【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6Fat EROPARO
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F - 暇つぶし2ch421:ハイ・ラガードの夜 傀儡編 1/5
08/04/23 19:35:07 S1Joah4p
いつもの時間に、いつもの部屋の前に立つ。
早る動機に胸が痛いぐらいだったが、心はどこまでも冷え切っていた。
安っぽい木製戸を見つめ、その少女――皆には『シラネ』の愛称で呼ばれているブシドーは、重苦しい溜め息をついた。
夜も更け、静寂に包まれた宿。ほんの数時間前まで、ギルドの面々が打ち上げという名目で大騒ぎを繰り広げていた。
下っ端の自分は、いつものように食事を運んだり、こぼしたり、怒鳴られたり、謝ったり、笑ったりしていた。
日々の情景を思い描く。排他的に見えて、その実優しいメンバー達のこと。くだらない相談にも、親身になって付き合ってくれる先輩メディックのこと。
そして、今ではすっかり友達になった、カースメーカーの少女のこと――

「――さっさと入ってこい」

僅かに軽くなりかけた心を再び沈み落したのは、扉の向こう側からの声だった。

「……っ、……はい」

唇を噛みしめ、震える手をノブにかける。が、扉は勝手に開かれた。
伸ばしていた腕を掴まれ、ぐい、と室内に引き入れられる。

「痛――んうっ……!?」

いきなり口付けられ、少女は全身を硬直させた。
間髪入れず、きつく閉じた唇を割って、生暖かい舌が這入りこんでくる。

「ん、ぐ……!」

自分より二周りは大きい男の胸に手を押し当て、懸命に押しのけようとする。
だが、結局それは抵抗の形を借りた無抵抗に過ぎなかった。
無骨な男の手に後頭部を抱き留められ、唇を強く密着させられる。
見る間に少女の体からは力が失われていった。汚らしい唾液の流入も、大人しく矜持するようになる。

「……ふ……ぅっ」

室内には僅かな水温と、少女の苦しそうな息遣いだけが響いている。
その状態のまま、五分は経っただろうか。
唐突に、男は拘束を解いた。二人の間に細い唾液の糸が引かれる。

「遅えんだよ、このグズ」

そう吐き捨て、男はシラネの体を突き飛ばした。
したたかに壁へと打ちつけられ、少女は苦悶に喘いだ。
足腰に力が入らない。ずるずると、その場に崩れ伏す。

「チッ……どいつもこいつも」

などとひとりごちるこの男は、シラネと同じく、ギルド・ファンタジカの冒険者だ。
役職どころか、名前すら少女は知らない。クエストでも、同じパーティーになったことは一度もない。
大人数のメンバーを抱えるギルドなら、さして珍しいことではない。
シラネが戦闘の専門家たるブシドーだということから推測すると、恐らく探索班か採集班の一人だと思われるが――
しかし、そんな些細なことはどうでもよかった。少女にとって、あのファンタジカに『こんな人間』がいたことが、ひたすらに絶望的な現実だった。


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