【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目at EROPARO
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目 - 暇つぶし2ch712:名無しさん@ピンキー
09/02/01 00:49:47 iFelhpS8
「真九郞くん、責任とってよね」
その瞬間、夕乃の顔が強張る。
「真九郞さん、責任ってどういうことですか」
「えっ、こ、これは何でもないです。夕乃さんには関係ないですよ」
この時点で真九郞は、絶奈の意図に気づかず、
ただこの場をどう納めればと焦り、墓穴を掘ったことに気づかない。
これでは真九郞と絶奈の深い問題だから(実際にそうだが)、お前は関わるなと言っているようなもの。

さらに絶奈の言葉が続く。表情は笑みを浮かべているが声色は弱々しく。
「何でもないって酷い。初めてだったのに(戦闘で引き分けたことが)」
夕乃の顔が歪む。ある種、虫の息。
「し、しし真九郞さん、ここれは」
ここで真九郞も絶奈の意図に気づく。が時すでに遅し。
絶奈は夕乃たちを無視して、追撃をかける。
「あんなに激しかったじゃない、我を失うほど(そのくらい激しく戦った)」
絶奈の最終攻撃。
「出来ちゃったんだから(アザが)」
「!!」
「わわっわわたし、お、お邪魔みたいですね、ここれれで失礼します。はは」
夕乃は、ショックで言うことをきかない手と足を何とか動かし立ち去ろうとする。
一刻も早く離れたかった。現実を見たくなかった。

真九郞は夕乃が立ち去るのを見送る。正直、説教でもされるのかと思ったが、今はそれどころではない。
「どうしてこんなことをしたんですか」
目の前の絶奈に問いたださないといけない。
すると、絶奈はこう言うのだ。
「こうやって、君の日常を壊してあげる。あたしの傍しか居場所がなくなるまで。」


それから10年後・・・
「いま思い出すと、とんでもない誘い方だよな、あれ」
「もう、あなったたら。キリングフロアで戦った時に好きになっちゃって
 どうすれば、あなたと一緒にいれるかなって考えた結果なのに」
「悪い、悪い。愛してるよ絶奈」
「バカ。でも、わたしも愛してる真九郞」
2人は結婚していた。

kurenai-BAD END あの場で夕乃を追いかけていれば、、、


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