【涼宮ハルヒ】谷川流 the 60章【学校を出よう!】at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 60章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch486:名無しさん@ピンキー
08/04/29 22:17:15 CPLqH1eY
以上です。
では、また。

487:名無しさん@ピンキー
08/04/29 22:44:54 VY630Luo
8 名前: 夏目蒼星石 [sage] 投稿日: 1908/07/25(火) 09:39:41 ID:Lapislazuri
 こんな夢を見た。
 腕組をして枕元に坐っていると、仰向けに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。
 女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。
 真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。
 とうてい死にそうには見えない。

488:名無しさん@ピンキー
08/04/29 23:25:49 yCZvtLpW
マジレスするとWAWAWAとか寒すぎて辞めて欲しいと思った
フルボッコにされても文句言えまい

489:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:05:03 bB9wphfI
>>486
うん、おつかれ。
とりあえず一言だけ言わせてくれ。

長い、あと読み辛い。

490:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:09:44 4JHiibvJ
>>486
近代文学とのミックスか。面白い取り合わせだとは思う。元ネタの方の話はほとんど忘れたけど。
惜しむらくは、シュールではあるが原作らしさが薄い事かな。やや読みにくいのは元ネタ重視故、ってとこかな。
上手い具合に煮込めれば面白くなりそう。今後に期待してます。

491:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:13:47 fyNVUDIY
高校卒業してキョンとハルヒがくっ付いてなくてお互い別々の道を歩んでるようなSS(鬱でも可)のあるとこ教えてくれ

492:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:17:56 4JHiibvJ
>>491
このスレでも色々あるが、多分ここではないどこかの方が多いと思う。Vで始まるところでも探してみればいいのではないかな。

493:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:20:29 LliNmjMo
SSはカプが基本だから、そういう展開はVIPでも見たことがないんだが。

494:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:33:19 OKhSPLF5
>>486 GJ
そして、すまん。俺にはあんたのセンスを理解するには、まだまだ修行が足りないようだorz
原作らしい冗長なキョン語りも萌的要素もほとんどないのに、原作の根底に流れる重厚なエッセンスを散りばめる才能に嫉妬。
でもひとつだけ言わせてくれ。ここはエロパロなんだから、もっとお気楽に読めるエロを頼む・・・

495:名無しさん@ピンキー
08/04/30 01:02:08 coeV0dJ4
そういや、エロの定義ってなんなんだろうな

496:名無しさん@ピンキー
08/04/30 01:59:28 TctckOC8
夢十夜は元からカオスだからなあ。
原文読んでも>>494みたいな反応するのは当然だし、かくいう俺もさっぱりだ。

497:名無しさん@ピンキー
08/04/30 02:09:50 sQHkWpXK
正直に「つまらん」「全然面白くない」「意味不明」って言ってあげるのが作者の為だと思うんだが…

一人だけぶっ飛んでても面白い書き手さん、このスレにいたけどね
あの人は異色すぎ

498:名無しさん@ピンキー
08/04/30 02:15:42 a+E1czI1
>>490
URLリンク(www.aozora.gr.jp)
青空文庫

原作と読み比べるとどこを改変したかわかって楽しい。
個人的に第三夜のWAWAWAとAWAWAがよかった。
パスティーシュものは村上ハルキョンが春樹に対する悪意が感じられて
元ネタがわからなくても面白い。
過疎だとか泣き言言わずに漱石ネタを投下するのが素敵。

499:名無しさん@ピンキー
08/04/30 03:51:46 FZ1KOvu1
と、作者が必死のフォローに奔走しておりますが

500:名無しさん@ピンキー
08/04/30 04:18:03 D/THdbvs
228 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/04/29(火) 18:14:58 ID:ecEruNjq
可能性高そうな予想だな。30%ぐらいか まあ、それを今年言い出さなくても来年あたりにそれを言い出すのは確実だけどな

ひぐらしスレに誤爆したバカ発見

501:名無しさん@ピンキー
08/04/30 05:41:42 mos7k/Bf
なに沸騰してんのか知らないけど誤爆じゃなくてネタとして使いたかったんじゃねーの?
ネタになるかは別として
改行しなおしてるあたりそのままのコピペじゃないみたいだから

つーかひぐらしなんてくっだらねえ物のスレなんかよく見てんなw
住人層本当に若いんだな、ここw

502:名無しさん@ピンキー
08/04/30 06:57:40 ihBPmKvx
と、誤爆した張本人が云々……

503:名無しさん@ピンキー
08/04/30 09:31:10 E6lzITnV
ここの同じものがない感想は参考になるよな。

504:名無しさん@ピンキー
08/04/30 15:35:18 YvFacLYI
投下ありがとうございます。てw

505:名無しさん@ピンキー
08/04/30 16:33:02 BjiDFTgD
と、作者が必死のフォローに奔走しておりますが

506:名無しさん@ピンキー
08/04/30 17:15:32 Y39AM2iX
>>498
情報ありがと。
しかし、こういう改変する奴がいるとはな・・ 目先が変わって面白いといえば面白いが。

507:名無しさん@ピンキー
08/04/30 18:52:00 2Epd4bXh
発想の面白さに内容がまったく付いてきていないのがなんともな…

508:名無しさん@ピンキー
08/04/30 18:59:33 RrZE37Or
なんか他のスレでも夢十夜改変ネタ見た記憶ある。
どこか忘れたがw

509:名無しさん@ピンキー
08/04/30 19:23:10 hzR8GImB
注文の多い料理店の改変ネタがどっかにあったような気がするが、夢十夜は知らん

510:名無しさん@ピンキー
08/04/30 19:59:16 CwmgxVck
どっちも佐々木スレ

511:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:11:09 LDuhlt6G
また佐々木スレか

512:名無しさん@ピンキー
08/04/30 21:51:54 J+PQH4Uf
素でうぜえな…

513:名無しさん@ピンキー
08/05/01 12:05:28 Txo03goK
最近変なのしか来てない

514:名無しさん@ピンキー
08/05/01 14:54:11 rRJiFA8y
元々変なのしかいない

515:名無しさん@ピンキー
08/05/01 16:12:15 6KSgXaCf
え~い、このツンデレさんめ!w

516:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:07:52 LXoH6SHi
>>514 それは今までに神作品を投下してきてくれた職人に失礼だよ

517:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:35:56 KE9Zna2a
>>516
そんなあなたにはこの一文をプレゼント


このスレの読み手は態度がでか過ぎ、書き手は神な筈(笑)

518:名無しさん@ピンキー
08/05/02 04:56:27 fFxsPFxU
投下。エロあり ハルキョン 女性上位 皮 罵り 孕ませ 家族
キーワードにピンときた人はスルーで。

519:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 04:57:32 fFxsPFxU
 学生時代の思い出はどこまでも甘美で、いつも眩しかった、とは言い難い。SOS団団長をめぐっ
ての小競り合いが起きるたびに、しかたなしに力の限り走り回ったが、どうしてなのか無報酬労働は
ざらだったのである。
 肝を冷やすような体験の果てに得るものが栄光や金銭でなく、ごくごく普通の日常生活なのである。
 危ういバランスの上に成り立つ世界を守り抜いたはずなのに、結果、それはスタートラインであり借
金の清算に過ぎない。俺の理想とするダラダラ青春を謳歌しているようでいて、その実、疲労困憊の
毎日だった。
 皆想像してほしい、自分がいつのまにやら延々と続くボランティア・マラソン・レースに参加させられ
ている状況を。気分はいかがだろうか。
 怠惰の証とされる授業中の睡眠も疲労回復に充てられたものであって、消して怠惰によるもので
はなかった。これはもう割に合わないと、ことあるごとに思っていた。
 だが社会人となった今、どうにもならない事態に直面した時に支えとなってくれるのは、そんな高校
時代に培った経験であり人脈だった。馬鹿な話に花を咲かせるのはいつだって旧友とであり、慶事
弔事の際、真っ先に駆けつけてくれるのは昔から見知った顔ばかりだった。
 嫌なニュースを右から左に流してしまうような芸当も、「少しだけ」を気が遠くなるほど積み重ねて
「ずっと」にするなんていう、危機感一つなくダラダラしているだけじゃ身につかない技術もそうだろう。
 不条理な状況におかれて寝付けない夜も、SOS団活動の思い出を反芻するうちに不安は解きほ
ぐされて、いつしかおやすみなさいだった。
 俺が身につけた知恵や処世術はどれも、あの奇想天外な集団からの贈りものであり、いつしかゆる
ぎないものとなって根付いていた。

 ついぞ感謝なんてしたことなかったが、そんな事実に気付いてしまえば馬鹿騒ぎ集団がずいぶん愛し
く思えるのだった。今日は朝から何かにつけ学生時代と今の状況を比較していたし、仕事から開放さ
れた就業後には思い出を拾い集め、普段は居眠りしているか携帯をいじっている帰宅途中の電車内
では、そいつを端から順になぞっていた。
 あの頃、放課後はたいてい毎日文芸部部室に赴き、ボードゲームに興じていた。茶で舌先を湿らせ
て、盤面を見つめて牌をどこに置くか思案しているうちにドアが勢いよく開いてハルヒが飛び込んでくる。
 自信に満ち溢れた口調でぶちまけられる案件に、俺は毎回心底呆れ、椅子からずり落ちそうになっ
ていた。
 意識は十年と少し前の高校時代に立ち返り、浮かび上がって部室全てを見渡している。
 入ってすぐに置かれた長机とパイプ椅子、壁際の本棚やホワイトボード。ハンガーにかけられた衣装、
丸机にはパソコンとケーブル類があった。
 一つ瞬きするたびにアングルが切り替わって、見たこともないような角度から部室を次々映し出した。
最初はいちいち珍しがっていたが、映像が流れるうちに、それは自分でも気付かないうちに拾い集め
ていた風景なのだという結論に行き当たり、どれだけあの場所で長く濃い時間を過ごしていたのか思い
知った。

520:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 04:58:34 fFxsPFxU
 ハルヒがビラを団員に手渡して、演説を始めた。目を通すや一掃苦々しい表情になる当時の自分
とは違い、観客としての俺はひどく落ち着いた気持ちだった。ビジョンに映る憤った自分は、暴走する
団長をあの手この手で言いくるめようと必死だった。わずかな余裕もないものだから、もうちょっと気楽に
やれよ雑用係、なんて適当な言葉をかけてやりたくなった。
 ある意味俺の人生はここから始まったんだろうな。
 自分はどんな人間なのか、そしてどうやって歩いていけばいいのか。自覚こそなかったが、「俺」という
嗜好思考が作られたのはこの時期だったんだろう。
 文芸部部室の匂いまで鮮明に思い出されるほど浸った時に、最寄り駅だと告げるアナウンスが聞こえ
て、一度回想を打ち切り、俺は席を立った。

 ぬるくなってきた夜風になぶられながら歩き、駅から2LDK月8万円の我が城へと戻ってくる。ドアの
前で一度深呼吸してからくぐり抜けた。
 ただいまと言うよりも早く、パジャマ姿の我が子たちが駆けよってきた。ちっこい女の子とさらにちっこい
女の子の二人組みが、毎日大歓迎してくれる。そのたびに得も言えない震えが背筋を駆け上るものだっ
た。
 ついさっき風呂から上がったばかりなのか、飛び跳ねるたびに二人の髪の毛から滴が飛んで床を濡らす。
舌っ足らずな口調で「おかえり」と言ってくれたあと「うひぃ」だか「むふぅ」だか奇声を発しながら、うがい
手洗いをしている俺の周りをぐるぐる回っていたが、遊んでて欲しいのかそのうちよじ登ってきた。
 シャツに皺できようとお構いなしだ。一人が首にぶら下がると、もう一人が空き地を探して背中へと動く。
こら。パパをフィールドに鬼ごっこを始めるんじゃありません。おまけに仕事明けのパパには過積載だ。
 元気の塊のような幼児は俺の手を避けて―それが逆に勢いづかせているのか―あちこち素早く
動き回るものだから一向に捕まらない。
「いいかげんにしなさい、ほら、な、そのアレだ。パパは疲れているうえにばっちくて、お前たちはキレイキレ
イで。それに、あまり激しくぐるぐる動き回ると溶けてバターになっちまうぞ」
「バター?」 くりくりと目を動かして、疑問の念を向けてきた。
「いや、重要なのはそこじゃないんだ」
 簡単な言葉を選んで喋ろうと思うと、上手く口が回らない。おまけに余計なところへ食いつかれた。一体
どの角度から切り出せばいいのか。しかし読んでいないのか。この年の子供なら理解してもらえるとも考
えたが、厳しいね。
「ともかくすぐに降りなさい。パパだって怒る時は怒りますよ」
「いやぁ!」
「む、むずかられたって困るぞ。なあ頼むよ」
「いやぁー!」
 割れ鐘のような声で反抗された。お手上げだ。色々言ってみたもののことごとく通じない上に、いつのま
にか俺が下手に出ている始末。終いには好きなようにしてくれと、されるがままになっていると怖いママが
寄って来た。

521:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 04:59:56 fFxsPFxU
「ほらもう九時よ。夜更かし禁止。歯磨きした? 明日の時間割り済ませた? じゃあおやすみなさい」
俺の身体を縦横無尽に行き来する二人組みの首根っこをすばやく掴んで、べりっと引き剥がす。ブラン
ブラン揺れる我が子を降ろすと、ハルヒは腰に両手を当てて、ママとの約束とやらを復唱させている。
そう、ママだ。娘のママとはつまり俺の伴侶。過去と未来は地続きなんだと痛感する。
 しかしたいしたものだった。日頃の教育の賜物なのか、ハルヒに言われれば二人は抵抗するでもなく、
はぁいと返事して仲良く寝室に向かっていく。
 何度かこっちを振り返りながら消えていく背中の、聞き分けの良さに感心するがきっと今のうちだけ
だろうね。二三年もすれば深夜番組とドラマの虜になって、学校の友達は皆観ているとか仲間はずれに
されちゃうとか、嘘も交えてさんざん駄々をこねるんだろうな。昔の俺や妹がそうだった。
 歴史は繰り返してその年輪を増やすのだから、そうなった時には父としての威厳を発揮しなければな
らない。
「おかえりなさい、はい、さっさとお風呂入っちゃって。その間にご飯温めておくから」
 生涯教育について考えを張り巡らせているのに、団長兼妻に背中を押されて風呂場へと追いやられ
ていく俺。が、思いのほかハルヒの力が強かったのか、俺がへたっていたのか、はたまたその両方か。まずい、
と思ったときにはすでにバランスを崩していた。
 バスマットに足を滑らせて勢いに流されるまま、向こうの側の壁に頭から突っ込んでいた。
「……ひょっとしてお疲れモード?」
「つまりはそういうことになるかな」
 謝らないのか。赤くなった鼻を撫でながら返事をする。
「頑張りすぎなんじゃないの」 ハルヒの指が俺の頬に触れた。
「むしろ精神的なものだと思うんだがな。春からの入った新入社員の教育を任されているんだが、そいつ
らに一から教えているとずっと気を張ってなきゃならんから、神経を磨り減らしてしかたがない。ミスすれ
ば俺の責任でもあるし。厳しく接しすぎてもいけないし甘すぎるのも問題だ。いつまで立っても馴れん。
上に立つっていうのは難しいな」
 入社してすぐのフレッシュマンに、この俺があれやこれやと指示するわけだ。SOS団雑用係の俺が小さ
くも一つの集団でリーダーを務める、か。楽しくもあるが中間管理職への一歩目は中々骨の折れる仕事
だった。
「ようやく気付いた? 雑用係でいられることの気楽さ、そして団長という称号を背負ってきたあたしの
有能っぷりに。褒め称えなさい」
 論点がすり替えられている気がする。取りあわないようにしよう。
「お前のように鈍感力の塊になりたい。繊細な俺にはちょっと堪えられん」
「アンタの場合、繊細というよりも心配性と言ったほうが似合うけどね」
 湯船の中で寝ないでよ、と言ってハルヒはキッチンに戻っていく。

522:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:01:06 fFxsPFxU
 擦りガラスの向こうに湯気が立ち込め、プラスティック製の脱衣籠からは脱ぎ散らかした服が
はみ出していた。
 洗面台の曇った鏡には、娘たちが描いたであろう絵が残されていたが、垂れた雫によって上書きされ
てしまい、一体何であるのかさっぱり理解できなかった。元から理解不能だったのかもしれないが。
 リーダーなんて向いていないかな、と自問自答するが今更放り出すわけにもいかない。そんなことして
誰が得するんだって話だ。
 一つ書類を提出する時、食事する時でさえ縮こまり「これでいいのか」と視線をよこしてくる新入りは
可愛くもあったがずいぶん手のかかる存在で、しょっちゅうこっちの胸まで締め付けられた。必死ですがりつ
かれるとこっちの足場まで崩れてしまいそうになる……なんてそいつらの前じゃ口が裂けても言えない
立場に俺はいる。
 不安を悟られてさえならないのかもしれない。ハルヒだったら「ミスしてから言いなさい!」なんて怒鳴
りそうだな。だが、リーダーかくあるべきか。
 新入り連中だって一日でも早く新しい環境に適応しようと足掻いているんだから、俺がまず音を上
げてどうする。見守ってやらないとな。教育係が一抜けして士気が下がるようなことがあってはならん。
すぐに慣れるさ。
 今日も一日お疲れ様だ。熱い風呂に入ってさっさと澱みを溶かしてしまおう。思いっきり寝てしまおう。
もう体は休息を欲しがっているのかあくびまで出てきた。最近めっきり夜更かしができなくなってきた自分
に驚きながら、タオルを棚から出し、ネクタイを緩めると同時にボタンを外そうとしたところで、ノックなし
にドアが引かれた。
「俺が入ろうとしているんだがな」
 肩にハンドタオルを引っ掛けたハルヒがやってきた。
「疲れた。今日はもうお風呂入って寝る。背中流して」とタオルを投げて寄越してくる。
 当然とばかりに言いのけやがった。頭の中で過去と現在が正面衝突してごちゃごちゃしている。
団活動で培われた突っ込みを今こそ発揮するべきだろう。
 ついさっきお前から風呂に入ってくれって言われたんですがね。呆気にとられていると、
「……臭い」
 鼻をくんくんさせて非難の目つきでハルヒが言う。いい年した男なんだから仕方ないだろう。今から
風呂に入ってる清めるつもりだったんだ。
「って言うかアンタ本当に臭い! 汗かいてどれだけほったらかしなのよ、馬鹿!」
 指を眉間すぐに突きつけてきた。
 人が一番傷つく指摘とは体臭を否定されることなんだぞ。それは獣が体液によるマーキングで縄
張りを主張そして察知する事実や、煙草や不摂生によってもたらされる口臭を控えることが恋人間に
おける最低限のエチケットだという事実からも解ってもらえるだろう。
 お前が臭いといった汗は朝から晩まで働いてきた俺の、言わば労働の結晶だぞ。
 それを嫁から面と向かって臭いと言われた。
 コイツは本当、俺の都合を考えない奴だな。いや、自分の都合を最優先させるといったほうが良いか。
邪魔する奴は誰であろうと障害物にしかすぎないんだ。

523:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:02:31 fFxsPFxU
「知ったこっちゃないわ……そうね、まず」
 怪しい笑みをたずさえたハルヒが、真っ直ぐ手を伸ばしてきて、俺の股間の一物を遠慮なく握った。
 突然の痴女行為に頭がフットーしそうだよ。反射的にその手を取り押さえようと動いた瞬間、無防
備になった首元からネクタイを引き抜かれた。
 あっ、と寂しくなった首元を気遣うように手をやれば、先ほどと同じ要領で、がら空きになった下半身に
狙いをつけたハルヒはズボンのベルトを引き抜きジッパーをおろす。勿論ズボンは間抜けにずり下がった。
 三回連続ではめられはしないぞと、その体勢のまま動かず警戒していれば、獲物が逃げようとしないのは
好都合だと丁寧にシャツを脱がされた。
 ハルヒはそのシャツに顔を近づけ匂いをかぐと、すぐに顔をしかめて「うわっ最悪、下水道みたい!」と
シャツを脱衣籠へ放り投げる。
 わずか数秒でパンツ一丁にされてしまい、俺が唖然としている間もその動きは止まらない。
 奪ったネクタイで輪っか作ると俺の首に掛けて、力任せに引っ張ってきた。額がぶつかりそうな距離ま
で顔を近づけてハルヒは言う。
「あんた今疲労困憊もいいとこでしょう? おまけに明日からのことを考えてすっかりナーバスになっている」
「お察しの通りだ。そこまでわかっているならそっとしておいて欲しいんだが」
 ハルヒは、じゃあなおさらと言ってから、
「アンタのストレス解消手段は、あたしに思いっきり振り回されることでしょう? 疲れている夫にはたっぷ
りサービスしてあげないとねぇ。先に背中を流してあげる」
 とんでもない事をぶちまけた。誰が何だって。
「ハルヒ、お前は今おかしなことを言ってるぞ、少しばかり落ち着くんだ」
「高校の時だったかしら。あたしも知った時にはビックリしたけど、事実なら仕方ないって受け入れたわ。
思い当たる部分も多々あったしね。あたしの命令を受けて、身も心もヘトヘトのフラフラになるまで言い
なりになって付き従わないと、満足できない体になっちゃったなら。責任をとってあげる」
 ついには額をぶつけてきた。
「耳の不自由な奴だな。突撃あるのみか。ひょっとして一杯煽っているのか」
「そんなはずないでしょう。今ここで自分の性癖と真正面から向き合いなさい」
「ポニーテール好き以外は思い当たらんね。さあUターンして出て行け。すぐ出て行きなさい」
「血色のいい生き生きした表情で否定されても説得力ゼロね。あたしが言っているのは表面の好みじゃ
なくてもっと深いドロドロした、欲望に直結している部分よ。アンタの本性を引きずり出してあげる。
 とっくに自分でも気付いてるでしょう。自分は人の上に立つようなタイプじゃなくて、走り回ることに悦びを
覚えるドM雑用タイプなんだって」
「そこの鏡に映っている俺は、これでもかというくらい嫌そうな顔してるぜ」
「瞳だけはさっきまでのゾンビみたいな瞳とは大違いでギラギラ輝いているわよ。何が待ち受けているのか
期待で興奮が隠し切れないのね。中学生みたい」
「違う。一方的な決めつけだ。断じて認めん」
「いつまで隠していられるかしら。さっさと堕ちちゃった方が楽よぉ」
 ハルヒの真っ赤な舌が首筋を這って耳元までやってくる。頬を二度三度優しく舐め回し、耳穴に
舌を挿し入れてくる。
「違うっ、て、の」
「図星のくせにムキになっちゃって、まぁ。ほら楽にしなさい」
 にひひっ、と笑う。さすがパートナーの首を締め上げて無理矢理起床させる妻だ。たまらんよ。
 もちろん歓喜の意味はこれっぽっちも含まれていない。

524:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:03:37 fFxsPFxU
 パンツまでハルヒの手によって脱がされる屈辱を経て、シャワーで軽く汚れを流されると、納得の
いかないまま風呂椅子に座った。
 ハルヒは下着だけの姿になり、ボディソープを手のひらで泡立てながら俺の顔を覗き込んでくる。
「恥ずかしがってんじゃないわよ。期待しているのが丸わかりよ」
「俺は紛れもなくノーマルだ。ごく普通に洗ってくれ」
「くどいわね。アンタはとことんだらしないから、放って置くと爆発するまで貯めこんじゃう。自分のこと
なのに気付かない。あたしは三国一よくできた妻だから見過ごしたりしないの。今から息をつく暇も
ないくらい振り回してあげる」
 ハルヒの艶やかな黒髪から雫が滴り落ちて肌を潤していく。華奢な鎖骨の下には、白く豊かに実った
乳房がブラジャーの奥にみっしりと詰まっていた。呼吸に合わせて上下する果実を過ぎるとうっすら浮かん
だ腹筋と小さなへそが見えてくる。
 片手で抱き寄せられそうなウエストからヒップまでなだらかなラインが続き、締めくくるように、雄の
本能をかき立てる二つの白桃が鎮座している。白くしなやかかな太腿と、流れるようなラインの美
脚もつけ加えておこうか。
 背面における女性特有のくぼみがまたなまめかしい。少しだけの汗を身にまとう姿は、劣情を
誘わずにいられなかった。
 純粋なモンゴロイドらしからぬほどバランスの取れたプロポーションをハルヒは惜しげも無くさらしている。
 真夏の太陽を想起させるオレンジ色の下着が華を添えていた。
「あ、勃った」
 無視だ。ここで「お前の乳首もビンビンに立っている。おあいこだ」なんて言おうものなら、不毛な口喧
嘩が朝まで展開されることは十年来の付き合いでわかりきっている。俺の妻なんだよな、もう何年前から。
手を繋いで歩き、肌を重ね、子供を孕ませて、一緒に歩んできた。対等な関係を築き上げたつもりだ
が正直その肢体にはいつだってノックアウト寸前だ。
 あくまでその体だけであり、本人の主義主張は小学生の戯言レベルだが。
 うりゃ、と言ってハルヒが向きだしの性器に触れてきた。隅々まで泡立たせると、長く白い指を使って
思うが侭に弄ぶ。できるだけ細く長く息を吐き出して呼吸を整えなける。動悸がやかましくて仕方がない。
間抜けなにらめっこが続くがこの状況で男に勝ち目なんてない。
 早々に俺は手で顔を覆い隠して呆れるふりをして、その実、動揺を悟られないようにしていた。
「包茎ち○ぽが無茶苦茶になるまでいじくってあげるからね」
 んふふ、と笑うハルヒは底なしに魅力的だ。
「勃ちまくっているじゃない。まぁ頑張らないとすぐ子供ち○ぽに戻っちゃうもんねー、やらしい」
 擦り上げる指の一つ一つが淫らで悩ましい。

525:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:04:37 fFxsPFxU
 言い訳させてもらおうか。俺の愚息は数年前までズル剥けだった。神に誓って事実である。ちんけな見
栄をはりたいがために嘘をついているわけじゃない。
 そいつが失われたのはハルヒとぎこちない行為を重ね続けて、互いに少しだけ恥じらいをなくした頃だ。
 ちっぽけな欲望と飽きが生まれる頃になって、俺のことをもっといじめてやりたい、と願ったんだろうさ。
弱みを握ってやろうと思案したんだ。ハルヒが願うことはそれつまり実現である。世界をまるごと描き換える
ほどの力を全開にさせた結果がこの様である。
 それから俺の股間は猫の眼のようにくるくる変化することになる。

 自分の分身に振り回されることしきりだった。股間に異変を感じて一日の幕があがる、なんて日常
茶飯事だった。その日は下っ腹から股間にかけてが妙に重苦しくて、普段よりずいぶん早く目が覚めた。
 違和感だけは一人前に伝えてくるが、ちくちく痛みを訴えかけるでもない。四六時中ぶら下げているとは
いえいつもコイツの動向を見守っているわけじゃない。だが、明らかに変だ。
 ベッドを抜け出し用足しがてらにトイレで恐る恐るチェックしてみれば、何事にかけても平々凡々の俺が、
長身の外人さん顔負けサイズのブツを装備していたんだから驚愕だ。果てしない脱力後に興味本位で
計測してみれば実測20cm。口径も凶悪極まりない。
 包み隠さす言うならば、俺は幾ばくかの優越感とともに、この件に関しちゃそのままでもいいんじゃないかと
思っていた。が、宇宙人に「将来的に重要な歪みもたらす可能性がある」と言われたなら、頑張って
歪みを修正するしかあるまい。
 ハルヒにサイズを気付かれないように、真っ暗闇の中で予断を許さずに行われる営みはやけにスリリング
だった。こんな日に限って、滅多に点火する事のないハルヒの奉仕精神に火がついていたのは偶然だろう
か。
 逸物への愛撫を交わしながらの行為はハルヒが腰を痛めることで決着がついた。当たり前だ。何事も
身の丈にあったものを選ぶべきなんだ。
 ……さすがに愚息が双頭になっていた時には、我が目だけじゃなくハルヒの脳まで疑ってしまったが。
ありえないだろう。
 不思議な世界を求めるあまり常識を片っ端から疑ってかかるような奴だと承知していたとしても、そいつが
心の奥底じゃ二穴同時責めを望んでいたなんて、どんな完璧旦那でも知りようがない。
 驚愕の事実を胸に秘めて、起床した俺を出迎えたのは、子供を膝上にのせて絵本を読み聞かせている
ハルヒだった。平坦でなく且つわざとらしくない絶妙な抑揚をつけて語りかける声は、眠りを誘うほど心地よく、
覚醒しきっていない俺さえ聞き入ってしまうほど見事だった。
 読み終えれば、慈しむままに我が子にほっぺたをすり寄せる。そのハルヒが、夜な夜な爛れた欲望に
身を焦がし蹂躙されることを夢見ているという二律背反。朝っぱらからとてつもないエロスだ。
 昼食後、娘が午後の昼寝タイムに突入したと同時に痺れを切らせ襲い掛かってしまったが、やはり
ハルヒが腰を痛めることで決着がついた。

526:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:06:05 fFxsPFxU
 ただし、ようやくありのままの姿の息子を取り返しても、皮かぶり問題だけが何故か最後まで解決しなかった。
 ハルヒはどうしてもこの点を譲ろうとせず、毎日のように繰り返し上書きされる世界に疲れ果て、関係者
一同最後は匙を投げてしまった。
 ずっとかまっていられないと批判の声もあったんだろうな、根本な解決を図る手段が見つからないため
しばらく様子を見る、という名目の上で「いいじゃん、このままで」と相成ってしまった。「問題ない。この程度
なら無視できるレベル」とも。
 そもそもこんなことが議題にのぼること自体恥辱の極みだった俺も、仕方なく諦めざるをえなかった。
 ハルヒお前、初めての時に食い入るように見ていたじゃねえか。なら色ツヤ形までしっかり記憶しておけ。
 聞いてくださいウチの家内の頭がひどいんです、と吠えようども、最早誰も相手をしてくれないわけだ。
超能力者によると「長期にわたって腰を痛めつけられたことを根に持っているんじゃないですか? その
復讐として、なんて線はいかがでしょう」とのことだが勘弁してくれ。
 思わぬ負債をしょいこむ事となった果てが、サディストしての涼宮ハルヒの誕生だった。今まで暗くて
よく見えなかったけど実は皮をかぶってた。冴えないドーテー男が見栄を張っていた、と穴だらけのくせに
何故か揺るがない理屈が成り立つことで一件落着。
 やっぱりね。凉宮のSはサディストのSだ。

「大丈夫よ、火星人だって誰にも言ったりしないから。多分。それにキョンは優しいから、娘たちと話の
最中、何かのはずみでちょっと口が滑っちゃうことがあっても許してくれるでしょ?」
 その表情は悪巧みをする小学生そのものだった。世界をひっくり返してまで精神的な優位に立ちたいのか。
頭の中の辞書を何冊引いても反論が見当たらず、耳が熱くなる。皮をかぶっていることではなく、こんな状
況に置かれて好き勝手にされているから、だ。
 椅子に座った俺の前でひざまずくハルヒは、その構図とは対照的に支配者の笑みを浮かべている。俺とい
えば堂々とサービスを受ければいいものを、仮性であることにとらわれて真っ赤になっている。あぁいかん、
ハッタリだけでもと思うが、嬉しそうに反り返る局部を晒しておきながら自信満々でいられるほど俺は
豪胆じゃない。
 ふぅと余計な泡を吹き飛ばすハルヒの息にさえ、まいってしまいそうだった。
 血管の浮き出た陰茎にたまった垢をハルヒは指の腹で丁寧にこすり落とす。毛穴一つ一つにたまった汚
れを落とそうと、何度もハンドソープを足してチェックしてやわやわ擦りあげた。竿の洗浄に満足すると
玉袋をもちあげて通り道を作り、今度は会陰部を汚れを拭いていく。
「洗い辛いでしょ、ちょっと腰上げて。それとも無理やり指を突っ込んでほしい? そういうのがお好み?」
 サービスとはいえ、この行動の本質は奉仕活動どでないことは誰の眼にも明らかだった。安全な場所から
俺のことをいたぶっているのである。

 嬉しそうな顔のハルヒを直視できず避けていると、自然と体の一部に眼が引き寄せられていた。
 前かがみになって、より迫力を増した釣鐘型の乳が妖しく揺れ動く。学生時代よりさらに立派に実った
完熟の双球。ハルヒの動きにあわせて谷間がむちっと深くなるたびに、立ち眩みに似た衝動に襲われる。
窮屈な布地に押さえつけられながらも、乳肉がたぷたぷぽよんぽよんと揺れて自己主張を絶やさない。

527:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:08:58 fFxsPFxU
 本人の性格とは正反対でおおらかさを存分に秘めている。墓の中まで持っていく秘密であるが。
その、まん丸な膨らみを思い出して自慰に耽ったことだってあった。
 先端の突起の甘み具合を思い出してのどがごくりと鳴る。
 飽きるまでいっぱい触ってください、と大きくて柔らかな果実がすぐそこで手招きしている。
「何、おっぱいガン見してんの」
「ガン見はしていない。これ、本当」
「気づいてないと思っているの? 全部お見通しなのよ。スケベな親父のくせに。子供たちにバラしちゃ
おうかしら。パパはおっぱいが大好きでママがブラジャーを買う時はいつも一緒にお店へ行くんだよって。
色からカップの型までパパの好みに合わせないと、不機嫌になって口もきいてもらえなくなっちゃうの。
 困ったパパだね。そんな話聞いたら幻滅しちゃうかも?」
 さも変態野郎みたいな言い方はよしてほしい。そもそも一番最初はお前からのお誘いだっただろうが。
習慣化しただけである。
「パパの好みなのよねえ。オレンジや黄色みたいな明るい色がお気に入りだもんね。そのくせ時々黒とか
紫の透け透けをつけてあげると、大喜びで三四回戦へ突入しちゃうんだから」
 似合っていると思うんだがな。落差が肝心なんだよ。
「試着室でベロチューして唾液の交換、おっぱいをはむはむちゅっちゅっして、そのまま最低一回はヌか
ないと試着もさせてくれない甘えん坊なの。店員さんにバレそうになると嬉しくてガチガチに硬くしちゃうの。
絶対言おうっと」
「い、いいだろ、アレくらい」
「よくないわよ。最低……んしょっと、はい完了」
 シャワーで泡をしっかり洗い流してお終い。綺麗にはなったものの、おい、これじゃあ暴動が起こるぞ。
「お前はひどい奴だな」
 洗い流して本当にフィニッシュかよ、大人の付き合い、夫婦の契りというものがあってだな。
「冗談よ、冗談。そんなにがっかりしないで欲しいわ、だって、臭い包茎ち○ぽなんてしゃぶりたくないもの。
わかるでしょ」
 ハルヒが両手を前に広げる。何かを期待されていることは明白だが、それが一体何を指しているのか
わからずにしばらく考えていると、ぼかっ、と頭をはたかれる。
「だからアンタは駄目なの。命令されるまで説明されるまで、のほほんとしている。馬鹿。飛びっきりの馬鹿」
 だったら命令してあげるわ、と付け加えて、
「抱き抱えなさい。ベッドまで連れて行って全身全霊かけてあたしを満足させなさい」
 冷酷なまでの視線に居抜かれればゾクゾクと背筋を快感が駆け昇る。息子はこれ異常ないほど硬く
いきり勃っていた。

528:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:10:17 fFxsPFxU
 布団の上にハルヒをなるべく優しくおろす。
 熟れた果実を隠す薄絹が全て外され、ブラジャーが床に投げ捨てられた。拘束を解かれた生の乳が
一回り大きくなって飛び出す。
 続いて長い美脚から片足づつ下着がひき下ろされ、淡い茂みが露出する。天然物のハルヒ乳が、
万有引力の法則に従って恥ずかしく形を変えて、下半身では形のいい尻の丸みが浮かび上がっている。
腰がきゅっと見事にくびれて、柔らかくも張りをもったバストや一晩中撫で回しても飽き足りないヒップの
豊かさを強調している。
 我慢できずに電気を消すのも忘れてむしゃぶりついた。桜色の突起を口に含んで、本能の命じるままに舌で
転がす。
「キョンの入れ込み具合から、んっ、見ても間違いないようね。よ、ようやく理想のエロ乳に近づいてきたわ、
ふゎっ、あっ」
 垣間あえぎ声を混じらせながらもハルヒが満足げに漏らす。瞳は研いだ刃物のようにギラついて
俺を捕らえている。既に詳細を聞かなきゃなじられんばかりの雰囲気だ。お伺いしますが何ですかね、
その、えろちち、とやらは……。
「きっかけはテレビの女優だったのよ。映画の番宣でお昼のバラエティに出演してたの。映画にも女優にも
興味なかったからチャンネルを替えようと思った瞬間、あたしは釘付けになったわ。ボリュームが特別凄い
わけでも、谷間を強調した衣装を着ているでもないのに、女優の胸が一瞬、光輝いたのよ!」
 とっくに演説モードだ。誰かが唱えた、女性の胸とは金粉を撒き散らしながら飛翔する聖なる翼説は、
まんざら嘘じゃないらしい。愛撫を中断するしかなかった。
「あたしが求めていたのはコレだって立ち上がったわ。ボリュームで劣る時どうやって対抗すればいいのか。
黄金比に代表される価値観つまりバランスよ。一日足りとも自助努力を欠かした事のないあたしは
早速トレーニングを開始したわ。
 あの様子じゃ女優も気付いていないだろうから、アドバイスももらえないだろうし、一からのスタート。
全部手探りよ。でもさすがあたし! 早くも、モノにし始めているみたい。このおっぱいを五十才まで
維持してあげるから期待していなさい。
 ただしアンタも腹の出た中年ハゲ親父になっちゃ駄目よ。はったおすから……あーあ、歯形がついちゃたし
涎でベトベトじゃない。子供たちに聞かれちゃったらどうしてくれるの」
 そらすいませんね。我慢できないんだよ。
「とにかく約束しな、さっ、い、ふぁん、きゃっ……!」
 子を成し、齢を重ねてもハルヒの乳房は完璧だった。真っ白な柔肌の上で育ったプリンは重量感たっ
ぷりにゆれ動く。ばんと張り出したバストは揉みしだいても形崩れせず、すぐに指を押し返してきた。
 少しも黒ずんでいない乳首がいやらしく、十代には出すことのできない香りをまとった乳は天然の芳香
剤だった。そんな女を独り占めできるという欲求が一層気持ちを高ぶらせる。谷間に顔を埋めてかぐわし
い香りを目一杯に吸い込むと、幸せな気持ちで肺が一杯に満たされてたまらなく心地よい。だが、
「はい、おっきな赤ちゃん一名樣ご来店でーす、熟れ熟れおっぱいちゅっちゅコースですね、んっ、んきゃっ」
 その視線が少しばかり不満だ。

529:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:14:30 fFxsPFxU
「長い付き合いだもの。アンタの考えなんていつだって全部お見通しなの」
 ハルヒは一度頬にキスしてから、仰向けに寝転がる俺の両足の付け根に顔を寄せてくる。
「せっかく洗ってあげたのにもう涎たらしてる。最低、ホントに最低」
 理不尽なまでの謗りだった。
 じっとりとした視線に犯されていると、すぐにハルヒは粘着質な音を鳴り響かせる。べとべとになるまで
唾液を垂らしてカリ裏を丹念になぶった。蛍光灯の明かりを受けて肉の棒がてらてらと光ったなら、唇を
はわせて鈴口から生まれる先走り汁を存分にすする。断続的に聞こえる吐息が、ハルヒも興奮しているん
だとサインを送ってくる。
「んっ、何回最低って言わせたら、ちゅっ、はむっ、気が済むの、いい加減にしなさい」
 唾液にまみれた竿と格闘しながら、どろりと濁った瞳で睨んでくる。ぼやくほどにハルヒはねちっこい舌使いを
より激しくする。情熱的な愛撫は体だけじゃなく理性も蕩けさせる。
「……ここね、ここが悪いんだから。馬鹿みたいに大っきくさせているのも、もっともっと欲しくなるのも、
いとも簡単にあたしを孕ませちゃうのも、全部」
 すぐに玉袋がまるごと暖かい口の中に含まれていた。温い粘膜が袋を包み込んで、頬の内側で
優しく玉を転がされる。これ以上ないほど天を向いていた息子がさらに角度を増して、悦びの声を
上げる。
 悲鳴を上げそうなほどの快感に引けそうになる腰を、がっしり掴んでハルヒはより肉の塔に唇を寄せてくる。
何かにとりつかれたようにしゃぶるハルヒの瞳は、狂気じみてさえいた。
 ハルヒから送られる情報すべてが俺にとっての性感帯で、肌があわ立っていく。
 執拗なまでの愛撫によって早くも我慢の限界だった。下半身を襲う快感に負けて、ビクビクと振るわせ射精を
はじめる情けない竿。
 我慢を続けた末に吐き出された、粘っこい液が尿道を通過していく。押し出された欲望の固まりは、
これまでにないくらい濃いくせしていくらでも飛び出てきそうだった。口内を徹底的に汚しつくして直接妊娠
させてしまいそうな熱い男汁が一気に溢れ出す。精巣から湧き上がる感覚に身を任せた。
 ただ、相当な量だったそいつらは一滴たりとも外の世界を知ることなく、ハルヒに飲み干されてしまった。
苦労して狩った獲物を逃さない肉食動物のそれのように。
 最後の一滴まで口に含み、長い時間をかけて味わい飲み込むとハルヒはふぅと一息つく。

530:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:16:51 fFxsPFxU
「……よく考えたらさっきからあたしばかりがサービスしているじゃない。雑用のクセにふんぞりかえってさぁ。
これはもうお仕置きしないといけないわね。はい決定、罰ゲームよ」
 唇の端っこに付着していた唾液をなめとりながら、ハルヒは俺の上に覆い被さる。危機を感じて逃げようと
するも、射精後の虚脱状態の隙を疲れて馬鹿力で押さえつけられる。万歳の状態でがっちり固められた
両腕はウンともスンとも言わなかった。
「逃げたら余計罪が重くなるわよ。何年SOS団の雑用係やってんのよ。頭の回転が鈍い人にはペナルティーが
課せられます……そうね、こういうのはどうかしら」
 眼前のある、色気のつまった大盛りのバスト。
 重力に従って垂れるだけの贅肉でなく、理想的な食事制限と運動量に支えられたハルヒの胸は、
これでもかというほど見事な円錐形を保っている。左隣からやって来た温かなふくらみが、火照った
頬を押した。

 ぷにゃりとひしゃげた媚肉が停止してハルヒの体温が伝わってくる。ぽかぽかと温かく、ちっとも押し付けがま
しくない優しさの象徴を使っての罰ゲームとは一体どうするつもりだろうか。
 もう少しだけ力を込めて体を動かすと、親離れできない幼児みたいに淫肉がハルヒと共に動いて行く。
体が左右するのとワンテンポ遅れて第二波がやってくれば、また俺の顔を通り過ぎていく。今度は右から、
それも少しだけ勢いを増していた。再度左からやってきたそいつは痛みを感じさせるほどの衝撃を持っていた。
 次第に威力を増していくが、苦痛よりも恥ずかしくてじっとしていられない。ふつふつと沸きあがる羞恥心は、
鋭い痛みなんかよりもずっとリアルで耐えがたかった。
「おっぱいビンタでーす。あははははっ!」
 屈辱にもほどがあるだろう。
「さて反省の言葉をまだ聞いてなかったわね。懺悔しなさい、海より深く空より高く。さぁさぁさぁ!」
「なんのこった」
「言わなきゃいけないことは一つでしょう。もちろんふんぞり返っていてすいませんでした、なんてチープな
言葉じゃないわよ。それさえ理解できないんならあんたもう手遅れね」
 思い当たる節はあるが言わなきゃいけないのか。どうしても。渇いた咽喉を振り絞って、ささやくよりももっと
小さな音量で謝罪の言葉を紡いだ。
「雑用係のことじゃ」
「ないわね」
「薄給のことでも」
「でもないわね」
 やっぱりアレですか。
「……皮、被っててすいません」
「いいえ、どういたしましてぇ」
 小さく鼻を鳴らして認めやがった。のせられて口に出したことをすぐに後悔する。一発で言い当てたのにこれ
っぽちも嬉しくないうえ、なけなしのプライドが音を立てて崩れていく音が聞こえやがった。明日の朝に思いだし
て身悶えすること間違い無しだ。
 絶対的な優位を携えて、ハルヒはにっこりと微笑む。

531:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:18:47 fFxsPFxU
「今度はママごめんなさいよ。ほら言ってみなさい。マ・マよマ・マ」
「……ママ」
 ああ、くそ。のせられるなっての。世界中の恥という恥をかき集めてもまだ足りないだろうな。
 ハルヒがこっちを見やっている。乳房全てを頬張るつもりで口を広げ、力一杯吸いつくとハルヒの体が
大きく震えた。眉間にしわを作って快感を噛みしめるように仰け反る。どれだけの間そうしていただろうか。
 愛しい気持ちが込み上げてきて、目線で合図するとハルヒは顔を寄せてきた。そうしてできるだけ優しく
口づけた。
「ハルヒ、そろそろ」
「ん、シたい? シたくてたまらない?」
 仕方ないなあと微笑んでハルヒは腕の拘束を解いてきた。ひりひりと痛む手首を振って感覚を取り戻す。
 竿は涎を垂らしてヒクヒクうごめき、第二の射精を今か今かと待ちわびていた。そう、この瞬間にでも
肉棒の先端からたっぷりとドロドロの白濁液をプレゼントしてやるつもりだった。はしたない嬌声の一つでも
あげさせなきゃ気がすまなかった。
「痛かった? ごめんごめん、ちょっと張り切りすぎちゃった」
「驚くくらい心がこもってないな……」
 仰向けのまま枕元に隠してあるはずのスキンの箱に手を伸ばして探る。結婚していようとも計画時
以外は男としての責任である。ようやく指を引っかけ、持ってきたところで急に手の甲をつねられた。
痛みを覚えた俺がその意図を理解するより早く、ハルヒは明るい家族計画をひっ掴むと、部屋の隅に
置かれたごみ箱に向けて放り投げていた。
 ごみ箱の中は空っぽだったのだろう、硬質な音がした。

 嫌な予感がする頃には、とっくにハルヒはのしかかり中腰となって、んしょ、と狙いを定めていた。
「ちょっ、お前っ!」
 俺が制するよりも早く滑らかな動作で腰を降ろし、きゅうっ、と締め上げる。ヌルヌルとした膣壁が
息子をねっとり包み込んだ。ドロドロに溶けたハルヒの中に深く深く沈みこむと、一番奥にこつんと当たった。
 込み上げる射精感にプライドを総動員して抵抗する。シーツを力一杯に握り締めて目を閉じ、
ハルヒという目の前の情報を追い払った。
 強制脱衣と強制懺悔と強制挿入おまけに乳ビンタ。俺のプライドはとっくにズタボロだった。これに
強制おめでたが加わった日には、二度と立ち直れない気がする。
「もう一人、欲しいの」
 言葉の意味を理解して脳の奥が痺れる。
「どうして、そんな大事なことを、いきなり言うんだっ」
 気持ちは解らんでもないんだが、色々と厳しい。
 ハルヒは言葉を紡ぐよりも俺の背中へと腕を回し、足を絡ませて、直接的な同意を求めてくる。
甘い誘惑に身を任せ、よし任せろと首肯したいのは山々であるが。我が家の人口は既に定員オ
ーバー気味なのだから仕方ない。これ以上はちょっとばかり多すぎる。
 隣室では来年小学校入学を迎える長女、幼稚園児となる次女、そして―半年前に我が家へと
やって来たばかりの―三女がすやすやと眠っているのだから。
 親としての責任を果たすためにもここが潮時だろう。無計画にもほどがある。家計と俺の個人的な
財布情勢をさらに圧迫するつもりか。

532:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:22:01 fFxsPFxU
「だって皆天使みたいに可愛いんだもの。いたずらしても周りの人が皆笑顔になっちゃうような魅力に
満ち溢れている。頭の回転とルックスを持ち合わせていないと出来ることじゃないわ。だから今度産まれ
てくる子も多分、ううん絶対そうに決まっている」
 夢を語る時のように、饒舌なまでにハルヒは喋る。お前の腹の中じゃ―本当に腹の中だな―早くも
妊娠出産が規定事項かよ。
 無計画ぶりに呆れていると、
「どうなっても知らないぞ、なんて絶対言わせないからね。アンタには可愛い子供たち共々、一っっっ生、面倒みてもらうから」
 犬歯をむき出しにして本気だと教えてくる。

 引き剥がそうとするが、再び両手首を馬鹿力で固定されて動きたくとも動けない。腰をグラインドさせる
たびに歓喜の洪水が押し寄せるが、ここで堪えきれなくては男でない。はふはふとハルヒが喘ぎ悶えるたびに
理性がとろけていく。永遠に思えるほどの挿入作業に、ヘソから下の感覚が薄れてきた。
 いつ射精してもおかしくない状況ではある。だがしかし、男の一文字にかじりついて意地でも耐えてやる。
阿呆な団活動のおかげで根性には自信があるんだ。
 ハルヒはさまざまな動きで膣をくねらせて、俺の精を搾り取ろうとする。結合部から愛液が音を立ててあふ
れだし、白い太腿をつたわり布団に染みを作る。お互い一歩も譲らない獣の交わりように激しい動きだった。
乾いた音はとっくに消えて、ぬちゃぬちゃ粘度を伴った水音だけがしている。
 ハルヒは数秒で決着がつくと思っていたんだろうか。予想外にてこずるのか、ハルヒは目つきこそ鋭い
もののしだいに眉毛が八の字になってきた。
「は、早く孕ませなさいよぉ、アンタの赤ちゃんもっと産んであげるって言っているでしょ!?」
「だからって、はいそうですねと出せるか馬鹿」
「雄として本望でしょうが、それを拒否する意味がわかんない! 可愛い奥さんに毎日毎日中出し
し放題で、駄目な期間中も手と口とおっぱいでサービス三昧! アフターケアも完璧だっていうのにどこに
文句があるの!?」
「人の、話を、聞けっ、ての」
 全く噛み合わない不毛な会話がなされる。これでもコイツは大マジなんだろうな。

 理性と本能のせめぎあいが延々続いて視界がぐるぐると回りはじめる。
 下唇を噛み締めて力の限り抵抗するが、腹の上で壮絶な踊りをこれだけ続けられればもう駄目かもし
れん、と諦めの念が俺の中を支配し始めた頃、ハルヒが、きゃうん、と甲高い声をあげ停止した。
 突如発生したエアーポケットに戸惑えば、壁にかけられた時計の音がやけに聞こえた。今のは何かの
見間違いかと息子を奥のほうで一捻りしてみるとハルヒは、らめぇ、と一層高い声で鳴いた。
 口に手を当てて防ぐがもう遅い。そんなに良かったのかよ。押し殺せずに飛び出した声は俺の鼓膜を
震わせて、バッチリと脳の記憶領域に刻み付けられていた。腰の動きが完全停止して、完全停止する
ハルヒは見ているこちらが恥ずかしかった。

533:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:24:29 fFxsPFxU
 おい大丈夫かと心配してみれば、怒りを伴いながら徐々にハルヒは復活してきた。一層強く俺を
睨み付けて、
「勘違いしないでよね! アンタのち○ぽなんて、ちっとも気持ちよくないんだから!」
 と今日一番のツンデレを見せつけられたところで限界だった。どうしてこんな恥ずかしいタイミングで
出るんだよ、あぁ、くそ。
「えっ嘘っ、やっ、出てるっ。あっ、ふわぁ、凄っ! ひゃっ、お腹の中でビクビク言ってる! ひゃっ、
やっ、いやぁん!」
 避妊用具なしの生セックス。性器が爆ぜたかと錯覚するほどの量が吐き出される。膣内に吐き出
された体液はそのまま直接、一番奥深い器官まで突き進み、我先にと卵子を目指す。子宮が許容量
一杯まで性器を吸いあげて、とろとろとあふれだすマグマを無尽蔵に吸い取る。
 肉の壺に収まりきらない精液がごぽごぽとこぼれてきた。男子の本懐を遂げた。人間も理性の檻で
自分を縛り付けていても、所詮は動物なんだと実感する。一匹の雄としてこれ以上ない幸福に包まれて、
同時に、ハルヒを責める気にもならないほど満たされていた。
「ひゃっ、はふぅ、あぁ、腰ぬけちゃうかも」
 しなだれかかるハルヒが玉袋を柔わ柔やと揉んできた。「よく頑張ったね、偉い偉い」と玉を撫でさする。
「お、お前なぁ」
「お膣一杯。んんっ、ごちそうさま」
 恥ずかしいから話しかけないで欲しい。愚息は今もまだ断続的に吐き出している上、刺激にされ限界
以上の量を放出したせいか、腰に鈍痛が。
「子種ゲットー、今から楽しみね。今度の子供は男の子かなー、女の子かなー」
 へその下辺りに手を置いて、小さな宇宙を撫でる。
「でもさ、ドMって行き着くところまでいっちゃったらどうなるの。頭のネジが一本残さず飛んじゃったら、
ハルヒ様、哀れな下僕の矮小なち○ぽを痛めつけてください! とか叫ぶのかしら。白眼剥きながら
イっちゃうとか、ねえ、どうなの」
「ない、絶対にない。世界が百回書き換えられても」
 狂人じゃないのか、それは最早。
「そこまで言われたら、なおさら一度見たいんだけど」
「見たいか、本当の本当に見たいのか?」
「イマイチ見たくないわね」
「じゃあいいだろうが」
「ちっ。まぁ、その時が来たら来たでいいわよ。ほら、口開けなさい」
 乳房を含まされる。授乳のポーズはハルヒのお気に入りだった。俺の髪を手櫛ですきながら
「……しんどい時は、たまになら会社ズル休みしてもいいからね」
 背中を撫でてくる。意識がもう限界だと閉じようとしていた。俺はベッドの上でハルヒに優しく抱きとめられ、
やわやわと締まる膣内に肉棒を受け止められながら眠りにつき、一日を終えた。


534:セックス・アンド・ザ・死刑
08/05/02 05:30:32 fFxsPFxU
 ああ言われたとはいえ翌日も、月曜日朝の仮病小学生じゃあるまいし、しっかりお勤めを果たして
帰宅した俺を出迎えたのは。
「やけに買ったんだな。外れたら大損だ」
「いいのよ、夢を買ったんだから。よく考えたらずいぶん上手いこと言ってるわね」
 家族と、ちゃぶ台の上を占領する当せん金付証票。ただの紙っぺらが数ヵ月後には数百数千倍の
価値を持つかもしれないと、誰もが期待に胸を躍らせ購入する魅惑の紙っぺらだ。
 娘を体にぶらさげながら、一枚手にとって眺めてみる。
 TVでも好感度ランキング上位に位置するタレントが出演してしょっちゅうCMがうたれている、日本一
有名な宝くじだった。
 ハルヒは下腹をさすりながら言う。
「一億よ一億。何買いましょっか。一億円あればたいていのものは手に入るわね。ううん、すぐに使い切らず
それを元手に事業を始めてさらに増やす手もありね」
 その妄想はとどまるところを知らない。いや、誰でも考えるかな。
「ねぇママ、一億円当ったらお菓子いっぱい買っていい?」
「もちろん。どうせだから記念にお店のお菓子全部買いしめましょうか」
 我が子達は奇声をあげて、ちゃぶ台の上に上って宝くじを中心に妙ちくりんな踊りを始めた。
そんな簡単に当たったなら世の中大金持ちだらけだ。おめでたい。
 だがはたと気付く。今こそ例のとんでもパワーの出番じゃなかろうか。強く願えば願うほど実現するのだ。子供
一人を大学卒業まで育て上げれば一千万かかると言われている時代。百万円いや十万円でも当たるなら
御の字である。これほど心強い味方もいまい。そうとなれば早速ハルヒをおだてて……
「パパは何が欲しいのぉ?」
 娘に尋ねられて硬直する。長女次女だけでなく、ハルヒや、抱きかかえられてあぷあぷ言っている三女まで
こっちを見ていた。
 阿呆か、俺は。インチキ宝くじの力になんか頼らなくても上手く稼いでやるっての。一家の大黒柱だぞ、俺は。
 ああ、そうさ認めてやるよ。昨日の晩たっぷり振り回してもらったおかげで今日は絶好調だ。体はどこまでも軽く、
頭は新鮮な酸素が行き渡ったようにクリアーだった。本当にコレを高校のときに見抜いていたっていうなら、ハル
ヒ恐るべしだ。
 働きづめだったってのに体は悲鳴一つ上げず、今も休息よりも仕事を寄越せとさえ言っている。好調振りの
反動がやってこないか怖いくらいだった。明日にでも、このままの勢いでリーダーの風格さえ手に入れてやりた
いね。いや、手に入れるしかないな。
「パパは何もいらないな。働いて手に入れるよ」
 腕まくりして力こぶを見せながら決めてみせる。どうだ。
 お前たちのために、家長として頼りになるところを見せたつもりだが、娘はおかんむりだ。えぇーパパKY! と
まで言われた。いいだろう別に。
 しかしひどくないか、パパだって傷つくんだぞ。
 娘たちはアレがほしいコレが欲しいとさんざん盛り上がっている。さて、と、
「ちゃぶ台にのぼっちゃいけません。めっ!」
 子供たちの脇の下に手を差し入れて持ち上げると、そのまま床の上に降ろしてやる。ぽかんとした顔が
痛快だった。毅然とした態度と流れるような動作、昨晩のハルヒの動作を真似てみせる。子ども相手って
のがちょっとばかし情けないが、どうだと本家に問いかけた。
「30点ね、もう呆れるわ」と言ってから、ハルヒはまた下腹を撫でた。

535:名無しさん@ピンキー
08/05/02 05:33:06 fFxsPFxU
お終い。読んでくれた人に感謝。あと、仮タイトルは「君が団長で俺が雑用で」でした。あ痛ー。

536:名無しさん@ピンキー
08/05/02 11:56:03 XmQIwD0F
久々の大ヒットだ。
こういうの大好き。好き好き大好き超愛してる。

537:名無しさん@ピンキー
08/05/02 13:05:04 fqdygIbB
……キョン死ぬぞw
だがまぁ今回は双子だといいな

538:名無しさん@ピンキー
08/05/02 14:00:42 n3YRalA2
すっげぇ良かった! GJ!!
キョン愛されすぎだなw

なんか久々にSなキョンとMなハルヒも読みたくなってた

539:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:40:24 Q9RJqplj
反応薄いなあ…なんか萎える
せっかく神作品来てるのにもっと盛り上げろよ

540:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:44:48 kFbirISo
と神評論家〔自称〕がお嘆きです

541:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:56:50 XmQIwD0F
そうやって反応をさせないようにしてるんですね、わかります。

542:名無しさん@ピンキー
08/05/02 17:11:48 YEcIRKBC
自宅警備員は気づいてないのかもしれんが、GW中は人少ないんだよ

543:名無しさん@ピンキー
08/05/02 17:40:50 eruLAh/p
超GJ!!
いや~何ともハルヒらしい作品でした!
他キャラでも書いて欲しいものです。
…佐々木とかね。

544:名無しさん@ピンキー
08/05/02 18:33:54 97LcVCFz
馬鹿言うな。普通他キャラで書けるわけないだろ。常考

545:名無しさん@ピンキー
08/05/02 18:38:18 Am/MleLK
愛がある割には微妙に特殊な感じがしていいなw

546:名無しさん@ピンキー
08/05/02 19:01:18 HXHtjzIV
変態佐々木あたりの影響でSキョンのイメージが強かったんで、
Mのキョンはなんか新鮮だったわGJ!

547:名無しさん@ピンキー
08/05/02 19:05:06 y40IMbkp
超GJ!!(笑)

548:名無しさん@ピンキー
08/05/02 21:07:29 Z1VkhklB
最高だった。
ハルキョンのイチャイチャ大好き。
おまけに女性上位ときたらもうたまらん。

549:名無しさん@ピンキー
08/05/02 21:52:52 uL+plUfp
素晴らしい……GJ!
なんというか、雰囲気が実に二人らしくて、和んでいいやらおっ勃てちまえばいいやら…
語彙の足りない自分が恥ずかしい。GJでした!

550:名無しさん@ピンキー
08/05/02 22:06:17 vbS2ZP1g
素晴らしい…………………………………………………GJ!


なにこの溜めw
ほんと恥ずかしいなw

551:名無しさん@ピンキー
08/05/02 23:38:23 ryFe+qhu
なんか久し振りにエロ読んで興奮してしまったw
良いなぁこういう家族。
GJ!

552:名無しさん@ピンキー
08/05/02 23:45:00 dOuUVba1
GJ!!!
エロな話のはずなのに、すっげー和んだww
これぞエロパロですな!

553:名無しさん@ピンキー
08/05/03 00:48:08 85iCZzjJ
家族計画台無しwwwだけど幸せそうでいいなあ
GJ!

554:名無しさん@ピンキー
08/05/03 01:50:58 xofCPuMN
孕ませ乙

555:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:36:22 BEAZzHky
感想大杉

556:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:45:26 gRixtYo2
GJ!
GJ!
GJ!
GJ!

557:名無しさん@ピンキー
08/05/03 22:01:06 5V8zSF1U
ここまで朝比奈さんのレスなし……っと。
コピペには反応する割には、普通のSSを無視するとはいったい何しにここにきているんだか。

558:名無しさん@ピンキー
08/05/03 22:09:18 69EabQ5i
>>557
改行に文句付けにきてるんじゃね?

559:名無しさん@ピンキー
08/05/03 22:14:29 0jtyiVCi
この作品の改行には何も言わないのか。

560:名無しさん@ピンキー
08/05/03 23:03:10 O5DTu8CE
>>557
包茎もしくは書き手なんじゃね?

561:名無しさん@ピンキー
08/05/03 23:12:54 13LI3a78
>>557
カいてる最中なんじゃね?

562:名無しさん@ピンキー
08/05/03 23:26:27 hzo1M4nb
おもしろかった!GJ!!!
キョン愛されすぎw
ハルヒ愛しすぎ
だがそれがいい

563:名無しさん@ピンキー
08/05/04 02:07:36 ngc9VWo2
>>557
脳内芸術家なんてそんなもんだ。
褒めることはしないで、叩きたい物をひたすら叩いて、
都合の悪いときには知らんぷり。

564:名無しさん@ピンキー
08/05/04 03:31:20 wIg7RVzZ
ところで、学校はまだですか?

565:名無しさん@ピンキー
08/05/04 08:02:40 BrYe4fsb
カレンダーも見ないようなニート乙。

566:名無しさん@ピンキー
08/05/04 09:34:17 MV6Xjeur
学校を出ようのことかと思った。

567:名無しさん@ピンキー
08/05/04 10:28:59 Owc/8Hmv
おまえやさしいな

568:名無しさん@ピンキー
08/05/04 17:21:20 Z06pDl2S
ピザ女w

ルル体力ないwwwwwwwwwww

569:名無しさん@ピンキー
08/05/04 17:21:44 Z06pDl2S
誤爆orz

570:名無しさん@ピンキー
08/05/04 20:52:21 No8vjIHn
これは痛い…

571:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:01:55 sFbQNVKm
キョン×九曜って需要ある?

572:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:09:19 SZteNA+2
キャラスレじゃないんだから、おもしろけりゃなんでもいいよ。

573:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:09:23 Gaf5P4GK
>>571
是非たのむ!

574:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:02:18 jxVcEWyL
マジレスするとここは相当厳しいから辞めておいた方が良いよ
フルボッコにされるから

575:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:20:13 Ig3+HY3d
>>571
やめとけ
真面目に~~需要ある?みたいな書き方した後に投稿された奴は批評が辛口になる
日を改めて投下したほうがいい

576:名無しさん@ピンキー
08/05/05 02:55:39 Ggm3S/ob
>>571
エロじゃないんなら素直に九曜スレに行ったほうがいい

577:名無しさん@ピンキー
08/05/05 09:03:48 SyaXWAKN
>>535
・先端の突起の甘み具合
・半年前に誕生したばかりの三女
もしかしなくても母乳プレイをエンジョイしてるような・・・

かなりレベルの高い良SSと思ったけど、
特にキョンのおっぱい星人ぶりをよく捉えてる辺りが凄いのか。
God Jobです!

578:名無しさん@ピンキー
08/05/05 13:20:45 7OkvXZdt
そういや結構前にあったキョン×女国木田って完結したのか?

579:名無しさん@ピンキー
08/05/05 13:33:27 RMIkm/me
>>578 自分的には完結してないと思っているんだけど、作者的にはどうなんだろう?

580:名無しさん@ピンキー
08/05/05 13:54:21 Tn2hdiFs
乱交セクロスしたし、ハーレムエンドで終了じゃないの?エロ的には今後いくらでも続けられるけど

581:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:21:10 s9URO+na
久々に濃いのをよませていただきました。
ツヤツヤ

582:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:38:48 SZmUVF9q
キョンフィルターのおかげで一見Sだけど、夫の疲れを察して夜の生活を頑張ってくれる良妻ハルヒの姿がメチャ健気。
誰の為にエロ乳を目指してるのだろうと考えると萌える。

583:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:04:36 IvFuRSeI
突然でスマンが、正直ハルヒのNTR物が読みたくてしょうがなかったりするわけだが…

改変世界で女性陣が全員キョン以外とカップルになってるとか、
本編の数年後 産婦人科医になったキョンの処にかつてのSOS団員+αが診察を受けに来るとか、

誰か書いてくれないもんだろうか…


584:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:25:01 jLuognPh
なかなか難しいな…つか後者はどっかで見た記憶がwwwwいやハルヒじゃないけどw

585:名無しさん@ピンキー
08/05/06 18:02:31 6gjVc2Rc
NTR物が出るとスレが荒れるからなあ
NTR物で修復不可能になるまでに荒れたスレを知っているので
書く人がいればここ以外に投下してほしい

586:名無しさん@ピンキー
08/05/06 18:45:49 wGi/sBYZ
>>585
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

587:小ネタ/エクセル次回予告
08/05/06 18:55:46 VoNEEEeU
ウィッス!ハルヒっす。1話みて呆れけえっているそこのチミ!
もう観るの辞めようかと思っている原作ファンにビッグなニュース。
出るっすよ!次回からあの男が!!ヒントは「キョ」あと「凡」。
とにかく花咲き乱れ鳥が舞う美少女アニメの中で、
花は花でもあだ花咲かして、鳥は鳥でも閑古鳥を飛ばす、
新世紀へっぽこ実験 涼宮ハルヒの憂鬱!
早くも始末書が飛びそうな内容の次回は「前の席にいる男」
宇宙人、未来人、超能力者を集めて遊ぼっ♪

588:名無しさん@ピンキー
08/05/06 19:17:58 wPnsQn4e
>>586
実際に藍蘭島スレの職人はそういった作品は別の専用スレに投下してたな。
それ以外の作品は藍蘭島スレに普通に平行して投下するという気配りさんだった。
自分の作品で空気が悪くなるのは書き手として本位では無いからね。

589:名無しさん@ピンキー
08/05/06 19:19:23 wPnsQn4e
リロってなかった…連レススマソ。
>>587
ネタが古いw

590:名無しさん@ピンキー
08/05/06 19:41:55 C08eDmLN
注意書きさえしてありゃなんでもいいよ。
それでもスルーできないやつぁ頭がおかしい。

591:名無しさん@ピンキー
08/05/06 19:45:17 wGi/sBYZ
空気が悪いのはつまらない作品を面白いと思い込んでる作者が
話の進まない作品をぐだぐだと複数回にわたって投稿し続けてるからじゃないの?

一話完結で話を終わらせれば空気は悪くならないから

592:名無しさん@ピンキー
08/05/06 19:54:23 REX4vtNX
>>591
なるほど。みんな古泉一樹のある種の罠のようにすればいいってことですね。

593:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:11:54 zYfF7ke+
ハルヒとキョンが高校卒業後一緒の大学行って同じところで暮らすって
SSだれか知ってる人いませんか?
昔まとめで見てた気がするけど最近探してみたら見つけれなかった

594:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:26:40 wmF2KZDY
ハルヒで病院ネタはまだ見たこと無い気がする。

595:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:27:11 C08eDmLN
つ神様のパズル

596:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:29:29 J41oZWYf
>>593
『涼宮ハルヒの策略』のこと?

597:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:43:02 zYfF7ke+
>>596
それってまとめにあります?今ちょっと探したけど
谷川流作品の部屋では、見つけれませんでした。

内容は2部あって、部屋探しをして一緒に住むまでと、同棲を始めてからの話がありました


598:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:46:57 XYUR361f
ここはお前の読みたいSS探すスレじゃないんだが

599:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:49:59 J41oZWYf
>>597
今確認したら、リンク消えてるっぽいね。
ファイルは残ってるから↓で
URLリンク(eroparo.s13.dxbeat.com)

600:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:52:46 zYfF7ke+
>>599
これです!!
ありがとうございます。

>>598
スイマセン
消えます

601:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:01:29 chAnyQ5M
>>598
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

602:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:08:46 oMb2lKa5
>>601
いや、それはもともとのルールだから

603:名無しさん@ピンキー
08/05/07 00:17:44 +VpIIvMZ
kopipe

604:名無しさん@ピンキー
08/05/07 02:55:36 BjsgvXnz
wiki見たら掲示板があったから、過去の作品はそこで聞けばいいんじゃない?

>>600も「ありがとうございます」「スイマセン消えます」とか言うぐらいだったらwiki手伝ってやれば?

605:名無しさん@ピンキー
08/05/07 03:08:16 oaUyNWt+
>>604
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

606:名無しさん@ピンキー
08/05/07 08:08:24 sgiCbkfX
>>605
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

607:名無しさん@ピンキー
08/05/07 08:51:14 aAOSv7Jt
某氏の漫画で、最後にキョンがカレー狂いになるやつ。あれは、背筋が凍ったよ。
それに長門がヤンデレの域を超えている。そんなヤンデレ系の、ここで投下された事があったけ?

608:名無しさん@ピンキー
08/05/07 13:37:08 oqzIEH15
魔界都市日記でも行って管理人と馴れ合ってればぁ?

609:名無しさん@ピンキー
08/05/07 14:09:43 imtLc9pa
>>607
ここはお前の読みたいSS探すスレじゃないんだが

610:名無しさん@ピンキー
08/05/07 14:37:41 h1X+ze0A
>>609
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

611:名無しさん@ピンキー
08/05/07 16:38:50 x7lCJA5o
>>610
いや、それはもともとのルールだから

612:名無しさん@ピンキー
08/05/07 17:42:38 vAhvDMip
コピペ厨にマジレs(ry

613:名無しさん@ピンキー
08/05/07 17:45:14 wzQfnnxW
不毛だからやめろ



おっと谷川先生失礼しました。

614:585
08/05/07 19:46:56 9LPzcNUP
俺が原因でえらい流れになってるな
正直すまんかった

615:名無しさん@ピンキー
08/05/07 20:51:09 4sdJu7PI
コピペの人って毎回違うIDだけどすごいな
書き込むたびに回線切ってるのかな?

616:名無しさん@ピンキー
08/05/07 20:53:21 YADuGi3H
夏休みどころかGWでもやり残しがあるとハルヒの能力は発動するようだな。
ここ20レスくらいでもう何度かの既視感を覚えたぞ。

617:名無しさん@ピンキー
08/05/07 23:40:09 iHtUxsJC
>>615
何人か面白がってやってるのが居そう

618:名無しさん@ピンキー
08/05/08 01:01:19 3/G9wG+2
>>617
可能性高そうな予想だな。30%くらいか
まあ、今年それを言い出さなくても来年あたりにそれを言い出すのは確実だけどな

619:名無しさん@ピンキー
08/05/08 07:20:11 JiLKcEIu
そのコピペ見飽きた

620:名無しさん@ピンキー
08/05/08 17:00:46 +yuRQCMm
なにいってんだ?お前のわがままでこのスレにルール作ってんじゃねえよ

621:名無しさん@ピンキー
08/05/08 19:50:07 JiLKcEIu
そうかい

622:名無しさん@ピンキー
08/05/08 20:42:20 art2J6S8
日本語喋れ

623:名無しさん@ピンキー
08/05/08 21:25:28 +yuRQCMm
え~い、このツンデレさんめ!w

624:名無しさん@ピンキー
08/05/08 22:40:20 Am+GfdwG
この流れ見てると、青少年ネット規制法案に賛成したくなるな

625:名無しさん@ピンキー
08/05/08 23:17:43 9caNjCzq
コピペでID青くした奴初めて見た。

626:名無しさん@ピンキー
08/05/09 05:11:22 zD32Ul1b
ここはお前の色の着いたID探すスレじゃないんだが

627:名無しさん@ピンキー
08/05/09 06:35:15 TmdvWtdy
コピペ荒らしうざくてまともにスレ覗く気がしないし、削除依頼マジメに出すかね。
削除依頼の話しして、いきなりコピペが減ったチキンっぷりには笑わせてもらったが。

628:名無しさん@ピンキー
08/05/09 14:05:04 RGgjAwAW
GW入って巡回する人が減ってただけな気もするが
板全体がそうだったから

629:名無しさん@ピンキー
08/05/09 17:48:04 nI0FpLpR
>>583>>594
病院ネタは保管庫にあったと思う。
ただ、産婦人科ではないが。

いっそSOS団が全員産婦人科医(みくるのみ看護師)でもいいな。
んで誰かをモルモットに・・・。

630:名無しさん@ピンキー
08/05/09 18:00:36 HmUlysZs
コンピ研部長「やめろ僕はお…アッー」

631:名無しさん@ピンキー
08/05/09 18:39:30 QUwL0ODO
そろそろ普通にエロいの読みたいんだけど…
エッチな話、って言うか

632:名無しさん@ピンキー
08/05/09 19:35:40 awcRWRik
先日良作投下されたばかりだろ。
遅くなったが作者GJ

633:名無しさん@ピンキー
08/05/09 19:49:28 r1Vvnk4a
ここって学校を出ようのSSってある?

634:名無しさん@ピンキー
08/05/09 20:00:03 H5WbJjRs
あるよ

635:名無しさん@ピンキー
08/05/09 23:24:33 9A/N76L0
>>633
>>100とか

636:名無しさん@ピンキー
08/05/10 09:08:43 E+KZYgKS
>>1のまとめに行けない…
404でるんだがみんなは見れんの??

637:名無しさん@ピンキー
08/05/10 11:09:33 6BTLSMyr
>>636
俺もなんかPINKTOWERとかいう変なところに繋がる。

638:名無しさん@ピンキー
08/05/10 11:26:20 tYirqIw3
>>637
ヒントをあげよう 
Your request is

639:名無しさん@ピンキー
08/05/10 11:37:46 VHWSX/hT
>>629-630
コンピ研部長が被害者になるのかよ。

640:名無しさん@ピンキー
08/05/10 16:04:49 /HCvbIj4
投下します。
ややエロ。ちょいイジメ。8レス予定。

641:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:07:52 /HCvbIj4
Prologue.

 瞼で防ぎきれない光刺激に網膜を焼かれるような感触を覚え、朝倉涼子は目を覚ました。
「ふにゃぁ、朝?」
 日光という暴力に強制起床させられた涼子は、寝起きで上手く働かない頭を持ち上げようとして、ものの見事に失敗した。
 枕に頭をぶつけるように、夢の世界へ再度轟沈。
 ポフンという間抜けな音とともに、ピンと立ってた耳がつぶれて擦れる。頭をふにふにと動かして日光から逃げつつ、もっとも気持ちいい箇所を見つけ、そこで丸くなった、ふにふにぬくぬく。
 『あたしくらいの高性能なインターフェイスになると寝起きの悪さまで表現できちゃうのよね』と、パタパタ耳を動かしながらのぼんやり思考。
「えっと、確か今日って日曜日、よね」
 ポツリと呟く。何となく違和感。
 何故だろう? 何か余計なものがこびり付いているような体のだるさがある。
「有機体部位が感冒にでもかかったのかしら?」
 今日は日曜日である。単なる風邪なら情報操作を行なってまで無理矢理に治す必要性はないだろう。
 そう考えた涼子は、とりあえず体を休めるために二度寝しようと思い、ちょっと寒気を覚えたので、寝ている間に蹴り飛ばしていた布団を尻尾を使って自分にかけなおした。
「………ええっと」
 そこで自分の体に少しだけ疑問点。
 とはいえ、涼子は目が見えなくなってるわけでも耳が聞こえなくなってるわけでもない。手足もちゃんとある。こんなに立派な尻尾だってある。ピコピコ。
「………」
 無言で顔の前にソレを持ってくる。ブンブンと動かしてみる。ある程度涼子の意志で動くソレは、どうやら彼女のお尻から生えているようである。
「そっか、尻尾が生えてるんだ」
 疑問点が明らかになって晴れ晴れしい気持ちになった涼子は、ゆっくりと眠りにつこうとしたところで、
「あれ?」
 『………尻尾、尻尾、………尻尾?』と、今更ながらにそれの意味に気付き、
「って、にゃによそれー!」
 自分が異常事態におかれている事を手遅れぎみに理解して、猫尻尾をピコピコブンブン動かしつつ慌てて飛び起きた。
「え、え、え、待って。ちょっとま、………え?」
 反射的に頭に手をやったところで、ふにゅん、という感覚が涼子を襲う。
「………」
 ぱたぱた、と手が押しつぶしたものを動かしてみる。これもどうやらある程度、彼女の自由に動くものらしい。
「………ネコミミ」
 呟きながら目を閉じ、深呼吸を繰り返す涼子。
 とりあえず落ち着いて、自分が置かれた状況を冷静に分析しようとしているようである。
 やがて彼女はおずおずと目を開けながら、自分の目の前で揺れている尻尾を見つつ、ぽつりと呟いた。
「………朝倉さんがネコになったようです?」
 そのまんまであった。
 そして彼女は自分に付いている異物(尻尾、ネコミミ)の情報結合を解除しようとして、それらの構造が読み取り不能となっている事に気付き、
「にゃーーーーー!!!」
 自分の置かれた状況の、あまりの意味不明さにとりあえず叫んでみる事にした。
 これは彼女が最近覚えた技だ。
 その名を現実逃避と言う、………ダメじゃん。


―――――――
朝倉さんがネコになったようです
―――――――




642:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:10:51 /HCvbIj4
1.

「と、いうわけで『何とかしてもらえないかなあ?』なんて思って長門さんを呼んだわけなんだけど………、えっと、………起きてる?」
「………オキテル………ヨ?」
「何で疑問系なのよー」
 いつもほとんど変わらぬ無表情で通しているから分かりにくいが、実は長門有希は涼子よりもっと寝起きが悪い。
 現状、有希の情報処理機構は1割も働いていない。実際、猫まっしぐらなこの現状だってほとんど理解できてないのだ。
 まあ、そんな状態でも本気で『助けて』と言われたらこうして飛んでくるくらいには、二人の関係は良好という事であろう。
 涼子もそれは分かっているようで、有希の寝起きでぼさぼさの髪を濡れタオルと櫛で整えながら、彼女がちゃんと起きるまで待つ事にしたようである。
「あ、長門さん」
「………ナニカ?」
 その前に、彼女がちゃんと目覚める前に、伝えるべき事がある。
 『照れくさいなぁ』と思いながらも、涼子はそれを口にした。
「来てくれて、ありがとう」
「………ドウイタシマシタ?」

 ///

「情報改竄の痕跡はある。でも痕跡だけ。実際にどのような改竄が行われたかは分からない」
「………あふん」
 ネコミミと尻尾を散々いじり倒して有希が出した結論は、涼子にとってあまり芳しいものではなかった。
 ぐったりと床に倒れこんでいる自分を見て、心配そうに「………大丈夫?」、と聞く有希に対して、ときたまビクビクと痙攣しながら涼子は答える。
「や、心配してくれるのは嬉しいんだけど、もう少し手加減というものを、………ね」
 どうやら涼子にとってネコミミと尻尾は、………弱点に当たるらしい。
「性感帯?」
「女の子がそんな言葉使っちゃいけません!」
 全くである。
 『よいしょっ』と、抜けかけの腰を気合で伸ばしながら涼子は起き上がった。有希は何故自分が怒られたのか分からないらしく、かすかに首を傾けたところで停止している。
「えっと、で、ね」
 『ああ、可愛いなぁ、もう』と、明らかに間違った方向へ走り出しそうになった思考を軌道修正しつつ続ける。
「とりあえず、この頭とお尻を何とかしないと外にも出られないわよね。ニート型ネコミミインターフェイス、………一体全体、どの層を狙うつもりなのかしら?」
 『いっそ消しちゃおっかなー』と、自棄気味に続ける涼子に、有希はいつもと変わらない平坦な口調で言葉を返す。
「因果関係が分からない状態で、構造物のみ消滅させてしまうのはリスクが大きい。わたしは推奨しない」
 ようするに、それは大きさが分からない木を引っこ抜くようなものなのである。引っこ抜いた人が潰されるだけなら自業自得ですむだろうが、地盤沈下とか引き起こしてしまったら目も当てられない。
 理解していたが認めたくなかった事実を友人の口から直接突きつけられたせいか、涼子は溜息をつきながら、「ねえ、長門さん。何かいい方法ない?」とグチ半分の答えを期待しないダメ元質問を行なった。
「わたしが聞いた話によると、」
 期待していない答えが、あった。興奮のあまりネコミミ尻尾をピコブンピコブン意味不明に動かしながら身を乗り出す。
「おお、即答! さすが長門さんね。だてに物知り文学少女っぽいなりはしてないわ。で、続きは?」
「こういうものは性的絶頂を経験すると満足して成仏するものらしい」
「読んでる本はエロ小説だった!」
 涼子は明らかに間違えている答えに脱力しつつも、『これ以上長門さんをダメダメな世界に引き込むわけにはいかないわ』と、委員長属性という名の妙な責任感をガソリンにして聞いた。


643:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:12:23 /HCvbIj4
「それ、情報ソースは某ワカメの人よね?」
「ええ、わたしが長門さんに教えたのですが、何か」
 答えは別方向からあった。しかし、それが指し示す意味に、委員長ロードを驀進している涼子は気付いていないようである。
「やっぱりそうなのね。いい、長門さん。あんな海に浸かってふやけきった脳の人とまともに会話しちゃいけませんよ」
「あら、塩水に浸けた方が美味しくなる事だってあるでしょう?」
「ダメダメ、あの腹黒は塩水に浸けたケーキを客に出すタイプのインターフェイスよ」
「新しい発見ですよね」
「明らかな失敗じゃないの。浸けたいんなら自分のお腹を浸ければいいのに。そしたらちょっとは黒さも薄まるでしょ」
 ピキピキ、という音が隣から聞こえてくる。気付かずに続ける。
「あんな人としての常識に欠けてる人が何でインターフェイスなんてしてるのかしら? ていうか、あたしより彼女のほうが『ネコミミ生えてニートくん』になってくれれば良かったのに。ネコミミニートワカメ、あらおかしい」
 プチン、という音がした。命綱が切れるような致命的な音であったが、それでも涼子は気付かない。
 まあ、こんな状態になるまで気付けないのは涼子の悪癖の一つではあるが、今回も御多分に漏れず致命傷である、………合掌。
「ところで朝倉さん」
「あら、何かしら」
「ふふふ、『俺の名前を言ってみろ』」
「………」
「うふふふふ、どうしました、朝倉さん?」
 一気に顔中の血液を逆流させて絶句する涼子。
 ようやっと、自分の隣で鬼人のごとき笑顔を浮かべている、ワカメこと腹黒こと喜緑江美里に気付いたようである。
「あー、確かにさっきから長門さんと喋ってるわりにはレスポンス多いなー、って思ってたんだけど、えっと、お約束っていうかー、………あれ、もしかしてこれ、あたし、………死ぬ」
 いろいろと手遅れなこの状況を理解するのを拒むように混乱する涼子に、満面の笑顔で純然たる殺気を放ちつつ、江美里は告げた。
「イヤですねえ、朝倉さん。殺すなんて生ぬる、………ひどい事をこのわたしがすると思いますか?」
「すみませんごめんなさい謝ります自分マジ調子乗って、ふにゃあっ! し、尻尾掴まないでー!」
「うふふふふ」
 江美里は右手で涼子の先端を揉みこみながら、左手を使ってその先端から根元までを一気に擦り上げた。
「やあっ、そんなに激しくっ、も、まないでよおっ! ふ、やあっ!」
 尻尾の付け根から脳髄へと電気が走ってくるような感覚に襲われ、散発的に意識が飛びかける。
「や、だぁ、ちょ、長門さん! お茶飲んでないで助けてよぉ」
 涼子はたまらず、さっきから我関せずと人の家の茶葉を無断使用している有希に助けを求めた。
 その求めに対し、有希はコクリと一つ頷いてから二人の近くにとてとてと寄ってきて、
 ぱくり、はむはむ。
「って、どうしてネコミミを噛むのぉ。ダメ、ダメぇ、甘噛みダメぇ」
 思わぬ裏切りを受けて一瞬頭が真っ白になる涼子。それを逃がさないように、
「いっちゃえ」と、江美里がその尻尾に痛みを感じるくらいにきつく歯を立てた。
「ふ、みぃ、うぅー」
 今まで感じた事ないくらいのビリビリが全身を突き抜けたせいで、完全に腰を抜かした涼子はその場に倒れんだ。
「う、みぅー」などと呻き、ときたまピクピクと痙攣しているが、その瞳が開く気配は全くない。どうやら完全に意識が飛んでしまったようである。




644:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:15:57 /HCvbIj4
2.

 快楽という情報のオーバーフローにより一時的に機能を停止させている涼子を、いろいろいじってから元の布団に寝かせた後で、江美里と有希は現状を整理する事にした。
「分かる?」
「いえ、思念体も調査しているようですが、残念ながら」
「思念体が我々を欺いている可能性は?」
「低いでしょうね。『朝倉さんが、朝倉さんがー!』とのみ伝えた時のあの急進派のうろたえっぷりは笑えるほどに本物でしたし、………これはやはり彼女、『涼宮ハルヒ』関係の何かだとわたしは推測します」
 日付が日曜である事を確認し、有希は少しだけ落胆した。今日は市街探索も休みであり、彼女には明日までハルヒと会う機会はない。SOS団団員ではない江美里にとってはなおさらであろう。
 もちろん、無理矢理に会いに行く事も可能ではあるだろうが、『涼宮ハルヒ』が本当に今回の件に関わっている場合、下手な刺激は今以上の悪化を引き起こす可能性がある。安易な行動は控えるべきであろう。
 とにかく与えられている情報が少なすぎる。現状できる事といえば、自然な情報収集が可能となる月曜まで、涼子がこれ以上ネコ化しない事を祈りながら待つだけである。
「そうですね。わたしもその『月曜日に情報収集』というのが一番現実的な方針だと思いますよ」
 そう話をまとめてから、江美里は立ち上がり玄関に向けて歩き出した。
「帰るの?」
「ええ、もともとわたしは呼ばれてきたわけじゃありませんから」
 そう冷たく言う江美里であったが、その口調には冷たさとは別のとある感情が含まれていた。
 そういったものをスルーする気遣いは、生きていく上で必要なスキルである。しかし、人生経験が足りないせいか元のキャラがそうであるせいなのかは分からないが、有希はついそれをそのまま指摘してしまった。
「拗ねてる?」
 有希のその疑問という形をとった指摘に対し「ふがっ!」と、奇声を発しつつ、顔を真っ赤にして固まる江美里。どうやら自分が拗ねているという事に言われて初めて気付いたようである。
「そ、そんなわけないでしょう。こ、このわたしが、朝倉さんが心配で呼ばれてないけど様子を見にきたら、いきなりワカメとか腹黒とか言われてて、ちょっとショックだったとか、そんな事っ!」
「ツンデレ?」
「ふぐおっ!」と、また奇声。そしてさらに赤面。
 誤魔化そうとして墓穴を掘るという、典型的な泥沼状態である。
 ちなみに、涼子が江美里を呼ばなかったのは今日江美里に生徒会の仕事が入ってるのを知っていたからである。
 まあ何というか、思いやりというやつは本当に、正しく伝わってくれないものである。
「それはそれとして、お願いがある」
「いや、………いえ、いいです。何でもどうぞ」
 悪意なき言葉の暴力に完全敗北する江美里に、有希は自分がそれを行っている事に終ぞ気付かないまま、江美里からすると命令に近い、そんなお願いを告げた。
「やってみたい事がある」




645:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:17:51 /HCvbIj4
3.

「ん、………うう」
 爽やかとはかけ離れた感覚を覚えつつ涼子は目を覚ました。尻尾とネコミミを動かしてまだそれらがある事を確認し、憂鬱な気分のまま布団をめくって起きあがる。
「………」
 真っ裸だった。ニート型ネコミミインターフェイスVer.MAPPAの爆誕であった。
「あ、やば、泣きそう」と布団に顔をうずめようとしたところで、「あらあら」と言いながら江美里が部屋に入ってきた。
「朝倉さん、ようやく起きたんですね、うふふ」
「ひゃうっ!」と、特に何もされてないのに何故だか体が勝手にビクビクと反応してしまう。
 そんな自分の状態に首を傾げる涼子に対し、さすがに殺気は消えたものの、まだ底の読めない笑顔を続けながら江美里は言う。
「ああ、それはですね。おそらくですけど、朝倉さんの内部であなた特有の被虐嗜好因子が、わたしが今からしようとしている事を感じ取って活性化しているせいじゃないでしょうか」
 少し考え、その言葉の意味をゆっくりと理解した上で、涼子はおそるおそる言った。
「………もしかしてあたし、これからひどい事されちゃいますか?」
「うふふ、しちゃいます!」
「あふん」
 めがっさいい笑顔で即答する悪魔。それに対してビクビクッと明らかに性的に反応する涼子ズボデー。
(いや、待ってって、おかしいって。あたしにはこんなMを頭文字とするような性癖は無かったはずよ。喜緑さんに苛められるのだっていつもの事だし、どうしていきなりこんな、………あ)
 そこまで考えて涼子は自分の付属品と化している尻尾とネコミミに思い当たり、叫んだ。
「ちょ、待ってよ、喜緑さん! これはこの尻尾とネコミミのせいで」
「朝倉さん」と、涼子の言葉をピシャリと遮ってから、江美里は真剣な顔でこう言った。
「わたしはそんな事気にしません!」
「すごくいい台詞なのに場面選択が最悪だ!」
 ツッコミむなしく、結局そのまま押し倒される涼子であった。
 さて、押し倒したとはいえ、江美里はそんなに強い力で涼子を押さえ込んでいるわけではないし、情報操作を行っているわけでもない。
 今の状況は、涼子が本気を出せばすぐにでも抜け出せるものである。しかし、
「はうぅぅ、やめ、てぇ」
(ああ、あたし、ひどい事されちゃうんだー)と思っているせいか、江美里に触れられた部位から全身にしびれが走るように力が抜けていき、結果涼子は江美里のなすがままに弄ばれてしまう。くやしいっ、と思ったかどうかは定かではないが。
 江美里は動けない涼子を自分の膝にうつぶせになるように固定する。
「え、え、な、何されるの、あたし!」 
「レッツお仕置きターイム!」
「えっと、体勢的には………お尻ペンペンとか、かなぁ」
「お、なかなかに鋭いですね。では、レッツお尻ゴッゴッ、ターイム!」
「何か鈍い音がしてるっ! それ躾じゃなくて虐待!」
「レッツ粉砕骨折ー、かっこはあとかっことじ」
「違った! 虐待じゃなく殺人だった」
「違いますよ、朝倉さん。これは殺インターフェイスです」
「前半を否定して欲しかっ、ひやぁん!」
 パシン、と涼子に全てを言わせず、江美里は自分の平手と涼子のお尻を使って音を立てる。


646:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:20:02 /HCvbIj4
「や、そんな、いきな、ひにゃっ、あや、うやぁん」
 パシン! パシン!
 逃げようともがく涼子なぞお構いなしに、乾いた音が二度三度と響き渡る。
「や、やだよう、あっ! あゃ、うんっ! やめ、てぇ」
 パシン! パシン! パシン!
 涼子の懇願を綺麗さっぱりシカトしつつ、江美里は涼子の耳元で囁いた。
「うふふふふ、そんな可愛い声出しちゃって。ほら、長門さんが見ていますよ」
 その言葉の意味を理解するのに5秒ほど費やした後で、「………え?」と間抜けな声をあげながら、顔を前方に跳ね上げる。
「………なが、と、さん?」
「………」
 いつの間にか涼子の目の前に、その痴態を絶対零度の瞳で見つめている有希がいた。
「や、やだ! やだ、やぁだぁ! 見ないでー! 見ないでよぉ!」
 一瞬にして叩かれている臀部の痛みを忘れるほどのショックを受け、泣き叫び暴れる涼子。
「うふふふ、む・だ・な・の」
 そんな涼子を江美里は体重移動と右手一本だけで巧みに自分の膝上に固定しながら、休まずに左手を振るう。敵に回したくないと痛感させられるほどの満面の笑顔である。
 パシィン! パシィーン!
「ああ、や、だぁっ! やぁんっ!」
 有希に見られているせいかスパンキングがじわじわと聞いてきたせいか、原因は分からないが、部屋に響き渡る音に湿ったものが混ざり始めていた。
 もちろん緑色の悪魔がそれを見逃すはずがない。
「あらあら、朝倉さん」と、江美里はスパンキングに使っていた左手を「見ないで、長門さぁん」と祈るように懇願している涼子の目の前に持ってきて、言った。
「わたしの手、濡れちゃってますよ」
「いや、ちがう、ちがうのぉ」と、涼子は目の前でニチャニチャと音を立てる江美里の左手を呆然と見つめながら呟く。
 その瞳から光がなくなりかけているのを確認しながら江美里は続けた。
「うふふふふ、可愛そうに。パニックに陥ってらっしゃるんですね。では、わたしが優しく教えてさしあげましょう」
 江美里は聖母のような笑みで涼子の耳元に唇を寄せながら、やさしい口調で囁いた。
「朝倉涼子は、叩かれて感じちゃう、痛いの大好きな『変態さん』なんですよ」
「あ………」と、江美里の言葉に絶句する涼子。そしてその両目からぽろぽろと涙が溢れ出す。
「やだぁ、うえっ、ちがう、ちがうのぉ。あたしは、ひぐっ、こんなじゃ、ああうう、なあいぃ」
 そのまま1分ほど泣くに任せた後で、江美里は再度涼子の耳元で囁く。
「大丈夫ですよ、朝倉さん」
「ちがうぅ、ちがうのぉ」と泣き続ける涼子に言い聞かせるように、優しく伝える。
「わたしは、受け入れますよ」
「ふぇ」と、その言葉にすがりつくように江美里を見上げる涼子。
 その視線をしっかり受け止めながら江美里は言った。
「だってわたし達、姉妹じゃないですか」
「喜緑さぁん」と泣きつこうとする涼子を「だ・か・ら・ぁ」と押し止める江美里。
 涼子は江美里の笑顔の質がイニシャルS方向へと変わった事に気付き、手遅れである事を理解しながらも「ひっ」と声をあげて逃げようとする。
 その腰をがっちりと固定しながら江美里は、
「イっちゃいなさい、変態さん」
 と言いながら涼子のむき出しの乳首を千切れろとばかりにひねり上げた。
「や、いた、あっ!」
 乳首からの痛み、裏切られたという悲しみ、そしてそれらが快感になってしまう自分への絶望。それら全てが涼子に快楽の波として襲い掛かり、
「や、あ、あ、あ、あああぁーーー!」
 そのまま、涼子の意識をどことも知れないはるか彼方へと押しやった。




647:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:22:43 /HCvbIj4
4.

 またも意識を手放した涼子を布団に押し込んでから、有希と江美里は再度、先程の件も含めた『現在得られている情報』を整理していた。
「どうですか?」
「やはり完全な解析は不能。ただ、原因と思われる情報が一部だけ見つかった」
「ふう、『朝倉涼子』というノイズがない状態でもそれが限界なんですね」
 これが先程までの行為の意味である。
 睡眠時でさえ働いている『朝倉涼子』という個体の意思、有機体部位を調べる上でノイズにしかならないそれを、『ある一つの事象』に集中させてそれごとカットした上で再度スキャンを行う。
 有希が提案し、江美里が実行したその案は、涼子の心にトラウマを植えつけながらも、ある程度の成功は得たようである。
(ああ、また嫌われたんだろうなぁ)と思いながらも、江美里は『有希が気にしてはいけない』と落胆を表情に出さないように注意していた。それでも結局、涼子のうなされている顔を見て、恨み言がポロリと口から転がり出る。
「結局わたし、貧乏くじですよね」
「そんな事はない。あんな風に笑顔で人を傷つけるような真似、わたしには多分一生できない。感動した」
「止めてー! ヨゴレのお姉ちゃんをそんなキラキラした瞳で見つめないでー!」
 針の穴を通す時くらいに注意して見ないと分からないが、確かに尊敬の目でこちらを見ている有希に対して本気混じりの冗談でそう答えつつ、江美里は原因となったと考えられる情報を自己領域内に展開した。
 そこにあったのは生徒会会長と涼宮ハルヒが言い争う姿。
「ふふふふふ、そうですか。あのパープー男が全ての現況ですか」
 音声データは得られなかったので何を喋っているかまでは分からないのだが、どうやら江美里は『会長が全ての元凶である』という結論に達したようである。ストレスの発散場所を見つけた、とも言う。
「では、ちゃくっと殴っ、………蹴り飛ば、………生まれてきた事を後悔させてきますね」
「それは困る」
 いつもと変わらないように見えて、実は取り繕いの言葉も出てこなくなるほど暴走直前の江美里を、あくまで冷静に有希は引き止めた。
 どうやらとある仮面不良系高校生は生き長らえる事が、
「消すのは必要な情報を全て引き出してからにして」
 ………やはり出来なかったようである、アーメン。
「それでは」と生徒会室という名の戦場と見せかけた虐殺予定地へ旅立つ江美里。
 最後に振り返り、「ちが、うぅぅ」と、まだうなされている涼子を少しだけ悲しそうに見つめながら呟いた。
「わたしが、わたし達が何とかします。だから、」
 それはきっと、あの時の言葉の中で、本気で告げた言葉の一つ。
「大丈夫ですよ、朝倉さん」




648:朝倉さんがネコになったようです
08/05/10 16:37:18 /HCvbIj4
Epilogue.

 江美里が学校へ向かって少したったお昼過ぎ、本を読んでいる有希の膝に寝ぼけながら乗り掛かってくる未確認ネコミミ尻尾物体があった。
 子猫ならまだいいが膝の上にある物体は一応高校生女子という設定である。重さと大きさが段違いだ。
 有希が『コレは本を読むのに邪魔になる』と判断し、押しのけようと頭に手をやったところで、未確認ネコミミ尻尾物体こと涼子が「にゃふふふ」と気持ちよさそうに膝に頬擦してきた。
「………」
(猫化しているから仕方ない)と思い直し、有希は結局涼子をそのままにしておく事にした。
 『涼子の温かさが心地よかったから』という甘えたいお年頃的な理由には気付かなかったようである。
 それから30分ほどして、それまでページをめくる音以外は何も聞こえなかった空間に「ふに、やあぁぁー」と大口を隠そうともしない大欠伸を響かせながら、涼子が目を覚ました。
 顔をかすかに下に向けて涼子の歯並びのいい口を視界に入れながら「………起きた?」と聞いた有希はそこで、彼女の瞳が妙に濡れている事に気が付いた。
「………?」
 何かおかしいと思った瞬間、
「うなー!」と鳴き声をあげながら飛び掛ってきた涼子に、有希はそのまま押し倒された。
 思わず情報結合の解除を申請しそうになる自分を懸命に抑えながら涼子の状態を観察する。
「はっ、はっ、あふぅ、あん」
 そこには、嬌声を上げながら有希の足に自分の陰唇、陰核を擦りつける涼子の姿があった。
「ふ、ああんん、あっ、うん」
「………」
 たっぷり1分間思考停止した後で、有希は今の現状をポツリと呟いた。
「………朝倉さんが発情したようです?」
「はあっ、んんっ、やっああんっ」
 よがりながら唇を求めてくる涼子の頭を手で押さえつけながら、とりあえずとっとと機能停止させようと尻尾に手を伸ばしつつ、有希は一言だけ口にした。
「にゃー」
 これはただの現実逃避用の言葉で、別に有希までネコになってしまったというわけではない。まあどちらにせよ、事態が好転していないのは確かであるが。
 そうして、発情したネコと冷静な文学少女はしばらくの間、先程まで静寂そのものであった部屋の中でドタバタと騒がしく揉み合う羽目になった。
 窓から差し込んでくる暖かな日差しがそんな二人を優しく包み込んでいた、と綺麗にまとめてみる。
「や、はあっ、そ、こぉ」
「早く………イって」
 ………ダメじゃん。
 


649:名無しさん@ピンキー
08/05/10 16:43:50 /HCvbIj4
以上です。
では、また。

650:名無しさん@ピンキー
08/05/10 16:44:32 E2gFllAB
>>648
あなたとは同じサイトを見てる気がするww
次は喜緑さんでお願いしますw

651:名無しさん@ピンキー
08/05/10 19:21:28 4460eeBM
>>650
あなたとは同じサイトを見てる気がするww

652:名無しさん@ピンキー
08/05/10 19:39:40 hQOkgHo4
孤島の荒川さんじゃないおっさんとSOSの娘が絡むSSはまだですか

653:名無しさん@ピンキー
08/05/10 20:16:37 lKbWKIB/
百合なら百合と書いてくれ……

654:名無しさん@ピンキー
08/05/10 21:17:36 9r/953vX
まぁそのくらいゆるしてやれよ。
お前はそんなペットボトルのキャップほどしかない狭量な心の持ち主ではないだろ?

655:名無しさん@ピンキー
08/05/10 22:02:32 7Le+WJDh
>>648
良いねー
もっと朝倉さんと喜緑さんを出してくれ

656:名無しさん@ピンキー
08/05/10 22:40:22 C9W2xTdX
喜緑さん大暴走だな。
だがそれが良い!
GJ!

657:名無しさん@ピンキー
08/05/11 11:46:33 imJvdj2N
>>653
一応百合板もあるけど、百合としては中途半端だな

658:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:05:58 FdAfSCfM
>>640
ちょいイジメというので警戒してたらとてもいい女の子たちのなかよしものでした
照れくさいと思いながらありがとうという涼子や
呼ばれなかったので拗ねてると指摘されて赤面する江美里や
涼子猫に甘えたいから膝枕をつづける有希がとてもいい子で
ああ、可愛いなぁ、もう

659:名無しさん@ピンキー
08/05/11 13:28:04 WJtaneWi
ああ、可愛いなぁ、もう

660:名無しさん@ピンキー
08/05/11 17:27:52 aldqvwaK
多分わからない方が多いと思いますが
小ネタ『朝倉涼子の心臓』

661:名無しさん@ピンキー
08/05/11 17:39:32 aldqvwaK
ーー私は ほぼ一カ月のあいだずっと考え続けていた
私の生と死と それからひとりのクラスメイトについてーー

その朝朝倉涼子は下駄箱に一通の手紙を出した

まぢかに夏

私は ほぼ一カ月のあいだずっと考え続けていた
私の生と死と それからひとりのクラスメイトについて

私は成熟しただけの端末だ ということはじゅうぶんわかっているし
だから こね少女の時としての愛が
性もなく正体もわからないなにか透明なものへと向かって
投げだされるものだということも知っている

これは単純なカケなぞじゃない
それから 私が彼を愛したことが問題なのじゃない
彼が私を愛さねばならないのだ
どうしても

今 彼は死んでいるのも同然だ
そして彼を生かすために
私は私のからだが打ちくずれるのなんか なんとも思わない

人は二度死ぬという まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死

それなら永遠に
私は二度めの死はないのだ(彼は死んでも私を忘れまい)
そうして
私はずっと生きている
彼の目の上に

662:名無しさん@ピンキー
08/05/11 17:41:16 OKCPIhYp
萩尾望都乙

663:名無しさん@ピンキー
08/05/11 17:43:16 aldqvwaK
>>661
間違えた

>だから こね少女の時としての愛が
ではなく
だから この少女の時としての愛が

664:名無しさん@ピンキー
08/05/11 19:44:36 s/krvHax
ああいいよそんな細かいところ気にしなくても
もう来なくていいからな

665:名無しさん@ピンキー
08/05/11 21:26:58 naK6AqoJ
>>664
何でキミはそんなに偉そうなのかな
元ネタは知らないけど>>661

666:名無しさん@ピンキー
08/05/11 21:32:03 kgwWUDSS
気にする所は「ーー」の方だと思うが……
最初から間違えられたら、ねぇ。

667:名無しさん@ピンキー
08/05/11 21:35:13 PLQ4Sup1
態度でかくて哂えるなw

668:名無しさん@ピンキー
08/05/11 21:39:57 SJHHa6kr
>>664はいつものコピペだろ……

669:名無しさん@ピンキー
08/05/12 01:43:53 YmLXWg5l
俺は長門のどこに皆が魅かれるのか考えていた。
長門は俺の嫁、と誰しもがネタか本気かは扨置いて書き込みしたことがあるだろう。
日本人の成人男子ならまず間違いなく書き込みしただろうからざっと考えて2chの書き込みのうち3000万回ほど、年に直せば銀河がアンドロメダ星雲に飲み込まれて光に包まれるほどの回数だ。
まず考えられるのは眼鏡フェチ大量書き込み説。
いやまて、長門の眼鏡期間は一巻の一時期だけだ。それに眼鏡キャラはおわクロのページ数より狐の余白より多くてたっぷりとしメモ帳にして千切っては投げ千切っては投げするほどいるはずだ。
よってこの線は無いな。
ではメカ萌え説。
これは有力な説だ。
長門は情報統合思念体のヒューマノイドインターフェースという舌を乗っとられたナランチャに言わせてあげればナイフを使わずとも舌を切り取れそうな長ったらしい設定が付いている。
谷川先生はSF嗜好がとても強いらしい。なにせ高校一年の学生の語彙にカエアン製の服なんてものが普通に含まれているからな。
そんな早川文庫版も絶版であるワイドスクリーンバロックなんてよくわからんジャンルのSFを高校一年までの人生で読む機会のある奴はそういないだろうね。
作者の名前など朝比奈さんに言わせれば、禁則事項です、なんてことを口走るのだろうが俺はごく普通に谷川先生とよばせてもらう。
長門と似ている設定といえば、先日無くなった偉大な作家の作の2001年や幼年期の終わりなんかが有名だろう。
朝比奈さんはなんだろうね、夏への扉?バックトゥザフューチャー?
古泉は人間以上か幻魔大戦にでも参加してればいい。
ハルヒはサルガッ荘。
話がズレた。今は長門についてだったな。
長門はロボ萌え。
ファイナルアンサー?
「僕は綾波萌えから派生したんだと思うな」と突如現れた国木田。
「だって長門さん、マルチとかと似てるわけじゃないし。ロボロボしてないし」
…お前、どこから聞いていた。
「アンドロメダ星雲のあたりから」
ふむ、ほぼしょっぱなからだな。あとで旧館の文芸部に来てくれ。もう立ち聞きすんなよ。
…ふう、思わぬ奴に聞かれてしまったが、長門に任せておいたから大丈夫だろう。
メンインブラックのピカッとする記憶消去光みたいなものも長門ならだせるだろうし。

670:名無しさん@ピンキー
08/05/12 03:35:55 YmLXWg5l
僕はキョンに言われたとおりにした。
「こんにちは。キョンに文芸部部室に行けって言われてきたんだけど」
雑多な物が溢れる部室は、涼宮さんの不思議っぷりを如実に表しているようだった。
「…入って」と数拍遅れて返事をしたのは谷口的Aマイナーの長門さん。
「…」
「あ、どうも」
僕は無言で差し出されたパイプイスに腰掛けた。
キョン遅いな、僕長門さんと接点ないから何話したらいいか分かんないよ。
じぃぃー
「!」
何やらチャックを開けるような音がしたと思ったら、長門さんが僕の社会の窓を部屋の空気を入替えるために開けたのだと言わんばかりの無感動な表情で開けていた。
「情報操作にはそれなりのカムフラージュが必要。あなたには記憶を失う理由となりえる衝撃的体験をしてもらう」
へっ?いやあの意味分かりません。なんで体が動かなくて声も出ないんでしょう。
「大丈夫…すぐ、済む」
いやあのまじで、ちょっと!やめてよ!ねぇ長門さん?!やめて、僕の愚息を晒さないで!
「…予想外」
長門さんは僕の過剰な質量を誇るシンボルを掴み、少しだけ眉をあげた。
だからやめてっていったのに…。
うひゃ、だからやめてってば!そ、そんなにこすらないで!
「直接は不可能と判断した。が、手でなら可能」
あ、あ~やばいよ!やめて、そんな冷たい目でみないで!興奮しちゃう!あ、あ、で、でる…
「早く。SOS団のメンバーが来てしまうと、修正が難しくなる」

671:名無しさん@ピンキー
08/05/12 12:53:00 M+7KctFg
>>661
ヤンデレ?

>>670
これで終わりなの?

672:名無しさん@ピンキー
08/05/12 21:11:04 XHVk+LNl
なんという生殺し

673:名無しさん@ピンキー
08/05/12 23:49:07 OrQ9lc8Q
まとめサイトの最新3作品のリンクが変だ。
エロサイトへ誘導されちまう。

674:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:02:03 M+7KctFg
本当だ、なにこれ

675:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:06:45 wNbbUk6k
URLリンク(x102.peps%2ejp)

涼宮ハルヒのアニメが全部見れる所を見つけたであります!!

676:SS保管人
08/05/13 00:28:03 2zFAPK+W
>>673
現在サーバーのトラブルか何かでFTP接続だけが繋がらず、ファイルのアップロードが出来ない状態です。
目次ページは別のサーバーにアップしているのでややこしい状態になってます。

サーバーの中の人が気付いて直してくれるまで不便をお掛けします。

677:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:46:21 3Ofr/Lnk
>>676
いえいえ、お疲れ様です。そしていつもありがとうございます

678:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:50:00 X3uievXh
いつも乙です。

679:名無しさん@ピンキー
08/05/13 00:57:19 Ub051pvx
いつもお世話になっとります。

680:名無しさん@ピンキー
08/05/13 02:48:09 RgXgqZQ9
同じくお疲れさんです
ありがとー

681:名無しさん@ピンキー
08/05/13 03:39:42 Y1Q112gw
お礼を言える機会ってあんまりなさそうなので便乗で…

毎度毎度ご苦労様です、すっごく感謝しておりますっ

682:名無しさん@ピンキー
08/05/13 08:00:48 sGKGSnC3
どのリンク開いてもエロサイトに誘導される俺もいるんだが
もう一か月だ

683:名無しさん@ピンキー
08/05/13 21:14:32 MMYq5/8a
串でも刺してみたら

684:名無しさん@ピンキー
08/05/14 20:24:14 n3OmqJOI
久しぶりに見たらエロサイトに飛ばされてびびったw

685:名無しさん@ピンキー
08/05/14 21:36:05 kwYaEveh
アフィ
最低

686:名無しさん@ピンキー
08/05/15 00:07:26 9iIfQI0c
新作が更新される度嬉しくなる俺がいる

687:名無しさん@ピンキー
08/05/15 20:04:47 61aFf+pn
そういやアニメでキャラデザやってた人が産休で休むから二期は別の人がキャラデザだって

688:名無しさん@ピンキー
08/05/15 21:01:55 ftrppTRS
>>687
そうなのか。公式サイトでイメージ画像がアップされたけど、確かに前作とは雰囲気が違うな。
あれを出したからには新アニメには「消失」が確約されたといって良さそうだな。つか、やらないと話が進まないから避けようないけど。
個人的には、キョンが自らを「最低野郎」とまで貶めたあのシーンがどうなるかが気になるところだ。

689:名無しさん@ピンキー
08/05/15 23:27:04 qAeuZQho
前は池田さんだっけ
結構感じ変わるのかな?


690:名無しさん@ピンキー
08/05/16 05:09:00 kY5lurlA
かなりマシになった、と思うよ


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