ポケモン その12ノコat EROPARO
ポケモン その12ノコ - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:13:58 ktSEaKyK
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3:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:48:19 9m6udqCv
URLリンク(oekaki1.basso.to)

4:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:49:21 amg3kcnw
乙まみでもどうぞ

5:名無しさん@ピンキー
08/01/21 00:00:32 zKHtTDu1
1さん乙です

6:名無しさん@ピンキー
08/01/21 09:13:04 y/fJMpce


さあ、存分に投下してくれ

7:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:08:11 RnDbYVEv
おつんつん

8:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:25:42 1CK/nIWe
>>1


9:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:50:06 1b9DhTqF
なんとか間違いなくスレを立てられてよかったです

どうも、前スレで投下したコウキ×ヒカリものの後半部分を投下します
大分時間が空いてしまい申し訳ありませんでした

容量が微妙なので、申し訳ないですがこちらに投下します

10:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:50:57 1b9DhTqF
 その頃のハードマウンテン入り口の広場――
 噴火がひどくなり、既に警備の人間以外が離れている。
「ご、ご覧ください、長年噴火をしていなかったハードマウンテンが、激しい地震を伴い
巨大なマグマの柱を吹き上げています!
 このままでは……周囲一帯にマグマが流れ、ポケモン達や住人の生活圏に甚大な被害が
及ぶことも考えられます!しかし、大自然相手に手立ては――」
 顔色を青くして、カメラに向かって叫ぶように喋るレポーター達。が、その騒ぎを他所
に、三名がハードマウンテンへと駆け出していく。
「チッキショー!ここには居ないのかよ!?」
「くそっ、コウキの奴、居ないとなると……やっぱり……」
「彼のことだから――もしかしたら、封鎖されてても中に居るのかもしれないわね。
 第一……ギンガ団?それがどうこうって途中のトレーナーやレンジャー達が話してたし。
彼、あの人たちと因縁があるんでしょう?だったら、頭に血が上っても不思議じゃない。
 やさしそうだけど、それだけに怒ったら怖そうだし……かなり思い切った行動に出てる
のかも」
「ああ、その通りだよ……ええい、だけど一人じゃよ……」
 その声の主は、ジュンとバクと、もう一人――俗に言うゴスロリ姿の少女。静水のご
とき落ち着いた雰囲気を漂わせている。
 少女もまた、コウキと面識があるトレーナーで、名前をマイと言う。口数が少ないもの
の、ポケモンに対しては人一倍情が深く、また、その腕も確かだ。今も、彼女のよきパー
トナーであるウインディを連れている。
 ちなみに、コウキがハードマウンテンに向かったため、それをサポートしようと一日遅
れで出発したバクとジュンを、マイがサバイバルエリアで捕まえて行動を共にしているの
だ。もっとも、ジュンとバクがコウキの名前を出したのを耳ざとく聞きつけたマイが、半
ば強引にチームに入ったのだが。
 マイの言葉に、焦ったような声を出すジュン。彼らも、ハードマウンテン麓でギンガ団
が騒ぎを起こして、その結果ハードマウンテンが封鎖されたという情報は得ている。だが、
コウキがギンガ団を発見したことや、その後内部へ潜り込み、今まさに今回の騒動の元凶
となった者達と対峙していることは知らない。加えて言えば、ヒカリと共に行動している
ことも。
「あいつなら心配ない……とも言い切れねえよな……何せ一人なんだしよ。中に居るとし
たら、この噴火の状況じゃやばいことになってるかも知れねえし。
 しかし、ギンガ団がどうしていまだにのさばってやがる!?」
「首領のアカギが槍の柱から消えて、何も言っていないからよ。
 カントーのロケット団は、首領のサカキが解散宣言を出してから姿を消しているけど、
こっちは本当に幹部ごと一言もなしに消えてるから。
 だから、残党が変な気を起こして暴走したって何もおかしくないわ」
 ジュンが怪訝そうに声を出すが、それに対してマイが自分の考えを述べる。彼女の見解
に対して、バクもジュンも納得の表情を示した。
「それはとにかく、コウキの姿が見えないってことは多分ハードマウンテンの中に居ると
思うし――それに」
「それ……火山の置石?もしかして」
「ああ。俺がほうっておいたことも原因の一端かもしれないし、何とかしてこれを元の場
所にもどさねえと」
 バクがリュックから取り出した、一抱えもある石に、マイが反応を示す。
 白い一見何の変哲も無い岩だが、時折中に赤い輝きが見える石――火山の置石だ。
 バクは置石とハードマウンテンを見比べながら、焦った様子で呟く。そうしている間に
も、数度火口部からマグマが吹き上がっている。しかも、徐々に吹き上がる量が増えてい
るのだ。
「そうね……多分このままだと、大噴火が来ると思う。
 何かするんだったら、それまでに」
「でも、潜りこむったって……」
「入り口もだいぶ混乱してるから、チャンスはあると思うぜ。
 隙を見て潜り込むしかない。崩落してるったって、入り口は人が通れるぐらいの隙間は
ありそうだしな」
 三者共に頷き、入り口の隙をうかがう。
 混乱の状況にあるからこそ、ガードは固そうであり、もぐりこむのは難しそうだ。が、
少し経過すると、ジュン達の背後が大きくざわめき始めた。
「何だ?」
 ジュンはそう思いながら、騒いでいる声の方向を向き――

11:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:51:40 1b9DhTqF
「ムクホーク、ツバメ返しでクロバットを叩き落とせ!」
「こちらのほうが速い!クロバット――あやしいひかりをムクホークへ放て!」
 ハードマウンテン中心部、戦いの口火を切ったのは、ギンガ団残党リーダー。
 高速で飛び回るクロバットの瞳が輝き、螺旋を描く光がムクホークの眼前を飛び回る。
 ムクホークは攻撃をクロバットへ仕掛けようとしたが、光に意識を混乱させられ、己の
顔を翼で打ってしまう。
「く……!?」
「悪いが、このクロバット、伊達ではないぞ。
 メタグロス、コメットパンチでムクホークを攻撃しろ!!」
 ふらつくムクホークへ向けて、メタグロスが動く――ムウマージよりも早く。見ると、
脚部の一本に、こだわりスカーフが巻いてある。
 そして、無防備なムクホークへと、メタグロスの鉄爪が勢いよく振り下ろされ、まとも
にムクホークが吹き飛ぶ。
「く……ムクホーク、戻れ!ムウマージ、クロバットへ10万ボルトだ!」
 予想外に鍛えられている男のポケモンの力に出鼻をくじかれ、コウキが焦る。
 ムウマージが電撃をクロバットへと放つものの、クロバットは耐える。かろうじて。ム
ウマージも信じがたいと言うような顔をする。クロバットの予想外のしぶとさに。
 コウキは頭の中で戦法を組みなおすと、次のポケモンを出す。
「ドダイトス、出て来い!」
 コウキの声と共に、巨体を震わせてドダイトスが姿を現した。雄たけびと共に背中の葉
が舞い落ちる。
「ふん、その鈍重なやつで何をすると?まあいい――メタグロス、今度はムウマージに
コメットパンチを叩き込め!クロバット、お前はドダイトスを眠らせろ!!」
 だが、男の言うとおり、すばやさはコウキ側のポケモンが負けている。鈍重なドダイト
スの相手をクロバットに任せ、無傷のムウマージを今度は沈める腹積もりだ。
 こだわりスカーフを巻いている所為でメタグロスは同じ技しか出せないが、破壊力で押
せば十二分にムウマージをしとめられるとふんだのだろう。一気に勝負を決めに動く。
 再びメタグロスの鉄爪がうなり、鋼の一撃がムウマージを打ち据える。が――ムウマ
ージは耐える。
「ぬ!?」
 男の表情がわずかに動く。ムウマージが巻いていた気合の鉢巻が発動し、かろうじて倒
れることを防いだのだ。同時に、クロバットの攻撃も、ミスしていた。双方の視線が交わ
りあったことで催眠術が決まったのだが、眠りに落ちる瞬間、口の中にためていたラムの
実をドダイトスが噛み砕き、意識を覚醒させた。
「ムウマージ!もう一度、クロバットに十万ボルト!!」
 力を振り絞り、ムウマージは電撃を放つ。電撃がクロバットを絡めとり、今度はクロバ
ットは地面に落下し、ひくひくと動くだけになる。
 次に、ドダイトスが地震を放つ。ムウマージはふわふわふと浮いているゆえに攻撃を受
けないが、メタグロスはまともに受ける。しかも――当たり所が悪かったか、一撃で動
きを止め、その場に崩れ落ちる。
 立て続けに二匹を失い、男の表情が一瞬歪む。だが、すぐに平静を取り戻し、コウキと
彼のポケモンを威嚇するような視線を向ける。
「……!!いいだろう――戻れ!そして出て来い、マンムー、カイリュー!!」
 男も表情を厳しくし、懐から取り出したモンスターボールを放り投げると、新しいポケ
モンを出す。

12:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:52:14 1b9DhTqF
 そして、ヒカリも戦いの真っ最中であった。2VS3というかなり変則的、そしてヒカ
リとっては単純に数の上で不利な戦いだったが、彼女もうまく立ち回る。
 エンペルトがフライゴンの放った地震をかろうじて耐え、冷凍ビームを叩き込んで一撃
でフライゴンを沈める。そのお返しとばかりにギャラドスとドラピオンが集中攻撃でエン
ペルトを叩き伏せるものの、サーナイトが10万ボルトを放ちギャラドスをも沈める。
 ギンガ団側は、沈んだポケモンの代わりに、今度はドサイドンとジバコイルを出してく
る。やはり例に漏れず双方ともかなり鍛えられているようである。
 が、ヒカリも決して弱いわけでもなく、経験も少なくは無い。冷静に呼吸を整えると、
エンペルトを引っ込めてピクシーを呼び出す。
 ギンガ団の一人がドサイドンへと指示を下す。
「ドサイドン、砂嵐を起こしてしまうのです!」
「そしてジバコイル、ピクシーへラスターカノンです!!」
 砂嵐にも平然としながら、今度はジバコイルが動く、三つのユニットを回転させながら
エネルギーを溜め、銀色の閃光をピクシーに向けて放つ。が――ピクシーはジバコイル
の一撃をしのぎ、ジバコイルをにらみつける。
「ピクシー、大文字をジバコイルへ!サーナイト、きあいだまでドラピオンを!!」
 ピクシーは大分ダメージは大きいものの、両手にエネルギーをため、巨大な炎を放つ。
同時に、ピクシーの身に着けているいのちのたまが光り輝き、その炎は勢いを増した。
 まともに炎に包まれ、ジバコイルが苦しげにユニットを動かす。が、ジバコイルもその
一撃で沈むほどやわではなかった。何とか耐える。
 しかし――サーナイトのきあいだまがドラピオンを直撃し、背中からひっくり返って
そのまま意識を失う。これで、ヒカリは手札を一枚、ギンガ団三名は手札を三枚失った。
「ぬ、ぬうっ!?こいつ強いぞ!」
「なぜだ!?マーズ様の足元にも及ばなかった奴が!」
「コウキの背中を守るには――あたしだって強くならなくちゃいけないんだから!
 あんたたちにやられて泣きべそかいてる暇は無いのよ!」
「やかましい!ワレワレの崇高なる目的を理解できぬ奴め!これからが本番です!」
 ヒカリの思いがけない強さに戸惑う残党達。それに対し、シンジ湖で足手まといとなっ
たつらい思い出をばねとして今此処に立っているヒカリが啖呵を切る。が、三名も気迫は
衰えておらず、次の作戦を練りはじめる。
 が――その時、今までを越える揺れがハードマウンテン全体を襲い始める。
 場の人間とポケモン全員が動きを止め、中央部のこの部屋にも亀裂が走る。

13:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:52:56 1b9DhTqF
(不味い……この揺れのひどさじゃ、僕達全員が出られなくなる可能性が――)
 コウキの危惧を示すように激しさを増す揺れ。そして大空洞には、各所から溶岩が噴出
し始めている。このままでは、傍目にもその場の全員が崩落に巻き込まれるなり、マグマ
に飲み込まれるなり、出られなくなる可能性が高い。
 コウキはポケモン達への指示を考えながら周囲を見渡し……一点を見て、動きが止まる。
 彼の向いている視線は、火口部へとつながっているであろう天井近くの横穴。そこに、
いつの間にか、何かが張り付いており、コウキ達を鋭い目で睨んでいる。
 4つ足の、マグマのような肌に、4本の手足。トカゲのような体つき。体表表面は高熱
なのか、周りの空気が陽炎のようににじんでいるようにも見える。
 ハードマウンテンの主、そして炎と煉獄の王、ヒードランだ。見かけによらぬ器用な動
きで壁を降りてくる。四肢の爪が岩に食い込むような形で、垂直に近い壁でも平然と動け
るのだろう。
 ある程度まで近づくと、突如ヒードランが壁を蹴り、落下してくる。
 重い音を響かせて、コウキたちの前に降り立つと、低いうなり声を上げて全員を威嚇す
る。ヒードランが呼吸をするたびに熱気が部屋の中に渦巻き、肌がちりちりと焼けるよう
な熱気に襲われる。
 が、ギンガ団残党達は、ここで出てくることは想定の範囲内だったらしい。リーダー格
の長髪は、不敵な笑みを浮かべてヒードランを見つめる。彼やコウキのポケモンは、ヒー
ドランの出現に驚き茫然自失といった状況であり、一時休戦となっている。無論、ヒカリ
達もだ。
 長髪男は懐から不気味な色のボールを取り出す。モンスターボールではないらしい。大
きさはハンドボールほどもあり、突起部分をつかんでいる。
「さあ、炎の王よ!我等が力となれ!!」
 男はボールをかざすと、ヒードランの頭上に投げる。ボールが割れ、中から電磁ネット
が飛び出し、ヒードランを電気の檻で拘束する。
 全身を電撃が這い回り、ヒードランが怒りの声を上げる。
「ふん、そう簡単に戒めは解かれはしない!我等ギンガ団の科学力を甘く見ては――」
 が、ヒードランを拘束するネットはそう簡単には外れない。その様子に、男が勝ち誇っ
た声を出し――
 一同の頭上から、冷たい風がいきなり吹き付けてくる。
「え……!?」
 風にヒカリは頭上に視線を転じて――言葉を失った。
 悠然と降り立つ、青き冷たき翼――そう、カントーからシンオウへと向かった、伝説
の三匹の鳥ポケモンの一匹、フリーザーだ。
 冷たく澄んだ鳴き声を響かせ、ヒードランとコウキたちに視線を交互に向けると、その
まま手近な岩場に降り立つ。
「リ、リーダー!!あれは……」
「カントーの氷の支配者……なぜそれが此処に!?」
 ギンガ団もこれには肝を冷やしたらしく、長髪男も目を丸くする。しかし、その間に更
に事態が動く。フリーザーに続き、この部屋に更に二つの翼が降り立つ。
 無論、カントーからフリーザーと共に飛び立った、サンダーとファイヤーだ。それぞれ
力漲る視線を一同に向けている。

14:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:54:26 1b9DhTqF
 ヒードランが咆哮し、全身を真紅に染める。体内を駆け巡るマグマの熱を、勢いよく放
射し始めたのだ。その結果、ヒードランを拘束する機械が熱で機能を停止し、あっさりと
拘束を打ち砕く。
 予想よりも遥かに容易く拘束を解かれたことに、ギンガ団全員が混乱する。
「こ、こうもあっさり!?」
「く……伝説を制するには、やはり同様に伝説より生まれたものでなければ無理と言う事
なのか……いや、単純に我等だけの設備で作れるものでは限界があったか……
 お前達、撤退するぞ!」
 が、リーダー格の男はすばやい決断を下し、すぐさま己のポケモンを戻し、他の三名に
も指示を出す。彼の声に他三名もすぐに冷静さを取り戻したか、ポケモンを戻すと長髪男
同様にその場から逃げていく。
「待て!!」
「――今回は我等の敗北だ、だが次はこうは行かぬ!
 伝説に生きる者達の強さも見ることができた……今度は同じ轍は踏まぬ。
 覚えておくがいい、怨敵よ!我々はまだ、牙を失ってはいない!」
 コウキが鋭い叫び声をあげて制止しようとするが、長髪男は言葉と共に懐から複数の煙
玉を取り出すと、勢いよく地面に叩きつける。
 不快な臭いと煙が勢いよく噴出し、コウキとヒカリ、そして彼らのポケモン達が苦しげ
に咳き込む。
「げほげほっ……く、苦し……何これ……!?」
「煙玉に何か化学物質でも仕込んでたのか……畜生……!
 だが、今はヒードラン達の方を……」
 コウキはヒカリに声をかけつつ、ヒードランの方に向き直る。
 拘束具であった破片が、ヒードランの足元で焼け焦げ、あるいは煮沸したようにどろど
ろに溶解している。おそらくは、ヒードランの放射した高熱だ。部屋の温度もすさまじく
上昇しており、ギンガ団との対峙やファイヤー達の出現による極度の緊張状態で今まで意
識していなかったが、気を抜くと意識を失いそうなまでの高熱が部屋に渦巻いていること
にコウキは気づく。
 汗が滝のように流れ、顔の端の汗が蒸発して塩の欠片が肌に張り付いている。
 コウキは自分達の生命の危険を感じ、すぐさま外に出ようとするが――その時、ヒー
ドランが徐々にコウキ達へと近づいていくる。強烈なプレッシャーを発しており、比喩な
しに一歩ヒードランがコウキへ近づくたびに、身体に感じる熱が高まる。
 息をするのも苦しいほどに温度が上昇し、視界がぼやけ始める。が、コウキはヒードラ
ンが敵意や殺気を発していないことにその時初めて気づく。また、ファイヤー達の視線も、
コウキに向けられていた。まるで――何かを推し量るかのような、そんな視線だ。
(……まさか、試されているのか……?)
 根拠も何も無いが、コウキはそう感じ、同時に己の直感を信じ、力を抜いてヒードラン
に顔を向けると、そのまま近づいてくるヒードランの視線を受け止める。
「コウキ……!?な、何やってるの、逃げないと――」
「……大丈夫だよ」
「だ、大丈夫、って……」
「解らない。けど、なんだか――あの時に似ているんだ。
 パルキアと向かいあった、あの時の感じと……
 そして、最後にパルキアは納得してくれた。だから今度も――大丈夫なはずだ」
「でも!」
「僕を信じてくれ――ヒカリ」

15:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:54:58 1b9DhTqF
 コウキの言葉に、ヒカリも確かに槍の柱の時と同じ気持ちを味わっていた。
 何かを求め、試すようなパルキアの、コウキを見ていた視線――それを、ヒードラン
やファイヤー達から感じていた。しかし、コウキはこうしている間にも、ヒードランの熱
を至近距離で浴びて、肌が赤くなってきている。肌が露出した部分が炎症を起こし、産毛
の焼ける嫌なにおいが鼻に絡み付いてくる。だから、コウキを大切に思うがゆえに、ヒカ
リは苦しげな声を出す。
 が、それでもコウキは、ヒカリに軽く微笑みかけると、再びヒードランを見つめる。
 そして、一分ほど視線が絡み合い――突如、ヒードランが踵を返し、ゆっくりとコウ
キから遠ざかる。
 ヒードランの視線から解放されたコウキが、緊張が抜けたことで一気に疲労が出たのか、
後ろに倒れ掛かる。それをヒカリと彼らのポケモン達が抱きかかえる。
「コウキ!」
「あ……ごめん、ちょっと力が抜けて……」
「もう……心配させないでよ……」
 とりあえず命には別状は無いが、相当体が熱くなっており、塩分でざらついた肌のコウ
キを、涙目で睨むヒカリ。信じてはいたが、やはり心配な気持ちのほうが強かったのだろ
う。コウキもヒカリの気持ちを感じ素直に謝り――
 その時、急激に部屋の温度が低下し、コウキとヒカリの熱と汗が引いていく。フリーザ
ーが突如羽ばたき、冷気で部屋を満たし始めたのだ。
 同時に、フリーザーの羽が、鈴のような音色を発し始め――コウキの火傷が治ってい
く。癒しの鈴の音色だ。
 ただし、カントーに住まうというフリーザーは、この力は手にしていないはずだ。遥か
離れたオーレ地方にも存在すると言うフリーザーが使う特別な力であると。
 コウキもヒカリも驚き――だが、動いているのはフリーザーだけではない。サンダー
とファイヤーも突如羽ばたき、ファイヤーは大空洞へ、そしてサンダーはハードマウンテ
ン上空に向かう。
 ファイヤーが大声で鳴き、マグマの溢れる大空洞を一瞥する。すると、みるみるうちに
マグマが勢いを弱めていく。
 上空のサンダーは、ハードマウンテン上空を旋回しながら、低い声で長い鳴き声を発す
る。声が響くたびに、上空に雷雲が導かれ、すぐさまスコールのように激しい雨がハード
マウンテン一帯を襲い、火山灰で覆われた大地を洗い流す。
 そして、ヒードランも動く。火山の置石があった場所に陣取ると、全身を真紅に染め上
げ、地面に四肢をめり込ませると、腹の底からの雄たけびを上げる。
 すさまじい迫力と力の脈動に、コウキもヒカリも思わず縮み上がる。そこに、別の人間
の声が響く。
「コウキ、大丈夫か……って、あれ、ヒカリ」
「ジュンくんにバクくん!?それに……」
 部屋に入り込んできたジュンとバク、そしてマイにヒカリが声をあげる。ただ、ヒカリ
はマイのことは知らなかったので、戸惑いの色を見せる。そこに、コウキが今度は声を出
し、ジュン達とマイを交互に見やる。
「マイ――どうしてここに!?」
「……この二人があなたのことを話してたから気になったの。
 でも……ヒードランが居るとは思わなかったわ。それに……フリーザーも。
 表でこっちに来たのは解ったけど、まさか対面するとは思わなかったわ」
「それに、大空洞でマグマに阻まれてどうしようと思ったら、いきなり飛んできて火口に
入ったファイヤーが出てきてマグマを鎮めちまったからな……びっくりしたよ。加えて、
亀裂からマグマが染み出てきて、亀裂をふさいで行くし……」

16:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:55:43 1b9DhTqF
 マイとバクの説明に、コウキもヒカリも顔を見合わせて、改めてヒードランとフリーザ
ーを見つめる。
 ちなみに、彼らはファイヤー達にレンジャーが驚いた隙を突いて入り込んでしまってい
る。多分後で怒られるだろう。
「まさか……ファイヤー達って……」
「ハードマウンテンの異変を察知して、此処に来たってことなのか?」
 コウキとヒカリの問いかけには、ヒードランもフリーザーも無反応だ。だが、否定する
ような気配を漂わせては居ない。
 そして、彼らの発言を、マイが肯定する。
「……おそらくは、ね。
 ヒードランのあの行動も、おそらくはハードマウンテンを修復するために、己の力を山
に注いでいる故……多分だけど。
 でも、もう終わったみたい」
「え……」
 マイの言葉に、他がヒードランの方向を見て――既に元通りの金属とマグマの部分が
混じり合ったような体表に戻っている事に気づく。そして、サンダーとファイヤーも、フ
リーザーと共に手ごろな岩の上に陣取ると、一同を見据える。
「う、す、すげえ……伝説が4匹並んでるなんて、早々見れるモンじゃねえぜ……」
「全てが荒ぶる自然を体現する伝説達だからねー……なんかかしこまっちゃうって言うか、
圧倒されるって言うか……
 で、どうするの?コウキ――ゲットに挑戦する?」
 バクが熱に浮かされたような目つきで4匹を見つめる。無論、他も同様だ。冷静なマイ
ですら、頬がわずかに紅潮し、目を潤ませている。その時、当初の予定を思い出したヒカ
リが、おもむろに聞いてくる。だが――コウキは首を横に振る。そしてヒカリもそう思
って居たのか、「やっぱり」と言いながら肩をすくめて苦笑する。他三名もそれで納得し
たのか、短く頷いた。
「まあ、正直僕にはまだ……無理だろうからね。目の前のポケモンと共に戦うには、未熟
だよ。それに、今回は迷惑もかけたし。
 だから――今度また出会うような時があったら、そのときは挑ませてもらうよ、ヒー
ドラン」
 コウキのその言葉に満足したか、ヒードランは彼らに背を向けて、ゆっくりと壁を登り、
横穴に入っていく。
 ファイヤー、サンダー、フリーザーも一度だけ互いに視線を交わし、そして悠々とハー
ドマウンテンを飛び立ち、空の彼方へと消えていった。その姿を、全員呆然としながら見
つめ――
「そういやヒカリ、コウキと一緒に行動してたのか?」
 が、最初に我に返ったらしいジュンが、ヒカリのことを口に出し――不意を突かれて
コウキとヒカリが共々顔を赤くする。が、ジュンもバクも、フリーザーが冷やしたとはい
えまだまだ熱気が篭るこの部屋の温度ゆえと思っており、気にしては居なかった。
 ただ、マイは意味深な視線をコウキとヒカリ双方に向け――
「……ふうん」
「な、何?」
 ヒカリに向けて小さく呟くマイに、ヒカリはちょっとだけ鼻白むが――
「……コウキが好きなの、なんとなく解るわ。彼も優しい人だけど、あなたも」
「え……?」
「ポケモンは、その人の映し鏡。
 あなたのポケモンは、嫉妬するほど――素敵だもの」
 マイに思いもよらない形で褒められ、ヒカリはまた頬を紅潮させる。
「そ、そう……あ、ありがと。そういえば自己紹介がまだだったよね、ゴメン。
 あたしヒカリ――そ、その、今はコウキとチーム組んでる」
「私はマイ。チャンピオンロードで助けてもらったことがあったの、彼に。
 ……別に、彼は変なことしていないから、安心して」

17:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:56:14 1b9DhTqF
「あ、い、いやその……うん、解ってる。ちょっとだけびっくりしたけど、コウキはそん
な人じゃないよね……」
「そうね」
 それと共に緊張がほぐれたか、ヒカリはマイへ改めて自己紹介をし、マイも自分とコウ
キの関係を説明し――僅かに微笑む。
 ヒカリも話し方や表情に最初こそ気圧されたものの、目の前の少女もまた、コウキやジ
ュン、バク同様に強く深い愛情を有するトレーナーと言うことを理解し、マイに好感を抱
き始めていた。
 その様子に、コウキもほっとするが――とりあえずハードマウンテンから出ようと提
案し、一同は入り口に戻る。
 案の定、入り口もきちんと修復されており、中をレンジャー達が何が起こったのかわか
らず、こわごわと覗いている姿が、一同の目に映った。
 そして、一同が中で起こったことを報告し――ついでに一同も絞られたとまでは言わ
ないが無茶をしすぎと注意は受け――その上で、ギンガ団への手配などが行われた。
 一通りレンジャーや警官に説明を終えてから、待っていましたとばかりに入れ替わりに
テレビクルーが一同を取材を求めに来たが、それには短く断りを入れると、さっさとバト
ルゾーンへ向けて飛び立ってしまう。何よりも疲れたから、とにかく休みたいという気持
ちがあったのだ。ジュンはムクホーク、バクはエアームドに、マイはプテラで空を舞って
いる。
「でも、よかったのか?逃げてさ」
「……目立つの嫌いだから」
「僕達も、疲れてるのになんやかや言われるのも面倒だし」
「それに、博士にも報告しなくちゃ」
「だよなあ。俺もコウキ達が無事ってわかったら途端に疲れちまったしさ……
 今日は早く眠りたいぜ」
「ははっ、まーそうだよなー。
 なんにせよ、これでめでたしめでたしってことだぜ」
「……でも、あなたが置石を持ち帰ったのがそもそも……」
 ポケモンの背に乗りながら話す一同だったが、最後にのうのうとそう言ってのけたバク
を、ジュンとマイが冷たい視線を送り、ヒカリとコウキも呆れ顔になる。ついでに言えば、
もちろんバクは置石を戻していない。そこまで言って置石を置いてくることをしていない
のに気づいたぐらいである。
 言ってからしまったと思った後には遅かった。バクはごまかし笑いをするが、マイにじ
ーっと睨まれる。かなり怖い。ゆえに最後はバクが降参する。
「わかったよ!今度こそ戻してくるよ!!一人で!!
 ちくしょー、こんなことならあれを持ち出すんじゃ無かったよ」
「……僕まで頼って、手に入れたら僕を差し置いて帰ったのはどこの誰だよ」
「あきれたわ」
「ったく、どーしよーもねえ奴だぜ」
「今回だけはジュン君に同意せざるを得ないわ……」
 が、またもバクは最後に墓穴を掘ってしまい、バクの乗るエアームドも心なしかあきれ
たような顔をしている。
 こうして、一連のハードマウンテンの騒動は、ギンガ団残党は行方知れずではあるが、
それ以外は元通りに戻り、とりあえずは大円団と言うべきだろうか。

18:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:57:42 1b9DhTqF
 で、その夜。
 バトルゾーンのポケモンセンターにて――
『そうか……ハードマウンテンを、ヒードランとファイヤー、サンダー、フリーザーが修
復したというのか』
「ええ。少なくとも、僕もヒカリも、あの場に居合わせたジュン達も同様に感じていまし
たから」
『荒ぶる自然の化身である存在が……いや、自然はすべてそういうものだな。
 豊穣と破壊……ううむ、興味深い話だ、さっそく今回の話は論文にさせて提出するつも
りだ。そのときは、場合によってはお前達にも手伝ってもらうかもしれんから、その時は
都合が付いたら頼みたい』
「それはもう、こちらこそ」
『うむ、すまない。では、ヒカリにもよろしく言っておいてくれ。こちらは大丈夫だから、
これからも旅を続けて欲しい、とな。
 それでは、疲れているのにすまなかった、またな』
「はい、博士」
 コウキはそう言って、画面のスイッチを切り、ナナカマドの顔が消える。
 ハードマウンテンの出来事を早速ナナカマドに報告していたのだ。そして、報告が終わ
ると、大きく伸びをする。
 ヒカリは今はコウキの傍には居ない。あの後、ジュン達と別れ、まず二人は宿泊施設で
部屋を取り、荷物を置き、食事を取り――で、ヒカリは先に戻り、コウキが報告という
形なのだ。
 報告も終わり、ヒカリの待つ部屋に向かおうとする……はずだったが、何かを思いつい
て、そそくさとポケモンセンターを出て、バトルゾーンの町を歩く。バトルタワーに集う
つわもの達同士の試合を見ようと、多くの観光客が訪れている。加えて、ヒードランがお
目当てであったと思しき人も。その人ごみを掻き分けて、コウキはバトルゾーンの裏路地
をきょろきょろと辺りをうかがいながら進む。
 そして――目当てのものを見つけ、周囲に人が居ないことを確認すると、すばやい動
きでお金を入れ、品物を自動販売機から取り出し――
「なんだ、ずいぶんと色気づいたものだなあ」
 が、コウキが安堵した瞬間、後ろから間延びした声が掛かり、思わずコウキは前のめり
に倒れる。そして、混乱した表情で声のしたほうを見ると――そこには、クロツグの姿。
 バトルゾーンタワータイクーンにして、ジュンの父親であり、コウキもかろうじてバト
ルタワーで勝ちを拾えた一度しかまだ彼には勝ったことが無い。
 それほどの凄腕のトレーナーなのだ。
「クロツグさん!?な、なんで!?」
「何でも何も、私は今はタイクーンなんだからこの島のこの街にいることはおかしくない
だろうに。しかしまあなんだ、コンドームか……ついに色気づく年になったか」
 混乱するコウキに、クロツグはしみじみと呟く。
 コウキが買っていたのは、コンドームであった。それも、自動販売機の。
 バトルゾーンに何故こんなものがと思う人も少なくないだろうが、ここは前述どおり、
多くの凄腕のトレーナー達が集い腕を競い合う場所だ。そして、それらを見に来る者も
少なくない。その中には、もちろん若い男女も少なくないのだ。
 また、戦いに赴く中には、恋人同士でチームを組んだりしてバトルタワーに挑む者と
て少なくないのだ。
 そういった人間の集う宿泊施設に、こういうものを取り扱う自販機は、表立っては置
けないが、ちょっと人目に付きづらい場所であれば決して少なくないのだ。
 まあ、その辺りの事情をクロツグは理解しているらしく、別段変に騒ぎ立てたりする
こともなく、普通にコウキに接する。
「まあなんだ、チャンピオンを破ったと言うことで顔も売れているが、こういうことに
気を配るんならば、まあ君は女性を大切にする性格ということだな、うむ」

19:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:58:14 1b9DhTqF
「え、ええ、その……」
「ま、野暮な詮索はしないさ。私も気晴らしの暇つぶしとはいえここをうろついている
時点であんまり大きなことも言えないしな。ここで猛者どもを相手に毎日を送ってると、
時折女房の顔が見たくなってしまったりするよ。
 それはいいとして、とりあえず、相手が誰かは知らないが、相手を悲しませないよう
にな」
 そして、戸惑うコウキに、クロツグは朗らかに笑いながら、再びバトルタワーへと戻
っていった。コウキは呆然としつつも、決して少なくない量を買い込んでいるので、そ
れを別の人間に見咎められないうちにリュックに入れると、一目散にポケモンセンター
の宿泊施設へと戻る。

「お帰りなさい、コウキ」
「うん、待たせてゴメン」
「いいよ。私もちょっと散歩したり買い物しながらゆっくり帰ってきたんだし」
 部屋に戻ったコウキを、既に先に戻ったヒカリが出迎える。
 コウキもリュックを手近な場所に置くと、疲れ切ったように溜息を吐く。
「しかし、ハードな一日だったねえ……」
「まさかギンガ団が出てくるとは思わなかったなあ……でも、ヒードラン以外の伝説の
ポケモンを見ることができたし、新しい友達もできたしね。
 もっとも、あんな可愛い子と知り合いだったってのは、ちょっと気になるけどね~」
 ちょっと意地悪な視線と共に呟くヒカリに、コウキが苦笑いを見せる。
「ま、まあその……」
「ふふ、冗談。コウキがいろんな人に好かれてるのは、あたし嬉しいから気にしてない」
 が、ヒカリはすぐに表情を戻すと、朗らかに笑う。ちょっとしたコウキへの意地悪を
してみたかっただけのようだ。コウキは胸を撫で下ろし――
「それにしても、ホント今日は疲れた……だけじゃなくて、汗だらけでさすがに辛かっ
たわ……。蒸し風呂かサウナに強制的に放り込まれるんだから……」
「火山灰と汗と熱まみれだったしねー……
 ヒカリ、シャワー先に使う?僕は荷物の整理とかするから後でいいよ」
 が、ヒカリの言葉に、コウキも同意する。何せ火山灰の降り積もるハードマウンテン
を歩き回り、その後は結果的にとはいえヒードランの熱攻めだ。しかもコウキの場合は
フリーザーに火傷は治してもらったとはいえ、高熱を浴びせられている。蒸発した汗や
焼けた産毛の嫌なにおいが全身に漂っている。
 ただそれでも、ヒカリも相当苦しいゆえ、コウキはレディファーストと言うことで先
に汗を流すように薦めるが――ヒカリはちらりとコウキを見て不満げな顔になる。
「……一緒にって言わないの?」
「え?あ、い、その……さすがにそれは厚かましいかなって」
「そういうものなのかなあ……まあ、そこら辺もコウキのいいところかもしれないけど。
 じゃあ……一緒に入ろ、コウキ」
 ヒカリの言葉にコウキが顔を赤らめ首をぶんぶんと振る。
 その様子にヒカリは微笑みつつ――頬を紅潮させ、そう切り出した。


20:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:58:54 1b9DhTqF
 狭いシャワールーム、水垢だらけの姿見に、ひび割れたタイル。
 排水溝にシャンプーの泡と、出しっぱなしのシャワーの水が吸い込まれていく。
「ん……く、うん……」
 シャワーの音に混じり、ヒカリの切なそうな、くぐもった声が狭いシャワールームに
反響する。
 コウキとヒカリは抱き合ったまま唇を重ね、その上でコウキの右手がヒカリの秘部を
指で愛撫する。
 流石にヒカリが触れて欲しい部分が感覚でわかってきたか、コウキは迷い無く指を動
かす。肉襞を優しく撫で、クリトリスを指の先で摘むと、ヒカリの身体ががくがくと震
え、コウキの背中に回した手に痛いほどの力が入る。
「あひ……コ、コウキ……激しっ……!」
「……ハードマウンテンでのお返し」
「で、でもこんな――」
 前二回よりも速いペースでの攻めに、ヒカリが意識を白濁させながらうめくが、コウ
キは短く意地悪く呟くと、再びキスで口をふさぐ。舌を伸ばし、喉に近い部分や奥歯の
辺りを舌でなぞり、人差し指と中指を割れ目に差し込んで軽くかき回す。
 口と性器を蹂躙され、激しい快感が襲い、思考が停止する。
 コウキが唇を離すと、苦しげにヒカリが息をしながら、そのまま床にへたり込んでし
まう。達した時のショックで腰が抜けたのだろう。
「う……ふぇ……」
 そして、コウキにちょっと怒ったような視線を涙目になりながら向けるヒカリに、流
石に意地悪をしすぎたとコウキが謝る。
「も、もう……いきなり……コウキの馬鹿ぁ……!」
「あ、ご、ごめん……」
「……むー……謝るだけじゃ許さない。誠意で示してよ」
「え?で、でも……どうやって」
 ヒカリの言葉にコウキが困った顔になり――ようやくそこでヒカリが視線を和らげ
る。もっとも、今度はかなり顔を赤くした上で、何かを期待しているような瞳だ。
「……そりゃもちろん、今日はあたしがその……満足するまで……」
 恥ずかしそうに呟くヒカリに、コウキも顔を赤くし――
「う、うん……がんばってみる」
 戸惑いながらそう呟くと、二人ともそそくさとシャワーを済ませる。
 身体を拭いてから、ヒカリもコウキもそのままベッドに向かう。既にシャワールーム
で一度達しているため、ヒカリは熱っぽい視線をコウキに送りながら、ベッドに仰向け
に寝転がると、恥じらいながらゆっくりと足を開き、自分の愛液で濡れそぼった秘部を
我慢できないように愛撫し始める。
 コウキはコウキで、その様子に我慢できなくなりそうになるが、自分のリュックから
コンドームを取り出して、ヒカリの傍に来る。
「……いつの間に買ってたの?」
「さ、さっき……。その……なんか下手すると、我慢できそうも無いから……
 前だって正直限界だったし」
「ふぅん……わかった、このまま待ってるから、準備できたら言ってね……」
 そう呟いて微笑むと、ヒカリはコウキのペニスを横目で見つめながら、早く始めたい
という気持ちを抑えるために、自分を慰めながら我慢する。
 コウキもその様子を理性を抑えつつ何とか自分のペニスに装着する。
 無論、どっちが表か裏かを間違えて、一つ無駄にしてしまったのはご愛嬌だが。それ
でも割とすんなりと装着すると、ヒカリの傍に改めて近づく。
「ご、ゴメン、待たせちゃって」
「う、ううん……大丈夫。それよりも、今日は一度じゃ許してあげないからね……」
 恐縮しながらコウキが呟くと、ヒカリは首を振り、そして妖艶に微笑む。コウキは見
たことが無いヒカリの表情に理性をかき乱され、そのままヒカリと繋がる。
 潤滑剤と愛液ですんなりと進入し、そのままコウキはゆっくりと腰を動かす。ヒカリ
も入るときは多少構えてはいたが、感触に違和感は無く、すぐに快感が身体を支配し、
息を荒くする。

21:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 00:59:33 1b9DhTqF
「大丈夫そう?」
「ん……変な感じはしないよ……大丈夫。
 それよりもコウキ……動いて……我慢できないよぉ……」
 ヒカリの言葉と表情に、我慢をしている様子は見られない。コウキはそう感じて安堵
し、同時に自分もいい加減理性がどうにもならなくなっていたので、遠慮なくヒカリを
攻め立てる。
 コウキが腰を使い、時折膨らんだクリトリスに指を這わせる。コウキが身体を貫き、
性器を愛撫するたびに、ヒカリの口から声が漏れる。
「ん……ううっ……くあぁっ……!」
 ヒカリの手に力が入り、掴んだシーツに爪を立て、乾いた音が響く。
 コウキはヒカリの動作や声を聞くたびに下腹部が熱くなるが、できるだけ長くヒカリ
を悦ばせようと、自分の唇を噛み締めて達するのをこらえる。
 そうしているうちにヒカリが達し、声を出す暇も無く脱力する。結合部から愛液が迸
り、シーツに粘ついた染みを作る。が、コウキのペニスに膣内をかき回され、そのまま
快楽の中に引き戻される。
「ぐぅっ……ああっ!!コ、コウひぃ……熱いよぉ……!
 や、ああ、激しい……駄目ぇ……!」
「満足するまで、じゃ無かったの?」
「そ、そうだけ――んんっ!」
 苦しそうなあえぎ声を出すヒカリに、コウキは意地悪く呟く。
 ヒカリはそれに何か言おうとするが、すぐに鳴き声に変わる。硬くなった乳首を弄り、
うっすらと熱で赤みがかった乳房を揉み解すたびに、ヒカリの声が大きくなる。
「んぐぅっ!!あああ……コウキ、コウキぃっ……!!」
「そろそろ――僕も……ぐ、ぐぁっ……!」
 ヒカリの声が大きくなり、そのままベッドの上での二度目の絶頂を迎える。コウキも
その声が引き金になり、下腹部に溜まった重いものを解き放つ。コンドームを付けてい
るとはいえど、ヒカリの中で解き放つという行為に強烈な征服感と興奮を覚え、何度も
中で射精する。
 出し切ったと判断してからコウキがペニスを引き抜くと、思っていたよりも遥かに重
たいコンドームが出てくる。愛液でべっとりと濡れており、とりあえず外して自分のも
のをティッシュで拭き、更にティッシュで包んで使用済みのコンドームをゴミ箱に捨て、
そしてヒカリの方を見る。
 胸を上下させながら、ぼんやりとした瞳でヒカリはコウキを見つめている。
「……どうする?満足した?」
「う……うん。コウキは……?」
「ん……まあ、ヒカリと一緒に気持ちよくなれたし、我慢しなくても良かったから、満
足できたけどね」
「そっかぁ……よかった。……ねえ、コウキ」
 二人とも満足しているのか、惚けたような表情で呟き――その時、不意にヒカリは
コウキを真剣な目で見据える。
「ん?」
「……大好きだよ」
「僕も――ヒカリのこと、大好きだよ」
 お互い見つめあいながらそう呟くと、唇を重ね――
「流石に疲れちゃった……眠ろう」
「うん。……お休み、ヒカリ」
「お休み……コウキ」
 そして、明かりを消して、二人とも寄り添って眠りに付く。
 コウキとヒカリ、二人の手が、しっかりと触れ合い、絡まったままに。
 そして再び目を覚ました後には、また――二人の旅路は始まるのだろう。大切な者
の手を、互いに握り締めながら……

22:>>9コウキ×ヒカリ後半
08/01/22 01:00:57 1b9DhTqF
どうも、これで後半部終わりです。
間が開いてしまい申し訳ございませんでした。

また機会があれば続きなり別のキャラなり書いてみたいと思います。
では、失礼いたします。

23:名無しさん@ピンキー
08/01/22 18:20:41 s+sGLuJ7


24:名無しさん@ピンキー
08/01/22 23:18:58 pXetyiIe
これはGJとしかいいようがない

GJGJGJ!!!



物語構成等がリアルで読んでるこっちも興奮しました(もちろん、全ての面で)

ぜひともまた書いてください!!



25: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:47:32 4VUQd/8C
お久しぶりです。以前2度ほど投下した者です。
今回はツツジを彼女の視点で書いていますが
独自解釈が強いので、イメージが異なるという方は申し訳ないです。

ちょっと判りづらいところがあるので先に説明すると、
ゲーム内にて、カナズミシティでの「デボンの荷物がひったくられる」イベントが発生するときに
(何故か)主人公がツツジと一緒にいた……というシーンから始まっています
ゲームのイベントとは異なるシーンですが、上記を前提にしたSSであることをご了承ください

26: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:48:03 4VUQd/8C
ジムリーダーとは何でしょう?
ジムリーダーの素質とは何か、ジムリーダーの務めとは何か……それを私は考えるようになっていました。
私はポケモントレーナーズスクールを……自分で言うのは恥ずかしいのですが……首席で卒業いたしました。
その成果を、ポケモンバトルに活かしたい。その為に私はジムの門を叩き、いつしかリーダーになっていました。
ジム生やスクールの皆さんは、皆私のことを慕ってくださいます。
とても立派なジムリーダーだと。
ですが……私は本当に立派なリーダーなのでしょうか?
バトルの腕はそれ相応にはあると自負しております。岩タイプポケモンへのこだわりにも、自信があります。
ですが……私が自信を持てるのはポケモンの育成とバトルだけ。
それだけで、私は人に慕われるだけの資質と資格があると言えるのでしょうか?
人に慕われる、人の上に立つ……ジムリーダーとしての責任。
私はもっと何か、何かをしなければならないのではないか……
そんなことを考えるようになっていた、矢先でした。
「その荷物を返してぇぇぇぇぇぇ!」
挑戦者とのバトルを終え、私はその方に誘われるまま食事をご一緒することになりました。
二人でジムを出たところ、男の方が走り去る人影に向かって叫んでいます。
あれは……アクア団!?
何が目的なのか……どうやらアクア団が男性の荷物を強奪し逃げているよう……ああ、なんということでしょう!
こんな時、まず何を……大変な状況であることはキチンと理解しているのですが、考えがまとまらない……
「おいオッサン、ひったくられたのか?」
オロオロするばかりの私に代わり、同伴していた挑戦者の方が声を掛けている
「ああ、君は! そうなんだ、荷物をいきなりアクア団に! お願い、取り返してきて!」
懇願する男性に、その方は眉をひそめながらも頷いた。
「ったくこんな時に……ええい、仕方ない。ツツジさん、すまないが食事はまた後で」
「あっ、はい……」
私はといえば、ただ返事を返すのが精一杯。この状況に立ちすくんで何も出来ない……
彼はさっそうと逃げるアクア団を追いかけていく……ただただ、私はそれを見送っていた。
「ああ困った……おっと、これはツツジさん。いやはや、お見苦しいところをお見せしてしまって……」
「いえ……災難でしたね」
どうにか声を掛けるのが精一杯。
私は結局何も出来なかった事に後悔するばかりで、男性の顔をまともに見ることも出来ないでいる。
「ええ、本当に困りました……ですが、あの人なら取り返してくれる……そんな気がします」
妙な確信。何故そのようなことが言えるのか……
気になる私の視線に気付いたのか、それとも単にこの方がおしゃべりなのか、彼はその確信の核を話してくださった。
「いや実はね、先ほどもトウカの森で大切な書類を奪われそうになったんですよ。それをさっきの人が助けてくれましてね」
なるほど……この方は既に一度助けられていたのですね。だからこそ、彼に期待しているようです。
「いやぁ、あの人は強かったですよ! アクア団の繰り出すポチエナを、それはもう凄い勢いで……」
興奮気味にバトルの模様を語り出す男性。彼の強さは……私も先ほど身をもって知ったばかり。
男性の話す状況は、手に取るように伝わり感じることが出来ます。
ですから……尚更感じるのです。バトルに強い事はすなわち、その強さに期待することも大きいのだと。
なのに私は……先ほど何も出来なかった。
ジムリーダーとして慕われている私は、それだけ期待されている……なのに私は……
男性が一度社に戻ると立ち去られた後も、私はその場で……どうすべきだったのか、その事ばかりを考えていました。

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27: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:48:36 4VUQd/8C
「すまなかったね。俺からデートに誘ったくせにほったらかしたりして」
意気揚々と戻られた彼は、立ちつくしていた私に声を掛けてくださった。
「いえそんな……私こそ、何も出来なくて」
実際、私は何もしていない。彼は私が「待っていてくれた」と思っているようですが
実際は……立ちつくしていただけ。どうすべきだったのか、その事ばかりをうじうじと考えていた、それだけで……
「はは、女性を危険なことに巻き込むわけにはいかないからね」
「でも、私はジムリーダーなのに……街の為に何も出来なかったなんて……」
口にしてしまってから、私は自分の言葉に驚いた。
初めて……私は自分の悩みを口にした。それを口にした事にも、それに気づいた事にも、驚いている。
何故こんな事を……彼がこの街の人ではないから、どこか安心しているのでしょうか?
「いや、ジムリーダーってのはあくまでポケモンのジムをまかなうリーダーであって、街の治安は本来警察が担うべきだからな。君が無理矢理危険なところへ飛び込む必要はない」
「でも……」
彼の言うことは正論です。ですが……街の皆さんはそれだけではない何かを期待しているはずです。
その期待に、私は答えることが出来ない……それを痛感してしまったばかり。
そんな私に、正論はただの飾り言葉でしかなかった。
「適材適所ってことさ。俺はどうも、こーいう事に慣れちまってるからな。君はこんな危ない目にいつも合う訳じゃないだろう? すぐ対処しろって方が無理な話さ」
適材適所……だとしたら、やはり私はジムリーダー失格なのでしょうか?
リーダーとしての適材に至らない私は、リーダーという地位は適所ではない……そういうことなのでしょうか。
悲しかった。悔しかった。私はただ、俯いて黙って、それに耐えるしかなかった。
もしかしたら、涙があふれ出すかも……そんな矢先、不意に俯いていた私の顔は上へと引き上げられた。
彼が私の顎を軽く引き上げ、そして彼は私に顔を近づけてくる……えっ? なっ、何を彼はしようと……
「あっ、あの……」
もしかして、彼は私の唇を……えっ、でもどうして? こんな時に?
私の思考は、またパニックを引き起こしている。
こんな状況、多少のあこがれはあったかも知れませんが、しかしそんな急に……慣れないこの状況に、私はただ流されていくだけ……
「……ね。こんな事経験もないでしょ? いきなり訳のわからないことをされると、人は固まってしまうものさ。だからさっきのことは気にすること無いの。君がそうやって落ち込むのは似合わないな」
……どうやら彼は、「こんな事」も場慣れしているようです。
頬が火傷したかのように熱い。さぞ私の顔は真っ赤になっているのでしょうね……。
「あの……はっ、はい……」
彼の言わんとしていることは判ります。それが正しいことも。
ですが……それでも私は期待されている。期待される以上、慕われる以上、私はそれに応える義務が……
また繰り返そうとしていた、私のネガティブな悩みは、不意に、強引に、止められた。
「んっ!」
唇に、彼の唇が……触れた。
キス……これ、キス……ですよね?
異性の方の唇が、私に……えっ、どうして……
「これはジムリーダーに代わって事件を解決した俺への、君からのご褒美。これで、君は君の役割を果たした……って事に、しないか?」
微笑む彼を、私は直視できない。火傷所ではなく、火が出てもおかしくはないだろう、私の頬……
それを隠すように、うつむき、そして頷くことしかできなかった。
「この荷物、デボン社に届けてくるから。デートはまた今度ね」
立ち去ろうとする彼。私は顔を上げ、彼の背中に向け声を掛けていた。半ば無意識に。
「あの、後でまた……立ち寄ってくださいね」
彼は軽く後ろを振り返り、手をヒラヒラと振ってそのままデボン社へと向かっていった。
私はといえば、いそいそとジムへと戻っていく。
彼がまた来る。
後で……と約束はしましたが、すぐにとは言っていません。
ですが……何故か私は、彼がすぐに立ち寄ってくれると期待しています。
胸躍らせながら。
小走りで帰っているからでしょうか……胸の鼓動がとても速いのを実感しております。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*

28: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:49:10 4VUQd/8C
気付けば、私は二人分の食事を用意していました。
食事の約束をしていたから……という言い訳は、彼が再び訪れてくれた直前に思いつきました。
「うわ、これツツジさんが全部?」
「ええ……お口に合えばよろしいのですが」
私の心配をよそに、彼は私の料理を美味しい美味しいと食べてくださいます。
なんでしょう……人のために料理を作り、それを褒められるのは先ほどの事件と違い何度も経験しておりますが
これほど私まで嬉しくなったのは……初めてです。
「いや美味しかったよ。ご馳走様」
「お粗末様でした」
食事を済ませた後は、他愛もない会話。ポケモンの育成やバトルに関する話が中心でしたが……
その内容がどれほど頭に入っていたのかは、正直疑わしいです。
そんな上の空で続けられる会話では、不意に話が途切れてしまうもの。
意図しない沈黙が、二人の間に漂ってしまう。
何か話題を……焦ったのでしょうか、私はとんでもないことを口にしていました。
「あの……私、あれがその……ファースト、キス……だったんです」
自分で切り出しておきながら、私はまたうつむき頬を赤く染める。
何でこんな事を今……
「あー、やっぱりそうだったか……いや、すまなかったね」
罰悪そうに、眉を寄せ頭を掻く彼。
ファーストキス……誰もが憧れる、初めてのキス。
その相手や場所、シチュエーションには色々と憧れ思うことは多かったけれども……
経験したそれは、思っていた物とは全く違う、それでいて……
「いえ、いいんです。というか、その……あなたで、良かった……って、いえ、あの、なんでもありません……から」
私の中で、とても素敵なものになっていた。
彼とは、今日出会ったばかり。そんな彼と、初めてのキスを……あんな形で……
自分でも本当に驚いています。自分の恋愛観を自分で揺るがしている。
でもそれは、彼あっての揺らぎ……その彼は、うつむき恥ずかしがっている私の方へ、席を立ち近づいてきた。
まともに顔を上げられない。彼が何故私の方へ近づいてきたのか……その理由、それを予感しながらも、私は自分から顔を上げられない。
「俺で本当に良かった? そう言って貰えて嬉しいよ。良ければもう少し、その「良かった」を共有したいな……」
あの時のように、私の顔を強引に上げる彼。顎に触れる彼の手が優しい……
「えっ!? あの……んっ……」
驚きながら、でも期待していた……セカンドキス。
唇はすぐに離れ……でもまた、彼の方から近づいてくる。
まるで小鳥が餌をついばむように、軽く触れては離れる唇。何度も繰り返す唇。
彼から近づく唇。そしていつの間にか、私も唇を積極的に寄せていく。
何度も何度も繰り返され……その感覚は、徐々に長くなる。
触れあう時間が、長くなっていく。
「あの……こんな事、私初めてだから……」
この先どうなるか……初めてでも、予感はある。そして期待している。
「全部任せて。君の初めて、全部俺に」
彼は私の期待に、応えてくれる人……私と違って、期待に応えられる人。
彼が私を抱きしめる。私もそれに応えるよう、彼の背に腕を回す。
触れた唇から、するりと舌が伸びてきた。驚きながらも、私はそれを受け入れる。
初めてのに……何をすればいいのか、私は理解しているよう。私も舌を伸ばし、彼の舌に絡みつく。
「んっ……クチュ、チュ……チュパ……んっ、ん……チュク……」
湿った音がする。互いの唾液が絡まり、それを舌がかき混ぜる。
唇や舌の感触はもちろん、その音が耳に届くことが、心地好い。
とてもいやらしい……でも素敵な事。私は今日知ったばかりのキスに、夢中になっていた。
「あの……続きは……」
夢中になっていたからこそ、続きを期待し……私は、「それ」を行うべく場所へと彼を誘った。

29: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:49:42 4VUQd/8C
今日ほど、自分の几帳面さに感謝した事はないかも知れない。
初めて男の人を迎え入れた私のベッドルームは、ちゃんと清掃が行き届いていた。
シーツも洗ったばかり。おろしたてのような白さを保っている。
彼は私をそのシーツが敷かれたベッドへ誘導し、二人は腰掛ける。
そしてまたキス……でも彼は、先ほどのような甘く濃厚なキスをしてくれない。
代わりに……彼は私のネクタイに手を掛け、するりとほどいてしまう。
そしてワンピースの裾に手を掛け持ち上げる……申し合わせたかのように、私は腰を上げ腕を上へ伸ばす。
初めてなのに……こんなことに手慣れていると思われていないだろうか?
私は自分が今下着姿である恥ずかしさより、その事の心配が上回っていた。
「綺麗だ……」
魔法の言葉が投げかけられ、私の心配が消え去る。
同時に気恥ずかしさが心を占め、白く飾り気のない下着を選んでいる自分の生真面目さを少し恨んだ。
「あまり見ないで……恥ずかしいの」
「綺麗なものに魅せられてしまうのは、男の性なんでね」
再び近づく唇。彼の手は私の背に回り、ホックへと。キスをしながら器用に、彼は私の下着を脱がせていった。
「小さい……ですよね」
「胸は大きさじゃないさ。君の胸が、俺を感じてくれるかどうか……重要なのはそこさ」
彼の手が私の胸に触れる、さわる。
「んっ……」
優しく私の胸を、彼の指が、掌が、優しく撫で回す。こそばゆい感触に、私は思わず声を上げてしまう。
異性が私の胸に触れている……それだけでその胸は息と共に上下する。
「あっ、股……そこはふっ、太いから、恥ずかしくて……」
「締まっているのに弾力があって……素敵じゃないか。魅力的だよ、君の太股は」
ストッキングの上から触れられる内股……胸同様、さわさわとこそばゆさが伝わり、そして触れられているという実感が心を満たす。
「そん……あっ! 舐めない……で、んっ!」
彼は腰掛けていた私をベッドに倒すと、太股に顔を埋めて来た。
そして彼は手で、舌で、太股を撫で回す、嘗め回す。
「君は……胸よりこっちの方が感じるのかな?」
「そんな、わからな……んっ! そこ、くすぐっ、あっ!」
判るのは、自分の手で触れるよりも敏感に感じ、そして心地好くなっている事。
彼の舌は徐々に上へと上がってくる。その舌が目指すところを察し、私は彼の頭を手で押さえてしまう。
それ以上は恥ずかしすぎる……でも、力が入らない。本気で抵抗は、出来ない。
「やっ、ダメ!」
とうとう、彼の舌は私の淫唇に触れた。下着の上からでも、舌の感触が深く伝わってくる。
「いやぁ……んっ、ダメ、そんなところ……いやぁあ!」
下着をずらされ、とうとう彼の舌が直に……
敏感な部分を突かれ、大切な部分を嘗め回され、私は拒絶の言葉を吐き出し、心で彼を求め続けた。
「嬉しいよ……感じてくれているんだね?」
ビチャビチャと湿った音が私の耳にまで伝わってくる。
それは彼の唾液だけではなく……私の、下の唾液までもが入り交じっているのを、私は実感していた。
それはつまり、彼の言うとおり……私は感じているとう、証。
「恥ずかしいです……もう、これ以上は……」
言葉とは裏腹な、期待。彼はその期待を、キチンとくみ取ってくれる方。
「怖がらないで……俺を信じて」
彼は顔を上げ、ベッドの上で半身を起こしている。いよいよ、いよいよなのね……
期待と同時に、抱える不安。その不安を、彼は笑顔と言葉で取り除こうとしている。
それでも私の不安は、彼の腰が私に近づくにつれ増すばかり。引けてしまう腰を、彼は力ずくで押さえてしまう。
強引な……でもそれが、頼もしい。

30: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:50:02 4VUQd/8C
「あっ!……いぎっ!……んっ、あっ……いた……い……」
話には聞いていたけど……こんなにも痛いものだったなんて。堪えるつもりだったけど、私は悲鳴を上げてしまった。
でも私は……こうして彼を自分の中へと迎えられた。それがとても、嬉しい。
「ありがとう……君は俺の「期待」に応えてくれたんだね」
えっ? 彼の言っている意味が判らない……彼が寄せてくれた期待って? 痛みを堪えながら、私は彼の真意を探っていた。
「君とこうして、一つになりたかった。素敵な君と……その「期待」に応えてくれて、ありがとう」
そんな……それは私の……言い返そうとする私の言葉を、痛みが塞ぐ。彼が腰をゆっくりと動かし始めたから。
「辛いだろうけど……我慢してくれ」
そう、これで終わった訳じゃない……彼の期待は、まだこの先……男の人の期待は、もっと先にあるはず。
期待……されているんだ。私はそれに応えようと、痛みと闘った。
「いっ、あ……んっ、んっ! あ……」
耐えかねて、声が出てしまう。でも出てしまう声は……痛みによるものばかりではない。
痛みはまだある。でもそれは徐々に薄まりつつある。
痛みに覆い被さるのは、彼の期待に応えようとする私の心と、私の期待に応えてくれる彼の心意気。
漏れ出る声は、その結果を示し始めていた。
「あっ、なんだ、か……いっ、あ、ん……」
「もう少し、もう少しだから……」
早まる彼の腰。速度が上がれば上がるほどに痛みも増すが、それ以上に痺れるような感触……快楽が、私を包んでいく。
「くっ!」
不意に彼の腰が引け、彼が私の中から出て行ってしまった。
程なくして、私の腹部に熱いものが降り注がれる……彼が放った、「期待」の結果が。
私は、彼の期待に応えられたんだ……それが嬉しくて、嬉しくて……
「ゴメンね、痛かったろ?」
彼の指が、私の目元に触れる。私は涙ぐんでいたようだ。
「いえ……嬉しかったんです」
「え?」
「私……あなたの期待に応えられたんですよね」
思わず「期待」という言葉を口にしてしまった……
普通、こんな状況で使う言葉ではない事くらい、初めてだった私にだって……
ちょっと驚いた顔をした彼は、しかしすぐ笑顔を取り戻して私に語りかける。
「でも、俺は君の期待にまだ応えていないよな」
え?
「まだ、君を満足させてないからね……」
そんな……私は満足しています。あなたとこうして一つに慣れた事を……
「えっ? やっ、まだそこは……んっ!」
「敏感になってるね……怖がらないで、逝ってごらん」
彼の指が、先ほどまで彼がいた場所を……そしてその近くにある敏感な突起にも、触れてくる。
「ダメ、私そん、やぁあ!」
恥ずかしい……背筋に電気が走るような、そんな感触に身体を震わせる。
私今どんな顔をしているだろう……その顔をじっと見つめられるのは、とても恥ずかしい。
「ダメだか……んっ、ん……クチュ、チュ……」
恥ずかしいから、私は彼に抱きついて唇を重ねた。
何で私、こんなに積極的になっているのでしょうか……はしたない女だと、思われてるでしょうね。
それでも……私は自分を止められなかった。
キスの甘い交わりと、刺激的な感触が全身を包み、私は身も心も溶かされていく。
「ん、チュ……チュパ、チュク……んっ、やっ、あっ! も、んあっ、あぁああ!」
大きく身体が震える……私は心も身体も、彼に満たされていた……。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*

31: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:50:42 4VUQd/8C
彼の腕に抱かれながら、私は自分の悩みを全て明かしていた。
彼なら、彼だから、私は全てを話し、託せると思って。
初めて会って、初めてのキスをして……初めて、好きになった人だから。
「慕うっていうのはさ、期待だけじゃなくて憧れだってあるだろ? ジムリーダーとか四天王とか、チャンピオンとか……君だって憧れていた頃があったろ」
そう……言われてみればそう。私はかつてのジムリーダーに、あこがれを抱いていた。私はそのあこがれの存在となり、そんな自分に……戸惑っている。
「君が慕ったり憧れたりしていたジムリーダーや先輩達に、君は何かを期待していたかい?」
……言われてみればそう、そんなに難しい話ではなかったはず。
私は偉大な先輩方に、何かをして欲しいと思って慕っていたわけでも憧れていたわけでもない……そう、確かにその通り。
でも……
「私は……いつも周囲に、期待され続けていました。スクールきっての優等生だって……」
それはプレッシャーであると同時に、私の支えだった。
期待されているからこそ、がんばれた。そうして私は、ジムリーダーになれたのだと思う。
でも今は……どうだろう。ジムリーダーになった事で、周囲の期待には応えられた。次に私は……何をすれば良いの?
「立派なジムリーダーで居続ければいいのさ。今の君は、そんな素敵なお姉さんなんじゃないか? 慕われているのがその証拠だろ」
そう……なんでしょうか? 私には実感がありません。
「焦らなくて良いんじゃないかな。とりあえず、無理してされてもいない期待に応えようとしなくったっていいさ」
されてもいない……なんでしょう、私は今、一抹の寂しさを感じています。
「期待される事に慣れすぎて、それが当然になっちゃってたんだな……」
ああ、そういう事ですか……彼の言葉は私の悩みを少しずつ解きほぐしてくれます。
ですが……頭で判っていても、私の不安はなかなか晴れてくれません。
「私は……どうすれば良いのでしょうか?」
「君のままであり続ければいい。後は人生の経験を積む度にそんな自分に馴染んでいくさ……って、なんか年寄り臭いな俺」
笑う彼に釣られ、私も笑みをこぼしてしまう。
ああ……そうか。この人の笑顔。初めて会った、あのバトルの時から、この人は笑っていたっけ。
強くてたくましくて、頼れる人……そしてこの、安心させてくれる笑顔。
私がこの人に惹かれた理由が今、判った。
この人は私の……
「とりあえず……目標は出来ました」
私が私に、期待してみる。その目標に到達できるようにと。
「なに?」
「……ふふ、秘密です」
まずはそう……素敵な笑顔を作れるように。私は満面の笑みを、彼に向けた。

32: ◆/Mgq/8agL6
08/01/23 00:53:57 4VUQd/8C
以上です。
長い割にエロ度がかなり薄めで申し訳ない。

以前投下したときには「アザミを書くかも」と言っていましたが
全く違う人を書いてしまいましたw
こうなったら順番通りに……と、模索しておりますが
今回のように、言っていることと書いていることが違う可能性は充分にありますのでw

33:名無しさん@ピンキー
08/01/23 06:53:46 UXi3d9S+
久々にGJ
また抜いてしまった

34:名無しさん@ピンキー
08/01/23 17:36:10 lEt/bIVi
向こうは埋めますか?

立てるタイミングが早いかと

35:名無しさん@ピンキー
08/01/24 01:17:52 PK+E6dk1
>>34
むーん、どうするかね
投下を待ってた人も居たから立てたみたいだが

まあ埋めますか
確かに微妙に残ってるし

36: ◆novVBVd/Ww
08/01/25 18:00:52 ZhuZcSIZ
お久しぶりです。
ジュンヒカの途中ですが、ポケモンと人間のSSを考え中です。
ダークライとアリスを脳内で考えてしまった私って…

37:名無しさん@ピンキー
08/01/26 02:00:17 hCms/+J/
>>36
大丈夫だ!
アリス×ダークライは俺も考えたぜ!!

38: ◆novVBVd/Ww
08/01/26 18:16:19 j0Tu8uhp
>>37
じゃあ出来れば更新しますね

39:名無しさん@ピンキー
08/01/27 09:42:51 Qal7bQaG
なんか一気に過疎ったな
荒らしが沸くよりいいけどさ
連続で投下があっても反応が薄いだけでなく
無視して埋め相談とか、作者に厳しいね

40:名無しさん@ピンキー
08/01/27 09:52:41 J5IBY40u
エロパロなんかこれが普通だろと

41:名無しさん@ピンキー
08/01/27 21:30:16 G0waAApR
書いている身としては気にしませんですー
こちらとしても発表場があるだけでうれしいのです

42:名無しさん@ピンキー
08/01/27 23:57:06 TyYVa7jX
>>38

期待してます。

43:名無しさん@ピンキー
08/02/01 16:25:05 zvbPKkf3
やっぱ立てるタイミングが早杉

>>1は責任持って埋めてきなさい

44:名無しさん@ピンキー
08/02/01 20:51:38 EQNwTRNV
>>43
すみません、次は気をつけます……

45:名無しさん@ピンキー
08/02/02 16:02:47 j4jhmabl
前スレ埋まった?

46:名無しさん@ピンキー
08/02/03 23:39:49 HSIdVOLg
埋まったけど、こっちも過疎ってるからあまり関係ないな

47:名無しさん@ピンキー
08/02/03 23:40:33 JfTGmNCs
まあ文章書く人もそれぞれペースがあるだろうし、とりあえず待っておくか

48:名無しさん@ピンキー
08/02/07 17:09:38 E/4ByAT2
保守

49:名無しさん@ピンキー
08/02/08 21:08:17 AabbCizi
保守

50:名無しさん@ピンキー
08/02/08 21:20:42 NKJu5bjs
見たことないけどコジムサ需要あるんかな
ちょっと書いてみたけど、どうやっても日常ギャグにしかならんw
俺が飽きるまで頑張ってみる

51:名無しさん@ピンキー
08/02/08 23:55:25 BCRXLKEA
>>50
需要ある。すごくある。
日常ギャグでも良いじゃないか。wktkして待ってるぜ。

52:名無しさん@ピンキー
08/02/10 00:34:52 tvfhVwP8
ちょっと思うんだがピカチュウの10万ボルトって普通に考えて即死電流
一発もらって失禁というシチュを妄想したのは病気?

53:名無しさん@ピンキー
08/02/10 00:39:49 R2YUzc9N
アニメのスモモに萌えた俺
ツンデレなルカリオも良かった

54:名無しさん@ピンキー
08/02/11 21:16:53 6WVV1SgE
携帯から書き込めんのは なぜ?


55:名無しさん@ピンキー
08/02/11 21:20:09 oD2SNXzr
携帯で規制されたら・・・残念ながら・・・

56: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:18:22 eqGn8HFU
(一応)主人公×アスナです
正直、アスナらしさは微塵もないです。エロくもないです。話も中途半端です



次世代のジムリーダー……そんなことを誰かが言っていた。
ホウエン地方のジムでは、今リーダーの入れ替えが進んでいます。
トウカシティでは最近センリさんが新たなジムリーダーとして活動を始められ、
ルネシティではミクリさんが抜けたところへ以前ジムリーダーだったアダンさんが戻られた。
そしてジムリーダーだったミクリさんは新しいチャンピオンとしてリーグの頂点にいる。
カナズミシティはトレーナースクールを首席で卒業したツツジさんがリーダーを務めているけど
彼女がリーダーになったのも、そんなに昔の話ではない。
そしてあたし……フエンタウンのジムリーダーになったあたしも、リーダーとしてはまだ新米。
トレーナーの挑戦を受けた回数は、もう両の手で数えるには指が足りないほどにはなったけど
それでも……私はまだ自信が持てなかった。
みんなはあたしのことを慕ってくれている……と、思う。
けれども、あたしは今のままで良いのか、いつも迷っている。
ある人は言った。可愛いジムリーダーさんだねって。
可愛いと言われるのは、もちろん嬉しい。だけど、ジムリーダーとしてはそれでいいのかな?
おじいちゃんは強い人だった。威厳ある人で、あたしの憧れ。
おじいちゃんみたいなリーダーにならなくちゃ……
だけど新米リーダーのあたしに、おじいちゃんみたいな威厳は保てないよ
才能はおじいちゃん譲りだって褒めてくれるけど……最近はその才能にも自信が持てない
今日も挑戦者に負けちゃったしね……相手が苦手なヌマクローだったとはいえ
そのヌマクロー一人にあたしの手持ち四人がみんなやられちゃうんだもん。
なんか……空回りしてる。無理してる。それは自分でも判っているんだけど
でもどうすればいいのか……その答えが見つからない。
「……はぁ」
溜息が漏れる。最近悩んでばかりだ。
「温泉にでも入ろうかな」
言葉が漏れる。頭をスッキリさせるなら、温泉に入るのが一番。
子供の頃から身に染みついた習慣からなのか、あたしの足は自然と露天風呂へ向かっていった。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*

57: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:19:50 eqGn8HFU
「……あっ」
露天風呂は混浴だし誰でも入れるから、そこに先客がいる事なんて珍しい事じゃあない。
だけど……もうだいぶ夜も更けてきたこんな時間に、先客がいるとは思っても見なかった
しかも先客は地元の、馴染みのある人達ではなく……あたしが今日負かされた、挑戦者だ。
「ああ、俺はもう上がるところだから、ゆっくりしていってくれ」
腰を上げ湯船から出ようとする挑戦者。引き締まった身体が湯気の隙間からチラチラと見える。
男の人の裸を見るのは、初めてじゃない。温泉町で暮らしてるから、こんな事もしょっちゅうだし……
なのに、私は自分の頬が赤くなっていくのを実感していた。
相手が若いから? とてもたくましい身体だったから? 理由は……よく判らない。
「あっ、待って……」
そして、思わず彼を引き留めてしまった理由も、よく判らない……
「ん?」
どうしよう、考え無しに引き留めちゃった……なにか、なにか口実……
「あの……ちょっと話、聞いて貰って良いですか?」
あたしの言葉に、再び腰を下ろす彼。どうしよう……話って、何を話せばいいの?
あたしはタオルで身体を隠しながら湯船に足を入れ、彼の側に腰を下ろした。
本当はタオルを湯船の中に入れるのはマナー違反だけど……今は仕方ないよね。
「あたし……ジムリーダーに成り立てで、こう、おじいちゃんみたいに威厳がなくて……」
頭では軽くパニックを起こしていたのに、何故かあたしの口はすんなりと「聞いて欲しいこと」が口をついた。
確かに、これはあたしが誰かに聞いて欲しかったこと。
けれども、その相手が彼で良かったの? 今日会ったばかりの彼で……。
戸惑いながら、でもあたしは彼に自分の悩みを全て吐き出していた。
彼はといえば、あたしの話を真剣に聞いてくれている……やだ、じっとあたしのこと見つめて……
あたしはまともに彼を見ることもままならず、俯いたまま相談を続けていた。
「威厳なんてのは、口調や態度で変えられる物じゃないからね。こればかりは経験だよ」
経験……彼からのアドバイスは、今のあたしではどうすることも出来ないもの。
でも、たぶん彼の言うことは正しい。
「肩に力を入れて無理するより、もっと自然に、君らしくやればいいさ。焦ることはないよ」
焦り……そうね、あたし焦ってる。
自分でも気付いていたことだけど、人から指摘されると自分で気付くより深く自分に言い聞かせられる気がする。
「自分らしく……ですか。そうですよね、そうじゃないと、みんな戸惑っちゃいますもんね」
実際、戸惑っていたと思う。特にあたしのポケモン達は……指示を良く聞いてくれてるけど、あたしが迷ったままではうまく戦えないもんね。
「そーいうこと。ま、君の場合威厳なんか無くったって、充分人を惹き付けられるから心配ない」
「え?」
ふと顔を上げれば、彼があたしの側までにじり寄っている。
「女性として魅力的だからね、君は。そんな君に惹かれてるジム生も多かったみたいだけど?」
マジマジと、彼があたしを……顔から、その下へ……湯船につかっているあたしの身体を見つめている。
「そっ、そんな事は……やだ、そんなに見ないで……」
恥ずかしい。言われた言葉も、見られていることも……今になって、あたしは異性が裸同士でいるという事実を思い知った。

58: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:21:21 eqGn8HFU
「俺も君に惹き付けられそうだよ……」
そう言いながら、彼の手があたしの肩に触れる……と思ったその刹那には、ぐっと彼の方に引き寄せられていた。
「ちょっ、止めてください……」
肩から手をふりほどこうと、あたしは身体を揺すり抵抗する。けれど彼の手は力強くあたしを掴み放さない。むしろもっと彼の方へと引き寄せられていく。
「ダメだよ、肩の力を抜いて……あるがままを受け入れるんだろ?」
「これはそれとは、あの……あたしそんなつもりで……」
……でも、どんなつもりだった?
ただ悩みを聞いて欲しかっただけ? だったらなにも、こんな場所でこんな状況でなくても……もっと言えば、彼でなくても……
けれども、あたしは何故か、今この時この場所、そして彼を選んでいた。
何故?
先ほどまでの戸惑いとは違う、新たな戸惑いがあたしの思考を鈍くする。
「これも人生の経験。悪いようにはしないよ」
ドラマなんかでよく見る、男の人の口説き文句。そして十中八九、その場限りの言い訳……ドラマでは。
判ってる、判っているのに……何故? あたしは……ドキドキしてる。怖くは……ない。
でもこれは……こんな事は……あたしの小さな抵抗は、まだ続いている。
「あの、やだ、ダメ……んっ!」
彼の顔がゆっくりと近づき、あたしの唇を塞いでしまった。
これって……キス? あたし、この人とキスしてる?
あたしは彼にギュッと抱きしめられながら、長い長いキスを、ファーストキスを、続けている。
気付けば、あたしはもう抵抗するのを止めていた。
「どう? 良い経験だっただろ?」
判らないよ、そんなこと……良かったのかどうかなんて……ただ、悪くは……無かったと、思う……。
頬が熱い。あたしの顔は煙突山の溶岩みたいに赤くなっているんだろうな……恥ずかしくて、言葉が出ないよ。
「それじゃあレッスン2。もっと大人のキスを楽しもうか」
「え? やっ、まだそ……ん……」
また重ねられた唇。そればかりか、今度は違う何かが……これって、舌? 彼の舌があたしの口の中へ……
クチュクチュと、湿った音が聞こえる。あたしは瞳を閉じてされるがまま、彼にされるまま「大人のキス」のレクチャーを受けている。
気がついたときには、あたしの腕が彼の腰にまわされている。やだ、あたし自分から彼に抱きついてる……。
「流石、飲み込みが早いね」
何が「流石」なんだろう……あたしはただされるがままにキスをしているだけで……
のぼせたわけではないけれど、あたしはただぼーっと彼を見つめている。
そんなあたしに、彼が微笑んで……あたしは自分から、彼の唇を求めていた。
「んっ……チュ、クチュ……」
自分で言うのも何だけど、あたしは何事にも積極的な方だと思う。何事にも熱くなる性格だと。
けれど、こと恋愛となると……今まで興味がなかったから、自分がこんな大胆になれるだなんて、考えても見なかった。
これからたぶん、もっと凄いことになっていく。あたしはそれに、期待し始めて、積極的になってる……

59: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:22:53 eqGn8HFU
「んっ!」
いつの間にか彼の抱擁は解かれ、彼の手はあたしのお尻に。キスしながら、されながら、あたしはお尻を撫で回される。
昔、不埒な男性にさわられてしまったことはあったけど、あの時はただ不快で、その人を思わず蹴り飛ばしちゃったっけ
だけど今は、彼の手がこそばゆく、それでいて……なんか心地良い。
「引き締まった、良い身体してるよね……ホント、君は魅力的だ」
あたしから離れた唇が、そう囁く。あたしはただ、照れるだけ。
「このウエストも細くて綺麗だし……」
お尻を触っていた手が、あたしに触れたまま上へと動いてくる。腰に到達したその手はお腹の方へと移動し……
「胸も綺麗な形をしている。弾力もあって、ほら、俺の手によく馴染んでるよ」
彼の指が、あたしの胸の形を僅かに歪ませる。
「んっ……」
思わず声が出てしまう。けれど不快感はもちろん無く……今まで感じたことのない、奇妙な高揚が全身を駆けめぐる。
「ここの色も綺麗だ……」
彼の指が、あたしの、その……乳輪を……なぞるようにくるくると動く。
「ふふ、軽く起ってきたね。気持ちいい?」
彼があたしの……乳頭を……チョンチョンと軽く突きながら尋ねてきた。
「そんなの……判らないよ……」
恥ずかしくて、なにがなんだか……
判るのは、されていることを不快に感じることがないのと、それをしているのが彼だって事と……あたしの息が、ちょっと荒くなってきていること。
「じゃあ、もっと判るようにしてあげる」
彼は強引にあたしを後ろ向きにして、後ろからあたしに抱きついた。
そして彼は両手で、あたしの胸を揉み出している。
「ん、なんか……くすぐったいよぉ」
「それをそのまま感じて。気持ち良くなってくるから」
何が「気持ち良い」という感じなのか、あたしにはまだ判らない。
だけど、あたしはだんだん……彼が胸を揉んでいる、というこの現実自体が……心に染みこんでいくようで……それが心地好かった。
「あっ、ん……なんか……んっ!」
彼があたしの胸を揉んでいるんだ……その心地よさが、次第に身体を熱くさせて、あたしの胸が……切ないほど彼の手をどんどん求めていく。
「やっぱり……アスナは可愛いな」
ただ息を荒げるだけのあたし。されるがままのあたしに、彼が囁く。やだ、あたしもっと……熱くなってる。
「やっ! そこは……あんっ!」
片方の手が胸を離れ、お腹を伝い、あたしの……あそこ、に……触れた。
流石これには、あたしは驚きの声を上げ、身をよじって逃れようとしてしまう。
けれど、彼はそれを予期していたのかぐっとあたしを抱き寄せそれを許してくれない。
「大丈夫、任せて……ね。素直に、肩の力を抜いて受け入れればいい……」
そんなこと言われても……慣れない感触に、あたしは戸惑うしかない。
けれど……彼の指は巧みに、あたしの敏感な部分を刺激し続けて……あっ、そこはあたしが熱くなっちゃうところ……

60: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:23:51 eqGn8HFU
「アスナは、ここ、自分でいじったことは、ある?」
顔から火が出るって、たぶん今のあたしのことを言うんだ……唇を噛みしめ、あたしは俯いてしまう。けれど……
「ね、教えてよ」
「やんっ! そんな、いっ、いじっちゃ……んっ!」
敏感なあたしのそこに、彼の指が容赦なく迫る。
軽く触れてみたり、撫でてみたり、時には押しつけたりこね回したり……強弱緩急入り乱れた彼の指が、あたしに早く応えてと急かしている。
「たま……に、あの、よっ、夜と……か……」
「そっか、アスナはここをいじってオナニーするんだ」
「やっ、そんな言いか……んっ!」
恥ずかしい、とても恥ずかしい……あたし、彼にはしたない女って、思われたかな……
「本当に可愛いよ、アスナ……」
彼は後ろから、あたしのうなじにキスをする。可愛いだなんて、こんな時にまた……
「ここも乳首も、随分起って敏感になってきたかな」
「やっ、もう、ダメ……そん、な……いっ、いじめ、ないで……」
「虐めてないよ。ほら、君だってこんなに悦んでるじゃないか」
彼があたしのあそこから指を放して、それをあたしの目の前にまで持ってきた。
指先が濡れている。それはたぶんお湯なんかじゃなくて……
「アスナ、君が欲しいよ」
欲しいって……そういうこと……だよね?
あたし、あたしは……
「あたし、その、はっ、初めて……だから……」
あたし……彼と、その、しちゃうんだ……あたし、彼に初めて、あげちゃうんだ……
それをあたし……喜んでる? 今日会ったばかりの挑戦者に、あたし捧げちゃうんだ……
どうして? あたし……熱くなってる。
「全部任せて。痛いだろうけど、君なら大丈夫だよ」
根拠なんか、たぶんない。彼にもあたしにも。けれど、彼の言葉は……何故か信じられる。
あたしは彼に片足を持ち上げられながら、彼の首に腕を回し全てを彼にゆだねた。
こんなところで、こんな姿勢であたし……しちゃうんだ。彼に、あたしを女にして貰うんだ
なんか凄く……変。変だけど、それが……あたしを妙に熱くさせているのが、自分でも判る。
「……んっ、くあぁあ!」
ゆっくりと彼のが入ってきた。あたしは反射的に片足でつま先立ちをして腰を上げてしまうけど、もう逃れられない。
そして彼は一気に、腰を上げた。あたしは痛さに、上げた腰を落としてしまう。
「……ありがとう、君の、確かに貰ったよ」
ありがとうって、こんな時に言う言葉?
「それじゃ、動くからね」
「待って、あたし……んっ、いっ、くう……」
彼のものが、あたしの中で動き出す。あたし、今彼にされちゃってるんだ……痛みがそれを実感し、気持ちがそれを受け止める。
「大丈夫?」
「へい……き……ん、だい、じょう、ぶ……」
痛い。けど、なんだろう……この高揚感。気持ち良くはまだないけど……熱い。あたしの心が、熱い。
「アスナ……可愛いよ。とっても綺麗だ……」
「こん、な、とき……んっ、いわ、ないで……よ……」
痛みに耐えるだけのあたし。でも彼は、そんなあたしの全てを支えている。身体も、行為も、気持ちも……。

61: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:24:36 eqGn8HFU
「アスナ……好きだよ」
「あっ……ん、んっ!」
好き? あたしを? それって……でもそうだよね、好きじゃないと、こんな事……
ああ……そうか。あたしは今更、気がついた。何であたしが、こんな事になったのか。こんな時に、熱くなっているのかを。
「あたしも……すき、すっ、んっ! すき……すきぃ!」
あたし……一目惚れしてたんだ。たぶん、初対面の時から。
バトルが強くて、どこか優しそうで、でも頼りがいがありそうで、体つきも男らしくて……
そうよ、彼はあたしの、理想のタイプ……あたしが目指す、ジムリーダーの理想そのもの
ううん、ジムリーダーとしてだけでなく……理想の男性、そのもの。
だからあたし、こんなに熱くなれたんだ……おかしい。今更こんな事に気付いて、そして、気付いたから尚更、あたしもっと熱くなってる。
「ごめん、そろそろ……」
「あ、あの……あたし、あたしの、なか、なかに、んっ! だし、て、いい、から……」
流石の彼も、あたしの言葉に驚いたみたい。そうよね……初めてなのに、こんな事言い出すんだから。
でもあたしは……彼の全てが欲しくなった。初めてだからこそ、彼のが、欲しい……。
「行くよ、アスナ……」
「きて、きて、あたしの、なか、に、だして、だし……いっ! ぐっ……だし、て、ね……」
まだ痛い。まだ気持ち良くはない。けれど……心地良い。あたし、彼のを受け止められるんだ。その思いが熱く、心地良い。
「アスナ、アスナ……くっ!」
「あ、これ……あは、でてる……ん、だ……んっ……あはは、嬉しい……」
熱い、熱いよ……彼のが、とても熱い。そしてあたしの心も、とっても熱くなってる。
「ありがとう……あなたの言うとおり、良い経験だったよ」
でも……これで終わりなんて、ちょっと寂しい。そんな事を思っていたら……
「まだだよ。君がまだ逝ってないからね。続きを……そうだね、まずはここを出ようか」
彼の誘いが嬉しくて、あたしは思わず、彼の唇に飛びついてしまった。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*


62: ◆/Mgq/8agL6
08/02/11 23:25:13 eqGn8HFU
自分の部屋に男性を招いたのは、初めてじゃない。というか、その手のことに疎い私は気にもしなかったことだったから。
でもあたしは彼を自分の部屋に招いて……ちょっとだけ、後悔した。
あまり女の子らしい部屋じゃないから。
けれど彼は……あたしもだけど……そんな事を気に掛けてる余裕なんて無い。
熱くて、心も体も熱くて、あたし達は着たばかりの服をすぐに脱ぎ捨て、ベッドに飛び込んでいた。
「や、そんなとこ……舐めるなんて……ゆっ、指、そこ……んっ!」
彼はあたしをベットに寝かせると、あたしの胸を揉みながら乳首を嘗め回してきた。そして空いた手で、あたしの敏感なあっちをいじり始める。
既に熱くなっていたあたしの身体は、更に更に、熱さを増していく。
「もうこんなになって……アスナって、いやらしい娘なんだ」
「そんなこと、言わないでよ……あなたが、もっといやらしいから……でしょ?」
「ふふ、そうだね……二人とも、いやらしいんだ……」
彼の慣れた手つきが、あたしをどんどん熱くさせ、あたしはそんな彼の指に、もう馴染んできている。
彼が触れるところは何処でも、あたしを熱くさせる。
胸も、腰も、お尻も、そして……敏感なところや、その下にある、開通した大事なところも……
「ねえ、もうあたし……」
自分から彼を強請ってしまう。本当に、あたしはいやらしい娘になっちゃったんだ……
「ああ、俺も我慢できないよ……いくよ、アスナ」
二度目に迎え入れる彼……熱くいきり起ったそれが、あたしをもっと熱くする。
「いっ……ん、あっ! んっ……ん!」
「まだ痛い?」
「いたい……けど、へいき……さっき、より、いたく、ない、から……もっと、うごいて、いい、よ……」
彼はあたしの言葉を受け、腰を更に深く、更に早く、動かし始める。
パンパンと、二人の肌がぶつかる音が部屋に響く度、あたしの身体は熱さを増していく。
「あっ、ん……なんか、へっ、へんな……んっ、あぁ!」
痛みの奥で、何か、何か別の……これって、まさか……これが、「気持ちいい」なの?
「それ、それをもっと感じて……アスナ、気持ち良くなって……」
「これ、これが……きも、きもち……いい? いっ、ん! これ、これ、あ、あつい、あついのぉ……んっ、ん!」
熱い身体の内側から、別の暖かみ……心地好い感情がどんどん溢れてくる。これが、気持ちいいってことなんだ……。
「アスナ、アスナ……」
「あっ、ん、きも、ち、いい……ん、あっ、あん! これ、これが、んっ! あた、あたし……もう……」
溢れる気持ちよさが止まらない。これ、もしかして……
「あた、し、いっ、いく……いっちゃ、いっちゃう、の?」
「逝って、アスナ……俺もそろそろ……」
「いっ、いく、の、あたし……いっ、いく、いくん、だ、あた、し、いっ、いっ! ん、い……あん、あっ! い、いく、いく、いく……いっ、ん、い、あ、ん、んん!」
身体が勝手に跳ねる。熱くて熱くて、とても心地好くて気持ち良くて……あたし……逝った、の?
あたしは背を弓のように伸ばしながら、彼がまたあたしの中に彼の熱い思いが注がれていくのを感じて……あたしは、今とっても幸せな気分に浸っている。
「逝けたね……アスナ、二回目で逝くなんて本当にいやらしいな」
「もう……あなたが任せろって言うから……あたしをこんなにしたの、あなたのせいでしょ?」
ちょっと怒ってみせるあたし。彼はそんなあたしを見て、豪快に笑ってる。
そんな彼を見て、膨らませたあたしの頬はすぐにほどけ、声を上げ笑っていた。



以上です。お粗末様でした

63:名無しさん@ピンキー
08/02/12 06:12:53 zVwdaqxI
GJ
久々の良作

64:名無しさん@ピンキー
08/02/13 15:18:50 1ov2RPZQ
GJ!!
アスナをチョイスするあたりもネ申

65:名無しさん@ピンキー
08/02/14 02:32:43 BAUYqSF2
とっておき ふくつのこころ もって高いテンガ山 越えてイこう
だれをゲットかな? どこで出会うかな?ワクワク気分 まるで ひみつきちさ
新しい町僕らは進む輝く時の中でイエイ・イエイ・イエイ・イエ!!
甘くないさ ○○○はいつだって辛い? 苦い? 渋い? 酸っぱいね?
生きてるんだ だから感じよう いっしょにイエイ・イエイ・イエイ・イエ!!
アクメジェットで吹っ飛ばしてけモヤモヤ気分 きりばらいしてロッククライム 
ほら、乗り越えたらGOOD GOOD SMILE!!みんな GOOD GOOD SMILE

66:名無しさん@ピンキー
08/02/18 05:48:54 znAjqLl6
テス

67:名無しさん@ピンキー
08/02/18 23:15:34 Ts88Vieo
過疎だな
不意に思ったんだが、タケシとムサシって案外萌えないか?

68:名無しさん@ピンキー
08/02/19 00:19:16 8lELV8av
悪くないなw
見てみたい

69:名無しさん@ピンキー
08/02/20 20:52:00 BpwLAEjD
保守


雑魚トレーナー関連はどうだろうか

70:名無しさん@ピンキー
08/02/20 23:22:13 aVH5ht/R
ポケ姦小説のみを置いてあるサイト誰か知らない?
スピアーに逆レイプされる男とかが載ってたと思うんだが
いくら検索しても引っ掛からん…

71:名無しさん@ピンキー
08/02/24 13:28:01 GDONRvnk
コウキ×ディアルガ♀とか思いついたんだが…さすがに無理…?

72:名無しさん@ピンキー
08/02/24 13:56:02 5TUN2tpD
>>71
自分で試してみろよ

73:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:01:11 b/+BQYEf
>>71
男は度胸、何でも試してみるもんだぜ?

74:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:23:08 Xukm16Gq
シンヒカを書いてくれ

75:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:27:32 xecagNPT
お断りします(AA略)

76:71
08/02/25 17:22:48 HCC6mUtU
>>72-73
…わかった。
とりあえずメモ帳に書き出してみる。

77:名無しさん@ピンキー
08/02/26 01:36:29 AhVlG+Df
此処はスレチかな、ポケ同士がメインだけど
URLリンク(www34.atwiki.jp)

78:名無しさん@ピンキー
08/02/28 14:36:47 HXzsKSG1
保守

79:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:32:26 9TLWG58u
サトカスプリーズ

80:名無しさん@ピンキー
08/02/29 02:45:04 FxSnYsx+
お断りします(AA略)

81:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:01:48 J1fiRIJP
~第1話~

ここはホウエン地方にある世界有数のポケモンバトル施設であるバトルフロンティア。

ポケトピアに並ぶとも言われているこの施設は、その入島条件の厳しさにも関わらずオープン以来大盛況。
連日、凄腕トレーナー達の高レベルなバトルが繰り広げられている。

「ふう、今日も疲れた……」
フロンティアの中央にそびえるバトルタワーから、一人の少年が出てくる。
いや、よく見るとそれは少年ではなく、端正な顔立ちの少女だ。

彼女の名前はリラ。

このバトルタワーのタワータイクーンを努めるフロンティアブレーンの一人である。
彼女はエニシダという男にスカウトされ、ここにやってきた。
『実力派トレーナー達が集まる夢のバトルアトラクションを作りたい』
そう熱弁するエニシダの熱意に心を打たれ、リラはフロンティアブレーンになることを了承したのだ。

現にここでの生活はとても充実している。
ポケモンリーグの成績優秀者達が「挑戦者」として自分に挑んでくるのだ。
1戦1戦が本気で戦える緊迫したバトルであり、その高みに登りつめた者同士にしか分からない新たな戦術にも出会うことができる。

82:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:02:46 J1fiRIJP
今日もそんな戦いを終えたリラは、フロンティア内にある宿舎に戻って疲れを癒そうとしていた。

「ん、あれは……」
日も落ち、すっかり暗くなった会場の外れ。
電灯の明かりも届かないその場所に人影があった。
『あれは、エニシダさん?』
あの特徴的なアロハシャツの中年は確かにエニシダだ。
彼は注意深く周囲を見回す。
「!!」
そのサングラスに隠れた視線に、リラは思わず身を隠してしまう。
人がいないことを確認してから暗がりに消えていった。

リラはエニシダがいなくなった後、おずおずと彼が消えた場所に向かう。
そこには階段があり、小型艇が止まれる程度のスペースがあった。
だが、その場にある立て看板が先に行くことを妨害している。
「確かここは……」
リラは記憶を辿り、そして思い出した。
ここはフロンティアの外れにあるアトリエの穴へと向かうための船着き場だ。
確かアトリエの穴は落盤が起こって、今は行くことができないはず……
目の前の立て看板にも、その理由と共に通行禁止と書かれている。
「エニシダさんは一体何をしに行ったんだろう?」

83:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:03:42 J1fiRIJP
『もしかしたら、落盤の様子を確認しに行ったのかも』
彼はこのバトルフロンティアの仕掛人である。
アトリエの穴の修復をするための下調べにでも行ったのかもしれない。
「……様子を見に行こう」
リラは懐のモンスターボールを投げ、ラプラスを呼び出した。

こんな時間に一人で落盤のあった洞窟に向かったのであれば、それはかなり危険な事だ。
自分の手持ちにはメタグロスもいるし、何かあった時には役に立つかもしれない。
「行くよ、ラプラス」
リラはその背中に乗ると、アトリエの穴へと進路を取った。


数分ほど波に揺られると、目的地であるアトリエの穴が見えてきた。
穴の入口は、好奇心にかられたトレーナーが入らないように鉄扉が新たに設置されている。
だがその扉の鍵は開けられ、両開きの扉は開けられている。
「やっぱりエニシダさんはあの中に……」
ラプラスから降りたリラはポケモンをボールへと戻し、鉄扉へと足を運ぶ。
その扉の隙間からは生暖かい風が吹いてくる。
「……?」
リラもフロンティアブレーンになる前は各地を旅するトレーナーだった。
その時の経験では、洞窟の中からは冷えきった風が吹いてくるはずなのだが……

84:夜のバトルフロンティア ◆ccqXAQxUxI
08/03/01 04:04:42 J1fiRIJP
『もしかしたら、もう修復作業を始めているのだろうか?』
洞窟の奥に熱源でもあるのだろうか?

とりあえず、入ってみないことには何も分からない。
リラはその鉄扉を開け、洞窟の奥へと入っていった。

洞窟に入って少し歩くと、天井にある白熱灯が点灯していた。
洞窟内が暖かいのは白熱灯の発する熱のせいなのだろうか。
その明かりは洞窟の奥へと続いている。
「エニシダさん、かなり奥まで行っているみたいだ……」
リラは明かりに誘導されながら奥へと向かう。

そして、曲がり角を曲がったリラの目に飛び込んできたものは……
「な、なに……これ……」

洞窟内の最奥は広いホール状に拡張され、そこには大きな建物が立っていたのだ。
紫やピンクのケバケバしいネオンが点滅し、ホール全体を怪しい色に染め上げている。
その建物の入口の上に掲げられたネオン看板に書かれた文字を、リラは思わず声に出していた。

「バトル……フロンティア……?」

「チッチッチッ、少し違うよリラくん」
「きゃっ!」
背後から不意に声をかけられ、リラは思わず悲鳴を上げてしまう。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこにはサングラスを光らせたエニシダが立っていた。

85:夜のバトルフロンティア ◆ccqXAQxUxI
08/03/01 04:05:50 J1fiRIJP
「エニシダさん、これは一体なんですか……?」
リラの問いに、エニシダはニヤリと笑みを浮かべる。
「ここは、『夜のバトルフロンティア』さ」
「夜、の?」
その言葉にリラは建物を見返す。
リラが読んだ看板のバトルフロンティアというネオン文字の左上に、申し訳程度に「夜の」と付け加えられている。

「エニシダさん、これは……っっ痛ッ!!」
建物に気を取られ隙だらけだったリラは、背後のエニシダに対し全く無反応のまま、後ろ手に両腕を極められてしまった。
「痛いっ、エニシダ…さんっ……」
ギリギリとリラの腕を固めたまま、エニシダが口を開く。
「バトルフロンティアはポケモンリーグと同じく、基本的にトレーナーは無料で使える施設だというのは知ってるね」
「な、なにを……」
「けど維持費は消えてなくなるものではない。スポンサーやポケモンリーグからの出資程度じゃ足が出るんだよ」
エニシダが何を言おうとしているのかが分からない。
リラは必死で拘束から逃れようとするが、エニシダはその温厚そうな顔つきからは想像できないような力でリラの手首を掴んで離さない。

86:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:07:04 J1fiRIJP
「バトルフロンティアの収入を上げるために、私はこの「夜のバトルフロンティア」を作ったんだよ」
リラの背後から聞こえるエニシダの声はいつもと同じ陽気な印象を受ける。
だが、何かおかしい。
「ぼくには、よくわかりません……」
かろうじてそう言ったリラに、エニシダが口を開く。
「つまりね、この施設はポケモントレーナー達に有料でHなサービスを受けてもらう場所なのさ」
「なっ…!?」

このバトルフロンティアにまで到達したトレーナー達は、子供とは思えないような金額を所持している。
9800円もするドーピングアイテムを大人買いするような子供達を見て、エニシダはこのビジネスを思い立ったのだという。

「金持ちで性に興味のあるトレーナー達からバトルフロンティアの維持費を回収するための施設、それがこの夜のバトルフロンティアなのさ」
「なんて……ひどい……」
リラはエニシダの口から吐き出される言葉を聞いて、その汚さに絶望する。
だが、エニシダが次に吐いた言葉はリラをさらに絶望のどん底に叩き落とすものだった。
「ひどいって言わないでくれよ。君たちにも手伝ってもらうんだからさ」
「……??」

87:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:10:09 J1fiRIJP
混乱するリラに、エニシダは追い打ちをかける。
「ここの目玉は「憧れのポケモントレーナー達がお相手します」ってことなんだよ?君もここでお客様の相手をするんだ」

お客様の、相手?

リラはエニシダの言葉を繰り返し、とてつもなく気持ち悪い感覚に襲われる。
「い、いや……いやっ……」
「本当はもう少し後に打ち明けるつもりだったんだが……」
背後のエニシダの手がリラの服を掴み、乱暴に引き裂いた。

ビリビリィィッ!

「いやああああぁぁぁっっ!!」
上半身が丸裸にされ、リラの未発達の胸があらわになる。
「お客様の失礼にならないように、リラくんには色々としっかり覚えてもらわないとね」
「や…やめて……ああッ!」
リラは背後のエニシダに押し出され、床に倒れこんだ。
その拍子に、腰に付けたモンスターボールが溢れおちる。
『た、助けて…メタグロス!』
リラはよつんばいのまま、目の前のモンスターボールに手をのばそうとする。
「っああっ!」
だが、ボールに手が届こうかという寸前に腰が宙に引っ張られ、引き戻される。
「惜しかったねえ」
エニシダがよつんばいのリラの腰のベルトを掴み、引っ張り戻したのだ。
「は、離してっ!」


88:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:11:38 J1fiRIJP
リラはよつんばいのままでジタバタと抵抗するが、こんな体勢では力が入らない。
そんなリラの抵抗をあしらいながら、エニシダは考え込む。
「さて、まずは何から教えるべきか……何が知りたい?」
「何も知りたくない!ぼくを離してっっ!」
リラは自らの胸を隠そうともせず、ベルトを捕まれたままジタバタと暴れている。
その未成熟な胸を見られることを恥じていないのだろう、自らを「ぼく」と呼ぶ少年的な性格がそうさせているのか。
「ちょっと痛い目を見る必要があるかな……少しはしおらしくなるかも」
エニシダはそう呟くと、リラの腰を床に押さえ付ける。
「きゃっ!」
すさまじい力にリラは否応なくうつ伏せにされた。
腰を上から押さえ付けられているので、どうにも動きが取れない。
それでも懸命にリラは腕の力だけで上体を起こそうとする。
リラの体勢が腕立て伏せのような状態になった瞬間、不意に腰を押さえていた力が抜けた。
『チャンスだ!!』
リラはとっさに眼前のモンスターボールへと手を伸ばそうとする。
だが……

「あああああっっっ!」

89:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:15:35 J1fiRIJP
リラの下半身が勢いよく引っ張りあげられていく。
「あああっ、やああっ!」
リラはボールに手が届こうかという寸前に、エニシダの両手で腰を左右から押さえられてしまったのだ。
「や、やめてっ!離してえっ!」
他人が見れば、今にもバックで犯されそうに見える体勢。
リラがどんなに抵抗しても、後ろから腰を掴んだエニシダの両手は離れない。
「じゃあリラくん、君には前戯の大切さを教えてあげよう」
「ぜ、ぜん……何……」
苦しそうなリラの返事を聞かないまま、エニシダは説明を続ける。
「お客様をお相手する際に、しっかりと前戯でおもてなししないと後で君が痛い目を見ることになるんだよ」
エニシダが何を言っているのかさっぱりわからない。
だが、それがいやらしい事を意味しているというのはリラにも理解できる。
「ぼく…そんなこと、知りたくないっ、早く離してっ!」
「やれやれ、やっぱり一度体験してみないと分からないか……」
エニシダは腰を掴んでいた両手のうち、左手をリラのズボンにかける。
「さて、少女の秘密をチェックしてみるかな」
エニシダ自身もこんな少女の性器を間近に見るのは初めてなのだ。

90:夜のバトルフロンティア ◆nvo5M5fVFI
08/03/01 04:16:48 J1fiRIJP
エニシダは左手ゆっくりとリラのズボンをパンツごと下ろしていく。
白くて小さな尻が顔を出し、続けてその一番敏感な部分が見えてくる。。
「い、いやっ、見ないでっ!」
さすがのリラも尻を見られるのは恥ずかしいらしく、そう懇願してくる。
だが、それはエニシダの興奮を煽るだけの結果となっていた。
そしてリラのズボンはあえなくひきずり下ろされ、エニシダの目の前には少女のまだ毛も生えていない秘所が見え隠れしている。
「は……んっ!」
外気に晒された敏感な部分に、リラはブルッと体を震わせる。
「リラくんは男の子みたいだけど、やっぱり女の子だねえ」
「み、見ないで……ぼくを、見ないで……」
リラは思わず両手を自分の股に滑らせ、それを隠した。
頭が床に付いてしまうが、そんなことより自分の股間を見られるほうが恥ずかしい。
だが、エニシダの興味はすでにリラの股間を見物することではなくなっていた。
股間を隠すリラの手に、何か熱いものが押し付けられる。
「ひっっ!」
「さて、さっそくいただくとしようかね」
リラの角度からは何が押し付けられているのかさっぱりわからない。
だが、その直感が「それを拒絶しろ」と伝えていた。

91: ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 04:18:08 J1fiRIJP
続きは昼くらいに。
需要はなさげっぽいが…

92:名無しさん@ピンキー
08/03/01 12:18:06 6tZIlqFD
>>91
GJ!
是非とも続きを投下してください職人様。

93:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 12:46:37 J1fiRIJP
腰をエニシダの両手に掴まれ固定されたまま、リラの股間で繰り返される攻防。
股間を隠すリラの手の甲がその熱い異物の侵入を必死で阻止する。
「なかなか頑張るねえ……じゃあ、これならどうかな?」
背後から聞こえるエニシダの声と共に、その熱いものが上へと移動していく。

リラはとっさにその意図を理解した。
『まさか、おしりに入ってくるの?』
手の甲に押し付けられた感触から、その熱棒の太さは想像できる。
あんなものがお尻に入ってきたら……

『ぼく、こわれちゃうッ!』

「だ、だめえーっっ!」
恐怖にかられたリラは思わず股間を隠していた手を尻穴に伸ばそうとする。

「ざんねんだったね」

勝ち誇るエニシダの声が聞こえた。

次の瞬間、無防備になったリラの膣口に熱いものが当てられた。

「それっ」

ブチブチッギチギチギチィィィッッ!!

「やあああああああああーーーーーーッッ!!!」
リラの絶叫がこだまする。
熱い棒……エニシダのペニスはリラの幼く小さな膣を容赦なく拡げ、裂きながら侵入していく。
「イダアアアイイイイイッッ!!」
鮮血に染まったリラの股間は、エニシダの肉棒を半分ほど飲み込んでしまった。


94:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 12:54:09 J1fiRIJP
許容量を超える異物の侵入にリラの身体はビクビクと小刻みに震える。
「ガ…ハッ、アッ…」
たまらず、涙にまみれたリラの口から息が吐き出された。
激痛で涙と汗が滝のように溢れてくる。
腹の中は熱く、体の内側からリラを破裂させるかのようだ。
全身を襲う痛みの中でかろうじて首を傾けたリラが見たものは、自分の腰に自らの下半身を当ててうっとりしているエニシダの姿だった。

『じゃあ、今ぼくに刺さっているのは……』

エニシダの下半身、あの位置にあるものはひとつしかない。
エニシダが腰を押し入れてくる。
「お、お、おお……」
リラの少女の膣はすぐ奥まで到達してしまったが、さらに腰に体重をかけると、リラの胎内の何かが押されていくのだ。
「こ、これが……子宮を持ち上げるってやつか……」
エニシダ自身も初めての体験だ。
少女の女性器がそれを体験させてくれている。
「おぢんぢん、おぢんぢんぬいでええええっ!」
下半身を襲う激痛、そして内蔵が押されるような圧迫感にリラは恐怖で絶叫する。
バージンを奪われたばかりの少女の体験とはとても思えない。

そして、リラは感じた。

腹にねじ込まれたエニシダの肉棒が大きく膨れ上がるのを……


95:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 13:03:05 J1fiRIJP
「おっ、イックっ!」

その言葉と共に、エニシダがビクンと体を震わせた。
エニシダが体を止めた瞬間、リラの中で爆発のような衝撃が起こった。

ドブュルルルルルルルルゥゥーーー!!

「アアアアアアアアアーーーッッッ!!」
エニシダの肉棒が幼いリラの胎内にゲル状の液体をぶちまける。
まだ生理も来ていないリラの子宮は瞬く間に精液で溢れ、満たされていく。
「なにか、なにか出てるっ、あついいいいっ!!」
「これがセックスだ、よく覚えておきなよ」
そう言い放つエニシダのペニスはまだリラの中に欲望を吐き出している。
「少女に……バージン少女の中に……中出ししてるんだ……」
目の前には自分との交尾を終えたばかりのリラがぐったりしている。
エニシダ自身も、こんなに幼い少女をレイプしたのは初めてだ。
それはあまりにも甘美で、結局ピストンの一回も出来ないまま、リラの中に射精してしまっている。
その事実に若干の悔しさを感じたエニシダは、痙攣を起こしているリラの腰に再び手を当てた。

「これで終わりじゃないよ、リラくん」
エニシダはゆっくりと腰を振り始めた。

ギチギチ、ギチギチ

エニシダが腰を動かすたび、リラの肉が悲鳴を上げる。

96:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 13:08:41 J1fiRIJP
リラは先ほどの行為で気絶してしまっているが、興奮状態のエニシダは全く気付かない。
その幼い性器を蹂躙し、腰を叩き付ける。

「おほっ!」

ビューッ、ビュルーーッッ!

再び絶頂に達し、その子種を意識のない少女の膣内に流し込む。
抜かずの2射目を食らい、リラの子宮はエニシダの精子ではち切れんばかりになってしまった。

「ん、気絶してるのか?」
欲望をぶちまけたエニシダが、リラの様子にようやく気づく。
力の抜けたリラの膣は、その小ささから多少の抵抗は見せつつも、エニシダのペニスを精液ごとズルリと吐き出した。
鮮血まじりの精液がゴポリ、ゴポリと泡を立てながら流れ出してくる。
「っふう……少女とのセックス、こりゃ病み付きになるな」
今後もリラくらいの少女をスカウトする事は十分にあり得る。
そのためにも、まずはリラを存分に犯して耐性を付けなければならないだろう。
「となると……」
もう一度くらいやっておきたいが、気絶したリラを犯し続けても何の進展もない。
そして、リラにも自分の立場を教えておく必要があるのだ。

97:夜のバトルフロンティア ◆GxLWqSVpX.
08/03/01 13:11:27 J1fiRIJP
「……っ……」

目を覚ましたリラは、下半身を襲う焼けるような痛みを感じた。
膝まで下げられたズボン、血と白い液体でまみれた股。
そして鼻を突く生臭い匂い。
ゆっくりと自らの指を股間に這わせていく。
ニチャニチャと、粘り気のある液体を流している自分の女性器には、以前触った時とはまるで違う感触が返ってきた。
「こんなところに……おっきな穴……」
リラ自身も、こんなところに穴が開いているとは知らなかった。

「そこは女の人が赤ちゃんを産む穴さ」

リラは体に力が入らないので、かろうじて声の方向に首を回す。
そこには、エニシダが床にあぐらをかいて座っていた。
「そして、私がコイツで赤ちゃんの種を流し込んだのさ。これがセックス」
エニシダは自身の赤黒い肉棒を指差しながら答える。
リラは旅に出たのが早かったので、この手の性教育を受けていないのは調査済みだ。
リラは再び自身の股間に指を這わせた。
「ん……」
裂傷の痛みを感じながら自らの膣に指を差し入れ、その凌辱された穴を実感する。
「ぼく……子どもなんてうみたくない、うみたくない……」
リラはそう呟きながら、すすり泣いた。


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