08/05/30 20:09:58 w/Z2o3Ab
part5 ~絆~
・ナユタはある決心をした
・そしてヒミカにお願いした
ナユタ:あっ、あの…ヒミカさん?
ヒミカ:?
ナユタ:(何かを決心した顔で)…わたしに…をおしえてください…
ヒミカ:?どうしたの?きゅうに カオまっかだよ?もっとおおきなこえでいってくれないとわからないから!
ナユタ:(再び、けれどとでも恥ずかしそうに)…をおしえてほしいんです
・しばらく沈黙の時が流れて
ヒミカ:はずかしがらずにもうすこしおおきなこえで…
ナユタ:(かなりの気力を振り絞って)わ わたしに「ふくのあみかた」をおしえてほしいんです!
・ヒミカはしばらく考えていたが
ヒミカ:んー、まあいいよ。でもどうしてきゅうにそんなことを?
ナユタ:いままでいろいろがんばってきてわたしになにかできることはないかな、っておもってたんです
ナユタ:それでふくをつくりたいとおもったんです
ナユタ:アガルタにつたわってきたふく…それをどうしてもじぶんのちからでつくりあげたいんです
ヒミカ:…そっか、ナユちゃん きにしていたもんね なにかじぶんにできることはないかって
ヒミカ:いいよ、わたしにまかせて!しっかりとおしえてあげるから!
ナユタ:おねがいします!
・その日からナユタの特訓は始まった
・なんども指を針で刺してしまったり、糸を上手に紡げなくて涙を流した事もあった
・けれどなんどもなんども指先を傷つけながら頑張った
・時に指先に血を滲ませながら痛みに耐えながら…
・材料はキリンたちが頑張って探してくれて…そして
・ついに一着の「アガルタのローブ」をナユタは自分の力で織り上げた