【涼宮ハルヒ】谷川流 the 58章【学校を出よう!】at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 58章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch78:モテ男の獣型化
08/02/16 09:19:12 ROqylsH0
ハルヒと古泉もメルヘンな格好になり、どう考えても頭がお花畑な集団になった俺達は今日は解散ということで駅前に向かっていた。
「どうしたの?あんた顔色悪いわよ」
「そうか?それよりあれはなんだ?」
「ペットボトルね。猫避けのやつじゃない?でもあれ、あんまり意味ないと思わない?ほら、そこの猫も怖がってないわ」
なんだろう。あのやけにきらきらしてるペットボトルに近寄りたくないんだが。て言うかあの猫なんで平気なんだ?
そしてなんで俺は怖がってんだ?
「なに立ち止まってんの?早く行くわよ!」
ハルヒに手をとられて引きずられながらペットボトルのそばを通ったとき、そばの猫がペットボトルを倒した。
俺がいる方向へ。
「うにゃー!!!」
「!?!?………………」
……あまりの恐怖で奇声をあげてしまった。しかもなぜかハルヒに抱きついてしまっている。
さあ、どうするよ。昨日の長門の膝乗せの比じゃないぞ。下手したら入院コースだ。神の一言で切り抜けろ、俺!
「い、いや……すまん。ずっとこんな格好してたら猫的な感覚になってしまって……」
ああん、俺ってばなんでこうも頭悪いんだよ。さっきの猫、むちゃくちゃ余裕だったじゃないか。
「そ……そう。なら仕方ないわね。お、落ち着くまでそのままでいいわ……」
なんとかなっちゃたよ、おい。しかも、やさしさまで配合されてるぞ。逆に怖いな。
「だ、大丈夫だ。すまんな」
ハルヒを離すと同時に朝比奈さんと長門に両脇を固められた。
「あなたは私が守る。怖いときは私に抱きつくべき」
「怖いときは年上に甘えなきゃ駄目です!」
なんか俺、ものすごい駄目な子みたいじゃないか?
「だ、駄目よ!キョンはあたしが面倒みるんだから!……えーと、団長として!」
三人娘がなにやら言い争いを始めたので、こそっと離脱した。
「どうやら猫の本能も多少あるようですね。しかし『うにゃー』って鳴き声も本能でいいんでしょうか」
「知るか。勝手に出ちまったんだ。あーもう厄介だな。ペットボトルが怖いってなんだよ」
「まあまあ。それよりもちょっと問題かもしれませんね。あ、本能のことではないですよ」
古泉が割とマジな声で言ってきた。なにが問題なんだ?
「なんというか、さっきの出来事で涼宮さんが満足し過ぎたのではないかと」
「なんだそりゃ。なんで満足できたのかはわからんが、それなら願ったりじゃないか」
「いえ、『満足し過ぎた』です。つまりあなたの格好がそのままの方がうれしいと無意識に思ってしまったのではないのでしょうか。
 いきなり抱きつくなんて普段のあなたでは考えられませんからね」
「意味わからんぞ。結局、今日の内に戻れないってことか?」
「その可能性があるってだけです。もしかしたら今日中に戻るかもしれませんし」
「だといいがな。この格好で学校は……ふにゃー!!!」
隣にいた車がエンジンをかけやがった。しかし、こんなことでこんなにビビってしまうなんて……
「おやおや、これはびっくりですね」
ま、まさか……俺は古泉に抱きつくというトラウマ確定なことを!?
……ん?それにしては細いような。
「あ、あれ?有希?いつのまにそこに?……て言うかキョン!?」
「あ!?長門さんずるい!」
恐る恐る目を開けると上目遣いの長門と目が合った。助かったんだがハルヒの前で瞬間移動はまずくないか?
「大丈夫。気にしてない様子」
ハルヒを見ると、飛んでいた。これは滞空時間の長い、良い型のドロップキックだな。
長門を巻き込まないようにしないとな。よし、来い!
「ふぎゃ!」
きれいに決まった。



―――





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