世界の神話でエロパロ創世2at EROPARO
世界の神話でエロパロ創世2 - 暇つぶし2ch151:メガラ王女スキュラ1
08/08/30 03:09:42 KRDlhcsL
先史の時代。ギリシア中部に位置する都市国家メガラを地中海随一の強国クレタの軍勢が囲んだのは
アテナイのアイゲウス王の治世のことであった。
(事の発端はクレタの王子の一人が遊学先のアテナイで非業の死を遂げたことであったが、
その詳細については諸説あるのでここでは省く)
ともかく息子の死に激怒したクレタ王ミノスはアテナイの罪を問うべく軍を発し、
手始めにアテナイの友邦にしてアイゲウスの兄弟ニソスの治めるメガラにその矛先を向けたのである。

メガラの城邑を巡って激戦が繰り広げられること半年。
クレタ軍の猛威を善く寡兵のメガラ勢が凌ぐ形で戦況は推移していたが、
そんな中昼夜を問わず繰り広げられる戦いを見つめ続ける乙女の姿があった。
ニソスの娘、メガラ王女スキュラである。

「はぁ……ん……あふっ」
見晴らしの良い宮城の一角から毎日戦場を眺めるスキュラ。
ある者はそこに戦地に赴く父を案ずる娘の姿を、またある者は祖国に勝利をもたらす女神の姿を見ていた。
だが実際はどうであるか?
「あうっ!……アァ……イィ……」
薄衣の下の美体を乙女自身の指先が這い回り、背徳的な行為に独り高ぶってゆく。
混乱を極める戦場を見下ろす彼女の視線の先には常に一人の男がいた。
「ミノス様……」

ミノスは先代クレタ王アステリオスの後を襲って位についたが、王の実子ではない。
フェニキアの姫エウロペの美貌に魅せられたゼウスが牡牛に変じて彼女を拉致し、
欧州(ヨーロッパ)を横断してたどり着いたクレタ島で儲けた子こそミノスと弟ラダマンテュスである。
メガラ攻めの時ミノスはすでに壮年を過ぎていたが、半神の英雄に相応しいその美と力は男を知らぬ少女にはあまりに刺激的であった。
クレタ軍の先頭に立つミノスが両刃の戦斧(ラビュリス)を振るうたび人体が消し飛び、王の華やかな軍装を血肉が汚していく。
その凄惨な光景とともに処女の稚拙な行為も激しさを増した。
「あはんっ!お願い優しく……んんんん!!」
敵の侵入を拒み続けた城門が破られ、クレタ兵に蹂躙されるメガラの街。
自分は敗軍の将の居館に荒々しく踏み込んだ敵将に捕らえられ、戦利品として犯されるのだ。
「…………!!」
淫靡な想像とともに達した直後、退却を告げるクレタ軍の軍鼓が彼女を現実に引き戻した。

「この戦はいつになったら終わりましょうか?」
戦場から戻った父王ニソスを労いながら、スキュラは愁いをふくんで問いかけた。
何気ない風を装ってはいるが、要は愛する男がいつまで自分の近くに居るのか知りたかったのだ。
「案ずることはない。彼らとて本拠を離れて長く遠征を続けられるものではなく、
 目標のアテナイに辿り着くこともできぬ有り様では早晩撤退を余儀なくされるであろう」
娘の表情を戦いへの不安と勘違いしたニソスは優しく希望を告げる。
なおも暗く沈んだ愛娘を励まさんがため、彼は家族にも語ってはならない秘密を口にした。
 敵将ミノスは必ず獲物を捕らえると神に約束された猟犬を持つと聞くが、我がメガラにも神の加護が備わっている。
 父の頭に一房混じった紫色の髪こそメガラに与えられた幸運の証であり、
 これがあるかぎり自分とメガラが敗れることはないのだと。

哀れなニソスとメガラの運命は決した。
スキュラは深夜父の寝所に忍び入るや、紫色の髪を切り取ってクレタの陣営に走ったのだった。


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