【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:21:49 DhIGHju8
>>248
作者でもないのに、何でそこまで躍起になる?
暴言を吐いたわけでもないし、荒らしたわけでもない。
まあ好みを主張したかもしれないが、それをどう受け止めるかは書いた本人の問題だろう。
これで作品の内容に関する暴言ならば考えようだけど。

251:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:26:46 DhIGHju8
連投すいません。

>>247GJです!
初めは異次元ギャグかと思いましたが、カナ×藤岡の純愛ものに期待します。

252:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:27:18 I49W6yW5
>>247
wktkして待ってる。

253:名無しさん@ピンキー
08/04/20 23:19:33 z+zLdmAV
神聖保坂帝国か……保坂は人の上に立つべき人材なのかどうか判断に迷うなw
あの溢れんばかりの才能をフルに無駄遣いして俺達の想像の遥か斜め上を行く政治をしそうだ

254:名無しさん@ピンキー
08/04/20 23:22:19 I49W6yW5
>>253
どっかのバカ王子を思い出したw
古いネタですまないが

255:プレーンヨーグル
08/04/20 23:55:05 dj0By+h3
神聖保坂帝国の元ネタはお察しの通りアレですけど……

記憶改竄とか記憶操作なんて能力はないんですが、相手に気持ち悪いという感情を与えるくらいですかね

256:名無しさん@ピンキー
08/04/21 00:37:08 PEzVvmRI
>>234
亀だがGJ!

それにしてもこの仕事の早さ……この野郎氏にならおかしな事されてもいい。男だけど。

257:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:04:33 azDg2OAt
>>250
>>228
>ならてめぇもレスすんなゴミクズ。これって暴言じゃないの?

>暴言を吐いたわけでもないし、荒らしたわけでもない。
>まあ好みを主張したかもしれないが、それをどう受け止めるかは書いた本人の問題だろう。
>これで作品の内容に関する暴言ならば考えようだけど。
「センス無い」「このスレで投下しても恥かくだけより一層の精進をして出直して」
これは作者を深く傷つける言動じゃないの?もうこれは人間として恥ずべきことだよ



258:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:46:32 Kbkr0+HN
>>257
228のは227に対してであって、作者に対するレスじゃないだろ。
それに「センス無い」「出直して来い」などの発言が暴言かどうかは作者が決めること。

それ以上に、人として恥ずべき発言って、作者本人みたいな反応だね。

259:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:50:14 azDg2OAt
>>258
客観的にみてどうみても暴言ですね
お前の論でいくと作者本人が出てこない限りどの発言も暴言にはならなくなるな
明らかな暴言を擁護するお前のこそさっきの暴言吐いた香具師みたいだな

260:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:59:34 Kbkr0+HN
>>259
客観的になんて他の意見聞いてみないと分からない。
何故そこまで>>68を擁護するのかは分からないが、作品の内容が悪くなければ批判は起きないわけで。
ただ>>68のは極端過ぎたっていうか、みなみけの作風に合わなかったってことだろ。だから批判が行き過ぎたんだ。

こうやって議論している間に、このスレが過疎らないことを祈る。

261:名無しさん@ピンキー
08/04/21 02:17:06 ujwaqL2N



―――――コレより下、議論を続ける人間は問答無用でNGに登録、またはヌルーでお願いします――――――



262:夢1
08/04/21 03:11:53 oNBTU7Zz
「うー、あれ、チアキ・・・?」
カナが物音に目を覚まし、枕元の時計に顔を近づけてみると午前2時
過ぎである。開かれた扉に、後ろの淡い光を背にシルエットとなって
チアキが立つ姿があった。
「こんな夜中にどうしちゃったの?」
チアキは言い難そうに言う。
「怖い夢見てしまったんだ。一緒に寝てもいいかな?」
「しょうがないなー。こっちこいよ」
いつもはしっかりしている妹がたまに見せる甘えた行動がちょっと
おかしい。布団をめくってチアキに入るようにうながした。
「こういうときはハルカのところには行かないんだな」
「ハルカ姉さまを起こしたら、明日に差し支えたりして迷惑だろ」
「じゃあ私ならいいのか」
カナはちょっと笑って言う。チアキは笑わずに、しばらく沈黙して
から消え入りそうな小声で呟いた。
「ありがとう」
「別にいいよ、気にしなくても。怖いときは怖いもんね」
「カナも怖い夢をみることあるのか?」
「私も小さいときはハルカの布団に逃げ込んだことがあったよ」
「それは意外だな」

263:夢2
08/04/21 03:12:21 oNBTU7Zz
「なんでだよ? まあ最近はすぐ寝付くし、熟睡して怖い夢なんて
みなくなったからな」
カナは横を向いて寝ていて、背中のところにチアキがくっつく格好
になっていた。
「で、どんな夢をみたの」
「・・・」
「怖い夢だったのか? 話してごらんよ、私も目が覚めちゃったし」
「カナが・・・カナが死んじゃった夢」
そういうと急にしくしく泣き出した。慌ててチアキの方に向き直る。
「どうしちゃったの一体? 私が死んじゃうのがそんなに悲しいの
か、いつもは馬鹿野郎扱いなのに」
冗談を言ってもチアキの嗚咽は止まらない。
「私が・・・私が鉄アレイでカナを殴って・・・」
「大丈夫だよ、私はそんなことじゃ死にゃしないよ」
「ごめん・・・なさい」
「いいよ別に謝らなくても。そういう夢を見ることもあるよ」
夜見た「先生と二宮君スペシャル 愛憎編」の暴力シーンが悪かった


264:夢3
08/04/21 03:12:46 oNBTU7Zz
のか? やっぱりチアキもまだ小学生なんだ、カナは考えた。
「もう心配しなくていいから寝なさい」
しばらく声を抑えて泣いていたが、しばらくするとチアキは寝息を立て始めた。
(私ももう少し愛される姉にならなきゃだめかもね・・・しかし何で鉄アレイ?)
不思議に思ったが、特に追求することもなく、すぐ眠りに落ちた。

おわり



265:名無しさん@ピンキー
08/04/21 03:13:21 oNBTU7Zz
ごめんなさい。保管庫に入れてもらわなくていいっす。
おやすみなさい。

266:名無しさん@ピンキー
08/04/21 03:55:12 1J/wlUlW
すごくGJなんだよ?
乙なんだよ?
この空気でSS投下してくれるなんて嬉しいんだよ?


でもよりによって凶器が鉄アレイって、おまwww


267:名無しさん@ピンキー
08/04/21 04:43:25 azDg2OAt
>>260
第一読ませてもらってる立場のくせに言いたい放題する住民も問題あるかと思う
>みなみけの作風に合わなかった
そうは言ってもここは創作スレだぞ原作設定無視も日常茶飯事じゃないか
それに大して>>68に個人の独断と偏見で読み専の輩がごちゃごちゃと文句垂れ流すことに問題があるといっているんだ


268:名無しさん@ピンキー
08/04/21 07:41:17 vJ2s25yd
個人の独断と偏見でいうなら書くほうにもあるだろう。
それで合わなければ書かなければいいんだし、必ずしも読み手に合わせる必要も無い。

大体、読ませてもらってるって、書き手ってそんなに偉いのか?

269:名無しさん@ピンキー
08/04/21 08:30:28 fJbNTPNn
投下しにくい雰囲気を作るなってことだろ、要は。
そんなにつっかかる事でもないだろうに。

270:名無しさん@ピンキー
08/04/21 09:25:52 4Dmk5pY8
せっかくの良スレが荒れるのはともかく残念だ。

271:名無しさん@ピンキー
08/04/21 19:40:24 SJTFdBo/
>「先生とニ宮君スペシャル 愛憎編」
凄く見たいw
ニ宮君がヤンデレ化するのか? 

272:名無しさん@ピンキー
08/04/21 19:56:28 GWdX5ZoV
>>271
嫁と姑のいざこざじゃないか?

273:名無しさん@ピンキー
08/04/21 20:22:27 ZouGL6IK
二宮君が先生の生首抱いてヨットで旅に出るんだろ?w

274:名無しさん@ピンキー
08/04/21 20:43:22 RU8vhM8T
Nice boat.

275:名無しさん@ピンキー
08/04/21 21:27:23 8bKwtj7B
まぁよくある流れだな、議論してる奴は他のスレ見てこい

276:名無しさん@ピンキー
08/04/21 21:33:21 fgGPMtTc
他所のスレにゴミクズを廻すな
ここで飼わなきゃ

277:名無しさん@ピンキー
08/04/21 22:22:52 vMw0NdJV
まあ、それぞれ言いたいこともあるんだろうが、
正論も言い方によっては角が立つ。
我々ががこのスレで立たせるべきは、そんなものじゃないはずだろう。

我々のこの場での至上命題は
「桜場コハルの作品のエロパロを書いてみたり
ワクテカしたりしてマッタリする」
ことだろう。

そのためにも多少のことは腹の中でおさめようよ。
せっかく6スレもいい感じで続いてきたのに、
こんなことで駄目になってしまっては、あまりにももったいないじゃないか。

ほんと頼むよ。心から頼むよ。

278:名無しさん@ピンキー
08/04/21 22:58:13 PBZDfTA5
いやこの流れで

279:名無しさん@ピンキー
08/04/21 23:35:20 ZG4S6j7x
議論ならまとめWikiの掲示板使えば?
あるいは避難所として

280:名無しさん@ピンキー
08/04/21 23:42:24 NRgClsS+
そういや過去ログの補完はどうなっていますか?

281:名無しさん@ピンキー
08/04/21 23:49:22 RU8vhM8T
>>280
4スレ目を補完中 とある
4スレ目までは完了してるのかな…?

282:名無しさん@ピンキー
08/04/22 00:21:25 Y7bPbXRT
カナかわいいよカナ


283:名無しさん@ピンキー
08/04/22 04:30:22 czxv7txe
人知れずwikiを更新してくれてる、wikiの中の人にGJと言わざるをえない!

284:名無しさん@ピンキー
08/04/22 22:40:16 FI4fQWs2
うむ、そうだな。
3スレ目からは特に大変になってきたというのに、よくやってくれてる。

というわけで、更新してくれてる人、ありがとう。

285:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:44:55 PQMp0C8b
感謝祭だね。

wikiの中の人、本当にありがとうございます。御苦労さまです。

286:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:12:36 4ex1PzRt
Wikiってさっぱり扱ったことないけど
…編集するのっていろいろ大変そうだなぁ

287:名無しさん@ピンキー
08/04/23 02:03:52 T14YlqAq
ところで、ここって
千秋×マコトとかってあんま認められてないのかな?
本スレとかでは結構好きな人多そうなんだけど

288:名無しさん@ピンキー
08/04/23 02:12:31 GpLBhV3A
別に認めないとかないでしょ

289:名無しさん@ピンキー
08/04/23 02:30:43 4ex1PzRt
むしろ、どんとこい

290:名無しさん@ピンキー
08/04/23 03:36:56 A6v40PE0
言ったからには書いてもらうからな!

291:名無しさん@ピンキー
08/04/23 06:50:30 eRIMBOQj
ところで、ここって
千秋×冬樹とかってあんま認められてないのかな?
本スレとかでは結構好きな人少なそうなんだけど


292:名無しさん@ピンキー
08/04/23 08:46:39 T14YlqAq
>>291
それは本スレでもここでも認められてない

293:名無しさん@ピンキー
08/04/23 09:09:38 Y1qik7OE
みなみけにケロロ軍曹のキャラはちょっと……

294:名無しさん@ピンキー
08/04/23 16:38:05 Vs6/gu+2
クロスオーバー用のスレもあることだしな

>>287
カプが理由で叩くのはお門違いだから別に気にすることはない。
かといって、男同士とかは勘弁だが。

295:名無しさん@ピンキー
08/04/23 17:58:40 A6v40PE0
過疎った…だ……と?
えぇい!職人はどうしたー!投下してくれよ!!カナ可愛いよカナ!!



言うだけでSS書かないゴミヤロウですみません

296:名無しさん@ピンキー
08/04/23 19:42:52 epjUBCXP
カナのキャラソンが可愛すぐる件
保坂はどこまでも自重を知らない奴だがそこがいい

297:名無しさん@ピンキー
08/04/23 21:25:00 SAtzK1eQ
王道の
フジカナ新作まってます!

もちろんカナの家で二人きり。

298:名無しさん@ピンキー
08/04/23 23:44:23 Y1qik7OE
お茶を濁すよ
エロスの欠片も無いけど。

299:この野郎
08/04/23 23:46:32 Y1qik7OE
今日も今日とてボーっと過ごす。
いつもと違う事と言えば、ハルカとチアキが買い物に行ってて留守なのと、
私が家に呼んだから……と言って、家にやってきた藤岡がいるくらいか。
それにしてもコイツ、たまに突然来るけど、本当に私は約束しているんだろうか?
ただ単に家に来たいだけじゃないの?…………ん?でも何で家に来たいんだ?
いつも、だいたい昼過ぎに来て、「夕飯呼んでくれたじゃない」とか言ってくるんだよな。
今日だって2時くらいに着て……昼過ぎ? 夕飯前?

――ジリリリリッ!

突然目覚ましが鳴る。時刻は3時。そうだ私がセットしたんだった。
冷蔵庫に走り、ケーキを取り出す。しかしまいったぞ……ケーキは一個しかないと言うのに。

――はっ!!

まさか藤岡の奴、おやつが目当てで昼過ぎに来てるんじゃ……
だとしたら、今日私がケーキを食べるのを知っていて、ノコノコ現れたのか?
まったく、涼しい顔してしたたかな奴だよ。だがこのカナ様の目は誤魔化せなかったようだな。
そうと分かればケーキを机に置いて、まずは藤岡をけん制だ。

「藤岡、私は今からおやつ……ケーキを食べる」
「そう」
ニコニコ笑いやがって……ふふふっ、だがこのケーキはお前の口には一口も入らないんだよ。
「先に言っておくが、ケーキは一つしか無い。そして私はお前に分ける気も無い」
「うん。いいよ、オレお腹すいてないし。気にしないで南が食べなよ」

―あれ?なんかあっさり諦めたな。ハルカ達がいないからか?
まぁ別にいいけど。

「では、いっただっきまーす……あむっ、…………ん~! おいひぃ~♪」
ココのケーキはすごいんだよ。何が凄いって、上にもスポンジの間にもイチゴがたっぷり入ってて、
どこを食べてもイチゴが…………って、うわぁっ! 藤岡の奴凄くこっち見てるぞ……
笑ってはいるが、あの目はどう考えてもケーキを狙う狩人の目だ。

うぅ……なんだ、さっきから突き刺さるような視線を感じて、ケーキの味が良く分からないぞ。
くそっ、藤岡の奴、こんな攻撃を仕掛けてくるとは……。
こうなったら一口だけやって……いや、待て。ここはこのケーキの中でも一番のメイン。
そうだ、藤岡にはこの端っこの部分の、生クリームだけ食べさせよう。
私はスプーンでクリームをすくい、藤岡に差し出した。

300:この野郎
08/04/23 23:48:01 Y1qik7OE
「藤岡、仕方ないからお前にも一口だけ分けてやるよ」
「え? でも……」
「遠慮するな」

どうせ生クリームだけなんだから。
しかしどう言うつもりだ?なかなか私からケーキを受け取ろうとしない。

「あっ、じゃあさ、キッチンからスプーン借りていいかな?」
「ん? そりゃかまわないけど……?」
なんでわざわざ一口食べる為に、新しいスプーンを用意する必要があるんだ?
パクッと一口食べれば終わりなのに……一口…………

――あっ!!

「まて、藤岡!!」
「ど、どうしたの? 大声出して」
ふんっ、良く言うよ。お前が新しいスプーンを出したい理由は分かってるんだ。
どうせ食べた後に、そのスプーンでなし崩し的に、私のケーキをつつくつもりだったんだろ?
でもそうは行かない。

「やっぱり駄目だ。このスプーンで食え」
「えぇぇ?! 」
やっぱりこの慌てよう、図星だったようだな。

私は藤岡を元の席に座らせ、クリームをすくったスプーンを渡そうとした。
……だが待てよ。良く考えたらスプーンを渡すのは、ちょいと危険過ぎやしないか?
もしそのままスプーンを奪われたら、私のケーキはすべて藤岡に…………よし、

「藤岡、あーんしろ。私が食べさせてやるから」
「な゛っ……!!」
私は立ちあがって、藤岡の口元にスプーンを近づけた。
どうやら万策尽きたようだな。顔を真っ赤にして戸惑っている。私の勝ちだ。
「ほら、どうした? あーんしてごらん」
「ん……っ、……あーん…………」

藤岡は、スプーンを咥えるといっそう顔を赤くして少し震えている。
許せ藤岡、これは戦いなんだ。私だってお前にケーキを譲るわけにはいかない。
私は席に戻り、ケーキを食べ始めた。

301:この野郎
08/04/23 23:50:08 Y1qik7OE
ど、どう言う事だ……なんかさっきよりこっち見てないか?
一口じゃ足りないって事か?どこまで貪欲な男なんだ、お前は!!
しかし私だってそんなに甘くはないぞ。一口は上げたんだから……
「あむっ……んぐ、んぐ……っ」

私がケーキを口に運ぶと、藤岡はまたまた顔を赤くして、今度はポーっとした顔でこっちを見ている。
なんなんだ?お前はそんなにケーキが好きなキャラだったのか?くいしんぼキャラなのか?
とにかく私はもう我慢できなかった。

「藤岡! お前、さっきからジロジロ見てどう言うつもりだ!」
「えっ?! いや、あの……間接キ…………じゃなくて、く……口にケーキのクリーム付いてるよ!」

ふんっ、どうせ苦し紛れのいい訳だろ。……そう思いつつも、とりあえず唇を指でなぞってみる。
―ん?確かにクリームが付いてるぞ…………うまい事逃げたな。ラッキーな奴め。
そう思いながら、指に付いたクリームを見つめていると、妙案が浮かんだ。
あっ、そうだ。こんな欠片……クリームでも、ケーキはケーキ、一口は一口だよな?

「藤岡、もう一口やるから、そんな目でじっとこっちを見ないでくれるか?」
「え?! オレ、何か変な目で南の事見てた?」
まだとぼける気か?まったくお前って奴は末恐ろしい男だよ。

「あぁ、凄く。だからあと一口やったら、食べ終わるまであっち向いてろ。」
「分かった……そうとは知らずごめん」
藤岡の返事を聞いて、私は人差し指を突き出す。

キョトンとする藤岡。そうだろそうだろ、なんせお前にくれてやるのは、
ケーキはケーキでも、私の口についていたこの少量のクリームだけだ。
しかし今頃気づいても遅い。もうお前は約束してしまったんだから。

「さぁ、観念して口を開けろ!」
「ちょっと、南……そんなっ…………んぐっ……んんーっ!!」
私は指を藤岡の口に突っ込んで、舌にクリームを塗ってやる。
これにより、ケーキの奪い合いは私の完全勝利。

この後藤岡は、約束通り壁の方を向いて座った。
その顔は真っ赤で、頭から煙をプスプスだして、独り言を呟いている。
よほど悔しかったんだろう。

結局この後、藤岡は私と一度も目を合わせる事無く帰って行った。


302:名無しさん@ピンキー
08/04/23 23:52:13 Y1qik7OE
>>297の書き込みを見て、書いたんだけど、
どうもカナ×藤岡を書くと、なかなかエロに繋がらないんだ。
まったく歯がゆいよ。

303:名無しさん@ピンキー
08/04/24 00:02:36 SUJAIAcy
GJ!この甘酸っぱい雰囲気がたまんないんだよw


304:名無しさん@ピンキー
08/04/24 00:50:22 ZrLqLQKd
>>302
乙です
っ旦~

305:名無しさん@ピンキー
08/04/24 07:49:03 BD4LCJrR
>>302
GJ。それだけのSS書けるだけじゃなく、
ぱっと思いつくのも凄いものだよなぁ。

306:名無しさん@ピンキー
08/04/24 09:27:27 dkNSqztU
>>302
なるほど、これがフジカナの真髄か・・・すごくいい

307:名無しさん@ピンキー
08/04/24 13:24:52 iPACQBDr
>>302 GJ!
寸止めになったままのハルカマコもよろしくお願いします。


308:名無しさん@ピンキー
08/04/24 18:58:09 e7NrTuLJ
>>302GJ
他の人も言ってるが、こういうノリこそカナ×藤岡の真髄だよな。

しかしまとめwiki見て、トウマ×藤岡が少ないことに驚いた。
もうちょっとあってもよさそうなもんだと思うのだが。


309:名無しさん@ピンキー
08/04/24 20:52:36 oBzXGg8f
>>302
なんというGJカナ藤…この野郎氏はまちがいなく良質職人

310:名無しさん@ピンキー
08/04/24 22:25:47 OvLNgzVr
ハル×マコ読者の俺は首を長くして待ってます

311:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:39:09 ROC4+e48
なんなんだこのGJなカナ×藤岡は

ハル×マコもwktkして待っています^p^

312:名無しさん@ピンキー
08/04/25 15:16:56 l2JKSriD
沢山の感想に、涙でPC画面がよく見えないよ。
ハル×マコも頑張って書きます

でもその前に、今日は「生理が2か月以上来ないんだけど」とか言われたので、
それを材料にSS書いてみた。2レス投下します。

313:この野郎
08/04/25 15:17:39 l2JKSriD
「藤岡、生理が来ないんだけど」
あぁ、また南がおかしな事言い始めた……
はたしてそれは学校でするような話なんだろうか? いや、それ以前に
「そんな事オレに言われたって、どうする事も出来ないよ」

これがオレの素直な気持ち。
オレがどう頑張ったって、南の生理をどうこう出来ないんだから。
しかしこの後、南はとんでもない事を言い出した。

「何言ってんだ、この子の父親はお前だろ?」
少しも出ていないお腹を擦りながら、さも当然と言った様子で南はそう言った。
でもそれは絶対にない。だってオレ達、そんな既成事はおろか、キスだってしてないんだから。
……って言うか、付き合ってすら…………止めよう、これ以上考えると悲しくなる。
とにかく今は、南の誤解を解かないと。

「あのさ、オレ達別に子供が出来る様な事してないでしょ?」
「でも、この前私と寝たじゃないか」
「えぇ?! そ、それは南が昼寝をしようとか言いだしたから……」
って、そんな事を言ってる場合じゃない。

クラス全体がざわざわと騒ぎ出し、すべての視線がオレ達に向けられている。
「南、ちょっと」
「うわっ! なんだなんだ?! おい、どこ行くんだよ!」
オレは南の手を掴んで、逃げる様に教室を飛び出した。

家庭科室……ここなら今は誰も使って無いし、幸い鍵も空いている、
ここで今度こそちゃんと南の誤解を…………って、南の様子がおかしい。
なんて言うか、南がこういう顔してる時は、大概とんでもない事を考えている時だ。

「ふ……藤岡、いくらなんでも強引過ぎやしないか……?」
「え?」
「だからさ、その……夫婦が人気のない所でする事って言ったら……夫婦の営みって言うか、その……アレだろ?」
南の中でオレ達はもう夫婦になってるのか。まぁそれ自体は嬉しいくらいなんだけど。
でもやっぱりちゃんと説明しないと。

「あのね、別に一緒に昼寝したくらいで子供なんて……」
「キ、キスだけだからなっ!」

南は説明も聞かずにそう言うと、顔を赤くして目をつむり、あごを少し上げて唇をオレに向けた。


314:この野郎
08/04/25 15:19:51 l2JKSriD
えっと、してもいいのかな? でも南は勘違いしてこう言ってるだけだし……
いや、こんなチャンス二度と来ないかもしれないぞ! これをきっかけに南と深い仲に……って、
何考えてるんだオレは! そんな南をだましてキスをする様な事……オレには、オレにはっ……!!

「何してる、誰か来たらどうすんだ。早くしろっ!」
「うん」
神様ごめんなさい。オレにはこの状況でキスをしないという選択肢は無かったようです。
南の肩を抱いて、唇を近づける。
あんな強気な事言ってたけど、南の肩は少し震えていた。

唇を重ねると、南はオレの制服をギュッと掴んで目を開いてしまった。
と言うか、南が目を開いたのが分かったって事は、自分も目を開いていた訳で、
キスをしながら目が合うと言う、とんでもなく恥ずかしい状態に。
耐えきれなくなったのか、南は制服を掴んでいた手でオレを突き飛ばし、出口へ向かった。

「ほ、……ほら、藤岡! さっさと教室戻るぞ!」
「あっ、うん」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にする南。
しかし、出口の所で立ち止まると、一人で何か呟き始めた。

「藤岡……ん? でも結婚したら私も藤岡になるんだよな。じゃあ……」
声が小さくて良く聞き取れないけど、何か真剣に考えている様だ。
すると南は、何かを思いついたようにこちらを向き、オレを指差し大声で叫ぶ。
「ほら、さっさと行くぞ! あ……あなたっ!!」
「あなた?!」
「ん? あっ、そっか。子供が出来たんだからパパか? 行くぞ、パパ」
結局南はそう言って教室へ戻ってしまった。
でも嫌な気はしない。むしろ、こんな時間がもっと続けばいいのにと思ってしまう。

この日家に帰ると、オレは机に向いこんな事を考えていた。
「オレも南を『南』って呼ぶのはおかしいかな? 夫婦だったら……おまえ? いや、これはちょっと……
 じゃあ、……カ、カナ? ……カナ。うん、これだ!」
気づくと、この状況を楽しんでいる自分がいた。

次の日、学校で南を見かけ、オレは早速名前を呼んだ。
「お……おはよう、カナ!」
「なんだ? 藤岡、馴れ馴れしいぞ」
「え? 藤岡? あれ??」

あっけらかんとした態度。話しを聞くと、昨日の夜無事に生理はきたらしく、晴れて誤解は解けたらしい。
良かった様な、ちょっと残念な様な……
そんなオレに南は去り際、ソッと近づき耳元で囁く。

「き……昨日、家庭科室でした事…………絶対内緒だからな」



315:名無しさん@ピンキー
08/04/25 15:23:47 l2JKSriD
ちなみに、藤岡はお昼寝の最中、キスもしていないし既成事実も無かったとは言え、
こっそりカナの胸を触ってました。
悪い男です。

316:名無しさん@ピンキー
08/04/25 15:35:08 nmzzf/YQ
カナのバカ野郎っぷりがとても気持ちいいw
生理云々言われる環境にあるこの野郎氏に嫉妬


317:春樹
08/04/26 00:39:46 FFR02aQy
この野郎氏の良作の余韻も冷めやらぬまま、投下させていただきます。

318:にー・おん・ざ・がーるず
08/04/26 00:41:52 FFR02aQy
 それは放課後のことだった。

 いつもの通り南家に行くために帰り支度をしていた矢先。
「ねぇ内田」
「うん、何、吉野?」
「膝枕って気持ちいいのかなぁ?」
 突然のぶっ飛び発言に内田の脳内は「?」になった。
「な、何いきなり言ってるの?」
 尤もな疑問である。唐突に膝枕がどうのと言われても答えようが無い。
「いきなりも何も言葉通りの意味だよ。どうかなぁと思って」
 どうかなと言われても内田には分からない。膝枕をした経験が無いだけに的確な答えは存在しなかった。
「そ、そんなのよく分からないよ。でも、何でそんなこと聞くの?」
「今日、チアキの家に行くでしょ?」
「うん、そうだけど……」
「藤岡君も来るのかな?」
「さ、さぁ……」
 まったく要領を得ない会話だ。何故そこで藤岡の名が出てくるのか内田にはさっぱり分からない。
「もし先に来てたら、チアキはいつも通り藤岡君の膝の上に座ってるかもね」
 内田はにこやかに言う吉野の言葉をそのまま聞き流しそうになったが、ある部分で引っ掛かった。
「ねぇ吉野、さっきの話ってもしかして」
「そう、チアキと藤岡君を見てそう思ったの」
 つまり膝枕のくだりである。
「でも、あれって膝枕じゃ……」
「普通、膝の上に座ることなんてないじゃない。だから膝枕の方が想像しやすいでしょ?」
 無いよ、と続けようとしたところで遮られる。
 随分と唐突で回りくどい質問の仕方だったが、これが軟考不惑の吉野嬢と言われる所以なのだろうと思うと
 突っ込む気も無くしてしまう。まあ吉野に対してツッコミは不毛だが。
「まぁそう言われれば分からなくもない、かな」
 突然の質問で面食らったが考えてみると確かに藤岡の膝の上、もしくは足の間に座っている千秋は気持ち良さそう
 というか気楽そうである。その様子はまったりといった表現の方が相応しいのかもしれない。

319:にー・おん・ざ・がーるず
08/04/26 00:43:07 FFR02aQy
「そういえばトウマも座ってたよね?」
「あ、そうそう。トウマも藤岡君と話す時は大体膝の上だよね」
 自分達が南家に遊びに行った時は、必ずと言っていいほど二人はあの体勢でいたことを思い出す。
 あの時の冬馬は心地良さそうに背を預けながら藤岡との会話に興じている。
 確かにそう考えてみると、膝の上もしくは太ももの部分というものは人を安心させるものなのかもしれない。
「でも、もしかしたら藤岡君の膝の上だからいいのかもしれないよね?」
「えっ?」
 それはどういう意味かと内田が視線を向けた先には、表情がいつもと変わらない吉野が居る。
 しかし、意味深な言葉を吐く時の彼女の瞳は得体の知れない何かを感じさせた。
「内田はどう思う?」
「さ、さあ、でもそれはチアキやトウマが藤岡君と仲がいいからだと思うけど……」
 誰も好き好んで嫌いな相手の膝の上に乗りたくは無い。少なくとも内田ユカの本心としてはそう思っている。
「じゃあ、試してみよう?」
 はっ? という表情を作って内田は呆気に取られた。
「私たちも藤岡君の膝の上に乗せてもらおうってことだよ」
「私“たち”って、私も!?」
「うん」
 最高に良い笑顔で頷く吉野の提案に内田は狼狽した。
「だだだ、駄目だよ! 藤岡君とそんなに親しくない私たちが頼めるわけないし、それにチアキたちがなんていうか―」
「おーい、チアキー」
 何故かうろたえる内田に構わず、吉野はちょうど教室に入ってきた千秋を呼び止める。
「ん、どうした?」
「あのね、熊田先生が保健室に来て欲しいって言ってたよ?」
「ええっ?」
 吉野の言葉に硬直する内田。そんなことまったく聞いた覚えは無い。
「熊田先生が? 何だろう……」
 しかし、それを信じた千秋はそのまま教室を出てしまった。
 もし内田の口からであれば千秋に疑われたであろう。普段から顔色一つ変えない吉野だからこそ出来る芸当だった。
「それじゃ、いこっか」
 呆気に取られる内田を促し、吉野は事も無げに教室を出る。
 その背を追いかけながら内田は改めて彼女の恐ろしさを実感した。

320:にー・おん・ざ・がーるず
08/04/26 00:44:41 FFR02aQy
「おお、内田、吉野。チアキならまだ帰って来てないぞ」
 夏奈に出迎えられ、それはそうだろうと内田はぎこちなく頷くことしか出来なかった。
「あれ、そうなんだ? 何かあったのかなぁ」
 千秋が帰ってこない原因を作った本人はのほほんと首を傾げている。本当に恐ろしい子である。
「まあ、もうすぐ帰って来るだろうし、その間私の暇つぶしにでも付き合ってくれ」
 夏奈は夏奈で相変わらずだった。
 リビングに通されると、食卓の上にジュースやお菓子、漫画雑誌などが乱雑に置かれていた。
 これらから相当暇だったことが分かるが、夏奈であるだけにいつものことなのかもしれない。
 この様子だと春香もまだ帰ってきていないのだろう。
「さて、諸君。私に面白いことをしろ!」
 三人が席に着いた途端、元気さに満ち溢れた顔で傲岸不遜ともいえる宣言をする夏奈。
 内田が今日何度目の唐突な発言なのか押し黙っている時である。
「じゃあ、カナちゃん。ちょっといいかな?」
 不意に吉野が立ち上がった。
「お、何だ何だ吉野、何か私を楽しませることでもやってくれるのか!?」
 夏奈が期待に満ちた面持ちで吉野を見上げる。内田も期待しかけたがすぐに怪訝な表情に変わった。
 率先して行動に出るのは彼女らしくない珍しいことだからだ。
 吉野は何も言わずその場を移動する。歩いていく先には夏奈が胡坐を掻いて座っている。
 まさか、と内田が目を見開いたその時、思っていたことが現実になった。

321:にー・おん・ざ・がーるず
08/04/26 00:46:19 FFR02aQy
「お、おい……!?」
 吉野は何の躊躇いも無く夏奈の上に座ったのである。
 内田は教室での吉野とのやり取りを思い出したが、まさか藤岡でなく夏奈でやるとは想像もしなかった。
「うーん……」
 動揺する夏奈や内田のことなど知る由も無く、吉野は膝の上で何か考えるようにして目を瞑っている。
 そのまったりとは掛け離れている姿に内田は先程の驚愕も忘れて感想が気になりだした。
「おい、吉野! これは何の真似だ!?」
 しかし、膝の上に乗られている夏奈としてはこの状況には冷静では居られないようだ。
 妹の友達という関係だけで突然膝の上に座られれば驚くのも無理は無い。
「ど、どう?」
「うーん、内田もやってみたら?」
「えっ!? 私も!?」
 気になっていたところでの吉野の誘い。
 少しの間考えたが、そこは内田も女の子。吉野が退いてくれたため好奇心が勝った。
「じゃあ、少しだけ……」
「こら、無視するな! ていうか、内田まで!?」
 騒ぐ夏奈はこの際置き、内田も夏奈の膝に座ってみた。
 吉野が今まで座っていたせいか少しだけ温かかった。だが、重要なのは温度ではない。
「うーん……」
 藤岡の膝の上に座っている千秋や冬馬の様子を脳裏に浮かべながら、内田は夏奈の椅子に座って考える。
 あの二人は何を思って藤岡の膝の上に座ったりするのだろう。
 そして考えた末に出た結論は。
「……分かんないや」
「だよね」
 やはり夏奈では無理のようだ。
「やっぱり本人で試してみないと分かんないよね」
 吉野の言葉に頷きながら内田は立ち上がった。
「? 何のことだ?」
 解放された夏奈は二人のやり取りに怪訝な表情を浮かべた。
 自分の知らないところで勝手に納得されても困るというものだろう。ましてや今まで膝の上に乗られていたのだから。
「い、いや、何でもないよ!」
「何でもないってこと無いだろう? チアキやトウマみたいな真似して」
 しかし、そこは夏奈である。馬鹿みたいな振る舞いはするが変なところで鋭い一面を見せるだけに油断は出来ない。
「実はダイエット効果があるんだって」
「何!? それは本当か!?」
「うん。だからカナちゃんで試してみたんだ」
「そうかそうか。だからチアキやトウマが藤岡の上に座っていたのか!」
 だが、さらに油断出来ない存在がある。滅茶苦茶な説明にも関わらず夏奈を煙に巻いている吉野は策士だった。
「よし、私もこれからは藤岡の上に座るぞ! で、座るだけでいいのか!?」
「多分。でも、こういうのって個人差があるから効果が出るかどうか分からないよ?」
「それでも構わない! 七夕の時にお願いしたのにも関わらず、まったく変わってないんだからな! ……色々な部分が……」
 夏奈と吉野のやり取りを眺めながら、何故自分は友達なんかやっているのだろうと、内田は物思いに更けていた。

 結局その日、藤岡は現れなかった。
 だが、吉野に諦めた様子は無く、いつしか内田もそのチャンスを窺うようになった。


322:春樹
08/04/26 00:47:38 FFR02aQy
今回はここまでで終わりです。
いつになるかは分かりませんが、続きを書こうと思います。

323:名無しさん@ピンキー
08/04/26 01:04:48 ViefyhvX
チアキ×マコトSSマダー?

324:名無しさん@ピンキー
08/04/26 02:51:49 khAFuENn
カナはアホだなぁ

325:名無しさん@ピンキー
08/04/26 08:26:52 QNiQarx+
>>315
リコの反応が気になる内容だなw 気絶くらいはしてるかな?

>>322
wktkしながら待つこととするけど、
そのタイトルじゃ「少女達の上に乗る膝」になっちまうぞw

326:名無しさん@ピンキー
08/04/26 12:06:47 eeCB9lIL
GJなんだが、
「彼女達の上に乗る膝」
が頭から離れないw

327:名無しさん@ピンキー
08/04/26 18:24:41 mLI6OJbk
吉野…
恐ろしい子…!

328:名無しさん@ピンキー
08/04/27 01:10:30 s6lPVI45
>>322
GJ
藤岡好きの自分にとっては
藤岡×内田、藤岡×吉野は待ちに待ってた
カップリングだからがんばってもらいたい

329:名無しさん@ピンキー
08/04/27 05:31:05 vYTWMgRc
>>323
俺も同意見だ

330:名無しさん@ピンキー
08/04/27 09:13:32 jJt/4aGa
しゃぶ

331:名無しさん@ピンキー
08/04/27 12:16:16 gkOo0Wt3
まあ仕方ない。
「がーるず・おん・な・にー」じゃ
全然違う話を想像してしまう。

332:名無しさん@ピンキー
08/04/27 13:21:02 LnD1PArq
一文字違うだけでえらい違いだな

333:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:14:29 6l6J1f3L
マコ×ハルカやっとこさ終わった。
4レス投下します。

334:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:15:06 6l6J1f3L
>>220

――グチュッ……

「ひぁっ……んっ!!!」
ゆっくりとマコの指が膣内に挿しこまれ、私は思わず腰を跳ね上げて感じてしまった。
さっきまでと比べ物にならない刺激が、体中を駆け巡る。
「ハルカさん、痛くないですか?」
「大丈夫っ……ぁっ……だから、続けて」

指を途中で止めて心配するマコに対してが続けるように言うと、
マコは再び指を挿し込んでいき、
「全部入りました」
と、指が全て入った事を告げた。

マコの指が私の膣内を掻き回す様に動き、その度に口からはえっちな声が出て、
指の差し込まれている下の口からは、グチュグチュとイヤラシイ音が聞こえる。
すごい……自分でする時は、こんなに濡れた事なんて一度も無いのに、
マコにされてると思うだけで、どんどん溢れてきちゃう……
気持ち良い、すごく気持ち良い。

……でも欲を言うと何か物足りない。さっきまでは指でいいと思ってたのけど、
もっと奥まで突いて欲しい。もっと長くて太いもので―
ふとマコのソレに目をやると、先程イッたばかりにもかかわらず、大きいままの状態を維持していた。
あまりヤリ慣れない男の子は、一回イッたくらいじゃ小さくならないって聞いた事がある。
きっとマコだってもっと気持ち良くなりたいんだ。なら一緒に……

「マコ、私の中……気持ち良い?」
「え?! ……えっと、柔らかくて気持ち良い……です」
「じゃあ、マコがおちんちん入れたいなら……その、入れても良いんだよ?」

本当は自分が挿れてもらいたいくせに、変に強がりを言ってしまう。
するとマコは少し考えてから、クスッと笑い、
「はい。ハルカさんがそう言うなら、挿れてあげますね」
と言った。

恥ずかしい……恥ずかしい、恥ずかしい!! 
挿れてあげますね……って言ったって事は、マコは全部気づいてたんだ。
私の方が挿れて欲しいって思ってた事も、強がり言って誤魔化そうとした事も。
こんな事なら素直に「挿れて」って言えば良かった。
ホントに……これじゃどっちが年上で、どっちが年下か分かんないよ……。
私は両手で熱い顔を覆って、グッと恥ずかしい気持ちに耐えていた。

335:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:15:33 6l6J1f3L
「えっと……ハルカさん、もう少し足を開いてもらって良いですか?」
「え!? あっ、そうね。ごめんなさい」
マコにリードされる様にそう言われた私は、足を開いてマコが挿れてくれるのを待つ。
赤ちゃんを産む様なこの体勢を見られるのが恥ずかしいので、一秒でも早く挿れてほしい……
なのにマコは初めての挿入に戸惑っているのか、なかなか先へ進まない。
耐えきれなくなった私は、マコのソレを掴み、入口へ導く。

「んっ……ココだよ、……さっき指入れてたでしょ?」
「でも、ホントにこんな小さい穴に入るんですか?」
心配してくれるのは嬉しいけど、こっちだってずっとお預けされて我慢の限界、
私は手で掴んで入口に当てたまま、腰を落としてマコのソレを三分の一程差し込んだ。

「あっ、あん……っ! はぁっ……気持ち良……んんっ!!!」
マコのソレは一般男性に比べれば、小学5年生と言う事もあり相当小さいはず。
なのにこの気持ち良さ……気が遠くなりそりそうになる。
「続きは……自分で出来るよね?」
「はい、ごめんなさい。初めてで上手くできなくて……」

上手くできなくてごめんなさい?……私は、マコのそう言う初々しい所が大好きなのに。
「そんな事気にしないで、早く奥まで入れて。……ね?」
少しシュンとしたマコの頭を撫で、出来る限り挿れやすい様に力を抜いて、私の中へマコを迎え入れる。

膣の壁を擦りながら、
やがてソレは、先程の指の到達地点を超え、さらに奥へと突き進む。
私の指でも届く事のない、深い深いお腹の奥の方へ……

擦れる部分も指とは全然違う。
どうしても指だと全体を強く刺激できないけど、コレくらいの太さがあればそれは容易で、
私の膣内すべてを満たしてくれる。

「あっ、んん! ……ハルカさんの中……熱くて柔らかくて……凄く気持ちいです……」
「もう、まだ全然動いてないのに……挿れただけでイキそうなの?」

気持ちよさそうな表情のマコをからかうように、冗談交じりでそう言うと、
なんとマコは困った顔をしながら、本当に頷いてしまった。
え? 男の人って挿れただけで感じちゃうものなの?!

「うぁ……っ、ハルカさん、動かさないで……あっ、……くださぃ……」
「えぇ? 私、全然動いてないよ?!」
「でも、中でギュって……締め付けるんだもん……あっ、あっ! ダメ……もうっ……」

その言葉と同時に、体を震わせ、それに連動して私の中でビクビクと震えるモノの先からは、
ビュッ! と、勢いよく子宮口めがけて熱い何かが飛び出した。……まぁ、何かって言うか、精子なんだろうけど……。
マコはすべて出し終えると、ソレを差し込んだまま、力尽きたようにパタリと私の上に覆いかぶさる様に倒れこんだ。

336:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:15:57 6l6J1f3L
あまりにも突然であっけない終わり方に、少し不満が残るが、
胸の上で気持ちよさそうにしているマコの顔を見ていると、責める事なんて出来なかった。
私は膣内に力を入れ、マコの尿道に残った精子を、最後の一滴まで絞り取る様に締め付ける。
「んんっ……!!」
「マコがキスしないでイクなんて、凄く久しぶりだね」

マコの前髪をあげて、そっと呟く。
いつもイク時はキスをしていたマコ。何とも思っていなかったけど、それが無くなるとちょっと淋しい気もする。
そんな気持ちを知ってか知らずか、マコは首をのばして私に優しくキスをした。

「ごめんなさい。またオレだけ……今度こそ」
そう言って倒れこんでいた体を起こし、差し込んでいたままのソレを動かし始めるマコ。
「あんっ! マコ、まだ出来るの?」
「良く分からないけど……まだ小さくなってないから大丈夫と思います」

マコが腰を激しく動かし始めると、膣内からはじゅぶじゅぶと音が鳴る。
きっと私の愛液とマコの精液が、膣内で混ざり合ってエッチな音を出してるんだ……。
そう思うと興奮してしまう。
やがてその音はどんどん大きくなり、マコが腰を私にぶつけるたびに、
ピチャピチャと水音が響いている。

私の割れ目からは、おしっこを漏らしたように、精子の混じった白濁の愛液が大量に流れ出て、
ベッドにあった小さなシミを、どんどん大きくしていった。

「んぁ、……すごぃ、マコの精液……私の中で掻き回されて……エッチな音、止まらないよぉ……はぁん……っ」
「ハルカさん、まだですか? オレ……また――」
「うん、私もっ、もう……イク、イクッ! ……イッちゃいそ……ふ……ぁっ、……んんんんッッ!!!!」

頭の中が真っ白になって、体の力が抜けていく。
そっか、私イっちゃったんだ……
また中でビクビク動いて熱いのがいっぱい出てる……マコもイッたみたい。

でも良かった。いろいろあったけど、最後は二人で一緒にイケて………………って、……ん? えぇ?!
脱力感に襲われている私の体が、上下に揺さぶられている。
まさか……と思ってマコの方を見ると、まだその行為を続けていた。

「マコ……? まだ小さくならないの?」
「んっ……あっ、んぁ…………」
ダメだ、聞こえて無い。…………えぇぃ! こうなったら意地でもマコのおちんちん、静めてやるんだから!

337:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:16:21 6l6J1f3L
 
――んん……ん? 

気がつくと二人とも眠ってしまっていた様で、窓の外はすっかり明るくなっていた。
結局あの後、4時頃までエッチは続き、7回目の射精でようやくマコは落ち着いてくれた。
「もぉ……マコってば、元気すぎるんだからっ!」

そう言って、眠っているマコの額にデコピンをお見舞いする。
しかし疲れきっているのか、おでこを掻いただけで起きる事は無かった。

まぁ実のところ、私も同じく7回イッてしまったんだけどね……。
おかげでベッドも体もグショグショ。
こんなのチアキやカナに見つかったら大変。
私は窓を開けて部屋の空気を喚起して、眠っているマコを起こし、お風呂へ連れて行く。

お風呂で自分と寝ぼけているマコの体を洗い、マコに散々突かれた穴の中も綺麗に洗浄。
指で割れ目を開くと、ボトボトと白い液体が大量にこぼれおちる。

「これからはマコが来る時は避妊具用意しとかないと……」
そんな事を言いながら、
妊娠でもしたら大変と思い、中に指を入れて全て掻き出して風呂場を後にした。

後はベッドのシーツを洗濯機に放り込み、無事証拠を隠滅。
いつも通り朝食を作って、いつも通り振舞い、無事一日を終えた。






――そして一ヶ月後


私は部屋でボーっとカレンダーを見ていた。
「今日でマコとエッチして丁度一カ月かぁ……」
確かマコとエッチする15日前に生理になったから、半月遅れか……


「まさかね――」




おしまい



338:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 17:18:55 6l6J1f3L
最初からお付き合いいただいた方、途中からお付き合いいただいた方、最後のみお付き合いいただいた方、
長い事ありがとうございました。

最後にコレだけは言わせて下さい。






マコちゃんはオレの嫁!

339:名無しさん@ピンキー
08/04/27 18:28:47 hIYiCAmE
お疲れ様!
次はマコ×マコトをお願いします

340:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:09:17 6l6J1f3L
マコ×マコト?!ww

341:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:12:17 +hgxFyUl
マコトが女装した自分を見ながら一人でするって話だろ

342:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 22:11:26 6l6J1f3L
>>339書いてる途中で頭が混乱した。

2レスだけの短編。マコ×マコト。


343:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 22:11:58 6l6J1f3L
――2月14日 

「マコちゃん、本当にあのバカにチョコをやるのか?」
「……うん」

バレンタインデー当日、マコちゃんは千秋にマコトを呼び出してもらい、待ち合わせの場所へ向かっていた。
と言っても、マコちゃんは中学生。マコトとは何の面識も無いカナの後輩。
そんなマコちゃんがマコトを好きになった理由……それは、世に言う一目惚れ。
学校の帰りにカナと南家へ向かう途中、たまたまマコトと出くわしたのが切っ掛け。
なんて事は無い、カナはマコトとごくごく平凡な会話を少し交わし、マコトとマコちゃんが話す事は無かった。
しかしその日から、マコちゃんの夢に度々現れる程にマコトが気になってしまい、今日到る。

「あのなぁ、何度も言うけど、あいつは本当に馬鹿だぞ?」
「うん、それでも好きだから……」
「あんなのの、どこが良いんだ?」
「どこって言われても……その、カッコ良い所とか……」

チアキはしかめっ面をして、物珍しそうな目でマコちゃんを見ている。
そうこうしていると、約束の公園へ到着。
入口の所では、既にマコトが立って待っていた。

「遅いぞ南! ……で、用って何?」
「あぁ、ちょっとな……おい、マコちゃん。そんな所に隠れてないでこっち来い」
千秋に呼ばれて、電柱の陰からソッと顔を覗かせるマコちゃん。視線の先には大好きなマコトの姿が。
しかし当のマコトはと言うと、見ず知らずの女の子が現れて、いささか困っていた。

「……南、あの子誰?」
「あの子はマコちゃん。カナの後輩で中学一年生の、言わば先輩だ」
「へー……で、そのカナ後輩の先輩がオレに何の用があるの?」
「実はその後輩の先輩……ん? あれ? 先輩で後輩で…………とにかく、お前に話があるんだ。
 おい、マコちゃん! いつまでソコにいる気だ。さっさとコッチ来い」

千秋にどやされ、ようやくマコトの前に現れたマコちゃん。
その胸元に当てられた手には、手作りチョコをしっかりと持っていた。
「あ……あのっ、えっと……これ、チョコレート…………」
「え? 何? くれるの??」
突然綺麗にラッピングされた箱を差し出され、戸惑うマコト。
千秋がため息をつきながら、めんどくさそうにフォローする。

344:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/04/27 22:12:38 6l6J1f3L
「バレンタインデーにチョコレートを渡すんだ、さっしてあげなさいよ」
その言葉を聞いて、現状をようやく理解し、マコトは顔を真っ赤にして慌てだす。
「そ、そそ……そんなっ! 今日はじめて会ったのに……いきなり……」

「始めてじゃないよ。マコト君は覚えて無いみたいだけど、私達前に一度会ってるんだよ。
 その日からね、マコト君の事が気になって仕方無いんだ……だからチョコ受け取って欲しい。
 ハルカさんに作り方教えて貰って、一生懸命作ったから不味くはないと思うし……」

マコちゃんにしては上出来の告白。
聞いているだけの千秋まで顔を赤くしている。
「と、とにかく! マコちゃんは私の次にハルカ姉さまに好かれていて、
 料理腕も悪くない。 何を隠そう、ハルカ姉さま直伝だからなっ!」
「ちょっ、ちょっと待ってよ。さっきから出てくる『ハルカ姉さま』って誰の事?!」

そう、マコトは今までに千秋の家に行ったことが無かった為、ハルカが誰かを知らなかった。
「そうか、お前は会った事が無いんだな。ハルカ姉さまは私の姉にして、全知全能の神だ」
「そうなの? ……でもチョコレートって好きな人に渡すんでしょ? 本当にオレが貰っても良いの?」
「うん。だってコレ、マコト君の為に作ったから……」
「……じゃあ…………えっと、……ありがと」

マコトにチョコを渡せて、その場で小さくガッツポーズをするマコちゃん。
それを見て千秋が本日二度目の大きなため息をつく。
「はぁ……こんなののどこが良いんだか……マコちゃんは素材は良いんだからもっと、いい人がいるだろうに……」
「そんなっ! マコト君以上にいい人なんていないよ! 私はマコト君じゃなきゃ嫌だもん!」
「あぁー、もう……そう言う事は私のいない時にやってくれ。聞いてるこっちが恥ずかしいんだよ」

千秋のツッコミに3人とも黙りこみ、重苦しい空気が流れていた。
「じゃあ私達は帰るけど、マコトはホワイトデーにちゃんとマコちゃんに何か返せよ」
帰り際にはなった千秋の一言に、マコちゃんは慌てて訂正してマコトに話しかける。

「そ、そんなつもりで渡したんじゃないからっ! 気にしないで!」
「えっ……でも貰うだけなんて悪いし……大した物はあげれないけど、お返しはするから。
 えっと、じゃあ……ホワイトデーの日、同じ時間にここで待ってるよ」

予想外の展開に、少し困惑しながらも、マコちゃんはこの日一番大きな声で、
「うん!!」
と満面の笑みで返事をすると、マコトに手を振りながら千秋と去っていった。

「千秋、ありがと! おかげでホワイトデーにもマコト君に会えるよ♪」
「そうか、それは良かったな。でも、ホワイトデーの日は一人で行くんだぞ。私は忙しいんだ」
「えぇ―?!!」




マコちゃんの恋はまだ始まったばかり―。



345:名無しさん@ピンキー
08/04/27 22:47:39 hIYiCAmE
GJすぎる!あんたのファンになりそうだ

346:名無しさん@ピンキー
08/04/27 22:50:29 C8tFQ1cd
こうきたかw
やるなぁ…

347:名無しさん@ピンキー
08/04/27 23:31:27 NgoJ8xE/
ごめん
俺にはむずかしくて理解できなかった(;´Д`)

348:黒い人
08/04/27 23:52:51 3/rBRIHN
お久し振りです。

いつぞやの『くろおか』の番外編的なものを7レスほど投下します。

今回はカナのお話です。

349:黒い人
08/04/27 23:53:51 3/rBRIHN
くろおか番外編 カナの試練

「藤岡……ちょっと話があるんだ」
その日、授業を終えた藤岡がそそくさと部活動に向かおうとカバンを手に取ると、
カナが珍しく神妙な面持ちで話しかけてきた。
もっとも、『珍しく』というのはあくまでもカナに対して活発なイメージしかない他のクラスメートの立場に立った表現ではあるが。
藤岡にとっては、このよう憂いを帯びたカナの顔を見ることは初めてではなかった。
(どうしたんだろう……。この前、ハルカさんとチアキちゃんに黙って買い置きのプリンを食べちゃった罰として、
 一人だけ『参加』させてもらえなかった時と同じような顔をしているな)
そんな記憶を思い起こしながらも、藤岡は他の生徒にもそう接するように、外当たりの良さそうな爽やかな笑みを浮かべて、
「どうしたの、南?」
その言い分に、カナはまたもどかしそうな表情を浮かべた。
だって藤岡は学校以外では自分のことを『カナ』と呼ぶはずなのに……。
どこか他人行儀だとすら感じてしまうその口ぶりに、カナはいてもたってもいられなくなった。
藤岡もまた、そんなカナの異常にやっと気付いたようだ。
「ちょっとここじゃできない話なんだ! 来い!」
カナは藤岡の手を引っ張ると、そそくさと教室の外へと連れ出した。

350:黒い人
08/04/27 23:54:30 3/rBRIHN
藤岡が連れてこられたのは校舎の外れの廊下。辺りに他の生徒の姿を見えない。
「藤岡……お前、最近私に冷たくないか?」
突然、カナの口から出た言葉に藤岡は目を丸くした。
「俺が……南に?」
「ほら今だって私のことをそうやって『南』と呼ぶじゃないか! ウチでは『カナ』と呼んでくれるのに……」
「でもここは学校だよ?」
「今は二人きりだ!」
呼称のことでご機嫌斜めなのは理解できた。しかし、カナにはまだ不満がありそうだ。
「それに……」
「それに?」
藤岡が先を促すと、カナは言いにくそうに口をもごもごさせると、
「藤岡は……最近ちっとも私の『相手』をしてくれない」
小さくそう心情を吐露してみせた。

351:黒い人
08/04/27 23:55:22 3/rBRIHN
「相手にしてないって、そんなことないでしょ。この前だって……」
藤岡の脳裏に先日の晩の光景が蘇る。
己の身体に群がる三姉妹。多くは語らずとも『欲しい欲しい』と語る三人の蕩けた瞳。
思い出すだけで股間が熱く硬直してしまいそうな淫靡に彩られた記憶だ。
だからこそ藤岡はカナの言い分に疑問を覚えた。しかし、
「そうだけど……たまには私だけを相手してくれてもいいんじゃないか?」
カナはまるで玩具をねだって駄々をこねる子供ように物欲しげな顔で主張した。
藤岡としても、南家三姉妹を皆、手中に収めた今となっては誰にいつ手を出すも自由という夢のような状況ではあるが、
三人とも平等に愛さなくてはという思いからか、最近では全員同時に相手をすることが多かった。
しかしそれに対しては三人は三人とも不満のようなものはないと思っていたのだが……。
「そもそも藤岡は……最初は私のことを好きだったんだろうっ?」
「そうだね……」
それは確かにそうだ。が、いつまで経っても己の好意に気付いてくれないカナに業を煮やし、
結果としてこのような形になってしまったわけではあるが。
「だったら……たまには私だけに……その……エッチなことをしてくれてもいいんじゃないか?」
心なしかカナの下半身がもぞもぞと何かを欲しがるように僅かに動いているのを見て、藤岡は心の中で思わずほくそ笑んでしまった。

352:黒い人
08/04/27 23:55:43 3/rBRIHN
そして、
「わかったよ」
藤岡はニコリと爽やかに笑って承諾の意を告げた。
「ほ、本当かっ!」
「ただし―」
が、その笑みがこれまた僅かに邪悪に歪んでいることには、その時カナには気付かなかった。
「どのみち今日はもう部活に行かなきゃいけない。
 その後で家に行ってもハルカさんとチアキちゃんがいるから二人ってわけにはいかない。だから……」
「明日までお預けか」と、カナは残念そうに愚痴ったものの、藤岡の手が己の肩に置かれるとビクリと小さく震えてみせる。
頬を赤く染めて熱の篭った視線で藤岡を見上げるその視線には、確かな期待が見て取れた。
「じゃ、じゃあまた明日な!」
そう言って、いつもの元気さを取り戻して去っていったカナを見送りながら、
藤岡は既に思いついた計画の実行について考えていた。

353:黒い人
08/04/27 23:56:46 3/rBRIHN
翌朝、カナが教室のドアを開けると、既に藤岡は自席についていた。
藤岡は自席に集まるクラスメートの男子と昨日のTVとか、海外サッカーの話題で盛り上がっていた。
何となくカナは藤岡を窺うような視線を送ってみたものの、気付くことはない。
(なんだよ……昨日は私のこと気にかけてくれるって言ってたのに……)
少し不満を覚えたので、今日はもう早速机に突っ伏して一日中惰眠でも貪ってやろうかと思っていると、
(ブブブブブ……)
カバンの中に入れていたケータイがバイブレーションを鳴らしていた。
カナははっとして、ケータイを取り出すと「まさか」と心の中で呟く。
どうやらメールの受信のようだ……。差出人は……藤岡。
放課後の逢引の手筈でも連絡してくれたのかと、胸を躍らせながらカナはボタンを押した。
メールの文面は―
『机の中を他の人に悟られないように漁ってみて』
(??? 机の中?)
疑問に思いながらも、視線は前に向けたまま右手で机の中を漁ると、普段は触りなれないプラスチックの物体の感触がした。

354:黒い人
08/04/27 23:57:12 3/rBRIHN
カナは恐る恐るそれを取り出してみた。
「これは……」
それは親指ほどあるラグビーボール状でプラスチックの球体だった。
球体はグロテスクなまでに不気味な真っ黒い色をしている。
「なんだこれ……」
その正体を初めはわかりかねていたカナだったが、すぐにそれが見覚えのあるモノであることを思い出した。
「これは確か……」
(ハルカとチアキが……藤岡にアソコに入れられていた……!!!)
所謂ローターという物体である。それを認識した時、カナはあまりの驚きに声にならない声をあげてしまっていた。
「? カナ、いきなりどうしたの?」
気付くと、今しがた来たばかりの、隣の席のケイコがカナを訝しげに見つめていた。
「い、いや……何でもないさ」
(~~!! なんだこりゃ~!! 藤岡……! 一体どういうつもりだ!?)
カナはすぐに心で思ったことをそのままに藤岡にメールとして返信していた。
すると1分ほどで返信が届く。相変わらずクラスメートと談笑しているのに、いつの間に打ったのだろう。

『それはローターだよ。カナのためにまたインターネット通販で買ったんだ』
『そんなことは聞いてないぞ! とにかくどうするつもりなんだこんなもの!?』
『どうするって? ローターの用途なんて、ひとつしかないよ?』
『まさか……』
『そう、そのまさか。そう言えばカナっていつも朝のHRの前にお手洗いに行くよね?
 今日もそろそろ行った方がいいんじゃない?』
『お前……まさか私に今日一日中……アソコに……こんなものを入れて過ごせというのか?』

355:黒い人
08/04/27 23:59:49 3/rBRIHN
これっきり返信はない。ここでカナははたと気づく。
自分はもしかして藤岡に試されているのではないだろうかと。
自分が望むように、藤岡を独り占めしたいと思うのならば、藤岡の言うとおりにしろということ―。
つまりこれはカナに課された試練……。
カナには、背に腹は変えられなかった。
こんな恥ずかしい思いをしてまでも、藤岡には自分だけを見ていて欲しいと思う気持ちがあるのだ。
放課後の誰もいない空き教室で、藤岡の腕に抱かれ、舌に舐め回され、指に弄くられ、そしてあの剛直で貫かれたならば、
どんなに幸せなことだろうか。
もはや認めるしかない。自分はもう藤岡なしでは生きていけない身体なのだ。
全ては藤岡言うところの『南家三姉妹に宿る淫乱の血―』のせい。
カナはぼーっとした頭で、何とかローターを制服のうちポケットに忍ばせると、ふらふらと女子トイレへ向かっていった。
そしてそんなカナの後姿を、クラスメートの輪の中から首だけを傾けて見つめている藤岡。
その顔が、やはり僅かに邪悪に歪んでいたことなどには誰も気付かない。
ただ非現実的に、エロティックな想像を膨らませることしかできない同年代の男子は勿論、
彼に爽やかなスポーツ少年という神聖化されたイメージと共に、淡い恋心を抱いているような純真な女子たちは言わずもがなだ。

356:黒い人
08/04/28 00:01:19 N1FDJec6
以上です。
ちょっと短く切りすぎましたね……。

前、話にも出てましたがケイコやリコも話に加えられるように頑張ってみたいと思います。
それではおやすみなさい。

357:名無しさん@ピンキー
08/04/28 00:22:17 /m+jvLBo
>>356
wktkしつつ待ってるです
おやすー

358:名無しさん@ピンキー
08/04/28 01:17:45 ajBiGYIi
学内調教キタコレ

>ケイコやリコも話に加えられるように頑張ってみたいと思います。
超期待!

359:プレーンヨーグル
08/04/28 02:17:12 5yYRLh94
藤岡×カナ「過ぎ去りし日の終着点」後編を今夜投下するつもりが、ちょっと再修正で時間かかってます


もうちょいお待ちを

360:宿題1
08/04/28 04:55:04 puAQn8my
「あー、また宿題がいっぱい出ちゃったよ」
社会科の授業中が終わったあと、マコトが呟いた。
「調べもの学習なんて一番苦手なんだ、どうしよう」
宿題の内容は身近な人に質問をして、その結果をまとめるものである。マコト
は助けを求めてチラッとチアキの方を見るが、当然チアキは無視をしている。
「南は誰に聞く?」
「私は、私は姉さまだ」
「いいよなあ、南は」
「きょうだいに訊くのが手っ取り早いもんな。マコトにもお姉さんがいるんじゃ
なかったか?」
「うちの姉貴? 姉貴は俺のことなんか馬鹿にして、もう全然相手なんかしてく
れないよ」
「ま、わからんでもないな。私だったとしてもそうする」
「また言いにくいことを・・・。でもいいよな、南の姉さんは優しくて。俺もハルカ
さんみたいなお姉さんが欲しかったなあ・・・」
 どちらかといえば能天気ともいえるような調子が多いマコトの言葉であるが、
珍しく力なく、心底から羨ましそうに言った。

「・・・今日、ウチ来るか?」
マコトの言葉を聞いて、チアキがぽつんとつぶやいた。
「ホント? 行っていいの?」
「ああ、でもバカなことをやっちゃだめだぞ」
「良くわかんないけど・・・とにかく言うこと聞くし、手伝いだってする!。ありが
とう!」
「手伝いはしなくていい、ただ宿題をやればいいから」
「わかりました!」
「役に立つかどうかわからんが、カナから話を聞いてみるといいかもしれない」


361:宿題2
08/04/28 04:57:02 puAQn8my
 吉野達にも声を掛けたが、彼女達はいったん家に帰った後、南家に遊びに来るこ
とになった。チアキとマコトだけが帰り道から一緒に家に向かう。
「お帰り、あれマコちゃ・・・じゃなかったマコトだっけ? 珍しいな、チアキ」
 リビングではいつものようにカナが寝っころがって、スナック菓子をぼりぼり食
べながら漫画雑誌をめくっている。
「今日はハルカも帰ってるよ」
「ああ」
 ちょうどハルカがリビングに顔を出した。
「お帰り、チアキ。あら、マコト君、ずいぶん久しぶりね。もっと家に遊びに来れ
ばいいのに」
「いや、それはその、俺もいろいろ用事あって・・・なかなか来れなくて」
「別に正直に私のせいだと言ってもいいんだぞ」チアキが言う。

「マコトの宿題のことで、カナに手伝って欲しいんだ」
「私に宿題の手伝を頼む? どういう風の吹き回しだ?」
「あの・・・カナさん・・・小学生時代について聞きたいんですけど・・・」
マコトがおずおずと尋ねる。
「しょうがないなあ・・・じゃあ付き合ってやるよ」カナも比較的親切にマコトの
質問に答えてやった。

順調に聞き取りが終わり、それを文章にまとめる作業をチアキは手伝ってやる。
「全部私がやってしまっては意味がないからな」
「ありがとう南。助かったよ、ここまでできれば後は自分で・・・
「吉野たちは遅いなあ」
ハルカが作ってくれたケーキを食べながら話す。

「ところでマコト、ちょっと聞きたいことがある」
「え、何?」
「お前、男と女のおかしなことについて知っているんだよな?」
「え、そりゃまた急に。一応は知ってるつもりだけど」
「一緒に宿題をすると言っても、実質的に私が一方的に教えただけだ。代わりと
言ってはなんだが、おかしなことについて説明してくれ」
「いや、それは無理だよ。みなみ怒るよ、きっと」
「私が怒るようなことなのか・・・でもここにはバケツもないぞ」
「勘弁してよ!」
マコトは必死で断ろうとするが、チアキは冷たく追求した。

つづく

362:名無しさん@ピンキー
08/04/28 08:48:58 3iQr96py
つづきがwktk!!


363:名無しさん@ピンキー
08/04/28 11:20:57 78t1CzP6
え~と、黒い人さん些細な事だし無粋かも知れないけど
カナを始め南家の人達は携帯持ってない筈

364:名無しさん@ピンキー
08/04/28 12:22:32 E7Zchb13
>>338
感動して鼻血が出た

あとは、ハル×マコ本が夏コミで出るのを希望しとくだけだな

マキ×マコも気になりますが、兎に角お疲れ様でした!

365:プレーンヨーグル
08/04/28 13:28:01 5yYRLh94
大学の講義終了したので書き込みます


家に帰った後もカナは藤岡のことばかりを考えていた。ボォ~~としていると、それに気づいたチアキがカナにデコピンをした。
「痛ッ………」
「珍しいな……お前が食事中にそんな風にボォ~~とするなんて」
手に持つお椀の味噌汁の湯気も既に消え去り、エビフライもサクサクよりもしっとりになっている。
「具合でも悪いの?」
「そんなんじゃ……ねえよ」


風呂に入るとなおさら藤岡の顔が頭をよぎる。それは間違い無く自分が今までなく、初めて生まれた気持ち。
「思えば……私はいつも藤岡と一緒にいたっけな……」
彼がラブレターをくれたのが始まりだった。きっと、果たし状だった事も自分の勘違いで……
「あいつは……真剣に私を思ってくれてて……」
いつの間にか、自分の心の中で藤岡の存在は大きくなっていた。それは当たり前のはずだったのに。もっと早くに気づけたはずなのに。
「遅すぎ……だよな」


そして3月9日。ついに卒業式を迎えた。この日はハルカとチアキの卒業式も兼ねた日であるため、カナ1人で出席する事になっている。
式は終わり、教室で別れの言葉で先生・生徒含め、泣いて別れ惜しむ中でカナと藤岡は外を見ながら話していた。
「ついに卒業だな……」
「あ、うん」
すっかり脚の怪我は治り、あと数時間で藤岡は合宿へと無事に参加できるだろう。
「南……」
「ん?」
「………いや……やっぱいいや……」
藤岡は自分の気持ちを知らない。伝えない方がいい。その方が、藤岡のためだから。
卒業式が終わった後は、クラス全体で藤岡を送り出す事を兼ねてお別れ会をすることになっていた。

366:プレーンヨーグル
08/04/28 13:29:17 5yYRLh94
藤岡は最初いただけで、すぐに出てしまった。カナはその気持ちを覆い隠すようにクラスの友達達を笑わせようと芸をしてみせる。
みんなが笑う中、自分1人が笑っていない。もちろん顔は笑っている。しかし、カナの心の中は………


芸を終えるとより一層の盛り上がりを見せる。本来ならば笑顔の自分と藤岡がいたはずなのに。
「情けないわね……」
「!?。リコ……?」
ツンとした表情のリコがカナの隣へと座る。手にはジュースの入ったコップを2つ持ち、1つをカナに手渡す。
「私は藤岡君の事好きだった」
よく知ってる。見ていればそんな事はわかる。でも、藤岡が相手にしてなかったようなので特に気にもしなかったが……
「でも、私の完敗なのよ。藤岡君はあんたしか見てなかったんだから」
ずっと、見ていてくれたはずなのに。自分はそれに気づいてやれなかった。少し考えればわかったはずなのに。
「私は馬鹿だったんだよ」
「藤岡君のレア顔……あんたしか作れないんだよ……。だから、行きなよ」
震える手を見てリコはイライラしていた。カナがそんな事を言ったら、振られた自分の立場はどうなるのか。
「あんたはいつでも明るくて、馬鹿な南カナでしょ?。馬鹿は馬鹿らしくバカやってみなさいよ!」
藤岡が彼女に惹かれた理由。それはきっと他の人にはない、純粋なまでの明るさ。
天真爛漫なカナはそれを誰にでも振るってるのだ。周りを明るくしてしまう……バカみたいな明るさで。


「……………誰が馬鹿だ……。私は、私は南カナ様だぞ!」
立ち上がってカナは宴会場から走って向かった。クラスのメンバーが驚く中、リコだけは少し寂しげな笑みで見送っていたのだ。

367:プレーンヨーグル
08/04/28 13:30:33 5yYRLh94
「はぁ……はぁ……」

―手紙、読んでくれた?

"読んだよ。でも、馬鹿な私はチアキの言葉に振り回されて……。勘違いした私の馬鹿にいつも付き合ってくれていたんだ……
ずっと一緒にいたんだ。だったら、これからも一緒にいたい。やっぱり……私は……"


バス停には藤岡しかいなかった。母親は家から見送ってくれたが、1人で行けると自分だけで来たのだ。
もう目と鼻の先にバスは見えている。バッグを持って乗る準備をした。だが、バスの後ろに見えた少女に目を向けてしまう。
「南?」
風になびいてるツーテール。カナは息を乱しながら必死に走っているのがわかる。
「お客さん、乗らないんですか?」
「………行ってください」
荷物を降ろし、藤岡もカナの下へと走っていった。両者が向かい合った時、そこには今までにはなかった感情が生まれかけていたのである。
「南、どうしたの?そんな汗だくになるまで走って……」
「お前に……ハァ……言いたい……事が、……あるんだよ……」
「??」
カナは戻らない過去を振り返るのをやめて、今を抱き締めようとしている。
「番長は……やっぱりお前だよ!私の完敗だ!」
「へ?」
違う。そんな事が言いたいんじゃないのに。カナはニヤニヤと作った笑いをしていた。
「お前の蹴りは凶悪だ……相手の選手に怪我させるなよ!」
「あ……うん」
言いたいことは一つだけのはずなのに、無数に言葉が出てくる。それなのに、言いたい言葉は一向に出ない。
「お前の怪我……私がそんな夢を見るからしてしまって……」
「そんなの関係ないって!」

368:プレーンヨーグル
08/04/28 13:31:42 5yYRLh94
「いや、そうじゃなくて……だから……」
違うんだ。カナは自分の変な笑いを止めた。自分はいつでも明るいカナ様と、心の翼を広げて真剣に藤岡を見た。
思ったよりもいい男と今更になって気づいた。自分の気持ちを……確かな想いを伝えたくて走ってきたんだから。
「私は……藤岡……お前が……好きだ!!」
真っ赤な顔をしてるのは放熱してるからじゃない。それがきっとカナには初めてで、きっと何よりも大切な言葉だから。
「……俺が49回言って駄目だったのに……こんな簡単に……」
藤岡はクスッと笑うと、カナの方を向いて息を吸い込む。精神統一を図ると、瞳が瞳へとピッタリと一致した。
「南、俺も君が好きだ。今までも、今も、これからも。ずっと俺は君が好きだから」
それはきっと近すぎたからわからない恋で。近づきすぎたからこそ時間がかかった。
でも、だからこそ2人の気持ちは確かな想いになり、伝え合うことができたのだ。

次のバスが来るまで2人は話し合った。思い出も、これからの事も。カナは藤岡には日本代表になってもらわなきゃ生活が困るなんて事も。
何も変わってないはず。それでも確かに変わったことが、2人にはわかる。
「藤岡……私のことはカナって呼べよな?」
「うん。わかってるよみな……カナ」
バスが眼前に止まり、藤岡は荷物を持って乗ろうとする。その顔は物凄くいい顔になっている。
「………藤岡!」
カナの声に反応し、振り向いた藤岡。スッと唇には感触があった。
「カナ……」
「お前は日本代表の番長になれよ!絶対だぞ?。このカナ様が惚れた男なんだからな!!」
「うん……」


春を迎える頃、白い服に身を包んだカナはふと街中で足を止める。ここにも思い出があるって、振り返れるからだ。
再びカナは歩き始めた。思い出と明日を一緒に背負って歩んでくれる人の晴れ舞台を見に行くために。

―過ぎ去りし日の終着点。それは振り返るためにあり、明日へ向かうための出発点
焦らなくても、そこに終着点と出発点は存在する。それは今を生きる、その瞬間なのだから―

369:名無しさん@ピンキー
08/04/28 14:23:21 yRPc4eCI
ちょっww何この投下ラッシュwww
とにかく読んで来る

370:名無しさん@ピンキー
08/04/28 20:58:59 TiNR8RwB
なぜか目から汗が出た

371:名無しさん@ピンキー
08/04/28 23:10:41 y+KgVeDo
>>356の別の番外編がみてみたいな

372:名無しさん@ピンキー
08/04/28 23:47:07 GLMuf4Ez
EDの曲聞きながら見たらピッタリで目から大量の感涙が…GJです!

373:プレーンヨーグル
08/04/29 10:23:52 ISSp5/Ct
遅れて申し訳ないです。すいません

1期もおかわりも好きなんですが、ちょいと不評(?)のおかわりOPとED、さらに最後のシーンを意識して書いてみました
至らない部分が多々ありますが、これからもよろしくお願いします

次は卒業式が平行して行われている小学生組・吉野→シュウイチ×チアキ、できればマコト×ユカを書きたいです

374:名無しさん@ピンキー
08/04/29 13:37:54 dDnmFT6T
>>361の続きが気になる

375:名無しさん@ピンキー
08/04/29 17:55:07 7p3TcPVD
>>365
みなみけには甘酸っぱい何かが似合う。
なんか最近マジパロターンだが、こういうのもいいねえ。

376:プレーンヨーグル
08/04/30 23:19:05 a6c8/Mmm
過疎阻止


トウマはマコトに気があるんじゃないか的な気もするんですが、やっぱ定番はマコト×ユカなんですかね?

377:名無しさん@ピンキー
08/04/30 23:22:21 To6P289o
トウマ×マコトか
それもいいなぁ・・・

378:プレーンヨーグル
08/04/30 23:54:32 a6c8/Mmm
トウマは構ってあげてる内にマコトを好きになるとかも考えたんですけどね
卒業式ネタはどっちにするか試行錯誤中です


「過ぎ去りし日の終着点」で、多少なりギャグをいれたつもりでしたが面白くはないんですかね?
みなみけ的ギャグは流石に生み出せないっす……

379:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:03:58 bAEaTVn7
ハルカ×マコ全裸待機中

380:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:07:53 r9wqwOUc
マコト×チアキも忘れないであげてください><

381:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:08:28 j/9I20za
なんだかんだで結構人がいて安心したwww

382:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:10:38 r9wqwOUc
小学生組のなかじゃ一番フラグたってるってのになんでこう忘れられがちなのか・・・

383:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:14:20 BxIn8A7H
激しくGJ
なぜか脳内にハイドンの弦楽四重奏曲が流れたけど気にしない

リコ大好きな俺としては絡めてくれて嬉しかった

384:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:12:40 k3/b2WE9
トウマコは以前にこの野郎氏が書いてくれたと思う

385:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:15:17 OkTkARlV
そう言えば
ハルカ×カナ

…って、どうだろう
敢えてチアキを絡ませずに

386:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:26:24 r9wqwOUc
>>385
かなりアリだと思う

そういや101話は
チアキ×カナだけじゃなく
カナ×ハルカもあったよな

387:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:30:53 UWhfP2PY
チアキが生まれるまえの二人はどんな感じの姉妹だったのかは知りたいですな。
二人が何歳ぐらいになるんだっけ?
タブーである親問題に触れるし、マジパロ路線なので、このスレ的にはNGかも
しれませんが。

388:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:36:15 lvsUo2Z1
>>385
早く百合板へくるべき!
そしてその思いを文章にするんだ!

389:名無しさん@ピンキー
08/05/01 02:02:25 OkTkARlV
>>386
そのハナシを読んでからなんだよ
ハルカ×カナ というものを思い立ったのは…

390:名無しさん@ピンキー
08/05/01 02:22:23 OkTkARlV
>>388
すまんが俺には文才がない

職人の降臨を待つのみ

391:名無しさん@ピンキー
08/05/01 02:24:33 OkTkARlV
>>387
そこを敢えて一筆お願いしたいです。
三姉妹の置かれている立場って・・・

かなり重いような気がする今日この頃

392:名無しさん@ピンキー
08/05/01 02:45:11 lvsUo2Z1
SSなんて、99%の妄想と1%のやる気があれば誰でもかけるさ!

>>390に足りないのは、まさに1%のやる気。文才なんて後から付いてくるさ!

393:名無しさん@ピンキー
08/05/01 03:58:27 uJFA0iAG
>>387
ハルカ6さいカナ3さい、だと……?

394:名無しさん@ピンキー
08/05/01 11:32:20 j/9I20za
まだ日も昇らない深夜の事、私は左半身が重い気がして珍しく夜中に目を覚ました。
「う~ん……なんだいったい? 体が重い…………ん?」
ベッドで寝る自分の横には、確かな膨らみ。まったくあのバカ野郎……
「おい、カナ! お前、人のベッドに潜り込んでどう言う……つも…………り…………」
えぇぇぇぇ?!!!!!

――そして朝になり……

「ふぁ~……おはよぉ~―って! 何してんだお前達!!」
カナが驚くのも無理ない。だって私の横で妹の様に抱きついてくるこの子の正体は……
「カ、カナ!! これは夢か? 幻か?!」 
「……お、落ち着け千秋! とりあえず……ハルカ? そこで何してんの?」

そう、その正体はハルカ姉さま。
深夜に目を覚まして布団をめくると、そこにいたのはカナでは無くハルカ姉さまだったんだ。
「あのね……実は昨日、千秋が学校から帰ってこなくなる夢を見ちゃって……」
「はぁ?! お前何歳だよ! そんな事言ってないで、早く朝ごはんを作ってくれ!」

まったく良く言うよ。一昨日は自分がハルカ姉さまにべったりだったくせに……
「ハルカ姉さま、私も手伝います。一緒にいれば安心ですよね?」
「千秋……ごめんね。落ち着いたらすぐ離れるから」
「いえ、ハルカ姉さまの為ならこの体、いつでも貸して差し上げます」



こうしていつものしっかり者のハルカ姉さまではなく、頼りないハルカ姉さまとの一日が始まった。







ハルカ→千秋ってのも珍しくて好きな自分が通りますよ


395:名無しさん@ピンキー
08/05/01 13:59:49 Ej0maSx/
今週のヤンマガでのアツコで、どうしてもアツコの話が読みたくなった

396:名無しさん@ピンキー
08/05/01 14:40:18 r9wqwOUc
>>394
GJJJJJJJJJJJ!!!!
和んだ。
ハルカかわいいwww

397:名無しさん@ピンキー
08/05/01 16:20:15 sAdePuGx
1+5レス投下します。
まだ本番にならない\(^o^)/

398:ぶつ切り おさらい
08/05/01 16:21:03 sAdePuGx
積年の、三年越しの想いを漸く成就させた藤岡。
夏奈も、本気で自分を好きになってくれている藤岡にどんどんと心を傾けていく。
しかし、それは束の間の喜び。藤岡の恋路を応援してきた筈の千秋が、その藤岡に告白したのだ。
千秋の想いの丈を知り、無下にはできない男、藤岡。
そして彼は、「夏奈と同等に愛せ」という千秋の願いを受け入れてしまう。

夏奈と千秋は、それぞれ藤岡の身体を求め始める。
さてはて、藤岡はどうなることやら。


399:ぶつ切り 藤岡サイド
08/05/01 16:22:02 sAdePuGx
何故南がここにいないのか。
しかし、千秋ちゃんにとって、それはどうでもいいことみたいで、
「まあ、藤岡と二人きりなら、何よりだ。」
と、お姫様はご満悦だ。
「なあ、ところで、そのバスタオルはなんなんだ。」
千秋ちゃんが、俺の下半身を覆うそれを指摘した。
「さ、さあ、なんだろ?」
俺は冷や汗をかいた。今バスタオルを取ったらまずい。何故なら、俺のモノが露出しているからだ。
ベルトもチャックも外れていて、下着ごと半脱ぎな状態だ。

ぴくん

「え?」
し、しまった。つい、反応してしまった!
千秋ちゃんが、僕の股間、つまりはモノがあるあたりを凝視する。
「ふーん。」
何かち、を悟ったみたいで、悪戯な笑顔を浮かばせる。
「ち、千秋ちゃん?」
「たったのか。」
「え゙」
「中学生に見られると思って、たったのか。」
そう言いながら、タオルの裾を指先でつまむ。
「ちょ!」
「やっぱり、気が変わったよ。」
「へ?」
「私は、臨機応変に対応する。目の前に、自分に欲情している男がいる、しかもそれが好きな男なら・・・」
千秋ちゃんは一気にタオルをめくった。
「私が、お前を癒してやるよ。」


400:ぶつ切り 千秋サイド
08/05/01 16:23:18 sAdePuGx
今、私のサディスティックな部分が覚醒している。
ついさっき、夏奈に申し訳ないと思ったばかりなのに、もう逆転している。
藤岡と、結ばれたい。
露呈した、藤岡のペニスは既に大きくなりかけていて、私が直視してやると、更に大きさを増す。
「ふ、かわいいぞ。藤岡。」
「や、やめて、千秋ちゃん。」
そう言いながらも、決して抵抗してこない。私は、指先で竿をなぞってやる。
「うっ、ぐ、くぅ・・・」
「感じてるのか、藤岡。」
決して肯定しない。けれど、身体は正直だ。
藤岡のペニスはあっという間に10cmを超え、カッチカチに硬くなり、赤黒く染まる。
私は、ペニスを掴む。掴むだけだ。
「なあ、藤岡。お前はどうしてほしい。」
「ど、どうって・・・」
「藤岡が、やめてくれ、と言うなら、私はやめるよ。最愛の藤岡がそう言うなら仕方ない。」
掴んだ手は決して動かさない。あくまでも今の状態を維持する。勿論、力もそのまま保持する。
「そ、それじゃあ、やめてくれるかな。」
私は優しく微笑む。すると、藤岡も安心したのか、微笑んだ。
その笑みに一瞬だけど、動揺した。が、
「断る!」
私は、藤岡のペニスを握る力を強くした。
「ああぁっ!」
ピクピクと震えだす。
「ふふふ、可愛いぞぉ、藤岡。」
ふと、先端から何かが溢れてきたのに気づくき、ちょんとついてみる。ねっとりしてる。
「ぐ・・・」
「きもちいいのか?」
藤岡は目を背けた。
「答えないなら・・・」
一度だけ、握った手を上下に動かす。
「ちょっ、本当に、やめっ!」
震えが増し、ねっとりとしたものが更に溢れた。
「答えろ。」
「答えたら、どうするんだい?」
「・・・わかった。今度こそやめるよ。」
「本当かい?」
「本当だ。」


401:ぶつ切り 藤岡サイド
08/05/01 16:24:22 sAdePuGx
千秋ちゃんはそう言うけれど、答えてもやめてくれない気がする。
『気持ちいい』と答えたら、続けるかもしれないし、答えに満足して、やめてくれるかもしれない。
『きもちよくない』と答えたら、意地になって続けるかもしれないし、諦めてくれるかもしれない。

そもそも、俺が千秋ちゃんにやめてほしい理由は二つある。
まず第一に、俺は南の彼氏だ。こういうことは、大人になってから、恋人同士でやるべきなんだ。
それに、仮に俺が大人で、一番に千秋ちゃんが好きだったとしても、俺は南の彼氏なんだ。
第二に、時間。既に夕方、いつ何時、春香さんが帰ってもおかしくない。
南だって、どこからか帰ってくるかもしれないし、それ以前に、家のどこかに隠れてるだけかもしれない。
更に言えば、この家は、来客が多い。いつチャイムを鳴らしてくるか分かったもんじゃない。
その時、俺は普通でいられる自信がない。

さて、どうすればいいだろうか。千秋ちゃんは俺の答えを待っている。どう出ればいいだろうか。
そう考えてる時だった。


402:ぶつ切り 千秋サイド
08/05/01 16:25:32 sAdePuGx
「遅い!!!」
私は痺れをきらして、握った手を上下に激しく動かせた。
「あああ!ちょっと、だ、ダメだ・・・!」
問答無用。どの道、お前がなんと答えようと、こうするつもりだったんだ。
「なあ、藤岡、もっと喘いでみろ。」
私は耳打ちし、藤岡の首筋を舌でなぞる。
すると、無言の喘ぎ声を発した。
犬のように息をし、全身をガタガタと震えさせる。
握っていた私の手は、ねっとりだらけでツルツルして、動きが加速する。
「ほ、ほんとに、でっ、出ちゃうよ!」
『出る』とは、射精のことだろうか。私は、射精というのがどんな風なのか分からない。
けれど、さっきのねっとりみたいに、この先端からあふれ出てくるのだと思う。
「はあ、はあ。」
藤岡は何かを耐えている表情を浮かべ、汗を滲ませ、必死に呼吸している。
「藤岡って、そんな顔できるんだな。」
苦悶。まさにそれを表していた。


403:ぶつ切り 藤岡サイド
08/05/01 16:26:07 sAdePuGx
『どうにでもなれ』
心からそう思う。
さっきの質問に答えるならば、勿論気持ちいい。
誰かにこんなことをされるなんて初めてだし、その感動も相まって、自分でするより気持ちよく感じる。
それに極めつけは、罪悪感と戸惑いを浮かべた、その表情。
千秋ちゃんは、さっきから俺を一方的に攻めているけれど、自分で気づいていないのだろうか。
口では、俺を苛めて楽しんでるようなことを言ってるけれど、その表情は全てを語っていた。
心のどこか奥底ではわかっているんだ。
こんなことをしてはいけない。俺は姉の彼氏であって、自分の彼氏ではない。
好きになってはいけない、俺は自分の彼氏にはならない。罪悪感。
恐らく、初めて目にする異性のそれ。初めて目にする現象。未知の世界。戸惑い。
その二つが、折り重なって、『私はどうすればいいのか』と、問いかけてる。

ように感じた。
そして、その表情に、俺は心から見惚れた。もっと、そういう、マイナスな表情をしてほしい。
変態?いいさいいさ、何とでも言えばいいさ。分かってる。今の俺は変なんだ。
『どうにでもなれ』ばいい。そんなことを思ってる時点で、俺は普段の俺じゃなくなっている。
激しい快感に、身を預けてしまった。
だいじょうぶ、心配しなくても、春香さんや南は帰ってこない。筈だ。根拠はない。
帰ってこなければ、南もこのことを知らずにすむし、これからも仲良くしていける。
そうさ、何も心配することは無いんだ、今は、心配しなくていい。
今はただ、この快感に、ゆだねて・・・
俺は、射精した。
それはもう、とめどなく、これでもかという程に、噴出した。
射精ルートには、ちょうど千秋ちゃんがいて、髪やら顔やらに修まらず、服も容赦なく汚す。
漸く射精が終わり、俺のモノがヒクヒクと痙攣していても、千秋ちゃんは呆然としていた。


404:名無しさん@ピンキー
08/05/01 16:27:13 sAdePuGx
おそまつで ごじます。

405:名無しさん@ピンキー
08/05/01 17:40:54 R/1thxK6
GJですーーー
攻められるってのはいいね。興奮する。


406:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:56:01 HwhF45k4
GGGGGGGGGG
JJJJJJJJJJJ


407:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:17:25 t+bDQOhl
一番読んでみたいのはマコト×チアキかな

408:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:02:54 Dy3dAvIu
>>398-403
超GJ!!!
強がってる千秋かわいいww

>>407
はげどう

409:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:19:25 t5zvOSlA
帰ってきたか、あんたの作品待ってたぜ

410:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:28:10 DOkRry5E
>>409
恐縮でごじます。

411:名無しさん@ピンキー
08/05/02 11:37:26 U57wmhqE
藤カナ派としてはハラハラしますなあ!

412:名無しさん@ピンキー
08/05/02 12:31:52 9Fy4MX08
みんながマコト×千秋やハルカ×カナのカップリングで萌えている中、
千秋×保坂フラグが立ったオレは気持ち悪いのか?

413:名無しさん@ピンキー
08/05/02 12:47:40 lUVzvRdv
OK、過程を聞こうか。怖気つくことはない。
過去にもトウマ×タケルとか吉野×藤岡とか色々なものがあったからな。

414:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:14:22 a1rhz7GS
藤岡のナニが100mにみえた

もうだめだ

415:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:44:45 peptP3GM
チアキ「藤岡のちんちんシュッ!シュッ!シュッ!」

416:名無しさん@ピンキー
08/05/02 20:21:07 B4vKtEm2
>>412
うん
とりあえずそれで一本書いてみようか

417:名無しさん@ピンキー
08/05/03 00:55:50 4OUdBAeP
「ハルカ姉さま、あの男はいったい何者なんでしょうか?」

私の言う『あの男』……それはハルカ姉さまの先輩が連れてきた謎の男。
しかも、その男を置いて自分はさっさと帰ってしまった。
「あの人はバレー部の部長さんで、保坂先輩って言うの。……まぁ、速水先輩が何で家に連れて来たのかは知らないけど―」

その保坂とやらが何のために家に連れてこられたかは、ハルカ姉さまにも分からないのか……。
リビングでは、さっきからカナと賑やかに何か話している。
カナと話しが合うって事はバカ野郎? いや、しかし馬鹿にバレー部の部長が務まるものだろうか?
考えれば考える程、私の中で保坂は謎につ包まれていった。

「でも……保坂先輩ってそっくりなのよね……お父さんに」
「えぇ?!!!!」
お父さんにそっくり?? でも、前に藤岡が来た時も同じ事を――
「あの、ハルカ姉さま? お父さんにそっくりなのは藤岡ではないんですか?」
「うん、雰囲気はね。―でも、見た目は保坂先輩にそっくりなの。……って言っても私の子供の時の記憶なんだけどね」

あれがお父さん? 私はどんな顔か再度確認するため、台所からリビングを覗き込む。
確かに少しカッコ良い様な気がする……そうか、私のお父さんはあんな感じなんだ。あれが……

「だから……ん? あっ、千秋! そんなトコで見てないで助けてくれ。さっきからこいつ、『パパ、パパ』ってうるさいんだよ」
「こいつではない、PAPAと呼べ」
「……な? 気持ち悪いだろ? ――って、千秋? お前、なにしてんの? こいつは藤岡じゃないんだぞ?」

私は藤岡にするように、保坂の前に座って寄りかかってみた。
藤岡よりも大きいけど、筋肉で体が硬い。とてもじゃ無いが座り心地が良いものではなかった。
でも……なんでだろう? こいつがお父さんに似ていると思うと、嫌な気はしないな。

「なるほど、姉と違って妹は甘えん坊なのだな。子供らしくて可愛いじゃないか」
「はぁ? 千秋が甘えん坊? お前、バカだろ」
「BAKAでは無い! PAPAと呼べ!!」
「はぁ……ダメだこいつ。千秋、こんな奴放っとけ」

「――パパ……」

無意識に呟いてしまっていた。
別にこの男をお父さんと認めた訳でも無いし、そう思った訳でもない。
ただ……それでも一度でいいからその言葉を誰かに言ってみたかったんだ。
カナやハルカ姉さまと違って、私にはお父さんを『お父さん』や『パパ』と呼んだ記憶が無い。
だから、その言葉に憧れみたいな物を抱いていた。


「千秋? こいつは父親なんかじゃ――」
「分かってるよ。だが、客がパパと呼べと言っているんだ。そう呼んでやるのが持成しだろ?」


418:名無しさん@ピンキー
08/05/03 01:04:41 4OUdBAeP
千秋―(パパ大好き)―→←―(愛すべき娘)―保坂―
|                                     |
|                                    (夫)
|                                     |
|                                    (妻)
|                                     |
 ―(愛する姉(母)―→←―(可愛い妹)―ハルカ――

保坂とハルカの間で幸せに暮らす千秋の図。
ちなみに、カナは藤岡と結ばれてどっか行きましたノシ

419:名無しさん@ピンキー
08/05/03 01:29:59 R8A9jP5/
GJJJJJJ!!
保坂きもちわるいwwwww

420:名無しさん@ピンキー
08/05/03 01:40:24 ounlFKUk
なんと心地よい気持ち悪さかwww

421:名無しさん@ピンキー
08/05/03 08:20:34 TVKHVelo
このスレみて思った。文才の無い人間に文才ないねって言うのは失礼だと思うんだ。誰とは言わないが

422:名無しさん@ピンキー
08/05/03 15:12:11 uZUDXepf
>>421
このスレは新規や自分に合わないSS書いたヤツには容赦ない糞スレだからしょうがないよ
既存の書き手はどんなSSでもベタ褒めするくせに他は「乙」の一言しかないような場所だしね



423:名無しさん@ピンキー
08/05/03 15:13:08 uZUDXepf
○「乙の一言も無い」 ×「乙の一言しかない」

424:名無しさん@ピンキー
08/05/03 16:28:20 aKxghOTg
ここが糞スレということはないと思うんだけどな。
どういう私怨をもってる人か知らないけど。

425:名無しさん@ピンキー
08/05/03 16:39:07 vc7nc8Dk
>>242
自作自演だ、華麗にヌルーしようZE!!

426:名無しさん@ピンキー
08/05/03 16:39:59 vc7nc8Dk
>>244だた

427:名無しさん@ピンキー
08/05/03 17:41:11 vc7nc8Dk
>>424 だっ(ry

恥ずかしすぎる

428:名無しさん@ピンキー
08/05/03 17:53:55 TVKHVelo
自演じゃないし私怨もない。率直な感想を言っただけ。良スレだとは思うよ

429:名無しさん@ピンキー
08/05/03 21:50:53 D6fef7Wy
>>417
気持ち悪い中にほのかな感動さえ内包させてしまう高度な技ですね。
二重膨らましのフーセンガムのようなテクニックに感動しました。

430:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:03:01 Fei/5ltM
今日は投下が少ないな・・・
きっと職人は今書いてるんだよな

431:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:32:14 vFvLvjl4
この野郎氏と黒い人氏の作品が神がかかり過ぎ。この二つの作品を見るためだけに常駐してるといっても過言ではない

432:プレーンヨーグル
08/05/04 01:38:00 GCB30zcO
特定のカプをこの間あげましたが、訂正して小学生組大混雑SSになりそうです

誰かが誰かを好きな風になりそうなんですが、スレ的に大丈夫でしょうか?(あのメガネは除外は言わずもがな)


おかわりでいたハムスターの名前ありましたっけ?あれを鍵にしたいんですけど

藤岡×カナよりも純愛メインにちょいと微エロに挑戦してみます

433:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:52:50 kRrSrTqZ
オレは「少女達の上に乗る膝」の続編をwktkしながら待ってるよ。
後、温泉アフター書いてた人の再来も心から待ち望んでる。

434:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:54:16 kRrSrTqZ
>>432
ハムスターに名前は無かったと思うけど、内田なら「ハム吉」となずける筈ww

435:名無しさん@ピンキー
08/05/04 02:33:32 Zb85SA5n
>>431
>>422のような偏屈をわざわざ刺激しなくても

436: ◆bi8/V/6HZA
08/05/04 03:50:05 uKEfVRXf
エロなし、小ネタです。


― 散髪 ―

リビングにでっかいアポロチョコがあった。
髪を下ろし、首から下をシーツで覆っている夏奈である。
その後には春香がハサミとクシを持って立っていた。

秋「お前髪を切るのに春香姉様の手を煩わせるなよ」

夏「毛先をそろえるだけだしさ」

春「あたしは別に構わないけど、でも夏奈は髪はきれいなんだから、ちゃんと美容院行った方が良いんじゃない?」

夏「髪は、って何さ!? 髪“は”って!!」

秋「根性は汚いという事だ」

夏「あぁなんだ、それなら…」

秋「いいのかよ」

夏「いやー知らない人が背後で刃物持ってる、って何か怖いじゃん?」

秋「日頃の行いが悪いからな。あれ? 夏奈、冷蔵庫にプリンが一個残ってただろ、アレどうした?」

夏「シラナイヨ。オマエ自分ノ分ヲ食ベタノ忘レテルダケジャナイノ?」

秋「あれ春香姉様の分だぞ!」

夏「え!? えぇ・・・とぉ・・・」

春「夏奈ぁ。知っている人が背後で刃物持っているほうがよっぽど怖いと思わない?」

夏「え゛!!」

おしまい

437:名無しさん@ピンキー
08/05/04 10:05:08 kRrSrTqZ
百合板にてハルカ×マコが所望されていたので書いたんだけど、投下直前に更新したら、
ハルカ×マコは百合じゃないと言う、的確すぎるレスがあったんでこっちに投下しますw

3レスだけの短編。 以前のマコ×ハルカとはまったくもって無関係です

438:名無しさん@ピンキー
08/05/04 10:05:47 kRrSrTqZ
「――あれ? マコちゃん、ちょっといいかしら?」
「はい?」
いつも通り女装して南家に来たある日、オレはハルカさんの部屋に招かれた。

そう言えばハルカさんの部屋に入るのって初めてだ。
結構ぬいぐるみとか集めてたりするの好きなのかな? ベッドのまくら元等には、ぬいぐるみが並べられている。
でも、本棚には難しそうな本がいっぱい並んでるし、やっぱり大人っぽい部屋だなぁ。
それになにより……いい匂いがする!!

「マコちゃん、そこに座ってくれる?」
「へ? あっ……、はい!! ―――ふぇ??!」
突然服の中に手を入れられて、……む、胸を触られてる?!
なんで? どうして急にこんな事?!

「うーん……少し大きくなった気がしたんだけど、まだちょっと早いかなぁ―?」
大きくなった気がした? まだちょっと早い?? あっ、そうか……下着の話か。
もぉー、びっくりしちゃったよ。オレは男なんだから胸が大きくなるなんて事無いのに。
それにしても困ったな……あんまり触られてると、オレの男気が。

「ごめんね。でも、胸が小さいからって気にする事無いのよ? 私だってマコちゃんくらいの時は小さかったんだから」
そっか、ハルカさんあのデパートでの事、まだ気にしててくれたんだ。
オレの事考えていてくれたなんて……そう思うと少し嬉しい。
でもハルカさんが昔、胸が小さかったなんて信じられないな……いったいどうやってこんなに大きくなったんだろう?

「えっと……じゃあハルカさんは、どうやってそんなに大きくなったんですか?」
そう尋ねると、ハルカさんは少し恥ずかしそうにしながらも答えてくれた。
「牛乳をいっぱい飲んで、それと後は、……」
「後は?」
「こうするの。――……えい♪」

その掛け声とともに、ハルカさんはさっきまで触っていただけの胸を揉み始める。
なんだろう……ハルカさんにこんな事されたらオレ、男なのに変な気分になっちゃうよ……。
「あのっ……、コレって意味あるんですか?」
「良く分からないけど、私は毎日こうしてたら大きくなったよ?」
毎日って……じゃあハルカさんは毎日自分の胸を揉んでたって事?
なんか想像すると、自分の胸を揉むその姿はちょっとえっちな気がした。

439:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/05/04 10:06:20 kRrSrTqZ
うぅ……なんだか気持ち良くなってきて、頭がくらくらしてきちゃった……。
きっとこの部屋の甘い匂いも関係あるんだと思う。
「あの、……ハルカさんの胸、触ってみて良いですか?」
「私の胸? どうして??」

あれ? オレ今何か言ったのかな? 頭がポーっとなって良く覚えて無いや。
確か胸がどうとか―
「ねぇ、どうして私の胸を触りたいの?」
「え?」
そそそ、そんな事言ったの?! 何言ってんのオレ! 良くやったよ!! じゃなくて、バカ!!!
とにかくなんとかごまかさなきゃ……なんとか――

「あのっ、その……ハルカさんの胸が目標だから、どれくらいの大きさなのか手で確かめときたいなぁー……なんて」
とっさに出た苦しいいい訳。でもハルカさんは、
「そんな大袈裟な……でも、目標はあった方がやりがいはあるのかな? ……う~ん、分かったわ。ちょっと待ってね」
そう言って、上着を脱いで下着姿になった。

水色の下着の中には、胸がギュッと詰められている。あんなに締め付けてこの大きさなんて―
「……って! ハルカさん?!」
「ん? どうしたの?」

どうしたのって……
「あの、下着まで脱いじゃうんですか?」
「だって、付けてたら良く分からないでしょ?」
そりゃそうだけど……でも、そんな事されたら……って、もう脱いじゃってるし!

す……すごい。その一言しか出ない。
まるで拘束具を外された様に、解放された胸は普段の見た目よりずっと大きくて……
こう言うのをツンと上に上がってるって言うのかな? すごくきれいな形。
「えっと……あんまりジロジロ見られると恥ずかしいんだけど……」
「え? わ、わわっ、ごめんなさい!!」
「フフッ、変なマコちゃん。女の子同士なんだから、そんなに真っ赤にならなくていいのに。―はい、どうぞ」

そう言って背中を向けるハルカさん。後ろから揉んでいいって事かな?
今更、オレ男だから……なんて言えないし。 こうなったら……!


――むにっ、……ふにふに。



440:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/05/04 10:06:48 kRrSrTqZ
な、なんだこれ?! すごく柔らかい! 女の人の胸って、本当にマシュマロみたいなんだ。
それともハルカさんだから、こんなに柔らかいのかな?
肌もスベスベで――

「んっ……ぁ……」
「あっ、ご、ごめんなさい! 痛かったですか?」
「ううん、大丈夫。ちょっとくすぐったいだけ。……どう? 目標がどんな感じか分かった?」

目標? あっ、そうだ! ハルカさんの胸の大きさを確かめる為に触ってたんだった。
「あ……っと、やっぱりオレはまず地道にカナの大きさから目指す事にします。それからハルカさんを……」
「ウフッ、そうね。まずはカナの大きさまで成長して、ブラを付けなくちゃね♪ ――でも……」
ハルカさんは振り返りオレの前髪をあげると、顔を近づけてジッと見つめる。

「マコちゃんくらい可愛ければ、胸なんて必要ないと思うけどなぁ」
「なっ、そんな! オレなんて全然っ」
「そんな事無いよ? 私がお嫁さんに貰っちゃいたいくらいだもん」

ハルカさんのお嫁さん? オレがハルカさんの? ……いい! 良いよそれ!!
そうだ、男と言う事を告白しないで、ずっとマコちゃんでいればいいんだ!
それでオレはハルカさんのお嫁さんに……

「あのっ……ふつつか者ですが、よろしくお願いします!!」
「うん。マコちゃんみたいな可愛い子なら、私も大歓迎だよ」

笑顔でそう答えてくれたハルカさん。
やった! 告白どころかプロポーズまでしちゃったぞ! しかも大歓迎って!
よし、そうと決まれば女を磨かなくちゃ!! まずは洋服だ!




こうしてマコちゃんは、身も心も女の子になったのでした。

おしまい。

441:名無しさん@ピンキー
08/05/04 13:15:04 qoKHOq16
この野郎氏GJ!!!
マコちゃんかわいいよマコちゃん

442:名無しさん@ピンキー
08/05/04 13:15:09 ybEVqNqG
最高だこの野郎!

もうマコは付いてるだけの女の子だと思うんだ。

443:名無しさん@ピンキー
08/05/04 15:34:23 nUr3+YoH
【ついに】犯したい漫画のキャラ5スレ目【復活】
スレリンク(csaloon板)l50

444:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:34:52 T+PxSPCr
特定の職人だけ擁護する哀れなスレはここですか
>>431みたいなの気持ち悪い
そこらにいる宗教団体となんら変わらんしたった二匹の職人のためのスレなんて
板の負担になるだけの害虫だし削除依頼だしとけよ

445:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:42:02 fOzUjN1M
SS投下します。10レス前後になりそうです。

ほさか×速水先輩の仲良し奇人コンビで。

速水先輩が翻弄されるところを書きたくなったんでつい・・・

性描写ありです。

446:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:43:10 fOzUjN1M
―――南ハルカ、この高校を選んだこと、心から感謝する。


 某高校3年某教室内―――
(こう、肩に手を置いて、抱き寄せるわけだ。そして体を離すと、南ハルカは熱っぽい視線で俺を見つめるわけだ。そして、その視線をやさしく受け止めた俺は、彼女を・・・・・・問題はここからだ)

「保坂って、黙ってても・・・アレだよね」
「今日はいちだんと変だよ」
 3年某教室内、先日のエアパスタを上回る、奇妙な謎のエアな動き。まるでそこだけ異空間であるような、保坂の世界に近寄るものは無く、誰もが微妙な表情で、見てみぬふりをするしかなかった。
 ただ1人、保坂耐性を有する彼女を除いては。

「ほさかほさかー」
「なんだ・・・速水か。悪いが今、俺はイメージトレーニング中なのだ。後にしてはもらえないか」
「また変な妄想してんの?そんなことしてても、いつまでたってもハルカちゃんと仲良くなれないぞ」
「妄想ではない。イメージトレーニングだ」
「はいはい。どっちでもいいけどねー」
 速水はいつものように目を細めた表情のまま、そういうと、ちょっと回りの様子を伺い、それから、保坂の耳元で囁いた。
「それより保坂、アンタ、女の子の扱い全然わかってなさそうだよねー。妄想なんかよりも実際の女の子相手に訓練したほうがいいんじゃないの?私が練習台になってあげようか?」
「なにっ!」
 教室中に響く、保坂の声。教室中の生徒がビクッとして保坂の方を一瞬注視したが、係わり合いになりたくないとばかりに、皆すぐに視線を元に戻した。
「納得いかない部分もあるが、ありがたい申し出だ。が、いいのか?」
「いいよいいよー。今日はちょうど部活ないし、帰りアンタの家寄ってくってことでどう?」
「速水よ、恩に着るぞ!」
「声大きいよ。じゃ、あとで。ああ、あと、謝礼として今日のお弁当は私によこしなさいよー」


447:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:46:47 fOzUjN1M
 その日の帰り、保坂と速水は踵を合わせて、保坂邸へと向かった。
「相変わらずおっきい家ー」
「さあ、入ってくれ」
 保坂は速水を自分の部屋へと案内する。そこは、広く、綺麗に整頓されている。
一般的な高校生らしくはない、妙に品のある部屋ではあった。
だが、それすらも保坂の気持ち悪さを際立たせるかのようである。
壁には巨大な全身鏡があり、机の上には、昨夜寝る前に聞いたのだろうか、
『G線上のアリア』と『弦楽セレナード』のレコードが置いてあった。
「いかにも、って部屋ねー。マキに見せてあげたいかも」
「さぁ、では早速。いや、まずは飲み物を持ってこよう」
「よろしくー」
 そういって、保坂が部屋を出た後で、速水は保坂のベッドに『ぼすっ』とダイブした。
「うーん、1回、おっきいベッドにダイブしてみたかったのよねー。うわーふかふかだ・・・あ」
 ベッドでごろりと転がった速水の鼻腔が、嗅ぎなれた感覚をとらえる。
それは高校に入学してから3年間、学校で毎日のように嗅いだことのある、匂いであった。
(保坂の匂いだ・・・なーんか、眠くなるような匂いなのよねー)
 そうして目をつぶると、なんだか本当に眠くなってくる気がする。少しずつ遠ざかる速水の意識。
それを追いかけるに、徐々にリズミカルな音と振動が大きくなり、『ガチャリ』とドアの開く音がした。
そこで、速水の意識は覚醒した。
「・・・何をしている?」
「何って、見てのとおり寝てんの。あー喉渇いちゃった。わあ、おいしそう。いっただきまーす」
「まあいい。それを飲んだら、早速はじめよう」
 保坂と速水はグラスに注がれた、高級そうな飲み物に口をつけた。保坂は一気にグラスの中身を飲み干し
「変わった味だな」と呟いた。速水もゆっくりと中身を飲み干すと、グラスをトレーに戻して保坂のほうを向き直った。
「ところで保坂、アンタは一体、ハルカちゃんをどうしたいわけ?マネージャーにしたいの?
1回汗を拭いてもらえば満足なの?それとも、お弁当を食べてもらう?それとも、いっそ付き合いたいの?」


448:名無しさん@ピンキー
08/05/04 23:49:27 fOzUjN1M
「矢継ぎ早だな。だが、いい質問だ。俺としてはそうだな。初めは、マネージャーにして汗を拭いて
もらうことが究極目標だった。だが、今となっては、それすらも過程の一つに過ぎないかもしれん。
俺は、南ハルカの全てを受け入れたいのだ!子供も家庭も苦楽も何もかも含めて・・・だっ!」
「ふーん、そうなんだー」
 シャツのボタンを一つ一つはずしながら、熱く語る保坂。それに対して、速水はいつも通りのやや
笑みを含んだ表情で答えた。そして、ぐいっと体を保坂のほうへ寄せると、楽しそうな表情で言葉を続けた。
「じゃーあー、ハルカちゃんとエッチなこともしようなんて考えてるわけー?」
「エッチなこと?ああ、性行為の俗語のことか。あまり、そういう表現は好ましくないが・・・まあいい。
もちろん、彼女が望むならば、俺は応える義務がある!いや、むしろ、俺と南ハルカの血の縁を
結びつけるためには――避けては通れない!」
「へえ、そうなんだー。じゃあ、ハルカちゃんとエッチなことしないといけないねー」
「うむ」
「アンタ、エッチしたことあるの?」
「無論ない。というか、婚前交渉はしないのが普通だろう」
「じゃあ、ハルカちゃん相手にぶっつけ本番だー」
「うむ」
 そこで、速水の目はゆっくりと開眼した。
「甘い。甘いわ保坂。アンタぶっつけ本番でハルカちゃんとセックスして、うまくいくと思ってんの?
ヘタクソなセックスしたらハルカちゃんは痛いだろうし、悲しむだろうなー。『保坂先輩のヘタクソ!
大嫌い!』なーんてことになるかもねー」
「なにっ!確かに、南ハルカほどになれば、その要求されるハードルももはや電柱クラスの高さ」
「そう。たとえハルカちゃんが百戦錬磨だからって、彼女に全てを委ねる・・・そんな情けないこと、
私の知ってる保坂ならできないはず!アンタはベストを尽くす男、ハルカちゃんを手に入れるには、
女性経験を避けては通れないのよ!」
「はっ!!!そうか。そうだ、その通りだ。さすが速水。だが、問題がある。女性経験を積もうにも、
そればかりは練習のしようがない・・・練習させてくれと言われて、体を開く女性など、普通はいない
だろう。それに、南ハルカを想定して、それなりの相手でなくてはいけない」
「だーかーらー、目の前にいるでしょー!私なら胸はハルカちゃんにちょっと負けてるけど、身長は
上回ってるぞー」
「速水、確かにお前の体格と知性ならば、適役だ。ありがたい申し出だ。だが、お前はそれでいいのか?」
「いーから、いーから、私がいいって言ってんだから。そんな遠慮してちゃ、いつまでもハルカちゃん
をモノにできないよ。さあさあ、早くシャワーを浴びよう・・・ぜっ!」
「速水・・・心の底から感謝するぞ」



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