08/05/24 13:30:15 Y5zujEtA
>>168
出来たら投下してください。
自分に言えるのはこれだけです。
170:名無しさん@ピンキー
08/05/24 14:07:52 hTPeOKj5
何故ナルトww
>>168
切彦ちゃん大好きだからマジ期待してる!!!
171:名無しさん@ピンキー
08/05/24 17:10:02 L44Ek4wi
「真九朗、皆が真九朗のことをヘタレとか情けないとか言うけど、私は信じてるからな」
「紫・・・・」
「なーんて私が言うと思ったか!?
. 甘ったれるな!! 他人に夢を見るな!! 自分以外はみんな敵だ!! 以上!!!」
「・・・・」
172:名無しさん@ピンキー
08/05/24 17:28:34 GMaseaSs
醜悪祭(下)の続きというか結末は
ファンブック書き下ろし小説に収録されているということを知らない人らは多いんじゃなかろうか
下巻にまとめてくれよと思ったのは俺だけじゃないはずだ
というか何故下巻にキャラ対談入れたのかわかんね
173:名無しさん@ピンキー
08/05/24 17:39:54 LKGbUdoA
そもそもファンブックの存在自体知らなかった
174:名無しさん@ピンキー
08/05/24 18:03:03 hTPeOKj5
amazonのレビュー見ると絶望的なんだがw
175:名無しさん@ピンキー
08/05/24 20:03:09 R2p7Ajb5
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
■[ライトノベル][感想]非難囂々の前評判そのままだった「紅 公式ファンブック」感想
簡潔に結果だけ言うと「これはひどい
176:名無しさん@ピンキー
08/05/24 21:30:51 WXjuGUq6
ファンブック読んだ
醜悪債の「下」は冗談かと思ってたんだが、少なくとも出版社は本気だったんだな
177:名無しさん@ピンキー
08/05/24 21:36:38 iCOo1RfF
いつもと変わらない平和な日常。いつもと変わらない揉め事処理の日々。そんな毎日を過ごす真九朗に不満はなかった。
学校が終われば近くの小学校に紫を迎えにいき一緒に帰る
。パン屋で紫の報告を聞いたり、たこ焼きん食べながら「真九郎、 今日こそ大人向けを食べるぞ!」とか聞いたり、騎馬さんの運転するリムジンの中で着替えを手伝ったりとか紫と過ごす日々は真九朗の中で生活リズムの一つになっていた。
そんな日々が変わる日がくる・・・・
ある日の学校でいつものように幼なじみで情報屋の銀子に菓子パンを渡して
銀子「あんた紫ちゃんとベタベタしすぎじゃない??」真九郎「嫉妬か銀子??(笑)」
銀子「だまれロリコン」
真九郎「・・・・・」
とかなんとかいつものやりとりをして昼休みを過ごして午後の授業終えて放課後紫を迎えに行こうとしたら正門付近がやたらに騒がしい。
5、6人くらい男子のグループがたむろしててそんな状況を下校中の生徒たちが見てる感じのようだ。
真九郎「なんかあったのか??」と思いつつその場を覗いてみた。どうやら女の子がナンパされてるようで男共はしつこく迫っていた。
178:名無しさん@ピンキー
08/05/24 22:41:57 f1Ca+/rA
>>171
カバーめくんの毎回楽しみにしてたな‥
179:名無しさん@ピンキー
08/05/24 22:43:52 X5z1C4g/
>>167
たぶんオークスの「紅の蜜夜」だと思う。
タイトルに紅って入ってるし
180:名無しさん@ピンキー
08/05/24 22:48:17 f1Ca+/rA
>>171
嫌な事件だったね
まだ完結してないんだって?
181:名無しさん@ピンキー
08/05/25 00:49:12 QPxOiq2G
>>165
戦鬼化してない法泉や特殊能力無しの紅香より強いって事だからな
環は突然変異の化け物か何かかw
182:名無しさん@ピンキー
08/05/25 04:21:18 tQI3uRZ0
環は原作では活躍しそうに無いのに随分な厨設定なんだな
一応だけど柔沢一族の特殊能力持ちも確定になんのかな
183:名無しさん@ピンキー
08/05/25 09:41:47 KcimKuH0
どう考えても本スレで話すべきネタだろ…
184:名無しさん@ピンキー
08/05/25 11:26:21 wxX0JO1y
ウェブ
甘ったれるな!! 他人に夢を見るな!! 自分以外はみんな敵だ!! 以上の検索結果 3 件中 1 - 3 件目 (0.31 秒)
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】
何故、彼女が自分を憂鬱にさせるのか分からない、深く考えてない。しかし確実に自分は憂鬱になっている。 雪姫と今度こそ付き合うことに .... 例え、そこにそれ以上の意味が込められていても。 「それと、もう一つ」 雨が雪姫と、そしてジュウを見る。 ...
mobile.seisyun.net/cgi/read.cgi/sakura03bbspink/sakura03bbspink_eroparo_1150541908 - 563k - キャッシュ - 関連ページ
ネタが分からなくてググったら前スレがトップに…しかもどうみても関係ねぇえええええええ
185:名無しさん@ピンキー
08/05/25 16:18:35 j+Z8kH21
妖幻の血かな?
カバー裏にそんなのがあった気がする
186:名無しさん@ピンキー
08/05/26 00:47:35 LvM5DZHi
>>179
ググってみたらドンピシャだったっぽい。
よりにもよって、NARUTOの人のがひっかかったw
URLリンク(johnny-do.com)
187:名無しさん@ピンキー
08/05/26 01:22:17 GHikw+uJ
>>179
ありがとう。早速地元の本屋に買いに…田舎町に売っているとは思えないorz
188:名無しさん@ピンキー
08/05/26 14:31:42 +bGWb/uZ
ファンブック読んでみんなの文句の意味が分かったが、
とりあえず病気のジュウを心配する母デレ全開の紅香と、
「電波的な彼女」の新刊フラグが立っていたので、
俺としては大満足だ。
あと遅筆の片山氏に無茶させすぎな集英社にイラッときたね。
少し有名になるとコレだから嫌だ。
189:名無しさん@ピンキー
08/05/27 01:16:29 92gEX92c
今までSDでもこんなことは無かったんだがなぁ
190:名無しさん@ピンキー
08/05/27 01:58:43 3XWqy2Ss
遅筆というとイメージ悪いからあれだな
ただ仕事と両立して書いてらっしゃるから色々と大変なのに
それでも鞭打つ集英社にはちょっと物申したい気分はあるけど
漫画化にアニメ化とさらに作業が増えて、片山氏が過労死すんじゃないかと心配だ
あとがきとか見ると特にそう思う
191:名無しさん@ピンキー
08/05/27 05:17:31 vCM0fLlS
>>188
電波新刊は正直微妙だな
・柔沢にも特殊能力が有るのは確定
・雨・光・雪姫・円の裏十三家も確定
今までとは別作品に成りそうな悪寒がする
192:名無しさん@ピンキー
08/05/27 07:10:57 cUis78N6
紅みたいに異能力バトル物になるのは嫌だな
今でも一部は微妙に超人入ってるから新刊出るとかなりヤバイ
193:名無しさん@ピンキー
08/05/27 08:18:56 na8O+tdT
ドラゴンボールとか幽白とか、集英社は金の成る木と見ると作者を無視して営業するイメージが。
ってここ本スレじゃねえじゃんww
194:名無しさん@ピンキー
08/05/27 12:56:42 S3DnCRx+
>>193
まあ誰もいなくなって廃れるよりはマシだろ?
そのうち職人さんが投稿してくれるから、それまで凡人は雑談でもしてようぜ。
195:名無しさん@ピンキー
08/05/27 23:26:02 3XWqy2Ss
ファンブック買って読んだんだけど
柔沢が異能持ちって記述はどのあたりにあった?
なんでだろう
ジュウ様には特殊能力とかに頼らず、電波世界の厳しさに打ちのめされてほしいと思ってしまう
196:名無しさん@ピンキー
08/05/28 02:03:22 OvsceZco
紅香になんかあるのが確定しただけじゃないのか
197:名無しさん@ピンキー
08/05/28 06:13:28 tAOwt+Yx
>>195
紅香に特殊能力が有るのが99%確定しただけだ。
その手の能力は遺伝する設定だから、ジュウにも素養は有るってだけ。
雨が身体能力高かったり、気配遮断できるのも《堕花》の特殊能力の可能性が高いしな。
198:箒星
08/05/28 07:08:28 XapHe99L
>>39
いま「光さんのバレンタイン」の続き的なストーリーで、
ジュウと円の話書いてるんだけど、投稿してもいいですか?
なんかもうすでにこの続きのストーリ考えてあるんなら、
投稿すんの止めとくんで。
199:名無しさん@ピンキー
08/05/28 21:58:48 xaEZJUPn
別に作者本人のフリをしなければ良いんじゃね
200:名無しさん@ピンキー
08/05/28 23:10:37 AFJMosCI
出来ればそういうのは、書く前に許可を求めた方が……。
201:名無しさん@ピンキー
08/05/28 23:37:59 AH+NdPUA
二次創作の二次創作だから三次創作になるのかな…メタメタってとこ?
二次創作自体、オリジナルに許可取ってる訳じゃないんだし。題名末尾に(偽)とかつければいいような気がする。
202:名無しさん@ピンキー
08/05/29 01:05:47 ejfsA0IG
三次創作が悪い訳ではないけど、ちゃんと二次作者に許可は取ってからでないと色々アレ。
203:名無しさん@ピンキー
08/05/29 02:34:45 SidxfI4g
>>198
えっと…>>39本人です。コテもトリップもありませんが。
今のところ続編の予定はないので、どうぞ、ご遠慮なく。
個人的には、二次創作に何の権利を主張するつもりもありませぬ。
むしろ、何かしら嬉しいような面映ゆいような。
自分も三次創作の前科持ち(しかも投下後の事後通告)ですので、
なおさら何を言えた立場でもありませんし。あの時は元の作者の方が
寛大にも喜んでくれましたが、思い返すと汗顔の至りです。
いち読み手として楽しみにしております。では、よろしく。
204:名無しさん@ピンキー
08/05/29 07:38:57 aw6oAk/p
>>202
そんなの気にしてる二次作家は居ないのに三次は気にしろは傲慢じゃね
205:名無しさん@ピンキー
08/05/29 07:58:00 UUnNQrou
投下楽しみ
206:箒星
08/05/29 12:42:54 s123C42i
>>203
返事ありがとうございます。
それじゃあ出来次第投稿することにします。
うまくいえば来週ぐらいにはうp出来るかな?
まあのんびり待っていてください。
207:名無しさん@ピンキー
08/05/29 21:01:32 8qVjmD/T
>>204
たしかに全くその通りだな
208:名無しさん@ピンキー
08/05/29 23:26:11 ejfsA0IG
>>204
気にしろってより、問題が起こって投稿できなくならないようにって事でね。
俺だって>>198の書いた物は読みたいから言ったんであって。
てかもう元作者の人が許可出してるんだから、これ以上外野があーでもないこーでもないと
言うのは場外乱闘にしか発展しないような気がする。
209:名無しさん@ピンキー
08/06/01 23:02:54 5Qvm3/bh
投下マダー?
210:名無しさん@ピンキー
08/06/02 10:16:29 mq1jeRAX
保守っとけ保守っとけ
211:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:08:25 oi8QEnfz
投下するする詐欺か?
212:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:43:52 PpH1t2l3
だな
213:名無しさん@ピンキー
08/06/09 22:04:12 PRJtlqQt
やっとコミック読めた!!最後に載ってる話を読んでますます銀子好きになった!!
214:名無しさん@ピンキー
08/06/10 10:10:37 xFGmbriv
あげ
215:名無しさん@ピンキー
08/06/10 10:26:04 GZHbujGy
>>214
なんだお前は
216:名無しさん@ピンキー
08/06/10 11:39:50 JIkDZaTm
絶奈たんかわいいよ絶奈たん保守
217:名無しさん@ピンキー
08/06/10 21:32:12 dpbbZy5F
本スレで絶奈さんドM説流れすぎワロタw
218:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:56:50 DdYKLUes
本スレ最近変態増えすぎだろw
219:名無しさん@ピンキー
08/06/11 04:33:18 bkffEsGz
醜悪祭でみんな変態ににされてしまったんだ
220:名無しさん@ピンキー
08/06/11 06:22:56 /FQe8oKJ
要塞謳っておいてパンチで鼻血出した時点で絶奈は終了。
221:名無しさん@ピンキー
08/06/12 09:10:39 WWXWocTX
だがそれがいい
222:箒星
08/06/12 20:57:03 hfOJa00N
投下がかなり遅れてスマン
まだ途中だがとりあえず投下する。
エロ無しだから、興味無い人はスルーで
223:箒星
08/06/12 20:57:46 hfOJa00N
某月、某日、某所の道場。
そこで二人の人間が空手着に身を包み組み手をしていた。
一人は中世的な顔立ちと短く刈られた髪が特徴的な長身の少女、円堂円。
もう一人は金髪に鋭い目つきと、普通なら道場から叩き出されてもおかしくない風貌をした少年、柔沢ジュウ。
最近ひょんな事から出会った二人の関係は友人。
それ以上でも以下でもない、微妙な関係。
そんな二人が真剣な顔つきで組み手をしているのには、もちろん訳がある。
224:箒星
08/06/12 20:58:56 hfOJa00N
ジュウを主だと信じてやまない電波系の少女、堕花雨と出会い、ジュウの今までの自堕落な生活は変化しつつあった。
偶然か必然か、ジュウは次々と凶悪事件に巻き込まれる用になったのだ。
しかも、そのたびに堕花前や、その友人である斬島雪姫、円堂円に助けてもらうという体たらく。
自称不良を名乗っているジュウは決して弱いわけではないのだが、
今までの事件では役に立ったことはほとんどなかったとジュウは思っている。
つまり圧倒的に力不足を感じていたのだ。
そこでジュウは空手をしている円に、自分も空手を習いたいと頼み込んだのだ。
せめて自分の身ぐらいは自分で守れるように。
くだらない自分が、いつか一人きりっになった時でも生きていけるように。
男嫌いとして有名な円はずっとその頼みを断り続けていたのだが、
とある事件をきっかけに結局折れて、その申し入れを受けたのだ。
225:箒星
08/06/12 20:59:36 hfOJa00N
そして数週間後、円に連れて来られたのは古いが、どこか趣のある道場だった。
聞いた所によると、ここは円が小さい頃から通っている道場で、光もここの門下生だという。
ジュウは髪を黒く染め直さなかったのは、まずかったかなと思っていたのだが、
そんなジュウの心配を予想していたのか円は、
「ウチの師範は大らかな人だから大丈夫よ」
と言った。空手の師範としてそれはどうなのかとジュウは思うのだが、
髪をわざわざ染め直さなくてすんだジュウは深く考えずにそれで納得した。
そして、とりあえずここの道場の師範と会うことになった。
師範のいる部屋に連れて行かれるまでに、ジュウの姿を見てあからさまに眉を顰める者もいた。
それはジュウがそこらへんにいる粗暴の悪い不良にしか見えなかったからか。
それとも、円堂円が男を連れてきたことに驚いているのか。
それはきっと両方なのだろうとジュウは思った。
226:箒星
08/06/12 21:01:08 hfOJa00N
「君が柔沢君だねー!円ちゃんから話は聞いてるから、どうぞよろしく!!」
「えっと…よろしくお願いします」
ジュウは環と名乗ったこの道場の師範を見て驚いたことがいくつかあった。
ここの道場の師範がまだ若い女性だったと言うこと。
師範の割にはノリが軽い……というよりなぜか一升瓶を抱えているということ。
あと一番驚いたのが、この師範が
「それにしても君なかなか良い体してるね。どう、後でお姉さんと一緒に良いことして遊ばない?」
「……」
円から聞いていた話より、はるかに非常識だったと言うことだ。
男のジュウでさえ言うことをためらうような卑猥な言葉を普通に吐いてくる。
「その年頃じゃ色々とたまるでしょ?今度いい洋物のビデオ持ってきてあげるね」
「いや…別にいいです……」
「別に気にすることないよぉ、私と柔沢君の仲じゃない」
「まだ知り合ったばっかなんですけど…」
227:箒星
08/06/12 21:01:54 hfOJa00N
だんだんこの師範と話すのが億劫になってきたジュウは、自分の隣で正座している円に視線を向けてみた。
円は顔色一つ変えず、いつも通りの顔つきで座っていた。
彼女がこういう態度をしているということは、おそらくいつもこのような感じなのだろう。
ただジュウには、円の男嫌いはこの師範が少なからず起因しているように思えてならなかった。
「ところで二人はどういう関係なのかなぁ?もしかして恋び…
「柔沢君そろそろ練習に入りましょうか」
環の言葉に覆い被せる様な形で鋭く発言した円は、ジュウの手首を掴むと部屋から出て行った。
気のせいか、円の足の進みがいつもより早い気がする。
-何をそんなにあわててるんだ?
そして環が後ろから何かを叫んでいたが、あいにくジュウには聞こえなかった。
228:箒星
08/06/12 21:02:39 hfOJa00N
その後、渡された空手着に着替え、基本の型を教えら得たジュウはすぐに実戦に近い訓練に移った。
それは、円が繰り出してくる攻撃をすべて防ぐか避けるかというもの。
一見単純そうに見える訓練だが、神速と言っても過言では無い円の足技を防ぐのは容易なことではない。
詳しい説明を省きすぐ稽古に移るのは、実践に勝る訓練は無いということなのだろう。
ジュウとしても、言葉で説明されるより、こういった訓練の中で学んだほうがありがたい。
そして場面は冒頭に戻る、
「動きが大ぶりすぎ、もっと最小限の動きで攻撃をいなすの」
「…ッ!!」
円の蹴りを紙一重でいなし続けるジュウ。
円は一切手加減をしない。
ジュウに少しでも隙があればそこを突いてくる。
そんな非常とも思える行いが、逆にジュウにとっては清々しかった。
手加減が無いというのはある意味、自分の力を認めてくれているという裏返しのように感じたからかもしれない。
そもそも、あの苛烈な母である柔沢紅香と小さい頃から向き合ってきたジュウにはこれ位がちょうど良いのだ。
しかし、そんなことを考えていたジュウの一瞬の隙を突いて、円はジュウとの間合いを詰めていた。
229:箒星
08/06/12 21:03:25 hfOJa00N
「遅い」
「グッ…!!」
円の神速の蹴りがジュウの鳩尾に深く突き刺さる。
頑丈さが取り柄のジュウもさすがに耐えきれず膝を付く。
そんな状態なジュウにも円は優しさを見せず、冷徹な声で採点する。
「気を抜いちゃダメ。少しでも隙があったら強い奴は絶対にそこを狙ってくるから。
あと少し視野が狭いわね。もう少し広く視野をとらえれば、うまく立ち回ることもできるはずよ」
「あ、ああ…わかった。くそっ、情けねぇ」
自身の不甲斐無さに舌を打つジュウだが、意外にもこれには円がフォローを入れた。
「気にすることないわ。初めてでこれだけできれば大したものよ。それに……少し飛ばしすぎたわ」
お茶入れてくるわ、と言い残し円は部屋を出て行った。
ジュウは少しでも体力を回復させるため、道場の真ん中で大の字に寝転がると、ふと思った。
彼女は練習を飛ばしすぎたと言っていた。
冷静な彼女にしては珍しいことだとジュウは思った。
何かうれしい事でもあったのだろうか?
ジュウは少し考えてみたが分からなかった。
230:箒星
08/06/12 21:05:03 hfOJa00N
「それにしても本当に大したものね。体の頑丈さもそうだけど、飲み込みも驚くほど速い。あなた本当に一般人?」
「人を何かの化け物みたいに言うなよ」
「誉めてるのよ」
円の入れてきた粗茶を飲みながらしばしの休息を取る二人。
円との世間話は思いのほかよく進む。
雨のようにこちらの質問に答える訳でもなく、雪姫のように一方的に話を進める訳でもない。
昔ながらの友人と話しているように、ただ話しやすいのだ。
少し前までの自堕落な生活からはあり得なかった状況。
確実に変わりつつある自分と周りの環境。
けど決して悪いことではないとジュウは思う。
軟弱な自分は彼女たちと出会って、さらに軟弱になっていると思っていた。
しかし、今の自分は少しでも強くなろうと努力している。
結局のところ、自分はどのうように変化しているのだろう?
231:箒星
08/06/12 21:06:23 hfOJa00N
ジュウがそんな事を考えていると、環が道場に入ってきた。
「円ちゃーん、お客さんだよー」
「お客?誰ですか?」
「うーん…たぶん柔沢君も知っている子だとは思うよ」
クックックッと笑い声を洩らしながらしゃべる環。
そして、ジュウはそんな環の笑い声を聞いて、嫌な予感がした。
そして嫌な予感というものは、得てして当たるものが世の常だ。
環と変わるように入ってきたのはたしかににジュウも知っている人物だった。
「ヤッホー円!借りてたマンガ返しに来たよ……」
元気よく入ってきた雪姫は二人の姿を見て硬直。
ジュウと円も思いがけない闖入者に硬直。
とりあえずひと波乱ありそうだとジュウは思った。
232:箒星
08/06/12 21:10:47 hfOJa00N
とりあえず今回はここまで。
投稿すんの初めてだから、改行とかのアドバイスあったら言ってくれ。
ちなみに最初にタイトル入れるの忘れたから、これ↓な
「円さんの空手教室」
233:名無しさん@ピンキー
08/06/12 21:40:55 ylmYRN9E
雪姫のやきもちに期待
234:名無しさん@ピンキー
08/06/13 00:26:16 vx7qkTxk
ここから二人(+α)で、ジュウ様との妖しい乱取りが始まるんですね分かります
235:名無しさん@ピンキー
08/06/13 00:49:56 xKqKmlLk
3人ともS気質だからなー。
円なんか急所つかむしでこわやこわや。
236:名無しさん@ピンキー
08/06/14 00:13:02 K2rZi57f
GJ!!
続きが楽しみッス
237:名無しさん@ピンキー
08/06/14 07:03:51 2DhK7veu
おつかれです。
つづきが気になるものでした。
次が楽しみです。
238:名無しさん@ピンキー
08/06/14 23:30:41 a0aURn2L
保守しようとしたら投下が来ておる。拝んでおこう。
(‐人‐)アリガタヤアリガタヤ
239:名無しさん@ピンキー
08/06/15 11:33:12 gci0YxnA
それはある日の朝、ジュウはたまたま雨たち三人と会い連れだって登校することにした。
「柔沢君、その餡パンが朝御飯?」
「んあ? ああ、炊飯器のスイッチを入れ忘れててな、さっき買ったやつだ」
雪姫の視線はパンを捉えて離さない。そう、それはまるで片思いの相手を街中で見かけたときのように――
「おいしそうだね」
「齧りかけでいいのなら一口やるぞ」
「うーん、気持ちは嬉しいけどいいや。ダイエットしてるもん」
「ダイエットって、そんなもん気にしなくてもいいんじゃないのか?」
「ジュウ様の馬鹿!!」
「久しぶりに雨にぶたれた!?」
ジュウが雪姫に対して思ったままの事を漏らすと同時に、それまで黙ってついてきた雨が
全力でビンタを叩きつけた!!
「女の子は、誰だって闘ってるんですよ!!」
「そ、そうなのか?」
「そうなんです!!」
「そうなのか・・・・。円堂さんも戦ってるのか?」
「柔沢君、あなたは少し心配りが出来るようになりなさい」
三人の視線が非常に怖かった。
『お腹ぽっこりしてるから、見られたら恥ずかしいよぅ・・・・』
『恥ずかしがらなくてもいい。お前はお前だ、可愛いぞ』
『あん♥』
「光ちゃん、そろそろ学校行かないと遅刻しますよ」
240:名無しさん@ピンキー
08/06/15 12:09:36 8ehBRZGL
ま た 光 か
俺の中の光はこう言うキャラで定着しちまったw
241:名無しさん@ピンキー
08/06/15 17:42:22 gci0YxnA
いくつも書いてきて今更なんだけど、
正直、今田先生や真剣なファンの人から怒られるんじゃないかと心配なんだ
そこんとこはどうなんだろう
242:名無しさん@ピンキー
08/06/15 20:43:36 2QVi7B0J
誰?>今田
243:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:05:17 HwC3yXrp
ダイエットやら何やらの話だけで雨がジュウに手を上げることはないと思うけどなw
光については俺も頭の中でこういうキャラになっちまったw
244:名無しさん@ピンキー
08/06/16 06:48:13 WZ2SLAen
>242-243
いますぐ『Astral』と『ラブ★ゆう』を読むんだ!!
『イリスの虹』の二巻の頭の部分も良いぞ!!
245:名無しさん@ピンキー
08/06/16 10:03:39 VR5wUfLR
>>244
読んでたけど、それ聞いて「あぁ」ってなったw>ラブ★(ry
同じSDだってのになんだこの雰囲気の違い
246:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:05:12 olSLVcVD
ぶっちゃけ『柚たんの休日』が最強
247:名無しさん@ピンキー
08/06/17 21:25:13 EhMc1ipB
>>239
ワロタw
248:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:38:31 JAhKOpv6
たった今重大なことに気付いた
コミックスピンナップに夕乃さんだけいねえ
249:名無しさん@ピンキー
08/06/19 18:20:46 SygTPQJc
保管庫あげとく。
URLリンク(www35.atwiki.jp)
250:箒星
08/06/22 22:42:52 xaI57sXb
【円さんの空手教室】の続きができたから投下する。
例の如くエロ無しだから、興味無い人はスルーでよろw
251:箒星
08/06/22 22:44:56 xaI57sXb
【円さんの空手教室】後編
突然道場に入ってきた雪姫は、マンガの入った紙袋を突き出したような形で固まっている。
まさかジュウがここにいるとは思ってもみなかったのだろう。
しかも円と二人っきりという、誤解しても仕方がないシチュエーション。
しばしの沈黙の後、雪姫は率直に自分の疑問を口にする。
「なんでここにジュウ君がいるのかなぁー?」
顔は笑顔のまま。
しかし声は明らかにいつもより怒気を含んでいる。
ジュウはなんとなく居心地が悪くなり、頭を掻きながらなんとか言葉を見つけようとする。
「あー…それはだな……」
しかし頭の中に出てくるのは言い訳ともつかないような、屁理屈ばかりだ。
おれは本当に頭が悪いなと思いながら、少し後悔する。
ジュウは円に空手を習うことを雪姫や雨には黙っていたのだ。
それはジュウのプライドから来たもの。
くだらないとジュウ自身も思うのだが、隠せるなら隠しておきたい。
そもそも空手を習いだしたのは彼女たちに迷惑を掛けたくなかったからなのだ。
しかし、バレてしまった以上隠す意味もない。
ジュウは腹をくくることにした。
「実は円堂から空手を習うことにしたんだ。お前や雨には黙っててすまなかった」
252:箒星
08/06/22 22:46:25 xaI57sXb
スマンと頭を下げて素直に謝るジュウ。
無自覚な高潔を持つ彼が時折見せる誠意の籠った謝罪。
それを見た雪姫は頬をふくらませて小声でつぶやく。
「…そんな風に謝られたら、責める事なんてできないじゃん」
「なんか言ったか?」
「なんでもないよー。それより、円もどうして黙ってたのさ。教えてくれてもよかったのにぃ」
今度は円に問い詰めるように子供っぽく頬を膨らませる雪姫。
そんな雪姫の反応に円は意も介せず、平然とこう言ってのけた。
「そういえば言ってなかったわね。うっかりしてたわ」
うっかりしていた。
あまりにも白々しい言い訳だったが、円はあくまでそれで通すらしい。
そんな円の様子に雪姫は頬を膨らませるのを止め、どこかほれぼれする様な、にこやかな笑顔でこう答える。
「そっかー、忘れてたんだー、それなら仕方ないねぇー」
声のトーンが一段低くなった雪姫。
「そうね、仕方ないわね」
華麗にスルーする円。
「……」
253:箒星
08/06/22 22:49:01 xaI57sXb
2人のやり取りを見ていたジュウは、なぜかこの部屋の気温が一段と下がったような感覚に陥った。
背中からは冷や汗のようなものまで流れている。
正直居心地が悪い。
-ちょっと待て、なんだこの状況は?
何故かは分からないが、自分が理由でこうなっているのは理解できる。
とりあえずこのままではいけないと判断したジュウは、話題を変えてみることにした。
「円堂、そろそろ練習再開しないか。おれはもう大丈夫だからよ」
「…そうね、もう十分休んだし練習を再開しましょうか」
円は帯を締め直し、立ち上がると雪姫の手からマンガの入った紙袋を受け取る。
「それじゃあね雪姫、わざわざ道場までマンガをとでくれてありがとう。また明日学校で会いましょう」
円の声に若干冷静さが戻ったのを感じて、ジュウはホッと内心で息をついた。
友人である二人が喧嘩している姿を見くはない、その理由が自分であるならなおさらだ。
しかしどうやら神様はジュウに心の平穏を与える気はないようだ。
雪姫は別れのあいさつを告げず、笑顔でこう言った。
「せっかくだから練習見てくよ」
「はっ?」
ジュウの表情が再び固まる。
一方、円は普段見せないような晴れやかな笑顔を浮かべる。
254:箒星
08/06/22 22:49:34 xaI57sXb
「そんな無理しなくていいのよ雪姫、忙しいでしょ」
「ううん、今日は何にもない日なんだ、だから問題ナッシング!なんなら円の代わりにジュウ君に武道教えてもいいよ」
「気を使わないくていいわよ、頼まれたのは私なんだから」
「円こそ無理しなくてもいいよ、1人で教えるのは大変でしょ」
「大丈夫よ、毎日のように後輩たちに教えてるんだから」
「そうだよねー、毎日男並みに鍛えてるもんねぇー」
「うふふ、そうかしら」
「あはは、そうだよー。それに…」
横目でチラリとジュウを盗み見る雪姫。
「色々と心配だしね」
「あら、何が心配なのかしら?」
「やだなー円ったら。分かってるくせに、そんな下手な演技しちゃって」
「うふふ、ごめんなさいね」
「あはは、別にいいんだよ」
恐すぎる。
会話だけ聞いていたら和やかな雰囲気、しかし実際はかなり険悪な状況。
2人の後ろに修羅の化身でも立っているかのようにさえ感じる。
この二人のやり取りに肝を冷やしながら、ジュウは思う。
-なんでこの2人、今日はこんなに仲が悪いんだ!?
その理由はきっと、今のジュウには出すことのできない理由なのだ。
255:箒星
08/06/22 22:50:39 xaI57sXb
「―ハアッ!」
「クッ…コノ!」
常人なら一撃で意識を狩ることのできる円の蹴りを、腕に片手を添えてガードする。
練習を再開して既に30分が経過し、ジュウの動きは格段に良くなっていた。
柔沢紅香の血を継ぎ、元々荒っぽい出来事に首を突っ込んできたジュウの格闘のセンスはかなりのものだ。
教えられているのが防御の型だけとはいえ、飲み込みは恐ろしく早い。
-円堂が体を横にずらした、この形は…
視界に入るものから自然と、薄く思考を流し、無意識に体を横にそらす
-左足による、上段の蹴り!
ジュウの予測通り、円は左足を大きく跳ねあげた。
そして、跳ね上がった蹴りは、体をそらしたジュウの横を通り抜ける。
その隙にジュウは膝に力を込め後ろへ飛び、体勢を立て直した。
円もまた、むやみに飛び込もうとはせず、型を整え体勢を立て直す。
対峙するように睨み合いながら、隙を狙う円と、その動きを読もうとするジュウ。
そんな2人の対峙を破るようにパチパチと拍手が起こった。
「ジュウ君すごいね!円の攻撃を短時間でそこまで防げるようになるんて、たいしたものだよ、うんうん」
「円堂の教え方がうまいからな。おかげで今まで自分がどれだけ無鉄砲に攻撃してたのかよくわかるよ」
一息ついでに雪姫としゃべるジュウ。
いままでの不良と喧嘩していた時は、持ち前の頑丈さとタフさで相手をねじ伏せいた。
しかし、防御だけに集中した今、色んなことが見えてくる。
相手の動き、息遣い、周りの様子、そして自分自身の置かれている状況。
なるほど、円堂の言っていた視野を広くしろとはこの事かと、ジュウは納得する。
しかし、
256:箒星
08/06/22 22:55:41 xaI57sXb
「よそ見しない!」
「ッダ!?」
脇腹に円の回し蹴りが決まり、息が一瞬止まるジュウ。
急な不意打ちに抗議の声を上げる。
「人が話している時にそりゃないだろ…」
「私は一言も休んでいいと言っていないわ。油断していたあなたが悪い」
「たしかにそれはそうなんだけどよ…」
何となく釈然としないジュウ。
そんなジュウの疑問に答えるように、雪姫はおかしそうにニヤついている。
「わかってないなージュウ君。円はねー」
「余計な茶々入れないでもらえる雪姫」
「ぶーぶー」
頬を膨らませながら不満の意を示す雪姫は円とは対照的に、とても子供っぽい。
ジュウは呆れつつも、先程よりは険悪的な雰囲気が薄れていたことに内心ホッとしていた。
あんな風になってもすぐにもとの関係に戻れる、親友という繋がりが少し羨ましい。
257:箒星
08/06/22 22:56:13 xaI57sXb
そんな2人の様子を微笑ましく見ていたジュウだが、雪姫は良いアイディアが浮かんだと言わんばかりに、人差し指を上に立てる。
「そうだ!ここは多人数が相手の状況も考えて、2対1でやるっていうのはどお」
「はっ?」
いきなりの無理難題に、おもわず聞き返すジュウ。
しかし、以外にも円はその意見に賛成的。
「そうね、実戦と似た状況で一回ぐらいは戦っておかないとね」
「だよねー、ということでジュウ君は私たち2人の攻撃を防いでね」
「ちょ、ちょっと待て!俺はまだやるなんて一言も…」
「無駄口叩かない。師匠命令よ」
「そういうこと、じゃあ行くよー」
「ちょ、まっ…」
ちょっと待てと言おうとしたジュウの発言は2人の攻撃をもろに食らい、中断された。
仲直りしたとたんこれかと、ジュウは背中から倒れる自分の体を感じながら思っていた。
258:箒星
08/06/22 23:02:41 xaI57sXb
あの後、結局何度も2人の攻撃を受け続け、心身ともに限界がきた一歩手前で今日の練習は終わった。
帰り際に環が渡そうとした洋物のビデオを丁重に断りつつ、3人は道場の外に出る。
家の方向が違う雪姫は一人で先に帰ることとなった。
「じゃあねー、円ー!もう抜け駆けは無しだよ~」
「はいはい」
「ジュウくーん!こんどは私と遊ぼうねー」
「俺は遊んでたわけじゃねぇよ」
右手をぶんぶんと振り回しながら、帰路に就く雪姫。
帰る時までやかましかったなと、ジュウはため息を付くが、それが斬島雪姫の本質だと理解はしている。
元気いっぱいの後ろ姿を見つめながら、ジュウは疑問に感じた事を口にする。
「そういえば抜け駆けってなんの話だ?」
「さあ、見当も付かないわね」
軽くあしらわれた様に感じたが、無理に聞き出す必要もないだろうと、ジュウはそれで納得した。
その時、黒塗りの車が二人の前に止まった。
ジュウは一応警戒したが、どうやら円の迎えの車らしい。
259:箒星
08/06/22 23:03:09 xaI57sXb
「それじゃあね柔沢君、また来週きなさいよ」
「ああ色々と勉強になったよ。ありがとな円堂」
「……」
「んっ、どうかしたか?人の顔じろじろと見て」
「なんでもないわ、それより気分が変わったから乗って行きなさい」
「はっ?」
「家まで送って行ってあげる」
その後、ジュウはこれ以上迷惑は掛けられないと主張したが、円が無理やりジュウを車に押し込めるような形になり、結局送ってもらうことになった。
ジュウは広々とした車内を見渡す。
この前、乗った時も思ったのだが円の家の送迎車の豪華さは異常だ。
警察関係者に強いコネも持っているようだし、いったいどういう仕事をしているのか、ジュウも気にはなる。
聞こうとまでは思わないが。
「…あいかわらず、すげぇ車だな」
「そう?普通だと思うけど」
「いや普通ではないと思うんだが…」
260:箒星
08/06/22 23:03:28 xaI57sXb
若干、一般常識とズレがあるのは雨や雪姫と似てるなとジュウは思う。
「ところで円堂はいつぐらいから空手習い始めたんだ?」
「物心ついた時にはもう、あの道場には通ってたわ。うちってそういう家系なの」
どういう家系だ?とジュウは思ったが、無理に聞き出す必要はない。
相手の過去を根掘り葉掘り聞き出すのは趣味じゃない。
相手が知っていても問題ないというところまで聞けばいいのだ。
「大変じゃなかったか?小さい時から女の子が武道習うのって」
「まあ大変ではあったけど、楽しくもあったわ。今の世の中で、自分の身を自分で守れるのはすごい得だと思うし」
「まあそりゃそうか」
犯罪が増える一方の世の中で、自分の身を自分自身で守れることは大切なことだ。
あの雪姫もそれなりの護身術は身につけているようだし、雨は見た目とは違いかなり強い。
ジュウ自身も、一人で生きていける力がほしくて、円に教えを乞うているのだ。
「だから髪も短くしてるのか?」
「これは男に言い寄られるのが嫌で切ったのよ。初めて会った時に言ったはずだけど」
「ああ…」
261:箒星
08/06/22 23:03:59 xaI57sXb
たしかに秋葉原で初めて雪姫と円にあったあの日、ファミレスでそういう話をしていた気がする。
「たしか高校に上がると同時に髪切ったつってたな」
「ええ、中学では言い寄ってくる男がうざかったからね。その代わり高校では女の子が言い寄ってくるようになったけど…」
「そうなのか?…けどなんつーかもったいないな」
「なにが?」
「だって女にとって、せっかく伸ばしてた髪をバッサリ切るのなんてのは辛かっただろうなと思ってよ。しかも理由が男除けじゃな」
「……」
まえに紅香は長い髪は女にとって宝のような物だと言われたことがある。
それを切ってしまうのはかなり嫌だったに違いない。
理由が彼の嫌いな男のためというならなおさらだ。
しかし円は何がおかしいのか、薄く微笑んでジュウを見ていた。
「ホント…たまに変なところで女殺しのセリフ言うんだから」
「どういう意味だ??」
「それはあなた自身が考えなさい、あと私はこの髪形はそれなりに気に入ってるから気にしないで。たしかに空手やる時も短い方が便利だしね」
「そうか?それなら別いいんだけどよ」
「それとも柔沢君は長い髪の方が好み?」
「は?なんでそうなるんだよ?」
「雨も雪姫もそれなりに髪が長いでしょ」
262:箒星
08/06/22 23:04:45 xaI57sXb
それはそうなのだが、なぜここであの二人が例として出てくるのかジュウには理解できなかった。
「別に髪の好みとかそんなのねぇよ。まあ長いほうが女の子っぽいとは思うけどよ」
「そう…」
円は自分の前髪をつまみ上げる。
そしておかしそうにまた微笑んだ。
「そうね…また髪伸ばしてみてもいいかもね」
「は?おまえ、さっきまでいってた事と、ちがっ…」
「心境の変化よ。そういうこと女の子に聞くのは無粋よ、やめなさい」
「そ、そうなのか?」
「そういうものなのよ」
いまいち釈然としないジュウ。
しかし円の機嫌は良いみたいなので、ジュウは深く考えないでおいた。
そうこうしている内に、ジュウの住むマンションが見えてきた。
運転手がマンションの入り口に車を付けると、ジュウは円から貰った空手着を手にして車を降りた。
「それじゃあまた今度な円堂。今日は本当にありがとよ」
「別にお礼なんていいわよ、引き受けたのは私なんだし。それに私も今日は楽しかったわ」
263:箒星
08/06/22 23:05:39 xaI57sXb
そう言うと円は先ほどとは違う笑みをジュウに向けた。
その表情があまりにも年相応の女の子らしく、不覚にも一瞬ジュウはドキリとしてしまった。
「あ、ああ、おれも楽しかったよ」
「そう。それと、型の形だけは復習しておきなさいよ。それじゃあね」
円が車のドアを閉めるのを確認すると、運転手は車を出した。
ジュウは車の姿が見えなくなるまで、マンションの前で立っていた。
自宅に戻るエレベーターの中でジュウは思う。
今日はいろいろと新しい発見があったような気がする。
円堂円の新しい一面もそうだ。
あの笑顔は雨の笑顔並みに貴重のような気がする。
次に会ったときもまた違う発見があるのだろうか?
ジュウはそう思うと自然と笑みがこぼれた。
264:箒星
08/06/22 23:06:07 xaI57sXb
その数日後。
ジュウが再び道場に訪れるとそこには、どこから嗅ぎつけたのか雪姫に加えて雨、光の3人がいた。
「最近の日本の都市は危険がいっぱいだからねー、私も円の道場にしばらくお世話になることにしたよー」
「私はジュウ様の奴隷。ジュウ様が危険にさらされるというならそれを守るのが私の使命。そう色々な危険から」
「かっ、かんちがいしないでよ!もともと私はこの道場の出なんだからね!!あの日から気になってわざわざ来たわけじゃないんだから!!」
「……」
三者三様の答えをジュウの来訪と同時に伝える3人。
そして円は少し離れたところで、不機嫌そうに腕を組んで立っていた。
ジュウは一回溜息をつくと、思考を働かせるように頭を掻く。
なぜ3人がここにいるのか。
なぜ円はいつもより不機嫌なのか。
この先いったいどうなるのだろうか。
色々と考えることはあるが今はとりあえず、3人への質問と、円の機嫌を直すことが先決だろう。
ジュウは円から貰った空手着を片手に、柄にもなく頑張ってみようと思った。
265:箒星
08/06/22 23:17:07 xaI57sXb
これにて終わり。
初めて書いた作品だからまだまだ未熟ですまん。
とりあえず前回投下した時は分割しすぎたと思ったので、改善してみたがどうだろうか?
アドバイスもらえるとありがたい。
次は意外と少ない雨とジュウの絡みを書いてみようと思う。
エロパロらしくがんばってエロ有りの作品になるよう努力するつもり。
がんばって伊南屋さん達みたいな神作品を作っていけるよう頑張るんで、
これからもよろしく。
箒星でした。
266:名無しさん@ピンキー
08/06/22 23:48:27 V0t8NJdr
乙
エロ無しでも面白かったよ
267:名無しさん@ピンキー
08/06/23 01:37:52 6CbRklzq
GJ!
268:名無しさん@ピンキー
08/06/23 08:28:27 Fo/QZLGD
おもすれー
269:名無しさん@ピンキー
08/06/23 11:35:02 Rjgyh2M6
GJ
270:名無しさん@ピンキー
08/06/23 18:21:22 k+SF0SNw
GJ
ニヨニヨしてしまうw
271:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:18:30 XW03WJbM
いや全然いいぞこれw
良い感じでやきもちが飛び交ってて楽しい
ぜひこれからも色々書いて欲しいわ
272:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:34:37 oi+q5FBk
面白いぜw
円は俺の中で雪姫、光、銀子、斬彦と同じくらい好きなので
次はもっとジュウさまにデレちゃってる円堂さんください
273:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:44:30 EPW4iG5V
>>272
同列が多すぎてどんくらい好きなのかよく分からんwww
274:名無しさん@ピンキー
08/06/24 00:12:07 5DZi0oNB
G☆J
面白かったよ!
275:名無しさん@ピンキー
08/06/24 08:51:13 0RPjXp2Z
なんて素敵(*´Д`)
276:名無しさん@ピンキー
08/06/24 10:29:15 GImbSyPQ
GJ!!
277:名無しさん@ピンキー
08/06/25 00:31:28 flu78kFk
>>265
遅くなりましたがGJです。
でも同じSS書きとしていえることは、そんなにエロにこだわる必要はないと思いますよ。
エロかくと描写面倒だし話がテンポよく進まなくなってあまり良くないです。
それより行為が無くてもエロく感じさせるっていうのが良いかと。
話が面白いので続編が読みたいな。今後はどうなるんだろ。
278:名無しさん@ピンキー
08/06/27 02:28:55 MHvH3qSr
保守
279:名無しさん@ピンキー
08/06/28 00:56:27 VO0EKZrG
>>265
円ごっちゃんです
これであと半年は生きていけそうだ
280:名無しさん@ピンキー
08/06/30 10:05:03 CKWNupcz
た
281:名無しさん@ピンキー
08/06/30 10:08:43 CKWNupcz
いつもと変わらない平和な日常。いつもと変わらない揉め事処理の日々。そんな毎日を過ごす真九朗に不満はなかった。
学校が終われば近くの小学校に紫を迎えにいき一緒に帰る。
パン屋で紫の報告を聞いたり、たこ焼きん食べながら「真九郎、 今日こそ大人向けを食べるぞ!」とか聞いたり、騎馬さんの運転するリムジンの中で着替えを手伝ったりとか紫と過ごす日々は真九朗の中で生活リズムの一つになっていた。
そんな日々が変わる日がくる・・・・
ある日の学校でいつものように幼なじみで情報屋の銀子に菓子パンを渡して
銀子「あんた紫ちゃんとベタベタしすぎじゃない??」真九郎「嫉妬か銀子??(笑)」
銀子「だまれロリコン」
真九郎「・・・・・」
とかなんとかいつものやりとりをして昼休みを過ごして午後の授業終えて放課後紫を迎えに行こうとしたら正門付近がやたらに騒がしい。
5、6人くらい男子のグループがたむろしててそんな状況を下校中の生徒たちが見てる感じのようだ。
真九郎「なんかあったのか??」と思いつつその場を覗いてみた。どうやら女の子がナンパされてるようで男共はしつこく迫っていた。
282:名無しさん@ピンキー
08/06/30 11:47:42 6xmFxw1c
>>281
間違いだと思うが、書きかけを一部だけあげるな。
あと最低でもsageろ。
続き楽しみにしてるからさ。
283:名無しさん@ピンキー
08/06/30 14:35:08 CKWNupcz
叩かれるの承知で聞くけどどうやってsageるの??
284:名無しさん@ピンキー
08/06/30 14:53:32 ILMVp/Qw
>>283
メール欄に「sage」って入れる。
あと、「」の前にキャラの名前は要らないぜ!
さあ続きを書いてくれ。
285:名無しさん@ピンキー
08/06/30 17:45:01 CKWNupcz
男A「なぁ俺らと一緒に遊ぼうぜ♪♪」男B「なんかさっきからここにいるけど誰か待ってんの??」男C「君みたいな子待たせてるやつなんかほっときゃいいじゃん」
女の子「・・・・・ズビッ」
真九郎としては紫を待たせるわけにはいかずその場を去ろうとしたが不意にその女の子と目があった。
時が止まった気がした。(どうして彼女がここに??!)真九郎もただびっくりするしかない状況の中で女の子が口を開いた。
「やっと・・・見つけたです。ユーアーナイスガイ」
「切彦ちゃん??」
周りの生徒も状況がよくわかってないらしく、視線が真九郎と切彦ちゃんと行き来している。
「ずっと待ってましたよ。アイ ウォント トゥ シー ユー。」
この微妙な英語は間違いなく彼女だ。なんでここにいるのとかそんなことを聞きたいのは山々だけど、
「と、とりあえず場所変えよう切彦ちゃん」
グループの輪から彼女の手を取って連れていこうとすると、
「ちょい待てやオメェ!!その子は俺らが先約だぜ??!」「脇からチャチャ入れんなカスが!」 今にも殴りかかってきそうな勢いだった。穏便に済ませたい真九郎としては暴力沙汰は遠慮したい。
286:sage
08/06/30 17:49:17 CKWNupcz
sage忘れてすいません
287:名無しさん@ピンキー
08/06/30 17:54:34 ILMVp/Qw
>>286
それ名前欄やw メール欄にsageね。
288:名無しさん@ピンキー
08/06/30 17:57:45 CKWNupcz
なんかテンパってしまいました↓
289:名無しさん@ピンキー
08/06/30 18:19:00 CKWNupcz
「切彦ちゃん走れる??」
「うぅ~時差ボケ激しいので・・・ダルいでず。ズビッ。」
(しょうがないあんまりこういう手段はとりたくないんだけど・・・)
「切彦ちゃんちょっとゴメンね」
(????)
困惑する切彦ちゃんを尻目にいきなりお姫様だっこしてその場からダッシュ。
「ちょ、ちょっといきなりなにするですか??」若干顔が赤くなってるけどそこは気にせずただ走るだけ。
後ろから何やら「逃げんなコラっ??! 」「キャー愛の逃避行よぉ♪♪」「あの男子だれだぁ?!」「私も抱っこされたぁい♪」「二人でお幸せにぃ」とかなんか怒鳴り声やら応援メッセージやら羨ましがる声とか飛んでくる。
290:名無しさん@ピンキー
08/06/30 18:20:41 CKWNupcz
とりあえずここまでです。何か意見とかこうしてほしいとかあったら言ってくれると助かります。
これ以上書かなくいいという意見もあればここで書き終える予定です。
291:名無しさん@ピンキー
08/06/30 21:46:51 5uTHI1Qb
>>290
文章作法から学び直せ。流石にこれは酷過ぎる。
板のトップにある2ちゃんねるガイドを読め。お前は2chに無知過ぎる。
292:名無しさん@ピンキー
08/06/30 22:55:10 Z6TMHyTX
他の職人さんが書いたのを見て勉強してみ。
293:名無しさん@ピンキー
08/06/30 23:14:47 TihSWe2j
まず改行の位置がおかしい
あとクエスチョンマークは1つでいいと思うんだ
贅沢を言うならキャラの特徴掴みももうちょっと頑張って欲しい
続きを期待して待ってるぜ
294:名無しさん@ピンキー
08/07/01 00:12:06 0FtkCnSu
ご指摘ありがとうございます。初めて書いて見たんですがやっぱり上手くいきませんね。
もっと勉強してからまた書きたいと思います。
295:名無しさん@ピンキー
08/07/01 01:00:31 6zHJ19sO
>>294
遂にsageが理解できなかったか……
296:名無しさん@ピンキー
08/07/01 03:29:22 xouXISIz
>>294
それでも続きが読みたい俺ガイル
297:名無しさん@ピンキー
08/07/02 17:06:24 tDJj7Nw/
てか完成してから出せ
本当に
298:名無しさん@ピンキー
08/07/02 20:38:38 DfceYiSx
>>265も初めて書いたんだろ?
少しは見習ってほしいもんだな
299:名無しさん@ピンキー
08/07/03 02:47:35 /EGT8Xld
文章そのものの書き方がなってないのは確かだけど
実際に書いてそれを投稿してるんだから、そこは評価されてもいいと思う。
それに超大作が出来ても、あんな書き方だと読む気が起きないだろ?
ある意味でこのタイミングに投稿して正解だったと思おうぜ。
300:名無しさん@ピンキー
08/07/03 09:35:57 +TvYI8/V
>それに超大作が出来ても、あんな書き方だと読む気が起きないだろ?
いや
301:名無しさん@ピンキー
08/07/05 02:24:15 PQzxhRo7
今月のSQで紫の乳首(;´Д`)ハァハァ
302:名無しさん@ピンキー
08/07/05 20:02:41 J0gNQ2Vp
まだ連載してたのか
303:名無しさん@ピンキー
08/07/05 22:08:56 YcjDXzBt
今月号はむしろ夕乃さんがw
304:名無しさん@ピンキー
08/07/05 22:15:32 41iGKLWg
俺はマンガは面白いと思うけど…。
需要少ないのかな?
305:名無しさん@ピンキー
08/07/05 22:16:55 vqoJt5eB
需要ありまくりだからコミックスが品薄なんじゃない?
306:名無しさん@ピンキー
08/07/06 01:28:00 kvNomW+D
未だにコミックス買えてない…orz
アマゾンにしようかな…
307:名無しさん@ピンキー
08/07/06 06:19:58 iTL3eVQL
俺はいま地方だからで一人暮らしだから余裕で買えた。
東京とかは品薄な状態なのか?
308:名無しさん@ピンキー
08/07/06 19:47:14 Qvp2Bpqo
俺は本屋で働いてるけど品薄だな↓↓買いてぇけどなかなかねぇ
309:名無しさん@ピンキー
08/07/08 00:04:48 qhFyds23
発売当初は買えずに、重版した時も本屋の残り1冊をゲットみたいな状況だったなぁ
しかし良い出来だ
310:名無しさん@ピンキー
08/07/09 02:50:02 WmW4/tY8
コミックスが品薄なのは、
山本ヤマトとしては初のコミックス(新人扱い、普通シリーズの初めは少なめで人気でたら重版)で、
ジャンプSQで連載(月刊かつ発刊したばかり)なため
出版社としては需要予測が出来ないので供給を少なめにしているのに対し、
原作ファンからの需要が大きい(大抵の漫画化と違い原作絵師が作画、しかも良い出来)ためだろうね。
311:名無しさん@ピンキー
08/07/12 02:04:14 04VdUHQa
保守
312:名無しさん@ピンキー
08/07/12 03:41:30 ljJ+GzsV
突然真×銀純愛が読みたくなった。
漫画の銀子可愛かったもんな……。
313:名無しさん@ピンキー
08/07/15 11:28:46 aOMP/qMG
銀子は子供が出来たら、真九郎より子供を可愛がりそうなタイプ。
夕乃は子供が出来ても、子供そっちのけで真九郎とイチャイチャしたがるタイプ。
紫は子供も真九郎も平等に愛する良妻賢母タイプ。
314:名無しさん@ピンキー
08/07/15 18:48:27 Hb+b7soB
>>313
全員と作れば問題ないということか。
315:名無しさん@ピンキー
08/07/15 19:04:11 J1ThMJBv
一夫多妻制ですね。わかります。
316:名無しさん@ピンキー
08/07/15 21:46:20 QMMyrY8h
円分がたりないです
317:名無しさん@ピンキー
08/07/15 23:02:39 NjDF1cGj
塩分とって気を紛らわせて下さいな。
318:名無しさん@ピンキー
08/07/15 23:21:34 sF1ESf7V
>>313
電波だと、どんな感じだろう?
とりあえず光さんが良いイメージ
319:名無しさん@ピンキー
08/07/16 01:27:36 n/HjZH0U
雨は子供にジュウ様ラヴっぷりを呆れられながらも、普通に良い母親になると思う。
320:名無しさん@ピンキー
08/07/16 02:27:04 KC1xVhe+
313
夕乃の妹忘れてない?
321:名無しさん@ピンキー
08/07/16 08:53:46 nL9raMKO
>>320
散鶴ちゃんと子づくりとか考えだすのは相当末期だと思うよ。
322:名無しさん@ピンキー
08/07/16 21:33:34 lNuUJ8pm
>>321
それ言うなら紫はどうなるんだよ。
あっ、けど紫のほうが散鶴ちゃんより若干年上なんだっけ?
まあ真九朗がロリコンだというのは、このスレの住人なら誰もが知ってる共通認識だとは思うが。
323:名無しさん@ピンキー
08/07/16 22:37:08 bE81C/xK
4、5年ほど待てばノープロブレムだ
324:名無しさん@ピンキー
08/07/16 23:00:13 NfUOYsq1
光分が足りない
325:名無しさん@ピンキー
08/07/16 23:00:38 9G7/WY66
>>319
雨はいい母親になると思うけど、
「ジュウの子だから子にも臣下の礼をとる」べきか、
「自分の子だから子にもジュウに対して臣下の礼をとらせる」
べきかで悩みそう
326:名無しさん@ピンキー
08/07/17 15:52:30 Z7iRQR17
雨の妄想がどこまでのもんかしらんけど、
本当に閣下と従事者と考えてるなら結婚は絶対しちゃいけないって考えるんじゃないかな・・・
なんで、雨とジュウがひっつくなら、それはもうこの辺の妄想がある程度沈下した後じゃ・・・??
そいえば、光は雨がなんでジュウを選んだかとか知ってるんだっけ
327:名無しさん@ピンキー
08/07/17 16:08:15 xcoCkkXW
だが、真剣にジュウに見つめられて
頬を赤らめたりしているところをみると、
そういう憧れというか妄想もあるのかもしれん。
328:名無しさん@ピンキー
08/07/17 17:07:56 Z7iRQR17
そりゃ憧れはあるだろうけど、
普通閣下と従事者間でなんて、絶対にあってはいけないことなんじゃない?
特に忠実な部下なら・・・いくら大好きでも絶対に惚れたり求めてはいけない相手・・・てな感じで
今ののりなら、そんな感じに考えてそうな気がするなぁ・・・
329:名無しさん@ピンキー
08/07/17 20:24:47 xcoCkkXW
ジュウが「あいつはどうして俺に構うんだ」的な疑問に
光に言わせたら「お姉ちゃんも女の子」みたいなことを言っていたから、
恋愛感情的なものも混じってると思う。
下僕とか奴隷とかそういう知識を漫画から取り入れているのなら、
身分違いの恋というのはありきたりと言ってもいいほどあるしね。
だが、確かに雨はそういうところで線引きしそうではある。
自分から求めることはないかもしれないが、
逆にジュウからアプローチかけられたら弱いんじゃないんだろうか。
…もっともそっちの方がなさそうではあるけど。
…って、何俺まじめに語ってるんだw
330:名無しさん@ピンキー
08/07/17 21:13:38 DVKiuP0y
>>328
そもそもそれが「絶対にあっちゃいけない」ってどこの倫理観だ。
日本の歴史じゃまずないし、海外でも聞かない。
現代のサラリーマンですらないな。
331:名無しさん@ピンキー
08/07/17 21:14:23 2s/X2hR3
誰も幸せなならないようなことをいちいち書かなくていいよ
332:名無しさん@ピンキー
08/07/17 22:27:44 obgnPffd
別に前世の云々って話がなくても、
雨がオタク化したきっかけがジュウっぽいとか
恋愛感情に発展しそうな原因があるしな
333:名無しさん@ピンキー
08/07/18 02:52:35 bPi1MLhx
本スレでしたら?
334:名無しさん@ピンキー
08/07/18 03:16:21 BHhdL1Hp
しかし夕乃さんからあんだけ「いいですよ」電波出されてるのに
手の一つも握らねえとは真九郎はホントについてんのか??
それとも真性のロリコン?
335:名無しさん@ピンキー
08/07/18 19:50:11 SJKmcNuj
>>334
真性のロリコンに一票
336:名無しさん@ピンキー
08/07/18 22:05:26 yE3uLtrE
ついてないに一票
337:名無しさん@ピンキー
08/07/18 22:45:16 4UOJ2/L/
手を出したら終わりだからだろう
いろんな意味で
338:名無しさん@ピンキー
08/07/18 23:57:03 VrmO+Rdv
真九郎は夕乃さんに対しては、男として以前に、人間として本能的に危険を察知しているのだろう。
339:名無しさん@ピンキー
08/07/19 02:12:08 WJakglFs
マジレスすると姉ちゃんの代用品として見てるんじゃね?
自覚はないだろうし、
あったらあったで失礼だから傍にいられないとか考えて、
ますます遠ざかりそうだけど。
つまり夕乃さんにはもはや逆レイプしか手が残されていないのだよ!
340:名無しさん@ピンキー
08/07/19 11:30:22 d/+KYpep
そしてヤるだけやって捨てられる訳だな。
341:名無しさん@ピンキー
08/07/19 11:31:08 KFDb3wxx
妊娠してるのに……くやしい、ビクンビクンってなるんだすね、わかります
342:名無しさん@ピンキー
08/07/19 14:38:33 d7FIyKy6
>>341
妊婦に凹された真九郎がそううめいてるんですね、わかります。
343:名無しさん@ピンキー
08/07/20 01:33:31 mMaABH/Z
真九郎は寝技でも夕乃さんにはかないっこないだろうからな。
マウントポジションのまま入れさせられてしまうオチか
344:名無しさん@ピンキー
08/07/20 11:12:57 jHtVJV6+
そして何回も搾りとられるんですね。
345:名無しさん@ピンキー
08/07/21 00:07:49 CBV7GeXz
なんか真九朗が不憫になってきた……
346:名無しさん@ピンキー
08/07/21 22:07:38 sX7Bs3ie
10年くらい経った後ちーちゃんがせっくすについて教えてもらいにきたらどうするんだろう
誰と結ばれてたとしても確実に修羅場だよなw
347:名無しさん@ピンキー
08/07/21 22:44:15 Ybr82bOO
もう妻は紫で
二号さんは夕乃さんで
パートナーは銀子で
愛人は散鶴ちゃんでいいよ
348:名無しさん@ピンキー
08/07/22 01:36:08 F24I3u32
そして環をフレンドに
349:名無しさん@ピンキー
08/07/22 20:13:33 n9IaRCe0
闇絵さんは?w
350:名無しさん@ピンキー
08/07/22 20:44:51 iusdSr/+
此処でも本スレでも、散鶴を悪く言う奴居ないよな?紫はたまにいるけど…
351:名無しさん@ピンキー
08/07/23 01:08:41 BRXXTpvh
善悪の区別もつかない幼女に文句言う奴いねぇだろ。
もしいたら、どんだけ心の狭い奴なんだって話だwww
352:名無しさん@ピンキー
08/07/23 09:14:41 XexF+bb2
最近はたまに消防が沸いてくることあるから
353:名無しさん@ピンキー
08/07/24 16:39:01 PmSKhP4H
>>349
師匠でしょう。無論性的な意味で。
354:名無しさん@ピンキー
08/07/26 01:47:09 U8zcevWY
保守
355:名無しさん@ピンキー
08/07/29 09:16:42 48l3H6Jd
なんでもしてくれる夕乃さん
URLリンク(up2.viploader.net)
356:名無しさん@ピンキー
08/07/29 17:40:47 b3PoDPQE
詳細を聞こうじゃないか
357:名無しさん@ピンキー
08/07/31 00:35:35 huCY9L6I
保守
358:名無しさん@ピンキー
08/08/01 11:42:51 Ld8LwCcF
「ねぇ雨、なんだか最近光ちゃんおとなしいねー」
「最新刊では無かったから」
「え?」
359:名無しさん@ピンキー
08/08/05 01:00:52 EW9pPpN+
保守
360:名無しさん@ピンキー
08/08/07 01:45:19 zSFK3/YJ
保守
361:名無しさん@ピンキー
08/08/09 01:27:09 MAB3hDDA
保守
362:名無しさん@ピンキー
08/08/11 00:39:48 NkHRe5Py
ほす
363:名無しさん@ピンキー
08/08/11 23:10:53 +/F0iOCK
保守
364:名無しさん@ピンキー
08/08/14 19:34:09 6S5zoqil
電波新刊期待age
365:名無しさん@ピンキー
08/08/15 01:05:34 Z28zDE/O
昔書いた小ネタが出てきたので保守がわりに投下。
エロなし。ポエミーなのが嫌いな人はスルーしてくだせえ。
366:このごろ、三人の…… 1/2
08/08/15 01:06:47 Z28zDE/O
このごろ、三人の会話の中でその名前が出てくることが、めっきりなくなった。
いつごろからそうなったのか、さだかではないのだが。
「最近ですか。図書館にいることが多いですね」と雨が言う。「勉強したり、本を読んだり、寝たり。とても静かで充実した時間です。ああいうのを至福のひととき、というのでしょう」と。
雨ったら最近付き合いわるーい! 何してんのナニしちゃってたりしないよねっ、と雪姫が絡んだのに対して、淡々と答えたのだった。
そして、珍しくもふと少し不安そうに付け加える。「わたしの方ばかりが幸せなようで、なんだかこれではいけないような気がしてならない時があります」と。
けれども他の二人は、かぶりを振ったりしない。図書館とやらで仏頂面で頬杖を突きながら傍らにいるであろう男の子を前にして抱くその気持ちを、分からないでもないから。
ただ、誰一人(とりわけ、バカで不器用な王様が)あまり傷つかずにいられる、そうしたひとときの情景を、一幅の絵のように思い描くのだ。そんな脆くてはかない安寧が、いつ失われたとしても何の不思議もないことなど、よく分かっているはずなのに。
そしてそっと静かに、雨も他の二人もその名前を口にしない。
そんなことをしなくても、その存在をいつでもありありと感じることができるので。
「あーん煮詰まっちゃったよう」と雪姫が言う。「いやーネームがさあ。一応想い叶ってハッピーエンド! に、したいんだけど、相手の男の子が主人公の女の子なんかに振り向いちゃうのが、どーにもウソっぽいんだよねえ。うーんどーしよう?」と。
たまに寄稿するサークル本の原稿に、「今回はリアル思春期路線でいくからねっ」と意気込んで取りかかった割に、どうやら手を焼いているのだった。
そして、こめかみの辺りに指先なぞ当てながら、ふかぶかとため息をついてみせる。「モデルが悪かったかなあ。テキは手強いよう」と。
けれども他の二人は、いたわりの言葉などかけたりしない。そんな風にぼやく雪姫が、とても嬉しそうに微笑っているから。
ただ、そんな微妙なバランスが醸し出す不可思議なあたたかさが失われたときの荒涼とした世界から、僅かな間だけだが目をそらすのだ。現実など元来そういう寒々しいものだと、重々承知しているはずなのに。
そしてやっぱり、雪姫も他の二人もその名前を口にしない。
まるで、自分たちが不用意に触れれば簡単に毀れてしまう、とでもいうように。
367:このごろ、三人の…… 2/2
08/08/15 01:08:25 Z28zDE/O
「男ってのは、例外なくバカね」と円が言う。「うぬぼれてて、傲慢で、無神経で、鼻持ちならなくて、お子様で、スケベで、頭がからっぽで、アレのことしか考えてなくて、だらしなくて、役立たずで、うっとうしくて、不愉快で」と。
何を勘違いしたか、空手の大会で円を見初めてしつこくつきまとうなどという蛮勇を発揮したイケメン体育大生を、心理的にも(最後は無理矢理ことに及ぼうとしたので)肉体的にも叩きのめしてきたのだった。
そして、曖昧な温さを伴った苦笑を浮かべる。「……もっとも、中にはバカの度がすぎる例外もいるわね」と。
けれども他の二人は、うなずいたりしない。その必要も感じないくらいに良く知っている、当然の事実であるから。
ただ、これからもずっとそんなバカが(できれば自分たちと一緒に)この世に居てくれますように、と心の底から祈り願うのだ。こんな自分たちが、そんな大それた空しい望みを抱いていいものかどうか、自信も確信も全くありはしないのに。
そして結局、円も他の二人もその名前を口にしない。
本当に大事なことは、かるがるしく言葉にしたりせず胸の裡に蔵っておくものだと、賢明にもわきまえているから。
そんなわけで、このごろ、三人の会話の中でその名前が出てくることが、めっきりなくなった。
それは、そう、たぶん、そうしていれば、特に話題にすることもないくらいあたりまえに男の子がいる穏やかな日々が、これからもずっと続いていくなんて、そんなことを信じてしまってもよさそうに思えてくるからなのかもしれない。
それに、当人にはいつでも会えるのだから。そうすれば、名前だっていくらでも呼べるのだから。努めて冷静に。努めて賑やかに。努めて素っ気なく。舌に乗せたその名と響きあう、胸の奥の微かなざわめきも密やかなおののきも、決して相手に気取られぬように。
「おかえりなさいジュウ様。なかなか、よい茶葉を置いておられますね。さすがです。ところで僭越ながらジュウ様、ピッキング対策として、カードキーが無理ならせめて、ディンプルロックを二重に付けられた方がよろしいかと」
「……他人の家のカギこじ開けて勝手に上がり込んでのんびり茶なんか飲んでるお前らを前にそれで俺に何をどう納得しろと」
「おかえり柔沢くんお腹すいたー! またトースト焼いてくれたらチューしたげる! 優しい柔沢くんはかあいそうな腹ぺこの女の子見捨てたりしないよね? そんなことしたら暴れちゃうぞっ」
「って聞いちゃいねえよなんで俺がそんなもん作らにゃならねえんだ食いたきゃ自分で焼けこらホントに暴れるなナイフに手を伸ばすなってかおいまさかそのカップラーメンは晩メシにとっといた」
「あら、柔沢くん。これが夕食ですって。ふうん。そう。ずいぶん貧しい食生活ね。軽食としては、まあまあだったけど。やっぱり、男なんて生活能力のかけらもないろくでなしばかりだってことかしら。柔沢くんもそう思わない?」
「なああんたまでなんだってここにいやそのなんだええとだからそんな生温い視線で見るんじゃねえよってかお前ら俺になんか恨みでもあんのかよそうなのかそうなんだな?」
368:名無しさん@ピンキー
08/08/15 08:23:10 dItAgdI/
円さんツンデレ!?(*´Д`)
369:名無しさん@ピンキー
08/08/15 18:45:51 YONYw5Bj
GJw
370:名無しさん@ピンキー
08/08/15 22:09:37 4Fmd0kmg
久々GJ
371:名無しさん@ピンキー
08/08/15 22:14:38 APxptK77
GJ!和んだ
372:名無しさん@ピンキー
08/08/16 21:14:51 0G/Sww6T
あーかわいいなぁみんな
GJだ
373:名無しさん@ピンキー
08/08/21 02:37:01 LsNVG2oL
保守
374:名無しさん@ピンキー
08/08/23 09:57:48 QuT1fiGw
>>355の画像が見れないじゃないか・・・
375:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:58:29 UkISaSQa
紫…表向きの正妻
銀子…精神的な意味合いで本妻
夕乃…ムラムラしたときの性欲処理専門
環…セフレ
絶奈…政治的な肉体関係
切彦…浮気相手
散鶴…ロリ的性欲処理専門2号(1号は紫)
闇絵…性の伝道師
紅香…あれ…?酔っ払った勢いで…
弥生…あれ…?いつの間にか3P?
376:名無しさん@ピンキー
08/08/24 23:55:56 sstYGwPx
環がそれっぽすぎるわww
つか夕乃さんカワイソス
377:名無しさん@ピンキー
08/08/25 21:46:56 8/7vIQoE
早く紅のギャルゲ(ry
378:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:19:00 oJLzHlPi
片山の世界って
主人公以外の男は敵ばかり・・・。
女性は何かしら好意を持つ味方ばかり。
379:名無しさん@ピンキー
08/08/26 00:49:37 pCpPs9tf
まさしくハーレム
だから早く紅のギャ(ry
380:名無しさん@ピンキー
08/08/26 01:02:54 hXEjfx3u
デレデレの銀子ってあったっけ?
381:名無しさん@ピンキー
08/08/26 02:13:28 bHGR7eSj
真九郎がチンコ突っ込みながら尾てい骨あたりを優しく撫でてやるとデレデレに変身しますよ
382:名無しさん@ピンキー
08/08/26 03:09:40 +CCyPZUD
神苦労は絶奈と切彦を手籠めにして裏社会を牛耳る、
というマルチエンディングがあればいいなあ、エロゲ紅
383:名無しさん@ピンキー
08/08/27 00:06:01 vFKOZ3Ga
真「裏社会の治安維持のためにはいろんな女の子と寝なくちゃダメだと気付いたよ」
384:名無しさん@ピンキー
08/08/27 10:41:13 /jTt/urq
>>381
なんかいやに具体的で噴いた。
385:名無しさん@ピンキー
08/08/27 16:02:29 p6zCynE2
>>383
噴いた。
386:名無しさん@ピンキー
08/08/27 17:13:30 w5MPjjgL
>>383
種馬ですね。わかります。
387:名無しさん@ピンキー
08/08/27 20:54:52 vFKOZ3Ga
真「しっかりしゃぶれよ」
絶「は、はい、んん、じゅぽ、れろれろ・・・こ、こうですかご主人様」
真「違う、真九郎様だ」
絶「け、けどさっきはご主人様と呼べと・・・」
真「もう飽きた、これからは名前で呼ばせてあげるんだ、有り難く思うんだな」
絶「は、はい真九郎様、れる、ちゅぷ・・・」
切「し、真九郎様、わ、私は・・・」
神「君も後でたっぷり可愛がってあげるよ、楽しみにしててね」
切「は、はい、あっ、あふ・・・」
自分で自分を慰める切彦
タイトル『闇に堕ちた真九郎』
・・・何やってんだかな、俺
388:名無しさん@ピンキー
08/08/27 22:03:09 hsPJDA2O
マジキチ
389:名無しさん@ピンキー
08/08/27 23:14:24 t0JY5lem
神苦労鬼畜過ぎワロスww
390:名無しさん@ピンキー
08/08/28 01:05:05 8GLhnZUl
>>381
一瞬ここがエロパロスレになったかと思った
391:名無しさん@ピンキー
08/08/28 01:09:15 TgfPfS5W
>>390
お前は何を言っているんだ?
392:名無しさん@ピンキー
08/08/28 04:00:51 1QtVuDYm
>>390
一瞬ここがエロパロスレではなかったかと思った
393:名無しさん@ピンキー
08/08/28 23:28:10 9qa8laT8
>>387 程度ののネタでドキドキするとかどんだけ飢えてんだ俺ww
くやしい…でも(ry
394:名無しさん@ピンキー
08/08/28 23:58:34 HMahSvzx
今日は土曜日で学校がなく、ジュウは昼過ぎまで寝ていた。ようやく重い瞼を開き、洗面所へ行こうとした時に電話が鳴った。相手は雪姫かとぼんやりとした頭で
考え、受話器をとった。
「わたしだ。いないかと思ったが、おまえこんな時間に家にいるなんて退屈な奴だな」
眠気が一気に消えうせる。電話の相手は紅香だった。向こうから電話がかかって来るなんて珍しいなと思いつつ、悪態をついてみる。
「てめえには関係ねーだろ。何か用かよ」
「ああ、そうだ。おまえに頼みごとがあってね」
紅香の話をまとめると、ある10代半ば令嬢の誕生会に呼ばれたらしく、プレゼントを持っていこうとした。だが、何が良いのか分からないので
同世代のジュウに助けを求めたというものだ。なぜ紅香がその子供の誕生会に参加するのか分からなかったが深くは尋ねなかった。紅香にも何かしら理由があるのだろう。
「はぁ?俺だってわかんねーし、そもそも俺が選んでいいのかよ」
「それなら問題ない。あの子はあいつからのプレゼント以外は何をもらっての同じだろう」
やはり、あいつとは誰だとは聞かない。
「で、でもよ」
「何が良いかわからなければ、あの女、堕花雨でも連れて行けばいいだろう。物は今度、受け取りに行くから用意しておけよ」
まだジュウが何か言おうとすると、紅香は「おまえは子供で、わたしが親だ。子は親の言うことを聞くものだろう?」と言って二人の会話は終わった。
「ったく」
少し前ならきっとイライラしていた。悪態をつきながらも紅香からの電話に喜んでいる自分に。だが今なら、そんな自分を以前よりは受け入れることができる。
柔沢ジュウも変わったな。きっと、変わることができたのは、あいつらのおかげなんだろう。気がつけば紅香の頼みを叶えるためにはどうすればよいか考え始めている
けれども結局ジュウ一人でどんなプレゼントが良いか考えてみても行き詰まってしまう。
「しゃーねーな」
こんな時に頼れるのは雨を含め4人くらいしか思いつかない。
(円は誘ってもまず断られるだろ。雨は、、、相談なんかしたらその少女の情報を徹底的に調べ、贈り物に何が最適か調べてきそうだ。そこまでしてもらうほどの
ことじゃないだろこれは。)
「となると雪姫か光か」
今まで雪姫に世話になったお礼を返すついでに、贈り物を選んでもらうのも良いかと考え雪姫に電話をしてみるが繋がらない。
電波にはまって、こんなの悶々と書いてた時期があったよ。メモ帳にあって恥ずかしくなった、新刊出ないかな
395:名無しさん@ピンキー
08/08/29 00:30:12 OiTtDxuj
なんというフェイント
396:名無しさん@ピンキー
08/08/29 01:04:19 6SVqE6R/
>>383の真九郎が>>387の神苦労になってしまうわけか・・・
397:名無しさん@ピンキー
08/08/29 19:58:04 8CO05p6E
ゼナのおっぱいをどうにかしたい
398:名無しさん@ピンキー
08/08/29 21:07:22 sDu5iDxb
絶奈は処女か?
399:名無しさん@ピンキー
08/08/30 00:50:37 aCuajUb5
真九郎「駄目だとわかっているのに・・・うあぁぁぁ~~~俺の股間の戦鬼が止まらない!!」
400:名無しさん@ピンキー
08/08/30 05:43:39 pQU7s2PU
>>398
いや、ネクタイおぱいの場合,新品または未使用品というべきではないかと
401:名無しさん@ピンキー
08/08/30 21:01:39 zpVT4Cgy
>>400
絶奈を道具扱いすることはオレが許さんぜ!?
絶奈はれっきとした人間でありもちろんセックスもできるとwikiに書いてあるんだ
402:名無しさん@ピンキー
08/08/30 21:14:54 Un04thql
普通に考えて性交機能も実証してる口ぶりだろ。
403:名無しさん@ピンキー
08/08/30 21:50:40 UhBRRQG0
交換すれば新品に戻ります
404:名無しさん@ピンキー
08/08/31 00:27:32 dPVoYP/N
>>402
案外オナニーしかしたことなかったりしてな
普通に考えれば誰もあんな化け物女とヤりたくはないだろうしな
405:名無しさん@ピンキー
08/08/31 05:13:26 X/2e2XMv
>>404
あの目つき、あのきょぬ~の良さがわからんとは・・・
406:名無しさん@ピンキー
08/08/31 12:17:45 GI9YDVaw
普通に考えてヤリてぇだろ。夢にまで見たロボ子だぜ?!
407:名無しさん@ピンキー
08/08/31 22:34:19 XzEKrZ0c
絶奈は自分をあそこまで追い詰めた真九郎のチンポが欲しくてしゃぶりたくてたまらないんだろうよ
408:名無しさん@ピンキー
08/09/01 19:53:56 UpxO0Ro9
絶奈「くやしい・・・でも(ry」
409:名無しさん@ピンキー
08/09/02 21:37:34 fvV374Le
切彦「私…処女です」
真九郎「…は?」
切彦「ですから…いきなりフェラチオというのはちょっと…どうかと」
真九郎「………………………………………」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
切彦「ゆーあーないすがい」
410:名無しさん@ピンキー
08/09/02 22:57:35 3Vo7dPin
電波アニメ化決定&銀子乳首祭り始まるよー!
411:名無しさん@ピンキー
08/09/03 04:14:17 gEhlqAYv
電波アニメ化が釣りじゃ……ないだと?
412:名無しさん@ピンキー
08/09/03 08:40:25 ETNuy/Q8
アニメ化ってマジか!?
どこ情報だそれ!!
413:名無しさん@ピンキー
08/09/03 13:49:27 oSds1S/h
>>412
今月のSQ
414:名無しさん@ピンキー
08/09/03 13:49:57 I6qxqmd0
>>412
SQ
415:名無しさん@ピンキー
08/09/03 18:17:38 Xrmz7T52
アニメ?またぐちゃぐちゃになるまで原作レイプされるの?
416:名無しさん@ピンキー
08/09/03 19:08:07 ZA2YUKvf
くっそアニメ♪くっそアニメ♪あ、それくっそアニメ♪くっそアニメ♪
417:名無しさん@ピンキー
08/09/04 00:21:30 UlJkLgXc
スタッフ「原作より絶奈と切彦レイプしたい」
418:名無しさん@ピンキー
08/09/04 16:44:56 vgiiqA6T
糞アニメスタッフ自重汁
419:名無しさん@ピンキー
08/09/04 22:07:51 dErTlULn
慎銀って人気ねえなw
420:名無しさん@ピンキー
08/09/05 00:28:44 xK3iO+SG
全裸晒して乳首解禁は有り難いがいまいちそそられんかったな・・・
421:名無しさん@ピンキー
08/09/05 21:57:03 oKOFslyB
眼鏡貧乳の全裸になど興味なし
422:名無しさん@ピンキー
08/09/05 21:59:22 D9dL1mfJ
貴様はあと100億光年ROMってなさい
423:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:49:10 c4uGqRLd
光年が距離の単位である件
424:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:51:53 w1mtiEhK
1000ならアニメ化が中止!
425:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:52:34 w1mtiEhK
本スレに書くつもりが…誤爆
426:名無しさん@ピンキー
08/09/06 05:16:15 mQ/I3DeJ
切彦のふとももと美乳と絶奈のけしからんネクタイオパイを早く漫画版で拝みたいぜ・・・
銀子?電波?ファファファ・・・何かな?それは
427:名無しさん@ピンキー
08/09/06 20:26:51 DET8g+9P
銀子はパソコンが恋人だろ?ヒャヒャヒャ
428:名無しさん@ピンキー
08/09/06 21:31:49 j6YE4jRy
電波より紅の続きを見たい。
アニメの話ね。
429:名無しさん@ピンキー
08/09/07 03:49:41 1IDCH8My
>>428
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!!
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
oノ oノ
| | 三
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ ミ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ |`----|
T | l,_,,/\ ,,/l |
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_/
430:名無しさん@ピンキー
08/09/07 19:19:54 hPhWkF0Z
アニメよりも電波の続き書いてくれ
431:名無しさん@ピンキー
08/09/07 23:39:41 BYn272nM
紅も電波も早く続き書いてくれ
432:名無しさん@ピンキー
08/09/09 07:26:22 JhxxG4JK
>>1->>10
てすと
433:名無しさん@ピンキー
08/09/10 03:49:59 WxOH+I2V
KIRIHIKOHAORENOYOME
434:名無しさん@ピンキー
08/09/10 07:01:18 VS02sjoD
雪姫は頂いていきます
435:名無しさん@ピンキー
08/09/10 21:12:48 yuOxl4UH
ならばオレは環さんを…
436:名無しさん@ピンキー
08/09/11 20:11:31 aPZr48oO
闇絵さんに搾られてえ…
437:名無しさん@ピンキー
08/09/12 03:58:26 4s91EL6x
>>90-200
テスト
438:名無しさん@ピンキー
08/09/12 11:22:08 GRhZjvpQ
銀子の乳首ktkr!
439:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:17:33 aO/LMZwI
もうみんな乳首晒せばいい
440:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:31:39 Ymlga7L9
もっと気合い入れて描いてもらいたかった
441:名無しさん@ピンキー
08/09/13 03:54:57 oOyXqoYz
小さい胸は気合い入れて描けないとよぉ!!!フヒヒヒヒヒ
442:名無しさん@ピンキー
08/09/13 23:54:14 zea3jcRE
(`⌒´)
443:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:09:59 /nyksp/R
虚ろな瞳が、窓から差し込む僅かな月明かりに反射して鈍く光っていた。
暗い部屋に一人の女が床に座っていた。その目は空虚に濁り僅かな感情さえも写すことはない。
女はただ無感情だった。
女はポケットに手を入れる。部屋に光るものがもう一つ増えた。それは銀色に鈍く光り、月明かりを反射して女の顔を照らす。
女は眼鏡をかけていた。レンズ越しに見える瞳は海の底より、夜の闇より深く暗かった。感情はやはり無い。
女は手首に、鈍色のものを押し当てる。
村上銀子はゆっくりと、そして強く剃刀を引いた。
バッ、と暗闇に真っ赤な花が咲いた。
赤い花が咲き狂う。部屋一杯にその紅の花びらを満たして。
「真九郎………」
銀子の顔に始めて感情の色が見えた。それは苦痛でも、もうすぐ訪れるであろう死の恐怖でも無かった。
それは安らぎ。
死へ。絶対の安息へ。
ようやく楽になれると。愛する人と同じ所へ行けると。
瞬間、真紅の花びらが一斉に散り落ちた。
銀子は自らの血液を一身に浴びる。
「しん…くろう………」
愛した人と同じ、紅に染まりながら銀子は目を閉じる。その目は永遠に開く事は無い。
血にまみれた銀色の刃を銀子は最期まで離すことは無かった。
444:名無しさん@ピンキー
08/09/15 08:40:43 zF96rhnj
何故死なせたし
445:名無しさん@ピンキー
08/09/15 23:33:44 8loRjJq2
死んだ…だと…?
446:名無しさん@ピンキー
08/09/17 02:34:19 FY3zyE5H
絶奈、真九郎を夜這い。真九郎童貞喪失
↓
夕乃さん到着、ブチ切れて戦鬼化
↓
絶奈vs戦鬼化夕乃
↓
五月雨荘壊滅
↓
その隙に切彦もちゃっかり真九郎を頂く
447:名無しさん@ピンキー
08/09/17 03:47:16 W6qsjUk8
近傍租界の夕乃さん本が素晴らしく良かった
448:名無しさん@ピンキー
08/09/17 23:45:06 dU1xYcKZ
>>447
あの絵は好きになれんわ・・・
ヤマトそっくりの絵が描ける同人作家はいないものか・・・
449:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:16:02 QY/HqMbv
ぶっちゃけあの絵では抜けない
多少脚色してないと
450:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:42:46 X60xTrTu
アニメ絵銀子の同人なら見たなぁ
451:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:58:53 QY/HqMbv
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
452:名無しさん@ピンキー
08/09/20 03:15:29 tLvZh2xN
もうホント全女キャラの乳首見せてくれヤマト
453:名無しさん@ピンキー
08/09/21 08:30:43 p36emz58
>>449
なんか肉が付きすぎてて萎えた…
454:名無しさん@ピンキー
08/09/21 08:58:15 FuFjMZer
抜けた俺は勝ち組。漫画版銀子は心置きなく嫁に貰ってくよ
455:名無しさん@ピンキー
08/09/22 09:39:22 53zBHaJi
じゃあ次は夕乃さんの入浴シーンだな
456:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:13:38 qIB4D9wF
ルーシー・メイに性欲感じるオレは異端か?
457:名無しさん@ピンキー
08/09/24 17:07:55 FXbeb0xF
ネクパイに騎乗位で犯されていいのは俺だけ
458:名無しさん@ピンキー
08/09/25 23:36:30 ediok2eW
絶奈を犯せるのは俺だけ
459:名無しさん@ピンキー
08/09/27 09:31:34 obiaJ3zy
>>458
真九郎さん何を寝ぼけているんですか?
早く帰りますよ。
460:名無しさん@ピンキー
08/09/27 16:11:18 XhwF9xTC
夕乃さんと絶奈たんと切彦たんの真九郎争奪戦マダー?
461:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:35:02 PEEjZy/O
3人の共倒れを狙った銀子を紫が屠っている間に散鶴たんがさらっていくのですね
わかります
462:名無しさん@ピンキー
08/09/27 23:30:00 UCfjBhD1
戦鬼化した夕乃さんの圧勝だろうjk
463:名無しさん@ピンキー
08/09/29 02:59:13 Thh1j8Oj
>>459
夕乃さん、絶奈とはもう深い仲なんです。ほっといて下さい。
464:名無しさん@ピンキー
08/09/30 19:38:30 LGkcsyYk
「・・・・・・紅くん。君、とってもステキ。最高よ(下半身的な意味合いで)」
「あんたは最低だ(下半身的な締まりが)」
「ぶっ壊してあげる(イカせまくるつもり)」
「やってみろ(イクつもりはないつもり)」
そして、長い夜を締め括る争い(ベッド上の)が、ようやく始まった。
465:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:54:28 HElaAxcR
絶奈の締まりが最低とかマジ100億万年ROMってやがれ
466:名無しさん@ピンキー
08/10/01 23:14:07 BKsat3xf
そこらへんも星噛製でばっちりですもんね
467:名無しさん@ピンキー
08/10/02 23:22:44 zCL70W3/
絶奈ってメカニック系?それともバイオチック系?
DBでいうと19号、20号タイプか、17号、18号タイプか
468:名無しさん@ピンキー
08/10/04 14:41:17 0wpoVH59
バイオ系サイボーグじゃね、なんとなくだけど
469:名無しさん@ピンキー
08/10/04 15:45:55 QaNgI/91
昔から人体改造してたんだから
鉄と木とヒモだろ
470:名無しさん@ピンキー
08/10/04 18:00:29 gbL4gtN7
技術ってのは日々進化するものだから今のサイボーグはそれこそかなり複雑で高性能なものじゃないか?
ナノテクノロジーとか色々使ってそうだ。確か星噛性の臓器は同じ大きさの宝石並みの価値、だったよな
471:名無しさん@ピンキー
08/10/05 02:32:50 5NBp/Xpm
「ん…あ、あぁっ…く、紅くん…もっと…もっとわたしをめちゃくちゃにして!わたしを蹂躙して!」
「ああ、望みどおりめちゃくちゃにしてやるよ、このクソ女!!」
絶奈ドM説。異論は認める
472:名無しさん@ピンキー
08/10/05 23:25:15 K1/mAxq7
ネクパイは普通にドMだろ
酒以上に自分を追い詰めてくれる存在(できれば男)を待ってんだ、多分
473:名無しさん@ピンキー
08/10/06 12:27:34 ++bY92d1
紫の知識が偏りすぎ。
474:名無しさん@ピンキー
08/10/06 23:00:07 B+PymaMd
えーと、絶奈が新九郎刺し殺して、
夕乃さんが絶奈を刺し殺した後、絶奈の腹を切り開いて新九郎の赤ちゃんがいないことを確認して・・・
この後どうなるっけ
475:名無しさん@ピンキー
08/10/07 02:45:55 3Rur8QRG
>>474
真九郎の生首抱いてヨットに乗って海へ出て、
「これからはずっと一緒ですね、真九郎さん」
だろ、確か
476:名無しさん@ピンキー
08/10/07 04:12:54 E+cvw2Sa
ふたりの世界は今始まったばかり
----第1部完----
片山先生の次回作にご期待ください
だっけ?
477:名無しさん@ピンキー
08/10/08 04:15:00 +qYhr2WI
すくーるでいず・・・
478:名無しさん@ピンキー
08/10/08 11:16:50 QdaewblD
いやJOJOだろ
479:名無しさん@ピンキー
08/10/09 07:25:26 aTxyz2+N
ダメだ・・・切彦たんカワイすぐる・・・
なんなんだ、このキャラは・・・
480:名無しさん@ピンキー
08/10/09 23:19:17 LwkL0de4
処女だとな
481:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:00:02 5lBulPVa
絶奈もSYOJOだとな…?
482:名無しさん@ピンキー
08/10/11 04:36:49 syy8luWW
>>481
その場合は新品、または、未使用品
483:名無しさん@ピンキー
08/10/12 02:48:14 rPMzp1TP
絶奈と夕乃さんはどっちが胸デカイんだ?漫画版夕乃さんの胸がかなり大きくなってるが・・・
そもそも紅で一番胸デカイのは誰なんだ・・・?
484:名無しさん@ピンキー
08/10/12 14:52:50 upihbQOU
>>483
鉄腕かビッグフットあたりではないかと思われる
485:名無しさん@ピンキー
08/10/13 00:23:03 OPaeMk+P
>>484
いや、確かに女キャラ限定とは言ってないけど…w
486:名無しさん@ピンキー
08/10/14 04:14:24 NSheidjb
紅最巨乳女キャラは絶奈。異論は認めん
487:名無しさん@ピンキー
08/10/14 04:32:59 t0TIwYjW
そりゃあ、まあ、いくらでも大きさを調節できるからなぁ
メロン並みでも、洗濯板でも、TPOに合わせられる
アタッチメント方式?
488:名無しさん@ピンキー
08/10/14 19:41:43 7K2XiS6f
ああ、膜もアタッチメントできるなw
489:名無しさん@ピンキー
08/10/14 19:51:28 JsbFN+ez
絶奈は貴様等のダッチワイフではないわ!!
490:名無しさん@ピンキー
08/10/14 22:54:47 81the5iu
真九郎のオモチャだよな?
491:名無しさん@ピンキー
08/10/15 17:50:37 TqcPlmaX
真九郎「絶奈は俺の嫁」
492:名無しさん@ピンキー
08/10/16 17:17:09 9kXL3zW5
真九郎「切彦は俺の嫁」
493:名無しさん@ピンキー
08/10/16 23:04:24 QlsyBcay
紫「真九郎はわたしの嫁だぞ!」
真九郎「あ、…あんッ」
494:名無しさん@ピンキー
08/10/16 23:17:02 ElYcGFBi
真九郎「あばよ、紫、散鶴。俺のナニを受け入れられる体になってから出直してきな。さあ、行こうか、マイベストボディ」
切彦「…はい」
495:名無しさん@ピンキー
08/10/16 23:19:39 4fG9RrSV
切彦かよw
496:名無しさん@ピンキー
08/10/17 00:22:10 REkqjGC+
素朴な疑問なんだが、崩月の身体ってのは薬物に対しても頑丈だったりするのか?
497:名無しさん@ピンキー
08/10/17 01:43:59 +z/UaVuT
種類によるかも
肉体形は効かないけど神経系は効くみたいな
神経は鍛えようがない気がする
498:名無しさん@ピンキー
08/10/17 07:08:14 3eHiDagt
神経にもウェイトトレーニングさせとけばよかったんですね
499:名無しさん@ピンキー
08/10/17 19:41:25 UyxGqTGp
切彦か・・・駅弁し放題じゃないか
夕乃さんと絶奈涙目w
500:名無しさん@ピンキー
08/10/18 07:19:18 +q9AsO6Z
>>499
別に真九郎の筋力と体力なら夕乃さんや絶奈でも駅弁可能だろう
パイ乙たゆんたゆんでっせ
501:名無しさん@ピンキー
08/10/19 19:34:03 0F2lTqRV
夕乃さんも絶奈も刃物切彦も言動はSだけどベッド上はMだろうな
きっとそうに違いない
502:名無しさん@ピンキー
08/10/19 23:08:18 KvoTjAXV
斬島の血筋の子はみんなそんな感じがするんだが
ジュウ様に対する刃物雪姫とか見てるとそう思う
503:名無しさん@ピンキー
08/10/20 04:47:37 MXeBBk1q
つか、片山作品の女キャラはみんな外面はSで夜はMじゃないのか?w
504:名無しさん@ピンキー
08/10/20 23:23:28 7BSifr2e
ちーちゃんは外面はSではないような
現時点で女キャラと認識していいのかはわからんがw
505:名無しさん@ピンキー
08/10/21 00:54:39 mYLAzgPl
真九郎「星噛絶奈と斬島切彦を改心させるには……俺があの二人を抱くしかない…!」
夕乃さん「……………………真九郎さん…?」
真九郎「…!!!」
506:名無しさん@ピンキー
08/10/23 02:15:50 ES+YkZpM
悪宇商会を掌握するため絶奈たんを手籠めにする真苦労
507:名無しさん@ピンキー
08/10/23 05:26:49 Fb/PCv3J
絶奈の部下A「絶奈さんは絶対ドSだよなー、話し方からキツイし」
絶奈の部下B「あーでも自分、絶奈様に一回いじめられたいです」
絶奈の部下A「お前、、、まあ分からんでもないが」
2人の会話を陰に隠れて聞いている、別の2人組
絶「やっぱ、そんなイメージなのね」
真「でも実際は結構、違うというか、ねえ?」
絶「それは紅くんだって、、、」
真「ああ、まあ、それは、、、ね」
バッシ、パァン!
絶「あ、あんッ!もっとよ、もっと叩いて!」
真「絶奈がまさか尻叩かれて悦ぶなんて。部下が知ったらどう思うんだろうな」
絶「ばれても構わないわ、だから欲しいの、真九郞のが。もっといじめてぇ」
真「呼び捨てにしていいって言いましたか?罰として
誰が何をどこに誰から欲しいかハッキリ言ってください」
パァァァン!!
絶「あん!はぁい、言います、ドMの絶奈に言うからくらさい」
真「まったく誰に対してもこうなんですか?」
絶「知ってるくせに真九郞のいじわる。初めて犯された日からあなただけなのに」
パン、パァン!!
真「だから呼び捨てするなって、この雌豚がぁ」
絶「はぁん!もっと言って、もっと、もっと・・・・・・」
絶・真「これがばれたら生きていけない」
508:名無しさん@ピンキー
08/10/23 12:35:25 7uM0efiH
>>507
オチの一言が秀逸。GJって言っていいですか。
509:名無しさん@ピンキー
08/10/23 19:13:09 wtvHZeFT
GJw
510:名無しさん@ピンキー
08/10/24 00:07:42 5jI6zmTp
コンだけネタがあるのになぜ!
誰も書かない!
511:名無しさん@ピンキー
08/10/24 03:13:03 jQ1lVBau
シン「もうダメだ…これ以上君を抱けない…」
切彦「ちょっと待てよ、今…何て言った?おい真九郎!今何て言った!?『もうダメ!?』」
切彦「もうダメとか言ってる間はずっとダメなんだよ!」
切彦「考えろよ!もっと考えろよ!」
シン「もう絶奈のストーキングに耐えられない…もう打つ手が無い…」
切彦「無い事無い、無いなんて事は無い!どこかにあるはずだ、探そうぜ!」
シン「…絶奈をぶっ殺す…」
切彦「ほらあるじゃねえか! ほらみろ!あるじゃねえか!」
シン「ぶっ殺すんだ…」
切彦「そうだぶっ殺せ!」
シン「ぶっ殺すんだ!!!!」
切彦「もっと!」
シン「ぶっ殺す!!!!!!!!!…と思って挑んだら逆に犯されちゃった、おまけに妊娠したとかなんとか…」
切彦「はい死んだ!お前の命、今死んだ!」
512:名無しさん@ピンキー
08/10/24 04:41:50 SezrU91C
>>511
こんな所に修造ネタがww
513:名無しさん@ピンキー
08/10/25 02:44:00 GV2/sTaB
切彦たん…
514:名無しさん@ピンキー
08/10/25 19:14:46 f0qY7sjC
切彦たんによく考えろとか言われたらオシマイでつw
515:おいしいお水
08/10/26 03:29:19 EApb8LVs
十二月二十六日。土曜日。
夕飯の献立は白菜鍋。加えて夕乃と銀子が持ち寄ってくれた料理が少々。
それはあるいは一日遅れてのクリスマスパーティーだった。
「よーし、今夜は真九郎くんたちも飲め飲めー!」
「俺たちは未成年です」
「気にしない、気にしない、ここには通報する人誰もなんていないんだからさぁ」
「まあ、じゃあ今日くらいは…」
二日前の出来事。十二月二十四日。クリスマスイブ。即ち『KILLING FLOOR』での死闘。上手く立ち回れたなんて微塵も思っていないが、結果として失わずに済んだものはいくらかあった。
柔沢親子も、瀬川姉妹も、きっと今は安らかな時を過ごしていることだろう。そしてそれは、自分自身にも当てはまるかも知れないことだった。
今鍋をつつきながら座卓を囲むのは、環に闇絵、夕乃や銀子、そして隣りにいる紫。また彼女たちと一緒に笑えることが真九郎にはたまらなく嬉しいことであった。そしてその喜びが、真九郎の気持ちをいくらか寛容にさせていたとも言える。
普段なら絶対に食い下がらない真九郎だったが、今夜はぐらいはいいかもしれないとふと思った。
「よぉし、今夜は紫ちゃんも特別だぞぅ」
などと言っている環の顔は赤く、彼女の周りには空いた缶ビールが十数本転がっていた。本人は既に出来上がっているようで、紫のコップに日本酒をつぐその手元も若干おぼつかない。
「環、これはなんだ?」
コップに注がれた透明な液体を眺めながら紫が尋ねた。
「ん、お水だよ?」
「ただの水とは違うにおいがするのだが…」
「ちっちっち、ただのお水じゃないんだなぁ、これが。これはおいしいお水なのだよ、紫ちゃん」
「おぉ、そうなのか。ありがとう、環!」
「どういたしまして。あ、銀子ちゃんもどうぞー」
「いただきます」
満たされたコップを流れるような動作であおる銀子を見て、紫もまたそれを真似てコップに口をつけた。ほんの少し口に含んだかどうかというところで、紫はコップを口から離し、顔を歪めた。
「ぅ、なんだこれは…。辛いし熱いし全然おいしくないぞッ!」
「あー、紫ちゃんにはちょっと早かったかなぁ…」
「どういう意味だ?」
「これはね、大人が飲むためのおいしいお水なんだよねぇ」
「そうなのか、銀子?」
環の発言の根拠を自分のとなりで平気な顔をしている銀子に求めようとする。
銀子自身適切な言葉が思い浮かばなかったのか、少し困ったような笑みで紫の頭を撫でた。
「んー、私も紫ちゃんぐらいの時は全然おいしいと思わなかったかな」
「……つまり、銀子は大人と同等の味覚をもっているのだな?」
「…そうね。紫ちゃんも大きくなったらきっとわかるようになるわ」
一瞬問いの意図を図りかねた銀子であったが、なんであれそれを肯定したのがまずかった。
「なんだと。私だって子供じゃない。こんな水、簡単に飲めるんだからなッ!」
勢いよくその場で立ち上がる紫。右手に掴んだコップの中身を睨むこと数秒、風呂上がりに牛乳を飲むような勢いでその液体を身体の中に流し込んでいく。
子供は基本的に子供扱いされることを嫌う。中でも紫はその気が強い方だった。
それをよく知っている真九郎はこの状況を憂いながらも、それ以上にこの賑やかな時間が楽しくて仕方がなく、本気で紫を止めるということをしなかった。
それは周りも同様で、環のように紫をはやし立てるようなことはしなかったが、その光景を微笑ましいものとして黙認していた。
「よぉし環、もう一杯だ!」
516:おいしいお水
08/10/26 03:32:45 EApb8LVs
強引に空けたコップを突き出す紫。流石にそれは止める環。酒に酔ったのかこの場の空気に酔ったのか、騒ぎ暴れる紫をなだめる銀子。
そんな最中真九郎は肩に重みを感じる。その方を振り返ってみれば自分の左隣に座っている夕乃が自分にもたれかかっていた。
「えっと、…夕乃さん?」
「はい、なんでしょうか、真九郎さん」
「あ、いえ…あの…」
「……私、重たいですか?」
「いえ、決してそんなことは…」
「そうですか、それはよかったです」
夕乃の満面の笑みに、引きつりながらも笑顔を返す。彼女の顔からやや視線をずらしてみれば、その手元には既に空になったコップが握られていた。
いつの間にか彼女もまた環から酌を受けていたのだろう。その頬が若干紅く染まって見えるのは酒故か。
「くぉら、真九郎ッ、私の目の前で夕乃といちゃつくんじゃない!」
真九郎と夕乃のやりとにに気付いた紫が叫ぶ。その場全員の視線が集中。もの凄くいやらしい笑みを見せる環。「おやおや」なんて言いながらも構わず酒を飲む闇絵。なんだかもの凄く冷たい視線を送ってくる銀子。
「……やらしい」
やっぱり言われた。
「とにかく私の真九郎から離れろ!」
吠える紫。
「…『私の』?いいですか、紫ちゃん。真九郎さんは八年もの間崩月の家に住まい、修行してきました。しかもその間ずっと私と時間を共有してきたのです。真九郎さんは既に崩月の人間であり、崩月の人間である真九郎さんは当主代行を務める私のものです」
応じる夕乃。
こういった場面で一歩も譲らないのは、子供相手に遠慮しない大人げなさか、相手を子供扱いせず対等に見る誠実さか。
銀子はそれを前者ととり、我関せずと鍋をつつく。
「それが何だ、私と真九郎は相思相愛だぞ!」
そう言えばそんなことを以前言われた気がする。なんてことを悠長に考えていられるのは真九郎自身も酔いが回ってきたからなのか。
『おいしいお水』の力を借りて、それぞれが思い思いに騒ぎ立てる中、順調に夜は更けていった。
間。
心地よい微睡みの中で、真九郎は水音を聞いた。続いて大きないびき。熱のこもった身体を風が通り抜ける。
ゆっくりと目を開けば、徐々に脳が世界を認識し始めた。
大きないびきは環のもの。そして水音は、台所から。よく聞けば水音に混じってがちゃがちゃと陶器やガラスがぶつかり合う音がする。
それらの音を立てる主は、真九郎が一番古くから知る人物、即ち
「銀子…」
村上銀子その人であった。
「ああ、目が覚めたの。そこの水、飲んでいいから」
首だけをひねって、真九郎が目覚めたことを確かめると、銀子はまた視線を流し台へ戻した。そう言えば座卓の上がガスコンロを除いてキレイさっぱり片付いている。
他に置かれているものと言えば、四つのコップ。それぞれいっぱいに透明な液体が注がれている。
銀子の言葉に従うならそれは水であろう。言われてみれば酷く喉が渇いていた。四つのうちの一つを飲み干して、改めて銀子の後ろ姿を眺める。寝起きのせいか、アルコールのせいか、これら事実から現状を推理するには数秒を要した。
「あ、ごめん、銀子。俺も手伝うよ」
「いいわよ別に。この狭い流し台じゃ二人で並ぶなんて無理でしょう」
「でも…」
立ち上がろうとするも、身体に抵抗があってそれが出来なかった。見れば左側では夕乃が真九郎の肩を、右側では紫が真九郎のあぐらをかいている足を枕代わりにして眠っていた。
その背後ではカーテンがなびいているのが見える。恐らく銀子が換気のために玄関の扉と一緒に開けてくれたのだろう。
517:おいしいお水
08/10/26 03:35:08 EApb8LVs
「大丈夫よ、慣れてるから。あんたはそこで大人しく枕になってなさい」
もし無理に立ち上がろうとすれば、恐らく二人を起こしてしまうことになるだろう。二人の寝顔は起こしてしまうのは申し訳がないぐらい安らかで、この場は銀子の言葉に甘えることにする。
止まない水音。陶器とガラスがこすれる音。眠気はなかったが、目を閉じて、耳を澄ましてもう一度聞き入ってみた。環のいびきも含めて、不思議とそれらは心地よく真九郎の心に響いた。
ああ、帰って来られたんだ。
改めてそう思った。まだ体中痛むし、右腕の痺れは酷いし、お世辞にもよくやったなんて自分に言ってあげられないけれど、ここに戻ってこられたことは素直に喜ぶべき幸せの一つだと思う。
銀子がいて夕乃がいて紫が笑っていて、五月雨荘の面々がいて、時々紅香が問題ごとをもってきて。
それはとても優しい時間だ。
何度も手放しそうになったけど、その度に誰かがここにつなぎ止めてくれた。感謝すべきことだ。
こんな時間は長く続きはしないと思う傍ら、少しでも長くこんな時間が続いてくれればと、自分の中の片隅で願う自分がいた。
「なあ、闇絵さんは?」
沈黙はむしろ心地よくもあったが、ふと気になったことをなんとなく口にしてみる。
「帰ったわよ。自分の部屋に、自分の足で」
「そっか…。あれ、今何時ぐらいなんだ?」
真九郎の言葉に反応して銀子は視線を手元から横にずらした。洗い物をするために外した腕時計でも置いてあるのだろう。文字盤を忠実に読み上げる。
「11時27分16秒」
目が覚めてからいくらか時間が経ったからか、今度の思考は先ほどよりも早かった。
「11時って、お前こんな時間に何やってるんだよ!?」
「皿洗い」
「いや、それはそうだけど…。そうだ、紫の迎えは?」
「9時過ぎに騎場さんが迎えに来たけど、真九郎も紫ちゃんも寝てますって言ったら明日の朝また来ますって」
「そっか…。じゃなくて、夕乃さん、起きてください。早く帰らないと冥理さんが心配しますよ」
何とか動く右腕で軽く夕乃の肩を揺するが、何度か小さくうなるだけで全く起きる気配を見せない。
そんなやりとりを繰り返していると、洗い物に一段落をつけた銀子が身につけているエプロンの裾で濡れた手をふきながら座卓に戻ってきた。どうやらガスコンロを片付けるつもりらしい。
「それも多分大丈夫」
「なんでわかるんだよ」
「あのバッグ」
ガスコンロの汚れをキッチンペーパーで拭き取りながら銀子があごで指したのは、夕乃が料理と一緒にもってきたバッグだった。料理を手伝うためのエプロンを入れるためにもってきたものだと真九郎は思っていたが、銀子はそれを否定する。
「それもあったろうけど、エプロン一着入れるためにしては大きすぎると思わない?」
言われてみれば確かにそうだ。あの大きさは手荷物を入れると言うよりむしろ、2,3泊する小旅行に使えそうなもの。それはつまり、
「どこまで本気かは知らないけど、そういうことを想定していたって言うことかしら。…やらしい」
そういうこと、というのは、やはりそういうことなのだろうか。
「今の今まで崩月先輩の携帯は一度も鳴っていないし、あちらも了承済みなんじゃないの?」
年頃の娘が年頃の男の部屋で夜を明かすなど普通の親であれば絶対に許しはしないだろうが、そこはあの法泉の娘である冥理だ。許すどころか推奨さえしたかもわからない。むしろ冥理の差し金か。
「布団の数は間に合ってるでしょ。泊めてあげなさいよ」
「俺は?」
「廊下」
当然でしょ。とは口で言わず目で語る。
518:おいしいお水
08/10/26 03:37:32 EApb8LVs
「布団は後で敷くとして、とりあえずあんたは武藤さんを部屋に連れて行ってあげて」
そう言う銀子はガスコンロをしまう代わりに、枕を二つ抱えて真九郎の横まできた。
眠っている二人を真九郎からそっと剥がし、床に寝かせる直前に頭との間にそっと枕を挟んでやる。その姿はまるで保育園の保母さんそのものだった。
思わず笑ってしまう真九郎を銀子は睨むが、それを受け流して、二人から解放された真九郎はやっと立ち上がる。座卓を挟んで反対側で大の字に寝転がっている環の元へ歩いて近づき、肩を揺すって声をかける。
「環さん、起きてください。寝るんなら自分の部屋でお願いします」
「んー、真九郎くんがお姫様抱っこして連れて行ってくれるなら考えてもいいかなぁ」
言って、両手を空に突き出す環。唇をタコのように突き出しているのは何を意図しているのか。
環の提案を一蹴し、真九郎は環の右腕だけを掴んで自分の首に巻かせる。
「ぶー」
「そういうことは彼氏にでも頼んでください」
「だから真九郎くんに頼んでるじゃなーい」
「はいはい、そういうのはいいですから」
肩を組むようにして立ち上がらせ、環のおぼつかない足取りを支えながら6号室へ向かった。
「仲の宜しいことで」
「茶化すなよ」
座卓で頬杖を突く銀子が冷ややかな視線で6号室から帰ってきた真九郎を出迎えた。
「で、お前はどうするんだ?」
「帰るわよ、もちろん。私は崩月先輩と違って泊まる用意はしてこなかったしね」
「こんな時間に?」
「そればっかりは待ったところでどうにもならないでしょう」
「外は寒いぞ?」
「冬だものね」
「なんでそんなに不機嫌そうなんだよ」
「何でだと思う?」
「…あー、とりあえず布団敷こうか。手伝ってくれよ」
「…敷き終わったら帰るわ」
「あぁ、わかったよ、ありがとな、銀子」
真九郎には原因がよくわからない気まずい空気の中布団を敷き始める二人。
銀子が紫を抱きかかえている間に真九郎が紫の分の布団を敷く。銀子に抱きかかえられても起きようとする素振りを見せない紫を銀子は優しい微笑みで見つめる。
それだけでなんとはなしに、銀子は良い母親になるのだろうと真九郎は想像した。それが一体誰の妻で誰の子供を産むのかまでは考えもしなかったが。
真九郎が夕乃を(お姫様抱っこで)抱きかかえている間に銀子(不機嫌な顔で)夕乃の分の布団を敷く。真九郎に(お姫様抱っこで)抱きかかえられても起きようとする素振りを見せない(むしろ幸せそうな顔をする)夕乃を真九郎は苦笑しながら見つめる。
「………。」
「なんだよ」
「……別に。じゃあ、私はこれで」
「送ってくよ」
「酔っぱらいが?」
「酔ってないって」
519:おいしいお水
08/10/26 03:39:06 EApb8LVs
「ふぅん…、まあ、一人で帰るよりはマシかしら、揉め事処理屋さん?」
「任せとけよ」
心なしか銀子の表情がやわらかくなる。半開きの窓を閉めて施錠して、コートを羽織り、靴を履き、部屋を出て、後ろ手に扉を閉めようとしたところで、しまり掛けの扉の隙間から起き上がった紫の姿が見えた。
放っておく訳にもいかなかったので、銀子に少し間ってもらう旨を伝え、部屋の中へと戻る。
「紫?」
「むぅ…、真九郎か?」
眠ってしまった原因はアルコールにあったとしても、今頃の時間になればそんなものは関係なく7歳の少女にとって起きているのは困難であろう。
何とか目を開こうと努力する様子が伺えるが、その実まぶたは半分も上がっていない。今の紫にはせいぜい真九郎の顔だけがおぼろげにしか見えていないだろう。
「ごめん、起こしちゃったな。喉乾いてるか?」
「うん」
「そうか」
紫の返事を受けて、台所の乾燥棚からコップを一つ掴み、浄水を注ぐ。
コップを片手に戻ってきた真九郎から手渡されたそれを紫はお礼を言って受け取ると、喉を鳴らしながらそれを飲み干した。
「明日の朝騎場さんが迎えに来るから、それまで休んでろ」
「わかった…」
「歯ブラシもパジャマもいつもの場所にしまってあるから、自分で出来るよな?」
「ああ、できる…」
と言いながらもまぶたは完全に閉じていて、あごの先は胸元にくっついていた。多分このまま寝てしまうだろうと思いながらも、真九郎は紫の頭を撫でながら言った。
「偉いぞ、紫。俺はこれから銀子を家まで送ってくるからな」
「うむ、真九郎。目をつむれ。いつものだ」
「……こうか?」
いつのもってなんだ?言葉の意図を掴めぬまま、けれども紫の言うとおりに目をつむる。衣擦れの音。両頬に小さな温かい感覚。恐らく紫の両手だろう。子供独特のぽかぽかな掌は、彼女がどれほど眠たいか主張していた。
一体何をする気なのかと構えていたところで、真九郎の唇になにか柔らかい何かが触れた。
それは、紫の唇だ。
「なっ、紫ッ?」
「ふふ…、いってらっしゃい、おやすみ、真九郎」
いたずらが上手くいった子供のように、愛おしいものを見つめるように、微笑んで見せたその少女は次の瞬間にはもう眠りの中にあった。
恐らくは今の行動自体寝ぼけてやってのけたものだろう。次に目覚めたときにはキレイさっぱり忘れてしまっているような、そんな意識と行動だ。
「…真九郎」
そして、その一部始終を見ていた人の発言。
「銀子ッ、見てたのか!?」
「何を?」
開けっ放しになっていた扉の型枠にもたれかかり、腕を組んだまま真九郎を見下ろすその表情は、先ほどにも増して険しかった。
「何って…」
「やらしい」
「いや、これは別に」