08/04/21 02:52:02 dBKv2VFe
成瀬留美はごく普通の女子高生。
いつもと同じように身支度をして学校へ向かう。
しかしその日の朝は少し憂鬱だった。
たいしたことではないのだが、やたら口の中が粘ついて、異常に気持ち悪いのだ。
「ちゃんと歯磨きしてきたのになあ」
口臭は大丈夫かしらなどと不安を抱えながらも、留美の足は着実に学校へと向かっていった。
校門に着くあたりで後ろから足音が近づいてくる。
「るみたんおっはー」
後ろから声をかけてきたのは同じクラスの美佳。
「ああ美佳、おはよ」
留美がいつものように挨拶した瞬間、美佳の表情が曇る。
「美佳?どうしたの?」
「う、ううん、なんでもないよ。じゃ、あたし先行ってるね」
いったいどうしたんだろう。いつもならここで合流して一緒に教室まで行くのに。
美佳の挙動に不安を抱きつつ、留美は教室へと向かった。