09/02/03 21:58:02 sEF/XhuR
真弓は朝起きた。
「おはよう!」
ペットのカマドウマに声をかける。
カマドウマは聞こえていないのか同じ虫かごの中にいる
カブトムシとひたすら性行為を続けていた。
「はぁ…今日はテストかぁ…憂鬱だなあ」
真弓はこう見えてもテストは毎回100点の秀才だった。
「よし、学校なんてサボッちゃえばいいんだ!ゲームセンターに行こう!」
真弓はゲームセンターに向かった。2、3人のチンピラにからまれた。
「お姉さん、今日は平日ですよ、学校に行かなくていいのですか?」
リーダーと思われるスーツ姿の初老のチンピラに諭されてしまった。
「はーい、もう、仕方ないわねえ」
学校へ向かう途中オオカミに出会った。噛まれた。
「いてえっ!!何すんだこのクソ犬!!」
真弓は無我夢中でオオカミを持っていた大ナタで追い払い
家に帰った。
「はぁ…はァッ…なんなのこれッ…!!」
真弓の体毛はいつの間にか毛深さを増していた。
それだけではない。
手足の爪は鋭利な刃物のように尖り
両耳もまた頭上に引っ張られるような形で伸びていた。
「こんな…こんな事って…あがゥッ…!」
尾てい骨の辺りから尻尾のようなもの、いやそれは
紛れもない尻尾が伸び始め、それと同時に踵のあたりが
地面から浮き上がるような感覚。
もはや真弓の体は「人間」という言葉で表されるものでは
なくなりつつあった。
変化はまだ終わらない。
体全体が筋肉質になり着ていたブラウス、スカート、その他
諸々の下着が悲鳴をあげやがて布切れとなって床に横たわる。
一糸纏わぬ姿になったかと思いきやそこに広がるのは銀色の獣毛。
耳は頭頂部に移動し歪んだ口からは牙が窮屈そうに顔を覗かせ
毎朝丁寧に剃っていた陰毛も深いジャングルの茂みとなって蘇る。
「ガァッ…!!グゥアッ!!アグゥァッ!!」
真弓の口から漏れるそれは既に獣の咆哮。
身近に在る脅威にカマドウマとカブトムシも性行為を中断する。
「ウァ…ウガアアアアアアッッ!!」
一際大きな叫び声を上げたかと思うと
鼻と口が前にゆっくりとせり出していき、やがてマズルを形造る。
「ハァ…ハァ…」
そこにいたのは銀色の体毛に長い尻尾をなびかせる1匹の狼。
いや、正確には狼と人の間、狼女とも呼べる代物だった。
「こ、こんなのになっちゃうなんて…私…私…!!
真弓は普通の女の子に戻ります。」
人間に戻った。