【異形化】人外への変身スレ第三話【蟲化】at EROPARO
【異形化】人外への変身スレ第三話【蟲化】 - 暇つぶし2ch3:『エロティック・アニマル』
08/04/02 01:43:29 ZkxF6BnK
「おはよう、シュウちゃん」
 私が何とかして重い瞼を開けると、すぐ目の前にミナの顔。嬉しそうにして、私の目を
覗き込んでる。
「……おはよう」
 と弱く返事をすると、ミナはにっ、と笑い返す。
 ミナは小学校からの付き合いで、しょっちゅう遊んでいる。家は小学校を挟んで正反対
で、もっぱら出かけたり、他の子の家に集まったりしていたから、長い付き合いの割には
家に訪れたのは数えるほどだけれど。結構大きな家で、訊けば祖父は昔、製薬研究所の所
長を務めていたらしく、その関係か父は医者を、母は看護婦をしているらしい。
 そのせいで仕事に出払っているのか、確かに彼女の両親を見た覚えはない。家政婦さん
を雇っているらしく、住み込みでこの大きな家と、一人娘のミナの世話をしているそうだ。
 この話を聞いたときに、
「私のじゃなくて、病人のご飯ばっかり作ってるんだから」
 と、拗ねた物言いをしたのを覚えている。小学校のときのことだ。
 ……どうやら、気付かないうちに寝てしまっていたらしい。
 緩んだ頭を駆使して思い出してみると、渡すものがある、と言われて久しぶりに家に呼
ばれたところ、ケーキと紅茶を出された。良くあるショートケーキなのだけれど、もらい
物の有名な洋菓子店のだそうで、確かに美味しかった。紅茶もいい匂いだったけれど、私
にはお茶の良し悪しが分からない。
 それを食べるところまでは覚えてる。で、食べてるうちに、ボーっとしてきて……、そ
のまま眠っちゃったのかもしれない。最近忙しかったから、気を抜いた拍子に意識まで抜
けたのだろうか。
「もう起きないかと思って、心配したんだよ」
 ミナは体を起こして、その顔が遠ざかる。
 そのせいで、「ごめん」と口に出掛かった言葉が、急遽引き戻される。
 ―え?服、着てない?
 垂れ下がって、私の顔に掛かっていたミナの長い黒髪は、今では彼女の鎖骨を通って、
その膨らんだ胸に掛かっている。見間違えではなくて、私が目を白黒させていると、えへ
へ、と笑いかける。
 私のお腹に跨っているけども、やっぱり何も穿いてないようで、意識をすれば肌ざわり
のやわらかさや、体温が分かる。あと、チクチクした感触も。
 ―って、私も、裸?
「えっ、え、何で?」
 ミナが乗っかっていて起き上がれないので、首を持ち上げて自分の身体を見ると、確か
に裸だ。ブラすらつけてなくて、発育の悪い乳房が、重力のせいでもっと平らになってい
る。
「痛っ!」
 ガシャ、という金属音と共に、右手首に痛みが走る、次いで左手も。両腕は開きがちに
上を向いていて、バンザイしているようになっている。無意識な動作で引っ張ったが、手
に何かがはめてあるらしく、動かないようだ。目が届かないから、どうなっているかはよ
く分からない。
「ごめんね、手錠したの」
 相変わらず私に乗っかっていて、見下ろすミナの顔は、謝罪していながらもやっぱり笑
っていた。
 私は何も言えなかった。混乱して、現状や彼女の言葉を受け止めるまでに若干の時間を
要した。きっと私が裸なのも、ミナがやったことなのだろう。でも何で?目的がまるで分
からない。悪戯にしては、重すぎる。
「シュウちゃんが悪いんだよ」
 そう言ってミナはもう顔の横に手を付いて、また彼女の黒い髪が私の頬を撫でる。陰が
掛かる。
 ゆっくりと、ミナは身を傾ける。接触面積が増すほどに体重が分散していく。同時に体
を下げていて、ミナのお腹が私のお腹に当たり、ミナのちょっと羨ましい胸は私の胸に押
し当てられる。肘で身を支えているようで、ミナの荒い息遣いが顔に掛かるほどに近いが、
接触には至らない。
 ミナが首を横に傾けたので、私は咄嗟に顔の向きを反らした。ミナは不満げに、
「そう、嫌なのね」
 と言って、そのまま全体重を掛ける。お互いの顔はすれ違っていたから、私の左側に、
ミナの頭があった。


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