【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6Fat EROPARO【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト500:『深緑の星空』 08/05/11 04:10:13 vcEJJ/Dh 数日ぶりに訪れた迷宮はひどい様相だった。 入口から降り立ってすぐ冒険者たちと狼の乱戦がありありと見てとれる。 術式で焼け焦げた木々、深々と斧の刃でえぐれた地面、陽光を照り返す装備の砕片。 果樹はあらかた食い尽くされ草陰からは狼のものと思しき腐臭が漂っていた。 この階層に巣食っていたモンスターは身を潜めたらしく、木の葉をゆらす音さえしない。 十頭いくらの報酬がかかった狼掃討ミッションは数日の間に終息しつつあった。 冒険者が地の利を得たことが大きい。 迷宮の入口で充分に体力を持った状態で戦えるのだから。 五日を待たずに、群れが後退しはじめたとウワサが流れていた。 「すごいことになってるねぇ。でも、鎮まるの早すぎない?」 寝かせた手を額に、あたりを見渡すリバ。 一行の盾を務めるケンネは気を尖らせ閉口していた。妹がいるせいでもあるが。 全身を覆った鎧だけが歩みに伴って鳴り騒ぐ。 「一日そこらで交わって孕んで産まれて育つはずもなし」 「捕食の連鎖は先細りのバランスですしね。相手も動物、増えれば減ります」 兵糧が尽きたとでも言うべきかも知れないが。 後退こそすれ……群れは地下四、五階にいまだ跋扈しているようだ。 「みんながんばって倒したんだもんね。どうしてアタシたちも出なかったの? おいしいミッションだったのに」 「うちはそういうギルドではない。お忘れで?」 「それはわかってるつもりだけど、さ」 今回の探索は多少踏み入って鎧の材料を手に入れるためだった。 チームの要であるケンネに、もしもがあってはいけない。 パラディンとは、だれよりも強くなければならず、だれが倒れても立ち続けなければならないものだ。 やがて何事もなく目的の地下三階までたどり着いた。 迷宮に点在するうつろな巨木は、内部が階段状に変形し、深く深く冒険者を誘う。 階層という概念もここから来ている。 「……やばいんじゃないかリーダー」 「確かに、妙か」 静かすぎた。ただの一度もモンスターと出くわさなかった。 しかし戦いの痕跡はさらに凄絶さを増して、道しるべのように続いている。 より進めば、より狼の長に歩み寄ってしまうだろう。 白い軍勢を率いる長は徐々に増える目撃例から、いつしかスノードリフトと呼ばれていた。 吹雪の名を冠したモンスター。目撃者はすなわちレン・ツスクルに救われた被害者でもあり、その言はあやふやなものばかり。 あの二人組も救出に追われ観察のいとまもないという。全貌は今もって知れない怪物だった。 「だからもうちっと緊張感のある顔しろ!」 顔がヘルムに覆われているというのに、ケンネの視線は突き刺さるよう。 「別に笑顔でもないかと」 「そんなんだったら余計気味悪ぃ。殴ってるぞ」 「いっつも眠そうな顔してるよ」 この兄妹は変わった具合に声をそろえるものだ。 「私も困ってる。いやはや、感情乏しく生まれてしまった」 半ば口癖のような弁解を聞かせても度々この態度は槍玉にあげられてしまう。 耳にタコができてるとケンネはこぼしたが、その言葉も私の耳にタコをつくっていた。 とはいえ一度怒鳴れば割り切る男だから問題視することもない。 話すうちに開いたままの扉に差しかかった。 根が張ってそのかたちで固定されてしまった両開きの木づくりだ。 三叉路のような開けた場所につながることもあって、冒険者が待ち合わせる際のいい目印になる。 「みなさん……どうもけんのんな気配ですよ」 不意に彼方を見つめてユクガが言った。視線の先には四つの人影。 色黒のダークハンターがブシドーの少女を抱えて走って来る。 その後を似たような具合の冒険者ふたりが追う。青白い顔と、武具の血のりで撤退と知れた。 譲った道を脱兎のごとく駆けていく。すれちがいざまに目礼を受けた気がした。 「リバ、戻れ。あいつらについてけば大丈夫だ」 沈むような低音でケンネが鋭く言い放った。 リバの不安げな円い目がゆれ動いて私にすがる。顎を振って兄に従うよう、うながした。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch