08/11/08 16:51:59 UxpDWdsx
ここで何気なく単行本のネタを投下
栞でエロなし、気軽にどぞー
509:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:52:29 UxpDWdsx
あの日あの時……確かにあなたがいた―
『I'm here saying nothing』
初めてあなたに出会ったのは、放課後の図書館でした。
と言っても、当時の私は図書館以外に居場所がなかったのですから、当然と言えば当然です。
あの時、あなたは消防車の本を探している妹さんと一緒に図書館に来たんですよね。
私ったら消防車が書いてある本を全部持ってきちゃって……
やりすぎたかな? 気味悪がられたらどうしよう? とか思っていたんですよ。
ふふ、不思議ですよね。
人見知りの私が、初対面の人にそんな事を思うなんて。
今思うと、私はあの時すでにあなたを意識していたのでしょう。
でも、当時の私はそれに気付かなくて……結局その日は何も話せずに終わってしまいました。
もっと話したい、もっと触れ合いたいと叫ぶ心を押し殺して―
そんな自分を、図書館という虚構の城に閉じ込めて―
きっと、変な女って思ったでしょうね。
……そんな事ない?
ふふ、いいですよ、無理しなくても。
自分でもそう思うくらいですから。
510:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:53:24 UxpDWdsx
だから次の日、あなたがまた図書館に来た事にとても驚いたんです。
高い所にある本を取ろうとしてバランスを崩した私を、あなたは優しく抱きとめてくれましたね。
いきなりの出来事に驚いて、とっさにお礼も言えなくて……
色々考えた結果、出てきた言葉が『あれ』だった事は忘れてください、お願いします。
……忘れて、頼むから。忘却の地平線に流して、今すぐに。
だ、だって……男の人に抱きしめられたのなんて初めてで……
華奢だけどしっかり男性の身体だったし、女性とは違う匂いとか……って、何言わせるんですか!
あ、いえ、その、言ったのは私ですけど……もう、知らない!
……あなたは優しいけど、たまに意地悪になるからずるいです。
あの時だって、『本はもうなくなっていい』とか言って……
え、怒ったかって?
当たり前です! 怒らない方がおかしいです!
本の重さ、表紙の手触り、紙を捲る感触、紙とインクの匂い……どれもディスプレイでは味わえないんですよ!
青空文庫とか邪道です! ケータイ小説なんて本に対する侮辱です!
……す、すいません、ちょっと熱くなってしまいました。
と、とにかく、意地悪するあなたは嫌いです!
図書館の本に勝手に書き込むし、自分の本にも書き込むし……
自分の本ならいいじゃないかって? 紛らわしい事しないでくださいって事です!
511:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:54:10 UxpDWdsx
……もう、あなたといるといつもこんな感じ。
こっちのペースが乱れて、言わなくてもいい事まで言ってしまったり……
その……さっきつい嫌いって言っちゃったけど、それはあくまで意地悪するあなたという事で……
だから、その……意地悪しないあなたは……好き、かも。
……もっと大きな声で言ってくれ?
……馬鹿! やっぱり嫌い、嫌いです!
嫌いって言ってるのに、なんで笑うんですか、もう!
……前にもこんな事ありましたよね。
もう来ないでって言ったのに、堂々と図書館に入り浸ったり……絶対、私をからかってますよね。
違うって?
ふん、もう信じません!
でも……あの時、図書館を好きって言ってくれた事は……信じます。
そう言えば、あの時初めてお互いの名前を知ったんですよね。
初めて会った日から数日しか経ってないのに……なんででしょう、もっと前から知っていた気がします。
それだけ、あなたの事を意識していたって事なんでしょうか。
512:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:55:29 UxpDWdsx
……それにしても、あなたも変な人ですよね。
こんな話しても面白くない私を相手にして。
私が図書館に篭った時も、一緒に篭ってくれたし……
なんであの時、一緒に篭ってくれたんですか?
図書館が好きだとあなたは言ってくれたけど、他にも静かな場所はあるし……
本が処分されても、あなたが困る事はないし……
なんで、あなたは一緒にいてくれたんですか?
……え、何? よく聞こえなかったのでもう一回言ってください。
顔が赤い? 気のせいです。
それより、今の言葉をもう一回言ってくれませんか?
意地悪? ふふ、だってあなたの真似ですから。
私の気持ち、分かってくれました?
……本当に? じゃあ、今の私の気持ちも分かります?
何、恥ずかしがってるんですか。
あの時、無理やり私の初めてを奪ったくせに。
性格変わってる? 誰かから勇気を貰いましたからね。
だから……あの時、私の閉じこもっていた心を解き放ってくれた時のように……
今度は優しく、閉じ込めてください。
あなたの心の中に―
513:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:56:34 UxpDWdsx
*****
「何してんの?」
「っ! な、なんでもない!」
「……ふーん、じゃあ栞も手伝ってよ、本の整理」
「わ、分かった」
慌てて隠したせいでくしゃくしゃになってしまった原稿用紙を、私は溜息とともにカバンの中へと隠しました。
何を書いてるんでしょうね、私。
こんなの書いても、誰も読む人なんていないのに。
でも……あの日あの時、確かに誰かがいたんです。
私に勇気をくれた、誰かが。
「栞ー、早く手伝えー」
「う、うん!」
今は私の心の中にだけ存在する、あの人。
でも、いつか―
「神にーさまー、今の時代はダンプカーですよ、ダンプカー!」
「今の時代って、いつの時代だ」
歩き出そうとした視線の先、兄妹と思われる仲の良い二人組がこちらに歩いてくるのが見えました。
「これからです! これからは確実にダンプカーの時代です!」
「そんな訳あるか……大体、ダンプカーの本なんてあるのか?」
「ありますよ! 消防車の本だっていっぱいありましたし!」
近づいてくる二人。
何故か、私は動けなくなってしまいました。
兄と思われる男の人。その人しか目に入らなくて。
514:名無しさん@ピンキー
08/11/08 16:58:01 UxpDWdsx
「いっぱいって……どうやって探すんだ、この中から」
「そんな時は……ほら、受付の人に聞けばいいんですよ」
そして、彼はこちらに気付いて―
「こらー、栞ー、サボるなー!」
「あ、う、うん……」
「ほら、受付の人も忙しそうだし今日は無理だ、諦めろ」
「えー、せっかく来たのにー」
「ほら、行くぞ」
そう言って、帰ろうとしたその人の腕を―私はとっさに掴んでいました。
「!? な、何?」
誰よりも一番驚いていたのは、私自身だったと思います。
自分がまさか、そんな事をするなんて。
でも―そうすべきだと、心が叫んでいたから。
だから―勇気を出して。
あの時に貰った、勇気を振り絞って。
「そ、その……」
あの日あの時……確かにあなたがいた。
今はいない、私に勇気をくれたあなたが。
今は私の心の中にだけ存在する、あなた。
でも、いつか―私の前に現れてくれるはずだから。
「い、一緒に本を探しましょうか?」
『I'm here saying nothing with you』- End.
515:松雪 ◆EBmiO0Ld5.
08/11/08 16:59:02 UxpDWdsx
以上です
予想通りの単行本巻末ネタ
栞可愛いよ、栞
516:名無しさん@ピンキー
08/11/08 17:46:52 to54JDQj
>>508-515
GJ
栞かわいいよ、栞
517:名無しさん@ピンキー
08/11/09 12:24:31 EL1QTt9M
GJ
下がっているのでage
518:名無しさん@ピンキー
08/11/09 14:11:01 dkvr68tS
おおおGJ
栞かわいいよ栞
519:名無しさん@ピンキー
08/11/09 20:57:58 DMYGyeT3
GJ
栞かわいい
520:名無しさん@ピンキー
08/11/10 01:06:45 7oIeHHXx
楽しませてもらった
521:名無しさん@ピンキー
08/11/10 23:42:33 yoZE8Fk7
どこがエロパロなんだよo(≧∇≦o)
522:名無しさん@ピンキー
08/11/11 08:31:09 jrkM3juG
まぁいいじゃん、過疎ってるより万倍いいよ。
エロ分は妄想で補う方向でw
523:名無しさん@ピンキー
08/11/11 12:00:27 orfMkDtN
松雪氏はエロを書く方が珍しいしな
それでもエロいの期待してしまうのだがw
524:名無しさん@ピンキー
08/11/11 13:56:55 o0zzJBSq
エロ『と』パロ、とか
525:名無しさん@ピンキー
08/11/11 16:56:13 VLVNxBfT
ゲスト方式のキャラなんかでエロばっか描くの難しいから
そのための非エロだと思えばおk
526:ザイン
08/11/11 22:30:47 MmnYrR0Q
じゃぁ非エロついでにFLAG@の連載終了時版、みたいな感じのやつを1本
4レスほどー
527:ザイン
08/11/11 22:31:57 MmnYrR0Q
何も変わらない日常……
変わりばえのしない世の中……
でも、
変わってく……
少しずつ……
変わってく……
神様が、
変えるセカイ
** 神のみぞ知るセカイ FLAG・AFTER **
「かっつらぎーっ!」
歩美さんだ。
今日もすっごく元気だなぁ。
「はいっ、ホウキ。今日も元気にそーじっ!」
ふふっ、神様、あい変わらずゲームしてる。
「こらぁっ! 人がホウキもってきてやったんだからちゃんとこっち見ろぉっ!」
あはは、叩かれてる叩かれてる、って、うわ! い、今のは音は、ちょっと……
「うわわっ! わわっ! ご、ごめんごめん! か、加減できなかった!」
って、言いながら歩美さん、神様を引っ張っていっちゃっいました……神様なんかかな
り血が出てた気がしたけど……ま、まぁ、大丈夫……かな? ……なのかな?……
「お、桂木、やっと来たか。今日こそ部活に付き合ってもらうぞ、組み手の相手が居なく
てな。掃除は私も手伝ってやるから、手早く済ますぞ」
「桂馬くーん! 私また新曲できたんだーっ、最初に聞かせてあげようと思って収録すっ
ぽかしてきちゃったー♪」
「ぁ……あの……桂木、くん……と、図書館に『最新二次元幻想』入ったよ。あの……
桂木くん、早く読みたいかと思った……から……お掃除手伝いに来たんだけど……」
わ、屋上に既に楠さんとかのんさんと栞さんが。
……ふふ、みんな神様のこと待ってたんですね。
「ち、ちょっと桂木、待ちなさいよ! こ、この間掃除の仕方教えてくれる約束してたで
しょ! さ、さっさと教えなさいよ。私も暇じゃないんだからねっ! し、仕方なく来て
あげたんだからね! ほ、ほら、ホウキも自分で用意したんだから早くなさいよっ!」
528:ザイン
08/11/11 22:33:08 MmnYrR0Q
美生さん……それはホウキではなくトンボと言いまして地面を平らにならすもので……
「ちょっとエルシィ、また人間界覗いてるの?」
後ろからの声に私が顔を上げ振り向くと、目に入ったのはハクアの姿。
「あ、ハクアー。えへへ、ちょっとねー」
「ちょっとね、じゃないでしょ。あんた最近暇さえあればいっつもここじゃない。魔道ス
クリーンはあんただけの備品じゃないんだからね」
「うー、ちゃんと許可は取ってるよぉ」
「取りゃいい、ってもんじゃないでしょ、まったく……って、なんだ、またあいつのこと
見てたの?」
私の横に来たハクアが私の見ていた画面を覗き込む。
「……うん」
「……」
「……」
そのまま2人で画面を見続けた。ちょっとの間だけど。
「……ついこの間のことなのに、なんか随分懐かしい気がするわね……」
「……そうだね……」
つい、この間のこと、か……そうだね、神様と会ったのも、別れたのも、ついこの前なん
だよね……
ちら、とハクアを見ると、微動だにせず画面を食い入るように見つめてる。
光がハクアの顔を様々な色に照らしている。
私もまた視線を画面に戻す。と、ハクアの声が聞こえてきた。
「……あんた、人間界勤務希望すれば? 勲章持ちなんだからそれくらいの無理は通るわ
よ。なんだったらあたしが口添えしてあげ」
「ううん、いいの、私は……見てるだけ……で……」
ハクアの声を遮り、私はそう言い放……ったつもりだけど……
「……」
「……」
「あんた、好きだったんでしょ、あいつのこと」
コクン、と、ごくごく自然に身体が反応して、私は頷いた。
ハクアがふぅ、とため息をつく音が私の耳に聞こえた。
「悪魔と人間が結ばれた事例なんて、過去いっくらでもあんのよ。なに我慢してんのよ」
「……」
「あんだけ優秀……かどうかはともかくとしてよ、あの短期間にあれだけ駆け魂捕まえた
人間なんて地獄始まって以来なのよ。個人警護の対象資格もあるし、元バディのあんたな
ら審査なしで身辺警護任務に就けるのよ?」
……やっぱり……ハクアは優しいんだな……私のことまで考えてくれてるんだ……
「……ありがと、ハクア、優しいね」
「っは?! ななっ、何言ってんのよ! べっ、別にあんたのためじゃないわよ! わ、
私は元地区長で現支部長なのよ! た、担当地区の重要人物の保護は当然の任務であって
決して私利私欲とか友達のためとかそういう」
「ハクアだって、神様のこと好きだったんでしょ? 私知ってるよ?」
ボッ、と音がするかのごとくハクアの顔が真っ赤に染まる。
わかりやすいなぁ、ハクア。
529:ザイン
08/11/11 22:33:59 MmnYrR0Q
「わわっ、わわわ私、ききき休憩を思い出したからももっもう行くわっ! ああ、あんた
もいつまでもサボってないで早くしし仕事しなさいよねっ!」
行っちゃった…………ハクア、休憩は思い出すものじゃないよ、急用でしょ……
あ、手と足一緒に動いてる……って、転んだ。
う……そんな泣きそうな目でこっち見られても……とりあえず見なかったことにしとこ……
ハクアから逃げるように視線を戻すと、先ほどまでと同じ様子が画面の中に。
「……」
スクリーンを見ていた瞳をそっと閉じる。
たった今、スクリーンの中で見ていた光景が閉じた瞼の中に広がる。
学校の、屋上へと、私は意識を飛ばす……
意識の中で、私はベンチに腰掛ける。
目の前には、
歩美さんが居る……
美生さんが居る……
かのんさんが居る……
栞さんが居る……
楠さんが居る……
少し意識を周りに飛ばせば、沢山の沢山の想いが、溢れてる……
そして……
そのみんなの想いの先には、神様が、居る……
* * * * *
「ん?」
「どしたのさ、桂木?」
「ん、あ、いや……そこのベンチ……」
「ベンチがどしたの?」
「そこ……誰か居たか?」
「へ? 誰か居たの? 見た?」
歩美さんがトンボとホウキを見比べている美生さんに顔を向ける。
「さぁ? 誰か居たの?」
流して美生さんは、屋上特設ステージのチェックに余念のないかのんさんを振り向く。
「えー? 私何も見てないよー」
続けてかのんさんは、隅っこで縮こまって一箇所を掃き続ける栞さんに声。
530:ザイン
08/11/11 22:35:24 MmnYrR0Q
「へぅっ!? わわわ、私はなななっ、何も……見て……ません……」
助けてと栞さんは、掃除しつつもホウキを棍代わりにトレーニングを欠かさない楠さん
に小さな声。
「ん? いや、私は何も見てなかったが? まったく、軟弱が過ぎるから幻覚でも見たん
じゃないのか? どれ、一つ私が組み手で……あ、いや、その、お、お前さえよければま
たこの前のように街にで、出掛けてやっても、い、いいぞ」
「あー、それなら走る方が気持ちいいよ、最近長距離も始めたんだー。一緒に外走りに行
こうよ、桂木っ!」
「あ、あの、桂木くん、疲れてそうだから……と、図書館で静かに休んだ方がいいんじゃ……
ない、かな……」
「ちょ、ちょっと桂木! お、落ち着くにはセレブな振る舞いが一番よっ! またダンス
教えてあげるから、い、一緒にやるわよっ!」
「何言ってるのーストレス発散は歌うのが一番よっ! 新曲教えてあげるからデュエット
しようよ、桂馬くんっ!」
* * * * *
みんな神様の周りに集まるんだ。これからも、ずうっと……
何も変わらない日常……
変わりばえのしない世の中……
でも、
変わっていく……
少しずつ……
変わっていく……
ここは、
神様が、変えた『セカイ』なのだから。
** 神のみぞ知るセカイ FLAG・AFTER ** ~Fin~
531:ザイン
08/11/11 22:38:59 MmnYrR0Q
以上でーす。
漫喫でハクア編をまとめて読んできた。堪能した。素晴らしかった。特に賓乳具合がw
それではー。
532:名無しさん@ピンキー
08/11/12 04:44:40 TE1DW6IF
GJ、ハクアかわいいw
533:名無しさん@ピンキー
08/11/12 08:14:21 eM1jK8g5
俺を泣かすな;ω⊂
534:名無しさん@ピンキー
08/11/12 09:56:56 E8In0Kmu
>526-531
GJ
神様、LCへの好感度が(ry
535:名無しさん@ピンキー
08/11/12 17:14:53 j67PTViT
あゆみん二回目キター
536:名無しさん@ピンキー
08/11/12 22:39:32 KPEUmdpj
あゆみたんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
537:名無しさん@ピンキー
08/11/12 23:51:05 mLMilNJ+
ついに攻略済みキャラの再登場きたか
538:名無しさん@ピンキー
08/11/12 23:51:55 uErZe8ZZ
今週の展開に俺歓喜
539:名無しさん@ピンキー
08/11/12 23:59:30 CGG1zEv1
今の神様は弱っている。
歩美ならあるいは神様が攻略できるやも知れん。
……神にーさま、現実に絶望して駆け魂憑いたりしないよな?
540:名無しさん@ピンキー
08/11/13 00:57:31 8aMPSqCW
歩美ファンの俺大歓喜
まさに待ち望んでいた展開と言わざるを得ない
541:名無しさん@ピンキー
08/11/13 01:37:27 zlY010mn
職人たちのここへの投稿が召喚の儀式だったんじゃないかと疑うほどだったw
嬉しいすぎ。眩しすぎ。
542:名無しさん@ピンキー
08/11/13 11:25:13 HGNE7nyv
>>539
神にーさまは、子供産めないからかけだまに取り付かれないと思う…
子種に憑かれるかもしれないけど
攻略対象以外の関係者はたぶん攻略中のこと覚えてるだろうから
いろんな女子に声をかけてる人物にされてるかも?
543:名無しさん@ピンキー
08/11/13 17:23:55 MM8NOIE8
まさか、ここに来てけーま男装説!?
544:名無しさん@ピンキー
08/11/13 17:31:12 leXtKMfl
デートなら
歩美 遊園地
美生 100円ショップ
かのん 自宅
栞 古本屋
楠 ペットショップ が似合いそう。
545:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:09:55 b30KWnKU
>>542
攻略対象以外の人間も攻略後、記憶はなくなるという便利設定なんだぜ
546:名無しさん@ピンキー
08/11/14 04:13:52 XBWSuIJY
記憶は消えてもフラグは立ったままだからなーこの作品
美生、かのん、栞、部長の再登場も裸で待ってるぜ
547:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:06:46 Cyfho8kg
神様がかけだまに取りつかれてエルシィがなんとかしようとする話とかちょっと読みたいです
548:名無しさん@ピンキー
08/11/15 13:01:48 kC8fla3z
攻略された子は毎晩自分で慰めてんだろうな
549:名無しさん@ピンキー
08/11/16 08:45:19 hLOAIu5K
ココロのスキマは埋まっても
カラダはなぜか満たされない
550:名無しさん@ピンキー
08/11/16 22:28:40 2ysK3Lid
それって段々それ自体が心の隙間になっていきそうな気がするがw
551:名無しさん@ピンキー
08/11/17 09:40:47 Pz89o89i
あいつが駆け魂を回収した女の子ってどんな娘たちなんだろ、と
ハクアが部屋に忍び込んで羽衣で深夜を覗くと。
「あ、あんな庶民、名前も知らないのにっ……
へ、ヘンなところばっかり触るなっ!
だから駄目っ、ダメだったら、だめっ。
そんなに音立てないで、強くしないで、おいていかないで……
やだ、いっちゃうのいやだよぅ、あぅ、ふぁ、くぅ……んっ」
「……あっ、はっ、はぁ……
─ドームでもうまくできたのに。
充実してるのに……
どうして、こんなに、回数増えてるのかな。
あの人……夢だったのかな。今なら、頭だけじゃなくて。
もっとたくさん褒めたり、撫でてくれるかな……」
『アタシ
栞
歳?
16
まぁ今年で17
なんか
あの時あの人がいたはずなんだけど
誰か思い出せない
みたいな』
「この濡れ煎餅、誰が買ったんだろうな。お前、知っているか?
そうか。知ってても話せないな。
ん? こ、こら、なんだ。
ちょ、まだ下着なんだぞ! ヘンなところにもぐりこむな!
ひゃう! な、何をする? なーお、ではない!
やめろ! や、やめろと言っているっ! だ、ダメっ……
そ、そんなところ舐めるなっ……!」
552:名無しさん@ピンキー
08/11/17 10:26:44 3Mmv1VD/
>>551
栞の適当さに泣いた
553:名無しさん@ピンキー
08/11/17 11:25:03 XcruSC0v
>>551
あたし彼女wwww
554:名無しさん@ピンキー
08/11/17 11:31:19 YZdCceXa
そこはハクア視点じゃなくてLC視点だろと突っ込み。
や、でも……やっぱいいよな
555:名無しさん@ピンキー
08/11/17 11:32:42 sofDT8cw
>>551
栞は宇能鴻一郎を読んでいたようだwww
556:名無しさん@ピンキー
08/11/17 20:50:49 SkgXIElC
>>551
栞は携帯小説も読んだのかwwww
557:名無しさん@ピンキー
08/11/18 00:28:02 aYo6hJtC
知識だけはやたら豊富な栞でひとつ書いてみたい
558:名無しさん@ピンキー
08/11/18 12:44:14 6x6BY3zS
>>557
顔の定かでない「あの人」、そんな彼への切々たる想いを描いた小説を書いたら大ブレイク、
あれよあれよという間にギャルゲー化して
「……くそ。 何でリアル攻略済みの二次元化キャラを俺が攻略せねばならんのだ……だが落とし神として俺は!」
とか?
559:名無しさん@ピンキー
08/11/18 13:12:02 p1rQnf7A
メディアミックス完了するまでに当の栞は桂馬を突き止めていて、
文句を言いながらPFPする桂馬のペニスを愛しそうにしゃぶってるわけですね。
うっとりした表情でフェラチオしながら上目遣いに桂馬を見て
(……射精して……)
(……栞のお口にたくさん出して……)
(……ドロドロのザーメン飲みたい……)
(……がんばってゴックンするから……)
(……桂馬くんのおちんちんミルク飲ませて……)
とか思ってるわけですね。
560:名無しさん@ピンキー
08/11/19 14:19:30 82YWE8eg
歩美と桂馬がバカップルにしか見えない
561:名無しさん@ピンキー
08/11/19 17:55:44 kavFddZB
連載前にも攻略してるからかも?
562:名無しさん@ピンキー
08/11/19 18:18:53 MV9B8qkW
正直、ちひろはないと思っていましたが、すいません、充分にありでした。
桂馬との接触をいやがったりしない鈍感なところとか。
563:名無しさん@ピンキー
08/11/19 22:30:43 xFeIvV/1
嫌いは好きに変換できると神も仰ってますし。
564:名無しさん@ピンキー
08/11/19 23:09:44 WLWkL6FF
今週の感想
桂馬は歩美の嫁、異論は認める
565:名無しさん@ピンキー
08/11/20 18:31:29 2pRG6tXq
>>558
格上げ扱いなんじゃないか?
二次元>リアル
だし
566:名無しさん@ピンキー
08/11/20 23:52:58 VLxR5TQM
アイドルが出てきたから難しいかもだが、
声優キャラとかが出てきて複雑な気分になる
神様とかも見てみたかったな。
567:名無しさん@ピンキー
08/11/22 18:29:25 B+khzt1g
>>268-271 続き。寸止めまで。まだ終わらず。
568:1/5
08/11/22 18:31:15 B+khzt1g
─唇を離した。
ぼうっとした表情で、ボクへと視線を向ける。
「か、神様……キス……」
そんな表情で、そんなことを言うから、もう一度。
今度は、もっと長く。息が苦しくなるくらい。
さっきから、触れているのが苦にならない。現金なものだと我ながら思う。
「う、うー……」
これ以上は赤くはなれないだろう状態で、顔を離したボクを伺う。
もごもごと口を動かすだけで、何も言わない。
「……ボクがお前に言ったことは、理解できたか?」
何を言ったらいいかわからないエルシィに、方向性を与えた。
多少の時間をかけて、声を出した。
ボクがそれを待ちながら、抱き寄せたままの肩の感触を楽しみ終わった頃に。
「ヘンなヘルメットをかぶった人がドッキリとかいうことは……」
「ない」
誰だそれ。
「……じゃあ、本当に?」
「もう一回すれば、理解できるか?」
「し、信じます! だけど……」
身体を寄せるボクからわずかに逃げるようにしながら、言葉を続ける。
「だけど、……神様、私のことをスペック不足だって」
「そんなこと言ったか?」
「言いました! 美生さんの駆け魂を捕まえた次の日に」
「細かいことを覚えてるな」
「うー……」
睨んでくる。ちっとも怖くない顔で。
こいつは、そんなことを気にしてたのか。
キャラとしての純粋なスペックなら、どんな三次元より二次元のほうが
断然上なんだから、気にすることもないのに。
「……お前、ゲーム機の種類とか、知ってるか」
「知りません」
「PC-FXっていう、あまり売れなかった、ゲーム機があるんだ。
今のゲーム機に比べると、スペックはかなり悪い」
「は、はい」
「遅いし、能力は低いし、できることは少ないし、駄目なゲーム機だ」
「……」
「理由なんてない。だけど、ボクは、そのゲーム機が……一番大好きなんだ」
視線を逸らしたボクの腕を握ってくる。痛いほどに。
「げ、ゲーム機のことだぞ。誤解するなよ」
「……神様、これからも新しいゲーム機がいっぱいでてきますけど、
その駄目なゲーム機は、ずっと好きですか?」
「た、多分な……」
569:2/5
08/11/22 18:34:25 B+khzt1g
「うーっ! 神様ーーっ!」
エルシィがボクを襲ってきた。
思い切り抱きつかれ、にこにこした顔を近づけてくる。
小さなキスの後に、ボクが目を閉じる。少しの間のあと、
ちゅっちゅっと、唇だけを位置を変えながら触れてくる。
……自分が次に何をされるかわからなくて、ドキドキする。
しばらく好きにさせた後に、少し物足りなくなったボクは自分から舌を入れる。
今度はエルシィが目を閉じる番だった。
ボクのそれをエルシィは受け入れてくれる。暖かいそれが拙く絡みあう。
味蕾に感じるのはかすかに生クリームの味だ。きっとエルシィもそうだろう。
身体を離したボクは、ひたすら抱きついてくるエルシィを取り押さえながら、
呼吸を少しづつ整えた。
「神様、神様、キスって、こんな感じなんですね」
「したこと、なかったのか?」
「はい!」
まったく悪びれずに言う。
……ボクが言うのもなんだが、それでよかったのか、300歳。
「でも神様は、他の娘とこれからもたくさんキスするんですね」
「それは、そもそもお前のせいだろ」
拗ねた顔のまま、考え込む。身体は抱きついたままだったけれど。
いくらかの葛藤があったようだが、思考能力を超えたのか、あきらめ顔で続けた。
「駆け魂を出すとき以外は、ダメです、よ」
それは大丈夫だろう。二次元もダメとかいわれなければ、問題ない。
「……お前が、代わりをするならな」
その言葉に、さっそく、代わりをしてもらった。
ベッドの上のボク達の距離はすでにゼロで、今の季節には暑いくらいだ。
離したそばから、もう一度、唇を吸う。
エルシィは拒まない。
今度は顎を押さえて、舌をねじこむように。
少し荒々しかったせいか、反射的に身体を守ろうとする指をとらえて、
空いている手で手のひらを重ねる。
親指で手のひらや指の股をくすぐりながら、ボクの女の、舌を吸う。
支えながら、そのまま上半身をベッドに倒れさせる。
ベッドの上で視線をあわせていると、大きく胸をゆらして息を継ぐ。
一瞬の、上気した顔に潤んだ瞳に、胸の熱量が増した。
「……神様、なんだかヘンです」
「ボクが? お前が?」
「? 神様ですよ」
すぐさま答えを返す。
満面の笑みという言葉が良く似合う、子ども丸出しの顔のまま。
わずかに罪悪感。それでも、ボクは、次に進むことにする。攻略は、勢いも重要だ。
体重をかけないようにして、そのまま、エルシィの上に重なった。
570:3/5
08/11/22 18:37:33 B+khzt1g
「神様?」
「ここで、現実に必要な確認をするぞ」
「は、はい」
「母さんはどうした」
「あの、オートバイで出かけられました。さっき」
「古い言い方だな。次は、その、悪魔と、人間の間には子どもはできるのか」
「あ、あの……」
「どうなんだ」
「聞いたことがないので、普通はないと……思います」
なるほど。シチュエーションはオールグリーンだ。
エンディングは……まだ良くわからないが。
「エルシィ」
「はい?」
「服を脱げ」
「……?」
よくわかっていないらしい。
「裸になれ、といってる」
しばらく言葉にならない台詞がボクを襲いまくる。
羽衣だけは襲ってこれないようにマウントポジションはきっちり取ったまま。
「な、何のために脱ぐんですか」
「エッチなことをするために決まってる」
「うー! だ、駄目っ! こ、今度。また今度で!」
「駄目だ。今。
なぜすぐにプレイできることを積んでおく必要がある」
「ゲームじゃないですよぅ! プレイって言わないでください」
「エルシィ。ちょっと聞け」
「な、なんですか」
「ボク以外の男と、キスしたいか」
「……い、いやですー」
「ボク以外の男と、抱き合ったりしたいか」
「いやです!」
「ボク以外の男と、エッチなことをしたいか」
「質問がずるいですけど、いやです……」
「……でも、もっとゆっくりでも」
なかなかのってこない。もう一押しだな。
「……ちょっとは余韻に浸らせてください」
「残念ながらゲームではキスが限度だ。その先は流石のボクも不得手だ。
お前の意に沿わないなら悪いが、ボクはそうしたいんだ」
「本当ですか?」
不満気なエルシィ。
「そういえば、さっきの話だと、なんでもいうことを聞くはずなのにな」
「ず、ずるいです。それは駆け魂狩りの……!」
「そうか。駆け魂狩りを止めればいいのか」
「うー! だめー!」
571:4/5
08/11/22 18:41:19 B+khzt1g
語調を優しく。追い込みだ。
「服を脱いで」
「あの、そ、それで何をするんでしたっけ?」
「服を脱いですることはなんだ」
「お、お風呂」
「それも悪くないな。もう一度一緒に入るか」
「うー! すいません!」
泣き顔のエルシィ。ぐっと顔を近づける。
「安心しろ。ひどいことはしない」
その言葉に、ぶーとした表情でボクを見る。
なんだ、何かいいたいことはあるのか。
「……神様は、ベッドヤクザさん、なんですか」
「……なんだその嫌な名称は」
「こちらの勉強をする際に、その、せ、性教育も受けたんですが、
優しげで女の子が苦手とか興味がないとか言う人も、突然
その時になると、言葉責めということをされたり、ベッドヤクザに
なったりするから気をつけろと」
偏ってるな。そもそも悪魔が人間に気をつけろってなんなんだ。
よく考えると今その状況なのか。
「優しい口調でエッチな要求をごまかすそうです」
「別に元に戻しても構わない。落とし神が命ずる、エルシィ、服を脱げ」
「うー、ううううー」
考える。
考える。ボクを見る。
考える。ボクを見る。視線をそらさない。
「神様、私のこと好きです……?」
語尾が抜けてるぞ。
「……現実では、一番な」
ベッドから降りたエルシィは、ボクの前で背を向けたまま、ゆるやかに脱いでいく。
小さな身体に、意外に大きい胸と、まったく翳りがない隠された場所がアンバランスだ。
髪留めを外したそれは、驚くほど長く、艶やか。
髪がお尻を覆う様に、ボクの下半身が痺れを訴えてくる。
そのまま押し倒したい衝動を抑え、ボクは脱ぎ終わりを待った。
572:5/5
08/11/22 18:43:41 B+khzt1g
手で大事なところを隠しながら、ベッドに腰掛ける。
「か、神様。脱ぎました……」
「次は、よつんばいだ。こう、ボクにお尻を向けるように」
「な、なんの意味があるんですか」
「ボクが見たいから」
「神様、もうちょっと考えてからいってください!」
「じゃあ、お前の恥ずかしい姿が見たいから」
「よけい、したくなくなりましたっ」
「エルシィ」
「う、うー……」
ボクの視線をうけて、のろのろと動き、ぴったりと脚を閉じたまま、よつんばいになる。
おっぱいが大きく見える。
つやつやしているお尻がボクの前でゆれる。
そのままボクを振り返って、かぼそく声を漏らす。
逆側に垂れた髪が肩から流れ、ベッドに広がる。
「こ、これでいいですか?」
「……うん」
それしか言えなかった。
すぐにでも触れたい感情を押し殺す。ボクは、もっとこいつで楽しみたい。
「尻尾とか、羽根とかないんだな」
「わ、私にはそんなのないです」
「現実の地獄ってやつは、様式美のわからない所だ」
ゆっくりと手を伸ばし、汚いものとはとても思えない窄まったお尻の穴の上、
尾骨のあたりをそっとさする。
「ひゃっ!」
毛を逆立てるように、よつんばいのままエルシィの体が跳ねる。
「触っちゃ駄目、駄目です!」
お尻でいやいやをするように、ふるふると揺れる。まだ肉付きの薄い太ももの
隙間からは、ボクに見せ付けるように襞がちらちらとあらわれる。
誘っているようにしか見えない。聞こえないように深呼吸してから、後を続けた。
「悪魔なら、普通はここらへんから尻尾が出ていることが多い」
「ううー、私はないんですー!」
舌先でそこをつつく。滑らかな部分に舌をあてる。
エルシィの肌を舌でなぞる。感触に、その行為に、背筋がぞくぞくする。
「か、神様、何……してるんですか」
573:名無しさん@ピンキー
08/11/22 21:10:25 rrOErFiO
くそっ! ここじゃ電波が弱い!!
イベントが最後までダウンロードされてないじゃないか!!
どこだ! どこならダウンロードできる!! どこだーーーっ!!!
574:名無しさん@ピンキー
08/11/22 21:44:19 TIz0hrsu
駄目だ、ここでも繋がらん!
こんなときに限って!
575:名無しさん@ピンキー
08/11/23 00:26:25 RaEKufsA
パッチは2000円になります。
続きを知りたい人は買ってね!!
ってのはおいといてGJ!
576:名無しさん@ピンキー
08/11/23 01:22:08 o3rhiCJo
修正パッチは3ギガ
GJ!次も期待してます
577:名無しさん@ピンキー
08/11/23 06:51:43 wu1r8mPU
久々の投下待ってました!GJ!
幼なじみはベッドヤクザ、だっけw
相変わらず小ネタも文章も素晴らしい
578:名無しさん@ピンキー
08/11/24 13:27:00 1M5nZ5t1
ここ、保管庫ある?
579:名無しさん@ピンキー
08/11/24 15:05:40 xdW1i2cE
これが第一だから今はいらんと思う。
ここ以前のアルバものとかは総合保管庫に。
新しく作りたいならどうぞ。
580:名無しさん@ピンキー
08/11/25 23:28:25 uH65LEfu
ユウキがゴミ子とくっついたら、リカに駆け魂がつくんじゃなかろうか。
そしたら神様はどうやってリカを攻略するのか、ある意味ONEの茜みたいで考えると夜も眠れない。
ちひろは昔、入学式直後とかにイケメン神様に告白してボクの視界に入るなばりの
ひどい振り方をされたのではないかと考え始めて昼も眠れない。
581:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:34:22 0HVq2qJZ
アルバとかの所に入ってるんだと思ってた
582:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:44:38 xmpwOBL2
>>581
このスレのSSをリストアップして申請したら入れてくれるよ。
583:名無しさん@ピンキー
08/11/27 07:33:01 fYA6FGww
ちひろいいなちひろ。
Hシーンとかでは神様に気を使っちゃいそうだ。
584:名無しさん@ピンキー
08/11/27 17:27:26 Y84AwYzg
気が向いたらでいいんで、ちひろの話もお願いします><
585:名無しさん@ピンキー
08/11/29 23:09:15 AwdB6Fun
LC 自宅で
ハクア 桂馬の寝込みを
歩美 体操着で
美生 父親の位牌の前で
かのん 桂馬が縛られて
栞 図書館で
楠 猫耳プレイ
ちひろ 教室で
586:名無しさん@ピンキー
08/11/30 22:05:30 KDS48Q4F
>>585
美生の項目がシャレにならん位外道なんだが。
「パパがっ、パパが見てるのにっ、気持ちよくなんてなっちゃいけないのにぃっ」
587:名無しさん@ピンキー
08/11/30 23:28:06 j7Rmb5Xx
でも美生の家だと広さ的にそうなってもおかしくない気がw
588:名無しさん@ピンキー
08/12/02 06:15:50 3D+QSZ2w
美生の性格は基本的にそのままなわけだから、
完全な一人暮らしは難しいと思うので、やっぱり御しやすいショタ少年を新たな執事に迎えてるのでは
589:名無しさん@ピンキー
08/12/02 08:28:35 +1MsKzS9
母親いるし。
桂馬にへたくそなサンドイッチ作るイベントがなくなるし。
590:名無しさん@ピンキー
08/12/02 08:34:38 UolCV3Hg
誰が1番料理上手いのかな
591:名無しさん@ピンキー
08/12/02 14:13:11 8JEiTtN4
LCだろ。
……問題はその料理経験、知識が人間の物ではないだけで。
592:名無しさん@ピンキー
08/12/02 14:31:38 FWZyy73X
LC:料理ベタではなく、認識そのものが異なる。適切な教育を受ければ。
歩美:やったことなさそうだがやれば上手そう。
美生:調理? 使用人の仕事でしょう。挑戦しても気持ちが先走って味見も忘れる。砂糖と塩を間違えるのはお約束。
かのん:愛エプで初回登場時、パンケーキに重曽を使うタイプ。必死こいて練習して人並み以上に。
栞:知識先行型。目玉焼きひとつにものすごくこだわりそう。
楠:凝ったものはまるでダメだが、焼肉とかおにぎりは異常に上手い。男の料理。
ハクア:完璧主義がいい方に働けば一流シェフもびっくり。ただし、イレギュラーに弱く、予定より一分早くやかんが鳴っただけで食材が全滅する。
ちひろ:既製品を溶かして固めて手作りチョコとか言うレベル。手料理とか考えたこともない。
593:名無しさん@ピンキー
08/12/02 16:22:44 mvYzBpZE
>>592
栞の項目を見て、温度計を用いて適切な焼き加減を見極めようとしたとあるラノベの料理音痴を思い出した。
594:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:58:36 TQR8n4sx
桂馬:作ろうと思えばレシピ通りにきっかり作れが、料理する暇があったらゲームするので作る気はない。
595:名無しさん@ピンキー
08/12/03 09:00:03 OASEuE7+
ちひろ押しに弱いよちひろ
あのまま救命ボートの中で誰か来たらどうすんのよばかっでも可
596:名無しさん@ピンキー
08/12/03 21:57:50 TG0wpwcc
ちひろとあゆみんの三角関係はまだ?
597:名無しさん@ピンキー
08/12/03 22:12:03 2W5wDsBz
むしろちひろとあゆみんと3Pで
598:名無しさん@ピンキー
08/12/03 22:57:17 mpG2CwWv
何かの拍子に攻略した子達の記憶が甦ったら面白そうだ
599:名無しさん@ピンキー
08/12/04 00:16:46 BS24eyxO
記憶がよみがえってないハズの今でさえ歩美はあの反応なんだもんなーw
600:名無しさん@ピンキー
08/12/04 07:20:29 lyjHi1rd
月曜日に歩美の記憶が戻って
火曜日に美生の記憶が戻って
水曜日にかのんの記憶が戻って
木曜日に栞の記憶が戻って
金曜日に楠の記憶が戻って
土曜日にちひろの記憶が戻って
日曜日にハクアも参加した上でLCがなんとかする
という電波を受信した。
601:名無しさん@ピンキー
08/12/04 18:32:18 KcwblsZy
とりあえず先輩が凄そうなので週末2日間だけの復活なのは桂馬にとって幸い
602:名無しさん@ピンキー
08/12/06 10:33:49 i6J8xg6a
LCがなんとかする日曜まで修羅場か濡れ場が繰り広げられるわけですが
603:名無しさん@ピンキー
08/12/06 10:45:00 S1Q6Kyic
ハクアとは1日限り
604:名無しさん@ピンキー
08/12/06 14:19:04 mYOu6oSs
週に一日の逢瀬を心待ちにしているハクアを想像したら
605:名無しさん@ピンキー
08/12/07 01:04:51 pvNyGTL9
それなのに会いに来たら自分以外の女の記憶が戻ってて修羅場ってるとかw
606:名無しさん@ピンキー
08/12/07 23:51:53 wzMbibST
k
607:名無しさん@ピンキー
08/12/10 05:34:10 BvbKjb3D
a
608:名無しさん@ピンキー
08/12/10 09:16:34 L2Qp1hPL
n
609:名無しさん@ピンキー
08/12/10 13:45:47 q7scEE8J
k
610:名無しさん@ピンキー
08/12/11 08:15:01 jQMGWSmI
pixiv見るとそこそこ同人誌出るね
こっちも増えるといいが
611:名無しさん@ピンキー
08/12/11 22:03:02 BJGGxo9J
来週新しい子が出るまではこのスレに進展はなさそうだ
612:名無しさん@ピンキー
08/12/12 00:16:21 948cQgoZ
学園内でウリをやっているとかいうのに駆け魂がついたら、神様どうするんだろう
613:名無しさん@ピンキー
08/12/12 00:22:31 U0ZCHlta
残念ながら来週は出ないんだ……
614:名無しさん@ピンキー
08/12/12 19:07:06 IyCreM+6
>>612
ちひろ篇で「相手はボクじゃなくてもいいんだ!」と割り切ることが出来たから大丈夫だろう
615:名無しさん@ピンキー
08/12/13 00:40:08 y6tOjsm6
問題はそんな女の心のスキマをどう埋めるかだろうなw
616:名無しさん@ピンキー
08/12/13 02:12:15 dBKxame0
理由次第で攻略レベルが大きく変わるからなぁ
人恋しいとか愛に飢えてるとかだったら傷の舐め合いルートに持ち込めば比較的簡単に落とせる気もするが
単に遊びでやってる場合だと恋に落とすのはかなり難しい気がする
617:名無しさん@ピンキー
08/12/13 02:22:15 ymfR/CBk
そいつは心のスキマなさそうだからそもそも駆け魂入らない気がするな
618:名無しさん@ピンキー
08/12/13 10:00:52 r01RmMgB
駆け魂が入ったから早く転生するためにウリをはじめたとするなら、悲しいストーリーにも
神様お怒りストーリーにもなるな。
619:名無しさん@ピンキー
08/12/13 12:46:35 lZzH2KPJ
つまり駆け魂に操られて転生のために神様の子種を欲しがるヒロインと言う事だな!
620:名無しさん@ピンキー
08/12/14 23:10:18 bkF8u5cZ
そういう方向だと心のスキマ自体は別の理由から生じてることになるな
ややこしいわw
621:名無しさん@ピンキー
08/12/18 01:13:57 oaINipqi
今週合併号じゃねえかよ……
622:名無しさん@ピンキー
08/12/21 13:16:30 ltdDqBHY
ほし
623:名無しさん@ピンキー
08/12/21 18:29:22 TfkuUYqd
駆け魂捕まえるのに心の隙間を埋めるんだったら、
協力頼むのは落とし神様じゃなくて喪黒福造でも良くね?
……ということを思いついてしまったorz
624:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:12:25 s61ipx/+
>>623
むしろ彼こそ史上最も多くの心の隙間を埋めた死神
アレが人間とはとても思えん
625:名無しさん@ピンキー
08/12/22 01:05:00 4Ihz9Rzl
局長の生前の姿?
626:名無しさん@ピンキー
08/12/23 12:51:24 Gltw7Eek
そろそろ神様にライバルキャラが登場しても良い頃な気がしてきた
……いや、無意味か
627:名無しさん@ピンキー
08/12/24 21:08:33 r/rRwnR7
>>626
ある意味ガチの殺し合いに発展しかねないからなあ。
失敗したら首チョンパという制限がある限り無理だろう。
628:名無しさん@ピンキー
08/12/25 08:01:55 4LjfpCme
「─まぁ、ありがとう、とは言っておくけど」
「で、いつ帰ってくるのよ。エルちゃんには罪はないけど、あの件には決着をつけるからね」
「は、覚えがない? あんたの素行からいって、どこからそんな言葉が……」
「……やっぱり今日はいい。そんなことのために電話くれたんじゃないだろうし」
「仕事、うまくいってるー?」
「ふうん、そう。え? こっち。こっちは平気よ。安心しなさい」
「は? 写真をメールで? あれ、つけたところを?」
「やーよ。恥ずかしー」
「ば、ばかっ それこそそんなの無理に決まってるでしょ」
「……ど、どーしても見たいなら、早く家に帰ってきなさいよ」
「駄目、想像なんてしたら。もう私も若くないんだから」
「こんな胸、維持するのが大変なだけ」
「で、電話でそんなこと……!」
「国際電話でしょ。た、高いから切るから」
「インターネット使ってるから高くない? ……ホント?」
みたいなやり取りに耳をすますLCまで妄想できた。
629:名無しさん@ピンキー
08/12/25 13:32:07 p2UrsFSF
どんなプレゼントなんだ…
というかそんなん買いに行かされた桂馬がw
630:名無しさん@ピンキー
08/12/26 16:17:32 5vUKcwk3
麻里さんに駆け魂ついてたら、やはり実の母親の唇を奪っていたのだろうかww
631:名無しさん@ピンキー
08/12/26 17:07:41 Xjpi/75K
>>630
そこはほら、帰ってきた旦那さんが華麗に唇と心を奪っていくのさ
何せ落とし神の父親ですぜ?
632:名無しさん@ピンキー
08/12/26 20:45:59 ocA1CGok
欧州で勾留された1800の駆け魂(60,000×0.03)のうち、桂馬父が捕まえた奴の割合は…
633:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:12:34 dO3jtIET
>>633
しかも毎回キスの先までやってしまっている訳ですね
かくして今日も桂馬の弟妹は増え続ける・・・
634:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:55:05 eoLKpFyz
そして終われば記憶がなくなるのを良い事にやりたいほうだいなんですね!
…これ、なんてエロゲ?
635:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:24:49 dO3jtIET
>>634
もしかしたら、Star Platinumというエロゲかもしれないw
636:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:12:25 nl3eTwqC
>>635
懐かしすぎて涙が出るなおいw
でもあれは星座の星だから駆け魂ほど数はないんじゃぜ?
637:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:19:47 NZNzN7u+
久しぶりに投下します、本誌合併号ネタで麻里×桂馬SSです。
近親本番ネタですので苦手な方は注意を!
638:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:20:31 NZNzN7u+
ふぅ…お店の帳簿をつけてたら、もうこんな時間になっちゃったわ、
私は桂木麻里、カフェ・グランパて店を経営して一人息子を持つ主婦よ、年はヒ・ミ・ツ。
はぁ~なんだかお腹が空いたわね、でもこんな時間に夜食を食べたら太ってしまうかも…
う~ん、でも少しくらいなら…あら?
ふと調理場を覗くと、何やらお皿にラップで包まれたチョコ?それともかりんとう?
う~ん、外見じゃ判別つかないけれど、とにかくお菓子らしき食べ物があったわ。
でもこんなの私は作ってないわよね、もしかしたらエルちゃんかしら?
あっ、エルちゃんというのは新しくできた家族よ、たとえあの人が外で作った娘でもね…ふふふ。
だけどこんな場所に置きっぱなしにするなんて、もしかしたら桂馬にでも作ってあげてたのかしら?
仕方ないから冷蔵庫に…あっそうだ、少しだけ…少しだけなら味見してもいいわよね?
そう考えて、それに手を伸ばすの…ほんとうに少しだけだから、ゴメンねエルちゃん。
パリッ…うん、何だか不思議な食感だけど甘くて美味し…
ドサッ
んっ……あれ?あらやだ、いつのまに眠っていたのかしら?
何だか気付けば時計の針が進んでいる気がしてたのだけど、
こんな場所でうっかりこっくりしちゃったのかしら?
う~ん…確か味も今ひとつ記憶に残ってないけれど、エルシィちゃんが作ったお菓子?を、
つまんだ辺りからどうも記憶が曖昧に…あら?
トックン…
何?突然に胸が高鳴ってるように動いたような…
それに何だか少し熱い感じする…身体が火照っているみたいだけども…
もしかしてこんな場所で少し眠ったせいで、風邪でもひいたのかしら?
やだ…早く温かくしてちゃんと寝ないと…さっそく私の部屋に、
そう思っていた、なのに…あれ?何故かしら、
気付けば足取りは自室じゃなくて、別の部屋へと向かっていたの!
あれ?こっちは確か…
「桂馬の部屋?」
…あれ?何故?こっちに足が向かったのかしら、
しかもいつしか手はドアを静かに開けてしまって、その中に忍び入ろうとしていたの。
これじゃ夜這いみたいじゃない…あっ、中ではぐっすりと桂馬が眠っていたわ、
ウフッ…可愛い寝顔してる、その息子の顔を覗き見ると、んっ…キュンッと胸が鳴ってる、
そしてその私の視線は、ゆっくりと無意識に下に移っていく、あら?どうして?
何故かしら不思議だわ…何で、んっ…こんなにも息子の下半身が気になってくるの?
そういえば随分と見てないけれど、息子のここの成長はどうなっているのかしら?
いけない…だけど、気になりだしたら、どうしても興味が止まらなくなってくる、
突然の不可思議な欲求に逆らえない…いつしか私の手は邪魔なシーツをどかし、
そして気持ち良さそうに寝ている息子の寝間着を剥ごうとしていた。
こんなの変だと、心の隅では思っているけれど、あぁ…手は止まらない…
ついにはパンツをも剥ぎ取ってしまってたし、そして…!
639:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:21:04 NZNzN7u+
「これが…今の桂馬の…」
いつのまにか私の頬が熱い…そして瞳にはアレの姿が焼き付いてる、
そう…男の子が股間に生やすアレを!
こんなに成長していたのね、あんなに小さかったのが…うふふ、
でも今でもここは可愛いじゃない、桂馬のおちんちん…。
ジッと見つめると、また心臓がドキドキと慌ただしく鳴ってくるのがわかった、
さて…今の状態を確認しただけで満足?いえ…別の状態の時のまで確認しないと、
そう男の子のアレは二つの姿を持っているのだもの、だから…ね。
心の中で決心すると、わたしはまだ柔らかなそのイチモツを手で優しく握ってしまった、
あっ…温かいのが伝わってくる、脈動も感じてる。
その温かみに胸がまた一段と高鳴り、気分も高揚してきてるみたい…
だけど感情のまま潰さないように、そう優しく力まず…加減して揉むの。
最近はご無沙汰だったけど、んっ…こうだったわよね、ほら…
「どう…気持ちいい?桂馬…んっ…」
あっ…しばらく揉み続けたら、ここは変化を見せてくる…
やはり男の子なのね安心したわ、ほら…固くなって棒が立ち上がってきたもの。
んっ…あぁ…それに、何だか本能を刺激する臭いまで漂ってきたわ、
久しく忘れていたような、胸の奥の欲を刺激する臭いが…桂馬のココから漂ってくる…
そうこれは雄の香り…堪らない、ゴクッ…やだ、喉に唾が溢れ出してきてる。
私…この子の母親なのに、やっぱり女なのかしら…それともパパが居なくて溜まってるから?
そうかも…だって、こんなの見せられ嗅いだら、とても手で握るだけじゃいられないわ!
ごくっ…ほら口元が欲しているし、勃起してきたこれを唇で包みこみたいって、
とても卑しい欲求が溢れて止まらないのよ。
母親としての私が、女の私に支配されていく…そう感じた。
「おちんちん…んっ…あんっ」
だから無意識にも口が迫る…じわじわと距離を縮めて、
そしてよりはっきりと鼻先に香った男の臭いが、
一気にその残りの距離をゼロにさせてしまったわ。
クチュッ…チュパァ…
「んくっ…んんっ…あぁ…これよ」
唇が肉棒の先端を包むと、すかさず舌先がカリに触れ、
久しい男の味覚が脳裏に伝わってくる、もう随分ぶりの味ね…
だから一気に私の中の女の本能が呼び覚まされてしまっていくのを感じたわ。
「美味しい…桂馬のおちんちん…あっ、んっ…」
その竿を舌で絡め舐め這わせ、皮のスキマに溜まってるカスを拭ってあげる。
もう…ちゃんとお風呂で綺麗にしてるのかしら、心配ね…今度一緒に入ってあげようかしら?
淫らな思考まで溢れてきてる、あぁ…段々私はおかしくなっていくみたい。
「うっ…うぅっ…」
あっ…耳に桂馬の呻き声が聞こえてくる、ここまでしてるのだもの…感じて当然よ、
ほらこれがフェラの感覚よ、こんなのゲームじゃ教えてくれない感覚でしょ?
んっ…玉袋もしゃぶってあげる、チュッチュッて愛しくキスをして、
次は裏スジも…丁寧に舐めてあげるわ。
徐々に私の唾液が、桂馬のおちんちん全体に塗られていきます…
そして勃起状態も最高潮て感じになってたの、
さっきより脈動が凄い…血液が集まってきてるみたいだし。
そういえば…熱いわ、私のココも…んっ…さっきから股の陰部も凄く疼いてたの、
だから片手をそっちに伸ばして確認してみる、
スカートの中に強引に手を入れて下着を脱がして、
その疼かせるとこを触れてみる…んっ。
クチュッ…
640:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:21:40 NZNzN7u+
やっぱり濡れてる、そうね…当たり前だわ、こんなに熱くなって濡れて…、
愛液が溢れてるなんて発情してるみたいだもの…んっ…あっ…
グチュッ…クチュッ…指先で軽くなぞっただけで、凄い卑しい音がしてる、
感度も高まって…敏感になってるし、んっ…クリトリスも大きくなってるみたい。
指先で触れる自分の恥部の状態に、少し驚いてた…だけど駄目だわ、
指先で弄るだけじゃとてもこの状態を癒せそうにないの、
そう自慰じゃ…とてもこの高まった欲情は収まらない。
だから…いいわよね桂馬、母親孝行…してもらっても。
もう私の中では、イケナイ一線を越えてしまってた…親として越えちゃいけない一線を…
ギシッ…音を鳴らし桂馬の寝床の乗って、その身体の上に跨る私、
既にスカートの下の下着とかは脱ぎ下ろし、私の下半身は発情した性器を見せる痴態を外気に晒してた。
しかも垂れ落ちる愛液は、すっかり私の唾液で濡れ輝かさせた桂馬の固いおちんちんの先に命中してる、
もう少し腰を下ろすだけで、ここが触れるくらいの体勢になっていたのよ。
「さぁ、いくわよ桂馬…んっ、あぁぁ…」
ズブゥゥ…グチュッ、ズブブゥゥ…
は、入った…入ってる、桂馬のおちんちん…私の中に!
膣がしっかり受け入れて、んっ…絡めてるの。
久しぶりのおちんちんの挿入感に、私の身体が…歓喜していく!!
「うぐっ…あ…あぁぁ…」
続いて桂馬の身体がビクビクッと震えてる、んっ…感じてるの?
どう…母さんの中は?膣の温かさは?
若い子みたいに締め付けてる?絡めて…搾ってる?
そうやらしく思いながらも、腰が上下に動かせていく、んっ…あっ…いいわ、
膣内をおちんちんが動いて…壁を擦らせてる、んっ…気持ちいい…凄く!
女の喜びが…下から上に突き抜けていくのぉ!!
「あはぁ…あんっ…あぁ…いい、いいわぁ!!」
一応は我慢してたけれど、だけど我慢しきれず遂に声に出してた…
この淫らな喘ぎを口にして、全身に響かせる喜びの衝撃を表現してたの、
気持ちいい…久しぶりのセックスの快楽に、私…一気に酔わされていく!
眠ってる桂馬が動いてくれる筈もなく、私が動かなきゃいけない状況の中、
この私の腰はますます加速して激しく動かしてしまう、
もっと奥まで…奥まで挿し込みたい、おちんちんの先でキスをして…私の子宮にキスを…
淫らな欲望に突き動かされてしまってた!そして…そして…あっ、イク…イっちゃう!
久しぶりだから、もう…絶頂しちゃいそう!!すると次の瞬間…!!
ビュクゥゥゥ!!ドクドクゥゥゥゥ!!!
「あっ!あぁぁぁぁ────!!!!」
たちまちに甲高く喘いでた…それは感じたせい、とっても熱いのをお腹の奥に…
ビュクビュクッとかけられてる、熱いのを…奥に…子宮に!
出してるのね…射精されてるの、桂馬の精液が…膣に出されるわ!!
温かい…熱いくらい、私の中に…かけてる、
けっこうたくさん…若いからね、んっ…あぁぁ…
その息子の膣内射精の感触に私は…ついにイっちゃってたわ。
中でジワジワ浸透していく熱さに、私の心はうっとりと酔いしれていくの…
「あ…あぁ…え?えぇぇぇ!!?」
「はぁ…はぁ…あら?」
イった瞬間は目の前が…白くなってた、そして徐々に…落ち着いてくると、
その眼前の下で大きく目を見開いた息子の表情…桂馬の顔が見えたの。…あっ!
641:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:22:29 NZNzN7u+
「あ…あ…えっと、起きちゃった桂馬?」
「な…ななな…何してるんだぁぁ──!!」
「えっと…これはその…セックス?」
ピシッと固まる桂馬、う~ん…さすがに騒がしくしすぎたかしら?
あれだけ大きな声だして悶えてたら、起きちゃっても当たり前よね。
「これは…悪い夢か?てか…いつまでそこに居るんだ?」
「まだ…いいでしょ桂馬」
「お、おい…何を…」
「いいでしょ…ね…んっ!」
「!?」
起きちゃった桂馬はすっかり混乱してる、でも…
もう私は…桂馬が目を覚ました程度で、この目覚めた女の本能が引っ込むような状況じゃないの、
一度果てたくらいで…この欲求は収まらない、それどころか増してる…
本能がもっともっと欲するの、この性の快楽を貪りたい…んっ、その想いは行動に変わり、
私の唇で抗おうとする桂馬の口を塞いでたの。
「もっと…ママを喜ばせなさい桂馬」
「うっ…ちょ…あっ!待て…うっ!!」
若いわね…んっ、一度射精くらいじゃ萎えないのだもの、
繋がったままの膣に入り込んでる桂馬のおちんちんは未だに勃起状態です、
だから私は遠慮なく腰を再び上下に動かせるわ、
ほら…桂馬も感じなさい、ママの膣を…生まれてきた場所の感触を!
「やめ…うっ!あぁっ!!そんなに…うぅ…」
「はぁ…あ…いつでも出していいのよ?遠慮なんかしないで…んっ!」
「なにを馬鹿な…うぅ…わぁ!!」
桂馬ったら表情で必死に我慢してるのが明確にわかる…うふふ、
ちゃんと感じてるの丸分かりよ、ほら…んっ、こんな風に締めたらどう?
「うぐっ!うあぁぁ!!やめろ…あぁ!!」
赤くなって悶えて…なんて可愛い、あぁ…益々興奮してきちゃった、
もっともっと感じさせてあげる、貴方の知らない快楽をママが教えてあげる。
だから…んっ!さっきよりも…もっと凄いの頂戴!
「うっ!駄目…だ…くぅっ!!」
「はぁ…あんっ!あ…ん?どうしたの…もしかしてイキそう?」
「はぁ…はぁ…あっ、そう…だから…マズイって」
「んっ…いいのよ、ほら…我慢しなくても…あんっ」
「いや…だから、これはマズイだろ!ボクでもわかる…うっ、いくら何でも…うぅっ!!」
躊躇する桂馬に、ムッとなり私は膣に力を込めて、
その必死に堪えるイチモツを締め付けた!
そして眼鏡と髪止めを取り、髪を下ろして本気モードになると一気にトドメといくの!
「男でしょ!男なら据え膳を食わずにどうする!ママに弟か妹かを身篭らせるくらいの勢いを持ちなさい!」
「無茶言うなぁぁぁ──!!って、うぐっ…あぁ…」
最後の抵抗と呻く桂馬…だけど、その抵抗は束の間でした…
刹那その桂馬の身体が震えて、そして…また激しい衝撃がお腹に響いたの!
そう射精の衝撃が…胎内に響いたわ!!
ドクドクドクゥゥゥゥゥ───!!!
「あぁぁぁぁぁぁ──!!イク…イっちゃぅ!!あぁぁぁぁ!!!」
その再び絶頂感が頭に響き、瞬く間に甘い快感に酔いしれてしまった。
お腹に…子宮に…精子をかけられてるわ、
あはっ…喜んでる、身も心も…私の全てが…
642:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:23:04 NZNzN7u+
「うっ…うう…」
「んっ…あっ…まだ出てる、桂馬の…赤ちゃん汁…んんっ」
はぁ…はぁ…それに生で、こんな…いくら平気な日だからって…
んっ…え?あ…そういえばどうだったかしら?
あんまり気にしてなかったけれど…う~ん考えてみれば、
今日は安全どころか、ちょうど…まぁいいか。
「可愛い弟か…妹よ、きっと…んっ…」
「ふ、不吉な事を…うぅっ…」
それよりも気になるのは…射精し終わったらしい桂馬のおちんちんが、
膣内で存在が小さくなっていくのを感じてた。
「やだ…もう萎えちゃったの?」
「はぁはぁ…当たり前だ、もう限界…うっ」
嘘っ!パパならともかく、まだたったの二回しか出してないのに、
まだ若いのだもの…もっと出せるでしょ?
うふ…なら、ここで私は人生の先輩として、技を見せないとね…
知ってるのよ、ここを再起させる術を…
「まだよ…だって夜はこれからですもの」
「なっ…何を…!?」
クスッと微笑み、手を下に伸ばす…桂馬のお尻の後ろへと、
指は…二本くらいが最適かしら、それで突っ込ませる!
「うぐっ!!」
「ここを…ほら、んっ…どう?」
グジュッ…ジュブッ…
「うわぁぁぁぁぁぁ──!!!」
甲高く喘いで、身を震わす桂馬…うん効果的みたい、ほら…んっ…
膣内で元気になっていくのがわかる!!
「な、何を…うぅっ!!」
「アナル攻め…効果的だったみたいね、ほら…元気元気」
「や、やめろぉぉぉぉ!!うがぁぁぁ!!!」
ますます真っ赤になって大きな口を開けて悶えて…あぁ…なんだかもっとドキドキしてきちゃう!
もっともっと反応を見たいくらい、んっ…あぁ…膣内に挿し込まれたおちんちんが、
大きくなってきて固さも戻って…その体の振動が良い感じに伝わってきちゃうし!
「さぁ…まだまだ…楽しませてもらうからね、私の桂馬…んっ」
「やめ…うぅっ!んぐぅぅぅ!!」
643:ROCO ◆VpKHzOu04Y
08/12/29 23:23:36 NZNzN7u+
またその悶える桂馬にキスをして、腰を振り性交を楽しむの…あぁ!!
今夜はとことん相手をしてもらうからね…桂馬。
また射精して萎えても直ぐに元気にしてあげる、だからママの子宮を桂馬の精子でいっぱいにして、
けーまになら孕ませられちゃっても…かまわない、だから…あぁぁぁ!!
そして私はひたすらに親孝行させてもらい続けていく…ずっとずっと…
「おはようございま~す、お母様!」
「あらおはよう、エルちゃん」
朝食の準備をしていると、エルちゃんが起きてきました、
どうやら桂馬の方はまだ寝てるみたい、仕方のない子ね~ふふ、
あら?エルちゃん…ジッと見つめてるけど?
「あれ?お母様なんだか…ご機嫌ですね?」
「そう?うふふ…何だか良い夢を見ちゃってね」
「夢ですか?」
「うん…もう内容は覚えてないけれど、でも…素敵な夢だったみたい」
そう…朝に目が覚めた時、何故か身体はドロドロになっていたの、
何でこんなに…そう疑問にも思ったけれど、でも…それ以上に何だかスッキリしてたわ。
昨晩はいつ寝たのか曖昧な記憶だったけれど、でも目覚めは最高だったの。
まるでずっと溜め込んでいたのが、綺麗さっぱりした感じかしら?
「そうそう、思い出したけれど…エルちゃん何かお菓子作って置きっぱなにしてなかった?」
「あっ!そうでした!にーさまにクッキーを作ってあげたんです」
「やっぱり…でもごめんね、ちょっと夜中に小腹が空いちゃって…少しいただいちゃったの」
「いえ、平気です…だってにーさまは甘いのが苦手だって言ってたの思い出して迷ってたんです」
「そう?ならいいんだけど…」
というよりもクッキーだったのねアレ、でも甘いというか…んっ?
寝る前に食べた事は思い出したけれど、そういえば味とかその後の明確な記憶が無いような…
「でも私の故郷の元気になる食材を色々と使ってみましたから、お母様に食べてもらえたなら無駄になりませんでした」
「そう…なら、まだ余ってるし…また間食にでもいただくわね」
「はい!」
見る限りは日持ちしそうだったし、せっかくだもの…また夜食にでもいただきましょう。
それに…何だか味の記憶が曖昧なのに、私の中では是非いただくべきって直感があったの。
なんでかしら?本当におかしいわね…何だかドキドキしちゃうし?
「そうだそろそろ朝食ができるから、桂馬を起こしてくれない?」
「は~い!!」
まったく今朝は色々と変かも、起きてきた桂馬にも変に思われなければいいけど、
そう桂馬に…え?
ふと…私の脳裏に有り得ない光景が一瞬浮かんだ…気がした、
そう…なんとなくだけど、うん…一瞬だけど、でも…そんなの有り得ない光景よね?
だって…私が桂馬に…あはは、何を妄想しちゃったのかしら!
ブンブンと朝食作りに手に持っていた包丁を振って、すっかり気分良く動揺してしまってたわ。
ふぅ…でも、んっ…親としてどうかと思うけど、少し…素敵に思っちゃった。
何故かお腹の奥…そして股が熱く感じたし、とその時…絶叫が響いたの!
「おかーさま!!!にーさまがぁぁぁミイラにぃぃ!!」
「えっ?」
まるで吸血鬼にでも襲われたかのように、干からびた息子の姿を見てしまったのは直ぐ後の事でした。
何があったの桂馬!んっ…何故かしら、やりすぎたって罪悪感が私の心に過ぎったの。変ねほんと。
【おわり】
644:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:38:44 t2yx2If/
やばいやばい
父親をさんざん隠し子問題で問い詰めておいてこれじゃあ……
帰ってきたら見知らぬ子供が二人もいるんじゃ父親涙目wwww
645:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:40:08 6r7Rf1Lw
>>643
うわあああああ! GJ! 良かったです!
646:名無しさん@ピンキー
08/12/31 23:36:41 Oqv+Kyai
復活してたのか
647:名無しさん@ピンキー
09/01/01 01:09:20 t3klV6hO
ママン来たぁぁぁぁ!!
新年早々良い物読ませていただきました
648:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:21:30 dCyUage0
GJ!
しかし、ママン…何かに跨がると落ち着くのか?
649:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:19:26 AIRH2ajU
神様のスレなので初詣していきますね
つ ミ ⑤
パンッパンッ
(今年は良作が沢山出ますように)
ガランガラン
650:名無しさん@ピンキー
09/01/04 21:03:40 GEW4z2O1
改造物…
深夜、月明かりの差し込む暗い部屋の中で、桂馬は美生にその行為を行っていた。
「どう、美生。そろそろ欲しくなってきたんじゃない?」
そう言い、桂馬はオムそばパンを美生の面前に突き出す。
(!…お、おおきい…)
美生はあまりの大きさに顔を赤くしつつも、
香ばしい香りを放つ黄色い物体ののそれから目を逸らすことができなかった。
「ほら、美生の口、もうこんなになってる。」
言われて美生は、―さんざん焦らされていたのか―自分が今にも涎を垂らしそうなことに気がついた。
慌ててオムそばパンから顔を背ける。
「黙ってちゃわからない。欲しいの、欲しくないの?」
再度聞く桂馬。
美生はもう疼く体を抑えることができない。乱れる吐息。
「……しい……」
つぶやくような小さな声。
「ん?よく聞こえないな。もっと大きな声で言ってくれないと、美生。」
笑う桂馬。
「…欲しいって言ったの!」
羞恥に耐えかね美生は怒鳴る。が、
「そんな言い方じゃ駄目。まさかさっき教えた言い方、忘れたわけじゃないだろ?」
「なっ……!」
とっさに抗議の声をあげる美生。
しかし桂馬はじっと美生を見つめたまま、手を動かそうとしない。
美生はとうとう観念し、今にも泣きそうになりながら、紅潮させた頬をさらに真っ赤にして
その言葉を喉から搾り出す。
「ど、どうか…その、大きくて…丸くって…フワフワモフモフのオムそばパンを…
私、美生の………はしたない口に…食べさせてくださいッ……!」
桂馬は満足気に頷き、
「はい、よく言えました。じゃあご褒美、食べていいよ。」
許可を出す。
美生は途端にオムそばパンにかぶりつく。
夢中に味わうその姿は、お金持ちとしての凛々しさや力強さなど微塵も無く、
貪欲にオムそばパンを求めるだけの、オムそばパン欲に溺れた一人の少女であった……。
651:名無しさん@ピンキー
09/01/04 23:59:44 1FzDa2J5
なんだこりゃwwww
652:名無しさん@ピンキー
09/01/05 00:18:38 oTpRsCAA
森田「フフフ、これでお嬢様がまた一歩庶民に近づいた……!」
653:名無しさん@ピンキー
09/01/05 03:09:43 2Bh4Hdlz
>>230の続きを待って何ヶ月経ったか
654:名無しさん@ピンキー
09/01/05 18:24:25 8vUuy6qr
>>651
誕生日用に何か書きたかったけど
思いつかなかったから改造してみた
655:名無しさん@ピンキー
09/01/05 19:26:05 +ZUY8Gp4
>>650
メロンパンをカリカリモフモフしてた奴は読んだことあるw
656: ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:13:10 cPdwx/Vv
○パラレル物
○歩美
○キャラのイメージを大切にする人は多分スルー推奨
657:1 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:14:44 cPdwx/Vv
ことの始まりがいつだったのかは分からない。
全てが終わった今でも、あの事件が起こった前後の記憶を思い出すのは難しい。
だが、事件そのものの記憶は鮮明に残っている。おそらくこれからも記憶に深く残り続けるだろう。
桜の開花は歴史的な遅れを見せていた。母親が階段を踏み外して軽い捻挫をしていた。
弱小プロ球団がペナントレースの首位を独走しているのが朝のトップニュースになっていて、全てのものが眠気をもよおしているように見える、そんな四月の日だった。
「ありがとうございます」
それがエルシィが僕に向けて放った第一声だった。
その時僕は耳にイヤホンをつけていたのだが、その声が聞こえる一瞬だけ、ゲームの音楽はたまたま鳴っていなかった。
そうでなければ、彼女の声は僕の耳に届かなかったかもしれない。もちろん音楽が鳴っていなかったように思えただけかもしれない。
僕は反射的に、携帯ゲーム機をスリープ状態にした。
まず、当たり前のことだが教師に声をかけられらたと思ったのだ。次に誰か知り合いの生徒だと思った。
しかし即座に僕はそれらの案を打ち消した。教師が昼休みの自習室で今更僕に声をかけるとは思えなかったし、同級生が声を掛けてくるのはもっとありえなかった。
僕は振り向いた。声の主は、教師でも生徒でもなかった。
背後には知らない女の子が立っていた。
僕と同じかいくつか下ぐらいの年齢で、長い髪を一つにくくっている。制服を着ていたがそれはいかにも借り物のように見えた。
「ありがとうございます」
また彼女は言った。イヤホン越しに響いてくる彼女の声を聞いて、なぜか僕はすっかり焦ってしまった。
「静かにしろ。ここは自習室だ」
どう考えてもとんちんかんな返事をしてしまった。しかし彼女は、とてもよく分かります、とでもいう様に深くうなずいた。
「はい。でも、誰もいませんよ」
確かに、自習室には誰も居なかった。四月のうららかに晴れた昼休みに、わざわざ図書館の奥の自習室に来る高校生はいない。僕ぐらいだ。
あまりに呆然としている僕に不審を抱いたのか、彼女はほんの少し訝しげに言った。
「あの……メール送ってくれましたよね?」
「メール? ああ、もしかして君があのメールの差出人?」
わざわざ直接会わなくても良かったのに、と続けようとしてそんなはずはないことに気がついた。
目の前の女の子の一挙一動、目線の動きや言葉の発音、その節々から彼女は僕にゲームの攻略法を聞くためにメールを送ってきたわけではないことに気がついた。
予想もしていない、とても複雑で大きなことに巻き込まれ始めていることを悟ったのだ。
「ありがとうございます」エルシィはまた言って、大きな黒い瞳を見せた。
658:2 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:16:24 cPdwx/Vv
これはとても複雑で理解するのが難しい話だと思います、とエルシィは話し始める前に言った。
確かにそれは非常にややこしい話で、僕は全体の一割も理解できなかったと思う。かろうじて、理解できなかったことがぼんやりと理解できただけだった。
「私は地獄から派遣された悪魔です」とエルシィは言った。
「もちろん地獄というのは、便宜上のことです。私の立場は今回あんまり関係ありません。私がどこから来たとしても、神様にとっては何の関係もありません。
あっ、そういう意味じゃないんですよ。私の来たところについて神様が知りたいって言うんだったら、喜んでお話させていただきます」
とにかく、終始こんな感じで話が進むのだ。
たぶん筋道立てて人に説明することが苦手らしい彼女の話は、一度来た道を戻り、脇道に脱線し、そのことについて僕に謝罪し、謝罪の中からさらに脇に脱線した。
長い時間をかけて、何とか三つのことを理解できた。彼女の名前がエルシィであること、彼女は僕にある女の子を「恋に落として」ほしいということ、
そして、もしできなければ「たとえ話じゃなくて、神様の首が飛んじゃう」ということ。
彼女が話し終えると、沈黙が部屋を覆った。完全防音のこの自習室は、誰かが声を発しない限り何の音も聞こえない。
この異常な事態に、理由を聞いてとりあえずでも納得してみようという気はとっくに失せていた。
エルシィは何度でも同じ説明を繰り返すだけだろうし、駆け魂、心のスキマ、契約といった単語は千回聞いても頭で納得できるはずもなさそうだった。
恐ろしかったのは、彼女の話を聞いているとどうやらこれは夢ではなさそうだと思い始めてしまっていたことだ。
彼女が放つ言葉はまさにうわ言そのものなのに、僕の頭は対照的にどんどん冴えていった。
最後の望み、つまり彼女が話していることはすべてジョークである、あるいはもっと単純に彼女は支離滅裂なことを口走って喜ぶタチの人間であるという可能性も、最後の最後に断ち切られた。
午後の授業の予鈴が鳴ると
「詳しいことは、明日また同じ時間に」と言って、彼女は消えた。
瞬きと瞬きの間に消滅してしまったとしか思えなかった。一瞬で蒸発したように、悪魔のエルシィは姿を消した。
ここまで、とことん意味不明な出来事が起こっても人というものは習慣を変えようとはしない。
僕も、いつものようにその日の午後の授業を受けると、帰宅して部屋に入りまず3台のパソコンの電源を入れた。パソコンが立ち上がるまでに服を着替え、鞄に入れた携帯ゲーム機のスリープを解く。
昼休みに慌ててスリープにした直後からゲームが起動する。それを見ると、確かにあれは現実の出来事だったのだと実感する。黒い髪の女の子、エルシィ。彼女の姿は何か違和感があった。
すらりと通った鼻筋に幼さを感じさせる目。そんな彼女と周りの風景に、1枚の透明な膜があるように感じた。周りと溶け込んでいない。その居心地の悪さは何だったのだろう。
そう考えながら、起動したパソコンの一台の前に座った。ヘッドホンを両耳に装着し、HDDから昨日から始めていたゲームのアイコンをダブルクリックする。
659:3 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:18:54 cPdwx/Vv
従兄がいなくなったのは、僕が9か10歳の夏だったと思う。どちらだったのか分からない。
親や親戚の話、アルバムの写真、僕の記憶をたどれば断定は出来るのだろうけど、それにはあまり意味がない。
9歳か10歳の時に従兄は消え、僕は紙袋一杯のギャルゲーをを手に入れた。
当時、僕は人見知りだった。世の中の無数の人々のうち、両手で数えられるほどの人としか会話を交わそうとしない、徹底した人見知りだ。
いなくなった従兄は僕がまともな会話を交わすことのできた数少ない人の一人だった。
従兄はその年大学の2回生で、僕の家から歩いて1000歩のアパートに下宿していた。
彼が大学入学と同時にそのアパートに下宿し始めると、僕はかならず月に2回は遊びに行った。
従兄は僕が訪ねると、いつでも心の底から歓迎してくれていろんな話を聞かせてくれた。
それは僕にも読める面白い小説の話であったり、サッカープレミアムリーグの話であったり、フクロウの面白い習性であったり、世界遺産の話であったりした。
それらの話はただ一つ、僕にとってとても面白いという点でだけ共通していた。
たとえば小学校で僕はひとりぼっちだった。休み時間に僕に積極的に話しかけてくる子はいなかった。
けれども僕は小学生にして自分が一人である原因を知っていた。僕は他人の気持ちが分からなかったのだ。それは、他人の考えていることをとことんまで考え過ぎるということだ。
何をするにしても周りの人々の気持ちを想像してみる。少しでも気に触るような言動を起こさないように。
当時の僕は、想像してみれば他人の気持ちが分かると思っていたのだ。そのようにして、僕の周りから友達は離れていった。皆は僕を必要としていなかったし、僕も皆を必要としていなかった。
だから、従兄が外国に行くと言い出した時は悲しかった。これが別れの悲しみなのだということを初めて心で理解した。
「まずはヨーロッパに行こうと思う。イタリアとかね。それからどこに行くかはわからない。うん、一人だ。これは一人で行かないと意味がない。どれぐらいかかるかは分からないけど、少なくともすぐに帰ってくることはないと思うよ」
そして従兄は僕にアパートの合鍵を握らせた。
「僕がいない間、この部屋に置いてあるものは好きにしていい。どの本も漫画もゲームもパソコンも自由につかっていい」その日のうちに、彼は僕以外の誰にも告げずにこの街を去った。
彼が去ってから僕は二日に一度アパートに向かった。長い時間を二人で過ごした部屋で、僕は放課後を過ごした。
ある日は本棚から一冊の小説を取り出して読めるところまで読んだ。ある日はバスケットの試合のビデオを身じろぎもせずずっと眺めた。ある日は戦艦の模型を頭の中に明確に焼きつけようとあらゆる角度から観察した。
僕はまた、部屋にあるものを少しずつ僕の部屋に運んでいた。ランドセルに本棚の本を詰めて家に持って帰った。この部屋がこのままの状態でいるのが長くは続かないだろうということを僕は何となく感じていた。
従兄から本などをもらってくることは前から珍しくはなかったから、母も特に追求することはなかった。彼の持ち物だったものが僕の部屋に増えるにつれて、僕は安らぎのような感情をもった。
従兄が消えて1ヶ月が過ぎた時、家に母へ電話がかかってきた。母の姉、つまり従兄の母親からだった。ヒステリックに騒ぐ叔母と、母の反応からして従兄の件が発覚したのだと分かった。実際にその通りだった。
「1ヶ月目で分かったのは奇跡だわ」と後で僕の母は言っていたが、それが速いという意味か遅いという意味なのかは判断がつきかねた。
その電話を聞いて僕は矢も盾もたまらず従兄のアパートに走っていた。従兄がいなくなったことが分かったら、あの部屋はおそらく解約されるだろう。
そうすると、もうあの部屋にいくことはできない。鍵を開けて部屋に入った。できればこの部屋のものすべてを持って行きたかったが、物がなくなっているさまを祖母が見れば強盗にでも入られたと思うかもしれない。
悩んだ末、数十冊の本と無数に置いてあるゲームソフトの入った紙袋を持っていくことにした。本棚の本はそもそも異常なほど大量にあったので、少し抜けていても気づかれないだろう。ゲームソフトの紙袋も福袋のごとく並べられていた。
両手で重い紙袋を持って、ドアの鍵を閉めた。そして近くの川に架けられた橋の上へ向かった。日は暮れていて街の明かりが目の奥を刺激した。僕はポケットからアパートの鍵を取り出し、町の光めがけて思いきり投げた。
660:4 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:20:04 cPdwx/Vv
従兄の消失が明らかになり、アパートの部屋に別人が住み始めたのをきっかけに、僕は従兄の部屋から持ち出した本を読み始めた。
もちろんそれまででも彼から貰った本は大体目を通してきたが、興味の比較的薄い本は、流し読みかほとんど手つかずで済ましていた。
そうではなく、彼の持っていた本すべてを読もうとしたのだ。毎日学校から帰ると、すぐに本に手をかける。読み終えると、息継ぎする間もなく次の本へ。全ての本の、すべての文字に目を通そうとした。
来る日も来る日も、ただの一文字も飛ばすことなく文字を追い続けた。それと並行して、彼の部屋から持ち出した他の物も取り出し始めた。メジャーリーグ全球団のピンバッジを3時間眺め続けたこともある。
本棚二つを埋めるほどの本をすっべて読了し終えたとき、僕は中学一年生になっていて、季節は初夏だった。
最後の本を読み終えた次の日、本棚の小説をすべてダンボールに詰めて古本屋に売った。そして最後に残った紙袋を開けた。あの日アパートから持ってきた紙袋にはゲームソフトが詰まっていた。
中身の3分の1はパズルゲームで、残りの3分の2は恋愛シュミレーションだった。おそらく、並べてあった紙袋にはジャンル別にソフトが入れられていたのだろう。
従兄の数ある娯楽知識の中でも、特にテレビゲームに関してはすごかった。実際に数え切れないほど一緒にゲームをプレイしたが、その会話の中でもギャルゲーに関する話題はしばしば登場した。
もちろん僕にそれをプレイさせようとはしなかったが、それは小学生だからというもっともな理由のほかに別の理由が見え隠れしていたように思える。できればギャルゲーなんて一生やらない方がいい、という意味のことを従兄はたまに言っていた。
「でも、ギャルゲーみたいなゲームをやるやらないっていう選択をするのは、意志の問題とはまた少し違う。やらない方がいいけど、気がついたらやらざるを得なくなってるってことがほとんどなんだよ」
彼の本をすべて読んだ後、総仕上げとして僕は紙袋に詰まったギャルゲーをプレイすることに決めた。初めは本と同じように一字一句見逃さないようにディスプレイを食い入るように見つめた。
だが、それは三十分であきらめた。このゲームは、小説とは違う。ましてや、現実ではない。桃色の髪の少女がほほ笑み話すその世界はどこでもなかった。
見たくないもの、見てはいけないもの。知りたくないもの、知ってはいけないもの、それらが全て排除された、ここではなく、どこでもない世界。季節が初夏から冬に移るにつれて、紙袋の中のゲームは減っていった。
そして最後の一本、数百本目のゲームを僕は泣きながらプレイした。それは、ゲームの内容とは何の関係もない涙だった。もはや僕は、誰かの物語で泣くことなんてできなかった。ただ自分自身のためだけに、涙を流し続けていた。
それから僕の生活は変わった。僕自身が変わったわけではない。見えなかった何かを見つけたといえるかもしれないし、持っていた何かを落としてしまったと表現できるかもしれないが、僕は変わっていない。
だが周りの生活が変わったのは事実だ。学校で人並みに他人と会話するようになったのである。
661:5 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:21:56 cPdwx/Vv
ヘッドフォンは美少女の甘い吐息で満ちていた。画面上で彼女の肢体がこれでもかというほどに、艶めかしく動いている。
だが今日はずっと昼間の出来事が頭に残っていて、文章が目の上っ面を素通りしていくだけだった。諦めてゲームのウィンドウを閉じ、隣のパソコンでウェブブラウザを開いた。「神のみぞ知るセカイ」のページを開く。
それは三年前から僕が運営しているホームページだった。千を超えるタイトルの攻略・批評を中心とするネット上でも有名なギャルゲー・エロゲーの総合サイトだ。
決して誇張ではない。従兄のゲームを全てプレイし終えた後も、僕は毎日新たなギャルゲーをプレイし続けた。小遣いと従兄の本を売ったお金はすべてゲームにつぎ込んだ。
お金がなくなってもプレイするゲームに困ることはなかった。現代ではゲームをプレイするのに必要なのはお金ではなく、モラルを捨てることだけだ。
そんな日々を送り、プレイしたゲームの攻略法をコミュニティサイトに書き込むことを続けているうちに、僕には「落とし神様」というあだ名がついていた。
僕は「神様」というふざけた、どこか哀しい言葉の響きが気に入って、自分のホームページを作ったときにもタイトルに冠してみた。画面の中の彼女たちには知る由もない、神である僕が生きている、神のみぞ知る世界。
一日に数万件のアクセスがあるこのサイトの「名物」は、掲示板での管理人―つまり僕の書き込みにあるらしい。
つまり悪ふざけで僕が書く、ゲームやマンガのキャラクターに対するちょっと笑ってしまうような愛情の書き連ね。または架空の女の子と僕が二人で過ごしているという妄想上のエピソード。
これらはすべて、従兄のソフトをすべて終えたあたりから僕が編み出した処世術によるものだ。まるで意味のない、けれどもとにかく他人を笑わせることができるセンテンスをとにかく口から飛ばす。
そうすることによってとりあえずは対人関係は円滑に進む。役を演じる方が、ありのままでいるよりよっぽど単純で簡単なのだ。掲示板にそんな文章を書き込むたびに、僕の胸の奥底では何かがうずくような感覚がある。
サイト利用者とは違って僕が一番重要だと思っているのは、ゲーム攻略のコンテンツだった。そもそも僕がギャルゲーやエロゲーの恋愛シュミレーションに惹かれた理由を説明するのは難しい。
ただ、この攻略という概念がとても自分の中では重要なのだということは感じていた。ある一定の選択をすれば、ストーリーは一本道に進む。そこには現実のように、他人の心を想像する必要がない。
彼女らの心の動きは数式のように一つの樹形図にまとめることができる。―いつもここで思考は終わってしまう。僕が数年の時間をかけてやってきたことの理由は、自分自身でも納得のいく説明が付けられない。
だからなのかは分からないが、サイトに届くメールでゲームの攻略法を質問された時は大抵丁寧に答える。今日もそうだった。昼休みにだれもいない自習室でゲームをしようと教室の席を立ったとき、一通のメールが届いた。
「どんな女でも落とせるという噂をきく。まさかとは思うが、本当なら攻略してほしい女がいるのだ。自信があるなら返信してくれ」
具体性も何もない酷い質問メールだと思ったが、一応具体的なソフト名とキャラ名を明記の上返信してください、という旨のメールを返信した。そうして、エルシィが現れたのだ。
ディスプレイから目を離し、両手を頭の後ろで組む。やはり、部屋の景色はいつもとは違って見える。エルシィのように、嫌な感じの違和感を頭に残す。そしてその違和感は次の瞬間には気のせいだったように跡形もなく消え去ってしまっている。
何かが変化してしまっている。でも、と僕は従兄の持っていた小説の一節を思い浮かべた。何かが変化するときには、気づいた時には何もかもが変わってしまっているのだ。
662:6 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:23:14 cPdwx/Vv
「どういうことですか神様」再びエルシィと会ったのはそれから一週間後の放課後だった。自宅に入る直前、背後から声をかけられた。仕方なく近くの公園のベンチに二人で腰を下ろした、
「一体何をしてるんですか?」
腰に手を当てて怒る姿は、外見の幼さに似つかわしくなくて、ついほほが緩んだ。意味不明な出来事が次々に起こる中で、ようやく人間らしい一面を見れたようだ。
「放っておいてくれ。僕には僕のやり方がある」
高原歩美。それが彼女の名前だった。陸上部のエースで、誰とでもすぐに打ち解ける明るい性格、そして器量は悪くない。
「だいたい、同じクラスなだけの女子といきなり仲良くなれるわけがないだろ」
絶対にこちらに理がある正論も、エルシィの眼を見ていると恐ろしく馬鹿げたことのように響いた。
「大丈夫ですよ神様。私達のメールに返信してくれたじゃないですか」
「あれは手違いだ。ゲームの中の話だと―」
「ゲームの中、だから何なんですか?」
エルシィのトーンが急変した。彼女ではなく、誰か別人の言葉だ。
「言うまでもなく、神様のことは私達は知っています。神様本人よりもよく知っているかもしれません。大丈夫です。ゲームの中のようにすれば、すべてはうまくいきます」
何か僕は言うべきだったのだろう。だが言葉は何も出てこなかった。
「問題は、神様が行動するかしないかだけです。神様が動けばすべては解決します。誰にとっても悪い話じゃない。
でも神様がこのまま何もしなければ、どうなるかは分かりません。どこまで悪い結果になるかは予想できないんです」
エルシィは立ち上がった。
「頑張ってください。神様」
その天使のような笑顔は、やはり公園の風景とは混じり合うことなかった。
翌日登校し、高原歩美が左隣の席に座ると僕は彼女の横顔を見つめはじめた。頭の中では昨日のエルシィの言葉をずっと反復させ続けていた。
そうして午後の授業が終了するまで、彼女の横顔を見つめ続けた。一日中すぐ傍でクラスメイトが自分を見ていて、何も気が付いていないのはあり得ないことだった。
しかし、彼女は実際に全く何の反応も示さなかった。放課後陸上部の練習に参加している彼女を、僕はグラウンドの脇で見た。彼女だけではなく、周りの人皆が僕の視線に気が付いていないようだった。
翌日も、その次の日も僕は彼女の横顔を見つめ続けた。従兄のピンバッジを眺めたように、高原歩美の睫毛の長さ、髪をいじる仕草、息づかいを眺めた。
機会をじっと窺って数日後、きっかけはやってきた。その日の教室の掃除当番は僕と高原歩美の二人だった。
「ねえ―」
彼女が僕に対して初めて口を開いた。
「今日の掃除やっといてくれない? 今部活でいっぱいいっぱいでさ―」
それがスタートの合図だった。僕は即座に、思いつく限りの語彙を駆使して笑ってしまうようなふざけた冗談の返答をした。幸運なことに―本当に幸運なことに高原歩美は笑ってくれた。
畳みかけるように僕は最悪の悪ふざけを演じた。頭に血がのぼるのが分かったが、その理由は自分ではわからなかった。結局その日の掃除は二人で行い、話声と笑いが絶えることはなかった。
それからおよそ一月の間、僕と高原歩美は幾度となく声を交わしあった。授業中、移動教室、昼休みに二人で弁当を食べたこともあったし、一度など二人で買い物に行ったこともあった。
彼女の部活動に関する面倒事が起こり、解決した。結果的には全てがうまく言った。そして高原歩美と親密になるにつれて、エルシィに感じていた現実との剥離感は加速度的に強まった。
あらゆる出来事が、夢の中で起こることのようだった。けれども、僕にはどうすることもできなかった。僕に選択肢はないのだ、と自分に向かって言った。
でも、もし選択肢が表れても僕の朦朧とした視力ではそれに気がつくこともできなかっただろう。
その日の昼休み、公園で会った時以来にエルシィが現れた。
「もう彼女の心のスキマは殆ど埋まっているといえます」
僕と一緒にグラウンドを眺めながらエルシィは言った。
「後は、最後のひと押しです。それで駆け魂は捕まって、私達の仕事はおしまいになります」
最後のひと押し。僕は呟いた。
「分かってる。今日だ。今日すべてを終わらせる」
「分かりました」
そう言うとエルシィはお辞儀をした。
「早いですけど、改めてお礼を言わせていただきます。神様」
「うん」と僕は言った。
「もう、会うことはないだろうな」
「そうですね」エルシィは芝生に座っている。僕もその隣に座った。予鈴が鳴るまでの時間、僕たちは何も言わずにそこに並んで佇んでいた。
663:7 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:24:57 cPdwx/Vv
掃除が始まってから、僕と高原歩美はお互いにお互いを見ないように努めていた。教室に二人きりになってすぐに、僕の心の中に耐えがたい彼女への欲求が存在することに気がついた。
それは今まで感じたどんな欲求とも比べ物にならないぐらい強力なものだった。
炎天下の砂漠を12時間歩き回った後の水への欲求、フルマラソンを終えシャワーを浴び食事をした後の睡眠への欲求、それらと同格の欲求だった。
ゆっくり歩かないとこぼれ落として爆発してしまいそうな感情、彼女の姿を見てしまうとそれがどうなるのか見当もつかなかった。そして、同じ空間にいる彼女からも僕と全く同じ欲求があることがわかっていた。
お互いに無言で箒を動かし続けた。教室内の空気は熟れすぎた桃のように、どうしようもなく微妙に緊迫していた。
僕は箒を置いた。意を決して彼女の居る方向を向くと、彼女は後ろを向いていた。彼女のスカートからのびるふとももは、何かにこらえ、自分を戒める様に固く内側にすりあわされていた。
僕の欲求はとっくに器からはみ出て、あたりを濡らしていた。僕は熟れすぎた桃を突いた。
「歩美」
背後から高原歩美を抱きしめた。こらえていたものが崩壊するように彼女は声を出した。僕の肩、胸、へそ、ふともも、股間の隆起が彼女の背中のくぼみに合わさる。
「歩美」
真っ赤に染まる耳にめがけてもう一度言う。制服のズボン越しにペニスを彼女のお尻の谷間に擦りつける。ペニスによって刺激を与えるたびに、身をよじる。
足を彼女の足に絡ませ、内太ももと内太ももを擦りつける。ズボン越しに彼女の太ももが湿っているのが分かった。
前に回って彼女の顔を正面から見た。すぐに上気する頬と意志とは無関係に半開きになった口、その唇に糸を引いているだ液。僕は右手の人差し指をそのつぼみに近づけた。
指の最も鋭敏な場所に、間違いなく電流が走った。口内僕の人差し指は頬張られ、舐められ、吸引される。彼女も同じように人差し指を僕の口にくわえさせる。
人差し指から伝うだ液が手首に来るころようやく僕たちは指を引き抜き、そして今度はお互いの唇を合わせる。僕は彼女でまみれた右手で背中をなでる。腰をなでる。お尻をなでる。
そのたびに抑えきれなくなった喘ぎ声がからめ合った彼女の舌から漏れた。
キスが終わると彼女は自然に教室の床に寝ころんだ。僕も彼女の上に覆いかぶさった。二人の間に会話はなかった。僕は彼女を求めていたし、彼女も僕を求めていた。それで充分だった。
膝を立てて寝ころぶとスカートが捲れて、白い下着が濡れそぼって太ももに彼女の汁がたまっているのが分かった。彼女のブレザーのボタンをはずすと、ブラジャーとブラウス越しに乳首の形がはっきりと分かった。
彼女は何も言わない。ただ僕を見る。僕は濡れた人差し指で、それを押す。彼女は甲高い、教室中に響き渡るような喘ぎ声をだし、直後にその自分自身の声に赤く縮こまって恥ずかしがった。
会話のない僕たちには時間の概念もなかった。ただ、とても長い時間をかけてお互いの体の考えられるすべての部位を触り、舐めた。僕の欲求は初めよりもさらに激しい勢いを保ち続けていた。
「痛い」
やがて彼女は言った。実際には口に出さずに目で訴えただけかもしれなかったが、その二つの間には何の差もなかった。僕は彼女の左肩を、思いがけず強く握りしめていたようだった。
「痛いよ」
今度は本当に口に出していた。でも僕はそれを無視して、彼女の中のペニスを上下に動かした。エルシィの顔が浮かんだ。神様が動けばすべてが解決します、とエルシィは言った。考えるな。何も考えるな。
頭の中で唱え、口に出した。高原歩美は、僕の動きに合わせて声ではない声をあげつづけた。本当に長い間、僕は彼女の中で動き続けた。限界になり、引き抜いた瞬間に射精した。
体の水分が全て抜けてしまったかと思うほどの精子の量だった。教室の床には彼女の愛液と僕の精子で小さな水たまりができていた。
体の動力をすべて抜かれたような疲労感が一気に訪れた。なすすべもなく僕は崩れ落ち、まぶたが降りると一瞬で僕の意識は闇に溶けた。
664:8 ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:25:49 cPdwx/Vv
夕焼けの日差しで目が覚めた。高原歩美の姿はなく、僕と彼女の体液でとても着れたものないはずの制服を僕は着ていた。
教室を見回して何か違和感があると思い、それは違和感がないことに違和感があるのだと気がついた。
エルシィと初めて会った時以来感じていた違和感は消え、机、椅子、掲示物、あらゆるものに以前の現実感のある現実を感じることができた。
氷のように重たい体を動かして、グラウンドわきまで来た。グラウンドでは陸上部が練習を終え、タオルを首に巻き仲間たちと談笑しながら歩いている。
僕には最後に確認しておかなければならないことがあった。大勢の部員達の中から、高原歩美の顔を見つけた。僕は右手を上げて大きく左右に振ってみた。
彼女もそれに気づいて僕を見たが、その表情は完全に「クラスメイトという以外に何の接点もない、知り合いの男子」以外の何物でもなかった。
彼女は隣のチームメイトに何事か冷やかされ、ほんの少し顔を染めながらなにかしら言い返していた。僕はグラウンドに背を向けて歩き出した。そして2度と振り返らなかった。
帰り道、最後の力を振り絞ってスーパーマーケットで4Lのペットボトルのミネラルウォーターを買った。部屋に入り、キャップを開けた。そして何のためらいもなく、パソコンの上にかけた。
3台のパソコンに、ペットボトルがなくなるまで水をかけた。あらゆる隙間から水がはいり、パソコンの中のすべてのデータが消えていく様を想像していると、だんだん元気が出てきた。
これでいい。僕は確信していた。僕は、生まれて初めて正しいことをしている。水は机を伝い、床に流れやがてとどまった。僕はすべての水滴があるべき場所にとどまるまで、ずっとそれらを眺めつづけた。
665: ◆34e/yjQPw6
09/01/08 03:28:45 cPdwx/Vv
終わりです。初めの注意書きに
○エロ少
を忘れました。
世界観とかキャラとかぐちゃぐちゃだけど、こういう神のみの見方もあるよってことで。
666:名無しさん@ピンキー
09/01/08 07:33:41 vq2o39gL
なんか村上春樹みたいだなー
主人公の男は桂馬というかたみーっぽい
667:名無しさん@ピンキー
09/01/08 19:53:52 BQpyIs2m
反応に困るわー。
668:名無しさん@ピンキー
09/01/08 21:07:46 gPd76cwQ
>>665
とりあえず乙。
669:名無しさん@ピンキー
09/01/09 00:52:47 6XTc4YUr
普通なら首すげ替えもいいところなSSなんだろうけどね。
俺には有り得たかもしれない神のみぞ知るセカイに見えたよ。なぜかは分からないけどこれはこれで。
敢えてGJ。面白かった。
670:名無しさん@ピンキー
09/01/10 17:49:26 jYP3ewNN
・短編読み切り
・作者は若木先生ではない
・掲載紙はサンデーGX辺り?
・この作家は単行本まですら持っていけなかった
そんな世界の神知るではないかとふと思った。
671:名無しさん@ピンキー
09/01/14 00:59:36 KTarv6PI
水曜日だよー
672:名無しさん@ピンキー
09/01/14 20:41:00 LMZhnOip
お・ん・な・き・ょ・う・し・!
673:名無しさん@ピンキー
09/01/14 22:06:00 ojlsJS5w
最高に萌えるよね。なんかこう、キスの先を自然に想像しちゃいそうな。そんな萌えがあるよね。
674:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:06:30 kCMagxkz
俺は担任の先生を攻略して欲しかった…
675:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:12:02 DaolL54z
>>974
ふははっ、こやつめ、面白いことを言いおるわい
・・・俺もだ。だが、逆に考えるんだ。
女教師ネタは二回あると考えるんだ。
676:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:15:46 H0rNoW78
オー! オー! オー!
女教師本人の容姿性格よりも、その女教師がプロレスファンである
という事に、しかもジャンボ鶴○ファンだという今時渋いチョイスに萌えた。
オー! オー! オー!
677:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:36:39 sh1BT8RH
ああ、確かにこっちに全く興味を持ってない
クールビューティーな感じの先生話はちょっと見たかったぞ
678:名無しさん@ピンキー
09/01/15 05:18:54 vy05dEBa
駆け魂が暴走して夜のプロレス教育を桂馬に施すんですね!分かります!
679:名無しさん@ピンキー
09/01/16 17:03:38 Lr7O3kKe
猫の交尾を見て悶々とする先輩
680:名無しさん@ピンキー
09/01/16 22:54:04 sHa1xOGQ
>>679
猫になった先輩と家で寝ている先輩に分離して
猫とSEX
朝になったら目が覚めて、夢だったと思う。というネタ
>担任の教師
あの先生だけ、見逃してる理由が弱そうだった
もしかするとエルシィの手によりエロエロな洗脳をされているかも試練
エロ→イッて頭の中真っ白→今だ!カミサマの邪魔をしないように洗脳だ
みたいな
681:名無しさん@ピンキー
09/01/17 00:15:28 tYx3JJBv
担任攻略だと思って楽しみにしてたのに!畜生!
682:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:31:01 sH+U/ruB
保守
683:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:23:39 XYyhkq3f
三巻ゲットだぜー!
先輩異常に可愛いっすね。
先輩属性をもっと出してくれたらさらに良かったんだが・・・。
684:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:38:07 pgOfpG70
来た!先生の時代が来た!
685:名無しさん@ピンキー
09/01/22 19:49:45 7CYPH9o0
>>681
そもそもあの担任の二階堂先生なんだけども、
桂馬が言うところの「教師と生徒のカテゴリ」にとっくの昔に入ってるので
攻略はもう無理じゃないのかなあw どことなく見放されてるような観もあるけど
686:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:13:47 fdC6zjeU
>>685
我らが神は『無理』じゃなく『難しい』といっておられましたからね。
『不可能』ではないでしょう。
とはいえ、来週からの展開しだいでどうにかなる可能性は提示できると思います。
687:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:37:59 jk+qrT1A
記憶を失うというのを逆手にとれば、不治の病ネタとか転校退学とか極端なこともできるかな
688:名無しさん@ピンキー
09/01/23 19:13:27 XdKzhYOx
>>685
こう考えるんだ
いざ攻略する時の為に、今から種は撒いてあると。
689:名無しさん@ピンキー
09/01/23 19:47:25 eiAWcfkP
駆け魂を回収したら、いままでの記憶を忘れる設定でよかったよな。
もし、記憶がそのままだったら大変なことになるぞ。特にかのんとか、かのんとか、かのんとか……
690:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:07:50 uH4LbDXO
ヤンドルだからなぁ・・・。
691:名無しさん@ピンキー
09/01/24 02:13:23 FLMzE3OL
保守
692:名無しさん@ピンキー
09/01/25 02:55:08 3G2gxt+Y
あげ
693:名無しさん@ピンキー
09/01/27 21:59:05 e/eVd6Ak
保守
694:名無しさん@ピンキー
09/01/29 13:18:39 Jfz8F+Zs
担任は攻略のキーパーソンだったか。
しかし、今まで全然意識してなかったが、
“攻略”に入ると神様って相手いきなり名前呼び捨てになるのな。
695:名無しさん@ピンキー
09/01/30 14:00:50 Q1mbQGRr
実はこれ桂馬をどうやって攻略するかが主題なんじゃないか。
696:名無しさん@ピンキー
09/01/30 23:57:47 pa+DQwyD
今までは神様からのアプローチが主題だったが相手が教職という事で
「問題児の心を開かせる」という標的からのアプローチを受けてはいるな。
すでに百戦錬磨の神にーさまに比べるといかにも未熟で空回り気味ではあるが。
697:名無しさん@ピンキー
09/02/01 00:28:35 lvUJSzxO
そりゃまあ単なる教育実習生が
「このタイプの生徒を落とすにはこのパターンね」
とかやってたらいやだからなあ
698:名無しさん@ピンキー
09/02/02 13:33:18 RKrBqLlt
教育実習でやってはいけないパターンに嵌ってるよな…
たかだか2~3週間で生徒の問題解決なんていうのは出来ない。
実習期間に一人の生徒に入れ込むなんていうのは論外。
699:名無しさん@ピンキー
09/02/02 16:05:31 jrBDBZHn
そこら辺は、今後攻略に際してポイントになってくるかもなー。
700:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:40:01 iImyjMhS
うは、今週は担任の二階堂先生がエロい。何故に?
701:名無しさん@ピンキー
09/02/04 02:30:39 YCCDyHXx
エロくしないと、釣れないからだろ
702:名無しさん@ピンキー
09/02/05 08:10:59 /GctJq+F
二階堂先生攻略はあるのでしょうか
703:名無しさん@ピンキー
09/02/05 13:21:27 YXiHZGDV
目的への最短距離を通ってる感じだから、
ルートに入ってないように見受けられる。
しかしまあ、萌え漫画のヒロインキャラの
言う事に共感する日が来るとは。
そして何か父性が。
704:名無しさん@ピンキー
09/02/05 15:40:34 GxbkQcsu
ヒロイン攻略の流れの中、神様の発言や思考回路にちょっと違和感が生じることは度々あったけど
今回はなんだかよく分からんなー
705:名無しさん@ピンキー
09/02/05 16:18:28 cakz74UT
ヒロインを攻略するゲームにのめりこんでいる自分と
必死すぎるほどに生徒のために何かしてやろうとしている長瀬に何か感じるところがあるのか
先週は純だったのに、今週は長瀬って呼んでるのは何かあるのかね
706:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:11:55 YXiHZGDV
そりゃ、自分の独り言と、他人との会話の中での違いなだけだと思うが。
707:名無しさん@ピンキー
09/02/05 18:36:44 cakz74UT
エルシーと話す時に違うだけなんだけどね
708:名無しさん@ピンキー
09/02/05 20:42:14 YXiHZGDV
ああ、そういえば先週もエルシーに話す形で言ってたっけ?
まあ、相手が違うって事・・・なのか?
709:名無しさん@ピンキー
09/02/10 18:24:28 miXmT9yf
皆勝手過ぎるよ!
710:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:05:43 bidKbEx3
すっげー気持ちはわかる。
が、それじゃ駄目なんだよなぁ・・・。
711:名無しさん@ピンキー
09/02/11 05:11:42 bqVmVGqg
バレンタインまでにはこのスレに神は降臨するんだろうか…
712:名無しさん@ピンキー
09/02/13 18:13:46 2TGQsKqQ
かのんちゃんエロかわいい
713:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:52:57 Ym6mzQWc
保守代わりに短いの投下します
一応バレンタインネタ
エロなしですまん
714:スローステップ①
09/02/14 17:54:12 Ym6mzQWc
「あゆみー、おはよ。」
いつもの、朝の教室。
雑誌片手にちひろがやってきた。
「近くのたい焼き屋で、チョコ味のたい焼きが出てるらしいんだけどさー、部活の後一緒に行かない?」
おはよう、と言う間もなく、お店の紹介ページが目の前に広がった。
「人気スイーツ★バレンタインの特別メニュー!」という見出しが、ページのトップを飾っている。
ああ、そうか。
今日、バレンタインなんだ。
ここのところ、ずっと部活ばっかりだったしな。好きな人とかチョコあげたい人とか、いないんだよね。
そう、いないはず…何だけど。モヤモヤした気分になるのはなぜなんだろ。
何も予定ないし付き合うよ、と返して、部活の後校門前で待ち合わせを取り付けた。
よく考えたら部活の後にちひろと買い食いするって、初めてかもしれない。
別に仲が悪かったわけじゃないけれど、ちょっと前までちひろは帰宅部で、毎日部活してる私とは時間が合わなかったのだ。
今はちひろもバンドの練習やってて、同じくらいの時間に帰ることも多い。
「そういえば、ちひろは誰かにあげたりしないの?」
「んー、チェックしてるカッコイイ人はいっぱいいるんだけどなぁ…前みたいに告白するぞーって感じじゃないのよ。そういう歩美はどうなのさ。」
イケメンには目がないちひろが、バレンタインみたいな恋愛イベントをスルーするなんて珍しい。私も、好きな人なんていないんだけどさ。
バレンタインってことで、なんだか浮き足立ってる人が多い。そんななかでも、普段通りのテンポを保っている奴が一人。
そういえば、そんな奴にオプションで付いてるマスコットが見当たらない。
「あれ、もしかして今日エリー休み?」
「あー、そうそう!!昨日アニキにチョコ作ってあげるんだって張り切ってたんだけどさ、自分で味見し過ぎて倒れたのよ。ほんっと間が抜けてるよ。」
エリーらしい。お兄ちゃんって存在は大きいんだろうな、私には分かんないけど。
始業のチャイムが鳴り始めた。みんな、席に戻って授業用の顔になる。(約1名を除く。)
そんないつもの日常。
だけど、今日はバレンタイン。
715:スローステップ②
09/02/14 17:55:08 Ym6mzQWc
何事もなく日常は過ぎて行って、私の本領発揮の放課後がやって来た。
しっかり運動して、お腹すかせておこうっと。
いつもは部活の前におやつ食べてたんだけど…今日はやめておこうかな。
家から持ってきたカ○リーメイト(チョコレート味)を鞄の中にしまったまま、運動場に向かう。
靴を履き替えようとしたとき、奇妙な格好の人影が目に付いた。人目を気にせず寝そべっている寝癖の男。かすかに、ぎゅるるる、なんてお腹の音らしきものも聞こえる。
…前も、同じような光景を見た気がする。あれ、これってデジャヴ?
「何、またご飯たべてないの?」
いつもはエリーが無理矢理昼食に誘ってるからな。
大方、今日は食べるのも忘れてゲームに没頭していたんだろう。
「ほら、これあげるよ。今日はどうせ食べないから。」
鞄の中のカ○リーメイトを取り出して差し出す。
「…いいよ、家帰れば食べるものあるし。」
「こんなところで倒れられたら、気になって部活にも行けないってば。」
あ、いい方法を思いついた。
「…じゃあさ、コレ、バレンタインのチョコってことでいいから受け取ってよ。ほらっ、丁度チョコレート味だしっ!」
「…見返り期待したって何もないぞ。」
そういいながらカ○リーメイト受け取る桂木。
な、何赤くなってんのよ。私まで気にしちゃうじゃない。
「あ、ええと、エリーに早く元気になってって言っといてね。じゃぁね!」
後ろを振り返らず、そのまま運動場に走り出した。
アイツは今、どんな顔してるんだろう。
コレって、抜け駆けしちゃったのかな。ちひろも、エリーも、さっきのことは知らないはずだし。
…後で、エリーにもチョコ味のたい焼き、買っておこう。
運動場が見えてきたら、ちょっとずつ加速していく。
冷たい風が頬に当たって気持ちいい。
朝感じたモヤモヤした気分はすっかり無くなってしまっていた。
716:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:57:37 Ym6mzQWc
以上でおわり。
今度こそエロを書きます…
717:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:24:24 9viLfbcJ
スローステップといえば全7巻だな
というわけであと6人分ヨロ
まずちひろ希望