煩悩の十二国記*十二冊目at EROPARO
煩悩の十二国記*十二冊目 - 暇つぶし2ch13:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:24:19 5ZQrvFqh
>>1乙~

保守がてらちょっと触り程度に。
延陽なり。


「あ、あっ……は、んんぅ」
夕暮れ時、金波宮の王の自室に、若い女の喘ぐ声が響く。
否、響くほど大きな声ではないのだが、静かすぎる房室では、
僅かな音でも大きく聞こえてしまうものだ。
声の主は、この国の女王。
女王―陽子は、背後から抱き竦められ、髪を乱し胸元は
手の侵入を許し、堪えきれずに声を漏らす。
「や……延王、駄目で……ああっ!」
胸の尖端を摘まれて、陽子は悲鳴を上げた。
太い指が肌の上を滑るたびに、体の奥が疼く。
男の手は、陽子の快楽を引き出すべく、的確に触れてくる。
薄暗い房室の中、二人の姿は蠢くひとつの影となり、
聞こえるのは陽子の喘ぐ声と衣擦れの音のみ。
「このときまで、号で呼ぶな」
「延王、誰かが来たら―」
夕餉の支度が調えば、誰かが呼びに来る。
だから駄目だと陽子は告げた。だが、尚隆の手は止まらない。
「ひあっ」
「……声を上げれば、誰かに聞こえるやもしれぬぞ」
指先が、胸の尖端を掠めるように動く。声を上げさせているのは誰だ、
と、陽子は力の抜けかけた手で尚隆の腕を掴んだ。
丁度その時。
「主上」
女御が呼びかける声が耳に入った。陽子はびくりと体を震わせる。
尚隆も、手を止めた。
「夕餉の支度が調いました」
「い……今、行く」
「畏まりまして」
胸元からするりと手が抜かれ、密着していた温度が離れる。
陽子が衣服の乱れを直しながら振り向くと、尚隆がくつりと笑った。
「そんな顔をするな。食後にたっぷりと可愛がってやろう」
「そ、そんな顔って」
大きな手が、陽子の髪の乱れを直すように撫でる。不意に、耳朶を
ぺろりと舐められ、陽子は肩を竦ませた。
「楽しみにしていろ」


……続く、のか?


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