人外×人間でハァハァするスレat EROPARO
人外×人間でハァハァするスレ - 暇つぶし2ch750:名無しさん@ピンキー
08/12/19 09:32:27 IN1Zr8JY
>>851
個人的にはこれで良いと思う

751:名無しさん@ピンキー
08/12/19 16:56:34 UBWdjo/V
>>851
分かりやすくてくどくなくて良いと思う。
気が早いけど次スレも盛り上がりますように!

752:名無しさん@ピンキー
08/12/19 20:51:19 fi3WyPUs
Pixivやばいわ・・・・・・エロは少ないが萌えポイントやばす。

753:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:15:21 0CgAXFJZ
次スレが立ったらなんか投下してみようかなー、と思いつつ
結局何もせず絵板や保管庫見て妄想力や文章力を養う日々です…

続きが気になるものが多すぎるんだぜ…

754:名無しさん@ピンキー
08/12/22 06:54:51 wasOuClT
自分も次スレ立ったら投下したいなーと思いつつ
まだ次スレまで容量いっぱいあるからなんか投下されないかなーと期待している

ところでこのスレで出たネタでいくつか気になるのがあるんだけど
そういうのって勝手に書いちゃっておk?
あと投下が次スレにずれ込んでたとしても問題ない?

755:名無しさん@ピンキー
08/12/22 09:42:10 snyIdHgI
>>857
雑談のネタを具現化してもらえたら嬉しいやつが多いと思う

投下も保管庫があるから問題ないとは思う
けど容量的にギリギリのが投下予定あるなら早めに次スレ立てちゃってもいいかも

756:名無しさん@ピンキー
08/12/22 17:04:10 5nv0LfeL
こんなスレがあるとは思わなかった。同志ばかりで嬉しい限り。
まとめサイトも読ませてもらったけど、萌えて萌えてどうしようもなかったw
おかげで、妄想はしても書くことを迷っていた昆虫怪人×少女のエログロ気味な小説が書けそうです。
いやー、本気で幸せだ。


757:名無しさん@ピンキー
08/12/22 18:54:20 MQ9HFGPZ
>>859
がんばれまじがんがれ

職場で妄想したネタ投下


薄暗い森でのんびり暮らしていた闇属性のドラゴンを倒そうとやってきた女勇者に襲われる かとおもいきや
勇者の(度胸の)Lvがひくくて倒れる>介抱しる

そして仲良くなって悪い国王(勇者の父親)をやっつける。

という話をでっち上げてみた。べたべたすぎてスマソ

758:名無しさん@ピンキー
08/12/22 21:26:44 2PisqLkl
次スレへの参考のために聞きたいんだがここの住人は男と女のどっちが人外の方が好みなの?
あとエロ導入までの話が長くなってもいいんだろうか…

759:名無しさん@ピンキー
08/12/22 21:55:48 DR6XzUst
人それぞれじゃないか?
俺は男が人外のが好きだが
どっちでも需要はあるかと

760:触手魔物とシスター
08/12/22 23:10:23 oxB41LTq
>>859
その単語だけで妄想が止まらない。
早く実物を拝みたいものです。

埋めにはまだ早いけれど投下。
触手系魔物とシスターです、エロは軽め。
多分続き物になるかと思います。
>>864からどうぞ。

761:触手魔物とシスター
08/12/22 23:11:03 oxB41LTq

「うぉえええぇぇ……」

大海原に漕ぎ出した貿易船の甲板で、白い聖衣を纏ったシスター、マノンが先程の昼ご飯を海に戻している。

「おいおい大丈夫か?」
「らいじょうぶでっ…す」

船乗りの一人に背中をさすられながら、ぐったりと壁に寄りかかる。
"西国漁業区域に嵐の海の悪魔が出る"と、教会ギルドから退魔の命を受けて繰り出したは良いが、この揺れは頂けない。

「やたら揺れるからこりゃあ時化るかもな」
「はあ…」
「危ないから甲板に出ないで下さいね、バケツを持ってきますから」
「助かります…」

胸元に揺れるロザリオを握りしめ、マノンはため息をついた。
こんな状態で本当に退魔が出来るのか?これが初仕事とはあんまりな気もする。
彼女は先天的なシスターだ。
良い血に生まれ、教育環境に恵まれ、勝ち星も期待しているぞ、と初仕事でここに送り込まれたのである。

「頑張らなきゃ…」

そう呟きながらまたこみ上げてくるものを海に流す。
喉が痛い、吐いてる最中に切れでもしたのだろうか。
横になっていれば落ち着くだろう、そう思って船室の方にふらつく足取りで降りていった。

762:触手魔物とシスター
08/12/22 23:12:21 oxB41LTq

薄いシーツを被っていると、船底を這うような音が聞こえてきた。

「来た!アイツだ!」
「落ち着いて下さい、穴を開けられなければいいけれど…」

船の揺れと、更に横に揺さぶるような衝撃。
甲板からとさりという音がして、揺れが少しおさまる。
「甲板に来た…!」

扉を開けると雨の中に佇む影がある。
ぬめりを帯びた肌、鎌首をもたげた7つの蛇のような体。

「嵐の海の悪魔…!」

頬を強い雨が叩く中、震える足を一歩踏み出して聖水の入った瓶をかざし、フタを取る。

「銀の皿に入れた雪を、満月の光に晒した極上の聖水です。
退魔の光を以て悪しきものの体を貫き給え!」


…………


「……」
「……」

「な、なんで何も起こらないの!?」
慌てる一同を意にも介さず、悪魔が鎌首を揺らしながらこちらに歩いてくる。
「うわああ何とかして下さいよ!」
「だ、だってこんなの教典にも載ってないですし…!」
船乗りはシスターを盾にしてそそくさと船室のドアを閉めた。
「後は任せましたよシスター!」
「そんな!ひ、ひどい…!」
前方のずいるずいるという音に慌てて目を向けると眼前まで悪魔は迫っていた。

763:触手魔物とシスター
08/12/22 23:13:21 oxB41LTq

握りしめた聖水をとっさにかける。
流石にこれは効くだろう、と思ったが露ほども効いていない様子で佇んでいる。
もう最後の手段である懐の銀の銃を使うしかないと聖衣に手を突っ込もうとした時、ノイズがかかったような声がした。

「だ、誰?」

耳をすましても叩きつける雨の音しか聞こえない。
混乱したまま目の前まで迫る悪魔を振り向くと今度ははっきりと声が聞こえた。

―オレを喚んだのはあんたか?

「!」

今はっきりと悪魔の姿が見えた瞬間の声だった。
船内から漏れる僅かな明かりに縁取られたのは異形の男だった。
蛇ではないが、何か気味の悪いぐねぐねとしたものが意志があるかのように動いている。

「ま、さか」
余計に手が震えたせいか、服の中の銃を取り損なってしまい、裾から銀の銃が滑り落ちる。
「解らないな、喚んでおいて何故怯える?」
そう喋り、首を傾げたように見えた。
ぐちゅりとぬめった肉が動く音が聞こえるぐらいに異形は近くにいる。
「よんだって、なんですか」
声が震えた。
話が違う、喋るだなんて高等魔族じゃないか。
とてもじゃないが今の自分にどうにか出来る相手じゃない。

764:触手魔物とシスター
08/12/22 23:14:38 oxB41LTq

「こっちが聞きたいもんだな」
蛇のような腕、触手を喉元にまで伸ばして寸前で止める。

「オレへの供物を捧げたじゃないか」
「何のこと…」

寒さと混乱、恐怖で足がかくかくと震える。
情けないけれどこのまま立っていられない。

「今更破棄は出来ないぞ」
「だから!…違うって言って…私は船を襲うあなたを退治するためにここに…」
「何のことだ?」
「え」
「オレじゃないぞ」

少しの間があった後、船の後ろの方から先ほどよりも大きなどさりという音がする。

「!」
船が大きく傾き、慌てて振り向き身構えるとそこには更に大きな触手の化け物がいた。
うねうねと赤黒い触手を船のマストに巻きつけてこちらに這ってくる。

こっちが船を襲ってた海の悪魔…!
マノンは思わず後ずさったが、足に先ほどの銀の銃が当たり、とっさに拾い上げて構えた。

銃弾は三発。
様子見の一発と、致命傷を与える二発、外すわけにはいかない。

「おい、余計に手を出すな」
「あなたには関係ありません!」
震える手で狙いを定め、頭だと思われる箇所へ銃弾を打ち込んだ。
化け物は耳をつんざくような鳴き声をあげ、身をくねらせ暴れる。

「効いた…!もう、一発…」
再度構えようとすると、攻撃したこちらに気がついた化け物が体を震わせて触手をしならせた。

765:触手魔物とシスター
08/12/22 23:18:50 oxB41LTq

「ひっ…!」
太い触手が腰に巻きつき、そのまま器用に聖衣を胸までたくし上げる。
下着の下にも触手が入り込み、不快な感触が肌の上を這う。
「や、やめっ…あっ!」
意図しない、上擦った声が出た。
触手の一本が胸の敏感な部分を擦ったからだ。
「うぁ、あぁあ!そんな、とこはいってこないでぇえ」
足の付け根に巻きついた触手がズロースの中にまで入り込んで来た。

見下ろすと先ほどの悪魔がこちらを見上げている。
「な、何見てるんで、すか!」
「…あんたが一言請えば、助けてやれるんだが」
「だ、誰が悪魔なんか…ひ、ひぁああ!」
ついに触手の一本が膣内に入り込み、肉壁を押し広げて蠢き始めた。
「い、いや…!いやあぁ!いたい、いたいやめ、やめてぇえ!」
「ほら見ろ。だから早く助けを請え、そうすれば助けてやる」
「あぁあ!な、んでそんな冷静なん、ですか!も、もう…!」

触手がもう一本、太ももを這い上がったところでマノンは叫んだ。
「わ、かりました!早く助けて下さい…!」
言うが早いか、悪魔はマノンを捕らえていた触手を切り落とし、彼女を受け止めと巨大な化け物に向き直った。

「同朋よ、今は退いてくれ。この女、オレが預かった。後々海に供物を捧げよう」
その声を聞いた化け物は動きを止め、渋るように触手を動かしていたが、ついには荒れる海原に帰っていった

766:触手魔物とシスター
08/12/22 23:20:40 oxB41LTq

「いつまで掴んでるんですか、離して下さい…」
あっさりと、素直に手は離された。
そのせいで思い切り甲板に背中を打ちつける事になったが。

全身ベタベタでぬるぬるしていて大変気持ちが悪い。
呆然と仰向けになったままため息をつく。
「手伝いは…」
「良いです、自分でやります」
顔を覗き込んでくる憎らしい悪魔から顔を背ける。
胸に巻きついたまま波打つ触手を引き剥がしたところで下腹部の違和感を感じた。

入り込んだ触手がうねうねと、まだ動いている。
「ひっ、や、やだ…」
胸と同じく引き剥がそうとしても離れない。
そうこうしているうちに刺激を与えられた触手が激しく動いた。
「あぁっ!ん、やっ、も、いやあぁ…!」
「やれやれ、素直に手を借りれば良いだろう」

悪魔はマノンのぐったりした体を支えると、同じく触手の腕を伸ばし、引き抜こうとした触手を確認する。

「中で貼り付いている。無理に引き剥がすと内壁を傷つけるな」
「ど、どうするんですか…」

不安げに見上げるマノンを見て、悪魔は渋ったような声を出した。
「…まあ大丈夫か」
「何が大丈夫なんですか…」
触手と共にひくつき、先ほどから愛液が流れっぱなしのそこを確かめるように腕を這わした。

767:触手魔物とシスター
08/12/22 23:23:08 oxB41LTq

「……え、ま、まさか」
「察しが良いな、内側から外すしかないだろう」
「や、やめ、やめて下さい!そんな事したら…」
「無駄に暴れるなよ」

ずにゅ、と音がして同じ場所にもう一本の触手が挿入される。
「…………―っっ!!」
声にならない叫び声が、痛む喉から絞り出された。
ゆっくりと動く二つの触手の感触が、嫌でも伝わる。
「あ、ああ、や、やめっ…!ふぁ、ひゃん!いやあぁ!」
身を捩った瞬間、先に入っていた方が激しく暴れ出した。

「や、やだぁ、も…、やぁああ!!あぁあ」
達した瞬間、急に腹の中が軽くなる。
目の前にぶら下げられた触手から糸を引く粘液を雨が洗い流していく。

「少々手こずったが」
「…は、はぁ…良かった…」
全身の力が抜けて全体重を悪魔に預け、深いため息をついた。

「おい、聞け」
「なんですか…」
このまま意識を手放してしまいたいのに悪魔は話しかけてくる。

「あれを無闇に退治ようと思うな、供物を捧げれば何もしてこない。
月が雲に霞みかけたら海に東の海の供物を捧げるんだ」

「…なんで、そんな事。悪いのは襲ってくる方じゃ…」

「あんたらのやり方は手荒なんだ。…良いからそうしてみろ、直に分かる」

そう言い終わると悪魔はマノンを抱え上げ船室のドアを開ける。
そこには頭を抱え、神に祈りを捧げる船員達の姿があった。

良かった、船員に外傷はない。
それを確認すると急に全身がだるくなる。
船員が驚きの声や悲鳴をあげる中、そっと降ろされたのか背中に床の感触がした。
揺れるランプを見ながらマノンは沈む意識を引き上げようとはしなかった。

768:触手魔物とシスター
08/12/22 23:24:44 oxB41LTq
今回は以上です。
携帯から失礼しました。

769:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:00:22 lia+lAiv
>>871
GJ!! 冷静沈着な悪魔が憎たらしくて萌えた
続きが楽しみすぐる

770:859
08/12/24 14:34:48 Y3kUpMuS
誰もいないようなので、こっそり投下。
先に書き込んだ通り、昆虫人間×少女です。
そんなにエロくもグロくもなりませんでしたが。

771:ヤンマとアカネ 1/3
08/12/24 14:35:35 Y3kUpMuS
右上足の拳を固め、敵の頭蓋に叩き付ける。
 鈍い手応えの後、頭蓋の穴から溢れた生臭い体液が半身を汚し、漆黒の複眼と共に触覚が外れて吹き飛んだ。
次に左下足を回し、胸と胴体にめり込ませる。重たい打撃をもろに受け、やはり黒の外骨格が大きく抉れた。
たたらを踏んで後退った人型のクロアリは、人間の足に酷似した両足を同胞の体液で滑らせ、そのまま転倒した。
跳ね上がった飛沫は複眼にまで及び、エメラルドグリーンの視界を濁らせた。それを荒く拭い去り、彼女を確認する。
 灰色の瓦礫に腰掛けている彼女は、ジーンズを履いた両足をぶらぶらと揺すりながら、狩りを終えた恋人を見つめていた。
その顔は明るく、杞憂や不安は欠片もない。出会った当初は狩りを見るのも嫌がっていたが、今はすっかり慣れている。
身長はそれほど高くないが、発育途中の手足は薄い筋肉が付き、Tシャツが張り付いた胸元も控えめに膨らんでいる。
廃墟を彷徨ううちにカットジーンズと化したジーンズに包まれた太股は脂肪が付いて丸く、女としての成長の兆しが見える。
露出している腕や顔は薄く日焼けしていて、いかにも十代の少女らしい健康的で嫌みのない魅力を生み出していた。
髪も瞳も黒く、肌は薄黄色の典型的な日本人だが、目鼻立ちははっきりしていてパーツと配置のバランスは整っている。

「茜」

 胸郭を震わせて発声した昆虫人間は、口を開いて黄色の細長い舌を伸ばし、両前足に付いた体液を舐め取った。

「なーに、ヤンマ?」

 少女、茜は満面の笑みを浮かべ、昆虫人間に付けた愛称を呼んだ。その名の通り、彼の外見はオニヤンマそのものだ。
頭部の両側に備わった美しいエメラルドグリーンの複眼、透き通った四枚の羽、黒と緑のストライプになっている長い腹部。
進化する最中に特に発達した上両足は逞しくなり、使用頻度の減った中両足は折り曲げて腹部に添い、下両足で直立している。
胸部の外骨格は大きく盛り上がり、逆三角形状になっている。その内側には、羽や足を動かすための強靱な筋肉が隠れている。
中でも特徴的なのは、細長い腹部だ。硬く引き締まった腹部の下から伸びていて、歩行する際は後方に少し持ち上げている。
実際、今も少し持ち上げていた。食糧に有り付けたことが嬉しいので、少しばかり普段よりも角度が高くなっていたが。

「これから喰う」

 トンボの昆虫人間、ヤンマは足元に散らばる十数体のクロアリの死骸を掴み取ると、ぐばりと口を大きく開いた。

「うん、待ってるね」

 茜は背を丸めて両手で頬を支えながら、微笑んだ。ヤンマは彼女の目線を気にしつつ、クロアリの頭部に噛み付いた。
ぎち、とクロアリの外骨格が僅かに軋み、鋭い歯が深く差し込まれると、クロアリの頭部は簡単に圧砕して脳髄が散乱した。
ヤンマはそれを気にすることもなく、クロアリの頭部を口に収めると、じゅるりと体液を啜ってからもう一体の頭部も拾った。
クロアリはこの廃棄都市で繁殖している昆虫人間の中でも、最も数が多く狩りやすいが、味はあまり良いとは言い難かった。
だが、今、食べなければいずれ飢える。昆虫人間は体格が大きすぎるので、とにかく量を多く摂取しなければならない。
 盛り上がった背を折り曲げて四枚の羽を下げ、地面に這い蹲って獲物を貪るヤンマの姿に、茜はうっとりと目を細めた。
ヤンマの持つ羽に白い日光が反射し、虹色に煌めいている。エメラルドグリーンの複眼も好きだが、羽が一番お気に入りだ。
やっぱり、この街に来て良かった。茜は砂埃混じりの熱風に乱された長い髪を押さえ、胸の高鳴りに頬を赤らめていた。
 こんなに素敵な恋人に出会えたのだから。


772:ヤンマとアカネ 2/3
08/12/24 14:36:33 Y3kUpMuS

 食事を終えたヤンマは、茜の手によって清められていた。
 放棄されて久しい民家を片付けて家具や日用品を運び込んだ住み処に戻り、庭先で水を浴びせられていた。
水を被ってしまうとしばらく使い物にならないので、四枚の羽は高く掲げ、庭に出した背もたれのない椅子に座っていた。
どこまでも高い空から注ぐ日差しは熱く、外骨格を暖めてくる。変温動物である昆虫人間にとって、日光は欠かせない。
それがなければ体温を上げることも出来ず、体温が上がらなければ筋肉の動きは鈍ってしまい、まともな狩りが出来ない。
胃に入れたばかりのクロアリが消化されていく感覚を味わいつつ、ヤンマは庭の隅の給水タンクに向かう茜の背を眺めていた。
もっとも、それはこの民家に据え付けられていたものではない。崩壊したマンションの屋上から、ヤンマが運び出したものだ。
蓋を外して、雨水を溜めている。タンクの中には簡易濾過装置も設置してあるので、飲み水としても使用出来る水だった。
二つのバケツに水を汲んできた茜は、鼻歌を漏らしながらヤンマに近付くと、にやっと笑ってバケツを大きく振り上げた。

「そおれっ!」

「うぶばっ」

 突然のことに対処出来なかったヤンマは、僅かに開いていた口からもろに水を飲んでしまい、むせた。

「あ、あか、あかねっ!」

「んー、なあにー?」

 得意げな茜に、ヤンマは首を突き出した。

「綺麗にしてくれるってのは嬉しいが、もう少し優しくしろ!」

「えー、いいじゃん。この方が効率が良いんだから」

 茜が唇を尖らせたので、ヤンマは辟易した。

「俺はそうは思わんが…」

「そ・れ・にぃ」

 茜はTシャツの裾をちらりと持ち上げ、くびれた腰を見せてきた。

「私も一緒に水浴びしちゃおうって思って! 今日は天気もいいしね!」

 悪戯っぽい少女の笑顔に、ヤンマは言い返すことを諦めた。茜と出会ってからは、ずっとこんな調子だからだ。
 今、二人が暮らしている都市は、数年前に廃棄されて住民も引き上げており、この国の政府の手によって封鎖されている。
原因はもちろん、昆虫人間の出現だった。突如出現した昆虫人間は人間を捕食する性質を持ち、驚異的な速度で繁殖した。
ほんの数ヶ月で都市の人間は三分の一も喰い尽くされ、都市機能は完全に麻痺してしまい、人口も減る一方だった。
人間側も爆撃や薬剤散布などの対処を行ったが、昆虫人間の繁殖速度はそれ以上で、とうとう人間は淘汰されてしまった。
両者の生存競争で破壊し尽くされた都市を捨てて人間が逃げ出した後は、昆虫人間が新たな支配者として君臨していた。
 そこにいきなり現れたのが、茜だった。他の昆虫人間に狙われているところを助けたのが切っ掛けで、二人は出会った。
当初はヤンマも彼女を補食しようと思ったのだが、やたらと気に入られてしまい、付き纏われるうちに行動を共にするようになった。
いつかは喰ってやろう、と思っていたが、茜から注がれるストレートな好意にほだされ、今ではヤンマも同じ気持ちになっていた。
昆虫が人間に好意を抱くなど、常識的には有り得ない話だが、いざ自分の身に降りかかると信じるしかないのが現実だった。


773:ヤンマとアカネ 3/4
08/12/24 14:39:41 Y3kUpMuS
文字数制限に引っ掛かったので訂正。3/3ではなく、3/4です。


「ヤンマ」

 茜は椅子に腰掛けているヤンマの下両足の上に跨ると、濡れた複眼に手を滑らせ、水滴を指に付けて口に含んだ。

「ん…。まだちょっと、アリの味がする」

「そうか?」

 ヤンマは刃のような歯が生えた口を開き、進化と共に発達した細長い舌を伸ばし、茜の指先を舐め取った。

「こっちはヤンマの味」

 ヤンマの舌が巻き付いた人差し指を銜え、茜は暖かな舌を彼の冷たい舌に這わせた。

「茜、それは」

 神経に直接訪れる刺激にヤンマが戸惑うと、茜はちゅぽんと音を立てて口から彼の舌を抜いた。

「だって、ここぐらいしか感じてくれる場所がないんだもん。その辺だけ不便だよね、ヤンマって」

「仕方ないだろう。外骨格の触覚は薄いんだ」
 
 ヤンマは舌を解いて口の中に引っ込め、茜の手に軽く噛み付いた。

「やだぁ、それくすぐったい」

 茜が手を引っ込めようとしたので、ヤンマは顎の力を少し強めて薄い皮膚に食い込ませた。

「水、浴びるんだろ?」

 ヤンマはもう一つのバケツを拾って茜の控えめな胸元に傾けると、生温い水をたっぷりと浴びせかけてやった。
茜は体温よりも少し冷たい水の重みに、僅かに身を固くした。透き通った水はTシャツに吸い込まれ、ジーンズにも染み込んだ。
腹部と背を伝った水の流れは太股を辿り、股間に流れていき、小水を漏らしたかのように二人の真下に滴り落ちていった。
それを見た茜は赤面し、目を伏せた。水の感触に反応したのか、胸の小さな突起は硬く膨らみ、その存在感を示していた。

「やらしいことしないでよ。…虫のくせに」

「その虫に、毎度毎度欲情してんのはどこの誰だよ」

 ヤンマは折り畳んでいた両中足を茜の裸の腰に回したが、三本の鉤爪を薄い肌に引っかけないように外側に曲げた。
手加減が出来なかった頃は度々爪先を引っかけてしまい、茜の肌にいくつものミミズ腫れを作ってしまった苦い経験がある。
ぐいっと両中足を曲げて茜の体を引き寄せ、密着させる。はあ、と熱い吐息がヤンマの触覚に掛かり、乳房が潰れされた。
Tシャツに染み込んでいた水が押されて流れ、新たな水滴がヤンマの胸に伝う。ヤンマは右上足を使い、透けた服を捲った。


774:ヤンマとアカネ 4/4
08/12/24 14:41:11 Y3kUpMuS
「そりゃ、そうだけどさぁ…」

 抵抗せずに上体を反らした茜は、ヤンマの前に膨らみかけの乳房を露わにした。

「下、脱がすぞ」

 ヤンマは右上足の爪先と左上足の爪先で器用にジーンズのボタンを外すと、一気に下着ごと引き摺り降ろした。

「やだもうスケベぇ!」

 薄膜のように水気を含んだ服を剥がされた茜は、腕よりも多少色の白い尻と太股が光の下に曝された。

「服に穴開けて突っ込んだら文句言っただろうが」

 ヤンマは椅子の下をくぐらせて細長い腹部を持ち上げると、生殖器官を伸ばし、茜の生殖器官に触れた。

「ん、ふぁ、あぁ…」

 先程の荒々しい狩りの様子とは打って変わった優しい愛撫に、茜は吐息を弾ませ、ヤンマの胸部に縋り付いた。
鋭利なはずの生殖器官で、柔らかく撫でてくる。肌を破らないように、切り裂かないように、慈しみすら込められている。
荒々しく狩りを行う彼も素敵だが、ひたすら優しい彼も好きだ。浅く入り口を探りはするが、すぐに奥へは入れてこなかった。
まだ、茜の潤いが足りないのだと判断したのだろう。気を遣わなくても良いのに、とは思うが、嬉しいから言わなかった。
茜の反応を窺いながら、先細りの生殖器官の先端を動かしていたヤンマは、熱く潤い始めた茜の割れ目の前を突いた。

「あくぅっ!」

 充血した肉の芽を弾かれ、茜の下半身に痺れそうなほど強烈な甘い感覚が駆け抜けた。

「もういいだろ、入れるぞ」

 ヤンマが低く囁くと、茜は目を潤ませながら頷いた。

「うん…入れてぇ…」

 じゅぶ、と粘ついた水音が聞こえ、ヤンマの生殖器官の先端が茜の中に没し、水とは違う熱い液体が伝い落ちてきた。

「ちゃんと、奥までぇ」

 茜が掠れた声を零すと、ヤンマは腹部を曲げ、ずぶずぶと生殖器官を彼女の中へと押し込んだ。

「俺もその方が好きだ。お前の中は、熱いからな」

「ヤンマぁ、好きぃ、愛してるぅ!」

 茜はヤンマの頭部を抱き締めると、エメラルドグリーンの複眼に何度となくキスを落とした。

「本当に、喰わなくて良かったぜ」

 目の前に押し付けられて歪んだ乳房に、黄色い舌を絡み付ける。硬くなった先端をにゅるりと撫でると、反応が増した。
熱に浮かされたように腰を動かす茜に合わせ、ヤンマも腹部を動かしてやり、彼女が求めて止まない快感を与えてやる。
すると、茜の中に差し込んでいる生殖器官が締め付けられた。と、同時に茜は軽く痙攣し、ヤンマに体重を預けてきた。
どうやら、達したらしい。ヤンマの胸に頭を預けてとろりと弛緩している茜の表情を見たヤンマは、生殖器官を引き抜いた。
 生き物としての構造が違うため、ヤンマは達することが出来ない。というより、達してしまったら本当に命取りだからだ。
人間大に進化しても、昆虫は繁殖のために生殖行為を行う。生態系はメスが主体であり、オスは遺伝子を運ぶための器だ。
だから、生殖行為を終えたオスは間もなく一生を終えてしまい、メスの栄養源として捕食される以外の運命はないのだ。
非常に惜しいことだが、生きるためだ。そうは思っていても、陶酔しきった茜を見ていると、達したい気持ちになってしまう。
だが、死んでしまえば茜を守ってやることも愛することも出来なくなるので、ヤンマは生存本能と同等の欲求を抑え込んだ。
いつのまにか、腹部の精子嚢から生殖器官まで移動していた精子を再び精子嚢に戻し、ヤンマは生温い疲労に身を任せた。
 体の上では、満足した茜が愛おしげにヤンマの名を呼んでいた。

775:859
08/12/24 14:44:11 Y3kUpMuS
今日はこれで精一杯。
これで少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
自サイトでも色々書いているけど、エロスに突っ走れないので発散出来て楽しかったw

776:名無しさん@ピンキー
08/12/24 18:58:29 lZKcD/Tm
1日早いサンタさんが…!
昆虫と女の子はいいものだ、ミミズばれのくだりには本当に悶えた。
サイトがめちゃくちゃ気になる…のですが何かヒント等はありませんか?

777:名無しさん@ピンキー
08/12/24 21:25:58 Nzk15s3d
ヤンマかわいいよヤンマ
服がサンタさんになるくらい鼻血吹かせてもらいました。

778:859
08/12/24 22:38:10 Y3kUpMuS
>879
オンノベの片隅で、異種族恋愛ばかりを細々と書いております。
鋼鉄男(要英訳)でぐぐれば出てきますが、移転しているのでURLを削ってからどうぞ。

779:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:30:46 Ep1rt/36
サンタさんって本当にいるんだなぁ…
昆虫人間非常にもゆる!性質とかさらっと書いてるけど、それがリアルですごく良い

ところで海の悪魔さんにはどこの海に行けば会えますか?とりあえず供物になりたい

780:虫さんと女の子
08/12/25 02:28:59 jmc+Y4cx
絵板の虫とおにゃのこに激しく萌えたのでクリスマスな小ネタ


「あったけー……人間ってホント羨ましい……」

甘えてくる猫のようにすりすりと擦り寄る私の恋人。
私の手を握る手があまりにも冷たく、びっくりして小さく「うわ」と声を上げる。

「手袋、買ったら?」
「手袋なんて買ったら、お前にもう二度と手を温めてもらえないだろ」

こんなこっ恥ずかしい台詞を素面で言うこの男、先の言葉からわかる通り、普通の人間ではない。
私も詳しくは知らないが、昆虫に限りなく近い人型の種族だそうだ。
黒いダイヤモンドみたいな眼がじっと私を見ている。
それと恥ずかしい台詞とのコンボ攻撃でつい視線を逸らしてしまう。

「そんな恥ずかしいこと、言わないでよ……」
「え、何で?」
「何でって……こっちが照れるからでしょ!」

きょとんと私を見る顔が可愛いな、……なんて思わないようにしている。
もしかしたらわかっててからかっているのかもしれない。元の生物の性質上、表情がないので何を考えているのかわからないから。
付き合い始めの頃はよくからかわれ、恥ずかしい思いをしたものだ。

「よくわからんが……まあとにかく、お前は温くてホントに最高だよ。
ま、それしかいいところないし」
「……私の魅力はそれだけなんかい!」

思わずツッコミの平手打ちを彼の眉間の辺りに入れた。
……友人らから漫才夫婦と呼ばれ、茶化されるのは私がツッコミを入れるから。

「馬鹿、そんな訳ないだろ?
この柔らかい肌やさらさらの髪、あんなところやそんなところも好きに決まってるじゃないか!」
「ち、ちょっと!こんな大声で!恥ずかしいよ!」

そして、彼がフォロー(?)を入れるので友人らからはバカップルと呼ばれ、呆れられる。
彼の顔を見るとひょこひょこ触角が揺れ、目がほんの少しだけ細められている。
笑っている。

「もう!わざとでしょ!」
「ははは……げ、雪だ」

怒る私を無視し、彼は暗く閉鎖的な空を見つめる。
ふわふわと落ちてくる白いものが見えた。

781:虫さんと女の子
08/12/25 02:30:53 jmc+Y4cx
「あー、今日寒いから……。積もるかもね」

さっきのお返しにちょっと意地悪に言ってみるが、彼は何も言って来ない。
不審に思って顔を見上げると、本来ならないはずの瞼が閉じかかっていた。
うつらうつらと頭が揺れ、今にも眠たそうだ。
今思い出したが彼はとても寒さに弱く、ある一定の温度になると急激に眠くなるんだそうだ。彼いわく動物の冬眠と同じらしい。
もっとも普通の冬眠と違い、一日の内半日寝るだけでいいらしい。昆虫人間の事情はよくわからないが。
最初見た時ぴくりとも動かないから死んでしまったのかと思い、揺すりながらわんわん泣いてしまった。
……ちなみにいまだにそのことが笑い話になったりする。

「ちょっと!?こんなところで寝ないでよ?」
「ああ……と言いたいが……、ごめ、も……無理……」

そう言って完全に瞼が閉じるのと、彼が私に体を預けたのはほぼ同時だった。
ずしりと彼の体重がかかり、足がふらつく。
私が倒れたら誰も私たちを助けてくれないだろうし、
何より真冬の公園でそのほら、えっと……勤しむカップルと間違えられかねない。
何とか根性で彼の重たい体をベンチまで引きずり、優しく座らせた。

「全くもう……」

人の苦労も知らずぐーぐー眠る彼に悪戯でもしてやろうかと考え、止めた。
覚醒した時にお返しされるのが目に見えたから。
ため息一つついて隣に座った。
じっと彼のほうを見ていると、彼の触角が寒そうにぴくぴく震えているのに気付いた。
私は慌てて彼の手を握りしめ、息を吹き掛けて温める。
やっぱり手袋は必要なんじゃ、と考えて彼の嬉いような恥ずかしいような妙なこだわりを思い出して悩む。
……私の手づくりの手袋ならどうだろう?
私の作った手袋で温かくなるから、一応私が温めていることになるはず……。
ふと思い付いた割に中々いい考えだ。
手袋を作った時に彼がどんな反応をするのか考えながら、持っていた携帯電話でタクシー会社に電話した。
電話を切った後もいろんな反応を思い浮かべたら笑いが込み上げてきた。
隣で眠る憎たらしくも愛しい異種の恋人のこめかみに淡いキスをして、
帰ったらクリスマスまでに頑張って編まないと、と計画を立てながらタクシーが来るのを待った。
もちろん、彼の冷えた手を温めながら。

782:名無しさん@ピンキー
08/12/25 02:43:11 jmc+Y4cx
以上です。
勢いと初めてなので変かもしれませんが、
反省はしません。とにかく萌えの赴くままだから後悔はない!
ケータイから失礼しました。
また何か思い付いたら書き込みたいと思います。

海の悪魔さんとヤンマさんカッコイイなあ……
強い人外は大好物です
二人の作者さんGJです。

783:名無しさん@ピンキー
08/12/25 04:07:46 Fbx6S35d
すごくよかった!
続きも出来たら是非投下して欲しい



784:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:31:29 JOwLSeRg
やはり硬質人外は好みだなあ

785:859
08/12/25 22:36:49 s5dRQHe0
何やらヤンマが好評で嬉しいですw
883のもえらく萌えます。異種族の醍醐味は生態の違いですよね!
では、また投下。

786:ヤンマとアカネ 2 1/3
08/12/25 22:37:24 s5dRQHe0

 体を包む空気が次第に生温くなり、朝になったのだと知った。
 突っ伏して眠っていたフローリングに、複眼の間に並ぶ三つの単眼が擦れ、間に入った砂粒が硬い音を立てた。
だが、すぐには意識は戻らない。フローリングに接している腹部が冷え切り、その中の心臓もまた冷えているからだ。
体温が戻らなければ、血流も戻らず、人間に比べれば矮小な脳に送られる血中酸素も乏しく、意識も戻らない。
折り曲げていた両前足を伸ばして身を起こすと、今まできつく縮こまっていた外骨格が動き出し、ぎぢ、と鈍く擦れ合う。
複眼が大部分を占めた顔を上げ、破れたカーテンの隙間から差し込む強烈な光に、複眼が眩みそうになってしまう。
だが、すぐに補正された。ヤンマは関節が固まってしまった下両足を伸ばし、立ち上がってから、彼女に気付いた。
 破れたソファーの上では、毛布を被った茜が身を丸めていた。安心しきった顔で熟睡し、浅い呼吸を繰り返している。
毛布の端を両手で握り締め、唇の端が緩んでいる。ヤンマは彼女の傍に歩み寄ると、肩から零れた髪を一束掬った。

「呑気なもんだ」

 茜の髪を持ち上げて口に含み、ぶつりと噛み切った。

「いつ俺に喰われるとも解らないってのに」

 ヤンマの口の中には、茜の髪の切れ端が残った。喉の奥で丸めていた舌を伸ばし、髪を絡めて嚥下する。

「甘ったるい」

 意識的な味か、或いは実際の味かは解りかねた。ヤンマは、彼女の頬に落ちた髪の束を鋭利な爪先で薄く撫でた。

「おい」

 声を掛けてみても、茜の反応はない。爪先ではなく、爪の腹の部分で頬を叩いてみるも、目を覚ます気配はなかった。
無防備すぎて、逆に不安になる。ヤンマは口を開閉し、がちがちと噛み合わせた。人間で言うところの、舌打ちと同じだ。
起きている時は煩わしいほどまとわりついてくるからだろう、いざ眠って大人しくしていると歯応えがなくてつまらない。

787:ヤンマとアカネ 2 2/3
08/12/25 22:38:11 s5dRQHe0

「さっさと起きろ。他の連中が起きて動き出しちまったら、狩りがやりづらくなる」

 ヤンマは茜の肩を押して仰向けに転がしたが、茜は小さく唸っただけだった。

「うぅん…」

 やはり、起きようともしない。ヤンマは辟易し、茜の体から毛布を剥ぎ取った。

「いい加減にしろっての!」

 茜の体温が色濃く残る毛布を薄汚れた床に放り投げたヤンマは、直後、理由を悟った。

「ああ…そうだったな…」

 ソファーに横たわる茜は、パンツしか身に付けていなかった。昨夜、汗を掻いたから、とそれ以外を全て脱いだのだ。
生憎、洗濯を終えている服は見当たらず、かといって夜中に洗濯を行えるような場所でもないので何も着なかった。
そして、そのまま今に至るというわけだ。ヤンマは投げ捨てた毛布を拾おうかと迷ったが、前足は彼女へと伸びていた。
 朝日を浴びた薄い肌は白く光り、静脈が透けている。柔らかく盛り上がった女の膨らみを、三本の爪で掴んでみる。
だが、爪は立てずに寝かせ、腹で握り締めた。ヤンマの手に合わせて茜の乳房は歪み、刺激を受けて先端が尖った。
すると、茜が僅かに眉根を動かした。覚醒してはいないが意識はあるのだ、と知ったヤンマは、もう一つの乳房も握った。

「あふ」

 条件反射で声を漏らした茜は、悩ましげに腰を捩った。

「何やってんだ、俺…」

 頼りない手応えの乳房をひとしきり揉みしだいた後、ヤンマはふと我に返った。

「ふぇ」

 すると、茜は瞼を上げた。目の焦点を合わせ、ヤンマの手元と自分の状況を確認した途端、しなやかな足が跳ねた。

「いーやあー!」

「おぐうっ!?」

 茜がでたらめに放った蹴りがもろに顎に入り、ヤンマは仰け反ってしまった。

「馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ!」

 茜は胸を隠して身を縮めると、涙を溜めながら喚き散らした。

「いじるんだったら、もうちょっと綺麗な時にしてよぉ! 汗と埃でべたべただし、髪も洗えてないから脂でてかてかなんだもん!」

「そんなの、どうでもいいじゃねぇか」

 首関節の無事を確かめながら顔の位置を戻したヤンマに、茜は膨れた。

「嫌なものは嫌なの!」

 うー、と眉を吊り上げる茜に、ヤンマは困惑して触覚を下げた。

「ああもう解ったよ、うるせぇな」

788:ヤンマとアカネ 2 2/3
08/12/25 22:38:45 s5dRQHe0

「解ったんなら、あっち向いて! 服着なきゃならないんだから!」

「今更、見られて困る部分があるか?」

「気分の問題よ!」

「あーうぜぇうぜぇ」

 かぶりを振りながら背を向けたヤンマに、茜は舌を出した。

「女心を理解しなさい!」

 羽を震わすほどの金切り声に、ヤンマはまたがちがちと口を鳴らした。オンナゴコロとやらは、未だに解らないことだ。
大体、肌など見られて困るものなのだろうか。体を繋げたのは一度や二度ではないのだから、ヤンマは全てを見ている。
揉みしだいてしまった乳房もさることながら、性器と排泄器官すら見ているのだ。いい加減、開き直って欲しいと思う。
ごそごそと物音が繰り返された後、ようやく許されたので振り返ると、茜は昨日脱ぎ捨てたTシャツとジーンズを着ていた。

「じゃ、朝ご飯が終わったら洗濯するから、ヤンマも手伝ってよね」

「水場まで服の山を運べばいいんだろ。それで帳消しだ」

「そんなんじゃ足りないよ。食糧も大分減ってきたから、適当な店から発掘しなきゃならないんだもん」

「虫食えよ。ぶりぶりに太った幼虫でも捕ってやるから」

「あんなもん食えるわけないでしょ」

 不意に真顔になった茜に、ヤンマはぎりぎりと口の端を擦り合わせた。

「お前の食糧探しは面倒なんだぞ。それでなくても、そういう場所は他の連中の餌場にされちまってんだから」

「いいじゃない、それは全部ヤンマが食べられるんだから」

「ま、そりゃそうだがな。んで、まずは朝飯か?」

「ううん、ヤンマ」

 茜はかかとを上げて背伸びをすると、ヤンマの首に腕を回して引き寄せた。ヤンマも背を曲げ、身長を合わせた。
茜の唇が口に迫ってきたので、ヤンマはぎざぎざの刃を噛み合わせたような形状の口を開き、彼女を受け入れた。
外骨格に触れたのでは、何の意味もない。喉の奥で丸めていた体液が少し絡んだ舌を伸ばし、薄い唇に当てた。
そして、有無を言わさずに滑り込ませる。ん、と茜は小さく声を漏らし、口中を這い回るヤンマの舌に己の舌を絡めた。
息苦しくなった茜が唇を開くと、茜の舌を締め付けていたヤンマの黄色い舌が解け、粘液の糸を引きながら離れた。

「んふふ」

 口元を押さえて頬を染めた茜に、舌を喉の奥に戻したヤンマは言った。

「じゃ、とっとと支度しろよ。俺も腹が減った」

「今日は何にしよっかなぁーん」

 茜は足取りも軽く、キッチンに向かった。ガスも水道も電気もとっくの昔に切れているので、正確には倉庫なのだが。
キッチンに入った茜は、段ボール箱を探り始めた。その中には、廃墟から集めた缶詰めやレトルト食品が詰まっている。
人間が姿を消して数年が経過してしまった都市では、茜がまともに食べられるものといったら、それぐらいしかないからだ。
茜はテーブルに置いたランタンに火を付け、その上に水を張った鍋を載せると、レトルト食品のパックを入れて暖め始めた。
鍋の下で揺れる青い炎を見つめる茜の横顔を見つつ、ヤンマは舌に張り付いている茜の唾液を嚥下し、胃に流し込んだ。
無意識に、また口を鳴らしていた。だが、今度は不満や苛立ちを示す鈍い軋みではなく、歓喜を示す高い摩擦音だった。
 付き合えば付き合うほど、喰うのが惜しくなる。

789:859
08/12/25 22:41:12 s5dRQHe0
通し番号ミスりました。891は3/3です。
二人の日常の一端というかです。結構のんびり暮らしています。

790:名無しさん@ピンキー
08/12/28 01:42:16 odYAYy4S
エロがあるからには日常ほのぼのも併せて良いものだ、と思います。
ここ最近の大量虫投下に喜びを隠せない。

791:名無しさん@ピンキー
08/12/28 04:03:06 1+DhqOBi
虫系ならサガノヘルマーはどうよ?
個人的にはレゾレゾとか好みど真ん中なんだが。

792:名無しさん@ピンキー
08/12/29 23:59:35 l6vBE8Px
王蟲かわいいよ王蟲ハァハァ

最近気付いたんだが、霊とかスタンドとか透明人間とかの
実体を持たない人外(?)もイイものだ。
本体とは異なる確固たる意識を持ってたり、こっそり女の子にイタズラしちゃうような
お茶目さを兼ね備えてたらなおよし。

793:名無しさん@ピンキー
08/12/30 20:02:46 OHR7ggVp
>>894
教えてくれてありがとう、めちゃくちゃ好みだった。
少しずつ集めていこうと思うよ!

たけしのXファイル見てたら異星人ハァハァになった。オカルト話は夢が広がる。
そしてAVPまた見たくなった。

794:小ネタ ザリガニさんとの年越し
08/12/31 21:45:17 spWsjLCS
投下します。
ザリガニと女の子です。

「はい、蜜柑あげる」

こたつでぬくぬくしている少女は蜜柑を、
同じくこたつに入って紅白を熱心に観ている男に渡そうとした。

「あ……ごめん、シザーはそのハサミじゃ剥けないよね」

彼女が蜜柑を引っ込めようとすると、シザーと呼ばれた人型のザリガニがそれを止めさせた。
彼女がシザーのほうを見ると、彼は少女の手の中の蜜柑を器用に奪い取った。
呆気にとられる少女を尻目にシザーは蜜柑の皮を剥き始めた。
しかし、彼の両腕両手は攻撃的なギロチンハサミになっているため悪戦苦闘している。
このままだと蜜柑自体がミンチになってしまうと判断した少女は彼の隣に移動する。

「もー!負けず嫌いなんだからー!
ほら、貸して。あたしが剥いてあげるから!」

少女がそう言うとシザーは不服そうにヒゲを動かした。
彼女はそれを見て苦笑し、ゆらゆらするヒゲを撫でた。

「負けず嫌いなとこ、嫌いじゃないよ。
でもね、無理そうだったら無理にしなくていいから!」

彼女は人の頭を簡単に潰せる大きく発達したハサミから蜜柑を取り、
少し潰れた蜜柑の皮を剥き始めた。
シザーは黙ってそれを見る。

「はいどーぞ、剥けたよ」

綺麗に薄皮まで剥いた蜜柑を少女は彼の口元に持っていく。
すると彼の口元から小さな管が出て、橙の蜜柑を啜る。

「美味しい?」

少女が小首を傾げて笑顔で尋ねるとシザーは無音で頷いた。
シザーは人型であるものの、声帯がないため声を発することができない。
しかし、通じ合う二人には言葉は不要だ。

「紅白終わったら二人で初詣行こうね」

シザーは静かに頷いて彼女を抱きしめた。

(来年もこうやって二人で年越ししよう)


795:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:07:48 +x+sOkIM
おお!
無口というか、喋らないタイプの人外君きたー!
いや良いね、触覚とか眼とか、身体の部位で
感情や表情が読み取れるタイプ良いね。

796:名無しさん@ピンキー
09/01/03 04:30:06 YaTIYQTm
シザー可愛いよシザー

どうでもいいけど、ポケモンのシザリガー思い出した。

797:名無しさん@ピンキー
09/01/03 14:32:39 3J0ijYiM
新しい世界が拓きました。甲殻類に萌える日が来るとは・・・!
こういうフリーダムさも人外萌えの魅力だよなぁ。

798:名無しさん@ピンキー
09/01/06 19:49:51 xWUyWLSi
最近レジェンズに目覚めた
というか萌えなおしたというか
シロンとハルカせんせーとかランシーンとハルカせんせーとか

799:名無しさん@ピンキー
09/01/09 23:40:32 yGj2cBL9
>>901
レジェンズは人も人外もいいキャラだらけだよな。
俺はシュウ←アンナが一番好きだ。

800:名無しさん@ピンキー
09/01/10 04:40:55 ixJuwc8X
恐竜×人が好きな人にジャバウォッキーをおすすめしたい。
web連載で覗けるし、ヒロインがエロ可愛いし、
恐竜もハードボイルド可愛いんだぜ。
しかし母体の本誌が休刊するのでどこに行くかわからんのがな…。

ついでに竜人×人おいときますね、ちょっと長くなった、すいません。
女性上位なので、人×竜かもしれない。
駄目な人はスルーお願いします。

801:竜と肉食獣1
09/01/10 04:42:28 ixJuwc8X
 どこまでも抜けるような青空の一部を切り取ったかのような真っ青な旗が風にはためく。
青地には白と赤で鎧の騎士と、彼に従う機械種の意匠が縫いこまれ、見る者の胸を勇壮に
かきたてた。
 俺が所属する機殻騎士団の戦旗だ。
 その旗の下、機殻鎧を纏った新兵達が陽光に剣を煌かせながら、一心不乱に統制訓練を
続けていた。教官の俺の指示の元、一糸狂わぬマスゲームを長時間演じるのだ。ただでさ
え心身に負担のかかる機殻鎧を装着し、神経をすり減らして長時間動いた結果、新兵達は
最後には疲労困憊で剣も振るえないような状態になる。
 一人が膝を落とし、ゲェゲェと吐き出した。

「錬兵所の土をゲロで汚すとは見下げ果てた軟弱野郎だな!!右隣!連れて行け!!」

 俺が怒鳴ると、崩れ落ちそうになっていた兵士の右に立っていた兵士が、慌てて敬礼し
て仲間を医務室まで引きずっていった。別段サディスティックな趣味に走っているわけで
はなく、これはひとつの通過儀礼だった。騎士となるからには装着に負担の大きい機殻鎧
を長時間つけての行動も多くなる。自分の活動限界を身体に覚えこませ、ついでに活動限
界を超えるとどうなるか教えるのが主な目的である。俺も新兵のころにはよく教官にゲロ
を吐いて倒れるまでしごかれたと教えてやれば彼らの溜飲も少しは下がるかもしれない。

 訓練は夕刻まで続けられ、そのころにはほとんどの兵士が倒れ、呻き、地に伏していた。
一日中つけていられた者がいただけでも大したものだが、これから彼らは厳しい訓練の元、
さらに長い活動時間を得なければならない。地獄はこれからだ。彼らに幸あれ。


 錬兵所を後にすると、離れた高台で見学していた友人が軽く手を上げてきた。

我が国では、高位貴族の長子は教育の一環として全員一度徴兵され、軍に放り込まれる。
厳しい訓練に耐え、忍耐力を養い、戦場を卓上ではなく、膚で感じさせ、学習させる為だ。
 かつての同僚で今は故郷に戻り、領主として勤めている友は、薄い唇を吊り上げてニヤ
リと笑った。

「お前も立派になったもんだな、アルトグラーツェ。お前がゲロ吐いた時には、私が医務
室まで引き摺っていったもんだが」
「頼むからひよっこ共の前でそんな事言うなよロスヴィート。教官の面目丸つぶれだ」

 薄く笑いながら、友は軽く伸びをして、空を仰いだ。薄紫のヴェールが夕日の上にふん
わりとかかって、宵闇が静かに降りてくるのを、俺も友も眺めていた。

「ふん、どうせ教官もあと数ヶ月で辞めるんだろうが。潰れる面目なぞ無い癖にな」
「耳が早いな」
「……軍に戻ると聞いたぞ。それも、緑鉤隊に入ると」
「おい、誰に聞いた?まだ正式な辞令はどこからも出てないはずだが」

 友は黒髪を風に靡かせて、俺の前を足早に歩き出した。
 紺の軍装の背に揺れる長い鴉の羽のようなその髪を見ながら、俺は慌てて追いかけた。
 城の周り、貯水池がいくつも設置された外回廊を走る俺達の姿が水に映る。

802:竜と肉食獣2
09/01/10 04:43:05 ixJuwc8X
「おい、ロス!何怒ってんだお前」
「そんなに死にたいのか」
「え?」

 振り返った友の、紅玉のような赤い目が怒りでつりあがっていた。

「お前はつくづく度し難い馬鹿だよ、アルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアン!!まだ
復讐に燃えてるとはどこまで根暗で粘着質で陰険な馬鹿竜なんだ!!」
「ロ、ロス」
「煩い黙れ、そこまで死にたいなら今ここで私が叩き切ってやる、さあ首を出せ」
「あの」
「黙れと言ったのが聞こえないのか?腐れ脳が溶け落ちたか?その一つしか残ってない眼
球を抉り出したらそこからスライムみたいに流れ落ちるのか?なあ本当に一回死んでみな
いか。馬鹿が死んで治るか試してみる価値はあると思うんだがな」

 目が据わった状態で捲くし立てる友につめよられ、胸倉をつかまれて俺は黙るしかなか
った。
 俺の一族はかつてこの国で一番数の少なかった竜種ではあったが、俺が幼体の時、数人
を残して一切が居なくなった。領地で発掘された、古代機械種『アバドン』に領地ごと喰
われたのだ。首都で竜種に義務付けられた予防接種と固体管理の為の登録に連れて行かれ
ていた俺と、付き添いで着ていた数名の供だけが生き残り、かつての領地は第一種危険指
定地域として封じられた。
 今も厳重な結界で覆われた領地には、『アバドン』がのうのうと眠りについている。
 緑鉤隊は機殻騎士団の中でも、特に凶暴な機械種を愛馬とし、危険生物排除を主な任と
する部隊だった。各隊一番の手練れが集まる隊でもあったが、重症率、死亡率も群を抜い
ていた。
 その緑鉤隊についに『アバドン』討伐の命がかかると聞いたのは、去年。戦場で追った
いくつかの傷、片目や吹っ飛ばされた両足の為、一線を退いて教官として新兵訓練を仕事
としていた俺は、現場復帰を願い出た。失った両足は下位機械種の移植で補っていたが、 今回の現場復帰の為、より攻撃に即した上位種を移植しなおした。癒着していた部位を
切り取っての移植に多くの苦痛はあったが、現場に復帰できるなら俺は半身だって差し出
しただろう。

「あの化物を葬れるなら、俺は何を失ってもいい」

 俺は呟いた。

「奴を倒しても何も戻ってこないのはわかっている。わかっているが……」

 俺は自分の手を見た。青緑色の鱗が、薄闇の中で光った。
 同族達の踊り。青緑が、皆が踊るたびに光の中でキラキラと揺れて、陽気に尻尾を、鉤
爪を打ち鳴らす音が聞こえて、その中で若い父と母が回って、互いの尻尾を巻きつけて幸
せそうに笑った。そして、俺の方を振り向いて呼びかけるのだ。おいで、愛し児よ、と。
 この光景だけは、どうしても忘れることができなかった。
 青緑色の鱗の光。もう、その鱗を持つものは、俺と老齢の家人数名しか残っていない。

「俺は、どうしてもあの光景に報いたかったんだ。意味がないとわかっていても、な……」
「よし死ね」

 正面から、ぶん殴られた。
 お手本のような完全なストレートだった。体重の乗りも申し分ない。かなりの身長差、
体重差があるのに、友はストレートを叩き込んだ後、間髪入れずに足払いまで入れて2m超
えの俺を地面に殴り倒す事に難なく成功した。
 そのまま馬乗りに飛び乗られ、胸倉を掴んで抱き起こされると、さらに何発か殴られた。
軍隊仕込みのマーシャルアーツは、対格差のある相手にも有効である。新兵諸君にも是非
見せてやりたい光景だ、極めりゃ150ちょっとしかない人間の女でも、2m超えの竜種をボ
コれるってな。

803:竜と肉食獣3
09/01/10 04:48:04 ixJuwc8X
「ちょッ待ッ」
「ああん?聞こえんな!!そんなに一族郎党の仇が取りたきゃ勝手に死ね!!
この馬鹿竜!!もう本当に死ね!!生まれてきてごめんなさいと言え!!」
「すいませんでした落ち着いてくださいロスヴィート・ユッカ卿!!俺が悪かったです
ごめんなさい!!」

 俺はバタバタと尻尾で地面を叩き、降参の意を表明した。これ以上牙を折られてはたま

らない。
 ロスがペッとツバを吐いた。おい、高位貴族様のやるこっちゃないだろう、これ。お前、
仮にも領主様…。

「何か言ったか?」
「いいえ何も言ってません本当生きててすみません」

 俺の血で殺人鬼が使っていたような有様になった白の皮手袋を外すと、ロスは俺の頬に
触れた。
 俺の鱗をそっと指先でなぞられ、体が勝手にビクリと震えた。

「なあ、アル。お前が過去に酔うのは勝手だが、嫌だろうがなんだろうがお前は現在に生
きてるんだ。わかるか?後ろしか見てなくても、身体は前にしか進まないんだ。お前の居
場所は、過去じゃない。今なんだよ」

 先ほどまで鬼のような顔で俺をボコボコにぶん殴っていたくせに、友は泣きそうな顔で
少し笑って、血まみれの俺の口周りをなぞり、指に付いた血を舐めた。

「一族の仇を取りたいなら取ればいい。でも、取ったところで、今のお前は居場所を得た
と喜べるか?仇を取ったと、ご両親の墓前で胸を張って報告できるか?お前は……幸せに
なれるのか?」
「ロス……」
「なあ、私じゃ駄目か?お前と初めて会った時から、お前はずっと後ろばっかり向いてた
けど、私はお前を見てたよ。なあ、私じゃ居場所にならないか……?」

 俺の返り血の飛んだ彼女の頬を、手を伸ばして、少し触った。
 柔らかい。俺の鉤爪のついた鱗手じゃ、少し力を込めたら、簡単に刻んでしまえそうだった。

「ロス、俺は……」
「黙れ馬鹿竜」

 また胸倉をつかまれて、引き寄せられる。ロスが、俺の口の先に口付けてきた。口をこ
じ開けられ、彼女の舌が俺の口内に入ってくる。熱くて柔らかな質量が、俺の牙を舐め、
俺の口端を噛み、思わず答えた俺の舌に絡んできた。
 チュクリと粘着質な水音が絡み合う。彼女の甘い味に興奮した俺の股間を、彼女の指が
ツツっと撫でた。その指が、ベルトにかかる。

「いや待てッ!ちょ、おま、外だぞここ!というかお前当主がいいのかこんな!!」
「お前の意見なんて誰が聞いた?」

 いつの間にかベルトを外され、軍装をひんむかれ、普段はスリットに収まっているはず
の俺の性器が立ち上がっている様を、強引に外気に晒された。なんというか、これってレ
イプというのではないだろうか。
 悲しい男のサガで、若干萎え気味だったそれも、裏筋をなぞられたりとか、カリをひっ
かかれたりとか、微妙な強弱でやわやわとされれば元気になってしまうのだ。俺が抗議の
声を上げようとしたら、口先をそのまま上から咥え込まれた。いやらしく人の口周りを嘗
め回して、傷口にまで歯を立てられた。

804:竜と肉食獣4
09/01/10 04:50:20 ixJuwc8X
「私はもう、決めた、んだ…ッ!んんん……ッお前は…ッ私のものにするって、な…ッ!」

 息を荒げたまま、自分もベルトを外し、スラックスを落として、彼女が俺の性器の上に、
軽く自分自身を触れさせてきた。そこは、少し触れただけでもたっぷりと濡れているのが
わかった。
 彼女が少し腰を落とすと、柔らかな熱い割れ目に、俺自身がどんどんと飲み込まれていった。

「馬鹿な事…ッ本当に何やってるかわかってるのかロス…ッ!」
「お前よりは…よっぽどわかってるよ」

 上気した頬を赤らめ、濡れた唇を舐めあげて、肉食獣のように俺の上で友は笑った。
こいつの方がよっぽど獣だ。肉食獣だ。なんてこった。
 俺は、肉食獣に喰われちまったんだ。俺は、うめき声をあげて、思わず腰を動かした。
彼女が上で、気持ち良さそうに笑った。
 俺達がもみ合っているうちにいつの間にか空には月がかかっていて、月明かりを移す水
面には、押し倒され、ボコられ、顔面血だらけの哀れな眼帯をつけた青緑の竜と、その上
に馬乗りになって竜を犯す小柄な女性の姿が映っていたと思う。俺の両腕は、彼女にかき
むしられて鱗がボロボロになっていた。

「アル、アル、アル」

 歌うように肉食獣が言う。

「お前はもう、私の竜だよ」
「ロ、ロス……ッ」

 その口を夢中で塞ぐ。彼女の甘い味。彼女の狭い口内。その細い腰に犯されて、俺は彼
女の中に何度も絶頂の証を弾けさせた。尻尾が、射精するごとにバタバタと外回廊の床を
叩いていた。


805:竜と肉食獣5
09/01/10 04:55:04 ixJuwc8X
 時間というのは、あっという間に過ぎるもんだ。
 俺が新兵にゲロを吐かせたり、訓練で死ぬほどどつき回したりしている間に討伐の準備
はあっという間に整って、俺が教官を辞め、一騎士としてまた戦場に向かう日が来た。俺
の受け持ちのヒヨコ共は、戦場で『アバドン』に喰われて二度と戻ってこないよう願をか
けにいった奴もいるという。気持ちはわからんでもないが。
 その間、何度かその、まあ色々あったのだが正直言いたくない。
 俺が殴り返すとあの小柄な体を粉砕されるのではないかと思うし、あの綺麗な赤い目を
傷つけなくたくないとも思うが、少しは反撃してもよかったんじゃないかと今になって思う。
 考えたら、奴はあんな外見でも機殻鎧を一週間は平気で着こなして戦場を飛び回ってい
た人間で、機械種を乗り潰した事も数度ではきかないようなタフネスだったのだ。俺が少
々殴ったところでそんなダメージでもなかったんじゃ、と今になって気がつく。
 多分アイツの一番のダメージは俺を殴りすぎた拳だろう。

「何を考えてるんだ、そこの馬鹿竜」
「ある肉食獣との戦いについてな」
「ほう、さすができる男は違うな。最危険種討伐を前に、もう別の対決を考えてるとはな」
「誰かさんの教育のおかげで、未来に重きを置ける男になったもんでね」

 俺がそう返すと、不意打ちだったのか彼女の白い顔にさっと朱が走った。
 俺がささやかな勝利感に浸っていると、今度は彼女が何か思いついたのかニヤリと嫌な
感じで笑いかけてきた。

「そうだな、私との未来もさぞかし楽しみにしてくれているだろうしな。お前が帰ってく
るころには卵がいくつ孵化しているか、楽しみにしているといい」
「た」
「た?」
「卵?」
「ああ卵だ」
「いや卵って誰の」
「お前と私の」
「いやだってお前と俺じゃ卵なんてでき」
「アホか、何のために高位貴族の優先遺伝法があると思っている。お前の精子の遺伝子情
報ちょっといじくって、こちらの卵子と掛け合わせて、とっくにいくつも受精卵を作って
いるんだが」
「もしかしてお前……」
「腹触るか?パパですよーとか言ってみるか?ん?私に似て、可愛い青緑の竜種の仔だと
思うぞ。まあユッカ家の女は元々色んな種族の配偶者を得るたびに体いじってるからな。
子宮で有精卵育てるのも何人か先達がいるし」

 俺はあいた口がふさがらなかった。貴族怖い。超怖い。

「帰ってきたら結婚式だ、盛大にやるから楽しみにしとけよ。ああそうだ、あんまり欠損
部分は作るな、タキシードが合わなくなる」

 俺の胸倉を掴んで(もう俺達のキスはこれがスタンダードな形だった)、盛大な音を立
ててキスしてきた俺の肉食獣もとい恋人は、楽しそうに笑った。

「とっとと行って倒してこい、これから忙しくなるんだからな。過去なんか思い出してい
られないほど楽しくさせてやる!」

 隊の同僚達や、見送りに来ていた新兵達から大きな口笛や冷やかしの声が飛んだ。
 俺はこの先一生、彼女に頭があがる気がしない。

806:名無しさん@ピンキー
09/01/10 04:57:03 ixJuwc8X
終わり。あんまりエロくなくてすいませんでした。
人外の方がヘタレとか女の方が強いとかバカップルとか大好きです。

807:名無しさん@ピンキー
09/01/10 06:30:59 LUdQtkyC
GGGGGJJJ!!!
ちょwwwヘタレ人外と女の子優位とかモロ好みなんだがwwwww
手加減せずにボッコするロスと遠慮するアルに萌えた。
騎乗位で愛を囁かれながら喰われるとか、、、何という役得。


808:名無しさん@ピンキー
09/01/11 02:27:25 TxwCFBu1
これはまさしくGJ!
アルの竜人という外見とヘタレという性格のギャップがたまらん!

809:859
09/01/11 17:08:26 uAqvBBzN
小柄な女の子に乗っかられる竜人、激しく萌えました。ごちそうさまです。
おかげでエロの創作意欲が湧きましたので、その勢いのままにまた書いてみました。
むしゃくしゃしてやった。後悔していない。ロボ×女性で、ノリは某勇者な感じです。

810:正義の味方とオペレーター 1
09/01/11 17:09:28 uAqvBBzN
 地球は、平和になった。
 綾子はぼんやりとテレビを眺めながら、欠伸を噛み殺した。ソファーの上には、地球防衛軍の制服が投げたままだ。
クリーニングが終わったので回収してきたのだが、それをクローゼットに収納しなくてもいいだろうと思ったからだった。
どうせ、明日もまた地球防衛軍に出勤するのだ。着替えることすら億劫になり、帰宅時に着替えたのはジャケットだけだ。
だから綾子は、地球防衛軍のマークが胸ポケットに刺繍されたブラウスと、紺色のタイトスカートを着ているままだった。
 三年前、突如として地球に飛来した邪悪な意志を持つ金属生命体、デスロニアンに地球は征服されそうになった。
あらゆる生命の機械化能力を持つデスロニアンは、地球人や地球生物を機械化させ、地球の平和を脅かしていた。
対する地球側も精一杯抵抗したものの、強大な力を持つデスロニアンに全く歯が立たず、されるがままになってしまった。
このまま地球は征服されると思われていたところに現れたのが、正義の金属生命体、メタロニアンの精鋭部隊だった。
彼らの協力を得たことで、地球防衛軍の軍事力は桁違いに跳ね上がり、デスロニアンにも立ち向かえるようになった。
だが、デスロニアンもただやられていたわけではなく、太陽系の惑星全てを機械化させて宇宙を征服しようと企んだ。
当然、メタロニアンと地球防衛軍は全力で戦った。苦戦を強いられたが、ぎりぎりのところで踏ん張って勝利を物にした。
 そして、太陽系は滅亡の危機を逃れ、地球も平和を取り戻した。その結果、地球防衛軍の仕事内容が大いに変わった。
地球が平和になったのは結構だし、綾子はそのために地球防衛軍に入隊したのだが、事後処理ばかりでうんざりしていた。
毎週のようにデスロニアンによって様々な都市や遺跡や施設が破壊され、処理が終わる前にまた新たな戦いになった。
そのため、始末書や報告書が毎日のように押し寄せてきて、一通り片付けたと思ったその翌日にはまた山になっていた。
デスロニアンが滅んだことで始末書が増えることはなくなったが、報告書や各方面への手続きはいくらでも残っている。
 それを片付けなければならないと思うと、地球防衛軍に出勤するのも億劫になって、制服を取り出したくなくなっていた。
そんなことではいけない、とは思うが、疲れているのは確かだ。こんなことでは、平和を楽しむための休暇すらもらえない。
いっそのこと地球防衛軍を辞めてしまおうか、と綾子は連日の事務仕事による疲労が残る肩を回しながら、考えていた。

「はーい、今出まーす」

 宅配便だろうか、それとも勧誘か公共料金か。
 綾子はそんなことを考えながら扉を開けた瞬間、予想が全て外れていたことを悟った。

「やあ、綾子君!」

 玄関先に立っていたのは、人間大の大きさに体格を縮めたメタロニアン、ブライトウィングだった。

「ブライトウィング隊長…」

 思い掛けない来客に綾子が目を丸めると、ブライトウィングはその名の通りの純白の手を差し伸べてきた。

「司令室に問い合わせたら、君は自宅に待機していると聞いたのでね」
「どうして私の家に来たんですか? 用件があるのでしたら、私ではなく本部に直接申し上げて下さい」

 綾子が困惑していると、ブライトウィングはいきなり綾子の両手を取った。

「君に用があるんだ、綾子君」
「だから、なんですか」

 両手をしっかり握り締められた綾子は、その手の冷たさに身動いだ。メタロニアンは生命体であるが、金属で出来ている。
メタロニアンは生まれながらの戦士であり、金属細胞を伸縮させることも可能で、十数メートル大から人間大まで自由自在だ。
もちろん、変形も可能なら合体の可能で、メタロニアン部隊のリーダーであるブライトウィングは合体形態では中核を成す。
地球防衛軍での地位も高く、オペレーターチームの一員である綾子との接点はない。あったとしても、それは戦闘中ぐらいだ。
そんな彼が、なぜいきなり綾子の自宅を尋ねてくるのだろう。住所は、地球防衛軍の職員名簿を見れば簡単に解ることだが。

「綾子君! 私と合体してくれないか!」

 ブライトウィングは綾子に詰め寄り、言い切った。

「…はい?」

811:正義の味方とオペレーター 2
09/01/11 17:10:33 uAqvBBzN
 それは、どういう意味での合体だ。綾子はしばらく呆然としていたが、ひとまずブライトウィングを自宅へ引っ張り込んだ。
このまま通路に立っていられては邪魔だし、何より目立つ。それでなくても、メタロニアンは地球を救ったヒーローなのだ。
そんな輩が、女の一人暮らしのマンションの玄関前で変な宣言をしたことを誰かに知られては、面倒なことになってしまう。
それでなくても、目立つ外見の持ち主だ。もう少し常識を弁えてくれ、と思いながら、綾子は純白の翼を持つ戦士を見上げた。
 地球の救世主は、爽やかな笑顔を浮かべていた。


 そして、綾子は地球の救世主から愛を告白された。
 綾子に引っ張られる形でリビングに通されたブライトウィングは、いきなり綾子の両肩を掴んで向かい合うと熱っぽく語った。
あの戦いを切り抜けられたのは地球防衛軍のおかげであり、引いては的確なオペレートを行ってくれた綾子のおかげであると。
激しい戦いの最中であろうとも、通信に入る綾子の声を聞くと力が湧き上がり、事務的であろうとも励まされると戦意が高ぶった。
地球と太陽系を守り抜いたのも、他でもない綾子のためであると。一気に並べ立てられてしまい、綾子はぽかんと口を開けた。

「なんで、私なんですか?」
「綾子君だからだ!」

 ブライトウィングは綾子を抱き締めようとしたが、綾子は慌てて彼の胸を押して抗った。

「でっ、でも、私は三十手前ですよ!? それに、顔だって地味だし、体型だって大したことないし、司令室でも空気って言うか!」
「私に好かれては困るのか?」

 ブライトウィングは金属の指で綾子の頬に触れ、目線を合わせてきた。その冷たさと距離の近さに、綾子は動転した。

「そうじゃないですけど、でも、私は」
「私は君を愛している。それで良いではないか、綾子君」
「でも…」

 ストレートな物言いに綾子が赤面すると、ブライトウィングはぐっと綾子の腰を引き寄せ、距離を一気に埋めてしまった。
急に体に押し付けられた滑らかな装甲の感触に、綾子は驚いて声を上げそうになったが、銀色の唇で塞がれて出せなかった。
頬に触れていた手は後頭部を支え、腰に回されていた手は背中を支えてくる。唇を割って、柔らかな金属の舌が入り込む。

「ん、ふ」

 ブライトウィングの舌は、容赦なく綾子の舌に絡んできた。空気を求めて口を開けば更に深め、唇も噛んでくるほどだった。
今までに経験したキスとは、比べ物にならないほど情熱的だ。目を閉じているせいか、相手が異星体であることを忘れそうになる。
こんなことをするのは、何年ぶりだろう。久し振りに感じる感覚に綾子は膝の力が抜けそうになり、思わず彼の装甲に縋っていた。

「綾子君」

 綾子の唇を解放したブライトウィングは、息苦しさで頬が上気した綾子を見下ろしてきた。

「地球での戦いで、私は己の正義を見失いかけた。数千万年の間、仲間だと信じていた部下に裏切られただけでなく、
デスロニアンに戻ったナイトブレードを殺す以外の選択肢を見つけることが出来なかった。他にも、良い手段があったはずだと今でも思う。
だが、彼を殺さなければ、基地が襲撃されていたのだ。その時に真っ先に考えたのが、ナイトブレードに対する戸惑いでもなければ
地球防衛軍に対する不安でもなく、君を失う恐怖だった。地球防衛軍と共に戦い始めた時から、君は私を見守ってくれていた。
それが、どれほど私の力になっただろう。君がいなければ、私はきっと戦い抜くことは出来なかっただろう」
「そんな、大袈裟な」
「君は君自身の魅力に気付いていないだけだ。それに最初に気付くことが出来た私は、宇宙で最も幸福だ」

「う…」

 歯の浮きまくった文句に綾子がますます赤面すると、ブライトウィングは綾子を横抱きに持ち上げた。

「綾子君の存在は、常に私の心を満たしてくれた。だから、今度は私が綾子君を満たしてやりたいのだ」

「え、え、ええええっ!?」

 ブライトウィングが寝室へ向けて歩き出したので、綾子はぎょっとした。


812:正義の味方とオペレーター 2
09/01/11 17:11:25 uAqvBBzN

「満たすって、やっぱり合体ってのはそういう意味だったの!? ていうかなんでうちの間取り知ってんのよ!?」
「君を知るために、君に関する情報を全て収集したからな。私が知らないことは何もない」
「さらっととんでもないこと言ってるしー!」

 綾子は敬語を使うことも忘れて喚き、彼の手中から逃れようと身を捩ったが、メタロニアンの腕力に敵うはずもなかった。
そのまま寝室に連れ込まれた綾子は、ベッドの上に投げ出された。ブライトウィングはカーテンを引いてから、近付いてきた。
下手に抵抗しない方が身のためかもしれない。そう思いながら、綾子はベッドの上に膝を付いて乗ってきた戦士を見上げた。
意外なことに、スプリングは悲鳴を上げなかった。体格は変化させられても、彼自身の質量はほとんど変わらないはずなのだが。
体が妙に軽くなっているので、重力を操って比重を軽くしているのだろう。メタロニアンにとっては、それぐらい簡単な芸当だ。
そうでもしなければ、こんなシングルベッドなど一発で壊れているはずだ。ブライトウィングなりに気を遣ってくれているらしい。

「えっと、本当にやるんですか?」
「様々な情報を得て検証した結果、出来ないことはないという結論に至ったのだ。だから、私は君と一つになれる」
「ですけど、それって私の方がとんでもなく痛いんじゃ…」

 綾子は、タイトスカートの下で太股を閉じた。メタロニアンが合体に使うジョイントは、角張っていて尖っているものばかりだ。
あんなものを入れられたら、間違いなく死ぬ。綾子が身を硬くすると、ブライトウィングは柔らかな手付きで綾子を撫でてきた。

「大丈夫だ。私を信じてくれ」

 綾子は目を上げ、真正面から彼と向かい合った。ブライトウィングは滑らかな白銀の顔を、珍しく緊張で強張らせていた。
どれほど難しい作戦であろうと、過酷な戦闘であろうと、不利な状況であろうと、決して表情を崩さなかった戦士だというのに。
サファイヤブルーの光を放つ瞳も、どことなく不安げだった。綾子に触れている手も、出来る限り力を抜いているようだった。
それに気付くと、なんだか可笑しくなってきた。綾子が小さく吹き出すと、ブライトウィングは気恥ずかしげに顔を逸らした。

「なぜ笑うんだ、綾子君」
「いいえ、別に」

 綾子は笑みを抑えて、ブライトウィングを真下から見上げた。白亜の戦士を至近距離で目にするのは、初めてかもしれない。
背中には流線形の翼が一対生え、銀色のブースターが両脚部と腕に備わり、胸部には戦闘機の機首が収納されている。
頭部の両脇には翼を思わせる平べったいアンテナが伸びていて、女性的に思えるほど整った銀色の美しい顔を挟んでいた。
改めて眺めると、戦うために生まれた生命体にしては洗練されすぎている外見だ。腕も足も、他の戦士達に比べれば華奢だ。
それなのに、誰よりも強い。デスロニアンのリーダーであり最強の金属生命体、サルドニュクスを追い詰め、倒したのだから。
だが、今、その手は綾子に怖々と触れている。戦闘時の勇ましさと今の気弱さのギャップに、綾子は心が動かされてしまった。
ブライトウィングのことを、可愛いと思ってしまった。格好良いと思ったことはあったが、そんなことを思ったのは初めてだった。

「合体、してもいいですよ。でも、痛くしないで下さいね」

 綾子が照れながら返すと、ブライトウィングは至極真面目に頷いた。

「メタロニアンの誇りに掛けて」

 それはこんなことに掛ける誇りじゃないだろう。綾子はそう突っ込みたかったが、彼の決心をへし折るのは憚られた。
なので、体の力を抜き、閉めていた太股も緩めた。実のところ、綾子も長らく御無沙汰だったので、したい気分になっていた。
過去に付き合っていた男はいたが、あまり長続きしなかった。地球防衛軍に入隊してからは、尚更男っ気がなくなった。
自分で処理するのは楽だが、刺激が足りなくて結局欲求は溜まっていく。だが、それを受け止めてくれる相手などいなかった。
戸惑いはまだ消えていなかったが、好都合と言えば好都合だった。この際、彼が異星体であることなど気にしていられない。


813:正義の味方とオペレーター 4
09/01/11 17:13:20 uAqvBBzN
「失礼する」

 ブライトウィングは綾子のブラウスのボタンを丁寧に外し、前を開いた。白いブラジャーに包まれた乳房が、さらけ出された。
大きすぎず小さすぎず、標準的なサイズだ。ブライトウィングは食い入るように見つめるので、綾子は無性に恥ずかしくなった。
他人に肌を見られるのは初めてではないが、そこまで凝視されたことはないので、少年を相手にしているような気分になる。
実際、似たようなものかもしれない。数千万年もデスロニアンと戦い続けてきたメタロニアンは、戦うこと以外知らない種族だ。
だから、彼が異性に好意を抱くのも、体を求めるのも初めてのことに違いない。そう思うと、ますます彼が微笑ましくなってきた。

「んっ」

 綾子はブライトウィングを引き寄せると、荒っぽく唇を重ねた。思わぬことに動揺したのか、背部で白い翼が立ち上がった。
綾子の唾液がまだ残っている彼の舌を吸い、舐め、唇を噛む。銀色の首筋や頬にもキスを落とし、抱き寄せて隙間を埋める。
ブライトウィングの胸部装甲に圧迫され、乳房が潰れる。ブライトウィングは肩を強張らせていたが、綾子に腕を回してきた。
冷ややかな手が腰に回され、太股に降りていく。人間よりも一回り大きく、硬い手は、タイトスカートの中に滑り込んできた。
しばらく太股を撫で回していたが、タイトスカートを引き摺り上げた。ストッキングに包まれた足と、その下の下着が露わになる。
ブラジャーと揃いの、白のレースだった。ブライトウィングは息を荒げる綾子から顔を離すと、ストッキング越しに股間をなぞった。
だが、やはり手付きは頼りなかった。ある程度知識はあるようだったが、実戦経験がないので力加減が解らないのだろう。

「隊長」

 綾子が声を掛けると、ブライトウィングは手を止めた。

「すまない、何かしくじったか」
「いえ、そうじゃありません。よろしければ、オペレートしますけど?」
「だが、それは」
「失敗されて痛い目を見るのは嫌ですし、隊長としても良いのではないでしょうか」
「そう…だな」

 ブライトウィングは若干言葉を濁したが、承諾した。

「では、続きをお願いしますね。指示は私から出しますので」
「了解した」

 ブライトウィングは綾子の股間に指を伸ばしたが、勢い余ってストッキングの内股に伝線が走ってしまった。

「あ…」

 綾子がそれを見下ろすと、ブライトウィングは気まずげに身を引いた。

「すまない」
「いいですよ、これ、安物ですし。なんだったら、裂いちゃってもいいですけど」
「だ、だが、それでは、なんというか、その」
「エロ過ぎるとでも?」
「まあ…そういうことだ」

 口籠もったブライトウィングに、綾子は笑みを零し、ストッキングの内股に爪を立てて引き裂いた。

「じゃ、これならどうでしょう」
「うおおっ!?」

 綾子の行動に戸惑ったブライトウィングは変な声を上げて仰け反ったので、綾子は股の部分だけを引き裂き、穴を開けた。

「そんなにアブノーマルでもないと思いますけどね、これぐらい」
「いや、だが、しかし…」
「なんだったら、御自分でやってみます?」

 綾子は腰を上げてタイトスカートのホックとファスナーを外し、腰から脱いだ。そして、それをベッドの脇に投げ捨てた。

814:正義の味方とオペレーター 5
09/01/11 17:14:52 uAqvBBzN
「だが…」

 躊躇いを見せるブライトウィングに、綾子は苦笑した。

「自分から私のことを押し倒しておいたくせに、今更照れることもないと思いますけど」
「まあ、それはそうなのだが」
「ストッキングは消耗品なので、気にしないでもいいですよ。パンツは裂かれたら困りますけどね。結構高かったので」
「では、いいのだな?」
「だから、最初からそう言っているじゃないですか」
「ならば、遠慮なく行かせてもらおう」

 ブライトウィングはいやに真面目な顔をして、綾子が股の部分だけを裂いたストッキングの切れ目を引っ張り、引き裂いた。
びちびちと繊維が千切れていき、楕円形の穴が大きく広がると、濃いベージュの生地の間から色白で柔らかな肌が現れた。
ブライトウィングは指先で綾子の素肌に触れ、確かめるように揉んでいたが、するりと手を上げてふくよかな尻を掴んできた。

「こちらも良いのだな?」
「だから、良いって言ってるじゃないですか」

 綾子は彼の初々しさが微笑ましくて、自分の方が年上のように錯覚した。実年齢は、彼の方が何百倍も上なのだが。

「そっちだけじゃなくて、胸の方もお願いします。私、下よりも上を触られた方がいいんですよ」
「そうか、解った」

 ブライトウィングは素直に尻から手を外すと綾子のブラジャーをずり上げ、二つの丸い膨らみを曝した。そして、両手で掴んできた。
これもまた怖々と触れていたが、揉みしだくうちに遠慮がなくなってきて、綾子の乳房が変形するほど強く握り締めるようになった。
刺激に反応して強張った乳首を指先で弾き、押し、ねぶる。愛撫していると言うよりも、好奇心のままに遊んでいる感じだった。
それでも、綾子にとっては悪くなかった。最初はそれほど感じていなかったが、乳房を弄ばれるうちに体の芯が徐々に熱してきた。
そのうち、声が出てしまった。首筋に顔を埋めるブライトウィングに腕を回した綾子は、込み上がる甘い感覚に煽られて喘いだ。

「あぁん」
「これが良いのか、綾子君?」
「はい。でも、下もいじってもらわないと、入れられないと思います」
「解った」

 ブライトウィングの手が乳房から外れ、股間に向かった。破れたストッキングの隙間から、薄いレース生地をついっと撫でた。
徹底した胸への愛撫のおかげか、綾子の陰部は湿り気を帯びていた。硬くなりつつあった肉芽が金属の指に押され、潰された。

「ひゃうあっ」
「地球人女性の肉体の中でも、この部分が特に鋭敏だという情報は正しかったようだな」
「はい、そう、ですぅ。だからぁ、もっとぉっ」
「解った。綾子君が良いのなら、このまま続けよう」
「んあぁあっ」

 人間の指よりも硬い指は、綾子の尖ったクリトリスを容赦なく責め立ててきた。胸も弱いが、ここを責められるともっと弱い。
自分で処理する時も、中に挿入するよりもこちらだけで済ませてしまう場合が多い。いつのまにか、股間の布地が変色していた。
ブライトウィングはそれに気付き、布地を横にずらした。火照った陰部は愛液に潤っており、一筋、とろりとシーツに零れた。

「あ…」

 こんなに濡れるのは久々だ。溜まりすぎていたのかもしれない。綾子が恥じらうと、ブライトウィングは愛液を指になすり付けた。
そして、それをずぶりと陰部に押し込んできた。綾子の体温ですっかり温まっていた硬い指は、水音を立てながら飲み込まれる。

「あ、あっ、あぁ、ああ!」

 そのまま、奥まで差し込まれた。高ぶりすぎて痛覚が鈍ってしまったのか、思ったほど痛みは感じなかった。

815:正義の味方とオペレーター 6
09/01/11 17:15:47 uAqvBBzN
「これで、良かったのだな」

 ブライトウィングは綾子に顔を寄せ、囁いた。綾子は息を弾ませながら、頷いた。

「は、い」

 ずちゅ、と指が引き抜かれ、愛液の雫が落ちた。綾子はそれを少し残念に思ったが、これはまだ慣らしの段階なのだ。
本番に至る前に達してしまうのは、あまり好ましくない。綾子はブライトウィングと唇を重ねてから、彼の体に手を滑らせた。
滑らかな装甲を伝った手が辿り着いた先は、股関節だった。ブライトウィングは慌てたが、抵抗せずに綾子を受け入れた。
 綾子はブライトウィングの股関節を覆う装甲の間に指を滑り込ませ、若干閉じ気味だった股を開かせてから、手を進めた。
ブライトウィングは腰を落とし、唇を引き締めた。綾子は人間の男に対することと同じように、その角張った股間を撫で上げた。

「う、く…」

 ブライトウィングが声を殺したので、綾子は目を丸めた。

「ちゃんと感じるんですか? てっきり、何も感じないのかと」
「少し、手を加えたのだ。君を満たすためには、私もそれなりのことをしなければならないからな」
「でも、メタロニアンは男女間での繁殖を行わない種族じゃありませんでしたっけ?」
「そうだ。だからこそ、私はあらゆる情報を集め、多少の改造を施したのだ。綾子君と合体するために」
「…何もそこまでしなくても」
「私もそう思ったのだが、抑えきれなくなったのだ。だが、改造を施したのは戦いを終えた後だ。安心してくれ」
「そうでなかったら困りますよ、色んな意味で」

 綾子は身を起こすと、ブライトウィングの股間に顔を近寄せた。

「あっ、綾子君!」
「大丈夫ですって。これぐらいのこと、慣れていますから」
「良いんだが良くないというか、なんというか」
「あ、でも、ここってどうやって開けるんです? このままじゃ、やろうにもやれませんよ?」

 綾子がこんこんと股間を覆う装甲を小突くと、ブライトウィングは弱りながらも腰を下ろし、腰と股間の装甲を解除した。

「外からは開けられないようにしている。そうでもしなければ、メンテナンスの際に見つかってしまうからな」
「でしょうね」

 綾子は、ブライトウィングの股間から現れた見慣れぬ装備を見つめた。人間のそれとは違った、真っ直ぐな円筒形だった。
先端は丸く、尿道に似た穴も開いている。手触りは顔の部分のように金属だが柔らかく、これなら突かれても痛くないだろう。
きっと、そこまで考えて彼は造ったのだ。同時に、こんなものを内職しているブライトウィングの姿を考えると可笑しくなってきた。
だが、笑ってしまうと今までのムードが台無しなので我慢した。綾子は丁寧に純白の性器をさすり、根本から舌を這わせた。
人間並みにまともに感じるらしく、ブライトウィングは震えるほど懸命に声を殺し、殺しすぎたせいで背中の翼が上がっていた。
やはり、反応は童貞だ。綾子は上目にブライトウィングを見ていたが、一気に口に含んで締め付けてやると、反応が増した。

「ぐぁっ!」

 ブライトウィングが呻いた直後、綾子の喉の奥に熱い液体が爆ぜた。味はないので、冷却水だったらしい。

「すまん…」

 呆気なく達してしまった自分が情けなくなり、ブライトウィングは項垂れた。綾子は顔を上げると、唾に汚れた口元を拭った。

「気にしないで下さい。出しても硬いままなんですから、大丈夫ですよ。私の方が乾かないうちに、次に行きましょう」
「あ、ああ」

 ブライトウィングは気を取り直し、綾子を横たわらせた。まだ情けない顔をしていたので、綾子はブライトウィングを抱き寄せた。
その際に腰に足を巻き付けて、綾子の唾液がまとわりついた彼の性器に陰部を押し当て、ぬるぬると前後させて擦り合わせた。
それを続けながら、またキスをした。すると、性欲が情けなさに勝ったらしく、ブライトウィングの方から急にのし掛かってきた。
腰に絡んでいた綾子の足を外すと広げさせ、濡れた下着をずらして性器の先端を陰部にあてがい、そのまま一気に押し込んできた。

816:正義の味方とオペレーター 7
09/01/11 17:16:20 uAqvBBzN
「そんなぁ、たい、ちょおっ」

 いきなり奥まで届いた異物の重みに、綾子は胸を反らした。ブライトウィングは綾子の腰を掴み、前後に激しく動かした。

「現状を報告してくれ、綾子君!」
「隊長のぉ、太くて硬いのがぁ、私の奥に届いてますぅ!」
「もっと、もっとだ! 私は君の声が聞きたいんだ!」
「が、合体、してますぅ! ジョイントに異常なし、テンション安定、出力増大ぃ、エネルギー値臨界点んんん!」
「そのまま突破してしまえ! 命令だ!」
「されなくたって、しちゃいますぅ! だって、こんなに責められちゃったら、私、私ぃ」
「愛しているぞ、綾子君!」

 ブライトウィングの力強い宣言と同時に、一際深く突かれ、綾子は快感の奔流に貫かれた。

「私も愛しちゃいますぅっ!」

 綾子は大きく仰け反り、両足をぴんと突っ張った。結合部分からは白濁した愛液と共に、熱い冷却水が流れ出してきた。
全身を上気させた綾子が息を荒げていると、ブライトウィングもまた肩を上下させていて、関節から勢い良く蒸気を噴出させた。
勢い余って言ってしまったセリフを少しばかり後悔しつつも、綾子は甘ったるい疲労に身を委ね、女の悦びに打ち震えていた。
ブライトウィングは綾子の胎内から性器を引き抜くと、愛液の糸が弓形に伸び、途切れた。シーツには、また新たな雫が落ちた。

「綾子君…」

 ブライトウィングは綾子の乱れた髪を撫で付け、満足げに頬を緩めた。

「結婚しよう」
「え…?」

 達した余韻が抜けないまま、綾子が目を上げると、ブライトウィングは綾子の両手を握ってきた。

「私は君を愛している。ならば、書類の上でも合体しなくては」
「え、でも、隊長は異星体じゃないですか。戸籍もありませんし、それ以前にメタロニアンはまだ兵器扱いで…」
「私達メタロニアンは地球の平和を守り抜いたのだ、出来ないことはない」
「もしかして、地球の救世主の立場を利用して国連を揺さぶったんですか? でもって、かなり無茶な法案を通させたんですか?」
「そうとも言うな」
「なんてことしてんですか、あなたは」
「それも君を愛するが故だ、綾子君。いや、綾子」
「あなたって人は…」

 ブライトウィングの隊長らしからぬ職権乱用ぶりに綾子が呆れるも、彼は笑みを崩さなかった。

「ブライトと呼びたまえ」
「いきなり調子に乗りすぎなんですけど。五分前まであんなに初々しかったのに、なんですかこの変貌ぶりは」
「それぐらいの状況適応能力がなければ、リーダーなど務まらないからだ」
「筋が通っているようで全く通っていないんですけど」
「愛さえあれば、どんなことでも出来る。私にそれを教えてくれたのは、他でもない綾子ではないか」
「そういえば、最終決戦の時にそんなことを言ったような気がしますけど、でもあれは物の弾みというやつで」

 綾子は更に言い返そうとしたが、ブライトウィングの得意げな笑みを見、口を閉じた。これでは、言い返すだけ無駄だろう。
どんな切っ掛けでブライトウィングに気に入られたのかは解らないが、そこまで徹底されてしまってはやり返しようがない。
綾子はブラウスの前を掻き合わせ、身を起こした。ブライトウィングをとりあえず一発小突いてから、肩装甲に頭を預けた。
ブライトウィングの腕が肩に回され、抱き寄せられる。綾子はブライトウィングの冷たさと、その奥のエンジンの熱を肌に感じた。
セックスの余韻とは違った高ぶりもまた、感じていた。面と向かって好きだと言われてしまったら、彼を意識しないわけがない。
結婚するか否かは答えられないが、とりあえず付き合ってみよう。どんなことがあっても、綾子を守ってくれるのは間違いない。
 誰よりも強い、戦士なのだから。

817:859
09/01/11 17:21:26 uAqvBBzN
以上です。また通し番号間違えました。毎度ながらテンパりすぎでごめんなさい。
ロボの方も感じられたら良いよなぁ、と思ったらTFと勇者の中間みたいなのになりました。

818:名無しさん@ピンキー
09/01/11 21:15:23 hxVSQD9f
GJ!隊長格好良いよ隊長

819:名無しさん@ピンキー
09/01/11 21:54:49 WSt8Mk/i
ヒーローらしく少しキザでかなり真っ直ぐだな隊長wwwGJ!

820:名無しさん@ピンキー
09/01/11 21:55:44 34+fzW+f
この爽やかな正義感あふれる隊長のノリが懐かしすぎる
すばらしく楽しめました、GJ!

821:名無しさん@ピンキー
09/01/11 22:54:59 4yMpLF6H
むしろ隊長の嫁になりたいGJ

822:名無しさん@ピンキー
09/01/11 23:13:26 00bKpeMz
さびなきゃいいけど・・・GJ!

823:名無しさん@ピンキー
09/01/12 15:39:56 lGJZfTkf
そろそろ次スレが要るとは思うんだがテンプレどうする?

824:名無しさん@ピンキー
09/01/12 20:00:33 0/dUC7mo
テンプレ>>851に保管庫追加して、関連スレ拾い直してきたよー
--------------------------------
【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】2

モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外萌えに定義も貴賤も無し!

保管庫
URLリンク(www26.atwiki.jp)
前スレ:人外×人間でハァハァするスレ
スレリンク(eroparo板)

関連スレ

擬人化総合SSスレ
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十五匹目】
スレリンク(eroparo板)
死神っ娘萌え
スレリンク(eroparo板)
【妖怪】人間以外の女の子とのお話25【幽霊】
スレリンク(eroparo板)
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その13】
スレリンク(eroparo板)
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8
スレリンク(eroparo板)
【獣人】亜人の少年少女の絡み8【獣化】
スレリンク(eroparo板)
獣姦だいすき2
スレリンク(eroparo板)
触手・怪物に犯されるSS 18匹目
スレリンク(eroparo板)
猫耳少女と召使いの物語16
スレリンク(eroparo板)
エルフでエロパロ
スレリンク(eroparo板)

825:名無しさん@ピンキー
09/01/12 23:49:51 nQ2JSnlw
保管庫見に行ったら、作品の並びとかかなり整頓されてて驚いた。
仕事早ッ!編集お疲れ様でした!!

826:保管庫
09/01/13 11:54:34 MhIjKkyF
ありがとうございます。お声掛けて頂けると嬉しいです。
テンプレに追加していただいた方もありがたいです。
もうすぐ次スレの季節ですが、次スレでもどうぞよろしくお願いします。

827:名無しさん@ピンキー
09/01/14 20:59:43 L+NKXDVJ
>>927
絵板
URLリンク(www2.atpaint.jp)
次スレのテンプレにはこれも追加しておいて欲しいかも

ところで次スレは>>950とかその辺?
このスレもあと五キロバイトないってところが微妙だね

>>929
すげー見やすいです、お疲れ様です!

828:名無しさん@ピンキー
09/01/15 02:21:29 6v2WEyyU
490手前だし立てちゃっても良いんじゃないかな。
実は立てようとしたんだけどね。

829:名無しさん@ピンキー
09/01/15 07:11:23 Lvu5+98s
スレタイ文字数制限に引っかかったっぽいのでちょっと変えました

【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2
スレリンク(eroparo板)

830:名無しさん@ピンキー
09/01/15 19:53:00 Lgn+R62G
>>932
スレ縦乙です

831:名無しさん@ピンキー
09/01/15 23:57:06 WH1r2+N8
乙、じゃあこっち埋めるか。
エイリアンVSプレデターのプレデターって良いな。

832:名無しさん@ピンキー
09/01/16 00:20:32 zfnOyCET

AVPは良いな。道具の使い方を教えるシーンは萌えた

今期は宇宙をかける少女にメカ×少女の気配を感じた
レオパルドと秋葉とかいつきとウルに期待

833:名無しさん@ピンキー
09/01/16 07:28:51 5TLsn0v+
スレ乙です。

まりんとメランだっけ?が心引かれるんだが
鬱がどれほどのものか気になる自分に誰か簡単な解説をくれまいか。

834:名無しさん@ピンキー
09/01/16 09:39:38 0zREpz6q
埋め

次スレこそ温めてるネタを放出したい…!
ケモノも爬虫類も頭足類も昆虫も、ロボも人形も妖怪もモンスターもいいよいいよ

835:名無しさん@ピンキー
09/01/16 11:31:57 M/4I7Z38
まりメラは確かに究極に鬱シーンが多いアニメだか異種カプ好きには究極に萌えるアニメだ!
メランがひたすらまりんを守るのに萌えすぎる。
あれは見て損は無いと思う。
解説じゃなくてすみません

836:名無しさん@ピンキー
09/01/16 13:21:10 KG3dHF0/
是非ともネタをぶちまけて下さい。ええもう思う存分に。
本気で楽しみにしているので。このスレは日々の心の潤いです。

まりメラの鬱シーンは、大体こんな感じ。
・無実の罪で逮捕される
・八つ当たりで殺されかける
・育ての親が死ぬ
・まりんの住む長屋が放火されて全焼する
・二度も殺されかけた挙げ句、失明する
他にもまだまだあります。でもって、基本的にメランは負傷しまくりです。
絵柄はNHK教育アニメみたいな感じなので余計に精神的に来るんだなぁ、これが。
それでもまりメラは萌えます。メラン超愛してる。

837:名無しさん@ピンキー
09/01/16 15:35:18 5TLsn0v+
解説ありがとう、ちょっとまりメラ探してくるわ。
魂の兄弟達がそこまで萌え滾るアニメなら見て損はあるまい!
それを見て、女の子が異種を犯してる妄想は洗い流して、
次スレは綺麗な体と心で挑むわ!

838:名無しさん@ピンキー
09/01/16 16:47:32 O2FMDtYi
>>940
>女の子が異種を犯し
それは素晴らしいものだ!やめてはいけない!
なので次回は綺麗な心と体に腹にイチモツで挑んで頂きたい。

某牛寺才最作品で幼女がロボにお礼のちゅーをしてた。リアルに叫んだ。
あのシリーズは不意打ちの萌えが多すぎる。

839:名無しさん@ピンキー
09/01/16 23:05:55 Gb1gdTzp
まりメラが充分素敵な作品なのは知っているけれども、現在進行形のアニメや本の類で人外に萌えられるようなオススメってどんなのがある?
因みに>>935の言った「そらかけ」は毎週テレビの前でハアハアして見ていますW

840:名無しさん@ピンキー
09/01/16 23:11:26 Gb1gdTzp
sage忘れてしまったOTL

841:名無しさん@ピンキー
09/01/17 05:35:27 Ee1gI5R7
>>942
pixivいってハァハァするのはだめかい?
萌えシチュがたくさんあって死にそうになったんですが。
(スレ違いだけど猫召スレの関連イラストも色々投稿されてたよ)

842:名無しさん@ピンキー
09/01/17 08:46:43 CbwBDrKc
人間とモンスターがペア組む系のアニメってなんかないか
ポケモンデジモンレジェンズとメジャーどころは見たけど
ラブラブがいいよね

843:名無しさん@ピンキー
09/01/17 09:26:37 KVYx+amm
URLリンク(homepage2.nifty.com)

とりあえずこれを片っ端から見るといいよ!
しかしまだこの世の中にはたくさん眠っているはず…。

844:名無しさん@ピンキー
09/01/17 10:32:13 CbwBDrKc
>946
多ッ
これリスト見てて思ったんだけど、ソニックのシャドウマリアペアも好きだー
救いないけどさ

845:名無しさん@ピンキー
09/01/17 12:18:36 plXlXdhD
>>946
すげー網羅してんなそのサイト
パレドゥレーヌまであるとは…

自分はチョコダン2のチョコボシロマペア萌えたのを思い出した

846:名無しさん@ピンキー
09/01/17 13:00:31 0eGnodvY
おおおこんなに情報が・・・みんなテンクス!
ピクシブが新規登録再開したの知らんかったから、まずはそっちに行ってきまつ(^w^)


847:名無しさん@ピンキー
09/01/17 14:14:56 KVYx+amm
>>946のとこは随時更新されてるからたまに見るといいよ!

あと最近といえばブレイブルーのアラクネとライチかな…。
ムチプリお姉さんと蟲触手で複雑な過去有りとか萌える。
元恋人同士?だったのかな。

848:名無しさん@ピンキー
09/01/18 16:10:24 YU5vz6ZU
>>946
世の中にはこんなに異種間カプがあるのか

リストには載ってないけど、GBAの牧場物語♀主人公版は河童と結婚できるんだぜ。
子供も産まれるんだぜ…

849:名無しさん@ピンキー
09/01/18 17:04:35 w5tJl38E
ニコの話題ですまないが
>>946のリストはニコにある元動画で情報提供すると反映してくれる
動画はニコで異種間恋愛で検索すると出てくる


絢爛舞踏祭ってゲームに、人外のキャラががいくらか出てきた
主人公は男女選べるし、恋愛要素はだいぶ薄いが一応仲良くもなれる
しかし肝心なゲーム部分は超微妙な出来だった。はっきり言うとクソゲーの類

850:名無しさん@ピンキー
09/01/18 18:24:31 Drg6mDax
同じくニコの話題ですまないが、ミクの歌の3DPVが非常に素敵だった
メカと幼女だった

851:名無しさん@ピンキー
09/01/19 22:39:10 TxRqHKG3
>>953
観てきちゃっただろ馬鹿!
恋愛話じゃないがプルートゥのノース2号を思い出した
忠実で心優しいロボはいい、とてもいい

852:名無しさん@ピンキー
09/01/19 22:41:04 T+IbRotq
アイ・ロボットのサニーとか、どうかなあ。
殺人容疑をかけられて
「お父さん(製作者の博士)は、僕をそんなふうに作ったんじゃあない!」
とか憤ってるシーンがあったと思うんだ。
すごいパパ大好きっ子じゃなかったかな。

853:名無しさん@ピンキー
09/01/22 11:41:06 ToZFmYtH
ヒルトってイシイさんといい感じじゃなかったっけ?

854:名無しさん@ピンキー
09/01/23 02:48:32 1VlNgAef
次スレで話題にあったデモンシード買って読んだらとんでもなく萌えた
あそこら時代の映画とか作品って宇宙人×美女とかが何気に多い気がする

855:名無しさん@ピンキー
09/01/25 23:20:42 woyRybC7
ほしゅ



みんな新スレの前にまずこっちのスレ埋めないか?
というわけで取りあえず自分好きな人外×人間の発表タイム。
自分はサモナイクラ2のイグゼルド×エア。機械に目覚めたきっかけだった。

856:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:35:30 vTnQnB6X
新スレ?

857:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:42:08 Tt+Alps6
人外×人間の第2スレの事。秀逸な作品が置かれてるのは嬉しいんだが、前スレをほっとかないでほしいかなと。

858:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:49:45 G8egCicE
まりんとメラン
もともとロボ×少女好きではあったが、これで完全に人外と少女に覚醒した

859:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:55:41 uQFzxjCS
確かにちゃんと埋まってないと気がかりだ。

shinobiシリーズkunoichiの黒鋼と緋花。
敵同士ラストステージで「お前俺の主になれよ(意訳」という黒鋼に
「ふざけんな誰がなるか」と撥ねつけて決戦に挑む緋花に燃えて萌えた。
絶対居ないだろうなーこれ。


860:名無しさん@ピンキー
09/01/26 02:10:27 BomcppA0
ジャンパーソンと三枝かおるが当時好きだった
思いっきりロボ×人間だと思うんだがあれは最終回後とか結婚してても不思議じゃない

スレ埋めた方がいいのか?
自然に落ちるまでほっとく方が鯖に負担掛からないんじゃなかったっけ

861:名無しさん@ピンキー
09/01/26 03:51:42 fV7Tidap
思いの外早く新スレが立ったからなー
エロパロ板のスレって書き込まなくても結構長く残ってるから、いっそ埋めちゃった方が良いのかも
スカープレデターとレックスが今の最萌え。スカーの中にエイリアンが寄生してなかったら…というifを日々妄想している

862:名無しさん@ピンキー
09/01/26 04:31:35 jmnQaUpX
黒ネコのタンゴは萌える

埋めがてら質問
なかなかこの手の話や絵を検索するのに
都合のいいワードって無いんだよな
なにかお勧めの検索用語ないか?

863:名無しさん@ピンキー
09/01/26 08:08:49 BomcppA0
>>964
小説版でスカーとレックスの交流が増えてて更に妄想肥大した覚えがある

>>965
異種族恋愛 とかでググると色々出てくるけど
見た目完全に人型同士だと人外度が物足りない気も
今のとここのスレが一番満足度高いw

そろそろ500KBだから埋まりそうだな~


864:名無しさん@ピンキー
09/01/26 08:22:14 BrFGQqjf
>>958
まさかの同士。
その二人好きな人なかなか居なくてなあ…。
サモナイシリーズはそろそろ機械兵士とのラブエンディングを作るべき。

私は特撮系列から入ったクチだ。
いつのまにか染まってた。
でも本気でその萌に気がついたのは電王からだったかな。

865:名無しさん@ピンキー
09/01/26 08:37:37 PjkdBdXp
年バレだが。
某平井和正のウルフガイシリーズ、とくに、少年ウルフガイの犬神明と青鹿先生に萌えた。
あれで人外や、年上のひと萌えが刷り込まれたと思う。
もっと子供の頃は、人魚姫が異様に好きだった。
今思えば種族を超えた悲恋に萌えていたのだろう。

866:名無しさん@ピンキー
09/01/26 09:22:15 T39P0ySX
 萌えのルーツは多分「ビジター」。名前忘れたけど吹き替えで
富山敬さんが声を当ててたビジターの男がゲストキャラと何かいい
雰囲気になった所で正体ばれて、反射的に後ずさった女を怒るでも
なく無言で微笑む姿に魅力を感じた。

 その後一時この嗜好から離れていたんだけど、引き戻したのは
「クーロンズゲート」。今で言うキモカワイイ物の怪の宝庫で
大いに萌えたけど、特にシャンジー(CV千葉繁)が好きで、
彼とメイアンとチェンがどんな会話をしていた(って言うか
会話が成立するのか)のかと妄想していた過日の自分。
 死ぬのが怖くてスライムに変じてしまった医者と、女のエゴが
凝り固まって生まれたトルソーのホステスと、悪の秘密結社(違)
が作った合成ゾンビのマフィアの三角関係って、奇想天外過ぎて
他に類が無いと思うが……ってこれは人外×人外か。

 先に上がったリストで好きなのは「スタートレック・ヴォイジャー」
のニーリックス×ケス×ドクター。ドクターが自分を風邪っぽい状態に
するプログラムを作って患者の『不安』を検証しようとするのを見て、
「症状や治る時期が判ってたら『不安』にならないから」とこっそり
細工して何食わぬ顔で仕事するケスが素敵だった。
 後は……「大神」の菊×天かなぁ。章ボス戦で狼姿で並んで吠え猛る
勇ましさと一回り違う体格差に萌えてしまった。
 ……どっちも厳密には人外×人間じゃないけど(宇宙人×ホログラムと
人狼×神様だからな)、ヒト的存在って事で一つ。

867:名無しさん@ピンキー
09/01/26 09:33:08 vTnQnB6X
>>960
おお、スレタイが一部変わってたから気付かなかったよ、㌧クス

868:名無しさん@ピンキー
09/01/26 13:43:25 zAxWl50M
漢字の読みもおぼつかない年から、父親の本棚にあった手塚治虫読みまくった。
中でも一番大好きだったのが、「アポロの歌」の「女王シグマ」編
(男主人公と合成人間の女王の悲恋)

ある日本屋に連れてってもらい、好きな本買っていいよと言われ、適当に
手に取ったのが「ゲゲゲの鬼太郎(変態吸血鬼エリートの話が収録)」
「セクサロイド」(男主人公と女性アンドロイドのスパイ活劇・エロ一杯)

先天的に人外×人間萌えだったとしか思えない。

869:名無しさん@ピンキー
09/01/26 13:56:24 Pj3YyySx
火の鳥ではマサトとタマミもいいと思うんだ……
あとクチイヌとかマリモとか


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch