ヤンデレの小説を書こう!Part14at EROPARO
ヤンデレの小説を書こう!Part14 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
08/03/14 18:35:08 CYtbKJlC
相手が一般人なら俺には分からんが、ヤンデレなら考えるまでも無いじゃないか
自分にリボン巻いて、「お返しは、ワ・タ・シ(はぁと」って言って来いw

201:名無しさん@ピンキー
08/03/14 19:08:01 bhJyyyIG
いえいえそんなお返しだなんていいんですよ気を遣わなくて!
一ヶ月前、チョコと一緒に入れておいた書類さえもらえれば…ね。

202:名無しさん@ピンキー
08/03/14 20:42:29 F/HSB6Ll
 今年度は我々ヤンデレスキーにとって飛躍の年でありました。
 ヤンデレ大全の販売、コミックマーケットで販売されたヤンデレキャラを主にしたゲームの登場、
SNSの有志が主催する同人誌即売会の開催など、ヤンデレの知名度は上がるばかりであります。

 しかしながら、ヤンデレ属性のキャラクターに対する誤解も広がってもおります。
 刃物などの凶器を振り回している、高笑いしているだけ、男につきまとっているなど、
一般的な感覚から見て過剰ととれる行いをするだけでもヤンデレと認識されるのが現状です。

 また、我々ヤンデレスキーに対しても同様です。
 ヤンデレ好きの人間は、刺し殺されたいという願望を持っている、刃物を振りかざす女性が好きである、
凶行に走る女性の手助けをする、自身も犯罪を犯す可能性がある、と心ない人々に思われています。
 精神を病んでさえいればデレが無くてもヤンデレである、と認める人達もおります。
 このように我々を取り巻く環境は厳しくなっております。
 今後もヤンデレ属性に対する誤解の拡大が懸念されます。

 我々の活力の源はヤンデレ属性の女性の存在です。
 返答を間違うだけで命の危険にさらされるほど強力なヤンデレから愛されることを望みます。
 我々の精神の安定・安心をはかるには、最低でも隣の家に住むヤンデレに目覚めた幼なじみと、
同じ家に住む過保護な姉、もしくはツンデレな妹が必要であると考えられます。

 我々ヤンデレスキーは一致団結し、ヤンデレ抜きの生活の改革を実現する構えであります。


203:名無しさん@ピンキー
08/03/14 20:57:48 UnHzYT4O
「○○は私のもの」っていうのと
「○○には何されてもいい」っていうのは
タイプが違うヤンデレなのかな?
一人のヤンデレがどっちの台詞とも言ったりするかなぁ。

204:名無しさん@ピンキー
08/03/14 21:16:27 Cv5LnGUV
もともと病んでる人が他人を好きになるみたいなのは違うように思うんだ
どっかのまーとかみーとかパーとかペーとかいうラノベを読んでいるとどうしても違和感が付きまとう

205:名無しさん@ピンキー
08/03/14 21:51:53 UnHzYT4O
てことは>>「○○は私のもの」とか>>「○○には何されてもいい」とか
いう思考回路はヤンデレにはあまりみられるものじゃなかったりする?

206:名無しさん@ピンキー
08/03/14 22:08:26 BhN2NzJy
パーとかペーて誰のことだ?

207:名無しさん@ピンキー
08/03/14 22:12:02 RgAL6XXe
>>206
林家だろjk

それともそれはまさかギャグで言っているのか?

208:名無しさん@ピンキー
08/03/14 22:12:05 KEVPcaQ6
ピンクのおっさんとおばさんが頭に浮かんで他を想像できねぇw

209:名無しさん@ピンキー
08/03/14 23:05:58 8Kt9MiTH
>>202近年稀にみる演説に拍手を送りたい。

210:名無しさん@ピンキー
08/03/14 23:19:21 ju6rT4iZ
私はかつて、マナマナという名で呼ばれたこともある女だ

211:名無しさん@ピンキー
08/03/15 00:45:44 hHZZFRkG
>>210
総帥こんなとこで何やってんスかw

212:名無しさん@ピンキー
08/03/15 08:36:26 4dsk07Ss
ヤンデレっ娘に「別れよう」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘の目の前で、他の女性とキスやセックスをしてみよう。
ヤンデレっ娘の目の前で「俺お前の事嫌いなんだ」or「俺他に好きな人いるんだ」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘に内緒で遠い場所に引っ越してみよう。
ヤンデレっ娘に「俺ツンデレ以外好きになれないんだ」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘に【堂々と】「キャバクラ逝ってくる」といってみよう。
ヤンデレっ娘の事を命が続く限り無視してみよう。
ヤンデレっ娘に「俺BLスキーなんだ」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘に内緒でエロDVDやエロ雑誌を集めてみよう。
ヤンデレっ娘を監禁して自由に恋愛してみよう。
ヤンデレっ娘の娘を溺愛してみよう。
ヤンデレっ娘の事を【何があっても】絶対に拒絶し続けよう。
 
友達がレポートのために全部やってみようと言ってるんですが、どうするべきですかね?

213:名無しさん@ピンキー
08/03/15 09:48:15 OLXVT0jm
>>212
それを全部やるってのは、空を飛びながら地表を歩きながら水中を進めって言ってるようなもんだぞ

214:名無しさん@ピンキー
08/03/15 09:57:00 UrOuOBzV
とりあえず100人で行う事をおすすめする。

何人生き残れるか?

215:名無しさん@ピンキー
08/03/15 10:04:21 tInMXHwm
>213-214
の流れを見てレミングス思い出した。

216:名無しさん@ピンキー
08/03/15 10:25:27 mrI5qiSB
あのなぁ、ヤンデレっ娘って実は共生体なんだ。

対象となる男がいて、始めてヤンデレっ娘になる。
つがいでしか成立しないんだ。

貴重なヤンデレっ娘をそんなくだらんレポートで失う訳には行かん!!

217:名無しさん@ピンキー
08/03/15 12:20:43 GCastQuK
>>212の内容を全て検証するのは不可能だろう。
ヤンデレっ娘はたった一人しか愛せないから、男が百人居ようとも>>212の友人しか見ないはず。
どれか一つ実行した時点で監禁&調教されることは間違いない。
その無謀な友人は>>212、君が体を張って止めるべきだ。

友人がオリバさん並に頑強な男ならばもしかしたら、という望みはあるが。

218:名無しさん@ピンキー
08/03/15 12:29:30 hHZZFRkG
てことは、件のヤンデレ娘はジャバ・ザ・ハットみたいなアレか…。

219:名無しさん@ピンキー
08/03/15 12:46:02 iHWfz5do
つまんないからやめてくれ

220:名無しさん@ピンキー
08/03/15 14:59:25 +b50LJmP
リアルで好きな子に首絞められて目覚めてしまった・・・

221:名無しさん@ピンキー
08/03/15 15:06:00 +b50LJmP
寺誤爆・・・ごめんね
もう・・・7年も前の話・。。。

222:名無しさん@ピンキー
08/03/15 15:23:27 Twly2CQK
人生はつまらないからこそ、くだらないことが面白い
って姉さんが言ってた

223:名無しさん@ピンキー
08/03/15 16:48:00 UrOuOBzV
グゥレイトォな姉だな。
大切にしろよ。

224:名無しさん@ピンキー
08/03/15 23:39:05 0genp+2h
ヤンデレっ娘に内緒で遠い場所に引っ越してみよう。
ヤンデレっ娘に「俺ツンデレ以外好きになれないんだ」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘に【堂々と】「キャバクラ逝ってくる」といってみよう。
ヤンデレっ娘の事を命が続く限り無視してみよう。
ヤンデレっ娘に「俺BLスキーなんだ」と言ってみよう。
ヤンデレっ娘に内緒でエロDVDやエロ雑誌を集めてみよう。

とりあいず命だけ助かりそうなのをリストup

225:名無しさん@ピンキー
08/03/15 23:46:38 7Oq+mqRn
鳥会津?

226:名無しさん@ピンキー
08/03/15 23:49:41 qjPdj1AZ
>ヤンデレっ娘に内緒で遠い場所に引っ越してみよう。
>ヤンデレっ娘に【堂々と】「キャバクラ逝ってくる」といってみよう。
>ヤンデレっ娘に内緒でエロDVDやエロ雑誌を集めてみよう。

この三つはちょっとやってみたいな

227:名無しさん@ピンキー
08/03/16 01:16:28 LPjtezr5
俺の部屋にあったエロDVDがひとつ残らず消えてたことがあった
家族に聞く訳にもいかないからそのままだが

228:名無しさん@ピンキー
08/03/16 02:18:42 fM3rbUZ+
なんで創作スレでリアルの話になるん?

229:名無しさん@ピンキー
08/03/16 03:08:04 vTOFb/SQ
今日読んだ海外のSF小説のヒロイン(顔に傷あり)が、
主人公が他の女とキスしてるところを目撃してしまって、
「わたしには彼しかいないのに」とさめざめ泣いた後、
彼らが滞在している都市を敵方に売っ払って、ピンチになった主人公を助けることにより
もう一度彼の心を自分の方に向けさせようと画策していた。

ヤンデレは世界共通の萌え要素なのだと確信できたぜ。

230:名無しさん@ピンキー
08/03/16 11:10:23 3w/k4qVp
なぁ、アニメのワンピースに出ているカバってヤンデレ?

231:名無しさん@ピンキー
08/03/16 11:12:37 jaOKC1v+
なんでもかんでもヤンデレってなぁ・・・

232:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:10:16 Vb7PNAGQ
勘違いヤンデレが増えるくらいならブームにならずマイノリティのほうがいいや…

233:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:21:39 PrNHcmtC
↑同意せざるを得ない

234:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:23:08 BBHWAhYH
ちょっとストーカーすればヤンデレ
リストカットで脅せばヤンデレ

ヤンデレは相手のことを第一に考えるんだよ
相手の事脅したりはしない

235:名無しさん@ピンキー
08/03/16 13:20:51 uZKU5xYj
確かに脅しはないな
でも嫉妬から派生する暴力は場合にもよるが個人的にはアリだと思う

236:名無しさん@ピンキー
08/03/16 17:09:45 Oiubn1GM
「別れるっていうんなら、死んでやる!」
と言いながら手首にカッターの刃を立てるんじゃなくて、

「お願いだから別れないで」とか、
「馬鹿なこと言わないで。私はずーっと、あなたの彼女なんだから」
という内容の電話やメールを送り続けたりするわけだな。

うん、脅されるよりもお願いされる方が健気で可愛いね。

237:名無しさん@ピンキー
08/03/16 17:35:30 YZucyE3+
積極的に脅すのと、結果的に脅してるのとでは、やっぱりちょっと違うよね

238:名無しさん@ピンキー
08/03/16 18:20:21 OsZMSLsO
ヤンデレ道は奥が深い…

という訳で

新作及び連載の続編と、俺に惚れてくれるヤンデレを全裸で待つか。

239:名無しさん@ピンキー
08/03/16 18:45:10 PrNHcmtC
なんか最近定期的に来て下さる作者達が来ないよな

まさかヤンデレに監禁…いや、まさかね……

240:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:20:53 H/3Daq1J
俺はゆっくり病んでいくのが好きだから、そういう作品書いてるんだが、途中まではヤンデレじゃないからこのスレに投下しても叩かれそうだから投下できない
全部書き上げてから投下という手もあるがその気力は無い

241:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:33:03 Oiubn1GM
>>240
結果的に黒化するのなら問題なし。
むしろ、最初から病んでいない方が病む過程を楽しめるからお得な気分になる。
それに、今までも最初から病んでいないヒロインは居た。

242:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:35:11 H/3Daq1J
一万字書いてもヤミ要素0なんだぜ?
というか六万字超えた辺りからしか病まない予定なんだぜ?

243:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:44:41 ZyfP2B7w
>>242
私はいっこうに構わん!!
…他の人は分からんけど

244:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:47:48 xMJjZTFw
超大作警告だせばおk
しかし病みに入らずに断念したなら叩かれるだろうな

245:名無しさん@ピンキー
08/03/16 20:18:17 mvQqPl3Y
>>240
最初に注意がきとして書いとけば大丈夫と思うがね。
個人的には投下してほしいです。

246:名無しさん@ピンキー
08/03/16 20:22:57 PhHg6yDw
言葉様が理想です><

247:名無しさん@ピンキー
08/03/16 20:56:25 BCEy1vps
ヤンデレとかくれんぼしてそのまま放置したい

248:名無しさん@ピンキー
08/03/16 21:04:02 H/3Daq1J
むしろ俺はヤンデレっ子から隠れていると、
「あ、分かった! かくれんぼがしたいんだね! もう、○○君は子供だなぁ」
とか言ってその辺をガッサガッサ差がされたほうが興奮する

249:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:33:08 w4xuIDnz
 
投下します。第一話目です。
同族元素:回帰日蝕 と関連(時系列では続き)していますので
保管庫でざっと目を通していただけると、より分かり易いかと思います。

250:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:34:25 w4xuIDnz
    
 先日、俺は、無二の親友と、その双子の妹である友人を、失った―


 高校に入って一ヶ月程経った頃、親友が同級生の女からストーカー紛いの被害を受け、
親友側についた俺も、少なからず被害にあった。
 頭を殴られ階段から突き落とされ、幸い頭の方には異常は無かったものの、脚の骨に
罅(ひび)が入り、入院を余儀なくされた。
 入院して途中リタイアとなった俺には事の顛末を知る術は無く、病院から方々に掛けた
電話も、当事者の誰一人として捕まえる事は出来なかった。

 そして長い入院期間も六週目を迎えた面会時間終了間際、今まで消息が掴めなかった
親友が病室に現れた。
 少し痩せたようだが、五体満足な親友の姿に安堵する。
 しかし親友は、こちらが訊いた事には一切答えずに、唐突な別れを切り出した。
 一方的に告げられた別れの言葉は、到底納得できるものではなかったが、それだけ告げ
ると親友は制止の声を振り切って、病室を出て行ってしまう。
 治りかけとはいえ、脚の骨に罅がはいっていた状態では満足に追いかける事も出来ず、
結局退院するまで何も出来ないでいた。

 悶々と過ごした入院生活も終わり、退院すると直に親友の家に向かった。
 別れを言って去った以上、電話が通じるとは思わなかったし、何より直接会って話さな
いと俺の気が済まない。
 だが家は誰も居らず、近隣の人に尋ねると、あの事件辺りから居ないようだった。
 親友の両親にも連絡を取ったが、親戚の所にいるとの一点張りで要領を得ない。

 八方塞。
 途方に暮れ、親友の家の前で座り込んでいると、一人の女がやってきた。

「また、お会いできると信じておりましたわ」

 美しい女だった。
 漆黒の髪は腰まで真っ直ぐに流れ、やや切れ長の大きな目に長い睫毛、陶磁器のような
白い肌に頬の桜色と唇の薔薇色。胸が大きすぎる気もするが、モデルのような長い手足の
体型は均整がとれ、自然と目が惹き付けられる。

 そう、忘れもしない、親友が別れを言いに来た際、脚の怪我を圧して追いかけた結果、
不様にも転倒した、その時、俺を助け起し親友と車で去っていった女。
「アンタ……」
「わたくしは、湖杜(こと)と申します。陽太(ようた)さんとは親戚になりますわ」
 優雅な立ち振る舞いで、そう名乗った女、湖杜はこちらが名乗るのを待っている。
「俺は、前園東尉(まえぞの とうい)。陽太の親友だ」

 これが、この美しい女、湖杜との再会だった。


 湖杜は親友の清水陽太(しみず ようた)と親戚で、彼らがもうここには居ないと告げた。
 行き先を尋ねても、教えられないとの一点張りで埒が明かない。
「俺は、事の顛末を知りたい。というか、知る権利があると思うんだが」
「そうですわね……お気持ちはよく解ります。けれど、お教えする事は出来ませんわ」
 しかしどうしてもと粘ると、湖杜は近況や様子を教えるくらいならと譲歩してきた。

 それから俺は湖杜と週に一度、こうしてこのカフェで会っている。


251:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:35:43 w4xuIDnz
     
 半ば指定席となったいつもの席に、いつもの様に向かい合わせで座ると、何も訊かず
さっさと注文を済ませ、黙ったまま注文の品を待つ。
 いつものアイスコーヒーとエスプレッソがきて、一口、口をつけると湖杜が挨拶をし、
陽太とその双子の妹、夏月(なつき)の様子を教えてくれる。

 ここまでが、いつもの定番となった、一連の流れだった。

「東尉様……もう、お身体の方は、よろしいんですの?」
「……ああ、もう大丈夫だ」
 梅雨の長雨は、完治した筈の脚をじくりと痛ませ、蒸し暑さと共に不快指数を跳ね上げ
るが、それを湖杜に言っても仕方が無い。

「温めると良い、と聞きますわ。来週には梅雨明けでしょうから、もう少しですわね」
 美しく微笑むと、優雅に音一つ立てず、湖杜はカップに口をつける。

 こちらが言わなくても湖杜は全てを読み取り、そして決して厭らしい言い方ではなく、
当然の様にさらりとした気遣いを見せる。
 それは、ともすれば厭味や不快に感じる事だが、不思議と湖杜相手だとそんな感情が
湧かず、寧ろ心地良く感じてしまう。

「なぁ……もう少し、会える日を増やせないか?」
 だからだろうか、こんな台詞を口にしてしまったのは。

 高校はテスト休みに入っていて、残すは終業式だけだったが、家に居ても妹が喧しく、
両親とは顔を会わせたくなかった。
 離婚とまではいかないが、どうやら親父の仕事が上手くいってないようで、ここ最近、
親父とお袋は喧嘩が絶えず、見苦しい事この上ない。
 そんな家は寝る時だけ居ればいい。しかし外で時間を潰すと言っても、陽太が去ってか
ら倦怠感が付き纏い、何のやる気も起きない。
 そんな時思い掛けない事から、外で時間を潰すのに格好の場所を紹介されたが、そこは
夕方に差しかかるような時間からしか開いておらず、それまでの時間を持て余していた。

 何となく独りになりたくはなかった、だからといって誰でも良い訳でもない。


「構いませんわ。どの位増やされます?」
 やはり湖杜は理由を訊いてくる事もなく、すんなりとこちらの要求を飲んでくる。
「どの位増やせる?」
「毎日でも構いませんわ」
 参った。本当に考えてる事を読まれているんじゃないかと思う程、言って欲しい返事が
返ってきやがる。
「いいのか? 毎日なんて……」
「ええ。このカフェも夏の間は休み無しだそうですし、問題はないですわね」
 問題はそこではない気もするが、何でも無い事の様に微笑まれてはしょうがない。
 降参して甘える事にしよう。
「ありがとう」
「わたくしの方こそ、毎日東尉様にお会い出来るなんて、嬉しい限りですわ」
「そう言って貰えると助かる。けど……」
 どうして湖杜がここまでしてくれるのか、正直解らない。

 その疑問が顔に出ていたのだろう。湖杜はまるで全てを解っているような、そんな
笑みを浮べると、口を開いた。


252:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:37:16 w4xuIDnz
    
「簡単な事ですわ。わたくしは、東尉様が、好きなんです」

 その密やかに艶を含んだ涼やかな声が紡いだ告白は、僅かな歓喜と優越感をもたらし、
そしてそれが当然の事の様に、俺の中に納まった。

 けれど、告白を受ける気は無い。
 確かに湖杜の事は、嫌いではない。寧ろ、好意的に思っている。
 しかし陽太の一件や両親の事、それらが二の足を踏ませ、何より俺自身、今に満足している。
 告白を受けて、この関係が状況が変わる事が嫌だった。

「流石に今すぐに、とは考えておりませんわ。わたくし自身も急過ぎると思いますし」
 そう言って、ゆるりと微笑む湖杜は、やはり俺の答えを解っているのだろう。


 断れば、この時間を亡くしてしまう。
 受けても、この時間を亡くしてしまう。

 しかし、どうするべきか、問題はそこだった。
 告白をされた今、現状維持は無理だろう。いくらこちらが望んでも、それは余りに
湖杜を馬鹿にしている事になる。


 言葉に詰まった俺のテーブルの上に投げ出してあった右手を、湖杜は両手で掴むと
身を乗り出し、始めて見る切迫した表情で迫ってきた。

「今は、このままで構いませんわ。
……ですから、わたくしの東尉様へのこの想いを、否定なさらないで。
わたくしを嫌いにならないで。距離を置こうなどと、離れてなど、いかないで下さい」
「……湖杜……」
 その大きな瞳には薄っすらと水の膜が張り、眉を寄せ、俺の右手に縋るように湖杜は
艶やかな唇を戦慄かせ、真摯に言葉を想いを訴えかける。

「東尉様……申し訳ありません……
今、この想いを告げても、東尉様が困る事は解っていましたの」

「……けれど、わたくしは、この想いを、胸に秘めておくことが、難しかったのです」


 美しかった。

 そう言って伏せた瞳が、色彩る長い睫毛が震えるのを、引き結んだ薔薇色の唇を、
湖杜を形作る全てが、美しく、魅了された。


253:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:38:39 w4xuIDnz
       
 また俺は、湖杜に甘えようとしている。

 いくら湖杜自身が望んでくれているとしても、告白の返事もしないで現状を維持したい
など、卑怯な逃げでしかない。

 だけど、俺には湖杜が必要だった。

 今、湖杜までも失ったら、俺には、ただただ空虚な時間しか残らない。
 それも、いいと思っていた。
 湖杜に再会して同じ時間を共有するまでは。

 しかし、知ってしまった。味わってしまった。湖杜と共に過ごすこの時間の甘美さを。
 この満ち足りた時間を手放す事は出来ない。卑怯だと解っていても。


 掴まれた右手に力を込め、湖杜の細くたおやかな手を握り返すと、湖杜はゆるりと伏せ
た目を上げた。瞬間、耐え切れず遂に零れた一滴を、空いた左手でそっと拭ってやる。
 初めて触れた陶磁器のような頬は、温かく滑らかだった。
 何となく、そのまま柔らかい頬に指を滑らせ感触を楽しむ。
「……東尉様……」
「湖杜……」
 じっと見詰めていた湖杜の吸い込まれそうな漆黒の瞳が、ふっと弛み、固い表情が柔ら
かく解けた事で、こちらの意図を正しく理解されたのだと解り、安堵の息を漏らした。

「東尉様、明日も同じ時間に、こちらでお待ちしてますわ」
「……ありがとう」
 謝罪の言葉が出掛かったが、感謝の言葉だけを何とか口にし、そのまま別れの時間まで
俺の右手を握り締めている湖杜を、ただ黙って見詰めていた。





 街は黄昏に染まり、湖杜と居れる時間が終ってしまった俺は、関係者以外立入禁止の
ひっそりとした通路を、先日知り合いになったタカシに教えてもらった、時間潰しの格好
の場所、植物園の中にある温室に向かうため、音を立てない様静かに歩いていた。

 タカシとの出会いは可笑しなもので、有り余る時間を前に途方に暮れていた俺を、ヤツ
がナンパしたのが切っ掛けだった。
 タカシは鋭い切れ長な目と髪を後ろに流し露になった額、180cmある俺よりも10cm程高い
長身で鍛えていそうな体躯が、知的で硬質な雰囲気を醸し出していて、何となく視線を向
けた俺と目が合うと真っ直ぐに近付いてきて「モデルになって欲しい」と、にこりともせ
ず言い放った。
 何故OKしたのか自分でもよく解らないが、写真のモデルになる代わりに、この温室に
毎日タダで入り浸る事を許された。

 辿り着いた温室の硝子の扉を開け、指定席となったベンチに腰掛ける。

 カシャと、小さなシャッター音がして、首を巡らせるとタカシがカメラを構えていた。
「よう、トーイ。今日は読書はしないのか?」
「ああ。今日は寝る」


254:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:40:04 w4xuIDnz
     
 タカシと短い挨拶を交わすと、視線を戻してからベンチに深く座り直し目を閉じた。
 断続的なシャッター音が、タカシが写真を撮っている事を告げていたが、別段気にする
事もなく、ゆるりと訪れた睡魔に身を委ねる。
 写真のモデルといっても、特にポーズを取らされる事もなく、自由にしていていいと
その代わりこちらも適当に撮らせてもらう、と最初に言われていたからだ。

 タカシが、どんな漢字なのかも知らない。
 苗字も歳も何をしているヤツなのかも、何も知らない。
 それはタカシも同じ事で、俺の名がトーイという事以外、何も知らない。
 詮索してこないタカシの距離感が心地良かった。



 寝ている間に、すっかり夜になっていた。
「じゃ、またな」
「ああ。また、な」
 日付が変わる前には家に着けるかギリギリだな、と思いながら、少し固まった身体を
ぐっと伸ばすと、そう短い挨拶をタカシと交わし、温室を後にした。

 自宅には日付が変わる前に着いた。
 鍵を開けて家に入ると静まりかえっていて、親父とお袋の醜い言い争いは休戦中らしい
事が解り、少し気が楽になった。が、
「お帰り」
「……ああ」
自室のドアを開けようとした所で、後ろから声が掛かった。
 三つ下の妹、秋佳(しゅうか)だった。

 陽太と夏月の兄妹と違って、俺達兄妹の仲は非常に悪い。
 秋佳は眉間に皺を寄せ、俺を睨みつけている。その生意気な態度にうんざりした。
 どうせいつもの厭味か罵りだろう。
「お兄ちゃん、最近随分と帰りが遅いけど、どこで何してるワケ?」
「お前には関係ない」
「変な人とつるんでるんじゃないでしょうね? やめてよね、お兄ちゃんが警察のお世話
なんかになったら、迷惑なんだけど!?」
「警察の世話になるような事はしてねぇし、するつもりもねぇよ」
「じゃあ、どこで何してるのよ?」
「…………」
 本当にウザイ。
 これ以上聞いていたら、いい加減殴ってしまいそうなので、無視して部屋に入った。
 廊下でまだ何か言っているようだが、知ったことじゃない。
 全てを意識の外に追い遣ると、明日の湖杜との時間を思いながら、一番速く時間が過ぎ
る方法、寝る事に専念した。


「折角、邪魔だった清水陽太と夏月の兄妹がいなくなったのに……どこの誰よ? あたしの
お兄ちゃんを誑かしてるのは!?」

 だから俺は知らない。
 秋佳がそんな事を言いながら、俺の部屋を睨みつけていた事など。


-続-


255:同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576
08/03/16 21:41:20 w4xuIDnz
 
以上、続きます。また暫く宜しくお願いします。

以前コメくれた方々、ありがとうございました。

256:名無しさん@ピンキー
08/03/16 22:13:45 urBGvGN9
>>255 GJ!!どうやら東尉はヤンデレに包囲されているようですね。
ただ、気になるのは、タカシが男なのか女なのか……。名前からすると男のようだが。


257:名無しさん@ピンキー
08/03/16 22:28:41 32S8pDld
>>255
リアルタイムは初めてだw

乙です!!

258:名無しさん@ピンキー
08/03/16 23:20:05 BCEy1vps
>>255
GJ!まさか続くとは…!

259:名無しさん@ピンキー
08/03/16 23:28:26 fm+Jfdsp
最近思ったが、レナみたいなのがヤンデレだなんて言われる理由は、
何をするかわからない、手に負えないというが、ヤンデレのイメージになってるからだと思う。
きっと一般人からすればヤンデレの目的より手段の方だけが強く印象に残ってるんだろう。
だが本来は、ヤンデレの目的の方がヤンデレの正しいイメージであるべきだと思う。

俺のイメージ

何をするかはっきりしていて(主人公を手に入れるため)、手に負える(絶対に自分の事を愛してくれる)、



260:名無しさん@ピンキー
08/03/16 23:56:26 O/pCZ2xn
ラブラブ相思相愛相手のおっとり家庭的娘が、
実はヤンデレの冷酷超切れ者で、
二人の幸せの障壁は完全犯罪で潰して行きかねないことを知って
主人公が(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしながら
今の平穏を守っていこうとするパターンが好きです。

261:名無しさん@ピンキー
08/03/17 00:11:47 VR7X/rDz
>>260
おっきした

262:名無しさん@ピンキー
08/03/17 00:40:38 Yt8HvTIo
>>255
GJ
東尉にも陽太と夏月みたいに幸せになってほしい

263:名無しさん@ピンキー
08/03/17 03:32:31 aCdeT5WN
>>255秋佳はキモウトか。こりゃ危ないなぁ。そして湖杜の方も何かが隠れているという気がしてならない。
2人のこの先がとても気になる。wktkして続き待ってる。GJ!!

264:名無しさん@ピンキー
08/03/17 07:45:49 X7Zzh6v9
>>255GJだぜ!
俺はホワイトデーのおかえしって言われて3日間姉妹に雑用させられてたぜ
おかげでPCすら使えずじまいだったよ
三倍返しが3日間雑用ってないだろ たかがチョコ2つだぞ?

265:名無しさん@ピンキー
08/03/17 11:18:40 qLOxYyO3
>>264
とりあえず自慢は外でやってくれ

266:名無しさん@ピンキー
08/03/17 11:35:25 Q39I77TL
>>255
続きktkr
前作で東尉は良いヤツだったからなあ、幸せになってほしいが

267:名無しさん@ピンキー
08/03/17 11:37:04 Q39I77TL
sage忘れた;;
スマン

268:名無しさん@ピンキー
08/03/17 16:19:22 S34fQ3NA
とりあえず、タカシが実は女だったに10ペリカ程賭けさせてもらうぜ

269:名無しさん@ピンキー
08/03/18 00:15:15 hl8QSvWo
>>255
続編ktkr&GJ




270:名無しさん@ピンキー
08/03/18 00:23:05 hl8QSvWo
あれ?いつのまにかsageが消えてた・・・・。
吊ってきます。

271:名無しさん@ピンキー
08/03/18 00:55:49 n/tu84KE
>>259
レナは暴走するとアレだけど普段は普通だからなあ
その辺のギャップをヤンデレと混同してるのもあるかも

272:名無しさん@ピンキー
08/03/18 02:36:01 oy4ELj9b
今ここ見てたら外でアハハハハ らしき声?(結構高めの感じで)が聞こえて本気でびびった。なんか普通に笑って出す声じゃない感じでちょっと鳥肌たった。


273:名無しさん@ピンキー
08/03/18 07:09:01 fpX8/hsy
だからそういうのはSSスレでやるなって
雑談でもないしさ

274:名無しさん@ピンキー
08/03/18 09:10:03 O5HGhvY2
>>255
包囲網ktkr

ツンの底にドス黒い独占欲…

275:名無しさん@ピンキー
08/03/19 14:10:44 QBK7jRTF
ポケモンのチコリータは独占欲強いよね。嫉妬もするしまさにヤンデレ!

276:名無しさん@ピンキー
08/03/19 20:03:59 2KMtAsPl
投下失礼します。壁に耳あり障子に目あり、というものを書いてみました。
ご容赦の程ををを。

277:壁に耳あり障子に目あり
08/03/19 20:04:54 2KMtAsPl
 「―それで信仰の為にこの聖書を買って勉強会に参加しませんこと?」
「いえ、ですから僕には必要ないんですって」
ファンデーションと香水のダブルパンチは僕にはキツイ。鼻が曲がりそうだ。
「でも神様を信じていらっしゃるんでしょ?」
神様を信じてたらみんなソレを買うのが当然、と言いたいのだろうか?この老婆は。
「あの……自分で言うのも何か嫌なんですけど、―僕目が見えないんです」
「……え、本当に? ……嘘吐いてるわけじゃないですよねぇ?」
声色は疑惑だが察する雰囲気は断定だ。

ここで法的な言い訳でもして帰ってもらおうと口を開いたところを他の声が遮った。
「おいババア、てめぇが調べる権利もこっちが胡散くせぇ本を買う権利もねぇ。それでも何かいいてぇなら今から来る警察に話してくれよ」
ピッ、と軽い電子音が聞こえた。多分うちの子機の電源を切る音だと思う。
「あ、あらそう? ごめんなさいね? 変なこと聞いちゃって。それじゃあごめんあそばせ」
重めの音を立てて床をすべる音が聞こえる。太った? なんて聞いたら関節技をきめられるので止そう。うん。
その乱暴な音の主は、これまた乱暴に戸に鍵をかけ乱暴に振り向いた。
「姉さん、このえ姉さん。目上の人は労わらなきゃ駄目だよ」
「いいんだよ。年寄りってのは自分が年寄りってことに甘えてるんだからよ。ってかお前もお前だ。女の私が男らしくて男のお前が女らしくてどうすんだ。情けない」
「姉さん、それは姉さんも情けないってことだよ」
腰に手を当てて深く溜息を吐く姉が見える。
「真二、お前は私と違って随分と頭が良いんだろう? だったら持ち前の頭脳であんなババアはささっと追いやれよ。」
それをやろうとしたんだけど姉さんが……とは言えない。
「さあ、将棋の続きしよう。茶入れてる間にお前が逃げたかと思ったぜ。勝ったら何でもいう事を利くんだよな?」
「分かってる。逃げないしいうことも利くよ。勝てたら、だけど」
「何でも……何でもかぁ。お風呂、いや恋人デイ……うんこれだな!」
何か一人で唸っている姉さんは放置。しかしなんか鼻息荒いね、姉さん。風邪?


「だあああ、何で勝てねえ! 飛車角銀無しだぞ!? ええ? それで勝てないってのはアレか? 遠まわしに馬鹿だと言われてるのか私は!」
「なんていうか、姉さんは直情型過ぎるんだよ。だって自分の陣地全然守らないし。王手って言われた時だけ守るとかどうかと思うよ」
「それはなぁ、攻撃は最大の防御って奴だよ」
ニヤリと自慢げにいうこのえ姉さん。アホくさ。
「まあ、そんなアレな自論はどうでもいいから、片付けと晩御飯宜しくね」
ちっ、という舌打ちとともにカラカラと駒を片付ける心地よい音が聞こえる。
「なあ、毎回聞くけどよ。お前本当に目見えてないのか?」
またか。これで何度目か分からない言葉を繰り返す。これからはテープに録音して聞かせようか。
「本当に見えないよ。僕はただ『音で分かるだけ』だから」
「そうは言うけどよ。お前普通に戸を空けるし階段上るし……本当にその鈴鳴らすだけで周りが分かるのか?」
そういって姉さんは僕の手首についた鈴を指で弾く。
「そうだ、としか言いようが無いよ。それより姉さん、歩が一個床に落ちてるよ」
むっ、と少し唸って眉を寄せる姉さんの顔が僕の頭の中で浮かび、段々と消えていった。
変な能力だと自身ですら思う。しかし医者に聞いたところ超能力的なものではなく、意外と科学的なことらしい。訓練次第でできる人間もいるとか。僕にはそれが先天的に使えた。それだけだ。
下の方からくぐもった声が聞こえる。いつものように耳を澄ましてみると姉さんが机の下に居るのがおぼろげに見えた。
「しかし私にはやっぱ普通に見えてるようにしか思えねぇな。普通に瞬きするし、こうやってチェスや将棋もするしな。違うのはその手首の鈴だけだ」
「そんなことないよ。僕は色が分からないしテレビや本は見れない。まあ本は姉さんが読んでくれる、色は思い出せばいいけど、やっぱテレビは少し気になるかな。なんか方法考えないとね」
「例えば?」
「……姉さんが実演してくれるとか?」
音はずれてるのに必死になって合わせようとしている姉さんを想像して僕は笑った。でもそれもいいのかもしれない。
「お前は本当に酷い奴だな。いいだろう! やってやるよ。主にホラー映画をな!」

278:壁に耳あり障子に目あり
08/03/19 20:05:47 2KMtAsPl
「ねえ、このえ姉さん」
「なんだ想像して怖くなったのか?」
フフンと勝利を確信したような音が聞こえる。
「僕の股の逆方向に歩が落ちてるんだ。そっちは近づいても何にも無いよ?」
ゴンと低い音がなった。合わせてテーブルのコップが倒れる。何も入ってなくて僥倖。
「ななな何を言うんだこの弟は。分かってるに決まってるだろ? ま、まったくもう」
云々唸っている姉は放置して今日の献立を予想する。コロッケか唐揚げ、どっちだろう?

卵かけご飯だった。手抜きここに極めり。

279:壁に耳あり障子に目あり
08/03/19 20:07:45 2KMtAsPl
短いですが投下終了です。まだヤンでないのであれかも知れませんが
大体方向性はわかるんじゃないかなぁなんて。

それでは失礼します。

280:名無しさん@ピンキー
08/03/19 23:08:13 f/fe44d5
>>279
短いのとちょっと状況がわかりにくかったのが残念かな
でも題材は面白そう、次に期待してます

281:名無しさん@ピンキー
08/03/19 23:12:19 zfNSe3F0
GJ! 男前な姉に萌えた
弟のは、ちょっと前にテレビでやってた音の反射でわかる人ですね

282:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:19:52 s/HlyuSl
イルカみたいな奴だな

283:名無しさん@ピンキー
08/03/20 05:16:17 Nf3qKroH
疑問なんだが
わざわざ自分の時間を割いて、低レベルの駄文を晒して
悦に入る心理ってどうなの?
自己顕示欲もろだしなのがうざいんだけど?
反応あっても1、2レスってむなしくないか?
まあそのレスもかなり自演臭いんだけどなw
小説家気取りの馬鹿は困ったものだよねぇ?

284:名無しさん@ピンキー
08/03/20 06:06:38 qShsNQgn
と、ヤンデレさんが申しております

285:名無しさん@ピンキー
08/03/20 06:38:04 4dCMY6hF
疑問なんだが
わざわざ自分の時間を割いて、低レベルの批判レスを晒して
悦に入る心理ってどうなの?
自己顕示欲もろだしなのがうざいんだけど?
反応あっても1、2レスってむなしくないか?
まあそのレスもかなり自演臭いんだけどなw
評論家気取りの馬鹿は困ったものだよねぇ?

286:名無しさん@ピンキー
08/03/20 07:09:16 I6xrH0ni
春ですねえ

287:名無しさん@ピンキー
08/03/20 08:13:18 Gxf96Gx6
春だなぁ

288:名無しさん@ピンキー
08/03/20 09:05:41 s/HlyuSl
>>285
ああ、隣りの国のことね

289:名無しさん@ピンキー
08/03/20 09:26:11 Rn3OOMzo
ヤンデレに膝枕されたい

で、うっかり名前を間違えたい

290:名無しさん@ピンキー
08/03/20 10:28:45 F0XAUius
>>286-287
なんか妙に平和だなwww
なんか和んだw

291:名無しさん@ピンキー
08/03/20 11:15:27 IjztZp5a
自演うざ





























きめぇw

292:名無しさん@ピンキー
08/03/20 11:17:33 IjztZp5a
きもw





























うんこwサ

293:名無しさん@ピンキー
08/03/20 11:46:25 QHGbxfNC
いまどき小学生でもこんな低レベルそうそうおらんやろ……

294:名無しさん@ピンキー
08/03/20 12:36:37 j00Iggue
そういえば、友人に勧められて「未来日記」という漫画を読んだんだが、
物凄い、ヒロインが、怖かった…。
漫画でヤンデレヒロイン久しぶりに見たな…。
我妻由乃(がさい ゆの)とか言うんだけど、みんな知ってる?

295:名無しさん@ピンキー
08/03/20 12:45:44 8aPvl787
多分このスレではかなりメジャーかと
前話題出てたような覚えがある

296:名無しさん@ピンキー
08/03/20 12:50:35 Szh87agw
むしろこのスレの住人で知らない奴いるのか?

297:名無しさん@ピンキー
08/03/20 14:30:36 /vdaBtTd
初代から出てたな

298:名無しさん@ピンキー
08/03/20 16:50:47 99X7zExf
すみませんねぇ、うちのスレの住民がおかしなのをこちらのスレに誘導しちゃいまして
以前から民度の低いスレだと思っていましたが、まさかこれほど常識がないとは・・・
やってはいけないことをやってしまったようです
本当に申し訳ない
今度こそ本当に愛想がつきました

299:名無しさん@ピンキー
08/03/20 16:51:53 mmu04+Pl
ヤンデレがある程度の知名度をえた一因だと思うぞ由乃は

300:名無しさん@ピンキー
08/03/20 16:58:35 1p2oQEjk
まあ、阿修羅さんにしても潮時だったことだし、幕を引くのに丁度いい機会なんじゃない?

301:名無しさん@ピンキー
08/03/20 17:12:43 kpgUeTsC
ゆのかわいいよゆの

302:名無しさん@ピンキー
08/03/20 17:37:12 XQaO7gSy
ゆのがかわいいと思った俺は異端ですか

303:名無しさん@ピンキー
08/03/20 17:57:44 Szh87agw
このスレに限っては正当

304:名無しさん@ピンキー
08/03/20 17:59:38 mmu04+Pl
>>302
由乃が可愛くない人はあんまりこのスレには来ないと思うが


305:名無しさん@ピンキー
08/03/20 18:30:20 QHGbxfNC
空鍋→由乃→ナイスボート のステップでヤンデレがメジャーになった感

306:名無しさん@ピンキー
08/03/20 19:28:12 gv73oaMF
>>305
Nice boat

なんかうろ覚え綴りだから絶対間違ってると思う突っ込め誰かっ



さて、スレ住人のみなさんどんなヤンデレが好きか聞いてみる
俺は嫌われたくないからと尽くしてくれる子とかが好きだ

307:名無しさん@ピンキー
08/03/20 19:30:35 cbpyfK1G
由乃ってメジャーか?
空鍋とNice boat.はニコニコ動画のせいで有名になってしまったが

308:名無しさん@ピンキー
08/03/20 19:32:45 Szh87agw
>>306
俺もそういうのが好きだなあ
>>307
>由乃ってメジャーか?
このスレの住人に聞いても正当な答えとはいえないだろw

309:名無しさん@ピンキー
08/03/20 19:37:09 zNAwzwNw
前からそれなりに知名度はあったような
まぁどっちかと言うと最近のヤンデレブームというか
そういうので有名になったと思うが

310:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:16:29 Gxf96Gx6
そんな空気の中あえて言おう

ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ、と

311:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:21:04 cbpyfK1G
俺は未来日記一巻しか読んでないからわからん

312:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:23:37 Gxf96Gx6
>>311
最近のヤンデレってどっかサイコデレと混じってる感あるじゃん
でも未来日記は実にヤンデレらしいっていうか、ヤンデレキャラの教科書って感じ

313:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:24:03 mmu04+Pl
>>311
一巻の時点でかなりレベルの高いヤンデレだったような

314:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:27:17 rw88VOBP
俺はどんなことがあっても、ひたすら側にいてくれるヤンデレが好きだ
ヤンデレの基本じゃんと思われるかもしれないが、邪魔者の排除や監禁なんてなくてもいい
それだけあれば、俺には十分だ

315:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:29:35 pgHy65xQ
>>314
同意。他に魅力的な女が現れた~って場合でも、排除しようって考えるよりは
「やっぱりわたしじゃダメなんだ」と過剰な自己嫌悪に陥るような病み方が好き。
まあそういうのってヤンデレとは言わないのかもしれないが……どうなんだろう?

316:名無しさん@ピンキー
08/03/20 20:44:09 LDiiyDFn
人間の数だけ病み方が違っても良いと思うんだ

317:幼馴染
08/03/20 21:05:03 IONC9RsG
 ―暑いな……。

 俺は事に至る前に設定した暖房の温度に汗をかきながら、眼下にいる女に
抽迭を繰り返していた。ベッドのシーツは俺と彼女の汗と淫らな液体で、所々
にしみを作っている。
 うっすらと日焼けした彼女―最近付き合いだした俺の彼女・玲菜も全身を
うっすらと紅く染め、俺が突き上げるたびに快楽の声を放ち、霧のような汗を
飛び散らせている。
「あぁん……! 浩一郎っ……! す、すっごく熱いよぉ! あ、あたし……、も、
もう……んはっ!」
 玲菜が俺の背中に爪をつきたてる。そろそろ玲菜は達するらしい。

 ……後で背中に引っかき傷ができていないか、鏡で確認しないとな。
 俺はそんな事を頭の隅で考えつつ、まずは玲菜を達しさせて俺もフィニッシ
ュを決めようと、両肩に抱えた玲菜の脚をさらに高く広げるように持ち上げる。
 俺と玲菜の結合部分から、白っぽい泡のような液体が ぬらぬらと艶かしく
光を放っているのがよく見える。
 脚を広げた事により、いくらか締め付けが緩くなった玲菜のそこに、俺は力
いっぱいいきり立った俺自身を突き上げる。
「……っっ! んぁああっ! 浩一郎! あ……たし……イ、イくぅっっ!」

 玲菜の身体が小刻みに痙攣し、一瞬硬直した後、全身から力が抜けて行く
のがわかる。達したのだ。
 では、今度は俺の番だ。ぐったりとした玲菜の上に押しかぶさり、玲菜の奥
深くまで、何度も何度も俺自身を力任せに打ち付ける。
 かすれた玲菜の小さな喘ぎを、湿った肌同士がぶつかり合う音が打ち消し
てゆく。淫らな水音と、互いの肌が奏で合う音が部屋の中を満たしていた。
 玲菜の秘所の奥深くにある 少しざらついた天井を、熱く滾った俺自身の先
端で突き上げる度に、半分朦朧としながら玲菜自身も腰を動かし、小さな悲
鳴に近い歓喜の声をあげる。
「……玲菜。俺もイくぞ!」

 ガクガクと玲菜の体を揺さぶりながら、俺は最後の抽迭を急がせる。
 湿ったリズムの速度と音量がぐんぐん上がり、ついに俺も頂点迄上り詰めた。
 一瞬、頭の中がスパークし、俺は痺れるような感覚で玲菜の中に熱い性欲
を解き放つ。
 精を解き放った瞬間、玲菜の脚に力が篭り、背中に回した腕と絡めた足で
俺を締め付けてきた。玲菜の秘所は、結合部をより深く咥えこみ、離そうとし
ない。まるで俺の全てを喰らい尽くそうとする、別の生き物のようだ。
 俺はそんな性に淫らで貪欲さを示す玲菜の反応が気に入っている。体の相
性がいいのだろう。

 一滴残らず射精した後、俺は一息つくと玲菜の上からゆっくり横に寝転がる。
 そして、まずは手探りで暖房のリモコンの電源を切る。
 きちんとベッドメイクされていたシーツはもうぐしゃぐしゃだ。汗と俺達の液で
乱れており、マットの下に織り込んだ部分までベッドの上にずり上がっている。
  俺はそのマットから外れたシーツの端を無造作につかむと、汗まみれにな
った顔を拭った。
 しわになったシーツは、今まで俺達がセックスをしていた証の淫らな匂いが
染みついていた。

318:幼馴染
08/03/20 21:06:23 IONC9RsG
 しばらく脱力していた玲菜が、のろのろと上半身を起こし、ベッドスタンドに置
かれたバージンスリムという煙草に手を伸ばす。
 細い煙草を咥えると、整った爪先でライターから煙草に点火する。
「玲菜、お前煙草吸うんだっけ?」
 玲菜は煙草を吸う、というよりは吹かしつつ、悪戯っぽく笑う。
「えへっ……。この間見た映画の真似。なんだか大人っぽい雰囲気でしょ?」
 俺は無言で玲菜から煙草を奪い取り、灰皿の上で火を消した。
「玲菜には似合わないよ。少なくとも俺は、愛し合った後に女が煙草を吸うの
はあんまり好きじゃない」
 ……ちょっと格好付けすぎたか? 一瞬俺は思ったが、玲菜の方はしゅんと
して、俺を上目遣いに見上げている。
「……ごめん。浩一郎が嫌ならやめるよ。もう煙草なんか吸わない。美味しく
なかったしね」

 一見、今風の割り切った女性のように見えるが、そんなしおらしさが玲那に
はある。付き合い始めて半年、俺はそんな玲菜に惹かれ続けている。
「浩一郎? あたしの事、嫌いになる?」
 玲菜が再び俺に抱きついてきた。
 普段なら、ここで第二ラウンド開始なのだが、残念ながら今日はスキンの残
りがもうない。

 それに、今日俺はこれからちょっとした用事があるんだ。

「嫌いになんかならないさ。でも今日はこれでおしまい。スキンも在庫切れ。
 残念だけど、続きはまた今度な。それと、夕方からちょっとした用事があるん
だよ。悪いけど、シャワー浴びたら今日は帰ってくれないか?」
 『帰れ』という言葉に玲菜がぴくんと反応する。
「用事って何? まさか女じゃないでしょうね!?」

 割と鋭いなと苦笑するが、そんな色気のある話じゃない。
「一応、来るのは女だけどさ。ただの従妹だよ。今度うちの大学に入学するん
で、同じマンションに部屋を借りるから、面倒見てやらなきゃいけないんだ。
 そのうち、玲菜にも紹介するよ」
 玲菜は不審そうに俺を見つめるが、諦めたように裸のままベッドから降りる。
「ちゃんと紹介してよ? 美人なの、その子って?」
「さぁなぁ……。俺ももう何年も会ってないし。色白の日本人形みたいな記憶
はあるが、女は年月で変わるからな。さぁ、急いだ、急いだ!」
 俺は裸のまま振り向いている玲菜の尻を軽く叩いた。玲菜はやや不機嫌そ
うに肩をすくめ、浴室へと消えて行く。

 とりあえず従妹が駅に着くのは17:45予定。
 それまでにこの乱れたシーツだけでも洗濯機に放り込んでおかないとな。
 自分も起き上がると、まだ己自身にスキンがへばりついているのに気づき、
無造作にそれを外すと ティッシュに包んでゴミ箱に投げ込んだ。
 そして、淫欲で汚れたシーツを換えるべく、ベッドからやや乱暴に剥ぎ取った。

319:幼馴染
08/03/20 21:07:15 IONC9RsG
 ―上京してくる従妹。確か、名前は藤堂美佳。
 子供の頃は、何度か彼女のお屋敷で遊んだ記憶がある。
 俺の家は藤堂の分家だが、彼女は藤堂本家の一人娘だ。確か最初は兄貴
もいて、一緒に遊んだ記憶はあるが、俺達がまだ幼い頃に不慮の事故か病
で亡くなっている。当時、悲しくてわんわん泣いた記憶はあるが、何故死んだ
のかについては記憶が曖昧で覚えてはいない。
 つまり美佳は唯一残された、藤堂本家を継ぐ娘なのだが、その大事な跡取
りをよく四年も娘一人で上京させる事を許したな……とやや不思議ではある。
 その位、藤堂家は由緒ある古い家柄なのだ。

 まぁ、俺には関係ないさ。分家の親父達の言いつけで、しばらく兄貴として
お嬢様が都会に慣れるまでのお守りをするだけだ。

 俺は新しいシーツでベッドマットを包みながら、これからやってくる従妹につ
いて反芻していた。

 玲菜は相変わらず不満そうにブツブツ言いながら、ストッキングが伝線した
だのとグズグズしている。作業を続けながら、ご機嫌取りの会話をし、なんと
か部屋の玄関まで追い立てる事に成功した。
「夜、きっと電話してね。浩一郎。忘れたら、直接ここに来ちゃうからね!」
「わかった、わかったって。謝るからさ、玲菜」
「じゃ、約束のキスして!」
 部屋の玄関口でとんでもない要求をしてくる。外国じゃあるまいし、そんな所
をご近所に見られたらどうするんだ!? 俺はやや狼狽した。
 しかし、要求に応じてやらないと素直に帰ってくれそうにもない。俺は軽く辺
りを見回すと、玲菜を抱き寄せて唇を重ねた。その途端、玲菜は俺の頭に腕
を絡ませ、ねっとりと舌を絡ませてきた。
 これじゃ挨拶代わりのフレンチ・キスどころかディープ・キスだ。
 しばらくの間俺の口内をむしゃぶった玲菜は、やっと納得してエレベーター
に乗り込んだ。玲菜を見送った後、口の周りについた彼女のルージュに気づ
き、慌ててシャツの袖で拭う。
 ―やれやれ。女の嫉妬は可愛いだけでもないんだな……。

 俺は紅く染まった自分の袖口を見下ろしつつ苦笑すると、性の臭いが篭っ
た部屋の換気作業と掃除機をかける為に部屋に戻った。
 少し急がないと、お嬢様をお待たせしてしまう事になる。


「……間もなく、○○線が当駅に到着いたします」

 無機質な駅のアナウンスが流れてくる。さて、会ったら呼び名はどうしよう?
美佳ちゃん、でいいのかな。年下にさん付けも変だしな。
 俺はそんなどうでもいい事を考えながら、ホームに入ってくる新幹線を見つ
めていた。
 確か6番線のグリーン車から降りてくるはずだ。
「6番線、6番線……っと。この辺か」
 下を見ながら歩いていると、新幹線の扉が開く。さぁ、数年ぶりの再会だ。
 十年以上前の写真を握り締め、俺は降りてくる乗客の顔を眺めていた。

「浩ちゃん! 浩ちゃんでしょう!?」
 突然、鈴を転がすように澄んだ声が、昔懐かしい呼び名で俺に呼びかける。
 声の主の方を振り向いて、俺は一瞬硬直する。

 昔から日本人形みたいな顔立ちだったと記憶していたが、陶磁器のように
真っ白な肌、艶やかで真っ直ぐと伸びた長い黒髪、黒曜石の瞳が赤い唇を際
立たせている。紛れもない美少女が、俺に向かって駆け寄ってきた。

320:幼馴染
08/03/20 21:08:15 IONC9RsG
 群青色のツーピースに白い手袋をしていた彼女は、俺のそばまで駆け寄る
と、真っ白な手袋を惜しげもなく投げ捨て、俺に抱きついてきた。
「ああ、浩ちゃんだ! すごく会いたかった! 私の事、覚えてますか?」
 俺の首に飛びついた彼女は、背丈が足りないせいか脚が宙に浮いている。
 それでも不思議と体重を感じなかった。こんなに再会を喜ばれるとも思って
いなかった俺は当惑し、間抜けなセリフしか出てこなかった。
「えっと……。美佳ちゃん……? 大きくなったねぇ」
 少女は俺に抱きついたまま、顔を俺に近づける。
「嫌。浩ちゃんったら、そんな他人行儀な呼び方して! 私の事は美佳って呼
んでくれてたでしょう?」
 今にも紅い唇が触れ合いそうな距離だ。俺は益々どぎまぎした。

「そ、そうだっけ……?じ、じゃあ。美佳。よく来たね。迷わなかったか?」
 美佳は相変わらず唇が触れ合いそうな距離でくすりと笑う。甘い吐息が俺
の顔にかかっているのに気がつかないのだろうか?
「嫌やわ。浩ちゃんったら。美佳はもう大人です! 浩ちゃんのお嫁さんにだっ
てなれるんよ?」

 ―へっ!? いきなり冗談か? 俺はとりあえず聞き逃しておく事にした。
 すると、美佳は俺のとぼけぶりに 形のよい眉を片方吊り上げた。
「……忘れちゃったの? 大人になったら、美佳をお嫁さんにしてくれるって。
 浩ちゃん、美佳と約束したでしょう? 私、ずっと楽しみにしてたんよ!?」

 そんな昔の事を持ち出されてもなぁ……。きっと久しぶりの再会で、はしゃい
だ美佳が、俺をからかっているだけだろう。たまに方言っぽい発音が混じって
いるのも、きっとはしゃいで気がついていないんだろうな。
 いきなり先手を取られっぱなしだが、いつまでも抱き合っているのも気まず
い。俺は美佳を降ろすと、投げ捨てた手袋を拾ってやり、彼女に渡した。
「さ、さぁ。じゃ、いつまでもここにいるのもなんだし、美香の部屋に行こうか。
 荷物は他にあるのかい?」
 小さな(多分)ブランド物のバッグと、ちょっと少女趣味な小ぶりのトランクケ
ース。美佳の所持品はそれだけだった。
 降ろされた美佳は、ちょっと物足りなさそうだったが、荷物は他にはない、と
答えると、今度は俺の腕に彼女の腕を絡ませてきた。

 いきなり腕を組んでくる美佳の大胆さに、俺はまたも居心地が悪くなって、
思わず周囲を見回してしまう。
「おいおい。美佳はもう大人なんだろ? 従妹同士で腕組むか? 普通?」
「誰も従妹とかなんて知らないでしょ。浩ちゃんたら相変わらず照れ屋さんな
のねぇ。でもね、美佳は浩ちゃんとずっとこうして歩きたかったの! ダメ?」
 黒い瞳が、俺を吸い込みそうに見つめる。まだ、あどけなさを残す瞳に、俺
はなんだか拒む理由がない気がしてきたので、美佳の思うようにさせる事に
した。
 美佳は嬉しそうに俺の片腕に体を押し付け、ぴったりと寄り添う。
 俺は残った方の手で、小ぶりなトランクケースを持ってやる事にした。
「ふふ……。こうしてたら、私と浩ちゃんって、恋人同士に見えるかな? 見え
るよね? 早速、最初の夢が叶っちゃったぁ~」
 美佳は嬉しそうに、俺の腕に頬ずりをしながら小声で囁く。
 俺は相槌を打つように笑いながら、美佳を連れてタクシー乗り場に急いだ。


321:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:10:11 IONC9RsG
 先にタクシーから降りた美佳は、俺達のマンションを嬉しそうに見上げた。
「浩ちゃんのお部屋は406号室だよね? 美佳は506号だから……浩ちゃ
んのお部屋の真上になるのかな?」
 まだ住人不在のマンションには、明かりが灯っていない。
 暗い部屋の窓を、美佳は指差しながら探していた。

 確か506号室は私立の医大に通う学生が先月まで借りていたのだが、い
つの間にか空室になり、美佳が借りる事になったのだ。
 藤堂家の力が動いたのか、他だの偶然か。それもどうでもいい事だった。
「美佳、オートロックの使い方とかは読んできたのか?」
「ううん。浩ちゃんが教えてくれるだろうと思って。暗証番号だけはメモしてきた」
 美佳は笑いながらバッグの中に入れていたメモを手渡してくる。

 やれやれ……。大変なお守りを任されちゃったなぁ。
 メモを見ながら、美佳の郵便受けをまずチェックする。実家から手紙やら届
いているかもしれない。
「いいか、美佳。郵便受けはこうやってロック解除するんだぞ?」
「はぁ~い!」
 俺はなんとなく家庭教師気分で、美佳の郵便受けの扉を開いた。

 DMが数通と、茶色い袋に入った封筒が1通。
 DMは屑篭に捨てると、茶色い封筒を美香に手渡した。
 美佳は封筒を受け取って、差出人を見ると、興味なさそうに破ろうとする。
 俺は差出人の名前がちらりと見えて、慌ててその手を引きとめた。
「ちょっと待った! 美佳! それ……T大の通知じゃないのか!?」
 思わず美佳から封筒をひったくる。
「いいんだってば。浩ちゃん! そんなの受けてみただけなんだから。
 私は浩ちゃんと同じ大学に行きたいの!」
 美佳が迷惑そうに封筒を取り返そうとする。俺は悪い事だと自覚しつつ、そ
の封筒を勝手に開けてしまった。

 ―藤堂美佳。右の者、T大理Ⅲに合格とする。2***年*月*日……―

 ……T大合格!? それも理Ⅲ!? 俺の通ってるのは平凡な私大だぞ!?
「返してっ! 浩ちゃんのバカッ! 実家にばれないようにって、ここの住所書
いておいたんよ!」
 呆然としている俺から便箋を奪い取ると、美佳は急いで破り捨てた。
「お、おい! 勿体無い事するなって! 親に黙って大学決めたのか?」
 修復不能なほど紙を細かくちぎった後、美佳は真っ直ぐと俺を見つめて言う。
「だから言ったでしょ! 私は浩ちゃんと一緒にいたいの! そこは義理で受
けただけなんだってば! 行く気なんか最初からなかったんだもん!」
「……」
 T大といえば、誰しも憧れる難門なのに、平然と合格を蹴る美佳。
 離れていた年月の間に、美佳に何があったのだろう?
「もういいでしょ。浩ちゃん、寒いよ!早く中に入ろ? ドア開けてよぉ~」
「あ、ああ……」
 いわれて見れば、受かったのは美佳であって俺じゃない。美佳の意思が決
まっているなら、俺には何も言う権利はない。
 しかし、なんだか美佳に対する敗北感が陰鬱に俺を襲っていた……。
 俺はのろのろとオートロックを開け、エレベーター呼び出しボタンを押した。



322:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:11:54 IONC9RsG
 なんだかいつもよりエレベーターの動きが遅い気がした。
 やっと5回に着くと、506号室の前で立ち止まる。
「美佳、鍵は?」
「え~と……。ちょっと待って。あ、これこれ」
 やはりブランド品らしいキーケースごと俺に手渡す。
「鍵くらい、自分で開けろよ。美佳」
「だって~。なんだか緊張するんだもん。じゃぁ、浩ちゃん、一緒に開けよ?」
 ……はぁ? 俺は意味がわからず、美佳を見つめた。
「ほら~! ウェディング・ケーキの執刀みたいにやろうよ! これもやってみ
たかったんだぁ~。美佳」
 美佳はキーケースから部屋の鍵をえり分けると、俺に握らせ、その手の上
に、自分の小さな手を添えた。
 なんだか馬鹿馬鹿しい茶番を演じているようで、俺はさっさと事を済ませてし
まいたかった。
「じゃ~ん! これから美佳と浩ちゃんのお城の門を開けま~す!」
 はしゃいでいる美佳に、ややげんなりしながら部屋の扉をあける。
「……当たり前だけど、真っ暗だね……。浩ちゃん、電気のスィッチはどこ?」
「へいへい……。お前も早く覚えろよ? 毎回呼ばれるんじゃかなわないぞ?」
 すっかり主導権を握られている。俺はめんどくさそうに、俺の部屋のスィッチ
と同じ位置をまさぐった。

 しかし、さすがに今日上京したばかりの少女をホテルに置いてくる訳にも行
かないだろう。
「今夜だけだぞ? それと、俺の部屋には何も食うもんなんかないからな!」
 美佳は嬉しそうに笑うと、またも俺に抱きついてきた。
「心配しないで! どっちにしろ、今夜は浩ちゃんのお部屋で再会のパーティ
ーするつもりだったから、ケータリングの手配はしてあるの!」
 ……やられた! こいつは高級ホテルなんて泊まり慣れてるお嬢様だった
んだ!
「さ、浩ちゃん。お部屋に連れてって。男の人のお部屋なんてはじめて!」
 俺は美佳に引っ張られながら、部屋はきちんと片付けていたかを気にしつ
つ、俺の部屋へと足取りも重く歩き出した。

 俺の部屋の前には、既に某有名ホテルのケータリングサービスが待ち構え
ていた。
「藤堂様ですね。ケータリングサービスをお持ちいたしました。お手数ですが、
 お部屋に通していただけますでしょうか? セッティングさせていただきます」
 いかにもホテルマンらしいサービス営業口調だ。
「浩ちゃん。はよ、お部屋開けてあげて!」
 俺はむすっとしながら、自室の鍵を開ける。
 サービスマン達は素早く部屋に侵入すると、手際よくテーブルセッティングを
開始した。
「お待ちの間に、コーヒーなどはいかがでしょうか?藤堂様」
「そうやね……。私はロシアン・ミルクティーでいいわ。浩ちゃんは?」
「……ビール!」
 不機嫌そうに言ってみると、高級なグラスに盛られたビールが差し出された
のには閉口した。


323:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:12:52 IONC9RsG
「ワインくらいしか用意してないと思ったのに……」
 精一杯の我儘だったのだが、美佳は事もなく笑う。
「いやねぇ……、浩ちゃん。彼らだってプロなんよ? 芋焼酎だってあるわよねぇ?」
「い、いえ……。さすがにそこまで今回は……。次回からはご用意させていた
だきます! 藤堂様!」
 このホテルも、藤堂の名前は知れ渡っているという事か。

「では、失礼いたします。藤堂様、またのご用命をお待ちしております!」
 手馴れた手つきで美佳が請求書にサインをし、サービスマン達は去って行った。
「浩ちゃん。これでやっと二人きりになれたね。あ、鴨のロースト切り分ける?」
 いそいそと小皿に盛り付けてくれている美佳を、俺はやはり不思議そうに見
つめていた。

 そこに、いきなり俺の携帯が鳴り響く。
 着信通知を見る迄もない。この着メロは、いつも俺からの電話を待ちきれず
に電話してくる怜奈だった。


「なぁに? 浩ちゃん。それ、何のメロディやの?」
 ナプキンの上に小皿を置いた美佳が、俺の胸ポケットで鳴っている携帯音
に訝しそうに首をかしげる。
「ん? ああ、携帯が鳴ってるみたいだ。……ちょっとごめん、美佳」
 俺はなんだか美佳の傍で携帯に出る事に対して、なぜか俺の中で危険信
号が働くのを感じた。
「へぇぇ……。最近の携帯はいろんな音楽が出るんやねぇ」
 背後で美佳が不思議そうに言う。美佳は一体いつの携帯を使っているんだ?
 旧家の育ちだから、新機種などは興味ないのかもしれない。いや、そもそも
携帯など持ち歩いていないのか。何しろ旧家のお嬢様だ、直接電話になんか
出る事も少ないだろう。
 実家では送り迎えのSPが付き添って息が詰まると報告してきていた、毎年
何度か来ていた他愛のない挨拶葉書にも、写メール画像はおろか、携帯番
号やメルアドさえ書いてなかった事を思い出す。

 だが今はそれ所じゃなかった。
 胸ポケットを押さえたまま、洗面所へと場所を移して携帯を取り出す。
 電話の向うで玲菜の不機嫌そうな顔が浮かんでくるようだった。
「もしもし!? 浩一郎? なんですぐ出てくれないのよ! 電話するって言っ
たじゃない!」
 ……やっぱりな。留守電機能をセットしておくほうがいいかもしれない。
「あ、ああ、ごめん。ちょっと電波状態が悪くてさ。こっちから電話するって言っ
ただろう?」
 一瞬、玲菜が黙り込む。しかし、そのまま黙ったままでいないのが玲菜だ。
「だって、いくら待ってもかかってこないんだもん! 従妹さんとは会えたわけ?
 あんまり可愛い子なんで、あたしの事なんて忘れてたんじゃないの?」
 ―そう来たか。
「ああ、さっき駅まで迎えに行って、部屋に送り届けたよ。なんでそういう話に
なるんだ? ちゃんと紹介するって言っただろ。変な邪推はよしてくれよ……」
 俺を挑発しては怒らせ、すぐに玲菜が謝っては、甘い会話に持ち込む。
 これがいつもの玲菜と俺の電話のやり取りだった。
 だが、今日は少し事情が違う。あまり長電話をしていると、美佳が見に来そ
うな気がしていた。
 うぬぼれかも知れないが、今日の美佳の態度を見た限りでは、いきなり玲
菜の存在を知らせるのはまずい、と俺は感じている。


324:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:14:33 IONC9RsG
 玲菜が俺のご機嫌取りを始める前に、俺はシャワーのコックを捻って水音
が玲菜に聞こえるようにすると、手短に玲菜に言った。
「ごめん、本当にごめん。今日はもう疲れてるんでまた明日な。風呂の中だか
らもう切るぞ。明日、いつものところでまたな」
「え……?ちょ、ちょっとぉ! 浩一ろ……」
 プツッ。ツー……ツー……。

 一方的に携帯をオフにした。明日にでも謝ってご機嫌を取ろうと決めた。
  明日は大量にスキンを買い込んで、玲菜を満足させてやればいい。
 口やかましく我儘な事も多いが、玲菜の体は正直だ。

 俺はそのまま携帯の電源を切ると、胸ポケットにしまって洗面所から出よう
としてぎょっとした。洗面所の入り口に、美佳が立っていたのだ。
「な、なんだよ、美佳……! びっくりするじゃないか!」
 美佳は手に自分のタオルを握り締めて伏目がちに俺を見上げた。
「だって……。食事の用意ができてるのにシャワーの音がしたんやもん……。
 浩ちゃん、シャワー浴びるんなら、タオル使うかなぁ、って思って……」
 瞬きをすれば、音が出るんじゃないかと思える程 黒くて長い睫毛が美佳の
瞳を隠している。一瞬、泣いているのかと思って、なぜか俺の胸が痛んだ。
「ああ、ごめん。電話してたら風呂場の汚れが目に付いてさ。話ながらシャワ
ーで洗い流してたんだ。風呂は美佳の後でいいんだ。今日はお客様だもんな。
さぁ、食事にしようか」
 我ながら驚くほどさらりと嘘が口から出る。そして俺は美佳の背中に手を当
てて、ケータリングの食卓へと促そうとした。が、美佳は顔を紅く染めたまま動
こうとしない。

「……美佳? どうした?」
「浩ちゃんより先にお風呂入るなんて、恥ずかしい……。男の人を差し置いて
なんて、私、入った事ないんよ。浩ちゃん……」
 抱きついてきた時の大胆さの微塵もない。古風な家で育った少女は皆こうな
んだろうか? そりゃ、お嬢様は専用風呂をお持ちだろうから、後から他人が
使う事もないだろう。
 俺は美佳の謙虚なのか天然なのかも不明な言葉に、奇妙な新鮮さを感じた。
「そ、そっか……。恥ずかしいか。じゃ、いっそ一緒に入るか? 美佳?」
 つい冗談めいた言葉を発してしまう。その言葉で美佳がもっと紅くなるのが、
なんだかとても可愛らしかった。白い肌を耳まで紅く染めて俯いている。
「……」
「じょ、冗談だって! さあ、せっかくのご馳走が冷めちゃうから食べようぜ?」
 頬を染めて無言のままの美佳の肩を抱くと、美佳はピクリと震えながら頷き、
益々顔を上気させながら、俺と一緒に食卓に戻った。

―つづく

325:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:35:33 rw88VOBP
>>324
GJ!
話は非常に面白そう
 
だけど、投下前に投下宣言と投下後に投下終了を告げた方がいいよ

326:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:44:55 qWtkzPtP
>>325
志村ー、ぐぐれ、ぐぐれー!
したらばのヤンデレスレからの転載だぞ

327:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:57:45 cbpyfK1G
>>326
それってどこすか?

328:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:01:05 Gxf96Gx6
なんだよ他人の褌かよ
ってか最近多いな転載房

329:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:01:54 zNAwzwNw
てかしたらばにヤンデレスレとかあったのか

330:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:06:36 qWtkzPtP
>>327
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
今携帯なんでURLおかしいかも(´・ω・`)

331:Pinks ◆PinkSk5pfw
08/03/20 22:19:38 j1V9ivVq
すいません、そのSS書いた本人ですが……。
あそこはあくまで下書きスレで、エロパロに投下する段階では全くありません。

それにまだまだ終了のめども立っていません。
どういうつもりか知りませんが、無断転載はお断りします。


332:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:32:50 ZU0f1mlK
(´_ゝ`)

333:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:16:37 An0gVjzW
>>330
つーか、ここにURL出していいもんじゃないだろ・・・


334:名無しさん@ピンキー
08/03/21 00:14:06 fXMvFcdx
>>331氏…
晒されたお気持ちは察してあまりありますが…

すごい連載なんです!
消さないでいただけないでしょうか。
GJなんです!

335:名無しさん@ピンキー
08/03/21 00:53:11 C+CzHub8
ID:IONC9RsGを著作権侵害で告訴すればいいと思うわけだが
勝手に自分の作品を著作者の許可なしに貼り付けているわけだし
被害届を提出すればいい。今の時代、簡単に見つけられるから、
逮捕してもらえばいい

336:Pinks ◆PinkSk5pfw
08/03/21 01:24:15 /+K4WVHH
え~とですね……。
告訴するほどの立派な作品ではありませんし、平日昼間に仕事を休んでまで、
趣味で書いてることで家裁に行く暇もありません。
それに、本当にこれってまだ、ただの下書きレベルのものなのです。
知り合いレベルに見てもらって、誤字とかを直したり僻地でのんびりやってたのですよ。

プロットは最後まで決まっているのですが、なかなか進展せずにずるずるときてしまい、
ともかく書き上げてから修正しようと思っていたものです。
ただ、かなり欝展開になるので、投下するつもりはありませんでした。

こちらが驚いてここに伺ったのは、今日もダラダラと自分のスレに投下するかと開いたら、
晒されてますよという書き込みを見て吃驚したからです。

あんな中途半端なもののコピペやURLを晒して、何がしたいのか、不思議でなりません。

ただ、他に書き込みに来てくれている現役の職人さんにまで、迷惑が及ばない事を祈っています。

長文にて失礼しました。
スレ住人の皆様にも、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

337:名無しさん@ピンキー
08/03/21 01:34:47 My4xHj1C
>>336
悪いのは荒らしとこちらのスレの住人の不注意な行動です
こちらこそ本当に申し訳ありませんでした

338:名無しさん@ピンキー
08/03/21 02:01:19 7PH7kIAE
>>294
よう、俺w

俺もこないだ友人に薦められて読んだばかりww

中々楽しめたよ
楓には及ばんがなw

339:名無しさん@ピンキー
08/03/21 05:48:06 hscLdnKA
>>331
きめぇんだよ
小説家気取りの先生さんよ

340:名無しさん@ピンキー
08/03/21 06:29:50 e2Cdi4WG
>>339
転載房乙。
もうすんなよ。お前がネ申になれるわけじゃないんだ。

341:名無しさん@ピンキー
08/03/21 08:24:12 CJeuTJJe
>>339
黙れカス
ばれなきゃあのまま続ける気でいたんだろクズが
密かにあそこの更新を楽しみにしてたのを台無しにしやがって氏ねよ

342:名無しさん@ピンキー
08/03/21 09:07:04 Gn3YQp4q
>>331
もしこのスレを見ていらしたらすみません。
自分もリンクからあなたのスレを見に行きました。
全て読ませていただいてしまいました。
…あまりの素晴らしさに感動しました。

お願いします。引越しと削除は思いとどまってください。
できればあのまま連載を続けていただきたいです。

343:名無しさん@ピンキー
08/03/21 09:25:08 jUxAgTUN
荒れそうだからこの話題終了な

344:名無しさん@ピンキー
08/03/21 10:44:18 JkfdVpAI
ヤンデレの元祖は改蔵の羽美ちゃんだと思うわけですよ
あれはただの不思議さんだとは自分でもわかってはいるが


345:名無しさん@ピンキー
08/03/21 10:56:06 EH6HI3oB
少なくとも元祖ではないとオモ

346:名無しさん@ピンキー
08/03/21 10:58:51 E+Kqwl1y
元祖とか言うと神話からになっちゃうだろうしな

347:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:20:26 VDzHzOSa
元祖とか言うても、ヤンデレじみた逸話は大昔からあるしな

348:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:50:35 dCrJ/O/y
例えば、……何かあったっけ?

349:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:51:00 ZYPk2+6v
荒れそうじゃなくて荒れてんだよ!
だいたいなんで即レス付けたんだ?
>>326
>>330
お前いつもこことそのサイト見てるからだろ
携帯でまでチェックしてるほどかのサイトに固執してたんだろ

>>339の転載厨=>>326 >>330
>きめぇんだよ 
>小説家気取りの先生さんよ 
馬鹿じゃね?醜い負け犬根性丸出しで吠えてんじゃねーよ
その二言でお前のチンケな劣等感がもろに見えてるんだよ!

少なくとも俺はずっと楽しみにしてたんだ!
ここに投下してない職人になら何しても問題ないみたいな発言はやめろ
すっげ腹立つ






350:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:55:17 VDzHzOSa
↓↓↓以下何事もなかったかのように再開↓↓↓

351:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:03:24 fXMvFcdx
何事もなかった事にはできないでしょ…さすがにやりすぎだよ
今回の件は

352:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:11:07 xJvvMSca
嫉妬スレが崩壊した理由は住人がバカすぎて、
荒らしの自作自演を見抜けなかったことにある

さて、ヤンデレスレ住人はバカではないことを証明できるか

353:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:23:33 ZYPk2+6v
以下荒らしの釣りと自演
>>317-324
>>326 
>>330 
>>332
>>339
>>352

他所のスレ住人をバカ呼ばわりとはお前何様だ?
下手糞な釣りはやめとけ


354:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:28:53 E+Kqwl1y
神話のヤンデレで有名なのって誰だ?
ヘラとか?

355:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:33:01 /fT/TFIB
ギリシャ神話はヤンデレ多いって聞いたことあるけどなあ。
昨日からの流れ見て驚いたんだが、未来日記ってあんまり知られてないのか?
ここの住人なら当然抑えてると思ってたんだが。
まあ個人的には由乃はあんまり萌えなかったが
普通にかわいい女の子に見えてしまって

356:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:44:18 mhN7SY9O
俺も知らんかった
まぁ俺はあまり漫画とか小説はチェックしてなかったからあれだけど

357:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:50:04 jhVYtIDj
>>347 >>350以外全て単発IDな件について









必死だな

358:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:57:58 gLS6D3GR
擁護で騒ぐのもいい加減にやめろ
>>336氏が自作自演でここを荒らしている、
という結論にもって行きたい荒らしの目論見にまんまとはまってるのがわからないのか?
過去ログよく読み返してみろ

なんでこんな事ぐらいにも気がつかないんだ
その程度もわからない厨なら、氏のファンなどとおこがましい事をほざくな


359:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:06:01 jjrKLG/8
いい加減長文でスレ消費すんのやめたら?
さっさと忘れろよ

360:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:19:05 /fT/TFIB
>>356
ん~。
ヤンデレ大全ぐらいしかまとめてくれているところって無いからしかたないかなあ。
もうちょっと系統立ててまとめられればいいんだけどねえ。
といっても定義するだけで議論になるぐらいだから難しいかもしれんが


361:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:23:18 LwSJqL/8
じゃお前が責任もってレス削除依頼出してこいよ。
ID変えてる暇があるんだからさ。

362:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:38:36 VDzHzOSa
無様

363:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:45:40 LwSJqL/8
>>362
携帯厨に言われたかねえな
一人芝居乙。

364:名無しさん@ピンキー
08/03/21 13:52:13 xJvvMSca
何か嫉妬スレみたいに自作自演で荒れてきたな
荒らしは粘着で頭がおかしいからスルーしていても、
住人を装った荒らしがすぐに話を振り返るから

完全にスルーしてヤンデレ話をすればいい



365:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:02:57 LwSJqL/8
誤爆で自慢してやがるのもお前だろ

366:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:15:08 fXMvFcdx
>>364
素直な質問なんだけど、自作自演ってどのレス?
アンカーつけて説明してくれない?

367:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:18:23 ci1TlVYZ
単発IDで擁護したり叩いている奴は自作自演の荒らし
正直に言うと、本当に手口とかは幼稚すぎる。


368:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:19:23 w+LrACgH
「あなたがいないとダメなの!」って感じに男に依存 するのもヤンデレなのか?


369:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:22:48 fV2Zze0E
>>367
だからなんで違うIDが答えるんだよ
具体的にアンカーつけてどれが擁護でどれが叩きなのかそこまでやれよ
ID変えてる暇があるんだから(ry

370:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:25:36 fV2Zze0E
>>353はちゃんとアンカーつけて荒らし指定してるじゃないか
それと携帯厨のID:VDzHzOSaな

どうみても追い詰められて話をそらそうとしてるようにしか見えない


371:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:28:39 fV2Zze0E
>>364
>自作自演で荒れてきた
自作自演も荒らしてるもお前だろ
PCからのID:VDzHzOSa

372:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:32:53 xLEVKPVk
ヤンデレに愛されて眠れないCD聞いたが
ありゃヤンデレっていうか猟奇娘だよな

373:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:34:15 w+LrACgH
>>372
kwsk

374:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:35:56 LpcOAw1A
>>372
禿同
ヤンデレ大全といい、あのCDといい、どうしてこう分かってないのか
いや、商業主義的に考えてインパクトが無い、と普通のヤンデレ案では却下されたのかもしれないが

375:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:36:00 EOKPgj40
>>372
その辺わかってない人多いよな

376:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:41:33 W2UwLP4F
取り敢えず刺せばヤンデレ、取り敢えず流血沙汰を起こせばヤンデレ、取り敢えず病んでりゃヤンデレ
こんな風に勘違いしてる奴が増えてきたとは思う

別に「カリフォルニア巻きは寿司じゃない」みたいなことは言わないが
「米を使えばみんな寿司」みたいな風潮は勘弁して欲しい

377:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:42:05 EH6HI3oB
裏でネチネチと謀略をめぐらすより
刃物持ち出したりした方が受けがいいのかね

378:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:44:38 OGG09y47
刃物なんて出すなんてキチガイすぎるw
更に愛しい彼よりも泥棒猫を惨殺しなきゃダメだろw

379:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:45:17 jjrKLG/8
結局インパクトなんだろうな
「わかりやすい、目に見えやすい」ってことが重要なんじゃね

380:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:46:14 w+LrACgH
その辺はやっぱメディアのアレだろう。地味で分かりづらいものより派手で分かりやすいものの方が人多く惹き付けるから
でもそれが氾濫すると辟易する。

381:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:51:18 OGG09y47
せめて、ヤンデレヒロインが病んで行く描写の過程をちゃんとしてから
ヤンデレ化→主人公にアプローチ→HAPPYEND

空鍋ヒロインと鋸ヒロインには軽い工程だなw

382:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:51:22 xLEVKPVk
妹→凄み入れるとこで笑ったが全体的に良
幼なじみ→五寸釘笑ったwww
同級生→静かに狂ってるある意味一番病んでる

個人的にはこんな感想

383:名無しさん@ピンキー
08/03/21 14:59:32 LpcOAw1A
だから三パートになんかせず、46分通しで一人のヒロインを描けばよかったんだよ、アレは

大体登場キャラは病んではいるけどデレがねえよ
あるとしても自分に対するデレだ、ありゃあ

384:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:02:55 WzoRcdTx
前スレだったか前々スレだったか忘れたが、日本書紀にヤンデレがいるとかいないとか議論されてた

385:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:08:25 7pCmFfvk
>ヤンデレ化→主人公にアプローチ→HAPPYEND 

軽い・・・軽すぎる
ライトポップなヤンデラーなんか真のヤンデラーじゃない!
とことん泥沼化しヤンデレヒロイン一人にとってのハッピーエンド、周囲にはバッドエンド
これぞ真のヤンデレ道だ!

386:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:09:28 My4xHj1C
>>372
俺は嫉妬深い女の子って感じで聞いてたけどな

387:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:11:01 jjrKLG/8
>>385
待て、HAPPYENDが誰にとってのものかを考えてみるんだ

388:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:15:15 7pCmFfvk
世界観が破綻してもヤンデレ娘にとって幸福と思える環境
HAPPYENDはヤンデレ娘のためにあるんだー
精神病院の一室に閉じ込められても、男を独占していると思い込めればそれで幸せなヤンデレ娘に萌え

サイコっぽいヤンデレ娘に惹かれるものこそ真のヤンデラーだと俺は力説する!(鼻血

389:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:18:11 EOKPgj40
>>387
愛する彼の為のものに決まっておろう

390:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:23:04 jjrKLG/8
>>389
だとしたら
「愛する彼は私と一緒にいれば幸せになれる」
「あの女の所へ行けば不幸になる」
とか言って
主人公もそれに染まっていく…のはどうなんだ?
ちょっと混乱してきた

391:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:56:32 EOKPgj40
>>390
彼の幸せはヤンデレ娘の認める幸せしか存在しないから
それもまたHAPPYENDかもしれないってことじゃないかね

392:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:03:30 Q9cc5D5p
自演雑談の撒き餌バレバレワロスw
うんこSS早く投下しろクズ





































うんこw

393:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:05:06 Q9cc5D5p
うんこSSまだああああああああああ!?











まちきれないのおおおおおおおおおおおおおwwwwww












うんこおおおおおおおおwwww













うんこっこw

394:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:08:52 xLEVKPVk
春だなぁ

395:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:09:55 qM136tbo
やはりヤンデレ道は奥が深いですな・・

396:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:09:59 Q9cc5D5p
自己顕示欲だけは旺盛な小説家気取りのうんこの行動は見てて笑えるおw











早くご自慢の必死こいて書いたうんこ駄文投下するおw











自演の2、3レスしかつかないけどうんこw








うんっこおおおおおおおおおwwww









うんこっこw

397:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:12:45 jjrKLG/8
>>391
なるほど、thx

まだまだ俺は修行が足りんな…
しゃっほー第一話から見直してくるわ

398:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:21:13 JkfdVpAI
というかヤンデレは自分の幸せ=頭の中の彼の幸せだと思う

399:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:25:33 W2UwLP4F
>>398
それだな
少しずれてる幸福論だから世間には悲劇だとか言われちゃうわけですね

400:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:35:14 jjrKLG/8
>>398
一気に解決した
よし、これで妄想し放題だぜヒャッハァ!

401:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:39:25 EOKPgj40
>>399
世界が自己完結してるヤンデレがそれじゃないかね
自己完結してるヤンデレとしてないヤンデレってなんだよってことになるが

ちなみに俺は両方好きです

402:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:17:14 NagY7J3v
ヤンデレは自分さえ幸せならいいって思考のことだと思うんだ
想う相手はあくまで自分が幸せになるための手段なんだよ。

403:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:21:22 LpcOAw1A
>>402
それはヤンデレってよりメンヘラじゃね?
ヤンデレはあくまで相手本位だと思うぜ?

404:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:26:38 StDaKrYX
自分は相手本位だと思い込んでる自分本位というのもあり?
そのズレっぷりが悲劇に転じるところもまた良いと思うのだが。

405:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:29:06 hFVXOicj
よし書けすぐ書け

406:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:29:50 My4xHj1C
>>402>>404
それは嫉妬深いだけ
スクイズでいうと、世界と言葉様の違いみたいなもん

407:名無しさん@ピンキー
08/03/21 17:42:08 cgk1mK/W
>>368 その程度じゃ、まだヤンデレじゃないよ。それが、監禁へと移るとヤンデレじゃない?
ま、ヤンデレのボーダーラインは人それぞれだから、なんとも言えないけど。

408:名無しさん@ピンキー
08/03/21 18:26:48 2XDMBNaZ
あああ、なんか定義の話になるとわけわかんなくなるわ
とりあえずヨッピーはヤンデレかメンヘルかを教えてくれ

409:ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76
08/03/21 18:32:49 uy+ZxvCh
この病院には「暗黙の了解」があった
『404号室に入る患者とは関ってはならない』
けれど私は、その4階の端にぽつりとある個室が気になっていた
まるで他の患者から隔離されているその病室
入るのは毎回女性で、大体1ヶ月周期で入れ替わる患者
なぜ気になるのか自分でよく分からない
だからこそ、会いたかった、あって話をしてみたかった

―チャンスは意外と早く訪れた

その日、私は夜勤だった
突然の搬送、近くで大規模な玉突き事故があったようだ
スタッフは皆その対処におわれ、私もそうするハズだった
私が向かったのは404号室
ダレも居ない4階、きっとチャンスは今しかない
鍵を空け、私は404号室に入った

「いらっしゃい、なにも無いけれど、ゆっくりしていって」

直後、暗闇の中から声をかけられた
儚げな少女の声、暗くて姿は見えない
でも間違いない、この病室の主だ

410:ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76
08/03/21 18:33:34 uy+ZxvCh
「私に、会いに来たのでしょ? 違う?」
「あなたと、一度でいいからお話したくて」
「だったら、そんな所に立ってないで、座ってください」

私は暗闇にぼんやり浮かぶパイプ椅子に座った

「なにか悩みがあるのね、たとえば、恋……とか」

……!

「うふふ、図星ね。彼と上手く言ってないみたいね」
「そうだけど、どうして、どうして分かるの?」
「だってあなた、そっくりなんですもの、私に」

そして私は話した、自分のこと、彼のこと、二人の関係
彼との付き合いが上手くいっていないこと
どうすればいいのか分からなくなっていることを
彼女はそれを全て聴いてくれた
そして私に語りかける、当然のことを言うように

「好きにすればいいのよ
 彼の幸せのために貴女の幸せのために
 二人の幸せのためなら彼だって喜んでくれるわ
 だって貴女達は愛し合っているのでしょう?
 愛し合う二人が幸せになるのは当然のことじゃない、ねぇ? 
 幸せになるために思い浮かぶことの全てをしてあげるの
 少し手荒な手段をとっても彼なら許してくれるわ、
 だって貴女を愛しているから。貴女も、彼を愛しているから。
 今は拒絶していても、きっと将来感謝されるわ
 貴女に愛されてよかったって、幸せだって
 うふふ、私の彼もよく泣きながら……あ、惚気てごめんなさいね」

411:ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76
08/03/21 18:35:49 uy+ZxvCh
すぅっ、と心のモヤが晴れていくのを感じた
きっと私は迷っていたのだ、
今ならきっと何だって出来る、彼のために
それを感じたのか、彼女は満足そうに頷き言った

「さあ、早く行動に移したほうがいいわよ、邪魔が入る前に、ね
 そうそう、お礼を言うの、忘れていたわ」
 
お礼を言わなければならないのは私のほうなのに

「開けてくれて、ありがとう」
「……あ」

気づいたとき、彼女は病室から消えていた


彼女がどうなったのかは分からない、きっと恋人と幸せにしているのだろう
あれから、私は病院を辞めて彼に会いに行った
彼は酷く驚いていたけれど会いにきてくれたのを喜んでいたんだと思う

「これからはずっと一緒に居られるからね」

そういうと、彼は泣きながら何度も謝った
ああそっか、自分のせいで仕事をやめたと勘違いしているんだ
自分を責めないで、私は自分の意思で仕事を辞めたんだから

さあ、一緒に幸せになりましょう

412:名無しさん@ピンキー
08/03/21 18:52:42 K9GmB92b
>>411
うわぁ病みが感染した……!
GJ!

413:名無しさん@ピンキー
08/03/21 18:57:09 K9GmB92b
連レスになるが、
>>408
よっぴーは
・重度の依存
・私が彼を一番幸せにできる
・レオの幸せ第一(=自分のそばにいなくちゃ駄目
……だったよな。
俺はヤンデレだと思うんだが……

414:名無しさん@ピンキー
08/03/21 19:20:55 DLZ3gaPY
>>411
普通に( ;∀;)イイハナシダナー
と思ったけど、やっぱりどこか怖いなw

415:名無しさん@ピンキー
08/03/21 19:38:53 xLEVKPVk
>>411
GJ!
次はこの女が404号室の患者になるのか

416:名無しさん@ピンキー
08/03/21 19:39:05 2XDMBNaZ
>>411
GJ、こうして素敵な女性が増えていくんですね!!
>>413
だけど惚れる前の段階でトラウマで病んでるから
そこらへんの解釈がわけわかんなくなった

417:名無しさん@ピンキー
08/03/21 20:09:21 EOKPgj40
>>411
ヤンデレっ娘世にはばかる!
GJっした!
>>416
ヤンでからデレるのか、デレてからヤむのかってことじゃなくて
飛びっきり強烈なヤンとデレが同時進行するのがヤンデレだと思う俺
なのでよっぴーはヤンデレだと思います


418:名無しさん@ピンキー
08/03/21 20:21:10 PFWXziNM
病みの扉~叩~い~て~
ここから今飛び出そう

419:名無しさん@ピンキー
08/03/21 20:44:35 aOtlMoFe
>>413
よっぴーwwww

楽しいゲームだと思って楽しんでた俺を最後に突き落としてくれたやつか。
あれから俺はおかしくなった。

420:名無しさん@ピンキー
08/03/21 20:47:14 PN9mLsIE
>>384
>日本書紀にヤンデレ
前スレ以前の亊はよく知らないけど、百襲姫の事かな?
荻原規子著 白鳥異伝に出て来る百襲姫がスゲー病んでる。


421:名無しさん@ピンキー
08/03/21 21:11:39 Qbljri6A
ギリシア神話とか日本書紀の話題が出てて気になってググったら、北欧神話、ギルガメッシュ叙事詩なんかにもヤンデレがいたw

422:名無しさん@ピンキー
08/03/21 22:47:33 7PH7kIAE
甘えん坊なヤンデレが見てみたいです

423:名無しさん@ピンキー
08/03/21 23:16:08 0TKOBkKj
>>422
「えへへ~監禁しちゃうのであります~」
「浮気したらお尻ペンペンだよ~…剣山で~」
「必殺カレーで幸せになろうね~…あの世で~」


異論反論は覚悟の上だ。
ただ後悔はしてる。

424:名無しさん@ピンキー
08/03/21 23:22:07 CpX9mH9E
あれ?あのキャラの声で聞こえてくるのは俺だけだろうか

425:名無しさん@ピンキー
08/03/21 23:27:23 EH6HI3oB
りゅうおうたん保管庫を見てた俺には
自然とあのキャラの声で聞こえてきたよ。


426:名無しさん@ピンキー
08/03/21 23:29:26 YMWzdsoS
>>423
何か違うwww

427:名無しさん@ピンキー
08/03/21 23:41:02 iRUUH8T1
>>423
甘え……てんのかコレ?

428:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:20:58 cuknJhSh
台本形式で悪いがこんな感じじゃね?
女:えへへ~(すりすり
男:あー……女。離せ。
女:やだよぅ、離したらどこかに行っちゃうでしょ?(すりすり
男:戻ってくるって。な? だからせめて手錠を外せ。

429:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:21:05 LrNpDTcP
お茶会の人が降臨されなくてとても寂しい。
更紗タソの続きが気になるよ…。

430:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:42:07 PLgZfThC
俺はヤンデレ家族の人とかちかち山の人が待ち遠しい

431:名無しさん@ピンキー
08/03/22 01:40:43 LH1OM7WJ
俺はことのはぐるまをずっと待ってる
華ルートが気になって仕方ない

432:名無しさん@ピンキー
08/03/22 01:58:15 wVGM9x27
>>423
To Heart2のこのみ?

>>422
 俺に彼女ができてから急に学校を休んでいた美弥が突然飯を作るから家に来ないか、とメールを送ってきた。
 幼馴染のコイツは小さい頃からいつも俺に甘えてきて、よく彼女ではないのかと周囲から言われ続けていたが、実は違う。
 俺はコイツのことを妹くらいにしか思ってないし、どうしてもそうとしか認識できない。
 たぶん、俺はコイツに慣れすぎたんだと思う。
「てへへ、こうして二人っきりでご飯食べるの久しぶりだよね♪」
 そう言って俺にすり寄って来る美弥。
 ほんの一瞬、俺は躊躇ったが、俺は美弥を振りほどく。
「……なあ、美弥。俺も彼女がいる身分になったわけなんだが……その、もっと自重してくれないか?」
「…………え?」
 男が操をたてるっていうのもアレだと思うが、ケジメはつけないといけない。
 俺に依存しっぱなしの美弥とも、そろそろケリをつけようと思う。
 このまま、コイツが俺に甘え続けるわけにもいかないのだから。
「俺さ、お前の気持ちに応えてやりたくて、お前を女として見ようとした時もあったんだ。
でもな、やっぱり俺はお前の事が友人以上には想えないんだ……だから、」
「もう、いいよ」
 俺が言い終えるのを待たずに、美弥は言葉を遮った。
「………シュウ君。ボクもね、もう決心はついているんだ」
 悲しみを覆い隠すように、美弥は笑っている。
 それが痛々しくて、申し訳なかった。
「学校を休んでいたのもね、心の整理のためだったんだ。あははは、ボクでも乙女らしいところってあったんだね」
「……美弥」
「さ、ご飯食べようよ♪今日は腕によりをかけたんだから!」
 この時、美弥の目が虚ろだったことに、俺はもっと早く気づけば良かった。



「ねえねえ、シュウ君。ボクの料理どうだった?」
「ああ、美味かったよ。でも、妙に味が濃かったかな」
「えへへ、分かる?実は今日作ったの、特別な料理なんだ♪」
「特別?それってどういう……………っ!?」
「あは、薬が効いてきたみたいだね♪」
 一瞬、コイツが何を言っているのか分からなかった。
 否、信じられなかったんだ。いつも俺の後ろで能天気に笑っていたコイツがこんな事をするなんて……。
「お、前……どういう、つもり、だっ!?」
 満足に動かない体で俺は這い蹲るように、美弥を睨みつける。
「だって、シュウ君が悪いんだよ?ボクがこんなに、シュウ君のことが好きって昔からアピールしてるのに、あの女と付き合うなんてさ」
 そう言って美弥は俺の服を脱がし始めた。
「どうしたら良いか分からなかったよ。誰に相談しても諦めろって言うし……」
 ズボンにまで手を掛けて来た美弥に、俺は必死で抵抗する。
 だが、俺の抵抗も虚しく、ズボンは徐々に脱がされていく。
「でもね、ボクはどうしてもシュウ君のことが好きなんだ。
好きで好きで、もうシュウ君無しじゃ生きていけないんじゃないかってくらい」
 ついにトランクス姿になった俺を美弥はうっとりと眺めている。
 俺の意識は段々と朦朧としていき、い識することさえ、鈍ってきた。
「だからね、ボクがシュウ君にいっっっっぱい甘えて、もっと好きだって教え込んであげるよ」
 もう、ミヤがなにをいっているのかも、わからなくなってきた。
「時間はたっぷりあるよ。だから――――ずっと、甘えさせてね?」


自分も微妙か……orz

433:名無しさん@ピンキー
08/03/22 02:13:18 NHBOf4UT
うんこw






















」うんこおおっっっっっw

434:名無しさん@ピンキー
08/03/22 02:19:36 DrWuKc+V
>>428
>>432
どちらも結構萌えるんだが

435:名無しさん@ピンキー
08/03/22 06:13:53 zfdUJPCP
>>432そこまで書けたなら、全部書いてくれって。
こんな甘いヤンデレ見せられたら、堪らんのですよ。

436:名無しさん@ピンキー
08/03/22 06:29:58 G8fkVcW7
今度発売されるコードギアスのゲームの学園編に恋愛ギアス(だっけ?)を使う主人公が登場する。
使用した相手に好意を持たせるギアスなのだが、どうやらギアスを使いすぎるとBADに直行ぽい……
もしや黒化するのでは?と予想してみる。

437:名無しさん@ピンキー
08/03/22 06:57:19 YqHCsKx7
まあ、二次のヤンデレはよく見かけるよな。
あれはあれで面白い

438:名無しさん@ピンキー
08/03/22 07:35:01 me5llFN+
君の知っている全部の二次創作のヤンデレをkwsk教えてもらおうか

439:名無しさん@ピンキー
08/03/22 09:24:30 YqHCsKx7
>>438 ハルヒ 長門 らきすた D.C GIFT SHFFLE! ゼロの使い魔 火魅子伝 CLANNAD かな。
まあ、コアなのもあるが

440:名無しさん@ピンキー
08/03/22 10:01:10 mSCqw5ZC
ハルヒのヤンデレは見たことあるな
二次創作も悪くないなと思ったよ

441:名無しさん@ピンキー
08/03/22 11:13:42 Z62TI4Jk
>>428
あんた最高

442:名無しさん@ピンキー
08/03/22 11:26:19 7vI8MAFK
人気な作品はSSの数が多すぎて読む気、探す気が起きないんだよな
よろしければ作品名をplz

443:名無しさん@ピンキー
08/03/22 11:58:49 YqHCsKx7
>>442 そうしたいが作者じゃないのでここでやっちゃまずいだろ。
たぶん、それぞれの作品に『ヤンデレ』ってつければいけるんじゃないか?

444:名無しさん@ピンキー
08/03/22 16:22:48 UzjpbA2F
前ここで貼られてた東方のSSがいいヤミっぷりだった

445:名無しさん@ピンキー
08/03/22 20:02:06 /JWGshb7
ヒロインが病むのはやっぱ主人公のせいかね?
誠みたいのは論外だが、これっぽっちも原因がない主人公ってのもいないよな

446:名無しさん@ピンキー
08/03/22 20:35:06 FIPTFBYv
>>445
いきなり病む、なんてことはないだろうからねぇ。最初っからクライマックスはただのメンヘラと間違われそうだし。
原因としてなんらかの形で主人公(というか彼氏のほうか)が原因として関わる形が普通じゃないかな。



447:名無しさん@ピンキー
08/03/22 20:46:57 PLgZfThC
>>445
未来日記のユッキーみたいに、まったく無関係といえるものが無いわけじゃない
でも大半は主人公のせいだけどな

448:名無しさん@ピンキー
08/03/22 21:15:13 frT+J6Ji
主人公は普通に接していても
女のほうにヤンデレ因子みたいなのがあって
ほんの少しの勘違いからってのはありそうだが

だがそうなると主人公は本当に悲惨だ

449:名無しさん@ピンキー
08/03/22 21:23:32 /JWGshb7
>>446
だよなぁ。ただ余りにも理不尽な理由でヒロインが病むと
「主人公悪くないだろw」と思ってしまうw


>>447
そうなのかw
未来日記読んだこと無いから興味出たw㌧クス

450:名無しさん@ピンキー
08/03/22 21:50:31 PLgZfThC
>>448
悲惨じゃなくて幸運だろJK

451:名無しさん@ピンキー
08/03/22 22:22:36 LH1OM7WJ
話題変えてすまんが、ヤンデレの恋人が轢き逃げで殺されたとして、次の内どれが一番病み度が高いと思う?
1、轢き逃げ犯を人間の精神では想像出来ないぐらい残酷に殺し尽くす
2、轢き逃げ犯の周りにいる人間一人一人を轢き逃げ犯の目の前で残酷に殺す
3、殺して下さいと懇願するほどに拷問しつくす
4、恋人の後を追い、来世で幸せになる
5、復讐する気力も死ぬ気力も失い、抜け殻のように壊れていく

452:名無しさん@ピンキー
08/03/22 22:31:02 PLgZfThC
>>451
6、彼氏の幻覚を見て、その幻覚の彼氏と暮らす

453:名無しさん@ピンキー
08/03/22 22:33:18 GizpjVrL
2→3→1→4
で、( ;∀;)イイハナシダナー

454:名無しさん@ピンキー
08/03/22 22:35:15 eYZgFUu5
轢き逃げだからなあ・・・
過失であって故意でないのが難しいところだな

彼氏が強盗殺人や通り魔にあったのなら>>453と同じでFAなんだが

455:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:13:11 sl7Uu8FJ
>>454
彼氏が強姦殺人~にみえた俺はある意味病んでるのかもしれない

456:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:31:12 A1FWuYRH
俺は5かなぁ…または4

ヤンデレは、主人公さえ生きていれば無敵かもしれない。
他の女に寝取られたぐらいなら「彼の気の迷い」と断定して、いくらでも奪い返すことができる。でも、生死はなぁ…

復讐心を燃やすのにはエネルギーがいるし、支えを失ったヤンデレがそこまで強くなれるとは思えない
完全崩壊。こういう脆さもあるからこその、ヤンデレだと思うんだがいかに。

457:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:32:06 XaENO2HJ
その辺は好みだろ

458:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:33:12 ZE6PRlQg
>>275に触発されてポケモン擬人化でヤンデレss書いてるんだが……
長編になりそうな上に、しばらく病みそうにない
なんか書いてるうちにスレチな気がしてきたんだが、果たして投下していいものだろうか

459:名無しさん@ピンキー
08/03/23 01:09:21 8skwDCGH
私は一向に構わん!
というかむしろお前の様な奴を待っていた!!

と言いたい所だが二時創作の上擬人化となると難しいわな そりゃ
俺としては是非とも投下して欲しいが
ちなみにポケモンは何?

460:名無しさん@ピンキー
08/03/23 01:13:21 ZE6PRlQg
>>459
>>275のとおりにメインはチコリータで。まあアニメ見てないからアニメのとは性格が異なるでしょうが
舞台はポケモン金なのですが、やったのがかなり昔なので、攻略サイトを見ながら書いていますが曖昧だと思います

461:名無しさん@ピンキー
08/03/23 01:14:43 XaENO2HJ
ポケモンは二次創作になるんじゃないのか?

462:名無しさん@ピンキー
08/03/23 01:37:23 ZA9D1YWx
気にするな。
自らの魂の限り書き尽くすんだ……!

お願いします。

463:名無しさん@ピンキー
08/03/23 02:01:58 8skwDCGH
二次創作といってもポケモンはストーリーあって無きが如しだから取っ付きやすいと思うんだがなぁ

464:名無しさん@ピンキー
08/03/23 02:05:09 KucUlQAK
とりあえず投下してみるといいよ

465:名無しさん@ピンキー
08/03/23 02:13:01 ZE6PRlQg
それではお言葉に甘えて
とりあえずプロローグ的部分だけ投下します
まだ一章の途中くらいまでしか書いてませんが

466:ぽけもん 黒  旅立ちの朝 ◆wzYAo8XQT.
08/03/23 02:14:26 ZE6PRlQg
 ポケットには収まりきらないような怪物、縮めてポケモン―
 僕達が住んでいるこの世界には、そう呼ばれる、人間とも、その他の動物とも一線を画した独自の生物群が存在している。
 容姿は種族によって異なるのだが、人間と、植物や動物とのハイブリッドのような見た目をしているものが多い。
 ポケモンは種によっては、動物や植物、はたまた人間と交わり種を残す、という特殊な芸当が出来るものもいる。
 そしてそんな容姿どおり、彼らは、人間に使えないような特殊な能力と、植物や動物には無いような、人間に近い高等な頭脳を備えている。
 我々人間は、そんな彼らと時に協力し、時に相愛し、そして時に対立しながら生きていた。

 今日は十五の誕生日。
 僕達の国には、ポケモンと人間の相互理解のために、十五になるとパートナーとなるポケモンをつれて、国内を旅する、ということが法律で定められている
 この旅は、パートナーとの友好度や戦術、出会ったポケモンの数やパートナーとなる契約をしたポケモンの数、それらのポケモンの生態などの研究等々の個人の資質と、人間とポケモンの人格を測る、国による試験も兼ねている。
 将来ポケモンの研究をしたい僕にとっては、研究員の資格を得るために、厳しい試練をクリアしてポケモンマスターを目指すというシビアな旅なのだった。
 というわけで、夢の実現を果たすための第一歩、パートナー候補のポケモンとパートナー契約を結ぶべく、あのポケモン研究の権威である大木戸博士の助教授を勤めていたこともあった、宇津木博士の勤める上都ポケモン研究所に来ていた。


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