして確認してみる、
スカートの中に強引に手を入れて下着を脱がして、
その疼かせるとこを触れてみる…んっ。
クチュッ…
640:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:21:40 NZNzN7u+
やっぱり濡れてる、そうね…当たり前だわ、こんなに熱くなって濡れて…、
愛液が溢れてるなんて発情してるみたいだもの…んっ…あっ…
グチュッ…クチュッ…指先で軽くなぞっただけで、凄い卑しい音がしてる、
感度も高まって…敏感になってるし、んっ…クリトリスも大きくなってるみたい。
指先で触れる自分の恥部の状態に、少し驚いてた…だけど駄目だわ、
指先で弄るだけじゃとてもこの状態を癒せそうにないの、
そう自慰じゃ…とてもこの高まった欲情は収まらない。
だから…いいわよね桂馬、母親孝行…してもらっても。
もう私の中では、イケナイ一線を越えてしまってた…親として越えちゃいけない一線を…
ギシッ…音を鳴らし桂馬の寝床の乗って、その身体の上に跨る私、
既にスカートの下の下着とかは脱ぎ下ろし、私の下半身は発情した性器を見せる痴態を外気に晒してた。
しかも垂れ落ちる愛液は、すっかり私の唾液で濡れ輝かさせた桂馬の固いおちんちんの先に命中してる、
もう少し腰を下ろすだけで、ここが触れるくらいの体勢になっていたのよ。
「さぁ、いくわよ桂馬…んっ、あぁぁ…」
ズブゥゥ…グチュッ、ズブブゥゥ…
は、入った…入ってる、桂馬のおちんちん…私の中に!
膣がしっかり受け入れて、んっ…絡めてるの。
久しぶりのおちんちんの挿入感に、私の身体が…歓喜していく!!
「うぐっ…あ…あぁぁ…」
続いて桂馬の身体がビクビクッと震えてる、んっ…感じてるの?
どう…母さんの中は?膣の温かさは?
若い子みたいに締め付けてる?絡めて…搾ってる?
そうやらしく思いながらも、腰が上下に動かせていく、んっ…あっ…いいわ、
膣内をおちんちんが動いて…壁を擦らせてる、んっ…気持ちいい…凄く!
女の喜びが…下から上に突き抜けていくのぉ!!
「あはぁ…あんっ…あぁ…いい、いいわぁ!!」
一応は我慢してたけれど、だけど我慢しきれず遂に声に出してた…
この淫らな喘ぎを口にして、全身に響かせる喜びの衝撃を表現してたの、
気持ちいい…久しぶりのセックスの快楽に、私…一気に酔わされていく!
眠ってる桂馬が動いてくれる筈もなく、私が動かなきゃいけない状況の中、
この私の腰はますます加速して激しく動かしてしまう、
もっと奥まで…奥まで挿し込みたい、おちんちんの先でキスをして…私の子宮にキスを…
淫らな欲望に突き動かされてしまってた!そして…そして…あっ、イク…イっちゃう!
久しぶりだから、もう…絶頂しちゃいそう!!すると次の瞬間…!!
ビュクゥゥゥ!!ドクドクゥゥゥゥ!!!
「あっ!あぁぁぁぁ────!!!!」
たちまちに甲高く喘いでた…それは感じたせい、とっても熱いのをお腹の奥に…
ビュクビュクッとかけられてる、熱いのを…奥に…子宮に!
出してるのね…射精されてるの、桂馬の精液が…膣に出されるわ!!
温かい…熱いくらい、私の中に…かけてる、
けっこうたくさん…若いからね、んっ…あぁぁ…
その息子の膣内射精の感触に私は…ついにイっちゃってたわ。
中でジワジワ浸透していく熱さに、私の心はうっとりと酔いしれていくの…
「あ…あぁ…え?えぇぇぇ!!?」
「はぁ…はぁ…あら?」
イった瞬間は目の前が…白くなってた、そして徐々に…落ち着いてくると、
その眼前の下で大きく目を見開いた息子の表情…桂馬の顔が見えたの。…あっ!
641:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:22:29 NZNzN7u+
「あ…あ…えっと、起きちゃった桂馬?」
「な…ななな…何してるんだぁぁ──!!」
「えっと…これはその…セックス?」
ピシッと固まる桂馬、う~ん…さすがに騒がしくしすぎたかしら?
あれだけ大きな声だして悶えてたら、起きちゃっても当たり前よね。
「これは…悪い夢か?てか…いつまでそこに居るんだ?」
「まだ…いいでしょ桂馬」
「お、おい…何を…」
「いいでしょ…ね…んっ!」
「!?」
起きちゃった桂馬はすっかり混乱してる、でも…
もう私は…桂馬が目を覚ました程度で、この目覚めた女の本能が引っ込むような状況じゃないの、
一度果てたくらいで…この欲求は収まらない、それどころか増してる…
本能がもっともっと欲するの、この性の快楽を貪りたい…んっ、その想いは行動に変わり、
私の唇で抗おうとする桂馬の口を塞いでたの。
「もっと…ママを喜ばせなさい桂馬」
「うっ…ちょ…あっ!待て…うっ!!」
若いわね…んっ、一度射精くらいじゃ萎えないのだもの、
繋がったままの膣に入り込んでる桂馬のおちんちんは未だに勃起状態です、
だから私は遠慮なく腰を再び上下に動かせるわ、
ほら…桂馬も感じなさい、ママの膣を…生まれてきた場所の感触を!
「やめ…うっ!あぁっ!!そんなに…うぅ…」
「はぁ…あ…いつでも出していいのよ?遠慮なんかしないで…んっ!」
「なにを馬鹿な…うぅ…わぁ!!」
桂馬ったら表情で必死に我慢してるのが明確にわかる…うふふ、
ちゃんと感じてるの丸分かりよ、ほら…んっ、こんな風に締めたらどう?
「うぐっ!うあぁぁ!!やめろ…あぁ!!」
赤くなって悶えて…なんて可愛い、あぁ…益々興奮してきちゃった、
もっともっと感じさせてあげる、貴方の知らない快楽をママが教えてあげる。
だから…んっ!さっきよりも…もっと凄いの頂戴!
「うっ!駄目…だ…くぅっ!!」
「はぁ…あんっ!あ…ん?どうしたの…もしかしてイキそう?」
「はぁ…はぁ…あっ、そう…だから…マズイって」
「んっ…いいのよ、ほら…我慢しなくても…あんっ」
「いや…だから、これはマズイだろ!ボクでもわかる…うっ、いくら何でも…うぅっ!!」
躊躇する桂馬に、ムッとなり私は膣に力を込めて、
その必死に堪えるイチモツを締め付けた!
そして眼鏡と髪止めを取り、髪を下ろして本気モードになると一気にトドメといくの!
「男でしょ!男なら据え膳を食わずにどうする!ママに弟か妹かを身篭らせるくらいの勢いを持ちなさい!」
「無茶言うなぁぁぁ──!!って、うぐっ…あぁ…」
最後の抵抗と呻く桂馬…だけど、その抵抗は束の間でした…
刹那その桂馬の身体が震えて、そして…また激しい衝撃がお腹に響いたの!
そう射精の衝撃が…胎内に響いたわ!!
ドクドクドクゥゥゥゥゥ───!!!
「あぁぁぁぁぁぁ──!!イク…イっちゃぅ!!あぁぁぁぁ!!!」
その再び絶頂感が頭に響き、瞬く間に甘い快感に酔いしれてしまった。
お腹に…子宮に…精子をかけられてるわ、
あはっ…喜んでる、身も心も…私の全てが…
642:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:23:04 NZNzN7u+
「うっ…うう…」
「んっ…あっ…まだ出てる、桂馬の…赤ちゃん汁…んんっ」
はぁ…はぁ…それに生で、こんな…いくら平気な日だからって…
んっ…え?あ…そういえばどうだったかしら?
あんまり気にしてなかったけれど…う~ん考えてみれば、
今日は安全どころか、ちょうど…まぁいいか。
「可愛い弟か…妹よ、きっと…んっ…」
「ふ、不吉な事を…うぅっ…」
それよりも気になるのは…射精し終わったらしい桂馬のおちんちんが、
膣内で存在が小さくなっていくのを感じてた。
「やだ…もう萎えちゃったの?」
「はぁはぁ…当たり前だ、もう限界…うっ」
嘘っ!パパならともかく、まだたったの二回しか出してないのに、
まだ若いのだもの…もっと出せるでしょ?
うふ…なら、ここで私は人生の先輩として、技を見せないとね…
知ってるのよ、ここを再起させる術を…
「まだよ…だって夜はこれからですもの」
「なっ…何を…!?」
クスッと微笑み、手を下に伸ばす…桂馬のお尻の後ろへと、
指は…二本くらいが最適かしら、それで突っ込ませる!
「うぐっ!!」
「ここを…ほら、んっ…どう?」
グジュッ…ジュブッ…
「うわぁぁぁぁぁぁ──!!!」
甲高く喘いで、身を震わす桂馬…うん効果的みたい、ほら…んっ…
膣内で元気になっていくのがわかる!!
「な、何を…うぅっ!!」
「アナル攻め…効果的だったみたいね、ほら…元気元気」
「や、やめろぉぉぉぉ!!うがぁぁぁ!!!」
ますます真っ赤になって大きな口を開けて悶えて…あぁ…なんだかもっとドキドキしてきちゃう!
もっともっと反応を見たいくらい、んっ…あぁ…膣内に挿し込まれたおちんちんが、
大きくなってきて固さも戻って…その体の振動が良い感じに伝わってきちゃうし!
「さぁ…まだまだ…楽しませてもらうからね、私の桂馬…んっ」
「やめ…うぅっ!んぐぅぅぅ!!」
643:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:23:36 NZNzN7u+
またその悶える桂馬にキスをして、腰を振り性交を楽しむの…あぁ!!
今夜はとことん相手をしてもらうからね…桂馬。
また射精して萎えても直ぐに元気にしてあげる、だからママの子宮を桂馬の精子でいっぱいにして、
けーまになら孕ませられちゃっても…かまわない、だから…あぁぁぁ!!
そして私はひたすらに親孝行させてもらい続けていく…ずっとずっと…
「おはようございま~す、お母様!」
「あらおはよう、エルちゃん」
朝食の準備をしていると、エルちゃんが起きてきました、
どうやら桂馬の方はまだ寝てるみたい、仕方のない子ね~ふふ、
あら?エルちゃん…ジッと見つめてるけど?
「あれ?お母様なんだか…ご機嫌ですね?」
「そう?うふふ…何だか良い夢を見ちゃってね」
「夢ですか?」
「うん…もう内容は覚えてないけれど、でも…素敵な夢だったみたい」
そう…朝に目が覚めた時、何故か身体はドロドロになっていたの、
何でこんなに…そう疑問にも思ったけれど、でも…それ以上に何だかスッキリしてたわ。
昨晩はいつ寝たのか曖昧な記憶だったけれど、でも目覚めは最高だったの。
まるでずっと溜め込んでいたのが、綺麗さっぱりした感じかしら?
「そうそう、思い出したけれど…エルちゃん何かお菓子作って置きっぱなにしてなかった?」
「あっ!そうでした!にーさまにクッキーを作ってあげたんです」
「やっぱり…でもごめんね、ちょっと夜中に小腹が空いちゃって…少しいただいちゃったの」
「いえ、平気です…だってにーさまは甘いのが苦手だって言ってたの思い出して迷ってたんです」
「そう?ならいいんだけど…」
というよりもクッキーだったのねアレ、でも甘いというか…んっ?
寝る前に食べた事は思い出したけれど、そういえば味とかその後の明確な記憶が無いような…
「でも私の故郷の元気になる食材を色々と使ってみましたから、お母様に食べてもらえたなら無駄になりませんでした」
「そう…なら、まだ余ってるし…また間食にでもいただくわね」
「はい!」
見る限りは日持ちしそうだったし、せっかくだもの…また夜食にでもいただきましょう。
それに…何だか味の記憶が曖昧なのに、私の中では是非いただくべきって直感があったの。
なんでかしら?本当におかしいわね…何だかドキドキしちゃうし?
「そうだそろそろ朝食ができるから、桂馬を起こしてくれない?」
「は~い!!」
まったく今朝は色々と変かも、起きてきた桂馬にも変に思われなければいいけど、
そう桂馬に…え?
ふと…私の脳裏に有り得ない光景が一瞬浮かんだ…気がした、
そう…なんとなくだけど、うん…一瞬だけど、でも…そんなの有り得ない光景よね?
だって…私が桂馬に…あはは、何を妄想しちゃったのかしら!
ブンブンと朝食作りに手に持っていた包丁を振って、すっかり気分良く動揺してしまってたわ。
ふぅ…でも、んっ…親としてどうかと思うけど、少し…素敵に思っちゃった。
何故かお腹の奥…そして股が熱く感じたし、とその時…絶叫が響いたの!
「おかーさま!!!にーさまがぁぁぁミイラにぃぃ!!」
「えっ?」
まるで吸血鬼にでも襲われたかのように、干からびた息子の姿を見てしまったのは直ぐ後の事でした。
何があったの桂馬!んっ…何故かしら、やりすぎたって罪悪感が私の心に過ぎったの。変ねほんと。
【おわり】
644:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:38:44 t2yx2If/
やばいやばい
父親をさんざん隠し子問題で問い詰めておいてこれじゃあ……
帰ってきたら見知らぬ子供が二人もいるんじゃ父親涙目wwww
645:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:40:08 6r7Rf1Lw
>>643
うわあああああ! GJ! 良かったです!
646:名無しさん@ピンキー
08/12/31 23:36:41 Oqv+Kyai
復活してたのか
647:名無しさん@ピンキー
09/01/01 01:09:20 t3klV6hO
ママン来たぁぁぁぁ!!
新年早々良い物読ませていただきました
648:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:21:30 dCyUage0
GJ!
しかし、ママン…何かに跨がると落ち着くのか?
649:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:19:26 AIRH2ajU
神様のスレなので初詣していきますね
つ ミ ⑤
パンッパンッ
(今年は良作が沢山出ますように)
ガランガラン
650:名無しさん@ピンキー
09/01/04 21:03:40 GEW4z2O1
改造物…
深夜、月明かりの差し込む暗い部屋の中で、桂馬は美生にその行為を行っていた。
「どう、美生。そろそろ欲しくなってきたんじゃない?」
そう言い、桂馬はオムそばパンを美生の面前に突き出す。
(!…お、おおきい…)
美生はあまりの大きさに顔を赤くしつつも、
香ばしい香りを放つ黄色い物体ののそれから目を逸らすことができなかった。
「ほら、美生の口、もうこんなになってる。」
言われて美生は、―さんざん焦らされていたのか―自分が今にも涎を垂らしそうなことに気がついた。
慌ててオムそばパンから顔を背ける。
「黙ってちゃわからない。欲しいの、欲しくないの?」
再度聞く桂馬。
美生はもう疼く体を抑えることができない。乱れる吐息。
「……しい……」
つぶやくような小さな声。
「ん?よく聞こえないな。もっと大きな声で言ってくれないと、美生。」
笑う桂馬。
「…欲しいって言ったの!」
羞恥に耐えかね美生は怒鳴る。が、
「そんな言い方じゃ駄目。まさかさっき教えた言い方、忘れたわけじゃないだろ?」
「なっ……!」
とっさに抗議の声をあげる美生。
しかし桂馬はじっと美生を見つめたまま、手を動かそうとしない。
美生はとうとう観念し、今にも泣きそうになりながら、紅潮させた頬をさらに真っ赤にして
その言葉を喉から搾り出す。
「ど、どうか…その、大きくて…丸くって…フワフワモフモフのオムそばパンを…
私、美生の………はしたない口に…食べさせてくださいッ……!」
桂馬は満足気に頷き、
「はい、よく言えました。じゃあご褒美、食べていいよ。」
許可を出す。
美生は途端にオムそばパンにかぶりつく。
夢中に味わうその姿は、お金持ちとしての凛々しさや力強さなど微塵も無く、
貪欲にオムそばパンを求めるだけの、オムそばパン欲に溺れた一人の少女であった……。
651:名無しさん@ピンキー
09/01/04 23:59:44 1FzDa2J5
なんだこりゃwwww
652:名無しさん@ピンキー
09/01/05 00:18:38 oTpRsCAA
森田「フフフ、これでお嬢様がまた一歩庶民に近づいた……!」
653:名無しさん@ピンキー
09/01/05 03:09:43 2Bh4Hdlz
>>230の続きを待って何ヶ月経ったか
654:名無しさん@ピンキー
09/01/05 18:24:25 8vUuy6qr
>>651
誕生日用に何か書きたかったけど
思いつかなかったから改造してみた
655:名無しさん@ピンキー
09/01/05 19:26:05 +ZUY8Gp4
>>650
メロンパンをカリカリモフモフしてた奴は読んだことあるw
656: ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:13:10 cPdwx/Vv
○パラレル物
○歩美
○キャラのイメージを大切にする人は多分スルー推奨
657:1 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:14:44 cPdwx/Vv
ことの始まりがいつだったのかは分からない。
全てが終わった今でも、あの事件が起こった前後の記憶を思い出すのは難しい。
だが、事件そのものの記憶は鮮明に残っている。おそらくこれからも記憶に深く残り続けるだろう。
桜の開花は歴史的な遅れを見せていた。母親が階段を踏み外して軽い捻挫をしていた。
弱小プロ球団がペナントレースの首位を独走しているのが朝のトップニュースになっていて、全てのものが眠気をもよおしているように見える、そんな四月の日だった。
「ありがとうございます」
それがエルシィが僕に向けて放った第一声だった。
その時僕は耳にイヤホンをつけていたのだが、その声が聞こえる一瞬だけ、ゲームの音楽はたまたま鳴っていなかった。
そうでなければ、彼女の声は僕の耳に届かなかったかもしれない。もちろん音楽が鳴っていなかったように思えただけかもしれない。
僕は反射的に、携帯ゲーム機をスリープ状態にした。
まず、当たり前のことだが教師に声をかけられらたと思ったのだ。次に誰か知り合いの生徒だと思った。
しかし即座に僕はそれらの案を打ち消した。教師が昼休みの自習室で今更僕に声をかけるとは思えなかったし、同級生が声を掛けてくるのはもっとありえなかった。
僕は振り向いた。声の主は、教師でも生徒でもなかった。
背後には知らない女の子が立っていた。
僕と同じかいくつか下ぐらいの年齢で、長い髪を一つにくくっている。制服を着ていたがそれはいかにも借り物のように見えた。
「ありがとうございます」
また彼女は言った。イヤホン越しに響いてくる彼女の声を聞いて、なぜか僕はすっかり焦ってしまった。
「静かにしろ。ここは自習室だ」
どう考えてもとんちんかんな返事をしてしまった。しかし彼女は、とてもよく分かります、とでもいう様に深くうなずいた。
「はい。でも、誰もいませんよ」
確かに、自習室には誰も居なかった。四月のうららかに晴れた昼休みに、わざわざ図書館の奥の自習室に来る高校生はいない。僕ぐらいだ。
あまりに呆然としている僕に不審を抱いたのか、彼女はほんの少し訝しげに言った。
「あの……メール送ってくれましたよね?」
「メール? ああ、もしかして君があのメールの差出人?」
わざわざ直接会わなくても良かったのに、と続けようとしてそんなはずはないことに気がついた。
目の前の女の子の一挙一動、目線の動きや言葉の発音、その節々から彼女は僕にゲームの攻略法を聞くためにメールを送ってきたわけではないことに気がついた。
予想もしていない、とても複雑で大きなことに巻き込まれ始めていることを悟ったのだ。
「ありがとうございます」エルシィはまた言って、大きな黒い瞳を見せた。
658:2 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:16:24 cPdwx/Vv
これはとても複雑で理解するのが難しい話だと思います、とエルシィは話し始める前に言った。
確かにそれは非常にややこしい話で、僕は全体の一割も理解できなかったと思う。かろうじて、理解できなかったことがぼんやりと理解できただけだった。
「私は地獄から派遣された悪魔です」とエルシィは言った。
「もちろん地獄というのは、便宜上のことです。私の立場は今回あんまり関係ありません。私がどこから来たとしても、神様にとっては何の関係もありません。
あっ、そういう意味じゃないんですよ。私の来たところについて神様が知りたいって言うんだったら、喜んでお話させていただきます」
とにかく、終始こんな感じで話が進むのだ。
たぶん筋道立てて人に説明することが苦手らしい彼女の話は、一度来た道を戻り、脇道に脱線し、そのことについて僕に謝罪し、謝罪の中からさらに脇に脱線した。
長い時間をかけて、何とか三つのことを理解できた。彼女の名前がエルシィであること、彼女は僕にある女の子を「恋に落として」ほしいということ、
そして、もしできなければ「たとえ話じゃなくて、神様の首が飛んじゃう」ということ。
彼女が話し終えると、沈黙が部屋を覆った。完全防音のこの自習室は、誰かが声を発しない限り何の音も聞こえない。
この異常な事態に、理由を聞いてとりあえずでも納得してみようという気はとっくに失せていた。
エルシィは何度でも同じ説明を繰り返すだけだろうし、駆け魂、心のスキマ、契約といった単語は千回聞いても頭で納得できるはずもなさそうだった。
恐ろしかったのは、彼女の話を聞いているとどうやらこれは夢ではなさそうだと思い始めてしまっていたことだ。
彼女が放つ言葉はまさにうわ言そのものなのに、僕の頭は対照的にどんどん冴えていった。
最後の望み、つまり彼女が話していることはすべてジョークである、あるいはもっと単純に彼女は支離滅裂なことを口走って喜ぶタチの人間であるという可能性も、最後の最後に断ち切られた。
午後の授業の予鈴が鳴ると
「詳しいことは、明日また同じ時間に」と言って、彼女は消えた。
瞬きと瞬きの間に消滅してしまったとしか思えなかった。一瞬で蒸発したように、悪魔のエルシィは姿を消した。
ここまで、とことん意味不明な出来事が起こっても人というものは習慣を変えようとはしない。
僕も、いつものようにその日の午後の授業を受けると、帰宅して部屋に入りまず3台のパソコンの電源を入れた。パソコンが立ち上がるまでに服を着替え、鞄に入れた携帯ゲーム機のスリープを解く。
昼休みに慌ててスリープにした直後からゲームが起動する。それを見ると、確かにあれは現実の出来事だったのだと実感する。黒い髪の女の子、エルシィ。彼女の姿は何か違和感があった。
すらりと通った鼻筋に幼さを感じさせる目。そんな彼女と周りの風景に、1枚の透明な膜があるように感じた。周りと溶け込んでいない。その居心地の悪さは何だったのだろう。
そう考えながら、起動したパソコンの一台の前に座った。ヘッドホンを両耳に装着し、HDDから昨日から始めていたゲームのアイコンをダブルクリックする。
659:3 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:18:54 cPdwx/Vv
従兄がいなくなったのは、僕が9か10歳の夏だったと思う。どちらだったのか分からない。
親や親戚の話、アルバムの写真、僕の記憶をたどれば断定は出来るのだろうけど、それにはあまり意味がない。
9歳か10歳の時に従兄は消え、僕は紙袋一杯のギャルゲーをを手に入れた。
当時、僕は人見知りだった。世の中の無数の人々のうち、両手で数えられるほどの人としか会話を交わそうとしない、徹底した人見知りだ。
いなくなった従兄は僕がまともな会話を交わすことのできた数少ない人の一人だった。
従兄はその年大学の2回生で、僕の家から歩いて1000歩のアパートに下宿していた。
彼が大学入学と同時にそのアパートに下宿し始めると、僕はかならず月に2回は遊びに行った。
従兄は僕が訪ねると、いつでも心の底から歓迎してくれていろんな話を聞かせてくれた。
それは僕にも読める面白い小説の話であったり、サッカープレミアムリーグの話であったり、フクロウの面白い習性であったり、世界遺産の話であったりした。
それらの話はただ一つ、僕にとってとても面白いという点でだけ共通していた。
たとえば小学校で僕はひとりぼっちだった。休み時間に僕に積極的に話しかけてくる子はいなかった。
けれども僕は小学生にして自分が一人である原因を知っていた。僕は他人の気持ちが分からなかったのだ。それは、他人の考えていることをとことんまで考え過ぎるということだ。
何をするにしても周りの人々の気持ちを想像してみる。少しでも気に触るような言動を起こさないように。
当時の僕は、想像してみれば他人の気持ちが分かると思っていたのだ。そのようにして、僕の周りから友達は離れていった。皆は僕を必要としていなかったし、僕も皆を必要としていなかった。
だから、従兄が外国に行くと言い出した時は悲しかった。これが別れの悲しみなのだということを初めて心で理解した。
「まずはヨーロッパに行こうと思う。イタリアとかね。それからどこに行くかはわからない。うん、一人だ。これは一人で行かないと意味がない。どれぐらいかかるかは分からないけど、少なくともすぐに帰ってくることはないと思うよ」
そして従兄は僕にアパートの合鍵を握らせた。
「僕がいない間、この部屋に置いてあるものは好きにしていい。どの本も漫画もゲームもパソコンも自由につかっていい」その日のうちに、彼は僕以外の誰にも告げずにこの街を去った。
彼が去ってから僕は二日に一度アパートに向かった。長い時間を二人で過ごした部屋で、僕は放課後を過ごした。
ある日は本棚から一冊の小説を取り出して読めるところまで読んだ。ある日はバスケットの試合のビデオを身じろぎもせずずっと眺めた。ある日は戦艦の模型を頭の中に明確に焼きつけようとあらゆる角度から観察した。
僕はまた、部屋にあるものを少しずつ僕の部屋に運んでいた。ランドセルに本棚の本を詰めて家に持って帰った。この部屋がこのままの状態でいるのが長くは続かないだろうということを僕は何となく感じていた。
従兄から本などをもらってくることは前から珍しくはなかったから、母も特に追求することはなかった。彼の持ち物だったものが僕の部屋に増えるにつれて、僕は安らぎのような感情をもった。
従兄が消えて1ヶ月が過ぎた時、家に母へ電話がかかってきた。母の姉、つまり従兄の母親からだった。ヒステリックに騒ぐ叔母と、母の反応からして従兄の件が発覚したのだと分かった。実際にその通りだった。
「1ヶ月目で分かったのは奇跡だわ」と後で僕の母は言っていたが、それが速いという意味か遅いという意味なのかは判断がつきかねた。
その電話を聞いて僕は矢も盾もたまらず従兄のアパートに走っていた。従兄がいなくなったことが分かったら、あの部屋はおそらく解約されるだろう。
そうすると、もうあの部屋にいくことはできない。鍵を開けて部屋に入った。できればこの部屋のものすべてを持って行きたかったが、物がなくなっているさまを祖母が見れば強盗にでも入られたと思うかもしれない。
悩んだ末、数十冊の本と無数に置いてあるゲームソフトの入った紙袋を持っていくことにした。本棚の本はそもそも異常なほど大量にあったので、少し抜けていても気づかれないだろう。ゲームソフトの紙袋も福袋のごとく並べられていた。
両手で重い紙袋を持って、ドアの鍵を閉めた。そして近くの川に架けられた橋の上へ向かった。日は暮れていて街の明かりが目の奥を刺激した。僕はポケットからアパートの鍵を取り出し、町の光めがけて思いきり投げた。
660:4 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:20:04 cPdwx/Vv
従兄の消失が明らかになり、アパートの部屋に別人が住み始めたのをきっかけに、僕は従兄の部屋から持ち出した本を読み始めた。
もちろんそれまででも彼から貰った本は大体目を通してきたが、興味の比較的薄い本は、流し読みかほとんど手つかずで済ましていた。
そうではなく、彼の持っていた本すべてを読もうとしたのだ。毎日学校から帰ると、すぐに本に手をかける。読み終えると、息継ぎする間もなく次の本へ。全ての本の、すべての文字に目を通そうとした。
来る日も来る日も、ただの一文字も飛ばすことなく文字を追い続けた。それと並行して、彼の部屋から持ち出した他の物も取り出し始めた。メジャーリーグ全球団のピンバッジを3時間眺め続けたこともある。
本棚二つを埋めるほどの本をすっべて読了し終えたとき、僕は中学一年生になっていて、季節は初夏だった。
最後の本を読み終えた次の日、本棚の小説をすべてダンボールに詰めて古本屋に売った。そして最後に残った紙袋を開けた。あの日アパートから持ってきた紙袋にはゲームソフトが詰まっていた。
中身の3分の1はパズルゲームで、残りの3分の2は恋愛シュミレーションだった。おそらく、並べてあった紙袋にはジャンル別にソフトが入れられていたのだろう。
従兄の数ある娯楽知識の中でも、特にテレビゲームに関してはすごかった。実際に数え切れないほど一緒にゲームをプレイしたが、その会話の中でもギャルゲーに関する話題はしばしば登場した。
もちろん僕にそれをプレイさせようとはしなかったが、それは小学生だからというもっともな理由のほかに別の理由が見え隠れしていたように思える。できればギャルゲーなんて一生やらない方がいい、という意味のことを従兄はたまに言っていた。
「でも、ギャルゲーみたいなゲームをやるやらないっていう選択をするのは、意志の問題とはまた少し違う。やらない方がいいけど、気がついたらやらざるを得なくなってるってことがほとんどなんだよ」
彼の本をすべて読んだ後、総仕上げとして僕は紙袋に詰まったギャルゲーをプレイすることに決めた。初めは本と同じように一字一句見逃さないようにディスプレイを食い入るように見つめた。
だが、それは三十分であきらめた。このゲームは、小説とは違う。ましてや、現実ではない。桃色の髪の少女がほほ笑み話すその世界はどこでもなかった。
見たくないもの、見てはいけないもの。知りたくないもの、知ってはいけないもの、それらが全て排除された、ここではなく、どこでもない世界。季節が初夏から冬に移るにつれて、紙袋の中のゲームは減っていった。
そして最後の一本、数百本目のゲームを僕は泣きながらプレイした。それは、ゲームの内容とは何の関係もない涙だった。もはや僕は、誰かの物語で泣くことなんてできなかった。ただ自分自身のためだけに、涙を流し続けていた。
それから僕の生活は変わった。僕自身が変わったわけではない。見えなかった何かを見つけたといえるかもしれないし、持っていた何かを落としてしまったと表現できるかもしれないが、僕は変わっていない。
だが周りの生活が変わったのは事実だ。学校で人並みに他人と会話するようになったのである。
661:5 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:21:56 cPdwx/Vv
ヘッドフォンは美少女の甘い吐息で満ちていた。画面上で彼女の肢体がこれでもかというほどに、艶めかしく動いている。
だが今日はずっと昼間の出来事が頭に残っていて、文章が目の上っ面を素通りしていくだけだった。諦めてゲームのウィンドウを閉じ、隣のパソコンでウェブブラウザを開いた。「神のみぞ知るセカイ」のページを開く。
それは三年前から僕が運営しているホームページだった。千を超えるタイトルの攻略・批評を中心とするネット上でも有名なギャルゲー・エロゲーの総合サイトだ。
決して誇張ではない。従兄のゲームを全てプレイし終えた後も、僕は毎日新たなギャルゲーをプレイし続けた。小遣いと従兄の本を売ったお金はすべてゲームにつぎ込んだ。
お金がなくなってもプレイするゲームに困ることはなかった。現代ではゲームをプレイするのに必要なのはお金ではなく、モラルを捨てることだけだ。
そんな日々を送り、プレイしたゲームの攻略法をコミュニティサイトに書き込むことを続けているうちに、僕には「落とし神様」というあだ名がついていた。
僕は「神様」というふざけた、どこか哀しい言葉の響きが気に入って、自分のホームページを作ったときにもタイトルに冠してみた。画面の中の彼女たちには知る由もない、神である僕が生きている、神のみぞ知る世界。
一日に数万件のアクセスがあるこのサイトの「名物」は、掲示板での管理人―つまり僕の書き込みにあるらしい。
つまり悪ふざけで僕が書く、ゲームやマンガのキャラクターに対するちょっと笑ってしまうような愛情の書き連ね。または架空の女の子と僕が二人で過ごしているという妄想上のエピソード。
これらはすべて、従兄のソフトをすべて終えたあたりから僕が編み出した処世術によるものだ。まるで意味のない、けれどもとにかく他人を笑わせることができるセンテンスをとにかく口から飛ばす。
そうすることによってとりあえずは対人関係は円滑に進む。役を演じる方が、ありのままでいるよりよっぽど単純で簡単なのだ。掲示板にそんな文章を書き込むたびに、僕の胸の奥底では何かがうずくような感覚がある。
サイト利用者とは違って僕が一番重要だと思っているのは、ゲーム攻略のコンテンツだった。そもそも僕がギャルゲーやエロゲーの恋愛シュミレーションに惹かれた理由を説明するのは難しい。
ただ、この攻略という概念がとても自分の中では重要なのだということは感じていた。ある一定の選択をすれば、ストーリーは一本道に進む。そこには現実のように、他人の心を想像する必要がない。
彼女らの心の動きは数式のように一つの樹形図にまとめることができる。―いつもここで思考は終わってしまう。僕が数年の時間をかけてやってきたことの理由は、自分自身でも納得のいく説明が付けられない。
だからなのかは分からないが、サイトに届くメールでゲームの攻略法を質問された時は大抵丁寧に答える。今日もそうだった。昼休みにだれもいない自習室でゲームをしようと教室の席を立ったとき、一通のメールが届いた。
「どんな女でも落とせるという噂をきく。まさかとは思うが、本当なら攻略してほしい女がいるのだ。自信があるなら返信してくれ」
具体性も何もない酷い質問メールだと思ったが、一応具体的なソフト名とキャラ名を明記の上返信してください、という旨のメールを返信した。そうして、エルシィが現れたのだ。
ディスプレイから目を離し、両手を頭の後ろで組む。やはり、部屋の景色はいつもとは違って見える。エルシィのように、嫌な感じの違和感を頭に残す。そしてその違和感は次の瞬間には気のせいだったように跡形もなく消え去ってしまっている。
何かが変化してしまっている。でも、と僕は従兄の持っていた小説の一節を思い浮かべた。何かが変化するときには、気づいた時には何もかもが変わってしまっているのだ。
662:6 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:23:14 cPdwx/Vv
「どういうことですか神様」再びエルシィと会ったのはそれから一週間後の放課後だった。自宅に入る直前、背後から声をかけられた。仕方なく近くの公園のベンチに二人で腰を下ろした、
「一体何をしてるんですか?」
腰に手を当てて怒る姿は、外見の幼さに似つかわしくなくて、ついほほが緩んだ。意味不明な出来事が次々に起こる中で、ようやく人間らしい一面を見れたようだ。
「放っておいてくれ。僕には僕のやり方がある」
高原歩美。それが彼女の名前だった。陸上部のエースで、誰とでもすぐに打ち解ける明るい性格、そして器量は悪くない。
「だいたい、同じクラスなだけの女子といきなり仲良くなれるわけがないだろ」
絶対にこちらに理がある正論も、エルシィの眼を見ていると恐ろしく馬鹿げたことのように響いた。
「大丈夫ですよ神様。私達のメールに返信してくれたじゃないですか」
「あれは手違いだ。ゲームの中の話だと―」
「ゲームの中、だから何なんですか?」
エルシィのトーンが急変した。彼女ではなく、誰か別人の言葉だ。
「言うまでもなく、神様のことは私達は知っています。神様本人よりもよく知っているかもしれません。大丈夫です。ゲームの中のようにすれば、すべてはうまくいきます」
何か僕は言うべきだったのだろう。だが言葉は何も出てこなかった。
「問題は、神様が行動するかしないかだけです。神様が動けばすべては解決します。誰にとっても悪い話じゃない。
でも神様がこのまま何もしなければ、どうなるかは分かりません。どこまで悪い結果になるかは予想できないんです」
エルシィは立ち上がった。
「頑張ってください。神様」
その天使のような笑顔は、やはり公園の風景とは混じり合うことなかった。
翌日登校し、高原歩美が左隣の席に座ると僕は彼女の横顔を見つめはじめた。頭の中では昨日のエルシィの言葉をずっと反復させ続けていた。
そうして午後の授業が終了するまで、彼女の横顔を見つめ続けた。一日中すぐ傍でクラスメイトが自分を見ていて、何も気が付いていないのはあり得ないことだった。
しかし、彼女は実際に全く何の反応も示さなかった。放課後陸上部の練習に参加している彼女を、僕はグラウンドの脇で見た。彼女だけではなく、周りの人皆が僕の視線に気が付いていないようだった。
翌日も、その次の日も僕は彼女の横顔を見つめ続けた。従兄のピンバッジを眺めたように、高原歩美の睫毛の長さ、髪をいじる仕草、息づかいを眺めた。
機会をじっと窺って数日後、きっかけはやってきた。その日の教室の掃除当番は僕と高原歩美の二人だった。
「ねえ―」
彼女が僕に対して初めて口を開いた。
「今日の掃除やっといてくれない? 今部活でいっぱいいっぱいでさ―」
それがスタートの合図だった。僕は即座に、思いつく限りの語彙を駆使して笑ってしまうようなふざけた冗談の返答をした。幸運なことに―本当に幸運なことに高原歩美は笑ってくれた。
畳みかけるように僕は最悪の悪ふざけを演じた。頭に血がのぼるのが分かったが、その理由は自分ではわからなかった。結局その日の掃除は二人で行い、話声と笑いが絶えることはなかった。
それからおよそ一月の間、僕と高原歩美は幾度となく声を交わしあった。授業中、移動教室、昼休みに二人で弁当を食べたこともあったし、一度など二人で買い物に行ったこともあった。
彼女の部活動に関する面倒事が起こり、解決した。結果的には全てがうまく言った。そして高原歩美と親密になるにつれて、エルシィに感じていた現実との剥離感は加速度的に強まった。
あらゆる出来事が、夢の中で起こることのようだった。けれども、僕にはどうすることもできなかった。僕に選択肢はないのだ、と自分に向かって言った。
でも、もし選択肢が表れても僕の朦朧とした視力ではそれに気がつくこともできなかっただろう。
その日の昼休み、公園で会った時以来にエルシィが現れた。
「もう彼女の心のスキマは殆ど埋まっているといえます」
僕と一緒にグラウンドを眺めながらエルシィは言った。
「後は、最後のひと押しです。それで駆け魂は捕まって、私達の仕事はおしまいになります」
最後のひと押し。僕は呟いた。
「分かってる。今日だ。今日すべてを終わらせる」
「分かりました」
そう言うとエルシィはお辞儀をした。
「早いですけど、改めてお礼を言わせていただきます。神様」
「うん」と僕は言った。
「もう、会うことはないだろうな」
「そうですね」エルシィは芝生に座っている。僕もその隣に座った。予鈴が鳴るまでの時間、僕たちは何も言わずにそこに並んで佇んでいた。
663:7 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:24:57 cPdwx/Vv
掃除が始まってから、僕と高原歩美はお互いにお互いを見ないように努めていた。教室に二人きりになってすぐに、僕の心の中に耐えがたい彼女への欲求が存在することに気がついた。
それは今まで感じたどんな欲求とも比べ物にならないぐらい強力なものだった。
炎天下の砂漠を12時間歩き回った後の水への欲求、フルマラソンを終えシャワーを浴び食事をした後の睡眠への欲求、それらと同格の欲求だった。
ゆっくり歩かないとこぼれ落として爆発してしまいそうな感情、彼女の姿を見てしまうとそれがどうなるのか見当もつかなかった。そして、同じ空間にいる彼女からも僕と全く同じ欲求があることがわかっていた。
お互いに無言で箒を動かし続けた。教室内の空気は熟れすぎた桃のように、どうしようもなく微妙に緊迫していた。
僕は箒を置いた。意を決して彼女の居る方向を向くと、彼女は後ろを向いていた。彼女のスカートからのびるふとももは、何かにこらえ、自分を戒める様に固く内側にすりあわされていた。
僕の欲求はとっくに器からはみ出て、あたりを濡らしていた。僕は熟れすぎた桃を突いた。
「歩美」
背後から高原歩美を抱きしめた。こらえていたものが崩壊するように彼女は声を出した。僕の肩、胸、へそ、ふともも、股間の隆起が彼女の背中のくぼみに合わさる。
「歩美」
真っ赤に染まる耳にめがけてもう一度言う。制服のズボン越しにペニスを彼女のお尻の谷間に擦りつける。ペニスによって刺激を与えるたびに、身をよじる。
足を彼女の足に絡ませ、内太ももと内太ももを擦りつける。ズボン越しに彼女の太ももが湿っているのが分かった。
前に回って彼女の顔を正面から見た。すぐに上気する頬と意志とは無関係に半開きになった口、その唇に糸を引いているだ液。僕は右手の人差し指をそのつぼみに近づけた。
指の最も鋭敏な場所に、間違いなく電流が走った。口内僕の人差し指は頬張られ、舐められ、吸引される。彼女も同じように人差し指を僕の口にくわえさせる。
人差し指から伝うだ液が手首に来るころようやく僕たちは指を引き抜き、そして今度はお互いの唇を合わせる。僕は彼女でまみれた右手で背中をなでる。腰をなでる。お尻をなでる。
そのたびに抑えきれなくなった喘ぎ声がからめ合った彼女の舌から漏れた。
キスが終わると彼女は自然に教室の床に寝ころんだ。僕も彼女の上に覆いかぶさった。二人の間に会話はなかった。僕は彼女を求めていたし、彼女も僕を求めていた。それで充分だった。
膝を立てて寝ころぶとスカートが捲れて、白い下着が濡れそぼって太ももに彼女の汁がたまっているのが分かった。彼女のブレザーのボタンをはずすと、ブラジャーとブラウス越しに乳首の形がはっきりと分かった。
彼女は何も言わない。ただ僕を見る。僕は濡れた人差し指で、それを押す。彼女は甲高い、教室中に響き渡るような喘ぎ声をだし、直後にその自分自身の声に赤く縮こまって恥ずかしがった。
会話のない僕たちには時間の概念もなかった。ただ、とても長い時間をかけてお互いの体の考えられるすべての部位を触り、舐めた。僕の欲求は初めよりもさらに激しい勢いを保ち続けていた。
「痛い」
やがて彼女は言った。実際には口に出さずに目で訴えただけかもしれなかったが、その二つの間には何の差もなかった。僕は彼女の左肩を、思いがけず強く握りしめていたようだった。
「痛いよ」
今度は本当に口に出していた。でも僕はそれを無視して、彼女の中のペニスを上下に動かした。エルシィの顔が浮かんだ。神様が動けばすべてが解決します、とエルシィは言った。考えるな。何も考えるな。
頭の中で唱え、口に出した。高原歩美は、僕の動きに合わせて声ではない声をあげつづけた。本当に長い間、僕は彼女の中で動き続けた。限界になり、引き抜いた瞬間に射精した。
体の水分が全て抜けてしまったかと思うほどの精子の量だった。教室の床には彼女の愛液と僕の精子で小さな水たまりができていた。
体の動力をすべて抜かれたような疲労感が一気に訪れた。なすすべもなく僕は崩れ落ち、まぶたが降りると一瞬で僕の意識は闇に溶けた。
664:8 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:25:49 cPdwx/Vv
夕焼けの日差しで目が覚めた。高原歩美の姿はなく、僕と彼女の体液でとても着れたものないはずの制服を僕は着ていた。
教室を見回して何か違和感があると思い、それは違和感がないことに違和感があるのだと気がついた。
エルシィと初めて会った時以来感じていた違和感は消え、机、椅子、掲示物、あらゆるものに以前の現実感のある現実を感じることができた。
氷のように重たい体を動かして、グラウンドわきまで来た。グラウンドでは陸上部が練習を終え、タオルを首に巻き仲間たちと談笑しながら歩いている。
僕には最後に確認しておかなければならないことがあった。大勢の部員達の中から、高原歩美の顔を見つけた。僕は右手を上げて大きく左右に振ってみた。
彼女もそれに気づいて僕を見たが、その表情は完全に「クラスメイトという以外に何の接点もない、知り合いの男子」以外の何物でもなかった。
彼女は隣のチームメイトに何事か冷やかされ、ほんの少し顔を染めながらなにかしら言い返していた。僕はグラウンドに背を向けて歩き出した。そして2度と振り返らなかった。
帰り道、最後の力を振り絞ってスーパーマーケットで4Lのペットボトルのミネラルウォーターを買った。部屋に入り、キャップを開けた。そして何のためらいもなく、パソコンの上にかけた。
3台のパソコンに、ペットボトルがなくなるまで水をかけた。あらゆる隙間から水がはいり、パソコンの中のすべてのデータが消えていく様を想像していると、だんだん元気が出てきた。
これでいい。僕は確信していた。僕は、生まれて初めて正しいことをしている。水は机を伝い、床に流れやがてとどまった。僕はすべての水滴があるべき場所にとどまるまで、ずっとそれらを眺めつづけた。
665: ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:28:45 cPdwx/Vv
終わりです。初めの注意書きに
○エロ少
を忘れました。
世界観とかキャラとかぐちゃぐちゃだけど、こういう神のみの見方もあるよってことで。
666:名無しさん@ピンキー
09/01/08 07:33:41 vq2o39gL
なんか村上春樹みたいだなー
主人公の男は桂馬というかたみーっぽい
667:名無しさん@ピンキー
09/01/08 19:53:52 BQpyIs2m
反応に困るわー。
668:名無しさん@ピンキー
09/01/08 21:07:46 gPd76cwQ
>>665
とりあえず乙。
669:名無しさん@ピンキー
09/01/09 00:52:47 6XTc4YUr
普通なら首すげ替えもいいところなSSなんだろうけどね。
俺には有り得たかもしれない神のみぞ知るセカイに見えたよ。なぜかは分からないけどこれはこれで。
敢えてGJ。面白かった。
670:名無しさん@ピンキー
09/01/10 17:49:26 jYP3ewNN
・短編読み切り
・作者は若木先生ではない
・掲載紙はサンデーGX辺り?
・この作家は単行本まですら持っていけなかった
そんな世界の神知るではないかとふと思った。
671:名無しさん@ピンキー
09/01/14 00:59:36 KTarv6PI
水曜日だよー
672:名無しさん@ピンキー
09/01/14 20:41:00 LMZhnOip
お・ん・な・き・ょ・う・し・!
673:名無しさん@ピンキー
09/01/14 22:06:00 ojlsJS5w
最高に萌えるよね。なんかこう、キスの先を自然に想像しちゃいそうな。そんな萌えがあるよね。
674:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:06:30 kCMagxkz
俺は担任の先生を攻略して欲しかった…
675:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:12:02 DaolL54z
>>974
ふははっ、こやつめ、面白いことを言いおるわい
・・・俺もだ。だが、逆に考えるんだ。
女教師ネタは二回あると考えるんだ。
676:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:15:46 H0rNoW78
オー! オー! オー!
女教師本人の容姿性格よりも、その女教師がプロレスファンである
という事に、しかもジャンボ鶴○ファンだという今時渋いチョイスに萌えた。
オー! オー! オー!
677:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:36:39 sh1BT8RH
ああ、確かにこっちに全く興味を持ってない
クールビューティーな感じの先生話はちょっと見たかったぞ
678:名無しさん@ピンキー
09/01/15 05:18:54 vy05dEBa
駆け魂が暴走して夜のプロレス教育を桂馬に施すんですね!分かります!
679:名無しさん@ピンキー
09/01/16 17:03:38 Lr7O3kKe
猫の交尾を見て悶々とする先輩
680:名無しさん@ピンキー
09/01/16 22:54:04 sHa1xOGQ
>>679
猫になった先輩と家で寝ている先輩に分離して
猫とSEX
朝になったら目が覚めて、夢だったと思う。というネタ
>担任の教師
あの先生だけ、見逃してる理由が弱そうだった
もしかするとエルシィの手によりエロエロな洗脳をされているかも試練
エロ→イッて頭の中真っ白→今だ!カミサマの邪魔をしないように洗脳だ
みたいな
681:名無しさん@ピンキー
09/01/17 00:15:28 tYx3JJBv
担任攻略だと思って楽しみにしてたのに!畜生!
682:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:31:01 sH+U/ruB
保守
683:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:23:39 XYyhkq3f
三巻ゲットだぜー!
先輩異常に可愛いっすね。
先輩属性をもっと出してくれたらさらに良かったんだが・・・。
684:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:38:07 pgOfpG70
来た!先生の時代が来た!
685:名無しさん@ピンキー
09/01/22 19:49:45 7CYPH9o0
>>681
そもそもあの担任の二階堂先生なんだけども、
桂馬が言うところの「教師と生徒のカテゴリ」にとっくの昔に入ってるので
攻略はもう無理じゃないのかなあw どことなく見放されてるような観もあるけど
686:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:13:47 fdC6zjeU
>>685
我らが神は『無理』じゃなく『難しい』といっておられましたからね。
『不可能』ではないでしょう。
とはいえ、来週からの展開しだいでどうにかなる可能性は提示できると思います。
687:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:37:59 jk+qrT1A
記憶を失うというのを逆手にとれば、不治の病ネタとか転校退学とか極端なこともできるかな
688:名無しさん@ピンキー
09/01/23 19:13:27 XdKzhYOx
>>685
こう考えるんだ
いざ攻略する時の為に、今から種は撒いてあると。
689:名無しさん@ピンキー
09/01/23 19:47:25 eiAWcfkP
駆け魂を回収したら、いままでの記憶を忘れる設定でよかったよな。
もし、記憶がそのままだったら大変なことになるぞ。特にかのんとか、かのんとか、かのんとか……
690:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:07:50 uH4LbDXO
ヤンドルだからなぁ・・・。
691:名無しさん@ピンキー
09/01/24 02:13:23 FLMzE3OL
保守
692:名無しさん@ピンキー
09/01/25 02:55:08 3G2gxt+Y
あげ
693:名無しさん@ピンキー
09/01/27 21:59:05 e/eVd6Ak
保守
694:名無しさん@ピンキー
09/01/29 13:18:39 Jfz8F+Zs
担任は攻略のキーパーソンだったか。
しかし、今まで全然意識してなかったが、
“攻略”に入ると神様って相手いきなり名前呼び捨てになるのな。
695:名無しさん@ピンキー
09/01/30 14:00:50 Q1mbQGRr
実はこれ桂馬をどうやって攻略するかが主題なんじゃないか。
696:名無しさん@ピンキー
09/01/30 23:57:47 pa+DQwyD
今までは神様からのアプローチが主題だったが相手が教職という事で
「問題児の心を開かせる」という標的からのアプローチを受けてはいるな。
すでに百戦錬磨の神にーさまに比べるといかにも未熟で空回り気味ではあるが。
697:名無しさん@ピンキー
09/02/01 00:28:35 lvUJSzxO
そりゃまあ単なる教育実習生が
「このタイプの生徒を落とすにはこのパターンね」
とかやってたらいやだからなあ
698:名無しさん@ピンキー
09/02/02 13:33:18 RKrBqLlt
教育実習でやってはいけないパターンに嵌ってるよな…
たかだか2~3週間で生徒の問題解決なんていうのは出来ない。
実習期間に一人の生徒に入れ込むなんていうのは論外。
699:名無しさん@ピンキー
09/02/02 16:05:31 jrBDBZHn
そこら辺は、今後攻略に際してポイントになってくるかもなー。
700:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:40:01 iImyjMhS
うは、今週は担任の二階堂先生がエロい。何故に?
701:名無しさん@ピンキー
09/02/04 02:30:39 YCCDyHXx
エロくしないと、釣れないからだろ
702:名無しさん@ピンキー
09/02/05 08:10:59 /GctJq+F
二階堂先生攻略はあるのでしょうか
703:名無しさん@ピンキー
09/02/05 13:21:27 YXiHZGDV
目的への最短距離を通ってる感じだから、
ルートに入ってないように見受けられる。
しかしまあ、萌え漫画のヒロインキャラの
言う事に共感する日が来るとは。
そして何か父性が。
704:名無しさん@ピンキー
09/02/05 15:40:34 GxbkQcsu
ヒロイン攻略の流れの中、神様の発言や思考回路にちょっと違和感が生じることは度々あったけど
今回はなんだかよく分からんなー
705:名無しさん@ピンキー
09/02/05 16:18:28 cakz74UT
ヒロインを攻略するゲームにのめりこんでいる自分と
必死すぎるほどに生徒のために何かしてやろうとしている長瀬に何か感じるところがあるのか
先週は純だったのに、今週は長瀬って呼んでるのは何かあるのかね
706:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:11:55 YXiHZGDV
そりゃ、自分の独り言と、他人との会話の中での違いなだけだと思うが。
707:名無しさん@ピンキー
09/02/05 18:36:44 cakz74UT
エルシーと話す時に違うだけなんだけどね
708:名無しさん@ピンキー
09/02/05 20:42:14 YXiHZGDV
ああ、そういえば先週もエルシーに話す形で言ってたっけ?
まあ、相手が違うって事・・・なのか?
709:名無しさん@ピンキー
09/02/10 18:24:28 miXmT9yf
皆勝手過ぎるよ!
710:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:05:43 bidKbEx3
すっげー気持ちはわかる。
が、それじゃ駄目なんだよなぁ・・・。
711:名無しさん@ピンキー
09/02/11 05:11:42 bqVmVGqg
バレンタインまでにはこのスレに神は降臨するんだろうか…
712:名無しさん@ピンキー
09/02/13 18:13:46 2TGQsKqQ
かのんちゃんエロかわいい
713:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:52:57 Ym6mzQWc
保守代わりに短いの投下します
一応バレンタインネタ
エロなしですまん
714:スローステップ①
09/02/14 17:54:12 Ym6mzQWc
「あゆみー、おはよ。」
いつもの、朝の教室。
雑誌片手にちひろがやってきた。
「近くのたい焼き屋で、チョコ味のたい焼きが出てるらしいんだけどさー、部活の後一緒に行かない?」
おはよう、と言う間もなく、お店の紹介ページが目の前に広がった。
「人気スイーツ★バレンタインの特別メニュー!」という見出しが、ページのトップを飾っている。
ああ、そうか。
今日、バレンタインなんだ。
ここのところ、ずっと部活ばっかりだったしな。好きな人とかチョコあげたい人とか、いないんだよね。
そう、いないはず…何だけど。モヤモヤした気分になるのはなぜなんだろ。
何も予定ないし付き合うよ、と返して、部活の後校門前で待ち合わせを取り付けた。
よく考えたら部活の後にちひろと買い食いするって、初めてかもしれない。
別に仲が悪かったわけじゃないけれど、ちょっと前までちひろは帰宅部で、毎日部活してる私とは時間が合わなかったのだ。
今はちひろもバンドの練習やってて、同じくらいの時間に帰ることも多い。
「そういえば、ちひろは誰かにあげたりしないの?」
「んー、チェックしてるカッコイイ人はいっぱいいるんだけどなぁ…前みたいに告白するぞーって感じじゃないのよ。そういう歩美はどうなのさ。」
イケメンには目がないちひろが、バレンタインみたいな恋愛イベントをスルーするなんて珍しい。私も、好きな人なんていないんだけどさ。
バレンタインってことで、なんだか浮き足立ってる人が多い。そんななかでも、普段通りのテンポを保っている奴が一人。
そういえば、そんな奴にオプションで付いてるマスコットが見当たらない。
「あれ、もしかして今日エリー休み?」
「あー、そうそう!!昨日アニキにチョコ作ってあげるんだって張り切ってたんだけどさ、自分で味見し過ぎて倒れたのよ。ほんっと間が抜けてるよ。」
エリーらしい。お兄ちゃんって存在は大きいんだろうな、私には分かんないけど。
始業のチャイムが鳴り始めた。みんな、席に戻って授業用の顔になる。(約1名を除く。)
そんないつもの日常。
だけど、今日はバレンタイン。
715:スローステップ②
09/02/14 17:55:08 Ym6mzQWc
何事もなく日常は過ぎて行って、私の本領発揮の放課後がやって来た。
しっかり運動して、お腹すかせておこうっと。
いつもは部活の前におやつ食べてたんだけど…今日はやめておこうかな。
家から持ってきたカ○リーメイト(チョコレート味)を鞄の中にしまったまま、運動場に向かう。
靴を履き替えようとしたとき、奇妙な格好の人影が目に付いた。人目を気にせず寝そべっている寝癖の男。かすかに、ぎゅるるる、なんてお腹の音らしきものも聞こえる。
…前も、同じような光景を見た気がする。あれ、これってデジャヴ?
「何、またご飯たべてないの?」
いつもはエリーが無理矢理昼食に誘ってるからな。
大方、今日は食べるのも忘れてゲームに没頭していたんだろう。
「ほら、これあげるよ。今日はどうせ食べないから。」
鞄の中のカ○リーメイトを取り出して差し出す。
「…いいよ、家帰れば食べるものあるし。」
「こんなところで倒れられたら、気になって部活にも行けないってば。」
あ、いい方法を思いついた。
「…じゃあさ、コレ、バレンタインのチョコってことでいいから受け取ってよ。ほらっ、丁度チョコレート味だしっ!」
「…見返り期待したって何もないぞ。」
そういいながらカ○リーメイト受け取る桂木。
な、何赤くなってんのよ。私まで気にしちゃうじゃない。
「あ、ええと、エリーに早く元気になってって言っといてね。じゃぁね!」
後ろを振り返らず、そのまま運動場に走り出した。
アイツは今、どんな顔してるんだろう。
コレって、抜け駆けしちゃったのかな。ちひろも、エリーも、さっきのことは知らないはずだし。
…後で、エリーにもチョコ味のたい焼き、買っておこう。
運動場が見えてきたら、ちょっとずつ加速していく。
冷たい風が頬に当たって気持ちいい。
朝感じたモヤモヤした気分はすっかり無くなってしまっていた。
716:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:57:37 Ym6mzQWc
以上でおわり。
今度こそエロを書きます…
717:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:24:24 9viLfbcJ
スローステップといえば全7巻だな
というわけであと6人分ヨロ
まずちひろ希望
718:名無しさん@ピンキー
09/02/14 19:55:34 BwjKAEmy
>>716
GJ!
エロも楽しみにしてる
719:名無しさん@ピンキー
09/02/14 19:59:17 1ewScruS
GJ
720:名無しさん@ピンキー
09/02/14 20:16:27 Up6tCVVp
ちひろもオタメガと言えなくなってんのかなw
721:名無しさん@ピンキー
09/02/14 22:29:02 xIxvMJUG
GJ!!あゆみん可愛いよあゆみん
722:名無しさん@ピンキー
09/02/14 23:35:10 K5W4x1MT
久々の投下うれしいです
723:名無しさん@ピンキー
09/02/15 07:28:41 A1dMAZbb
>>716
なんと言うツンデレ。この神は間違いなく3月14日にベストチョイスでお返しをするw
724:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:19:01 DH4DUpw9
投下が久々に来た……ありがてぇ…ありがてぇ!
725:716
09/02/15 23:22:30 O1R/3d86
読んでくれた人レスくれた人ありがとう
さすがに7人分は無理だがちひろでも何か書くよ
726:名無しさん@ピンキー
09/02/16 16:52:12 tMSRFEbI
>>725
待ってますハァハァ
727:名無しさん@ピンキー
09/02/18 19:50:07 PaBx1IgY
先生エロすぎ
728:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:19:19 wy/beL+u
いい話だったな。
729:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:26:56 0q0PP1wm
PC版はあの後ホテルに行きます。
730:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:35:11 suVKDZZm
>>729
何言ってんだ。日が暮れるまでキスして、
暗くなったらその場でおっぱじめるに決まってるだろ。
731:名無しさん@ピンキー
09/02/19 01:03:00 wy/beL+u
「ン……ちゅむ……ちゅ……ん……」
時を忘れるような、それは甘い甘いキスだった。
今まで桂馬が味わったどんなキスとも、それは違った。ただ唇を
合わせるだけではなく、純は舌を入れてきた。ただそれだけでこれ
程までに甘くなるのか……そんな慄きすら覚える程、その感覚は
劇的だった。背筋を走る悪寒にも似た震えが、不快感どころか
純然たる快感であると気づくのに、そう時間はかからなかった。
快感。そう、快感だった。それは、性の喜び。
「ちょ、ちょっと待て!」
「……なぁに、桂木君?」
どこか舌足らずな声で、普段の凛とした表情とは違う蕩けた顔を
見せる純に、もう互いの唇が離れているにも関わらず、再び桂馬は
背筋を走る悪寒―快感を覚え、身体をビクッと震わせた。
「こ、これ以上は……不味い、だろ」
これ以上。これ以上とは、一体何の事だ。
桂馬は、ギャルゲーの神だ。落とし神と言う名は、数多のギャルゲー
をクリアすることで手に入れた勲章だ。当然、その中には本来彼の
年齢ではプレイする事のできないはずのゲームもあった。
だから、知識はある。これ以上……キスの、その先についての。
「……どうして?」
イタズラめいた笑みを浮かべ、純は挑発するように唇を舌で舐める。
「どうして……って」
思わぬ返答に、桂馬は自分の頭が真っ白になるのを感じた。明晰
な頭脳も、この状況にはさっぱりついていけていない。
「だいたい、お前こんなキャラじゃなかっただろ!? 熱血教師が
実は淫乱でした、って……どんなエロゲーだよ! しかもこの脈絡
の無さは、ゲームのシナリオとしては破綻してるっ! まるで、
手元に原作が置いていない二次創作だ!」
「でも……こういうのも好き、なんでしょ?」
そう問われれば、言葉に詰まるしかない。
嫌いではない……いや、大好きだ。女の子も、その女の子が見せて
くれる、様々な表情も。だがそれは……
「それは……ゲームの中での事、で……」
「ゲームなんかしなくても……こうして、ね?」
木に押さえつけるように、純が身体を押し付けてくる。その柔らかい
感触に、再び桂馬は身体を震わせる。
「桂木君が言ったのよ……自分がいいと思う事をやれ、って」
「そ、それは確かに言ったけど……でもむんぅ!?」
再び、唇が押し付けられる。一瞬自らのそれを閉ざし、伸びてくる
舌を防ごうとするが、やんわりと上唇を舌で撫でられると、すぐに
その門も開かされてしまう。
侵入してきた純の舌は、先程のように優しくはなかった。
「んっ、むぅ……! んぅううう!?」
絡め取るように桂馬の舌をたぐりよせ、その横腹から全体を巻き
取るように撫で上げていく。ガクガクと膝が震え、全身から力が
抜けていくのを、桂馬は感じた。
「……どう?」
「はぁ……ふっ……うぅ……」
息も上がり、満足に返事もできない桂馬を、純はゆっくり抱きしめ、
その耳元で囁いた。
「これ以上は……もっと、凄いわよ?」
突如淫乱になってしまった教育実習生長瀬純!果たして、桂馬の
貞操はどうなってしまうのか!続きはPC版でお楽しみください!
「神にーさまぁー、私とのシーンもあるんですよねー?」
「……そ、そういうルートもあったからな。全ルート攻略しないと、僕の
プライドが許さないから、仕方なく、だな……」
「わーい♪ 神にーさまとエッチだー!」
「(顔真っ赤)」
732:名無しさん@ピンキー
09/02/19 01:04:25 wy/beL+u
以上、手元に原作を置いていない二次創作でした。
媒体が変わるとキャラが全然違う人になってるとか、よくあるよね?(←言い訳
というわけで、ここまで投下です。
733:名無しさん@ピンキー
09/02/19 01:07:05 vbRlkv7Q
おい、続きはどうした
はやく桂馬を攻略するんだ
734:名無しさん@ピンキー
09/02/19 07:43:24 QEgU5Mga
>>731
ちょ、ティンコ立ったじゃないかw
どう責任とってくれるんだw
735:ROCO ◆VpKHzOu04Y
09/02/19 11:32:48 LvaELbCr
久々に投下させてもらいます、すっかり淫乱教師に仕上がってしまいましたが、長瀬純SSです!
736:ROCO ◆VpKHzOu04Y
09/02/19 11:33:12 LvaELbCr
「んっ…んんっ…んはぁ…」
「うぅ!!ちょ…何を…うぐぅ!!」
「んっ…言ったでしょ、ゲームをやめさせてみせるって…これはその予行演習みたいなものよ」
「確かに言ったが…うぉぉ!!」
「んっ…可愛い、やっぱり…年下の子のだから?でも…美味しい」
チュッと唇の表面で軽く先端に触れ、今度は口を少し開き、
その男の子のモノを唇で包みこむの、
そしてピンク色の先っぽを舌で舐めて、そのまま舌を伸ばして、
固くなってる竿にツゥーっと舐め這わせていく。
こんな事するの初めてなのに、ドキドキしながら何故か自然に、
彼のモノを口で可愛がる事ができてたのでした。
初めて舐めた男の子の味は新鮮な感覚で、少し臭く舌先がピリピリしてるけれど、
でも辛く感じない…それはやはり彼のだから?
汚く思えずに、んんっ…もっと口の中深くに咥えていきます、
はぁ…彼は震えてるみたい、感じてるのかしら?
私ので気持ちよくなってる?なってくれてたら嬉しい…
「こ、こういうの…教師としてはどうなんだ?」
「はぁ…駄目よ、生徒に手を出すなんて…でも先生の期間過ぎちゃったから」
そう、私は先生だった…正確には教育実習生なのだけど、
彼は初めての私の生徒の一人だったの、授業中でもゲームばかりして、
誰とも関わらない彼を孤独な可哀想な子だろ決め付け、
愚かにも私は救おうとした…導こうとした、つもりだった…
でも終わった今、逆に私は彼に救われていたの。
それどころか…私は年下の生徒だったこの人に…
恋をしてしまってた。
「だから…こんな事だってできちゃう」
「お、おい!!うぅぅ!!!」
んっ、胸元のボタンを外して、下着も…上にずらして、
彼に晒してしまいます、この私の胸…おっぱいを、
恥ずかしい…乳房もピンク色の乳首も見られてる、
男の人に見せるのは初めての体験でした。
だけど私は更にと、さっきまでじっくりと味わっていて、
今は私の唾でドロドロなのを、このおっぱいの谷間に挟んじゃいます。
んっ…胸を上下に揺らすと、埋もれたのが濡れた表面に擦れて、
いい感じに擦って刺激する事ができるの、はぁ…凄い。
自分でやっておきながら驚いてしまってた…んんっ。
「熱い…胸が焼けそう…あぁ…」
「くぅぅっ!!はぁ…」
喘ぎ声が聞こえる…感じてるのね、ん…そう思うと、
私…何だか興奮してきたみたい、胸の鼓動が激しくなってきて、
体温が上昇していく感じする…やだ手が勝手に!
無意識に動きを加速させてるの!
737:ROCO ◆VpKHzOu04Y
09/02/19 11:33:43 LvaELbCr
んんっ…しかも胸の間からぴょっこり出てくる、彼の先っぽをまた口で包みこむし。
はぁ…愛しくてたまらない卑猥な形をして、臭うこれが…本能的に惹かれてる。
止らない…止められないわ、もっともっと聞きたいし…この彼の感じる声が。
すると…ビュクッと挟み込むこれが震えたの、そして!
「!うわぁぁぁっ!!」
「え?きゃっ!あぁぁぁ──!!!」
その瞬間、目の前が一気に真っ白になったの、
それに熱い…ベトベトするのが顔面に飛んできた!?
あぁ…鼻先にも凄い匂いが突き入ってくるし…これってもしかして、
思わず驚きに放心しちゃったけど、顔についたのを指で拭って改めて見ると、
白くて生臭くてベットリしてる粘液が付着してました、そうか…これが。
「貴方の…精子…んっ」
頬にも付いてるのを拭い、それを口元に運ぶとパクッと口に入れ、
その味を確かめてみる…うわっ凄い味!でも…ドキドキする味覚だったの。
何だか感動してるみたいに、胸が温かくなってくるし…
「はぁはぁ…お前がこういう事するキャラだとは…うっ!見抜けなかったが…うぉ!」
「それは…君のせいよ、んっ…」
まだ私はそれを離さない、少し出してから柔らかくなったけれど、
ギュッと手で握り舌先で舐めると、また固さが戻ってきます。
「君のせいで…私、おかしくなっちゃったのよ」
そう、私…おかしいのよ、今までこんなのは不潔な卑しい事だって思ってたのに、
今日からはしばらく彼に会えなくなると思ったら…
たまらなくなって…胸がキュッと締め付けられて、
いつの間にか強引に関係を強要させてたの…仮にも教育者だった身なのに。
私は女になってた、生徒じゃなくて男の子として彼を見てた…
「今までこんな事を考えた事もなかったのに…できちゃう」
はぁはぁ…胸の高鳴りが、心の暴走が止まらない、
私の本能がそれを求めてるから?だから…してしまえるの?
「止められないの…だから、受け止めて…」
「なっ!お…おぃ…うぐっ!!」
最初はキスだけだった、でもそれだけじゃ満足できなくて、
彼の下半身のをいつか偶然に見てしまったエッチな雑誌を思い出して、
あれを参考に可愛っていたの、そして今度は強引に地面に押し倒してしまう!
戸惑う彼の目を見て、今度は再び唇にキスをして…彼のズボンを脱がすの、
続いて私の下半身の衣類も剥いでいき…下着までも取り去ったわ。
ついにこの下半身の恥部まで彼に晒したのよ…
あの人は大きく目を見開き驚愕してた、どう…同じ年の女の子に比べて醜くない?
青空の下で女性の大切な場所を晒してる…なんてみっともない姿になってるのだろう、
ほら垂れてる…君の事を考えて、貴方の下半身のに舌を這わせてたら、
こんなに粘々したのが溢れてきたの、赤くなって充血して…
ここに貴方のそれを咥えたい…そう願うようになってた。
「いくね…まかせて、私もこういうの初めてだけど…んっ!」
「ちょ…だから待ってって…うわぁ!!うぅぅっ!!!」
うろたえる彼とは裏腹に元気良く勃ってるのに狙いを定め、
覚悟を決めそのまま腰を下ろして、自分の恥部の繋がる場所へと、
押し込むように挿入させていくのよ。
738:ROCO ◆VpKHzOu04Y
09/02/19 11:34:17 LvaELbCr
やがて強い刺激と共に、ジュブッとエッチな飛沫音が聞こえた、
そして…ビリィと裂ける痛みが全身に駆けていく!
しちゃった…ついに繋がっちゃった、私…あっ!
昼間のこんな見晴らしのいい場所で、私…とんでもない事をしてる!
そうセックス…性行為なんて破廉恥な好意を、このまだ明るい野外でやっちゃってる!!
「くっ…あ…痛っ!!あ…あぁ!!」
痛い…初めのセックスてやっぱり痛いんだ、ヒリヒリとしてきて、
血が染みて垂れてきてるみたいだし、やっぱり辛い…でも何だか嬉しい!
私…凄く幸せを感じてる!幸福な気持ちが溢れてきてる!
「はぁはぁ…どう私の中?こんなの…ゲームじゃ感じれないでしょ?」
「くぅ…あっ!現実の快楽なんかに…うぉ!!あぁ!!」
ズキズキと痛いのを我慢して、腰を上下に動かしていく、あぁ…中で彼のが擦って、
痛い!でも…あっ、じわじわと違う感覚も…あっ、気持ち良い…
痛くて気持ち良いなんて、それに幸せ…はぁ、こんなの初めての体験よ。
やっぱり辛いけど…ハマっちゃいそう、やだ…腰がまた勝手に動いてる!
もっともっと激しく…あっ、奥まで咥えこみたいって私じゃない私が囁いてるみたいに!
んん~~!!!あぁ…奥に感じる、彼のが大事なとこをノックしてる音を…んっ!
「ねぇ…キスして、んん~~!!」
「うぉぉぉ!!んんぐぅぅ!!」
してっとお願いしながら、返事も待たずに自分から強引に唇を奪う、
そして彼の手を掴んで、その手の平で無理矢理に自分の胸を揉ませるの!
好き…好き…大好き!!あぁ…彼に対する好意が膨れ上がっていく!
そして増して良く激しさ!痛みは…心の衝動と快感に打ち消されていく!!
きて…出して、貴方の…全部!!受けとめるから…あぁぁ!!
「うぐっ!わぁぁぁぁぁ──!!!」
彼が吼えた、そして一気に中で爆発のような熱いのが弾けて拡がっていく!!
ドクドクゥゥゥ───!!
「あぁぁぁぁぁんっ!!あぁ…あぁ…」
あぁ…中が満たされて、とっても熱い…出されてる、これが射精…
気持ちいい…あっ…頭の中が真っ白になってくる!
これが…イクって感覚なの?凄く…素敵…あぁ…
「んんん~~~!!!!」
何かが弾けた瞬間、私の胎内は瞬く間に彼の精子が駆け巡ったわ、
初めての経験に…戸惑いつつも、私はこの感覚に魅入ってた。
「はぁはぁ…んっ…」
だけど…感情の勢いにまかせてトンでもない事をしちゃったかも、
膣に射精されちゃって…できちゃったらどうしよう?
そうよ、赤ちゃん…できちゃう事をしてしまったのだもの。
今更にその重大さに気付きます、あぁ…でも出されちゃったし、
気持ちも良かったし…教師失格ね、避妊も無しにこんな…でも良かった。
だからもっと…もっとしてみたい、ふと心に欲が生まれた、
とても卑しい欲が満足した心を、また渇望させていくの!
そして思考がまだ上手く働かない頭が、一回も…二回も同じかな?と思うようになる。
739:ROCO ◆VpKHzOu04Y
09/02/19 11:34:49 LvaELbCr
だから…まだ息が荒々しい彼の回復を待たずに私は…
「はぁ…んっ、ねぇもう一回…しましょ」
「はぁはぁ…な、なにぃ!!!うぐっ!?」
「んっ…あぁんっ!!あぁぁ!!」
「やめ…うわぁぁぁぁぁ!!!」
また動いて彼のを貪欲に咥えこんでいくの、もっともっと感じさせて、
私の中にもっと出していい…ううん出して!
一度枷を外された感情はますます暴走させていく、
この卑しい欲求を満足させる為に…彼の体を求めていく…
「もう一回…ねぇ、もう一回…」
はぁ…もう何回目だろう?お腹はすっかり満ちてる気分なのに、
私はまだ彼のを欲してる、何だか虫の息な気がするけど…駄目よ止めれないわ。
「ぜいぜい…もう限界だ…いい加減にしろ!さっきから茂みの向こうがゴソゴソ揺れてるぞ!」
「う~ん、じゃあホテルに移動する?前から興味あったの…ね」
「なぁ!!」
「大丈夫!まだ若いんだし…えっと、まだ数回はいけるわよ!」
「お…お前の理想を押し付けるなぁ!!」
「あら、君が言ったのよ…もっともっと理想を押し付けろって、だから…んっ!」
やっぱりホテルなんて待ってられない、さっきから邪な視線も感じてるけど、
もう…覗かれてもいい、だってこの想いは止められない、
このさい赤ちゃんできちゃっても全然かまわない、
彼の子ならきっと可愛いし…やだ、むしろ欲しくなっちゃたかも。
「というわけで…先生と子作りをもっと頑張ってね」
「待て待て!!何かトンでもない事を口走ってるぞ!!んぐぅ!!!」
そして私は照れて反論する彼の口を自分の唇で塞ぐと、
問答無用に自分の願いを叶えていくのでした、まるで底なしの自分の想いを満たす為に…
私の名前は長瀬純…初めての教育実習を終えて、たくさんのモノを貰いました。
特に桂木桂馬くんには…本当にたくさん貰っちゃった、
そう本当にいっぱい…んっ、服を着直して自転車を押して、
少し離れた場所から、もう一度あの実習を受け持った学校を見つめてた。
短い期間だったけれどかけがえない思い出になった出来事を思い出して、
それとは別にさっきの事も思い出し、まだ余韻の残るお腹を摩って、
彼からの贈り物を実感してウットリしてたわ。
また会いましょ…そして続きを、貴方が願うならそっちはいつでもOKだからね。
「神さま~~やっと見つけました、ほら駆け魂をゲットしましたよ…って!またミイラになってる!!」
「こ、これだから現実というのは…ガクッ」
【おわり】
740:名無しさん@ピンキー
09/02/19 12:55:57 v4VgMRSq
また神が降臨なされた。
741:名無しさん@ピンキー
09/02/19 13:37:19 0q0PP1wm
GJ
742:名無しさん@ピンキー
09/02/19 15:16:18 2cbTEwWp
またミイラになってる、にフイタ。
とりあえずここにおいていくね。
つ【GJ】
743:名無しさん@ピンキー
09/02/19 17:02:18 YzGLiHZG
>>739 GJ!!エロかったです。ところで、「またミイラになってる」ってもしかして……?
744:名無しさん@ピンキー
09/02/19 19:41:07 KrJkMlaM
>>739
純ちゃんエロいよ純ちゃん。実にいいおっぱいだった。
745:名無しさん@ピンキー
09/02/20 01:35:39 LOgu28Q8
>>739
GJ!
純ちゃん、可愛いよ純ちゃん
746:名無しさん@ピンキー
09/02/21 09:08:07 Fqz6P3sx
満足しないと駆け魂はでてこないのかwwww
747:名無しさん@ピンキー
09/02/22 00:41:05 IYY21Ktj
PC版ではそういう設定になっているらしい。
748:名無しさん@ピンキー
09/02/22 02:55:00 VSA+3rpu
定期的に行わないと再びとりつかれます。
749:名無しさん@ピンキー
09/02/22 08:49:42 bF0ljxCy
>>748
いつのまにか気付いたらハーレムが出来てるわけですね
750:名無しさん@ピンキー
09/02/23 01:37:43 F5tbtOVl
さすがROCO氏最高にGJだ
751:名無しさん@ピンキー
09/02/23 11:47:41 BQyuCN2H
>>732
PC版ルートを切望します。神にーさまの、もちょっといいとこ見てみたい
>>739
妊娠→転生、あれ?これってひとつのバッドエンド?それもまたエロいのでよしGJ
752:名無しさん@ピンキー
09/02/24 13:38:06 ZZiXhCme
週刊板はPS版でエロパロ板はPC版だったのかw
もう、GJすぎてぐふっ
753:名無しさん@ピンキー
09/02/25 01:00:47 m8ZSXe4B
>>751
LCが駆け魂捕獲してるんでそれはないと思ったけどな。
後、PC版では記憶がなくなるって設定はどうなってのかな。
記憶を取り戻したヒロインが桂馬のもとへまっしぐらってのもいい話だとは思うが。
何はともあれ>>731も>>736もGJ
754:名無しさん@ピンキー
09/02/25 20:19:10 QknLdDHt
今回、悪LCがなんかハートにキュンってきました。
755:名無しさん@ピンキー
09/02/25 21:44:54 P3yVCp7b
>>753
桂馬がかつて落してきたヒロインが主人公というのはどうだろう?
とある少女にとりついた駆け魂の引きだした力で桂馬との記憶を取り戻したヒロイン(初期で選択)
だが、それは一時的なもの。駆け魂の力が消える前、具体的には桂馬が落す前に桂馬を攻略しないとまた忘れてしまう(期限は大体2週間)
更によく見れば桂馬の周りにはターゲットの女の子の他にも何人か桂馬に恋する女の子たちがいるわけで。
果たしてヒロインは限られた期限の中、並みいるライバルを出し抜いて結ばれることができるのか!?
ってなのを昔妄想した。
756:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:23:22 KrKnSYqg
ワルシィモードのまま押し倒して寝技に持ち込めば神にーさまなんて楽勝と思うんだが。
757:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:23:59 8z8J+JdR
ところがどっこい。
追い込まれた神にーさまがため息をついて「しかたない、攻略するか……」
と言った次の瞬間から怒涛のフラグラッシュで大逆転! するかもしれない。
758:名無しさん@ピンキー
09/02/26 07:14:41 g/i1e02j
二次元女ばかり攻略してたら
てぃんぽが子宮に届くとか
マムコちゃんの匂いだとか
いろいろ勘違いしてそうだよな
759:名無しさん@ピンキー
09/03/01 21:08:03 ycp6kBRQ
星
760:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:00:44 joIMpoVX
それ星やないかのんちゃんや!
かーのーん! かーのーん!!
761:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:03:49 joIMpoVX
唐突に、栞とかのんが遭遇したら栞がスタンガン食らいそうな気がしてきた。
歌詞カードしか見てない栞のために歌うもついていけなくて読書開始でウボァー。
762:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:12:45 IWCtVhg7
>>568-572 続き。まだ終わらない。
763:1/3
09/03/01 22:14:48 IWCtVhg7
薄く、抵抗なくすべる皮膚。
舌先に味は感じない。
「神様っ!」
振り向いたその動きに、背が複雑な曲線を描く。
目を合わせないで、ボクは視界を目の前に戻す。
メガネをかけているせいか、距離が近すぎて焦点があわない。
目を閉じる。ぼんやりとした視界が消え、舌先だけに意識がいく。
さらりと乾いた皮膚がボクの舌からかすかに水分を奪うのがわかる。
ごくわずかな産毛をアクセントのように感じている。
「あ……」
くるりと回した舌に、反応を寄越した。
ボクの少ない知識では、そこがいわゆる感じやすいところなのかはわからない。
そのまま円を描くように舌先を腰からお尻がはじまる溝を舐め上げていく。
「だ、だめです」
左手がボクの頭に伸びる。けれど突き押せるほどの力はとてもこめられない。
かまわずに前進する。
同時に、内腿の隙間に伸ばした右手の爪で、軽く、付け根と思われる部分をくすぐった。
ひくんと腰が動いて、頭に触れた手も引いていった。
「あわっ! あ、お、おわり、おしまい、もうおしまいですっ!」
パタパタとボクへ必死で手を伸ばす。
一度軽く身体を離す。
よじった身体は隠している場所もいやらしくねじまげ、軽く湿り気も生じているように思う。
伸ばした手を握り、宣言してやる。
「バカを言うな。まだはじまったばっかりだろ」
手首を掴むと、人差し指を口に含む。
顔をまた赤くするエルシィに、音を出すようにしながら、
軽く指を噛んだりもしつつ、エルシィの反応を見る。
「う~、う~」
不満そうな、困ったような目でボクを見返す。
そんなものでやめるつもりは微塵もない。
エルシィは動かずに、自分の指を舐めるボクを、しばらくの間見つめる。
手首を離し、指先を解放すると、あきらめたように両手は自重を支える役目に戻った。
764:2/3
09/03/01 22:16:50 IWCtVhg7
右手は腿に、左手は胸に伸びる。
胸はさっきも思ったが、意外と大きい。
あまり現実のものは記憶にないが、美生とかのんと比べると、かのん寄りではあるだろう。
「……あっ」
先端をそっと撫でると声が漏れる。こいつらしくない、かすれた声だ。
ふゆふゆとした感触が気持ちいい。
もう一方、股間に近づけた手は、その場所の遠くから、痛くないくらいに皮膚を引いてみる。
ほんのすこし吊られるように、閉じられた場所がゆがみながら覗く。
赤さがボクの視線を引き寄せる。花というたとえがとられるように、
ボクも誘われる虫のように無意識に近づいた。
かすかな芳香が、ボクの色々な部分をたぎらせ、急がせる。
忙しなく、蜜を舌先ですくう。
「ふぁあ……ん」
エルシィがぴくぴくと震える。ボクはそんなことも聞こえないくらいに
唇や舌で、エルシィとの距離をなくす。
ちっとも頭はまわっていない。
舌が、指が、唇が、参加した左手が、勝手に動いて、エルシィの反応のある場所をさぐり、
そこに加えるべき強さを探し、舐めるべきか、噛むべきか、指でさするべきかを検討している。
「か、かみさまぁ、そんなに、いじらないで……」
子ども子どもしたエルシィから、そんな声を聞かされる。
口を離し、手刀でくちくちと全体を愛撫する。ゆるやかに。
「気持ちよく、ないか?」
自分で気持ち悪くなるような口調で、どんな台詞を言ってるんだろう、ボクは。
若干、我に返った。
でも、それを発した理由はなんとなくわかる。その台詞がイエスであれノーの方向であれ、
それが自分を興奮させるから、わざわざ言うんだな。なるほど。
まぁ、さすがに、
(どこが気持ちいいんだ。言わなきゃわからない)
とか、
(じゃあ、もうやめたほうがいいか)
などという台詞はボクには吐けないが。
765:3/3
09/03/01 22:20:55 IWCtVhg7
「うー、うぁん、か、神様、そこ駄目で、す」
「……ん、は。 どこがだ? いわないと、ボクには、わからないぞ」
言葉のすぐあとに、ちゅ、ちゅと吸い出すように続ける。ぴくぴくと震えている。
「く、クリ、トリス、吸っちゃ駄目……」
「駄目。やめない」
「きっ、きゃうう!」
倍する強さで息を吸う。ごくかすかに歯先でそれをとらえる。
だいぶ時間をかけたせいで、何も知らないエルシィに言葉を覚えさせることもできた。
すでに、上半身は手の支えを失ってベッドに倒れこみ、下半身をボクが押さえながら、
よりつきだされたその場所をいいようにいじくっている。
そろそろボクのズボンのなかのものも限界だ。
一度エルシィには、イクってやつをしてもらっておこう。
「……神様、なんで私に、意地悪ばっかり」
ラストスパートをかけるボクには返す余裕がない。
舌先を尖らせてくちゅくちゅと出し入れをする。
「……や、ダメ……へ、へんなのがきます……」
今度はボクの下半身が、なんとかしろと反応する。
ああ、くそ、エロい声だ。いつもそばにいたこいつは、こんな声も出すのか。
「うあ……神様、神様、ダメ、神様、好きっ」
そうか。よかったな。お前のエロい汁に塗れながらで口に出せないけど、ボクも好きだよ。
「いっ、あうううううううっ!」
ひときわ高い声をあげて、腱が心配になるほど爪先を立てる。両手と体ごとで、その動きを抑える。
メガネのレンズにはエルシィが飛ばした液体。
くたりと力が抜けて、重みが増す。
その全てを、身体の芯ごと震わせながら、ボクは耐え切った。
溜息をつきながら、見たくはなかったけれど、自分の股間を見る。
エルシィの下半身を支えるために抱えた結果、最後に跳ねた爪先が不思議なほどにやわらかくボクを撫でた。
たったそれだけで、自分の下着の中を気持ち悪いことにしてしまったことに、エルシィの体のぬくもりと共に、
どうすればいいか困る腹立ちが逃がしきれずに腹にひどくたまる。
エルシィのくせに。
ぺろりともう一度、目の前のエルシィのおま○んこを舐めてやる。
エルシィの頭は反応せず、身体だけがわずかに反応を返した。
両脚を伸ばさせ、ベッドへエルシィをうつ伏せで寝かす。
服を脱ぐ。下着の中のものに気づかれないように部屋の隅において、全裸になる。
顔とメガネもふいて、ボクはエルシィの顔に近づく。
放心した顔からは、涎が垂れている。指先で拭いてやり、綺麗になったその唇に唇を重ねた。
早く気がついて欲しい。そうしないと、ボクはその唇に自分の物を差し込んでしまいそうだった。
766:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:37:19 hNqHD6iJ
一番槍GJ!!
全裸待機し続けた甲斐があったぜ。
純なエリーかわいいよ…
まだ、服は着られないようだが、全力のGJをっ
続きwktk
767:名無しさん@ピンキー
09/03/02 01:23:08 vo65GydX
>>765
もうね、ほんとGJです!
濃厚でラブラブな桂馬×エルシィ、いい!!
続きをwktkしてます
果てて惚けてるエルシィに半強引に自身の象徴をくわえさせたいなんて……。
盛った一般高校生並な性欲の神様が可愛いです
768:名無しさん@ピンキー
09/03/02 02:10:15 rCDP/8dD
やっぱり桂馬にはエルシィがいいなあ…
GJ
769:名無しさん@ピンキー
09/03/02 07:32:04 7x53eqI3
ジークラブ!ジーク汁!
純にエロいエルシィと冷静なモノローグに性急な行動の桂馬のギャップにやられました…
下着の中身を知られたくないってのが桂馬らしくて可愛いw
相変わらず伏せる気のない伏せ字に笑いました
770:名無しさん@ピンキー
09/03/05 23:32:28 wAGhvFYr
保守
771:名無しさん@ピンキー
09/03/08 23:53:43 1wL/AVRt
保守
772:名無しさん@ピンキー
09/03/10 07:41:01 /VFKVCqg
この一週間保守しかないってことは今週号の子は人気ないんだろうか
773:名無しさん@ピンキー
09/03/10 15:05:42 1wTGkE32
>>772
別に。ただああいうのはツンツンしてる内は憎たらしいだけだから。
774:名無しさん@ピンキー
09/03/10 18:47:44 AHKKGn08
まあ、まだ顔見せ段階だからな。
自分も人形に、って展開なんだろうが、
そこからどうなるかまだ見えないし、様子見様子見。
775:名無しさん@ピンキー
09/03/11 00:01:00 s2QQY85U
なんか、急にファンタジー色が強くなって来て、
アルバの超展開が重なってしまうんだが…
いやいや、そんなまさか
776:名無しさん@ピンキー
09/03/11 00:53:33 rNgUZwHX
理想を追うキャラだからファンタジーに寄るのは当然
777:名無しさん@ピンキー
09/03/11 09:07:50 BTEolt85
人形みたいなちっちゃな女の子に相対的に太いペニスをひぎぃ。
778:名無しさん@ピンキー
09/03/11 18:08:59 50+iWRvX
なんかまたヤンドルな匂いがするヒロインだな
779:名無しさん@ピンキー
09/03/12 00:36:46 SvRTaTH6
人形の大きさってことはトイレに行くのも一苦労だよな
てことは……
780:名無しさん@ピンキー
09/03/12 10:19:22 y+Knp6v2
「草むらでお小水をするなんて美しくないわ」
「ならこのティーカップに」
「それなら美しいわね」
781:名無しさん@ピンキー
09/03/12 14:58:23 9DoXr9/O
_,,, _,,,
/ / _,, / / _,
/ /___,/´ / / / //
/ / / / //
/ /´ ̄ ̄ ̄/ /,r-、/ //
/ / / // / l~Y、 ,r ――、
/ / / // k / ソ,=、ー ', ',ヘ __,,r'-=- ゙y_―、
__ ,r―==イ ´l/_Y゙l l l | | | l_l___l ヾ、`ヽ,
 ̄ ` ̄ヽ、 ノ l、j l l | | |\r' ==、_ \ <,
)__ノヽイ-' ///` =、、ヽ、` ノ l |、
_r―"´ __ ` ー―テヾ、 `゙` ) ヾ `゙l、
,=―'´ / / _/ _/ Y´、 ,,,,,;;;'''/ , ノ
/、 / / _/ / .ヘ \ ''' \ リ' l |
\/ / / _,, / _/l ヘ, \ ,`Y / /
\  ̄/ / _/ / ! `ー―l、、_;;;,rソノ/ / _/l
ヽ \ / / ∠/| | l ,,,;;;;''__Tテ´ '' / _/ /
\  ̄\ Ll |ミl /r彡彡,l | ̄ ̄ ∠/| |
\ \  ̄\_,r―‐、_ノミl / (@ソ彡 lソヽ, _,、 Ll
\ \ / ,r===ミ ,r===、、 ̄\二三 {_
\ \/ ,Y / リ / __\
\ Y `!、、__/__ ,,Y, / / ヽ
// \/二ll ― / / 、 ̄ ̄ ̄r― 、 | | ヽ
// |o 0ll / // ヽ ,/´~ ̄`l | | 〉
/∠ ! 0 ll  ̄ /'  ̄`ヽ l|○( )l | ! /
7 / ヽ、ll / ヾo 0 0/ Y、/´ Y
//  ̄ ̄ | |
782:名無しさん@ピンキー
09/03/12 19:40:19 E5FkGhmV
飲むなwwww
783:名無しさん@ピンキー
09/03/12 21:52:34 cs9DHN8/
どう見ても>>780はネタの振りにしか見えないし、芸人なら乗らざるをえまいw
784:名無しさん@ピンキー
09/03/12 23:03:19 HIrqOlr0
しかし、神様ならやってくれ……るかな?
785:名無しさん@ピンキー
09/03/13 01:34:38 m3BKGxBx
それしか攻略ルートがないならやるな
786:名無しさん@ピンキー
09/03/13 07:45:27 zaVTnjkK
「へ、変態! 変態!変態!変態!変態!変態!!」
「こうすれば少しでも美しくなれると思って」
「それなら仕方ないわね」
「というわけでおかわり!!」
「もう出ないわよ」
「本当にそうなのか確かめてやる」
「いやああ! こんな大股開きで舐め回されるなんて美しくないー!」
おしっこが飲めないなら愛液を舐めればいいじゃない。 けいま
787:名無しさん@ピンキー
09/03/13 21:12:06 xPq1iwhJ
映像がwww映像が脳内再生www
788:名無しさん@ピンキー
09/03/15 11:06:37 +oIHkS34
保守
789:名無しさん@ピンキー
09/03/18 08:23:55 U6wZBSJI
>>773
そのぶんデレはいると破壊力が増した。
790:名無しさん@ピンキー
09/03/18 09:59:32 XUuEl1JM
来週あたりに来る決着でどんな大量破壊が起きるか楽しみ。
791:名無しさん@ピンキー
09/03/18 16:33:56 taVGCPtk
今週のはバラすとこまで含めて予定調和な感じがするけどな
けいま「計画通り…!」
792:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:22:36 /NP/akqW
現代視覚文化研究のインタビューは読んだ?
793:名無しさん@ピンキー
09/03/19 07:59:29 Yj9uvuSr
語尾に変な言葉をつけてキャラ付けするようにする漫画はもう終わりだってばっちゃが言ってた
794:名無しさん@ピンキー
09/03/19 18:13:47 pCq8mT3b
>>793
そんなことないでしっ!
それは大きな間違いでしっっ!
795:名無しさん@ピンキー
09/03/19 18:29:16 HyRTvR+z
>>794の言う通りでゲルゲ
そんな事は無いでゲルゲ
796:名無しさん@ピンキー
09/03/19 18:58:16 6SMuw6EW
四吉は早く帰るでヤンス
797:名無しさん@ピンキー
09/03/19 23:08:08 nRBAo6BJ
牛乳風呂ってどんな感じなの?
イメージが貧困すぎて牛乳を拭いた後の雑巾の臭いしか想像できん
798:名無しさん@ピンキー
09/03/20 15:58:56 9Ssgi9eB
保守
799:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:17:32 1pgue2Z3
>>797
分量の比率は知らんが、お風呂のお湯にそれなりの量の牛乳を入れると
お肌がしっとりすべすべぷるん♪になるそうな。
無論出る前にシャワー浴びないと身体から異臭を放つハメになるがw
普通やらんのは後始末の大変さと、牛乳の分量が結構多いかららしいが。
800:名無しさん@ピンキー
09/03/21 13:09:15 snlWN0SS
おちんぽミルク風呂はまだですか
801:名無しさん@ピンキー
09/03/22 14:10:35 TP8Rq4vf
神様が「ぼくをころすきか・・・」と呻いていますが
802:名無しさん@ピンキー
09/03/23 07:25:53 nSbrbLXD
>>225-230続き。二重進行の上、遅くて申し訳ない。
803:1/5
09/03/23 07:27:30 nSbrbLXD
◇
落とし神へ
私から連絡をとるのはイレギュラーなのだが、緊急時なので許してほしい。
エルシィからの連絡が、そちらの時間の土曜20:34から途絶えている。
こちらからの連絡もできない状態だ。
エルシィに万一のことがあっても、連絡だけは取れるはずなのだ。
このままいくと、エルシィが自分の意思で連絡を拒否しているととられる。
そうすると、まずいことが起きる。
詳しくは協力者である落とし神へもいえないが、エルシィにとっては
まずいことだ。そちらで何が起きているのかわからないが、明日の20:33までに、
なんとかして連絡を取るようにしてくれ。
すまないが、よろしく頼む。
ドクロウ・スカール
ふざけたメールアドレスからのメール。
メールヘッダーを見るとまったく関係のないドメインを経由されている。
返信は無理みたいだ。
もう一度文面をよく読む。
明日の20:33。連絡が途切れてからの72時間の1分前。
駆け魂うんぬんの前にあと一日と何時間かしかない。
それに、ボクに言えないまずいことってのはなんなんだ。
エルシィにとってということは、逃亡とか、そういうことと捉えられるのか?
駆け魂を捕まえるのに失敗すると、ボクらの首が飛ぶというくらいだ。
そのへんの危険視はしておいたほうがいいだろう。
PFPを鞄にほうりこむ。溜息をハンドルに吹きかけながらペダルを回した。
「エルシィ! おい、エルシィ!」
玄関からそのままエルシィの部屋へ向かう。ああ、くそ、汗が気持ち悪い。
拳がドアを叩く音にも反応はない。
こっちは、靴があったのを確かめてるんだぞ。
「エルシィ、昨日のことはいったんおいて、ボクの話を聞け。
最初にボクにメールをよこしたドクロウ・スカールとかいう奴から
さっきメールが来たんだ。
その話をさせろ」
もう一発ドアを叩く。あいかわらず返事がない。
「おい! こんな部屋のカギなんて、外から簡単に開くんだぞ!」
その声に反応して、ドタドタという音とともにドアノブを向こうから握った音が聞こえた。
「へ、部屋はダメです……
もう少し、待ってください」
かすれ声がドアから漏れる。
そんなにボクを部屋に入れたくないのか。
「……わかった、居間に下りて来い」
804:2/5
09/03/23 07:31:19 nSbrbLXD
母さんは喫茶店のようだ。ボクは着替えもせずにエルシィが降りてくるのを待つ。
少ししてから、制服姿のままのエルシィが降りてきた。目が赤く、顔も赤い。
泣いてたのか、こいつ。
ボクから最も離れた位置のソファに座り、視線をあわせようとしない。
なんとなくむかっ腹が立つが、時間がない。
PFPにメッセージを表示して、テーブルの向こうへと押しやった。
それをおずおずと受け取り、慣れていなさそうにメールを読んだ。
さっきからなんだかいらいらする。
別にこいつが普段と違う表情や態度をとったからってボクはどうだっていいのに。
不安そうな目で、画面から目を離してやっとボクを見た。
「72時間ってことは、3日だ。何のことだ。何か覚えてるか?」
「3日。3日……」
「どうだ?」
「覚えてません……」
「……はぁ」
聞こえるように盛大に溜息をついてやる。ごめんなさいの言葉も、ずいぶん小さく聞こえた。
なんとか気を取り直して、メールの説明に戻る。
「まず、7日目に町が火の海になるかもしれないという件に触れていないことについてだが、
これはボクに内緒にしているのかもしれない。
それよりも、このメールにはお前にとっての記載が多いし、この書いてるやつが
お前をかばおうとしているように見える」
「室長はいい悪魔です」
「お前を助けようとしてるんだ」
「……はい」
「だったら協力しろ」
その言葉にエルシィの体がこわばった。膝の上に置かれた手がスカートを掴む。
無視して話を続けた。
「さっきまではお前の様子を見てから今後を考えようと思ってたけど、
いくらなんでも時間がない。
ルートはいくつか考えられるけど、お前に、歩美や美生のときのように
やったとしても、からくりを知っているお前に行動や会話を一度でも
裏に取られたら時間的におしまいだ。
リアルに興味のないボクがなにかいっても、今のお前は信じられないだろう」
返す返すも昨日の行動が悔やまれる。
「回りくどいことは抜きだ。
……お前の、心のスキマっていうのは、なんなんだ」
少し考えた後、エルシィはボクを見るともなく声を出した。
「逆に言うと、明日の夜にはあちらと何か連絡が取れるんですね」
「あ? ああ。いや、簡単に言うな。それこそ、お前を駆りにくるかもしれないんだぞ」
「でも、神様が言われたとおり、私にとってです。この町が焼けるわけじゃないです」
ボクの質問に答えず、違う回答を返してくる。
その点を責めてもよかったはずが、口からは別の言葉が漏れていた。
「……別に、お前なんてどうなろうが構わないが。
いや、お前がもし殺されるような事態になったら、この首輪のせいで
ボクもどうなるかわからないだろう」
805:3/5
09/03/23 07:34:52 nSbrbLXD
エルシィがボクを見ようとする。視線は絡まずに、テーブルの上のPFPへとボクが逃げた。
ドクロウとかいう奴め。曖昧な言葉ばっかりだ。
だからエルシィが真面目になんとかしようとしないんだ。
「だから! そもそも明日までに、お前を攻略することができれば、
ボクも、この町も、お前も問題ないんだ。
最初の質問に答えろ」
エルシィと向かい合う。目だけがまだ赤いままだった。
「わかった気がします」
「なんだ。それはなんだ」
「……言えません」
首を振る。コンプレックスや悩みの発露をためらうのは当然だ。
だけど、今はそんな時じゃないのをこいつはまだわかってない。
「お前の問題だけじゃない。それがわかれば、ボクもお前に協力してやれる。
だから教えろ」
「言うのは嫌です。
どっちを選ぶのも、嫌です。
だから、キスするなら、神様から無理矢理してください。
きっとそれで大丈夫です」
無理矢理ってなんだ。口を開こうとするボクを遮るように、
エルシィは表情も変えずに続ける。
「今日も、神様は美生様とキスをしたんですよね」
「……」
言葉に詰まる。それがもう回答だ。今さら、嘘は意味がない。
「した」
「だからイヤです」
エルシィに押されている。こんなポンコツ悪魔に。
「神様から、無理矢理してください。
私からは、どうしてもしたくないんです」
勾留ビンを差し出してきた。思わず受け取ったボクの手のそれを見て、
すぐ泣くこいつの、瞳がわずかに潤む。わけがわからない。
逆に、ボクの心にはイライラを通り越した負の感情が急速に溜まっていく。
ボクにスキマを話すことが、そんなに嫌なのか。
こいつにキスをして、駆け魂を捕らえることができたとしたら。
そんなことも忘れて、明日からまたかみさまーかみにーさまーとまとわりついてくるのか。
─とてもつきあってられない。
こいつがどんなことになろうともう知ったことか。
ボクだってこんな現実に未練なんて元々ない。
「……ふざけるな。ああ、そんなに嫌なら好きにしろ。
昨日の言葉をそのままお前に返してやる。
ボクだって、お前のことなんてだいっキライだ!」
806:4/5
09/03/23 07:39:01 nSbrbLXD
あいつと会った初日に作ったメモが役に立った。
実質1日じゃたいした数はこなせないが、厳選したソフトだけを再プレイするための
抽出の時間が短くなって助かった。
ああリカは可愛いなあ。
あれから寝ずに部屋でプレイし続けた。しかたなく来た学校も、バーチャルPFPの
おかげで授業も休み時間も無視できる。
ああゴミ子は可愛いなあ。
「痛っ!」
突然後頭部をはたかれた。
バーチャルPFPを外しても、近くには誰もいず、クラスの連中が昼を食べているだけだ。
机の上に、あまりうまくない字でノートの切れ端がおいてある。
『女の子が、屋上で待ってるって、伝言』
なんだ…… こっちにくるのなら、断れたのに。
無視してやろうか。
南校舎屋上には今日も人っ子一人いない。ボクと、階段で会ったこいつ以外には。
ドアを閉めると、あいかわらずのオムそばパンを出してきた。
ついでに牛乳も。
「お前の分も、買っておいたから」
それで、なにも言わずにボクをここまで引っ張ってきたのか。
おかげで断るタイミングを逃した。
「3種類、使った。100円と50円と10円」
「ああ、ありがとう」
なにげなしに受け取ろうとしたそれを引かれてしまう。
「3種類、使えた」
睨みながら、後を続けてくる。
「……昨日みたいのでなければ。
褒めても、いいわよ」
小さな頭を撫でる。ちょっと不服そうに、顔を赤くする。
ボクの手に、パンと飲み物をおしつけ、自分はベンチへと向かった。
あいつと一緒に帰ったことを話された。
キスをしたことを話したのは、その時か。
面倒なことを言ってくれる。
牛乳で流し込みながら空を見る。
あいつがわかったという、スキマというのはなんなんだろう。
正直、ありすぎる気もする。バカだし、いつもべたべたひっついてくるし、
そういえば姉さんのようになりたいといっていたな。
だが、この仕事はあいつが役にたつかはともかくやる気はあるようだ。
ボクが嫌いだから? 帰りたいから?
誰か、姉などへの嫉妬?
それとも、美生への嫉妬? 駆け魂を出すためにしたことだってわかってるはずのあいつが?
……わからん。現実女の考えることは。
もういい。今日の夜には、あいつか、あいつとボクの二人がどうなるかわかる。
美生が食べ終わるのと同じ頃、ボクの手の中のパンも姿を消した。