ちりとてちんでエロパロ 第三席at EROPARO
ちりとてちんでエロパロ 第三席 - 暇つぶし2ch126:名無しさん@ピンキー
08/03/25 21:33:53 tB+lVTKc
寝床で若狭のとなりに四草兄さんがいたから
何かおっ始まるのかと一瞬ドキドキしてから、冷静に戻ったw

127:名無しさん@ピンキー
08/03/25 21:41:44 /NsDqsR8
自分は、子供が出来たと聞いた時の四草の表情に、心当たりあるのかとww

128:名無しさん@ピンキー
08/03/25 22:12:27 M5TUTHV+
>>126
> 寝床で若狭のとなりに四草兄さんがいたから

字面で見たらスゲーエロい

129:名無しさん@ピンキー
08/03/26 01:16:50 rZ7Cpgjk
>>111です。
皆さん感想ありがとうございました~!
気力があれば鼻毛あたりも書いてみたいなあと思っています。
よろしければお付き合いお願いします。

130:名無しさん@ピンキー
08/03/26 01:41:04 q57ZLp5D
鼻毛と清海、鼻毛と順ちゃんあたりもお願いしますうー

131:名無しさん@ピンキー
08/03/26 01:48:46 ghdu8cGp
>>127
めっちゃきょとんとしてたねwどういう心情なのかな?
 A.タイミング的に心当たりがある
 B.草々兄さん無精子症情報入手済み→誰の子やねん
 C.あの恐竜頭入れる場所知っとったんかい
 
>>129
鼻毛兄さん昨日の本編でええ味やったので、自分の中で株価↑↑!
wktkしつつお待ちしておりますです。

132:名無しさん@ピンキー
08/03/26 02:34:59 eCy98C8j
>131
つD.妊娠なんて都市伝説

133:名無しさん@ピンキー
08/03/26 07:57:16 9Xm9lF3u
>131
つE.生まれてくる子が女の子だったら光源氏計画の算段発動

134:名無しさん@ピンキー
08/03/27 02:05:32 qkR9XSXp
妊娠中もやんわりセックスしまくる草々夫婦。
おかげで年子が5、6人できました。
草々家族が増えて嬉しい\(^o^)/
これからも作るぞ!
若狭常に妊娠中、授乳中でヘトヘトになり体を壊して死んでしまう。

135:名無しさん@ピンキー
08/03/27 09:27:03 WnYk8Uen
妊娠、出産回数が多い程
子宮は負担が少ない

毎月の月経の方が子宮には負担大

とマジレス、カッコワルイ

136:名無しさん@ピンキー
08/03/27 09:45:05 3P4TN7AW
今まで出来なかったのに、2人目はあっさり出来そうな青木夫妻

137:名無しさん@ピンキー
08/03/27 14:13:55 5AoZSAu3
>>134は妊娠中にセクースすると次の種が仕込まれると思ってるんだろうか

138:名無しさん@ピンキー
08/03/28 00:27:35 dPZzcuz8
颯太に犯される妊婦の若狭

颯太:ドラえもんが生き返らしてくれると思った

139:名無しさん@ピンキー
08/03/28 02:45:32 RstcUkVi
それはさすがに不謹慎

140:名無しさん@ピンキー
08/03/28 08:12:05 RDsUrcmG
>>138
お前最悪だな

141:名無しさん@ピンキー
08/03/28 09:27:43 mCdWatVu
>>138 本村氏に謝れ

142:名無しさん@ピンキー
08/03/28 10:43:51 6bvDTz7+
若狭の妊娠は四草の算段

143:名無しさん@ピンキー
08/03/29 02:28:21 YErf4QqM
微妙に流れ読んでない感じで投下します。

四×若狭 常打ち小屋完成間近のある夏の日。
けっこうな長文で、ぬるいエロ有ですが合意なし
つまりレイプ系です。
あと四草はほぼ算段なしで、かなりダメダメです。
そんなんでもよろしければ、見たって下さい

144:祭りの後 1
08/03/29 02:29:20 YErf4QqM
遠くから響く花火の音。華やかなざわめき。
(ああ、今日は夏祭りやったな)
別にもう、何の感慨もないけれど。
祭りはあまり好きではなかった。
太鼓の音、楽しげにさざめく人々。
徒然亭を失い心まで凍てついていた頃、それらは自分に、失ってしまった幸せな日々を
思い出させたから。
もう二度と高座など関係の無い自分に、あの高揚感を思い出させたから。
けれど、それはもう昔の話。
どんくさい少女という姿をとって舞い降りた奇跡が、自分に徒然亭をもう一度与えてくれたのは
もう15年も昔のこと。
師匠はすでになくなり、たくさんの危機もあったけれど、落語は四草の中で確固たる物として
息づき、もう二度とこの手を離れることはない。いや、もう離しはしない。
あのどんくさい少女―妹弟子の若狭は、今は兄弟子の草々の妻となり、人気落語家として、
そしておかみさんとして徒然亭を支えている。
おどおどとしてどんくさく不器用だった若狭は、今もその名残はあるけれど、落ち着きと貫禄を
備えるようになった。
あの頃…。
四草は、ほんのわずかの苦い思いとともに心の中だけで苦笑する。
あのどんくさい少女を自分のものにしたいと思ったこともあった。
自分に奇跡を起こした女。アホで不器用で、一途で強くて。
けれど、それももう昔の話。そう、遠い遠い昔の。


145:祭りの後 2
08/03/29 02:30:26 YErf4QqM
「あ、四草兄さん。今から帰りなるんですか?」
稽古場をでて帰ろうとした時、縁側から声がかけられた。
「若狭」
そこには浴衣を着て、少しめかしこんだ若狭が立っていた。
ニコニコ笑いながら、こちらに走り寄ってくる。
「どないしたんや、その格好?」
「いえ、祭囃子きいとったらなんや落ち着かんようなってえ。ずうっと常打ち小屋のことで
落ち着かんかったさけ、お祭りに行く機会もなかったなあ思て。ちょうど浴衣着とったでぇ、
折角やからお祭り行ってみよかなぁ思て。」
子供みたいにころころとはしゃいで笑う。こういうところは昔から全然かわらんな。
「草々兄さんは?」
「草々兄さんは今日地方で高座があって、小草々くんもそれについていっとるんです。
一人でお祭りいうんも、なんや寂しいなぁておもとったとこで。」
「そうか」
そう言って帰ろうとすると、若狭はてこてこと四草についてくる。
「…なんや?」
「四草兄さん帰らはるんやったら、途中までお祭り、一緒に行きませんか?兄さんも
ちょうど浴衣やし」
「夏の落語家やったら普通のことやないか。」
「あきませんか?」
無邪気ににこにこと笑う。旦那が留守の時に、他の男と祭りに行くことになるという事に
全く気づいてないのだろう。というより、兄弟子が男やという発想が無いのか。
いや、と四草は自嘲する。そんなことを考える自分のほうがおかしいのだろう。
久しぶりに祭りをのぞくのもそう悪くはない。そんな風に思うのも、常打ち小屋の完成が
間近となり、こんな自分も少し浮かれているということなのかもしれない。
「どうせ帰り道やからな。」
そう答えると、若狭は花が咲いたように、それは嬉しそうに笑った。


146:祭りの後 3
08/03/29 02:31:25 YErf4QqM
宵闇。露店の光と提灯が若狭の顔を照らし出す。
「四草兄さん!あれ!あれしましょう!!」
四草の袖をちょんちょんと引っ張り、若狭は無邪気な笑顔で見上げる。
その手はすでにたこ焼きやらリンゴ飴やらヨーヨーやらでいっぱいで、頭にはお面まで着けて
心から祭りを楽しんでいる風情だった。子供か、お前は。
「ほら!あれです!私得意なんですよ」
若狭が指差すのは射的の露店だった。
「見てて下さいね、四草兄さん!あの右から二番目のクマ、当てますさけ!」
言って5発の玉で狙うけれど、もとよりどんくさい若狭に仕留められようはずもなく。
がっくりとうなだれる若狭を見ていると、ほんの少し気まぐれがおこった。
「銃貸せ」
「へ?四草兄さん、射的やらはるんですか!?」
無言で玉を購入し狙いをつけた四草を見、あまりに意外だったのか若狭はきょとんとする。
昔から、負ける賭けはしたことがない。一発目は若狭の狙ったクマを、二発目はその隣のハコを。
「すごいすごい!!!四草兄さんほんま上手ですね!!!」
大喜びする若狭。その顔は本当に…昔と変わらなくて。眩暈がする。15年前であるかのような錯覚。
「次は、次はどれ狙わはるんですか!?」
「どれでも」
「大きいもんでも?」
「2~3発かかるかもしれんけどな」
「それやったら、それやったら、、あの人形、どないですか!?」
無言で狙いをつける。残り3発。3発目で少し後にずらす。4発目でもうすこし。そして。
「わぁぁ!すごい!!すごいです兄さん!!!」
喜びで顔を輝かせて、若狭が四草の腕に飛びつく。と、慌てて手をはなす。
「すすすすいません四草兄さん!!つい興奮してもて…」
恐縮したようにぺこぺこと頭を下げる。なぜか、ちくりと心が痛んだ。
「それにしても、四草兄さんほんますごいですね!!一発も玉、外れなしやなんて」
いつの間にか。周りに少しずつ人垣が出来始めていた。若狭はそれにも気づいていない様子で、
嬉しそうに話していたけれど。
(―おいあれ、徒然亭若狭ちゃうんか?テレビによう出とった)
(ほんまや。若狭ちゃんやないか!一緒におる男は―旦那とちゃうな、見たことあるけど。あれは確か―)
(徒然亭四草や!ここ最近よう出とる)
(ほんまほんま?若狭ちゃん?四草さんもおるんやって!!)
「…おい、そろそろ帰るぞ」
「へ?もうですか?」
きょとん、とした顔で見上げる若狭。目顔で周りを指し示すと、はっとしたように若狭の顔がこわばる。
「…そうですね。空模様もなんや怪しなってきたし、帰りましょう」


147:祭りの後 4
08/03/29 02:32:19 YErf4QqM
すみません、兄さん。私が興奮して騒いだでぇ、人が集まってきてしもて…」
人通りの多い道を急ぎ足で抜け出た後、若狭が申し訳なさそうにつぶやく。
「かまへん。潮時や。」
「けど…あ。」
ぽつり、と雨が若狭の頬に落ちる。と、見る間に雨は本降りになった。

師匠の家に帰り着いたときには、すでに雨にいいように濡れ、すっかり濡れ鼠だった。
濡れた肌に浴衣がはり付いて、髪からはぽたぽたと水滴が落ちる。
「すみません。兄さんほんまは家に帰りなるとこやったのに」
申し訳なさげな顔をしながら若狭は四草にタオルを差し出す。
「あ、それよりも着替え、とってきますね」
そう身をひるがえした若狭はまだずいぶんと濡れていたものだから、思わず声をかける。
「お前も早よ拭け」
「はい」
振り返って、若狭はにっこりと笑う。15年前そのままの笑顔で。
濡れた髪は顔に乱れかかり、浴衣はぺったりと肌にはりついて透けていて。

気づいたときには、若狭の腕をつかんで引き寄せて

「四草兄さん!?どないしなったん…っ」

若狭の声を封じるように、口づけていた。

「ちょっ、四草兄さん、やめ」

腕の中でもがく若狭を力ずくで抱きしめる。柔らかい小さい体。まるい感触。
(あの時と、同じ―)
いつか草々兄さんが出て行ってしまい、落ち込む若狭を抱きしめた時と変わらぬ感触。
あの時は<売れっ子の妹弟子を慰めて兄さんを探しに行かせて仕事を頂く>という
算段のつもりだったけれど。
(ただ若狭を抱きしめたかっただけ、か)
今になって気づく。抱きしめる必要性などどこにもなかったのだから。
別れる気のうても別れる言うたったらええと助言した自分に、どこかに本当にそうなれば
いいという期待が――あった。
(浅ましい、アホな男や)
そう。算段もなく、ただ好きな女に好きやと言い続けたアホな小草若兄さんよりもずっと。
(底抜けの、アホや)
自分は、ずっと、この女を。


148:祭りの後 5
08/03/29 02:33:30 YErf4QqM
もがく小さい体を畳におさえこみ、濡れた浴衣をはだける。
こぼれだす白い胸。あっと小さく声をあげ隠そうとする若狭の腕を、四草は片手でねじ伏せる。
手のひらにあまる柔らかな乳房をもみしだき、もう片方の先端を口に含むと、若狭の口から声が漏れる。
「くっ…兄さん、こんなん、あかん…」
切れ切れの声で懇願する若狭。目に涙を浮かべて。
その姿にさらに煽られるばかりの自分の浅ましさに、四草は罪悪感を覚える。
けれど、その感覚もどこか遠いことのようで。ただ若狭の体をむさぼる。
白い胸。カーブを描く腰のライン。吸い付くような肌。大きく割れた浴衣の裾からあらわになる脚。

止めろ、と頭のどこかで声が聞こえる。
なぜわざわざ他人の女を。しかも他ならぬ妹弟子を。
どうして負ける賭けに手を出す?
女など、他に掃いて捨てるほど手に入るのに。

結い上げていた若狭の髪はすっかり崩れ、畳の上に乱れ広がる。浴衣は乱れに乱れ、
かろうじて体にまとわりつくばかりで、裸よりもかえって淫猥な影を落とす。
雨で濡れて冷え切っていた肌はほの赤く火照り、いつのまにか声にも甘い響きが混じる。
秘所に指を伸ばし、ゆっくりと這わせる。そこはもう潤み滴っていたけれど、
ひっと細い悲鳴を上げ、若狭は腰を引き逃れようとする。
「や、やめ…兄さん、ひああっ!」
かまわず指をうずめようとする四草の手をおしとどめるように手で押し返そうとする。
けれどその力は悲しいほどに弱弱しく、その手ははかないほどに華奢で。
健気やな、と四草はぼんやりと思う。人妻の矜持か、草々兄さんへの操か。
逃れようとする腰をとらえ、秘所に顔を埋める。滴り落ちる蜜をこそげるように舌でなめとると、
若狭の背が大きくしなる。舌を挿しこみ、とめどなくあふれかえる蜜を吸い上げるたび、
身を震わせて小さく悲鳴をあげる。割れ目にそって指を滑らせ、蜜をたっぷりからませた指を
奥まで差し入れ、ゆっくりと抜き差しはじめると、ひくひくと内壁が震えまとわりつく。
「くっ、あ、に…さん、だめぇ…」
すでに体は蕩けきって、表情には官能の色が濃いのに、言葉は四草を拒む。
「…何でや?」
「そんな、ん、私は…草々兄さんの…あああっ!!!」
草々の名前が出た瞬間、秘所の隠れた突起を強く扱きあげる。
「聞こえへん」
「し…そう、兄さん、、何で、なんで、いやぁぁぁぁ!」
若狭の脚の間に体を強引に割り込ませ、奥まで一気に貫ぬく。硬直する若狭の体。
間髪いれず腰を引き、また最奥まで。若狭の内側が、四草自身をきつくきつく締め上げる。
「くぅ…っ」
あまりのきつさに思わず息をもらす。若狭の両脚を持ち上げ、さらに奥まで突き入れる。
「あああっ!!!」
内部をこするように激しく抜き差しする。そのたびに若狭の口からはあられもない嬌声が漏れ、
中は吸い付くように四草自身にまとわりつき、四草を限界へと導く。
「やあぁぁぁっ!!!」
一際激しく腰をたたきつけた瞬間、若狭の体が、中がびくびくと震え。
それと同時に、四草は若狭の一番深いところに、己のすべての精を注ぎ込む。
頭の芯が痺れるような感覚――。


149:祭りの後 6
08/03/29 02:34:27 YErf4QqM
もう既に祭りのざわめきも消えた闇の中。
若狭の白い体だけが、闇の中にぼんやりと浮かび上がる。
「…なんで、ですか?」
力なく横たわる若狭の口から、そんな言葉が漏れる。
答える言葉もない。
まだ荒い息をつきながら、若狭は続ける。
「な…んでぇ、そんな、悲しそうな顔、しはる…ん?」
かなしそうな、顔…。
「四草にいさん、泣きそうな顔、してはる…」
この、自分が? 泣きたいのは自分のほうやろうに。
若狭の言葉の意味がわからず、呆然としている自分に気づく。
一筋、二筋。頬に何かが流れ落ちる。
涙…?
「兄さん…」
気遣わしげにこちらを見上げる若狭。そんな、そんな目で。
「見るな…」
顔をそらす。けれど、涙はもう一筋、さらに頬をすべり落ちる。
(ああ、若狭に泣いとる所を見られるのは、これで二度目やな―)
なぜ涙がこぼれるのか、わからない。
ただ、自分の思いに気づいてしまった今、心に大きな穴があいたようで。
人には弱みを見せまいと、いつもポーカーフェイスを保ってきたのに。
この女の前では、どうしてそれが崩れてしまうのだろう?
ふわり、とあたたかいものが四草の身を包み込む。
「四草兄さん…泣かんでぇ…」
いつまでも、いつまでも若狭は、四草の体を抱きしめていた。
ぽつり、と若狭はつぶやく。


「いつか、兄さんとこうなるんやないかって…どっかで思うてたような…気ぃがします」


二ヶ月ほど後。
秋。常打ち小屋の完成が間近にせまったある日。
「若狭ちゃん、子供ができたんや」
感極まって若狭の手を握る草々兄さん。
大きな目をさらに見開いて驚きつつも、晴れやかな笑顔で祝福する小草若兄さん。
良かったなと、穏やかな笑みをみせる草原兄さん。
四草は、半ば確信する。若狭に宿った子は――



150:名無しさん@ピンキー
08/03/29 02:35:58 YErf4QqM
以上です。お粗末さまでした。

若狭妊娠→四草の子供だったバージョンで書きたかったんですが、
予想以上に難航…。四草は華麗に算段にかけるのがお似合いだけど、
自分の出生のことがあるから、よっぽどでないと人妻に手は出さないぽ…
考えれば考えるほどドツボに…orz
読んでいただけた人がいたら、それだけで感謝です。

今日最終回と思うと、本当に寂しいなぁ…

151:名無しさん@ピンキー
08/03/29 02:41:51 Ra/ukPrI
うわぁ、リアル投下に遭遇!

GJです!やっぱり四草×若狭は萌えるなあ

152:名無しさん@ピンキー
08/03/29 06:33:26 5RK81Stx
>>150
最終回前の投下、待ってましたぁ!!
GJ!!!!
「聞こえへん」、底抜けにしびれましたがなぁ!

四草かわいいよ四草


153:名無しさん@ピンキー
08/03/29 09:28:59 u8vw9Tx2
>>150
やっぱり四草×若狭好きだ・・・(ほろり)。
んで・・・若狭も四草好きなんじゃん。
抱きしめた時、怒ってなかったもんなぁ。
またよろしゅう~。

154:名無しさん@ピンキー
08/03/29 14:35:00 wcLofa6J
ちりとて終わっちゃったからこのスレも疎かるのかな。。。
ちょっとせつない。。。


155:名無しさん@ピンキー
08/03/29 16:41:45 YAFmln1Z
GJです!

終わってもまだ四草×若狭好きです。
暫くはまだまだイケる気がします。



156:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:13:05 +WkrHNj1
なんか今さら四草×若狭が再燃してきた・・・。


157:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:33:24 Ra/ukPrI
四草の悪食にはビックリ

158:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:40:35 D/9HMPya
でも、初期の水商売風のおねえちゃんと、
太って年取ったけどやっぱり水商売崩れっぽいおばちゃんで、
テイストは似てるような気がしたw
だから若狭みたいなタイプが新鮮だったのだよ

159:名無しさん@ピンキー
08/03/30 01:43:37 48GPK3m/
公式の草若邸図面見てフイタww
一部屋分空けてない…隣り合ってるよ

160:150
08/03/30 03:36:29 DXv/E6MW
読んで下さった方、ありがとうございます。
ほんま自分、45の男を泣かせるなよ…orzとかいろいろアレな話なんで、
感想頂けてめっちゃ嬉しいです。

本編は終わってしまいましたが、自分の中ではまだまだ…。
職人さん方の降臨、お待ちしております!!!
四×若狭熱はなぜか高まる一方。しかも、

1.新草若はまだA子呼び&結婚していない→ 若狭に未練たらたら。
                    同じ「キヨミ」の名に惹かれてる
2.>>159さんの図面ネタより→小草々想像以上に眠れない日々w
3.DVD完全版発売→内弟子時代アゲイン

とか、依然妄想中。自分やばい…w

161:名無しさん@ピンキー
08/03/30 06:41:57 gNVh7tzA
若狭の痴漢ネタ読みたいな。
バスか電車で痴漢されまくるの。

162:名無しさん@ピンキー
08/03/30 09:06:44 UAMtbdKy
妊婦ってエロいよな

163:名無しさん@ピンキー
08/03/30 09:07:20 r1L59+VT
>>159
小草々くん・・・・
我々の想像以上の眠れぬ夜を乗り越えたのかも知れぬww

164:名無しさん@ピンキー
08/03/30 09:23:16 zW0CYj5E
>>160
お疲れちゃん

165:名無しさん@ピンキー
08/03/31 00:24:29 /YSQMPUW
四草と若狭はお互い興味も接点もないんじゃない?
四草が執着してるのは平兵衛、師匠、小草若なわけだし。
初期設定では4兄弟のひとりは女性だったんだから、
四草がらみのカプで一番妥当なのは四草×女小草若でしょ実は。

166:名無しさん@ピンキー
08/03/31 00:47:47 VqjH9ARQ
何を特殊な想像ばっかりしてんねん

167:名無しさん@ピンキー
08/03/31 03:07:53 G22ls+21
小草若(女体化)と四草いいな。

居候させてもらうかわりに四草に身体を差し出す小草若。
小「最近生理ないねん…もしかしたら…」
四「ガキでも出来たんやったら堕ろせ。」
と言いながら本当は嬉しくて密かにガッツポーズをする四草。

ある日、突然、小草若の腕を引っ張り草若のもとに。
四「小草若姉さんを僕にください。」
草「どうぞどうぞ。」

168:名無しさん@ピンキー
08/03/31 04:08:00 KUgFOMbh
茂山氏の女装しか思い浮かばんよ…orz
自分の想像力では補完できんかった。
あんたらスゲーよ。
性別変わったら確かに薔薇ではないが、この板でアリ?
自分の感覚的には薔薇ぽだが。

169:名無しさん@ピンキー
08/03/31 04:19:33 Tf/dgF7Z
無理…

170:名無しさん@ピンキー
08/03/31 04:58:49 GhOIKXV4i
自分は女体化もわりと大丈夫だが…小草若は無理。

171:名無しさん@ピンキー
08/03/31 05:53:19 A/kPkQ54
一生懸命、スレンダーな女小草若を想像してみたが…
女体化妄想は四草のが簡単にできた。

172:名無しさん@ピンキー
08/03/31 06:34:49 VqjH9ARQ
いっそのこと両方おにゃのこにして百合は如何?

173:名無しさん@ピンキー
08/03/31 07:34:23 PdW3iknY
「小草若」っつー名前の時点で男が浮かぶから無理。

174:名無しさん@ピンキー
08/03/31 09:46:47 p6OKw6vR
女体化は自分もムリぽ。
はてなの茶碗の稽古を小草若に頼まれた草原兄さんの如く、
想像しただけで「(・∀・)ムリ」となってまう。



175:名無しさん@ピンキー
08/03/31 09:58:48 I8765ELk
同じく、このドラマで女体化はちょっと・・・。



176:名無しさん@ピンキー
08/03/31 10:35:51 GhOIKXV4i
へーべー師匠はどうだ?
黒髪の美女に化けて四草や草若師匠に性的な恩返しをするカラス…
女体化と言うより擬人化に近いか。

177:名無しさん@ピンキー
08/03/31 11:15:27 Hr+TFDaf
イイ!小草若より平兵衛師匠のほうが女顔だわ

178:名無しさん@ピンキー
08/03/31 11:22:29 G22ls+21
いっそ四兄弟全員女体化して若狭が男体化したらおもしろいかも。
草原=太めな藤山直美タイプ
草々=長身の和田アキ子タイプ
小草若=華奢な久本タイプ
四草=セクシーな叶恭子タイプ
若狭=徳井優

179:名無しさん@ピンキー
08/03/31 12:08:55 VqjH9ARQi
徳井優…
せめて生田トーマにしてくれ

180:名無しさん@ピンキー
08/03/31 12:28:25 2BQZ2vds
わっかんねぇwww
つか、変な方向に向かってるぞ、このスレwww

181:名無しさん@ピンキー
08/03/31 12:46:54 Rk3Ck6k6
>>176
九か(ry

>>177
平兵衛師匠のどのへんが女顔なのか説明してもらおうかw

そしてスピンオフ正式決定おめ!

182:名無しさん@ピンキー
08/03/31 13:36:07 M3vZvZMg
高校を卒業したばかりの僕が大阪で下宿したのは
自堕落な生活を送っている未亡人の師匠と、ぶっきらぼうで素朴な二番弟子一子が暮らす家
高飛車だが実は純粋な売れっ子タレントの仁子は師匠の実子だが仲たがいしている
師匠のもとを離れ、スーパーで働いている優子姐さん、男に貢がせながらも九官鳥と孤独に暮らす忍姐さん…
一門の結束を固めるために僕は奔走する!

こうですか?わかりません><

183:名無しさん@ピンキー
08/03/31 14:01:20 tfSZvAwh
>>182
おもしろ~い。
置屋さんの設定なら「(・∀・)アリ」だと思う。

184:名無しさん@ピンキー
08/03/31 14:06:22 qFZDlpTU
若狭はちょんまげ結ってんのか

185:名無しさん@ピンキー
08/03/31 14:17:42 GhOIKXV4i
>>182
そして後半には、虚言癖のあるメガネっ娘が弟子入りして来るんですね。

186:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:41:17 I8765ELk
普通に兄弟子と若狭の絡みが読みたい。

187:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:45:31 +vkKODiV
でもなあー、正直言って九官鳥の(性的な)恩返しはすごく読んでみたいw

188:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:46:45 LRc0iZrl
つやっつやの黒髪なんだろうな(*´д`)

189:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:48:10 +vkKODiV
んだけど、四草の場合ある日部屋帰ったら妖艶な九官鳥女がいても
「帰れブス」で物語終わりそう……ね


190:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:51:27 LRc0iZrl
いや、その妖艶な魔力で絡め取られてしまうんだきっと

191:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:53:56 G22ls+21
優子まさこ
一美かずこ
仁絵ひとえ
忍しのぶ
美喜よしき
勇子ゆうこ
正子しょうこ
清きよし
順じゅん
友海ともみ

192:名無しさん@ピンキー
08/03/31 15:54:24 G22ls+21
優子まさこ
一美かずこ
仁絵ひとえ
忍しのぶ
美喜よしき
勇子ゆうこ
正子しょうこ
清春きよはる
順じゅん
友海ともみ

193:名無しさん@ピンキー
08/03/31 16:14:21 +vkKODiV
連投ごめん
でも、需要あるなら全然九官鳥女書けるわ。

194:名無しさん@ピンキー
08/03/31 16:44:45 ry+VFd1Z
>>193
あれだけカラスのこと溺愛してるんだから、帰れブスはないでしょう

ところでここ数レス話題の女体化や人間化の話を書くなら、数字板の避難所の
イロモノスレのほうが適切だと思う

とりあえずノーマルも女体化も人間化もなんでもOK、待ってます

195:名無しさん@ピンキー
08/03/31 16:45:26 VqjH9ARQ
投下ヨロ

196:名無しさん@ピンキー
08/03/31 17:46:12 +vkKODiV
>>194
つまり、投下するとしたらここはあんまりふさわしくないってことですか?


197:名無しさん@ピンキー
08/03/31 18:07:37 VqjH9ARQ
内容について投下前にワンレスあれば
別にここでも構わないんじゃね
嫌ならスルーすればいいことだし
わざわざアッチに行かなくてもなあ

198:名無しさん@ピンキー
08/03/31 18:19:13 kbxLWJBI
正直、女体化は腐くさいので勘弁してくれと思う・・・
原作キャラをやおらせるための言い訳にしか思えん。
そういったSSを投下する場所が他所にあるなら、そっちでやってほしい。

199:名無しさん@ピンキー
08/03/31 18:30:29 G22ls+21
アッチってどこや?
答えろブス

200:名無しさん@ピンキー
08/03/31 18:33:06 M3vZvZMg
そういうことばっか言うから書き手が減るんじゃないのか

201:名無しさん@ピンキー
08/03/31 18:48:26 331B07ud
サゲない奴は荒らしだから
ほかしとこ

202:名無しさん@ピンキー
08/03/31 21:02:37 PqJHvDJ6
ほやさけ四草×喜代美はエロいぃいうことやでぇ

203:名無しさん@ピンキー
08/04/01 00:29:51 PkUXJGT5
四草にメスが近付くとヘーベーがティンカーベルみたいに嫉妬して嫌がらせするんだよ。


204:名無しさん@ピンキー
08/04/01 02:22:47 SW6FZn5B
だから四草の「ガンバレ、ワカサ」の後に「ツカエヘン」言ってたのか>平兵衛

205:名無しさん@ピンキー
08/04/01 03:32:25 AUH60SGW
ちょw平兵衛ww
あの長生きっぷりからして、もうただのカラスではないような気はしてたけどww
もうすでに猫又みたいになってるのかもね。
「カエレブス」とか言って今まで散々女追い出してきてそうだし…。

206:名無しさん@ピンキー
08/04/01 14:24:02 y6s/QDdH
>>205 九官鳥です

207:名無しさん@ピンキー
08/04/01 15:03:21 U+nHoRF0
もう獣姦でいいよ

208:名無しさん@ピンキー
08/04/01 17:55:30 64pcQZTL
そんな投げやりなw

209:名無しさん@ピンキー
08/04/01 18:42:14 PkUXJGT5
平米の発情期に性処理の世話をしてやる四草

210:名無しさん@ピンキー
08/04/01 23:02:06 CBXw3MHb
四草×擬人化女カラス……
モエス。

211:名無しさん@ピンキー
08/04/02 02:57:46 65jCQVWW
>>209
そういえば猫とかだと、発情期の処理は飼い主がやるんだよな…
鳥の場合は知らんが。

212:名無しさん@ピンキー
08/04/02 09:16:16 w5Z33/Ox
前の方で四草×九官鳥女書けるよーなんて抜かしてた者です。
やっぱ女体化ネタは荒れる原因になっちゃうんですかね。
反応してくれた人には申し訳ないけど、今回は自重ってことで様子見しますー
ごめんね。

213:名無しさん@ピンキー
08/04/02 10:14:22 9Q5cftkI
じゃあ数字板ちりスレの避難所へ是非ともお願いいたします!

214:名無しさん@ピンキー
08/04/02 15:34:11 oRRMHTfR
書いてくれ
避難所なら避難所でいいから

215:名無しさん@ピンキー
08/04/02 17:25:19 0BPkP7Uq
>>211
それは大嘘。都市伝説の類。
もし、そんなことしてる飼い主がいたら、飼う資格のないDQN。

216:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:57:07 E0q8G9ep
男性の登場人物の女体化はキモいが、
(女小草若×四草とか)
平米が実はメスで人間になって…とかなら自分は萌える。
平米の性別って、四草が平米って男性名をつけただけで
実は不詳だと思うし。

ぜひ書いて欲しい!
もし非難所に書いたら、誘導してくれると嬉しい。

217:名無しさん@ピンキー
08/04/03 02:10:16 5R0r/8zJ
女体化は無理と良いながら小草若だけはおkって小草若ヲタってどんだけ~

218:名無しさん@ピンキー
08/04/03 02:35:01 Bnaw/CfZ
>>217
誰もそんな事言うてへんがな

自分は相手が女キャラだったら、女体化もギリいける。

219:名無しさん@ピンキー
08/04/03 03:13:06 jshlIJcj
女体化ではありませんが、平兵衛視点の四草→若狭なんてもん思いついたんで投下します。
エロなし。片思いものです。カラスの。

220:平兵衛視点の四草→若狭1
08/04/03 03:13:43 jshlIJcj
私がご主人に拾われたのは3年前。
傷を負って迷いこんでしまった人間の家に彼はいた。
その家のシショウと呼ばれる人間と賭けをした彼は、本と顔を突き合わせておっかなびっくり、だけどひたむきに私を介抱し続けて。
傷が癒えた時、彼は私を欲しいと言ってくれた。
それから私はご主人のものになった。
ご主人は人間の中でも美しい姿をしている。烏の羽みたいに黒々と濡れた瞳と、鷲のように逞しい四肢と。
それに魅きつけられてか、ご主人の住む部屋には常に人間のメスが群がってきた。
所詮鳥の身の私は籠の中からご主人の肌に触れるメスどもを見ていることしか出来ないけど。
ご主人にとってはそれらは餌と一緒で。用が済めば例外無くオガクズみたいに捨てて、籠の中の私を愛撫してくれた。
そう、ご主人の女はこの私ただひとり。たとえ九官鳥であっても、ご主人が戻ってくるのは私の籠の傍らなのだから。
いつもそうだったのだから。
あの日までは。


221:平兵衛視点の四草→若狭2
08/04/03 03:14:15 jshlIJcj
あの日。
私が迷いこんだ庭にご主人が通うこともなくなってから3度の夏がきた、あの日。
突然、ご主人の部屋にきた人間ふたりの前で、私は思わずご主人が毎日唱えていたウタをうたってしまった。
ご主人があまりにも苦しそうだったから。
そして、あの日からご主人はこの部屋を出て再びあの家へ行くようになった。
また3年前と同じように微笑むご主人を見て私は嬉しかった。
なにもかも3年前と同じ。に、思えた。
でも、私は気付いてしまった。ご主人の微笑に3年前とは違うものが含まれるようになったのを。

いつものようにあの家から部屋に戻ってきたご主人は、私の籠の前でウタをうたう。
それは滑稽なものだったり、恐ろしいものだったり、時には胸の締め付けられるようなものもあった。
ご主人の美しい喉からうたわれるそれらを、私は出来るだけ真似てうたってみる。
私の喉はご主人と違って嗄れていてちっとも美しくならないのだけど、ご主人はとても喜んでくれた。
「ほんまに覚えが早いな平兵衛は。小草若兄さんとはおお違いや」
そう言いながらしてくれる愛撫がたまらなく好きだったのに。


222:平兵衛視点の四草→若狭3
08/04/03 03:14:47 jshlIJcj
このごろのご主人は私がうたっても籠の前でぼんやりしている事が多くなった。
そんな時はきまってあるコトバを呟いている。
き よ み
そのコトバをご主人はまるで甘い露を味わうようにゆっくりと舌の上でころがしていて。
私はそれを聞くたびに苦しくなった。
ご主人の中に、私の他に特別な女がいる。

そのコトバの正体はすぐに知れた。ご主人に連れられてあの家に行った時、いつかの、部屋に来た女がいた。
女といってもまだほんのヒナのような小娘で。ご主人が連れ込んでくる人間のメスとは比べ物にならないくらい乳臭いのに。
ご主人はひたと見つめて。あの甘い露を含んだコトバで呼び掛けていた。
いつかこの女がご主人の部屋に来る。私は籠の中からそれを見てるしか出来ない。
嫌。嫌。嫌。

でも、それは拍子抜けするくらい、私の杞憂で終わった。
待てど暮らせどちっとも来ないのだ。
どうやらあの小娘はご主人以外の男に夢中になってるらしい。
「…どこがええんや、あないな暑苦しい落語バカの」
悔しそうに呟くご主人は少し気の毒だったけど、私は安堵していた。

223:平兵衛視点の四草→若狭4
08/04/03 03:15:16 jshlIJcj
風に冬の匂いが混じるようになったある日。
その日のご主人はいつもと違っていた。
部屋に着くなり上着も脱がず、私の籠の前に恐ろしいくらいの勢いで飛び付いて来たのだ。
「いいか平兵衛、いまから俺の言うことをよーく覚えるんやぞ」
その瞳はいつに無く真摯なもので。ふいに拾われて介抱してくれた日々を思い出していた。
私に出来ることなら。
あなたの美しい声を、嗄れた喉で拙く繰り返す事しか出来ないけれど、それがあなたの助けになるなら。
だけど、ご主人の唇から紡がれるその声に、私の羽は冷たく固まっていくのを止められなかった。
「がんばれ わかさ がんばれ わかさ がんばれ わかさ…」
わ か さ
聞き慣れないコトバだった。でも、そのコトバの温度は違えようもない。
き よ み
ご主人が大切に唇に乗せる、あの娘の名と同じ温み。
「がんばれ わかさ わかさ わかさ…」
いつの間にか、ご主人は私の籠に額を押しつけ、抱き締めていた。

224:平兵衛視点の四草→若狭5
08/04/03 03:15:54 jshlIJcj
長くて綺麗な指が、籠のつるをゆるりと撫でる。何度も。何度も。
それは、私の羽根を撫でるのとも、ましてや身体を重ねる女たちとも全く違う。
愛おしく 撫でる
文字通りのその行為の先に、あの娘がいた。
ご主人の指先は焦がれるように娘の姿態を描いていく。
柔らかな頬からふっくらとした唇。細い首筋を伝って、豊かな膨らみとその先端。
くびれを掌で包み、その下に秘められた箇所へわけいって。
かたく瞼を閉じ、籠に押しつけた額にはうっすらと汗を浮かべ、熱い吐息を乗せる唇で娘の名を恋う彼は
喩えようもなく無様で美しかった。



明くる日、ご主人に連れられて娘の前に来た私は、散々に叩き込まれたセリフを鳴く。
「ガンバレワカサガンバレワカサ…」
だけど、そうは問屋が卸すもんか。算段の平兵衛の名にかけてこの恋は実らせやしない。
「ムダムダ オマエツカエヘン カエレブス」



以上です。実はちりとて真剣に見始めたの、草々実家へ帰るの巻からなんで季節があいまいです。
そこらへんは流していただくと底抜けに有り難いです。

225:名無しさん@ピンキー
08/04/03 03:48:58 g/vxLsnx
おお~、新しい!
GJ!!楽しく読ませて頂きました!

226:名無しさん@ピンキー
08/04/03 08:42:56 /tsApEZL
美しいね!
四草は悶々としてるのが似合うよ

227:名無しさん@ピンキー
08/04/03 09:36:35 5S4HToCQ
おもしろい!
そしてこんな乙女なのに「平兵衛」なんて名前をつけられてるカラスがいとおしい。
平兵衛可愛いよ平兵衛。

228:名無しさん@ピンキー
08/04/03 10:36:32 Y6gguFZd
四草×平兵衛(♀)よりも、
平兵衛(♀)→四草×若狭とか、
四草×若狭←平兵衛(♂)とかのほうが好きかも。

どれも四草×若狭前提やけど・・・。


229:名無しさん@ピンキー
08/04/03 11:14:38 ixEJy5ds
>>219
おおお!GJ!GJ!
おもしろかった!ありがとう!
切ないのう、㎡師匠…。

>>227
きゅ(ry

230:名無しさん@ピンキー
08/04/03 11:28:58 UtJFy24b
GJ!面白かったです!
乙女な平兵衛タソに萌えました

平兵衛(擬人化とかでなく鳥のままで)×若狭とか読んでみたいと思ってた自分を頃してやりたい

231:名無しさん@ピンキー
08/04/03 14:51:30 ETU0iK9Y
>>219
超GJです!!!
綺麗で切なくてとても新鮮。
現実とおとぎ話のはざまのような空気感がとても魅力的!
若狭を無様に美しく恋う四草…ってなんとも絵的ではないですか。
すごく良かったです。

クサい言葉連発の感想でほんますみません。言葉選びが上手く出来ない…

232:名無しさん@ピンキー
08/04/03 15:35:19 B82FV2rE
GJ!
他に言葉が出ない

233:名無しさん@ピンキー
08/04/03 23:42:31 zlrP8h4M
>>219
底抜けにGJ!
ものっすごく美しいのに、どこか官能的。
「頑張れ若狭」を仕込むのには、ものすごい愛情があると思うので。

234:名無しさん@ピンキー
08/04/04 02:13:29 GBxfeIEe
そーこーぬーけーにっ!おもろおましたがなぁ!!

235:名無しさん@ピンキー
08/04/04 15:27:02 qUjRJHEc
保存しますた

236:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:17:14 jvwzKNBU
今さらこのスレの存在知ったorz
まとめサイトとかないよね……あああ過去ログ読みたいorz

237:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:47:16 UqdedYfm
>>236
まとめサイトは知らないけど、ミラーで読める気がする。
多分読めるんじゃないかな?
第一席の中盤あたりから職人さんが多数居てかなり盛況だったね。

URLリンク(www.geocities.jp)

238:名無しさん@ピンキー
08/04/05 01:27:23 K3EB7Yso
携帯からだと過去ログが
読み放題なんだけどね

239:名無しさん@ピンキー
08/04/05 01:48:11 wnuH/MMJ
空気読まずぶったぎり投下失礼します。
それぞれのちりとて見れない悔しさからムシャクシャして書きなぐりました。
エロなし。落ちなし。五兄妹のgdgdギャグ。です。

240:真夏の徒然五兄妹その1
08/04/05 01:49:13 wnuH/MMJ
―続いて大阪の気温です…日中の平均気温は…
徒然亭草原は片側の耳でニュースの気象情報を拾いつつ、電話口に立っていた。
『そういうわけで3、4日明けるけどな。時たまでええから様子覗いたってくれや』
師匠・草若は磯七の散髪屋組合の慰安旅行に便乗して夕日ケ浦温泉へ行っている。
ちゃっかりとした性格は昔とちっとも変わってない。苦笑しつつ草原は愛妻に声を掛けた。
「今日ちょっと師匠の家寄ってくるで、昼は颯太と適当に済ましといてな」

平成6年8月某日。
その年の最高気温を記録することになる炎天下の中、
草若邸を訪ねた草原は早速この日最初の頭痛を覚えた。

241:真夏の徒然五兄妹その2
08/04/05 01:49:45 wnuH/MMJ
「なんでおまえが指図すをねん!」
「なんやとコラ!」
このクソ暑い中、飽きもせずに二番弟子と三番弟子が掴み合いの喧嘩の真っ最中。
真っ先に皮肉を言う筈の四番弟子はというと、板の間に突っ伏している。
「ソモソモーコレーワータイラノトモモリー」
物真似上手な九官鳥の声から察するに、船弁慶の稽古の途中で暑さにぶっ倒れたらしい。
「たらいまもどりまひたあ~」
両の手から買い物袋をぶら下げて帰宅した末っ子弟子は、
今にも頭から湯気を吹きそうなほど真っ赤な顔に汗を滴らせ、へろへろと崩れ落ちた。
ほとんど日射病一歩手前である。

242:真夏の徒然五兄妹その3
08/04/05 01:50:16 wnuH/MMJ
「若狭!!大丈夫か!?」
「草々!おまえこんな昼日中に喜代美ちゃんを買い物行かせたんか!!」
「やめえっちゅうねん!!!」
またもや取っ組み合う弟たちの頭へ一発ずつ拳固をくれ、妹を助け起こす。
「若狭、後はかたしとくからさき風呂浴びてき」
幾つになっても手が掛かる弟妹たちに頭を痛めつつ、
面倒見の良い長兄は取り敢えず食材を冷蔵庫に詰め込むと、
表通りを行くキャンデー屋を呼び止めに、再び射すような陽光の中へ出て行った。

冷菓を手に門をくぐった草原はやけに静まり返っている邸内を不審に思った。
先程まで取っ組み合いをしていた次男と三男は、何故か仲良く肩をそばめて息を詰めている。
見るとくたばっていたはずの四男までむっくりと頭を上げている。
(なんや…?)
弟たちの視線を辿って漸く合点がいった。と同時にその対象に目を奪われてしまった。
ふぅっという満足げな溜め息。密やかな衣擦れの音。
洗い髪にタオルをあてて佇んでいる、湯上がりの妹弟子の姿があった。

243:真夏の徒然五兄妹その4
08/04/05 01:50:50 wnuH/MMJ
襟ぐりの大きく開いたシャツはサイズがあっていないのか
うなじから肩までの白い曲線が丸見えになっている。
下にはスポーツブラを着けているらしいが、はち切れんばかりの豊かな乳房を覆うには面積が足りず、
窮屈そうにくい込んでいるのがシャツの上にくっきりと見えてしまっている。
思いきりよく括れた腰と、形のよい尻を包んだハーフパンツの下から
真っ白な太股とふくらはぎが伸び、若々しい姿態を一層眩しいものにしていた。
(ああそうやった)
ふだん垢抜けない格好でドタバタ走り回り子供っぽさの抜けないこの末っ子は
実は小柄なわりになかなかグラマラスな身体の持ち主だったりするのだ。

とはいえ、二十歳の乙女の無防備な姿を
独身の三十男たちの前にこれ以上晒しておくのはあまりにも酷だ。
なにより草原自身の目の毒だ。
スウッと一息吸い込み些かわざとらしい大声で皆に呼び掛けてみる。
「差し入れや!アイスキャンデー買うてきたで!」

244:真夏の徒然五兄妹その5
08/04/05 01:51:32 wnuH/MMJ
「わあ!草原にいさんありがとございます」
いそいそと嬉しげに卓袱台へついた末っ子とは対照的に、弟たちはなにやら不服げな顔を揃える。
中にはあからさまに「チッ」と舌打ちを鳴らした輩もいるようだが(恐らく四男)
…まあ聞かなかった事にしよう。
ともかく弟妹全員にキャンデーを手渡した長兄は、
師の留守を無事に守りおおせた充実感でいっぱいだった。
…筈だった。

「…んっ…んくっ…ぅん…」
白く太い棒が小さな口いっぱいに押し込められる。
柔らかな頬の内側できゅっと締めつけ、滴る液を白いのどがこくんと飲み干す。
飲み込みきれず、溢れ出した白い液体を追って赤い舌がちろちろとねぶる。
伏せた睫毛が揺れ、うっとりとした目元は朱をおび、形の良い眉は悩ましげに顰められ…

(だからなんでそないややこしいキャンデーの食いようさらすんじゃ!!!!)
叫び出しそうになるのをすんでの処で堪えた草原は、
本日何度めかの頭痛を覚えつつ男兄弟たちに目をやった。

245:真夏の徒然五兄妹その6
08/04/05 01:52:14 wnuH/MMJ
案の定、そこには
自分のキャンデーが溶けるのも構わず、あんぐりと口を開けたまま固まる二男。
鼻の下を伸ばしウヒョヒョヒョ…とだらしなくにやけっぱなしの三男。
ムッツリと黙り込み、舐め回すようにジロジロ見つめている四男。
「…どねしはったんですか?にいさんらぁは?」
男四人の異常な視線にやっと気付いたのか、ふいっと顔をあげて若狭が聞いてくる。
「あ?あ、ああ、ほんまにおいそしーに食べんのやな、思てな」
動揺する弟たちの代わりに答えてはみたのだが。
「噛んでますよ草原兄さん?一体なにを考えてたんですか?」
「四草!おまえこそさっきからなに喜代美ちゃんのことジロジロ見てんねん!」
「人の事言えんのか?小草若!やらしい目ぇで若狭見てたやないか!」
「なんやと?!やらしいのはどっちやこのムッツリスケベ!!」
暑さも手伝ってか互いに互いを責め合う男たち。
誰もが妹弟子を「そういう」対象で見ていた後ろめたさを隠すため、
必要以上に声が大きくなる。
「ちょっと!やめてください!!ケンカせんといて…」
「…あ」

246:真夏の徒然五兄妹その7
08/04/05 01:52:51 wnuH/MMJ
 ぽた
わけもわからず立ち上がりかけた若狭の手から、溶けかけのキャンデーが落ちた。
よりによって胸の谷間と股間に。
掴み合ったまま硬直する男たち。
(…おい、どーする?)
(誰かなんか言うてフォローせい!)
(できるか!この状況で!)

「…ひどい…あんまりや」
若狭の顔が悲しげに歪む。
「…まだ全部食べてへんのにぃ~!」

「…また新しの買うたるから、さき着替えぇ」
脱力感に襲われながら、なんとか長兄の威厳をもって草原は命じた。
「ほんまですか?ほんまに買うてくれなるんですか?」
ぱっと顔を輝かせる若狭。色気より食い気のお子さまかおまえは。
「まだまだ子どもやな若狭は」
「身体は充分おとななんですけどね。」
「だからそーゆーやらしい言い方やめ!」
着替えに内弟子部屋へ戻る末っ子を、どこかほっとした表情で見送る兄弟子一同。
いつの間にか、日も傾きかけ、
今年一番の真夏日は漸く終わりを告げようとしていた。


『で、どや?あいつらは。仲良うやってるか?』
なんだかんだで心配性の師の電話に、苦笑しつつ一番弟子は答える。
『ええ。いろいろありますが、まあ仲良うやってますよ。』


終われ

247:名無しさん@ピンキー
08/04/05 02:02:22 aCL+OXr3
>>239->>246
あ、リアルに久々立ち会えました。
エロなしといいつつ、エロいですがな!GJ!!

248:名無しさん@ピンキー
08/04/05 02:04:18 aCL+OXr3
>>239->>246
リンクこれでおkかな

249:名無しさん@ピンキー
08/04/05 02:12:15 12CWJFH/
>>239
GJ!こういうノリ大好きだ。

250:名無しさん@ピンキー
08/04/05 02:21:17 R6AQOc7j
>>239
そうそうそうこの感じ!!!懐かしの内弟子時代!
やっぱりこの雰囲気いいね。大好きだ~!
無防備無自覚のエロ爆弾な若狭可愛い。
というわけでめっちゃGJです!!

251:名無しさん@ピンキー
08/04/05 06:51:55 K3EB7Yso
面白かった!GJです

本編が終わったことで妄想が膨らませ易くなったね
居なくなった職人さん達、帰ってこないかな

252:名無しさん@ピンキー
08/04/05 09:00:43 wnuH/MMJ
DVD発売にスピンオフとまだまだちりとてビームは続いてるんで、
そろそろ帰ってきてくださるんじゃないかなと期待。

GJありがとうございます。
自分のアホ文が、少しでも職人さんの呼び水になってくれれば嬉しいです。

253:名無しさん@ピンキー
08/04/05 09:46:38 /sSyRd39
GJ!!

凄く楽しめました。
久々の5兄妹!


254:名無しさん@ピンキー
08/04/05 10:28:08 is60i1ua
>>239
〆の『終われ』に噴いたw
こういう投げっぱなしなノリ大好きw

255:名無しさん@ピンキー
08/04/05 11:51:49 Qw4vhGxM
>>239
内弟子時代、なつかしくて楽しかった!
あのクールな飼い主さえぶっ倒れる暑さで平米師匠は大丈夫なのか心配になったw

256:名無しさん@ピンキー
08/04/05 12:40:57 SSUH1FeS
>>239さんGJです!
ほのぼのエロ、ぐっときましたw

続いて投下させてください。
以前小草若×若狭を投下し、鼻毛を書くとか抜かしてた者です。
鼻毛が予想以上に書きにくかったため、痴漢ものに変更しました。

痴漢×若狭(年季開けして間もない、タレントの仕事が入り出す前)です。
あんまりエロくないですが。




257:痴漢×若狭 メトロに乗って 1
08/04/05 12:41:50 SSUH1FeS
若狭は京都に向かっていた。
小さな会場で催される半年に一度の反物市での営業の仕事が入ったからだ。
有り難いことに女性落語家はこういうとき重宝される。

マネージャーは今日は不在で、勿論車など用意されていないため、若狭はひとりで快速急行に乗り込んだ。
土曜日の朝とあって、なかなか車内は混合っていた。

(うわぁ…ぎゅうぎゅうやなあ…)

小さな体は人込みに流されて、車内の端っこに追いやられた。
ほぼ身動きのとれない状態も仕方ないと高を括り、目的地まで我慢することにした。
暫く電車に揺られながら今日の高座の内容を確認していた若狭だが、急に腰あたりに人の手が触れた。

(え…?)

驚いて身を堅くした若狭の腰を、何者かがゆるゆると撫でまわす。

(ち、痴漢!?いや…どねしよ…)

周りに助けを求めようとも、恐怖で声が出ない。
しかも次の停車駅まではまだだいぶ時間がある。

(助けて…誰か助けて!)

心の叫びは誰にも届かない。
腰を撫でていた手は段々下へ伸び、若狭の柔らかな尻を揉みしだきだした。
ジーンズ越しとはいえ、男の手のひらの熱さが伝わってくるのがなんとも気持ち悪い。
耳元にも熱い吐息がとぎれとぎれにかかる。

258:痴漢×若狭 メトロに乗って 2
08/04/05 12:42:30 SSUH1FeS
(どねしよ…気持ち悪いし、恥ずかしい)

恐怖で抵抗出来ない若狭に気を良くしたのか、男は体制を変えて若狭にぴったりくっついた。
後ろから抱きすくめられる形になり、今度は腹部を撫でられる。
腰には男の熱を帯びた肉棒が布越しに擦り付けられている。
するりと男の手が服の中に侵入し、直に若狭の弾力のある肌に触れた。
汗でしっとり濡れた手のひらが腹部をくすぐるように這い回る。

(もういや…誰か、誰か気付いて!)

助けを求めるように目を見開くが、目の前は壁。
誰も気付きはしなかった。
そうこうしているうちに、男の手がゆっくりとショーツの中へと進んできた。
そしてすぐさま指がクリトリスに触れる。
恐怖とは裏腹に先程からの見知らぬ男からの愛撫にそこはすでに膨れはじめていた。
男は鼻で笑い、若狭のそこを中指でコリコリと刺激した。

「ん……っ!」

突然の刺激に、若狭は思わず声を漏らしそうになった。
唇を噛み締めてなんとか堪えたが、涙は今にも溢れ出しそうだった。

(知らん人に触られて感じるやなんて…私、変態や…)

そんな若狭に、男は構わず刺激を与え続けた。
膝はガクガク震え、立っているのがやっとの状態だった。

259:痴漢×若狭 メトロに乗って 2
08/04/05 12:43:39 SSUH1FeS
男は指を更に下へと進め、すでに濡れている秘部に辿り着いた。
柔らかな肉が付いたそこに指を滑らすと、濡れそぼったそこは難なく男の指を受け入れた。

「ひ…っん…!」

くちくちと淫らな音をたてながら男の太い指が中を掻き混ぜる。
気がつけば3本もの指が立て続けに動いて若狭の中を犯していた。
もう片方の手で胸を揉みしだかれ、時たま耳や首筋を舐められる。

「あ…っん…ふ…」

若狭はただ、堪えて声を押さえるしか術がなかった。
気が遠くなりそうなぐらい長い時間がすぎていた。

『次は北大路、北大路です』

車内アナウンスが流れた瞬間、男は身を引いた。
そしてそそくさと電車を降りていった。
―助かった。
そう思い、溜め息を付いた矢先。

「ネェちゃん、俺も頼むわ」

若い男が体をぴったりと寄せ、耳元で囁いた。

260:名無しさん@ピンキー
08/04/05 12:45:20 SSUH1FeS
以上です。
最後、タイトルミスりましたorz
あんまり長いとアレかな~と思いましたが…ちょw短すぎだろこれww
楽しんで頂けたら幸いです。

261:名無しさん@ピンキー
08/04/06 06:45:46 pVRVe4EJ
乙!
御堂筋線とか阪急神戸線とか身近な「痴漢頻発線」を
想像してもたよ

262:名無しさん@ピンキー
08/04/06 10:27:51 XsQs9E3C
>>256
GJ!GJ!GJ!GJ!がっつり痴漢えろktkr
オチがブラックすぎて良いね!
鼻毛も底抜けに期待してます。

263:名無しさん@ピンキー
08/04/06 19:25:11 WaoNaiyz
>>260
痴漢電車イイヨイイヨ~!GJ!
ああいう背の低いむっちり系おとなし顔の娘は狙われやすいらしいしw
これからは兄弟子の誰かに護衛してもらわんとね。

264:名無しさん@ピンキー
08/04/06 20:15:17 3nWDIfPj
痴漢から守るために密着した兄弟子がだんだんハアハアしてきて……
援護のはずが痴漢に早変わりw

265:名無しさん@ピンキー
08/04/06 22:23:54 fASQF4uk
えー、流れぶった切らせて頂きます、すいません。創作は初投稿です。
四草×若狭+小草若(共犯)、みたいな感じ。
時期的には24~25週。本編深読み。

若狭→草々が好きな方には、拷問以外の何物でもありません(陳謝)。

関係は持ちますが、エロ描写は皆無と言っていいでしょう。
書けませんでした。申し訳ないが、各自で脳内補完して下さい(ぇ)。

266:夕陽の国  1 予兆
08/04/06 22:25:42 fASQF4uk
高座に復帰した小草若は、若狭とともに大阪に戻ることになった。
電車に座ると、不思議に思ったことを尋ねてみた。
「若狭。いっこ聞いてええか」
何だろう、と若狭に緊張が走る。
見開いた目がおかしくて、小草若は思わず笑った。
「大したことちゃうねん。ただな、何でかなー思ただけで」
「何で、若狭は、俺が『草々にだけは継いで欲しない』思てる、て
 そない考えたんかな、て……ちょっと気になっただけや」
「え?!」
若狭は、ちょっとしたパニック状態になった。
それを説明しようとすると、草原が草々に襲名を勧めたとか、
草々が一度は襲名を受け入れたとか、もろもろを話さないといけない。
「いやいやいや、何やようわからんけど、細かいことはええねん。
 ただ、草々が何か思てたんかな、て……気ぃ遣わせたかな、て思たんや」
「草々兄さんは、そんな細かいこと考えとらんでぇ。
 小草若兄さんに継ぐのが一番や、とは、いっつも言うてますけど」
「そしたら、何で、『草々があかん』なんて思たんや」
「いえ、四草兄さんが……」
若狭の口から、意外な人物の名前が漏れ、小草若は目を丸くした。
小草若の反応に気付かず、若狭は、独り言のように続けた。
「四草兄さんが、あんなこと言いなったの何でやろ? 考えてたら、
 もしかして、そんな風に思とんなるんやないやろか、て気付いて……」
ここまで言って、小草若の視線に気付いた若狭は、慌てて手を振った。
「ああああの、気にせんで下さい! 別に、草々兄さんが草若襲名することに
 なりかけたとか、そういうわけやないですさけ!!」
言うてるがな、と突っ込むのはやめておいた。
小草若が気になったのは、そんなことではない。
常に草々のことで頭がいっぱいで、草々の立場からしか物事を見て
いなかったような若狭が、四草の言動について考えた。それが意外だった。

今思うと、それは予兆だった。

267:夕陽の国  2 隙間
08/04/06 22:27:29 fASQF4uk
大阪に帰って、ひとしきり再会の喜びに浸った後、一門は「寝床」で飲んだ。
「若狭、ウーロン茶」
四草が言うと同時に、若狭はウーロン茶を四草のグラスに注いでいた。
「何や……珍しいな」
「四草兄さんにも……いっぱい迷惑かけたでぇ」
若狭の言葉に、小さく笑って首を振る四草。
が、次の瞬間、つまみの追加を言いつけていた。
自分の注文のためにぱたぱたと動き回る若狭への眼差しに気付いた者が
いようとは、四草にしては迂闊にも気付いていなかった。

(……思た通りや)
弟弟子と妹弟子の様子を見て、小草若は確信に至った。
そもそも、四草が若狭を思っているのではないか、という疑いはあった。
算段も笑顔も優しさも苛立ちも……四草が全ての感情を見せた唯一の女。
それが若狭だった。四草自身は、長らく自分の感情に気付いていなかったが。
年越しそばを奢ってくれたときに、さり気なく聞いてみたが、四草は
「何でそんなことを思いついた」と言わんばかりの顔をするだけだった。
草々を思い続けている若狭を愛するなど、リターンのない行動には
無縁でいようとするのが、四草のやり方だ。しかし
(もったいないなぁ……)
と、小草若は思う。どんなに自分が頑張っても、決して入り込めなかった
若狭の心の隙間に、四草はいつしか根を伸ばしていた。
それに気付かず、四草は、自分の心に生まれた愛情だけに気付いて、
穏やかな目で若狭を追っていた。

268:夕陽の国  3 発端
08/04/06 22:30:10 fASQF4uk
翌日、草々と若狭が暮らす草若邸を訪ねた小草若は、
久々にためらいなく居間に上がった。
草々と小草々は留守で、若狭は料理をしていた。
「ほんまは、二人とも今日は要らんのですけど、私がおらんときもあるさけ、
 こうやって時間あるときに作り置きしとるんです」
「そうか。……ちょっと頼んでええかな」
このとき、小草若は、我ながら名案が浮かんだ、という思いしかなかった。
「俺の夕飯の当番、たまに代わってくれへんかな。
 四草と交代で作ってんねんけど、俺、バイト入れながら落語稽古せんと
 あかんし……そら、みんなそうやねんけど、とにかく……
 四草のメシ、頼むわ。出来たら今日、早速」
若狭は、きょとんとした顔をし、それから笑って言った。
「ほしたら、今からこれ、持って行きましょか」

小草若が若狭を伴って四草の部屋に戻ると、四草はちょうど、
高座が終わって帰宅したところのようだった。
若狭は、さっと部屋に上がりこみ、持って来た煮物を広げた。
四草のとがめるような視線を気にも留めず、小草若は明るく
「ほな、若狭、あとよろしゅう頼むな。
 俺はバイト行って、その後、袖から高座見てくるし、遅なるわ」
「小草若兄さ……」
四草の呼び止める声を気にも留めず、小草若は笑って出て行った。

269:夕陽の国  4 崩壊
08/04/06 22:32:24 fASQF4uk
(……余計なことを)
四草は内心で舌打ちをした。
小草若が、若狭への思いを見抜いているのは、何となく感じていた。
だからこそ、歯止めになると安心していたのに、
まさか、部屋に若狭と二人きりにさせるとは思ってもみなかった。
(無理強いは、しとない。そやけど……止まらへん)
「あ! お味噌汁、お味噌汁でも作りましょうかね?」
明るい声が、四草の理性を失わせた。
若狭の背中に、腕を伸ばす。
「四草兄さん?」
そのまま、若狭の全体を腕の中に収めてしまった。

若狭は身動きをしない。
自分で行動を起こしておきながら、そんな若狭に四草は苛立った。
「何で抵抗せえへんねん……どないなっても知らんぞ」
掠れ声で言った瞬間、若狭の腕が、そっと四草の腕を抱きしめた。

270:夕陽の国  5 応答
08/04/06 22:35:11 fASQF4uk
小草若から、「草々兄さんにだけは襲名して欲しない」という結論に
辿り着いた理由を聞かれたあの時、若狭は、夕方であることに感謝した。
四草の名前を出し、四草のことを考えることで、小草若の感情に気付いた。
その過程を振り返った時の、自分の感情を思い出して、顔が熱を持った。
(四草兄さんは、小草々君が言うような、悪い人やない、優しい人や。
 草々兄さんが破門になったときかて心配しとんなったし、私が落語で
 悩んで相談に行ったら、お手本を見せてくれなるし……。
 その四草兄さんが、何で? 何で自分が襲名したいなんて……)
入門順が近いために稽古を見てもらうことも多かっただけに、
若狭にとって、いつしか四草は身近な存在になっていた。
だから、自分一人で考えた時は気付かなかった。

四草のことを、一生懸命に思っていた自分に。

今、後ろから回された腕に、記憶が蘇る。
結婚当初、草々と喧嘩して落ち込む自分を抱きしめた腕。
戸惑ったものの、決して嫌ではなかった。
そんな自分に余計戸惑って、草々を必死に追いかけた。
ずっと私が好きやったのは、草々兄さんなんやから。
だけど……

四草の唇が、首筋に触れた。回された腕の力は、決して強くない。
逃れようと思えば、いくらでも可能なのに。
「何や……動けへんのか?」
耳元で聞こえる四草の声。違う。動けないのではなく、動かないのだ。
自分の中にある思わぬ感情に、声が出ない。
若狭は、返事の代わりに、振り返って潤んだ瞳を四草に向け、
それから黙って彼にもたれかかった。

271:夕陽の国  6 流転
08/04/06 22:37:04 fASQF4uk
こんなにも優しく女を扱った記憶が、四草にはない。
そのくせ、こんなにも相手を求めた記憶もなかった。
若狭の全てを自分のものにできた。
求めても無駄だと諦めていた存在だったものを。

そして、若狭もまた、四草の温もりに、ずっと自分が求めていたものが、
これだったのだと知った。間近にある四草の顔を見て、若狭に笑顔が浮かぶ。

その時だった。

覆い被さっている四草が、突然乱暴になった。
若狭の腕を押さえつける力が強くなり、乳房を摘む指がきつくなり、
脚を強引に広げさせるようになった。
「し……四草兄さん……?」
呼びかけても、四草は若狭と目を合わせない。若狭は混乱した。
二人、同じ思いを抱いたと言うのは錯覚だったのだろうか。
関係を持つに及んだのは、ただの四草の気まぐれなのか。
一度、そんな疑いが生まれると、咄嗟に抵抗してしまう。
だが、力で敵うわけもなく。
「……いや……っ!」
若狭の悲鳴にも、四草は耳を貸さない。
ただ、無言で、淡々と若狭を支配した。
四草の豹変振りについて行けないまま、若狭は、その指に翻弄された。

272:夕陽の国  7 視線
08/04/06 22:40:11 fASQF4uk
いつしか、意識を手放していたらしい。
若狭が気付いた時には、四草はこちらに背を向けて座っていた。
四草の背中を、窓から差し込む西日が照らしている。
若狭は、自分の頬が濡れていることに気付き、そっと手の甲で拭った。
四草のものらしきモノトーンの布団が、若狭の体を覆っている。
その温かさは、確かに、四草が優しく触れた時のものだった。
「……四草兄さん」
四草の意図がわからぬまま、若狭は静かに呼びかける。表情が見えない。
若狭は、起き上がると四草に近付いた。が
「寄るな……!」
激しい叫びに、伸ばした手が止まる。四草は、相変わらず若狭の顔を見ない。
「四草兄さん、何で……」
「ええか、若狭」
押し殺した声に、若狭は目を見開く。
「お前は、夕飯の準備しに来ただけや」
え、と息だけが若狭の口から漏れた。四草は、静かに続ける。
「夕飯作りに来たったのに、このどうしようもない兄弟子に、
 無理やり迫られて、犯されたんや。
 女の力では……ろくに抵抗も出来んかったんやな」
「何で!」
若狭は思わず叫ぶ。
「何でそんなこと言うとんですか!」
掛け布団だけを身に纏い、四草の正面に座り込む。
四草の強い目が、若狭を捉えた。その目を知っている、と若狭は気付いた。
あの時と、同じ……。

273:夕陽の国  8 刹那
08/04/06 22:42:29 fASQF4uk
「何で四草兄さんはそうなんですか!
 自分で抱え込んで、自分だけが悪う言われるようなこと言うて……!
 襲名問題の時かて、みんなに酷い責められて……何で、四草兄さん……」
若狭は次第に涙声になる。
草々に責められても黙ったままの四草を、見ているのがつらかった。
今回もまた、悪役を一人で引き受けようと言うのか。
「けど若狭。お前に、草々兄さんの家族幻想、壊せんのか」
四草の言葉に、若狭は草々の顔を思い浮かべる。
その昔、恋しくて恋しくて仕方なかった存在。
いつしか、恋い慕う相手ではなく、「家族」らしくなり、そして……
小草々がやって来て「師匠とおかみさん」の関係になった。
草々はむしろ、その関係に満足しているように見えた。
「おかみさん」を求め続けた、家族が欲しいと願い続けた草々……。
若狭は、ぶるんと頭を振って、思考を止めた。
「……今更、何言うとんなるんですか」
若狭の言葉に、四草は小さく笑う。
「そやな。でも、お前は草々兄さんをほっとけへん……やろ?」
どこまでも深く見通した四草の言葉に、若狭の目から涙が溢れる。
自分が四草を求め、四草を満たしてやりたくても……
「家族」の情としては、「草々一門」を壊せない。
「……ごめんなさい……」
「布団で涙を拭いたり、鼻をかんだりはやめろ」
若狭は慌てて布団を手放した。拍子に、白い体が露わになる。
今更ながら戸惑い所在なさげな様子を見せる若狭に、
四草は思わず笑みを漏らした。
そういうところは、初めて惹かれたときから、少しも変わらない。
手を伸ばし、指の腹で涙を拭ってやる。
「……泣くな喜代美」
言うと、喜代美の目から、さらに涙が溢れた。
次の瞬間、彼女は四草の胸にかじりついてきた。
震える体を抱きしめてやる。温かく、柔らかく、心地いい。
離れがたく思いながらも、この温度が刹那的であることを、
四草は自らに言い聞かせていた。

274:夕陽の国  9 陽光
08/04/06 22:47:19 fASQF4uk
夜、小草若が帰宅した時には、四草は夕飯を食べ終えたところだった。
室内には、四草の布団が出ている。
それを見ると、日頃、四草から「頭悪い」と言われている小草若だったが、
留守の間に何が起きたかわかる。そもそも、そのつもりで外出した。
だが、逆に四草は憔悴していた。
彼の出生を思えば、実の親と同じ行為に及んだというのは、
思いを秘めたままでいたより苦しいのかもしれない。
常に自分を励ましてくれた弟弟子と、自分を迎えに来てくれた愛しい妹弟子。
二人のために、とこの場を離れたことが、かえって残酷だったかもしれない。
「……四草」
小草若は呼びかける。
「すまんかったな。その……メシ当番サボって、長いこと外おって……」
四草は、静かに小草若を見据えた。
この洞察力に長けた男は、小草若の侘びの真実を、確実に理解している。
「小草若兄さんが、謝る必要はありません」
起こった出来事を見抜かれていると悟ってか、四草は誤魔化しを言わない。
「出て行った後で何が起ころうと……
 小草若兄さんの知ったこっちゃないでしょう」
「そうか」
小草若は、それ以上追求しなかった。
「そやけど、一人で何でも抱え込むんとちゃうで。
 しんどなったら、俺に言え、な?」
四草は小さく笑った。どこまでも、若狭と小草若は似ている。
そんな陽の光のような性格を翳らせたくないものだと、四草は思った。


【終】

275:265-274
08/04/06 22:51:57 fASQF4uk
すいません、初投稿なので、文章の加減がわからず……(汗)。
確認画面が出ると思って安心してたら、連続投稿の時は出ないんですね。
おかげで、1記事辺りの分量が多くてすいません。
しかも前振りが長かった……(大汗)。

四草×若狭が好きなのもあったんですが、第一席の時から「小草若×若狭」を
見守る四草が出て来る話は結構あって好きだったので、
ふと「小草若と四草のポジションを入れ替えたら?」
と思ってしまったのが運の尽き。四草と若狭が二人でいるシーンより、
小草若の出番が多いではないですかorz。

お目汚し失礼しました。

276:名無しさん@ピンキー
08/04/06 23:49:04 9U9x4j3v
なんぞこれ!!GJすぐる!!

277:名無しさん@ピンキー
08/04/06 23:49:46 s2LbFDpr
GJ!おもしろかったです

ちょっと聞いてみたいんだけど、ここの書き手さん達ってみんなサイトもってるの?

278:名無しさん@ピンキー
08/04/06 23:54:16 8FUls1vO
>>256です。
皆さん感想ありがとうございました。

>>264さんのアイデアをいただいて、今度こそ鼻毛を書きたいのですが…よろしいですか?
そして今度こそがっつりなエロを書きたいorz
挿入なしのほうがエロい気がするのは俺だけでしょうか。

279:名無しさん@ピンキー
08/04/07 00:18:36 FYNg7yPq
>>275 GJです!切ないねえ。四草は苦悩がよく似合う
>>278 鼻毛バッチ来い!

280:名無しさん@ピンキー
08/04/07 00:19:46 FYNg7yPq
>>275 GJです!切ないねえ。四草は苦悩がよく似合う
>>278 鼻毛バッチ来い!

281:名無しさん@ピンキー
08/04/07 01:16:29 Bdd6d9sB
>>275 泣くな喜代美、がGJ!!

282:名無しさん@ピンキー
08/04/07 01:29:43 +ZNTlmwB
>>275 GJ!
四草はギャグならムッツリスケベ、シリアスなら鬼畜か苦悩がぴったし。
やつは普通に女と幸せになれんのか・・・涙

>>278
>>264のアイディアで鼻毛ってwww 楽しみにしてます

283:名無しさん@ピンキー
08/04/07 07:16:54 sk6YJUH+
すみません痴漢電車、自分も>>264さんから妄想です。
微妙に被り気味でほんますんません。
小草若→喜代美内弟子時代バージョン。エロくないです。しかも冗長。

284:小草若→喜代美 1
08/04/07 07:18:53 sk6YJUH+
それは暑い暑いある夏の日のこと。

小草若は、天神近くの懐かしの我が家へと足を向けていた。
仏壇屋のおばはんにちょいと顔を見せて、いつもの最高級線香を買う。
「なんや仁志、今日は朝からめずらしいやん。仕事は?」
「ああ、今日は久しぶりに休みなんや。売れっ子はつらいでえ、ホンマ」
「ホンマこの子は…言うとり。家帰るんか?」
「休みの日くらいおかんに線香あげたらなな」
師匠が復帰するまでは、こそこそと隠れて線香をあげるしかなかったから、
おおっぴらに線香をあげられるようになったのは本当に嬉しい。
それに…あの可愛い笑顔も見られると思えば、心が浮き立つのも仕方ない。
「なんやの嬉しそうににやけて。気色わるいなあ。」
おばはんのいつもの軽口に見送られて、足取りも軽く仏壇屋を出た。

師匠に挨拶をして、仏壇に線香をあげる。
(なんや…今日は喜代美ちゃん、おらんのかいな?)
おかんに線香をあげられればそれで良いはずが、やっぱりがっかりしてしまう。
居間でぼんやりしていると、師匠に稽古をつけてもらった後らしい四草がやって来た。
「小草若兄さんやないですか。珍しい」
「やかましわい。それよりおい四草…今日は喜代美ちゃんはおらんのか?」
ああ、と四草は涼しげな顔で頷く。
「今日は珍しく仕事が入る言うて、今自分の部屋で用意しとると思いますよ」
「さよか」
「ただ」
ほくほくと立ち上がろうとした小草若は、その一言に四草を振り返る。
「喜代美、なんや仕事行くのためらっとるみたいでした。」
「おいこら喜代美ちゃんを呼び捨てすな!…ってなんでためたっとるねん?」
「そこまで聞いてませんけど。悩みでも聞いたって点数上げたらどないですか?」
「ホンマお前は…まあええわ。ほなな」
軽く四草に手を振って、内弟子部屋に向かう。喜代美ちゃんが悩んどると聞いて、ほっておける訳がない。
四草も、四草なりに喜代美を心配しているのだろう。屈折しているからわかりにくいが。
内弟子期間中の仕事は、ちょっとしたものでも自分が認められたみたいで嬉しく思うはず。
(喜代美ちゃんも、前に仕事入った時はめっちゃ嬉しそうやったのに…)


285:小草若→喜代美 2
08/04/07 07:20:00 sk6YJUH+
内弟子部屋へ向かいかけたところに、向こうから小柄な姿が歩いてくるのが見えた。
お~喜代美ちゃん!と声をかけようとしたところで、小草若はふとその表情に気づいた。
どこか思いつめたような暗い顔。足取りも重い。
(あかん…これは落ち込みバージョンの喜代美ちゃんや…可愛い顔が台無しやん)
そうこうしているうちに、喜代美のほうが小草若に気づいて頭をぺこりと下げる。
「あ、小草若兄さんやないですか。今日はお休みですか?」
声まで暗い。これはただごとではない。
「お、おう…喜代美ちゃんはこれから仕事やって?内弟子のうちは仕事なんてほとんどないさかい、
ちょっとしたことでも頼まれたら嬉しいもんやろ?俺も初めての仕事は嬉しかったで~」
あかん。取り繕おうとして、やけに饒舌になってまう。
「仕事は…ホンマ嬉しいんです。けど…」
「けど、って…どないしたんや喜代美ちゃん!?何や嫌なことされたんか!!?」
「いいええ!仕事では良うしてもろてます。私なんか不器用やのに丁寧に色々教えてもろて」
「ほな、どないしたんや?」
しばらくうつむいて、喜代美は何か言いにくそうな顔をしている。
「俺で良かったら、、悩み、話してくれたらええで。底抜けに相談にのるで。
喜代美ちゃんが困った時にはいつでも俺が助けに行くよって。話して…ほしい」
途中からいつになく真面目な口調になってしまって自分でも慌てたけれど、喜代美は
その言葉に背中を押されたように顔を上げる。
「小草若兄さん…、ホンマありがとうございます」
喜代美は決心したように、でも口ごもりながら、とつとつと語り始めた。


286:小草若→喜代美 3
08/04/07 07:20:57 sk6YJUH+
「なに~っ!?痴漢!!!!!???」
小草若は思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。痴漢、って…。
「はい…」
うつむく喜代美。
聞けば、以前仕事で電車に乗った際、満員電車の中で痴漢に会い、怖くて声も出せないまま
体中を触られて、のみならず目的駅に着くまで何人もの男に順繰りに痴漢行為を受けたらしい。
周り中男ばかりで、助けを求めようにも声は出ないは満車で動くことはできないはで、あまりにも怖くて
それ以来電車に乗るのも怖くなり、電車での移動を伴う仕事が来るのが恐ろしかったという。
「その電車に、今日は乗っていかなあかんのです…」
「なんで早よ言わんねん!!!師匠や草々やったかて、それ聞いたらほっとかんかったはずやで!」
「こないなこと…恥ずかしゅうて言えませんよって…」
震える小さな声で答えてうつむいてしまう喜代美。この子がどんなに怖い恥ずかしい思いをしたかと思うと、
胸がつぶれそうで、何とかしてやりたくて。それと同時にに怒りがふつふつと沸いてくる。
(俺の喜代美ちゃんに何さらすねん…!!!)
小柄でグラマーな、しかも声をあげそうにないタイプの喜代美は、確かに痴漢の絶好の的だろう。
この子を守るには…どないしたらええんや?
「そや!今日は俺のスー!パー!カー!で…って車検中やった」
ほな今日はタクシーで…と考えたその時、四草の言葉が頭の中にフラッシュバックした。
(悩みでも聞いたって点数上げたらどないですか?)
点数…という何とはなしに算段めいた響きは微妙に嫌だが、喜代美を助けることができて、
しかもええとこも見せられたら…正直、言うことはない。
決めた。
「喜代美ちゃん、今日は俺が一緒に電車乗ってボディーガードするよって!」
「えええっ!?そそそそんな!小草若兄さんにそんなことさせる訳には…」
「ええねんええねん。今日は仕事休みやし、可愛い妹弟子がそんな目にあっとるのを
ハイそうですか言うてほっとかれるわけないやろ。痴漢とっ捕まえてガツン言わしたろやないかい!」
「で、でも…小草若兄さんみたいな有名人が電車乗ったりして大丈夫なんですか?」
「サングラスかけとったら意外と大丈夫なもんやで。問題あったら途中で降りてタクシー乗ったらええがな!」
「ほんま…ほんまありがとうございます、小草若兄さん」
恐縮しつつも安心したようにほわりと微笑んで、喜代美は頭を下げる。
今日初めてのその笑顔に、小草若は思わずふにゃふにゃとなってしまいそうになり、慌てて表情を取り繕った。
(あかん…やっぱり世界で一番底抜けに可愛いで…)


287:小草若→喜代美 4
08/04/07 07:21:38 sk6YJUH+
(ほんま、こんな混んどる思えへんかったわ)
久しぶりに乗った快速電車は恐ろしいほど混んでいて、小草若と喜代美は瞬く間に奥の方へと押しやられる。
まわりより頭1つ高い小草若でさえ、周りから押されて言いようのない圧迫感を覚える。
ましてや喜代美は…。
目を落とすと、案の定喜代美は頭まで埋まって苦しそうにもがいている。かなり厳しい状況だ。
(こらやっぱりタクシーで行っとくべきやったで…)
そっとため息をつきつつ回りを見回すと、通勤時間帯からはずれているもののサラリーマンの姿や、
大学生らしき男の姿が目立つ。男7割、女3割と言ったところか。
そのとき電車ががくんと揺れた。
「ひゃっ!」
軽い悲鳴とともに、喜代美の体が小草若の方に傾いた。あわてて支えようとするが、
思うようには行かず喜代美の体が小草若の胸に倒れこむような格好になった。
そのままの体勢で、喜代美は動くこともできす小草若に押し付けられている。
(すみません、兄さん)
喜代美は口の形だけでそう言って、申し訳なさそうにしていたけれど。
小草若は、、、それどころではなかった。
(うわ…めっちゃやらかい…)
腹のあたりと腕に感じるのは…柔らかい二つのふくらみ。喜代美の胸が大きいのは、普段の
ゆったりした服からでもそれと判っていたけれど、それは想像以上で。
そしてその柔らかいふくらみは、夏の薄い服をとおして、電車が揺れるたびに
小草若の体にぽわんぽわんと押し付けられる。
しかも…見下ろすと小草若の胸のあたりに押し付けられ、苦しげにあえぐ喜代美の顔。
息を少しでも吸おうと、少し上を向いて唇を少し開いたその顔は、小草若をそそるのに十分で。
汗で少し髪がうなじにはりついて、言いようもなく色っぽい。
これほど近くに喜代美を感じることは初めてで。その髪からは何ともいえないいい香りがして。
(あかん…このままやったら俺が耐えられへん)
思春期の高校生でもあるまいし、と必死で理性を総動員する。
痴漢の味方をするわけでは決してないが、これは痴漢にあっても…仕方ないような気もする。
少し痴漢の気持ちをわかりかけて…いかんいかんと首をぶんぶんと振る。
(アホか俺!喜代美ちゃんの気持ち考えんかい!ミイラ取りがミイラになりかけてどないすんねん!)
そや。これは可愛い妹弟子を守るためなんやと気を引き締めたところで。


288:小草若→喜代美 5
08/04/07 07:22:25 sk6YJUH+
また、大きく電車が揺れた。
今度は不埒なことを考えて注意がそれていたせいか、小草若までよろめいてしまう。
慌てて体勢を戻そうと、足をがっと開いたところに、ちょうど喜代美がよろめいてきて。
(すすすすみません兄さん!)
肩幅程度に開いた小草若の脚の間に喜代美の片脚が入り込んで、そしてそのまま押し付けられた。
やばい。これは非常にやばい。
先ほど以上の密着感。喜代美の脚が小草若の右足を挟み込む形になり、右足を動かせない。
膝も曲がっており非常に窮屈な体勢なので、小草若はむりやり右足を少しだけ動かそうとした。
「!」
その瞬間、喜代美が少し震えた。
(兄さん、脚が…その)
下を見て、言わんとすることを察した。ちょうど喜代美の股間辺りがぎゅっと小草若の腿あたりに
押し付けられて、小草若が脚を動かせばそこを…直撃してしまうということなのだろう。
とにかく次の駅に着くまでは、脚を動かせそうにない。
けれど電車が時々揺れるのはいかんともしがたく。揺れるたびに喜代美の股間が少し曲がった脚に
押し付けられて、その度に喜代美は小草若の胸の中でぴくんと震えて声をかみ殺す。
そして、先ほどとは位置を変えて押し付けられる喜代美の胸。
この状況は、、小草若にとってはすでに拷問に等しい。
そしてその当然の結果として、男の生理現象が起こってしまうわけで。
必死で関係のないことを考えようと窓の外に目を向けて、関係のないことを考えようとする。
(寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所…ってアカン!)
必死の努力にもかかわらず、意思とは関係のない所でむくむくとそれは形を変えて、
みるみる大きく固くなるのをどうすることも出来ない。
固くなったそれは当然、喜代美の腹から腰の辺りに押し付けられるわけで。
突然の異物の感触に驚いたように小草若を見上げる喜代美と目をあわせることができない。
口の形だけで(ごめん)と呟き、ついと目をそらすことしか、出来なかった。
(喜代美ちゃんを守るはずが…俺、ホンマ最悪や…)
ええとこ見せるつもりが、喜代美を守るつもりが。痴漢と変わらないではないか。
ホンマに好きな子に、痴漢と同列やと思われると思うと…やりきれなかった。


289:小草若→喜代美 6
08/04/07 07:23:20 sk6YJUH+
その時。
喜代美の体がびくっと動く。先ほどまでとは違う、どこか緊張したような動き。
はっと喜代美の方を見ると、怯えたようなそそけだったような表情をしている。
( ち か ん )
と喜代美の唇が動く。目で後ろのほうをちらと見る。
少し緊張して辺りに目をやる。喜代美の後ろのサラリーマン風の男が…あやしい。
人違いのないように、慎重に見定める。その男は喜代美の後ろから体をいやに押し付けるようにして
その手は…間違いなく喜代美の尻をまさぐっていた。
その瞬間。何かが頭の中でぷちんと切れた。
「おいコラおんどれは何さらしとるんじゃあ!!!!」
落語仕込みの大音量の声は、それはそれはよく車内に響きわたり。
そいつの腕をひねり上げたはずみで、サングラスはどこかへふっとんで。
「つ、徒然亭、小草若?」
腕をつかみあげられ声もなく青ざめる男の後ろのほうで、誰かがぽつりとつぶやいた。
やばい。
「うわ!小草若ちゃんや!」
「マジ!?うそあれ本物!!?」
「うっそ~めっちゃカッコイイ!!!」
「ていうかマジ細!」
「あれ彼女やろか?」
そこここでひそひそ声が聞こえる。一度起こったざわめきは、加速度的に大きくなっていって。
あんばいよくちょうどその時次の駅についたものだから、小草若は喜代美と痴漢の手をつかんだまま
電車から飛び降りたのだった。


290:小草若→喜代美 7
08/04/07 07:24:20 sk6YJUH+
ごめんな。こんなことになるんやったら最初からタクシーで行ったらよかったな。」
タクシーの中で、小草若は申し訳なさそうに喜代美の顔を見る。
すっかりしおれた痴漢を降りた駅の駅員に引き渡して、いろいろと話を聞かれて駅を出たのは30分後。
時間には余裕をもって出てきていたから、喜代美の仕事にはタクシーで行けば間に合う範囲内だった。
「そんな。小草若兄さんのおかげで、ほんまに助かりました。一人やったらどねしようもなかったです…」
微笑んで頭を下げた後、喜代美は小さく身震いする。
「でも、しばらく電車には…。でもあの痴漢の人、どねなるんでしょう…?あんな青ざめとりなって、
きっと出来心やと思うのに…」
どうやら痴漢の男性が警察に連れていかれるのを心配しているらしいとわかり、小草若は少し呆れる。
「喜代美ちゃんはほんま甘いな。あれ、十中八九常習やで。」
「え、なんでですか?」
「男の勘。まあ日本は痴漢には甘いさかい、せいぜい叱られて出てくるくらいやろ。気にせんとき。」
そんなことはよく知らないが、喜代美を安心させるために適当にでっち上げる。
「ほんまですか。」
喜代美はそれを聞いて素直に安心したらしく、ほっと表情を緩める。
(ほんまこの子は放っておけんな。守ったらなあかん)
できたら俺が。
このほんわりとした真っ白な子を、優しい微笑を。
「そんなことより、もうしばらく電車は乗らんほうがええ。あの痴漢が逆恨みするかもしれんし、
前も何人かに痴漢されたんやろ?注意するに越したことない。師匠には俺から話しとくで。」
「え、でも」
「でも、やない。これは兄弟子としての命令でもあるって思うとき」
普段はこんな風に喜代美に強い口調で話すことはないけれど、あえて厳しい顔で告げる。
「いっつも俺か、草原兄さんや草々や四草がついておったれるんやったらええ。けど、それはいつも
できるわけやない。そやったら…身を守ることを考え。心配なことがあったら、みんなを、俺を
頼ってちゃんと相談してくれ。師匠や兄さん達は、喜代美ちゃんをこき使うためにおるんやないんやで。」
「小草若兄さん…」
「みんな、喜代美ちゃんを底抜けに心配しとるんや。それが」
にっこり笑って小草若は言う。
「家族やろ?」
喜代美は、それはそれは嬉しそうににっこりと最高級の微笑を見せた。
「心配せんとき。もしどうしても仕事で出なあかん時は、俺に相談してくれたらええから。
今日は仕事終わるの2時間後?適当に待っとるから、帰り、タクシーで帰ろな。」
「ほんま、ほんまに…ありがとうございます。いっつも…小草若兄さんはホンマ、優しい…」

291:小草若→喜代美 8
08/04/07 07:27:48 sk6YJUH+
喜代美と別れたあと、小草若は思う。
「家族やろ」とは言ったものの、本当は正直な気持ちではない。
喜代美は忘れているようだが、電車の中で喜代美に抱いた自分の思いは…痴漢のそれと大差ないのかもしれない。
家族?妹にそんな気持ちを覚えるわけがない。自分にとって喜代美は誰よりも…女だ。
本当は、自分だけが喜代美を守りたい。自分のものにして、自分だけを見つめさせたい。
けれど自分はいつも、冗談めかしてしか思いを伝えることが出来ない。

「ほんまに、底抜けに好きなんやけどな…」

夏の夜は長く寝苦しい。特に今夜の小草若にとっては。
きっと電車での喜代美を思い出してもんもんとするであろう今夜の自分の情けなさを思い、
小草若は小さなため息をついたのだった。



292:名無しさん@ピンキー
08/04/07 07:30:03 sk6YJUH+
以上です。一気書きなんで穴だらけかも。
そして微妙に>>24と台詞つながり。

ほんまにお粗末さまでした。

293:名無しさん@ピンキー
08/04/07 07:49:35 w7WPXttK
>>283
GJ!!
小草若ちゃんキタ―――!!!そして底抜けに切ね―――!!!
痴漢モノなのに純愛…朝から凄いもの読ませていただき感動です!

294:名無しさん@ピンキー
08/04/07 07:58:50 FSt/aG+P
GJ!!
月曜日の朝から良いもの読ませて頂きました。
小草若と若狭、不器用同士で好きだ~。

小草若が切ないままなのもツボだ~。

295:名無しさん@ピンキー
08/04/07 08:29:09 NwokGfrS
>>283さんGJ!
書き手さんは女性かな?
小草若×若狭好きとしてかなりハアハアしました。

ただ、構想練ってた鼻毛×若狭と丸かぶりだ…orz
みんなゴメン、鼻毛もうちょっと待って下さい…
誰か俺にネタをくれ!
とびきりエロいのを書きたいお(´・ω・`)


>>277
俺は持ってないです。

296:名無しさん@ピンキー
08/04/07 09:33:18 kh0+cSMq
>>283
GJ!!!!
売れっ子小草若ちゃんの喜代美呼びが懐かしいっ!
途中ハラハラしたけど、嫌われなくてよかったー
四草の算段もいい味になってる!

297:名無しさん@ピンキー
08/04/07 11:38:48 FYNg7yPq
>>283 GJです!小草若兄さん大好きだ!
>>295 鼻毛難しいよね、自分も挫折した orz
創作落語を手ほどきしていて
バレ噺の方に話が進んで…てのはどう?

298:名無しさん@ピンキー
08/04/07 12:12:39 /swHGSlv
年季あけの喜代美がどうしても欲しいモノがあってキャバクラでバイトしようとするのをとめる鼻毛。
夜銭湯帰り、男数人にナンパされて集団●●プされかけたとこを助ける鼻毛。

299:名無しさん@ピンキー
08/04/07 12:15:44 h+7lYuOw
四代目草若×清海って需要あるかね?

300:名無しさん@ピンキー
08/04/07 13:44:13 3vRvZXVJ
ある!

301:275
08/04/07 22:21:28 rAflz6GK
GJ下さった方、ありがとうございました。
頭の中であるイメージを、文字に起こすって難しいですね。
特に官能シーン(汗)。映像はあるのに、文章の短いこと。

続き考えてあるんで、また投下させて頂きます。


>>277 エロなしなら一応あり。

302:名無しさん@ピンキー
08/04/07 22:38:31 uYjzAv8w
>>297
自分は、初めて聞いたのが「食べ物粗末にしちゃいけません!」的なヤツだったんで、エロというより下世話なイメージが強いんだが…>バレ噺
普通に艶っぽい噺も有るんだろうが…

303:名無しさん@ピンキー
08/04/07 22:51:00 rDqPgKlE
>>277
自分も持ってない。

304:283
08/04/07 23:20:48 sk6YJUH+
GJ感謝です!
一気書きのことで、誤字ありますねすみません。
>>284 ラストから7行目 ためたっとるねん?→ためらっとるねん?
>>290 冒頭カギカッコ忘れ。
そんなんなのに読んで頂いてありがたや。

>>295
本当にすみません。>>264さん見た後一気書きしたので、>>278には
投稿直前まで気づかんかって。
キャラ違うからまあえっかと思ったんですが、ネタ丸被りとは申し訳ないです…
でも自分の全くエロくないんで、もしお嫌でなければエロい鼻毛バージョン
痴漢電車、お待ちしております。

305:名無しさん@ピンキー
08/04/07 23:29:43 sk6YJUH+
>>295
あ、一応思いついたのを。

内弟子修行明けてすぐ、TVに出始めた若狭にはあれよあれよという間に
熱狂的なファンが…。のみならずストーカー行為に及ぶ不埒者も現れる始末。
師匠や兄弟子の目の届かないテレビ局で、若狭に魔の手がせまる!

みたいな系はいかがでしょ?テレビ局なんで鼻毛はからめやすい?
罪滅ぼしにもなりませんね。連投すんませんでした。

306:275
08/04/08 01:08:49 /gxtFHil
>>265-274の続きです。

本編拡大解釈、最終回まで(ちょっと後日談)。
基本的に四草×若狭、かつ草々→志保前提の草々×若狭が少々。
多分、前作よりは官能的。

本編ラストシーンに感動した方は、読まない方がいいです。

307:空中楼閣  1 秘密
08/04/08 01:11:51 /gxtFHil
常打ち小屋建設を巡って、一門の中で意見が割れてしまった。
それ自体は、仕方がない。
自分だって今は駄目だと考えているのだから。
しかし……
「若狭」
草原は妹弟子に声をかけた。
「……えっと……草々とは、どないなんや」
聞かれて、喜代美は首を傾げる。
「いや、ちょっと気になったんや。
 前のお前やったら、絶対に草々の意見に賛成したやろ。
 干される言うのかて、小草々の心配ばっかりしとったし。
 そやから、上手く行ってんのかいな、思てな」
「え? そりゃ……私はおかみさんなんやでぇ」
喜代美は、草原の目を見た。
「草々兄さんの気持ちはわかるんですけど、いろんなこと考えんならんし」
「そうか」
優しい長兄は、にっこりと微笑んだ。
「大人になったな、若狭。この調子で、草々のこと頼むで」
はい、と素直な返事をして、喜代美は草原を送り出す。
兄弟子の姿が見えなくなると、小さな小さな溜め息をついた。
そういえば……うっかりしていた、と思う。
感情の赴くままに、感嘆してしまった。
もしも、胸の中の秘密を知ったなら……草原は、決して自分を許さないだろう。

308:空中楼閣  2 裏側
08/04/08 01:12:45 /gxtFHil
最近、喜代美は時折四草の部屋を訪ねる。
表向きの理由は、男所帯の四草と小草若のために、妹弟子として料理するため。
「すまんな、若狭。ほな、俺バイト行くわ」
小草若は、そ知らぬ顔で部屋を後にする。
「……また脅しに屈して、のこのこと」
後に残った四草は、射抜くような目で若狭を見る。
続いて、腕を掴まれて引き寄せられる。
「この部屋でのお前の様子……兄さんらは、信じられんやろな」
ゆっくりと、四草の指が若狭の体をなぞる。
喜代美の丸い唇から、息が漏れた。
「兄さんらにバラされとなかったら……言う通りにせえ」
この部屋に来る裏の理由は、四草に関係を迫られ、されるがままになったと、
草々達に黙っている代わりに、と何度も関係を強要されているから。
しかし、それですら真実ではない。
喜代美もまた、四草を求めているのだから。

309:空中楼閣  3 脅迫
08/04/08 01:13:22 /gxtFHil
初めて関係を持った数日後、草々の留守に訪ねて来た四草は、耳元で囁いた。
「こないだの様子……誰にも言われとないやろ」
喜代美は、四草の意図がわからない。
忘れるつもりでいた。
自分を突き放したのは、四草の方だったのだから。
「言われとなかったら……また俺の部屋に来い」
喜代美の目が見開かれる。
それを見て、四草は薄っすらと笑みを浮かべた。
「わからへんか。脅してんのや。
 犯されたの、バラされとなかったら、これからも部屋に来い」
「四草兄さん……」
「ええな」
言うだけ言うと、四草は立ち上がって帰ってしまった。
(またや……)
喜代美は悲しくなる。
四草は、決意してしまったのだ。
自分達の関係を続ける代わりに、全ての罪は自分が引き受けると。
悪役を演じることを厭わない四草の姿は、愛しくもあり、
見ていて胸が締め付けられるものでもあった。

310:空中楼閣  4 虚像
08/04/08 01:13:58 /gxtFHil
それでも、四草のために何の解決策も浮かばぬまま、月日は流れた。
もし、草々が昔のように怒鳴ることがあったら、すぐに家を飛び出しただろう。
しかし、草々は、信じがたいほどに穏やかになっていた。
理由は簡単だった。
草々の理想の女性像である「おかみさん」の姿に、喜代美は年々近付いていた。
どうやら、それは日常の言動だけではなく。
「ほんまに……おかみさんみたいやな……」
ある日、布団の中で、草々は呟いた。
愛しげに喜代美の髪を撫でながら微笑んで言う。
「今のお前は、師匠といはった時のおかみさんそっくりや……」
昔は、草々の口から「おかみさん」が漏れるたびに悲しかった。
今は、何も感じない。
だって、「おかみさん似の若狭」ではない自分になれる場所があるのだから。
草々の心が、草若夫妻の営みを覗き見していた思春期のままであることには、
何の苦痛も感じなかった。
「……若狭……『師匠』て呼んでくれへんか」
ただ、この要求だけは、大変だった。
うっかりすると、今、愛しい人の名を呼びそうになってしまうから。
「し……しょ……う」
喜代美の小さな声に、草々は、若き日の志保を想像した。
いつか、自分が破門になったとき、この妹弟子が探しに来てくれた日のこと。
振り返った喜代美が、あまりにも志保を思わせ、心臓が高鳴ったのを思い出す。
いざ結婚してみると、志保と掛け離れた部分もあって気落ちしたが、
歳月を重ねると、あのときの自分の見立ては間違っていなかった……。
草々は心地よく喜代美を胸に抱いた。
最後の最後では、喜代美が自分を拒んでいるのに気付かないまま。

311:空中楼閣  5 決心
08/04/08 01:14:42 /gxtFHil
そんな日々に終止符が打たれたのは、常打ち小屋の完成も間近の日だった。
自分の中に宿った命に、喜代美は戸惑うばかりだった。
四草もまた、動揺していた。
自分の子であって欲しくもあり、またそうではないことを願った。
だが、喜代美の悪阻が収まるまで、糸子が大阪にいたこともあり、
ゆっくりと話をする機会はないままだった。

ひぐらし亭オープンからしばらくして、喜代美の具合が安定してきた。
草々も安心して地方公演に出かけるようになった。
その留守に合わせ、夜の公演も引けた後に、四草は喜代美を訪ねた。
「……四草兄さんの子供です」
喜代美は、確信を持って答えた。
四草は複雑な気分になる。
「やっぱり、血は争えん言うことなんやな。
 親と同じこと、してしもた」
「後悔……しとんなるんですか?」
不安そうな喜代美に、四草は穏やかな笑顔を返す。
「困った話やけど、してへんのや」
それから、ふと真顔になって言う。
「そやけど……子供には、俺と同じ思いは、させとない。
 温かい家庭を味わって欲しいんや……」
「私も、ずっと考えてました」
喜代美の表情もまた、真剣だった。
「ええ落語家にも、ええ奥さんにもなれへん。
 ほやけど私……ええお母ちゃんにはなりたい」
四草は微笑んだ。
二人は同じ答えに辿り着いた。それでええ。

312:空中楼閣  6 別離
08/04/08 01:15:10 /gxtFHil
これで最後……と四草は喜代美の首筋に口付けた。
慣れた手つきで、白い肌をあらわにしていく。
乳房、腕、そして……
(ここに……おるんやな)
最初で最後に、父親としての口付けを届けた。
喜代美の手が伸びてきて、四草の髪の毛を梳く。
それに応じるように、四草は再び胸元へと戻る。

やがて、四草は意を決して、喜代美から離れた。
「……四草兄さん」
潤んだ目で呼びかける喜代美に、四草は微笑む。
「もう怖がらんでええ。……絶対に、誰にも言わへん」
わかりきっていることをわざわざ言う四草が愛しくて、喜代美は微笑んだ。
その唇に、四草は自分の唇を重ねた。
互いに味わうように、その記憶を刻みつけるように、口付けを交わす。
それすらも、ついに四草は終えた。
「……ご馳走様でした……若狭姉さん」

313:空中楼閣  7 誕生
08/04/08 01:15:45 /gxtFHil
そんな出来事があったため、喜代美が突然
「私の最後の高座にお付き合いいただき、ありがとうございました」
と言い出したときも、四草は一人、その理由を察していた。
母親になるという腹をくくった喜代美は強くてまばゆくて。
四草は微笑んで、若狭の決意を見守った。

数ヵ月後。喜代美は、病院をストレッチャーで運ばれていた。
「頑張れ若狭!」
頭の上で響く草々の声に、遠い記憶が蘇る。
「ガンバレワカサ、ガンバレ、ガンバレ」
初高座で失敗した自分を励ますために、九官鳥に仕込みをしてくれた人。
「その道中の陽気なこと!」
草若の危篤の時、何かを吹っ切ったように「地獄八景」を演じた姿。
全てが四草に結びつくことに罪悪感を感じる暇もないほど、
母になるというのは苦痛を伴った。しかし、
「元気な女の子ですよ」
その声に、喜代美の顔に、心からの満足が浮かんだ。

同じ頃、大阪では、ちょっとした騒動が起きていた。

314:空中楼閣  8 衝撃
08/04/08 01:16:20 /gxtFHil
「ビーコ!おめでとう!」
情報をもたらしたのは、出産祝いに来た清海だった。
四代目草若の襲名祝いの様子を聞いていると、乱入者の話が出て来た。
「四草兄さんの……子供?」
呆然とした喜代美の顔は、単に驚きに映ったらしい。
「何やねんあいつは!責任も取らんと!」
かつて友春に説教をした草々は、すぐにでも大阪に帰って、
四草を怒鳴りつけんばかりの勢いだ。
「あ、ほやけど、小草……草若さんは、変や、て言うとんなりました。
 その子の歳が、草若さんが四草さんと同居しとんなった時を考えたら、
 四草さんの子供やてのはおかしい、て」
ほやけど四草さん、文句も言わんとその子抱き上げなって、
と清海の説明は続く。
草々の気持ちは収まったようだが、喜代美の動揺は続いた。
草若兄さんの気遣いかもしれない、という考えを消せずにいた。
不満に思うのは筋違いだ。
自分は、草々と結婚しているままなのだから。
それでも、四草が、他の女性と子を成したと考えるのは、胸が締め付けられた。

315:空中楼閣  9 算段
08/04/08 01:17:15 /gxtFHil
大阪に戻った後、ある晴れた日。
喜代美は、生まれたばかりの娘を抱いて、散歩に出かけた。
近くの公園を覗くと、四草がベンチに座っているのが見えた。
黙って隣に腰掛けると、四草は腕の中の赤ん坊に目をやった。
「……娘です」
四草は小さく笑うと、赤ん坊の手に自分の指を差し出した。
「四草兄さんとこの子は……」
「あの青い服のや」
子供達の集団の中の一人を、四草は指した。
その距離を確認して、喜代美は小声で切り出す。
「……大変やないですか、いきなり子供なんて。
 確かめたんですか、ほんまに責任取らなあかんのか……」
「迷い込んできたもんは、しゃあない」
四草は微笑んだ。
「俺も平兵衛も、師匠のところに迷い込んだ。
 どこの誰やなんてことは、大した問題やあらへん」
平然と言われた言葉に、喜代美は自分が恥ずかしくなる。
心の小ささに顔を赤らめた喜代美を見て、四草はおかしそうに囁いた。
心に描く、究極の算段を。
「それにな、ちょうどええってもんやで。
 俺達の娘にふさわしい男を、俺が自分で育てるんや」


【完】

316:307-315
08/04/08 01:22:19 /gxtFHil
草々の扱いが悪くて申し訳ない(滝汗)。

とりあえず、個人的に、草々→若狭の要素を本編から感じ取れず、
どこか根底に、草々→志保がある感じがしたもんで。
草々は、光源氏タイプの男です、自分的には。

あと、四草×若狭派としては「ご馳走様でした」を言わせたかった(爆)。

前作が、かなり四草が苦悩してしまったので、完結編として、
四草的ハッピーエンドです、一応。

さりげなく小四草×落子(笑)。

317:名無しさん@ピンキー
08/04/08 01:26:38 7uIxhcBZ
>>316
うわ!リアルタイム投下!
心からGJ!!!ほんまありがとう!
四草に泣けた。切ない、切ないよ…。
本編で若狭が落語家辞める言うた時、四草が微笑んだのが落ちんかったんですが、
これですっきり落ちた。小草若×喜代美派の自分がここまではまるとは…。

318:名無しさん@ピンキー
08/04/08 01:35:33 TU6uGDTM
>>316
前作よりも描写が丁寧で読みやすかった
説得力があった
オチもすごい GJです
これなら本編四草のラストも許せる…
(あのラストに納得いかなかったので…w)

319:名無しさん@ピンキー
08/04/08 01:45:46 CR9vE4oK
GJです!
四草×喜代美派の自分としては
嬉しい限りでございます

320:名無しさん@ピンキー
08/04/08 02:12:13 z10GZ+Hd
>>316さんGJ!

やっとのことで鼻毛を書き上げたので投下します。
鼻毛×若狭で、本編では「二人ぐせ」あたりのお話です。
若狭がただの痴女に…orz
挿入なしですがエロです。


321:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 1
08/04/08 02:14:26 z10GZ+Hd
天狗座での出番を終えた尊建が楽屋に戻ると、良きライバルの妻である若狭がお茶を淹れていた。
久しぶりにみた彼女は、最近タレントとして引っ張りだこになっているためか少しやつれたように思える。

「よぉ若狭!久しぶりやのぉ、来とったんか」
「はい、勉強させていただきました。
最近あんまり落語聴けてなかったさけぇ、オフの日は勉強せなアカン思うて」
「なかなか忙しいみたいやなぁ」
「お陰様で…でも本業が疎かになってしもて」
「ま、今は仕方ないやろ」

若狭は尊建の言葉に頷きつつもどこか暗い表情を見せた。
よほど疲れているのだろう、いつもの覇気が感じられない。
そんな若狭を何とかして笑顔にしようと、尊建は明るく話だした。

「よし、ほな今日は俺が落語の勉強に付き合ったろ!」
「え、ホンマですか?」
「おう!オレん家でかまへんか?」
「わあ、あの、はい、ありがとうございます!」
「ほなちょっと待ってて、着替えるわ」

若狭の嬉しそうな顔を見て少し安心した尊建は、急いで着替えを済ませた。

322:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 2
08/04/08 02:15:15 z10GZ+Hd
*****


「~っちゅう訳や!分かるか?」
「あぁ、そういう意味なんですねぇ!知りませんでした!」

ビールを片手に尊建は落語にまつわる色々なことを話した。
若狭は初めて聞くことが殆どらしく、その度大きなリアクションをみせる。
二人ともほんのり酔いがまわりだしたのか、時たまジョークを言ったりした。

「あはは、ふ~っ、おもしろ~」
「せやろ?これがまた堪らんわ」
「ホンマ、尊建兄さんは物知りですねぇ。
私はまだまだ知らんことだらけや」
「ほな、これは知ってるか?」
「なんですか?」
「艶笑噺ってやつ、聞いたことあるか?」
「えんしょうばなし…ですか?きいたことないです」

尊建はいたずら半分でこの話題を切り出した。
艶笑噺―またはサゲ噺ともいう―は、男女間のいやらしい話をおもしろおかしくしたものである。

323:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 3
08/04/08 02:15:43 z10GZ+Hd
そのことを説明すると若狭の顔はぼっと紅くなった。
それをみた尊建のいたずら心には火が付いたらしく、少し苛めてやろうと更に話を続けた。

「艶笑噺に出てくる女房はな、大体が旦那以外にも男がおんねんで」
「ふ、不倫ですか!?」

目を白黒させる若狭に、尊建はいくつか自分が知っている艶笑噺を聴かせてやった。
話終えると若狭は更に赤らめた顔を俯かせてしまった。
少しやり過ぎたかと思った尊建だったが、次の瞬間目を見張った。

「わ、若狭?」
「……っ」

若狭が、正座していた太腿をもじもじと擦り合わせていたのだ。
心なしか呼吸も荒く、半開きの唇は震えている。

「どないした若狭…大丈夫か?」
「あの…わ、私…」
「ん?」
「最近忙しいし、草々兄さんとちょっと喧嘩してて…その…ご無沙汰、なんです」
「…え!?」
「酔うてるんかな、どねしよ…
身体が…熱いんです、疼いてしもてます」
「わ、若狭、落ち着こ!な!」
「尊建兄さん…」

焦る尊建を尻目に、若狭は尊建の肩にもたれかかった。


324:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 4
08/04/08 02:17:40 z10GZ+Hd
腕に豊満な胸を押しつけられ、思わず股間が反応する。

「尊建兄さん…あきませんか?」
「あ、アカンて、お前は草々の嫁やし、今ゴムないし、アカンとにかくアカン!」
「お願いします、触るだけでもえぇさけ…」

そう言って若狭は尊建に跨がって手を取り、自分の胸に押し当てた。
そして自分の股間を尊建の勃起しつつあるペニスに擦りつけるように腰をゆるゆると動かす。

「若狭!やめんかい…!」
「触って…尊建兄さん、お願いです…」
「…っ」
「ん、はぁ」

切ない吐息をもらす若狭に、ギリギリのところで保っていた尊建の理性がプチンと切れた。

若狭の着ているTシャツをブラと一緒に捲りあげ、既に堅くなった乳首にむしゃぶりつく。
そして若く柔らかな白い肌を撫でまわしながらジーンズを脱がし、ショーツの上から尻を揉みしだいた。
若狭はピクピクと肩を震わせながら快感にひたり、更に腰を捩らせる。

「っあ!やぁ、もっと…兄さん…」
「はぁ、は…いやらしい女や」
「そんなこと言わんでぇ…」

布の上から中指を割れ目に沿って滑らせると、そこは既に湿っていた。
それならばとショーツを横にずらして中指を挿入する。


325:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 5
08/04/08 02:18:09 z10GZ+Hd
愛液が溢れ出しているそこは、尊建の長く骨張った指を勢いよく受け入れる。
指にたっぷり付いた愛液をクリトリスに塗り付け激しく動かすと、若狭は短く嬌声をあげた。

「あっあっあ…っ…きもち、い…ん」
「すごいな若狭のココ、とろっとろでぐちゃぐちゃや」
「や…ぁん!はあ、あ…っうあ…兄さ、ん!」

ショーツを脱がし、露になったそこに今度は指を二本に増やして中で掻き回すように動かしてやる。
そこはぐちゅんと音をたてて容易くそれを受け入れ、吸い付いて放さない。

「ひ、ん…あっ、もう、アカ…ンん!」
「…イってえぇで」
「っあ、あ…あああァ…!」

更に激しくピストンしてやると、若狭は絶頂を迎えたようだ。
ひくんと身体を震わした彼女の額に張り付いた髪を優しく梳いてやる。
暫くして指を引き抜くと、若狭は切ない顔で天井を仰いだ。

「はあ、は、は…ぁ」
「大丈夫か?体ツラないか?」
「だいじょ、ぶ…です、けど…兄さんこそ…」
「あ、うん…まあ…な」

先程から若狭に快感を与え続けた尊建のペニスは、既に張り裂けそうになっていた。
流石に申し訳ないと思ったのか、若狭は小さな声で謝ってからベルトに手を掛けた。

326:鼻毛×若狭 消えた艶笑噺 6
08/04/08 02:19:10 z10GZ+Hd
「そんなことせんでえぇ!」
「させて下さい…私ばっかりじゃあせこいですから」
「若狭……っ」
「…ん、むぅ、っ」

若狭は戸惑うことなく尊建の雄々しいペニスを口に咥えた。
そして右手で上下に扱きながら、亀頭を舌で丹念になぞっていく。
竿にねっとりと舌を這わせ、内腿にキスを落とし、咥えこんでじゅぶじゅぶと音をたてながら射精を促す。

「ん、ふ、ぅぷ、っは」
「アカン…出る…っく!」

尊建は絶えきれずに、熱い白濁を若狭の口内に注ぎ込んだ。


********


後日、二人はテレビ局で偶然会った。
ばつの悪そうな顔をした尊建を見て若狭はにっこり微笑んだ。

「この間はすっかり酔っ払ってしまって…兄さんゴメンなさい!
何にも覚えてないんですけど、何かありましたか?」


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