【涼宮ハルヒ】谷川流 the 58章【学校を出よう!】at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 58章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch189:名無しさん@ピンキー
08/02/20 20:08:26 Eo+dbyFc
釣りではないが真実って言い切れるのもなかなか極端で怖いな
>>179は誰がどう見ても予測にしか見えないと思うのだが

190:名無しさん@ピンキー
08/02/20 22:11:12 nE1r5IXl
シャミセンも喋るのは溜息限定だから溜息やらんくっても
その後の話進めるのに問題ないんだよな。

191:名無しさん@ピンキー
08/02/20 22:18:49 wUTTpNNg
エロパロスレなのになんだここ

192:名無しさん@ピンキー
08/02/20 22:29:36 zHLnme6c
もはや雑談スレ(おまけエロパロ)でいいんじゃね?

193:名無しさん@ピンキー
08/02/20 23:16:45 rSGwy+Vm
2期は溜息無しで消失メインでアニメ化だな
いまいちな猫どこを作品の登場人物紹介として1作目に持ってくるのが良いと思うな

194:名無しさん@ピンキー
08/02/20 23:53:15 9TFSk7Uy
溜息読み込んでない奴がいて絶望した。溜息はシャミ以外にも結構伏線あるというのに
作者がキョンの心情の解答編として消失があるって言ってんだからはずせないだろ。。。

ハルヒの暴れっぷりが嫌いな人はそれでいいのかもしれないが。

195:名無しさん@ピンキー
08/02/20 23:58:42 qu3zJAad
というか…流れ的にあえて無視して会話してるように思っていた。

196:名無しさん@ピンキー
08/02/21 00:01:16 v9tlR/aJ
これならまだ転載された方がスレが盛り上がるな。

197:名無しさん@ピンキー
08/02/21 00:27:00 7nnLMQs9
転載元に迷惑が掛かるからやめれ

198:名無しさん@ピンキー
08/02/21 01:12:42 PLBd9wRU
ンじゃお前らが読んでビビっときたSSをだな

199:名無しさん@ピンキー
08/02/21 01:32:57 0T4FpPU6
>>198
古泉一樹のある種の罠

200:名無しさん@ピンキー
08/02/21 01:53:54 AMrC2lMT
溜息の必要性を読み取れてる俺って賢い

というのを主張したいあまり、溜息に否定的な意見が出るたびに
>>194のような感じで口を挟む奴が約一名、ハルヒ系スレに常駐
目的が目的なので、話のもっていきかたが強引だったりしてすぐわかる

201:名無しさん@ピンキー
08/02/21 02:33:59 6dBhfRQB
>>200
そのレスもワンパターンだなwアニメ2でも見かけたぞ、それ。お前だろ。164と同一人物か?
194は俺だが、別に俺は否定派を見下していないつもりだが、194では言葉が過ぎたか。

俺は溜息必要性を主張することが偉いは思ってないがな。おまいの被害妄想だろ。

俺は、キャラ萌えとかだけでストーリーが過ぎていくのは嫌だということだけだ。
直接的な続編なのだから伏線に影響するし、原作どおりに全てのエピソードはやってほしいという人もいるんだよ。
もちろん作品を理解した改変OKだが。

202:名無しさん@ピンキー
08/02/21 02:42:32 aBQytwY1
本当溜息って論争的な流れになっちゃうな。

ただ大きな問題として溜息を原作に忠実にやると、キョンがアニメ一期とはまるで別人になってしまうところか。
原作中随一の毒の強さの溜息キョンと、原作よりかなりマイルドなアニメキョンだと別人観が隠せない。

203:名無しさん@ピンキー
08/02/21 02:45:12 AMrC2lMT
>溜息読み込んでない奴がいて絶望した。

自覚ないかもしれないですけどこれのおかげで必要性より読解力アピールに重点があるよう感じるんですよね。
性格の問題など好き嫌いの理由は数あれど
全て「キャラ萌え」←→「読みこめば分かるはずの溜息の重要性」に帰してしまう
強引なバイアスで要らぬ争いを生みつづけていたので、そのあたりは改善していただきたいものだ

というのが当方の願望ですな。

原作通りにやってもらいたいということに関しては200で否定も肯定もしないし、
>>200の非難対象の問題点とも関係ないですが。

204:名無しさん@ピンキー
08/02/21 03:10:37 VBcHGGLM
なんだかんだで憂鬱でもある程度原作者の手直しが入ってるし、二期のアニメ企画でも、
文庫の溜息が調整不足だったと自覚してるわけだし、ある程度のテコ入れはするんじゃないかな。
しすぎると消失にも影響がでるだろうけど。
……と、スレチだな。

205:名無しさん@ピンキー
08/02/21 03:19:28 MGA1hETl
「あ~、オメコしてえ」
 谷口はここが教室であることを忘れているのではないかと思える発言をした。呟くような声だったので誰にも聞きとがめられてはいないようだが。俺は独り言だと思い無視していると、
「おいキョン、最近フラストレーションを持て余してるんだが、もちろん性的な意味合いのだぞ。どうすればいい?」
 俺に聞くな。そんな話題で話したくねえな、飯がまずくなる。暴威でも歌ってろよ。
「トイレで抜いてきなよ」
 おい国木田、アドバイスするな。
「違うんだ、一人でやっても収まりそうもない。セックス……そう、セックスだ」
 言うと谷口は立ち上がり、コブシを握り毅然とした表情で、
「俺はセックスがしたいんだ……!」
「……そうか」
 周りの視線がちょっと、いやかなり痛くなってきたからそろそろ黙れよ?
「時にキョン、長門有希は今教室にいるのか?」
「突然なんだ? 昼休みは部室にいると思うが」
 谷口は下品な笑みを浮かべる。
「そうか、ちょっとセックスしてくるわ」
 なん……だと……? それは長門と、という意味か?
「当たり前だろ! ヒャッハァァ!」
 奇声をあげ教室を飛び出す谷口を呆然と眺めていたが、ハッと我に返る。
「あの馬鹿野郎!」
 長門が谷口にどうにかされてしまうとは思えないが、込み上げる焦燥と不安が俺を突き動かした。

 果たして、谷口は部室の前でうつ伏せになって寝ていた。
「おい、谷口? どうした―」
「恐怖だッ!」
 顔を上げた谷口は、なるほど恐怖の表情を顔面に貼り付けていた。
「見えたぞ! 恐怖が!」
「落ち着けよ、長門になんかされたのか? いやまあ自業自得なんだが、一体どんな、」
 詳細を聞こうとしたのだが、谷口は変な断末魔を叫び木っ端微塵になった。やれやれ。

206:名無しさん@ピンキー
08/02/21 03:42:35 MhccNRHP
ザ・フィアーw

207:名無しさん@ピンキー
08/02/21 03:44:09 Q80Pc7ja
ハルヒ先生は病院の人気者だった
特にかっこいい男の子は先生のターゲットになった
尿道カテーテルを付けるためにパンツを下ろす。
「あら。こんなにおっきくしちゃって・・・
でもしょうがないわね。体を持て余してるんでしょ?
・・・そんなに赤くならなくてもいいじゃない。
えっちな患者さんはおしおきなんだから・・・

ひゃううううぅぅぅん!


なんか書いてる途中で死にたくなった・・・orz
釣ってくる

208:名無しさん@ピンキー
08/02/21 09:24:47 7pOTZ4i9
 涼宮病院は閑古鳥だった。
 とくに今日のような平日の外科病棟は閑散としており、
「キョン、ヒマすぎるわ……」
 次期病院長である外科部長ハルヒからしてこの体たらくである。
 カルテに煎餅のカケラをこぼすな。
「ま、平和でいいんじゃないのか。世の中、病院と葬儀屋、警察と軍隊は忙しくない方がいいだろう」
「つまんないわねぇ。宇宙人とか未来人とか超能力者の急患でも来ないかしら」
 病院スタッフだけでそのすべてをコンプリートしてるんだが。

 それだけなら他愛も無い日常の愚痴で済んだのだが、午後一番に襟首をふんづかまれたからたまらない。
「気がついた! どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!!」
 なにに?
「無いんだったら自分で作ればいいのよっ!」
 なにを?
「患者よっ!!」
 ……わかった。いや、わからんが。まぁ今は落ち着け。
「なによ。あんたもこの発見を喜びなさいよ」
 不機嫌そうに顔をしかめるハルヒに、俺は右手のメスでゆっくりと処置台を指し示して見せる。
「手術中だ」
「……術式は部分麻酔。患者にも意識がある。発言には注意するべき」
「WAWA…WA……マッチポンプ……?」
 うむ。どうやら今の衝撃で大事な血管を傷つけちまったらしい。大丈夫か谷口?
「……HAWAWA…………」
 ピッ―ピッ―…ピッ―……ピッ………
「大丈夫。情報操作は得意」
 待て長門。ハルヒの前でまずくないか?
「彼は来院しなかったことにする」
 そっちかよ!!
 …ピッ……ピッ………ピ――――


なんか書いてる途中で谷口が死んでしまった・・・orz
釣ってくる

209:名無しさん@ピンキー
08/02/21 09:33:09 cKm6VzKb
>>208
不謹慎なネタだが不覚にもワラタ

210:名無しさん@ピンキー
08/02/21 09:54:38 +XShGmZm
>>208
吹いたw
谷口不憫www

211:名無しさん@ピンキー
08/02/21 09:56:52 8y/o6ZfQ
>>208盛大に吹いたw

っていうかなんだこの空気

212:名無しさん@ピンキー
08/02/21 10:27:31 mk/4/PsR
オメコしてぇって若者の言葉とは思えないwww

213:名無しさん@ピンキー
08/02/21 12:43:00 S6BP1kET
谷口カワイソスwww

214:名無しさん@ピンキー
08/02/21 12:43:47 8ip8AKn9
「手術中だ」で吹いたwwwwwww

215:名無しさん@ピンキー
08/02/21 13:57:36 g8JgibI7
溜息読み込んでない奴がいて絶望した。

216:名無しさん@ピンキー
08/02/21 14:08:40 XT0ENtQj
また粘着か

217:名無しさん@ピンキー
08/02/21 14:20:43 bRiNJnet
溜息はアニメからは削られるらしいな。
しかし、驚愕は何故書けないで止っているのか。ハルヒとキョンをくっつけ過ぎて最終回みたいになったのだろうか。

218:名無しさん@ピンキー
08/02/21 14:41:45 iFUpc/cU
お前ら、SSより雑談したいなら余所へ行けww

219:名無しさん@ピンキー
08/02/21 16:50:36 S6BP1kET
>>218に一票
ここはSSを書くスレだ
せめてSSネタについてHA☆NA☆SE

220:名無しさん@ピンキー
08/02/21 17:21:56 g8JgibI7
213 名無しさん@ピンキー [sage] 2008/02/21(木) 12:43:00 S6BP1kET
谷口カワイソスwww


219 :名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:50:36 ID:S6BP1kET
>>218に一票
ここはSSを書くスレだ
せめてSSネタについてHA☆NA☆SE

221:名無しさん@ピンキー
08/02/21 17:24:07 mk/4/PsR
感想も駄目なのか

222:名無しさん@ピンキー
08/02/21 18:03:17 iYmgnmh3
ID見るかぎりただの粘着だろ

223:名無しさん@ピンキー
08/02/21 18:39:49 7nnLMQs9
ただのコピペ荒らし
スルー推奨

224:名無しさん@ピンキー
08/02/21 18:43:10 3RIPg/i2
感想は良いだろ。
谷口かわいそう。いいぞ、もっとやれ

225:名無しさん@ピンキー
08/02/21 18:59:32 9hMi1cRD
ハルヒがコンピ研に弱みにぎられて
キョンにばらしちゃうぞ、といわれて
いっぱいエロいことされるのお願い

226:名無しさん@ピンキー
08/02/21 19:01:14 Q80Pc7ja
超期待

227:名無しさん@ピンキー
08/02/21 19:43:01 h8ql6vXd
原作の溜息読むとやっぱ圧倒的な読み込みの差を感じてしまう。
粘着はもう如何ともしがたいね……

228:名無しさん@ピンキー
08/02/21 20:08:58 8zLNysl9
んじゃ俺は消失朝倉と消失長門が部屋にのこのこ付いて来たキョンを押し倒してチョメチョメするやつお願い

229:名無しさん@ピンキー
08/02/21 21:28:55 QWo7wIX6
>>228
すげぇみてぇ

230:一発ネタ
08/02/21 21:31:03 qa84p7fx
「帰るよ。やっぱ邪魔だろうしな」
 じゃな、と服を着かけた俺の息子に、羽毛のようにやんわりとした力が加わった。
「…………」
 長門が、息子の皮をそっと指でつまんでいる。まるで生まれたばかりの赤ん坊ハムスターをつ
まみ上げようとしているような、小さな力だった。
 今にもイキそうな表情だ。長門はうつむいて、ただ指だけを俺の皮に触れさせている。俺に
帰って欲しくないのか、朝倉と二人でいるのに危機を覚えているのか、だがこの消え入りそう
な長門の姿を見ているとどっちでもよくなってきた。
「─と思ったが、する。うん、溜りすぎて死にそうだ。今すぐ誰かの中に入れないと、家ま
で理性が保ちそうにないな」
 やっと指が離れた。なんとなく名残惜しい。長門の明確な意思表示なんて普通だったらまず
見れない。希少価値がある。
 布団に舞い戻った俺を見て、朝倉は解っていたとでも言いたげに目を細めた。


231:名無しさん@ピンキー
08/02/21 21:37:50 wvcr1GG0
いくら良作でも、溜息とか分裂・驚愕などのアニメ化しにくい作品はアニメ化しないんだよ。

232:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:03:27 8zLNysl9
>>230
色々ツッコミてー!w
>>231
はいはい溜息はアニメ化しません。

233:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:30:26 L3wy4GhY
VIPのSSでのオススメってありますか

234:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:30:48 qqzPNFiE
VIPで聞け

235:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:33:16 Jk0hBi6v
そして、VIPでおすすめを聞くとなぜかエロパロ作品が返ってくるという……
まあこれは昔からだが。

236:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:35:53 4HPnsMZA
某スレで置いてみたところなんだかエロいと言われたのでこっちに置いてみる。
皆の意見を聞きたい。唐突なのは中身が無いからです。でわ


「なあ長門。ちょっと聞きたいことがあるんだが」

それは本当に些細でたわいのないちょっとした好奇心。
まさかそれがあんな自体を招くとは露ほどにも思っていなかったのだ。

「お前が今までで一番甘いと思ったモノって何だ?」

もちろん俺はこれまでに食べたものの中で、といった意味で聞いたつもりだった。

「………」

長門は暫く考えを巡らすように黙っていたが、何を思ったのか先程まで読んでいた本に栞を挟み、それを近くの机に置くと俺に近づいて来た。
俺のほうを真っ直ぐ見つめて近づいて来る長門。
しかしその瞳が、俺のこれまでに培った対長門専用表情観察眼によれば悪戯っぽく輝いているような気がするのは気のせいだろうか?
やがて長門は俺のすぐ目の前で立ち止まる。

「わたしが今までで一番甘いと思ったものは…」
えっと、長門さん?どうしてあなたはそんなにも顔を近付けてくるんでしょうか?
「それは……これ」

まさか、と思ったときには既に時遅し。
いつの間にか頭の両側に添えられた長門の手によってガッチリとホールドされた俺の頭は
逃げることを許されずその行為を受け入れざるをえなかった。
それは紛れも無いキス。
頬や額にするような生易しいものではない。
マウストゥマウス、唇と唇でする誰が見てもキスとしか見えないモノ。
あまりに想定外の出来事に俺の頭は現状の認識に失敗し、体はその場で硬直する。
たが長門の行為はそれに留まらない。
重ねられた唇。そこから俺の口へと侵入してくるナニカ。
それは俺の舌を絡め捕り、口内を動き回り、
ただでさえ混乱していた俺の思考をその極地へと追いやって全てを蹂躙していく。
座っている俺に対して半ば覆いかぶさるように繋がるそこからは
その時間に比例して次々に液体が俺の口へと流れ込んでくる。
初めの一撃でクリティカルヒットを受けた俺の意思は既に抗う術を持たず
成されるがままにそれを飲み下していく。
そうしたまま一分、いや5分、10分だろうか。
時間の感覚を奪われた俺を漸く長門が開放した。

「わたしにとってあなたとこうすること以上に甘美なことはない」

それが何に対する答えかを理解するのに数秒を要し、しかしながら先程の事でトロケきっていた俺の頭では
「そ、そうか」と答えるのが精一杯だった。
長門の言う通り、あまりにも甘いソレ。
知らず知らず唇に手をやっていた俺の耳元で「もう一度…する?」という囁きが聞こえた。

もう一度?あれをもう一度くれるのか…?

長門のどこか艶やかな声音の甘い誘惑にほとんど無意識に頷き、
再度唇を重ねながらも頭の片隅に残る冷静な俺が僅かな疑問を持つ。
俺は長門に「今までで」と聞いたはずなのに、何故これだと答えたのか。
俺はついぞ長門とこのようなことをしたことがないはずだ。
と、そのときダダダダッと物凄い勢いで近付いてくる、どこか聞き慣れた足音を耳で捕らえ、
ああ、そういうことか。と後にふりかかる事態を予想し、納得して俺は考えるのをやめた。



237:名無しさん@ピンキー
08/02/21 23:33:13 Bpybu3nF
>>236
い・・・・・・いいじゃないか

238:名無しさん@ピンキー
08/02/21 23:42:52 kyevYvP6
>>236
素晴らしい。
さあそのノリで続きも書くんだ。

239:名無しさん@ピンキー
08/02/22 00:08:20 xCZKzO1j
>>208
すげえ破壊力

240:名無しさん@ピンキー
08/02/22 01:00:16 j5p591iA
>>238
何故か怖さを感じた。だがうめえ……

241:名無しさん@ピンキー
08/02/22 06:23:16 KxM2TG2b
いやコレ、キョンと長門のやり取りはともかく、締め方がすんごい上手い

この終わり方を見てなお、馬鹿の一つ憶えみたいに「続き書け」とか言ってる阿呆が滑稽に見えるわ

242:名無しさん@ピンキー
08/02/22 06:29:12 xCZKzO1j
>>241が滑稽に見えるぞ。
このあとは聞かれてもないのに事細かに解題でも始めるんだろうか

243:名無しさん@ピンキー
08/02/22 06:41:06 j6LYmPpn
単純に捉えれば、

その後ハルヒにボッコボコにされて、ハルヒパワーでループ。
キョンの記憶ごと無かったことにされたが、記憶が無いので幾度か繰り返してる。
長門はループ前の記憶を保持してるから、その行為が『今までで』一番、と。

そう読むと、このSSが閉じた円環の無限ループになってるから、締め方がすんごい上手い!


 ってこと?

244:名無しさん@ピンキー
08/02/22 06:54:39 rEE0+aFx
>>240
え?俺?

245:名無しさん@ピンキー
08/02/22 07:10:11 2B4P9XSF
>>244
多分ノリが美味いんじゃ…無理だ苦しい。

246:名無しさん@ピンキー
08/02/22 07:59:36 ZRC7cNqH
>>243
エンドレスエイトでキョンが長門と、付き合う…まではいかなくても結構良い雰囲気になったシーケンスあったかもしれない。
それがもし消されたとしたら、長門が世界改変するのも当然だな。

247:名無しさん@ピンキー
08/02/22 09:35:20 lG4oRkEZ
それが一番最初の夏休みだったら目も当てられないな

248:名無しさん@ピンキー
08/02/22 09:56:25 CLa7OXEw
>>228
長門に引き止められておでんを食べに戻るキョン
だがそれは、朝倉涼子の巧妙な罠だった

2人が席をはずしている間に彼女がこっそりキョンの器に入れた痺れ薬で動けなくさせられ、
意識はあるものの身動きひとつ取れずに布団に寝かされるキョン。

朝倉「これがあなたののぞみだったんじゃない」
長門「でも……無理やりは……」

ノリノリで長門にキョンを逆レイプさせようとする朝倉(処女)と
口では抵抗しながら思いっきり心が揺れているらしい長門(処女)。

男性の生理を全く理解していない2人は、このあと信じられない行動に出た!


…みたいなのでひとつ。

249:名無しさん@ピンキー
08/02/22 10:03:08 6si+f8Mw
>>247
 じゃあそのなんちゃらって本の続編がようやく出るって事か。俺の問い掛けに長門は頷く。
「で、それいつ出るんだ?」
「一日」
「始業式か。それじゃ帰りに一緒に買いに行くか」
「行く」

 そんな約束をしたプール帰り(一回目)

250:名無しさん@ピンキー
08/02/22 10:13:59 tg7OdLZO
そして9月1日、
『大変申し訳ございませんが驚愕は発売延期となりました』

251:名無しさん@ピンキー
08/02/22 10:52:02 6si+f8Mw
『宇宙人長門有希 地球調査中』

「驚愕発売延期」
作家とは時に締切りと言う約束を守らない上、その破った期間を自慢しあうダメな人種らしい。

だが、作品はユニーク。

『このろくでもない 閉じられた世界』


252:名無しさん@ピンキー
08/02/22 10:57:49 +e2xjPL9
>>249
なかなか上手いな。それなら原作で始業式の日に長門が部室に来なかった事にもうなずける。
覚悟を決めていてもショックだろうしな。

253:名無しさん@ピンキー
08/02/22 12:56:04 lG4oRkEZ
500年も夏休み繰り返してやっとこさ始業式になったら発売延期

ながるん驚愕まだ~?

254:名無しさん@ピンキー
08/02/22 13:24:32 ZRC7cNqH
良い小ネタが投下されているな。驚愕マダー

255:名無しさん@ピンキー
08/02/22 14:58:22 JJcW7sa+
>>251
BOSS自重しろwwしかも最後微妙に絶望系混じってるしwwww

256:名無しさん@ピンキー
08/02/22 17:13:12 QYse2wu3
涼宮ハルヒの驚愕
未だに発売されて無い事が涼宮ハルヒの驚愕だと思うようになりました

257:名無しさん@ピンキー
08/02/22 17:35:46 rC/9+HOA
>>251
不覚にもwwww

258:名無しさん@ピンキー
08/02/22 19:51:53 6Pmkojef
なんかいい小ネタがぞくぞくと来てるwww
>>255
IDがルソー

259:名無しさん@ピンキー
08/02/22 20:26:31 w6jUNCRC
良い雰囲気だ。小ネタ面白いよ

260:名無しさん@ピンキー
08/02/23 00:53:43 7F1Or0M/
>>243
なるほど。そっちの方がきれいでいいね。俺が自力でたどり着いた解釈では、
「手段に過ぎないそれ自体が甘いわけじゃなく、
 その結果のフルボッコタイムを見るのが甘美」みたいなドS長門だと思ってた。
うん、バカで汚れててごめん。

261:名無しさん@ピンキー
08/02/23 01:10:33 K67AEFmW
>>260
というかその解釈すげぇ

262:名無しさん@ピンキー
08/02/23 02:18:23 jB2IOERy
バカ過ぎて笑える。
ドS長門はある種の新境地。

263:名無しさん@ピンキー
08/02/23 05:48:37 KwtvTky7
しかし便利な主人公だなキョンは。

264:名無しさん@ピンキー
08/02/23 09:58:43 0+lOKwJY
つまり真の万能選手は長門ではなくキョンだったのだよ!(AA略

265:小ネタ『部室で祈って』
08/02/23 11:26:51 K67AEFmW
 長い授業も終わり、俺はいつもどおり文芸部室へと足を向けていた。
 ハルヒはなにやら用事があるようで、俺に少し遅れる旨を伝えて教室から飛び出してい
った。
 きっとまた何かおかしなことでも思いついたんだろう。次はなにやらかすつもりだ。

 ハルヒの行動シミュレートの無意味さを悟る頃にはドアの前に辿り着いていた。軽くノ
ックする。
「………」
 返事がない。とすると長門だけか。
 ガチャリとノブを回し部屋に入るとそこにはパイプ椅子に腰掛けながら静かに本を読む
……メイド姿の朝比奈さんがいた。

「……朝比奈さん?」
 俺が声をかけると驚いたのか「ふぇ!?」と可愛らしい声をあげながら席を立つ。
「あ、こんにちは。キョンくん。ちょっと待っててくださいね。今お茶淹れますから」
 ふんわりと挨拶をしてくれる。こちらも挨拶を返し、いつもの指定席に着く。どうやら
長門も古泉もまだ来ていないようだ。
 朝比奈さんが急須にお湯を注ぐ音だけが部室に響く。

 お茶を淹れ終えた朝比奈さんが湯飲みを差し出してくる。
「ありがとうございます、朝比奈さん。美味しくいただきますよ」
「うふふ、熱いから気をつけて飲んでね」
 朝比奈さんはそう言ってにっこりと極上の笑顔を浮かべる。ああ、このために生きてる
といっても過言じゃないね。

 朝比奈さんの淹れた甘露を口に含みながら至福の時間を過ごしていると、ふと先ほどの
光景を思いかえす。
 そういやここに来たとき朝比奈さん何か読んでたな。失礼だがこの人はあまり本を読む
イメージがない。どっちかというとそういうのは長門の分野だろう。
「朝比奈さん、そういえばさっき何を読んでたんですか?」
 そう聞くと朝比奈さんは人数分の湯飲みを用意する手を止めてさっきまで自分が座って
いたパイプ椅子の上にある本を手に取る。あまり分厚くなく、手軽に読めるサイズだ。
「あ、はい。えーと、これは今の時代で言うとライトノベルというものです。
 タイトルは涼宮ハルヒの分裂、ですね」
 友達から借りたんです、とはにかむ。

 ああ、あの人気シリーズの最新刊か。俺も読んだことがある。
 確か冴えない男の周りになぜか可愛い女の子がたくさんいるというストーリーだったな。
 そして最新刊では主人公の昔の彼女が出てきてそいつとヒロインの三角関係になる話だと
か。うらやましいことこの上ない。そのうち女に刺されそうな奴だ。


266:小ネタ『部室で祈って』
08/02/23 11:28:11 K67AEFmW
「でも残念ですよねー」
 は? 何がです?
「だってこれ、結局続き出ないまま終わっちゃうじゃないですか」
 初耳ですが。
「そうなんですか? やめちゃった理由はわからないけどこの時代の情報通信でも結構話
題になったらし……」
 そこまで言いかけて朝比奈さんはしまった、というふうに口を押さえる。
「え、えええと、そのその、い、今のは訊かなかったことにしてくださいっ!」
 禁則事項ですぅ、と涙目で懇願される。
 ぷるぷると潤んだ瞳で見つめられれば断りきれる奴はいないだろう。はっきりいってす
ごく可愛い。が、すごく不味い。あたってる。何がとは訊くな。
「わ、わかりました! 俺は何も訊きませんでしたし朝比奈さんは何も言ってません!」
 というかくっつきすぎです。詳しくはいえませんがあなたのそれがやわらかいです。
「え、あ、ご、ごめんなさい! キョンくん」
 そう言って照れたように慌てて離れる。

 はぁ、助かった。あやうく俺の理性ゲージが限界値を超えるとこだったな。個人的には
すごく嬉しいがこんな場面をハルヒや長門辺りに見られれば痛い目にあう。ハルヒは物理
的に。長門は精神的に。すでに経験済みだ。
 ……俺が何したってんだ。

 俺が軽く思い出し憂鬱していると場の雰囲気を変えようとしたのか朝比奈さんが口を開
いた。
「あ……そ、そうだキョンくん! お茶のおかわりはいかがですかっ?」
 まだ半分ほど残ってはいたが、お願いしますと湯飲みを渡す。いかんな、軽くブルーに
なったのを心配されたか?

 ぼんやりとお茶を淹れなおす朝比奈さんの後ろ姿を見ながら俺はいつかのことを思い出
していた。
 未来は変えられる。そう言ったのは古泉だったか。
 別段未来に対してケンカを売るつもりはない。だがあの人はこう言っていた。

 ――小さな介入では未来は変化しない。

 それはそうだろう。石ころを少し動かすだけで未来が変わるなら朝比奈さんはおちおち
外も歩けない。そもそもこの時代にすら来れないはずだ。
 だったら、と思う。少しくらいの変化なら未来から見ても許容範囲だろう。
 俺に出来ることなどたかが知れてるが、友人に本を薦めるくらいなら許されるはずだ。

 朝比奈さんから再度お茶を受け取った瞬間、部室のドアが音を立てて開いた。



 やれやれ、信じてるぜ。谷川さん。
 俺は居もしない神に祈った。

267:名無しさん@ピンキー
08/02/23 11:31:31 K67AEFmW
以上です。小説を投下するの初めてなんでミスとかあったらすみません。

268:名無しさん@ピンキー
08/02/23 12:00:12 561qDWd8
なるほろ、誰かさんが「これ、続きが読みたいわね」って
思ってくれれば状況が動くわけだな。おもろかったですよ。

しかし、未来人にさらっと
>「だってこれ、結局続き出ないまま終わっちゃうじゃないですか」
って言われたらたまらんわなw

269:名無しさん@ピンキー
08/02/23 12:10:55 jB2IOERy
投下するのは初めてでも、書くのは初めてじゃないように見える。
淡々とし過ぎてて、ちょっと読み足りない感じがするが、まとまりはいいね。

270:名無しさん@ピンキー
08/02/23 12:16:41 BJBcV4Fd
>>266
作中にハルヒシリーズの本を出す時は涼○ハ○ヒの分裂みたいに伏字を入れるか名前を少し変えた方が良いと思う。フニャコフニャオ先生みたいに。
じゃないとややこしい。

271:名無しさん@ピンキー
08/02/23 14:45:29 /vB7Ux4n
>>270
お前はなに抜けたことを偉そうに言っているんだ???

272:名無しさん@ピンキー
08/02/23 15:11:12 Lkz2B699
はいはい

273:名無しさん@ピンキー
08/02/23 16:48:30 1v8h3OjL
>>220
つまりハヒルやハルビンを勧めるわけだな?

274: ◆LeyXT4003g
08/02/23 17:27:54 g+X5Pukg
>>267
評価の分岐点は、1レス目前半の意図。
単純に「朝比奈みくるの読書、及び他のメンバーの不在」という情報提供ならば、
この小ネタは、文字通り普通の、とても面白い小ネタ。
だから『涼宮ハルヒ』は、小ネタとしての許容範囲と考えるべき。
この場合、この1レス目前半部の削除を推奨する。無駄な間延び。
けれど、前半箇所に、「SOS団のごく平凡な日常」という「伏線」を付加したのであれば、
この部分は不可欠。むしろ中途半端。もっと膨らませるべきだった。

文芸部部室に、彼の目の前に、『涼宮ハルヒ』シリーズがある。
それも、未来人のお墨付きの、未完で。
ところがその存在による異常事態は(見かけ上)起きておらず、日常そのもの。

『分裂』の内容に鑑みれば、このプロットで中編2本は書けるはず。既に書いた人もいたかも。
なお、2レス目最後の2行だけは削る必要が生じる。でもこのまま生かすのも手。筒井ワールド。
……難点は、この筋書きでは、当板にふさわしい場面を描くのがほぼ無理という事。残念。

275:236
08/02/23 19:47:15 ExD6X3mK
>>274
その調子で>>236を評価するとどうなるんだ?
自分でも唐突な一品だと思ってるからどんな評価がくるか気になる。

276:名無しさん@ピンキー
08/02/23 22:18:12 OCUc+Frq
>>244
間違えたww
>>238>>236なw

277:名無しさん@ピンキー
08/02/23 22:27:02 LgabUzdP
朝比奈さんに挑戦状がっ!これは期待

278:名無しさん@ピンキー
08/02/23 23:12:42 Lkz2B699
wktk

279:275
08/02/23 23:23:15 ExD6X3mK
む?もしや俺はとんでもないことをしたのか?
新参者なんでその辺の事情がさっぱりだ

280:名無しさん@ピンキー
08/02/23 23:26:13 jB2IOERy
>>279
ヒント:糞コテ
ヒント:チラシの裏
ヒント:参考になりましたか? はい:0 いいえ:100

281:名無しさん@ピンキー
08/02/24 00:54:52 hytoXtye
>>280
ヒントというレベルじゃないぞ。それ

282:名無しさん@ピンキー
08/02/24 03:49:56 kji1n1WE
>>274
メタになってるとこをあえて流してるとこに書き手の上手さを感じる
>このプロットで中編2本は書けるはず。>筒井ワールド。
それに対してこんなこと言っててワロタ

最初の数行が間延びなのはやや同感だが

283:名無しさん@ピンキー
08/02/24 18:50:09 wff4kp7a
佐々木「きょんこれはなにかな。なんだかどろりと」
キョン「ちょ、おま、それ触っちゃ駄目だって」
佐々木「(くんくん)なんだか生臭い匂いだな。これはいわゆるひとつの
     ザーメンではないかね」
キョン「ああ、太ももにもべったりついてるぞ・・・次の駅で降りて・・・」
佐々木「なんでこんなものをつけるのかね。おかげで折角キョンに見せようと
    はいてきたミニスカート台無しだよ。
    キョン、こんなことするメリットについてぼくに説明してくれないかい?」


284:名無しさん@ピンキー
08/02/24 19:29:53 BHTiK+mK
ハルヒって甘える時は、こなた声だったりするのでしょうか?
だとしたらすげえ可愛い気がする

285:名無しさん@ピンキー
08/02/24 19:54:36 XrjMXfqm
Mary Sue
URLリンク(ja.wikipedia.org)

今更ながら初めて憶えた。
きっとこことほかの場所の決定的な違いはメアリー・スーに寛容であるか否かなんだろうなと思ったよ。

286:名無しさん@ピンキー
08/02/24 19:55:49 9zVMYE1X
>>284
だと思う。問題はハルヒが甘えることがあるのかということだ。
あの顔で性格がこなただったら、みくる以上にモテるはず。

287:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:01:19 LeYeg/zG
>>285
メアリー・スーを今更知ったオマイサンはU-1SS量産暗黒期を知らんだろうな・・・

288:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:55:36 GAE1t2Xf
そういうお前はスパシン断罪絶頂時代を知らんだろうな

289:名無しさん@ピンキー
08/02/24 21:14:16 CzfbSPW7
>>287>>288
オイオイ、喧嘩するなよ。

つーかどっちも知ってる俺はもうオッサンだぜ…

290: ◆LeyXT4003g
08/02/24 21:22:28 0u5fsISy
>>275
新参君か。
「嫌改行厨の俺に喧嘩売りに来たのかな?」で済ませたかったのだけれど、
新参君相手では、そうはいかないね。
こうした、触覚を表現したつもりらしいSSを読むと、たくさんの事を言いたくなる俺だけど、
転載SSに関しては感想を書くのを控えてるんだ。
だから……すまない。
このスレ向きのSSと思ったなら、まずこのスレに書き下ろしてほしい。

>>283
さて君は本人かな?それとも無断転載?

>>285
ハーレム系が特に大好きな俺は非常に対応が難しい。
狭義のミズ・メアリー・スーに対しては問答無用だけれど、
広義の意味では……程度の問題になるね。

>>287-289
あうあう。
お、俺はU-1とLASは書いたかもしれないけど、ザザーンは絶対書いてないよ!
ほんとさ!だって映画館には行ってないんだからね!
……当時御気分を害された方、この場を借りましてお詫びいたします。今は反省しています。

291:名無しさん@ピンキー
08/02/24 21:22:53 fgAelnLx
>>286

>だと思う。



アホか

292:名無しさん@ピンキー
08/02/25 02:47:35 uYcxzdzy
一度でもU-1書いたことあるって吐露した人間はもう、
どれだけ真っ当な批評なんかしたって誰も聞く耳持たないとか考えなかったのかな、この人

293:名無しさん@ピンキー
08/02/25 02:56:49 LfVZM8Qa
例*
「ハルヒ。おっぱい触ってもいいか?」
「しょうがないわね・・・ほら。」

294:名無しさん@ピンキー
08/02/25 16:00:14 HtxyZGg2
自分がそうだからと言って他人もそうだという根拠は無いが、
最近各所でメアリー・スーという単語を目にするようになったのは
「みなみけ~おかわり~」のせいじゃないかと思う。

295:名無しさん@ピンキー
08/02/25 16:15:38 fHA6Gqir
ああ成程、アニメで使われたのか。最近妙に目につくと思った。
映画監督のアラン・スミシーなら知ってたけど、こっちは初耳で
不思議だったのだ。

296:名無しさん@ピンキー
08/02/25 19:12:49 H79TeKyn
まあザザーンとかU-1で同じ事昔から批判されてたしな
一度でもああいうの書いちゃう人ってのは、まあ、そういう人種なんだろう

297:名無しさん@ピンキー
08/02/25 20:08:09 03Ou55p3
よーし、俺も朝比奈さんに倣ってざざーんでU-1なSS書くぞ。
まずはキョンの最強化だな。宇宙人で未来人で超能力者なキョンなんてどうだろうか。

……あれ、何か全然強く感じられないのはどうしてだ?

298:名無しさん@ピンキー
08/02/25 20:34:05 Z/54iJhW
その設定のSSはもう既にあるからなぁ

299:名無しさん@ピンキー
08/02/25 20:37:33 BCE82sfe
しかもタイトルそのまんまw
好きな作品だ。

300:名無しさん@ピンキー
08/02/25 20:48:27 PuwRaRiy
>>298
どこにあるの?

301:名無しさん@ピンキー
08/02/25 21:32:40 pfjGpOq2
保管庫の27-389だな
あの人の作品好きなんだ。新しいの書いてくんないかな

302:名無しさん@ピンキー
08/02/25 21:59:17 10ibf/z8
あの設定で短編とかも面白そうだよな

303:名無しさん@ピンキー
08/02/25 22:16:28 soM3oi5H
メアリー・スーはわかったが、ざざーんとかU-1とか意味わからんのだが
どういう意味?


304:名無しさん@ピンキー
08/02/25 22:26:04 uCa2d2k2
ググるとか、検索も知らない馬鹿には説明しても理解できないと思うよ

305:名無しさん@ピンキー
08/02/25 22:32:01 m625ISuO
>>303
↓ココに行けばすべてが分かる↓

つ URLリンク(www.google.co.jp)

306:名無しさん@ピンキー
08/02/25 23:06:20 3Dwa6GJ0
知らない方が幸せな気がするけどなw

307:名無しさん@ピンキー
08/02/25 23:20:54 soM3oi5H
EVAが関係あることはわかった。
というか、なんとなくだがわかった気がする

308:名無しさん@ピンキー
08/02/25 23:32:46 NQ+VOBl5
U-1の後はNANAYAが相当流行ったな。
そしてSIROUに続く、と。

309:名無しさん@ピンキー
08/02/25 23:35:18 jEvBApDv
あれじゃなかったっけ?
バンキシャ!のナレーションの人

310: ◆LeyXT4003g
08/02/25 23:59:58 Xuh7fvnY
読み専の方には知らぬがパンジィだが、
二次創作に携る書き手なら、以て中河の石。
デウス・エクス・マキナ、メアリー・スー、三次創作、U-1、断罪・逆行スパシン…。
ちょっと待て、投稿一秒、恥一生。
ある日突然後悔して、銃規制社会たる我らが国に感謝する羽目になるのは、あなただぜ。
やれやれ。

311:名無しさん@ピンキー
08/02/26 00:14:46 bHWiDIzJ
今のあんたも十分恥ずかしい感じなんだぜ

312:名無しさん@ピンキー
08/02/26 01:39:33 c7GMwMmx
>>294
一次創作として登場したキャラとしてはもっとも最適な事例になっただろうな。

313:名無しさん@ピンキー
08/02/26 03:28:48 uSLQfPrR
>>310
つうかU-1書いた事ある奴が堂々と書き込むなよ
見てるこっちが本気で恥ずかしくなる

314:名無しさん@ピンキー
08/02/26 04:03:01 2VHh4AQ+
kanonの呪いはそう簡単には解けませんと言う事でひとつ

315:名無しさん@ピンキー
08/02/26 05:56:06 b+5TjCwp
小ネタ投下

316:小ネタ
08/02/26 05:59:13 b+5TjCwp
諸君は桃色空間というものを見たことがあるかな?
桃色空間が何かと言うと、愛し合う男女の間に発生する、他人を寄せ付けない空間のことだ。
聞いたことない?俺の造語だから当然だ。

今、北高校の2年5組に行くと時々見ることができる。カチューシャつけた女が、前の席の男にちょっかいを出しているのが時々見られるだろう。
それが桃色空間だ

その他にも、桃色空間が発生したことがある。
無口なショートカットが彼氏と図書館にいた時
巨乳メイドが自慢の胸を意中の下級生の背中に押しつけた時
ツインテールが喫茶店で向かいの男と手を繋いで目を閉じた時
昆布髪が「あなたの瞳はとてもきれいね」と言った時
異常発育小学生が同級生の兄とデートした時

逆に発生寸前で消失した桃色空間がある
美人の委員長がクラスメートを誘惑するために、その自慢の髪が触れるくらい近付いてきた時
学園祭の時、緑の黒髪の女が自分の衣装を自慢した時
カチューシャの女がメイド巨乳に対抗してバニーになった時


以上が通常の桃色空間である。これから特殊桃色空間について説明しよう。
特殊桃色空間が発生すると、桃色空間の方が現実となり、現実と虚構が反転する。
つまり、世界は反転するのである。

キモい口調、もとい僕っ子口調で話す女が元恋人と再会した時、それは一年ぶりに発生した。

タイムマシンで2年前に行けば、桃色空間が発生するのが毎日見れただろう。
そう、毎日だ。それも一日一回という控え目なものでなく…

休み時間の度に隣の彼氏に身を乗り出して、キラキラした目で話かける。いや、授業中ですら・・・
学校が終われば彼氏の後部座席に乗って塾に行く。控え目な胸を彼氏の背中に押しつけながら。
塾でも隣どうしの席。文字通り体が触れ合うくらい密着して授業を受ける。
夜中のバス亭にたたずむ二人には遠目からでも桃色のオーラが見える。

そんな特殊桃色空間を次の月曜日からは、皆は見ることができる。僕っ子が北高校に転入するからである。
楽しみにしてくれ。諸君



忘れていた。ここからが本題だった。
桃色空間を発生させるのに失敗した女の子は閉鎖空間を発生させるのだよ。
つまり、我々の活躍の場ができるということだ。神人諸君。準備は良いかな?
いざ、行かん。閉鎖空間へ

317:名無しさん@ピンキー
08/02/26 06:38:41 TxuPyz6E
近い未来に「行きます」「逝け!!」とか「お先に!!」等と言って殉職するであろう機関員達を幻視したw

318:名無しさん@ピンキー
08/02/26 06:50:42 PtTRaOUy
俺はエリート神人が一般神人に演説しているところを妄想して萌えた。

319:名無しさん@ピンキー
08/02/26 10:08:35 PEysv/yb
講師も聴衆も全員のっぺらぼうかwww

320:名無しさん@ピンキー
08/02/26 10:18:08 wxv1FmaZ
>>317
島国の首都が壊滅するようなハルヒはやだなぁ

321:名無しさん@ピンキー
08/02/26 16:16:34 rv8pEN/q
気が付いたらキョンの周りの女は一人残らず神になっているという状況だが…………
機関滅亡まで秒読みだな。

322:名無しさん@ピンキー
08/02/26 18:04:34 zyF44Tqt
>>318
同志よw俺も「神人視点とは斬新だなw」とか思ってしまったwww

323:名無しさん@ピンキー
08/02/26 18:28:16 eBtP/054
以前、ハルヒとみくるが変な粉飲んで淫乱になる小説なかった?
探してるんだがみつからない

324:名無しさん@ピンキー
08/02/27 00:56:51 uqm0ipR5
最近小ネタの良作が多いね。職人乙

325:名無しさん@ピンキー
08/02/27 01:00:06 SCwB5172
>>323に便乗して

古泉が長門にさんざん無視されたりする気の毒なやつ(やや長め)と
ハルヒがキョンにウザがられて泣くやつ(短編)を知りたい

326:名無しさん@ピンキー
08/02/27 01:06:05 Mu26gV6H
>>323
なんぞそれ!まじでみたいんだが、、、、
見つけたらカキコシテクレ 

327:名無しさん@ピンキー
08/02/27 01:53:48 gO7PTEX1
キョンにふられたハルヒと佐々木が、わざわざ彼氏ができる度にキョンに紹介しに行く話が知りたい。

328:名無しさん@ピンキー
08/02/27 02:03:37 k6cJhOQE
>>327
少々うろ覚えだが、あれは確か行間を読むにブラフだった筈。
キョンにプレッシャーかけてるんだと思われ。

329:名無しさん@ピンキー
08/02/27 02:44:26 c3Jh0h7K
>>325
上段は50-142『古泉一樹の憂鬱』じゃないかな?
久しぶりに読んでみたが古泉が気の毒だった。いいぞ、もっとやれ。

330:名無しさん@ピンキー
08/02/27 02:45:32 c3Jh0h7K
そしてsage忘れ失礼。首吊って寝ます。

331:名無しさん@ピンキー
08/02/27 16:19:42 tbLO2bH8
『宇宙人長門有希 地球調査中』

この惑星の人間男子、特に彼は女性の大きな乳房に大変興味があるようだ。
脂肪量の大小に彼が何を求めているのか理解できない。

だが、
「ふぇ、ここドコですか? わたし何でこんな空間に閉じ込められてるんですかぁ!?」

……ユニーク。

『このろくでもない 閉じられた世界』

332:名無しさん@ピンキー
08/02/27 18:41:11 Mu26gV6H
>>331
wwww

333:名無しさん@ピンキー
08/02/27 19:02:38 zKn1Q3gF
投下したか忘れた小ネタでも。

「ねぇねぇ、キョンくん。ちょっとこの写真見てー」
「ん……一体何だ」
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
URLリンク(www.sos-dan.com)
「CDのジャケット写真だけど、コレがどうしたんだ」
「ハルにゃんとみくるちゃんと有希ちゃん、あと喜緑さん、それから……えっと……」
「ど忘れしたのか、コイツの名前は朝倉だよ。朝倉涼子。」
「そうそう! 朝倉さん。忘れてたぁっ。それでね、この写真って、女の子は、皆、カメラに
背中を 向けていても顔だけは振り返っているよね。もちろんわたしもそうなんだよ」
「そうだな」
「でも男の子の古泉君とキョンくんは、顔だけ振り返っているんじゃなくて上半身ごとこっちを
向いているよね。ぐりんっ! って」
「……ほ、本当だな! 見比べるとこんな共通点があったのか。気付かなかったぞ、凄いなあ」
「えへへ、でもね鶴屋さんは?」

URLリンク(www.sos-dan.com)
「……」
「鶴屋さんはどんなポーズしているのかな?」
「……上半身ごとこっちを向いているな。勢いよくぐりんっ! てな具合に」
「……」
「……」
「そうさぁ、このジャケットつまり、『鶴屋さんは生えてる』っていうことを暗示していたんだよぉ!」
「……は、ははっ……な、なんだってー、きっとノストラダムスはこれも予言していただろうな」
「……」
「……」
「……な、なんてね。えへへ、ちょっと恥ずかしかったかも……わたしえっちだね……」
「はは……」
「えへへ……」

「まぁ実際鶴屋さんは生えているんだけどな」
「!?」


334:名無しさん@ピンキー
08/02/27 19:30:19 SMVcFuz/
鶴屋さん生えていたのかー

335:名無しさん@ピンキー
08/02/27 21:59:50 Mu26gV6H
>>334
け?

336:名無しさん@ピンキー
08/02/27 22:01:14 zoXa9EmH
有史以来、AAや画像使ったりURL混ぜてあるSSにまともな物は一つも無いという事実

337:名無しさん@ピンキー
08/02/27 22:11:28 Mu26gV6H
   / ̄\
  |     | < じぶんでは かけないからって
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | < きが くるっとる
         \_/
         _| |_
        |     |


338:名無しさん@ピンキー
08/02/27 23:02:37 SCwB5172
>>334
しかし透視した場合に前ではなくしりが見える構図だから
女性陣の共通点をクリアしてるぞ>つるやさん

339:名無しさん@ピンキー
08/02/27 23:26:55 AmdeD7QD
おいID:Mu26gV6H
お前一人だけ浮きまくってるぞ

340:名無しさん@ピンキー
08/02/27 23:53:20 Bw9eGXpK
なんか生えてる鶴屋さん想像したら凄く嬉しくなった

341:名無しさん@ピンキー
08/02/28 10:09:06 GJDqe7MM
後ろから突っ込みながらオナホでシゴキあげる鬼畜キョン

342:名無しさん@ピンキー
08/02/28 15:15:45 I/9kMj+u
>>341良作のヨカーン
もちろん書いてくれるんだろ?

343:名無しさん@ピンキー
08/02/28 15:35:05 rC9XMYM/
かいてくれるよな?




ってかだれか>>339の相手してやれよwww

344:名無しさん@ピンキー
08/02/28 18:56:44 iD+8fHTv
キョンとハルヒと長門とみくるが4Pをするのってどれでしたっけ?

345:名無しさん@ピンキー
08/02/28 19:03:18 U3vC/NSM
誰か漫画オリジナルの話をSSにしてくれないか?
ちょっと改変すれば、一つのネタで何作も書けるぞ。

346:名無しさん@ピンキー
08/02/28 19:30:56 KJOyxY6Z
自分でやれよ。

347:名無しさん@ピンキー
08/02/28 20:21:31 QfKlntUK
さてあの迷惑女は今日はどんな迷惑を掛けてくるんだろうかなどと考えながら、いつものように部室へ向かう。
しかし横にハルヒはいない。
何故ならハルヒは6限目が終了したかと思えばすぐに教室を立ち去っていったからである。
何やらソワソワしていたが・・・一体何だったんだろうね。
そんなこんなで部室に到着、俺はドアノブを捻った。

目の前に見えるものを選ぶことができたらどれだけ良いだろうか。
例えば、メイド服姿の朝比奈さんが部室にいたとする。そしてそこにハルヒもいたとしよう。
あれやこれやと妙な活動を思いついては俺に振ってくる迷惑女と、
愛らしくてほのかに良い匂いが漂ってくるような童顔上級生。
さあ、どちらかしか見えないとしてどちらを選べば良いのだろうかと聞かれれば、
俺は一切躊躇せずに後者を選択する。

そんなことができれば良かったのだが、あいにく俺はそんな力は持っていない。

さて、何故こんなことをわざわざ言うのかというと、
要するに「見たくないものを目撃してしまった」―いや少しは興味があるのだが―、


涼宮ハルヒが息づかいを荒くしながら目を瞑り、そして下半身の・・・
なんというか、まあ言葉で表すとアレな場所にに指を這わせている―という
自分の目を疑ってしまうような光景を目撃してしまったからである。

348:名無しさん@ピンキー
08/02/28 20:46:46 f7divJ7l
書き上げてから投下しろ。

349:名無しさん@ピンキー
08/02/28 20:50:03 QfKlntUK
>>349
すまん

350:名無しさん@ピンキー
08/02/28 20:50:40 QfKlntUK
安価ミス
正しくは>>348

351:名無しさん@ピンキー
08/02/28 21:03:29 6AJ+xRsN
これは期待

352:名無しさん@ピンキー
08/02/28 21:29:08 KJOyxY6Z
もうちょっと推敲しろ。
1レスでいきなりエロシーンとか、そこに持っくやりかたとかが拙すぎる。
長けりゃいいってもんじゃないが、必要な物まで省きまくって短いのは文になってないってこったい。

353:名無しさん@ピンキー
08/02/28 21:38:08 QfKlntUK
>>352
エロSS書くのなんて初めてだからその辺考えてなかったわ・・・
とりあえずその辺の指摘は書き上がってからよろ

354:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:02:39 QdEGrOVK
つうか、死ね

355:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:07:46 443AGUN2
バカが調子に乗るから、書き手はレスしない方がいい
作品だけ落としてくれ

356:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:36:21 mdB9fuCD
>>352
おまいも推敲しろ

357: ◆LeyXT4003g
08/02/28 22:39:02 4tFwrQws
チェリー君を叩くのはやめろよ!
俺だってエロ書き始めた頃はこんなだったんだぞ。

358:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:53:13 QfKlntUK
完成。
ヘタレでスマソ

========

さてあの迷惑女は今日はどんな迷惑を掛けてくるんだろうかなどと考えながら、いつものように部室へ向かう。
しかし横にハルヒはいない。
何故ならハルヒは6限目が終了したかと思えばすぐに教室を立ち去っていったからである。
何やらソワソワしていたが・・・一体何だったんだろうね。
そんなこんなで部室に到着、俺はドアノブを捻った。

目の前に見えるものを選ぶことができたらどれだけ良いだろうか。
例えば、メイド服姿の朝比奈さんが部室にいたとする。そしてそこにハルヒもいたとしよう。
あれやこれやと妙な活動を思いついては俺に振ってくる迷惑女と、
愛らしくてほのかに良い匂いが漂ってくるような童顔上級生。
さあ、どちらかしか見えないとしてどちらを選べば良いのだろうかと聞かれれば、
俺は一切躊躇せずに後者を選択する。

そんなことができれば良かったのだが、あいにく俺はそんな力は持っていない。

さて、何故こんなことをわざわざ言うのかというと、
要するに「見たくないものを目撃してしまった」―いや少しは興味があるのだが―という訳である。

359:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:59:01 J9ZijOaE
ん?終わり?
文を添削しただけ?

360:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:59:44 QfKlntUK
終わりじゃない
なぜか書き込みできない

361:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:00:07 QfKlntUK
この、なんだろうね?思いっきり気持ちよさそうにしているな、こいつ。
どうやら俺が来たことも分からないくらいにまでなってしまっているらしい。
例の迷惑女、要は涼宮ハルヒが目を瞑ったまま頭を肩に載せたような状態で手を下半身に這わせており、
口からは「んぅ・・・」とか「はぁ・・・」とか何とか声が漏れている。
正直言おう。かなり萌える。特にこういうシチュエーションは・・・って俺は一体何を言ってるんだ。

ハルヒがこちらの存在に気付いたようだ。

「あっ・・・!」

そう言って顔を赤くしながら指を除けて立ち上がり、団長席に座る。
ちなみに今までこいつは俺がいつも座っているパイプ椅子に座っていたようだ。

「な、何よ・・・何ニヤニヤしてんのよ!」

何?俺が?何故俺がこの場面でニヤニヤせねばならんのだ、ニヤニヤするのは俺ではないだろう?
と思いながら頬に手を当ててみる。
なるほど、確かに口の形が少し歪んでいるというかそんな感じの顔になっている。

「お前、さっき俺の椅子で何やってたんだ?」

反応を楽しむとしよう。

「べ、別にただ座ってただけよ。何よ、悪いの?」

ああ、悪いね。
それも他人の椅子に座ってオナるなんていい度胸じゃないか。

「・・・・・・」

ハルヒは顔を更に紅潮させてそのまま下を向いて黙ってしまった。珍しい。
流石の団長様でも他人に自分のあられもない姿を見られるのはやはり恥ずかしかったらしく、
全く俺の方を見ようとしない。

362:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:01:15 QfKlntUK
よく見るとハルヒの右足からは何か液体が垂れている。
このエロ女、こんなになるまで自分の欲求を満たそうとしていたのか。

「何だ、HRをすっぽかすくらいに自分の性欲を抑えきれなかったのか?」

俺は半笑いである。笑うしかないのでね。

「な、な、何よっ!別にあんたには関係ないでしょ!」

まだ俺はクスクス笑いを続けている。
だがそれは次の言葉によって断たれた。



「・・・女を襲うこともできないくせに」



待て、今こいつは何と言った。
俺が女を襲えない?何を言うか、確かに俺は女とヤったことは一度もないが、上手く襲える自信はあるぞ。

「じゃあ、あたしにやってみなさいよ・・・」

何?お前を襲う?バカ言え、お前なんぞ全く興味―

「よし分かった。本当にいいんだな?」

おい俺待て。何を言ってるんだ。これでは俺に理性の欠片もないことになってしまうじゃないか。
俺には俺なりの理性というものがあってだ。
まあ確かに性欲はあるがお前とヤる気なんぞさらさらない。


―と思うことにしていたのだが。

363:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:02:25 QfKlntUK
どうやら俺は無意識のうちにハルヒを押し倒していたようだ。


「きゃ、ちょっと・・・!」

ハルヒは思いっきり焦っている。やはりこいつもいきなり襲われたらビビるんだな。
俺はハルヒが着ている制服を捲り上げて下着を露わにしてやった。
そして更にブラジャーを上に上げ、そしてショーツも下げてやる。
さすが先程まで自慰を敢行していたこともあり、既に盛大に濡れている。

「何やってるのよ・・・ヤるんなら早くヤりなさいよ!」

ん?何だ、オナニーは知っているくせに、前戯の存在を知らないのか?
いつだったか「体を持てあましたりをする」なんて言ってたが、それはもしかして出任せだったのか?

クリトリスを舌で刺激してやると、

「ひぅん・・・!」

まさにエロゲである。
そして俺はハルヒの愛液を吸って、舐めて、また吸ってということを繰り返す。いいね。
俺の暴走は止まらず、胸に目をやって更にそこも舐め回して、大きく吸い上げる。

「はぁぁ・・・ふぁああ・・・!」

駄目だ。可愛すぎる。これがあのSOS団団長涼宮ハルヒとはとても思えん。

同じような行為を何度か繰り返した後、そろそろやり時かと俺はズボンに手を掛け、
思いきり大きくなってしまっている俺のモノをハルヒに見せてやった。
ハルヒはポカーンとしている。

「こ・・・こんなに大きいの?」

決定。こいつは間違いなく初体験だ。
確かに俺のモノは女性からすれば大きく見えるのかもしれないが、どちらかといえば小さい方である。

364:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:03:39 QfKlntUK
「ああ、そうだ。挿入れるぞ、いいのか?」

「・・・構わないわ」

そうか。なら―と俺は構える。
ハルヒは横を向いて目を瞑って唇を噛み締め、体を強張らせている。
駄目ですよハルヒさん。そんなに怖がってたらもっと大きいのが襲ってきたときにどうなるか分かりませんよ。
俺は先端を割れ目に挿入れる。そして少しずつ、だが速めに押し込んでいく。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、」





「もっと大胆にやりなさいよ、そのせいであたしおかしくなったじゃない・・・」

全て終わり、俺たちは汚れた部室を掃除している。

「あんた、あたしがいつもの調子じゃないのをいいことに・・・」

ハルヒの顔がリンゴ状態になった。
とりあえず言ってやろうか?

「すまない、お前があまりに可愛すぎたもんでな」

「なっ・・・!」

end

====

別作業やりながらだったから短くなったのは勘弁・・・

365:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:10:10 J9ZijOaE
乙。ストレートにデレやね。
状況から考えて
ハルヒは何割かはバレることを狙ってたのか?

長門は空気読んでどっかに行っててくれたのかな
不可視フィールドはっていつもどおり本読みつつ全てを見てたらやだな

366:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:21:14 DCZMot4L
規制については>>3参照。
なんていうかエロパロらしいの作品がきたねw

とりあえず、「・・・」は「……」にするのと、改行がクドイかな。

367:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:26:11 v757mQR0
ああ、なんつーか……
二度と来なくていいんじゃね?

368:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:34:07 vTCRbx77
>>365
他の団員には「今日は休み」と言ったと思われる。キョンには言い忘れた
長門が不可視フィールドで見ていたら、次の日にはキョンは刺されているかもしれん。

369:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:43:13 cZB+gkyX
ノックの習慣は?

ひねりがないのがかえって新鮮(ほめことば)
GJ

370:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:47:32 8AlUKwU3
>>344
どれの事を言っているのか分からん(そういうネタ自体は複数あると思う)ので、個人的に気に入った奴を。
保管庫その4収録の34-693はそういう展開。前後編で肝心のシーンは後編に集中しているが、前編も面白いと思うよ。

371: ◆LeyXT4003g
08/02/29 00:14:24 0NQTeioZ
>>364
>このエロ女、こんなになるまで自分の欲求を満たそうとしていたのか。
>「何だ、HRをすっぽかすくらいに自分の性欲を抑えきれなかったのか?」
キョン語りを採用したなら、地の文をセリフとして繰り返すな。
それにこの「セリフ」は「」ついてるにもかかかわらず、口語に聞こえない。
推敲の際、セリフくらいは音読しろ!

>まさにエロゲである。
苦笑。こういう文句を実際の行為中に持ってくるな。

>俺の暴走は止まらず
行為中に自分の行為を客観的判断するような書き方するな。せめて自発表現にしろ。

>挿入れる
ルビの振れない環境で特殊な読み方する言葉を当たり前のように使うな。
他、「絶頂く」「射精る」など、慣れないうちは使わないほうがいい。使い方、使いどころは、そのうち見えてくる。
なお。「挿入るぞ」を「はいるぞ」と振った場合、「挿入れる」は「はいれる」と読まれてしまう。SSではまず関係ないが、注意。

>「こ・・・こんなに大きいの?」
>決定。こいつは間違いなく初体験だ。
>確かに俺のモノは女性からすれば大きく見えるのかもしれないが、どちらかといえば小さい方である。
無茶苦茶な点が3つほど。自覚して書いたならよし(だとしても良くない気もするが)。そうでなきゃペケ。
一つの例、
「き、キョンのって、こんなに大きいの?」
「お、男のって、こんなに大きいの?」
「い、生きてる人間のって、こんなに大きいの?」
等。

最初のパラグラフからして呆れるわ、無駄に改行は多いわ、ガチで初心者なSSだが、
AVネタではなく、逆レイプされるのではなく、キョンが自分の意志で押し倒しただけ、エロSSとしてかえって新鮮か……。
千里の道も一歩から。棋士の道も7六歩から。今後に期待する。
それと、いちいち言い訳する奴は昔の自分を見るようで嫌だから、次から無視ね。

372:名無しさん@ピンキー
08/02/29 00:21:45 W0NA7RW7
>>364
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、」に全く色気を感じないのは俺だけ?

373:名無しさん@ピンキー
08/02/29 00:29:48 ojOi1vGZ
>>372
ハンタの脳クチュを思い出したw

テラグロスw

374:名無しさん@ピンキー
08/02/29 00:44:47 Gh6iXz23
SSの三点リーダの指摘がちょくちょく出るんで言うが、
まずはテンプレの三点リーダを『…』から『……』に変えてはどうか。

375:名無しさん@ピンキー
08/02/29 02:38:57 V2HIVNL1
一人が責めりゃ皆責めるって集団心理そのものだな

>>364
皆が言うようなほど悪い出来では無い。これからも励んでな。

376:名無しさん@ピンキー
08/02/29 02:43:43 61AL8DVY
まあスレは他にいくらでもあるんだ。
ここには投下しない方が無難だな。

377:名無しさん@ピンキー
08/02/29 05:00:32 clBMtDEG
>>374
三点リーダを2つ繋げるのは昔の印刷関係で2つじゃないと印字できなかったからで
文法上2つが正しいってわけじゃないぞ
今は商業誌でも1つのところなんて山ほどある

378: ◆LeyXT4003g
08/02/29 08:12:50 0NQTeioZ
一応、「正書法」だと六点リーダが標準とされてるが、日本語の正書法は出版業界が決めてるようなものだしな。
「……」が標準になった理由は、いろんな説はあるが、イマイチよくわからない。
>>377にしても、では何故印刷屋は「……」でないと印字ができないシステムを標準にしたのか、と結局元に戻る。

縦書きなら特殊な技法を除き今でも「……」×2nで統一するのが標準のようだが、
我らが横書きの場合は、「…」でも、中黒3点「・・・」ほどはモヒカン族もうるさく言わないはず。
(視覚的問題、例えば一やーが多く使われていたら三点リーダ単独では見にくくなる、というのは残るが)
ただ、文字の役割は表現そして伝達だということを忘れずに。
表現の合理的理屈にこだわったところで、ニュアンスが読み手に伝わらなきゃ意味はない。
なお、「キョン語り」を書くのならキョンの書いた例を模範とすべきなんだが、
奴もSOS団HPで見事に中黒3点使ってるからな・・・

ともあれ、六点派に属する俺も、テンプレはあのままでいいと思う。句点またはスペースが入ってるし。

379:名無しさん@ピンキー
08/02/29 10:10:18 tWAWt6Ts
遅ればせながら、この流れで投下してくれた事に敬意とGJを表する。
あとは、もっとキョンっぽさを出して欲しかったかも。なんか微妙にハルヒを見下してる感じがしたので

380:名無しさん@ピンキー
08/02/29 10:24:43 8n8qIV7p
でももうちょっと推敲しないとだめぽ

381:名無しさん@ピンキー
08/02/29 11:05:40 ZW86LlUd
>>379
なんか憂鬱とか溜息頃のキョンっぽかったな。

382:名無しさん@ピンキー
08/02/29 11:07:13 G07O6Gjm
結論:所詮VIPPER

383:名無しさん@ピンキー
08/02/29 11:12:42 WdDjPPao
>>379
暴走や溜息の頃のキョンならあんなもん。
今後ハルヒが持ち掛ける「面白いこと」で酷い目に会ったり疲労困憊になる展開になれば、一時的にせよ友好度が下がることは有り得る。

384:名無しさん@ピンキー
08/02/29 12:43:48 y+j/Nssv
ハジメテらしさが感じられて逆に微笑ましくも古傷がズキズキな感じw
最初のころは推敲とかよく忘れるんだよな

385:名無しさん@ピンキー
08/02/29 12:48:41 61AL8DVY
偉そうに講釈垂れてる奴は
実際には一個も書き上げたことのない奴である法則

脳内傑作と比較されても困るよw

386:名無しさん@ピンキー
08/02/29 17:04:53 +uVI9NJZ
と、阿呆が顔真っ赤にして申しております

387:名無しさん@ピンキー
08/02/29 17:49:12 8n8qIV7p
書き殴ってハイお終いってのは見苦しいよ?
国営放送の喉自慢だって鐘がなるわけですよ。

388:名無しさん@ピンキー
08/02/29 18:00:35 W0NA7RW7
キョンと長門が逆行して生徒会長と書記をやり、
「実は会長と喜緑さんは別の世界のキョンと長門だったんだよ!」

という脳内妄想をした。誰か書いてくれ。

389:名無しさん@ピンキー
08/02/29 18:22:36 gAT4gJSO
会長と喜緑がSOS団に入り、キョンと長門が生徒会長と書記をやる展開なら妄想したことある。
もちろん完成してないぞ

390:名無しさん@ピンキー
08/02/29 18:35:22 G07O6Gjm
書く気無いなら会長と喜緑がSOS団作る話が保管庫にあるからそれで我慢してろ

391:名無しさん@ピンキー
08/02/29 19:42:45 82FebcPm
>>390
最近完結したやつの事か。あれはなかなかに面白かった。
ちなみに保管庫その6に収録されている。全6話で1話が結構長いので、一気読みは体調と相談されたし。

392:The miracle ahead
08/02/29 20:02:11 XbcJ4T7f
投下します。

393:The miracle ahead
08/02/29 20:03:29 XbcJ4T7f
▼▼▼▼▼
 
 絶対に失いたくないものは誰にだってある。
 だが、それは俺個人の中の問題だ。外側―例えば赤の他人や動物、偶然、不幸、地球的災害を含めて
そんな事なんてお構いなしに、好き勝手に振る舞おうとする。そして、それは結果として俺の大切なものを奪ったり、
怖そうとするときがあるんだ。
 俺はあの冬の日、身の毛のよだつような喪失感を味わって以降、どうにかして守り抜きたいと思っていた。
そのためにどれだけの努力をしたのかと問われれば、うーんとうなってしまうかも知れないが、
それでも俺は俺なりにSOS団ってものを大切にしてきたつもりさ。
 
 ―でも、それはやっぱりやって来た。俺のいるべき、ずっといたいと願っている場所を地表どころか
マントルごとめくり上げて持って行こうとしやがった。
 
 その日の放課後もいつものようにSOS団の部室へやってきた。そういや、すっかり俺たちが巣くう根城と化してしまったが、
ここも一応文芸部室だったんだよな。
 俺は間違っても朝比奈さんの着替えをのぞかないよう―たまに忘れたくなる衝動に駆られるが、理性で乗り切っている―に
コンコンとノックする。
「……どうぞ」
 返ってきたのは、長門の透き通ったガラス細工のような声だった。あいつが返事をするとは珍しい……
 それを認知した瞬間、俺の背筋に恐ろしく嫌なものが流れていった。
 長門が返事をするだと? いや、確かにあいつは以前に比べてどちらかというと人間らしい反応を見せるようになってきている。
挨拶の一つや二つ返したところで何がおかしいんだ? 
 すぐに俺は背中をはたいて、薄気味悪い感触を消した。
 そして、扉を開ける。
 
 部室内を見たとたん、いつの間にか浮いていた汗が俺の額から頬を伝って落ちていった。
 そこには、返事をした長門だけではなく、古泉・朝比奈さんのいたからだ。なぜだ? 部室の扉をノックされたとして、
まず返事をしようとするのは誰だ? 当然、愛しき朝比奈さんのはぁいという癒し声だ。次に来るべきなのは、
扉の向こうから返ってくる声としてはいささか問題があるが、古泉だろう。にもかかわらず、二人は黙りで長門が返事をしただと?
 さらに俺の不安を煽るのが、部室内の空気だ。古泉と朝比奈さんはうつむいたまま、こちらを見ようともしない。
逆に長門は部室では必ず膝の上に置いていた本を持たず、じっと俺の方を見つめていた。おいおい、どうして逆になっているんだ?
「よ、よう。どうかしたのか、空気が悪いみたいだが……」
 不安丸出しの言葉を吐きながら、俺はいつもの椅子に座る。だが、古泉はじっと難しい目をしたまま、
テーブルを見つめているだけで反応すらしない。朝比奈さんは俺が椅子を引いた音に一瞬びくっと反応したが、
決してこちらに視線を向けようとはしなかった。なんなんだ。
 …………
 …………
 …………
 部室内に長く続く沈黙。さすがに我慢強い俺もいらついてきたぞ。
「おい。何かあったんならしゃべれよ。特に古泉。お前は俺が聞きたくないことでも、いつもべらべらしゃべるじゃねえか。
こんな時だけ黙りを決め込みやがって」
 俺の罵声に近い声に、古泉はちらりと視線だけをこちらに向けてきた。それは……何というか哀れみに満ちたものに見えたが、
すぐに動揺ものへと変化していく。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさいっ……!」
 唐突に声を上げ始めたのは朝比奈さんだった。頭を振って、しきりに謝罪の言葉を並べていく。
長い髪が拡散するように揺れるのに合わせて、多量の涙が机の上にまき散らされていった。
 俺は朝比奈さんを驚かせてしまったかと後悔し、
「いえ! 違うんです。ただなんかあったなら話して欲しかっただけで、別に朝比奈さんに怒っていたわけではありませんから!」
 そう肩をつかんで弁明し続けるが、朝比奈さんの口は止まらない。
「違うんですっ……違うんですっ……! あたしが何もできないからこんな事に……!」
 謝罪の内容が変化していくたびに、俺は朝比奈さんの動揺が別のところにあることを理解した。俺が怒鳴った事じゃない。
もっと根幹的な部分で彼女は謝罪の言葉を並べている。
 一向に口を止めない朝比奈さんに、俺はただオロオロすることしかできない。古泉にフォローを求めようとも、
またもやこいつは難しい顔つきでテーブルに視線を向けた状態に戻っている。
 ……もう何が何だかわからん! 誰か説明してくれ!


394:The miracle ahead
08/02/29 20:04:26 XbcJ4T7f
「今……なんて言ったの?」
 SOS団―文芸部の部室。あたしは団長席に飛んできた言葉に耳を疑った。
 いや、それを発したキョンの奴は、うつむいてもごもご口を動かしているだけのせいで全然聞き取れない。
きっとあたしの聞き間違いだろう。
「何よ、今の。あたしの聞き間違えじゃなければ、全くおもしろくないジョークが聞こえたような気がするんだけど。
ほらキョン、言いたいことがあるならはっきりと言いなさい。そんな思春期か、部屋に閉じこもって1年のヒキコモリのような
しゃべり方じゃ、SOS団団員はつとまらないわよ」
 あたしは諭すように指をさして、キョンに再度答えるよう促す。
 しばらくキョンは沈黙を保ったままだったが、やがてうつろな目であたしに告げた。
 
「……俺、24時間後に死ぬんだ」
 
 
 スパァン!
 あたしがキョンの背中に振り下ろしたメガホンが、妙に透き通った音を鳴らした。部屋中にその音がこだまする中、
それでも微動だにしないキョンを、あたしは睨みつけながら、
「つまんないわ! 最低のギャグね。0点よ。いや、マイナスだわ。テストの点にマイナスってのはあり得ないって言うつもり
かもしれないけど、テストの点は与えられるものだから、それがマイナスになれば逆に与えるものになるってわけ。
つまり罰金よ罰金! でも、すぐに反省して撤回するなら、一時の気の迷いって事で罰金はなかったことにしてあげる。
ほらっ! とっとと言い直しなさい!」
 あたしは自分の頭の隅にすらなかったキョンの言葉に怒りを覚えていた。何を言っているのだろうか。
確かに、SOS団たるもの常におもしろいことを言えるようにしておくという心構えが必要なのは当然。
でも、よりによってキョンが死ぬって? こんなもの冗談っていえないわ。悪質な嫌がらせよ!
 すぐにあたしは腕を組んで目を瞑り、キョンからいつもの中途半端な笑みと声で訂正の言葉が返ってくるのを待った。
だが、一分二分経っても返ってこない。どうして訂正しないのっ!?
 あたしは目を開き、キョンのネクタイをつかみ上げて、強引に立ち上がらせる。
「何で訂正しないのよっ! あんたが死ぬって? そんなばかげたことあるわけないじゃない。
どうしてそんなことが言えるのかっていいたそうね。だって、今日の朝からあんたの間抜け面をずっと見てきたけど、
全然そんな素振り見せなかったじゃない! 明日死ぬ人間がそんな平然としているわけないわ!」
 あたしは盛んにネクタイを揺さぶって、キョンの口を動かそうとする。だけど、うつろな瞳をキョンは見せるだけで
こちらに視線すら向けようとしなかった。
「訂正しなさいっ! 団長命令よっ! 聞いてんのキョンっ!」
「……ふえええぇぇぇ」
 ここで突然みくるちゃんが泣き出した。ちょっとちょっと、どうしてみくるちゃんが泣くのよ。
「ほらっ、キョン。あんたがばかげたことを言うからみくるちゃんが泣いちゃったじゃない! 早く訂正しないと
本気で承知しないわよ!」
 さらにキョンを締め上げにかかるあたしだったが、みくるちゃんは首を振って、
「違うんです……キョンくんの言っていること……本当なんですっ……」
 そう言ってテーブルに突っ伏して泣き始めてしまった。
 
 ……何言ってんのよ、みくるちゃんまで。そんなことをあるわけないじゃない。ねえ古泉くん?
 
 みくるちゃんまで言い出したキョンの死亡宣告に、あたしは思わず古泉くんへ助け船を出させようとするが、
「残念ですが……彼の言っていることは本当です……」
 そう力なく言った―言ってしまった。
 
 それでもあたしは信じない。最後に、この一部始終を黙ってみていた有希に答えを求める。
 その答えは冷酷非道と言えるぐらいに落ち着いたものだった。
 
「彼の言っていることは本当。否定できない事実」


395:The miracle ahead
08/02/29 20:04:48 XbcJ4T7f
 
 有希の言葉を聞いたとたん、世界が回った。
 今まで味わったことのないようなめまいで足がふらつき、そのままキョンのネクタイから手を離して団長席に座り込んだ。
 キョンが死ぬ? そんな……どうして?
 
 あたしは思わず手で顔を覆ってしまう。おかしい……おかしいわよ。昨日まで―それどころか、さっき一旦教室で別れるまで
全然そんな感じじゃなかったじゃない。いつものようにキョンはあたしの前の席に座っていて、途中で居眠りを初めて
宿題を忘れて後頭部をかいて困って、たまにあたしにわからないところを聞いてきたりしていたじゃない。
 それが何でこんな突然? 理解できない。納得できない。受け入れられるわけがないじゃない。
「その点については僕の方から説明をしたいと思うんですが」
 古泉くんの声が聞こえ、あたしは顔から手を離した。強く目を押さえつけてしまっていたせいか、視界がぼんやりとしている。
徐々に明朗になっていく視界に、あたしはこれが夢ではなく現実であることを再認識させられた。
テーブルにつっぷはしないていないもののしゃくり上げ続けるみくるちゃん、いつもは本をずっと読み続けているのに
今日はこちらをじっと見つめている有希、いつもにこやかな笑顔を見せているはずの古泉くんの苦悶の表情、
そして、あの間抜け面はどこへやら呆然とだらしなく椅子に座り、じっと天井を眺めているキョン……
「何があったのか教えて」
 あたしは覚悟を決めて、古泉くんからの説明に耳を傾けることにした。これは現実なのだ。
そして、24時間というあまりに短いタイムリミット。あたしの中の神経がわめき始めた。時間は戻らない、先に進めと。
 古泉くんが沈痛な表情で口を開き始める。
「実は数週間前に彼から相談を受けていまして。最近どうも物忘れが酷くなっているような気がすると。
ただの気のせいだと言ってみたんですが、少々彼も気にしていたみたいだったので、僕の―そう親戚が経営している病院に
ちょっとした検査を受けに行ったんですよ。そんな大規模なものではなく、レントゲンや血液検査程度のものです」
「ちょっと初耳よ。どうしてあたしにいわなかったわけ?」
 あたしは抗議の声をキョンに向ける。だが、じっと天井を眺めたまま答えようともしない。
代わりに古泉くんがフォローするように、
「彼もあまり大事には捉えていなかったんでしょう。ちょっと気になるからという程度で検査を受けたのだと思います。
で、それ以降彼の物忘れも気にならなくなり、検査のこともすっかり忘れてしまっていたようですね。
今日、その結果が返ってきたのですが、自分でそれを受けたことも忘れていたほどですよ」
 ―古泉くんは一旦話を途切り、あたしの様子をうかがった。恐らくあたしが動揺していないか、見ているんだろう。
「構わないわ。続けて」
「……わかりました。そして、その検査の結果ですが、その……何というか大変まずい結果が出まして」
「まずい病気だったって訳ね。病名は?」
「……ええと……」
 古泉くんはどういう訳だか答えに困ったような表情を浮かべて、有希の方に振り返った。なぜ有希なのだろうか。
ひょっとしてその病気について何か知っている?
 有希は話が回ってきたと理解したのか、小さく頷き、
「彼が発症している病気は極めて症例の少ないもの。全世界を探しても、同様の症状は数十例しか存在していない上、
それらが全て共通のものであるという確証も得られていない。そのためはっきりとした病名もない。当然治療法も。
彼がどうしてその病気に罹っているのか分かった理由は、その症例のうち一つと完全に一致しているものだから」
「病名がないって……そんなことがあり得るの?」
 あたしの疑問符に、有希はただ頷くだけだった。
 そんな。治療法どころか病名すら存在しない病気だなんて。
「具体的な症状は?」
「症状は次第に記憶と失われていく。物忘れが激しくなるのはその前兆。やがて思考能力の衰退していき、
最後には脳の機能が停止してしまう」
「アルツハイマー病みたいなものなの?」
「似ているが異なる。この病気の決定的な特徴は個人差が極めて少ないことにある。最終段階の発症から急速なスピードで
病状が進行し、ほぼ24時間後に生命活動が停止する。症例は少ないが、その誤差は数分程度のものしか確認されていない。
そして、先ほど彼に確認したところ、36分前の15時ちょうどにその最終段階の発症が起きていることがわかった。
だから、あと23時間24分で彼の命は尽きると思われる」
「……そう」

396:The miracle ahead
08/02/29 20:05:11 XbcJ4T7f
 あたしは頭を抱えてしまった。もうそれが始まっている? なら一刻の猶予もない状況じゃない。
 同時に、そんな大事を淡々と語る有希に怒りもわいてきていた。なんなの、その平然な態度は。キョンが死んでもいいって事?
それともどうでもいいって言いたいの?
 だけど、あたしはすぐに思い直した。有希はそんな子じゃない。感情を表に出さないのはいつものことじゃない。
それにこんなに饒舌にしゃべる有希は初めて見た。いつも必要最低限の言葉しか口にしなかったんだから。
「……なにか手だてはないの?」
 あたしは途方にくれて、周りに問いかける。だが、こればかりには有希も何も答えなかった。
古泉くんもみくるちゃんもただ黙ったまま。
 ここでふと気がつく。当事者であるキョン。さっきから呆然と天井を眺めたままで何一言も答えようとしない。
 
 あたしはそれを理解したとたん、頭の血管が切れるんじゃないかと思うほどの怒りがわいてきた。
そして、椅子を蹴飛ばして立ち上がると、再びキョンのネクタイを締め上げ、
「あんた! さっきから何一人だけ蚊帳の外でのほほんとしてんのよ! あんたのことでしょ!
もっとしっかりしなさいよ! それとももう諦めたってわけ!?」
「……もういい」
 キョンがようやく口にしたのは、絶望に染まった言葉だった。それがさらにあたしの頭に血が集結させる。
「ふざけないでよ! まだ24時間近くあるのよ! 何でそんなに簡単に諦められるわけ!?
SOS団団員としてそんな風に教育した憶えはないんだから!」
「もういいって言ってんだろ!」
 キョンがあたしに向けて怒鳴った。あまりの口調にあたしはネクタイを話して、数歩距離をとってしまう。
「お前に何が分かる―おまえに何が分かるって言うんだよ! もうどうやってもたすかりっこねえんだ!
どんなにあがいても、努力しても無駄なんだよ!」
 錯乱を始めたキョンをあたしは呆然と見つめることしかできなかった。頭を抱え、身をよじり、つばを飛ばして
絶望の雄叫びを続ける。そんな彼を見たのは初めてだった。
 
 あたしは。
 
「どうにでもなればいいんだっ! 俺はどうせもうすぐ死ぬんだからな! いっそここで殺してくれたっていいぞ!
くそったれが! おわっちまえ、こんな理不尽な世界なんて今すぐほろんじまえばいいんだっ!」
 
 バカだ。
 
 あたしは錯乱して腕を振り回すキョンの前に立った。そして、彼の顔を両手でしっかりとつかんだ。
 全身の震えがあたしの手を通して感じられた。
 そう、怖いに決まっている、訳の分からない病気に突然かかり、あまつさえ余命24時間ですなんていわれれば、
想像を絶するほどのショックを受けるだろう。そんなこともあたしは理解できないって言うの?
 あたしはキョンの顔をつかんだまま、あたしの顔の前に持ってくる。荒い吐息があたしの顔に降りかかってきた。
「いいキョン。あたしは絶対に諦めないから。あんたが患った病気がどんな難病だろうが知ったこっちゃないわ。
約束する、どんな手段を使っても、絶対にあんたを助ける。あたしは最後の一秒まで諦めるつもりはないんだから。
だからあんたも戦いなさい。最期の最期の最期まで!」
 そして、キョンの反応も確かめずに、周囲の団員たちを一瞥し、
「みんなも異論はないわよね。あるなら邪魔だから今すぐここから出て行ってもらうわよ」
 そのあたしの言葉に誰一人反論するものはいなかった。
 あたしは決まりねと言うと、キョンの腕をつかんで外に出ようとする。
「とにかく、あんたの病気がホンモノかどうか、もう一度調べてもらう必要があるわ。
最近じゃセカンドオピニオンなんていう言葉もあるぐらいよ。別の病院で調べれば、誤診だったっていう可能性もあるんだから」
 と、ここでようやく平静さを取り戻したらしいキョンが口を開く。
「……なあハルヒ。一つだけ聞きたいんだが」
「なによ」
 キョンはしばらく言いづらそうにしていたが、やがてあたしの目をまっすぐ見つめて、
「おまえが俺を助けようとしているのは、SOS団団長だからか?」
 その言葉を聞いて、あたしもしっかりとキョンを見つめ返し、
「SOS団団長として、ここにいる涼宮ハルヒとして、あたしの全立場を賭けてあんたを助けたい。それだけよ」
 
 


397:The miracle ahead
08/02/29 20:05:31 XbcJ4T7f
▼▼▼▼▼
 
 今から語るのは、ハルヒがまだ部室に来る前の事だ。初めて俺が24時間後に死ぬと言われたときの。
 
 最初は長門。
 昨日、あなたに何からの情報生命体が介入を行ったことが確認された。
 目的はあなたの生命活動の停止。
 それはわたしの警戒網をくぐり抜け、あなたの脳組織に障害を起こすプログラムを埋め込んだ。
 48時間後かけてじっくりと意識を消失させていく、自我崩壊プログラム。
 わたしがその存在を察知したとき、すでにそのプログラムは稼働状態に入り、どんな情報操作も受け付けなかった。
 最初の24時間は潜伏状態となり、あなたの身体組織になんら影響を及ぼさない。
 だが、残り24時間になると稼働を開始し、まずあなたの記憶媒体への攻撃を始める。
 時期にあなたの記憶に混乱と混濁が生じ始めるだろう。
 わたしは情報統合思念体へあなたの内部にいる破壊プログラムを停止させるべく、あらゆる申請を行った。
 だが、一つとして許可されていない。
 何度もわたしは申請を行ったが、最後には情報統合思念体はわたしを切り離した。
 今ではわたしは何の情報操作もできない通常の有機生命体と変わらない。
 情報操作という点については喜緑江美里が協力してくれているが、極めて限定的。
 今のわたしにあなたを助けることはできない。
 ……ごめんなさい。
 
 次に朝比奈さん。
 未来からは何も聞かされていません。
 長門さんからその―プログラムというものについての話を聞いたので、未来へすぐに対処方法がないか問い合わせました。
 でもダメ。
 長門さんが無理なら未来でも対処のしようがないって一点張り。
 ならTPDDでキョンくんに侵入する前にもどったらって申請してみたの。
 それもダメでした。
 理由は、そのぅ……禁則事項……です。
 ごめんなさい……あたし何もできなくて……
 
 最後に古泉。
 今回の件に関しては機関の力を持ってもどうしようもありませんでした。
 長門さんから初めてその話を聞かされたとき、ただ呆然とすることしか。
 腹立たしい。
 超能力者なんて結局は涼宮さんの精神安定の役割しかこなせないんですから。
 あなたの何の助けにもなれない。
 正直、屈辱的です。
 こんな状況をただ指をくわえて見ていることしかできないことに。
 申し訳ない……今僕から言えるのはそれだけです。
 
 
 ま、さっき長門と古泉が説明したのは、大体あっているってわけだ。
 ただここで情報なんたらとか言ってもハルヒが信じないだろうと思って、脚色したんだろう。
 どのみち俺の命はあと24時間というのは変わりないんだ。
 
 
 長門もダメ、朝比奈さんもダメ、古泉もダメ。もう俺が助かる可能性は万に一つすら残っていない。
 絶望的な状況ってわけだ。
 
 俺はどうすればいいんだ? ハルヒ、俺は……
 
 


398:The miracle ahead
08/02/29 20:05:54 XbcJ4T7f
▽▽▽▽▽
 
 あたしは校舎の外に飛び出すと、職員用の駐車場に置かれている自転車に飛び乗った。
これは無断で自転車登校した生徒から没収されて、長らく鍵も付けずにここに放置状態にされていたものだ。
最初はタクシーに飛び乗って、病院に向かおうかと思ったけど、この辺りにタクシーがやってくるのには時間がかかりそうだし、
そもそも学校にタクシーを呼び出したら教師がうるさい。かといって説明している時間もない。
それならいっそ自転車で行った方が早いはず。
「ほら、キョン。早く後ろに乗りなさい」
「お、おい、二人乗りは……」
「あんたの命がかかってんのよ! そんなこと気にしている場合!?」
 あたしはキョンを後部に載せると、猛スピードで学校の校門から飛び出した。どこからか、教師の怒鳴り声が聞こえてきたけど
無視よ無視。
 そのまま、ブレーキもかけずに一気に坂を駆け下りる。一分一秒も無駄にできない。
 次第に日が傾き、街並みが赤く模様替えを始めつつあった。時計をちらりと見れば、もう残り23時間になろうとしている。
このままでは明日のこのくらいの時刻に命が尽きてしまう。
 ふと、後ろからあたしをつかんでいるキョンの手がまだ小刻みに震えていることに気がついた。
 ……大丈夫。絶対にあたしはあんたを見捨てたりはしないから。
 
 しばらくすると上り坂にさしかかる。さすがに二人分の重量となると、かなり厳しい。
ぜいぜいと息を切らせながら、ただひたすらにペダルを踏み込み続けるが、一向にスピードが上がらない。
「……おい、無理するな。ここは一旦俺が降りて―」
「病人っ……は、黙って後ろに乗ってなさいっ……!」
 足が痙攣を始め、全身に汗が噴き出るが、それでもあたしは立ち止まる気にはなれなかった。
 だが、邪魔は別のところから入った。
『そこの二人乗り。止まりなさい』
 背後からスピーカー越しの声。振り返ってみれば、いつの間にか現れたパトカーがこちらを呼び止めようとしている。
「無視して突っ走るわよっ……」
「無茶言うなよ」
「うっさい! 止まっている時間なんてないんだから!」
 あたしは振り切るべくさらにペダルに力を込めるが、
「ハルヒ。気持ちは分かるし、俺は感謝しているぞ。だが、ここで警察にとっつかまったら意味ねえじゃねえか。
事情さえ説明すればわかってくれる。お前も無理しすぎだ。だから、ここで一旦止まれ。な?」
 そう身を乗り出して、あたしを制止し始めた。
 
 結局、キョンの言うように警察沙汰は最悪だし、あたしの体力も厳しくなってきていたから、一旦自転車を止めることにした。
全身に足りなくなった酸素を補給すべく、自転車をつかんだまま大きく呼吸を続ける。
 だが、背後からはパトカーから降りた警察官がこちらに向かってきていた。時間がないってのに。
「あー君たち。何を急いでいるのか知らないが、二人乗りはダメだよ」
「すみません……ちょっと急いでいて……」
 キョンはあたふたと警察官に話しかけているが、そんな悠長なことをやっている暇なんてない。
あたしはまだ酸素を吸引し続ける肺を黙らせつつ、
「……邪魔しないで……」
「ん? 何か言ったかい?」
 息切れに呑まれて警察官まで声が届かなかったらしい。あたしは一旦呼吸を止め、完全に肺を押さえ込むと警察官を睨みつけて、
「邪魔しないでっ!」
 続けてキョンを指差し、
「病気なの! 一刻を争う状況だから、すぐに病院に連れて行かないといけないのよ! だからお願い、あたしたちを通して!」
 気がつけば、あたしの声は怒鳴り声になってしまっていた。だが、構うもんか。今、キョンに残されている時間は少ない。
本来こんな事をやっている場合ではないんだ。もしこれ以上引き留めようとするなら、実力で……
 警察官はあたしの口調におどろいたのか、しばらく呆然としていたが、やがて帽子をかぶり直すと、
「何やら事情があるようだな。だが、それでも二人乗りは見過ごせないな」
 ……全く、官憲って奴は頭が固いんだから。避けたかったけどここは実力行使しかないようね。
 だが、次に警察官が口にした言葉は意外なものだった。
「病人を抱えているなら、なおさらだ。ちょうど病院前を通るから車で連れて行ってあげよう」
 思わぬ申し出にあたしはキョンに笑みを向けた。
 ―だが、彼はぎこちない作り笑顔を見せるだけ。
 
 理由はわからない。だけどキョンは完全に諦めてしまっているように見える。なぜ?


399:The miracle ahead
08/02/29 20:06:15 XbcJ4T7f
▼▼▼▼▼
 
 俺が連れて行かれた病院は、以前に入院したことのあるところだった。
 前に聞いた話だと、どうやら古泉の機関が一枚かんでいるらしい。その時点で腕は確かでも、、
何の期待もできないと言うことだ。もう機関には俺の状況が伝えられているだろうから、色々検査したところで回答は同じ。
そもそも現代医療では治療どころか発見もできないような病気だ。治療法なんて見つかるわけがない。
 俺は病院の待合室の椅子でだらんと力なく座り込んでいた。さっきまで感じていた恐怖による震えはすっかり収まり、
今ではただ呆然とするばかりになっている。おびえることにすらうんざりしてしまったのだろうか、
こんな時ばかりは、俺の事なかれ主義がいい具合に働いていると思ってしまう。
 ハルヒは最期まで諦めるなと言った。だが、無駄だ。長門すらダメだというのに、一体何に期待すればいい?
もうすぐ時間が過ぎて俺は死ぬ。これは―まあなんだ、規定事項ってやつだな。こんなんでどうやって諦めずにいろと?
 ふと、俺の両隣に誰かが座った。見回せば、長門と古泉が俺を挟むように座っている。
「なんだ、来たのか」
「ええ、黙って部室にいるのもあれですから」
 すっかりいつものさわやかスマイルが失せた表情で古泉。一方の長門は表情一つ変えずに俺をじっと見つめている。
 古泉は待合所を見渡して、
「ところで涼宮さんは?」
「さっきトイレに行った。汗をかいたから顔を洗ってくるって言っていたが」
「そうですか。ちょうど朝比奈さんも行ったので顔を合わせるかも知れません」
「そうかい」
 ―ここで沈黙がしばらく流れる―
「ん、ところでいつもの閉鎖空間はどうなんだ? ハルヒがあんな調子じゃドでかいのが発生しているんじゃ」
「その点については全く問題ありません。現在のところ、閉鎖空間の発生どころか、その予兆すらキャッチされていない状態です。
物を壊して暴れている時間なんてないと認識しているのでしょう。涼宮さんはそれだけあなたを助けることに夢中になっている」
 古泉は寂しげな笑顔を浮かべた。これ以上面倒事が起きて欲しくはないからな。とりあえず、そっちは一安心か。
 と、俺はこの病院で検査の受付の時の事を思い出し、
「そういや、病院の方はすっかり検査の準備をして待ち構えていたみたいだが、お前がやってくれたのか?」
「ええ、機関を経由してお願いしておきました。一通りそれっぽいことをしなければ、涼宮さんは納得しないでしょうから。
それに受付などで時間をかけてしまいますと、涼宮さんは別のところに駆け込みかねません。口裏を合わせるためにも、
ここで受けた方が何かと都合がいいですから」
「そうだな」
 古泉の答えを聞いて、俺はまた力なく床を見つめた。しゃべっている間に気がついたが、この他人事のような話しぶりは
何なのだろう。少なくともあと一日もしないうちに死ぬというのに。
「俺はもうすっかり自分の死を受け入れちまったみたいだよ。あがくとかそんな気持ちも一つとして出てきやしねえ。
自分で言うのも何だが、俺は相当冷淡な人間だったんだな」
 口から自虐的な笑みがこぼれる。
 だが、ここで長門が俺の顔をつかみ、
「それは違う。あなたがそう望んだから、死を受け入れたわけではない」
「……じゃあ何でなんだ?」
 俺の問いかけに、長門はただ瞬き一つせずに俺の目を見つめながら、
「自我崩壊プログラムの影響によるもの。初段階であなたの抵抗の意思を削除したものと思われる。
ただ時間から換算して、まだ浸食は大きくないはず。より大きいショックを受ければ、動揺や怒りの感情も出てくる」
「この妙に晴れやかな気分も、病気もどきのせいだってのか。全く苦痛を与えずに、じりじりと優しく締め上げてくるとは
やたらと陰湿なプログラムだな」
 あきれ気味に答える俺。
 長門は続けて、
「だからこそ、あなたは戦うべき。症状に身を任せてはいけない。希望を捨てないで」
 その声は凛として透き通っていた。俺の持ち合わせている長門感情探知レーダを確認する限り、こいつはまだ諦めていない。
 
 ……だが、どうしろと? 一体どんな奇跡が起これば俺は助かるって言うんだ?
 
 


400:The miracle ahead
08/02/29 20:06:41 XbcJ4T7f
▽▽▽▽▽
 
 あたしは洗面所でひたすら顔を洗い続けていた。
 最初は汗を流すだけのつもりだったが、冷たい水に意識が引き締まることを感じると、
ひょっとしたら今あたしは悪夢を見ているだけであって、顔を洗えば目が覚めるかも知れないという淡い期待が生まれてきた。
 数十回続けた洗顔を終え、あたしは正面の鏡を見つめた。顔どころか髪の毛までずぶぬれになり、
頬や首筋にまとわりついている。こびりついた水滴は重力に引かれて髪を伝い、あたしの肩に降りかかっていった。
 ―やっぱりこれは悪夢なんかじゃない。現実に起こっていることだ。
 あたしはそう認識して、二、三度頬を叩いた。まだ残っていた水滴が当たりに飛散する。
 しっかりしなさい。こんな時に現実逃避してどうする。そんな時間なんて一分一秒もないんだから、
しっかり前を見つめて進むのよ。
 ふと、出入り口の扉が開き、ちょうどかがみにみくるちゃんの姿が映し出された。
 あたしはその姿に驚き、
「みくるちゃん。来たんだ」
「あ、はい。部室にいても仕方ないですし、キョンくんのことも心配だから……」
 不安と困惑の入り交じった表情で答えるみくるちゃん。さっきまで泣いていたせいか、目がすっかり充血し、
目元が汚れてしまっている。全く可愛い顔が台無しじゃない。
「えっ、あ、はい。そうですね」
 みくるちゃんは鏡をのぞきこみ、自分の顔を確認してからおずおずと顔を洗い始めた。
 あたしはすぐにキョンの元に戻ろうとするが、
「あ、あの……涼宮さん」
 そう唐突に呼び止められた。振り返ってみれば、みくるちゃんがさかんに顔をハンカチでぬぐいながら、
あたしを止めるように手をこちらに向けている。
「なに? 早くキョンのところに行かないといけないから、手短にね」
「えっとですね……」
 みくるちゃんは顔を一通り拭き終えると、あたしに顔を近づけてきて、
「涼宮さんは、キョンくんのことを助けたいんですよね?」
 至極当然すぎることを言われて、一瞬あたしは戸惑ってしまったが、
「当然よ。自分が団長だとかそんなことは関係ないわ。あたしはキョンを助けたい。ただそれだけよ」
「そ、そうですか……」
 あたしは断言するように答えたつもりだったが、みくるちゃんの表情が曇っていくのを見て、彼女が望んだ答えを
あたしは答えられなかったことに気がつく。
 このみくるちゃんの反応に、正直あたしは困惑した。
「ごめん、みくるちゃん、わかんない。あたしはキョンを助けたいの。他に何の雑念もないわ。
そのためならどんなことをでもやるつもりよ。それにどんなことがあっても諦めるつもりはない。
それに何か問題があるって言うの?」
「……ええと、それは涼宮さんらしくて、いいことだし間違っていないと思います。けど……」
 みくるちゃんはまるで答えを選ぶように慎重な口調で、
「涼宮さんはまだ―その、キョンくんに遠慮しているんじゃないかって。そんな感じがするんです」
 この指摘にあたしは困惑を越えて、動揺が生まれた。
 
 この期に及んで、まだあたしが何かに遠慮している? そんなバカな。あたしはキョンのことを最優先に考えて、
キョンが助かるために必死にやっているのに。
 
 
▼▼▼▼▼
 
 結局、その後ハルヒに連れられて片っ端から検査しまくったが、診断結果は変わらなかった。
いや、検査する前から答えは決まっていたんだから当然なんだけどな。
 24時間後に命が尽きる。いや、もう20時間を切ったか。残り時間が短いせいか、入院の必要性すら言われなかった。
助かる見込みがない状態で集中治療室とかに入っても何の意味もないから、当然か。
 変化なしの現状に、ハルヒは一瞬いらだった仕草を見せたものの、すぐにいつもの強気の姿勢に戻り、
「仕方がないわ。医者の診断を受け入れましょう。でも、これで終わりじゃないわ。今度は治療法―最悪でも、
症状を遅延させる方法を見つける。キョンを自宅に送り届けたら、あたしは図書館に行って調べるつもりよ」
 そう言ってタクシーの手配を始めた。全くどこからそんな行動力が生まれてくるんだ。
生まれたときもお腹から発射されるかのように飛び出てきたんじゃないか?
 ハルヒは病院入り口前に、一旦SOS団を集合させ、


401:The miracle ahead
08/02/29 20:07:02 XbcJ4T7f
「みんな聞いて。あたし一人だけじゃ時間がなさ過ぎるから、手分けして動こうと思う。古泉くんは先に図書館に行って、
事情を説明して今夜一晩中借りられるようにお願いしてほしいの。無茶な頼みだと思うけど、人一人の命がかかっているんだから、
どんな嘘を言っても納得させて。有希とみくるちゃんは自宅に戻って、何か手だてがないか考えてほしい。
手だてすら見つからない状況だから、全員で図書館に籠もるのは発想を拘束してしまうから、他の視点で何か無いか探って」
 ハルヒの言葉に、俺以外のSOS団団員たちがうなずく。
 外はすっかり薄暗くなり、俺の余命も19時間を切ろうとしていた。明日のこの時間には
俺はもうこの世に存在していないってわけか。明日がないというのも、何か現実感がない微妙な気分だ。
 ほどなくして、古泉たちが別々にタクシーに乗ってそれぞれの目的地に向かっていった。
それを見送った後、俺とハルヒもタクシーに乗り込み、俺の家へと向かう。
 検査結果で何の変化がないことを認識した辺りから、ハルヒはしきりに時計を確認するようになっていた。
一秒も無駄にはできない。ハルヒの思いが俺にひしひしと伝わってくる。
 ……だが、そんなハルヒを見ても、俺は何とも思わなくなっていた。普段なら、感激するなり感謝の余り涙するぐらいの
人並みの感情は持ち合わせていたはずだ。なのに、今の俺はそんな感情どころか、ただ呆然とハルヒの行動を
見ているだけで何の感情もわき起こってこない。そして、そんなふがいない俺に怒りすら起きてもいなかった。
やれやれ、次第に人間らしい感情を失いつつあることが、手に取るようにわかるな。
 長門は言った。これは全て病気―プログラムのせいだと。
 そうだな、全部病気のせいだ。俺が悪いんじゃない。だから自分に絶望する必要はないんだ。
 車通りの多い県道を走り、自動車のライトや街の明かりが俺たちを照らす。ハルヒは難しい顔をしたまま、
俺とは目を合わせず外を見つめていた。
 ふと、ここで家のことを思い出した。そういや、こんなに遅くなるって言うのに、連絡一つすらしていなかったな。
今更かも知れないが、念のため電話ぐらいして―
 …………
 …………
 …………
 俺の呼吸が激しく乱れた。何だか長らく忘れていた動揺、そして絶望感。動いてもいないのに、
まるで100メートル無呼吸で泳いだほどに心臓の鼓動が速まる。さっきまで一つとして浮いていなかった汗が、
全身に浮き上がり瞬時に服を湿らせた。
 長門が言っていた。俺の感情は次第になくなってきていると。だが、ぎりぎりのところでまだ理性らしき物は残っていたようだ。
「―キョン? 大丈夫? どうかしたの?」
 気がつけば、俺の異変を察知したハルヒが肩をさすってきている。だが、俺はそれを感じる余裕がないほどの
ショック状態に陥っていた。
「わからねえんだ……」
 俺の口からこぼれ落ちる。ハルヒは困惑した視線を向け、
「なにが?」
「俺の家族って誰だ……?」
 俺の言葉を聞いたとたん、ハルヒの可愛らしい顔が絶望的なまでゆがんだ。
 思い出せない。
 自分の家族のことが。オフクロや妹のことが。
 外見も思い出せず、名前も思い出せない。だが、俺には確実に帰るべき家があって、そこには家族がいたはずだ。
それはわかっているのに―なのに、そこにいた人たちが全く思い出せねえ。
 いや、もっと悪いことに家族と一緒にした記憶が全くない。俺が認識できるのは、家族がいたという点だけで、
それ以外の記憶が全くなくなっていた。
 それを認識したとたん、俺は悲鳴と嗚咽が混じった奇声が喉から飛び出始める。
そして、言いようのない喪失感が頭の中を見たし、無我夢中でハルヒの身体に抱きついた。
「落ち―落ち着いてキョン! 大丈夫、大丈夫だから……っね!」
 ハルヒは俺をしっかりと抱きしめて背中をさすってくれた。だが、俺は奇声を上げることを止められない。
狭い車内の中に、自分の声が幾十にも乱反射され、さらに頭がおかしくなりそうになる。
「あんたのせいじゃない……あんたのせいじゃないのよ! 全部、みんな病気が悪いの! だから落ち着いて。
あたしが、あたしが絶対にキョンを助けて上がるからっ……」
 ハルヒの言葉も虚しく感じられた。
 病気? そうかもしれない。だが、一番世話をしてくれて、一番身近にあった家族のことを俺は忘れてしまっている。
 言い訳のしようがない。
 俺は最低だ。


402:The miracle ahead
08/02/29 20:07:24 XbcJ4T7f
 ほどなくして、俺は奇声を上げることもできなくなり、ハルヒに抱きついたまま身動きできなくなった。
限界を超えた声量で叫び続けたため、喉あたりから出血が起きているのか、口の中が嫌な味で汚染されていく。
「ほらっ……キョン、家に着いたわよ」
 ハルヒに促されて、俺はタクシーの窓から外を見回した。
 目の前にはごく平凡な一軒家が建っている。どうやらこれが俺の自宅のようだ。
 だが、どれだけ記憶の糸をほじくり返しても、それは見知らぬ他人の家にしか見えない。
 今まで俺が住んでいたという記憶どころか感覚すら生まれてこず、子供が親戚の家に初めて訪ねたときに感じる新鮮さのような
気分になった。
「まだ思い出せないの?」
 ハルヒは恐る恐る俺の顔をのぞき込む。俺は首を二、三度横に振り、
「ダメだよ。全く思い出せない。どこをどう見ても他人の家にしか見えねえ……」
 そう肩を落とした。
 正直、このままこの家の中に入って家族といつものように会話ができるかと聞かれれば、無理だと答えるしかない。
恐らく初めて会う人と話すようなたどたどしいやり取りしかできないだろう。
 ハルヒは必死に、痛々しいまでに取り繕った笑顔を俺に近づけ、
「どうしようか。あんたの好きにしていいわよ。このまま家に帰りたいって言うなら、すぐに戻ってもいいし、
どこか別のところへ行きたいなら、どこにでも連れて行ってあげる。言ってみて」
 俺の行きたい場所。本当ならこの家なのだろうが。ダメだ、どうしてもそんな気にはならない。
 ならどこがいい? 俺が少しでも安心できる場所は……
「部室がいい」
 すぐさま俺の頭に浮かんできたのは、あの旧館の文芸部室だった。古びて、わけのわからんものがたくさん置かれている
SOS団の根城。俺の高校生活の大半が詰まっていると思っていい。
「わかったわ。部室ね。それで本当にいいのね? 他に行きたいところがあるなら遠慮なく言ってもいいわよ。
物理的に難しいところはできないけど、あんたの行きたいところならどこにでも……」
「いいんだ。部室がいい」
 俺はそうきっぱりと答え、さらに続ける。
「もう部室以外の場所をほとんど憶えてないんだよ……」
 
 
▽▽▽▽▽
 
 あたしはキョンの要望通り、北高へ向かった。
 この間に見たキョンの絶望と雄叫びを見て、あたしはまだ自分がこの病気が嘘か間違いならいいと思っていたことを恥じていた。
しかし、キョンが家族のことを忘れてしまったということ、そして、それを心底苦痛に思っている彼を見て、
もう言い逃れも現実逃避もできない状況だと確信させられた。
 同時に、あたしの脳裏に不安も過ぎる。キョンの症状は深刻だ。あたしは必ず助けると大見得を切ったが、
本当にできるのだろうか? そもそも専門である医者ですらさじを投げているのに、あたしなんかに何ができる?
あの症状を見せつけられてから、ついさっきまでの自信がすっかり消え失せかけていた。
 ようやく北高前につき、あたしたちはタクシーを待たせた状態で校門を乗り越えて学校の敷地内に入った。
 あたしはふとキョンの顔を見た。さっきまで不安で染まっていた表情だったが、学校に来てある程度の安堵感を見せていた。
よかった。まだここのことは憶えているみたい。
 時間は午後8時。校舎は明かり一つなく、部室のある旧館も闇に染まっていた。
 しまった。この時間では旧館の入り口が開いているわけがない。中にはいるためにはどこかの窓を割って……
「待っていたよ」
 唐突にかけられた声。あたしたちがそちらに振り返ると、そこにはあのいけ好かない生徒会長と喜緑さんの姿があった。
何よ、こんな時に。まさかこんな時間に部室を使うのは風紀の乱れの原因になるとかいうんじゃないでしょうね。
言っておくけど、今のあたしはあんたの下らない説教なんて聞いている暇はないんだから。
本気で阻止するつもりなら、こっちも容赦しないわよ。
 だが、生徒会長は予想外の言葉を告げてきた。
「話は聞いている。場合によっては学校に来るかもしれないと思っていたが、予想通りだったな。
彼はこちらで面倒を見よう。部室にきちんと連れて行くから安心したまえ。君は行かないとならない場所があるのだろう?」
 あまりに物わかりのいい生徒会長にあたしは一瞬警戒心を憶えるが、すぐに考え直す。



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