調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart22at EROPARO
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart22 - 暇つぶし2ch707:名無しさん@ピンキー
08/04/25 17:55:09 CYaznQe6
初めてこのスレを見たんだが・・・・
激しくいいと思ってしまった。特に清楚キャラをMCしていって悪の服まで着せるというのは・・・・最高、だな

708:名無しさん@ピンキー
08/04/25 19:08:46 4exlwPKt
さすがinoino氏だなぁ。
表紙だけでにょっきしてきたぜ。
しかし委託販売してもらわんと参加できない俺はorz。

709:名無しさん@ピンキー
08/04/25 19:31:51 UaeMDmPx
>>704
働いて汗水流しながら創作活動を続けてこのような休暇中にイベントに参加するんだよ。
そんな事も分からないのかお前は。
いや、その言動。書き込みの時間帯。

貴様は……妖精だな! 口煩く二次オタは変態とか言って蔑み高貴な精神を保とうとするハイエルフだな。

このスレッドに来たのが運の尽きだな。ダークエルフにしてやる。
衣服と装飾具ぐらいは聞いてやるから大人しくしていろ。

710:献血の紅
08/04/25 20:19:10 uRxzt26V
こんばんは、流れを切ってSSを投下させていただきます
今回は「鬼が来た」の後編です

711:献血の紅
08/04/25 20:19:31 uRxzt26V
 なーに、終わったらまたたっぷりのみゃいいさ!

 俺様の名前は雷殺鬼(ライサツキ)ってんだ!、じゃあ後でな!


 若神村襲撃事件から翌々日の朝、
太陽が昇り始めた頃に若神城の姫、珀音姫は目を覚ました。
「…」 彼女は昨夜自分を襲った不思議な感覚を微かに思い出す
 なんだったんだろう…あの、奇妙な感覚は…
 まるで何かに変わるような…そんな感覚…
 そう、まるで…あの人のような…
 そんな感覚……
そして彼女は思い出す、
大きくて怖そうだけど、笑顔がいい『あの人』の事を…
それは……

彼女は知らない、巫女を鬼に変える名酒『鬼の鎧』の効果が全身に回っていたことを。
その効果こそ『感覚』の招待だったことを。




712:献血の紅
08/04/25 20:19:54 uRxzt26V
そしてその日、珀音姫に巫女としての仕事があった。
それはある鎧と金棒を破壊、もしくは封印することである。
その鎧と金棒はある刀職人が拾った物だが、
鬼の邪気が鎧中に溢れており、刀の一つが金棒に取り込まれてしまったのである。
職人はそれが原因でその鎧を封印してもらうように頼んだのである。
若神城は先祖代々から鬼や妖怪などを封印する地下室が存在するのである、しかしその部屋が使え、かつそういったものを封印、もしくは破壊できるのは鬼切の巫女しかいないのである。

そして現在、
珀音姫は今、巫女服を纏っていた。
その服は彼女の美しい体のラインを見事に隠している。
「では姫様、我々はこれで…」
「ご苦労様でした」
念のために連れた護衛の兵と鎧と金棒を入れた葛篭を運んだ兵は、
その地下室の扉で珀音姫と別れた。
「さてと…」 珀音姫は気を引き締める。
今の彼女の顔は周囲を和ませるおっとりとした少女ではない、
邪気を祓う鬼切の巫女の顔だった。



713:献血の紅
08/04/25 20:20:33 uRxzt26V
珀音姫しかいない暗い地下室、灯りは蝋燭のみ
そこで彼女は、例の鎧が入っている葛篭を開いた。
そして、その鎧を床に丁寧に置く
それは正に『鬼の鎧』と言っても過言ではなかった。
どうやら腕、脚、肩、胴にそれぞれ着けるような真っ赤な鎧である。
しかし、胴体に着ける鎧はまるで鬼の顔をイメージしたようなもので、
人間の両方の胸の辺りには「目」のようなものがある。
そして、刀が取り込まれた金棒の取っ手は、刀のようなものになっていた。 どちらも以上に上げた所以外はほぼ普通の鎧である。
「これはもしかして…
 何かで死んだ鬼の魂が鎧に取り付いたのでしょうね…
 そして、金棒の方はその死んだ鬼が使っていた物を呼び戻した物なのでしょう…」
彼女の推測はそれまでだった。
 あの人は大丈夫なのだろうか…
その時彼女はほんの一瞬だけ、雷殺鬼の事を思い出してしまった。
「いけないいけない…
 心を乱しちゃ駄目!」
再度精神を集中し、退散方法を決めた。
その退散方法は、一回強制的に邪気を発動させ、一気に封印するという方法。
しかし、退邪経験が浅い彼女には一回だけが限度であった。
 それでも、やらねばならない
彼女は自分に言い聞かせた。



714:献血の紅
08/04/25 20:21:09 uRxzt26V
―邪気よ いまここに 目覚めよ―
最初にまず、強制的に鎧の邪気を開放させる法術の呪文を唱えた。
すると、胸鎧にある『目』が光って宙に舞い、他の鎧と金棒もそれに続くように集まった。
そして鎧は、まるで見えない人間が纏ったかのように宙に整った。
(恐ろしい気配が集まってる、早く封印しないと…)
珀音は急いで束縛の呪文を唱える。
―見えぬ鎖よ 我が瞳の… ガッ! 
その時、鎧から発した邪気の波動が彼女の詠唱を止めた。
「ウアッ!!」
波動の衝撃で吹き飛ばされる珀音、彼女は背中を壁に打ちつけた。
「フハハ…小娘フゼイガ生意気ナコトヲ…」
鎧は珀音をあざ笑うかのように喋りかけた。
しかも、鎧の周囲に纏っている邪気は強くなっていく
「そんな…、呪文の力が強すぎた…」
珀音は戸惑った。 何しろ初めてだったので力の加減が難しかったのだ。
「フンッ!」
鎧は目を光らせた。 珀音はその時に鎧を見ていたために、その光を避けることができなかった。
そして彼女はその光によって倒れてしまった。
「フフフ…ココカラハ出ラレソウニナイカラ、コノ娘ノ体ヲ使ッテ出テ行クトシヨウ
 ドウヤラ退邪ノ力ヲ持ッテイルヨウダシナ…ダガ、ソノ前ニ…」
鎧は珀音の中に残っている法力を全て吸収する、起きた途端に反撃されないようにするためだ。
だが、それが自分の運命を変えるとは鎧は思っても見なかっただろう。




715:献血の紅
08/04/25 20:21:59 uRxzt26V
法力を吸われながら珀音は夢に似たようなものを見る。
花も草もなく、天井どころか床も壁もなく、まるで万華鏡の中のような空間
その空間から色がどんどん消えていく…
消えていく『色』を目撃し、次第に焦燥が激しくなる珀音、そんな彼女に誰かが近づく
彼女はそれを気配として感じた。 一昨日に会った人と同じような感覚
もしかして…「雷殺鬼さん?」 その影の方を振り向いた。

しかし、それはかつて心を開いた鬼ではなかった。
「!?」 彼女は衝撃した。
似ている…そう、それは全てが自分に似ていたのだ。
ただ、瞳の色が黄金色なのを除けばだが…
(ふふふ…残念ですわね、彼ではなくて)
「そんな…も、もう一人の…私…」
珀音は戸惑う、自分と同じ姿をしている者に
(怖がらなくていいですわ…なぜなら私はあなたの体だから
 そして、今のあなたは心だけの状態)
もう一人の珀音は怯える、この人は何をいっているのだろう
意味が全くわからない……
(じゃあ、教えてあげますね、あなたはあの鎧に体内の法力を吸収されて、あなたの体にある邪気が膨らんでいってますの
 つまり、今のあなたは完全な鬼になろうとしていますわ
 いや、すでに鬼になってもおかしくないのです。
 そして人間の心であるあなたと鬼の心である私が一つになれば完全に鬼になれるのです)
「そ、そんなの…そんな事いわれても解りませんよ!
 それにいつから邪気が…」
(それは一昨日に雷殺鬼さんが留守の間、妖兵さんが注いでくださった『鬼の鎧』が原因なのでしょうね
 少なくとも彼に故意も悪意もなかったのでしょうけど)
珀音は衝撃を受けた。あの時に飲んだ酒の一部に鬼化する成分があったなんて…


716:献血の紅
08/04/25 20:22:22 uRxzt26V
「それでも、私は鬼切の巫女です!鬼になんてなるわけにはいきません!」
黄金色の瞳の珀音は反論する珀音を哀れな眼で見つめる
(かわいそうな人…、鬼切の巫女として生まれただけで
 悲しい建前を未練なく言ってしまうなんてね…
 あなたは雷殺鬼さんの前でそんなことを言ってしまったら哀しい顔をしてしまいますわね…)
雷殺鬼 その言葉で彼女は戸惑った。
(あなたは悪い鬼から人を守ろうとしているのでしょうけど
 その人間たちはあなたに何かしましたか?
 あなたがさらわれても村の人たちは何もしてくれなかったんじゃないですか…何をしても褒めてもくれない虚しい日々を暮らしていきますの?)
動揺する珀音に黄金色の瞳の珀音は追い討ちをかける。
「いやぁ…やめてぇ…」 目に涙を浮かべる珀音
そう、巫女だから、この城の姫だからという理由で彼女は誰にも甘えることができなかった
母が死んでために、物心付いた時から外で遊ぶこともできないまま法力覚醒の儀式と大量の勉学を強いられた毎日
それによる苦しみなど誰にもわかってもらえない苦しみ
(人間なんてなんだかんだ言ったって結局は自分の命が大事ですのよ
 そんな人間よりもあの人のそばにいたほうが楽だと思いますわ)
「あ…あの人って…」
あの人、それは雷殺鬼のことである
(私だってあなたに幸せをあげたい、でもこの姿のままではあなたは幸せになれない
 だから鬼になってしまえばあなたに自由が手に入ります)
黄金色の瞳の彼女の優しさにうそ偽りはなかった。


717:献血の紅
08/04/25 20:22:45 uRxzt26V
(でも、このまま鬼にならないでいても
 あなたはこれからも苦しい思いをしていかなければなりませんの
 だけど私は、あなたに苦しい思いをしてほしくないから…)
純粋で無垢な優しさが黄金色の瞳の彼女にあった そう、かつて雷殺鬼にふるまった優しさ…
人の心の珀音は今気づいた、何故鬼に優しくしたのか、何故度々その鬼の事を思っていたのか、
それは息苦しい空間に彼が少しだけ開放してくれたから…
「私、なります…」
(え)
聞こえたのは決意の言葉
「なります、鬼に
 人間のまま目が覚めても人間が助けに来ても逃げ場なんてないし…
 それに私はまだ雷殺鬼さんとお話がしたいし、」
そう、人の心の珀音は心を変える決意を決めた。
もう鬼化が心にまで染まっただけではない、
彼女は感じていた。
自分はどっちみち人間のままでは生きられないことを(まあ、人間のままでいても鎧に乗っ取られるのがオチ)
「冷酷になろうとしても優しくなってしまう不安定なあなた…
 いいえ、私…もう、我慢しなくていいんですよ…」
そして、黒い瞳の珀音は黄金色の瞳の珀音を抱いた。
その温もりに黄金色の瞳の珀音は激しく泣いた。
そして、黄金色の瞳の彼女は体の色を変えて、角を生やして、耳を尖らせながら泣いた。
(…ァ…うああああっ)
「もう、寂しくありませんよ…
 私たちは…一つになるから…」
(うん、うんんっ…)
そして、空間は完全に消えて、二人は一つになった。




718:献血の紅
08/04/25 20:23:08 uRxzt26V
そして地下、
横たわったまま法力を全て吸い取られ、
巫女服をズタズタに破られた珀音の体の前に
鎧は未だに人の形をとりながら立っていた。
「フハハッ…コノ娘ノ体ヲ使ッテ我ハ自由ヲ手ニ入レルノダ!」
鎧は笑う、何も知らずに笑い続ける
「サテ、起コストスルカ…眠ッテモ乗ッ取リハデキン」
だが、鎧が起こすまでもなく珀音はガクガク震えながら起き上がった。
「ナ!?」 鎧は驚く、
カッ!! 続けて珀音は目を開いた。その色は黄金色!
「ん…んあああああああああああ!!」
雄たけびと共に彼女に変化が訪れた。
ガクガクと震える体を抑えるように抱こうとする珀音。
「あ…ああっ!!」 ビリビリッ!
指の先、その爪は長く、そして鋭く伸びていく。人なぞたやすく切れるくらいの鋭さはある。
「んんっ…はあああっ!!」 グウウウゥ!
少し小さい胸はムクムクと大きくなっていく。今で言うとFカップくらいはありそうだ。
「いぎいいぃぃぃ!!」 グググゥッ…!
長い髪から覗く耳は斜めに鋭く尖っていく。もう人とは違うと言うかのように。
「ほがぁっ!」 ギッ!! ギギギィ!
荒い呼吸を続ける口から牙がギラギラと伸びる。それに続くかのように舌も少しだけ鋭く伸びた。
その口からは涎が溢れていく…
「アウッ!! グウゥ!!」 グッ!…ギギギ!…ギリッ!!
額から鬼特有の角が右と左に一つずつ生え、一対になるように伸びていく。
「んん…ふっ…ふあああっっ!!」
体の色が肌色から赤色に変色していく、胸から手足の指先満遍なく真っ赤になる体。
変色は黒髪にも及びこっちは血のような紅の色に変わる。
「ああん!…はぁん!!」 グゥッ!!
そして、黄金色になっただけの瞳に完全な変化が訪れる、
瞳孔が獣のように鋭い切れ長に変わっていく…。
「ひゃうううう…はっ…あぁぁぁん」
肉体の変化に珀音は恍惚感を感じて淫らな声を上げて果てた。


719:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:24:17 uRxzt26V
鎧はその光景にただ驚くだけだった。何しろ人間が鬼に変化する光景なんて見たことがなかったからだ。
「ウウ…コ…コレデハ乗ッ取ルコトガデキナイデハナイカ…」
すると、変化の快楽に果てた少女もとい一匹の鬼娘が スッ と起き上がった。
「コウナッタラヤケクソダ!!」 鎧はヤケクソ気味に金棒を振り回し突っ込んだ。
「ソノッ!体ッ!ヨコセーッ!!
 ウオオオオーーーーッ!!!」
で、
結果、鎧の金棒は鬼娘の華奢な手で受け止められた。
「………」
無言を続ける鬼、パニックになる鎧
そして鬼は口を開いた。
「何ですか?」 その瞳から殺気が迸る。
「イ…イエ…」 殺される、彼がそう感じたとき彼の自由は殺された。
『目』は怯えた。


「ふふふ…この鎧、なんだかかっこいいですね
 雷殺鬼さんに見せたいですわ…」

鎧は自我を消されて見事に彼女の鎧になりましたとさ。 チーン

「さて、この城から出て雷殺鬼さんを探さないと…
 そうだ、この金棒で…」
すると、鎧が持っていた金棒の取っ手の位置を変えて、
銃のように構える
そして、壁と天井の間に狙いを定めて…

ズドーーーーン!! 見事に出口が完成した。
出口は皆さんのご想像にお任せいたします。

「さっ…こんな牢獄を出て雷殺鬼さんを探さなきゃ」
そして、珀音は先程自分を苦しめた鎧を纏ったまま脱出したのだった。




720:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:24:49 uRxzt26V
どこかの洞窟の奥の部屋、
何者かに荒らされていた部屋に雷殺鬼はいた。
ただ、かつての恐ろしい自信に満ちた表情はしておらずただ、落ち込んでいたのだった。
「……ふう、こんなとこにいたってアイツが来るはずがねえか、
 だって約束を守れなかった俺なんか、もう忘れてるよな…」
そんな時、
「雷殺鬼さーん!」 女の声、しかも彼にとって聞き覚えがある声だった。
「え?」 聞き違いか?いや、小さいながらも足音が聞こえるが…
それから次第にその足音と声が大きくなる、つまりこっちに近づいてきている
そして、
「あ、やっと見つかった」 その姿は裸体の上に胸部分に『目』がついている鎧を着けている。
いや、その前に体は赤く、髪は紅く、額に一対の角が生えている、
ついでに右手には金棒、左手には酒ビンを持っている、
その姿は鬼である彼にとっては同胞にしか見えなかった。
ただ、彼はこんな同胞に今まで会ってはいなかった。
「い、一体何者?」 彼は問いかける、
すると彼女は自分の姿を確認した。
「あ、この姿だと分かりませんでしたよね…
 私は一昨日貴方とたくさんお話した珀音姫ですわ」
雷殺鬼は一瞬だけ ? を浮かべて、
「ええええええええ!?」
驚いた。



721:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:25:19 uRxzt26V
「で、そんなことがあって現在に至ると…」
今、雷殺鬼と珀音は寄り添いながら話をしている、
珀音は嬉しそうに、雷殺鬼は少しだけ申し訳なさそうに、
「はい、あんな窮屈なところにはいる気がおきなかったから貴方を探したんです、最初にここを探したら気配がしたので来たんです」
なんだか喋り方は以前のままだが、ちょっとだけ変わっているところがあるのに雷殺鬼は気づいた。
だが、彼は合えて口にしない。
寧ろ彼は左手に
「それで、酒の匂いがしたのでちょっとだけ酒の部屋に入ったら部屋が荒らされてましたわ
 残ってた酒が二個あったんですけど余りに不味かったんで捨てようかと思いましたが、勿体ないからとっておくことにしました」
すごいな、と彼は思った。
「そんなことよりも、すまねえ」
彼は謝る、それは果たせなかった約束の事…
彼はその事だけを申し訳なく思っていたのだ。
だが、彼女はそのことを怒っている様子はなかった。
「雷殺鬼さんは悪くないですよ、私だってそのまま寝ちゃってたんですから…」
いや、お前は大して悪くないだろ とは彼は言わなかった。
「それよりも私はどうしてそうなったかを聞きたいです」
珀音は前よりも真剣だった。 それは彼が大事な人だからだろう。
彼は自分が珀音の元を離れてしまった原因を話した。
無論、あの姉妹のことも…

722:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:25:40 uRxzt26V
「ひどいです…」
全てを聞いた珀音の感想はそれだった。
「その二人が雷殺鬼さんをいじめたんですね…
 そして、私をあんな所に連れ戻した…」
そして、彼女から意外な一言が、
「許せない…」
以前の彼女はこんなことは言わなかっただろう、しかし今の珀音は鬼である。
「鬼の癖にあんなゴミ当然の人間どもの味方なんかして何が嬉しいの…
 あんな奴ら人間共と一緒ですわ! 考えただけでも虫唾が走りますわ!!」
ぶすぶすと走る怒りは彼女の中を悪戯に掻き回した。
「お、落ち着け!」
雷殺鬼は静止させた。
「は、私ったら雷殺鬼さんの前でなんて事を…」
怒り狂う自分を恥じる珀音、
「はあ、もうあんな人間共と軽蔑したいです
 だから雷殺鬼さん、私に新しい名前を下さい」
「へ?」
「私、あの後もあなたの事が気になって、鬼になってからあなたのことが好きになったんです
 あなたの妻になりますから私に新しい名前を下さい!」
ちょっとだけ略…
「な、名前か…ん~と~
  じゃあ、珀鬼、今からお前は珀鬼だ!」
愛するものに新しい名を与えられ、珀音…いや、珀鬼は喜んだ。
「珀鬼…それが私の名前、はああ…嬉しいです」
鬼になって初めて感じる喜び、彼女はそれを感じた。
「雷殺鬼さん、これからは私たち夫婦ですね…」
そして珀鬼は愛しい雷殺鬼を抱きしめた。
(たはは…まさかこんな形で嫁にできるとは思わなかった…)
雷殺鬼は心の中で思った。 だが、顔は嬉しい表情だった。




723:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:27:34 uRxzt26V
それから夜、洞窟の奥では二人の鬼が激しく愛し合った。
鎧も服もない裸体同士の交じり合いはお互いを強く硬く結び付けていった。


朝、日は昇ってもその光は洞窟の奥までは届かない
「それで、これからどうすんだ?」 
雷殺鬼は服を着替えながら自分の妻に尋ねる。
「ふふ、そうですね…あの忌々しい姉妹を始末したいですね…
けど、正直言うとあなたと私だけでは勝ち目はありません」
その妻である珀鬼はあっさりと言い切る、
「だから仲間や下僕を集めないといけませんね…
 話はそれからですわ、あなた」
あなた その言葉が雷殺鬼の心を喜ばせる。
「そうだな…、忌々しいあいつらのせいで俺の部下は全滅だから
 新しい補給しないといけねえな…」
ニヤリ…
雷殺鬼は今の表情は以前の悪の表情に戻っていた。
「そして、珀神城を占領、そして奴らをおびき寄せる…
 といった計画でどうでしょう?」
そしてそれからの事を計画する珀鬼
「へへへ…いいな、それで決定だ!」
彼は流石と言わんばかりの笑顔を浮かべた。
「うふふ…そう言われるととても嬉しいです」
すると珀鬼は愛おしそうに雷殺鬼を抱きしめた。
 まさに新婚夫婦。といったところだろうか…
「そうだ、お前が持ってきた酒はある効果があったんだ」
「ある効果?」
「そう、それはだな
 その酒を飲んだ妖魔は人間を犯すと、その人間を妖魔にできるやつなんだよ…
 でも、あいつらに効くかね?」
「そんな効果が… じゃあまずは妖魔を探すところから始めましょうか」
そして彼女はこの薄暗い洞窟を抜けることにした。
「ちょ、ちょっと待てよ! オイ! ひゃくきーっ!!」
雷殺鬼は慌てて妻についていった。 後ろで慌てる夫に珀鬼は少し微笑んだ。

そして、二人の人生は始まった。

つづく

724:鬼が来た(後編)
08/04/25 20:28:32 uRxzt26V
以上です、なんか堕ち部分が自分でもひどいと思いました
しかも>>711から>>718までタイトル忘れてるし…
でも、エピローグまでは頑張りますよ

725:名無しさん@ピンキー
08/04/25 20:53:48 AS2EbHhp
GJ
あの、その酒はどこで買えばいいんでしょうか?

726:名無しさん@ピンキー
08/04/25 23:26:08 oYl8+jYV
俺……献血の紅氏のSSは全部綺麗にまとめられた奴を一気に読むんだ……
だから感想書けないけどGJ

727:名無しさん@ピンキー
08/04/26 11:28:33 tn6Brt70
微妙に和む悪堕ちですね。
面白いです。

728:名無しさん@ピンキー
08/04/26 16:58:44 xq00OQNZ
雷殺鬼のイメージがFF5のギルガメッシュに近いと感じた。
面白かったぜい!

729:名無しさん@ピンキー
08/04/26 18:16:43 MyqN/6Th
新しい名前を与えるって、なかなかいい演出だと思うんだ
そしてGJ

730:名無しさん@ピンキー
08/04/26 19:29:51 Y8MaKQFQ
ナイトウィザードの新作リプレイのPC3がものすごく悪堕ち気味だったw

731:名無しさん@ピンキー
08/04/26 21:24:11 NLaelPUM
>>730

kwsk

732:献血の紅
08/04/26 22:11:18 XZaqaIfR
また流れを切ってSSを投下させていただきます
今回は皆さんの予想通り(?)鬼が来たのエピローグです
てか、長げぇ…
後、>>731さんスマソ

733:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:12:24 XZaqaIfR
若神村(わかむら)の珀神城(びゃくしんじょう)に突如、
鬼二匹に大量の妖怪と妖兵軍団が攻めてきた。
その鬼の名は雷殺鬼と珀鬼であった。
それだけではない、その中には二匹の鬼が連れてきた上位妖怪 通称『妖魔』もいたのだ。妖魔は人間と妖怪を合わせたような外見をしている。
そしてその妖魔の名は、一方は化け狸、もう一方は九尾狐(きゅうびぎつね)という。
この二匹は珀鬼の持っていた酒と引き換えに仲間になったのだった。

そして現在、城にいた兵たちは妖魔の餌食になって全滅してしまった。
村の危機を知った二人の赤い髪と青い髪の鬼姉妹、荒鬼と大旋鬼が駆けつけた。
姉妹は妖兵と妖怪達を撃退したが、二匹の妖魔の力が圧倒的だったため敗北してしまう。
その上、妖魔と戦っている間に二匹の鬼に100名の村人達を人質にされてしまったのだった。
「俺たちの言うとおりにすれば、村人に手出しはしない」 その言葉を耳にした姉妹は、敵に投降してしまったである。



734:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:12:56 XZaqaIfR
「まずは身に着けているものを脱げ! もちろん全部だ!」
無論、反抗は許されない。 反抗すれば村人が死ぬのだから…
そして、彼女達は全てを脱ぎ捨てた。
武器も鎧も衣も全て脱ぎ捨てた姉妹の体はとても美しかった。
成長すればこの世の人間の人気は期待できそうだ。…って何言ってんだか……。

「お姉ちゃん… こんなの恥ずかしいよ…」 いつもは元気印の大旋鬼は羞恥心で涙を浮かべた。
「ガマンして! おねがい…」 普段は冷静な荒鬼もあまりの屈辱で泣きそうになる。
だが、鬼は容赦などしなかった。
「あなた、この屑共をお願いします」 「おうさ!」
そして珀鬼は二人の姉妹に寄ってきた。
しかし、大旋鬼は珀鬼の顔に見覚えがあった。
「あ、あんた…もしかして珀音姫?」 大旋鬼は泣きながらも彼女に尋ねる。

しかし、帰ってきたのは一発の拳 その拳は大旋鬼の腹部に命中した

「ぐふっ!… えほっこほっ…」
「そうよ、でも珀音なんてはあなたよりも忌々しい過去の名前…
 もう一度言ってみなさい? 今度はこの村人を私のお気に入りの金棒で血祭りにして差し上げますわ
 わかりましたか?」
と、珀鬼は、大旋鬼を荒鬼の方へ乱暴に投げた。
「「うあっ!」」

そして珀鬼はまるで二人を、裏切り者を見るが如くキッ!と睨み付けた。
(なんて事…これじゃあ質問すらできなくなってしまった)
彼女はあの後に何が起きたのかを聞きたかったのだが、それを言えば村人が犠牲になるのは既に分かっていた。



735:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:13:33 XZaqaIfR
「さてと… 九尾さん、狸さん、例の酒を飲んでください」
「了解いたしました」 「あいよぉ…おでもちょいと喉が渇いた頃だかんな」

従順そうな敬語を使う九尾狐はその名の通り白い九本の尻尾が腰にあり、真っ白な体に狐の顔をしている。
余談ではあるが、炎を模した袴を着ているが、性は男、しかも美男である(顔は人間じゃないが…)。
一方、乱暴そうな口を利きそうな化け狸は、顔はその名の通り狸だが、狐とは対照的に太鼓腹でデベソ、大きな尻尾は二本、そして羽織を付けている。 顔のほうはもちろん狸の顔だ。
もっとも、体型からして暴君のようなものだから羽織なんてのは似わなさそうだが…。

それはともかく、二匹は背中に背負っていた酒瓶を取り出し、
その酒をぐびぐびと飲んだ。
狐の方はゆっくりと…、狸は乱暴に酒を飲み干してゆく。


736:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:13:58 XZaqaIfR
「姉ちゃん、あいつら勝ったから勝利の美酒のつもりなのかな?」
「多分それはなさそうだけど…」
増援の妖兵に手足を縛られているうえに、見張られているため姉妹が脱出することは不可能であった。
「ふふふ、分からないと言うなら説明して差し上げましょう
 愚かな人間の味方をするお馬鹿さんにも優しくしなきゃいけませんしね」
珀鬼は二人を見下すかのように話しかけた。
「あの妖魔達が飲んだのは『嫁入りの酒』と言いますの、
 あなた達二人が荒らした酒部屋に残ったものですわ」
「私達二人? 違うよ!ボク達はそんなことはしてないよ!」
『二人が荒らした』その言葉に反論したのは大旋鬼だった。
「うるさいですわね、そんな私を馬鹿にしたデタラメが私には通用しませんわよ!
 あなた達がやったに違いませんわ!
 どうせあなた達なんて屑猿(くずざる)の味方なんでしょうから猿に媚びてあんなことしたんでしょう?」
珀鬼は拳に怒りが集まるかのように拳を握り締める、
「違うよ!ボクたちは人間や鬼たちが大きな争いを行わせないために自分で進んでやったんだ!
 ボクたちは人間と鬼の混血だけど、鬼も人間も一方的な悪人ばかりじゃない事をつたえ…」

その言葉は続かなかった。 大旋鬼の柔らかな頬に赤鬼の拳が飛んだからだ。

「がはっ!」 「ガアアアッ!! うるさい!! そんな偽善者の胸糞悪い綺麗事なんてもうウンザリ!
 それ以上言えばアンタ達の肉が飛び散るまで血祭りにあげて、村人達もアンタ達と同じ運命にしてやる!!」
その時、一人の女の悲痛な叫びが怒る珀鬼に響いた。
「やめて! 私達がどうなってもいいから村人達にそんなことしないで! …お願いします…おねがい…ひっく…します…」
許しを請うかのように涙を流したのは、いつもは冷静な荒鬼だった。 彼女は泣きながらおねがいしますと繰り返す、
かつて助けた村人を人質にとられ、服を脱がされ、妹が傷付けられて…荒鬼の強気心は打ち砕かれたのだ。


737:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:14:34 XZaqaIfR
珀鬼は荒げた呼吸を直しながらも鼻で笑う、
「はぁっはぁっ…… ふう…まあいいですわ、どうせあなた達は『嫁入り酒』の効果で私達の下僕…いや、あの妖魔達の嫁になるのですから」
妖魔の妻?「い…いやっ!いやだーっ!!」 ショックを受けたのは、珀鬼に殴られ口元から血を流している大旋鬼だった。
「全く…姉に比べて妹は…」 ため息をこぼす珀鬼、今の彼女はまさしく外道…。
しかし、姉の方はもはや心が砕けてしまい、その言葉を聞いているのか聞いていないのかすらわからない状態だった。
「ま、効果が発動するのは飲んだ妖魔が人間とセックスしないと無駄ですが…
 あなたたちは人間の部分もあるんでしょう?
 だったら他人事じゃ…ありませんよね? アハハハハ!」
笑い続ける珀鬼に二匹の妖怪が後ろで待っていた。
「珀鬼さま、そろそろよろしいでしょうか? これ以上は我慢の限界で…」 九尾狐は頬を赤らめる。
「珀鬼さま~おで、もうまてねえんだよぉ さっさとこいつらをおかしてえぞ~」 化け狸は今に暴れそうになっている。
後ろの二匹に気づき、珀鬼は おっと といった表情を浮かべた。
妖魔の方の酒の効果は精力を高める効果だ、二匹は
「そうですね…やってもいいですけど、一匹に一人になさい」
「「はっ!」」 二匹は早速嫁にする者を選ぶ、
その者とはかつてこの世の悪を許さな『かった』鬼姉妹だ。
その姉妹は既に絶望に憑かれ、目に光を失っていた。
「では、私は青い髪の娘を我が眷属でもしましょう…」
九尾狐は荒鬼の戒を妖術で崩した。
「…」 しかし、もはや彼女には逃れる手段も、抵抗もなかった


738:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:14:55 XZaqaIfR
「へっ…すましやがってよぉ じゃ、おではこの赤毛だ
 ぐへへ…さっさとやっちまおうぜ」
「いやだぁ…やだよぉ…ねえちゃ…おとうさん…たすけてぇ…」
「かわいそうになぁ…こんなになっちまって…
 でも、おでがおめぇを幸せにしてやっからよぉ!安心しやがれぇ!」
狸は心身共にボロボロになった大旋鬼を縛る縄を解いて、
その瞬間に大旋鬼の口に自分の舌を無理やり入れた。
「ん~」

その光景を確認した珀鬼は、この村の人々に大きく宣言した。
女とはいえ彼女も鬼、その大声を村に響かせることなど彼女には容易い。
「若神村の猿共! あなた達にはこれから最高の見世物をしてあげる! 二匹の妖魔がアンタ達を救った出来損ないの鬼姉妹を強姦劇よ!!」
村人のざわめきが村をよぎった。
「じゃあ、九尾さん、狸さん、さあ存分にやってください
 お互い容赦なしで、猿共に見せ付けるようにね!」
「「はっ!!」」
二匹は着ていた服を脱ぎ散らかした。
「さあ、いきますよ荒鬼さん」 美しい体で荒鬼を犯し始める。
「グヒャヒャヒャ!! きっちり受け止めろよぉ! 今日はおでは生きがいいからな」 縮めていた男根と金玉を元の大きさに戻し、『戦闘体勢』に入る狸。

 かくして、若神村史上最悪の肉の舞踏会が始まった。




739:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:15:52 XZaqaIfR
大旋鬼は最初は嫌がっていたが、次第にあきらめていき
結果、ただ快楽を求めるだけの雌に成り下がっていった。
荒鬼の方は、犯される前から既に心が潰れてしまったため、
大旋鬼よりも早く快楽に堕ちた。

しばらくして、一連の事をすませて二匹はそれぞれの『嫁』の秘所に自分の男根を突っ込んだ。
それからは単純なこと、後は女の膣に射精せば用は済む

「くっ!…んあっ!」 そして、九尾狐は荒鬼の膣内に射精し、果てた。
「んあああっ…熱いのきちゃうのぉ!…はああああん…」 強き心を棄て、淫らな雌犬となった荒鬼も狐と同時に果てた。

「ぐひゃあああぁぁぁ!! でちまうぅっ… おでもでちまうぞおおぉぉ!!」 九尾狐に続き、化け狸も己の欲望を内に出した。
「ひゃああああ!」 抵抗空しく、狸の大きな男根に酔いしれた大旋鬼も同じように果てていった。



740:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:16:56 XZaqaIfR
二匹の妖魔は互いの『嫁』の秘所から自分達の男根を抜いた。
その間に珀鬼は人質を見張っていた雷殺鬼に人質の村人を二分に分けるように頼んでいた。
そこに、脱いだ衣服を着替え終えて、己の『嫁』を抱える二匹の妖魔が珀鬼の方に来ていた。
「珀鬼様、強き鬼の女子と交る機会をいただいてありがとうございます
 彼女の内はとてもいいものでしたよ」
九尾狐は満足な顔で珀鬼に紳士的に感謝した。
実は彼、鬼と交わるのは初めてだったのだ。
「ああ、アイツんナカは最高ぉだったぜぇ 
 でもさ、これからもっといいことがあんだよな なあ、珀鬼さま」
化け狸は『これからのこと』を期待しながら珀鬼に問いかけた。
「そうです、これからが本番…、人間共が絶望するのはこれからです…ふふふ… そう、今からが『はじまり』ですわ フッ…ふふふ」
珀鬼の口から次第に笑いがこみ上げてくる
「あははははははははははは!! 
 今まで私を縛った猿共、あいつらにたっぷり復讐してやる!!」
五十人と五十人に分かれた村人、いやそれだけでなく若神村の人間に向け、珀鬼は宣言した。
「聞きなさい屑共! この村は我ら雷殺軍団が支配する!
 あなた達人間どもは私達の『物』になりますの!!
 あなた達のような屑なんかに自由なんてあげませんわ!」
その演説を聴きながら妖魔は人質達が見えるように『嫁』を置いた。
二人の鬼姉妹の体は白濁液まみれになっており、
その白濁液は二人の美しい青い長髪と赤い短髪にもかかっていた。
人質達はかつて村を助け、姫を救った姉妹を心配する。



741:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:17:33 XZaqaIfR
しかし、
「「んああっ!」」 姉妹の口から発する嬌声が村人をビクッとさせた。

「は、はああぁぁん…んはぁ、ひゃうぅ…」 15歳とは思えない嬌声を発し変化に発情する荒鬼、
「んあっ…んん、ふあっ…ひゃううぅ…れはぁん」 まるで子供のように喘ぎ、四つの犬歯に生える牙がある口から舌をだらしなく出し、涎まで垂らす大旋鬼、
変化の前兆である異常な快楽に堕ちた二人に変化が訪れた。

「ひゃあ、あたまがぁうじゅくのおおぉぉ」荒鬼は頭を抱えた。 額に二つの角があるその頭から何かが生える、
それは、白い狐の耳… 
「ひゃうぅぅっ! ボクもはえてきたよぉ!」大旋鬼には狸と同じ黒い耳が生えていた。
大旋鬼はその耳をパタパタと動かして興奮する、それは荒鬼も同じだった。

「「んふうううぅぅ…あっ、ああぁ」」二人の発達途中の胸と尻が少しずつ膨らんでいく…、
そして、荒鬼の胸はGカップ近くの大きさになり、尻も挑発的なカタチになった。
大旋鬼の胸は姉より大きいHカップで、尻はいやらしく整った形へ変わる…。


742:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:18:09 XZaqaIfR
「んんんんぅぅぅ… はっ、ふああ、はうっあっ、ふああん!」 オトコを虜にできそうな尻をモノ欲しそうに突き立てる大旋鬼そして、
「んああっ…はああぁぁ…くひゃぁん、おおぉぅん、おおおぉぉん!」 同じく尻を突きたてながら、膨らんだ胸を淫乱に弄ぶ荒鬼、その胸からは母乳がびゅるびゅると空を大地に向かって激しく飛び散る。
「しっぽがぁ… はうっ… どんどん、んっ…、はえちゃうぅぅ! ボクのおしりにぃ…ひぃっ! どっ、どんどんはえちゃうよぉぉ!!」
「ひゃうぅぅ、わたしもぉ…はうっ! うっ、うずくとこにはえりゅのぉ!! しっぽがはえるのぉ!!!」

そう、大旋鬼の尾てい骨から粘液を帯びた狸の尻尾がふたつ、勢い良く飛び出すかのように生えた。 同時に「イクッ!いっちゃうよぉぉ!!」 と股間からいやらしい液を放って果てた。
一方の荒鬼の尾てい骨からは、ひとつ、ふたつと狐の尻尾が早くもなく、遅くもなくといった状態で生えていく、しかしその尻尾は桃色、すなわち毛が生えてない。
そして、「はっ、むぅ、ん、ふちゃ、 !? ンアアッ! ヒッ! ヒャアアアアアアア!! イ、イクゥ!!!」 ビクウウゥゥッ ビクビクッ!!
プシュウウウウウウウウウ と絶頂を迎えた。
すると九つの尻尾についた粘液が吸収され、代わりに真っ白な毛がびっしりと生えていく…。


743:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:18:41 XZaqaIfR
「「はっ、ああっ…か、からだがあついいいいいいいいぃ!!」」
これでシメといわんばかりに二人の体が火照り始める、
荒鬼の皮膚の色が、耳と尻尾と同じ白色に変わっていく…。
そして大旋鬼の方は、まるで狸をイメージしたような黒茶色のラインが体のあちこちに浮かんでいった。
そして二人の顔に動物のひげがちょこん、と生えると肉体の変化が終わった。
「んひゃあぁ…きもちよかったぁ…」 「んはぁ…ぼく、なかまでかわっちゃうよぉ」
しかし、変化は精神部分にまで入っていった。
人間と鬼の混血種である二人の、人間の部分を完全に妖魔に変えていく…。
そして、村人は震える。 二人の変化に絶望するものも、それでも信じようとするものも二人の変化を心配するだけだった。



744:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:19:07 XZaqaIfR
変化の終えた二人はまるで死んだかのように倒れていたが、それは一瞬の事…
裸の体で肉体を変えられた二人は目を覚ます…
「ようやく終わりましたか…でも、鬼の部分は残ってますわね」 変わり果てた二人の姿を見た珀鬼の感想はこれだった。


745:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:19:50 XZaqaIfR
「美しいですよ、わが妻よ…」 それが、生まれ変わった荒鬼の姿を見た九尾狐の感想だった。
「うふ、あなたにそういわれると嬉しいわ」 荒鬼は嬉しそうに言い返した。
頭に生えている白い狐の耳、いやらしいお尻の尾てい骨に生える九つの尻尾、真っ白な皮膚の左右の腹部にあるオレンジ色のラインと大きな胸、赤とオレンジが混ざった色の瞳、そして頬についている可愛いヒゲ。
その姿はもはや九尾の狐そのものだった。 ただ、二本の角と青い長髪だけは残っている ただそれだけだった。

「ぐふぅ…おめぇ、さっきよりもいやらしくなってんじゃねえかぁ」 鼻息荒げる化け狸の口から涎が垂れている。
「ふふっ、あたりまえじゃん! ボクはキミの妻だもん!」 大旋鬼はニカッと笑って化け狸にいやらしく甘える。
額に一対の角がある赤い髪にはこげ茶色の狸耳、ぷくっとしたお尻に狸の太い尻尾が二つ、体の一部分に黒とこげ茶の毛が生えている、瞳は堕ちたダークブルーで、姉と同じところにはヒゲがちょこんと生えていた。

 そんな後景を見た村人はただざわめくだけ…
「では、約束は守りましょう 私達は村人に手出しはしません
 雷殺鬼さん、荒鬼さんと大旋鬼さんの分の人質を彼女達に…」 珀鬼は雷殺鬼に人質を解放するように指示をした。



746:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:20:17 XZaqaIfR
「荒鬼さん、どうします?」 荒鬼の前に集まる村人の目にして九尾狐は意地悪な感じで質問する、しかし帰ってきたのは前ではありえないことだった。
「じゃ、私の分の人間どもは私たち夫婦の良い奴隷にしましょ
 術はあなたに任せるわ」
それはあまりにも非道な答え、もはや彼女に人を思う心は残っていなかった…
「そうですね、あなたの分はしもべにしてしまいましょうひとりのこらずにね!」
そして五十人の村人は非常にも奴隷狐人へと姿を変えられていった…。

「あなた、全部奴隷にしたわ… こいつらはあなたと私の思うがままよ…」
奴隷狐人に変えられた人間は夫婦に忠誠を示すのみ…
過去の記憶など今の彼らには  ない。
「ふふふ…、よくやりましたね 我が妻よ…
 でも、荒鬼というのもどうかと思いますからあなたに新しい名を付けて差し上げましょう」
「嬉しい… あなたがこんな私に新しい名前をくれるなんて」
名を授ける、その事に喜ぶ妻を見て九尾狐は微笑んだ。
「名は決まってます、汝の名は『荒狐(あれこ)』です
 荒々しく人の世を妖の世に変える狐と言う意味です」
名を授けられた青き髪の混血の少女は頬を赤らめて幸福を感じる
「あなた… とても嬉しいわ
 荒鬼なんていう名前よりも素晴らしい名前をあなたから頂けるなんて…」
「ふふ、新しい名を喜んでもらえて私も嬉しいよ… 荒狐」
「あなたぁ…」 二人はキスのように舌を絡めていった…。
そしてこれからは、この二匹は素晴らしき妖狐夫婦になるであろう…。



747:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:20:38 XZaqaIfR
「お姉ちゃんさっすがやるねぇ!  じゃあ、ボクはどうしようか?
 ねぇボンちゃん?」 と大旋鬼は化け狸の方へ顔を向けた。
活発な妻ができた化け狸は己の名をボンと決めたのである。
「おでは手ぇ出さねぇから好きにしろ でも折角だからおめぇの分の村人の魂をこのひょうたんに吸い取ってくれ」
化け狸ことボンは妖術で赤ん坊と同じ大きさのひょうたんを呼び出した。
「うん! いいよ!」 大旋鬼はひょうたんを抱えながら自分の分の元人質の村人へと走っていった。

「だ、大旋鬼さん?」 五十人の元人質の村人一名が、赤い髪の鬼の少女を見て驚く しかし彼女を待っていたのは悪夢。
「よ~し、妖術!吸収魂!!」 五十人の村人の魂が体を離れてひょうたんの口に集まっていった。
「たまったたまった これでボンちゃんにほめてもらえるぞ~」 化け狸の元に戻っていく。 彼女がいなくなった後に残ったのは空ろな抜け殻だけ…。 その体はいずれは妖怪に喰われる運命だろう…。

「ボンちゃ~ん! ひょうたんがパンパンになるくらい人間の魂が集まったよ~
 これで今夜は楽しくなるね!」
そのひょうたんの中の魂はいずれ溶解していき酒になっていくのである
その魂は動物でも有効だが、人間の方が美味と言われている。
「ひょ~ こりゃすげぇや!
 よ~し、お前にいい名めぇをやっぞぉ!」
「え? いいの?」
「ひょうたんの褒美だ おめえは『独楽狸(こまだぬき)』だ!」
名を授かった赤き髪のハーフは ワーイ! と喜んだ。
「じゃあ、これからもよろしくね ボ~ンちゃん」 「おうよ!
こっちもよろしくな こまっ!」
こちらもまた良き妖狸の夫婦となっていく。



748:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:21:00 XZaqaIfR
かくして人質百人の果てを見た雷殺鬼はあっけにとられた。
「おまえ…まさか、こうなるの分かってあんな事したのか…」
「あの妖魔さん達が教えてくれたんです、鬼の姉妹は半分は人間だったって
 それで洞窟にいたとき教えてくれた酒を使おうと思ったんです」
「まったく、お前には驚くよ まあ、今は大して驚かなくなったけどな」
今までだってそんなことは幾たびあった。 彼女は悪の総大将に向いてるのではないかと思える位の残忍な策で軍団を手にしたこともあったし…。

「なあ、珀鬼よぉ…」 「何ですか?あなた」 さっきの怒りに震えていた珀鬼の事を気にかけようとする雷殺鬼の方へ珀鬼は振り向いた。
そこにあったのは明るい笑顔、その笑顔は夫にだけしか向けられないとても明るい笑顔だった。
「…いや、なんでもねえよ…」 フッ… と彼の不安は昇華された。

そして若神村の日は堕ちていく…
若神村には人間はいない、いるのは人ならざるモノのみ…
それは珀神城も同じことだった。


749:鬼が来た(完結編)
08/04/26 22:21:25 XZaqaIfR
そして若神城、珀鬼と雷殺鬼は互いに体を寄せ合う
「あなた、この調子でこの国を支配しましょう」 「ああ、お前がいれば百人力だ…」
そして絆を確かめ合う二人…
朝はまだ遠い……

そしてそれから三日後、突如大規模な活動を開始した妖怪達は雷殺鬼率いる雷殺軍団の元に集結し、村や町を襲い始めた。
これにより嵐の戦国時代はさらに激しさを増していくのであった…。

750:献血の紅
08/04/26 22:22:40 XZaqaIfR
以上で鬼が来たは完結です、なんとか終了ができました。
ちなみに珀音は変化球、姉妹は王道な感じな堕ちにしました。
余談ですが この作品、『お酒による悪堕ち』がコンセプトだったのですが、結果はあまりにも間接的でした。 どこで間違ったんだか…
もう一回同コンセプトの作品を作ってみたいなと思ってます。

751:名無しさん@ピンキー
08/04/27 01:59:13 KsGVfGiG
4月
それは出会いの季節
新たな愛の季節の始まり

752:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:00:23 KsGVfGiG
5月
それは出会いから新しい流れが動く時
躍動の月

753:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:01:38 KsGVfGiG
6月
それは慣れから来る倦怠の時
勢いだけでは生きていけない業を教える月

754:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:02:36 KsGVfGiG
7月
それは学びに一段落つける時
出会いから倦怠を学び己の見つめる月

755:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:03:48 KsGVfGiG
8月
それは新しき出会いを学んだ知恵で飛翔させる時
本当の意味での始まりの月

756:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:05:23 KsGVfGiG
9月
それは新しき知恵を学ぶ時
勢いではない健やかな継続を学ぶ月

757:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:06:21 KsGVfGiG
10月
それは新たに学んだ事を活かす時
健やかな付き合いでお互いを思いやる月

758:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:08:05 KsGVfGiG
11月
それは互いと思う余りとる距離が冷ややかに距離に感じてしまう時
心は定まらない悲しい物だと理解する月

759:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:09:08 KsGVfGiG
12月
それは距離感から激情をぶつけ合う時
定まらない心同士がぶつかり合い理解しあう月

760:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:10:30 KsGVfGiG
1月
それは全てを乗り越えた祝福の時
定まらない心を理解し、それでなお関わりを持つかを選び取る月

761:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:11:35 KsGVfGiG
2月
新しい出会いに思いを馳せる時
新たな友のと出会いの為に学んだ事を思い返す月

762:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:12:07 KsGVfGiG
この様に心は定まらずとも常に愛を持つ事で人は救われるのです

763:名無しさん@ピンキー
08/04/27 02:12:15 ubwsGsd1
>>750
GJ
酒で悪堕ちというと、酒の席で口説かれてそのまま洗脳されちゃうような感じ?
なんにせよ、楽しみに待ってます

764:名無しさん@ピンキー
08/04/27 04:07:46 o4uZk4WY
>>731
普通の女の子だったんだけど、怪しげな精神生命体に寄生されて操られる。
んでヒロインぬっ殺そうとしたり本人に覚えのないところで色々やってたりする。
ラストはその精神生命体が離れるんだけど、すでに影響を受けてて…ってオチ。

…一応正義の味方サイドのキャラなんだけどねw

765:名無しさん@ピンキー
08/04/27 07:57:07 f6VsGOsS
>>750

また良い作品を作ってくれるのを待っているよ。
こうしてみると、昔このスレではSS投下を弾圧していた時代が嘘のようだな。

766:名無しさん@ピンキー
08/04/27 12:05:31 ADbtfSux
URLリンク(lowtechromanticist.web.fc2.com)

4/26の日記に注目。
よくネタにされるなぁ、彼女……

767:名無しさん@ピンキー
08/04/27 15:54:43 ryEpSfVa
進化の繭と淫魔系の続きが読みてえ・・・・

768:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:19:32 TZ+R28IU
じゃあ俺は猟血の狩人の続きが読みてぇ…


769:名無しさん@ピンキー
08/04/27 16:20:16 iHqVj3rL
進化の繭は続かせると「ドロー(ry」になりかねないから
あの段階で止めとくべきだ。なんせHAGAだからな。

770:名無しさん@ピンキー
08/04/27 17:39:20 IQ8wpATe
作家さんがた毎回毎回GJです。
規制喰らっていて書き込みできなくて書き込みできるって本当、いいものですね。

>>766
某オンラインゲームで中の人が悪魔の役をやっていてな。

771:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:14:11 ryEpSfVa
>>769
確かにHAGAだからな・・・・しかしあのHAGAにだからこそインセクトにされてしまうという悪墜ちが光っていたと思わないか?


772:名無しさん@ピンキー
08/04/27 22:07:41 EC300UCQ
しょーりゅーけーん

773:名無しさん@ピンキー
08/04/27 23:52:40 H8E951Bi
COMIC1で例のブツを手に入れられた猛者はおらんのかぁ!
詳細教えてくれえええ

774:名無しさん@ピンキー
08/04/28 01:17:44 pyCsDnld
>>773
>>777

775:名無しさん@ピンキー
08/04/28 15:07:19 4KBIhB2g
止まっちゃったじゃないか

776:名無しさん@ピンキー
08/04/28 21:09:04 xMggU2+C
ということを言うと本当にとまる

777:名無しさん@ピンキー
08/04/28 21:14:48 qvQA4WqS
そして時は動き出す

778:名無しさん@ピンキー
08/04/28 21:15:06 +2R/jjoZ
そして時を吹き飛ばす

779:名無しさん@ピンキー
08/04/28 21:49:00 zOzpPl5a
そして時は加速する

780:名無しさん@ピンキー
08/04/28 22:00:46 X1gHR/He
ふはは戻ったぞ!

781:名無しさん@ピンキー
08/04/28 22:12:08 4KBIhB2g
スレチだったらスルーしてほしいんだけど
スレ初心者の俺にこのサイトの小説は見ておけって作品はある?
ググろうにもうまくググレないorz

782:名無しさん@ピンキー
08/04/28 22:44:41 aRkctNo0
>>>781

>>1

783:名無しさん@ピンキー
08/04/29 00:01:47 AbkNfSak
>>781
もりたぽくれたら教える

784:名無しさん@ピンキー
08/04/29 10:09:46 PnS0oV9v
>>781
有力な情報を投下してくれたら教えてあげる。

785:名無しさん@ピンキー
08/04/29 11:10:17 tO5nsdwm
>>781
画像掲示板に絵を投下したら教えるかも

786:名無しさん@ピンキー
08/04/29 11:13:48 MmweKqYi
>>781
>>1の保管庫池

787:名無しさん@ピンキー
08/04/29 11:21:29 Q27QF7SQ
>>781
半年ROMればいいかも

788:名無しさん@ピンキー
08/04/29 11:28:31 1M10HSdp
>>781の人気に嫉妬

789:名無しさん@ピンキー
08/04/29 12:29:01 f79Z9xDE
>>781が洗脳されている・・・・

790:名無しさん@ピンキー
08/04/29 12:33:35 B2ej48Uh
いや、逆に781にレスをしている奴らが洗脳され

791:名無しさん@ピンキー
08/04/29 13:05:52 yK/SLegh
>>773
買ってきた。しっかり悪落ち。流石イノイノ。
これいがいいようがあるか。モロ表紙で想像できる内容だよ

792:名無しさん@ピンキー
08/04/29 17:55:07 f7J/O/V4
>>791
早速zipで…


…くっ…堕ちないぞ!
私は…お金を払うんだ!

793:名無しさん@ピンキー
08/04/29 18:04:33 QORkOTQF
はやく虎かDL販売してくれ

794:名無しさん@ピンキー
08/04/29 19:16:06 UNgk+Gm2
てかあの人委託なんてやってくれるのか?
触手好きで巫女属性の俺だけど、あそこの同人誌を店頭で見かけた覚えが無い。
HPにもそれらしい事は一切記されてないしなぁ。

795:名無しさん@ピンキー
08/04/29 19:29:11 82my7qCT
>>794
「夢か~」は虎で出たことがあったと思うが。
今回のも、元々冬コミで初出にして虎に出すって話してた位だし。


796:名無しさん@ピンキー
08/04/29 21:47:34 Kr9H/dNc
HPを見たところ、GW明けに虎に委託されるそうで

797:名無しさん@ピンキー
08/04/29 22:08:38 6oEJtlXJ
アンソロジー系で、いのいの氏の名前があると少なくとも一つは当たりだと思って買ってしまうぜ

798:名無しさん@ピンキー
08/04/29 23:28:30 f79Z9xDE
アンソロジー系って保管庫にある闘姫凌辱?
あれってアマゾンとかでも評価されてないけど、地雷なのか?

799:名無しさん@ピンキー
08/04/29 23:48:16 wF6/Fi1e
>>798
良い作品が1冊のうち1本あればマシとか言われてるような…

800:名無しさん@ピンキー
08/04/29 23:59:11 kQX4idxw
神作品が一冊平均0.8話くらい入ってる、気がする
なのでコストパフォーマンス考えるとな…巻数が若い頃は多少買ってたが

801:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:03:32 wadhXrVZ
アンソロはアタリがないのが当たり前だもんな・・・

802:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:07:17 qgS/mDaO
>>798
inoino氏は闘姫陵辱には載ってなかったけど
その系列の新シリーズで戦乙女ヴァルキリー2の漫画を描いてたぜ、続きものなんで楽しみ

803:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:17:41 +69GbMOK
続きものは単行本化を気長に待つぜ。
一気に読みたいしな。

804:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:26:30 0igBXdVp
アンソロは徹底的に情報収集しないと泣く。
全盛期のコピペを作れるぐらいにな

805:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:56:58 ZGK+L6h5
>>798だけじゃなくて、参考にしてほしいから言っておくと俺は20辺りを持ってたが、
地雷といってもいい代物だった

806:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:58:00 0igBXdVp
2冊も買っちまったが見事地雷だぜ?

ああ、無論表紙買いで中にはその絵師の作品なんぞ無かったとも。

807:名無しさん@ピンキー
08/04/30 01:22:36 lk17lOLn
inoino氏は闘姫にゃ参加してないだろ?
闘姫で当たりといったらhiro氏だな。
弾少ないが。

808:名無しさん@ピンキー
08/04/30 03:10:35 Qlheq6E+
闘姫陵辱の悪堕ち作品、hiro氏のを除くと
4巻の秋葉わたる氏の作品(銀河特警エリナ)や14巻のMISS BLACK氏の作品(夜叉姫譚)等がある
どちらも悪コス最後だし後者は悪コスと言えるか微妙な気がするけど
個人的にはどっちも好きだ

809:名無しさん@ピンキー
08/04/30 03:34:55 ZGK+L6h5
レズなんて面白くないと思ってた

清楚キャラが淫魔にさせらる、翼や尻尾が生えてくるという話を読んだ

俺はレズも大好きな奴に悪墜ちした

810:名無しさん@ピンキー
08/04/30 09:41:22 3fGWe+Sp
>>809
kwsk

811:名無しさん@ピンキー
08/04/30 09:55:07 wXsEshqN
その展開は・・・ゆめおりあむの朝のない夜のことかな?
別の作品ならオレも知りたいな。

812:名無しさん@ピンキー
08/04/30 10:24:12 LLbp53ST
色々有りすぎて特定できん

813:名無しさん@ピンキー
08/04/30 15:43:50 f00ihPr4
流れからいけばinoino氏の単行本の最後に収録されている『呪縛』って
タイトルの漫画ではないだろうか

814:名無しさん@ピンキー
08/04/30 16:16:59 dW/4R6KE
該当SSなら前スレにもあったしな

815:名無しさん@ピンキー
08/04/30 19:52:23 Qa2RC+H7
闘姫普通にイノイノ出てるだろって思ったら出てなかった。全巻持ってるのに気がつかなかったぜ。
闘姫で当たりか…前は無望菜志とかがいたが、今はめっきり見ないな。最近だとにびなも凸面体もいいが、どちらも悪落ちじゃないし。


tk、なんで悪落ちアンソロジーないんだよおい

816:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:27:06 KYQhWsbI
いのいのって人のHPがどこかわからない・・・

817:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:29:23 PQi08ccn
>>816
前述にあるネコサフランでぐぐるのだ

818:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:37:56 KYQhWsbI
>>817
ありがとう 連休明けが楽しみだ

819:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:51:51 Pq7+ZM9A
>>813
多分そう、と言うか、ビンゴ杉

820:名無しさん@ピンキー
08/04/30 23:09:55 qgS/mDaO
>>815
inoino氏持ち上げすぎと言われても仕方ないが氏の単行本が正にそれだと思うw

821:名無しさん@ピンキー
08/05/01 00:08:16 JXaR1xuC
悪堕ちアンソロねぇ・・・洗脳アンソロの二の舞いになる悪寒

822:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:20:38 3VmQzWst
>>821
ただの肉体操作みたいなのばっかりでがっくりも良いとこだったよなあ
嫌なのに身体が勝手にじゃネーッツーノヨ
洗脳の意味を身をもって体験学習して来いと言いたい
KTC眼の付け所は良いんだが本質的なところを見事に外すからなあ
期待させるのも巧いがそれ以上に期待を外すのが輪を掛けて巧いw

823:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:42:01 rCi3fK1y
洗脳じゃないかもしらんが
俺は大好物だな>肉体操作

824:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:59:44 L3azUChz
肉体操作はスレチと言わざるをえない

825:名無しさん@ピンキー
08/05/01 02:08:40 rCi3fK1y
このスレ的にはむしろ普段のキルタイム系エロラノベのエピローグ部分が長いようなやつがストライクなのかな

826:名無しさん@ピンキー
08/05/01 03:31:10 L3azUChz
洗脳されて、肉体変化。そして悪コスになるなら誰も文句は言うまい

827:名無しさん@ピンキー
08/05/01 06:47:05 3IgOj58c
>>809をみてまっさきに巣が出てくる俺は間違いなく古参

828:名無しさん@ピンキー
08/05/01 14:10:52 5zQ+QEIF
サキュバススキーなら真っ先に巣が出てもおかしくないと思う

829:名無しさん@ピンキー
08/05/01 14:12:51 3JjRotpY
巣? kwsk

830:名無しさん@ピンキー
08/05/01 15:29:31 JXaR1xuC
サキュバスの巣 にあるサキュバス無限地獄ってSSだね

831:名無しさん@ピンキー
08/05/01 16:59:50 i+IuM+ib
うお、懐かしいSSだなあ・・・
無敵勇者のやつですねw

832:名無しさん@ピンキー
08/05/01 17:00:33 r0MuTjhR
パン屋の娘カワユス


833:名無しさん@ピンキー
08/05/01 17:49:52 ZU5kREea
もうすぐ消えるけど
URLリンク(jun.2chan.net)

834:名無しさん@ピンキー
08/05/01 18:36:58 3JjRotpY
そこに載ってるうらぎりのどうくつらしき作品は同人誌じゃないよね?
闘姫陵辱とかってので描いたとかいう案ソロ本?

835:名無しさん@ピンキー
08/05/01 19:22:40 kfb0s66P
ふと、思いついた話。聖剣3で。

美獣を倒すため、力を求め、闇の道を選んだリース。
だが、その美獣は竜帝の手で倒されてしまう(主人公はデュランってことで)
仲間と共に竜帝は倒すが、自らの手で決着をつけられなかったことでリースの心が折れてしまう。
そして平和になった世界で、闇の力に飲まれ、弟を傀儡に覇王の道を歩むリースって話。

836:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:45:20 XnL2902B
>>833
次のが立てられてたぞ
URLリンク(jun.2chan.net)

837:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:02:40 NV3x9weN
TS属性持ちの俺としては、
サキュバスの城から逃げる男の一人がサキュバス化するのも好きだぜ。
描写少ないけど。

838:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:21:43 moKpYcCu
誰か>>833をザルページした猛者はいないのか

839:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:39:26 SmBythhq
>>838
ザルベージじゃ拾ったそばからこぼれるから無理

840:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:46:56 PJDA0O8V
ちょっと詳細希望したい画像がいくつかあるが
双葉は利用しないからレスの付け方がよーわからんな

841:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:58:16 5zQ+QEIF
No.に対してレスつければいいだけ

842:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:40:58 r0MuTjhR
ここで流れをぶった切ってSS投下。
悪堕ちと孕ませって食い合わせ良いよね、と脳内ご主人様(15歳♀)が夜な夜な枕元で囁くので妄想してみた。
悪というより偽善者ですが、エロ絵の肴にでもご賞味ください。

843:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:44:24 r0MuTjhR
「この雑魚が!もうちょっと経験値よこしなさいよ!全く、使えないわね。」

戦えど戦えど我がレベル高くならず。
今日も今日とて初級マップで経験地稼ぎ。
やってらんねー

「ああもう、またコボルド!やっぱパーティー組まないとダメか!」
「おーのー」

やっつけな断末魔をあげて倒れたのは、ちょうど20匹目のコボルド。
今日のノルマとしていた数だ。
つまり、魔力がほぼスッカラカンになる戦闘回数という意味。
次のレベルまで…やめよう、空しくなる…

「はぁ…魔法使いって辛いなぁ…」

広範囲攻撃?
パーティのお誘いでウッハウハ?
ハッ夢見てんじゃないわよ!
とにかくレベルが上げにくいったら無い。
攻撃力はあるけど、素早さも守備力も低いせいで耐久力がもう絶望的。
一匹ずつ誘い出して不意打ちしないと体力がいくらあっても足りやしない。
鎧は着られないし、すぐに魔力が切れて丸腰同然になるし、ソロで一から修行なんて土台無理な話だった。
転職前に気づけよあたし!

「ふぇ、ふえっくしょい!」

同時にお金も溜まらない。
さんざん継ぎはぎしたこのローブもそろそろ隙間風がつらくなってきた。
これだけはやりたくなかったけど…

「ちょっと失礼。」

普段は現金とアイテムしか漁らないコボルドの死体から身包みをはがす。
…私が着るために。

「うぅ…みんな貧乏が悪いんだぁ!」
「何をしている。」

せめて!
せめてドルイドなら!
同じ魔法使い系の魔物だったら!
ここまで惨めな気分になることも無かったのに…
まあ、今のレベルじゃ逆立ちしても勝てないけど。

「貴様!死者から着物を奪うとは、なんと言う冒涜!」
「うえ…臭ぁい…」
「しかも、その着物に文句をつけるか!?」
「さらばローブ…あー、気が進まねー…」
「な…人前で突然肌をさらすなどと!」
「うげぇ…ネトネトしてる…もう!これだからコボルドは!」



844:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:46:00 r0MuTjhR
やっぱやめ!
幸い初級の火炎魔法を使うくらいの魔力は残っていた。
焼却処分しよう。
奮発して残りの魔力全部使っちゃうぞ。

「あー…どうしたモンかな…」
「死者を侮辱した挙句に火まで!?も、も、も、もう我慢ならーん!!!!」

はい?

「…っ!あなた、いつの間に!?」
「さっきからずっと居たわ!」

うあああああド、ドルイドだぁ!
やべえどうしようごめんなさい
て言うか無理!
万全の体制でも勝ち目ゼロだよ!
くそ、全滅したら所持金が…死ぬ気で稼いだ800Gが…

「ううぅ、せめて痛くないように殺してぇ…」
「殺す?殺してほしいだと!?」

ひぃ!?
なんか地雷踏んだーッ!?

「一つ聞いておく…正直に答えよ。何故あの者達を殺した?」
「それは…その、お金と経験地のために…」
「金と経験地だァーッ!?」
「しょ、正直に答えたのにぃぃぃぃ!」

わああああああ踏み抜いたーッ!?
もうだめおしまいグッバイマイライフ
一度で良いからお腹いっぱいポーション飲んでみたかったわ…

「貴様、命の大切さをまるで分かっておらんな!ああ!?」
「…」
「私欲のために弱者を踏みにじり!挙句、負けそうになったら安易に死を選ぶだと!?」

ドルイドの怒りのボルテージが物凄い勢いで上がっていく…
ああ神様、もう魔法使いになんてなりません。
次の転職では戦士になります。
だからどうか、彼に痛くないスキルを使わせてください。
即死魔法とか。

「貴様の犯した罪、その身で償ってもらうぞ!」

あーなんかまとめに入ってる…いよいよか

「渇!」
「ひょえええ!?」

あ、あれ?
これって転送?
なにそれ、ちょっとどういうこと?
ねえ、あたしを何所に連れて行く気よ!?
おいコラちょっとーッ!?


845:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:47:53 r0MuTjhR
「ここは!?」

ワープ空間を抜けると、そこは小汚い地下牢だった。

「私の屋敷だ。」
「屋敷ですってぇ!?」

マイホームどころか屋敷?
しかも地下牢完備の豪邸?
くっきぃぃぃぃ…このブルジョワジーが!
ファック!
…って嫉妬してる場合じゃないわよ。
この展開ってまさか…

「貴様には命の大切さをみっちりと学んでもらわねばならん。」
「…ごくり。」
「貴様は今までにどれだけの魔物を殺してきたのだ?」
「えーと、たしなむ程度に200匹ほど…」
「200とな!?」

バカ正直に答えてんじゃないわよ、あたし!
あわわゼロ一個減らしとけばよかった…

「ならばお前は、ここで200匹の魔物を産み落とさねばならん!」
「うえぇ!?」

に、に…にひゃくかい出産しろってかい!?
それ以前に人と魔物って交配可能なの!?
ああもう、なんなのこのベタな展開!
いまどき流行んないわよ!ちくしょーッ!!!

「ま、待って!あたし人間だから魔物なんて…」
「心配ない。子宮と卵巣を改造してやる。」
「か、改造!?あの…えと、毎年一人生んでも目標はるか手前で生理あがっちゃうわよ!」
「大丈夫だ。長くとも一回3ヶ月で済む。」
「そ、それでも50年以上かかるじゃない!無理よ無理!」
「ふむ…確かにそうだな。」
「そ、そうそう!そうなのよ!だから止めましょう?ねぇ、そうしましょう!?」

た、助った!?
まったく冗談じゃないわよ!
子宮と卵巣を改造ですって!?
そっちの方がよっぽど命の冒涜じゃない!
これだから独善電波マンは嫌いなのよ!
このピ――ッ野郎!



846:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:50:03 r0MuTjhR
「では、生殖腺だけではなく全身を改造するとしよう。人間ベースの造魔なら300年程もつからな。」

…ひょっとして墓穴掘った?
どうしよう…ちょっと、深刻にマズいんじゃないのこれ?
だ、だれか…たすけてぇ…

「あの、あたし急用を思い出したんで…」
「では早速処置を始める。悪い事をしたらその場で罰を与えるのが躾のコツだ。」
「や、やめて!いやぁぁぁぁぁぁ!!!」

やめてッ!魔物になんかなりたくない!
ねえ、ちょっと!?
だれか助けてよぉ!

「きゃぁあああああ!」
「…しかし、ちとうるさいな。静かにせんかい。」

い…いや…だれか…

「…うぅ?」
「む、起きたか。」

最悪なことに、記憶ははっきりしている。
背中に当たる硬いベッド、肌にふれる空気の感触…
多分もう手遅れなんだろうな…

「ふむ、ちょうどよい。お前も見ておけ。」
「なにをよ…?」
「これからお前の体の一部となる物だ。」

差し出された瓶には、ゆるいゼリーのような物が入っていた。
コレを飲まされるのね…

「…」
「今からコレをお前に注射する。」

うわ、予想斜め上

「本来なら局部に塗りつけるのだが、今回は全身改造なのでな。お前の血そのものに血球サイズの魔細胞を混ぜこむ事になる。」
「…」
「それには大変な苦痛を伴うだろう。下手をすれば発狂してしまうかもしれん。」
「…だからなによ!早くやればいいでしょう!」
「まあそう言うな。私もそこまでするつもりは無い。そこでな…」

なによ、いいかげんにしてよ!これ以上あたしに何するってのよ…?



847:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:51:42 r0MuTjhR
「一時的に従属の魔法をかけ、副作用で苦痛を快楽に反転させるという手段があるのだが。どうかね?」
「なんで、一々あたしに聞くのよ?」
「今回のように術の定着前に刺激を与えすぎるのは危険なのだ。おまえ自身の意識が逃避してしまい、元に戻せなくなる可能性がある。」
「そうじゃなくて!なんで捕らえた獲物の意見なんか聞くのよ!?無理やりやればいいじゃない!バケモノらしく!」

もうヤケクソよ!
こうなったらトコトン反抗してやる!
人をバカにするのもいい加減にしなさいよ!この偽善者!

「ふぅ…話にならんな。それでは、試してみるか?」

で、でっかい注射器…

「痛ぁッ…!!」
「どうだ、耐えられそうか?」
「うぐっ…ぐ、ぎゃあああああああああああああッ!?」

イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!
血管が食べられるううううううううう!?
あぎゃああああああああああああああああああああッ

「があああああああああッ!!!!!」
「動くな、針が折れる!…まだ十分の一も入っておらんぞ。」

ま、まけない…まけるもんかぁぁ…
うぎぎぃぃぃぃぃぃ…こ、殺してやるッ…おまえ…絶対に殺して…

「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーーッ!!!」
「…もうよい、見るに堪えん。よくがんばったと褒めてやろう。」



848:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:53:51 r0MuTjhR
グ…ゲゲ…あら?

「気分はどうだ?痛みは?」
「けほっ…痛みは、大丈夫です…」
「ふむ、そうか。」

随分叫んだみたいです。
のどが痛い…まだ頭もはっきりしないし…
わたしのバカ!なんて無茶な事を!
最初からご主人様に従っておけばいいものを…ご主人様?
ご主人様って誰?

「…」
「どうした?」

ええと、なんだか記憶がはっきりしません。
この方がご主人様…ですよね?
それなら、この質問に答えられるはず。

「…私はこれからどうなるんでしょう?」
「先ほど言ったとおりだ。お前には自分が殺した数と同じ200匹の魔物を産んでもらう。」

よかったぁ、わたしの知ってる内容と同じ。
よし!
これではっきりしました。
この方が飼い主で、私は家畜。
なら、ちゃんと補足をしないと。
私にご主人様の知らない秘密なんてあっちゃいけませんもの。

「あの、ご主人様…」
「なんだ?」
「さっき大体200匹って言いましたけど、正確には213匹なんです。」
「…ふむ、そうか。覚えておこう。」

血管の中にゼリーがビュルビュル噴き出して来て、なんだかこそばゆいです。
それに、ポカポカして気持ちいい…

「これ、終わったぞ。」

…いけない!
少し眠ってしまいました。
てへへ

「目は覚めたか?」
「ご、ごめんなさい。わたしったら。」
「よいよい。それよりも…ほれ、見てみなさい。」
「…わぁ!」

これが、わたし?
きれいな髪…お肌も真っ白で雪みたい。
胸もちょっと大きくなってますね。
…まるで妖精さんみたいです。


849:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:56:51 r0MuTjhR
「では、術を解くぞ。」
「術?」

あの、何をしていらっしゃるんですか?

「むむ…いかん、これは…」
「…ご主人様?」
「ああ、すまん。恐れていた事態が起こった。」
「ど、どうなさいました!?」

どうしたんでしょう!?
まさか、この体じゃ赤ちゃんが産めないんじゃ…
それは困ります!使命が果たせなくなっちゃう!

「術がとけなくなった…当分は元の人格に戻してやれん。」

…なぁんだ、そんなことでしたか。

「それなら全然問題ありませんよ。あんな野蛮なパープリンになんて二度と戻りたくありませんもの!」
「むぅ…そうは言ってもだな…」
「気にしないでください!わたし、今すっごく晴れやかな気分なんです!」
「そ、そうかね?」
「はい、それはもう!ところで、わたしのお相手はどちらに?早く仕事を始めたいです!」
「…まあ、いいか。」

ご主人様のお屋敷ってほんとに立派ですねえ。
中庭なんかちょっとした動物園状態で、一般公開もしてるんですって!
それで、わたしの飼育舎は…え、中庭の真ん中にある…小屋?
すごい、まるで宿屋みたい!

「開けてみなさい。今日からここがお前の家だ。」
「はい。」

あ…

「ご主人様、この方たちが…」
「うむ、お前の同居人たちだ。」

凄い…広間が埋め尽くされてます…
小柄で…犬顔で…これ、みんなコボルド!?

「このコボルド達は私のペットでな。」
「みんな、わたしのお婿さんなんですか?」
「そうだとも。普通はある程度育つと森にひとり立ちさせるが、この子らは特別だ。」

ああ…みなさん、あんなに大きくして…!
もう大感謝です!
わたしの無駄な努力で死なせてしまったコボルド様が!
罪深いわたしをお許しになって、こんな作り物のメスで繁殖してくださるなんて!
わたし頑張ります!
一生懸命孕んで213匹、耳をそろえてお返ししますッ!



850:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:58:38 r0MuTjhR
「ええと、いち…に…さん…」
「ちょうど40匹だ。」

エッチな香り…ゾクゾクしちゃう。
なんだかお腹が疼いて…疼いて…
あ、これ…子宮が…!

「し、子宮が…」
「どうした?」
「新しい子宮が…早く使ってもらいたいって言ってます…」

そんなギラギラした目で見られたら…わたし…お、お腹が!
お腹が疼くッ!
卵子ひきずり出されちゃうぅぅ!

「はふぅ…ふぅーッ…」
「もう我慢できないかね?」
「はい…ご主人様ぁ…」
「よかろう。行って来なさい。」
「…あは!」

組み敷かれる
犯される
出される

「きゃあああッ!?な、なんか破けたぁぁッ!!!!」

ひたすらその繰り返しです。
まず、一番近くの夫に向かって股を開きます。
欲情していただいたら、お臍まで反り返ったモノを根元まで突き刺していただきます。
最奥までガツガツと突きまわしていただき、足を絡みつかせて中に射精していただきます。
離れたらすぐに次の夫に股を開いてドロドロのあそこを…

「お、おほぉ…ありがとう、ございました…」

正々堂々、真正面から征服していただけるなんて…
いつも背後から不意打ちしていた私にはもったいない栄誉です!
ああ、なんて逞しいのコボルド様!
あんなに出したのにまだ硬い…
入れ替わり立ち代り何回も何回も足首を掴んで、のしかかって、腰を

「うひぃぃぃぃ…で、出来ましたぁ!いま!いまので絶対に妊娠しましたぁぁ!」


851:名無しさん@ピンキー
08/05/01 23:02:17 r0MuTjhR
ここに来てから、毎日が夢のようです。
わたしの今の肩書きは苗床。
いいですね、苗床!
なんと言っても、お洋服を着なくて良いのがとっても快適です。
身につける物と言えば、耳にピアスしていただいたタグだけ。
もうボタンの留め方が思い出せません。
あとは、魔力を高めるために彫っていただいたカッコいい刺青が自慢ですね。 
首からお乳をビッシリ埋め尽くして、手足に枝分かれした後、
下腹部で交差した線が、あそこを縁取ってお尻に流れていくという、なかなか豪華な仕上がりです。
赤黒いカラーリングもいやらしくていい感じ。
下の毛も剃り落として、こってり使い込まれたビラビラを見せびらかしながら歩くと、誇らしい気持ちで胸がいっぱいになります。
もちろん避妊も一切必要無し。
夫達はみんなとても優しいので、お腹が大きくなっても毎日たくさん可愛がってくれます。
この開放感は人間では絶対に味わえないでしょうね。
最近は人間だった頃の細胞が死滅したとかで、体がますます丈夫になってきました。
角に続いて尻尾も生えてきたので、近い内にみんなに前立腺責めをしてあげる予定。

「なんだ日記か?」
「いえ、原稿です。今度解説のプレートに載せようと思って。」
「…それはやめた方が良いと思うが。」
「そんな!?こんなに素敵な体験、ひとり占めにしたらもったいないですよう!」

…とまあこんな具合で、わたし今とっても充実してます。
お立ち寄りの際は是非、東館一階のコボルドコーナーを覗きに来てくださいね!


852:名無しさん@ピンキー
08/05/01 23:04:30 r0MuTjhR
以上です。
野生動物が人間にかしずいてる動物園って、実は悪堕ちの宝庫じゃね?
とか思うのは心が捻じ曲がってるせいだろうか。

853:名無しさん@ピンキー
08/05/01 23:41:32 XnL2902B
おお!新作がきたか!

854:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:44:19 YuVa49f7
>ID:r0MuTjhR
SS投下乙!
なんだけど少しだけ苦言というか…ちょっと気になった

・まず情景描写が少ない為かいまいち状況が伝わらない
 例えるならキャラの顔だけで構成された漫画のような
 読み手がストーリーに全く入れない印象を受けた

・あとギャグ色が強いとエロの気分が萎える…かな

まあ耳障りだったら年寄りの戯言と思って聞き流して

855:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:49:48 1fY7Ztoi
アドバイスありがとうございます。

情景描写か…地の文でを女にその時の感情ばっかり喋らせてるのが原因だろうか。
ギャグは自分でも調子に載りすぎたかと思ってます、はい。
ただ、手が勝手に…

856:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:53:38 2gW24nq2
>>836
姫神買うことにした。
黒くなっただけだがイーシャの悪コスいいな。

857:名無しさん@ピンキー
08/05/02 00:56:59 riHuQtEr
>>855
他人のアドバイスも大事だけど、基本、自分が作り上げた世界を信じてみるのがいいかも。

858:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:15:09 v5I/bmxU
>>857
うん。この書き方で一発で脳内ご主人様(15歳♀)氏と分かるので
その個性は大事にしていったほうが良いと思われます

859:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:26:46 SHT2x+QJ
悪堕ちスレなのに、なぜか善人が沢山集まる不思議
>854の良心的な助言も、>857-858の言葉もいい話だ。
とにかく脳内ご主人様15歳♀氏乙GJ


860:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:28:17 MdvUblPd
俺も姫神欲しいなぁ。
空とイーシャの悪堕ち後の姿が似通っててそれはそれで煮える。

861:名無しさん@ピンキー
08/05/02 01:34:43 8F1Qv/dB
情景描写はともかく、シリアス/コメディは好みの問題でもあるからなあ
巧拙でなく好みなら、書き手の書きたいものを書いたほうがいいのでは
むしろ個人的には、聞き分けの良いふりをしておいて
>ただ、手が勝手に…
なんていう言い訳をかますほうが誠実さを欠くように思えるので
(というか15♀氏は毎回エクスキューズが長いのが気になる)
創作のコアに関しては適度に堂々としていて欲しい


862:名無しさん@ピンキー
08/05/02 02:05:19 znZBd9yC
15♀さんの小説って娯楽要素が強いよね
それがいいんだよ
ということでGJ!

863:名無しさん@ピンキー
08/05/02 02:53:05 1Q6Ai0gu
乙でした!
エロとコメディ一緒にするの難しいですよねー

864:名無しさん@ピンキー
08/05/02 16:55:30 I3SWmAIh
>>836
見逃した…ログも上がらないようだし…
くそぅ、何でオイラが外出中に限ってこんなおいしいお祭りが…。


865:名無しさん@ピンキー
08/05/02 17:25:47 kzwSKh1J
姫神買うなら気を付けろよ
インストしても音楽とかムービーが別のファイルにできるんで自分で移動させないと音が鳴らないというアホなインスコ
さらに声ズレがヒドイ、どんぐらいかって言うと1シーン丸ごととかそんなレベルでしかも頻繁に起きる
買ったらメーカスレを1度は覗くべき

俺は敵とかに隷属する悪堕ちが好きだからぴんくはてな系はあまり合わないんだよなぁ(買ってるけどさ)

866:名無しさん@ピンキー
08/05/02 17:29:59 VRbh8fAJ
あそこのは堕ちというか「俺は人間をやめるぞー」的なノリだからなぁ
その後は攻守が逆転して人間イビリやってるようなシーンばかりだし
人外堕ちをやってくれる稀有なメーカーではあるんだが


867:名無しさん@ピンキー
08/05/02 17:56:40 5aJI4MGu
>>864
神の啓示かも? まっとうな道を歩め

868:名無しさん@ピンキー
08/05/02 18:30:29 XIzfYuRH
>>866
「俺は人間をやめるぞー」的なノリって言い方に吹いたwww

869:名無しさん@ピンキー
08/05/02 18:59:58 1fY7Ztoi
>>865
まじか。
不安になってきた…

870:名無しさん@ピンキー
08/05/02 20:07:47 l/O5FBQV
俺は、ビックリマンのダークヘラの悪落ちで嵌まった口なんだけど
同じように、アイテムや装置で洗脳されて悪落ちするアニメって
他にないかな?

871:名無しさん@ピンキー
08/05/02 20:21:05 EvcEMvTY
ところでラングSSの続きまだですか?
尻尾振って待ってます。

872:名無しさん@ピンキー
08/05/02 20:21:55 95RJ0yJE
>>870
俺の覚えてる範囲だとストリートファイターのTVアニメ版とか、バーチャファイターのTVアニメ版とかだな。

873:名無しさん@ピンキー
08/05/02 20:27:51 oAfysbr1
俺は半角二次元の悪魔城スレで嵌まった

874:178 猟血の狩人 第五回
08/05/02 21:45:47 v5I/bmxU
どうも。ラングではなく猟血の狩人の五回目です。
>>419の第四回の続きですので、未見の方はどうぞそちらから…

ティオが吸血鬼兄妹によって攫われてから一夜がたち…
ニースは来たくもない教会を訪れ、眠り続けるリムと一緒にいる両親に事の顛末を話した。

「それでは…、結局吸血鬼は倒せなかったのですか」
リムの両親が顔にあからさまに失望の色を浮かべて呟いた。娘を狙う吸血鬼に、これからも怯えなければならないという暗鬱とした
気持ちと、何故吸血鬼を倒してくれなかったのかとニースに対する不満が心の中に渦巻いている。
「………」
その内心を察して、ニースは心底から目の前の二人を憎々しいと思った。

(何よその目は…
自分たちで自分の娘すら守れないクズの癖に、私たちを非難する資格なんてあると思っているの?!
だいたい、お前達のせいでティオちゃんは攫われたっていうのに、それに対する謝罪もない訳?!ムカツク!)

願わくば、今すぐにでもこの家族をズタズタに切り裂いて豚の餌にでもしてしまいたい。
血を一滴残らず吸い尽くす、という選択肢すら拒否するほど今のニースはこの一家に対する憎悪を募らせていた。
しかし、ティオの命が抵当に取られている以上、少なくともリムを今殺すわけにはいかない。
(でも…、ティオちゃんを危険な目にあわせた代償は、必ず払って貰うわよ…)
「それだから、悪いけれどリムを今晩連れ出すわ。もしこのまま隠し続けると奴ら、きっと町中を灰燼に帰しても探し続けるよ」
多分にはったりを含んでいるが、こうでも言わないと絶対このクズ共は娘を差出しはしないだろう。と、ニースは考えていた。
(もしそれでもリムを寄越さないなら、ガキ達に代わって私がこの町をメチャメチャにしてやる!)
なにしろ、リムを持ってこないとティオが危害を被る事になってしまうのだ。
ニースの優先基準からすれば、この町の住人全員の命よりティオ一人の命の方が断然重い。太陽さえ暮れてしまえば、ニース一人ででも
恐らく2時間ちょっともあればこの町の住民全員を殺し尽くすことは可能だ。
ニースはじーっと凍て付くような視線で両親を睨みつけ、無言の圧力を加え続けた。
手っ取り早く言う事を聞かせるために魔眼を使うという手もあったのだが、あえてニースはその選択肢を外した。

この同意は、あくまでもこいつらの意思でされなければならない。
そうでないと、この後に起こる事態にこいつらの責任が問えないからだ。

「で、ですが…、娘を夜に連れ出すというのは…」
それでも、リムの両親はまだ躊躇っていた。
そりゃ吸血鬼狩りのプロ二人掛かりでも倒しきれず、片割れを連れ去ってしまうほどの強大な吸血鬼だ。
一人だけになったニースが勝てるか?と考えれば、その可能性は皆無に等しい。
そんなニースに大事な一人娘を預けたら、吸血鬼にどうぞ私たちの娘を連れ去ってください、と言っているのと同じと考えても無理はない。
「とりあえず、一晩様子を見て…」
「まずは、確実に吸血鬼を殺すために誰か応援を…」
なんとかリムをこの場に留めようと、両親はあれこれと理屈を捏ねてニースに納得させようとしてきた。
ニースの相方が攫われたのには同情するが、所詮両親にとっては他人であり、肉親のリムの身の安全の確保の方が優先されるのは当然だ。

が、それはニースにとっても同様である。
耳障りな言い訳を暫く聞き続けたあと、ニースは突然バン!と手元の机を手ではたいた。
その勢いたるや、机の脚がミシリと嫌な音を立てたのみならず、面が多少ひび割れるほどの衝撃であった。
ギョッとした両親は騒いでいた口をぴたっと閉じ、恐る恐るニースの顔を覗いてみた。
「言っておくけれどね、あんた達に選択権はないの」
空気が凍りつくほどに冷たい声を放ったニースの表情は、昨日ティオと一緒にいたときに見せていた無邪気な笑顔とは一変した
禍々しさ溢れるものだった。

875:猟血の狩人
08/05/02 21:46:48 v5I/bmxU
「あんた達が娘を大事にしているのと同様、私もティオちゃんのことがとっても大事なの。
ティオちゃんを取り戻すためだったら、私はどんなことでもするわ。あくまでもあんた達がこの子を貸さないっていうんだったら、
私はあんた達を殺してでも連れて行く。これは本気よ」
髪の間から覗くニースの瞳が異様にぎらついて見える。声の調子からも表情の真剣さからも、ニースが本気なのは見て取れる。
「っ………?!」
リムの両親はニースの発する雰囲気にぞっと背筋を震わせた。
もしあくまでも娘を渡すのを拒めば、ニースはなんの躊躇いもなく自分たちを殺すだろう。
このまま娘を渡したら、娘が吸血鬼に殺される可能性は高い。だが、そうしなかったら自分たちは確実に目の前のニースに殺される。
そして、結局娘はニースに連れ去られてしまう。
「………、分かりました。娘をあなたにお預けします」
さらに多少の逡巡の後、両親はとうとうリムをニースに預ける決意をした。結果が変わらないならば、ニースに全てを賭けてみるのも
悪い選択肢ではない。
「ですが……、必ず、必ず娘を狙う吸血鬼を滅ぼしてください、お願いします……。っ!」
こうなったらと腹をくくり、ニースに頭を下げた父親の目に入ったもの。
それは、憎悪と殺意と怨嗟で染まり、歪みきったニースの真っ赤な瞳だった。
「当たり前よ…。ティオちゃんを私から奪った連中…。絶対に許すものか。
どんな手を使ってもいい。あいつらの顔を絶望と後悔で化粧し、手足をもいで動けなくしたところで全身の血を抜いていやる…
見てらっしゃいよ、あのガキ共が……」
ギリギリと歯軋りする口元から妙に長い犬歯が見えるような気がする。
(まさか…、この人…)
父親はその形相から、もしかしてこの女性も吸血鬼なのではないか?と一瞬心の中で思ってしまった。
それは正鵠を射たものではあったが、父親自身吸血鬼を一度も見たことがないのと、日中に教会の中に入ってくるニースを考えたら
まさか彼女が吸血鬼のはずがないと勝手に結論付けてしまった。
ある意味、命拾いしたともいえる。
もし、ニースに吸血鬼ではないのかと少しでも話し掛けでもしたら、さすがに有無を言わさずに殺されていたであろう。



「とはいえ…、どうしたものかしら」
眠らせたままのリムを自宅へと戻させ、ニースもまたリムの家へとさっさと引き上げてきたが、先への展望が開けたわけではない。
「奴らの意表をつく手段は既に考えてあるけれど…、絶対的に人手不足なのよね」
なにしろ敵は少なくとも二人いるのに、こちらにはニースただ一人。
心の中では、アレクサウスとアルマナウスにいかなる恥辱を与えて地獄に落すかのアイデアがあれこれと浮かんでくるものの、
現実にそれが出来るか?と問われれば相当に困難と言わざるを得ない。なにしろティオと二人がかりでも手玉に取られたのだから。
少し頭を冷やして考えたら、あの二人が相当に強いことは分かる。爵位こそ名乗ってはいなかったが、間違いなく高位貴族に匹敵する
齢と魔力をもっているだろう。一対二で勝てる相手ではない。
「となると、こっちも複数で当たらなければいけないだろうけれど…」
まさか、町の人間に助けを借りるわけにもいかない。ニースが吸血鬼だってことがばれると逆に攻撃されかねないし、
そもそも多少腕に自信がある人間風情が相手に出来るものじゃない。絶対に足手まといになってしまう。
「そうなると、頼れるのは…、これしかないかな…」
ニースは、遮光用の装身具である降闇を撒くりあげ、裏に縫い付けられた大量の小瓶をじっと眺めた。
この小瓶の一つ一つには、かつてティオと一緒に狩り魔力と血を奪い尽くした吸血鬼の灰が詰められている。
通常、この程度の量の灰では普通に血を与えても復活することは出来ないが、魔力がふんだんに込められたニースの血ならば
僅かばかりの血でも灰の状態からニースの忠実なしもべとして蘇らせることが出来る。

876:猟血の狩人
08/05/02 21:48:07 v5I/bmxU
だが、

この灰になっている吸血鬼は前述の通りニースが魔力を奪い尽くした絞りカスなので、人間相手には充分すぎるものの高位の吸血鬼を
相手にすると『いないよりはマシ』程度の代物にしかならない。実際、カスを10人ほど蘇らせたとしてもアレクサウスほどの力を持った
吸血鬼なら、一体倒すのに3分はかかるまい。それでは時間稼ぎにもならない。
「せめて、この中でも少しでもマシな奴を……って、ちょっとまった!」
まじまじと小瓶を見ていたニースだったが、そのときふと『あること』を思い出した。

「いるじゃない!私のしもべで、かつ力を奪っていない奴が!!」

嬉々とした笑顔を浮かべたニースの視線の先には、つい先日灰を詰めたばっかりの二本の小瓶があった。
ニースはブチリと小瓶を縫い付けてある糸を引きちぎると、蓋を投げ捨ててから自らの親指をその鋭い牙で噛み破った。どす黒い吸血鬼
の血がぷくーっと親指の腹に膨らんでくる。
その血をニースは数滴づつ、小瓶の中へと垂らしこんだ。
すると、瞬きする間もなく小瓶から白い煙がしゅうしゅうと立ち昇り始め…、ブワッと白煙が広がったかと思うと徐々に収縮して
人の形を取り始めた。
やがて、人型となった煙は色を為して実体を採り、ニースの前に若い男女の吸血鬼が顕現した。
男は幼い背格好で童顔。長く伸ばした髪を肩口辺りで結わいている。
女は長身短髪、猫科の肉食獣のような四肢と鋭利な容貌を備えている。
「おはよう。リオン、アンナ」
リオン、アンナと呼ばれた吸血鬼は、ニースの声に固く閉じられていた瞳をカッと開いた。血よりも紅い虹彩がゆっくりと動き、
自分たちの主の姿を捉える。

「「おはようございます、ニース様」」

かつてニースやティオと同じ『狩人』に所属していたが、ふとしたことから吸血鬼と化し灰になってニースの懐にしまわれていた
リオンとアンナはニースの姿を認めると恭しく傅き礼をとった。二人の体に流れる血が、瞬間的に目の前のニースが
自分たちの主であることを知らせ忠誠の礼をとらせたのである。
「ニース様、また私たちに命をくださり有難うございます」
アンナが嬉しそうに自分たちを復活させてくれたニースへ感謝の言葉を述べた。
とは言っても、彼女らを灰へと帰したのはそのニースであるのだが、もとよりアンナはニースによって吸血鬼へとされており
親吸血鬼であるニースは絶対的な存在となっている。アンナにとってニースは主人であり持ち主であって、道具である自分がどう
扱われようが文句を言える立場ではないのである。
そしてそれは、アンナによって吸血鬼となったリオンにも同じことが当てはまる。アンナがニースの支配下にある以上、
そのアンナが親吸血鬼であるリオンとっても、ニースはアンナ程ではないが忠誠を誓う存在である。
「これでようやく、人間の血を啜ることが出来るんですよね…」
リオンが、もの欲しそうに唇の周りを舌でなぞった。リオンの血を吸うことが出来たアンナと違い、リオンは吸血鬼に
なって早々ニースによって灰にされてしまったため、人間の血の味をまだ知らないでいる。
「ああ…、我慢できない…。血が、血が欲しい……。あっ…」
一刻も早く血を味わいたいのか、うわ言のように呟くリオンが、ニースの後ろで寝ているリムを目ざとく発見した。
「なんだぁ…、人間がすぐそこにいるじゃないですか。
ニース様、その人間の血、少しでいいんですから吸わせてもらえませんかぁ…?」
リオンは欲望に目をぎらつかせてニースに頼み込んできた。
見ると、アンナも舌なめずりをしながらリムのことを眺めている。二人にとってリムは極上の御馳走に見えるのだろう。
「うふふ、この子にも私たちの牙で天国を見せてあげないとね」
「そうですよね、アンナ様ぁ。
ああ、あの真っ白な肌…。そして、その下に流れる赤い血……、たまらないよぉ…」
リオンもアンナも、顔に笑みを張り付かせたままじわりじわりとリムへと向けて近づいていっている。ニースの返事を聞く前に
今にもリムへ向けて喰らいつきそうだ。

877:猟血の狩人
08/05/02 21:49:06 v5I/bmxU
「………、ダメよ」
しかし、勿論それを許すニースではない。左手をリムとアンナたちの前にかざし、二人がそれ以上進むのを阻止した。
「えっ…?なんでですかニース様。せっかく餌が目の前にあるのに……」
初めて血を吸う機会を奪われたリオンが、あからさまな不満を顔に浮かべた。アンナの方はニースがダメと言ったのだから
しかたがないと思っているが、アンナ程ニースへの支配力がないリオンはそう易々とは納得はしない。
「この人間の血は吸ってはダメ。大事な取引材料なんだから」
「取引材料…、ですか?」
アンナがニースの言った言葉をおうむ返しに返した。何の、取引材料なのか。
「この人間のせいで、ティオちゃんが吸血鬼に攫われたわ。そして、今晩こいつと引き換えにその吸血鬼がやってくる」
そう言われて、初めて二人はこの場にティオがいないことに気が付いた。
「そう言えば…、先輩の姿が見えない…」
「………」
リオンは周囲を改めてきょろきょろと見回し、アンナはティオという言葉を聞いて少し複雑な表情を浮かべた。
「どうしたのアンナ?まさかあなたまだティオちゃんのことを…」
殺す気じゃないでしょうね?と、ニースはアンナへ向けて鋭い視線を送った。
「いえ、ニース様が大事にされている先輩を殺める気などもう少しもありません。
第一、私は自らの手でリオンを自分のものにしたのです。今更先輩を狙う理由もありませんし」
そう言ってはみたものの、アンナの表情はやはりちょっと曇ったままだった。以前、殺したいほど憎みきっていた相手だけに
ニースの支配力に心が呪縛されていても、そうそうその想いは消せないのだろう。
「そんな…、あの先輩が攫われるなんて…」
リオンは少なからずショックを受けたのか呆然としている。こっちも吸血鬼になってもティオを慕う心はあまり変わらないようだ。
「じゃあ一刻も早く先輩を助けなければいけないじゃないですか!
このままじゃ先輩の血が、その吸血鬼どもに奪われてしまいますよ!
そんなことになったら、僕が先輩の血を味わえないじゃないですか!!」
もとい、やっぱり心は吸血鬼側にぶれているようだ。
「ニース様、今すぐにでも…」
「落ち着きなさいリオン!」
焦りまくるリオンに、ニースはぎろりと睨みつけながら一喝した。
「今は真昼間よ。降闇がある私はともかく、あんたたちなんか一瞬にして燃え尽きてしまうわ。
それに、あいつらティオちゃんの気配を完全に消して私に感知されなくしているの。どこにいるかも分からないティオちゃんを
どうやって探すっていうの?!」
ニースの声には苛立ちが隠せないでいる。リムと取引すると言っている以上、アレクサウスがティオの血を吸うという可能性は低いと
思っているが、絶対にないとは言い切れないところが歯がゆい。
それ故、ニースも内心気が気ではなかった。
「あなたたちは私に力を奪い取られないまま私のしもべになっているわ。だからこそ、今回ティオちゃんをさらった吸血鬼に
対抗するために蘇らせたの。
あなたたちは吸血鬼としての力はまだまだ弱いけれど、狩人じこみの体術があるわ。吸血鬼の体になったあなたたちは、人間の時より
はるかに身体能力が増しているからそれなりの吸血鬼にも太刀打ちできるはずよ」
ニースの言葉に、アンナはこっくりと頷いた。
が、リオンは少し浮かない顔をしていた。
「ですがニース様…。僕たちがその吸血鬼を相手にするとしても、先輩はどうするんですか?
そんなことをしたら向こうが先輩を無事にしておくとはとても思えないんですが…」
リオンの懸念はもっともだ。が、ニースはリオンに向けてニタリと微笑んだ。
「そのへんは考えてあるわ。向こうがティオちゃんとあの女を交換する時…、仕掛けを施しておくのよ。
向こうがそれに気を取られている隙に、ティオちゃんを保護しつつあいつらを攻撃するわ。大丈夫、絶対にうまくいくわ。あと…」
そこまで言って、ニースは突然リオンの喉首を掴み上げた。みしみしと鈍い音が鳴り、爪が食い込んだところから血がツゥーっと流れている。

878:猟血の狩人
08/05/02 21:50:11 v5I/bmxU
「ぐはっ!ニ、ニースさまぁ…、なにを……」
「あなた、さっきティオちゃんの血を味わうとかいったわね…。ふざけるんじゃないわよ。
ティオちゃんの血は私だけのものよ。お前如きが口にしていいものだと思っているの?!」
ニースの目には不遜なリオンに対する怒りがメラメラと浮かび上がっている。このままでは本当にリオンの喉を握りつぶしかねない。
「も、申し訳ありませんニース様ぁ……!もう金輪際、先輩の血が欲しいなんていったりしませぇん!!」
リオンは喉を圧迫され発生もままならぬ仲、必死に声を張り上げ自信の不逞をニースに謝罪した。
「それでいいのよ。ちょっとは自重しなさい!」
リオンの謝罪の言葉に満足したのか、ニースはリオンを握り締めていた手の力を緩め、リオンはその場にどさっと崩れ落ちた。
げほげほとえづくリオンにアンナが泡を食ったかのように近寄り、心配そうに背中を摩っている。
「まったく…、血なんて後でいくらでも飲ませてあげるんだから。
馬鹿なこと考えなければ痛い目を見ずに、吸血鬼の悦楽にたっぷりと身を浸すことが出来たってのに」

「「えっ?!」」

あきれた顔をしながらぼそっと呟いたニースの言葉に、リオンとアンナはパッと反応し驚いた顔をニースへと向けた。
「そ、それはどういうことですか?ニース様」
「うふふ、それはねぇ……」
アンナの問いにニースが向けた顔は、吸血気の毒に染まりきった笑みだった。





879:猟血の狩人
08/05/02 21:51:11 v5I/bmxU
一方、アルマナウスの人形にされて連れ去られてしまったティオは…

「………ハッ?!」
今まで体の奥底に沈殿していた自らの意識が急速に覚醒していくのをティオは感じ、目を覚ましたティオはパッと首を上げた。
ティオの視界に入ってきたもの。それは薄明かりに照らされこじんまりと整えられた一室と、自分を見つめる二人の子ども…
いや、自分に敵対する存在である二体の吸血鬼、アレクサウスにアルマナウスだった。
「あ、兄様。ティオさんが目を覚ましましたわ」
「おはようございます、ティオさん。ちょっと不自由かもしれませんが勘弁してくださいね」
アレクサウスの言葉にティオは自分の状態をちらっと確かめてみた。
なるほど、両手首は枷で縛り付けられ天井から鎖で吊り下げられている。両足も床から伸びる鎖で繋がれており文字通り手も足も出ない。
「なるほど、これはちょっと勘弁しかねるわ…って、ちょっと待った」
このとき、ティオの心にある疑問が生じた。なんで、この二人は自分の名前を知っているのだろうか?
「あなたたち…、なんで私の名前を知っているの?」
このティオの問いかけに、アレクサウスとアルマナウスは何かを思い出したのか、クスクスと微笑みながら答えてきた。
「それは…、貴方の主人が貴方の名前を連呼していたからですわ。それはもうもう滑稽で滑稽で…
ティオちゃん、ティオちゃんって泣き叫びながら、届かぬ手を必死に伸ばして…
貴方はよっぽど主人に愛されているのですね…。クスクス」
「し、主人……?!」
ティオは最初、アルマナウスが言う『主人』が誰を指すのか思い浮かばなかった。
が、自分のことを『ティオちゃん』と呼ぶものはただ一人しかいないことにすぐに気が付いた。
「…何言ってるのよ。ニースは私の主人なんかじゃない。仲間よ」
「そうなのかい?吸血鬼と人間が一緒にいるからてっきりそうだとばっかり思っていたけれど…
でも、君からは僅かばかりだがニース…だっけ?の気配が感じられるな。彼女に血は捧げているんだろ?」
アレクサウスの問いかけに、ティオはしかめっ面をしながらもこくりと頷いた。
「…ええ。でも牙を立てられたりはしていないわ。あくまでも傷口から血を与えているだけよ」
血は与えているが自分は吸血の虜にはなってはいない。ティオはそう主張していた。
「ふぅん…」
ティオの言い分にアレクサウスは内心失笑を禁じえなかった。
そんな子供だましな事をしても吸血の呪縛からは逃れられはしない。例え傷口越しからでも吸血鬼から血を吸われ続けることにより
ティオの魂は僅かづつではあるが吸血鬼の力に汚されていく。
そして、それが一定の割合を超えれば身も心も隷属し、吸血鬼に全身の血を吸われることを望むようになる。
所詮、その状態になるのが速いか遅いかの差でしかないのだ。
が、どうやらニースはそれを承知の上であえてティオにそのこと言わず傷口からの吸血を続けているようだ。
(僕も彼女のことは言えないけれど…、いい趣味をしているよ。
じわじわと時間をかけて、この人間をすこしづつ吸血鬼に堕していくなんて、ね)
アレクサウスはニースの意図をほぼ正確に見抜いたが、それを口にすることはなかった。
したところで意味はないし、その意図もこれから無駄なことになるからだ。
「じゃあ君は、まだ本当の吸血の快感を知らないんだね…」
ニッと笑ったアレクサウスの瞳に、それまでなかった欲望の色がはっきりと浮かんできている。


880:猟血の狩人
08/05/02 21:52:15 v5I/bmxU
「………!!」
それを感じ取り、ティオの顔面からさあっと血の色が引いていった。
ひた、ひたとアレクサウスが足音もなくティオに向って歩いてくる。薄ら笑いを浮かべたアレクサウスの視線の先にあるものは
四肢を縛られたティオ、の首。
「あ、あ…、いやぁ……」
ティオは反射的に後方へと逃れようと体を捩ったが、手も足も縛られているので体だけ『く』の字に曲がるばかりで一歩もその場を動けない。
「やめて、やめて!こないで!!」
ティオだって、吸血鬼に血を吸われることで与えられる快感を知らないわけではない。
何しろ、定期的にニースに自ら血を与えている時に感じる魂をも汚してしまいそうな快感を味わっているのだから。
でも、それすら直接牙を挿しこまれて与えられた快感ではない。
過去に、幾度もニースに直接牙で吸って貰いたい衝動に駆られた事があったが、それで与えられる快感を知ってしまったら
恐らく二度と後に引き返せない。
この身全ての血が吸い尽くされるまで吸血の快感を求め続け、果ては自分が吸血する側へと堕ちてしまうことになるだろうと
ティオは本能的に感じていた。
だからこそ、ここでアレクサウスに吸血されることで自分の身も心もアレクサウスに従属させられることになってしまうことが
たまらない恐怖だった。
「ふふふ…、さっきまでの勇ましい君はどこへ行ってしまったんだい?そんなに牙を立てられることが恐いのかい?」
アレクサウスはふわりとティオと同じ目線まで浮き上がり、恐怖で顔を引きつらせるティオの顔をまじまじと眺めた。
ティオは言葉も発することが出来ず、小刻みに顔をかくかくと縦に振り続けていた。否、それしか出来なかった。
「可哀相に…、そんなに怯えてしまって。でも、もう恐がることはないんだよ…」
アレクサウスは震えるティオに歳相応の少年に相応しい天使の様な笑みを浮かべた。そして、そのまま顔をティオの喉下まで下げ…

チュッ

ティオの首筋に、軽いキスをした。
「ひぁっ!!」
噛まれた!というショックと首筋に感じた燃えるような熱さに、ティオは体をビクッと反らせ大きな悲鳴を上げた。
「あははは…。その反応、初々しいね」
ティオの反応が面白かったのか、アレクサウスは二度、三度とティオの首筋にキスを繰り返した。
「ひぃっ、いやぁっ!!」
その度に、ティオは目に涙を浮かべながら大声を上げていた。
「……、どうやらこんな子供だましのキスはお気に召さないようだね」
恐怖と立て続けの悲鳴でハァハァと息を切らしているティオから、アレクサウスはスッと顔を離した。
「んっ…」
そしてそのまま涙目になっているティオの唇へ自分の唇を重ねた。
「んうぅっ!!」
ティオの心に、さっき魂を奪われたアルマナウスのキスが否応なしに思い起こされた。
が、今度のアレクサウスのキスはそういった儀式めいた物ではなく、単純にティオの口腔を蹂躙していくものだった。
(な、なにこれぇ……)
ぬらりぬらりとアレクサウスの熱い舌がティオの舌を絡め獲り、ティオの思考力を一舐めごとに奪っていく。
下唇にちくちくと当たるアレクサウスの牙が心地良い刺激となってティオの体を燃え上がらせていく。
ちゅるっ、ちゅるっ、と唾液が跳ねる音が、いままでまともなキスすらしたことがないティオの心を興奮させていく。
「んっ…ふぐっ、んんっ……!」
ニースが見たら怒り狂いそうな濃厚なディープキスはかれこれ五分以上続いた。

「ふふ…、どうだい?本気のキスの味は」
アレクサウスが満足そうに口を離したとき、ティオの顔は興奮で真っ赤に染まり、腰はガクガクに腰砕けになり吊るされている鎖で
かろうじて立っているような状態だった。


881:猟血の狩人
08/05/02 21:53:11 v5I/bmxU
「あ…、あふぅ……」
さっきとは別の意味で、ティオは言葉を発することが出来なかった。
頭の中がピンク色の霞で完全に覆われており、紡ぐべき言葉を思い浮かべることが出来ない。
その代わりの意思表示なのか、自分から離れていった唇を惜しむかのようにティオの舌が半開きになった口から伸び、
アレクサウスの唇を求めゆらゆらと蠢いていた。
「あら兄様、この方一回のキスだけでもう蕩けてしまいましたわ。何か施術でも致しましたの?」
「別に。普通のキスをしただけだよ。
どうやら彼女は着ている服装の通り、今まで禁欲の生活をしてきたようだね」
ティオはアレクサウス達との戦闘に備えて『狩人』の正装の法衣を纏っている。教会の関係者である以上、肉欲とは無縁の生活を
送っていたことは容易に想像できる。
だからこそ、アレクサウスのちょっとしたディープキスでも簡単に跳んでしまったのだろう。
時折弱々しくビクビクと体を震わせているだけのティオを、アルマナウスはとても楽しそうに眺めた。
「貴方って本当に面白いわ。私の人形を倒すくらいの強い力を持っているかと想ったら、兄様のキスだけで崩れる脆さも持っている」
「う、あ……」
ティオは熱に浮かされたような顔で自分に近づいてくるアルマナウスに視線を向けた。そこには抵抗の意思は、最早ない。
(あ……)
自分が一目置くほどの強さを見せた人間が、今目の前で触れたら壊れそうな弱さを見せている。
そう思った時にアルマナウスの嗜虐心がゾクッと刺激され、アルマナウスは思わず両手で両腕を抱え体を一震わせした。
「そんな…顔を見せられては……、私も、ジッとしていられませんわ……」
アルマナウスはティオの唇に軽く触れるようなキスをすると、ティオの両胸に服越しに手を這わせた。
「ひっ……」
服の上からでも胸を擦られる刺激に官能に燃え上がりきった体はすぐに反応し、ティオの脳髄に震えるような快感をもたらした。
「あら…、背のわりに胸は大きくないのですね。それでも私のよりは大きいのですけれど…
まあ、肉が引き締まった肉食獣というイメージで悪くはないですわ」
むにっ、むにっとアルマナウスは大きさを確かめながら双乳をやんわりと揉みしだいている。
その都度、ティオの体に感電したような痺れが走る。
「ああっ、いやぁっ!!こんなの、こんなの変よ!変だわ!!」
自分の感覚がコントロールできない。こんなことは今まで感じたことがなかった。際限なく暴走していく官能が恐ろしくもあり、
また楽しみでもある。そんな相反した感情がティオの中で膨らみ続け、ティオはパニックに陥っていた。
「やめて!もうやめて!!このままじゃ私変になる。狂っちゃう!!」
「…うるさいわね」
わんわん泣き喚くティオが耳障りだったのか、アルマナウスはさっきのアレクサウスのようにキスで口を封じてしまった。
「むぐーっ!!」
再びティオの口腔を吸血鬼の舌が蹂躙する。
が、さっきと違うのは口からの悦楽のみならず胸からも官能の波が送られてくることだ。

「んん…ちゅぅ…」
もぎゅ もぎゅ もぎゅ

「んーっ!んーっ!!」
あまりに激しい快感に支配され、ティオは気絶することも出来ず注がれ続ける快楽に翻弄されていた。さらに、
「アルマナウス、僕も参加させてもらうよ」
妹とティオの情事を後ろで眺め続けていたアレクサウスがいつの間にかティオの後ろに周りこみ、
ティオの首の頚動脈沿いに舌をぞわりと這わせた。
「!!んぐぐーっ!!」
不意打ちのように訪れた首への刺激に、ティオの塞がれた口からはくぐもった悲鳴とともにアルマナウスとの接合部から涎が
滝のように溢れ出てきた。
アレクサウスは時折牙で甘噛みしたり、耳の裏を舐めしゃぶったりとティオが体験したこともないような刺激を
飽きさせることなくティオの肉体へと送り込んでくる。


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch