【神のみぞ】若木民喜作品総合【アルバ】at EROPARO【神のみぞ】若木民喜作品総合【アルバ】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト450:ザイン 08/10/20 01:10:00 CXJMEf7w では投下させてもらいます。慣れてないので多少寛大な心でお願いします。 >>448>>449 栞でもエルシィでもなく歩美で申し訳ないっす。 451:ザイン 08/10/20 01:10:51 CXJMEf7w ~ Remember LOVE ~ 「はぁ……」 ベッドの上で寝転び、天井を見上げる少女 -高原歩美- は、もはや何度目かわから ぬ回数のため息の後、机の上に視線を移す。 「……なーんか最近……なんていうか、イマイチすっきりしないんだよねぇ……大会では 勝てたし、タイムも伸びてるし、別に不満なんか無いはずなんだけどなぁ……」 はぁ、とさらに一つため息を付くと、歩美は机の上に視線を移す。 - 机の上 - の鞄……その横に置かれたピンク色の袋。 「……どうしてかな……胸……なんか苦しい……」 ごろん、と落ちる勢いでベッドから降りると、歩美は机に歩み寄り、袋に手をかける。 しゅるりと紐を解き、袋の中を覗きこむと、中にはまださほど使い込んでいない陸上用 のスパイクシューズ。 「……やっぱり……なんでこれが私の手元にあったのかも関係してるのかなぁ……」 見覚えのない、シューズ。 大会の前日。なぜか夜の学校のグラウンドでたたずんでいた歩美が持っていたシューズ。 誰のものかもわからないそれを歩美はなぜか手放す気になれず、そのまま持ち帰り、そ して普通で考えればありえないことに、慣らし込みもしないまま着用して大会に挑んだ。 結果は見事に優勝。それ以降、片時も離さず持ち歩いている。 どうしても、どうしても手放すことができずに。 普通の「新しい物を使用した時の高揚感」とは明らかに異なる何かがこのシューズから は感じ取れる。 歩美がそう思い始めたのは、大会で優勝したその日の夜のことだった…… - * - * - * - 「ん~~~~~っ! 私優勝しちゃったよぉ~~~~~~っ! 信じられな~~~いっ!」 パジャマ姿でベッドに寝転んだ歩美が、両手でスパイクシューズを高々と掲げ、未だ冷 めやらぬ興奮に酔いしれている。 「以外と君のおかげだったりするのかなぁ、もしかして君って幸運の靴とかだったりする? ってー! あははっ! そーんなわけないかぁ! あーははははーーっ!」 答えるはずのないシューズ相手にそんな馬鹿な問答をしながら、それでも大会前日の夜 に突然現れた謎のシューズ。もしかたら、などという考えも浮かんでしまう。 「でーも、ホント、誰がくれたのかなぁ、これ。お礼しないといけないよねぇ。普通履き 慣らしもしないシューズで大会なんて自殺行為もいいとこなのに、まさか優勝だなんて……」 ごろんと横向きになると、歩美は一瞬ためらった後、シューズを枕の横に置いた。 一瞬のためらいは、履物を枕元に置くことに対する抵抗だったが、別段土のグラウンド で使用したわけではないし、それに何より(多分)幸運のシューズだ、身近に置いてバチ は当たらないだろう。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch