【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目at EROPARO
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目 - 暇つぶし2ch801: ◆JI6GRfrLos
09/02/27 21:19:40 Ur559k1M
>>799-800
「…という馴れ初めで、俺の両親は結婚して俺が出来たんだ」
「すてきだね」
俺はちーちゃんに性教育をせがまれ、以前のように両親の馴れ初めでお茶を濁した。
愛の話なんて、俺にはこれ位しか思い当たらないからな…
自分が欠けている部分。あの時、無くしてしまったものはこういう部分なのかも知れない。
「…大丈夫?」
ちーちゃんに心配されちゃダメだな…不安を振り払い、応える。
「大丈夫だよ」
「…お兄ちゃん。まだ、わからないことがある」
「なんだい?」
「散鶴はどうやって産まれたの?」
「えーっと、お母さんのお腹から…」
「なんでお母さんのお腹にいたの?」
「えーっと…」
これは困った…コウノトリとかキャベツとかカボチャだとしか思い浮かばない。
「お兄ちゃんもよく、わからないんだ」
「そうなんだー」
結局、俺は逃げる事に…
「…お姉ちゃんに教えてもらお?」
「なんです?真九郎さん」
いいタイミングで夕乃さんが現れた。
「えっと…どうやってちーちゃんが産まれたのか、知りたいんだって」
「うん」
この調子ではどうしようもないだろう。夕乃さんなら巧く…
「言葉ではわかりにくい事ですから…真九郎さんと私で実践するしかありませんね」
「……は?」
「愛し合う2人が、肌を重ね、愛の結晶を育む。それはとても尊い事です…」
夕乃さんは顔を赤らめ、ややもじもじしながら、言葉を続けた。
「殿方の愛は、それ全て家族に向けられるべきものです…子を産み、育てる女が誰なのか、はっきりすべきですよね?」
「え?あ。いや、まぁ、そうだろうけど…」
「真九郎さん」
「はい?」
「やさしく、して下さいね?」
――――
まで考えて、ちーちゃんに見られながら初めてのぎこちないぎしあんをする夕乃さんと真九郎を書こうとした。
けど無理だった。
あと、夕乃さんのおっぱい型プリンの話を書こうとして挫折した。
羊羹にするべきだったな…


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