【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part15【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part15【改蔵】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/04/02 06:34:36 WB4EhWuT
===スレに投稿される職人さんに対するお願い===
・SSの最後には、投下が終わったことが分かるようにEND等をつけるか
 または後書き的なレスを入れてください。
・書きながら投下はルール違反です。書き終えてからの投下をお願いします。
・本スレはノーマルのエロパロスレです。
・行き過ぎた801ネタ、百合ネタは論争の元になるのでお控え下さい。
 軽めのものであれば、SSの冒頭にその旨の注意書きをお願いします。
・鬱ネタ(死にネタなど)、エロなし、鬼畜系、キャラ崩壊なども
 注意書きをお願いします


書き手にもルールがあるからといって必要以上に
気負い込まずにみんなと楽しくやっていきましょう。

3:名無しさん@ピンキー
08/04/02 13:54:15 RbKTxsSb
いちもつ
>>2もいいな

4:その花束に絶望を
08/04/02 16:01:14 rCc5PEAh
>>1氏に全力の乙を捧げつつ、こんにちは、鬼畜絶命先生の者です。
体調崩したりなんだりしてるうちに1週間以上経ってしまいました。
明後日から講義も始まるのに、大丈夫なんでしょうか。

と、それはともかく、第8話書きあがったので投下しに来ました。
すいませんすいません私のような者が新スレの1番手になってしまって本当にすいません。

以下、ざっくりとした注意事項です。

・絶命先生が鬼畜です
・陵辱あります

8レス消費予定です。では、参ります。

5:その花束に絶望を karte10 (1/8)
08/04/02 16:02:40 rCc5PEAh
『ぴろりぱろぴりろら』

「………っ………?」
ある日の、授業中。教室の片隅で、携帯電話の着信メロディが鳴り響く。
授業などそっちのけで、芽留は、メロディと共に振動する携帯電話を手に取った。望の視線も気にせず、机の上で
堂々と2つ折りの携帯電話を開き、受信したメールを確認する。
「………あのー………音無さん、一応、授業中ですので………。」
望の控えめな忠告にも、芽留は一切反応しない。
まぁ、いつものことか、と諦めて、望はさっさと授業の進行に戻った。

メールの差出人は、知らない相手だった。『無題』というタイトルのそのメールの本文には、ただ、ホームページ
のアドレスが1つ書いてあるだけ。迷惑メールや何かの広告のようでもあるが、それにしては文面が少しシンプル
過ぎるような気もする。
「っ?」
芽留は、それを見て1度首を傾げたが………暇つぶしがてら、何気なく、そのアドレスをクリックする。データが
受信されている印のアイコンが表示されて、やがて、画面が切り替わる。
「………。」
辿り着いた先の、ピンク色を基調としたページを見て………芽留は、は、と小さく息を吐いた。それは、よくある
携帯電話用の投稿動画サイトだった………ただし、18歳以上の人間向けの、である。主に、自らの痴態を曝す
ことに快感を覚える女性達が集い、自ら携帯電話で撮影したあられもない姿を投稿して、男達の反応を楽しむ為
の場所だ。
やはり、そういう類のくだらないメールだったか、と、芽留はやや呆れ顔で携帯電話を畳もうとする………が。
「………っ!?」
その、ページの先頭。最新の記事の、投稿者の名前を見て………その手が、止まった。
投稿者の名前の欄に、表示されている………『めるめる』という、名前。それを凝視したまま、芽留は絶句する。
が、普段から全く喋らない彼女の異変に気付く人間は、その場には誰もいなかった。

芽留は、そのまま数秒身体を硬直させた後………おもむろに、椅子から立ち上がる。
「おや、音無さん、どう………?」
どうかしましたか、と望が尋ねるよりも先に、芽留は、携帯を胸元に抱いて教室を飛び出していた。呆気に取られ
て呆然と立ち尽くす望の代わりに、実質的な学級委員長である千里が、廊下側の窓から首を覗かせる。
やがて、芽留の背中がある場所で曲がり、開いたドアの向こうに消えたのを見て………千里は、望に向き直る。
「お手洗い、みたいですね。それならそうときっちり言わなきゃ、授業が滞るじゃないの、全く………。」
「あ、ああ………そういうことでしたか。なら、いいんですけど………。」
その中断も、さきほどと同じくあっという間に終わって。授業が、再開される。

望が再び黒板に白い文字を綴り始めたその頃………芽留は、教室に程近い女子トイレに駆け込み、個室に飛び込み、
両手で握り締めていた携帯電話の画面を、恐る恐る覗き込んだ。そこには、さきほどまでと同じページが………
めるめる、という人間の投稿が表示されているページが、写っていた。
それ以上先へ進むことを、芽留の心の奥の誰かが、必死で引き止めようとする。しかし………芽留は、その投稿
をした人間、めるめるというその人間の正体を確かめずには、いられなかった。
………きっと、偶然だ。自分のあだ名とこの投稿者のハンドルネームが、たまたま同じだっただけだ。そう、自分
に言い聞かせながら………芽留は、『動画再生』の文字を、クリックする。また、データを受信しているアイコン
が表示され………やがて、動画が携帯電話にダウンロードされる。
そして、自動的に再生された、その動画を見た瞬間………芽留の顔から、血の気が引いた。

直後。何かが割り込むように、勝手に画面が切り替わって。
『ぴろりぱろぴりろら』
芽留の携帯電話が、新たなメールを受信した。

6:その花束に絶望を karte10 (2/8)
08/04/02 16:03:15 rCc5PEAh


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その日の、放課後。芽留は普段の下校路を逸れて………ある場所へと、やって来ていた。
『本日休診』のプレートが下がった引き戸を潜った、その先………糸色医院の診察室で、芽留は、あのメールを
送りつけた張本人と向き合っていた。
『あんなモンいつの間に撮りやがったこの覗き魔が』
おどおどした態度に似合わぬ強い言葉の文章が………命の眼の前に、突きつけられる。それを見ても、命は薄ら
笑いを浮かべた表情を変えずに、質問に答える。
「ちょっと、知り合いに頼んでね。留守の間に、いろいろ仕掛けさせて貰った。」
悪びれる様子も無くそう言ってのける命の顔を見つめながら、芽留は、ぎり、と奥歯を噛み締めた。

学校で開いた、あの動画に移っていたもの。それは………昨晩の、芽留の部屋の風景だった。
動画は、芽留が風呂から上がって部屋に戻ってくつろいでいる所から始まっていた。その後、ベッドの上でしばらく
携帯電話をいじっている姿が、ごろりと寝返りをうつ姿が、おもむろに、子供っぽいパジャマのズボンを脱ぎ始める
姿が、そして………携帯電話を片手に自慰に耽る芽留の姿が、そこには映し出されていた。
横になったまま、もじもじと擦り合わせていた太股の間に手を滑り込ませ、もぞもぞと指を動かして………やがて、
仰向けになって両脚を開き、下着の中に手を侵入させ、背筋を逸らせながら、自分の細い指が与える会館を貪って
いく。自分のそんなあられもない姿を克明に記録した動画が、知らぬ間に、不特定多数の人間が出入りする場所に
公開されていたのだ。
その動画は不自然な形でズームされていて、顔こそ映っていなかったものの………家具の配置や着ていたパジャマ、
なによりその行動は、芽留が見れば一目で自分自身だと解かるものだった。

「大丈夫、あの動画は加工済みだ。君以外の人間が、君だと気付けるような手掛かりは無いはずだ。」
『そういう問題じゃねぇ、とっとと消しやがれ悪趣味なヤブ医者が』
「随分な口のきき方じゃないか………いや、こういう場合は『口をきく』と言うのか?」
『知るかボケ』
「とにかく、言葉には気をつけたまえ。君の顔までしっかり映っているオリジナルは、私の手元にあるんだぞ?」
命の言葉に、携帯電話の画面で辛辣に言い返していた芽留も………その絶望的な事実を突きつけられ、文章を打つ
手を止めた。
「なんなら、見せてやろうか?快楽に喘ぐ恍惚とした表情まで、はっきり撮れてるぞ?」
「………っ………!」
「それに、メールじゃ汚い言葉を使うが、声の方はなかなか可愛らしいじゃないか。あの嬌声はなかなか………。」
『黙れハゲ、それ以上言ったらただじゃおかねぇぞ』
「私に、そんな陳腐な脅しは通用しないよ。自分の身を護る為に、あらゆる手を打っているからね。」
命の絶対的優位のまま、会話は進む。もはや自分にこの状況を打開する術が無いということを、芽留の頭は、早く
も理解し始めてしまう。詰め寄る命の声に溢れる自信と余裕が、その言葉が単なるハッタリではないことを示して
いた。指の動きが止まり、次の言葉が、続かなくなる。
「君に、私の言葉に従う以外の道は残されていない。その事実は、覆らない………解かるね?」
遂に観念した………というよりは、ただ愕然とし茫然自失となった芽留の頭の上から、最後通告の言葉を浴びせ
ながら。命は、ふるふると震える芽留の手から、携帯電話を取り上げた。唯一の意思疎通ツールを取り上げられ、
それでも今の芽留には、慌てふためく余裕すら無い。
「まぁ、私の言葉に従ってくれれば、あれはすぐにでも削除しよう。それは、神に誓って約束する。」
「………っ………。」
「と、いうことで………君に1つ、お願いがある。ちょっと、着いてきてくれ。」
その『お願い』という言葉が、絶対服従の『命令』と同義であることを、ひしひしと感じながら。芽留は言われ
るがまま、重い足取りで、命の背中に続いた。

7:その花束に絶望を karte10 (3/8)
08/04/02 16:04:23 rCc5PEAh


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そして、今。芽留は、大通りを1本逸れた、今にも朽ち果てそうなビルの敷地に立っている。
街の喧騒と隣接した、静寂に包まれた空間。不況の煽りを受けて、今では誰にも使われなくなった背の高いビルの
敷地へと入る唯一の入り口は錆びた鎖で封鎖されていて、本来なら袋小路のようになっている。あまり厳重とは
言えないその封鎖を潜り抜けて、芽留は、立ち入ることが許されていない、だが立ち入っても誰に咎められるわけ
でもないその場所に居た。
制服姿のままの芽留は、ポケットから携帯電話を取り出す。それは、普段持ち歩いているものではなく、それを
取り上げられた代わりに命から手渡された、旧い型のものだった。
自分のものと同じように二つ折りになったそれを、開く。着信していたメールを、読んで………芽留はまた、ぎり、
と奥歯を噛み締めた。
『指令』というタイトルのメールの本文には………ここに来るまでに、そして今から芽留が従わなければいけない
指令の、耐え難い内容が事細かに記されていた。
最初に書かれているのは、糸色医院を出て、そのビルまで辿り着くルート。ここまでは、まだいい。
問題は………その、後。これから取らねばならない、行動だ。

芽留は改めて、その余りに酷なメールの内容を確認し………その指示通りに、動き始める。
まず鞄から、これも命から手渡された、デジタルカメラを取り出す。説明通りにスイッチを入れて、まず、自分が
その場所に居るのだということを証明する為に、周囲の風景を撮影する。次いで、折り畳み式の三脚を取り出して、
適当な場所で、壁に向けてカメラをセットする。
そこまでの指令をクリアし、次に、そのカメラが撮影している壁の前に歩み出る。芽留はしばし、頬を真っ赤に
しながら、足元の地面とカメラとを交互に見比べて………そして。
「………ん………。」
おもむろに………クロスさせた手を制服の裾に手を掛け、それを、脱ぎ去った。
ぱさ、とカメラのマイクでは拾えない微かな音と共に、制服が埃っぽい地面に落とされる。芽留の白く細い身体と
今は必要かどうか判断に悩むブラジャーが、曝される。
普段から全く人気が無いとはいえ、どこから誰に見られているとも限らない、こんな野外で下着姿を曝すことなど、
芽留にしてみれば………いや、おそらくはほとんどの女性にとって耐え難いことだろうが。今の芽留に、選択権は
無い。それどころか………この後、これとは比べ物にならない程の恥辱を、要求されているのだ。
白かった肌をみるみるうちに上気させ、泣きそうな顔で震えながらも………1枚脱ぎ捨ててしまったことで精神的
にも後戻りが出来なくなったのだろうか。芽留は、指示通りに次々と衣服を脱ぎ捨てていく。スカートが脱ぎ捨て
られて上下とも薄い下着だけになり、それも、ほんの少しの躊躇の後、取り払われてしまう。
「っ………~~~ッ………!」
まるで、一刻も早く事を終わらせようとしているかのように、芽留は、白昼のストリップ撮影を終えた。今はもう、
身に着けているのは靴と靴下、それと髪留めくらいのものだ。少し離れた大通りには、今も多くの人が行き交って
いるであろう、ということを考えると、心臓が張り裂けんばかりに大きく脈打った。
だが………いくら、羞恥心に全身を掻き毟られ、このまま消えて無くなってしまいたいような気分になっても。
未だ、命から課せられた指令は、達成されてはいない。
「………ッ………。」
芽留は、次の指令に従う為に背中を冷たいコンクリートの壁に預け、そのままずるずるとずり落ちるように、その
場にしゃがみ込んだ。その体勢になると、立っているときにはその膨らみがわずかに見て取れるだけだった………
その、高校生にしては幼過ぎる秘裂が、正面からでも丸見えになる。もちろん眼の前のカメラも、誰にも許した
ことの無い秘裂を外気に晒し、全身をガタガタと震わせる芽留の痴態を、克明に記録し続けている。
そして。録画を続けるカメラの前で………芽留は、その細い指を、恐る恐る自らの下腹部へ近づけていく。

8:その花束に絶望を karte10 (4/8)
08/04/02 16:05:12 rCc5PEAh
「………あ、ふ………ッ………!」
その指先が、秘裂の上方の末端………その小さな肉芽に、ほんの少し、掠めるように触れた瞬間。普段、滅多な
ことでは声を出さない芽留の口から、小さな、しかし甲高く響く声が発せられた。
「………ぁ………。」
触れるか触れないかの所で指先を停滞させたまま、芽留は、ぼんやりと遠くを見つめるような眼で、今居る敷地
のすぐ隣にそびえるビルの外壁を見上げている。いや………それは形だけのことで、今の芽留の瞳の焦点は、どこ
とも知れない空中を彷徨っているのかも知れない。
しばし、そうして沈黙した後………芽留の指が、再び動き出す。さきほどと同じようにそろそろと肌の上を下り、
最も敏感な部分に自ら接触する。それでも、今度はその指を止めることはせずに………まだ毛も生えていない秘裂
の上を、何度も、往復させ始める。

それは、おそらく誰が見ても紛うことなく………自慰行為、そのものだった。
命が、あの映像を盾に芽留に突きつけた要求………それは、こうして独りで、野外で自らの自慰行為を撮影させる、
というものだった。もちろん、一糸纏わぬ………いや、正確には靴下と靴だけは残されているが、それに順ずる
あられもないその姿で、である。

もちろん、あの携帯電話を渡され、初めてその内容を知ったとき、芽留は命に精一杯の抗議をしてみせた。だが、
それも命があっさりと『ならば、明日から表を出歩けない身になるだけだ。』と言ってのけたことで、あっけなく
収束してしまった。そう、もしも命の課した指令を達することを拒めば、あるいは、それを達することが出来な
ければ………自らの痴態が、大勢の人間の眼に晒されることになるのだ。
救いの光などどこにも見当たらない、この状況。一刻も早くこの理不尽な状況から逃げ出したい、その一心で、
芽留は襲い来る凄まじいほどの羞恥心に耐えているのだった。
命の指令は、カメラの前で、1度絶頂に導かれる様子を撮影し、それを命の元に持ち帰るというものだ。とにかく、
早く果ててしまえばそれで全てが終わる。この状況を、抜け出せる。
極力、それ以外のことを考えるのを止めて、芽留は指を動かし続ける。身じろぎ一つせずに自分を見つめ続ける
カメラの前で、肉芽を摘み、捏ね回し、秘裂を押し開いて、内壁を指先で抉るように愛撫する。不本意ながらも、
少しでも快楽に敏感な場所を求めて、自らの身体を貪っていく。

身体がビクビクと震え、声が抑えられなくなる。やがて頭が、ぼぅ、と熱くなってくる。それが、耐え難いほどの
羞恥心の所為なのか、あるいはその身体が快楽に溺れ始めた所為なのか………それは、芽留にも解からなかった。
やがて芽留は、自分の身体の奥底から………何か、大きな波のようなものが湧き上がってくるのを、感じ始める。
それは、今まで何度も………人知れず自慰に耽る度、そのクライマックスで感じてきた、馴染みのある感覚だ。
「あ、ぁ、ア………ッ、ぅ………!?」
繰り返し繰り返し、短い嬌声を上げながら………芽留はいよいよ、絶頂へと近づき始める。手足の筋肉が痙攣する
ように収縮を繰り返し、2本もの指を呑み込んだ秘所も、急激にその圧力を増し始める。
「あ………~~~ッッッ!!?」
そして………今まさに、芽留の身体が絶頂を迎えようとした、そのとき。

「………おいおい、マジでやってがる。」
「………ッッッ!!?」

突然………男の声が、聞こえた。
絶頂に導かれる寸前の状態で、ビクリ、と身体を硬直させて。芽留が、恐る恐る、声のした方向を見やる。
「真昼間からこんなトコで、素っ裸でオナニーか。ガキみてぇなナリして、とんでもねぇ痴女だな。」
さきほどまで誰も居なかったはずのそこに立っている、顔には見覚えが無い、しかし制服には見覚えのあるその
男子生徒の姿を見て………芽留の表情が、固まった。時が止まり、音が消え去ったような錯覚に陥る。自分自身の
心臓の音だけが、まるで頭の内側から聞こえているかのように、やかましく鳴り響いている。
「お前、ホントに同級かよ?中坊にしたってチビ過ぎんだろ。」
手の中にあった携帯電話をパチン、と畳んで。やや背が高く、髪は金色の短髪、黒い制服の下にTシャツという、
見るからにガラの悪いその男は、まさに『痴女』としか言い様の無い、言い逃れの出来ないような格好で呆然と
している芽留に歩み寄る。その顔に浮かぶ、明らかに何か良からぬことを考えている笑みを眼にして………芽留は
ようやく、眼の前で起きていることの意味を悟った。

9:その花束に絶望を karte10 (5/8)
08/04/02 16:07:29 rCc5PEAh
全身から、血の気が引く。今度は、心臓が縮み上がって消滅してしまうような錯覚を覚える。
「………ホントは、毛も生えてねぇガキは趣味じゃねぇんだけどな。」
麻痺したように動きを鈍らせた芽留の脳が、何かの指令を送るよりも先に。歩み寄った男がほとんど全裸に近い
格好でへたり込む芽留の眼の前に、しゃがみ込む。その視線は、1度値踏みするように芽留の顔に注がれた後
………さきほどの体勢のまま固まっていた芽留の、しとどに濡れた秘裂に、容赦なく注がれた。視線に気付き、
引いたはずの血の気と熱が数倍になって跳ね返ってきたときには………男の手が、その秘裂に伸ばされた後だった。
くちゃ、とその指先が僅かに芽留の内側へ沈み込む。
「ふ、ひぁッ!?」
「おー、チビのくせして、こっちは一丁前に感じてんのか。どうしようもねぇな、この変態が。」
芽留はそこで、ようやく我に返って、抵抗を試みる。眼の前に迫った男の身体目掛けて力一杯腕を突き出すと、
しゃがみ込んでいた男の身体がぐらりと傾き、その場で無様に尻餅をついた。抵抗は無いものと思って油断して
いたのか、あっさりと芽留に突き飛ばされた男子の眼の前から、芽留は一目散に逃げ出す………が。
「………あ、ぅ………!?」
芽留は走り出してから、自分が今どんな格好をしているのかに、気付いた。まさかこんな格好で、人が居る場所
まで助けを呼びに行くわけにはいかない………その一瞬の迷いが、ただでさえ快楽の余韻でおぼつかなくなって
いた芽留の脚を、もつれさせる。
「ひ、あ!?」
駆け出して間もなく、芽留はもつれた自分の足に躓いて転んでしまった。護る物の無い身体に、砂や小石が容赦
なく傷をつけていく。
「ンの、野郎………おとなしくしてろってんだよ!」
「う、あ、ぁ………ッ!?」
すぐさま追いついた男が、倒れこんだ芽留の髪を無造作に掴んで、容赦なく引っ張り上げる。そのまま髪で引き
摺られるようにして、芽留は、あっという間にさきほどのカメラの前に引きずり出されてしまった。
「そう、嫌がるなよ………こっちは、センセーからの『指令』に協力してやろうってんだ………!」
「………ッ………!!?」
男のその言葉を聞き、芽留は、その円らな眼を大きく見開いた。その男が、どうやら命の差し金であるらしいこと
を知り………それまでの怯えきった表情とは一転して、心底悔しそうな顔で、奥歯を噛み締める。
芽留は引き摺られながら、制服と共に地面に置かれていた携帯電話をなんとか拾い上げて、そこに眼にも止まらぬ
指さばきで打ち込んだ文章を、男の眼の前に突きつけた。
『てめぇ、あの腐れメガネの使いっパシりか』
そんな、芽留の毒舌が発揮された言葉を受けても、男は気分を害したような様子は見せなかった。それどころか、
なにやらニヤニヤといやらしい笑みを浮かべているようにも見える。
「………ああ、そうだよ。お前の撮影を手伝ってやれってな………そろそろ、次のメールが来る頃じゃないか?」
そして、男がそう言った瞬間。
『ヴヴヴヴヴヴ………』
「ッ!?」
その言葉通り、携帯電話が振動を始めた。見慣れぬアイコンと共に、メールの着信が知らされる。
芽留は、にやつきながら、しかし髪を掴んでいる以外は特に手を出さずに、自分の様子を窺っている男の顔色を
窺ってから、恐る恐る、そのメールを開く。そして『指令:追加項目』という題名のそのメールの内容を読んで
………また、その双眸を見開いた。
「………そういうことだ。まぁ、まずは………先に来てた指令が、優先だけどな。」
「ぁ………ッ!?」
芽留が、たった数行のその指令を読み終えた直後。男は、芽留の体を後ろから抱きかかえた。そのままカメラの
正面に座り込み、開いた膝で芽留の脚を無理矢理押し開く。さきほどまでと同じように、カメラの前に曝け出され
た芽留の秘裂に………男は、躊躇い無くその指を侵入させた。

10:その花束に絶望を karte10 (6/8)
08/04/02 16:07:59 rCc5PEAh
「あ、ひぃッ!?」
「まだ、イクとこ撮ってねぇだろうが。ほら、手伝ってやるからさっさとイッちまえ!!」
男の指は情け容赦なく、芽留の秘裂の内側を蹂躙する。さきほどまで自分の指に慰められ、臨界点ギリギリにまで
高められていた芽留の身体が、無遠慮なその攻撃に耐え切れるはずもなく………芽留は、喘ぎ声を上げることすら
ままならず、あっという間に絶頂を迎えてしまった。
「ひッ………ァ………~~~~~~ッッッ!!!」
「おー、イッたイッた………ガクガク震えちまって、見た目は可愛いモンだな。」
男の腕に支えられながら、芽留は、まさかこんな形で与えられるとは思ってもみなかった、生まれて初めて異性の
手で導かれた絶頂に身を震わせる。すっかり緩み、ひくひくと痙攣を続ける秘裂から、ちゅぽ、と粘度を感じさせる
水音と共に男の指が引き抜かれる。
「ドロッドロだぜ。ほら、見てみろよ、なぁ?」
あまりに急激な刺激に、半開きになった口に自らの秘裂から零れた粘液を押し込まれても………今の芽留には、
それを拒絶する余裕すらありはしなかった。その手から、たった1度だけ男に反論した痕跡の残った携帯電話が、
滑り落ちる。
そして………その余韻に、溺れている暇も無く。
「休んでる暇なんてやらねぇぞ………早速、次の指令だ………。」
男は、命が芽留に課した次の指令を達成する為に『協力』しようと………自らのズボンに、手を掛ける。
芽留が平静を取り戻すよりも先に、男は制服のチャックを降ろし、既に大きく膨れ上がったその怒張を晒け出した。
その気配に気付き、芽留がようやく、ぼんやりと空中を彷徨っていた視線を自分の身体の下に向ける。
「ひ、ぃ………っ!?」
「んじゃ、行こうか?」
芽留が一瞬で我に返り、恐怖に顔を引き攣らせたのも束の間。その体が、ぐん、と高く持ち上げられ………そして、
天を衝く男の怒張の真上に、落とされる。芽留の身体と比較するとかなりのサイズに見えるそれは、一瞬で芽留の
秘裂に飲み込まれ………その奥にあった、純潔の証を貫いた。
「い”………あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!???」
身体が真ん中から引き裂かれるような、信じられない程の激痛に………芽留は、生まれてから1度も発したことの
ないような大声で、甲高い悲鳴を上げた。すぐさま、男の手がその小さな口を覆う。
「っと………いくら人が居ねぇからって、そこまで叫ばれちゃマズいんだよ………!!」
「ん”うッ、んぐうぅぅぅぅッッッ!!」
「にしても、イイ声で鳴くな………ガキは趣味じゃねぇと思ってたが、ちっとテンション上がってくるぜ………。」
そう言いながら男は、腰を揺すり、芽留を抱えた腕も上下に動かしながら、その怒張を容赦なく芽留の奥底へと
打ちつけ始める。人より身体の小さい芽留の秘所は、破瓜の鮮血を垂れ流しながらも、簡単に最深部にまで達し
そこに衝突する男の怒張を、痛いほどの力で締め上げる。
「前戯なんてしてやんねぇからな………さっき、突き飛ばしてくれた礼だ………!」
「い、ぁ………あ、ぷぁッ、ん、むぅぅ!?」
男は何度も何度も、執拗に芽留の幼い身体を突き上げ続けた。血と愛液が混ざり、埃っぽい地面に垂れ落ちる。
恥ずかしい部分を余すことなくそのレンズの前に晒しながら、口を塞がれ、苦悶の表情を浮かべてその身を蹂躙
される………これ以上無い程屈辱的なその姿を、意思も情けも持たないカメラは、いつまでも撮影し続ける。
やがて………芽留を抱えたままの男が、それに近づく。
「よし、せっかくだ………もっと、楽しい画も撮っとこうぜ………!!」
「ん、ひ………ぁ………!?」
突然体位を変えられて悶絶する芽留のことなどお構いなしに、男は、三脚の上に固定してあったデジタルカメラ
に手を伸ばす。男は、それを手にすると………更に無理矢理な格好で体位を変え、芽留を地面に押し倒す形で、
その小さな体の上に覆いかぶさった。
ぼろぼろと涙を零す芽留を見下ろすように、男は手にしたカメラを回し続ける。
「オラ、これが『ハメ撮り』ってやつだ!なかなか経験できるもんじゃねぇぞ、良かったなぁ!?」
「ん、ぎ………あ”、あァァッ!!?」
なんとか口の自由だけは取り戻した芽留がまた、苦痛に耐えかねて、快楽からは程遠い悲鳴を上げる。それでも
男は構わず狂ったように腰を振り続け、芽留が苦しむ様を堪能し続けた。上下に揺すられるたびに、剥き出しの
背中が地面に擦れ、傷ついていく。が………今、芽留の心は、そんな痛みなど感じている余裕すら無い、絶望の
どん底に叩き落されていた。

11:その花束に絶望を karte10 (7/8)
08/04/02 16:08:33 rCc5PEAh

「オラ、もっと鳴いてみろよ!ハハハハハハハハハ!!!」
やがて………カメラを片手に狂ったように笑う男の声が、どこか、遠くから聞こえるようになる。破瓜の痛みが
薄れ、背中の痛みが薄れ………全ての感覚が、緩やかに、芽留の身体を離れていく。
………それは、芽留の意識が、耐え難い惨状に置かれた我が身に留まることを拒絶し始めた故に起きた、ある種の
自己防衛反応であったが………その瞬間、その事実に気付けた人間は、芽留を含め、ただの1人も居なかった。
「ぁ………ぁ、あ、ぁ………ぅ………?」
絶え間なく上がっていた絶叫が、急激に収束し始める。自らの意識を手放した芽留の身体は、やがて、雌の本能
に従って男の蹂躙を受け入れ始めた。
「お、やっと濡れてきやがった………ホラ、そろそろイクぞ!全部叩き込んでやるから、覚悟しろよ!?」
遠くで、男がそんなことを言っている。その声を、意識の片隅でぼんやりと聞きながら………やがて、身体を
離れどことも知れない所に漂っていた芽留の意識は、緩やかに、収束していった。

「出るぞ、オラ!残さず受け止めろよッ!?」
男が、もはや物言わぬ人形のように、ただ自分の腰の動きに合わせて揺れることしかできなくなった芽留の身体に
己が精を注ぎ込んだとき………カメラが写すその身体の中には、既に、芽留の意識は存在していなかった。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


意識を取り戻したとき………芽留は、既に乾き固まり始めた白濁液にまみれて、ビルの敷地に無造作に打ち捨て
られたような形で横たわっていた。それだけ見れば、変死体のようにしか見えない格好の芽留は、ぼんやりと
霞が掛かったような意識の中、ゆるゆるとその瞳を動かした。
やがて身体の感覚が戻り、そのゆっくりとその上体を起こす。身体のあちこちが痛むので様子を見てみると、
疼く秘裂から、そして身体中についた小さな傷から、血が流れ出して固まったような痕があった。
ゆっくりと、10秒ほどの時間を掛けて、芽留は記憶を手繰っていく。

そして。
「………ぁ………ッッッ………。」
程無くして………自分が意識を失う前に、どんな目に遭わされていたのかを、思い出した。

担任の身内に、耐え難い恥辱を強要され。
その手先の、見知らぬ男に………純潔を奪われ、こうして、ボロボロになるまで犯された。
その現実を認識し、芽留の心は、まるで金槌で頭を思い切り殴りつけられたような衝撃に襲われた。

周囲の様子を、確認する。そこに自分を犯していた男の姿は見当たらず、ただ、やって来たときと同じ景色が
広がっているだけだ。脱ぎ捨てられた制服も手付かず、デジタルカメラも、三脚に戻してある。
「………ッ………ぅ、ぅ………!!」
違うのは、これ以上無い程ドロドロに汚された、自分の身体くらいだろうか………無意識のうちに、そんなことを
考えて………芽留は、大粒の涙を零しながら、泣いた。肌を伝う涙が、微かに、本当に微かに、身体の汚れを洗い
流していく。

12:その花束に絶望を karte10 (8/8)
08/04/02 16:10:10 rCc5PEAh

そして、その傷だらけの背中に。
「いや、ご苦労様。」
「………ッ!!?」
聞き覚えのある声が、掛けられる。
芽留が、泣き濡れた顔で振り返ったその先で………いつの間にかやってきていた命は、三脚にセットされたまま
だったカメラを手にし、早速その中身を確認していた。
「よく撮れてるね………はは、意外と大胆な指使いだな。顔に似合わず。」
「………う、ぅッ………!!」
「お、あの男子生徒も上手くやってくれたみたいだな。」
「………っ………!!」
「………おお、頼みもしないのに、ハメ撮りまでしてくれるとは。なかなか、見込みがありそうだ。」
芽留は、涙の跡が残る顔で、射殺すかのように命を睨みつけてから、辺りを見渡して、命から渡されたはずの携帯
電話を探す。眼の前の男にどんな辛辣な言葉をぶつけても、その気持ちが晴れることは有り得ないだろうが………
それでも、その煮えくりかえるような想いをぶつけずには、いられなかった。
が。その様子を察して………命は振り向き、にやり、と笑う。
「自慰行為と、絶頂に達する様子の撮影………そして、男子生徒との性行為の、撮影。」
「ッ………っ………?」
「おめでとう、指令は達成された。もう………コレは、必要無いな。」
「っ!」
そう言って、命は白衣のポケットからあの携帯電話を取り出した。芽留がまた、奥歯を噛み締める。
だが………耐え難い苦痛を、受けはしたが………命の言葉通り、これで指令は達せられたはずだ。芽留はよろよろ
と、脱ぎ捨てられた制服のもとへ歩み寄りながら………ようやく悪夢が終わる、という微かな安堵にすがり、どう
にかその精神を、狂う寸前で保っていた。
「約束だ、あの映像は削除する。バックアップなんてつまらん真似はしないから、安心してくれ。」
「………っ………。」
「とりあえず服を着て、診療所に戻ろうか。傷の手当もしなきゃいけないだろう?」
芽留にあんな命令を下したとは思えないような台詞を吐きながら、命は、デジタルカメラを白衣のポケットに
仕舞いこんだ。やがて、制服を着終えた芽留が、命に歩み寄る。少し血で汚れるかも知れないが、今の芽留に、
そんな些細なことを気にしている余裕は無かった。
「では、お疲れ様。着いて来たまえ。」
「………………。」
事が終わったことに安堵し、まるで抜け殻のようになった芽留は、命の言葉に従い、ふらふらとその背中を追って
歩き出す。背丈の大きく違う2人の人影が、人気の無いビルの敷地から、去っていった。

「(約束通り………指令を達成したご褒美に、盗撮した『あの映像』は、消してやろう。)」
その、帰路の途中。ポケットの中のカメラを、弄びながら。
「(次は………今日撮った『この映像』を消す為の、別の指令を考えなくてはな。)」
命が心の中で呟いた声は、誰にも聞かれること無く、命の心の内側へと帰っていった。



(続)

13:その花束に絶望を
08/04/02 16:13:45 rCc5PEAh
………はい、お粗末様でした。

第8話、看護婦も含めると記念すべき10人目。
メンヘル、じゃなくてメルヘン、じゃなくて芽留編でした。
男子生徒は、なんとなく五月バレの話に出てきた彼をイメージしましたが、彼にこんな度胸は無いですよね。本当にすいません。

自分の中で、いよいよ大詰めになってきた感じです。
あと5人、もしかすると6人。なんとか書き上げられるよう頑張ります。

では。乱文失礼致しました。

14:名無しさん@ピンキー
08/04/02 17:34:02 fQHArOaM
GJ
楽しませて貰ったよ


15:名無しさん@ピンキー
08/04/02 20:17:57 3XhPYq8h
>>13
テラ乙でした。
ぞくへん!!続編!!

16:名無しさん@ピンキー
08/04/02 23:44:46 wKj2q62Q
まだ嫁が出てないからwktk

17:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:42:31 2etiStgs
前スレ251です。
一応ラストまでは投下しようと思いますのでお借ります。

注意は以前と同じく非エロです。
後長いかもしれません。

それでは、しばしのお付き合いを…。

18:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(1)
08/04/03 00:43:25 2etiStgs
「誰?あなたは誰?」
さっきまで、たくさんの人がいたのに今はこの子と二人。
『ワタシのこと…忘れちゃったんだ…寂しいなあ。』
思い出せない。思い出そうとすると頭が痛くなる。気分が悪くなる。
『ずっと一緒なのに…ひどいじゃないですか。』
前の子が顔を上げる。白目のない黒目だけの顔。…私の顔。
『ワタシは私ですよ。私自身ですよ。』
胃から何かがあがってくる。耐えきれずに嘔吐する。
『嫌だなあ。そんなに怖がらないでくださいよ。避けないでくださいよ。』
『みんな居なくなっちゃいました。』
やめて…
『みんなどこに行っちゃったんでしょう。』
やメテ…
『どうして居なくなっちゃったんでしょう。』
ヤメテ…
『誰のせいなんでしょう。』
お願い…もう…ヤメテ…
『神様って本当に居るんですかねえ』
『神様との約束って…言い聞かせてましたけど…』
『でも…私とワタシの神様は…誰も…救いませんでしたね。』
『それどころか…』
暗転する世界。いつのまにかみんなが私の周りを囲んでいる。
パンッ…まるで風船のようにみんな割れて消えていく…
上からぶら下がってくる…誰…先生…
『ふふふふ…あははははは…』
『みんなを…恐ろしい道へと…誘ってしまいました。」
目の前の私…朽ちていく。溶けていく…。苦しい。気分が悪い。頭が痛い。
『ゴボッ…ごんどば…ばたしじしんですか・・・』
イヤ…誰か…助けて…
『だれも…たすけることは…できないよ…』
『…ければ…事は…できないよ…』
もう言葉は聞き取れない。苦しい。苦しい。胸が痛い。胸が痛い。意識が遠のく………

19:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(2)
08/04/03 00:44:02 2etiStgs
「この間聞きそびれたあの子の病状を教えてもらおうか。それとお前から俺たち。いや彼女を呼び出したその理由も併せてな。」
あの日、半分気を失ったような状態で、私は風浦さんの居る病院を後にした。
目の前で突然胸を押さえ、彼女は倒れ込んだ。明らかに心だけではない。何か身体にも異常を抱えているのは素人目に見ても明白だ。
「現実世界からの乖離…それが彼女の。」
「それにしては、あの子の様子は。」
「まあ聞け。心が全ての原因なのは間違いない。だが…治療は続けて居るんだが、彼女の心は回復しようとしない。
何かが彼女の心に重荷となっている。それから解放しないと彼女の回復は見込めない。」
「それは弟のことか?」
「うむ。それで間違いないと思うんだが。まだ何かが足りない…。だが悠長にそれを探る時間はないんだ。」
「どういう事だ?」
「心が体に影響を及ぼし始めている。あの病室に入ったばかりの時は、彼女は毎日を楽しく君の弟さん達との思い出と
一緒に過ごしていた。」
「だが数ヶ月前から彼女にある変化が現れた。夜中に泣き始めたんだ。現実に戻り始める傾向かと思っていたんだが、
いかんせん状況が悪すぎる。」
「彼女に聞いてみても、私が泣くわけ無いの繰り返しだ。何を見て泣いているのか解らんが、その事に心が耐えきれな
いのか彼女に発作の症状が現れ始めたんだよ。」
「その頻度も、月に2~3回だったのが徐々に回数を増やし、今では週に何度か起きるようになってしまった。
お前達が見たのは随分と軽い物だ。あの後彼女はすぐに意識を取り戻して、また一人遊びを始めだした。」
「肌の異常な白さはその為か…それで許された時間は?」
「半年…それでも長いくらいだと思う。」
砂丹先生の声が小さくなる。…半年…また…わたしの…友達が…居なくなってしまう…
「時間が無いな。」
「ああ。そこで相談だ。君の彼女…。」
「日塔です。」
「日塔さんの力を借りたい。無意味かもしれない。徒労に終わるかもしれない。本来なら患者さんの映像など見せて
はいけないんだが、特別に上の許可も得ている。ちょっと見てくれ。」
目の前のテレビに映像が映る。風浦さんが一人映っている。
「そうですかあ。よろめきバッタが出てくるようになったんですねえ。良い季節になってきましたねえ。」
風浦さんが一人でしゃべっている。画面の中で急に目線を振る。
「あら…今日は一人でいらっしゃったんですねえ。どうぞこっちへ来てくださいなあ…」
そう言いながらベッドから立ち上がり、扉の方へ向かおうとする。
急に胸を押さえ倒れる…そこで映像は終わってしまった。
「すまんな。許可が出たのはこの部分だけなんだよ。」
「これは?」
「この映像はな…」
「私達が…お見舞いに来た時の物ですか?」
無言で砂丹先生がうなづく。…やっぱり気づいてくれてたんだ。
「発作の症状が現れ始めた頃から、彼女は人の区別がつかなくなってきた。正しく言うと、遊び相手以外は全て同じ人に見えている様なんだ。」
「私が治療に行っても、毎回毎回自己紹介からのスタートだ。」
「だが、日塔さんへの態度は明らかに私達とは違っていた。」
「悪影響にならないか。彼女のトラウマを今以上に悪くさせないか。ここにいる医師達とも話をした…だがもう時間が無い。
このままでは確実に彼女は…」

20:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(3)
08/04/03 00:45:23 2etiStgs
それから、私は授業の合間にできるだけ時間を作り風浦さんの元へと足を運んだ。
私が姿を見せると、風浦さんはいつも笑顔で部屋へ招き入れてくれた。
会話は相変わらず噛み合わないが、彼女の笑顔を見ているだけでなんだか幸せな気分になった。
だけど、現実は厳しく彼女を追い立てていた。
「どうだ?」
「うむ。一進一退…というよりも二も三も退の方が大きいのだがな。」
「厳しいか…?」
「ああ。今のままでは…」
最初はベッドに座って私と話をしていた彼女は次第に背もたれを使うようになり、今では体を起こす事も困難なまでに衰弱してしまった。
季節は冬から春になっていた…。

「外へ…行ってみては駄目ですか…?」
私は駄目元で言ってみた。私の目から見ても…
「外の景色を…見せてあげたいんです。」
「今日明日という話ではないが…そうだな。もう…。」

何かあれば全ての責任をとる。砂丹先生の強い後押しで、風浦さんの外出許可は下りた。
彼女の車椅子を押して歩く。外は随分暖かくなってきていた。
私達のずっと後を、砂丹先生と命さんと看護士の人が着いてくる。
私は何も言わず車椅子を押しながら、春の太陽の下を彼女と行った。
目の前をピンクの小さな物が横切る…
「桜…」
いつのまにか、公園にたどり着いていた。
風浦さんが顔を上げて消え入りそうな声で言った。
「わあ…綺麗ですねえ。まるで両翼を広げた天使のようです…。」
そう言うと、車椅子から立ち上がろうとする。私は風浦さんに肩を貸した。
風浦さん…どこか遠くを…何かを見ている。
「これは…桃色ガブリエル…あっちは桃色右大臣…それは桃色若社長…」
「桃色若社長に…ぶら下がっていたので…桃色…係長…」
私の肩を濡らす風浦さんの涙。
「…先生…ごめんなさい…」
そう言うと風浦さんは急に意識を失った。
…嫌…風浦さんなんで急に重くなっちゃったの…。私の周りを先生達が囲む…嫌だ…嫌…

21:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(4)
08/04/03 00:46:10 2etiStgs
あの桜を見た日から数ヶ月後。
私は空港にいた。南のとある小さな島へ行く為に。
私の前に人が立つ。
「急に連絡をしてきたと思ったら、南の島へ行きたいなんてどういう事ですの!!」
どこにいても目立つ金髪に碧眼の女の子。
「まあまあ。事情を聞くと行かないわけにはいかないでしょ。」
眼鏡を掛けた女の子が、取りなすように喋る。
ピロリパロピリロラ…携帯電話にメールが入る。
「急に言われてもこっちも困るんだよ!!ブス!!たまたま俺も暇だったから良かったものの。」
人の陰に隠れてもじもじしている子からのメール。
遠くからは、「すいません!!すいません!!私のような者が今から楽しみに行く方々の気分を害してしまってすいません!!
私のような者が南の島へ行ってすいません!!」
「あいかわらずだね。」
髪の長い女の子がつぶやく。
「お客様!!ライターの機内持ち込みは1個でお願いします!!…あの…バットは何のために…?」
「おほほ…久々に会ったというのに、皆さんお変わりのない事で」
「あいかわらずだな。」
随分久しぶりに顔を合わすみんな。
「久藤君にも声を掛けたんだけどね…。」
「なんか編集の仕事をしてて、締め切りが近いから駄目なんだって。担当してる漫画家さんが目を離すと路線を替えちゃって、
ほとんど久藤君がストーリー考えてるらしいよ。」
ちらりと前を見ると、その漫画家さんは久々に会った仲間と話し込んでる。
だけど今回は随分と久藤君に世話になった。私一人では限界があったが、久藤君の人脈で何とかみんなに連絡が取れたのだった。
「しかしまあ。わざわざこっちから会いに行くなんてみんな暇ねえ。しかもそれ以外が無計画だなんて…。
もう少し目的を持って旅をするのが普通じゃなくって?」
自分の事をさしおいていきなり文句を言われたが、まあそれもそうかなあと思ったその時。
「嫌だなあ!!旅の目的がないなんてそんなわけ無いじゃないですか!!」
声のした方を振り向く…
「これは…そう!!思い出探しの旅です!!みんなが置いてきた思い出を探す旅に決まってるじゃないですか!!」

22:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(5)
08/04/03 00:47:15 2etiStgs
あの春の日…
『…やっと…わかったんですね。』
今日もあの子と私。もう一人の私…。いつものように下を向いたまま…。
『あの時…私は…先生に…ひどいことを言っちゃいましたね。』
『あの時「ナシですよ!!先生!!」って何で言わなかったのか…。何でもっと真剣に止めなかったのか…。』
『まさか先生が本気だなんて気づかなかった。気づいてあげられなかった。』
『あんなに大好きだった先生を自分の言葉で追い詰めてしまった事を許せなかった。…ずっと…自分を責め続けていた。』
『それでも私のせいじゃないって…思いたかった。誰かに私のせいじゃないって言って欲しかった…』
涙があふれる…ポジティブに生きる事をずっと自分への枷として生きてきた。
その為に…真っ先に捨てた物。頬を濡らす涙。
向かいの私が顔を上げる。怖くない…。もの凄く優しい笑顔…。
気がつけば、向かいの子が先生に代わってる…。
「あなたはいつも無理して笑ってるようで、それを見る度になんだか心が痛む思いがしていました。」
「私と居る時に見せてくれた笑顔も…なんだか痛々しくって。本当はもっといい顔で笑えるはずだとずっと思ってました。」
「でも…私もあなたにずっと頼りっぱなしだったのかもしれませんね…。」
「あなたはあの時の事を、自分で責めていたんでしょう。でもあれは私の心の弱さが全ての始まり。あなたの言葉は偶然の
一つに過ぎません。」
「先生…」
「もう…いいでしょう。そうやって、私の事を無理に思いださなくてもいいですよ。あなたにそうやってつらい思いをして
まで記憶されるのは…私も本当につらいです。」
「自然体で…良いと思いますよ…。」
もう一人の私も姿を見せた。
『自分が助けなければ…自分を助ける事はできないよ…』
「そう言う事です。もう責めるのはおやめなさい。私は…私自身であの道を選んだのです…。」
何も言えず私は泣きじゃくる。今まで泣かなかった分をいっぺんに取り返すくらい泣いた。
「それでは…お別れです。あなたの事は決して忘れませんよ。」
嫌…行かないで…
「駄目です!!そういうわけにはいきません!!。」
聞いた事のない厳しい先生の声に私は身を竦める。
「今までのように呼ばれても出てくる事はできませんが…これからも…ずっと…あなたの事を…」
先生の姿が薄くなっていく…行かないでって言いたい…でもそれは先生の本意ではない。
「ありがとう…先生…私も…先生の事を…」

「それで、彼女の病状はどうなったんだ?」
「劇的と言っても良いほどの回復だよ。ポジティブなところは全く変わっていないが、前のように人の心に入り込もう
という様子もない。もう少し慎重に観察する必要があると思うが、問題なければ退院という事にもなるかもしれんな。」
「まあ、長い間の発作で随分と体は弱っているが、それは少し入院して治療すればすぐに良くなるだろう。」
「そうか。良かったよ…。弟にも良い報告ができそうだ。」
「なあ…糸色…」
「なんだ?」
「お前…神様って信じるか?」
「何を突然…」
「俺はずっと神様なんて信じてなかった。だけど…今回ばかりは神様の存在を少し信じてみたくなったよ。」
「偶然が必然を呼んだ。たまたまお前が彼女を連れてきた。誰が前に立とうがあの時まで彼女は一度たりともあの小さな窓を
見る事は無かった。それがあの時だけはなぜか外にいた日塔さんに気づいた…。おまえ気づいてるか?あの窓から
外なんてほとんど見えないようになってるんだよ。」
「…弟がそうさせたのかもしれんな…」
「お互い馬鹿な事を言ってるな。」
「全くだ。」
「しかし。あの患者には色々な事を教えられたよ。」
そう言って小さな窓から二人の医師が中を覗く。
「…さん。」
「はい?今までみたいに風浦さんとか可符香ちゃんでいいんですよ。その名前で呼ばれるのは、まだ恥ずかしいですよ。」

23:桜の木の下には…何が埋まってるんでしょうか?(終)
08/04/03 00:48:21 2etiStgs
あの時の事を思い出していた。まだ退院して間もないが、風浦さんはすっかり元気になっていた。
「千里も…本当に馬鹿な事をしたよね…どうして私に相談してくれなかったのかって…ずっと親友だと思ってたのに。
私に何も言ってくれないままあんな事を…」
「ごめん…私…許せない。だって…あんな事がなければ…先生だって…ずっと…一緒に…」
「無理に許す事は無いと思いますよ。そんなに人の心は単純なものではないですよ。」
みんなが声の方向を振り向く。その子は一瞬びくっと身を竦めたが、静かに言い聞かせるように話を続ける。
「罪は罪です…法的に罪を償っても彼女は好奇の目にさらされる日々を送ってしまう事になります。」
「それは世間が彼女に架した罪への償い。それは一生掛けても償えるものではないかもしれない。
でも…彼女が罪の重みに苦しんでいる時…だれかが彼女に手をさしのべる…それで良いじゃないですか。」
「私達かもしれない。私達の知らない誰かかもしれない…。自分の心が罪を許せないなら、今すぐには無理でも時が経てば…」
「でも…私その時…千里にどういう顔して会えばいいか…どういっていえばいいか解らないよ。」
「その時は…。」
「言葉なんかいらないと思いますよ。私と芽留ちゃんのように、黙ってじっと目を見れば気持ちは伝わるものですよ。」
風浦さんが芽留ちゃんの顔を見ながらにっこりと笑う。何故か芽留ちゃんはブンブン頭を横に振っている。
「そうだね。忘れる事や許す事は簡単にできないけど…何かの時には手をさしのべる事ができるようになる日が来ると思うよ。」

ピーンポーンパーンポーン
『…行きの飛行機はまもなく搭乗準備に入ります。』
「さあ時間よ!!どうせあんた達は外国の言葉なんてあんまり喋られないんでしょう。私から離れて迷子になっても知らないわよ!!」
ピロリパロピリロラ
「お前3ヶ月くらいしか外国居なかったくせに。お前の居た国の常識で引っ張り回されたり、お前の言葉頼りにしてたら
無事に着くものも着かなくなるんだよ!!ボケ!!」
「なによ!!あんた!!訴えるわよ!!」
「でたでた。さあ行くわよ!!自分探しの旅とやらに!!」
「いや…思い出探しの旅だから…」
「すいません。すいません。私ごときが窓側の席ですいません!!」
「お客様!!ライターの火をつけたりしないでください!!」

「なんか騒がしいね。無事に私達帰ってこられるかな…」
私は横で立ってる笑顔の風浦さんに声をかける。
「いいじゃないですか!!みんな楽しそうで!!」
「あいかわらずポジティブな考えだね…」
「そりゃあもう。約束しましたから…」
「砂丹先生と…?」
「…な・い・しょ…です!!」

自然体の私で…頑張りますよ…糸色先生。
私も自分自身の罪を忘れる事や許す事はできないかもしれない。
…でも…時が経てば…きっと…

24:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:55:56 2etiStgs
以上です。お目汚し失礼しました。
タイトルは、今日通勤途中に桜を見て、「そういえば桜の下には死体が埋まってるって聞いた事あるなあ。」
というのがふっと浮かんで、それが頭に焼き付いていたからで特に意味はありません。

一度鬱に叩き込んだ以上、何とかそこから出してやらなければという気になってしまい
気がつけば、だらだらと長い文章を書いてしまいました。
演劇オチとか色々考えてたら、どうにもキャラが出せといってるような気がして
最後は無理から全キャラを登場させてみました。
存在感が薄い人が居ないのは…わざとですw

自分で書いてみましたが、職人さんは本当に凄いなと感心したり尊敬したり。
このくらいでも、色々考えたり投下するのに緊張したりと色々経験しました。
とりあえず、これを最後に見る方に戻ろうと思います。
長々とお付き合いありがとうございました。




25:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:57:28 6tE/zL+q
ここは本当にエロパロスレだろうか



褒めてるんですよ

26:名無しさん@ピンキー
08/04/03 01:02:05 StaPfiDe
14-111か
もうちょっと待とう

27:名無しさん@ピンキー
08/04/03 01:18:00 UxuqonbI
前スレ202です。
私が投げっぱなしだった話が、こうやって収拾がつくとは・・・

こういう自然発生的な連作になるとは、想像もしてませんでした。
なんかすごく嬉しい。

28:名無しさん@ピンキー
08/04/03 01:31:17 tzx5y+7k
イイハナシダナー( ;∀;)

何が良いって2のへ組の面々がさ、よくわからないけど良い

29:名無しさん@ピンキー
08/04/03 01:43:46 2etiStgs
>>27さま
私の方こそ、色々ネタを奪い取ったようになり申し訳ないです。
奈美と命の2人に砂丹を加えた所や、可符香が元に戻るきっかけなど、
改蔵クロスオーバー作品が、随分と助けになりました。

感想で軽い妄想を書き込んだだけだったんですが、まさかこんな事になるとはw


30:名無しさん@ピンキー
08/04/03 03:36:27 p4HneDI2
ぬあぁ、スレ始まってすぐに、待望の続編が2連発!
鬼畜エロから、欝から始まる感動巨編まで、本当になんでもござれだな
両氏共、GJ!

31:名無しさん@ピンキー
08/04/03 09:30:35 g3+uEocR
先生×藤吉、お尻プレイありますんで注意。
前スレの619さんの藤吉×久藤とちょっと被った展開ですが、既にあらかた書いちゃってたんで
もうその辺は仕方ないと諦めて投下します。あの藤吉さんはいい感じに腐ってて、とてもかわいかったです。

32:名無しさん@ピンキー
08/04/03 09:31:36 g3+uEocR
「せんせぇ~」
畳に寝転び本を読んでいた望に、甘えるような声を出して晴美が抱きついた。
上半身を起こして、本を置いた望が晴美の方を向くと、晴美がちゃぶ台を指差した。
その上には、コミックに原稿用紙にペンに……と晴美の同人誌作成用の道具一式が置かれている。
原稿用紙には、男性二人が裸体で絡み合う姿が描かれていた。
晴美の少々やっかいな趣味、やおい本である。

「うまく、描けないんです」
「描けない、って……」
描けない、彼女がそう言うのは、少女にとって馴染みの薄いもの、いわゆる男性器の事だろうか?
などと思うも、望はすぐに考え直す、いやしかしそれは、と。

33:味もみておきましょう
08/04/03 09:32:40 g3+uEocR
「あの……この間そう言って、さんざ私の事いじり倒したじゃないですか……」
そう、その話は既に終わっていた。
以前も、望は晴美に同様の事を頼まれたのだ。
猫なで声で、甘えに甘える可愛い恋人に負けて、望は晴美の無茶な要望に応じてしまった。

今でも鮮明に思い出せる。
―男の人ってどこがきもちーのかな?
なんて可愛い事を言う晴美に、逐一反応をチェックされながら、全身の感度を探られたあの日の事を。
特に性器に関しては、どれほど愛でられ、弄られ、イかされ、観察されたか。
さすがに、お尻の方は……『人差し指一本、第二関節まで』で勘弁してもらったのだが、
いくら恋人同士でもあるとはいえ、その日の望の教師としての威厳は完全に地に落ちてしまっていた。

その点に関しては絶望してみたりもしたが、晴美とそういうコトをしたのには後悔していない。
生徒にそんな風に扱われるのが、予想外に気持ち良かったというのが一つ。
お返しに、と望の方もたっぷり晴美の体を堪能させてもらったのが一つ。
結果的に、その日以降の二人の行為の密度が、とても濃いものになったというのが一つ。
どれもエロい理由だった。
おかげで最近、晴美にいじめられながらされるのが、ちょっとお気に入りの望である。

34:味もみておきましょう
08/04/03 09:33:33 g3+uEocR
「ん?ああ、そっちじゃないですよ。それは大丈夫です、ほら」
「うあ!?」
真っ白な原稿を取って、さらさらと絵を描き、望の前に差し出す晴美。
恐ろしいことに描かれたそれは、望のモノに似ていた。

「描けないってのはですね。表情のコトで……」
「表情?」
「ええ。というわけで……先生、手伝ってください!」
「私が手伝う……表情……それって……」
にこりと晴美が微笑む。
「大丈夫ですよ。先生はフツーにえっちしてくれればいいだけです」
「やっぱりそれですか」
「うーん。先生……ダメ?」
望に抱きついて、柔らかな体を押し付けながら尋ねる晴美。
そんな彼女に、今回も望は負けてしまった。

35:味もみておきましょう
08/04/03 09:34:38 g3+uEocR
布団の上に座った二人は、一糸纏わぬ姿で抱き合い、舌をからめ合う。
しばらくそうした後、晴美が望の下腹部に手をやると、すっかり硬くなった望のそれが指に触れた。
その感触に小さく反応した望が唇を離すと、晴美がくすりと笑い、顔を望の下腹部へと近づけた。
晴美が、じっと望の顔を見つめながら、ゆっくりとした動きで望自身を口に咥える。
ちょろっと舌を触れさせたかと思うとすぐに離し、指で軽く袋を揉んだかと思うとそれもすぐにやめる。
それら一つ一つの刺激によって訪れる望の表情の変化を、見逃さぬように、と見つめる晴美。
(ああ、今日は焦らされそうですねえ……)

次第に一つ一つの動きが大きくなり、複合的になっていく。
観察される緊張にも慣れてきた望は、茎に袋にと与えられる刺激に息を荒くして、その表情も乱れていく。
望に奉仕しているうちに晴美自身も興奮して、指で自分を慰めていた。
「っん……藤吉さん、もう……出ま……」
言うやいなや、びくっと体を震わせて、望が多量の精液を晴美の口内へ吐き出した。
射精の快感に酔いしれながら、望が霞んだ目を晴美の方へ向けると、その右手にはカメラが握られていた。

「え……あ、撮りましたね!?」
ちゅぽ、と音を立てて口を望から離し、晴美がデジカメの画面を望に向けた。
そこには、とても気持ち良さそうな顔の望が映っていた。
「バッチリ」
「いやぁぁ!?」
「いいじゃないですか。二人の愛のメモリーです。あとで先生にもあげますから」
「要るかぁ!だいたい二人って、私しか映ってないじゃないですか」
「ふふ、とにかく、ありがとうございました」
くすくす笑いながら、晴美が望自身にキスをした。

36:味もみておきましょう
08/04/03 09:35:41 g3+uEocR
晴美が、唾液と精液でべとべとになった望を舌で綺麗にする。
とろん、と惚けた顔で、晴美は指で自身を慰めながら、その行為に没頭していた。
そこに、パッと光が瞬いた。
なんだろうか、と晴美が顔を上げると、望が先ほどのデジカメを手にしていた。
「お返しです」
晴美がしたように、晴美の痴態が映った画面を向けて、意地悪く望が笑った。
さすがに顔を赤らめ、視線を外したが、むしろ晴美の自身を慰める指の動きは激しくなってしまっていた。

「はぁ……せんせえ……」
「はいはい、わかってますよ」
しとどに濡れる晴美の秘部を前にして、望のそこがまた熱くなった。
望が布団に寝転んで晴美を手招きし、晴美はその誘いに応じて、望を自身の中へと、ずぶずぶ沈めていく。
「っく……」
熱く、きゅっと締め付ける晴美のそこへ挿入した望が、快感と苦しさの混じった顔をする。
そこで、またカメラのフラッシュが瞬く。今度は、晴美がデジカメを手にしていた。
その不意打ちにちょっとした抗議を込めて、少し乱暴に望が下から腰を打ちつけると、
その衝撃に晴美は可愛い声を上げ、大きな胸をぷるっと揺らしてカメラを落とした。

37:味もみておきましょう
08/04/03 09:36:38 g3+uEocR
「あ、あっ……あんっ……せんせっ」
望が腰を打ちつけるたびに、晴美が甘い声を漏らす。
その動きで、ぷるぷると震える晴美の胸は、下から見上げる望の興奮をより喚起させた。
望と晴美は、快楽の渦に飲み込まれて、声をあげながら互いを求めあう。
最高潮に高まった二人は同時に達し、膣内に射精を受けた快感に、晴美は全身を震わせた。

「っふ……ぅん」
ぬぶっという粘着質の音と共に、晴美が腰を上げると、晴美の秘部からポタポタと精液が零れ落ちた。
「はぁぁ~……先生」
ぐったりと脱力して、晴美が望に擦り寄るようにして横に寝転んだ。
満足そうに目を閉じて、絶頂の余韻に浸っている晴美の頭をなでながら望が言う。
「ね、藤吉さん。何か忘れてません?」
「……何か?」
「ええ……される方、ですよ」
「される方?」
「だから……こっち」
腕を伸ばし、望が晴美の尻を撫で、すぅっと谷間を指でなぞった。

「こっち、って……ええー!?いいです、いいですよそれは!ほら、いつもされてるからわかりますし!」
「それは、こっち……でしょ?」
指を晴美の秘部に挿して、望が言う。
「んっ……でも、その……」
「ちょっとくらい経験してたほうが、良いんじゃないですか?ちゃんと優しくしますから」
「うう…ん」
望も晴美も、お互い甘えられると断れない所は同じだった。

38:味もみておきましょう
08/04/03 09:37:44 g3+uEocR
よつんばいになって、晴美は枕にかじりつくような格好で望に尻を向ける。
「優しく、優しくですよ!ほら、私、優しくしたじゃないですか!」
優しくした、というのは先日のアレのことだろう。
だが、例の『人差し指一本、第二関節まで』というのは譲歩の結果で、当初の晴美の要求はもっと激しいものだった。

「わかってますって……ほら、力抜いて」
「う……ん」
望が晴美の柔らかなヒップに手をやり、尻たぶを左右に少し広げて菊門をさらさせた。
「っあ……へ?ええ?ちょ、ちょ、ちょっと待ってせんへっ!?」
声を裏返らせて、晴美が望の方へ振り向いた。
「……どうしました?」
「今、先生?な……」
「舐めました、けど?」
自分が望にしたこと同様、指を挿し込まれるのだと思っていた晴美の顔が、カーっと紅潮した。

「優しく、って言ったのはあなたじゃないですか。いきなり指入れるよりは優しいですよ?」
「うぅ……でも……」
「多少恥ずかしいくらいが気持ち良いものです。ほら、先生に任せて」
「……うん」
任せて、と言われても普段はあまり頼りにならない望である。
だが、こういうときに限れば、いつだって望は晴美をしっかりと導いてくれていた。
結局、持ち前の好奇心の強さに負けた晴美は、再び元の体勢に戻り、望に身を任せた。

39:味もみておきましょう
08/04/03 09:38:46 g3+uEocR
望の舌が、晴美の菊門の周囲を舐めて湿らせる。
しばらくそうして、晴美の体を温めた後、指を使って広げた穴に望の舌が侵入する。
「うぅん……くっ……あっ、あぁ……」
初めは異物感でしかなかったそれが、晴美が慣れていくうちに、次第に別のものに変わっていった。
むずがゆく、むしろ気持ち悪いくらいであったはずの望の舌による刺激は、もはや快感だ。

望が舌を離すと、既にその感覚にハマりつつあった晴美が、やめないで欲しいという意思を込めて、
甘ったるい声で望を呼んだ。
「っ……せんせぇ……?」
「良さそうですね。じゃあ次、指入れますね」
指を挿し込まれて、一瞬、晴美の息が止まり、苦しさを覚えるも、すぐにまた望の指の動きに溺れる。
だが、しばらくすると望が指を抜いて立ち上がった。
「すいません。ちょっとの間だけ、目を瞑っていてください」
「ふぇ?……うん」

早く続きしてくれないかな、とうずうずしながら望の言う通り目を閉じる晴美。
すぐに望は戻り、再び晴美の肛門に指を入れて前後に動かし始めた。
「あっ……せん、せっ……」
「ふふ、ちょっと大事なコト忘れてましてね…………目、開けていいですよ」
「はい…………あ……」
晴美が目を開けると、目の前に鏡があった。
もちろんそこに映るのは、自分の姿。
両手で枕をぎゅっと握りながら、潤んだ瞳で、はぁはぁと息を荒げ、快感に酔いしれる己の顔だった。
「ほら、しっかり見て。表情描くための恰好の資料でしょう?」
「…………きもち……よさそう……」
自分の痴態を見せつけられた晴美は、さらに強く興奮しながらも、まるで他人事のように呟いた。

40:味もみておきましょう
08/04/03 09:39:42 g3+uEocR
「ねぇ藤吉さん?私も……いいですかね?」
晴美の背後から、望が鏡越しに晴美を見つめて尋ねた。
「んっ……それって、先生の入れる、ってこと?」
「無理なら……」
「いい……ですよ」
熱に浮かされたような顔で、晴美もまた鏡越しに望に答えた。

望が晴美の秘部からしたたる愛液を指ですくって、肛門に馴染ませる。
「苦しいかもしれませんけど……入れますよ?」
「はい」
ぎゅっと目を瞑る晴美の菊門に当てられた望自身が、その中へと入っていった。
「あっ、ぐっうう……」
晴美が涙を流してぶるぶると震えながら、苦しそうな声をあげる。
「大丈夫ですか?抜きます?」
「苦しい……けどなんとか。でも、ちょっと待って……」

はあはあと肩で息をしている晴美が落ち着けるまで、柔らかな誘惑に耐えながら望がじっと待つ。
しばらくして、息の落ち着いてきた晴美が、枕で涙を拭って、少しだけ腰を動かす。
「っひ……ん」
その刺激に一瞬呼吸が止まった晴美に、望が心配そうな顔をする。
「……どうぞ、先生」
望が頷き、ゆっくり腰を前後に動かし始めた。

41:味もみておきましょう
08/04/03 09:40:42 g3+uEocR
「っ!……ふぅ、はぁっ……ああ」
晴美が苦しさと、ほんの少しの快感が混じった声を漏らす。
望は、そんな晴美の様子を確かめながら、腰の動きを少しずつ大きくしていった。
「せんせっ、きもちよく……なって、きまし……た」
「よかった……でも、無理はしないで下さい」
「はっ、い……」

腰の動きと、二人の息遣いが激しくなっていき、晴美の秘部がとろとろとよだれを垂らす。
「はーっ……はーっ……先生、いいです……こ、れ」
「ええ……く……限界です、もう……」
「はい、はいっ……っん、あ、あぁぁ……」
晴美の中で、望の分身が膨張し、精液を放つ。
直腸内で射精を受けた晴美は、だらしなく口を開けて、その未体験の感覚に溺れていた。

42:味もみておきましょう
08/04/03 09:41:41 g3+uEocR
「うっ……ん」
並んで寝転び、ちゅくちゅくと舌をからめ合う望と晴美。
「……ふぅ、どうでした、藤吉さん?」
「きもちよかった……です」
「ふふ……ああ、いいものがありますよ」
と、望がデジカメを手に取り、晴美に見せる。
そこに映っていたのは、目を閉じて、半開きの口から涎を垂らす晴美だった。
ちょうど、望が絶頂を迎えた直後あたりだ。
「またこんなの撮って……先生の変態」
「あなたには、言われたくありません」

「先生、またしてくださいね……お尻。今度は、先生にもしてあげますから」
「……優しくしてくださいよ」
「ええー?私、ちょっと泣かしちゃうくらいが好きなんですけど?」
「勘弁してください……」
「ちぇー」
なんて、半分本気の冗談を言い合って、二人はまたキスを交わした。

43:名無しさん@ピンキー
08/04/03 09:43:05 g3+uEocR
鬼畜エロとか、鬱から始まる感動巨編とか、そういうセールスポイントがない無難なエロコメでした。
ああ、おかげであとがきで話すことも思いつかない……あ、>>32にタイトル入れ忘れました。

44:名無しさん@ピンキー
08/04/03 10:16:52 OghfLIkw
>43
GJ!
午前中からいいもの見せてもらいました

45:名無しさん@ピンキー
08/04/03 15:14:21 beotZ+jt
エロがあるだけで最大のセールスポイントですよ。グッジョ

46:名無しさん@ピンキー
08/04/03 19:57:56 yord3lsN
>43
いいエロパロだ。こういうのが読みたかったんだよ。

47:名無しさん@ピンキー
08/04/03 21:07:53 E0D/O6H7
>46

孤独のグルメかよww

48:紅き炎
08/04/04 16:44:38 aU1WvsUE
紅き炎を燃やす

行為の間

貴方はとても無口

終わった後も

私が話さないと何時も無口

でも聞こえる

貴方の声が

でも見える

貴方の姿が

でも感じる

貴方の心が

貴方の存在が

心地好い



貴方は私より先に起きている

そして

髪を撫でていてくれる

私が恥ずかしがるのを知ってるのに

耳元で囁くのだ

「良く眠れましたか? 小森さん」

「…はい、先生」

未だ

私の中には紅き炎が疼く

49:名無しさん@ピンキー
08/04/04 17:56:46 Nbi7b6fF
何だ何だ

50:その花束に絶望を
08/04/04 18:44:40 0LANchY/
こんばんわ、一昨日ぶりです。鬼畜絶命先生SSの者です。
昨日と今日で憑かれたように書きなぐってたら次の話書きあがってしまったので、投下しに来ました。
ブースター使い過ぎたのでこの後死ぬかも知れません。すいません。

注意事項は>>4参照のこと。
8レス消費予定です。では、投下失礼します。

51:その花束に絶望を karte11 (1/8)
08/04/04 18:46:05 0LANchY/
「これが、証拠の権利書だ。全て買い集めてあるはずだが、確認するかい?」
「………っ………。」
薄ら寒い地下室で、命はそう言いながら、10枚ほどの書類の束を無造作に机の上に放った。
「つまり、君の夫の借金は………いや、君達夫婦の、と言った方が正しいか………。」
「………全て………あなたから借りたことになった、ということですか?」
「まぁ、極めて解かりやすく言えば、そういうことだね。全ての債権は今、私の手元にある。」
黒い文字と赤い捺印が並んだ紙の束を………麻菜美は、恨めしそうな眼で見下ろす。
「それで………私に、どうしろって言うんですか………?」
「さすがだな………そこらの頭の悪い学生よりも、ずっと話が解かるね。」
ほんの少しだけずれた眼鏡の位置を、直しながら………命は、ニヤリ、と唇の端を吊り上げて笑った。
「簡単なことさ。この借金を、帳消しにしてやる代わりに………私の言うことに、従って貰えればいい。」
「え………帳消し、って………本当ですか!?」
「ああ。正確には………私が君に対価を支払って、それに見合った『仕事』をして貰う。その、繰り返しだ。」
「………けど、ウチの借金の額って、結構な………。」
「糸色家の財力を、舐めないで貰いたいね。こんな額で君を服従させられるなら、安いものだよ。」
「………ッ………。」
服従、という、命がここへ来て初めて放った穏やかではない言葉を聞き………麻菜美は、少しだけ表情を硬くした。
だが、今まで散々苦しめられてきたその借金が綺麗さっぱり消えてなくなる、というその申し出は、どうしようも
なく魅力的なものだ。麻菜美は一抹の不安を覚えつつも、命の言葉の続きを待つ。
「女子高生で、人妻、しかもこうして容易に漬け込める隙もある。そうは居ないよ、君のような娘は。」
「………でしょうね。自分でも、解かってます。」
「………しかも、芯が強いときてる。いや、ますます魅力的だ。」
「それで………私は、具体的に何をすればいいんですか?詳しく聞かないことには、なんとも。」
「………そうだな、そこが1番重要だ。だが、なに、至極単純な話だよ………。」
命はそう言って、放った権利書達を再びクリアファイルに収め始める。立ち上がり、麻菜美に背を向け、部屋の
隅に置かれた棚の、鍵のついた引き出しにそれを仕舞いこむ。
そして、振り向いた命の表情を見て………麻菜美は、一瞬、背筋が凍りつくような錯覚を覚えた。
その口が………絶望的な言葉を、口にする。

「借金苦の若い娘が、させられることなんて………だいたい、想像がつきそうなものだろう?」
「………ッッッ!!!」
命の言葉に、麻菜美は愕然とした。心のどこかで、まさかそんなことを要求されるのではないか、と思いながら、
必死で根拠の無い否定を繰り返していたが………やはり、その想像は現実のものとなってしまった。

今までは、借金を取り立てに来た人間に身体を売ることを提案されても、なんとか理由をつけて拒み続けてきた。
夫の収入もそれなりのものだったし、更にパートに励んでいたこともあり、返済できるアテがまるで無いわけでは
なかったから、それが可能だったのだ。相手は、金さえ回収できれば、それ以上のことは望まないはずだった。
だが………今回の相手は、眼の前にいる男はそんな甘いことを考えていない、ということを、麻菜美は直感的に
理解してしまっていた。そもそもこの男は、自分の身体を好き放題に弄ぶ為にこんな行動に出たのだ、故に、仮に
将来的に金を返せるアテがあっても、それは何の救いにもなりはしないのだ………命の口から説明されずとも、
麻菜美には、命のその意図がすぐに察せられた。
「………身体を売れ、ってことですか。」
「そう。君の身体を、その奉仕を、私が買い取る。簡単だろう?」
「待ってください、返せるアテはあるんです。少しずつでも、絶対に………。」
「拒否権は無いぞ?今すぐに、金も身体も渡せないというなら………そうだな、家族と交渉するしかないな。」
「………ッ………!」
一縷の望みに懸けて試みた交渉も、そうしてあっさりと切り捨てられてしまう。
………夫に借金があると知って、結婚を決意したとき。この先、借金のことで家族に迷惑は掛けまいと心に決めた
のだ。この男に、家族への干渉を許してしまったら………きっと、取り返しの付かないことになる。その確信が、
麻菜美の言葉を詰まらせた。

52:その花束に絶望を karte11 (2/8)
08/04/04 18:46:36 0LANchY/

そして、ややって。
「………本当に………。」
「ん?」
麻菜美が、搾り出すように呟く。
「本当に………私が言うことを聞けば、借金を、帳消しにしてくれるんですね………?」
震える声の、しかし、強い視線を命に向けながらのその言葉を聞き………命はまた、ニヤリ、と笑みを浮かべる。
「………ああ。私の望み通りに働いてくれれば、それなりの対価は支払う。頑張り次第では、色も付けよう。」
命の言葉に、麻菜美はほんの少しだけ黙り込み。
「そう、ですか………解かりました………。」
そう、呟いて………その覚悟を示すかのように、おもむろに、制服に手を掛けた。
「はは、積極的だな………やはり、強い。気に入ったよ。」
「何をすればいいですか。あなたに、抱かれればいいんですか。」
だが。冷たい、機械的な声でそう言う麻菜美の腕を………命が、制する。視線を伏せていた麻菜美が、顔を上げる。
「いや………最初は、少し、趣向を凝らしてみようと思うんだ。」
「………っ………?」
はて、と首を傾げる麻菜美の顔を、見下ろしながら………。
「………君に、今の立場を実感させる為にも、ね。」
指先でその顎を持ち上げ、また、寒気のするような笑みを浮かべた。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


そして………その夜。
パートの為に昼にこなせなかった家事を済ませ、遅く帰宅した夫と夕飯を食べ、順番に風呂に入り、2人揃って
ぐっすりと眠りについた………かに見えた、寝室で。
眠りに落ちずにじっと息を潜めていた麻菜美は、ひっそりと、隣で眠る夫に気付かれぬように寝床を抜け出す。
その手には、今さっきメールが着信したばかりの携帯電話が握られ、ほとんど真っ暗な空間に四角い光が漂って
いるような錯覚を起こさせる。
麻菜美は寝巻き姿のまま、足音を立てぬよう慎重に玄関へと向かい………その鍵を解除し、ドアを開けた。
「………夜分遅くにすいませんね、奥さん。」
「早く、入ってください………もし、誰かに見られでもしたら………。」
誰も求めていない冗談を飛ばした命の腕を取り、麻菜美は、命をアパートの1室に引っ張り込んだ。あっという間
に、ドアと鍵が元通りに戻される。
「よろしい、ちゃんと起きていてくれたようだね。」
視界の利かない闇の中、命は手探りで麻菜美の頭を探し、その髪をゆっくりと撫でた。解かれて、肩に掛かるほど
になった髪をしばし弄んで、命は、囁くような声で言葉を続ける。
「………少しくらい、灯りが欲しいんだがな。」
「無理です、もし旦那に気付かれたら………。」
「そうは言ってもな、もしかすると、何かに躓いてとんでもない音を立ててしまうかも知れないぞ?」
至極あっさりと放たれたその脅しに、麻菜美はしばし黙り込み………仕方なく、玄関があるその空間の電球だけ
を灯す。さきほどまでは全て真っ黒に見えていた壁や下駄箱、お互いの姿が、ハッキリと照らし出される。
「よしよし。物分かりの良い娘は、好きだよ。」
再び、頭を撫でられながら………麻菜美は、不安げな顔で命の顔を見上げた。
「あ、の………本当に、ウチで………?」
「ああ、もちろんそのつもりで来たわけだが?」
それでも………命が引く気配は、全く無い。

53:その花束に絶望を karte11 (3/8)
08/04/04 18:47:17 0LANchY/
「………お願いです、頼みますから他の場所で………外でも、どこでもいいですから………。」
「そうはいかない。今回はここでする、私がそう決めた以上、それはもう2度と覆らない決定事項なんだよ。」
有無を言わせぬ物言いに、再び、麻菜美は言葉を失った。もはや、観念するしかない………そう考えると、まるで
全身から力が抜けて、その場に崩れ落ちてしまいそうな気分だった。
失意のまま麻菜美は俯き………そして、寝巻きのボタンに指を掛ける。こうなってしまった以上、麻菜美に出来る
唯一の抵抗は、ただ、一刻も早くこの事態を終わらせることだけだった。
が………昼間、地下室でそうしたのと同じように。命はまた、行為に急ぐ麻菜美の手を、制止する。
「まぁ、待ちたまえよ。どうせするなら………もっとスリルがある方が、楽しめるだろう?」
「な………っ………!?」
寝巻きの上を脱ぎ掛けた手を、掴まれながら………今回は、麻菜美もその言葉の意味を瞬時に察知した。この先の
命の言葉を思い、その顔がみるみるうちに蒼褪めていく。
「ま、待って、ください………無理です、そんなの………!!」
解かりやすいほどに激しく狼狽する麻菜美の顔を、心底楽しそうに見下ろしながら。
「………君の夫が眠っている寝室へ、案内しなさい。」
命は、静かな、しかし一層の強制力を感じさせる声で、その命令を下した。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


布団に包まった麻菜美の夫が、静かに寝息を立てている寝室の戸が開く。
手元、足元が見える程度に、オレンジ色の豆電球の弱い光だけが照らす部屋に、足音を潜めて忍び込むように
踏み込んで………命は、後ろでに引き戸を閉じた。
「この男か………君のように若くて可憐な娘を妻に迎えた、果報者は。」
横たわる夫に静かに歩み寄り、命は、その顔を上からまじまじと覗き込んだ。何か仕出かすのではないか、と気が
気でない様子でそれを見つめながらも、麻菜美は、声を上げることすらできずに身体を硬直させている。
「………さて、と。それじゃぁ早速、始めるとするか。」
「………っ………。」
「失敬するよ、旦那様。あなたの妻は………たった今から、私の奴隷だ。」
何も知らずに眠っているその顔を見下ろしながら、嘲るようにそう言って………命はおもむろに、腰のベルトに
手を掛けた。カチャカチャという金属音に、夫が目覚めやしないか、と麻菜美が肝を冷やしているうちに………
命は、自分のモノを曝け出す。
だらり、と垂れ下がった………夫のそれよりも確実に大きなモノを眼の前にして、麻菜美は思わず息を呑む。
「まずは、しっかり準備をしてくれたまえ。」
命はそれだけ言って、後は何も言わずに腕を組み、麻菜美の顔を見下ろしてその行動を待つ。それがどういう意味
なのかは、もちろん、麻菜美には容易に想像がついた。ほんの一瞬、心の中に葛藤が生まれるが………既に自分に
逃げ道が残されていないことを思い出すと、それもすぐに霧散するように消滅してしまった。
麻菜美はふらふらと、まるで死刑囚が13階段を昇るような重苦しい足取りで命の下に歩み寄り、その眼の前で
跪く。視線よりも少し低い位置でぶら下がるそれを見て、ほんの少しだけ険しい表情を浮かべてから………麻菜美
はその指で、そっと、命のモノを包み込む。
「君なら、何も言わなくても解かってくれると思ったよ………本当にいい娘だ。」
躊躇いつつも、自分のモノに対してゆるゆると奉仕を始めた麻菜美の頭を、命の手が撫でた。
「………ん………っ。」
麻菜美は、どこか慣れを感じさせる手つきで、命のモノをしごいていく。全体を包み込みながら優しく愛撫し、
時折カリの部分を指先で刺激する。さきほどまでの様子はどこへやら、命のモノは麻菜美の手によってあっという
間にその硬さと大きさを増していった。
「………そこで寝ている男は、無償でこんなテクニックを享受できるのか………羨ましいな、全く。」
硬く、太く成長し握りやすくなったそれを、麻菜美は一層強く愛撫し始める。

54:その花束に絶望を karte11 (4/8)
08/04/04 18:47:53 0LANchY/
やがて………命の腰が、微かに痙攣し始めた頃。
「どうせなら………その、可愛らしい口も使ってくれないか?」
「え………ッ………?」
命にそう言われて、麻菜美は、どこか裏返ったような声を上げた。おや、と命は1度首を傾げて………すぐに、
麻菜美に起きつつあるその変化を察し、眼を細めた。。
「………ああ、なるほど………悪いね、夢中になっている所を、邪魔したみたいだ。」
「え、ちょ………夢中って、私そんなんじゃ………!?」
「ほらほら、あまり大声を出すと、目を覚ますぞ。」
命の言葉に、麻菜美は荒げ掛けていた声のトーンを必死で抑える。
「………っ………で、でも、違います、そんなの………そんなわけが………!」
「いや、違わないね。たくさんの『雌の顔』を見てきたから、解かる。君は今………その奉仕に、没頭していた。」
「違っ………違います、私は………!」
「まぁ、無理に認めろとは言わないが………それより、早くしろ。口も使え、と言ったはずだ。」
「………ッ………!!」
結論の出そうも無い会話を一方的に打ち切って、命は、冷たい声でそう命令した。反論する間もなく言葉を抑え
られた麻菜美は、ぐ、と抗議の声を堪えて、奉仕に戻る………が。
「(………ぁ、っ………?)」
眼の前で、いきり立つモノを眼にした瞬間………麻菜美は、不意に、自分の中で何かが疼くような感覚を覚えた。
自分の奉仕を受け、それで興奮して、ひくひくと震えながら膨張したそれを眼の前にすると………なんとも言え
ない気持ちが、身体の奥底から、じんわりとした熱と共に湧き上がってくる。
「(………なん、で………私………?)」
直前の命の言葉が、フラッシュバックする。麻菜美は必死で、自分の中に浮かびかけたその想いを掻き消そうと
するが………その視線が、どういうわけか、眼の前のモノに釘付けになって離れない。
「………どうした?」
その様子を、まるで全てを見透かしているような顔で見下ろしながら、命は意地の悪い声でそう言った。麻菜美の
頭に乗っていた命の手が、それを押さえつけながら、少しずつ自分の身体へと引き寄せていく。どこか惚けたよう
な表情を浮かべた麻菜美は、それに抗おうとはせず………やがてその眼を閉じ、導かれるがままに、命のモノに
口付けた。
「………ん、ぅ………ちゅ………。」
閉じられた瞳が、開かれたとき………その視線には、明らかに、それまでには無かったはずの熱が篭っていた。
「は、ぁ………ん、く、んうぅ………。」
「………ッ………本当に、高校生とは思えないテクニックだな………!」
「ん、ぶっ………ん、はぁ、ぁ………くちゅ………っ。」
その口は、初めはただ熱い吐息を吐き掛けながら、ちろちろと動く舌で命のモノをくすぐるように動いていたが
………程無くして、その動きを激しくしていった。垂れ落ちる先走りを丹念に舐め上げるように、唾液をまんべん
なく塗り込んでいくように………気付けば、麻菜美はさきほどの命の言葉通り、その行為に没頭し始めていた。
「(………ああ………そうか、私………。)」
それまで、どうにかその気持ちを否定しようとしていた麻菜美の精神も………徐々に、その強さを失い始める。
自分の内側から湧き上がる、その、許されざる熱を………肯定し始める。
「(私、本当に………楽しんでるんだ………。)」
眠っている夫の傍らで、別の男のモノを握り、咥え込み、懸命に奉仕をし続ける。自分の奉仕を受けたそのモノが、
眼の前でどんどん大きさを増し、悦んでくれる。その、どうしようもなく危うく、背徳的な状況に………麻菜美
の心と身体は、明らかに、興奮を感じ始めていた。
「(もう、駄目、いけないって解かってるのに………そう、思えば思うほど………ッ………!!)」
やがて、無意識のうちにその右手が命のモノを離れて………その寝巻きの中、下着の内側へと、侵入する。
「おや、おや………あんなことを言っておいて、結局は自分で慰め始めたか。」
「………ん、く、ふぁ………ちゅる………ん、ひぃッッ………!?」
膝立ちになり、自分のモノを必死になって咥えつつも、自慰に耽り押し殺したような喘ぎ声を上げる。その綺麗な
顔を汚しながら奉仕と自慰に没頭するその様子に、欲望を煽られて………命は、1度麻菜美の行為を中断させる。

55:その花束に絶望を karte11 (5/8)
08/04/04 18:48:40 0LANchY/
「………ぷ、ぁっ………?」
引き剥がされ、名残惜しそうに自分を見上げる麻菜美に………命は、それまでにない穏やかな声で、語り掛ける。
「私ばかりでは、申し訳ない………せっかくだ、君にも少しは感じて貰おうか。」
「え、っ………で、でも………。」
「自分の身体を、夢中になって慰めておいて………今更、言い訳はできないだろう?」
「………っ………。」
命はそう言って、麻菜美が黙り込む様子を見届けてから………すぐ隣、さきほどまで麻菜美が息を潜めて横に
なっていた敷布団の上に、相変わらず何も知らずに寝こけている夫と並ぶように、仰向けになる。
「身体を跨いで、あとは、今まで通りに奉仕を続けてくれればいい。」
「………っ………!!」
麻菜美はすぐに、命の意図を察して………図らずも、身体の奥底で何かが疼くような感覚を覚えてしまう。ほんの
少しの躊躇の後、麻菜美は命の言葉通りに、その身体を跨ぐ。
「先に、邪魔なものは脱がせてしまおうか。脚を上げて。」
「あ………ッ………!」
そう言うが早いか、命は麻菜美の脚を持ち上げ、寝巻きのズボンと下着を引き摺り下ろす。股の部分がじっとり
と濡れているのを確認し、人知れずほくそ笑んでから………命は、眼の前で惜しげもなく曝された麻菜美の秘所
を、まじまじと鑑賞した。
「ほう、毛は薄い方か………それと、夫が居るにしては綺麗な形だ。経験回数は、そう多くはないのかな?」
「………~~~ッ!」
「はは、こんなに厭らしく濡れて、びくびく震えて………自分の指がそんなに名残惜しいか。」
その様子を言葉にして聞かされ、麻菜美の顔が熱くなる。しかし、そんなことを恥らっている暇も与えず………
命は、眼の前で開かれた秘所を、指で押し開いた。くちゃぁ、という水音と共にその入り口付近が曝され、命の
細い指を伝って愛液が零れ落ちる。
「は、ふぁ………あ、ぅ、ッ………!?」
「我慢するんだぞ。夫を起こしたくはないだろう………っ………?」
「あ、やッ、し、舌、あぁ………ぁ、ぅぅ………!!」
下半身だけを裸に剥かれ、その秘所を弄ばれながら、麻菜美は地面に突っ伏すように命の身体に崩れ落ちた。
時折腰をビクリと跳ね上げながら、指と舌によってゆるゆると与えられる快感に、その意識が蝕まれていく。
「………誰が休んでいいと言った。そっちも、続けろ。」
眼の前にあるモノへの奉仕を忘れて感覚に溺れつつあった麻菜美の行動、命の言葉が促す。
「は、はひ………ん、あぅぅ………ッ!?」
蝕まれ行く意識の中、麻菜美は必死で、まるで両手ですがり付くように命のモノを握り、その舌を這わせていく。
が………既に充分に高まり、命の愛撫に敏感に反応してしまう今の状況で、まともな奉仕など続けられるはずも
なく。その動きも、命が刺激を与えるたびに中断され、命の身体を高めるには至らない。
その様子に、麻菜美の身体の上体を察し………命は、浅い溜息を吐いた。
「それどころじゃない、か………仕方無いな、全く。」
「ひ、ぁ………ッッッ………!?」
命は呆れたようにそう言って………麻菜美の身体を焦らすのを、止める。
麻菜美の身体の現状維持を続けてきたその指の動きが、突然、容赦のない激しいものになる。浅い位置での侵入
と後退を繰り返していた指が、より深い場所を、愛液を掻き出すように抉り始める。鉤のように曲げられた指の
先が、麻菜美の肉壁の最も敏感な部分を探り当て、そこを執拗に刺激し続ける。
「マトモな奉仕も出来ないような奴隷には、仕置きが必要だな………。」
「は………あ、あうっ………ら、らめッ、吸っちゃ、あぁぁ………!!」
そして。1度、止め処なく溢れる愛液を、音を立てて啜った後。
「これで、終わりだ………くれぐれも、声は出すなよ………!?」
命はそう言って………麻菜美の内壁のある1箇所と、秘裂の端で赤く充血した肉芽を、同時に圧迫した。
神経を焼き尽くす電撃のような感覚が、麻菜美の下腹部から、頭の天辺までを瞬時に貫いた………次の、瞬間。
「あ、っ、っ………~~~~~~~~~ッッッ!!!???」
麻菜美は、自分の口と喉を必死で塞ぎ、身体の奥底から湧き上がる悲鳴を懸命に抑え込みながら………眼を剥き、
奥歯を食い縛り、全身をガクガクと痙攣させながら、絶頂に達した。

56:その花束に絶望を karte11 (6/8)
08/04/04 18:49:15 0LANchY/
ぷし、と僅かに噴き出した飛沫が、命の胸元に落ちてシミを作る。背筋を逸らし、腰を突き上げたままの麻菜美
の身体を襲った急激な緊張は、ややって、次第に弛緩へと転じていった。
「あ、ァ………ひ、ッ、ぅ、ぁ………ッ!?」
絶叫によってその衝撃を発散させることも許されず、麻菜美はただただ、その身の内でのた打ち回る激しい感覚に
酔いしれる。命がその身体の下から抜け出した後もしばらく、麻菜美は敷布団の上にうつ伏せになったまま、その
余韻に小さく痙攣し続けていた。
………だが。麻菜美がこうして、激しい絶頂を迎えても………命はまだ、その身を満足させられてはいない。
「………さて。前置きはこの辺にして………そろそろ、本番に移ろうじゃないか。」
「………ふ、ぇ………っ………?」
ふるふると震える麻菜美の瞳が闇の中でゆっくりと動き、立ち上がった命の姿をぼんやりと見上げる。
「今度は、私が満足させて貰う番だ………立ちなさい。」
命はそう言うが早いか、麻菜美の腕を引いてその身体を乱暴に持ち上げる。
薄暗闇の中、その身体がまるで糸の切れた操り人形のように、ぶらり、と揺れた。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


本当に意識があるのか疑いたくなる程に、何の抵抗も見せない麻菜美の身体を、命は再び敷布団の上にうつ伏せで
寝かせた。その身体を抱え、無抵抗な麻菜美の体を、まるで雌豹のように腰を突き上げたような格好にする。
その体位を取らされ………麻菜美はぼんやりとした意識の中で、命の意図を、察する。その想像を裏切らず、命は
麻菜美の背後に回って膝立ちになり、未だ果てていないモノを、絶頂を向かえた直後で最高に敏感になったその
秘裂に宛がう。
「これなら、奥の奥まで届く。きっと、火照りに火照った君の身体にも、満足して貰えるはずだ。」
「ひ、ぁ………ら、らめ、です、無理です、こんな………っ………!」
そんな麻菜美の抗議も聞かず、命は、上手く口が回らなくなるほど快感に意識を浸食された麻菜美の背中に、覆い
被さるようにしてその身を近づけて………その、直後。
「精々………声を上げないように、気をつけてくれたまえよ。」
命は、そう言いながら………全く躊躇せずに一息で、そのモノを濡れそぼった麻菜美の秘裂に埋め込んだ。
快感の余韻に震えていた肉壁を掻き分けて、それは一瞬で、麻菜美の最深部に達する。先の無い行き止まりまで
を一気に貫く熱が、収まったはずの痙攣を再び呼び起こす。
「か、はッ………あ、ぁ、ァ、ッ、………ッッッ!!?」
絶頂を越えた直後の最も弱い状態の秘所に、太く硬く、熱いモノを捻じ込まれて。子宮の入り口にまで到達した
それに、最深部をノックされて。麻菜美は、思わず上げそうになった悲鳴を必死で喉下に押し留めながら、その
身体をガクガクと震わせた。
その容赦の無い一撃にも根を上げなかった麻菜美の姿を見下ろし、命は、ニヤリと微笑む。
「………よく、我慢できたな。それじゃぁ………ご褒美だ。」
「い、あッ………!く、ふぅッ、ん、ぐ………はッ、あぅッ!?」
獣のように背後から秘裂を掻き回され、その最深部を容赦なく、何度も何度も執拗に小突かれながらも………涙を
流しながら、両手を口に押し当てて必死で声を押し殺す。頬を染めながら、ない交ぜになって襲い来る快楽と恐怖
に意識を持っていかれないよう、死に物狂いで己を保とうとする。
あまりに必死で、健気で、悲惨で………それでいて妖艶な、この上ないほど扇情的な姿。眼の前でそれを見せて
いる少女に、欲望を煽られて………命は、更にその動きを加速させる。ぐちゃぐちゃと、濡れた秘裂を命のモノが
往復する水音が、部屋中に響き渡る。
「ふや、ぁ………もっ、駄目っ、む、無理、ですうぅ………あ、ひゃぅッ!?」
「まぁ、そう言うな………どれ、こっちの相手もしてやろうか。」
「あ、はうッ!?」
命は、本当に獣の交尾さながらの格好のままで、器用にその腕を麻菜美の身体の下に回す。麻菜美の寝巻きの裾
から侵入した命の手が、程よく発達した麻菜美の胸をまさぐり始めた。寝巻きの中で下着だけを上に押し上げて、
そのなめらかで柔らかい双丘を鷲掴みにする。

57:その花束に絶望を karte11 (7/8)
08/04/04 18:49:50 0LANchY/
「や、あ、ぁ………こ、これ以上、は、あ、ぅあッ………ひゃ、ン!?」
「嫌がってるのは、口だけじゃないのか………ほら、こんなに硬く尖らせながら言っても、説得力が無いぞ?」
そう言って、硬く隆起した先端を摘むと、麻菜美はまた抑えた手の下で曇った嬌声を上げた。
同時に、快楽に従順に反応した内壁が、命のモノを絞り上げるように収縮する。思わず小さく呻き声を上げて、
命は胸の先端を責め続けながら、腰の動きを更に加速させた。
更に、その口で無防備な麻菜美のうなじに齧り付く。そのまま、生暖かい舌を首筋に這わせていく。
「か、ふッ、ひぁッ、あ、うぅっ………あ、うあッ、あ、あ、く、ひぃ………!!?」
身体中から刺激を与えられ、麻菜美はもはやまともな言葉を発することすらままならず、押し殺した喘ぎ声だけ
を漏らし続ける。しゅう、しゅうと、荒い呼吸が指の間を抜ける音が、淫靡な音と声に混ざって聞こえる。
やがて………性感を刺激されるたびに、容赦無く締め上げる麻菜美の秘裂の圧力に耐え切れなくなり、命のモノ
が、限界が近いことを2人に知らせ始める。ビクビクと痙攣する様子は、命本人にはもちろん、それを奥深くまで
挿し込まれた麻菜美にも、まるで自分の身体のことのように伝わっていた。
麻菜美の視線が、ふらふらと空中を彷徨い………やがて、こんな事態が起きている隣で平和に眠っている夫の顔の
上で、止まった。別の男に秘所を突かれ、その刺激に素直に快楽を感じている、その背徳感が煽られる。
自分が、無意識の内に腰をくねらせ、命から少しでも多くの快楽を搾り取ろうとし始めたことに………麻菜美本人
が気付くことは、無かった。
「ッ………そろそろ、限界だ………このまま、出すぞッ………!?」
命の宣言で、麻菜美はほんの少しだけ、我を取り戻す。
「は、ふぅッ………そ、そんな、だ、だめですッ、あ、赤ちゃん、出来ちゃいま………あ、ああッ!?」
「大丈夫、私はO型だ………どんな血液型の子供が生まれても、不審には思われまい。」
「そ、そういう、問題じゃ………は、うぅッ!うあ、ァ………ッ!?」
「避妊だって、完璧な方法というものは無いんだ。本当に偶然、子供を授かることだってあるさ………!!」
医者の端くれとは思えぬ言葉を吐きながら、命は抗議の言葉に構わず、麻菜美の身体の中で自らのモノを絶頂へ
と導いていく。やがて、反論することが出来なくなり、命の言葉の意味を理解することすら困難となり………
快楽という毒に侵された麻菜美の頭は、遂に思考することを放棄した。
『絶対に声を上げてはいけない』という、辛うじて残された思いだけが、麻菜美の口を塞がせる。曇った嬌声を
上げ続けながら、麻菜美はその身をガタガタと震わせる。その身体に、命は凶悪なモノを突き立て続ける。
そして。麻菜美の腰が、一際大きく跳ねた、次の瞬間。

「く、ッ………!?」
「あ、ひッ………あ、っ、~~~~~~~~~ッッッッッッ!!!???」

限界を迎えた命のモノが、それまでとは比べ物にならない程の熱を、麻菜美の中にぶちまけた。
急激に秘所の内部を満たし、支配していくその熱に、麻菜美はまたその身を震わせて………2度目の絶頂を迎える。
その痙攣が、まるで1滴も逃すまいとしているかのように、命のモノから放たれ続ける精を搾り取っていく。
時間を掛けて、全てを麻菜美の中に吐き出した後………命は麻菜美の腰に手を当て、そのモノを引き抜いた。ごぽ、
という音と共に、麻菜美の秘裂から、泡立った白濁液と愛液の混ぜ物が逆流する。
「………ふ、ぅ………。」
「あ………ふ、ぇッ………ッッ………。」
命が手を放すと、麻菜美の身体は潰れるようにして布団の上に崩れ落ち、その後もしばらく痙攣を続けた。

58:その花束に絶望を karte11 (8/8)
08/04/04 18:50:27 0LANchY/

もはや意識が飛んでしまっているのではないか、と思わせるような、焦点の合わない瞳で眼の前の空間を見つめ
ながら………麻菜美は、その快楽に酔いしれていた。
「(………どうしよう、私………とんでも、ないこと………しちゃった………。)」
全てが終わった今になって………その、後悔の念がぼんやりと浮かび上がる。
………だが。
「(………でも………本当に………。)」
今の麻菜美の、心には………その罪悪感を掻き消す、更に別の衝動が、浮かびつつあった。
「(………壊れちゃう、くらい………気持ち、良かった………v)」
許されざる感情が、麻菜美の中に湧き上がる。麻菜美の心は、しばし理性と欲望の間で揺れ動いたが………あの
快楽を覚えこまされた直後のこの状況で、そのちっぽけな理性が欲望に勝てるはずもなく。麻菜美が、今だけは
この余韻に溺れてしまおう、と決意するまでに、さして時間は掛からなかった。

布団の上、惚けたような顔で、腰と秘裂をひくつかせる麻菜美の姿を見下ろしながら。
「いや………予想以上に、楽しませて貰ったよ。」
部屋にあったティッシュで自分のモノを綺麗にしつつ、届いているのかどうか解からない言葉を放つ。
「約束通り対価は払う、今回は、色も付けてやろう。借金の総額から、差っ引いておくとするよ。」
ふぅ、と1度気だるそうな溜息を吐いてから。

「今日は、これで失礼するよ………それじゃ、次の『仕事』まで、御機嫌よう。」
命は、ぐったりと横たわる麻菜美の体を放置したまま………そっと、寝室を、そしてそのアパートを後にした。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


………まともな意識を保っている者が1人も居なくなった、寝室で。
「………ひ、ぅ………。」
麻菜美の手が、既に蹂躙されつくしたはずの自らの秘裂に伸びた様子に気付いた者は………誰も、居なかった。



(続)

59:その花束に絶望を
08/04/04 18:54:40 0LANchY/
お粗末様でした。
第9話、生徒としては記念すべき10人目、麻菜美編でした。

以前に1度、麻菜美で純愛モノ書かせて頂いたときも、もしかしてと思ってたんですが。
今回書いてようやく、自分が重度の麻菜美好きだということを確信しました。
というわけで麻菜美はオレの嫁。

これから本格的に時間減るのでペースはどうなるか解かりませんが、完結にだけは必ず漕ぎ着けます。
よろしければ、あと少しだけお付き合い頂けたら幸いです。
ということで、今回はこれで。失礼致しました。

60:名無しさん@ピンキー
08/04/04 20:19:30 ILAyOHtZ
流石です

61:名無しさん@ピンキー
08/04/04 20:46:39 rWTPS/Od
>>50
変態です!!こんな所に鬼畜の変態がいますよ!!



もちろん誉め言葉ですよ。

62:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:17:46 KHLEhHTs
鬼畜変態藪医者がぁ~

63:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:25:00 86QufZOz
木野×愛で陵辱物書いてたけど、花束読んで自信が無くなった
もう寝よう…

64:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:54:48 iemGS5ua
いますぐ投下するんだ

寝るのはそれからだ!

65:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:45:17 hTprphJt
>>59
毎度毎度、すごいレベルの作品乙です。


>>63
さあ、早く投下する作業に戻るんだ!

66:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:36:29 OCvopApx
>>59いや~毎回絶望少女の個性に応じた凌辱面白いです

凌辱と言えば妄想されてる復讐に先生と久藤くんが藤吉さんを犯す話考えてるけど書こうかな~

67:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:44:22 5sKdpgX6
>>63
お前が育ててみた花みたいなSSを見せてみろ

68:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:45:34 zpMOFR+w
>>66
短期間に藤吉ネタ3つも見せられたら俺のミルクタンクが空になってしまうからやってください

69:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:01:45 2EVcuPYk
望「なっ…!!藤吉さんを犯してると思ったらいつの間にか久藤君に入れ代わって……ウッ!!!」
久藤「アッ―!」






藤吉「ニヤマリ」



70:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:02:19 eXKhq3H7
なんだそのスキルww

71:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:04:43 pXven78U
>>69
空になっちゃった

72:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:42:39 lc5+2jmE
>>69
藤吉最強すぎるwwww

73:名無しさん@ピンキー
08/04/05 03:05:39 29BZ9xwg
久藤チェンジで藤吉さんレイプは不問

74:名無しさん@ピンキー
08/04/05 04:42:48 8KkcLScn
>>73
ダメフラージュにも程があるだろw

75:63
08/04/05 08:48:31 LBxR9Seo
≫64
≫65
みんな優しいですね、とりあえず書き上げて見ます。投下するかは分かりませんが
絶望スレの人って目が肥えてそうでハードル高いよ。

76:名無しさん@ピンキー
08/04/05 10:30:20 kjIFGx96
なんか結構保管庫に入ってない作品あるね。
まといが倒れちゃう話でなんとかHz(ヘルツ)という題名の作品読みたいんだけど。
保管庫に入ったらじっくり読もうとして飛ばしてた。

77:名無しさん@ピンキー
08/04/05 11:03:01 kjIFGx96
自己完結
ググりあさってたら結構簡単に見つかりました。
作者さん自分のHPに入れるのね。ちゃんと読んでみたけどやっぱり面白かったです。

78:名無しさん@ピンキー
08/04/05 13:12:03 nnGxi1mK
>>73
早く投下しろクズが

79:名無しさん@ピンキー
08/04/05 19:07:49 8KkcLScn
>>76-77
あの人の保管庫、どの単語で検索しても見つからない…。
サイトの名前教えてくださいなんてマナー違反は言わないので、
検索した単語だけでもプリーズ。

80:76
08/04/05 19:25:23 UuBeTjRm
ホームページじゃなくてググルで過去スレのキャッシュが残ってたのでそれを見ました。
そっちの方も調べてみたけど見つけるの大変そうなので。

81:名無しさん@ピンキー
08/04/06 01:22:23 7Ie/GBS8
テレビ放映がない土曜の夜くらいだれか投下してくれてもいいんじゃないですか!?

82:名無しさん@ピンキー
08/04/06 01:39:54 63Qi4cVt
そりゃとんでもなくうまい人もいるが、書き手の大半は元々は単なるイチ読み手
別にそう特別なスキルを必要とするものでもないわけで……自分でも書いてみたらどう?

83:名無しさん@ピンキー
08/04/06 03:09:23 9U9x4j3v
今更だが、投下用あぷろだ死んでる?
テキストで打った上に一行長くて改行入れるのも手間だし
データごと上げちまいたいんだが。

84:名無しさん@ピンキー
08/04/06 04:57:32 ICYMg/oR
そんな便利なあぷろだがあったとは

長持ちしそうなあぷろだに上げてくれれば

85:名無しさん@ピンキー
08/04/06 11:22:40 I6agUzis
誰も居ない…
望霧するなら今のうち…


86:名無しさん@ピンキー
08/04/06 11:23:16 I6agUzis
夕暮れの宿直室。たった二人だけの空間。
二人きりの封鎖空間。
報告書へと向かいきりの青年、糸色 望。
その後ろ姿を眺め続ける少女、小森 霧。
カリカリというペンを走らせる音だけが、宿直室の空気を震わせている。
少しづつ時が流れて行き、傾いた太陽の直射日光が望へと当たりだす。
眩しそうに眉をしかめたが特には気にせず、作業を続けていた。
足音も無く窓へと近付いていた霧がカーテンを閉める。

「あぁ、すみませんね。 小森さん」

少女は振り返り、返事をする代わりに微笑んだ。
そして、そのまま望の元へと歩み、手元を除き込む。

「まだ掛るの? 先生」
「えぇ、もう暫く掛りそうです」
「…じゃあ、御飯まだだね」
「すみません、先に終わらせておきたいので」

宿直室にある中央の机の上には既に準備がされており、後は食べるだけだ。
望は再び手を動かし始め、続きを綴っていく。
霧も望から離れて後ろに座り込む。
先程と何も変わらない静寂が部屋を支配する。
カリカリという音は、絶える事無く望の生真面目さを伝えてくる。
自分だけ何もしていない辛さが少女の心に浮かんでくるのだが、手伝う事は出来
ない。
彼女に出来る事は限られていた。
そんな風に考えていると、同じ様に悩んでいる姿が目に映る。
男性にしては長めの髪を乱暴に掻き上げて首を捻っている。

(…どうしたのかな、先生)

「そんなに難しいの…?」

つい、声を掛けてしまった。望は振り返り霧を見つめる。


87:名無しさん@ピンキー
08/04/06 11:23:45 I6agUzis
「えぇ。 単純な報告書ではなくて、案が必要何です。 それなのに絶望的な考え
しか浮かばなくって…」

それだけ言うと、また紙切れとの面合わせにのめり込む望。
すると、何を思ったのか後ろで霧が行動を開始する。

(ちょっと気分転換させてあげよう…!)

黒く艶やかな髪を均等に下ろし、顔が見えない状態に。
もはや彼女の正面が何処なのかか分からない。
何処にあるか分からない口で少女が喋る。

「せーんせ」
「はい?」

上体を捻り後ろを振り返る望。

「…何をしているのですか?」

少々呆れた声を出すが、相反して少女は非常に楽しそうだ。

「どっちが正面でしょう?」
「はぁ…?」

興味はあるようで、長時間座っていた机から離れて立ち上がる。
ある種の置物の様になってしまった女生徒の周りを眺める。

「当てたら御褒美があるよ」
「ほう、何ですか?」
「まだ内緒」
「…ふむ、それは興味深いですね」

立ち尽くして眺めていた望だが、漸く霧の周りを歩き始める。
しゃがんでマジマジと見つめてみたり。

(せ、先生の顔が…)

88:名無しさん@ピンキー
08/04/06 11:24:13 I6agUzis
どうやら正面を見つめていたようだ。
しかし、別の場所に移ってしまい顔が離れていく。

(先生、分からないのかな…)

少しだけ心が痛んだ霧だが、望はすぐに正面へと帰ってきた。
見つめる。
まだ見つめる。
じっと見つめる。
じーっと見つめる。
まとい並に見つめる。
どうやら正面であることに確証が持てないようだ。
そうと分かると、霧はわざと…。

「これ、交君は当てれなかったんだよ。 先生」

声を出した。

「ほう、交は無理でしたか」
「う、うん」
「しかし、私は騙せませんよ…」

勢いよく立ち上がる望。

「此処が正面です!」

ビシッと指を差し、霧へと向ける。
その位置は見事に正面を捉えていた。

「本当にそう?」
「えぇ、間違いありません」
「…じゃあ、開けてみて」

囁く様に小さい声だったが、望の耳には届いていたようだ。
しゃがみ込む望。

89:名無しさん@ピンキー
08/04/06 11:24:34 I6agUzis
両手を差し出し少女の髪に触れる。

「では、失礼して」

(初めて会ったときみたい…)

明るくなっていく視界の中で霧は思い返した。

(あの時も先生が開けてくれた…。 私を新しい世界に引き出してくれた…)

望の両手が左右に動き、霧の髪が広がっていく。

「どうやら私の勝ちのようですね」

(勝負だったっかな…?)

負けず嫌いな性格であるようで。

「…何で分かったの?」
「声がしましたからね」

見事だ、先生。
見事に霧の思惑通り。

「…じゃあ、御褒美あげるね」
「えぇ、一体何でしょうか…?」

霧の言葉にその場から離れようとする望。
それを許さず、霧は望の上半身を押し倒す。

「わわっ!!」

力の掛かった方向へと何の問題も無く倒れていく望。
そして、その上に圧し掛かる霧。
図らずとも、その眼前には男性の秘部が。


90:名無しさん@ピンキー
08/04/06 12:43:17 9F1jeBrO
壁│ω・ `) じーっ

91:名無しさん@ピンキー
08/04/06 12:57:54 TgBpDqO0
続きはないのかな?

92:名無しさん@ピンキー
08/04/06 13:20:54 72S7dGm+
規制?

ところで木野の愚息はどうなったんだ

93:名無しさん@ピンキー
08/04/06 14:09:12 uLGAfLRZ
>>89
壁│ω・ `) わっふるわっふる

94:名無しさん@ピンキー
08/04/06 14:10:52 7239nETY
>>89
|∀・) ジー……

95:名無しさん@ピンキー
08/04/06 15:57:16 8Y9ox5Uc
何で先生下脱いでんだよwww

96:名無しさん@ピンキー
08/04/06 17:42:08 I6agUzis
>>95
エロパロだからですwww

続きいきまーす

97:名無しさん@ピンキー
08/04/06 17:43:28 I6agUzis
「つつっ…、何のつもりですか? 小森さん」

身体を倒した拍子に眼鏡を落とした望。
霧が何をしようとしているのか、いや、何をしているのかが分からない。
袴を脱がされているというのに望は眼鏡を探していた。
手探りで眼鏡を探し当てたときには既に、下半身を露出させていた。
絶句する望。

「…じゃあ、御褒美あげるね」

上目遣いの霧。
先程と何ら変わらない台詞だと言うのに、望にはより妖艶に耳に届いた。
まだ萎んだままの絶棒を小さな口で銜える。
まるで飴を咀嚼するかの様にチロチロと舌で舐め続ける。

「な、何を!?」
「御褒美だよ、先生…」

突然の出来事に対応出来ていない望を尻目に霧は行為を続ける。
男として反応しない訳にはいかないこの状況に置かれた望は、自らの絶棒に少しずつ血が通い始めるのを感じる。
そして、絶棒は少女の口には似合わない大きさへと姿を変えた。

(んっ、先生の凄く大きい…)

「止めなさい…!小森さん…!」

絶え間無い少女の作業によって、強く言葉を表現出来ない。
聞こえてないかのように続ける霧。

「…んっ、はぁ………ちゅぅ…」

不意にぱくっと先端を口に入れた。
唇がちょうど亀頭を包み込み、舌が周囲を辿る。
次第に頭を下げて行き、ほとんど全体が口に納まる。
喉の奥の方に先端が当たっているのが判る望。

(息苦しいでしょうに…)

止める事も忘れて望はボンヤリと考えた。
不慣れで同じ事を繰り返す児戯ではあったが、連続の圧迫感から望の限界が近づいてくる。
息を詰めて耐える望。
霧の頭が小刻みに上下し、根本の方と先端でそれぞれ粘膜に刺激される。
真ん中のあたりには舌が触れている。
それぞれの感触が違い、五感が狂いそうになる。
棒の方全体を口で責められながら、陰嚢も指で揉まれていて、びくびく脈打っている。

98:名無しさん@ピンキー
08/04/06 17:44:29 I6agUzis
(ど、何処でこんな事覚えたんでしょうね…)

次々と与えられる快感は望の脳を溶かしていった。

「んっ、んっ…」

ラストスパートを掛けるように霧が激しく顔を動かす。
美しく整った顔は淫らに崩れ、一人の人間を愛する女性のものへと変わっていった。

「こ、小森さん。 もう…」
「…ちゅぱ。 …良いよ、このまま出して、先生」

一度口を離し一息で喋ると、再び滑らかな唇でぴったりと覆って吸ってくれる霧。
頬の内側まで当ってるのが判る。
ペニスの先端から根元まで、その上陰嚢まで、複雑に様々な快感に包まれて、二度か三度往復した頃、ようやく絶頂感が来た。

「んっ、くちゅ…ちゅぱ…」

更に数回、口が往復する。
そして目の前に火花が散った後、漸く望は自らの絶棒が爆ぜた事に気が付いた。
穢れ無き口を満遍なく犯していく白い液体。
口から流れ出る一筋の線。
それすらも指で掬い上げ、口へ運ぶ。

「こ、小森さん…!?」

何の躊躇も無くゴクリと喉を鳴らした。
そしてニッコリと微笑む。

「先生のだから、苦くても大丈夫だよ…」

その瞬間。
余りにも可愛らしくて。
余りにも愛しくて。
余りにも艶やかだから。
つい、押し倒してしまった。

「せ、先生…!?」

望に組み敷かれ真っ赤に頬を染める霧。
真剣な瞳だが、何処か熱に魘されているかのように息を荒げる望。

「良いですよね…、小森さん」

耳元で囁く。
望の手は霧の衣類に掛けられていた。
どうやら理性の糸が切れた様だ。
それでも相手の許可を得る。
それが糸色 望という男か。
言葉も紡げないほどに緊張しているのか、霧は一度だけ頷いた。
許しを得た望は透かさず霧の衣類を剥ぎとる、絶対聖域だけを残して。
一切外出しない少女の肌は純白と表現するのにふさわしい。


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