08/10/25 19:15:58 UY8yJLYd
そこから先の話は長くなる。
野生の猛虎の本領発揮というべきか、竜児への恋心に本格的に目覚めた大河の行動は実に機敏であった。
少しでも自分の背を高くするために牛乳やちりめんじゃこを山ほど買い込んだり。
(買い込みすぎて冷蔵庫がその二つだけで一杯になった。そして腐らせた)
ファッションセンスを磨くために亜美の前に跪いてまでその教えを乞うたり
(最初亜美は自分の履いている上履きを四つん這いになって舐めまわしたら教えてやると言った。大河は従うふりをして足の指先に思いっきり噛みついた。)
股下5センチのスカートを履いて、竜児に見せつけるように目の前を歩きまわったり
(竜児に効果がないわけではなかったか、それ以上に薄汚いロリコン男達に効果抜群だったようだった。いくら蹴飛ばしても恍惚とした表情になるばかりで埒があかず辟易させられた)、
亜美に勧められた、リボンだけあれば簡単にできる男の子一撃必殺チョコを作る練習をしたり
(裸身に綺麗にリボンを結ぶ練習をしている所を窓から竜児に見られた。翌日破廉恥過ぎると叱られた)、
竜児の女性趣味を少しでも大河に近づけるため、高須家宛に幼女系のAVや雑誌を送ったりした(今度はグーで殴られた)。
そんなリミッター解除愛情全開モードの大河の行動は当然のことながら噂になり、噂は噂を呼んだ。
いつしか、校内最高ランクの危険生物である逢坂大河が今度は高須竜児に情熱過多で思慮不足なモーションを仕掛けまくっていることは学校中の話題となり、
ただでさえ半ば生きた伝説と化していた大河はもはや現人神レベルの扱いを受け、ある意味学内で誰よりも崇め敬われた。
彼女の持つ数々の武勇伝はのちに生徒会が記念と称してわざわざ校碑を造り刻むほどに有名となった。これから先、半永久的に語り草となるだろうことは想像に難くない。
だが、果たして大河の恋が実るのかどうか―――こればかりは、もう少し時間をかけてみないとわからないようである。