08/02/29 03:55:58 XGl1njQU
「今日も疲れた…」
なぎさがふうっとため息をつく。珍しい光景である。
「どうした?」
「芸能界って大変だなって思った。まだカメラの前とか立つとすごい緊張するんだよ。駄目だなあたし…」
まだデビューして一年足らずであり、そう思うのも無理はない。
ここ最近は忙しくなり、二人の会う時間も減っている。
「まあ徐々に慣れて来るよ。なぎさはなぎさらしくやってけばいいんじゃないの?」
さっきのおふざけとは一転、優しく諭すようになぎさを励ます。
「でも辛いことや嫌なことがあったら俺に言ってな。聞くだけしかできないかも知れないけど、一人で抱えこむなよ」
(ほんとゆうくんは優しいなあ…名前に優って入ってるからかな?こういうところ、好きになっちゃったんだよねえ…)
「ありがと♪」
感謝の言葉を述べると同時に優亮の頬に柔らかな唇を重ねる。
「そういう事言ってくれるの凄い嬉しいな…もっともっと頑張ってこうって思った♪」
そう言うとなぎさは自らの指を優亮の指に絡める。
優亮はこの行為が彼女が次になにを求めているか知っている。
「絶対口では言わないんだな」
「うう…だって恥ずかしいじゃん…」
(まあいっか。俺も我慢出来そうに無かったし)
内心ほっとしながら優亮はなぎさを優しく抱き寄せ、ベッドへと向かった。