08/03/03 15:05:12 DMG5yd2G
「ねぇ、マスター」
「どうしたの?ゆず」
肩にマオチャオを座らせて、彼はパートナーとの会話を楽しむ。
「いろいろ、あったね」
「……そうだね」
遂に、人はその心を小さく動かした。
武装神姫、たかが14㎝しかない人型の玩具……その内一体が起こした奇跡が、人々の間で小さく囁かれ、そして。
始めに流れた一滴の涙は、今や濁流となって時代を動かそうとしている。
バトルに関して再度のルール改定が行われ、一時期は廃れた人型の神姫が徐々に蘇り始めた。
一部マスコミが言う「フィギュア萌え族(仮)事変」の切欠となった神姫とマスター
一度は否定され、消えかかった「心」への感心は、最早ちょっとした罵倒など意にも介さぬ程の勢いを持ち、その問いかけを人々にぶつけていた。