【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:55:02 fOzUjN1M
「優しく、ムードを大事にか・・・ああ、南ハルカ」
 ぼそぼそと呟きながら保坂は、速水の上に覆いかぶさる。速水の意見を
参考に、それまでのイメージトレーニングのときよりも、優しく、速水の素肌
の感触を味わうような、頬や耳への愛撫。保坂の熱い手や唇が肌を伝う
たびに、速水の口からは「はあっ、んぅぅ」とこらえ切れない、ため息のような
喘ぎ声が漏れた。
「んんっ!」
 首筋に唇をつけられ、思わず、大きな声をあげてしまう速水。保坂はそれを
見逃さず、「なるほど、ここがいいのか」といわんばかりに、愛撫を集中させる。
そして、また新たな性感帯を求めて、保坂の手と唇は徐々に首から鎖骨、
豊かな胸へと侵攻してゆく。
(やだなあ、さすが保坂・・・んんっ、学習能力が異常に高い・・・あぁ)
 保坂の手が速水の胸を包み、ゆるゆると揉むと、速水は、ぞくぞくと性感が
高まるのを感じた。雌の本能を刺激される速水の体はほのかに熱を帯び、
いつもは楽しげに細められている目も、今は、快楽の波に揺られ弱々しげに
見える。
「う、ん・・・あはっ、はぁ・・・っ、ん・・・はあぁぁぁぁん」
 保坂の指が、速水の胸の膨らみの上で主張し始めた突起をそっとつまむと、
速水はきゅっと眉をひそめて、堪えきれないといった声をあげた。保坂の指が
敏感な突起をつまみ、連続的に刺激を与えるにつれて、速水の体の芯から
切ないような快感がじわじわと広がっていく。さらに、保坂は片方の膨らみから
手をどけると、おもむろにそこへ顔をうずめた。
「いやっ、んんーっ・・・はぁ、保坂・・・ぁん」
速水は胸の敏感な突起を舌で舐められ、さらに回すように転がされると、体を
ピンと突っ張らせて、ビクビクと震えた。ぼやけるような視線で保坂に目をやると、
一心不乱にタクトを振るう指揮者のような表情で自分の乳頭を舐めている保坂
がいる。
(真剣な顔・・・ああ、私、保坂にこんなことされてるんだ・・・)
普段の保坂との馬鹿馬鹿しいやり取りとのギャップを考えると、速水は尚更
いやらしい気持ちを抑えられなかった。心臓と下腹部に、熱いものが湧き上がる
のを感じる。もう、自分でもあの部分が恥ずかしいぐらいに潤んでいるのが、
よくわかる。


451:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:57:39 fOzUjN1M
保坂の方は、唇は胸を攻めたまま、速水の張りのある白くきめ細かな肌の上を、
つぅーっと指を滑らせ、一気に、愛液を湛えた割れ目に指先を滑り込ませた。
「っ!」
 突然、敏感な粘膜を触れられ、速水はガクンと顎を仰け反らした。一瞬達して
しまったかと思うほどの刺激。それが波紋のように体中に広がりフェードアウト
するのと対照的に、自分でも何かが漏れてしまったかと思うくらい、速水の女性器
からは、とめどない愛液が溢れてきた。
(やだ、恥ずかしい・・・)
 そう思いつつも、速水は身も心も、更なる快楽を求めていた。だが、肝心の保坂
のほうは、速水の秘部に指を差し入れたまま、動こうとはしない。いつの間にか、
唇での胸の愛撫も中断され、戸惑い交じりの表情で、速水の顔を見つめている。
「むう、これは・・・速水、ちょっといいか」
「えー、なに?いいところだったのに」
「お手洗いに行きたかったのなら、いつでも行ってくれて構わなかったのだが」
「はぃ?」
「まあいい、生理現象は止むを得ない。出てしまったものは仕方がないだろう。俺も
この程度のアクシデントに驚いるようでは、甘いな・・・」
「ちょっ、これおしっこじゃないわよ。その・・・ぬ、濡れてるだけなんだから」
「濡れる?おしっこではない・・・なのに濡れるとは、何が原因で、何によってこれほど
濡れているのだ?」
「だ、だから、アンタにいろいろ触られたから、濡れたのよ。さっきから、恥ずかしい
こと何回も言わせないでよ・・・もう」
 濡れてしまったことを繰り返し自己申告させられて、速水には珍しく、あからさまに
恥じらいが表情に浮かんだ。
「むう・・・ああ!なるほど!もしかすると、性器の動きを良くする為に愛液が出る現象
のことか。これがそうなのか」
「はぁ、知らなかったんだー」
「うむ。実はイメージトレーニングを繰り返しても、女性器の部分だけは、どうしても
イメージがわかなくてな。聞こう、速水。女性器はどう扱えばよいのだ。教えてくれ」
「ああーもうわかったわよ。教えればいいんでしょ」
 なぜ、こんなときに、いい歳した男子に性教育をしなければならないのか。とほほな
気分で速水の即席の性教育授業が行われた。


452:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:00:47 fOzUjN1M
「なるほど、よくわかった。さすが速水。なかなかの講師ぶりだった。感謝する。
ちなみに、南ハルカも大体、構造は同じなのか?」
「さぁー見たことないけど。似たような感じなんじゃないのー?同じ人間だし」
「そうか。なるほど。俺は南ハルカの○○に@@@するわけだ・・・すると、南ハルカの
××は$$$するわけだ。そこで、俺はおもむろに△△△に☆☆☆をするわけだ。
すると、どうだ。2人の夢が生まれたではないか!」
「保坂、夢から覚めて・・・」
「ようし、イメージトレーニングは十分だ。さあ、早速実践だ!いくぞ、速水!」
「ちょっ、そんな、いきなりっ、あっ・・・ん・・・」


「んんーっ!はあっ・・・だめ、こんなの・・・やっ、ほんとイクッ、イクッ、んっ、んっ、
んーっ!!」
 速水の教えを受け、イメージトレーニングを経た保坂は、もはや、速水の予想の
上を行っていた。速水の敏感な粘膜の中から特に速水の反応がいい部分を探り
当てると、絶妙な力加減で愛撫を加える。速水は膣内のザラザラした部分を攻め
られながら、包皮ごと最も敏感な珠を小刻みに擦られ、あっさりと一回目の絶頂
に達した。
「こ、こんなのはじめて・・・ほさかぁ、もう・・・イッちゃったよぉ・・・」
「まだまだ!この程度では俺の中の南ハルカは悦ばない!続けていくぞ!」
「やっ、マジ?こんなの続けられたらああっ!・・・ひぃん」
 保坂の舌と指は速水の哀願を無視して、引き続き、速水の光を反射するほど濡れ
ぼそった性器を蹂躙しにかかった。割れ目を舌で押し開き、柔らかな襞をなぞると、
そのまま舌で膣口を犯す。その間に、片手で淫靡な珠を包む包皮を捲り、もう片手で
速水の愛液をすくい、露になった珠へと緩急をつけながら塗りつける。
「やっ、だめ、ほんと・・・だめ・・・あぁぁ、さっきイッたのに、ウソ・・・また、また・・・あっ、
あああああああ!!」
 一度達し、まだその余韻が残っている体にさらに絶頂をぶつけられ、速水は自分
でも意識しないままに、悲鳴のような声を上げ、ベッドにぐったりと沈み込んだ。


453:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:02:53 fOzUjN1M
「も・・・もう、ダメ・・・ちょっと休ま」
「まだまだ!南ハルカを相手にするのならば、この程度では心もとない。さあいくぞ、速水!」
「だから、もう・・・イッたんだって、あっ、あああああああ!」
『ビクンビクン』
「ちょっ…と、ほ、さ、か・・・」
「まだまだ!次はこうだ!」
「えっ、あっ、ああああああ!!」
『ビクンビクン』
「た、たすけ・・・て」
「まだまだ!こういうのも試してみなくては」
「ひっ、やあああああ!!」
『ビクン・・・ビク』
「あ・・・あぁ・・・」
「まだまだ!これを忘れてはいけないな」
「っ!!」
『ビク・・・ン』
「・・・・・・」
「まだまだ!せっかくだからおさらいをしなければ」
「・・・!!」
『ぴくり』
_____________
_______
___


454:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:05:20 PeUdn+3d
 翌日―――
「うう、腰、痛い・・・今日部活出れるかな。」
『ガラガラガラ』
(この感じは・・・)
 速水が重い体をおして教室にたどり着き、ドアを開けると、教室の中は
奇妙な空気に包まれている。この教室では良くあること。こういうときは
決まって、あの男がエア・・・
『ドサッ』
「あは・・・」
 速水は、窓際の席で奇妙な動きをしている保坂を目に留めると、鞄を
その場に落とした。そう、保坂は虚空を相手に、昨日速水にしたのと全く
同じような動きをしている。いわばエアペッティングの真っ最中であった。
速水は保坂に気付かれないように保坂に近づくと、耳元でこっそりと囁きかけた。
「保坂、ちょっと」
「・・・おお、速水か、昨日はとても参k」
『パシィィン』
「・・・なぜ叩く」
「なぜ余計なことを言おうとするの?それも、声が大きいし。保坂アンタねぇ、
そんな変な動きしてて、私に昨日どーしたとか言ったら、周りにバレるじゃないの」
「そうか。まあいい。ところで、速水。また、新しい攻め方を思いt」
『パシィィン』
「・・・くっ・・・・・・っぅ・・・」
「だから、声が大きいって。それに、その話はここでしないでって言ってるでしょうが」
 そこでいったん言葉を区切ると、速水はさらに声を潜めて、早口でまくし立てた。
「その、また、部活のないときに付き合ってあげるからさ。今度は、アンタも責めら
れる側を実践しないといけないんだから。それまで、その話は一切禁止ね!」
 そういって、速水は足早に自分の席に着いた。

(それが終わったら、今度は何の実践練習をしようかなー)
速水の細目の表情がいつもより楽しげだったことには誰も気付かなかった。


―――ハルカちゃん、ウチの高校に来てくれて、心から感謝するわー


455:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:07:55 XLipbCZB
ggj!!
もうね、なんだか目から変な汁が出た。
保坂と速水先輩の、こんな良SSが見れるなんて……
もちろん続くんだよね? ……続くと言ってくれ!!

456:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:08:56 PeUdn+3d
以上で終わりです。おそまつさまでした。

最初は、数年後のトウマコかハルカ×ナツキを書こうとしたはずだったのに、
気付いたら、こんなのができてました。

はじめて投下した感想ですが、何なんでしょう。この、後悔と満足感の入り混じった感じは。

ともかく、楽しんでくれる人がいればいいなあ。

457:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:10:05 PwS+HHVj
おかげで俺の創作意欲がかきたてられました。

458:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:13:44 XLipbCZB
>>456
はじめて投下したって、このスレでは初めてって事かな?
もし処女作なら、ばけもn(ry
これからも居座ってくださいorz

459:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:26:50 VMYapB8z
>>457
間違ってもこのスレに投下するなよ!いいか、絶対だぞ!

460:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:39:18 zox3GrJJ
何この大型新人。
書きなれてるよねえ・・・。

461:ぶつ切り 藤岡サイド
08/05/05 00:47:17 PwS+HHVj
千秋ちゃんは呆然とした。初めて目の当たりにした『射精』に戸惑っているようだ。
「これが、精液?」
「うん・・・」
異臭が鼻をつく。
「変な、におい、だな。」
千秋ちゃんが、頬についた精液を指にとって嗅いだ。
「さっきのが、『射精』なのか。」
「そう、だね。」
千秋ちゃんは、指にとったそれをじっと見つめ、そして、なんと舐めた。
「ん。」
「千秋ちゃん!?」
「んぐっ、変な、味だな。」
しかも、飲み込んでしまった。
「でも、悪くは無いな。」
そう言って、あちこちについたそれを、ぴちゃぴちゃと舐めとっていく。
俺は、その光景に見とれてしまった。
「なあ、藤岡。さきっぽにもついてるぞ?」
「え?」
「私がきれいにしてやる。」
「ちょっ、ちょっと!」
俺のモノに残った精液を、舌でなめとっていく。勿論それは、俺に快感を与える。
「ああ、あぁ・・・」
思わずため息が漏れる。
「今一度問おう。気持ちいいんだろ?」
「ああ、千秋ちゃん。とっても、きもちいいよ。」
つい、正直に答えてしまった。

462:ぶつ切り 藤岡サイド
08/05/05 00:47:50 PwS+HHVj
「ふふ、正直者の藤岡に、ご褒美だ。」
すると、今度は先端を口の中に含み始めた。口内で舌をフル稼働させて、刺激を与え続ける。
「いいよ、千秋ちゃん。」
あっという間にギンギンに勃起してしまった。
「また、でそうなのか?」
「う、うん。でも」
「でも?」
「もっと、満遍なく、全体を舐めてほしい、かな。」
って、俺は何を言ってるんだ!早くこの状況を何とかしなきゃいけないのに・・・
でも、この快感に勝てるはずがない。
千秋ちゃんは従順に、舌でカリや竿の部分も攻め始める。
その小さなお口と舌で、俺のモノを一生懸命に慰める姿は、俺により凄まじい快楽を与えた。
「い、いいよ、千秋ちゃん。その調子だ!」
その一言で、千秋ちゃんはますます勢いよくなる。
唾液を口いっぱいに含ませて、ローション代わりにし、ジュボジュボと卑しい音を立てる。
いったいどこでそんなことを学んだのか・・・。
「こ、今度は、根元まで口の中に入れて。」
「こ、こんなに大きいのをか?入るのか?」
「入れるんだ!」
我ながら鬼畜だった。俺は千秋ちゃんの頭を鷲掴みにして、無理や喉の置くまで押し込んだ。
「んっ、んぐぅっ、ぐっ、ぅう・・・」
俺は、千秋ちゃんの頭を上下に動かすと同時に、腰も動かす。俺は千秋ちゃんの口を犯しはじめた。
初めは首を激しく振らせて拒絶していたが、やがて俺を受け入れて、自らしゃぶりだした。
「はあぁ・・・、すごく、いいよぉ。」
さっきの射精で、少しだけカピカピの千秋ちゃんの頭を撫でてやった。
「ねえ、千秋ちゃん。俺を見て。」
千秋ちゃんは、口に咥えたまま俺を見上げた。
その瞳に映ったのは、恐怖や怒り、悔しさや悲しみといった負の感情・・・ではなかった。
その瞳が表したには、『喜』と『従』。心から、俺に尽くしていた。

463:名無しさん@ピンキー
08/05/05 00:48:36 PwS+HHVj
投下宣言してなくてすまそ。
今はここまで。ぶつ切りらしく。

464:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:01:41 VMYapB8z
心理描写が下手単調でツマラン

465:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:07:18 PwS+HHVj
>>464
俺もそう思った。本当に、いいかげん終わらせろって話ですね。

466:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:28:31 PwS+HHVj
あー、なんか読み返せば読み返す程、酷いって分かるな・・・
なんだかスレ汚ししてしまったみたいですまんです。申し訳ない。

467:名無しさん@ピンキー
08/05/05 02:01:56 99/6idAY
ID:VMYapB8z←NG推奨

>>463
GJ!!とても良かったです。
ドMな千秋とは新鮮でしたww

468:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:38:11 VMYapB8z
普通に感想を言っただけでNG扱いか?何様のつもりだ
このスレでは当たり前のことではないか。>>68がいい例だ

469:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:40:58 GJPqjZPW
>>68は近年稀にみる粗大ゴミだからな。
あれに対する批判ならば許されるwwww

470:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:50:36 99/6idAY
>>468
お前、>>459でも変なこと言ってるだろ。
まるで>>457が投下しちゃいけないみたいに

471:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:53:28 99/6idAY
推敲が完了したので、処女作ですが投下します。
千秋の受験ネタ。
一応、小6ごろってことになってます。

472:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:53:56 99/6idAY
「千秋は受験するの?」

掃除の時間。
唐突に、吉野が口に出した言葉だった。

「まだ決まってないな。しようとは思ってるんだが、まだ明確には。
 というか、なんてまた急に?」
「んとね、千秋がたしか前に『私はいい中学に行くんだ』とか言ってたような気がして」
「そうだったか」
「うん。
 で、寂しくなるなーと思って。」
「寂しく?」
「いい中学に行くとしたら、私たちとは離れちゃうよね。
 だから、寂しくなるなって。」

そういえばそうだ。
今まで、そんなこと考えもしなかった。

受験か。
あまり深く考えてなかったが、そうか。
みんなと会えなくなるのか・・・

家に呼べば遊べないこともないだろうが、
吉野や内田と毎日会えなくなるのは嫌だ。
冬馬とは・・・毎日家にくるから会えるな。



「……で、これを先生のところへ持っていけばいいんだな?」
「そうだな。それで私たちの仕事は終わりだ」

放課後。日直の私とマコトは、最後の仕事を片付けようとしていた。

そういえば、受験したらこいつとはもう会えなくなるのか。

「・・・そういえば南、受験するんだっけ」
「なんでそのことを知ってるんだ」
「吉野から聞いたんだよ。
 本当に、みんなとは違う中学に行くのか?」
「・・・・・・」
「そうか。南が行きたいって言ってるなら仕方ないけどさ。
 でも、みんなと離れていいのか?」
「・・・・・・」
「南なら、きっと中学でも楽しくやっていけるだろうけどさ」

マコトが、寂しそうな目でこっちを見る。
なぜか、吉野の言葉が思い出される。

――やっぱり、やめようかな。
幸せな今が崩れるのは嫌だ。

大体、春香姉さまだって夏奈と同じ中学に通ったんだ。
私だけいい中学なんてずるい。
やっぱり、受験なんてしないほうがいいのかもしれない。


473:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:54:29 99/6idAY
「しないよ、受験」
「えっ?」
「やっぱりやめだ。私もみんなと同じ中学に行く」
「そ、そうか」
「そうだ。中学もみんな一緒だ。誰とも離れたくなんてない。」

そうだ。内田と吉野、冬馬、シュウイチ・・・
誰とも離れたくなんてない。

「・・・オレとも?」
「なんだ」
「南は、オレとも離れたくないのか?オレのことも、嫌いじゃないのか?」
「・・・嫌いなんかじゃ」
「じゃあ、なんでいつもオレに冷たくするんだ?
 嫌いだからじゃないのか?」
「それは、お前が」
「バカだから?でも、南はバカなやつが嫌いなんだろ。だったらオレのことも嫌いなんじゃないのか」

マコトの言うことはもっともかもしれない。
私はバカなやつが嫌いだったんだ。
バカのことは卑下して見ていた。

・・・でも、離れたいかと訊かれると、そうでもないんだ。
夏奈とも内田とも、もちろんマコトとだって離れたくない。

別にそれだっていいじゃないか。
嫌いでも、離れたくない。
そんな感情だって、あってもいいじゃないか。

「私はお前と離れたくはないんだよ」
「え?」
「お前の言うとおり、もちろん私はお前のことなんか嫌いだ。
 でも、離れたくはない」
「えっと・・・それ、どういうこと?」
「だからっ!
 とにかくお前とも離れたくないんだよ。何度言わせるんだ、このバカ野郎!」
「う、うん、ありがとう、南!」
「わかったら行くぞ、ほら」
「・・・はいっ!」


おわり

474:名無しさん@ピンキー
08/05/05 03:56:04 99/6idAY
以上です。
文章が拙ですが、初めてということで見逃していただければ幸いです。

恋愛も何もない感じですみません。

475:名無しさん@ピンキー
08/05/05 04:19:32 SZmUVF9q
68の粗大ゴミを投下した屑ですが、荒らしてるの俺じゃないからね。なんか疑いがかかってるみたいなので

476:名無しさん@ピンキー
08/05/05 04:45:27 SZmUVF9q
あと68を擁護してたのも俺じゃないからね。自演なんかしてないよ>>258は勘違い甚だしい 死ね

477:名無しさん@ピンキー
08/05/05 04:53:45 VMYapB8z
>>470
文面見てもらえば分かると思うけど
普通にジョークなんだけどね。その程度のことも言わなきゃ分からないのか
>>469
俺としては>>457で自身あり気に言うからどんなものかと期待した結果が
あれじゃなぁ 文章能力一点に絞るなら>>68と大して変わらないよな

478:名無しさん@ピンキー
08/05/05 05:10:22 SZmUVF9q
68と比べるのは失礼だろ。あー自虐楽しいな。新たな快感に目覚めそうだわ

479:名無しさん@ピンキー
08/05/05 05:25:36 1JO8SOMF
>>474
乙GJ
甘しょっぱかった!


つまらん言い合いで長文書くなら、「乙」と労いの一言でもかけてやりなさいよ!
そんな事も出来ずに言い合いを続けるなら、この壊れたビーサンでも履いてどっか行っちゃえ!

480:名無しさん@ピンキー
08/05/05 08:58:44 aqNOEf+q
こんなとこで争うな!
このバカどもが!

481:名無しさん@ピンキー
08/05/05 10:18:45 j10jR63B
ここで争うバカヤロー多いなぁ・・・
処女作推敲中。

482:名無しさん@ピンキー
08/05/05 11:19:30 rA8HnxNL
SSを書いてくれた人に対してなぜ乙の一言が言えんのだ
読みたくないならNGにしろよ


483:名無しさん@ピンキー
08/05/05 11:23:00 21+miTm/
>>482
読む人と作者のバランスがないとこういうスレは荒れる。
とりあえず禿同

484:名無しさん@ピンキー
08/05/05 12:43:02 MexEzvVn
事故でほさかと一緒に体育倉庫に閉じ込められたマキとアツコの話はまだかね?

485:名無しさん@ピンキー
08/05/05 12:47:22 XLipbCZB
自分の中で、ケイコ×カナと言う、マイナーフラグが乱立した
ケイコ可愛いよケイコ

486:名無しさん@ピンキー
08/05/05 13:45:17 +/dScMUw
らき☆すたのエロパロスレの書き手です。
こっちは非エロはおk?
おkなら今からネタを仕込んでみる。

あと>>482-483に同意。


487:名無しさん@ピンキー
08/05/05 13:55:32 XLipbCZB
OK!大歓迎だ!
全裸で待機……じゃなくて、ネクタイ締めて紳士的に待ってる。 全裸で。

488:名無しさん@ピンキー
08/05/05 15:03:57 MexEzvVn
息子に蝶ネクタイ締めて正座で待ってます。

489:名無しさん@ピンキー
08/05/05 15:57:22 1JO8SOMF
SSが投下されると聞いて、とにかく全裸になってみた。

490:名無しさん@ピンキー
08/05/05 19:09:39 ROFmuYMd
>>487-489


うpうp!

491:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:02:08 D1jfmegf
SS投下します。8レス前後かと。

ナツキとハルカを軸にしたハルカ視点の一人語りです。

ナツキルートの新キャラの存在を最近知って、予定が狂った。

近親間(♂♀)のキス描写あり。性的描写なし。
エロパロのエロはエロス(=愛)のエロということで勘弁。


492:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:04:09 D1jfmegf
 例えば、最悪だった出会いの日、お菓子の作り方を教えたこと、トウマの誕生日の
ことで相談を受けたこと、今となっては、どれもかけがえがなくて―――


 間違えなく、何かが動き出したのは、マキがナツキくんをウチに連れてきた日だと思う。
あの日、リビングで寝ていた私が目を覚ますと、そこにはマキと、予想外なことにナツキ
くんがいたの。
 後で聞いた話だと、マキは保坂先輩から私を護ろうとして、ナツキくんと私を仲良くさせ
ようとしたみたい。私は保坂先輩という人がどういう人だったのか、いまだに良くわから
ないけれど、ただ、マキの心遣いには感謝しなくてはいけないのかな。
 ただ、あの日は―――
「こちらの南さんでは、変わった味のお菓子を食べるんすね」
「私は、そんなカレー味のお菓子の作り方なんて教えてないわよ」
なんて、つい、私は熱くなっちゃって、ナツキくんに厳しく当たっちゃって。ナツキくんは
すぐに「メシ作んないといけないんで」って帰っちゃって。ナツキくんが帰ってから、
ちょっと申し訳なく思ったわ。マキも、気まずそうに私に聞いてきたわ。
「ごめん。もしかして、ナツキのこと嫌いだった?」
 って。あのとき私は、「わからない」と答えたと思う。嫌いなわけではないのに、ナツキ
くんに対しては、言いたいことを言ってしまう。あのときはまだ、ナツキくんのことを特別
に意識してなかったと思う。ただ、なぜか、ナツキくんの前では、素の自分でいられたって
ことぐらい、気付くべきだったのかも。

マキは、ナツキくんのことを色々とフォローしてくれた。
「あれでも、意外と律儀だし、昔はやんちゃだったらしいけど、部活に入ってからはかなり
丸くなったみたいだよ。見た目だって悪くないでしょ?」
 全部正解。あのときは、まだ、私よりもマキのほうが、ナツキくんのことを良く知ってい
たんだよね。今だったら、私はナツキくんの良い所をもっともっと知っているもの。

 私は、ナツキくんに厳しく当たってしまったことの罪滅ぼしにと、後日、ナツキくんを
ウチに呼んで、前回なぜかカレー味になってしまったという、例のお菓子の作り方を
教えたわ。ナツキくんはとても真剣な顔をして私の話を聞いてくれたから、私も嬉し
かったわ。その後で、私が作ったお菓子を食べてもらったのよね。


493:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:05:31 D1jfmegf
「おいしいっす」
 そういったナツキくんの表情からは、あまり感情の起伏は感じられなかったけど。
もともと、ナツキくんはポーカーフェイスだから。でも、今ならナツキくんのわずかな表情
の変化でもわかるわ。あのとき、ナツキくんは本心からおいしいって言ってくれたんだと思う。
 ナツキくんは、本当に律儀。律儀すぎるぐらい。お菓子のお礼だって、松茸なんて
持ってきたときには驚いたけど。私は、そんな高価なもの受け取るのに気が引けたから、
ナツキくんにも食べてもらおうとしたの。私も、松茸の調理はしたことがないから、インター
ネットで調べて、ナツキくんとの共同作業だった。今思い出しても、とても楽しかったわ。
 でも、せっかくできたのに、ナツキくんは「メシ作んないといけないんで」って言って、全然
手をつけないで帰ってしまったの。私が玄関先でナツキくんを引き止めている間に、カナが
ナツキくんの分を食べてしまって・・・あのときは、久々に本気でカナを叱ったわ。

 そんなことがあって、自然と、ナツキくんはウチに来ることが多くなっていったのね。いつも
すぐ帰ったけど。ナツキくんが来たときはいつも、ウチの台所が私たちの料理教室だった。
チアキはナツキくんが来ると、あんまり嬉しそうな顔をしなかったけど、カナは、食べるものが
増えるからって、ナツキくんを歓迎してたわ。

「女は、料理を作ってやると喜ぶんすか?」
 ある日、ナツキくんがそう尋ねてきたわ。ナツキくんの口から、女の子の話が出たのは
初めてだったから、あのときのことは凄くはっきりと覚えてる。
「きっと、嬉しいわよ。ナツキくんの料理ならおいしいから、なおさらね。ナツキくん、誰か
そういう人がいるの?」
「いや、そういうわけではないっす。ただ、オレの尊敬する人が言ってたんで・・・」
 そのときは、まだ、その相手が誰なのかってことより、ナツキくんもそういう話するんだー
って思いのほうが強かったけど・・・ね。

 それでもしだいに、ナツキくんの存在が私の中で当たり前の存在に・・・ううん、かけがえ
のない存在になっていったの。
ナツキくんに言ったことがあるの。「ナツキくんみたいな弟がいたら良かったのに」って。ナツキ
くんは目を閉じて、「恐縮っす」って。「オレもハルカさんみたいな姉がいたら良かったです」って
言われたとき、私の中で何かが跳ねたのを今でも覚えてるわ。
マキたちにナツキくんの話をしてて、「ハルカはナツキの話するときは楽しそうだねー」ってマキ
にからかわれたこともあった。マキからしたらそこまでは、狙い通りだったってことなんだよね。
私は「弟」のはずのナツキくんを登校時間に、休み時間の廊下に、グラウンドで体育をしている
生徒の中に、無意識のうちに、目で探すようになっていた。マキたちに、「何を見てるの?」って
聞かれて、はっと我に返って、気付かされたの。マキはあのとき私がナツキくんを探していたこと
に気付いていたのかしら。


494:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:07:50 D1jfmegf
 私がはっきりとナツキくんのことを意識した日の話なんだけど。よく晴れた日だったわ。
あの日も、ナツキくんはウチに来て、私がお菓子の作り方を教えてた。そのうち、チアキが
トウマを連れてウチに帰ってきたんだけど、トウマの膝には赤黒い乾いた血がこびり付い
ててね。サッカーをしていて、全力でプレイしているうちに、強く擦りむいたんだって。
トウマは「平気だって」って言っていたけど、痛々しい傷跡にチアキは動揺しているし、
私は、急いで救急箱を取りにいったわ。で、戻った私に、ナツキくんは言ったの。
「ちょっと、シャワー借りていいっすか?」
「いいけど・・・そうね。まずは傷口を洗わないと」
 ナツキくんはトウマに肩を貸して、シャワールームに連れて行くと、シャワーでトウマの
傷口を洗い出したの。
「ちょっと沁みても我慢するんだぞ」
「うん」
 トウマの膝は大部きれいになったけど、砂が入っちゃって黒い部分が残ってた。
「砂が入ってる・・・」
「いいよ、これぐらい、ほっときゃ直るって!」
「いや、痕になったらまずい」
 そう言って、ナツキくんはトウマをバスタブの淵に腰掛けさせて、自分は体を屈めて、
トウマの膝に唇をつけたのね。
「ちょっと、ナツキ!やめろよ、恥ずかしいだろ!みんな見てるんだぞ!」
トウマは顔を真っ赤にして言ったんだけど、ナツキくんは「いいから・・・」って言って、トウマ
の傷口を口で含むようにして舐め続けた。私の視線は、トウマの膝に口付けするナツキくん
に、その表情、唇の動きに釘付けになっていたんだと思う。だって、トウマの表情とかそう
いう他の記憶が全然ないんだもの。ナツキくんの舌が動いているのが、唇越しにわかると、
なんだか、私は自分がキスされたみたいにぞくぞくして、頬が熱くなったの。ほんとに恥ず
かしい話だけど・・・。
 ナツキくんが口を離すと、トウマの膝から黒い砂はすっかりなくなっていた。トウマの膝を
シャワーで濯いで、口に水を含んで砂を吐き出すと、ナツキくんは「これで大丈夫だ」って
トウマの頭にポンって手を置いて。そのときの、今まで見たことがない、全てを包み込むような
]優しい表情を見て、私の心臓は回りに聞こえるんじゃないかってくらい、すごいドキドキして、
くらっとしたわ。トウマも顔を真っ赤にしていたけど、きっと、私はそれ以上・・・私は、赤面してる
のがばれるのが恥ずかしくて、慌てて、トイレに駆け込んだ。必死になって落ち着いて、
リビングに戻ったら、もう、ナツキくんの姿はなかった。チアキからの言伝だと「メシ作んないと
いけないんで」だって・・・力抜けちゃった。
その後、どうしても、ナツキくんと話したくて、トウマの怪我の具合を理由にナツキくんに電話を
かけた。電話越しのナツキくんの声を聞いて、ナツキくんの優しい表情を思い出して、私1人で
テンパッちゃってたと思う。


495:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:10:29 D1jfmegf
 私がナツキくんのことを好きだって認識してから、ナツキくんがウチに来てくれるのが
ほんとに嬉しかった。でも、皮肉よね。ちょっとしてナツキくんはウチに来なくなっちゃって。
遠回しにトウマに聞いてみたら、自分の家で料理の練習をしてるって・・・「どうして?」って
言っちゃったわ。ウチに来てくれればいいのにって。もしかして、私がナツキくんのこと好き
なのバレたんじゃないかって、私は愛想をつかされたんじゃないかって、悪い方に考え
ちゃって、その日は一日中苦しかった。夜も眠れなかったわ。

 次の日、思い切って、早く学校に行って、登校してくるナツキくんを窓から探して、偶然
そこを通りかかったふりをして、聞いてみたのよね。
「あら、ナツキくん、おはよう」
冷静を装いながら、私の心臓は不安と緊張でどうにかなりそうだった。私は勇気を出して、
震えそうになりながら「最近、ウチに来ないわね」ってなんとか聞いたの。
「いや、今、どうしても、作らなきゃいけないもんがあるんで」
「へえ、何かしら。ウチで作ればいいのに。私も手伝うわよ」
「スンマセン。ハルカさんの手を借りたら意味がないんで」
「ナツキくん、何を作ろうとしているの?」
「いや・・・その・・・」
ナツキくんは珍しく狼狽した表情で、私から目をそらしてね、それから、思い切ったように
言ったわ。
「最高の弁当を研究してるっす」
 私は、一瞬それがいつもと違うナツキくんの態度や、ウチに来ないこととどういうつながり
があるのか理解できなかった。だけど、思い出したの。「女は、料理を作ってやると喜ぶん
すか?」って言ってたことを。それに、私の手を借りたら意味がないって・・・
私は「あぁ」って、間抜けな返事をしちゃって、ナツキくんは心なしかちょっと顔を赤くして、
「失礼します」って言って教室へ行ったわ。
 その日は、もう、一日中なにも手につかなかったわ。だって、ナツキくんが、「私のために
お弁当を作ろうとしてる!」って思っただけで、もう他の事なんてどうでもよかった。その日
は浮かれて、速水先輩にお弁当全部あげちゃったりして。ほんとバカみたいね。


496:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:12:10 D1jfmegf
 で、とうとう、その日が来たのね。窓から登校風景を見てたら、ナツキくんが、いつもは
持って来ていないお弁当箱を持ってきているのが、遠目に見えて、もう、私はそれだけで、
いてもたってもいられなくて。早く昼休みになってほしいのに、その日は1時限、2時限目
がすっごく長く感じた。2時限目の後の休み時間に、マキたちの話を上の空で聞いて
いたら、とうとう、教室の入り口に、ナツキくんが来たの。
 私の方にすうーっと向かってくるナツキくん。手には、水色の布に包まれた箱があったわ。
私は、ようやく気付いたふりをして、「あら、ナツキくん、どうしたの」ってガチガチになり
ながら言ってみたわ。教室の注目が集まってるのがわかったけど、そんなのぜんぜん
気にならない。私は、ナツキくんの手にある水色の箱だけを見てたわ。
「ハルカさん、とうとうできました。ぜひ、食べてみて下さい」
 ナツキくんの手からお弁当を受け取った。ずいぶん小さなお弁当箱だったわ。きっと、
あれはトウマがもっと小さい頃に使っていたものじゃないかしら。蓋を開けると、中は
きれいな彩りで、煮物、焼き物とおかずがバランスよく並んだ、おいしそうなお弁当だったわ。
おいしかったわー。今でも忘れられないくらい。
「んー、おいしぃー!」
「マジすか?ハルカさんにそう言ってもらえて、心の底からマジでホッとしたっす」
 多分、私の顔は真っ赤だったわね。ナツキくんはほっとした様にちょっと笑ったわ。
私もつられて、「くすっ」って。
「それじゃあ失礼するっす。また、あとで弁当箱取りに来るっす」
 そういい残して教室を出るナツキくんの背中を、私はぽーっと見送ったわ。

 3時限目なんて、もう、全然何があったのか覚えてないよ。昼休みが始まるチャイムが
鳴ると、私はさっさと食べ残しのお弁当を取り出して、机の上に置いてね、もう、マキがパンを
買って来るのを待てないから、自分が持ってきたお弁当はマキにあげたわ。マキは「いやー
これで保坂先輩のきもちわるい魔の手からハルカを護れたよ」とか、他にも色々言って私を
からかったけど、まあ、恥ずかしかったけど、それ以上に喜びのほうが上だったわ。マキと
アツコがナツキくんがくれたお弁当をつまんで、おいしいって言ってくれて、私はちょっとした
優越感を感じてた。「でも、お弁当箱ずいぶんちっちゃいね」って、アツコが言ったわ。まあ、
確かにそうなのよね。でも、それは、自分のお弁当も持ってきてる私への、ナツキくんなりの
気配りだって思った。


497:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:13:43 D1jfmegf
 ナツキくんのお弁当はあっという間にからっぽになったから、私は、ナツキくんが来る前にナツキくんの教室に行って、お弁当箱を返してあげようとしたの。廊下を歩いている間中、私が行ったらナツキくんはどういう顔するかな?ってワクワクしてたわ。
 あっという間にナツキくんのクラスに着いちゃって、教室を覗いてみるたら、ナツキくん
がいた。気に入らないことに、ナツキくんがお弁当を食べてる横で、しれっとお弁当を
食べてる子がいて、正直、ムッとしたわ。私のナツキくんの横で何してんの?って。
ほんと、笑っちゃうよね。
「ナツキくん」
 って、私は、ちょっと周りに通るぐらいの大きめの声で、ナツキくんの横に座ってる子にも
聞こえるように声をかけたわ。ナツキくんは私のほうを向いて、「ウス」って返事して。
「はい、お弁当箱、とってもおいしかったわ」
 ナツキくんと隣の子に見せ付けるように、お弁当箱を差し出す私。


 ようやくそのとき、気付いたの。
 ナツキくんの前に、私が食べたのと同じ中身で普通サイズのお弁当が一つ。横の子の
前に、全く同じお弁当がもう一つ・・・


 ああ・・・そういうことだったんだ・・・ってね。試食かぁって。私、バカだなぁって。
ナツキくんは、お弁当箱を受け取って、「ハルカさん、どうもありがとうございます」って、
深々と頭を下げたの。もういいよ、ナツキくん。やめてよって心の中で思ったわ。惨めに
なるだけだから・・・。
ナツキくんはその後もなんか言おうとしてたけど、私は、「ごめんね、ちょっと・・・」って言って、
すぐに教室を出たわ。さっきまであんなに明るかった廊下が、今は周囲がぼやけて暗くて、
色がない感じで、私は、ふらふらしながら、少しでもナツキくんのいる教室から離れたかった。
なんか、勝手に涙が出てくるから、むせたふりをして、ゴホゴホいいながら私は、顔を隠して
トイレの個室に篭ったわ。変な人だと思われたかもしれないわ。

一息ついて、ナツキくんのこと考えたら、もうどうしようもないぐらい泣けてきちゃって。
今でも・・・泣けてきちゃいそうだもの。私は、外に泣き声が漏れないように、ハンカチを口に
当てたり時々水を流したりして、だましだましでずっと泣いてたわ。
ようやく人心地ついて、気付いたら、もう5時限目終了間近だったわ。私は、泣き疲れた体を
おして個室をでて、鏡を見たら、もう、目がひどく腫れちゃってて、ちょっと水洗いしたけど、
全然意味なくて、それでも仕方ないから、授業終了を見計らって、教室に戻ったわ。目を見られ
ないまま俯いてたけど、マキは気付いたみたいで。「嬉し泣きかよー」なんて、何も知らない
マキの冷やかしが辛かったわ・・・


498:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:15:59 D1jfmegf
 放課後、マキとアツコには本当のことを話したわ。マキは、ナツキくんのことを「朴念仁」
とか「KY」とか「きもちわるいやつの弟子」とか色々言ってたわね。ほんとよね。アツコも
私のことを慰めようと、色々言ってくれたわ。でも、2人の優しさが嬉しい反面、私の惨めさ
が深まるような気がして、耐えられなくなって、ウチに帰ったわ。

 ウチに帰って、いっそ寝てしまえればよかったのに、やっぱりナツキくんの顔が勝手に頭に浮かんで、
悲しすぎて、全然寝られなかった。もう、なにもする気力が出なくて、ベッドでごろごろしてたら、
ノックの音がして、カナが「ナツキって人から電話だよ」って。私は、寝起きのふりをして、
涙の跡を疑われないようにしながら、電話に出たの。
「本当にありがとうございます」
「ハルカさんのこれまでの指導のおかげです」
「ハルカさんの舌で最後に確認したかったんで」
 ナツキくんの声が他人事のように、私の耳を通り過ぎていって、私はどう受け答えした
のか全然覚えてない。

「今まで、ありがとうございました」
 そこで、私の意識は一気に覚醒したわ。せっかく止まってた涙も一気に溢れて
きちゃった。
 だって、すごく聞きたくない言葉が入っていたから。きっと、律儀なナツキくんは彼女に
筋を通すために、ウチには来なくなるし、こうやって電話で話すこともなくなって、道で
会っても挨拶するだけになっちゃうんだろうなって思ったの。「今まで」の私達では
いられなくなるんだろうなってね。


 最後に、「さようなら」って言って電話が切れて、それで、お終い。
 私の初恋も、かりそめの姉弟関係も―――






 今思い出しても、泣けてきちゃう・・・ほんとに惨めで悲しかったんだから!!
 だから、これからは、あのときの分も私のことを幸せにしてよね!!

(完)


499:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:16:20 D1jfmegf
以上で終わりです。おそまつさまでした。

Wikiの中の人に感謝。これもよろしく頼みます。

冒頭の「近親間(♂♀)キス描写」で過剰にwktkした人、すまん。

では、さようなら。


500:名無しさん@ピンキー
08/05/05 20:46:46 JaPJgmUR
>>499
もつかり
っ旦~

501:474
08/05/05 21:06:57 99/6idAY
>>477
変な勘違いをしているようだが、俺は>>457じゃないぞ。

502:474
08/05/05 21:09:11 99/6idAY
よく読み返してみたら俺のことじゃなかった><
もうID変わるまで恥ずかしくて書き込めない><

503:名無しさん@ピンキー
08/05/05 21:12:09 JaPJgmUR
>>502
どんまい
っ旦~

504:名無しさん@ピンキー
08/05/05 21:16:32 bfU+esx6
イイ…イイヨ…。
マコトとチアキのこういう絡みは少ないからな、新鮮だ。

505:名無しさん@ピンキー
08/05/05 21:30:34 bfU+esx6
>>491
す、素晴らしすぎる…!!
キャラの一人称視点はなかなか難しいのに…

506:名無しさん@ピンキー
08/05/05 22:26:07 L7QoswWp
>>499
GJです
感想を上手く文章表現出来ない自分が嫌になりました。
さようならっと言わずまた来て頂ける事を切に思います。

507:名無しさん@ピンキー
08/05/05 22:46:37 0p8mV0XU
評価厨は下がってろ

職人に言うなら
○○したら読みやすくなるんじゃない
とかにしとけ、結構批判されたら心に痛いから(いや、ガチで

508:黒い人 ◆1RZ50xVUzg
08/05/05 23:35:20 4VQ8PEzk
こんばんは。

>>355

の続きで、12レスほど借ります。

509:黒い人 ◆1RZ50xVUzg
08/05/05 23:37:12 4VQ8PEzk
その日の一時間目の授業は国語だった。
さて、中学校の授業風景における少年少女達など大概は以下の二つに大別される。
一つは、教科書やノートと睨めっこし、来るべき己の輝かしき将来に向けて一生懸命に授業に集中する者。
もう一つは、授業などそっちのけで睡魔とランデヴーするか、
ありもしない妄想を浮かべてボーっとするか、要は全く集中していないも者
もっとも、乱暴な言い方をすれば中学生など殆ど後者であり、カナもまた普段はそちらに属するはずだった。
しかし今日のカナは様子がおかしい。集中していないのはいつものことだが、その様子が異常なのだ。
もっともその異変に気付いているのは、本人以外にはこの教室に一人しか存在しないのではあるが。
(うう……なんかこれ、すっごく気持ち悪い……)
既に破瓜の儀は済ませていたカナではあったが、初めて味わう膣内の違和感に戸惑いは隠せなかった。
こんな状態じゃ、教科書の文字なんて読めやしないし、教師の説明だってロクに耳には入ってこないのも当たり前だ。
と、またメールの受信を告げる振動音。カナは周りのクラスメートや教師に悟られぬよう、そっとケータイを開いた。

510:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:37:17 6GJiFoa6
ついにナツキ×ハルカが!とwktkしてたら・・・


しかしGJと言わざるを得ない。
面白かったぜ。

511:黒い人 ◆1RZ50xVUzg
08/05/05 23:37:36 4VQ8PEzk
『どう? 初めて咥えたローターの感触は?』
どうもクソもない。よくもまあハルカやチアキはこんな違和感に耐えていたものだと思う。
『まだまだ。これからが本番だから』
と、それっきり藤岡からのメールはまた中断された。
カナが懸命に視線で藤岡に何かを訴えようとしても、肝心の本人はきっと黒板を見据えたまま、
涼しい顔をして真面目に授業を聞いている生徒を装っている。
と、その時―
「ひぁっ」
カナは思わず声をあげた。ローターが小さく振動したのだ。
(そうか……忘れてた。これは『こういう』ものだったんだ……)
しかも半径ウンメートル以内なら、リモコンを持つものの意思によって操作が思いのままという、
遠隔操作機能つきだというから堪らない。
そしてまずリモコンは藤岡の手にあるとみて間違いない。
カナが何とかそこまで結論付けた瞬間にまたローターが振動する。今度は少し長い、持続的なバイブレーションだ。
「んっ……あっ……」
カナは何とか漏れ出る喘ぎ声を抑えようとする。
なにせここは授業中の教室だ。大きな声を出せばすぐに異常が周りに勘付かれる。
(そうか……藤岡は……この状況でいかに声を出さずに耐えられるか……私をテストしているんだな……)
そこまで気付いたもののどうすればよいというのか。
開発されたばかりにカナの下半身に、この心地よく振動するローターの感覚はあまりにも危険すぎた。
藤岡は相変わらず視線は前に、じっと机に座っている。
遠隔操作用のリモコンを持っていると思われる右手は制服のポケットの中にあるようで、カナの位置からは見えない。
そして一度収まったと思った振動の並が、突如またカナを襲う。
「んぁ……!」
思わず大きな声を挙げてしまった。まずい、と口を手で塞いだのも束の間、周りの生徒が何人かカナの方を見やっていた。
すぐになんでもない風を装うと、その生徒らもまた一様に視線を元に戻す。

512:黒い人 ◆1RZ50xVUzg
08/05/05 23:38:08 4VQ8PEzk
しかしホッとしたのも束の間、
「それでは……67頁から……南さん、読んでみてください」
なんと、中年男性教師がカナを教科書の朗読に指名したに返事をしてしまう。
 眼尻に涙を一杯にためて懇願の目をするも、天下無敵の千秋には通用しない。
 しかたなく、パンツを脱いで、スカートを両手で上げて下半身を晒した。


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