08/04/02 03:54:07 tYqMiWCT
「おかえりー、遅かったねー。どしたの?帰宅部期待のエースのヒロちゃんがこんな時間まで」
時刻はもうすぐ5時をまわる。陽も沈む頃だ。
「それよりなぜお前がここにいるか、ということを問いたい。
答えろ姫、いや岡崎姫華」
おかえり、と言われたがここは俺の部屋で。当然俺に連絡もなしに他人がいるわけもなく。
しかし目の前では俺の幼馴染みであるところの女子高生がいて、俺が買ったばかりの大作RPGの新作を勝手に自分のデータを作成してプレイしているばかりか、俺の買い置きのスナック菓子まで食っている。
「帰ってきてー、暇だからヒロちゃんち遊びに来たんだけど、おばさんがまだ帰ってきてないって、
部屋に上がって待ってていいわよー、って言われたから!」
「そこまではいい。だがなぜ君は俺のゲームを勝手にプレイし、俺の菓子を勝手に食らい、あまつさえなぜそんなにくつろいでいるのかね!?」
「それはだね、山野貴弘くん、面白そうだったからだよ。おいしそうだったからだよ。とっても居心地が良かったからだよ!」
「理由になってねえっ!」