【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合28at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合28 - 暇つぶし2ch131:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/02/18 01:35:19 WgTK77/t
ティファニアが溜息をつかなくなった事に最初に気付いたのは、タニアだった。
それは、ある朝の朝食の給仕の際。
普段は装甲騎士団の面々に囲まれながら物憂げに朝食を採るティファニアだったが、その日はなんと、満面の笑顔で朝食を採っていたのである。
それどころか、普段は挨拶くらいしか交わさず、一方的に喋り続けるベアトリスに対し、
『おはよう、ヴィヴィ。素敵な朝ね。…あら?リボンが曲がっていてよ?』
などと曲がったリボンを直す余裕すらあったのである。
こりゃなんかあったな、と勘付いたタニアは、早速ティファニアの部屋のベッドメイキングを、友達になったメイドに代わってもらうことにした。


「さー吐け。全部吐け」

部屋に戻ったティファニアを待っていたのは、ジト目のタニアだった。

「え?え?な、何をかな?」

迫り来るジト目のメイドに、ティファニアは思わず後ずさる。
その部屋は自分のためにあてがわれた部屋だというのに、思わず出て行ってしまいそうになるくらい。
その退路を塞ぐべく、タニアは扉の前に回りこみ、扉を後ろ手に閉めてしまう。

「とぼけない。お兄ちゃんとどうなった?」

息がかかりそうなほど近づくタニア。
しかし。
その直後、それが致命的な失敗だという事に気付く。
『お兄ちゃん』の辺りでティファニアの頬が桜色に染まり始め、そして、台詞が終わる頃には目尻が垂れ下がっていた。
やばいまずいこれは。

「え?え?え?サイトとどうなったかって?
 …そんなに聞きたい?」

しまったなんか変なスイッチ入った。
桜色に染まった頬に手を当て、ニヤニヤ笑顔でこちらを見つめる元保護者の視線に、タニアはやばいものを感じた。
しかし時既に遅く。
鼻先の、息がかかりそうな距離で不自然に恥らうティファニアの目は、既に目の前の獲物をロックオンしていた。
話す気マンマンである。
イヤがる相手から聞き出すのがその手の話の醍醐味なのに、のろけ混じりにえんえん話されるソレは、苦痛でしかない事をタニアは知っていた。
そしてその次の瞬間、救いがやってきた。
扉の隙間から入り込んできた黒い影が突然、ティファニアの頭を直撃する。

「あら?」

一瞬、ティファニアはフシギそうな顔をしたが。
すぐにぽてん、とその場に倒れこんでしまう。
今がチャンス、とばかりにタニアは部屋を逃げ出す。
その際、柱の影でこちらを見ている青い髪のヘンな女を見かけたが、その時は気にも留めていなかった。


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