煩悩の十二国記*十二冊目at EROPARO
煩悩の十二国記*十二冊目 - 暇つぶし2ch200:桓祥宵濃艶歌
08/06/27 22:03:29 zQ0qHQte
 朝議が終わり、内殿で冢宰浩瀚との打合せ話も済み、桓魋は殊の外、機嫌良く
廊屋を歩いていた。
「桓魋」
 と背後から呼び止める声に、ぎくりとする。
「し、主上」
 やや引き攣りながら振り返れば、あちらは機嫌良さそうにこちらに近付く。
 ほっとしたのも束の間、桓魋は陽子の後ろに台輔の姿を認めて、二度ぎくりとする。
 昨夜の祥瓊との会話が蘇る。
 拱手をしながら、まさか、仕合しろと仰るんじゃないでしょうね。と桓魋の顔が引き攣る。
 いやいや、今日はご機嫌麗しく居られる様子、その心配はなさそうだ。
「昨日の差入れは、どうだった?」
 その問いに軽く胸を撫で下ろす。
「はい、大変美味しく、頂戴致しました。主上には御礼の言葉も御座いません」
 二重の意味を込めて微笑む。
「そうか」
 と、陽子まるで気付いていないようだった。
「ああ、暫らく仕合は無しだ。お前が自分の時間を少しでも多く持てるようにしない
とな。今まで気付かず悪かったな、心置きなく仕事に励んでくれ」
 にっこりと微笑みながらの言葉に、桓魋は、ほっと溜め息を漏らす。
 主上に、祥瓊との関係を知られたのは、ある意味良かったのかもしれない。
 仕合をせずともよくなったではないか。
「それは有難き幸せ。職務に邁進致します。それでは」
 もう一度拱手したその時、景台輔が小さく安堵の息を吐くのを目の端に捉えた。
 しかし、この主上とあの台輔が・・・。
 待てよ。と思い至る。
 この御二人が喧嘩でもなさったら・・・、事実未だ云い合いは絶えないのだ。
その皺寄せは多分、いや確実にまた自分に来るのではなかろうか・・・。
 踵を返し、歩き出す桓魋の顔が、複雑に変化したのであった。

201:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:05:09 zQ0qHQte
 終わりです。

 桓魋の力持ちさん♪ウフッ 月渓がテクなら、桓魋は愛と時間と体力があるさ~。
(と言ってもこの祥瓊は月渓には抱かれてない設定です。)
 「気は優しくて力持ち」は、私の理想。

 もうちょっと練り込みたかったのですが・・・、慌てて編集したのに加え、
こんな平凡な展開ですみませぬ。(汗

202:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:05:53 zQ0qHQte
 終わりです。

 桓魋の力持ちさん♪ウフッ 月渓がテクなら、桓魋は愛と時間と体力があるさ~。
(と言ってもこの祥瓊は月渓には抱かれてない設定です。)
 「気は優しくて力持ち」は、私の理想。

 もうちょっと練り込みたかったのですが・・・、慌てて編集したのに加え、
こんな平凡な展開ですみませぬ。(汗

203:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:07:27 zQ0qHQte
 終わりです。

 桓魋の力持ちさん♪ウフッ 月渓がテクなら、桓魋は愛と時間と体力があるさ~。
(と言ってもこの祥瓊は月渓には抱かれてない設定です。)
 「気は優しくて力持ち」は、私の理想。

 もうちょっと練り込みたかったのですが・・・、慌てて編集したのに加え、
こんな平凡な展開ですみませぬ。(汗

204:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:09:44 zQ0qHQte
ギャー;; ごめんなさい。固まったので書き込み何回もしちゃってorz

205:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:09:56 3mOrWQvh
重複しとるでーwww
ともかく乙!もしかして前スレかで景陽投下してくださった方かな?
あなたの描写好きです。また時間があったら投下おながいします。

206:名無しさん@ピンキー
08/06/27 23:09:16 ViB6xw5r
きたわ! GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

207:名無しさん@ピンキー
08/06/27 23:12:32 ViB6xw5r
連投ごめん >>170も投下してあったんだ! 二日間いなかったもので

こちらもGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

208:名無しさん@ピンキー
08/06/27 23:39:01 W6+CUP/T
>>170
GJ。いつも(?)ありがとうございます。
しらふな自分から、本当に感謝の言葉。ストーリーが切ない。泣く。
筆がお早いようなので、また投下してくれる事を希望。
そして>>187氏もよく落としてくださった。この板にエロのみを求めている訳ではないので
こういうストーリーはうれしい。熊と仲良くなったきっかけとか書いてくださると萌える。

でも>>170氏、「ばいばい、楽俊」は嫌だ。続き、求む。

209:名無しさん@ピンキー
08/06/28 00:57:21 oQSJ9fqF
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
ありがとうございましたーーーー

210:名無しさん@ピンキー
08/06/28 06:04:24 15bK2SM7
>>170
久々の陽x延、すごく良かったです。また作品期待してます!

211:名無しさん@ピンキー
08/06/28 09:47:44 xAy6F/FS
>>170
>>186

乙悦であります! GJであります! 感謝感激雨霰であります!

212:名無しさん@ピンキー
08/06/28 21:33:46 dShp1jhP
「え、延王やめて。そんなとこ舐めちゃだめぇ。そこはおしっこするとこなの。きたないよお……」

…と、陽子は泣きながら言ったが・・・












延王は便器を舐め続けた。


213:名無しさん@ピンキー
08/06/28 23:23:27 yoHVdRR2
言っても止めない尚隆にだんだん腹が立ってきた
ブチ切れた陽子は尚隆の頭に思いっきりのケリを入れ
尚隆の頭を便器に叩き込んだ

214:名無しさん@ピンキー
08/06/28 23:28:37 QVDywIWP
続くなwww

215:名無しさん@ピンキー
08/06/28 23:53:54 27+0CEsP
麒麟の性別とその呼び名(復習です)

雄「キ」
雌「リン」














































おかま「キン」
おなべ「リキ」

別に作品投下の予定はありません


216:名無しさん@ピンキー
08/06/29 20:38:24 gIgmkvln
不覚にもわろたww 何だかくやしい

217:蒿里
08/07/04 00:32:44 7z8AuxPZ
驍宗さま李斎のエロはまだですか?

218:名無しさん@ピンキー
08/07/04 02:15:18 74eDAJLX
おいこら出歯亀www

219:1
08/07/04 08:36:14 wb/JBzs/
>>217
とりあえずこれでしのいでくれ
驍李前提の要李でふざけ過ぎたが後悔していない
※要が変だから注意してね。ちなみに戴が復興した妄想設定だよ。

***


「…や、やっぱり駄目だよ」
 僕は目の前に佇む彼女から目を逸らしながらそう答えた。佇むという言い方は
ちょっと間違っているかもしれない。正確に言えば彼女は今、臥牀に仰向けに
なった僕の上に跨り、戸惑う僕の顔色を窺っている。


 突然のことだったんだ。いつもの様に慣れない政務でくたくたになった身体を衾褥に横たえ、
その日にあったことを思い返しながら眠りにつこうとしていた。そう、例えば僕が
こっそりと憧れて止まない李斎のこととかね。
 李斎とは僕がこちらの世界に来てから程なくして出会った。子どもの時からの
付き合いだからもう何年になるのかな。その間色々事情があってずっと離れ離れ
だったんだけど、半年ほど前に再開してね。蓬莱に戻っていた僕を救う為に奔走して
いたらしいんだ、自分の利き腕を失ってまで。僕はそれだけでも彼女に報いる為に
一生懸命国を再興しようって思ったよ。分かるだろう?守るものがある方が人間
(あ、僕は麒麟だったね)強くなれるんだから。
 それでね、再会した時の李斎、びっくりしたなぁ。何に驚いたかというと、まず彼女が
女性の服を着ていたんだ。いやいやいや、当然じゃないかって意見は却下ね、
とりあえず既刊を読んどけ。男装の姿しか知らなかったものだから、細やかな刺繍の入った
絹織物も整えられてほんのり色の付いた指先も凄く新鮮に見えたんだ。
これに関しては本当に中嶋さんGJ!だよ。さすが胎果の女王は違うね。
でもこれが僕の李斎に対する複雑な思いを呼び起こすきっかけになってしまったんだ。

 確かに子供の頃だって僕は李斎のことが大好きだった。彼女が王様だったら、
って思った位だ。でもその時の「好き」と今の「好き」は何だか違うものの様に感じたんだ。
上手く説明できないけれど、多分違う。
 これが恋なのかな、なんて思ったけど、考えてみれば僕は今まで恋なんてしたことが
なかったから分からないし、李斎のことは昔から知っているからそういうものじゃないと思っていた。
 でも例えば何気なく発せられる言葉とか、振り返り際に揺れる長い髪の毛とか、
皮甲の上からでも分かる見事なスタイルとか…、とにかく李斎のことを一人の女性として
意識するようになっていたんだ。


 そして今、当の李斎本人が僕の目の前、いや、僕のお腹の上にいる。どういうことなの?
それはこっちが聞きたいくらいだよ。
 でも僕は知っていた。それは李斎が彼女自身の意思ではなく、主上に命じられて
そうしているだけということを。

220:2
08/07/04 08:37:22 wb/JBzs/

 主上は間違いなく僕の李斎への気持ちに気付いていた。男同士の妙なライバル意識みたいなものかな。
普段は至極まっとうで尊敬出来る自慢の主上なんだけど、李斎のことに関してはなんだか
邪険にされている気もしないでもないんだよね。そうでなくとも自分の恋人が他の男と
仲良くしていたらあんまり良い気持ちはしないよね。あ、主上と李斎はそういうことなんだよ。
深くは追求しないでね。っていうかしたくない。その辺の男心は分かって下さい。
 でも何を思ったのか主上の方から李斎を今夜僕の方に遣したらしいんだよね。
きっと主上のことだから童貞の僕の筆おろしを李斎にさせようって魂胆なんだろうけど、
正直余計なお世話だよ。男として最大の屈辱じゃないか。悔しい。なのに身体が動かない。
 その気になれば、本気で抵抗すれば、李斎ならこんなくだらないことは止めてくれるかもしれない。
でも布越しに触れる彼女の熱に僕の身体は完全に参っていた。
「や、やめよう、李斎。こういうのは…良くないんじゃないかな」
 僕はようやく声を絞り出してその言葉を口にした。正直なところ本音半分嘘半分というところだった。
僕の心と下半身はこれ以上李斎の誘惑に勝てる気がしなかった。
彼女の腰を掴みかけた両手をなんとか衾褥へ押し沈めて、僕は嵐が過ぎ去るのを待った。のだが。
「…私が主上に叱られてしまいます」
 そう言って李斎は恥ずかしそうに俯いた。普段の抑揚の聞いた心地良いアルトとは異なって、
女性特有のしっとりとした色気を含んだ囁きに僕はゴクリと息を飲んだ。
 何かが吹っ飛んだように感じた。チクチクと痛む淡い胸の記憶など、かろうじて精神を
保ち続けていたプライドなど、一気に飛んでいった。とどめは僕の肌を伝わる彼女の指が、
僕の首筋から貧弱な胸板を撫で、それから腹部を伝って、最も触れて欲しくない箇所に添えられたことだった。
 完全に僕の負けだ。言葉では否定しながら身体は正直に反応していた。ただ身体が
密着していただけだった。李斎の指がそこに触れただけだった。それだけなのに僕の
身体はかつてないほど興奮して収まる気配を見せなかった。
 李斎は安堵したように微笑むと、そこに触れた指を次第に大きく動かしていった。
その塊を包み込むように、優しく、ゆっくりと。誰にも触れられたことのない箇所を、
しかも密かに慕っていた女性に触れられる快感は、僕に羞恥心以上の幸福感をもたらした。
李斎の手の動きに釣られるように熱く固くなる僕の分身は、さもそれが僕の本心を
むき出している真の自分の欲望の様に思えた。
 僕はもう何も考える余裕はなかった。終いにはこれが服の上ではなく、直接触れたら
どんな感覚なのだろう、手ではなく彼女のふっくらとした桃色の唇だったら、…と、
よからぬことまで考えるようになってしまった。そんな状態だったから呆然とする頭で
何気なく顔を上げたら、李斎と目が合ってしまった。
 李斎は、きっと僕を安心させるためだろう、小さく笑んで自分の夜着の帯を解き始めた。
僕は一言も発せぬままその様子を見ていた。帯が解かれて開いた襟元から女性特有の
ふっくらとした乳房が姿を見せた。惜しむらくはこの部屋の暗さだ。もう寝ようと思っていたから
灯りなんてつけていない。差し込む月明かりは薄く、僕の方からは逆光になってしまい
李斎の表情すら目を凝らさないと良く分からない。けれど暗闇に浮かび上がったくびれの
通ったシルエットは、下手にそのものを凝視するよりも僕の妄想を掻き立たせ、僕は激しく興奮した。
なくした右腕の影すらどこか扇情的で彼女を抱きしめたい欲求に駆り立てるだけだった。
 僕はとうとう自分の欲望を押さえつけることが出来ずに、彼女の身体に手を伸ばした…


あとは>>217の脳内補完でヨロ!

221:名無しさん@ピンキー
08/07/04 15:18:57 7z8AuxPZ
GJ!!!!!!

まさかの要李!!!
蒿里になりすましてまでマダーしてよかった!!!

222:名無しさん@ピンキー
08/07/04 21:14:58 GrI1rsB3
おおっ 投下乙! でもつづき熱烈ギホン

223:名無しさん@ピンキー
08/07/04 23:16:12 IYAjHwkf
つづき! つづき! つづき! つづき! つづき! つづき! つづき! つづき! つづき!

224:3/要李続き
08/07/07 23:26:47 eVUvkpdc
続き考えてなかったから急いで書いてみました。
↓ドゾー

***

 伸ばした手の先にあったのは李斎のくびれたウエストだった。丁度彼女の腰の辺りに手を置いて、
それから身体のラインを確かめるように若干汗ばんだ手の平を下から上へ移動させた。
 初めて触れる李斎の胸は言葉にしようのないほど柔らかかった。ちょっとでも力を入れると
壊れてしまいそうな気がして、僕は緊張のせいもあっておっかなびっくりしながら掴む弾力を堪能した。
僕の下半身と同じ様に固くなった彼女の乳首をこりこりと摘みながら撫で回すと、その動きに
呼応するように李斎は今までに聞いたことがないくぐもった声を漏らした。
 李斎の喘ぎが増えるにつれて僕の興奮もまた一段と大きくなっていった。すっかり腫れ上がった
股間の一物が痛い。またがまん汁が噴出していた。はやくこの状況を何とかして欲しい。
そう思った僕の思いを察したのか、李斎は僕の手を取ってそのまま甲に向かって口づけ、
それからゆっくりと顔を下ろしてその唇を僕のものと重ね合わせた。
 不思議な感覚だった。初めて体験するキスというものは想像していたよりもずっとあっけなく
終わってしまった。触れた李斎の唇があんなに柔らかいものだったなんて知らなかった。
味がしないことにも驚いた。身体は相変わらず暑くて仕方が無いのだが妙に落ち着いてしまって、
僕は李斎の胸を触りながら繰り返し与えられる彼女からの口づけに身を任せていた。
 やがて李斎の腕が僕の夜着の帯にかけられた。肌蹴た胸板に李斎がまた唇を落としていった。
なんだか良い匂いがする。服を脱がせられている間、僕はぼんやりと李斎の様子を眺めていた。
 僕の体中にキスをした李斎はそれから身体を沈めていって、先ほどからがちがちに固まっている
もう一つの僕の意識に指をあてた。先端から我慢できずに溢れた透明の液体が李斎の指に絡みついた。
僕はそれをどこか申し訳なく思いながら、少しだけ体温の低い彼女の細い指が直接僕のそこに
あてがわれていることにささやかな幸福を感じていた。
 正直なところこの時点まで僕の心には迷いがあった。確かに僕は李斎が好きだ。それは以前のような
子供っぽい無条件の好意ではなく、れっきとした一人の男として彼女が好きだ。だからこそ、こんな形で李斎に
こんなことをさせていいのか分からなかった。だって李斎は主上のことが好きなんだよ。二人は隠している
つもりかもしれないけど僕だってそれくらい分かるよ。なのに主上は李斎になんてことさせるんだ。
李斎も嫌なら嫌だって言えばいいのに。いやいやいやもしかして僕のことも好きだったりするのかな、
なんて馬鹿なことは考えない。僕だけズタボロじゃないか。大人たちの考えることは良く分からない。
「…台輔、お嫌でしたらそうおっしゃってくださいね」
 李斎が僕の男根を擦りながらそう言ったものだから、僕はぎょっとした。何から何まで李斎に
見透かされているのだろうか。辛うじてしぼりだした「そんなことないよ」は李斎の指から与えられる
快感のせいで上手く言葉にできなかった。
 心も身体も限界だった。止めを刺したのが李斎の唇だ。正確に言えば今まで彼女の指が添えられていた
箇所に李斎は徐に舌を伸ばし、いきり立った半身の筋に沿って丹念に嘗め回した後、顔面を覆い被さるように
ビクついた半身を咥え出したんだ。
 ……びっくりした。こんなに気持ちの良いことがこの世にあるのかって思った。
 李斎に咥えられた衝撃でびんびんに張り詰めていた僕の男根は欲望を抑えきれなかった。早い話が
射精してしまった訳だけど、李斎に声を掛ける間も無く達したものだから、飛び出した僕の精液が彼女の
顔やら身体に付着してしまった。おろおろしながら謝る僕に笑顔で宥める李斎は、さすがに年上のお姉さん
といった感じで自分の身に付いた白濁の液を丹念に舐め取っていた。僕は射精時の快感よりもそうやって
僕の精液を処理する李斎の姿を見てどうしようもなく恥ずかしくなり全身火照る程真っ赤にした。
 けれど恥ずかしいやら情けないやら申し訳ないやらですぐにでも李斎の前から姿を消してしまいたい
僕の心とは裏腹に、鬱憤した欲望を放った身体は次の快楽を求めていた。精液を舐め取る李斎の姿が
妙に色っぽかった。僕は自分でも驚くほど勢い良く起き上がり、そのままのスピードで李斎を衾の上に押し倒した。
  

225:4
08/07/07 23:30:46 eVUvkpdc
 突然の僕の行動に李斎は驚いている様子だった。目を見開き口をポカンと開いて目の前の子供の行動を
必死に理解しようとしている様だった。僕は夢中で李斎の唇にキスをして、先ほど李斎が僕にしてくれたように、
思うままに彼女の身体にキスをした。
 李斎以上に僕自身の方が驚いていたのかもしれない。きっと普段だったらこんなことはしない。精々食事に誘ったり
贈り物を贈る程度だ。僕が李斎に対してする行動はそんなものだった。でもいつからかこの肌に触れてみたい、
唇に、胸に、腰に触れて、抱きしめたいと思わなかったと言えばそれは嘘なんだと思う。だって今、こうして僕の
腕の中にいる李斎の身体に触れて、僕は泣き出してしまいそうな程感動していた。キスをして、それからぎゅっと、
小さい子供がお気に入りのぬいぐるみを抱くように李斎の身体にしがみ付いて、この感触が現実のものだと確認した。
 すごいんだ、李斎の身体。胸やお尻だけじゃなくって身体全体が柔らかい。直に抱きしめてみれば皮甲姿からは
想像出来ないほどほっそりした身体だった。隻腕になって思うように運動できなくなってから肉が落ちたとは本人の
口から聞いていたけれど、でもそれは服の上から見れば少し痩せたかな、程度の変化で、こうして至近距離で
触れてみて初めて僕は李斎がかつての李斎ではないことをまざまざと思い知らされた。
 李斎は何も言わずに僕の背に回した左腕で男にしては華奢な僕の身体を抱きしめてくれた。僕は李斎に掛ける
言葉がみつからなかった。もしかしたら李斎は僕が思っていたことを分かっているのかもしれない。言葉の代わりに
僕たちは長く深いキスをした。何度も舌を絡めて、獣同士が傷ついた身体を舐め合う様に。
 そのまま李斎の悲しみも全て、僕に移してくれればいいのに、って思った。多分それは僕の役目ではないんだけど、
でもせめて今だけは、僕のことだけ考えて、僕のことだけ感じてくれれば、もうそれで十分な気がしていた。
 李斎の腕に導かれるようにして僕は再び勃起していた半身を熱く潤った彼女の身体の中へ挿入した。
想像でしか知らなかった李斎の身体がそんなことになっていたなんて、それだけでも驚いたのだけど、李斎の中へ
挿入した感覚の衝撃といったらとんでもないものだった。僕の半身だって熱く火照っていたけれど、李斎の、
というか女の人はみんなそうなのかもしれない、焼けるほどの熱と粘膜でとろとろに溶かされそうな感覚が僕を襲った。ごめん、これ以上言葉にならない。それ以上に何も考えられない。
 僕は夢中で僕の身体を李斎の身体へ打ち付けた。もう迷いはなかった。それよりも早くこのもやもやとした感情を
昇華させたかった。身体が揺れるたびに李斎は小さく大きく喘いだ。それは僕が今まで知る李斎じゃなかった。
眉根に皺を寄せ艶っぽい声で泣き縋るように衾にしがみ付くその姿は、僕の心の奥底でひっそりと望んでいた
彼女の姿そのものだった。
 僕は近付く射精への衝動とは別に、背筋の辺りにぞわぞわとする寒気のようなものを感じていた。それは過去に
一度だけ体験したある出来事への予兆と似ているような気がした。自我を抑えることが出来ずに無意識に本能の
ままに己を解放する、そう、転変のあの感覚。
 僕たち麒麟は生まれながらにして獣の形をしているという。胎果だった僕はその感覚がどういったものか
正直なところはっきりと理解している訳ではないんだけど、なんとなく今が自分自身の本能を解放できる時のような
気がしていた。上手く言えないけど。
 今の僕は必死に李斎を求めている。それはようやく手にしたこの温もりを手放さなくてはならないと分かって
いたからかもしれない。追い込められないと力を発揮できないなんて昔と何にも変わらないな。なんて、僕は
李斎の身体を犯しながら変に冷めてしまった頭でそんなことを考えていた。

226:5
08/07/07 23:31:49 eVUvkpdc
「僕、李斎のこと好きだよ…」
 何度も何度も自分の体力が尽きるまで李斎の身体を堪能した僕は、身体を横たえたまま隣で眠る李斎を
抱きしめながら彼女の耳元でそう囁いた。
「台輔…」
 李斎は少し苦しそうな声で僕のことを呼んだ。どんな顔をしているのかは暗くてよく分からなかった。
「李斎が好きだ」
 李斎は何も言わなかった。その代わりに彼女の身体に倒れこんだ僕を抱き寄せることで返事をしてくれた。
ぼんやりとした意識の中で僕は李斎が好きだと何度も何度も呟いていた。




 目が覚めたら一人だった。李斎は居ない。悪い夢でも見たかと思ったが、乱れた衾と気だるい身体が昨晩の
事実を物語っていた。
 夢じゃなかった。妙な安堵感と喪失感で一杯のまま僕はもう一度衾へ潜り込んだ。頭の中は昨晩の出来事
ばかりを反芻していた。そして、次に李斎に会った時にどんな顔をしようかということも。
 また以前のように仲良く過ごせるだろうか、それ以前にまともに目を見て話せるだろうか。意外と李斎の方は
気にすることなく普段通りに接してくれそうだけど、じゃあ僕はどうしようか。それよりなによりまずはあの主上に
一言言ってやらなきゃ気が済まない。
 そんなことを悶々と考えながら僕はこの密かに想い続けていた淡い恋が終わってしまったことに気付いていた。
勿論李斎のことは好きだ。大好きだ。でもこれ以上以前の様に想い続ける事は出来ない。何となくそんな気がした。
 僕は息を一息、吐いて、うつ伏せになったまま枕に顔を沈めた。縋りついた衾から李斎の香りがした。
僕は少しだけ泣いて、もう一度息を吐いた。
 

おわり

227:名無しさん@ピンキー
08/07/08 17:32:31 zc9Cg8bI
GJ!GJ!GJ!
初恋を昇華するには最高の方法だな

228:尚隆×陽子 凌辱物
08/07/08 19:15:36 F2BXZjh/
キリがいいとこみたいから、書き込んでいい?

229:尚隆×陽子 凌辱物1
08/07/08 19:22:32 F2BXZjh/
勝手知ったると言ってもいいほど、よく通った玄英宮は、まるで知らない宮殿のように陽子と景麒の目には写った。
「よくきたな、陽子、景麒」
宮殿の主人は、今までとなんら変わりはないというのに。


「・・・延王君。延台補のお加減は」
尋ねる景麒の顔色は悪かった。玄英宮の禁門に着く前から、彼は死臭が澱んでいると、不調を訴えていた。
「見舞いにきたのか。景台補はおやさしい。この宮に来るのはさぞつらかっただろうに。」
延王は飄々と嘯き、手を叩いた。
「誰か!六太の部屋に軽食と茶を用意しろ」
なるべく距離をとろうとしているかのように部屋の隅に控えていた女御が、無言で一礼して部屋を出た。
「あいつはもう起きれんのだ。今は正寝の一室を与えて寝かせている。あいつはあんなになっても王のそばにいたいらしい。」
淡々と延王は言った。



230:尚隆×陽子 凌辱物2
08/07/08 19:29:54 F2BXZjh/
延麒が慶に忍んできたのは、去年の今頃だった。
「俺、尚隆が怖い。最近怖くて仕方がない」
そのときはまだ、体調には何も現れていなかった。延麒はただ、何か不穏なものを感じて、脅えていた。
「俺さ、今までの繁栄があっという間に消えてなくなるのなんか簡単な気がするんだ。尚隆なら、それが簡単にできるような気がする」
そして、延麒が慶を辞してすぐ、延には妖魔が現れるようになり、旱魃が全土を覆い、官吏は粛清されつつあるという報が慶に入ってくるようになった。延麒の失道と前後して。
そして今、十二国中に知れ渡っていた延の繁栄は、延麒が言ったとおり、あっという間に消え去りつつある。


延麒が寝ているという部屋は薄暗く、天蓋の幕は降りており、臥牀に誰がいるのかは見えなかった。
延王が言いつけていた茶と軽食はすでに用意がされていて、女官の姿は消えていた。
「慶からの旅路、疲れただろう。茶でも飲んであのガキを見舞ってやってくれ」
そして彼は部屋から出て行った。
この澱んだ空気のなか、食欲のわくはずもなかったが、2人は少し茶を飲んで、臥牀に歩みよった。
延麒の姿を見るのが怖かった。

231:尚隆×陽子 凌辱物2
08/07/08 19:32:18 F2BXZjh/
「・・・六太君」
かつての面影は消え去り、土気色の顔色をした延

232:尚隆×陽子 凌辱物3
08/07/08 19:39:48 F2BXZjh/
「・・・六太君」
かつての面影は消え去り、土気色の顔色をした延麒が、そこには横たわっていた。
「陽子か・・・景麒も」
声はしわがれており、ささいな発声すらも彼の体力を目に見えてそげ落としている。
「・・・私たちは延王にも、君にも何もできないけど、備蓄を国境へ運ばせているよ。難民は慶で保護できると思う。私たちにできる限りのことをする。だから・・・」
だから安心してくれと言う事など、できるわけもなかった。
「・・・陽子、」
「何も言わなくていいよ。休んでいてほしい」
声を出すことすらも大儀そうな延麒に、陽子は黙っているよう促したが、延麒は無理に体を起こした。
「早く、ここから、逃げろ」
途切れ途切れに延麒は訴えた。彼の喉からはひゅうひゅうと空気の音がする。
体を支えきれず倒れた延麒を、景麒が支えると、さらに彼は言い募った。
「尚隆が、何を、するか・・わからない」
「え?」
「早く、ここから、出て行って、頼む」
陽子は思わず天蓋の外を確認したが、延王は部屋から先ほど出て行ったところだ。
「大丈夫だよ。六太君。延王はここにはいない。」
しかし、景麒の顔色もだんだん悪くなってきた。延麒を支えきれなくなり、二人とも臥牀に崩れ落ちた。
「景麒!どうした?」
「主上・・・何か、体が・・・」
そのとき陽子も、自分の体から唐突に力が抜けていくのを感じた。彼女は穢れなど感じず、体調は悪くはなかったはずなのに。
「景麒・・・」
景麒は意識も失ったようだった。おそらく茶に何か盛られていたのだろう、と陽子は推察した。早く、ここから逃げたほうがいい。延麒の言うとおりに。
景麒を抱き起こそうとして、しかし彼女もそのまま意識を失ってしまった。

233:尚隆×陽子 凌辱物4
08/07/08 19:49:40 F2BXZjh/
ごめ、231はコピペ失敗したやつ。


目が覚めたとき、最初に気づいたのは、後ろで両手を拘束されていることだった。
「うっ・・・」
そしてさらに、自分が見覚えのない臥牀にいることと、首にも紐が掛けられ、天蓋の柱の一つにつながれていること、その紐は自分が着けていた帯であることがわかった。帯ははずされ、着衣は乱れている。体に力が入らない。
「なんだ、これは・・・」
たしか薬を盛られて気を失ったのだ、というところまで思い出たとき、天蓋の外から物音が聞こえた。
「景麒?大丈夫か」
両手は使えず、体に力がはいらない。なんとか足で薄い紗の幕をけり、天蓋の外に出ようとした。しかし、首の紐が絞まり、臥牀の端までしか動くことができない。
「くそっ。景麒?そこにいるか?」
なんとか足で幕をめくると、臥牀の横、窓際に景麒がうずくまっていた。
「景麒!」
「・・・」
景麒は猿轡をかまされ、何かを言っているようだがわからなかった。
「お前大丈夫か。体調は」
「・・・」
よく見ると、景麒は、手も足も拘束され、額には赤い文字のようなものが書かれている。そして陽子と同じように首には枷がつけられ、窓の欄干につながれていた。
「景麒、使令出せるか」
景麒は力なく首を振る。
宮殿の主はいないようだった。早くこの枷をはずし、ここから逃げたほうがいい。
しかし、後ろ手に拘束され、体は力が入らず、少し暴れたくらいでは、手枷ははずれなかった。柱と首をつなぐ枷をはずそうと、陽子は臥牀の端に蹲り、言うことを聞かない体で柱側の帯の結び目に歯を立てた。
「景女王。その帯はけっこう高価なもののようだ。そのようなこと、せぬほうがよいぞ」
「っ延王!」
いつの間にか宮殿の主は、部屋に戻ってきていた。

234:尚隆×陽子 凌辱物5
08/07/08 20:07:09 F2BXZjh/
「なぜこのような無体なことを。この枷をお外しください」
「ふん」
延王は腰に吊っていた大刀を床に投げ、天蓋の中に入ってきた。
「陽子、いいことを教えてやろう。失道すると決めた王はな、なんでもできるのだ。どのような無体なことも、理由もなく、唐突に、徹底的にな」
延王は陽子を乱暴に臥牀の中央に突き飛ばした。首が絞まり、陽子はうめく。
そして延王は天蓋の幕を上げた。
「景麒、そのように蹲っていては、お前の主がどうなることか」
楽しそうに宣言し、延王は陽子の服に手を掛けた。
「やめてください!」
「やめぬわ」
帯はすでにはずされており、すぐに胸から腹にかけてが露わになった。
控えめな胸の頂は、片方は延王の口に含まれ、もう片方は手でこねられる。
唯一拘束されていない足は延王にのしかかられ、動かすこともできない。
「いやだっ、いやっ、やめて・・・うっ、あぁっ」
息が荒くなる。不自然なほどに過大な快感がわきあがってきた。こんなのはおかしい。
「気がついたか?」
延王は陽子の果実を口に含んだまま、言った。
「さっき、お前の茶には痺れ薬とな、媚薬を入れておいたのだ」
「なっ、あぁっ、なぜそのような、あっ、お願いです、やめてください、あぅっ」
弱弱しく首を振るが、延王はかまわず愛撫を続けた。窓際に倒れている延麒はピクリとも動かず、景麒は真っ青な顔でのたうっている。
「景麒、あきらめろ。その枷ははずれん」
にやにやと延王は笑い、陽子の下半身に手を掛けた。
媚薬の効果か、すでに下穿きは湿っている。
「ふん、効き目のよいことだ」
指はすぐに蜜壷に飲み込まれた。
「いやっ、やめてっ、あぁっ、いやぁっ」
抗議の声は喘ぎ声に取って代わりつつあった。目じりには涙を浮かべて嫌がる陽子の様子は、延王を余計に煽っている。
「あぁっ、ああ、はぁっ、」
蜜壷と、体の中心を弄くると、面白いほど反応する。すでに体は押さえつけずとも抵抗できないほど、快感に蕩けていた。
「あぁ、おねが、おねがい、やめて、あんっ、お願いっ」
段々嫌がる声が緊迫してきた。
「やめぬ。気をやってしまえ、陽子」
延王は陽子を弄ぶ手をさらに乱暴にした。
「ああぁっ、いやあっああ――っ」
泣きながら陽子は達した。延王から顔を背けた陽子は、真っ青な顔で彼女を見つめる、自らの下僕と目を合わせてしまった。この狂態を見られたかと思うと、恥ずかしくて恥ずかしくて、それだけで心臓が止まりそうだ。
「うっ、ううっ、見ないで・・・」
「そう恥ずかしがるな、陽子。お前の気をやるときの顔は美しいぞ」
延王はそう薄ら笑いながら、自分も服を脱いだ。

235:名無しさん@ピンキー
08/07/09 07:16:31 vRySGfDL
新作イパーイ!
続きwktk!

236:名無しさん@ピンキー
08/07/09 10:26:37 DHI05sTi
景麒、欲情してるのかな?
GJ!GJ!GJ!


237:名無しさん@ピンキー
08/07/09 19:41:47 xCHVK/BL
>>224
つづきサイコーだ!

>>229
延王陽子GJ!

238:名無しさん@ピンキー
08/07/09 21:27:29 al2MNu8f
>>224
>>229
乙であります。GJ!であります。感謝感激雨霰であります

239:名無しさん@ピンキー
08/07/12 00:59:42 wlhBmQWP
定期的に尚隆が壊れる系は出るね。
やっぱり皆、雁が危ういと何とはなしに感じてるんだろか。

壊れていく人間は色気があるので、続き激しく希望。

240:尚隆×陽子 凌辱物5
08/07/13 10:09:47 YdMdPY7M
遅くなりました


延王は陽子をうつ伏せにひっくり返し、浮かせた腰の下に枕を入れた。
獣のように自分を後ろから貫こうというのか。

「いや・・・」
秘所に宝刀をあてがわれる。
「やめて」
延王は何も答えず、無言であふれる蜜を宝刀に塗りたくる。
「いやだ・・・」
「景麒、お前の主が汚される様をよく見ておくといい」
床に這いつくばっている景麒に向かってそう宣言すると、延王はぐっと力をこめた。
「いやぁっあああ―――っ」
しかし、全ては陽子の中に納まった。景麒が見ている前で、熱く、どくどく脈打つ塊に貫かれている自分が情けなく、陽子はむせび泣いた。
「ひっ、ひくっ、うぅ、うっ」
しかし延王が腰を使い始めると、泣き声には快感が混じり始めた。
「ふぅっ、うっ、いや、あぁ」
浅く深く、深く浅く、回転するように、奥を突くように、入り口で焦らすように。
力なく横たわっていたはずの体が延王の動きにあわせて淫らにくねりはじめる。浅ましい自分の体のなんと呪わしいことか。すぐそこには自分の下僕が紫紺の瞳でこちらを見ているというのに。
「・・・名器とは、このような女のことか。すばらしい。もっと早くに失道しても良かったかな・・」
延王がつぶやいた言葉は、すでに快感と屈辱に混乱をきわめている陽子の耳にははいらなかった。二度目の頂点が近づきつつあるのだ。媚薬の効果なのか、延王の手際なのか。
「もうやだっ、あっ、あっ、あぁっ」
心が拒否しても、体は快感に抗えはしない。強引に頂点まで押し昇らされる。
「あぁっ、やっ、ああぁあんっ!」
頂点まで達し、陽子はぐったりと動かなくなった。彼女の犬のような荒い息だけが静かな部屋に響く。
延王は精を解き放つことを何とかこらえていた。陽子の嬌態に煽られつつも懸命に冷静さを保っていたのだ。息を整え、延王は陽子の耳元で言った。
「まだ終わらぬよ、陽子」
「・・・もう、やだあああぁあっ―」
延王は陽子の拒否を無視して、再び楔を打ち込み始めた。荒い息と高い喘ぎ声、腰と腰があたる音とぬかるむ水音が部屋を再び支配する。





241:尚隆×陽子 凌辱物6
08/07/13 10:27:59 YdMdPY7M
延王が3度精を解き放つ間に、何度昇り詰めることを強要されたか。
しかしまだ延王は陽子の体に飽きてはいないようだった。飲み物を飲みに一端はずしたが、彼はすぐに戻って来て、再び陽子の体を自身の杭で臥牀に縫いとめた。
「もうやだ・・・許して・・・」
顔は涙に濡れ、汗と自身の蜜と、精とで体は汚れきっている。すでに喘ぎ声も絶え、ひたすらに整わない息を掠めるようにしながら凌辱に耐えているだけだ。息の合間に許しを請う声など、注意を向けなければ聞こえない。
「俺に許されたいと?」
「お願い・・・もう、許して・・・」
「できんな」
「お願い・・・」
そしてまた延王は動きだした。かすれた声すらも出せない。喘ぎ声が枯れてもなぜ涙は枯れないのだろう。

そして、陽子は意識を手放した。





目がさめたのは、誰かが手枷をはずそうとしてくれていることに気づいたからだ。
重いまぶたを開けると、金色の紗の幕が顔の前にかかっていた。
「・・・景、麒」
「延麒が私の枷をはずしてくれましたので」
景麒もまだ体がつらそうで、首枷をはずしにくそうにしていたが、枷がなくとも指一本動かせそうになかった。
「主上・・・お体は・・・」
体の調子など、聞くまでもないだろうに、と陽子は考えた。動けるようなら、とっくに動いて服の一枚も着ているところだ。ああ、体中から異臭がする。
景麒がそっと彼女の体を抱きしめた。
「主上・・・」
主のあのような姿を目の当たりにしても、自分のことを主上と呼ぶこの麒麟は、どれだけ馬鹿で悲しい生き物なのだろう。
いっそ目など覚めなければ良かったのだ。あのような姿を見られてまで生きていることなどあるものか。
「慶に、帰りましょう。もう、雁は・・・」
雁はこのまま沈んでいくのだろう。延王が自分にしたような仕打ちを、雁の民全員が受けているのだ。


私もこのまま沈んでしまいそうだ、と陽子は顔を歪めた。登極したときから、先達と仰いできた、尊敬する人と一緒に。



242:名無しさん@ピンキー
08/07/13 10:31:53 YdMdPY7M
これで、延×陽はおしまい。
次回の煩悩は
景麒、陽子に欲情する
金波宮の××
延の終焉
の3本です。うふふふふ。

243:名無しさん@ピンキー
08/07/13 11:38:36 hzsAMGCR
おおっ! 待ってましたGJ!

まだまだあるのですねイイコして待ってるw

244:名無しさん@ピンキー
08/07/13 11:55:51 VnlrgrDN
gjgjgj!!!
新作もwktkしながらまってまーす!

245:名無しさん@ピンキー
08/07/13 18:08:55 pWeJV5U7
続きキタ~ グッドジョ━━━(゚∀゚)━━━ブ!!!!!

246:名無しさん@ピンキー
08/07/14 01:31:15 WlAmAxwx
GJ!GJ!そして>>242 本気で次回の煩悩をお待ちしております

247:名無しさん@ピンキー
08/07/14 11:49:48 h16aLeeV
GJであります!!もう最高!!!
次回策も楽しみに待っています!!

248:名無しさん@ピンキー
08/07/14 15:57:12 csGS31Ux
やった!!続き来た!!GJ!GJ!
もう~最高じゃねえか!!!
陽子に欲情してしまう麒麟だなんて、
続き本当期待しちゃう!

249:名無しさん@ピンキー
08/07/14 18:01:59 IUN0Qu6M
欲情しながらも傷を癒してほしいなぁ。ハァハァ。

250:名無しさん@ピンキー
08/07/14 19:45:09 csGS31Ux
>>249
うんうん!
欲情しながらも慰めたりして
ポジティブな方向に行って欲しい
マジ同感するよ!

251:名無しさん@ピンキー
08/07/15 01:28:05 FQjawUkN
>>242氏、乙!ありがと。

一つ言っておくが、同じ人が何回も同じようなコメントをID変えて出していても、
このスレの人たちは気付いているよ。


252:名無しさん@ピンキー
08/07/15 07:21:06 xjMeRPvC
>251
>>249ですが、自分は244と249しか書いてませんよ。念の為。
あんまりそういう事書くとまた雰囲気悪くなるんで勘弁してくだちぃ…。

253:名無しさん@ピンキー
08/07/15 12:04:19 6O4iXBR1
>>251
あの、、それ250は
私が書いたんだ
ちなみに言うと236も私が書いた
もっと言うと十一冊目の下の部分の
韓国人の丕緖の鳥見たい~!
とか言ったのも私です
同じ人じゃないですよ~


254:名無しさん@ピンキー
08/07/15 16:08:28 pAkYp3MK
>>251
わたしは>>222=>>238=>>243であります

255:名無しさん@ピンキー
08/07/15 20:08:52 pPItIxZY
わたしは>>223>>245

256:名無しさん@ピンキー
08/07/16 14:28:43 0yCizxqg
鳥付ければ?

257:名無しさん@ピンキー
08/07/17 01:47:24 Ss6nAd8+
どうでもいいよ

258:名無しさん@ピンキー
08/07/17 14:52:13 51NUdPap
>>257 
私も、そう思う、
どうでもいいから
つづきがほしいな♡

259:名無しさん@ピンキー
08/07/17 16:04:14 8riXeCc3
続きが読めるなら経緯は何でも結構です
ちなみに次回の煩悩をお待ちしておりますと書いた>>246です

260:名無しさん@ピンキー
08/07/17 20:01:51 H7ZE8tB2
ホント何のつもりであんなゲスパーしたんだか。>>251は。
外野がどう言おうが話を展開するのは職人サンなんだから
ワクテカしながら待っておけばいいのに。

という訳で切に切に続きをキボンヌです。

261:名無しさん@ピンキー
08/07/17 21:17:36 qoTxvDhK
まあ、スレは過疎スレなんですけどね

262:名無しさん@ピンキー
08/07/20 00:13:10 lUPbF8iO


263:景麒
08/07/20 00:58:30 vs2Juqsl
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘

264:名無しさん@ピンキー
08/07/20 01:47:17 i2rYv6Gt
童貞カワイソス

265:名無しさん@ピンキー
08/07/24 18:02:07 SFIoxHzL
ほほ

266:景麒
08/07/24 22:13:33 gGBl4Nss
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘

267:名無しさん@ピンキー
08/07/25 18:38:48 A5CJlt3Y
ほっ

268:名無しさん@ピンキー
08/07/29 09:59:56 wA4ojFjD
しゅ


269:名無しさん@ピンキー
08/08/01 22:12:53 YdIbJdDM
新作待ちほしゅ

270:名無しさん@ピンキー
08/08/01 23:48:49 fO0WX2N/
「玲瓏」を辞書でひくと↓と出る

れい‐ろう【玲瓏】
①金属や玉などが美しいさえた音をたてるさま。また、音声の澄んで響くさま。「―として響く鈴の音」「―たる美声」
②玉などが透き通り曇りのないさま。
③うるわしく照りかがやくさま。「八面―たる富士の山」

まあ、③だろうと思っていたが「麒麟の鳴き声は(美しく)正確な音階を取る」から
①の意味の可能性も含まれているとすると

宗麟のアヘ声というのは、さぞかし美しくてエロイ声に違いないw
か細く透き通った「ぁぁぁぁぁ~ん」ハァハァ

271:名無しさん@ピンキー
08/08/02 18:12:46 cXPCaQSy
玲瓏なアヘ声w ハァハァ

272:景麒
08/08/03 14:19:38 JebnnKnK
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ >>270-271
  ノノ ´_>`从 お呼びでしょうか?

273:名無しさん@ピンキー
08/08/03 14:47:05 bYwV943L
>>272
ム・・ではなく不能のアヘ声なんぞ聞きたくありません


274:名無しさん@ピンキー
08/08/05 20:23:47 6i7Bbu5N


275:景麒
08/08/06 22:18:28 CTsqhGpd
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘

276:名無しさん@ピンキー
08/08/09 12:24:57 CWCfGlVp
珠晶 ドS
梨耀 ドS
佳花 ドS
氾麟梨雪 S
李斎 S
舒覚 S
禎衛 S
沍姆 S
采麟揺籃 M
宗麟昭彰 M
蘭玉 M
祥瓊 M
鈴 M
驪媚 ドM
蓉可 ドM
陽子 S&M
呉藍滌 S&M

女&おかま 限定

277:名無しさん@ピンキー
08/08/09 13:52:43 hmOtrwgE
李斎M派

278:名無しさん@ピンキー
08/08/09 17:20:58 gFoJjcJT
おかまは一人しかいない訳ですがwww

>>278
だな

279:名無しさん@ピンキー
08/08/09 21:05:19 kZ1ElHy+
陽子はM寄りだと自分では思っているw

280:名無しさん@ピンキー
08/08/09 21:48:51 lri0ihJa
無能と出会い極度のMに置かれて
更に、逆にSの歓びも見出した陽子w

281:名無しさん@ピンキー
08/08/10 01:33:13 BAol4BPY
>>277
同じく李斎M派。陽子はMもこなせる本性はS派。

282:名無しさん@ピンキー
08/08/10 17:34:01 YW2Ey4w2
陽子は長い間周囲から抑圧を受けているから、登極した今では解放されて極度のSだと思う。

283:名無しさん@ピンキー
08/08/10 22:14:50 3DoMnflq
陽子「景麒、鎖とムチとローソクを持って地下室にこい」
景麒「何をするんですか?」
陽子「持ってくればわかる。フフフ」

284:名無しさん@ピンキー
08/08/11 01:32:54 os0ZOAlX
景麒「主上……鎖とムチとローソクで「かっぷりんぐ」とやらを考えるのはおやめください」

285:名無しさん@ピンキー
08/08/11 04:32:17 uDYVUzMk
S過ぎると失道フラグが立つぜ

286:名無しさん@ピンキー
08/08/11 20:21:28 QMfHXLi5
M過ぎても駄目な気がするな
主上におんぶにだっこだと主上が駄目になった時
凄い勢いで国が傾きそう。
才麟タンとかな

287:名無しさん@ピンキー
08/08/11 20:39:42 0pyQsQ50
>>286
× あれは砥尚がヘンタイ杉たから
○ あれは砥尚がアホ杉たから

采麟タソはまだ幼杉たからしょうがなかったの
13才のオンニャノコに多くを望むのはムリネ


288:名無しさん@ピンキー
08/08/11 22:56:36 o3t35TzR
珠晶、梨耀、佳花、氾麟梨雪、李斎、舒覚、禎衛、沍姆、采麟揺籃
宗麟昭彰、蘭玉、祥瓊、鈴、驪媚、蓉可、陽子、呉藍滌

それぞれ、どうやっておしっこすると思う?

289:名無しさん@ピンキー
08/08/12 02:02:04 Om+6+wVz
しかしおかまがMっていうのは誰に対してなんだろう
反王は言葉攻め系のSだと思っていたんだが、
案外半輪タンとかにぷりぷり我侭をいわれて手を焼いてるとかだったら萌える
あ、野朗相手とかは勘弁ね

290:名無しさん@ピンキー
08/08/12 19:55:27 HlWtLHUv
もちろん藍滌クンは氾麟タソの言葉攻めを受け、我慢汁をたらして燃えるワケです

291:名無しさん@ピンキー
08/08/13 20:35:54 cCc8uy59
氾麟「藍滌、あなたは王なの。王らしく大きく元気にするのよ」
藍滌「はい」
氾麟「まあ、もうこんなに大きくしたの? ちょと早すぎない。イヤらしい」
藍滌「すいません」
氾麟「謝るなら、ちゃんと謝りなさい。あなたは王でしょ」
藍滌「ハァハァハァ」
氾麟「ハァハァじゃないでしょ。『ゴメンなさいでしょ』」
藍滌「ゴメンなさい。ハァハァハァ」
氾麟「ゴメンなさいで、ハァハァなの? しかも濡れているわよ」
藍滌「ゴメンなさい。ハァハァハァ」
氾麟「しょうがないわね。でもお仕置きで我慢よ。まだまだ入れさしてあけない」
こうして二人の夜はふけていくのです




292:名無しさん@ピンキー
08/08/15 05:44:28 AqH1sNph
白濁にまみれるような作品プリーズ

293:名無しさん@ピンキー
08/08/15 07:32:08 OnLTD4jJ
コミケ行って来れば?

294:名無しさん@ピンキー
08/08/15 10:53:34 shlQhZdu
ピュッピュッ! ドロ~ 
○○はベットリと白濁液にまみれたのであった

295:名無しさん@ピンキー
08/08/15 19:58:10 RSMFtuJz
陽子は尚隆に勧められるままに白濁した液体をゴックンと飲み込んだ
喉にまとわりつくような感じだ。喉が熱い、まずい
なんだか身体が火照る感じがする















尚隆「どうだ陽子、俺の作ったドブロクの味は?」

296:名無しさん@ピンキー
08/08/15 20:41:42 25wS0QyW
その後陽子の通報で尚隆は禁軍に逮捕され、証拠品の密造酒は押収されました

297:名無しさん@ピンキー
08/08/17 12:36:00 BjSBweoU
尚隆「お、俺が苦労して造ったドブロクを~ か、返せ~!」

298:名無しさん@ピンキー
08/08/17 13:09:40 SGaUZHlw
六太「最近、近海に妖魔が増えてきてた原因はお前か、バカ尚隆!」

299:名無しさん@ピンキー
08/08/17 15:27:14 2cf5KfN1
陽子「・・・ん。何かやけにどろどろしてて喉に絡まるなこれ。
    それに、延王に飲ませてもらったやつと何だか味も違う・・」

景麒「・・・(にや)」

300:名無しさん@ピンキー
08/08/21 20:57:05 XeuyV2XA
景麒 よかった、よかった。去年の白酒が出てきたけど
   まだ腐ってないか判らなかったから
   主上に飲ませたけど、この反応では
   どうやら飲まない方がいいようだ
   自分で飲む前に主上に飲ませて正解だった

301:名無しさん@ピンキー
08/08/21 21:00:45 Jp8z0tx0
景麒が寝床で醸した白酒ですか

302:名無しさん@ピンキー
08/08/21 21:20:40 XeuyV2XA
景麒 股間の熱で発酵させましたがなにか

303:名無しさん@ピンキー
08/08/23 18:45:34 azBvDEQD
このネタいつまで続くんだろう・・・
保守

304:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:08:37 SBzQ/CXq
王が他国の国土を犯すと全身がフニャフニャの刑に処せられ、王の命がなくなります

男王が他国の麒麟を犯すと○○コがフニャフニャの刑に処せられ、○○コの命がなくなり、腐ってもげ落ちます
女王が他国の麒麟を犯すと○○コがフニャフニャの刑に処せられ、○○コの命がなくなり、腐って抜け落ちます

○○コや○○コの代わりに○ビや○タを使うと、○ビや○タフニャフニャの刑に処せられ、腐って落ちます
恐ろしいですね

305:名無しさん@ピンキー
08/08/25 21:43:26 TEPV+wL+
○○コ○○コ フニャフニャの刑、○○コの命がなくなり
((;゚Д゚))ガクガクブルブル

306:名無しさん@ピンキー
08/08/26 20:03:47 xVEPy0Ql
空気を読まずにフニャコフニャオが登場!!

307:名無しさん@ピンキー
08/08/27 09:46:57 iPyiTbE2
こちらの世界は、あまり男女の区別が明確でない部分もありそう
女も立ちションができるとか(綺麗な放物線を描く)

308:名無しさん@ピンキー
08/08/27 13:27:17 kOkWVksi
またオシッコの話かよwww

309:名無しさん@ピンキー
08/08/27 15:52:41 S+PqgLf7
オシッコの話がなんで悪いんだ!?

310:名無しさん@ピンキー
08/08/28 22:19:10 /zTH1Mqt
キモイから

311:名無しさん@ピンキー
08/08/31 22:00:01 zqLP6R3Y


312:名無しさん@ピンキー
08/09/04 20:56:36 5QU7kePZ
しゅ

313:名無しさん@ピンキー
08/09/09 11:10:36 wUauQ0yR


314:景麒
08/09/09 19:42:09 ds8qQ92r
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘


315:名無しさん@ピンキー
08/09/10 00:32:59 N5ZgtlpS
楽俊陽子の童貞処女初ガチュものか
驍宗李斎のSMハードエロ誰か書いてくれないかな

316:名無しさん@ピンキー
08/09/10 20:34:51 FqwRtzQU
自分で書くんだ

317:名無しさん@ピンキー
08/09/11 21:23:33 lOzeJ41e
>>315
待ってるから、いつまでも待っているから

318:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:32:03 jHaMg+si
ここは過疎の夢・・・・の痕?

319:名無しさん@ピンキー
08/09/16 21:05:39 zaBbpwkG


320:景麒
08/09/17 09:25:11 lnJ+yt9W
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘


321:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:54:08 QvWZvaQw
あげ

322:名無しさん@ピンキー
08/09/20 12:14:26 CC0+koiF
あぶら

323:名無しさん@ピンキー
08/09/20 14:07:51 79RWRxMc


324:文姫のひとり言 1
08/09/21 17:08:34 RUJ5B3A0
ホシュばかりだから、つなぎで書きなぐりの小文を落としておきます

文姫のひとり言

早く利広帰ってこないかな。1ヵ月になるからもうそろそろ帰ってきてもいい頃なんだけど。
季節の変り目はムラムラするのよ。早く利広のチンコ入れた~い

利達は自分勝手なだけだからしたくないし。
ホント、アイツはだめ
こっちの気持ち関係なし、前戯なし、でいきなり入れてくるの。
それに、チンコがデカ過ぎる上に動きが単純。
しかも遅漏だから、最後の方になるとこっちは乾いてしまって痛いだけなの。それをあのバカはヨガッテルと勘違いするんだから救いようがないわ

オヤジはもっとデカイから論外だし、そもそも中年趣味ないし

王師のイケメンをつまみ食いしてもいいんだけど、バカな男が多くて2~3回呼び出しただけでダンナ面しようとする。
もちろんそんな勘違いヤローは直ぐに首を刎ねるか、チンコ切り落とすんだけど、やっぱり後味悪いし

昭彰ネーサンとはサイコーなんだけど・・・
女同士だから互いにツボを心得ているでしょ。ついつい嵌まっちゃうのよ。
でも良過ぎて際限が無くなり徹夜でやりまくり、朝までになっちゃう。
そうすると次の日はグッタリ何にもできなくなるの。
昭彰ネーサンは麒麟だから絶倫でしょ。だから全くお構いなしで朝議やなんかの政務を軽くこなすんだけど、わたしには無理。
なのに昭彰ネーサンたら、また夜になると誘ってくるの。
こっちの身がもたないわよ。
まあ、今夜はオヤジで身体塞がってるみたいだけど。

325:文姫のひとり言 2
08/09/21 17:09:13 RUJ5B3A0
その点、利広はちゃんと雰囲気つくって誘ってくるし、言葉でじらされて、前戯の時にもう何度も逝かされた後で、ググッと入ってこられると、もうどうにでもして~殺されてもイイ・・・・という感じ
チンコの大きさもわたしの好みピッタリだし。

でもね、長く生きていると少しづづヘンになるのかな。
最近は利広、やり方がチョット変なの
やたらとオシリの方に入れたがるし、縄とか張子とか変な道具を使いたがるし・・・
この前はアソコにクスリを塗られたの。なんでも蓬山で女仙にもらった媚薬、それも催淫剤だとか言っていたけど、たしかにすごくヨカッタけど・・・
「いつも同じだと飽きるから」なんて言っているけど、もしかしてこの傾向、どんどん進むのじゃないかと心配なの。
だって、これ以上ヘンな事されたくない。
わたしはフツーが好きなの

600年以上女やってきて、もう何千本もチンコ入れたんだけど、利広以外は大したのはいなかったなぁ~
大体の男は10回も逢ってすると飽きるのよねぇ~

326:文姫のひとり言 3
08/09/21 17:09:58 RUJ5B3A0
範のオカマは小さかったし
まあ、技巧はよかったし回数も凄かったけど。
スグ逝く、また逝く、またまた逝く・・・という感じで軽く抜かず六発!という感じ。早漏で絶倫という型ね
でも、頑張ってくれた割には小さくてあんまり感じなかったのよね、ゴメンなさいだけど・・・

雁の風漢は、チンコはマアマアだし、範のオカマ程じゃないけど、まぁ技巧はあるんだけど、自惚れが強くて最後は鬱陶しくなる。

漣の農民は性格は素朴でチンコもいいしだけど、誘惑しようとすると廉麟が横で凄い顔するのよねぇ~
おっかないからまだ3回しか誘惑してない

くたばった巧のジジィは何時来ても講釈垂れるばっかりで、満足に立たなかったし。
あれじゃだめよねぇ~。案の定50年で塙麟失道させちゃったけど、あんなジジィにあの美麟もたいなかったわよ。

失道といえば才の砥尚かな、あれはムチャクチャ早かったわ。
麒麟を失道させるのも早かったし、逝くのも三こすり半どころか着物の上から触れただけでビクビクって逝っちゃった、唖然だったわ。
才はその前の王もフニャフニャで死んでから扶王なんて諡号贈られていたし

こう考えると、常世は広いし歴史あるけどろくな男いないわねぇ~
あ~早く利広帰ってきてぇ~

                               おしまい


327:名無しさん@ピンキー
08/09/23 23:40:33 FiApjtLc
GJ!www

328:名無しさん@ピンキー
08/09/24 13:03:35 MT2kd3p9
不覚にもワロタ、ぐっじょぶ

329:文姫のミス 1
08/09/25 02:28:05 Lix0nCvw
私の妹は絶対に頭がおかしい。
だが、政(まつりごろ)には抜群の才を見せるから―死ねない、死なない。
だから、私は逃げ続ける。
奴の底知れない性欲から。いや、征服欲から。

「10回以上交わって―ええっと、それでも飽きないわ、って男性はなかなかいないの。ツライ~ってか、
つまらないわよねw」
わが妹ながら、セレブ風に呟くカンジがむかつく。どこのブンキ・ヒルトンだよ。
いや、実際この世界一のセレブなんですけどね、あなた。

頭の回転は人一倍。
そして花の顔(かんばせ)。
長椅子にしどけなく伸ばした身体は非の打ち所がない。
柔らかく、それでいてほっそりとした色気ある体躯に、柔らかな慈母のような笑み。

はい?
ええ、その色香に迷って、血のつながりを無視して抱いてしまった事もありますよ。
(文句ありますか?この世界は楽しみが少ないんです!)

でも、やっぱりこの娘(こ)はおかしい。

少しでも己に親しみを表す下民は首をはねてしまう。
おいおい、それはないだろう。お前も閨でイカせてもらったろうに。

「だって、馴れ馴れしいし~」

車裂きするなよ。わが国ではとうに禁じられてる法律だ。

「普通のセックスは飽きたからって、これはないでしょ~」

ケツを同意のもと掘られたくらいで車裂きするなよ!!


私は、麒麟の苦しみを、失意を伝えるために(文姫は主ではないので<<残念ながら>>どうやっても
麒麟は失道しない)文姫に対峙した。


330:文姫のミス 2
08/09/25 02:38:18 Lix0nCvw
「文姫、おまえな」
「何かしら、ロリコン王子さま」
(ぐっ、痛い・・・あの国の女王と交わってるのバレバレか)
「まあ、それはさておき」
「さて置き、ってどこに置くんですか。めちゃめちゃヤバイですよ、このご時勢。
十二国中の噂ですよ。ね、ロリコン王子」
「ぐふぅぅううう」
私は片手で、己の僕に(王子も僕を持てるんだぜえええいいい)証拠隠滅を指示する。
そうして涼しい顔で文姫に再度むきあった。
「んん・・・何の事を言ってるのか正直わからないよ、文姫。お互い長く生きてるし、学ぶ事があるかと思う…
どう?」
真面目を装う私の端正な顔を見て、文姫は吹き出した。
「えーーー、マジ?有り得なくない?マジ、スッゲ。超ウケるんだけど。てか、マジ?ウケルーーー」
十二国中、一番に清楚な顔がノーパン尻丸出しで台無しだ。

ウケる時は尻を出しておけばとりあえず大丈夫グッドジョブだと誰に聞いたのだろう?

「ってか、私の尻見てよ、兄さま。超スクエアって噂の慶の麒麟もチョベリハッピー♪だから」

微妙に言葉使いが古いんだよ、このヤリマンめ!!

「へえ……この世界にお前は春をもたらしてると見える」
「そ、何か文句あるの?ロリコン皇子さま?」

「お前は、少し思い知った方が良いですね」
私は、うっすらと神経が切れるのを感じた。(五百年ぶりくらい。すっげ、神経、ガチガチなの。イテー)

涼やかな私の声に、妹はひれ伏した。

331:文姫のミス 3
08/09/25 02:47:27 Lix0nCvw
パコ。

パコ。

パコパコパコパコパコパコ。

パンパンパンパンパン。

パパパッパパパパッパン!パ・・・パンッ!

…ドピュ。

「ふあああぁぁぁあああ、ああっ、文姫!」
「お、お兄ちゃん!!」
「な、何だ、文姫!」
「中で、中で出しちゃらめぇええええ」
(やべー!!)

さすがに近親相姦は一大事なので、私は心底、国を永久追放されて諸国放浪の旅ですよ。
でも、私は種なしのようなので。へへへ、ラッキー。らっきー・・・多分。ぐすん。

牛の腸が、己の猛りを防ぐ筒になる事を発明して、全国行脚してます。
サイズに嘘大げさ紛らわしいが多くてね、なかなかぴったりフィットな『今度産む(こんどうむ?)』
は生産できないんだけどさ。(copyrigt by Rikoh)

ってか、慶の女王、5人も子供生みすぎだ。
コンドーム買ってよ。
ああ?3児の父の延王と、1児の父の景麒と、1児の父の……奏の王がコンドーム嫌いだってぇぇええ??

「許さじ!!」

という訳で、なんだかんだと奏の国は5000年くらい続いたらしい。
性病知らずってすごいですね。
ヤリマンとヤリチンの国は強し!


おわり


332:名無しさん@ピンキー
08/09/25 22:27:52 lu44LUqE
>>329 投下 乙であります

333:名無しさん@ピンキー
08/09/25 23:13:02 HbCfvfyW
皇子じゃなくて公子だぜよ。
常世には子種もないしなぁ…

334:名無しさん@ピンキー
08/09/26 20:07:02 jj0M7wOG
まともに読んだ事ないのかな?

335:名無しさん@ピンキー
08/09/26 20:51:18 hOYj2rpw
まあ、原作を全く知らずに、他人の書いた二次だけ読んでSS書く人はいるしね。

336:名無しさん@ピンキー
08/09/26 23:02:40 Y4FPm6ek
>>329 は「次作に期待」というヤツですね

337:名無しさん@ピンキー
08/09/26 23:50:57 g8gL6muL
>>329
何か、一かけらも十二国に愛情を感じられないSSだなあ。
ここのスレの人は厳しくも優しいからあんまり言わないのだけれど
愛情無いSSは要らないから、本当に。

自分で書くか、と思ったよ、初めて。

338:名無しさん@ピンキー
08/09/27 00:06:54 PbgNnYon
>>337に期待

339:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:57:13 s+S03NwU
書け! 書くんだ>>337

340:名無しさん@ピンキー
08/10/01 00:03:18 Ww4V2YkA


341:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:53:48 Vu+bjfte
|

342:名無しさん@ピンキー
08/10/02 13:38:05 fvDFzoN/


343:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:08:19 rqFmULRz


344:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:13:39 xB3y4OA0


345:名無しさん@ピンキー
08/10/03 22:37:52 P5H6BHuH




346:名無しさん@ピンキー
08/10/04 12:13:51 lmIKrVVn


347:名無しさん@ピンキー
08/10/04 18:52:51 heqNjySu


348:名無しさん@ピンキー
08/10/04 19:16:06 c5JB/iNs
ひでーwww

349:名無しさん@ピンキー
08/10/05 17:17:32 YxXsbdpS
たまに、どうしようもなく陽子を虐めたい気持ちになる

350:名無しさん@ピンキー
08/10/05 19:02:37 f/NaW2/X
>>349
Wakuでございます

351:名無しさん@ピンキー
08/10/06 07:15:10 tNTPqEFb
たまに、どうしようもなく珠晶に踏まれたい気持ちになる

352:名無しのゴン
08/10/06 17:39:12 Bli2CSXY
 珠晶は根っからのドSだ


353:名無しさん@ピンキー
08/10/07 00:51:53 +sAy9MmQ
>>349
なんかわかるw

354:名無しさん@ピンキー
08/10/09 22:25:06 3LW50TTO


355:「洗礼 1」 景x陽
08/10/10 00:56:27 aQai7F1G
「おや」
どこぞの若い兵が内宮にまで紛れ込んでしまったのかと景麒は眉をひそめた。と、香りのようにあたりを
満たす「気」に思わず苦笑する。
ふらふらと歩いてくる乱れ髪の、粗末な着物をまとった一見少年に見える影、それは慶国女王その人であった。
「主上、また訓練でらっしゃいますか」
「近寄るな」
はて、と景麒は首を傾げる。
「血のにおいはおろか、殺気のようなものも残ってらっしゃいませんが。何故に?」
王相手に故意に手傷を負わせるような者はさすがに軍には居なかったが、それでもちょっとした事での流血は
訓練とは言え当たり前で(と言うか、そのような本気の訓練を王が求めているので)、更に言うと負けず嫌いの
女王は訓練後、殺気に近い物騒な気配をまとっているのが常であった。
だから、そのような「気」だけでも不快を覚える景麒に気を遣ってか、陽子は訓練後はなるべく景麒から離れるように
していた。
何事かあったのかと心配気に近寄ってくる景麒から逃げるように、陽子は迂回して通り過ぎようとする。
「何か、ございましたね?」
はっしと手首を掴み、景麒は陽子を見下ろした。
「……から」
「聞こえませぬ。何が、あったのです?」
邪険に景麒の手を振り払うと陽子は顔に朱を昇らせ、きっと景麒を睨みつけた。
「臭いから!汗臭いんだ、私は。今日は、もう人一倍!近寄るな、お前の香をたきしめた着物が台無しになるだろう!?」
景麒は思わず袖で笑みを隠した。
「ほら、ほら!そうやって鼻を隠して。やっぱり臭いと思ってるんだろ。良いさ、もう」
どかどかと裸足で仁重殿と主殿をつなぐ廊下を怒ったように歩く陽子に軽く追いつき、景麒は主に声を掛ける。
「廊下が汚れます」
殴ってやろうか、という物騒な顔で振り向いた陽子の頬を両手で景麒ははっしと掴んだ。
「御足を洗って差し上げましょう。これ以上廊下を汚されると掃除をする奚が可哀相ですから」
陽子は痛いところをついた景麒をにらみつけると、観念したようにそっと溜め息を吐いた。

356:「洗礼 2」 景x陽
08/10/10 00:57:08 aQai7F1G
「へえ……王宮内にこんな泉があるとは知らなかった」
「王宮と言うのは意外に知られていない場所が多いのです」
小一時間も歩かされ、いい加減文句も言いたかった陽子だが、現れた泉に思わず息を呑んだ。
水面に移る草木の影。曼荼羅のように美しく、しかし無造作に落ちている花びら。そして、鏡面のように
透き通った水面。
陽子は思わず息を呑み、かたわらの景麒を見つめた。
景麒は羽織っていたゆったりと長く、細緻な刺繍のしてある袍を脱ぎ、草原に敷くと陽子を座らせる。
「失礼つかまつる」
言うや否や陽子の着物の裾をさっとまくりあげ、傷だらけの脚を泉につからせた。
「―ぃやっ!」
脚をあらわにされた羞恥にか、泉の冷たさにか、陽子はビクンと身体を震わせた。
だが、景麒の手のひらに蓄えられた水が脚をゆっくりと往復し、肌を撫ぜ、指の腹が泥のこびりついたところを
柔らかく揉むごとに、身体の中心があたたかな何かで満たされるようなゆるりとした感覚を覚え始めた。
「おいたわしい」
真新しい傷や痣に触れ、景麒はそれらに触れるたびに長い睫毛を辛そうに伏せた。
そして陽子は触れられる度に、いよいよ我慢の出来ない熱い何かが腰の奥の方にたぎるのを感じた。
「もう、良いっ!ほら、景麒。わ、私の脚もきれいになっただろう?」
陽子は茶化すように脚をバタバタとさせ、泉から脚を引き上げるとぺたんと正座した。
「済まない、景麒。お前にこんな事をさせる必要もないし、私にはそんな権利もない。
矜持高いお前のことだ、言い出してくれた事とは言え不快であったろう。済まない」
景麒は憮然とした表情で陽子を見つめた。
「怒っているのか―申し訳ない、本当に。天気が良くて、お前の機嫌も珍しく良さそうで。
えっと、そうではなくて。思いがけなくお前が―」
陽子は搾り出すように言った。
「優しくて」
景麒の肩が、一瞬震えた。
「甘えてしまったんだ。済まない、景麒」
「主上は―ぬ」
「何?何て言った?」
「主上はわかっておられぬ、と申し上げた!」


357:「洗礼 3」 景x陽
08/10/10 00:57:41 aQai7F1G
ひるんだ陽子が脚を崩すと、こぼれ出た膝に景麒は接吻した。
「け、景麒?」
痣で紫色になった膝、そしてごつごつとした豆に覆われた陽子の足の指を口に含みつつ、
景麒はゆっくりと覆いかぶさるようにして陽子の腿をなぜた。
「景麒?―やだ。どうしたんだ?」
少女のように恥らう甲高い声―景麒はいっそ凶暴な気分になった。
(これで仁の獣と言えるのか)
苦笑して、景麒は陽子を力任せに押し倒し、足指を全て口に含み、手をゆっくりと脚に這わせた。

唇も、手も、もっと上に、もっと陽子の中へと行きたかった。
それを我慢するかのように景麒は陽子の足を舐め、執拗に手は脚をさまよった。
「どうしたんだよ、景麒……」
ひんやりとした舌が脚をつたい、陽子は耐え切れないように身体をよじらせたが、意思の力をたぐりよせ、
懸命に目を見開くと景麒の髪をぐっと掴み、景麒を対峙させた。
「景麒」
冷ややかな声が景麒に落ちた。
「私は、そんなに値しないか。お前が、く、く、口づけたり、抱きしめたりするには値しないのか?
だからそうやって、哀れむように、傷だらけの足だけを愛おしんでくれるのか?」
涙が、陽子の瞼をふくらませた。
「私が口づけたら、お前は汚らわしいと思うか。その唇を、手で拭うのか。言ってみろ!」

(この方は何と言う勘違いを―)

「そんなはず、ないではありませんか!」
立場をわきまえず、景麒は叫んだ。
「なら、接吻してみろ!」
応戦するかのように強く叫んだ陽子の瞼から、一筋、耐え切れぬように涙が漏れた。
「ならば、私に接吻してみろ。抱いてみたらどうだ……」
最後は、涙声で消えた。


358:「洗礼 4」 景x陽
08/10/10 00:58:25 aQai7F1G
脚に触れただけで、それで永遠を生きられると思った。
足に口付けただけで、それで火に焼かれ続けても良いと思った。
そして、今、接吻している―

触れた途端に溶けて無くなってしまうのではと景麒は恐れた―それほどまでに陽子の唇は甘く、柔らかであった。
唇を割って触れた舌、それは熱く、今度は自分の舌が溶けてしまうのではと夢見心地に思った。
「あのさ。傷と、痣だらけなんだ」
恥ずかしそうに着物を剥ぐときに告げられ、その通りの身体を見つめたとき、訪れた感情はただ愛おしい、という
ものだけだった。

柔らかな、それでいて反発するように張りのある乳房。
景麒は手のひらでそれを包み込むと、ゆっくりと揉みしだいた。赤みを増す乳房が美しく、唇は無意識に
その頂に到達する。
果実のような蕾をちろちろと舐めるごとに、己の下にある主の身体がぴくっ、と痙攣する。
もっと震えさせたくて、景麒は大胆に乳首を舐めまわし、きゅっと吸い、指をそれで弾き、摘んだ。
両方の頂を摘み、ころころと指先で転がしながら、指はそのままに舌は更なる秘密を暴こうというように
ゆっくりと着実に下へ下へと降りていった。
鼻先で紅く燃える三角州をくすぐると、陽子は耐えられないかのように高い声を上げる。
今までに嗅いだ事がない生臭く、そして甘い香りに誘われて景麒は舌を茂みの中にそっと差し入れた。

ぴったりと閉ざされた二枚貝に割り入った舌が、木の芽のような芯を探り当てる。
「こんなに赤く、大きくさせて―お辛いでしょう」
癒すように舌でゆっくりと景麒はその芯を舐め始めた。
「ああっ、やん。駄目っ、んんんんっ」
陽子は身体を仰け反らせ、腿で景麒の顔をはさんだ。
景麒は自分でも予想しない強い力で腿をぐいと開くと更に顔を陽子の秘所に押し付け、芯を舐め続けた。
「なんて燃えるように赤い。濡れてしまって―いたわしい」
景麒は秘芯をくるくると円をえがくように舐め、唇をすぼめてちゅう、と吸った。
「あああああああああっ」
ぷっくりと大きくなった芯を更にじっとりと舐め、閉じた貝の奥へと景麒の舌は分け入った。
ぬめぬめと、とらえどころなく蠢く壁に軽く苛立った景麒は、舌を内腿へとずらし、乳房から指を
名残惜しそうに離すと、するりと淫唇へとそれを突き刺した。


359:「洗礼 5」 景x陽
08/10/10 00:58:59 aQai7F1G
「んぐぅっ。あ、景麒!」
蜜は指をぬらぬらと濡らし、腿にまで流れくるそれを景麒はむさぼり、蜜壷に入っていた指は一本が
いつしか二本になり、それがリズムを取るかのようにぱたぱたと上下左右に陽子の中で動いた。
「やっ―本当に、駄目。あ、あ、景麒」
ぎゅうと太ももに景麒の頭ははさまれ、景麒はまた、少し乱暴にそれを開く。

と、景麒の頭にガツン、とくるぶしが落ちた。
「ぐっ」
「お前ばっかり!意地悪―」
下になっていた陽子が、するりと身体をずらすと今度は景麒の身体にまたがった。
「お前の、これが、さっきから」
裸体を晒すことより恥ずかしそうに陽子が言う。
「これが、この堅くて大きいのが、脚にあたって、変な感じなんだ!」
陽子はカチカチになった景麒の猛りをそっと握ると、上体を折ってそれに口付けた。

陽子は堅くなった肉槍を何回も口付けた。そのたびに景麒は身体をねじり、叫ぶのを我慢する。
「ごめん、痛い?」
(もっと、激しく。主上、もっと、もっと!)
言えるはずもない景麒は首をかしげ、気遣わしげに己を見つめる主の髪をゆっくりと撫ぜた。
「いいえ、全く。私は―」
「お前は?」
この上もなく幸せである景麒の心とは裏腹に、唇からは物騒な言葉が漏れた。
「斬って下さい」
「え?」
「私は、これからあなたを貫く。何も考えられない。民も、国も―ただ、あなたが欲しい」
狂おしいように景麒は陽子に接吻した。
「だから、斬ってください。もう我慢、できません」
「景麒?」
さみしげに笑うと、景麒は猛りを陽子の中に無理やり沈めた。


360:「洗礼 6」 景x陽
08/10/10 00:59:31 aQai7F1G

「痛ーーっ!!!」
上になっている陽子は思わず、そのあまりの痛みに叫び、景麒から逃れようとした。
だが、瞳を閉じ、ただ陽子と繋がっている事だけを受け取ろうとしている景麒を見つめ、
どこか神聖なものを感じて唇をかみしめてそのリズムに合わせた。
「痛いでしょう?憎いでしょう?」
瞳を閉じたまま、景麒はつぶやく。
(確かに、すごく痛い。吐きそう)
裏腹に、陽子は微笑んだ。
「もっと、奥に入れないのか?」
ぐぐっと猛りを増した景麒のそれが陽子の中を貫いた。
「あっ―」
(駄目だ、血が)
陽子ですら分かった―何かが破れ、太ももを赤いものが濡らした。
「景麒、景麒、お前!」
景麒は酔った様に動き続けた。
「もう少しです。ああ、主上、もう少し―動いて」
陽子は痛みに堪えるように、ただひたすら景麒の猛りを沈めるために動き続けた。
「あ、景麒。すごく……あったかい」
こわばった何かがほぐれていくように、陽子の腰奥からあたたかい快感が忍び寄ってきていた。
「やだ、ん、熱い。これ、何?ん、ん、んんっ、はあっ―景麒、景麒も、動いて」
ぴったりと合った凹凸から、ぴちゃぴちゃと淫らな音が響く。
景麒は激しく腰を動かし、陽子もそれに負けぬように波に乗った。
あたたかい快感は激しい嵐のように絶頂に近づきつつあり、二人はそれにふさわしく
獣のように動いた。
「すごい、やだ。景麒。何か来る。何か―あっああああああ、いやああああああ」
「主上、主上、あっ、主上、止めないで下さ―、っく」
破瓜の痛みも、血の穢れも超え、二人は絶頂へと向かった。
「ああああああっ、景麒、景麒、景麒!!」
「主上、主上、おおおおおっ!!」
景麒が精を放った瞬間、陽子は初めてのエクスタシーを得、がっくりと身体を景麒に落とした。


361:「洗礼 7」 景x陽
08/10/10 01:00:10 aQai7F1G
泉にちゃぷんとつかった陽子がぐったりとした景麒を誘う。
「ほら、洗ってやるから。おいで」
くつくつと陽子は笑う。
「貴方と言う方は―」
ようやく身を起こし、景麒は陽子を見つめた。
「主上、私は斬られても仕方ない事をしたというのに!」
ぐい、と陽子は景麒の身体をひっぱり、どぼんと泉の中に落とした。
「うわっ、冷たい!」
はははは、と陽子は笑う。
「気持ちよいだろう?」
景麒は憮然としたように陽子を見つめた。そんな景麒を陽子はふんわりと笑って、抱きしめる。
「斬らないよ―お前は、私を傷つけたんじゃない」
「血が、流れました」
「泣くなよ」
景麒は、いたたまれなさに、涙を流していた。
「馬鹿麒麟」
陽子はずぶぬれの景麒の顔をぬぐい、その唇に接吻した。
「お前は、満たしてくれたんだ。欠けている私を―満たしてくれた」
「おいたわしい」
「しつこい」
陽子はぐい、と景麒の頭を泉に沈め、くつくつと笑い、そして少し―泣いた。

(奇跡のような時間を、有難う)

ねえ景麒、これからも私は思い出すよ。
お前が脚を洗ってくれたこと。
身体に残してくれたばら色の痣のこと。
夕焼けがお前の髪にうつって、私みたいな髪の色になってたこと。
斬ってくれ、って言うまでに私を欲してくれたこと。

泉からあがって、また陽子は景麒に接吻した―額に。
唇にふれようとした景麒の口元に手をやり、陽子は笑った。

「行くぞ、景麒。帰ろう―」


362:「洗礼 8」 景x陽
08/10/10 01:03:12 aQai7F1G
少女を捨て去り、陽子は王になる。
二度と、恋はしない。
二度と、身体を合わせはしない。

(脚くらいは、また洗ってもらってもよいのかなあ?)

陽子は景麒を置き去りにするように、ずんずんと歩き、泣き笑いになった。
「……多分、無いんだろうなあ」
「主上?」
「……何でも無い、歩け。帰る」

主の肩に伸びた景麒の指が―理解したように、陽子に触れずに落ちた。

二人は、歩く。
歩けるだけ、歩いていくしかないから。
歩いて、歩いて、歩く。

差し伸べる指も、求める瞳も、これからは無いから。
だから、二人は歩く。

夕闇が、ゆっくりと二人を包み込み、頬の涙を見えなくしていった。

<了>

363:355
08/10/10 01:17:13 aQai7F1G
>>349ではないのですが、陽子はいじめたくなる……景麒も。
だからちょっとストイックに終わらせた。やることやったけど。

364:名無しさん@ピンキー
08/10/10 01:22:32 UV5urTHT
GJ!!だけど切ないお……。

そんな私は353ですw

365:名無しさん@ピンキー
08/10/10 01:35:07 Nb12zFSG
うおおおお!GJ

陽子も景麒もセツナイな


366:名無しさん@ピンキー
08/10/10 20:54:15 gGyjWvnT
おおおおおっっっっっっ北!!!!!!!!

367:名無しさん@ピンキー
08/10/10 22:41:59 SlY+8Zcd
いや~きましたね GJ!

368:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:02:03 0S8i5py6
甘甘かと思いきや、あああ
自分、ケイキスキ-なんで切なすぎ
ハッピーエンドのもぜひ!

369:名無しさん@ピンキー
08/10/11 02:54:27 DcT0J4Xh
GJ!GJ!GJ!
景陽好きなんですありがとうございます
久々の好物投下の感激とラストの切なさに泣けそうです

370:355
08/10/15 02:23:48 ML4uCqnx
リクエストがありましたのでハッピーエンドにしてみました。
一応「洗礼」の続き。ってか蛇足w

371:「Heart racing」 景x陽 1
08/10/15 02:25:32 ML4uCqnx
景麒は熱く堅くなった猛りを手で強く握り、上下に動かしながらも懸命に「その人」以外の女性を思うように努力していた。

汚してはいけない。
こんな独りよがりの快楽のために―使うような真似なぞしない。

ふぐりを握り、竿をさすり、わざと爪先をピンと伸ばして景麒は絶頂に向かう。

「…っく!」

ただ物理的な刺激によって、景麒は果てた。
白濁した液で汚れた手を端切れで拭い、無造作に屑篭に投げ入れる。寝衣を乱暴にまとい、
ばたんと臥牀に身を倒すと、我慢していた主への思いが身を貫いた。
「主上」

―ただ一度の契りで、この命すら捨ててよかったというのに。だが。

「この未練はどうだ」
苦笑し、景麒は辛そうに身を震わせた。

朝はまだ良い、朝議であの方を見つめていられる。
午後もまだマシだ、州候としての政務で忙しくしていられる。
だが夜は―甘く激しい思い出が瘧(おこり)のように身体を、心を震わす。

女の一人や二人、誘えばすぐに閨を共にするであろう。そして実際にそうしてみた。
だが、景麒は抱いた女御の名前すら思い出せない。
触れる肌も、重ねる唇も、髪の匂いも、愛おしいただ一人の人とは違いすぎたから。
女の身体を貫き、精を放った瞬間、思わず襲ってきた嘔吐をおさえた記憶しか景麒には無い。
景麒にとって女との交わりはただ渇きと辛さと、そして己への嫌悪を増すだけであった。

会いたい。抱きたい。ただ、交わりたい―あの方と。

狂おしい思いに、景麒の右手はまた己の秘所へと伸びる。

と、臥室の扉を叩く音がした。
(まさか)
一国の宰輔の臥室まで先触れ無しにやってくる人間はただ一人しか居ない。
すばやく身繕いをし、鬣をととのえると景麒は息をひそめて扉を開けた。


372:「Heart racing」 景x陽 2
08/10/15 02:26:29 ML4uCqnx
「お前、馬鹿か?相手を確かめずに扉を開けるな。物騒だ」
厭きれたように見上げるその翡翠の瞳。
「主上」
景麒はへなへなと床に座り込む。
構わず陽子はずかずかと室に入ると、榻(ながいす)に腰を下ろしため息を吐いた。
「なあ、それは、お前流の出迎えなのか?床に座り込んでこれから叩頭か?もう―腰を上げたら?」
景麒は立ち上がり、おずおずと手近の椅子に腰掛けると陽子の方に顔を向けた。
(主上が、主上が、ここにいらっしゃる)
景麒の興奮をよそに、陽子はゆっくりと視線を下に向けた。
もじもじと手を揉みあわせ、あきらめたようにようやく景麒へと視線を向けた。
「―悪い噂が立っている」
「は」
景麒は阿呆のように返答する。
「景麒、な。王宮の女性に手を出すなとは言わない。だが、思いやりを忘れないでくれ」
「―何のことでしょうか」
「とぼけるな!」
陽子は景麒の顎をぐい、と持ち上げ顔が触れんばかりに近づけた。
「手当たりしだいに奚や女御の袖を引いて寝所に誘い、やる事をやったら後は用済み、廊下ですれ違っても
目線さえ合わさぬという噂だ!!」
景麒の頭はぐるぐると回転し始める。だが、どんな過去の記憶よりも現在ただ今、己に触れている主の
手のひらの感触しか考えられないのだ。
「あの、そんな事は……」
「無いと言えるのか?」
(もう、駄目だ。本当の事を言おう)
景麒はがっくりと肩を落とした。
「覚えて、いないのです」

白い肌だった。黒い髪だった。傷一つ無い肌に、上品に口を隠してふんわりと笑う、媚びた仕草。
名前も、顔すら覚えていない、ただ主と正反対であればある程良かった。それだけの女達。

「私が道を誤れば、お前は失道する」
陽子はうつむいて呟いた。
「だが、お前が道を誤ろうとする時、私は一体何が出来るのだろう?」
見上げる翡翠の瞳。


373:「Heart racing」 景x陽 3
08/10/15 02:27:29 ML4uCqnx
(ああ、主上。あなたは、泣いて―いらっしゃるのですか?)
「何とか申し開いてみたらどうだ!?」
(これを、今を逃したら、私は本当に道を誤ってしまう―)

震える陽子の肩に、景麒の指が伸びた。邪険に払おうとする陽子の手を、ぎゅうと景麒は掴む。

「ですから斬って下さいと申し上げた」
景麒はようやく真っ直ぐに陽子を見つめると言った。
「開き直りか」
陽子は汚らわしいものでも見るかのように景麒に視線を落とした。その視線に景麒は思わず礼を失して
大声をあげる。
「私がいつ納得したと申し上げました?『あの時』は主上が正しいのだと理解しようとしました。ですが、
苦しさはつのるばかり。何故、何故に許されないのです?何故、許してくださらない!?」
「景麒、控えろ!」
「何故―」
景麒は椅子から落ち、陽子の膝にすがると叫んだ。
「何故麒麟が王を愛してはいけないのです!?何故、この腕に抱きたいと思ってはいけないのですか!?
お答えください、主上!!」
陽子は景麒の頬を張った。
「落ち着け、景麒」
「落ち着いておりますよ、主上」
もう一つ陽子は景麒の頬を強く張った。
「―殴られても結構。ただ、お答えを、お答えを頂戴したい」
怒りに燃えていたらどんなに楽であろう―陽子の瞳は哀れみを示していた。
それを見つめ、耐え切れないように景麒はを顔を覆って流れ落ちる涙を隠した。
「お、おこた、お答えを」
「景麒」
陽子は景麒の肩を抱き、子供をあやすように景麒の身体をゆっくりとゆすり続けた。


374:「Heart racing」 景x陽 4
08/10/15 02:28:07 ML4uCqnx
「答えは―予王だ」
「主上は予王ではありません」
陽子は耐え切れぬ苦笑を漏らす。
「同じだよ、景麒。私も王である前に女なのだ。でも、私は女である前に―王でいたい。だから」
「だから?」
「だから、だよ。それで終わり。納得したか?」
「もう一度、は無いのですか?」
はあ、と陽子は溜め息を吐く。
「良いよ」
陽子は景麒をふわりと抱きしめた。
「でも、心は無い。それに心は無いんだ。それでもお前の何かは満たされるのか?もう、この王宮の女を泣かす事はないのか?」
景麒の指が迷ったように一瞬、宙をさまよい―そしてしっかりと陽子の腕へと落ちた。


二度目は一度目よりも素晴らしかった。

初めてのこわばりが解け、陽子の身体は奔放に景麒に開放された。
触れるごとに切なげに声はあがり、ひんやりとした指は景麒の感じやすい肌をなぞり、それでも足りなければ
舌で身体の輪郭をゆっくりと舐め上げた。

「こんなに、主上の乳房は大きかったでしょうか」
そんな風に軽口を呟く景麒の鼻を摘み、陽子は朗らかに笑った。
確かめてみたら、といわんばかりに乳房で景麒の顔を覆い、景麒は存分にそれを揉みしだき、頂きを味わった。
乳首を舌で転がすと、陽子は耐えられないように腰を揺する。濡れそぼった陽子の陰毛が景麒の猛りをくすぐり、
景麒も耐え切れないように下半身を左右に揺らした。
景麒がじりじりと陽子の下半身の方に頭をずらしていくと、陽子を心得たというようにくるりと身体をまわして己の秘所を
景麒の顔へ、景麒の猛りを己の口元へと移動させた。

ちゅぷっ、と淫らな音を立てて陽子が景麒の男根を吸う。張り詰めた肉槍には筋が立ち、その筋を丹念に陽子は舐め続ける。
ビクンビクンと脈を打つ自分の猛りを沈めようと努力しつつ、景麒は陽子の蜜壷の舌を伸ばした。
すっかり感じている陽子の秘壁はひくひくと蠢き、壷奥からはたらたらと愛液が流れ、景麒の喉を潤す。
真っ赤に腫れ上がっているような淫唇を景麒に晒し、陽子は誘うように腰を揺らした。


375:「Heart racing」 景x陽 5
08/10/15 02:28:49 ML4uCqnx
「入れて、指を」
「御意」
言われるままに指を差し入れると、ピクンと陽子の背が反り、細く高い声が陽子の口から漏れた。
景麒はその声に励まされるように指を出し入れし、みっちりと締め付ける肉壁を更に味わおうと指を二本に増やし
中を捏ね回す。更に奥へと指を入れると、ちょこんとした突起のようなものに指先が触れた。
それをそっと二本の指でまさぐると陽子は背骨が折れるかのような勢いで背をそらし、叫んだ。
「あああっ、ああああああああ!駄目、ど、どこに触って―」
途端に洪水のような愛液がほとばしり、景麒の唇を濡らした。
(ああ、これが)
そういった快感の引き金のようなものが蜜壷の中にあると言うのは聞いていた。だが、たった二回目で
己がそれを探し当てた事に景麒はにんまりと微笑まざるを得ない。
小さく、だが激しく震える腰奥のその突起をくりくりと撫で、舌は秘壁を執拗に舐め続ける。と、急に顔を
濡らす勢いで淫水があふれ、陽子が今までにないくらいの嬌声を上げた。
「あああああああ!!!」
陽子はもう我慢できないように腰を上下に大きく動かし始める。
「良い!良い、良い!ああっ、景麒。お願い、来て!もっと、あっ―んんんんっ、もっと、して!!」
「私の猛りも、もう少し喜ばせては頂けませぬか」
陽子は言われるがままに景麒の股間に顔を埋め、ちゅうちゅうと竿を吸いゆっくりと陰嚢を揉み、猛りを口奥に頬張ると
ずるずると荒々しく吸い上げて、唇を上下させた。
それでも足りないかのように陽子は竿から唇を離すと、陰嚢を甘噛みし、舌をゆっくりと菊門のほうへと這わしていった。
執拗に陰嚢と菊門の間を陽子の舌は往復し、ぬらぬらと肛門が唾液で十分に濡れたことを確認すると指をするりとそこに入れた。
「主上―!!」
今度は景麒が堪らぬかのように叫んだ。
「痛い?でも、きっと良くなると思うんだ」
ちろちろと肉槍を舐めつつ、指はゆっくりと菊門奥へと入っていく。
景麒の脊髄をずるりと何か這うように、甘く激しい快感が走る。
「おっ、おおおおお、主上」
「何かに触れてるんだよ―きっと、ここが良いんだよね、景麒」
爆発しそうな感覚に景麒は思わず唇をかみしめ―そして唇を切った。


376:「Heart racing」 景x陽 6
08/10/15 02:29:57 ML4uCqnx
「血が」
「えっ?」
死にそうな景麒の声に陽子は勢いよく菊門から指を離し、正常位で景麒に向かい合った。
「馬鹿だなあ。自分で自分の唇を噛み切って」
ぺろん、と唇を舐められ、血が陽子の口内へとおさめられていく。
柔らかな舌が、血の匂いを消し、そして欲情を高めていった。
「主上、入れたいです」
「入って」
景麒はがばりと起き上がり、陽子の身体を寝台に寝かしつけ、両脚を己の肩の上に載せると
秘所を露にさせた。
「すごいですよ、主上―こんなに赤く、濡れて」
初めての時には見つめる余裕の無かった主の秘所をまじまじと見つめ、景麒はその美しさに嘆息した。
我慢できないように腰を揺すり、陽子は景麒に声をかける。
「見るなよ。見るくらいなら―早く」
景麒は猛りを迷いなく突き刺した。
「ああっ、ああああああんんんっ。景麒、大きい!」
「主上も―ああ、何て美しいんだ、貴方は!!」
千切れてしまうような膣圧に景麒は精を放ちそうになる。声をあげ、それに抗い、景麒は懸命に
腰を打ちつけた。
逃れようとする主の尻を掴み、今度は後ろから突く。
紅の髪が揺れ、四つんばいになった主の腰はいっそう細く、か弱く見えた。景麒は愛おしさで
胸がいっぱいになりながらも、狂おしく獣のように更に腰奥を突く。
「―行く、景麒」
「まだです」
「馬鹿!」
気付くと今度は陽子が上になっている。
「ねえ景麒、良い?良い?」
気が遠くなりそうな快感の中、ようやく見上げると乳房が揺れている。真っ赤になった乳首が痛々しい。
それを摘んで、景麒はぐりぐりと指で捏ね回した。
「んんっ、はあぁああっ!」
髪の毛が揺れ、陽子の顔を隠すと景麒はそれを指ではらい、顔を露わにさせる。
頬をさすり、乳房をまさぐり、そしていつしかその両手は陽子の腰へと落ち、それを揺すった。


377:「Heart racing」 景x陽 7
08/10/15 02:31:07 ML4uCqnx
「主上!」
獣のように腰を打ち付けあい、お互いをがっちりと爪で掴んでいる肌は血で濡れた。
「あ、あ、行くよ、行っちゃう、景麒」
喉を仰け反らして、陽子は吼えた。
「あああああああっっっ、んんんん―景麒、景麒、景麒!!!」
「おおおおおおっ!!」
(主上―!!!)
脚がぶるると痙攣し、景麒の腰奥から熱い迸りが陽子の中へと注がれた。

奇跡のように、二人は同時に達し、果てた。


********************************************************************************

「こういうの、蓬莱では何と言うか知ってるか?」
「『こういうの』とは?」
景麒は交わりの余韻から抜け切れないかのようにゆるゆると瞼を開き、陽子の問いに答えようと臥牀から身を起こした。
見ると、陽子は早くも臥牀から降り、さっさと身繕いをしている。
「『セフレ』って言うんだ」
「せふれ?」
如何にも良くなさそうな語感に景麒は眉をしかめる。
「ただ、快楽のために交わる、そういう相手のこと」
陽子は吐き捨てるように言うと景麒を睨み付け、そして面白くなさそうに笑った。
「お似合いだろう?女狂いの麒麟に―」
はあ、と小さく陽子は呟く。
「欲求を持て余す女」
「主上」
「せふれだ。万歳」
身を翻し、遊女のように着物を着崩したまま出て行こうとする陽子の腕を景麒ははっしと掴んだ。


378:「Heart racing」 景x陽 8
08/10/15 02:32:21 ML4uCqnx
「私は後悔しています」
「私も後悔しているよ」
景麒は首を振った。
「主上の後悔とは意味が違います。『あの時』、初めて愛を交わした後―私は主上の手を離してしまった」
陽子は探るように景麒を見つめた。
「あの時はそれが正しいのだと―主上に間違いは無いのだと思っていました。いえ、信じていました」
景麒は決心するかのようにそこで息を一つ、優美に吐いた。
「でも、あなたは間違っています」
「馬鹿馬鹿しい」
「あなたは予王じゃない」
「離せよ」
「あなたは予王じゃない」
「離せって!」
「あなたは予王じゃない」
景麒は迷わず陽子を強く抱き寄せた。
「離せ、離せよ!この―馬鹿麒麟!!」
「愛しています。この魂にかけて」
なおもジタバタと暴れる陽子を抱きしめ続け、景麒はふわりとその縛めをはなすとその場に身を伏せた。
「我が意志をもって主上にお迎えする」
「景麒?」
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を―この魂ある限り愛を誓うと誓約申しあげる」
陽子はあきらめたように笑った。
「景麒、お前―狂ってるよ」
扉を開け、陽子は泣き笑いのような顔で―「馬鹿麒麟」と呟くと、去っていった。
残った甘い香りは、冷たい夜気にすぐにかき消される。

―また、私は手を離してしまうのか?

「主上!」

景麒は夜の闇を走り出した。
陽子の速い足はとうに暗闇に消えている。
だが、景麒は心配しない。
月の光よりもはっきりと、その王気を辿れるから―

(馬鹿麒麟)

愛おしい声を今すぐにもう一度聞くために、景麒は駆けた。

<了>

379:名無しさん@ピンキー
08/10/15 20:10:08 DGFLM/nF
GJ!
ハッピーエンドとの事でしたが、やっぱりなんだか切なさを残してますw

380:名無しさん@ピンキー
08/10/15 22:09:15 eN9s38t1
んぎゃあーっエロいっ そしてラストに幸せの予感!
GJです、堪能させていただきました

381:名無しさん@ピンキー
08/10/15 23:37:11 ZTS8xFze
いきなり景麒のオナ○-シーンから始まってびっくりしましたがw
なんだかハッピーエンドになりそうで良かった~そういう私はハピエンをリクした368です♪


382:名無しさん@ピンキー
08/10/16 23:03:43 Eov5A23h
申し訳ない。前作だけで終わりの方がすっきりして切なくて良かった
でも、作者さんも「蛇足」っておっしゃってるし、我々読み手へのサービス
なんだよね。多謝!

383:名無しさん@ピンキー
08/10/17 00:37:22 SSRu19n1
サービス精神旺盛な職人さん降臨。ああ、後光が。
景麒の自慰、良いよ~りありすてぃっく!
文体がどこか懐かしい気がするのだが。むかーし昔からいらっしゃる職人さん・・・かな?
違ったら申し訳ないがいつも、今回も、ありがとうございまっす!

384:名無しさん@ピンキー
08/10/17 03:00:05 hUqwPPIW
久々に来たら神作品が…!いろんな意味で泣けた
職人ありがとう!

385:名無しさん@ピンキー
08/10/17 03:00:58 hUqwPPIW
さん付け忘れた。職人さんほんとにありがとう!

386:名無しさん@ピンキー
08/10/18 00:12:53 X9yCfiLl
おおっ! 1週間ぶりに来たらありましたね~
>>370 乙であります。GJであります。感謝感激雨霰であります!

387:名無しさん@ピンキー
08/10/18 03:25:30 aKsyHPCB
サービス精神旺盛な職人様、有り難う!次は楽陽が読みたいです!
もしくは六太と陽子でも。切ないバージョン読みたい

388:名無しさん@ピンキー
08/10/21 00:38:49 OX/TiC1F
自分だけなのかもしれんが、あからさまなリクは職人さんに対して非礼だからやめてる。だって、ここの職人さまって頑張って投下してくれちゃうから。だから逆に申し訳なく、ごめんなさい、て感じ



389:名無しさん@ピンキー
08/10/22 11:37:45 KYpWJdPk
ネタです
URLリンク(m.animefree.biz)

390:名無しさん@ピンキー
08/10/24 23:39:20 Xmn3u+e/
景陽GJGJ!
自分ロムだけど、>>387と驚く程シンクロしたので、敢えて便乗させて下さい
このスレたまに覗くとニヤニヤが止まらない


391:名無しさん@ピンキー
08/10/28 21:51:40 O5Ud8BLg


392:景麒
08/10/29 08:01:58 Vc+ERBc7
   〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ
  ノノ*´_>`从    シュッ
  Σ⊂彡_,,..i'"':
      |\`、: i'、
      \\`_',..-i
        \|_,..-┘


393:名無しさん@ピンキー
08/11/03 17:40:28 ARf04TYt


394:名無しさん@ピンキー
08/11/04 11:42:59 HGFQO06R



395:名無しさん@ピンキー
08/11/06 21:44:02 jYhOJGVR


396:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:36:49 RpknVEmb


397:名無しさん@ピンキー
08/11/08 17:37:58 t+1ElZtV


398:名無しさん@ピンキー
08/11/08 20:31:15 g0zhGrV4
廉麟の毛をジョリジョリしてみたい

399:名無しさん@ピンキー
08/11/08 22:25:57 AEzYhTw8
廉麟にひげなんかありません><;

400:名無しさん@ピンキー
08/11/09 15:58:31 iXnIzgXm
剃毛プレイで400ゲ

401:名無しさん@ピンキー
08/11/11 01:54:56 gKk0nBsk
麒麟の鬣を剃っちゃったら人型に変化した時に
頭髪が危ない事になってるのかな?

402:名無しさん@ピンキー
08/11/11 18:10:01 +S3Bq1kd
あそこの毛も金

403:名無しさん@ピンキー
08/11/14 19:15:40 V3ywuLmU


404:名無しさん@ピンキー
08/11/15 13:25:46 1oH7VqyM
          ,ィ
         //
      _/, '′
 ∠⌒`: :(/厶
 7: : : (∨Vrァリ
 !: : : : /  、  j     ,.ィ_
 了: : {   辷. -─<: : , :て_
  `フ: :{         V: : : :ミ
  {ハヘ         i: : : 〈
 「 ̄ ̄` !   _,.ィ  |: ,ハ(
  \弋^^7 厂ヽ. ト、  八
   `ー'/ /    }. | } {
    / /    { ! | |
    ム'       レ'  レ'

405:名無しさん@ピンキー
08/11/15 14:00:12 T10HVCa4
角ツンツンをキボン

406:名無しさん@ピンキー
08/11/15 17:06:07 ot9j/4nm
処女の麟ているの?

407:名無しさん@ピンキー
08/11/15 19:52:34 S0PNBkiY
いないとオモワレ

408:名無しさん@ピンキー
08/11/15 23:46:15 S0PNBkiY
采麟 砥尚はロリの変態ヤローだから砥尚にヤラレている確率 99%
廉麟 寝起きにイッパツ、野良仕事の合間にイッパツ、お風呂でイッパツ、寝床で三パツという感じで世卓にヤラレている確率 200% 
氾麟 なにしろ三百年の長い付き合いだから藍滌にヤラレている確率 300%
宗麟 六百年であるわけで先新やその家族にヤラレている確率 600%
延麒 尚隆にヤラレている確率 500%
泰麒 驍宗にヤラレている確率  69%
供麒 珠晶とヤッタ確率 0.6%
 
ここまでは固い。問題は塙麟と峯麟
塙麟の場合 フツーに考えると張のジジイと100%の確率でヤッテイルが
アヌメではジジイの壊れ方がフツーじゃない。もしかしてジジイは「ワシは王だ。民に範を示すためカミさん以外とは交わらん」とか
「セックスは汚らわしい」とか「麒麟は神聖だ」とか逆に「獣と交わるなど汚らわしい」とか
あるいは「やりたくてたまらんが雁と奏を超えるまで我慢する」とか自分でミョーな戒律を課してしまい
我慢したその反動で壊れた可能性がある
カミさんも「素直に麒麟とヤレばいいのに」塙麟も「愛しい王に抱かれたい」
と言っているのに逆に変に意固地になって、やせ我慢が過ぎて、俺様が塙麟と出来ないのは
雁と奏のせいだ。慶の王は絶対に麒麟とヤラセてたまるか。と完全にひねくれて壊れまくった果てに陽子を殺そうとした
何て事がもしあると、あるいは処女のままということもありうる

峯麟の場合 佳花の嫉妬が凄くて仲韃は峯麟に手が出せず、民相手のハード SMに走ったと
するとあるいは処女のままということも
もっともその前にもう一人の王に仕えていたから、男王か女王か知らないがヤラレテいる可能性が高いだろう

409:名無しさん@ピンキー
08/11/16 20:09:31 VxN/uipG
ムノウがいない。あれは童貞か?処女か?


410:名無しさん@ピンキー
08/11/16 20:44:26 b9YkYd9s
無能は童貞ではなさそうだが、処女ではあると思われる。

411:名無しさん@ピンキー
08/11/16 21:03:06 L/+4NSSq
陽子が念じると水禺刀は棒状に変化した
これを陽子は無能の○ツの穴にズブズブと

412:名無しさん@ピンキー
08/11/16 23:22:36 jHx1bU3P
確かに錯王は「あちらでは子供は女の腹から生まれるのだぞ。汚らわしいとは思わんか?」
なんてこと言ってたな。「汚らわしい女の腹になど絶対に突っ込まん」と思っていたなんてことが

413:陽子と誰か 0
08/11/18 01:46:03 XyTkgvqm
陽子はヤリマン
それは間違いないw

414:Yoko vs "who I am?" 1
08/11/18 01:47:09 XyTkgvqm
「ねえ、下になろうか?」
延麒は首を振って、ぎゅうと陽子の乳房をつかんだ。
「小さいでしょ」
陽子が呟く。
何度も何度も陽子は言い続けていた。柔らかなところなんてどこにもない、乳房は小さく
腰のくびれもなく筋肉で腹は覆われていて、陽にやけた肌はがさがさと粗い、と。
しかし延麒はそういう陽子の体に沈み込みたいのだ。
小さな乳房を掴み、きめの粗い肌を舐め、どこか獣じみた荒々しい体臭を嗅ぐ。
自分が飛翔すればすぐのところに陽子はいる。だが、国と国の距離は近いようでいて、とても遠い。
その遠さを無視して飛んできてくれたのだ、この王は。
「あんまり、見ないで」
陽子が頬に朱を上らせて俯いた。
「きれいな、身体じゃないから」
「阿呆が―」

たった二月逢えなかっただけなのに、六太の気のたかぶりはひどいものだった。
苛苛と爪を噛み、指先はいつもうっすらと血で濡れていた。己の血の匂いに気分を悪くして臥せる。が、臥せると
身の置き所がないように起き上がり、せわしなく王宮内をふらつく。そうして眼をまんまるにしてきょろきょろとあたりを
見渡し、聞こえもしない声を聞いてびくりと身体を期待に震わす。そして求める者の声ではない事に気づくと、また苛苛と
爪を噛む。
見かねた尚隆がうまく理由を作って、陽子を雁に呼び寄せた。
「二度は無いぞ」
尚隆が苦々しげに、そしてどこか悲しげに六太に言った。

延麒は陽子の身体の上になった。
肉槍を急に抜かれ、どこか陽子は不服そうな顔をする。
(肉槍だけでは足りない、歯で唇で、手で肌で鬣で―全てで陽子を味わう)
延麒は逢えなかった時間を取り戻そうとするかのように陽子の身体に歯を立てる。
その度に陽子は普段より高い声で叫んだ。局所の毛をかきわけ、秘壁を舌で舐める。陽子が小さく震え始める。


415:Yoko vs "who I am?" 2
08/11/18 01:48:13 XyTkgvqm
「ああ、延麒。良い、すごい良い―」
淫らな声に刺激され、延麒のものの先端からぴゅっ、と白濁した液が漏れた。だが、それはまだ達さず、
堅いまま、昂っている。
延麒は孔に指をそろりと入れた。
「いやっ―、ん、んんっ」
陽子は腰を仰け反らせ、再度高い声で叫んだ。
秘孔から湧き出る淫水を貪り、指で内壁をくりくりと刺激すると陽子の喘ぎはさらになまめかしさを帯びてきた。
延麒は顔を上げ、陽子の顔を見つめる。
「な、なあに、延麒?」
「―綺麗だなあ、と思う」
「何をまた」
「ひとつになろう」
陽子は目を閉じる事で返答した。

最前のつながりとは違う―延麒の昂りは更に強く大きく堅くなっていた。
初めて延麒の「本当の」昂りを見たとき、陽子は息を呑んだ。それは小さな身体に相応しくなく巨大だったから。
愛撫していた時の昂りではない、身体を突かんとする時の延麒の『本気』のそれは異物がくっついているかのように大きいのだ。

ほとんど天井の方を向いているそれを延麒は陽子の腰奥にそろそろと突き刺し、そしてしばらく静止する。
耐えられない感覚を、延麒は何度か溜息をついてやり過ごし、そして愛おしそうに陽子の額にかかった髪をはらい、
頬に口づける。
「陽子、痛いか?」
陽子はゆっくりと首を振る。
「気持ちよくて―死にそう」
延麒は笑って、自分のものを包み込んでいる陽子の秘孔の微妙な感覚を愉しんだ。まるで、握るかのように
徐々に孔がきつく狭まりひくひくと蠢き始めると、延麒は我慢出来ないように腰を動かし始める。
陽子が応えるように腰を動かすと延麒からも低く叫びが漏れが。
「はあっ、延麒。すごい、すごい」
「ああ、陽子。良いよ。大好きなんだ、俺はお前が―!」
陽子は嬌声をあげ、腰をせりあげる。
延麒はほとんど攻撃するかのように自分のものを陽子の腰奥へと突き刺し続けた。
「んんっ、はぁっ―延麒、いや。駄目。ああああっ」
「うわあぁああああ!!」


416:Yoko vs "who I am?" 3
08/11/18 01:48:59 XyTkgvqm
延麒が精を放つと、陽子は延麒のものをちゅるりと口に含んだ。放ちきれなかった精が、ゆっくりと陽子の
口内におさまっていく。ぬるぬるとしたものを吸い尽くして、陽子はようやく延麒に顔を向け、微笑んだ。
陽子は身体を起こし、小卓に置かれた酒瓶を取ると、そのまま、くいっとあおった。
その酒はそのまま口移しで延麒の中に注がれる。
「―美味い」
「ほとんど、私の唾ですよ」
「だから、美味しいんだ」
陽子は笑って、延麒にふわりと抱きつく。

何だろうこれは、という程に快感は深かった。勃起したそれが痛い程だった。
精を放った瞬間、身体がばらばらになるかと思った。
「眠りなさい」
陽子がいつもの低い声で囁く。
「延麒、眠りなさ―ううん、眠ったら?」
「一緒に」
きょとんとした瞳で陽子は延麒を見る。
「一緒に眠ろ」
「ん。だね、寝よう」
延麒の声にこたえ、微笑んだ陽子の顔は見た気がする。だが、陽子の寝息を聞く間もなく延麒は暖かいが
暗い夢の世界へと身を落としていった。


417:Yoko vs "who I am?" 4
08/11/18 01:50:28 XyTkgvqm
「二度は無いと言った」
くつくつと陽子は笑う。
「駄目でしょうね。もう良いと言う程に交わらねば、延麒は飽かずに私を求めるでしょう」
尚隆は苦笑した。
「飽くのは何度目の交合なのだ?」
「さあ?」
陽子は乱れた着衣のまま、尚隆に笑いかけた。尚隆は胸元からのぞく乳房を見つめながらも深い溜息を吐く。
「―つくづく、己の策を悔やむ」
「もとより、策を成せる相手ではないでしょう。延王―貴方の、半身ですよ?」
「俺は、延大事だからな。六太が不安定なら、安寧に導くようにもするさ」
「慶もなかなかに不穏なのですが」
「お前は俺や他国の王を使って、天と張り合う女だ。心配はしてないさ。いや、心配しているのは
景台輔かな。弱い、あまりに弱い」
「景麒は意外と打たれ強いんですよ。何せ、前王の恋慕で国と己を滅ぼしかけましたから」
「つくづく、六太は難儀な女に惚れた」
「斬れば良いのに」
「他国の王は斬れぬ。なあ、陽子、おまえ、王を辞めろ―すぐさま斬ってやる」
くつくつと陽子は笑う。
「何度でも参ります。延麒は―いやはや、閨でもすごい。『あれ』を見たとき、腰が引けた」
話題を無理やり変えられ、尚隆は苦笑する。だが、のってしまうのも景王の人徳なのだ。
「怯えで腰が引けたか?」
「いえ、歓喜で」
陽子は指先で延麒のものの大きさを示した。
「これですよ。すごいでしょ?というか、すごすぎです」
尚隆ががくんと首を落とす。
「でかいな、無駄に」
陽子は本当に面白ろうにからからと笑う。



418:Yoko vs "who I am?" 5
08/11/18 01:58:20 XyTkgvqm

「たまには王同士、寝てみます?」
故意にはすっぱに、陽子は尚隆に言う。
尚隆に詰め寄るときに、これみよがしに着物から太ももを露にさせ見せ付けた。
「俺は―」
「延王。私を、抱けません?」
尚隆が笑った―そして陽子の頬を両手で包む。
「隣国の女王か。わが国の麒麟は惑うし、お前の国の麒麟は迷走している。難儀だな」
「私は、たいして何も考えていないんですよ」
尚隆は陽子の額に口付けた。
「まあ、夜は長いし、誰も死んでない」
陽子は掴んでいた尚隆の着物の袖から指を離した。
「あ」
「どうした、陽子」
囁く暇もなく、陽子は尚隆の腕の中にいた。
「延王の馬鹿」
「黙ってろ。俺は、色々と悔しいんだ。本当に、色々と―」
「難儀ですね」
陽子は笑う。笑って、自ら着物を剥ぐ。

延王が、自分に入ってくる。何の前触れもなく。
陽子は、再び延主従のそれぞれの男根の大きさに嘆息する。

陽子は目を閉じる。
全てを食らったら、己の国は楽になるのだろうか?

嬌声を上げ、笑う。
(あなた達には、理解るまい)
腰を突き上げ、陽子は達した。そして呟く。
(愛する男を、たばかる罪の重さをわかるまい!)

己の国を、500年続けた夢を見た。
起きたときには、延王も延麒も遠くにいた。
股の間が痛い気がする。肌にも、いろいろと傷が残っている。
延麒が噛み切った爪が、すこしだけ寝台に残っていた。

「馬鹿だな、我らは」

陽子は嘆息し、ゆっくりと立ち上がった。



419:名無しさん@ピンキー
08/11/18 02:00:24 XyTkgvqm
陽子と六太を書くべきだということだったので。
てか、他国の麒麟と結んだ時点で終わりじゃね?と思う。

ここら辺で終わるけど、リクエストしてくだされば、粛々と書きます。

420:名無しさん@ピンキー
08/11/18 20:23:16 JpuMIVjL
おおっ! 投下だ。GJ!
ぜひとも続きを粛々とお恵みください

421:名無しさん@ピンキー
08/11/18 22:04:42 mGMmrwIH
>>414
乙であります
GJであります
ずっとずっとWakutekaであります
いつまでもいつまでも待っているであります

422:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:24:49 YIypdG9o
>>414
グッドジョ━━━(゚∀゚)━━━ブ!!!!!

423:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:41:57 1vwp2vTf
>>414
とっても乙でありますが、それと関係なく

最近は本家エロパロより周辺スレのエロ度が高いという件について

424:名無しさん@ピンキー
08/11/20 12:00:17 gtxSBIFF
>>423
周辺スレ
についてkwsk


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