【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch50:この野郎
08/04/08 17:32:02 Rcj8s0Ee
千秋×マコト

――バシッ!!
「ってて……」
「何をする?」

運動会の数日前、マコトと千秋は二人三脚の練習をしていたのだが、
肩をグイッと抱きよせたマコトに対し、千秋からの熱い拳がプレゼントされていた。(コミックス5巻・第90話 88ページ参照)

「何をするんだ、チアキ!」
「だから、それはこっちのセリフだバカ野郎。いくらなんでも馴れ馴れし過ぎるだろ」
「そんなっ……二人三脚なんだから肩を組まないと練習にならないだろ?」
「なら練習は終わりだ。おつかれ」
そう言って足を縛るリボンを解き始めるチアキ。
しかしマコトはある野望の為にも、ここであきらめる事など出来なかった。……その野望、それは……
(――オレは一等賞を取ってハルカさんにいい所を見せるんだ!!)

しかし一等賞を取るには、とにかくチアキをその気にさせなくてはならない。
はたして自分ににチアキを説き伏せる事など出来るのだろうか……?そんな不安満載の中、マコトは説得を始めた。
「チアキ、いいのかそれで!」
「あぁ、いいんだ。私はどちらかと言うと、体力よりも知力で生きていく人間だから」
「でも……それじゃあチアキがビリになったら応援するハルカさんはどうなるんだ!」
「どうって……」
「きっと周りの人に、『さっきのビリの子のお姉さんなんだって』……とか言われて恥ずかしい目にあっちゃうぞ」

いくらなんでもそれは無いだろ……チアキはそう思いながらも少し考えこむ。
確かにマコトの言う事も一理ある。自分がビリになったりしたらハルカ姉さまは私にガッカリするんじゃないのか?
そして逆に考えてみろ、もし私が一等賞を取る様な事があれば……

『チアキ、一等賞なんて凄いじゃ無い!』
『いえ、必死に練習したので当然の結果です』
『じゃあ……がんばったチアキにはご褒美あげないとね』
『え?ご褒美……ですか?……ふぁっ、ハ……ハルカ姉さま、いけません……皆が見てるのに、こんな所でそんな……』
『うーん……、じゃあ続きはベッドでしよっか?……今日から毎晩一緒に寝ようね。……チアキ、大好きよ』
『はい、ハルカ姉さま。私もハルカ姉さまの事が宇宙で一番大好きです』
遠いおとぎの国に旅立ってしまった千秋は、ニヤニヤしながら空を眺めている。

「チアキ?」
「そんな……ハルカ姉さま……エヘヘッ…………へ?……うわっ!な、なんだ!バカ野郎!!」
「えっ?いや、だから練習を……」
「そ、そうだな。ハルカ姉さまに恥をかかせるわけにもいかない。仕方無いから付き合ってやるよ」

こうして二人は、それぞれに不純な動機を持って二人三脚の練習を再開した。




51:この野郎
08/04/08 17:33:37 Rcj8s0Ee
――たったの5分後。

「ハァッ、はっ……マコト、やっぱり無理だ。もう止めよう」
「何言ってるんだチアキ!まだ練習は始まったばかりじゃないか!!さっきの勢いはどうした?」
「いや、やっぱり人間には『向き不向き』と言う物がある。……そして私に運動は不向きなんだ」
地べたに寝転がり、すぐに弱音をはき始めたチアキ。
マコトは再びハルカを餌に説得をしようとした。
「チアキ、そんな事じゃハルカさんが……」
「ハルカ姉さまなら大丈夫だ。私が運動が苦手と言う事をよく理解してくれている。
 本番で自分なりに頑張れば、例えビリだとしても温かく迎えてくれるはずだ」

チアキは完全に諦めてしまった様子で遠くを見ている。
これは一筋縄ではいかない……そう思ったマコトは、怒られるかもしれない一か八かの作戦に出た。
「じゃあ……チアキはカナと同じ……いや、カナ以下と言う事でいいんだな!」
「なんだと!!」
カナ以下と言う言葉に過剰に反応するチアキを見る限り、まずは作戦成功?……そしてマコトは話を続ける。

「だってそうじゃないか!カナはスポーツが出来るし、あと、勉強だってああ見えて平均くらいある。
 それに比べてチアキはどうだ、勉強は出来るがスポーツは全くダメ……これをカナ以下と言わずなんと言うんだ!」

「なっ……!それなら言わせてもらうが、私は家事手伝い、普段の生活態度、すべてにおいてカナを上回っている。
 そんなスポーツで負けたくらいでカナ以下にするな!バカ野郎!!そんな何でもできる完璧な人間なんていないんだ」

ハルカの高感度アップの為、珍しくマコトが引かない一進一退の口論。その時マコトの頭にある人物の顔が過ぎった。
「あっ……いるよ、チアキ。何でも出来る完璧な人間が。しかもすごい身近に」
「何をバカな事を。そんな頭脳明晰、スポーツ万能、家事も出来る完璧超人なんてこの世に存在する訳が…………あっ……」


「へっくしゅ!」
「んー?どうしたハルカ、風邪か?」
「うぅん、ちょっとくしゃみが出ただけ…………誰か噂してるのかしら?」


二人が頭に思い浮かべた人間、それは南ハルカ。まさしく完璧な人間。
「チアキはハルカさんの妹なんだ!きっとやれば出来るさ!」
「そんな事言っても……ハルカ姉さまは特別な人間なんだ。私なんかに真似が出来る訳……」

「なんでそんな事言うんだ!そんなのチアキらしく無いじゃないか!いつもの完璧っぷりはどうしたんだ?!
 チアキは何でも完璧にこなせる完全無欠のお利口さんだろ?だからもう少し頑張ろうよ!
 それに……関係ないけどオレは、何でも出来る完璧超人の事が大好きだし……(もちろんハルカの事的な意味で)」

「なななっ、……きゅ、急に……何言い出すんだ!このバカ野郎!!」
「え?何?どうしたんだ?……イテッ、イテテッ……」

全力で自分が告白されたと勘違いするチアキは、顔を真っ赤にして、
手元にあるグラウンドの砂を掴んでは、何度も何度もマコトに投げつけた。



52:この野郎
08/04/08 17:34:11 Rcj8s0Ee
「この野郎っ……この野郎っ!!」
「ちょっ、チアキ、痛いってば……いてっ……」
「ハッ、ハァッ……お前がいきなり変な事言うからだろ!まったく……仕方ない奴だな……」
チアキは文句を言いながらも、砂を投げつける攻撃を止めると再び足のリボンをくくり始める。

「チアキ?練習する気になったのか?」
「あぁ、ハルカ姉さまを目指す身として、これくらいで挫ける訳にはいかないからな」
「さすがだ!えらいぞチアキ!」
「…………それに、誰かさんの憧れの為にも、私は完璧超人でいなければならない様だし……本当にめんどくさいよ」

頭に?マークを浮かべるマコトを余所に、チアキは準備を終えるとマコトの顔をジッと見つめだす。
……いや、見つめると言うか、何かを確かめる……そんな感じ。
「マコト、お前……そんな顔してたんだな」
「??……急に何言い出すんだよ?同じクラスでいつも一緒じゃないか」
「いや、今まで意識して見て無かった……って言うか、見えて無かったから」
「えぇぇぇ?!そうなの?!」
「あぁ、でも安心しろ。今は1/3くらい見えてるから」
「え……っ、1/3だけ……?」

今までの自分の衝撃的な扱いに驚くマコトと、少しマコトへの見方が変わったチアキは肩を組み練習を再開した。
運動会まで毎日毎日……疲れ果てるまで練習し、徐々にその成果も現れ、二人の息も合い、タイムも縮んでいく。
毎日毎日ハルカの高感度アップの為に一等賞を……と、必死に練習をするマコト。
そんな姿を見て、自分とハルカが恥をかかない為に一生懸命練習に付き合ってくれている……と、勘違いするチアキ。
少しづつチアキの目にもマコトがハッキリ見え始め、運動会前日には9割方マコトが見えるようになっていた。

「マコト、今はお前の気持ちに答える事は出来ないが……でも、お前の気持ちはちゃんと私に伝わったからな……」
「ほぇ?」


そして運動会当日。
日々の厳しい練習を共に乗り越えた二人は、見事に筋肉痛になり、普段の1%も力が発揮できず、
無残にも最下位に終わり、
再びチアキの目からマコトの姿は消えうせたのだった。




終わり。

53:この野郎
08/04/08 17:38:23 Rcj8s0Ee
藤岡椅子に千秋・トウマ・カナ・吉野と座ったから、内田を投下しようと思ったけど、
こっちの流れだったので急きょチアキ×マコトに。
この二人はどう転んでも恋愛につながりそうにないなw
>>48の言う通り見えてなさそうだしww

54:名無しさん@ピンキー
08/04/08 18:28:52 XjuEgUBk
千秋×マコちゃんならいける

55:名無しさん@ピンキー
08/04/08 19:54:25 TrqX8H61
どこまで多芸かつ速筆なんだこの野郎氏は!?その上出来まで良いだなどとは信じられん!
もうあなたには”みなみけSS書きの春香”の称号をさしあげるよ

56:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:07:21 POQ9SkTK
この野郎氏は相変わらず頑張ってるんだな…すげえよ。俺にもその根気があれば…

57:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:24:08 OIUhkaI2
というか、千秋とマコトって普通にフラグたってる気がするのは俺だけ?
マコトは千秋のこと好きっぽいし、
千秋も二人三脚の最後のページ見るとマコトのことはそれほど嫌ってなさそうだし。


俺っておかしい?

58:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:35:34 zF1YVIzN
全然おかしくなんてないよ。さあその思いを文章に書き起こす作業にはいるんだ

59:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:43:09 POQ9SkTK
投下します。数レス頂きます。

60:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:44:07 POQ9SkTK
因みに、保管庫見たら更新されていたので、そのつづきから

61:ぶつ切り
08/04/08 23:45:39 POQ9SkTK
「なあ、そろそろ行かなくていいのか?」
「…そう、だね」
と返事はしたものの、藤岡は立ち上がろうとはしない。
「藤岡?」
藤岡は私を見つめながら、手を強く握った。
「俺にとって、サッカー以上に大切なものが、…大切な人がいるから、少し悩んでるんだ。」
「なッ!!!」
ぽっぽー。私は蒸気機関車。
「だから、ここにいようかな。」
直球でこんなことを言われると、私は私でなくなってしまう。私は顔を背けた。
「でも、これはこれ、サッカーはサッカーだ。俺の勝手でみんなに迷惑をかけられない。俺は行く。だから…」
「だから?」
「行ってらっしゃいのキス、してほしい。」


62:ぶつ切り
08/04/08 23:46:34 POQ9SkTK
南は、じっとこちらを見つめた。そして…!

がしっ

繋いでいた手をふりほどき、両手で俺の顔を鷲掴みする。
「ふふ~ん♪」
きもちわr…じゃなくて、オリジナル笑顔を浮かべる南。
「藤岡も、ようやく積極的になってくれたか」
「え、いや、その…」
「頂きます。」
「ちょ…んm」

むちゅー

まさにそんな音だった。南のがっつくようなキスに俺はあっさりと惑わされ、酔いしれる。
南が舌を入れてきたので、俺はそれに交わらせる。俺は決して拒まない。
しかし、そろそろ朝練に行かないとマズい。その焦りを感じたのだろうか、南が唇を離した。
「行ってらっしゃい。」
にかーっ
南は満面の笑みを浮かべてそう言った。

63:ぶつ切り
08/04/08 23:47:32 POQ9SkTK
やっぱりというべきか、朝練にはいつものように身が入らなかった。
先程の唇の感触が忘れられない。そして何より、半勃ちしてしまっている。

それでも、朝練終了の合図でもある始業十分前のチャイムが鳴るまでなんとか踏ん張れた。
俺は半勃ちになったモノに気づかれないように、慌てて着替えて校舎へと向かった。


南が昇降口で待っていた。

64:ぶつ切り
08/04/08 23:48:41 POQ9SkTK
「おかえり……って、どうしたんだよ。そんなに慌てて。」
藤岡は、汗もふき取らず、服もちゃんと着こなしてなく、まさに慌てていた。
「い、いや…別に何も」
ふと、私は気づいた。藤岡は慌てていたのではなくて…。
「ふ~ん♪」
「な、なあに?」
「いやさ、」
ぎゅっと、藤岡の腕にしがみついた。
「藤岡は本当に甘えん坊だな~、って」
「えぇ~!?」
「隠すでない!早く私に会いたくて会いたくて、仕方がなかったんだろ?もーっ、てれるな~♪」
「ま、まあ」
「あいらぶふじおか、forever!」
私は叫んだ。
「み、南…!」
「もが?」
藤岡が私の口を塞いだ。手で。


65:ぶつ切り
08/04/08 23:49:27 POQ9SkTK
「みんな、見てる…」
「?」
言われてあたりを見渡すと、登校してきた人が呆れた顔で見ながら通り過ぎていく。
そして、藤岡と朝練をしていた奴らもやってきて、
「自重しろ。」
やはり呆れながら告げて去っていった。


とりあえず、腕を離した。
「えと…なんかごめん」
「い、いや、謝ることじゃないよ。」
ならいっか。
「教室に戻ろうか。」
「うん。」
私達は手を繋いで教室へ向かった。

66:名無しさん@ピンキー
08/04/08 23:50:23 POQ9SkTK
ここまで。いい加減エロ書くべきですね、分かります。

67:名無しさん@ピンキー
08/04/09 00:33:29 jll39Yqs
GJがとまらない
エロなんておまけだよ。

68:名無しさん@ピンキー
08/04/09 12:11:31 0in0HD3W
「いい加減にしろこのバカ野郎!」

居間にゴッと鈍い音が鳴り響く。続いてどさっと何かが床に倒れる音

「お前が…悪いんだからな…」

そう呟く少女の手には5kgと表記された鉄アレイが握られている
これは正当防衛だ。実の姉妹だからというふざけた理由で何度も唇を奪われてたまるか
そう自分に言い聞かせ、目の前でうつ伏せに倒れているツインテールの少女を見やる
鈍器を使ったのは少しやり過ぎだっただろうか。足先で頭を小突いてみる。反応がない
いつもならこの辺で飛び起き、家庭内暴力反対etcとわめき散らしながら襲い掛かってくる筈なのに
片膝を着き倒れている姉の体を仰向けにする。呼吸をしていない。必死に体を揺さぶるがぴくりとも動かない

「嘘…だろ…」

不安と焦燥感が千秋を襲う。そこにあるのは姉の形をした死体だった

「おいカナ…起きろ…ねえ…起き…て…」

カナの上半身を抱きかかえる。僅かに残った体温が急速に失われていく
こんな筈じゃなかった。カナの存在を煩わしいと感じることはあっても消えて欲しいだなんて冗談でも願った事は無かった
誰よりも近くに居て誰よりも自分を構ってくれた存在。そのカナは死んだ。私が殺してしまったんだ

「うぁ…ひぃ…ぐすっ…うぇぇん…カナ…カナぁ…」

後悔の念が涙の奔流となって頬を伝っていく。と、その時

『その死体はフェイクだ!』

顔を上げると死んだはずのカナが腕を組み自分を見下ろしていた。え?じゃあ今自分が抱きかかえているのは…

「チアキ、私くらいその道を修めた人間ならば質量を持った残像くらい簡単に作れるもんさ」

そう言ってカナが空を指差す。正確には先程まで死体が横たわっていた場所をだ。死体は跡形も無く消え去っていた

「よ、よく分からんがカナ、お前生きてるんだな?幽霊じゃないんだな?」
「南さんちのカナちゃんはその不死身さ故にご近所でも評判だ…ってチアキ、いい加減泣き止め。五年生にもなってみっともないぞ?」
「うるさいよ!うるさいよ!私を騙しやがってコノヤロー!コノヤロー!」

カナに抱きつく。今日だけは特別だ。キスだってしてやるよ。絶対に離さない。もうあんな悪い夢はこりごりだから
カナの胸の中はなんだか消毒液の匂いがした


「先生、チアキは…」
「精神にひどいダメージを受けています。千秋さん次第ではありますが、回復の見込みは今の所なんとも」
「そうですか…」
「今日も千秋さんに面会をしてはいかれないのですか?」
「すみません。まだ心の準備が…」
「わかりました。ですが千秋さんには今この瞬間にもご家族の方が必要なんです。お気が変わりましたらいつでもご連絡下さい」
「はい。ありがとうございます…」

カーテンの締め切られた薄暗い部屋でテーブルに突っ伏しながら何をするでもなくただ無為な時間を過ごす
床にはカップメンやスナック菓子のゴミが散乱している。気を張る相手が居ないと自分はどこまでも怠けだす。あの子がそう言っていたのを思い出す
ふふ…本当にそのとおりね。でももういいの。この家には私しか居ないから。チアキはきっともう元には戻らない
戻らなければいいと思っている自分がいる。ひどい話よね。でもあなたを殺してしまったチアキを許してあげられる自信がないの
もう疲れたわ。もう眠りたいの。現実の続きはもうたくさん。二度と目覚めることの無い、深い深い眠りについて、そしたらあなたに会えるのかしら?

そして春香は眠りにつく。右手には大量の錠剤が入ったケースが握られている

69:名無しさん@ピンキー
08/04/09 14:14:31 a73LqfAJ
シリアス過ぎてちょっと…
みなみけにシリアスはやっぱり合わない 


70:名無しさん@ピンキー
08/04/09 14:22:16 w7+aaC8A
>65
充分エロいです><

71:名無しさん@ピンキー
08/04/09 14:50:11 x7SzsaYp
>>68
好きだ、好きです

72:名無しさん@ピンキー
08/04/09 15:08:29 CJUk+Hge
>>68はきっと、おかわりしか見てなかったんだよ。

73:ぶつ切り
08/04/09 15:48:08 x7SzsaYp
それからは特に何事もなく一日が終わり、南家にやってきた。ハルカさんとチアキちゃんは居ない。
とりあえず、指定席に座る。南も、俺の隣に座った。

「なあ、藤岡?」
「なあに?」
「私達って、恋人同士だよな?」
「うん。俺は、南のこと、好きだよ。」
「私だって、藤岡のこと…」
「なら、恋人同士だね。」
南が全てを言うのを遮るように、答えた。
どちらからともなく、口づけた。
「じゃあさ」
「うん。」
南が一呼吸おいて、告げた。
「もう少し、それっぽいこと、しない?」

74:ぶつ切り
08/04/09 15:48:54 x7SzsaYp
「それっぽいこと?」
「うん。」
「そ、それって…」
「Hなこと。」
南は、隠すことなく断言した。
「で、でも」
当然俺は躊躇う。
「分かってる。」
「え?」
「藤岡は、一線を越えたくないって考えてるんだろ?」
「う、うん。」
「私だって同じだよ。」
「南、も?」
「そりゃそうだよ。したこと、ないんだから…でも」
南が俺に抱きついてきた。
「その手前だったら、できるかも。」
「て、手間って…」
その潤んだ瞳で俺を見つめる。そして、躊躇いがちに、
「フェラ、とか」
そう言った。

75:ぶつ切り
08/04/09 15:49:40 x7SzsaYp
「ふぇ、フェラって!」
俺は驚いた。まさか南の口からそんな言葉が出てくるなんて!
「イヤか?」
「イヤ…というか、その」
「じゃあ決行~」
南がベルトに手をかけた。
「た、タンマーっ!!!!」
「な、なんだよ!」
慌てて南を止める。
「そ、そんなことしてくれなくても、俺は南のこと好き、愛してるし!だから!」
「ふーん、あ、そう。」
南は再びベルトを外そうと試みる。
「ストーップ!」
「だからなんだよ!」
南が不服な顔をする。
「だから、間に合ってるって!こんなことしなくても、」
「くすっ」
「え」
南が吹いた。
「藤岡、お前、勘違いしてるよ。」
「…へ?」

76:ぶつ切り
08/04/09 15:50:45 x7SzsaYp
「藤岡、おまえがどうしたいとか、どうされたいとか、そんなことは全く関係ないんだ。」
「それってどういう…」
私は、藤岡の耳元でそっと呟いた。
「私がしたいんだよ。」

そして、容赦なく押し倒す。
「み、南!?」
「今日の私は本気だ。覚悟するんだな♪」
「え、えーっ!?」
私は藤岡の首筋に下を沿わせた。
「あっ、ああっ!」
藤岡の鳴き声に感動を覚えつつも、さらに甘噛みした。そして、息を容赦なく吹き付ける。

ムクッ

藤岡の股間が反応したのが分かる。私はそれを布ごしにさすってやる。
「ちょ、うわあっ!」
ピクピク、と元気よく反応する。
「諦めるんだな。」
私は極力色っぽく笑いながら、藤岡のベルトに手をかけた。

77:名無しさん@ピンキー
08/04/09 18:34:44 QvzjZFyZ
>>68
シリアスがダメというんじゃなくて、そこが書き手のセンスなんだろうね。
ここの常連でもシチュに関係なくすごくセンスのいいSSをアップしてくれる人もいるし。
失礼ながら>>68はご勘弁をと率直に思ってしまう。

78:名無しさん@ピンキー
08/04/09 20:31:33 hsehKJfN
漫画板からの転載

みなみけ最終回
チアキ「これで私達と藤岡の物語は終わります」
チアキ「この先私達や藤岡がどんな運命を辿るかは、別の物語でお話しする事になるでしょう」
チアキ「だけど今一つだけ教えておきましょうか。藤岡のお嫁さんになるのはカナじゃありません」
チアキ「この私なんです。信じられないだろうがホントにホントなんだぞ」


79:名無しさん@ピンキー
08/04/09 21:10:25 x7SzsaYp
「あいらぶゆぅ~、まいしすたー!!!」
「いい加減にしろ!このバカやろう!」
私は、飛びかかってきたカナを、側に置いてあった何かで殴りつけた。

ゴッ

居間に鈍い音が響いた。
「えっ?」
見ると、私の手には5kgと表記された鉄アレイ。私はそれで、カナの頭部を殴りつけていた。

ドサッ

カナが後ろに倒れる。
「え……え、ぇ?」
突然の事に私は涙目になる。カナの身体をゆすってみるが、ぴくりとも動かない。
「カナ…?カナっ!おい!カナ!カナっッ!カナ…」
カナは既に白目を向いていて、泡も吐いていた。脈は……ない。
「う…うぅ」

うわぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!

80:名無しさん@ピンキー
08/04/09 21:15:38 opTrMeip
まってましたぶつ切り氏!カナの性格からして、こういう流れは大いにありえますなー。なにかと好奇心旺盛ですし
しかしまとめサイト読み返してみると藤岡とカナ、さほどおかしなことはしてなかったんですね。意外でした
いよいよ二人でのキス以上の行為に入るようなので、続きに期待しております

それにしても
>ぽっぽー。私は蒸気機関車。
っておいwww

>>57
俺はマコトのみなみけ訪問までは、マコトは千秋に気があるものだと思ってた。やたら千秋のいうことに従順に思えたし

81:名無しさん@ピンキー
08/04/09 21:31:46 x7SzsaYp
カナは死んだ振りをしたのではなく、死んだのだ。その現実に、私は為すすべもなく尻餅をついた。
「か…な?」
涙があふれ出て止まらない。

もう、死んでしまったのだ。
死んだカナはカナじゃない。
カナの形をした肉だ。

「ねえ…起きて?カナ、ねえ、起きてよ。なあ…、おい、カナ、起きろって、起きろよ…」
口から言葉がこぼれ落ちるが、それはその『肉』に何の効果ももたらさない。


事実を再確認する。
カナは死んだのだ。私が、殺したのだ。

82:名無しさん@ピンキー
08/04/09 22:09:34 x7SzsaYp
その時、頭に声が響いた。
『私は、ここにいるよ。』

顔を上げると、死んだはずのカナが神々しい光とともに、腕を広げて浮かんでいた。
「カ、ナ…?」
「私は死んだ。だが、それは飽くまでも肉体の死でしかないのだよ。」
「そ、それじゃあ!」
カナがほほえんだ。それは、今までに見たことのなかった、笑みだった。
「私は、いつだって、お前のそばにいる。いつまでもな…」
「あっ、あっあっ、うぐっ」
さっきよりも涙の量が増す。
「愛しき、妹よ…」
カナが、私の頭を優しく抱きかかえた。
「ふふ、もう泣くな。私はどこにも行かないよ。」
「この野郎!バカ野郎!」

カナに抱きつく。今日だけは特別だ。キスだってしてやるよ。絶対に離さない!

83:名無しさん@ピンキー
08/04/09 22:12:23 Rbmv3aR2
>>80
マコトは春香とは別の意味で千秋のことが好きなんじゃないかなぁ。
春香に対しては憧れてて、千秋に対しては親しみを感じてる気がする

84:名無しさん@ピンキー
08/04/09 22:12:40 x7SzsaYp
まー

85:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:17:56 l6vjSKT1
>>82
ここはエロパロでこの後千秋がとるっと思われる行動を想像してみた。








死姦orz

86:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:22:38 x7SzsaYp
性的な意味で食べた後で、一体化しようと食べるんですね。




わかってたまるか。

87:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:36:15 jll39Yqs
みなみけに死とか鬱は似合わないと思う。
みなみけに似合うのは、姉妹愛、友情、恋心だけだよ。

88:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:37:57 LPjthdu1
みなみけに死とか鬱は似合わないと思う。
みなみけに似合うのは、姉妹愛、友情、恋心、保坂だけだよ。

89:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:38:05 x7SzsaYp
そして、それを破滅する冬樹。

90:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:54:46 er/0KN22
さて、ここらできもちわ類ほさ科取扱免許を持つ職人にご登場願いたいな
切なくてハートフルで気持ち悪い保坂×アツコを……

91:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:57:46 x7SzsaYp
>>90
ごめん。期待にそえない

92:ぶつ切り
08/04/09 23:58:37 x7SzsaYp
俺はあらがうこともできず、南の思うがままにズボンを脱がされてしまった。
俺のモノがトランクスをテント状にする。
「よ、よし!」
何がよしなのか。南は早速、恐る恐るトランクスもおろそうとする。俺はなぜか、南が脱がしやすいように腰をあげた。
俺は期待しているのか!?
トランクスのゴムにモノがひっかかったのを、南は丁寧に外す。
そして、ついに俺のモノが姿を現した。

「こ、これが…!」
半勃ちのそれを、南は興味深そうに見つめる。
「少し、臭うな。」
そりゃそうだ。ちんこだもの。
「さ、さわってみる。」
南が右手で優しく握った。

93:ぶつ切り
08/04/09 23:59:35 x7SzsaYp
ぴくん

右手で掴んだ途端、藤岡のモノが反応した。と思うも束の間、固さは増して、どんどん大きくなっていく。
色は赤黒く、少しグロテスクな感じがしないではない。
「み、みなみぃ…」
藤岡が切なげな声をあげる。
「ま、任せておけ!」
正直、うまくやれるか不安だが、言い出しっぺの法則だ。やらないうちから弱音は反則だ。
とりあえず私は、亀頭に口づけた。
「ああっ!」
また藤岡のが反応した。そして、しばらくピクピクと痙攣し続ける。
「き、気持ちいいのか?藤岡。」
藤岡は恍惚とした表情で頷いた。
私は口づけを連続的に行い、さらには、舌でチロッと舐めてやる。
そのたびに藤岡を鳴き、痙攣する。
「み、なみぃ」

ガシッ

「へ?」

94:ぶつ切り
08/04/10 00:01:35 x7SzsaYp
俺は思わず、南の頭を両手で掴んでいた。
「ど、どうしたんだ?」
自分でも分からない。ただ、ここまできた以上、俺の思うとおりにされたいという欲望が突如沸いた。
「南、これはチュッパチャプスなんだ?」
「…え?」
「南なら、チュッパチャプスを舐める時どうする?」
「えっと…」
南は少し考えてから、閃いたようだ。
「それを、そのままやってみて。」
我ながら、ナイス助言だ。
「で、でも…」
「大丈夫、失敗してもいい。とにかく、飴を舐めるようにしてみて、ね?」
そう言ってあげると、南は覚悟を決めたようで、
「本当にいいんだな?」
と念を押した上で、俺のモノを根本まで頬張った。頭の中でその快感を形容しようとしたその時!

ガブリ

激痛、走る。

95:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:02:03 x7SzsaYp
ここまで

96:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:12:12 20BLjY0i
>>95
GJ!
やっぱり王道はいいね。
続きも、頑張り過ぎない程度に頑張って書いてください。

97:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:17:52 43ZOYF2O
>>95
GJ!
噛みつかれた藤岡の体が気遣われますw

98:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:40:52 43ZOYF2O
nice boatな流れに乗ってみた
3レス頂戴します。





「……ッテテ、痛いしなんか重い…………ん?」
鉄アレイで頭を強打され、気を失っていたカナが起き上がると、チアキが自分の足に顔を伏せて泣き崩れていた。
「チアキ??……泣いてるのか?どうしたんだ?」
「…うぅっ、……カナ、私は……グスッ…………へ……?」
大きなタンコブを押さえながら、不思議そうにチアキを見るカナ。チアキは驚きと喜びと安心と……
とにかくいろんな感情が混ざり、大泣きしながらカナに飛びつく。

「バカ野郎!!死んじゃったと思ったじゃないか!!うっ……うあぁぁん……っ!」
「おいおい、縁起でもない事言うんじゃないよ。私はこの通りピンピン……って、あれ?」
チアキに抱きつかれた衝撃で頭がフラッとし、カナはそのままパタリと後ろへ倒れる。
「おぉー……なんだ、天井がグルグル回ってるじゃないか……あれ?お爺ちゃん?……あっ、待って……」
「バ、バカ野郎!!そっち行くな!!おじいちゃんはとっくに死んじゃってるだろ!!」
「冗談だよ、冗談。……でも少し頭がくらくらするし、ベッドで横になってるよ」

そう言ってカナはヨタヨタと部屋に戻って行き、ベッドに飛び込んだ。
チアキはそんな後姿が心配で仕方無く、コソコソと後に続いて行く……
しばらくするとハルカも帰ってき、チアキは事情を話して料理をハルカだけに任せ、
自分は再びカナが横になっているベッドの横で「看病だ」と言って、ジッとカナの事を見続ける。

「なぁ、チアキ?」
「どうした?頭が痛いのか?大丈夫か?」
「いや、そうじゃなくってさ。……その、そんなにジッと見られると落ち着かないんだけど……」
「でも……それは、いくらなんでもやり過ぎた私の責任だし……今日くらいは看病させてくれ」
「……はぁ。……まぁ、チアキがそう言うなら……」
(――本当は大したこと無くて、実は暇だからちょっとマンガとか読んだりしたいんだけどなぁ……)

そんな事をカナが考えてるとも知らず、チアキはカナのタンコブを氷で冷やしたり懸命に看病している為、
――うかつにそんな事言ったら今度こそ殺されかねないぞ……等とカナは思い、
本音を言えずに黙ってチアキの看病を受けていた。
「はぁ……ちょっとのど乾いたな。」
何気なくカナが口にしたこの一言。それにチアキは過敏に反応し、台所へと走る。

「私の炭酸しかなかったけど、これでもいいか?」
「えっ!?の、飲んでいいの?……あっ、ありがと……」
普段なら絶対にありえない、チアキが進んで自分の炭酸を与えるというこの状況。
カナは炭酸を飲みながらチアキの様子を観察……
(笑っている……あの千秋が……あまつさえ私に炭酸を訳与え、その様子を微笑みながら見ている……)



99:この野郎
08/04/10 00:41:22 43ZOYF2O
「どうだ?美味しいか?それは私の一番大好きな炭酸なんだ」
「う、うん。美味しいよ」
「そうか、それは良かった。他にも用があったら何でも言ってくれ」
コレを聞いてカナは確信する。今、あのチアキが自分の言う事をなんでも聞くと言う、夢の様な状況だと。
頭のコブと引き換えに得た、超特大のプレゼント。カナがこれを利用しないはずが無い。

「チアキ、あのさ、お菓子とか食べたいんだけど」
「お菓子……?そんなものあったかな……あっ、ちょっと待ってろ!」
再び走り去るチアキの後姿を見て、カナはドキドキして待つ。
そして戻ってきたチアキの手にある期待通りの物を見て、カナは飛び上がりそうになる。
(――あっ、あれは!この前いくら頼んでも一つも分けてもらえなかった、チアキの超お気に入りクッキー!)

「こんなのしか無いんだけど……」
「いい!良いよそれで!頂戴っ!はやくっ!!」
チアキからクッキーを受け取ると、カナはすごい勢いでバリバリと食べ始め、
その姿にはもはや病人の面影はなかった……。しかしそんな姿すらチアキは笑顔で眺めている。

「そんなに喜んでもらえるなんて、私も嬉しいよ」
「ほぉは、わはひも、ふれひぃ……ゲホゲホッ……」
「バカ、喋りながら食う奴があるか!……ほら、大丈夫か?」
クッキーをのどに詰まらせむせるカナの背中を、優しく撫でて飲み物を渡すチアキ。
さすがにここまで来ると、カナの方が騙している様な罪悪感を感じ初めてしまう。

「あ、ありがとチアキ。私はもう大丈夫だから、チアキは向こうでテレビでも見ておいで」
「バカ野郎ッ!お前がおじいちゃんに連れていかれたらどうするんだ!」
「いや、だからあれは冗談だって」
「ダメだ!今日一日は私がちゃんと看病を…………へっ、……へっくち!」

暦の上では春とはいえ、まだ夜になると冷え込む日が時々あり、この日はまさにそんな日だった。
更にチアキはずっと氷を手に持って看病していた為、若干震える程に寒そうにしている。
そんなにまでして看病をしてくれているチアキに、カナはある提案をする。

「チアキ、お前何でも私の言う事聞くんだよな?」
カナのいきなりのこの言葉に、チアキは迷わずすぐに頷いた。
「なんだかさっきから寒いんだ、温かくしてくれないか?」
「あっ、そう言えばそうだな。よし、すぐにエアコンをつけるよ」
そう言いながら立ち上がろうとするチアキの手をカナは掴み、ベッドへチアキを引きづり込む。

「うわぁっ!なっ、何だ?」
「エアコンなんて使ったら喉に悪いだろ。チアキが布団に入って私を温めろ」
「で、でも私は体が冷えてるから余計に寒く……」
「いいから、さっさとこっちこい!!」
そう言って冷え切った体のチアキを抱きしめるカナ。
最初こそ躊躇していたチアキも、それに答える様にカナの体へ手を回した。




100:この野郎
08/04/10 00:42:52 43ZOYF2O
「本当に良かったよ。……私はお前が死んだんじゃないかと思って……」
「くどいぞチアキ、私はこうして生きている。ほら、心臓だって動いてるだろ?」
カナはチアキの頭をグッと胸へ抱きよせ、耳をピッタリと押しつける。
トクットクッ……と言う一定のリズムでなる心音。しかし少しだけテンポが速い気がする。

「カナ……ちょっとドキドキしてるのか?」
「あっ、当たり前だ!こ……こんな抱き合っているんだから!普段絶対しないだろ!?」
「でもさっきはキスしようとしたじゃないか」
「そ、それとコレは別って言うか……なんて言うか…………んんっ?!!!」
突然カナの唇にそっと触れる柔らかい感触。チアキの唇。
唇が離れると、千秋とカナは顔を真っ赤にして座り、そして何故か見つめあう。

「お、お……おまえっ!いきなり何するんだ!」
「何って……カナがしたがってたからしてやったんだろ。わ、私だって恥ずかしいんだ……」
「うぅ~……それはそうだけど……」
……しばらく続く沈黙。もはや見つめあうと言うか睨み合っている感じ。
そしてカナが口を開く。

「ま……まぁ、なんだ。……チアキの唇って柔らかいんだな。……わ、……私のはどうだった?」
とにかく適当な話題を出す予定が、何やら恥ずかしい空気になりカナは天井を見上げている。
「カナの唇はクッキーの粉が付いてて甘かった……かな」
「なっ、それはクッキーの感想じゃないか!……ちょっと待ってろ!」

そう言ってカナは口元をごしごしと擦り、鏡を見て頷くとチアキの肩に手を乗せ、ゆっくりと顔を近づけてゆく。
思わず手元にある10キロの鉄アレイを掴むチアキ。……しかし今度はそれをそっと離し、目をつむる。
まともなキスなんて初めての二人。それでも自然と口が開き、舌を絡め始める。
体が熱くなり、一人では立っていられず、お互いを支え合うように抱きあいながらキスを続ける二人。
しばらくすると、先に千秋が力尽きたのか、膝をついてカナの唇から戦線離脱。

「……どうだ?」
「どうって……そんなの分からないに決まってるだろ…………バカ野郎」
「……それじゃあ……もう一回してみるか?」
そう言うと、千秋は顔を赤くしたままカナをキッと睨みつけ、そのままカナを押し倒し上にのしかかり、
カナは慌ててチアキをなだめる様に謝り始めた。

「わっ、悪かったよ!調子に乗って悪かったって!」
「……今日だけだからな」
「へ……?」
予想外の展開に、思わず力ない返事をしてしまうカナ、
「だから、……今日だけはお前の言う事、聞いてやるよ。……そ、その代りハルカ姉さまには絶対に内緒だからな!」
「チ……チアキ様?どうなさったんで…………んーっ!……んんーっ!!」



次の日、カナの頭の腫れはスッカリひいたが、代わりに唇が腫れていた。

101:この野郎
08/04/10 00:43:21 43ZOYF2O
猛烈にageてしまってスマンかったorz

102:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:50:07 eXwp4g7v
>>100の続き
「先生、チアキは…」

103:名無しさん@ピンキー
08/04/10 01:35:54 BnAPVnrY
nice boat的な流れのみなみけも自分はキライじゃないし
SS書いてくれた人はホントGJって感じですが
この流れでこれほど最高なものを書くこの野郎氏はマジで神です!!!!
お疲れ様です!!!!
カナチア好きの俺にはマジで最高の作品であります!!!!!

マコ×トウマかカナ×チアでもっと見たいっす!!!!!


104:名無しさん@ピンキー
08/04/10 05:26:39 3i1EqCRO
ハルカとマコが見たい・・・

105:名無しさん@ピンキー
08/04/10 11:07:06 +VvM6qrV
>>42
GJGJおつです!

んで、その昨晩の出来事もおねがいします

106:名無しさん@ピンキー
08/04/10 13:54:33 DbtwznPx
>>42
そもそも場所はどこなんだ?
春香や千秋のいるみなみけで夏奈の部屋にお泊まり?

107:名無しさん@ピンキー
08/04/10 20:18:52 DpEZubaw
>>77
率直すぎて吹いたwww俺も正直>>68はないわ。てかここエロパロだよな?

108:名無しさん@ピンキー
08/04/10 22:30:52 eXwp4g7v
女装マコトと男装トウマが躊躇いセックスする電波を受信してしまった…

109:名無しさん@ピンキー
08/04/10 22:40:44 K9b3Htzz
>>108
SSと挿絵希望ですorz

110:ぶつ切り
08/04/10 23:00:27 eXwp4g7v
「がっ…かはっがぁ」
藤岡が苦悶したので私は驚いて、口から藤岡のモノを解き放つ。藤岡は慌てて自分の股間を押さえた。
「な、何故噛んだ!!!」
涙をいっぱい浮かべて訴える。
「何故って、飴を食うようにって言ったのはお前だろ!」
そう、私は普段、飴はばりぼりと噛み砕く。
それにしても、藤岡はやたら痛がっているが、そんなに強く噛んだわけじゃないんだが…
「い、痛かったか?そんなに痛かったのか?」
上目遣いに、藤岡を気遣う。
「…くっ」
物凄い形相で睨みつけられた。怒ってるのか?
「と、とにかく!何か薬を塗らなくては!」
そう言い放つや否や私は立ち上がり、薬用箱を探した。その中から効きそうな薬を取り出す。

111:ぶつ切り
08/04/10 23:01:06 eXwp4g7v
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

あはははは、南に噛まれちゃった噛まれちゃった噛まれちゃった。

うがぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!



思考が定まらない。
はっきりと認識できるのは、未だ股間を襲い続ける激痛のみ。
頭がクラクラする。

痛みのあまり、物凄い形相をしたんじゃないかな。でも、流石にこれは耐えられない。

あ、南が薬をもってきてくれt…




キ ン カ ン

112:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:01:39 eXwp4g7v
電波を受信している場合じゃありませんね、わかります。

113:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:02:46 ldIdb26o
藤岡死亡フラグww

114:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:12:58 mcO+1PdY
そして新たな快楽に目覚める藤岡

115:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:27:09 W8wbV8ar
ちょwwwwちんぽに薬なんて塗っちゃらめぇぇぇえwwwwwwwwwww

116:名無しさん@ピンキー
08/04/11 04:08:44 iRytvyVC
キンカンwwwww萌えと笑いが止まんねーwwwwww
ぶつ切り氏とこの野郎氏と系氏になら抱かれてもいい

117:名無しさん@ピンキー
08/04/11 13:03:52 0ZXmAU4V
お昼前に2レスだけ投下を…マコ×ハルカの続きです。

前回は前スレだったので、ちょっとあらすじ……
マコちゃんがハルカの前に座って、キスをしたら我慢できなくなって、
スカートを捲りあげておねだりを終えた所からです。

118:この野郎
08/04/11 13:04:22 0ZXmAU4V
私はマコの大きくなったソレに手を伸ばし、軽く握った。
「あ……うっ、……んんぁっ…………」
口から洩れるエッチな喘ぎ声に、こっちまで興奮しつつも、私はゆっくりと手を動かしてみる。
マコは捲り上げたスカートのスソをギュッと握り、少し震えている。

「気持ちいいの?」
「ふぁっ……ん…………気持ち……いいです……っ」
マコはそう言うと、立っているのが辛くなったのか、片手をしゃがんでいる私の肩に置いて掴まり、
ジッとこっちを見つめる。気持ちいいと言いながらもどこか不満げな視線。
すると、今度は肩に置いた手を私の唇へ運び、人差し指で唇を触り始めた。

『手と口で気持ち良くしてくれるって言ったのに……』
口で言われなくてもマコの不満が表情から見てとれる。
(――そんな顔されたら……またイジワルしたくなっちゃう。)

私は少し微笑むと、手を動かしたまま、その指を咥えて舐めてみる。
「ぁ……んっ、…………あっ、あっ……」
気持ちよさそうに喘ぐマコ……しかし首は横に振って、そうじゃないと言いたげにしている。
それでも気付かないふりをして指を咥えていると、
マコはその指を私の口から抜き、擦っている手までソコから引き離してしまった。
(――あれ……?もしかして怒らせちゃったかな……?)
一瞬頭を過るそんな不安。……しかし、すぐに取り越し苦労だと気づく。

マコは恥ずかしそうに黙ったまま、自分の大きくなったソレを私の口元へ近付ける。
やがてソレは私の唇に触れ、マコは体をピクッと反応させる。それでも私はまだ口を開かない。
適当に首をかしげて、不思議そうな顔をしてみせる。
さすがにコレだけでは気持ち良くなれないのか、マコはようやく口を開いた。

「ハルカさん……口でしてくれるって言ったのに…………」
想像どおりの不満を告げるマコに、私は思わず吹き出してしまう。
すると、マコは顔を真っ赤にして珍しく怒り始めた。
「な、何で笑うんですか?!そんなの……ひどいですよぉ……」
「あはっ、……ごめんね、だってマコったら本当に顔に出やすいんだもん……ふふっ……」
「えぇぇー!……じゃあ分かっててイジワルしてたんですか?」
「前にも言ったでしょ?マコの事可愛くて大好きだからイジワルしたくなっちゃう……って、ね?」
「うぅー……それはそうだけど…………」
私の期待通りの困った表情で答えるマコ。本当はもっとイジメたい所だけど……
これ以上は可哀そうだし、今度は私がマコの期待に答えてあげることにした。




119:この野郎
08/04/11 13:05:17 0ZXmAU4V
「あー……んっ……じゅぷっ……んんっ、くちゅっくちゅっ……」
マコの不意を突くように一気に根元まで頬張り、口の中でソレを舐めまわす。
思わず腰を引いて離れようとするマコ。もちろん逃がさずに私は咥えたまま追いかける。
「ハ……ハルカさん……っ!」
「んんー……ちゅぷっ、ちゅぷ……っ」
「ダメ……ハルカさん、ダメですっ……ぅ……」
「ちゅぱっ……んっ、ぷはぁ……ダメなの?して欲しいの?どっち?……止めようか?」

咥えていたソレを手で擦りながらマコに問いかける。
唾液のたっぷり付いたソレからは、グチュグチュと卑猥な音が聞こえ、マコは少し呼吸を荒くして気持ちよさそう……。
「んんっ、やだっ……して欲しいけど……でも気持ち良すぎて……ハァッ……もう……」
「もう?……なに?」
「ハルカさんと……んぁっ、キス……したくなっちゃって……ふぁぁんっ!」

以前にも言ったとおり、マコは何故かイク前になると必ず私にキスを求める。
つまり、『キスがしたくなる』と言う言葉が、マコ的には『イキそう』と言う意味らしい。
「まだちょっとしか口でしてないのに……我慢できないの?」
「だって……でも、ずっと我慢してたから……ふぁっ……ん、今日も家に来てハルカさん見た時からずっと……はぁっ、
 おちんちん大きくなって、こうして欲しいって思ってて……それで……んんっ!」

私は少し驚いた。『カナ達がいなくなってキスをしたから我慢できなくなった』……と言うと思っていたのに、
まさか家に来て、私の顔を見た時からこんな事を考えていたなんて……
(――もしかしてマコって痴女?……ん?男だから痴女じゃない?ん??あれ?)
少し混乱してしまう……でもまぁ小学生にこんな事して、自分だって人の事は言えない……
私はソレを握ったまま、立ち上がってマコの顔を近づけた。

「キス……したい?」
「はぃ、……んっ……ハルカさんとキス……」
「でもさっきまでこの口でマコのおちんちん咥えてたんだよ?それでもいいの?」
「それでも……ハァッ……早くキスして気持ち良くなりたい……ですっ……んんぁっ、あっ……」

そろそろマコも限界と言った感じ……私は飛び散らない様に、マコのソレの先を手で押さえ、
マコの喘ぎ声の洩れる口の中に、舌を入れようとした。……と、その時、
玄関が開く音が聞こえ、足音と話声がが近づいてくる。どうやらカナ達が買い物から帰ってきたようだ。
私は慌ててマコを元の位置に戻させ、何事も無かったかのように二人を迎える。
……しかし、イク寸前で止められたマコは、ほっぺたを膨らませて、この日一番不満げな顔でこっちを見ていた。

120:名無しさん@ピンキー
08/04/11 13:55:34 6QnTrldw
相変わらずGJです!!寸止めマコちゃんカワイソス

俺はこの野郎氏の最初のハル×マコを見たときから
ずっと焦らされてますよw


121:名無しさん@ピンキー
08/04/11 17:39:58 hDFIcCzt
ぐへへへ…

122:名無しさん@ピンキー
08/04/11 23:44:36 uz6xSUep
GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJj
ハルマコ大好物です^^

123:名無しさん@ピンキー
08/04/11 23:54:18 hDFIcCzt
明日になったら投下始めます。ふひひひw

124:ぶつ切り
08/04/12 00:05:09 mggIj7dp
それはそれは不思議な光景だったものだよ。
何が不思議かって…

家に帰ると、居間で藤岡が仰向けに寝転がっていた。それだけなら別に何でもない。藤岡なら何をしようと勝手だ。
しかし、現状は解しがたい。
藤岡は、上半身はワイシャツを着ている。
しかし、下半身はカナのバスタオルで覆われていて、股間部、つまり藤岡のペニスがあるであろう箇所に、氷袋が置かれていた。

蔭嚢は温めると効率よく機能するんだったっけ…。
詳しくはわからないが、冷やすのはあまりよろしくないと判断して、氷袋をどかしてやった。

「う…ぅ」
「ッ!バカ!急に声を出すな!」
び、びっくりした~。
私は藤岡の様子を窺う。眠っている…

125:ぶつ切り
08/04/12 00:06:58 mggIj7dp
さて、この下半身を覆うバスタオルは何を意味するのか。肌掛けのつもりなのだろうか?

………

「いっか。」
私は、藤岡が疲れないように膝枕をしてあげたが、暫くして私が疲れてしまったので、私の枕を貸してあげた。
「…かわいい」
藤岡の寝顔は、いつものかっこいいそれとは異なり、とても微笑ましいものだった。これが母性本能なのか?
私は、おでこをなでなでしてあげた。
「んむにゅ…んにゃ……う~ん。…すぅ~」
「藤岡…」
「…み、なみ」
「!!!」
こ、こいつめ…。私が目の前にいると言うのに躊躇いなくほかの女を…!
ふ、ふふふ。ならば、その口、塞いでやる!



チュ

126:ぶつ切り
08/04/12 00:09:42 mggIj7dp
夢を見た気がした。
それは、南の姿をした悪魔が俺のモノを奪い去るという、とても残酷なものであった。

股間がヒリヒリする。
俺はいつから眠ってしまったんだ?いや違う、俺は…


目を開けた。俺はどれくらいの時間、こうしていたのだろうか。大分痛みは引いているが…

「おはよう。」
声のする方を見やると、チアキちゃんが隣で俺と同じように仰向けになっていた。
「お、おはよう。チアキちゃん。」
チアキちゃんは、その小さい手で俺の手を握っていた。
「ずっと、藤岡の寝顔を見ていたよ。」
俺は、そっと握り返した。
「あ…」
チアキちゃんの頬がほんのりと染まっていく。
「あ、あんまり調子に乗るなよ!」
そっぽを向いてしまった。

127:ぶつ切り
08/04/12 00:10:57 mggIj7dp
おかしいな。
俺、南の彼氏なのに、南のことが好きなのに、チアキちゃんが可愛くて、愛おしくて仕方がない。
「チアキちゃん」
俺は上体を上げて、その林檎を指でなぞってやった。チアキちゃんは驚いてこちらを向いた。
まだ未発達で幼くて、本当に「可愛い」お姫様を、俺は飽くことなく見つめる。
寝起きの俺にとっては、とてもよろしくない存在である。
「チアキちゃん」
再び、名を呼ぶ。すると、チアキちゃんは起きあがって、俺の胸に倒れ込んだ。
俺はしっかりと受け止める。
「藤岡。やはり私は…!」
チアキちゃんは、その小さな唇で俺の唇を奪った。
俺は、拒めなかった。

128:ぶつ切り
08/04/12 00:12:20 mggIj7dp
「ご、ごめん。…なさい」
唇を離して、チアキちゃんから発せられた第一声がそれだった。
「ど、どうして?」
そう尋ねると、チアキちゃんはとても困った顔をしたので、それ以上追及はしない。
「み、南、どこ行ったんだろ。」
無理矢理話題を振る。しかし、チアキちゃんは眉間に皺をよせて、
「そんなに気になるのか?」
なんて言ってきたもんだから、俺は慌てて取り繕おうとした。すると今度は、クスクスと笑いだした。
「冗談だよ。」
「冗談て…」
チアキちゃんは続けた。
「私が帰った時は、お前しかいなかったよ。全くカナめ、ほぼ家族とはいえ、客人は客人だぞ。藤岡をおいてどこに…」
そうだ、何故南はここにいないのか。

129:この野郎
08/04/12 02:06:57 MqBplZu/
マッコマコにされたんで3レス投下します。
ようやくマコちゃんのターン。

130:この野郎
08/04/12 02:07:28 MqBplZu/
「ただいまー。いやぁ、お腹すかせて待ってると思って、急いで帰ってきたよ」
「何言ってんだ。お前が早く食べたかっただけだろう。このバカ野郎」
賑やかに話しながら入ってくるカナを、マコは恨めしそうにみている。
それはそうだ、もしカナが急いで帰って来なかったのなら、きっと最後まで出来たはずなのだから。

「さぁ、早くご飯食べようよー!」
カナにせかされ、私と千秋は立ち上がる。……しかしマコは立たない……
いや、立たないと言うか、立てない……と言うか、勃ってるから立てないと言うか……とにかく立てない様だ。
「マコはちょっと調子悪そうだから、そこで待っててね」
「あっ……はぃ。ごめんなさい」
申し訳なさそうに謝るマコの頭を3度ほど撫で、私は二人の待つ台所へ向かった。

夕食の準備も済み、みんなで仲良くすき焼きを食べ始める。相変わらずカナと千秋は、どれが誰の肉だと賑やかに争っていた。
そんな中マコは、食事もあまり進まずモジモジして落ち着きがない。
しばらくすると、突然マコが立ち上がり、少し前かがみになったまま廊下へ向かい始めた。

「んー? マコちゃんどこ行くんだ?」
千秋の問いかけに、一瞬固まるマコ。
「その……ちょっとトイレに……」
「ふーん。早くしないと、このバカが肉全部食っちゃうぞ」
興味なさそうに千秋が返事したのを見て、マコはホッとした表情を浮かべて、再びトイレへ向かって足を進める。
しかし、私がその様子を見落とす訳が無かった。

「マコ?」
私の声にビクッと反応し、恐る恐ると言った感じで、ゆっくりとこっちを向くマコ。明らかに様子がおかしい。
「一人でイッっちゃダメだよ?」
私の言った事を理解したのか、マコはこの言葉を聞くと黙って頷き、気まずそうに視線を床に落とす。
やはりマコはトイレに行って、一人で性欲を処理するつもりだった様だ。
ちょっと悪い事をしたと思うけれど、私だってマコのイク姿を見たい。
だからマコはもう少しだけ我慢……そうすれば、私が自分でするよりも何倍も気持ち良くしてあげるから……

しかし、私のこの発言をカナは不思議そうな顔で聞いている。
「はぁ? おいハルカ、トイレは一人で行くのはあたりまえろ?」
確かにその通りだ。
「フフッ、そうね。私ったらなに言ってるのかしら。じゃあマコ、行ってらっしゃい」
笑顔でマコにそう言った私に対し、マコはひきつった笑顔で返事をしトイレに向かった。

「おっ、早かったな。スッキリしたかー?」
早々にトイレから戻りカナにそう言われると、マコは軽くうなずき席へ戻る。
前かがみで戻ってきた姿を見る限り、スッキリしていないのは明白だ。
結局この後も、我慢していて食が進まないのか、マコはほとんど夕食に手をつけなかった。
さすがに、これ以上我慢させるのはかわいそうと思い、私はマコにある提案をする事にした。



131:この野郎
08/04/12 02:07:51 MqBplZu/
「ねぇ、マコ。今日泊っていかない? ほら、明日は日曜日で休みだし」
突然の提案に、驚いているのかマコはなかなか返事をしない。
「おい、マコちゃん。ハルカ姉さまの誘いを断るつもりじゃ無いだろうな?」
返事をしないマコにイライラし始めたのか、千秋が攻め立て始めた。
カナはと言うと、お腹がいっぱいになったのか、眠たそうにあくびをしている。

「えっと……じゃあ、お願いします」
「うん、じゃあお家に電話するから電話番号教えてくれる?」
私はそう言ってマコを連れ部屋を出て、電話の元へ向かった。

部屋を出て二人の目が届かなくなると、マコは私に飛びつくように抱きついてきた。
普段のマコからは考えられないような大胆な行動。よっぽど我慢が出来ないらしい。
私は抱きつくマコを少し離し、目を見て問いかける。
「おトイレ行った時、一人でえっちな事しなかった?」
もちろんしていない事は分かっていた。でも、マコの反応を見てみたかった。

「はい。……ちゃんと言われた通り、えっちな事しなかったです。……だからっ、ご褒美……んっ……」
マコの唇にソッとキスをする。もちろんコレがマコの欲しいご褒美じゃない事くらいは分かっている。
顔は赤くしているが、やはり不満げなマコ。でも、今はこれ以上はしない。
「寝る時まで我慢出来たら、もっと凄いご褒美あげるから……今はコレで、あと少しだけ我慢して、ね?」

何やらマコは少し考えている様子……。
「……もっと凄い事って……なんですか?」
いつもならすぐに頷いて終わりなのだが、
どうやらマコはさっきまでの出来事もあり、少々用心深くなっているようだ。

私はマコの耳元に口を近づけ、ヒソヒソと言葉を発する。
「えっちな事…………じゃなくて、……本当にエッチしてみよっか。……マコは私の事も気持ち良くしてくれる……?」
「……!……は、はぃ!!」
マコはこの言葉を聞き、目をまん丸にすると、大きく返事をしてうなずいた。

とりあえず私はマコの家へ電話し、お泊りの許可を取る。
無事許可を取って部屋へ戻ると、まだ9時だと言うのにカナはすでに眠りこけていた。……しかしコレは好都合。
「こら、カナ! 寝るなら自分の部屋で寝なさい」
「ほぇ……あー、悪い悪い……ふあ~ぁ、……それじゃあ諸君、オヤスミなさい」
大きなあくびをしながらヨタヨタと部屋へ戻っていくカナ。

「さて、片付けが終わったら、お風呂入って、たまには私たちも早く寝ましょうか」
「そうですね。夜更かしは体に良くありませんから」
私のこの提案に、普段から言う事をよく聞いてくれる千秋は、あっさり賛成してくれた。

片づけとお風呂を終え、居間に客布団を敷き、マコの布団も準備完了。……と言ってもこれは飾り。
千秋が部屋に入るのを見送って、私はマコを部屋に連れて入った。



132:この野郎
08/04/12 02:08:17 MqBplZu/
「うん! そのワンピース私のお古なんだけど、良く似合ってるよ」
お風呂上がり、私はパジャマ代わりに、マコにワンピースを着せていた。
「そんな……オレには父親譲りの男気が……って言うか、オレは男です!」
「はいはい。マコは可愛い可愛い男の子だもんねーッ」
少し小馬鹿にした言い方で私がそう言うと、マコはふくれっ面を浮かべている。
私はその犯罪的に可愛い生き物を連れ、ベッドの中へ入った。

ベッドの中に入ると、マコはすぐに抱きつき私の胸へ顔をうずめ、ピッタリひっついて離れない。
太もものあたりに下着から出たマコの硬いモノが当たる。私はそれを太ももで挟み、ゆっくりと擦ってみた。
「……ふぁ……んっ、ぁっ……」
思った以上に大きな反応……ずいぶん我慢させちゃったから……
私は徐々に擦るスピード・力を強めていく。すると、マコもそれに比例して喘ぎ声を強めていく。

「んっ、ん……あっ、ふ……ぅっ、んんっ……ハルカさん……気持ちいい……っ」
顔を近づけて喘ぎ続けるマコ。気づくと、マコの吐息がかかるほどに、近くまで顔が寄せられていた。
開きっ放しの口からは喘ぎ声が絶えず発せられ、私はマコにうるうるした目で見つめられている。
その姿に思わず私までドキドキしてしまい、つい足に入れる力加減を忘れてしまっていた。

「ハルカさんっ!……ハルカさん……もう、オレ…………んんっ!」
「……っ!」
突然唇を押しつけられ、マコの激しいキス。……それは射精の合図。
キスと同時に、ふとももに挟んでいるモノがビクビクッと大きく反応し、熱い液を大量に出している。

マコのキスが終わり布団をめくると、私のパジャマは精液でドロドロになっていた。
「ご……ごめんなさい。……あの、我慢できなくて……その…………」
必死に謝り続けるマコ……しかし体の方は、まだ物足りないと言わんばかりに、大きいままビクビク痙攣している。

「いいのよ。マコは今日いっぱい我慢したんだから。これくらい許してあげる」
私はそう言ってベッドから降り、ドロドロになったパジャマを上下とも脱ぎ捨て、下着だけの姿になった。
……と言っても、寝る時はブラジャーは外しているため、下に穿いているだけ。

その姿のまま再びベッドへ戻り、マコを抱きしめる。
「気持ち良かった?」
「はい。……でも、一緒に気持ち良くって言ってたのにオレだけ……ごめんなさい」
「うーん……じゃあ、マコも同じように、手と足と口で私の事気持ち良くしてくれる?」
私はそう言ってマコの膝辺りに、股を擦りつける。普段と違って自分がおねだりしている不思議な気分……
するとマコは布団に潜り、私の残された下着に手をかけた。

「マコ?……何してるの?」
「……えっと、これ取らないと見えないから……同じように口で出来ないし……」
マコの手でゆっくりと下着が降ろされていく……普段しているエッチな事をされると言う、変な気持ち。
気がつくと、私の体はガチガチに緊張してしまっていた……。



133:名無しさん@ピンキー
08/04/12 03:40:41 mggIj7dp
>>132
高ぶる…高ぶるぞ!

134:名無しさん@ピンキー
08/04/12 09:11:40 Xe3NqSWL
僕はこの野郎氏のSSを読むために生まれてきたのかもしれないGJGJGJ!

135:名無しさん@ピンキー
08/04/12 12:43:10 Dzj91yY1
マッコマコに萌えのめされました

ハルカ姉様とろけ過ぎだなあ

136:名無しさん@ピンキー
08/04/13 01:14:47 4Ch9ehzV
イイヨーイイヨー

137:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:16:38 iOHKhjrq
コメ㌧クスです

>>123
半裸で待ってたオレに謝れ!ww

138:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:30:40 pdubBuPS
マコちゃんもいいけどアツコもね!
そろそろ保坂が動き出す頃合いだと予想

139:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:43:11 SeCRpCeX
マジパロ&原作への勝手な解釈ありです。
興味ない人はスルーをお願い。

140:思い出1
08/04/13 02:43:47 SeCRpCeX
「じゃあ、帰るのは明日の夜になるから。夕飯のことは大丈夫よね。ご飯とお
味噌汁は作らなきゃいけないけど・・・。チアキもカナを手伝ってあげてね」
「大丈夫です、ハルカ姉さま。安心して行って来てください」
 ハルカ姉さまがバレー部の助っ人として、遠征試合にでることが決まったの
は一昨日のことだ。なんでも選手の一人が急な怪我になったらしい。どうして
も落とせない試合だからということで、速水先輩に電話でずっと説得されてい
たのだ。
「大丈夫だよ、ハルカ。私がちゃんと面倒見るから」
「なんだよ、急に保護者面するなよ」
「まあ、喧嘩しちゃだめよ」

* * *

141:思い出2
08/04/13 02:44:23 SeCRpCeX
 ハルカ姉さまが用意しておいてくれたおかずを温め、炊いたご飯とお味噌汁
を用意して夕飯を作った。結局味噌汁も全部私が作ることになったが。
 夕食後、いつものドラマを見終わると、カナは買ってきた漫画雑誌を読み始
めた。私はちょっと迷っていた。カナにどうしても聞いてみたいことがある。
それもカナだけがいるときに聞いてみたい質問が。
 もちろんハルカ姉さまがいないときはあるけれど、いつもはそれは短い時間
であるし、いつも迷っているうちに聞きそびれてしまう。今日はそれを聞く絶
好の機会なのだが・・・。どうしても言い出してはつまずくことを繰り返していた。

「おい、カナ」
「ん、なんだよ?」
「カナって・・・いや、いいや」
「なんだよ、さっきから。言いたいことがあるならはっきり言えよ」
漫画雑誌から顔を上げて、私を見てから、改めて聞きなおした。よっぽど普通じゃ
ない表情になっていたのだろうか?
「どうしちゃったんだ、チアキ? 心配事? 言ってみなさいよ」
「一度聞いてみたかったんだけど・・・カナって・・・お父さんやお母さんののこと覚え
てるのか?」



142:思い出3
08/04/13 02:44:49 SeCRpCeX
一瞬言葉に詰まり、しばらく考えてからカナは真面目に答えた。
「うーん、私もまだ物心が付くか付かないかの頃だったからねえ。覚えてることと
いえば・・・あんたに話したことなかったっけ?」
「ちゃんと聞いたことはないよ」
「自分でも顔とか覚えているつもりなんだけど、ほら、おばあちゃん家にアルバム
があったでしょ。あとからあれでみた写真の姿を、元から覚えているように錯覚し
ているだけかもしれない」
 いつもは絶対に出ない話題。あの事故のことについてもカナは喋ってくれた。
「その時のこともほとんど覚えていないよ。何もわかってなかったし。ただ、ずっ
とハルカが泣いていたことだけは覚えている。自分が悲しいというより、そのせい
で私も悲しかったな」
 カナもこれについては話したくないみたいだ。なんだか必死で言葉を引き出そうと
しているみたいに見えた。
「ハルカもチアキがお父さんたちのことを知らないのはかわいそうだと言っていた
ことがあったよ」
 そうなんだ・・・。ハルカ姉さまとカナはそんなことを話していたことがあったん
だ・・・。
 なんだろう。ちょっと悔しかった。嫉妬してるのだろうか。なんだか私だけが仲
間はずれみたいな気がした。


143:思い出4
08/04/13 02:45:12 SeCRpCeX
「だから、ごめん。私もあんまり喋れることはないよ。チアキには悪いんだけど」
「別に・・・・別に謝ることはないよ」
「チアキも遠慮しないでハルカに聞けば良いのに」
「それは・・・」
「チアキはやさしいからな」
カナが急に涙ぐんだ。別にそんなつもりじゃ・・・。
「わ、私は別に」
私もなんだか涙がでてきた。カナが私の肩を抱きよせて、カナの胸に顔があたるよ
うな感じになる。
「でもチアキも良かったね。こんないい姉達にめぐまれて」
「お前も数に入っているのか?」
私も泣きながら言う。
 ひとしきりそんな状態が続いたろうか。しばらくしてカナが言った。
「あ、もうこんな時間。ハルカにはちゃんと寝かせるように言われてるんだけどね、
もうちょっと起きていていいよ」
「急に理解ある姉を演じても遅いんだよ、この野郎。それにいつも私はちゃんと寝
てるじゃないか」
「まあまあ、ちょっとゲームでもやろうよ」
カナが笑った。私もなんだか嬉しくなってコントローラーを手に取った。

おしまい

144:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:55:58 iOHKhjrq
乙野郎。
オレの鼻水かえせw

145:名無しさん@ピンキー
08/04/13 03:08:40 G946HXGs
>>138


146:名無しさん@ピンキー
08/04/13 19:31:07 4rD5q9nP
>>128
藤岡&姉妹の思春期っぽさが出ててGJ
>>132
アンタ作品の幅太いッ!金メダルマコハルキメッ!
>>143
目から汗がでるよ。GJ



147:黒い人
08/04/14 01:05:29 RUpSRrRL
前スレ664の続き。
6レスほど投下します。

148:黒い人
08/04/14 01:06:17 RUpSRrRL
翌日、授業の間も休み時間中も給食の時間中も、どこか落ち着かないようにそわそわしていたマコトの様子を見て、内田は確信した。
(マコトくん……今日ハルカちゃんに告白するつもりなんだ……)
そして案の定と言うべきか、放課後になるや否やマコトは内田を呼び出し、こう告げた。
「オレの腹は決まったよ、今日ハルカさんに告白する!
 勿論、昨日内田に教えてもらったようにする! オレの全てをぶつけるよ!」
まるで戦場に赴く兵士の高揚にも似た、ハイなテンションのマコトを見て、
「そうなんだ……」
内田はそう呟くのが精一杯だった。
「それにしてもへんなこと相談しちゃって、内田には悪かったと思ってるよ」
「ううん、そんなことないよ」
四日連続の二人の帰り道。
もしかすると今日で最後になるのかもしれない―そう思うと内田にとっては不思議と寂しく感じた。
「告白、上手くいくといいね」
「うん! 当たって砕けてくるよ!」
「……砕けちゃったらだめじゃない?」
「あっ、そうか! じゃあ当たって砕けない!」
相変わらずのやり取りに、内田は我ながら少し可笑しくなってしまった。
そして、笑いを堪えてどうしても気になることがあって、そのまま尋ねてみた。


149:黒い人
08/04/14 01:06:38 RUpSRrRL
「告白は……『マコちゃん』になってするの?」
すると、マコトはきっぱりと、
「いや、女装はしない。『マコちゃん』ならハルカさんは凄く優しくしてくれるし、
 カナなんか女装してないと家に上がらせてくれないかもしれないけど、今回はそれじゃ意味がないんだ。
 なぜなら、ハルカさんのことが好きなのは『マコちゃん』じゃなくて『マコト』だからさ!」
「そうだよね……」
(マコトくん……本気でハルカちゃんのこと好きなんだね……)
また小さく胸が疼く。
いかに内田がまだ無知で未熟な少女とはいえ、徐々にその感情の正体に気がついていく。
(本当なら、ここはもっと笑顔でマコトくんを送り出してあげなきゃいけないのに……
 どうしてだろう、こんなにヘンな気持ちになるなんて……)
「じゃあ行ってくるよ!!」
手を振って、意気揚々と南家の方向へ駆けていくマコトを見送る顔はどことなく寂しげ。
(そうか……わたし、マコトくんのこと、いつのまにか好きになっていたんだ)
しかし、それはもはや遅すぎた自覚だった。
マコトの気持ちは別のところにあり、しかもこれからそれを相手に告げようとしているというタイミングだ。
これ以上の皮肉な形で、心の中に芽生えた感情を自覚するがあるのだろうか。
「…………」
遠ざかっていくマコトの後姿を内田はただ無言で見送っていた。

150:黒い人
08/04/14 01:07:03 RUpSRrRL
『ピンポーン♪』
「はいはい、今出ますよーっと」
所は変わって南家。突然の来客に対応するため、カナは学校帰りの制服姿もそのままに玄関に向かっていた。
「どちらさまー……って、マコト?」
「…………」
ドアの前で無言で仁王立ちしていたマコト。
その普段のどこか抜けたような陽気さとは裏腹の深刻そうな面持ちに、カナは一瞬ただならぬものを感じたものの、
「お前、どういう了見で、その姿でウチにやってきた?」
胸を張って見下ろすように言い放つ。
「どういう了見って……」
「大方ハルカ目当てだろうが……私は自分の後輩の『マコちゃん』だったら、中に入れてあげないこともないが?」
カナがこういうことを言ってくるのはマコトの予想の範囲内だった。しかし、マコトもここで退くなら、最初から来てはいない。
「頼むよカナ……ちょっとだけでいいから、中に入れてくれないかな? ハルカさん、いるんでしょう?」
「確かにハルカはもう帰ってきてるけど……お前な、今日はチアキがいないからいいけれど、
 もしいたら『マコト』は四の五の言わず追い出されてるんだぞ?」
チアキが運動会の実行委員か何かの仕事で、今日は遅れて帰ってくることもマコトは計算に入れていた。
本人には悪いが、これから自分がしようとしていることを考えると、ハルカを溺愛するチアキはこの場合どうしても邪魔な存在だからだ。
「それはわかってるけどさ……こればっかりはゆずれないんだ!! 頼む、カナ!! 中に入れてくれっ!」
尋常でない勢いで、己の服に掴みかかってねだるマコトに、さしものカナもたじろいだ。
「わ、わかったよ……! でもお前、チアキが戻る前に帰った方がいいぞ?」
「……! ありがとう!!」
あまりの剣幕に戸惑うカナを玄関に残し、マコトは一目散に居間に向かった。
「おじゃまします……って、あれ?」
マコトがそこで見たのは、まるで力尽きたかのようにうつ伏せになって寝転がっているハルカの姿だった。
「ああ、お前は知らないのか。ハルカはな、基本怠け者なんだ。
 今日も帰ってきたと思ったらロクに着替えもせず、そのままバタンキューだよ」
背後から顔を出したカナがそう解説するものの、別にそんな意外な一面を見てしまったからと言え、気持ちが醒めることもない。
「おーい、ハルカ起きろー、お客さんだぞー」
カナが肩を三、四度ゆらすと、「ぅん……」と初心な少年には色っぽく聞こえてしまうような吐息と共に、ハルカが身体を起こした。

151:黒い人
08/04/14 01:08:18 RUpSRrRL
「!!!!」
ハルカの姿を正面から見た時、マコトの身体が固まった。
あろうことかハルカの制服の前は猥雑にはだけ、緩められたタイ、真っ白なシャツの奥に僅かに下着のピンク色が見えている。
更に目を凝らすと、微妙に胸の谷間まで見えて……
「あらら、おいハルカ、前、前……!!」
「ぅ……ん……え? ああっ!!」
カナの声にハッとしたように覚醒したハルカは慌てて胸元を隠した。
「いつ客が来るかわからないんだから、いい加減中途半端に制服脱いだまま寝るのやめろよなー」
カナに咎められ、ハルカは決まりが悪そうに笑いながら、
「あはは……で、君は確か……チアキのクラスメートの……」
「マコトです!!」
即答する。よく考えてみれば、『マコト』としてハルカさんと対峙する機会なんて、いつ以来だろうか。
現にハルカさんは自分の存在を覚えていなかったようだ。それでも、
(ここで退くわけにはいかないよな……ええーい! もう当たって砕けろ……って砕けちゃダメだった……あーもう!!)
マコトはキッと口を結び、真っ直ぐにハルカの顔を見つめた。
(ここは内田の言っていたことを思い出すんだ……!)
「えーっと、チアキは今日は遅くなるみたいだけど……もしよかったら戻るまでお茶でも……」
「ハルカさん!!!」
気遣いの提案を遮り、大声で叫んだマコトにハルカも、傍らで様子を見守っていたカナも驚いたように身体を震わせた。
「聞いて欲しいことがあるんです!! オレは――」

152:名無しさん@ピンキー
08/04/14 01:08:33 9WayoaRW
wktk

153:黒い人
08/04/14 01:08:39 RUpSRrRL
「はぁ……マコトくん、どうなったかな……」
その夜―内田はベットに寝転がり、天井を見つめるとそう一人呟いた。
未だ十年ぽっちの短い人生の中でとはいえ、一世一代の大告白。
内田はその顛末がどうなっているのか気になって仕方なかった。
「やっぱり……難しいのかな……」
正直に言って、内田はマコトの告白が実らないことを少しだけ期待していた。
それは勿論、自分がマコトのことを好きになっていると気づいたから。
が、肝心のマコトの気持ちはどうなのか。例え今回その想いが成就しなかったとしても簡単に諦めてしまえるのだろうか。
そしてその気持ちが自分の方向へ向くことがありうるのだろうか。
否、それは考えられない。
告白へ向かう直前、あの普段のマコトからは想像できない真剣そのものだった様子を見ている内田にはそれは自明だった。
それに、だ。例ええ今回その想いが成就しなかったとして、それから自分はどうするのだろうか?
自分に恥も外聞も捨て、想いを告げるだけの勇気があるのだろうか?
そもそも想い人が失恋した隙を見て……というのはズルいのではないか?
「もう……わからないよ~……」
とにかく、内田の頭の中ではそのようなことばかりがグルグルとゴチャゴチャの螺旋を描いて走り回り、
ただただ寝返りを打ち、枕に顔を埋めて低く唸ることしかできない。
是、まさに恋を知ったばかりの少女にとってあまりに難問。
そして最も大事なこと。
その告白の行方がどうなるかに関わらず、頭を占めるのはあのマコトの真剣さだ。
つまりそれは、マコトの心の中に自分という存在はいないわけで―。
所詮は『頼りになる友達』程度の認識しかないわけで―。
その事実は、少女の心にはあまりにも重すぎた。
「こんなことなら……最初から相談になんか乗るんじゃなかったな……」
全てはボタンの掛け違いか―。
「でも……しばらくの間、マコトくんと一緒に帰ったり、一杯話したりして……」
楽しかった。その時はまだ自分の気持ちに気付いていなかったとはいえ、それだけは確か―。
「…………」
だが、それだけに今の気持ちは切なすぎる。こんな痛み、クスリや医者じゃ治せない。
「……ぅ……ぅぅ……ぅぅぅ……」
その夜、内田は枕を涙に濡らした。

154:黒い人
08/04/14 01:09:06 RUpSRrRL
翌日。
目の下に派手なクマを作りながらも何とか登校した内田を待っていたのは、主のいないマコトの席だった。
周囲は元気の塊のようなマコトでも珍しく風邪でもひいたのだろうと気にとめることもなかったが、内田は違った。
そしてその嫌な予感が的中したと知ったのは、放課後だった。
「おい、内田―」
振り向くとそこにいたのはチアキだった。
「お前、昨日マコトのやつと一緒に帰ってたよな」
「うん、そうだけど……」
「担任の先生が様子を伺いにマコトの家に電話をしたらしい。
 そしたらマコトの母親が言うに、アイツ今日は普通に家を出ていたそうだ。さっき職員室で偶々その話を聞いた」
「え」
内田は背筋に氷柱を挿し込まれたような錯覚を感じた。
「お前、何か知らないか?」
「…………」
無言で固まる内田に、チアキは「ダメだこりゃ」と溜息をつくと、
「カナに聞いたんだけど、アイツ、昨日私がいない間にウチに来てたらしいんだ。
 まったく……バカ野郎は人に心配をかけることにかけては一流だよ。ウチにも一人いるからわか……って、おい内田?」
チアキが言葉を終える前に、内田は弾かれたように教室を飛び出していた。


155:黒い人
08/04/14 01:09:53 RUpSRrRL
以上です。

前回から間が開いてしまいましたが、次は早めに投下できると思います。

それではおやすみなさい。


156:名無しさん@ピンキー
08/04/14 01:13:17 9WayoaRW
なんという引き…
これわ続きをwktkせざるおえない

157:名無しさん@ピンキー
08/04/14 04:42:01 UqMvS8Lz
マコト…一対何があったっていうんだ!?

158:名無しさん@ピンキー
08/04/14 05:18:32 dQiuJV1x
続きが気になりすぎて、筆記試験が手に付かなくなりそうです…
続きを楽しみにしてますぜ!

159:名無しさん@ピンキー
08/04/14 12:25:57 QtCIrLLs
GJJ!!
早く続きをよこしなさいよ!!ww


160:名無しさん@ピンキー
08/04/14 12:47:33 DFyIcmtH
くろおかも大好きだったけどこれもGJ過ぎる。続きが気になり過ぎて手が震えてきた

161:名無しさん@ピンキー
08/04/14 13:06:09 jbeUjflE
最近、原作よりもこの野郎氏のハル×マコが楽しみでしょうがないw

162:名無しさん@ピンキー
08/04/14 19:07:08 SBCjeOFe

ここはやっぱりシリアスというかマジものは嫌われるのでしょうか?
68とか140みたいな。

163:系
08/04/14 19:19:41 eHiMdDJd
感想くれるみなさん、ほんとにありがとう!
やる気沸いてきますよ(`・ω・)

久しぶりに投下…

>>162どうだろう。俺のも結構暗いし…

164:系
08/04/14 19:20:53 eHiMdDJd
『染』

昨日まで降り続いた雨は嘘だったかのように止み、今日は朝からからりとした天気だった。
俺は額の汗を拭い、胸元にばさばさと空気を送り込みながら、コンビニに買い物しに入った夏奈を待っていた。

この前に比べ、夏奈は目に見えて元気になった。
春香さんと千秋ちゃんが帰ってきたそうだ。


汗で背中に張り付くシャツに不快感を覚えながら、うっすらと裾の白む青空を眺めた。

自動ドアが開き、買い物袋を下げた夏奈が現れた。

「待たせてごめんね」
「ううん。何買ったの?」

「…知りたい?」

夏奈が俺の顔を覗き込む。

「え?う、うん…」
「生理用品」
「うぇっ!?ご、ごめんっ!」
「ふふ、嘘だよ」


桜並木の通りを、二人並んで歩く。
桜は疾うに、散っている。

歩調と同じリズムで揺れる夏奈の髪。
時折ぶつかる肩から伝わる暖かさ。
手を伸ばせばすぐ触れられる位置に手があった。

本当に、幸せな時間だった。
こんな時間がいつまでも続いて欲しい。

ユートピアに旅立とうとしていた意識は、不意に掛けられた言葉で現実に引き戻された。

「ねぇ藤岡、公園寄って行かない?」

165:系
08/04/14 19:22:28 eHiMdDJd
公園に着いた俺達は、木陰のベンチに腰を下ろした。
木漏れ日が斑模様をつくる。

「今日は暑いな~」
「そうだね」

直射日光を浴びながら砂場で遊ぶ子ども達を見て、昔は俺もあんなだったかな、などと思う。

「はい、これ」
「冷たっ!」

自分用にプリンを持った夏奈が、俺の頬に缶ジュースを押し当ててきた。

「あ、ありがと」


他愛ない話をぽつぽつと交わす。
冗談話や昨日見たテレビ。
くすくす笑ったり、驚いたり。
ふと見せる表情が、俺の心の中に暖かく染み渡った。

「南」
「ん?」
「俺、今…ほんとに幸せだ」

「…そう」

夏奈は微笑んで、プリンを一口頬張った。


そよ風に運ばれる夏奈の髪の香り。

―突然、頭の中に先日の情事がリフレインした。
夏奈の匂い、喘ぎ、湿った肌の感触。愛蜜の味。

先程と違う意味の汗が頬を伝った。

「藤岡?」

「え…」

夏奈は意識を確認するかのように、目の前で手を振った。

「どうした、プリンなんかじっと見つめて」
「あ、いや…」

くそ、何でこんな時に思い出すんだ…

166:系
08/04/14 19:23:25 eHiMdDJd
「あぁ、プリン食いたいのか?」
「えと、その…」

正直に話す訳にはいかないので、答えに詰まる。
夏奈がまた一口プリンを頬張った。

何か、別の話題を振ろう…

何か…え…?


一瞬、何が起きたのか理解できなかった。

カップはそこにあるのに…唇に甘いプリンの味―

…これ…は…

触れた唇から、夏奈を感じた。
初めて、だった。

「…ん…」

驚きで強張った俺の唇を、柔らかな夏奈の舌がこじ開ける。

「…んぅ…」
「ん…ちゅ…」

絡まり合った舌と舌が、不思議な感触だった。

ドロドロになったプリンと唾液が混ざったものが、俺の口の中に流れ込んでくる。
ごくりと音を鳴らし、嚥下した。

唇は一度離れ、また何度も求め合った。
長く、深く。

167:系
08/04/14 19:24:25 eHiMdDJd
夏奈と交わる度、頭の中がぼんやりと白くなってゆく。

理性が収縮していくのがわかる。

「…はぁ……南…」

最早、感情を押し止めることができない。
欲と本能が俺をつき動かす。

「南…南…!」

「え…ちょ……っ!」


俺は両掌で夏奈の柔らかい胸を包み込み―


瞬間、何か強い力で突き飛ばされ、強かに腰を打った。

「い、痛っ!……南…?」

見上げると、夏奈の冷ややかな視線が俺を射抜く。

先程までの暖かい気持ちが、一瞬で凍り付いた。

「…最低」

「え…?」

気付くと、何人かの小学生くらいの子どもが、唖然とした表情でこちらを見ている。


―やって、しまった…


背を向けて去っていく夏奈を、呆然と眺めていた。


いつの間にか、空は灰色に変わっていた。


季節の変わり目。


天気は不安定だ。

168:系
08/04/14 19:26:41 eHiMdDJd
以上です…

続きは制作中です(´・ω・)

投下はいつになるか…

169:名無しさん@ピンキー
08/04/14 21:48:02 gA8mKZke


つづきもたのむ

170:名無しさん@ピンキー
08/04/15 02:26:38 498i82O4
わっふるわっふるうううううううううううううううううう

171:名無しさん@ピンキー
08/04/15 03:31:47 p852b4oY
>>168
乙J
カナがツンデレすぎるw


>>162
>>68のはちょいとどうかと思うけど、>>140とかは良いんじゃないかな?
ただ、ここはエロパロスレだから、多少は話にエロ・パロ・純愛・萌え等が無いと、反応は微妙じゃないかな?

172:名無しさん@ピンキー
08/04/15 03:53:54 niLFTlB2
>>162
>>171にほぼ同意。
エロパロスレであることはお忘れなく。

シリアスものというかどうかわからないけど、レイプものとかはあり得なくはないんだよねえ?
受け入れられるかどうかは内容に依るだろうけど。

173:名無しさん@ピンキー
08/04/15 03:56:38 HWlLgkBf
ようは、読者を納得させる展開なら無問題なわけだよな
苦手なジャンルがあるって人もいるだろうから、NG出来るような措置はとっておくべきだよな

174:名無しさん@ピンキー
08/04/15 04:27:24 wThil8uU
系さん乙かれさま&GJ!


>>68はねぇ。今のレベルじゃ神コテの集うこのスレで投下しても恥かくだけ
より一層の精進をして出直してくるといいよ。正直文章が拙すぎて読んでるこっちが恥ずかしくなってくるんだ

175:名無しさん@ピンキー
08/04/15 05:29:29 BTLjBeuI
みなみけは、内容が内容だけに、レイプ物は微妙だよね。

176:名無しさん@ピンキー
08/04/15 12:05:08 Ebr3acTw
名作「くろおか」くらいが限界かなぁ。
どなたか「くろまこ」に挑戦してもらいたいとも思うけど。

177:名無しさん@ピンキー
08/04/15 15:00:04 b/Sq3Nsk
フト思ったんだがマコトの時は少年らしい体格なのに
マコちゃんになると途端に体型がチ○ポが付いてるだけの女の子しか見えないんだよね

178:名無しさん@ピンキー
08/04/15 15:43:14 p852b4oY
あのヘアピンを付けると変身するんだよ。
もちろん男の象徴が無くならないのも仕様です。

179:名無しさん@ピンキー
08/04/15 18:54:37 56pHKG1s
あんなに可愛い子が女の子な訳無いじゃないですか

180:黒い人
08/04/15 23:57:22 FkLgkJ8g
>>154
の続きです。

11レス借ります。

181:黒い人
08/04/15 23:58:27 FkLgkJ8g
内田はここ数日の間、マコトと共に歩いた通学路を、息を切らせながら走っていた。
(まさか……マコトくん……)
思い出したように立ち止まり、辺りを見回すもマコトの姿は見えない。内田は焦る。
マコトは学校を休んだ。しかも無断で、となれば思い当たる理由など一つしかない。
きっと告白が上手くいかなかったのではないか。
そしてそのショックで……。
頭の中に過ぎるのは嫌な想像ばかりだ。
(早く探さなくちゃ……)
息を整え、また走り出そうとした時、
「おー、内田じゃないか。そんなに急いでどうしたんだ?」
背後から聞きなれた声がする。同じく学校帰りのカナだった。
「あ、カナちゃん! マコトくん見なかった!?」
内田は直ぐに昨日の状況を知るであろうカナに迫った。
「マコト? いや見てないけど、そう言えばアイツ昨日ウチに来たんだよ。
 それも珍しく女装もせずに」
「その時何かなかった?」
「ん? ああ、そうなんだよ。アイツ、強引にウチにあがってきたと思ったら、
 あろうことかいきなりハルカに告白したんだよ! びっくりしたな、あれには」。
「やっぱり……」
「あれ? 内田、お前知ってたのか? ああ、お前も一枚噛んでいたというわけか」
「で……どうなったの?」
「ああ、見事に砕けたよ。こう言うのもなんだが、清々しいくらいの砕け方だったさ」
―やはり。内田の頭の中に、張り切ったマコトの顔が浮かんだ。
「で、どうしたんだ? まさかハルカに振られたショックでマコトが今日学校に来なかったとか?」
カナにしては鋭すぎる指摘だった。
「まあ大丈夫だと思うぞ。マコトもスッキリしたような顔してたし。
 帰り際に声かけたけど、そんなに気落ちしたような素振りはなかったけどなぁ。
 それに、ハルカも最初はびっくりしてたけど、ちゃんと大人な対応してたし」

182:黒い人
08/04/15 23:58:50 FkLgkJ8g
そんなカナの台詞を聞いて内田は思う。
大丈夫なわけはない。カナにそう見えたのはマコトがその場では虚勢を張っていたからだ。
振られたからとはいえ、ハルカの目の前で落ち込んだりするのは、マコトの男としての意地が許さなかったのだろう。
「まあ内田からもマコトには気を落とすなって言っとい……って、おーい」
カナの台詞を最後まで聞き終えないまま、内田はまた走り出した。
カナはああ言っているが、内田にはマコトの今の気持ちが手に取るようにわかっていた。
失恋の痛みはとてもじゃないがへらへら笑って看過できるようなものではない。
内田にはそれがよーくわかっている。
「……だって、わたしだってそうだったんだから」
そして体育のマラソンでもここまではないというくらいに走りに走り、
町中を探し回った挙句、内田はついにマコトの姿を発見した。
マコトは近所の子供達の憩いの場所となっている小さな公園のベンチに腰を下ろしていた。
俯き加減にじっと地面だけを見つめているその様子は、決してアリを観察しているわけではない。
遠目からでもマコトがどうしようもないくらいの負のオーラを発しているのが内田にはわかった。
「―マコトくん」
「ん? ああ、何だ内田か。どうしたの?」
近づいて声をかけると、マコトはぼーっと気の抜けた面持ちのまま反応した。
「どうしたの? はマコトくんの方だよ。今日学校に来なかったでしょ?」
「ん……朝起きて家を出るところまではいったんだけど、どうしても行く気になれなくてさ」
「それで今日はずーっと公園に?」
「うん……」
「…………」
「…………」

183:黒い人
08/04/15 23:59:43 FkLgkJ8g
二人の間に気まずい沈黙の空気が流れる。
そこで内田は自分からそれを口に出してもいいものなのか、確信が持てなかったが、意を決して、
「カナちゃんから聞いたよ……」
と、だけ言った。マコトもそれだけで全てが通じた。
「そうか。まあ聞いたとおりだよ。見事に振られちゃったよ」
はは、と自嘲じみた笑みを浮かべながらそう言うマコトだが、内田にはその顔が泣いているようにしか見えなかった。
「最初からわかってはいたんだけどなぁ。ハルカさんからしたらオレなんてただの子供だし。
 それでもハルカさん言ってたよ、
『ごめんなさいね。今のマコトくんをそういう風に見ることは出来ないわ。
 でもマコトくんがもう少し大きくなって、それでもまだ私を好きでいてくれるなら……』
 ってさ。優しいよなぁ」
しみじみと語るマコト。
「で、きっとオレ、その時はとんでもない落ち込んだ顔してたんだろうなぁ。
 慌てて『これからもチアキと仲良くしてあげてね。遠慮なくウチに遊びに来てね』だってさ」
ハルカはきっと、マコトを傷つけないようによかれと思ってそのような優しい言葉をかけたのだろうが、
逆にそれがマコトにはキツかったらしい。
「はぁ……」
小さく溜息を吐くと、また地面だけを見つめて黙り込んでしまった。
内田は今ならばこのマコトの気持ちがよーくわかった。
想い人の心の中心に、自分が滑り込む僅かな隙間すら残されていないと知れば、まさに見えるもの全てが憂鬱の色を帯びる。
だからこそ、そんなネガティブな感情に埋め尽くされた世界に『他人』が入り込む隙など無いし、何を言われようが聞こえやしない。
それでも内田は声をかけずにいられなかった。
「なんて……告白したの?」

184:黒い人
08/04/16 00:00:07 fqNkC5Ra
少しだけ時は遡り、一昨日の放課後。
「うん、あのね、わたしは―」
「わたしは?」
「ハルカさんのことが好きなら、ただ『好き』って、それだけ言えばいいと思うな」
「ええーっ!?」
マコトは内田の口から出た言葉がすっかり信じられないという風に、オーバーアクションでのけぞってみせた。
「ちょ、内田さぁ、いくらなんでもそりゃないよ~。
 気の利いたグッドバイブレーションでハイパーブローな告白方法を考えてくれるって言ったじゃないか!?」
「だからね、ずーっと寝ないで考えたんだよ、これでも」
「へ?」
マコトはまた思い出す。そう言えば今日も内田は授業中にウトウトと睡魔の舟を漕ぎ出し、教師に咎められていたではないか。
「考えた結果、一番いいなって思ったのがこれだったんだ」
「……そうなのか。いや、でも、それは、さぁ……」
いくらなんでも単純すぎやしないのだろうか―マコトはそう考えた。
すると内田は、マコトの顔色を窺うようにしながらも、はっきりと言った。
「わたし思ったんだ。こういうことはへんに飾った言葉やシチュエーションにこだわるんじゃなくて、
 気持ちをありのままに伝えたほうがいいんじゃないかな、って」
「うーん、そういうものなのか?」
「うん。それにマコトくん言ってたじゃない。『内田がもし告白される立場だったら、どういうのが一番嬉しいか』って」
「つまり、内田ならそういう風にありのままの告白されるのが一番ってこと?」
まるで自分の性癖を晒してしまったかのような気恥ずかしさに頬を少し染めつつも、内田は小さく頷いた。
するとマコトは顎に手をあて、瞑目したまま何事か考え込むかのように「うーん」と数秒唸り続けると、
突然ガシッっと両手で内田の肩を掴み、その瞳を凝視すると、
「あなたのことが好きです!! オレと付き合ってください!!」
これ以上ないくらい真剣な面持ちでそう言い放った。
「え」
驚いたのは内田の方だ。あまりに突然なことに声も出ない。するとマコトは、
「……うん。確かに何かオレにはこれが一番あってるかも」
(……なんだ。ためしにわたしの言うとおりにやってみただけなのか……。てっきり本当に……)
少しだけガッカリした内田の晴れない気持ちのみを残して、その日の二人のやり取りは終わる。


185:黒い人
08/04/16 00:00:43 FkLgkJ8g
そう……本当にわたしの言った通りにハルカちゃんに告白したんだね」
マコトから告白の一部始終を聞き、内田は一昨日のやり取りを思い出していた。
「でもさ、内田の言うとおりだったよ。へんにごちゃごちゃ考えて告白するより、
 ああやってただ自分の思ったことをまっすぐに伝えたほうがスッキリしたよ。振られちゃったけどさ」
そう言って顔だけを内田のほうに向けて力なく笑って見せたマコト。それは見るからに痛々しそうな笑みだった。
そんなマコトを見て、内田はどうにも堪らなくなっていた。
せき止めていたものが、堤防を突き破って一気に溢れ出ててきそうだった。
「ハルカちゃんに振られちゃったのは残念だったけど……マコトくんならそのうちいい子が見つかるよ」
流石に「忘れてしまえ」とも言えるわけがない。
「そうかなぁ……」
事実、そんな生返事のマコトがいくら何でも昨日の今日で、ハルカのことを諦めて忘れられるわけなどないのは内田にもわかっていた。
「そうだよ。マコトくんはさ、女装しても誰も気付かないくらいだし、きっと基本的に顔はいいんだよ」
「あれはなぁ……」
「だって知ってる? うちのクラスでもマコトくんのこと『カッコイイ』って言ってる子いるんだよ?」
「え、うそだろう?」
「うそじゃないって、本当だよ? もしかしたらこれからマコトくんのことを好きになってくれる子がいるかもしれないよ?」
「まさかぁ……オレなんてチアキに顔すら認識されてないんだぞ?」
そこまで来て、とうとう内田には我慢の限界が来てしまった。
(―あ、わたし、もうダメだ……これ以上……)
そして、とうとうせき止めていたはずの想いが堤防を決壊させ、溢れてきてしまった。
「……そんなことないよ。わたし、マコトくんのことが好きな女の子、一人だけ知ってるよ?」
「内田……なぐさめてくれるのはありがたいけれど、無理しなくていいよ」
「別に無理なんか!」
「オレはさ、結局ハルカさんにただの子供としか見られてなかったわけだ。それもそうだよなぁ。
 ハルカさんのことを好きになったはいいけど、今までずーっとオレは『マコちゃん』として自分の姿を変えでもしないと、
 ハルカさんに会うことすら出来なかったんだから。情けない話だけど、考えが甘かったよ」


186:黒い人
08/04/16 00:01:12 fqNkC5Ra
失恋の痛手を味わったばかりで、多少自虐的になるのは致し方ないところだが、
内田はマコトのそんな言い分に、反論したくて仕方なかった。
だって内田は知っているのだ。マコトの良いところを、いっぱい。
好きな人のためなら女装も厭わないその真っ直ぐさを。いつも明るく元気なその純粋さを。
そして何よりも自分などを『一番信頼できる』とまで言ってくれたその優しさを。
そんなマコトのことを想うに、内田はもう我慢が出来なかった。軽く、涙まで出てきた。
「だからさ、そんなオレのことを好きになるヤツなんかいるわけ……」
「いるもんっ!!」
「へ?」
あまりの剣幕で叫ぶ内田に、マコトは心底驚いた。
「ここにいるもんっ!!」
そして内田のその台詞を聞いて、今度は数秒思考が停止した。
「ここにって……どこに?」
辺りを見回すマコトだが、それらしき女子の姿などどこにも見えない。
例外で一人、目の前には何故か目に涙まで溜めて、小さく身体を震わせながら、どことなく頬を赤らめさせた内田がいるだけ。
「……って、もしかして……えええーーーーーっ!!??」
今度はマコトが叫ぶ番だった。
いくら何でも失礼な反応ではあるが、今はそんなことも気にならなかった。
「……にしたっていくらなんでも……内田が……オレを……なんで……っていうか突然すぎて何がなんだが……」
マコトは混乱している。メダ○ニがよく利いたモンスターだってもうちょっと理性を保っているだろうほどだ。
そんなマコトを見て、内田は決意する。
こんな曖昧な伝え方ではダメだ。自分がマコトにアドバイスしたように、真っ直ぐに気持ちは伝えないと相手には届かない、と。
そして、
「わたしはマコトくんのことが好きなのっっ!!!」
「……えええええええーーーーーーっ!!??」
しかし、返ってきたのはやはり事態を認識しきれぬマコトの叫びであった。

187:黒い人
08/04/16 00:01:56 FkLgkJ8g
「内田、落ち着け!! もしかして昨日食べたアイスが当たったのか?
 それとも今日の体育の時間に鉄棒から落ちて頭を打ったのか?
 ああ……こういう時は素数を数えるといいって前にカナが言ってたぞ?
 ほうら、一緒に……2、4、6……」
「わたしは正気だよ……っ」
即座にそう返され、たじろぐマコト。ちなみに素数を間違えて認識していることには勿論両者とも気付かない。
「わたしは……本気でマコトくんのことが好きなの……っ」
ここまで言われると、マコトには返す言葉がない。もはや内田の言葉を認めるしかない。
「本当なのか……?」
内田はコクコクとリスのように小さく頷いた。
「……なんで?」
これまたデリカシーのない質問だが、
「そんなの……理由なんて言い切れないくらいに」
内田はあっさりと恥ずかしげもなく言った。
「……………」
すると、それっきりマコトはまた黙り込んでしまった。
内田は思った。もしかするとマコトは気を悪くしたのだろうか?
よく考えれば、マコトが失恋したこのタイミングで告白というのは、いくらなんでもずる過ぎるのではないだろうか。
人の弱みに付け込んでしまったみたいで、内田はどうしようもなく怖くなってきた。
もしかすると、マコトが次に口を開いた時に出てくる言葉は拒絶かもしれない。
自分はなんていう時に想いを打ち明けてしまったのだろう。せめてもう少し我慢できなかったものか。
いや、我慢など出来ない。自分の気持ちに気付いた途端、相手が自分以外の人のことしか見ていない事実に気付かされ、
まるでその焦りに突き動かされるように自分の気持ちを吐き出したくなった衝動、それは止めるべくもないのだ。
そんなことを思えば思うほど、内田の瞳からはざーざーと滝のように涙が溢れてくるのであった。
と、マコトはすっと内田にハンカチを手渡した。
「ほら、とりあえずこれで顔を拭きなよ」
言われるがままにハンカチを受け取ると、マコトがぽつぽつと語りだしだ。


188:黒い人
08/04/16 00:02:22 fqNkC5Ra
オレはさ、初めてハルカさんと会った時からもう好きになってたんだ。オレの初恋だよ―」
内田はビクリと身体を震わせた。「今でも好きなんだ。だから内田の気持ちは……」―と続くと思ったからだ。
しかし、マコトの様子は違った。
「それこそ、ハルカさんに会うためだったら女装して『マコちゃん』にでもなったよ。
 この隠し切れぬダンディズム溢れる俺が、だよ?」
色々と矛盾を感じる発言だったが、勿論内田にそれに突っ込む余裕などない。
「それくらいに好きだったんだ―でもさ……」
その時、内田はマコトの顔が自分と同じように少しだけ気恥ずかしさに染まっていることに気付いた。
「おかしいんだよ。最初はたとえ振られたって、この気持ちは覚めることないぞ! って、思ってたのに……。
 今の内田を見ていたらさ、なんか……」
マコトはふるふると首を振り、頭を抱えて苦悩を表現している。
そして内田はそんなマコトの姿を見て、冗談でなく、目の前に光が差したような気がした。
「あーっ!! ほんとうはこんなのいけないって……だめだってわかってるんだけど……、
 さっきの内田の言葉聞いたら……なんかオレ……って、あーっ!! やっぱりオレは薄情モノなのか!?
 お前だってこんな薄情なヤツ、嫌だろう!?」
そんな軽く故障し始めたマコトに、内田は飛びついた。
嫌なんてことはない。正直言って嬉しくて仕方なかった。
「……っ!! オイ! 内田、おま……」
「全然、嫌じゃないよ」
「へ?」
「全然、嫌じゃないよ。むしろ嬉しい―」
マコトは自分のことを拒絶しなかった。それだけで内田は天にも昇りそうな気分だった。
かくして、内田に芽生えた小さな恋心は、潰えてしまうことなく実ったのであった。


189:黒い人
08/04/16 00:03:09 fqNkC5Ra
「う、内田、いい加減離れてくれないか……。
 こんなところもしも学校のヤツに見られたら恥ずかしいし、それにちょっと重い……」
「む。いくらなんでも女の子に重いってひどいんじゃないのかなー? それは減点だよ?」
「あ……」
いつの間にやら、いつもの調子取り戻した風に言う内田にマコトはバツが悪そうに顔をしかめた。
「でも……恥ずかしいってことは意識してくれてるってことだし、ちょっと嬉しいかな……」
「バ、バカっ! 何言って……」
「バカって酷い。また減点ー。そんなこと言うならわたしも何度でも言うよ?」
「え?」
「わたしはマコトくんのことが好きです―」
「――ッ!!」
瞬間、タコのように顔を茹で上がらせるマコト。
が、急にまた真剣な面持ちになったと思うと、
「そうだな。『気持ちは真っ直ぐに伝えなきゃダメ』だもんな―。
 でも、今のオレじゃ内田に対して堂々と好きと言えない」
「え?」
「正直、オレはまだ完全にハルカさんのことを吹っ切れたわけじゃないみたいだ。
 だからそんな中途半端な状態じゃ、内田の気持ちに応えるわけには……」
そう言って、悲しそうな顔をしたマコトだったが、実は内田にはその言葉が嬉しかった。
それが、何よりも自分の気持ちを真剣に捉えてくれている証拠だからだ。
「ううん。別にいいよ。マコトくん、あんなにハルカちゃんのこと、好きだったもんね」
「ん、ごめんな」
(それに、だったらマコトくんが完全にわたしのことを好きになってくれるように、わたしが頑張ればいいだけだから……)
「でも、内田のこともオレは真剣に考えるから、少しだけ待ってくれると……」
「うん」
内田にはそれで十分……なはずだったが。
(でもやっぱり……)
ここにきて、変な悪戯心が湧いてきてしまった。

190:黒い人
08/04/16 00:03:30 fqNkC5Ra
「しかし驚いたな……まさか内田が……ああ、こんなことカナなんかに知られたら絶対オモチャに……」
あらぬ方向を見つめ、ぶつぶつと何事かを嘆いているマコトに、
「マコトくん―」
「え?」
振り向いたその隙に、
「――!!」
内田はマコトの唇に己のそれを触れさせた。
「ーーーーーーーーーーーーーッ!!!! う、内田!! 今、何を……ッ!!」
時間にして数秒にも満たぬフレンチキスだったが、その感触は両者とも確かに唇に残っていた。
そして内田は悪戯っぽい笑みを浮かべ、こう言った。
「マコトくんの初恋はハルカちゃんに取られちゃったけど、ファーストキスはわたしのものになったね♪」
その時のマコトの顔は、もはや完全なタコであった。無論、そう言う内田自身の顔色も似たようなものだったが。
「それじゃ、折角だし一緒に帰ろっ?」
「……あ、ああ」

191:黒い人
08/04/16 00:04:11 FkLgkJ8g
その後、帰途をマコトと共にしながら内田は思った。
よく考えるとマコトの初恋は残念ながら実らなかった。
それに比べて自分は、初恋が成就する可能性をまだしっかりと残している上に、
ファーストキスまで意中の相手に捧げることが出来てしまった。
これは少し不公平なのではなかろうかと。
(マコトくんには少し申し訳ないかな……?)
少しだけそんな罪悪感も浮かんだものの、いつの間にやら自然とマコトと繋いだ手の暖かい感触を思うたび、
結局それもどうでもよくなってしまう、幸せな内田なのであった。

さて、二人の恋模様がどうなっていくのか。
それは誰にもわからないが、内田の幸せそうな顔と、マコトの気恥ずかしそうながらもどことなく満更でもない顔を見れば、
その前途もなかなかに明るいものだと、そう結論付けていいのではなかろうか。

そして、全くの余談ではあるが、善良な一市民としては二人がくれぐれもどこぞの蹴りが得意な黒番長の毒牙などにひっかからず、
すくすくと小さな愛を育むよう祈らずにはいられないのであった。

終わり

192:黒い人
08/04/16 00:05:47 fqNkC5Ra
以上です。

個人的にはエロのない、黒くない話を書くのも楽しかったです。

感想くれた方、ありがとうございました。

193:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:30:42 SI3P/S6d
吉野→シュウイチ×チアキを書こうと思ってたら、どこかでカナ×藤岡に変わりました


卒業式ネタってありすかね?基本的に中身と外見は変わらないだろうけど、中3のカナ……

194:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:34:24 1h5Q6jAZ
>>192
GJ!
この二人は黒岡に目をつけられないことを切実に願うぜw

195:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:37:43 TcIIF5Dk
うう…GJです…
ジーンときてしまった

196:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:41:05 vIU3K/Sf
>>193
G・J!

>>193
さぁ書くのだ

197:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:50:41 8AQ0E7IJ
>>192
GJ!!前回の続きが気になりまくってたんだ!
甘酸っぱいよ、甘酸っぱいよ!!
とにかくマコちゃんが生きてて良かったw


そんな最中、上のレスを見たら、レイプやらマコちゃんの話やらで盛り上がってたから、
マコ×ハルカを放置して、ハルカ・マキ・アツコ×マコの逆レイプものを書いてたオレ。
窓から飛び降りたくなったww

とてもじゃないけど、こんな青春真っ只中のいい話の後に投下できねぇよ!!
ちょっと出直してくるww

198:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:52:50 vIU3K/Sf
>>197
どんまい

199:名無しさん@ピンキー
08/04/16 14:15:25 8AQ0E7IJ
>>192もう一度読みなおしたけど、やっぱり
>>186内田の「ここにいるもんっ!!」 に萌えてしまった。
改めてGJすぐるww

200:この野郎
08/04/17 00:04:04 Jl+WD86t
マコ×ハルカ書いてる途中にも関わらず、マコちゃんを虐めたくてカッとなってやった。
今でも後悔はしていない。

6レス貰います

201:マコちゃん虐め
08/04/17 00:05:39 Jl+WD86t
4月某日、カナに呼び出されて南家にやってきたマコちゃんは、窮地に立たされていた。
呼びだしたカナが、千秋と一緒に藤岡の家に遊びに行っていたとか、そんなちっぽけな事ではない……
この日、南家にはハルカの他、友人のマキとアツコが遊びに来ていて、
せっかく来たのだから……とハルカに言われ、マコちゃんは一緒におやつを御馳走になろうとしていた。

台所へケーキを取りに行ったハルカの背中に見とれ、マコちゃんはほんの少し油断をし、
こともあろうかワンピースを着ているにも関わらず、あぐらをかいて座ってしまっていた。
そして正面に座っていたマキが不思議な事に気づく。
(―あれ? 女の子なのにトランクス??)
気になったマキは、マコちゃんのスカートの中を凝視。ハルカに夢中のマコちゃんはそれに気づかない。
そしてマキついに気づいてしまう。トランクスの隙間から見える男にしか付いていない筈のソレに。

「あ……あんた、男の子だったの?!」
マキの驚きの声。ついさっきまで赤らめていたマコちゃんの顔は、みるみる真っ青になっていく。
「またバカなこと言って。……はい、ケーキ持って来たわよ」
台所から戻ってきたハルカはマキの冗談だと思い、机にケーキを並べ呆れた顔をしている。
アツコも同じくマキを信用していない。
「あーっ! 信じて無いでしょ?! ……なら……これでどう!?」

捲り上げられるスカート……中にはトランクス。そしてマキはそのトランクスもはぎ取ってしまった。
「あっ……あの…………」
自分のソレに集中するハルカとアツコの視線。マコちゃんは上手く言葉を発する事が出来ないでいる。
とりあえずその場に座らされたマコちゃんは、ハルカに事情を聞かれていた。

「えっと……もしかしてカナが何か変な事いって、無理やりこんな格好を……?」
「…………」
泣きそうになりながら、口をつむったまま何も喋らないマコちゃん。
すると、マキが間を割って会話に入った。
「何も言わないし、きっと趣味なんだよ。カナちゃんも知らないんじゃないの?」
「……そうなの?……ねぇ、マコちゃん。黙ってちゃ分からないよ? 怒らないから、……ね?」
ハルカにそう言われ、ようやく顔をあげたマコちゃんの視線は、ハルカのみに向けられている。
何かを決意したような視線。マコちゃんは、ハルカに本当の事を話す決意をした。

「オレ……ハルカさんの事が大好きで……でも男の格好じゃチアキとカナが家に入れてくれなくて……
 それで、カナに言われて女装したらチアキは気づかないし、カナも家に入れてくれて、
 ……悪いとは思ってたんです。けど、オレ……どうしてもハルカさんに会いたかったんです!
 学校でも家でも、ずっとハルカの事ばっかり考えてて……っ!」

202:マコちゃん虐め
08/04/17 00:06:37 Jl+WD86t
「ちょっ……マコちゃん、ストップストップ!」
マキとアツコの前で告白され、恥ずかしさの余り思わず慌ててマコちゃんを止めるハルカ。
「まぁ……ようはあの子たちのせいでマコちゃんは女装してたわけね。……ホントに仕方ないんだから」
「あの……オレ……」
「あ、マコちゃんは気にしなくていいのよ。私が二人を叱っといてあげるからねっ」
こうして正体はバレたものの、怒られたりすることも無く胸の痞えも取れ、
マコちゃんはおやつのケーキを食べて帰る……予定だった。

「ちょっと待ってよ、つまりマコちゃんはハルカ……うぅん、皆を騙してたって事でしょ?」
マキのこの一言で再び事態は急変する。
「そんな事言ったって、マコちゃんはカナとチアキのせいで、仕方無くしてたんだから……」
「ダメだよハルカ、甘やかしちゃ! 男の子なんだから、ちゃんとお仕置きはしなきゃ!
 大丈夫、大丈夫、痛いとかそう言うのじゃないからさっ♪」

何故かいつになく厳しいマキは、ハルカに紐をもって来させ、マコちゃんの手を後ろで縛った。
「あの……これでいったい何を……」
何をされるかを知らされていないマコちゃんは、不安な表情を浮かべる。
「簡単よ。こうするの」
マキはマコちゃんをその場に押し倒して動けなくし、下着をはぎ取ったマコちゃんのスカートを捲りあげ、
そしてマコちゃんの耳元でソッと囁く。
「あなた……いつも私にチビだのなんだのって、文句言ってくれたわよね……
 今日はたっぷり仕返ししてあげるから、覚悟してよね♪」

マキはそう言って不敵な笑みを浮かべ、マコちゃんの股辺りを探りだす。
手を後ろで結ばれているマコちゃんは、何とか内股にして抵抗を試みたものの、
あっさりマキにソレを掴まれ、ハルカとアツコの前に晒されてしまった。

「やっ……やめ……てっ…………」
「なぁに? マコちゃん。そんな事言って、もうこんなに大きくなってるよ」
マキは、手を上下に動かしソコを擦り始める。
「マ、……マキ! マコちゃん嫌がってるじゃない。止めてあげなさい!」
「そ……そうだよ。こんなえっちな事……可愛そうだよ……」
マキのする『お仕置き』に、恥ずかしがって近づかないものの反対する二人。しかしマキは手を止めない。

「んっ……い…………やだっ、……やめ……あっ、んん……!」
「でもさ、これが嫌がってるように見える?」
口では嫌と言いながらも、マコちゃんは顔を赤くして気持ちよさそうに喘ぎ声をあげている。
それを見てハルカは、つられて顔を赤くしながらも、それでも止める様に言い続けた。
「それでも……いやって言ってるんだから……痛かったりしたら大変でしょ……!」
「……じゃあさ、マコちゃん。私じゃなくてハルカがしても嫌?」
「ハルカ……さん?」
マキの問いかけにハルカの方をジッと見るマコちゃん。

「……ハルカさんなら……嫌じゃない…………かも……」
マコちゃんのこの一言で、場の空気が静まり返った。





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