逆転裁判エロパロ第11法廷at EROPARO
逆転裁判エロパロ第11法廷 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:44:04 LYnWp40w
>>1


3:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:21:44 f1nJCMX4
>>1
乙です!

4:名無しさん@ピンキー
08/01/20 11:39:22 PRZe8Obu
>>1
つ乙カレー弁当!

5:名無しさん@ピンキー
08/01/20 11:54:39 4O8DNsj6
>>1


っ【ソーセージ弁当】

6:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:11:09 byRi33GD
みんなー
>>1さんに乙言わないといけないねー

7:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:44:42 0nLbTQq0
>>6
ちょwケイコww
>>1
トノサマン乙

8:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:15:26 rUSRYcTJ
>>1

あるまじきシアワセ!

9:名無しさん@ピンキー
08/01/22 03:59:40 tXMOkKR1
最近静かで寂しい

10:名無しさん@ピンキー
08/01/22 21:50:56 pLkF9DLR
URLリンク(www.nicovideo.jp)
かなり萌えてしまったので思わずコピペ
誰かこの手のネタで一つ話を書いてくれないかな

11:名無しさん@ピンキー
08/01/28 03:19:37 RlM4LbJV
ナルマヨ希望。


12:名無しさん@ピンキー
08/01/29 12:29:02 +z2ZZ6sV
最近、体がダルくて何もする気になれない、完全に疲れきって朝起きるのも死ぬ思いだ。
これは何かの病気ではないだろうか、早速ぼくは病院にいくことにした。
「キミ、弁護士だよね?彼女とかいるの?」
病気の相談にきたのになんだろうか、この医者は。
「はぁ・・・同じ大学だったあやめって娘が・・・」

「ふむ・・・それで週何回してるのかね?」
これは病気の治療に関係があるのだろうか
「あ、あの・・・週に3回、彼女の家で・・・」

「他につき合ってる女性がいるんじゃないのかね?」
「その、ちなみという霊にに一日一回の奉仕を求められまして・・・」

「それだけかね?」
「夜、体が火照って眠れない時に師匠の千尋さんに『仕方ないから出してあげるわね』としてくれましてそれが週に2回ほど」

「それだけかね?」
「助手の真宵ちゃんが、男の子の体に興味があるとか言い出しまして・・・週に1回、性教育を・・」

「それだけかね?」
「その・・・助手のいとこの春美ちゃんとと週に2回ほどお医者さんゴッコを・・・」

「それだけかね?」
「霧緒さんが自信が持てないと泣いてたので相談にのってあげてるうちに、いい関係に・・・週3回ほど・・」

「それだけかね?」
「茜ちゃんががアメリカに行く前の思い出にと言われまして・・・週に1回」

「それだけかね?」
「事務所に忍び込んでいたマコちゃんに口止め料だと言われて、口でしてもらいまして・・・それから毎週1回」

「それだけかね?」
「マサカさんとポーカーをしてあげる約束で・・・週に1回」

「それだけかね?」
「実は娘のみぬきと毎日お風呂に一緒に入ってまして・・・お風呂の中で毎日・・・」

「それだけかね?」
「狩魔冥という娘が訪ねてきまして、泊まるとこがないと言うのでぼくのベットで・・・毎日1回」

「それだけかね?」
「幼馴染の御剣と矢張と保健体育の出張授業を・・・もちろん、ぼくが攻めです」


先生は非常に難しそうな顔をして黙っている、ぼくは重病なのだろうかと心配になる。
「キミ、やり過ぎだよ。相手を決めて一日一回にしなさい」
「先生、安心しましたよ。もしかしたら毎日5回してるオナニーが原因かと思ってました」

13:名無しさん@ピンキー
08/01/29 12:38:00 mVxkppce
ねえよww

14:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:26:05 3q+4Lokz
面白いww

15:名無しさん@ピンキー
08/01/31 02:31:29 TT0sJpN2
ナルマヨ希望

16:名無しさん@ピンキー
08/01/31 23:21:44 KFgIV+Gd
たまにはミツマヨとか読みたいなあ

17:名無しさん@ピンキー
08/01/31 23:24:22 WnagjnOr
今マヨオド書いてるん
だが進まねええええ

18:名無しさん@ピンキー
08/01/31 23:56:52 1TK8PZpx
>>17
読みてぇwがんばれ!

19:名無しさん@ピンキー
08/02/03 06:14:01 vWuInm+W
読みたい!
途中まででもいいから。

20:名無しさん@ピンキー
08/02/03 08:26:38 wur6x66a
マヨオドww新しいなwww見たいww

ミツメイのバレンタインネタとかこないかなー

21:名無しさん@ピンキー
08/02/05 20:40:47 p3kKDEF3
>>20
わかった、14日に間に合うかどうかともかく、やってみる。

22:名無しさん@ピンキー
08/02/06 01:28:41 CD8cKNb3
ナルマヨも!

23:名無しさん@ピンキー
08/02/06 23:23:36 tc3dr6zX
わっふるわっふる

24:名無しさん@ピンキー
08/02/07 06:37:50 uPuoTsAk
ヤンマガコミック3巻の
キラメキに「もっと強く握って!」って言われてる真宵
なんかエロい 角度エロい(*´д`)=3

25:名無しさん@ピンキー
08/02/07 19:40:50 qlkza2zo
漫画版で思ったんだが、
なるほど君は岡崎さんを見て、ちぃちゃんを思い出す辺り、
やっぱり好みのタイプはおとなしい人なんだろうか。

正直岡崎さんとちぃちゃんは似てな(ry

26:名無しさん@ピンキー
08/02/07 22:39:42 Q8vkjiaP
25>>三つ編みがあるから似てると思うのかも(え)

27:名無しさん@ピンキー
08/02/09 04:30:51 FHNYHeYQ
>>24
キラメキより小柄なマヨイが包んでるのに手部分がすっぽり収まってて手首しか見えないとか
「ちょwコレ狙ってんだろw」って思ったらトリックの伏線だったw

>>25
清楚可憐な女性が好きっぽい?
儚い雰囲気で、すぐ泣いちゃう傷付きやすい女の子(ちなみは演技なわけだが)を見ると
守ってあげたい!ってなっちゃうんじゃないか、弁護士だけに。
とりあえず面食いなのは間違いないな。

28:名無しさん@ピンキー
08/02/09 15:56:50 oK3C/xSb
可憐で儚げな女性を怒涛のツッコミで蹂躙するのが好きなんじゃね

29:名無しさん@ピンキー
08/02/09 20:05:58 yy84b90G
>>28
Sだなwww

30:名無しさん@ピンキー
08/02/09 21:56:05 j0itdTc+
ベッドの中ではMなんです

31:名無しさん@ピンキー
08/02/10 19:27:21 FyvnftAs
御剣スレでミツメイネタで盛り上がってる人達
是非ともこっちでネタを具現化して欲しい

32:ミツメイ1
08/02/10 20:09:05 0yKicoD9
御剣怜侍が午前中に狩魔冥の執務室を訪ねた時、部屋の隅にある有名デパートの紙袋が目に入った。
そっと見ると、その中には派手な包装紙に包まれた小さな包みが、いくつも入っている。
御剣はそしらぬふりで用件だけを述べ、必要な書類を受け取った。
そのままつっ立っていると、早くも別の仕事に取りかかろうとした冥が、御剣を見上げる。
「まだ、なにかあるかしら」
御剣は首を横に振り、そのまま執務室を出た。

…もらえなかった。

あいかわらず忙しい、2月14日の検事局である。
予定の時間に検事局を出てくる御剣の肩が寂しげに見えたのは、糸鋸刑事の気のせいだっただろうか。


その日、夕方まで事件の捜査を指揮した御剣は、糸鋸のオンボロ車で検事局まで戻ることにした。
出発したとたん、冬の短い日が沈んだばかりだというのに、糸鋸の腹が驚くほどでかい音で鳴る。
じろりと横目で見ると、困ったように肩をすくめる。
相変わらず、ろくなものを食べていないのだろう。
計ったように車はのれんを出したばかりの寿司屋の前を通りかかり、御剣はそこで車を止めるように指示した。
「寿司なんて、十年ぶりっス!検事に後光がさして見えるっス!!」
「誰も、ここに入るとは言っていない」
子犬が飼い主を見るような目をした糸鋸が、涎を垂らさんばかりの様子でエンジンを切る。
「わかってるっス!御剣検事は腹を鳴らした自分にそんな意地悪はしないっス」
御剣は一つだけ釘を刺した。
「寿司屋で検事、と呼ぶな。いろいろ面倒だ」
遠慮なしに、糸鋸が十年ぶりの寿司を腹に詰め込む。
常に食生活の貧しい糸鋸に、土産の折を注文してやる頃には、御剣も冥の部屋にあった紙袋のことを忘れかけていた。

店を出て車に乗ると、御剣は運転席でご機嫌にハンドルを握る糸鋸の薄汚れたコートのポケットから、赤いリボンがはみ出しているのを見つけた。
「…なんだ、これは」
リボンを引っ張ると、見覚えのある青い包装紙に包まれた小さな箱がぽろっと落ちた。
「あ、あ、落としちゃダメっス!狩魔検事にもらったチョコレートっス!!」
「…なに?」
御剣の表情が厳しくなるが、前を見て運転している糸鋸は気づかない。
「あれ、忘れてるっスか?今日はバレンタインデイっスよ。狩魔検事はちゃんと日本の風習を勉強してるっスねぇ。
自分、今年はマコくんからももらったから2個っス。もちろん、御剣検事には遠く及ばないっス。
あ、検事あてのチョコレート、ダンボールに入れて総務に置いてあるらしいっスよ?」
寿司など食わせてやるのではなかった、と御剣は後悔した。
世間がにぎわうバレンタインデイなど、この男には無縁だろうと同情したのがバカバカしい。
「糸鋸刑事。来月の給与査定を楽しみに…」
御剣の決めセリフは、対向車のやかましいクラクションにさえぎられて、糸鋸の耳には届かなかった。
「あ、でも今日が何の日か忘れてるってことは、まだ狩魔検事からチョコレートもらってないっスか?
自分にはでっかい紙袋から一個出して渡してくれたっス。きっと、本命チョコは別に隠してあるっスねぇ」
…そうかもしれない。
少なくとも、糸鋸と同じ扱いだとは思えない。
きっと、さっきはタイミングが悪かったのだ。
仕事終わりに渡してくれるつもりだったのかもしれない。
出かけてしまうと伝えておいた方がよかっただろうか…。

33:ミツメイ2
08/02/10 20:10:01 0yKicoD9
検事局に到着すると、糸鋸は押収物や資料の入った箱などを運んでから警察署に戻っていった。
さっき、職員出入口で確認したところによれば、冥はまだ検事局に残っているようだ。
…しかし、そこまでして私は冥からチョコレートが欲しいのか?
御剣は、誰もいない執務室でそうつぶやいてみた。
答えは、考えずともわかっていた。
欲しいのだ。
デスクの脇には、糸鋸が運んできた検事局の女性職員からのチョコレートがダンボールに山と入れてあった。
ふう、と息をついた時、ドアがノックされた。
「御剣検事」
冥の声だ。
御剣は、返事と同時に立ち上がる。
開いたドアの向こうで、ちょっと照れくさそうに冥が一人で立っていた。
両手で、赤い包装紙の箱を胸に抱えている。
期待していたとはいえ、御剣はどぎまぎし、それに気づいていないふりで冥を執務室に入れた。
「捜査に出ていたのですってね、御剣怜侍?」
執務室に御剣以外誰もいないのを確かめるようにして、冥は口調を変える。
「ウ、ウム。糸鋸刑事と一緒だった」
「そう。順調にいって?」
よく見れば、冥はうっすら頬を赤くしている。
「ウム…、そうだな」
御剣は冥の抱えている箱を見ないように、なにげなく運び込んだ資料の箱に視線を落とし、一番上に積んである折詰
に気づいた。
糸鋸に渡すのを、忘れていた。

つられたように床の上のダンボールに目をやった冥が、その脇にあるチョコレートの箱に気づいてさっと顔色を変えたことには、気づかなかった。
「ああ、さっき糸鋸刑事と寿司を食べたのだが、キミも夕食はまだだろう。よかったら」
折詰を差し出そうとして、この上なく不機嫌な顔をした冥と目が合う。
「め、冥?」
いきなり様子が変わったのを見て、御剣はたじろぐ。
「そう、さぞかし見ものね。バレンタインに男二人でお寿司を食べるなんて。デザートもたくさん届いていることだし」
そこで初めて、御剣は自分が失敗したことを知った。
冥は胸に抱えていた箱を、乱暴に御剣に押し付けた。
「みんなに配った義理チョコが余ったから、あなたにあげるわ。たくさんあって、もういらないでしょうけど」

…もらえた。

手放しで喜べないこの状況で、思わず御剣はニヤつきそうになった。

「キミが義理チョコなんていう習慣を守るとは思わなかったな。アメリカにはないだろう」
叩きつけた言葉を、御剣が難なく受け止めたことで、冥は勢いを削がれる。
「し、失礼ね。私だって、国の風習や伝統を頭ごなしに否定するわけではないわ。これくらいで今後の人間関係が潤滑に進むなら安いものよ」
御剣が受け取ったチョコレートの箱は、糸鋸のコートから落ちたものとは比べ物にならないほど大きく、重かった。
「ありがとう。とても、嬉しい」
箱を手に持ったまま、御剣は素直に冥に気持ちを伝え、冥は耳と首まで真っ赤になった。
「あ、余ったからよ。勘違いしないでちょうだい」
真っ赤になった顔で強がりを言っても、効果がない。
「ウム。それでも、嬉しいものだ」
返事に困った冥が、空いた両手の置き場所に困って、御剣がデスクに置いた折詰の箱に印刷された店名を指でなぞった。
「ど、どこにあるお寿司屋さんだったの?」
御剣は簡単に場所を説明した。
「初めて入った店だったが、なかなか良かった。今度、キミも連れて行こう」
あまりにさらっと言ったせいで、言ったほうも言われたほうも照れた。
「…ヒゲが一緒じゃ、イヤよ?」
これ以上赤くなれないほど赤くなった冥が、それでもまだ口を尖らせるようにして言うのがあまりにかわいくて、御剣は冥の代わりにチョコレートの箱を潰れそうなくらい強く抱きしめた。
「ウム。週末にでも、出かけないか?」

34:ミツメイ3
08/02/10 20:10:52 0yKicoD9
今度は、冥がどぎまぎする番だった。
御剣には、冥が義理チョコの、さらに余り物だと強調した上に、誘われて明らかに動揺しているのまでがかわいらしい。
そういえば、冥と二人でプライベートで出かけたことはない。
そもそも、13歳で検事になった冥は、今までまともに男性とデートなどしたことがないのではなかろうか。
「じゃあ、あのね」
わざとそっぽを向いて、冥が言った。
「言ってみたいカフェがあるの。新しく出来たんだけど、ちょっとのぞいたらインテリアが素敵で。あと、見たい映画があるし、美術館に好きな画家の展示が来ていて」
そこで、はっとしたように口をつぐむ。
すらすらと出てきたところを見ると、以前から考えていたのだろうか。
冥が一度伏せた目をそっと上げるまで、御剣は微笑んで冥を見つめていた。
「わかった。そして、最後に寿司だな」





土曜の朝、冥のマンションの前に車を止めて5分ほど待っていると、中から白いコートを羽織った冥が走り出してきた。
「待った?コートを赤にするか白にするか決まらなくて」
御剣が運転席から降りて手を上げると、冥が駆け寄ってきて心配そうに御剣を見上げる。
コートの中は、淡いオレンジ色のワンピースだった。足元は、いつもより少しヒールの低いブーツ。
御剣は助手席のドアを開け、冥を上から下まで眺めて言った。
「とても、かわいい」
冥が、嬉しそうに笑う。
きっと、前日からなにを着ようかさんざん悩んだに違いない。
どんな服も冥自身の魅力にはかなわない、という言葉を、さすがに御剣は照れて口に出来なかった。

ゆっくりと美術館を見て歩く途中で、自然に冥は御剣の腕に自分の腕をからめてきた。
御剣は冥に画家の作品を使った絵葉書を買い、インテリアの素敵なカフェでランチを取り、映画館で寄り添うようにして映画を見た。
御剣の隣で、冥は終始嬉しそうだった。
この笑顔の大安売りはいったいなんということだろう。
夕方になると、気温が下がってきた。
御剣は表通りのショップで、カシミヤの柔らかなストールを選んで冥の肩にかけた。
ひとつひとつが楽しく、時間があっという間に過ぎた。

最後に、小さな寿司屋の前に車を止めるまでは。

35:ミツメイ4
08/02/10 20:11:44 0yKicoD9
引き戸が開きっぱなしになっており、割烹着姿の女性があわただしく出てくる。
「あ、あの」
女性は御剣と冥を見て足を止め、声を掛けた。
ただ事ではないな、と一瞬御剣は検事の顔になる。
「すみません、ご予約してくださったお客様でしょうか」
御剣が名前を告げると、女性は申し訳なさそうに頭を下げた。
「今、ご予約いただいたお客様にご連絡をしていたところなんですが、店主が今日、交通事故にあいまして」
ひどい怪我ではないが、今日は寿司を握ることができないと言う。
当人たちには不幸な出来事に違いはないが、事件性がないということに御剣はほっとした。
しかたないな、と物分りの良いところを見せて車に引き返そうと冥を見た。
何度も頭を下げる女性から見えない角度で、冥はぷんぷんにむくれていた…。

「不測の事態ではないか」
「そうだけど」
車のドアを開けて、御剣が小さくため息をつく。
「だって、今日はあなたがここへ連れてきてくれるって言うからっ」
見ると、冥はうっすら目に涙までためている。
「たいした怪我ではないというし、店を再開したらまた次に来ればよいではないか」
また次、の言葉に冥は黙ってうつむいた。
「それ、いつよ…」
なるほど。
冥は別に、寿司が食べたかったわけではないのだな。
楽しくて嬉しくてたまらなかった一日が、こんな風に終わってしまうのが悲しかったのだ。
御剣は携帯を取り出し、電話をかけた。
電話を終えると、しょんぼりと膝に置いたバッグをいじっている冥に言う。
「イタリアンの店だが、席が取れた。行こう」
冥は驚いたように顔を上げた。
「怒ってないの?」
「なにをだ?」
車を発進させながら、御剣はつい笑った。
こういうところは、冥もまだまだ齢相応の女の子だ。
「…だって」
「キミがすねたり泣いたりするたびに、怒っていてはこっちの身がもたない」
「なによ、子ども扱いしてっ」
冥がストールに顔をうずめ、御剣は黙って微笑んだ。

車で来ているから、とワインを断った御剣の目の前で、冥はソムリエからメニューを受け取った。
オードブルが来る前から、どんどんグラスを空にする。
「大丈夫か?そんなに強いほうではないだろう」
「フランスじゃ、ワインなんか子供でも飲むわ」
日本の風習を大事にするのではなかったのか、と言うのを諦めて、御剣はただ冥を見つめた。
目元をほんのり赤くして、運ばれてきた皿を見ては盛り付けがきれいだと喜び、焼きたてのパンを細い指でちぎって口に運び、おいしいと笑う。
フルーツ盛り合わせが来ると、御剣の皿に乗っているイチゴまで欲しがったり、最後のコーヒーが濃いと顔をしかめたりする。

食事が終わり、そろそろという空気になると、冥はちょっと失礼と断って席を立った。
化粧室に向かって歩き出す前に、くらりと体を傾ける。
ウェイターが駆け寄るより先に、席を蹴って御剣が立ち上がって冥を抱きとめた。
「…言わんこっちゃない」
酔いの回った冥が、御剣に体を預けて、目を閉じていた。
抱き上げた体は、思ったより軽く華奢で、暖かかった。

36:ミツメイ5
08/02/10 20:12:36 0yKicoD9



ソファで寝たせいで、体が痛い。
御剣は近くのパン屋で買ってきたベーグルサンドをテーブルにおいて、寝室のドアを見た。
冥はまだ眠っているようだ。
夕べ、イタリアンレストランで酔いつぶれてしまった冥は、呼んでも揺すっても目を覚まさず、やむを得ず自分の部屋に連れ帰り、ベッドへ寝かせたのだ。
出かけたのが土曜でよかった。
もし酔いつぶれたのが日曜の夜だったら、欠勤届を出さねばならないところだった。
しばらく新聞を読んでいると、静かにドアの開く音がした。

振り向くと、ぶかぶかのパジャマを着た冥が、不機嫌そうにドアに寄りかかっていた。
「おはよう。大丈夫か?」
声を掛けると、冥はぎゅっと眉根を寄せた。
「頭、いたい」
「それは、二日酔いというのだ」
額に手を当てて、冥はそこにしゃがみこんだ。
新聞を置いて、隣に膝をつき、背中に手を乗せる。
「自分の部屋に帰るのなら、送っていく」
弱弱しく、首を横に降った。
「今、車に乗ったら、酔うわ」
それもそうか。
パジャマのままソファに座らせて、薬と水を取ってくる。
「パンを買ってあるんだが、少しでも食べてから薬を飲むといい」
「…二日酔いのお薬?」
「ただの頭痛薬だ」
隣に腰を下ろすと、芯のない人形のように倒れてくる。
「きもちわるい…」
まったく、世話が焼ける。
しかし、それも嫌な気がしない。

しかたなく薬だけを飲ませると、冥はそのまま横倒しになって御剣の膝に頭を乗せた。
手を伸ばさなくても触れられる位置に、冥がいた。
「…まだ痛い」
冥が不満そうにつぶやき、御剣はそっと髪を撫でた。
「そんなにすぐは効かない」
本当に具合が悪そうに冥は目を閉じる。
顔色が悪いせいか、白い肌がますます透き通るようだ。
「…私の服は?」
眠っているのかと思っていたら、冥が呟くように言った。
御剣のパジャマに着替えた記憶がないらしい。
「クローゼットのドアに吊るしてあっただろう」
「……」
疑わしそうな目で冥が見上げてくる。
「見ては、いない」
それは本当だった。
…見たかったが、見なかった。
御剣は、なけなしの理性を振り絞ったのだ。
冥は返事をしなかった。
またそっと冥の髪を撫でた。
別に、むやみに触れているわけではない。
膝をふさがれては身動きできないではないか。
両手を下ろすと、自然に触れてしまうのだ。
御剣が自分の中でしきりに言い訳していることなどお構いなしに、冥はじっと身を横たえていた。

37:ミツメイ6
08/02/10 20:13:24 0yKicoD9
30分ばかりも御剣が冥の寝顔を眺めていると、やがて冥は手を上げ、口元を押さえて小さなあくびをした。
「…効いてきたわ」
「そうか、良かった…」
正直なところ、少し残念なくらいだ。
体を起こすのに手を貸すと、暖かで柔らかな塊が御剣から離れていく。
「ん…」
冥が両手を上げて伸びをした。
パジャマの袖口が落ちて、か細い二の腕までがあらわになる。
目が合って、御剣は思わず視線をそらした。
この無防備さはどんなものなのだろう。
まったく男として扱われていないということなのだろうか。
「シャワー借りていい?」
いきなり聞かれて、御剣があいまいにうなずくと、冥はさっと立ち上がってバスルームに入って行く。

やや痺れのきた膝を手のひらで撫でながら、御剣は息をついた。
遠くで、シャワーの水音が聞こえてきた。
昨夜、冥を抱きかかえて帰ってきた時は、一瞬よからぬ誘惑に駆られた。
それをなんとか抑えて、ワンピースの背中のファスナーに手を掛けたときに、思いがけず目にした白い背中とピンクの下着。
あわててパジャマで覆い、ボタンを留めてからワンピースを下に引き抜いた。
冥は安心しきったように眠っており、ズボンをはかせようと足首をそっと掴んだときも目を覚まさず、掛け布団を掛けるにいたっては、気持ちよさそうに膝を抱えて丸くなった。
かわいかった。

バスルームが開いて冥の出てくる気配に、御剣は表情を引き締めた。
「ドライヤーがどこかわからなかったのだけど」
「ああ。それなら…」
そこで、言葉を失う。
洗い髪の冥は、昨日の化粧もすっかり落とし、少し子供っぽくも見える素顔で御剣を見ている。
大きなバスタオルをざっくりと胸に巻きつけて手で押さえているだけのせいで、脇から背中まで滑らかな素肌が丸見えになっていた。
「ふ、服はどうしたのだ?」
「クローゼットにかかってるのだったかしら?でも」
冥はぷくっと頬を膨らませた。
「下着の換えがないわ」
あるわけなかろう!!
がっくりと肩が落ちた。
「洗濯すればよかろう」
「手洗いコースついてる?」
しかたなく、御剣はバスタオルを半分引きずるようにした冥を洗面所へつれて行き、彼女が下着をタオルに包んで洗濯機に入れるのを見ないようにして、スイッチを押した。
「どれくらいかかるの?」
終わるまで、この格好でいるつもりだろうかと不安になりながら、御剣はちょっと考える。
「乾燥までいれて2時間くらいではないか」
「乾燥はだめなのだけど」
「…なに?」
「だって、ブラが型崩れしちゃうもの」
そういうものなのか?
動き始めた洗濯機を見下ろしながら、冥が唇を尖らせて頬を染めた。
もしかして、大事なものなのだろうか。
いわゆるその、勝負用なのだろうか。
見ておけばよかった、と御剣はよこしまな後悔をした。

38:ミツメイ7
08/02/10 20:14:07 0yKicoD9
「まあ…、いずれ乾くだろうが、その」
リビングに引き返しながら、御剣は目をそらしたまま言葉を濁した。
「なに?」
隣にならんで、冥が御剣を見上げてくる。
御剣と同じシャンプーが香った。
「いや、その格好は、ちょっと」
「だって」
ああ、昨日から、過去10年分くらいに匹敵するほど、冥は頬を膨らませているのではないだろうか。
まずい。
かわいい。

「ガウンを持ってこよう。そのほうがいいだろう」
感情を顔に出さないように、寝室のドアに手を掛けると、背後で冥が何か言った。
「なんだ?」
「…でしょ?」
ぷっくりと頬を膨らませたまま、冥がうつむいていた。
「え?」
「…見たって、平気なんでしょ?」
どういう意味だろう。
「いや、見なかった」
「うそつき」
「見ていない。目をつぶっていた」
言いながら、ずり落ちるバスタオルを両手でかき合わせている冥を見つめる。
ドライヤーも貸してやらねばならない。
近づいて、湿った髪に指を入れる。
そのまま、両手で冥の頬をはさみこんだ。
「本当だ、見ていない」
「……」
「…見たら、襲ってしまうではないか」
冥が目を上げた。
もう、だめだ。
御剣は冥の頬をはさんだまま、軽く唇を重ねた。
柔らかく、ぷるんとした感触が伝わってきた。
下唇を挟み、舌を這わせると冥が逃れようとする。
一度、離した。
「…い、息できない」
冥が恥ずかしそうに言う。
「鼻で」
背中と腰に腕を回して引き寄せ、今度は深く口付けた。
舌を押し込むと、びくりと震えたものの、おそるおそる差し出してくる。
それを絡めとる。
片手で、むき出しになった背中を撫でた。
唇を離して、真っ赤になった冥の顔を見つめる。
洗濯が終わるまでに、まだ時間はたっぷりある。
御剣はバスタオルの隙間からのぞく冥の胸の谷間に、唇を押し当てた。
「言っただろう。見たら、襲ってしまうと」
そのまま抱き上げ、寝室のドアを開けた。

さっきまで眠っていたベッドに下ろされて、冥が不安げに御剣を見上げる。
バスタオルはほとんど用を成していなかった。
大きすぎず、形のいい胸がこぼれだす。
その下に、すらりとした体とウエスト、腰が続く。
脇のラインを指先でなぞると、冥がくすぐったそうに身をよじった。
もう一度キスをしてから、御剣は自分の服を脱いだ。
冥の耳から首筋、鎖骨へと唇を這わせながら、片手で乳房を包み込んだ。
「や、ん…」
下から揺さぶると、冥の手が御剣の腕を押さえた。

39:ミツメイ8
08/02/10 20:15:19 0yKicoD9
確認するまでもなく、初めてだろうと思われた。
もしかして、これから何をされるのかもよくわかっていないかもしれない。
抵抗しようというほどでもない冥の手をあっさりと押し戻して、御剣はその乳房に口付けた。
周囲からねっとりと頂上に向けて舐め、乳首を捕らえる。
もう片方の手も同じように全体を揺らしつつ、先端をつまんだ。
まだ柔らかい桃色の突起を、舌先でつついたり押したりする。
時間をかけて体中を愛撫していくと、強張っていた冥の体から力が抜ける。
冥の額にこぼれかかる髪の一筋を御剣がそっと払ったとき、冥が閉じていた目を開けた。
はにかんだような、笑みが浮かんだ。
その目元に口付ける。
御剣がそのまま頬に口付け、耳たぶを甘噛みすると、冥が御剣の腕に手を掛けた。
「ね…、怜侍」
冥の耳を食みながら、御剣は息を吹きかけるようにささやいた。
「なんだ」
「あの…、私、どうしたらいいの?」
一瞬、意味がわからなかった。
つまり、冥は本当によくわかっていないのだ。
このままセックスをするのだろう、ということは察していても、自分が何をすればよいのかわからないのだ。

「そのままでいい。力を抜いて」
背中に手を入れて抱き起こし、座ったまま抱きしめた。
「怜侍?」
「少しこうしてくれ」
とにかく、冥を感じたかった。
抱きしめて、腕と体全部で冥を確認したかった。
冥の腕が、そっと御剣の背中に回された。
御剣が冥の肩に伏せていた顔を上げると、冥が唇を御剣のそれに当てた。
初めて、冥がしたキスだった。
体の奥に火がついたような気がして、御剣はまた冥を押し倒した。
腰を撫でた手が太ももにさしかかる。
内側を撫で上げ、薄い茂みに触れる。
膝に手をかけて少し開かせると、そこに指を差し入れた。
初めて他者の進入を許すその場所を、縦にゆっくりとなぞる。
何度も繰り返すうちに、かすかに濡れてくる。
片手で乳房をつかんだり、かたくなってきた先端を舐めたりしながら、染み出した愛液を広げるようにこすりつける。
だんだんとあふれ出る量が増えてはきたものの、指先で入口に触れると、そこはまだ固く閉じている。
じっくりと弄っていくと指先が埋まるようになった。

顔を横に向けて目をぎゅっと閉じている冥の耳元で、御剣が言う。
「痛いか?」
冥の顔が泣きそうにゆがんだ。
開いた目が、うるんでいる。
「…痛いこと、するの?」
なにか、とてもいけないことをしようとしている気分だ。
思わず苦笑して、御剣は冥の頬を撫でた。
「いい子にできたら、新しい下着を買ってやる」
「…バカ」
奥まで入った指が、中で動く。
「んっ」
冥がぴくんと震えた。
その場所をずっと擦っていると、中からあふれてくる。
「あ……」
冥が甘い吐息を漏らす。
その恍惚とした表情は、指を二本にしたところで、また苦痛にゆがむ。
挿入は無理かも知れないと思いつつ、御剣自身はすでにパンパンに張っている。

40:ミツメイ9
08/02/10 20:16:06 0yKicoD9
指を抜くと、ねっとりと愛液が流れ落ちた。
「冥…、いいか?」
「ん…」
わかっているのかどうか、けなげに頷く。
脚を大きく開かせ、先端を当てる。
わずかに怖がるような表情を浮かべた冥を、一度抱きしめてキスをする。
「無理ならやめるから」
先端をあて、しばらく周囲を刺激してから挿入を試みる。
冥が枕に顔を伏せるようにしてこらえる。
押し広げるようにして、ゆっくり少しずつ進み、カリの半分くらいが入ったところで一度止まる。
「大丈夫か?」
冥は進入が止まったことでほっとしたのか、顔を上げて御剣を見た。
「痛い…」
すねたような言い方に、御剣はふっと笑った。
「やめるか?途中だが」
「途中なの?」
わずかに広げられただけで相当痛みがあったものか、驚いたような顔をする。
「途中、というより序盤だ」
「そうなの?」
「だが、キミが痛いというなら」
冥が腕を伸ばして御剣の首に絡めた。
「…がんばる」



冥は本当にがんばった。
何度も中断しながら、それでもようやく御剣は冥の中に自分自身をすべて収めた。
すでに、破瓜の血を見ている。
御剣はなるべく動かないようにして、額に汗をにじませた冥の顔に手を当てた。
「全部、入ったぞ」
「…おしまい?」
ほっとしたように言う。
御剣は小さく苦笑し、そのかわいいことを言う唇にキスをした。
「終わるか?」
「違うの?」
「ウム」
しかし、十分冥が辛い思いをしているのはわかっている。
ここで終わりにしても仕方ないと御剣は思っていた。
冥を傷つけたくは、なかった。
「じゃあ、続けて」
冥が御剣の手に自分の手を重ねた。
「しかし」
「いや、やめないで」
まるで、ここで終わってしまえばそのまま御剣がいなくなってしまうとでも思っているのか、冥は御剣にすがりついた。
その自分の動きで痛みがあったのか、きゅっと眉をひそめる。
御剣はゆっくり、動き始めた。

41:ミツメイ10
08/02/10 20:16:49 0yKicoD9
冥も御剣も疲れ果てた。
なんとか御剣は射精にこぎつけたが、痛がらせているという思いから時間がかかり、逆に冥に長く耐えさせた。
冥の顔に汗で髪が張り付いていた。
目が合うと、冥がぷっと小さく吹き出した。
「おしまい?」
御剣も、苦笑した。
「ウム。そうだな」
冥が御剣の汗ばんだ胸に顔を寄せた。
「こんなんだと思わなかった」
「…どんなだと思っていたのだ?」
抱き寄せながら、御剣が聞く。
「だって…、痛かった」
目尻にはまだ、涙の後が一筋残っていた。
御剣はそれを指でぬぐい、くしゃくしゃになった冥の髪に指を通す。
「そうか…」
「怜侍は、痛くないの?」
「む…」
冥の中の暖かさときつきつの気持ちよさを思い出す。
組み敷いた体、突き上げるたびに揺れる胸、こらえてもこぼれる声。
「…ずるい」
そういう問題だろうか。
髪を梳かれるのが気持ちいいのか、冥はうっとりと目を閉じる。
「あのね」
「む?」
「ずっと、初めては怜侍だったらいいなって思ってたわ」
動かしていた手を止めて、御剣は冥の頭を自分に押し付けるように抱いた。
「ほんとは」
冥が子猫のように、擦り寄ってくる。
「ずっと、怜侍がいいのだけど…」
胸がきゅんと音を立てる、とは、こういうことをいうのだと御剣は思った。
「……まだ痛むか?」
「…ん」
「その、なんというか…、すまない」
冥が顔を上げた。
息が掛かるほどの距離でその顔を見つめると、かわいそうではあるが欲望が沸き起こる。
「あの、でもね、痛かったけど、なんていうか、ちょっと、変な…、そういう感じ」
言って、また顔を伏せる。
「だから、きっと、あの。次はだいじょうぶだと、思うの」
御剣は冥の息がつまるほど、強く抱きしめた。
昨日、自分が「また次」と言って冥をすねさせたことを思い出す。
もどかしい、どうしていいかわからないほど愛しい。
まだ痛いと言っているのに、このままもう一度抱きたくなった。
いつかわからない、また次、など待てるだろうか。

くしゅ、と冥が小さくくしゃみをした。
汗が冷えて風邪を引くかもしれない。
シャワーを使って、なにか食べさせたほうがいい。
御剣は、冥を抱きかかえたまま体を起こした。
冥が、キスをねだった。

数日前に、チョコレートをもらっただけであれほど嬉しかったのが、遠い記憶のようだった。
御剣は今、腕の中に比較にならないほど欲しかったものを抱いているのだった。

42:名無しさん@ピンキー
08/02/10 20:17:14 0yKicoD9
以上。

43:名無しさん@ピンキー
08/02/10 20:45:53 1XMd588K
GJGJ!!!
無垢な感じの冥タンもいいねえ
痛いけど頑張るってそんな可愛いこと言われて
御剣が暴走しなくて良かったwww

44:名無しさん@ピンキー
08/02/10 21:56:01 q4OXIfWn
GJ!!!
ツンもありつつデレ多めな普通の女の子っぽい冥たんがすごく可愛いし
チョコに一喜一憂したり冥たんに萌えまくりな御剣もイイ!
一足早いバレンタインを楽しませてもらいました。

45:名無しさん@ピンキー
08/02/11 03:00:07 2rLMNC9U
お初ものはいいよな
GJ

46:名無しさん@ピンキー
08/02/11 17:49:31 fAwpwsUM
GJ!!
冥タン可愛いぃぃぃー!!!!

47:名無しさん@ピンキー
08/02/12 00:51:20 YJL+hzFT
GJ!
このイチャつきっぷりはまさに全米がニヤニヤって感じだな
密かにマコちゃんにチョコ貰えて嬉しそうなイトノコにも和んだ

48:名無しさん@ピンキー
08/02/12 19:47:44 5C1b4IWq
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

49:名無しさん@ピンキー
08/02/14 12:27:47 lMGPY7YT
前スレナルマヨGJ!!

50:名無しさん@ピンキー
08/02/14 13:35:46 qYvoS/kQ
バレンタインおめでとう。

51:名無しさん@ピンキー
08/02/14 16:22:19 Pu3iQaxh
前スレのナルマヨ二つともGJ!

52:エロ無しバレンタインネタ1
08/02/15 00:08:11 B54jXmJw
皆GJ…!

ミツメイっぽいの投下します
前スレ書けないようなのでこちらで



「うわあ……これ全部、お前が貰ったのか?」
御剣怜侍の執務室に遊びに来た成歩堂たちが、部屋に入るなり奇声を上げた。

まだバレンタインの数日前だというのに、あちこちにチョコレートの包みが山積みにされていた。
若き天才検事・御剣怜侍。彼の勇姿に心奪われる法廷マニアは多く、この時期には全国からチョコが届くのだという。
それにしても、この量は……まるでアイドル並みだ。
一体バレンタイン当日には、どんな状態になっているのか。
もっとも当の御剣本人は、「そのようなアレは、困る」とでも言いたげな顔をするばかりなのだが。

「はぁ~、すごいですねえ……」
「きっと1個くらい、黙って持って帰ってもバレないよ」
横では真宵と春美が、大胆不敵な会話をしている。
「真宵ちゃん、春美ちゃんに悪い事教えないの」
「ジョーダンが通じないなあ、なるほどくんは。でも、凄いよねえ。うちの事務所とは大違いだねえ」
「チョコは量より愛です!真宵さまも、ばれんたいんでーにはなるほどくんに愛情たっぷりの……」

二人の微笑ましいやりとりは続く。
成歩堂としては、これだけのチョコを貰えるというのは、正直、ちょっと羨ましかった。
「お前、昔からモテたからな。……これから、狩魔検事にも貰うんだろう?」
「冥さんのチョコ!きっと、超高級な奴だよ。いいなあ。食べたいなあ~」

「……いや。それが、冥からは一度も貰った事がない」
御剣が、困ったように口を開いた。
「ええ!?」
「意外だな……」
「かるま検事さん……イジワルしてるのでしょうか?」
「い、いや、そういうわけでは無いのだが……むしろ、意地悪をしてしまったのは私の方か、な」
「??」
「うム、一度だけ……あった。あれは私がまだ、師匠の元で暮らしていた頃だ」

そう言うと、御剣はぽつりぽつりと、昔の事を語り始めた。



53:エロ無しバレンタインネタ2
08/02/15 00:09:27 B54jXmJw
確か、私はまだ中学生だったと思う。
学校から帰って、狩魔の屋敷に入ると、ほんのりと甘い香りが漂っていたのを覚えている。
この頃、冥はたまたま日本にいた。そして、あの時は何故か、玄関まで私を出迎えに来たのだ。
後ろ手に、何かを隠し持って。
「レイジ、おかえりなさい」
いつもよりも妙に素直な、その様子が可愛らしくて。
私は冥を喜ばそうと、両手に下げた大きな紙袋を掲げて見せた。
そして……こう言った。
「メイ。今日は学校で、バレンタインのチョコを嫌というほど貰ってしまったのだ。
一人では、食べきれなくて困っていたのだ。一緒に食べないか?」

その後が大変だった。冥は急に涙目になって走り出し、自分の部屋に閉じこもってしまった。
彼女の母親から聞いたのだが、どうやら、私のために手作りチョコを、
それも、かなり気合いを入れて用意していたらしい。

もちろん、私はすぐに謝りに行ったのだが……時は既に遅かった。
部屋のドアが開いて、姿を見せた彼女の口元には、トリュフチョコの茶色い粉が。

「……チョコレート?そんなもの、しらないわ……」


54:エロ無しバレンタインネタ3
08/02/15 00:10:29 B54jXmJw
「それ以来、冥からは一度も貰っていない」
「……」
「……」
「……御剣。お前、わざとじゃないとはいえ……いたいけな乙女心に相当な傷を残したぞ?」
「そりゃあ渡しづらいよねえ。全く、女心をわかってないなあ」
「せっかく、心をこめてお作りになったのに……かるま検事さん、かわいそうです……」
ここぞとばかりに攻撃する三人。
「わ、私はまだ子供だったのだ!冥はもっと幼くて、とてもチョコのやり取りをする年頃とは思えなかった。
まさか、彼女からチョコを贈られるなどとは……」
「なに言ってるの!今時、幼稚園児だってバレンタインくらい知ってるんだからね!」
「わたくしだって知ってます!」
「ちゃんと女の子として扱ってあげないと、駄目だぞ、御剣」
「うぐうっ!」
皆に鋭いツッコミを入れられながらも、御剣はさらに言葉を続けた。
「ごほん。と、とにかく、そういう事なのだ。
……冥には本当に済まない事をしたと、思っている……」
御剣は、寂しそうに視線を落とした。


55:エロ無しバレンタインネタ4
08/02/15 00:11:24 B54jXmJw
帰り道。
「いやあ、モテすぎる男っていうのも罪だねー」
「でも、悪気はなかったんだよな。御剣のヤツ、ちょっと可哀想だな」
「ねえ、冥さんに頼んで、御剣検事にチョコ渡してもらえないかな?」
真宵が成歩堂の顔を覗き込みながら言う。
確かにそれなら、御剣も喜ぶ。罪悪感を感じる事もなくなるだろう。
しかし……
「狩魔検事、今日本に居るし、マンションもここから近いけど、……アレを説得するのはかなり難しそうだよ?
例の事件があってから、十年くらい渡してないみたいだし。きっと相当なトラウマになってるぞ」
「じゃあ、あたし達が、冥さんの名前で御剣検事にチョコ贈るとか」
「そんなの、すぐバレるって」
「でも……おふたりの仲、取り持ってあげたいです!」
例によって、微妙に勘違いしている様子の春美が口をはさむ。
けれど、案外、それが御剣の本当の望みなのかもしれないな。そう、成歩堂は思った。
誰にチョコを貰っても困ったような反応しかしない御剣が、
冥から貰えない事に関してだけは、ひどく落ち込んでいたのだから。

「えへへ、はみちゃんにそう言われると弱いなあ。よし!あたしがなんとかする!」
「なんとかする……って。真宵ちゃん、どうやって?」
「女の子の事は、女の子同士で話し合うのが一番だよ。なるほどくんは、ここで待ってて」
「わたくしも、女の子としておともします!」
「……そうだな。下手にぼくが行ったら、ムチでぶたれそうな気がするし。よし。頼んだ!!」

56:エロ無しバレンタインネタ5
08/02/15 00:13:31 B54jXmJw
「冥さんは、御剣検事にチョコあげたりしないの?」
「……あなた達、そんなことをわざわざ言う為に訪ねてきたの?」

仕事もおわり、高級マンションの一室でくつろいでいたそんな頃。
突然の来客に、冥は少し困惑していた。
綾里真宵。連絡もなく突然来たかと思えば、唐突にこんな話題を……何か、企みでもあるのだろうか。

「あげた事ないわよ、そんなもの」
「冥さんからチョコもらったら、喜ぶと思うなあ、御剣検事」
「彼のオフィスを見たでしょ?毎年あんな状態なのよ。チョコレートをさらに増やされて喜ぶバカがいると思う?」
「で、でも、みつるぎ検事さん、すごくほしそうでした……おねがいします!」
「……お嬢ちゃんの頼みでも駄目なの。ごめんなさい」

「うう、はみちゃん攻撃でも効かないよう」
冥は思った以上に強敵だった。
「義理チョコでも駄目?」
「あいにく、そんな習慣とは縁がないわ」
「この際、1個10円のでも良いから」
「そんな物、自分で買いなさい!そもそも、一体なぜ私にこだわるの?」
「なんだか、可哀そうだったから、御剣検事……実は、冥さんが小さい頃の話、聞いちゃった」
「!」冥の顔つきが変わった。


57:エロ無しバレンタインネタ6
08/02/15 00:14:33 B54jXmJw
「御剣検事、あれからすごく反省したみたい。冥さんに悪いことしたって、落ち込んでたよ。
……ね、昔のことだし、もう、許してあげたら?」
「……許すも何も、別にレイジのこと怒ってないわ」
「え?」真宵と春美が顔を見合わせる。
「本当に、怒っていらっしゃらないのですか?」
「その件に関しては、誰も悪くないのよ。レイジが気に病む必要なんて無いわ。
……私が、コドモすぎたの。それだけよ。
その後、確かにバレンタインのチョコを贈ったことは無いけれど、別に怨んでいたからじゃないし」


「でも……だったらなぜ、みつるぎ検事さんにさしあげないのですか?」
「言ったでしょ?レイジはもう、チョコなんて間に合ってるのよ。
それに、わざわざチョコと一緒に伝えるような気持ちなんて、何もないもの」

何もないもの。

冥は、きっぱりと言い切った。
しばらくの沈黙。
やがて、真宵がゆっくりと口を開く。

「冥さん……それでいいの?」
「何の事かしら?」
「だって、昔、本当は、渡したかったんでしょ?チョコ……」

「昔の事は昔の事よ。今とは違う。
分かったらもう、帰って。
レイジに、よろしく伝えておいて」


何もない。
本当に、そうなのだろうか。
真宵は冥の態度になんとなく違和感を感じたけれど、これ以上は追求しても無駄らしい。
さらに食い下がれば、ムチが出て来そうな空気だった。
冥に半ば押し出されるようにして、二人は玄関へと向かう。

「……冥さん。あと一つだけ、訊いていい?」振り向いて、真宵が言った。
「何?」
「今は……本当に、無いの?御剣検事に伝えたい想い」

「無いわね」

短く一言だけ、冥は答えた。





58:52
08/02/15 00:16:14 B54jXmJw
続く

今日中に全部書き終わらなかった…
長い上にエロ分薄いですが、続きは後日置きに来ます

59:名無しさん@ピンキー
08/02/15 01:51:21 PFGthccF
これは気になる展開、続き待ってますよ!

60:名無しさん@ピンキー
08/02/15 08:42:44 THcbSdo+
>>58
幼少期のエピソードが実にミツメイらしくて萌えw
続きをわっふるわっふる

61:名無しさん@ピンキー
08/02/15 21:33:36 tx8SQ/U6
まだかな?
週末に期待

62:名無しさん@ピンキー
08/02/16 08:38:02 7ZmWaHb1
なんだ、前スレからのこのバレンタイン豊作。

63:エロ無しバレンタインネタ7
08/02/16 19:46:35 iUI6mkJh
52=58です。
大変お待たせしました。バレンタインネタの続きです

「じゃあ、結局チョコは贈れない、ってことか……はぁ」
マンション近くの通りで、白い溜息を吐きながら成歩堂が呟く。

「ごめんねなるほどくん、寒い中待っててくれたのに」
「いいんだ。真宵ちゃんたちこそお疲れ様」
「冥さん、もう昔のこと気にしなくて良いって言ったけど……」
「……でも、それをそのまま伝えたところで、御剣は喜ぶかな?」

成歩堂は考え込んだ。御剣が欲しいのは、きっと「許し」の言葉なんかじゃない。
あいつが狩魔検事に求めてるのは、もっと別の……

「……ぼくが御剣だったら、ムチのフルコースを食らいながら、思いっきり怒られたほうがまだマシ、かな」
「やだ、なるほどくん、ひょっとしてドM?」
「『まだマシ』って言っただろ!」
「それは置いといて……そうだよね。このままで、良い訳ないよね」
真宵が言った。
「あのね、帰り際にね、冥さんに訊いてみたんだ。『今、本当に、伝えたい想いは無いの?』って。
冥さん、『無い』って言った。
その時にね、……見えたんだ。サイコ・ロック」

「!!じゃあ……」
「冥さん、本当はチョコ渡しに行きたいんだ……御剣検事のこと、なんとも思ってないなんて嘘なんだ」

もしも狩魔冥が、自分の胸中にある『想い』を、チョコと一緒に、素直に御剣にぶつけてくれたなら。
それはきっと、御剣が最も望んでいる事のはずだ。
だが……冥がそれを簡単に出来る性格なら、成歩堂たちも頭を悩ませたりはしない。
何しろ、過去の出来事があってから、彼女は十年も、『想い』を隠し続けたのだ―

「意地っ張りだからなあ、狩魔検事は。……はぁ」
成歩堂が二度目の溜息を吐いた、その時。


64:エロ無しバレンタインネタ8
08/02/16 19:48:17 iUI6mkJh
「意地になるのは、それだけ傷が深かったのよ。
『想い』の強さと同じくらいに、ね……」

聞き覚えのあるその声は。

「ちちち、千尋さん!?」
「はみちゃん!話に絡んで来ないと思ったら……お姉ちゃん、呼んでくれたんだ……」
「っくしゅん!流石にこの格好じゃ、ちょっと寒いわね」

久しぶりに見る、師匠の姿。
春美の装束があまりにも小さいせいで、この寒空の下、美しい太ももは見事にさらけ出され、
豊満な胸元は大きく開いてしまっている。
……いろんな意味で注目の的だ。

「見とれてる場合じゃないよ、なるほどくん!」
真宵が一喝する。
「お姉ちゃん、今大変なの。あのね……」
「もちろん、見てたわよ、全部。全く、貴方達はお節介焼きね」
そう言いながらも、千尋は微笑んでいた。

「見たところ……彼女、自分の気持ちを曝け出す事に、ひどく臆病になってるみたいね」
「無理もないですよ。よほどショックだったんだろうなあ」
「でも冥さん、昔の事はもう許したって」
「『許した』のと『傷ついた』のとはまた別の事よ、真宵。
……たとえ本人が、必死にその傷跡を隠そうとしていても、ね」

「でも、でも……それなら尚更、なんとかしてあげたいよ」
「そうね……とはいえ、狩魔検事に『愛』だの『感謝』だのを伝えさせるのは、かなり難しいわよ。
十年も時間が経ってしまえば、なおのこと」
「それじゃ、どうしたら」成歩堂が、すがる目で千尋を見つめる。

「発想を逆転させるの、なるほどくん」
「は?」
「人から人へ伝えたい想い……『愛』や『感謝』、それだけではないでしょう?
だからね……素直に好意を伝えさせる事が出来ないなら、むしろ、その真逆を考えなさい」
「真逆、ねえ……」

「……分かった。お姉ちゃん、有り難う。あたし、やってみるよ!」
「真宵ちゃん?……何か思いついたのか!?」
「今から私、冥さんの所に行ってくる!」
真宵は急ぎ足で、マンションの方向へと駆け出して行った。


65:エロ無しバレンタインネタ9
08/02/16 19:49:55 iUI6mkJh
そして、バレンタインデー当日。


「もう、こんな時間か……」
一日の仕事を終え、御剣はふう、と一息ついた。
執務室の中は、例年通りチョコで溢れかえっている。
成歩堂たちが来た日よりもさらに増え、足の踏み場も無いほどだ。
だが……そこに、冥から贈られた物は、なかった。

毎年来ないのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが。
冥はやはり、昔の事を根に持っているのだろうか。
それとも、そんな行事など眼中に無い、と言う事か。
そもそも私は、冥に何を期待しているのだ?

どんなに沢山のチョコを貰っても、君からの贈り物を拒む事は断じてなかったのに。
けれど彼女は、そう思ってしまった。
……いや、私がそう思わせてしまったのだ。

我ながら、情けない。たかがチョコ一つにこうも思い悩むとは。
既に時計は午後9時を回っている。
いい加減帰ろう。御剣は椅子から腰を起こした。


66:エロ無しバレンタインネタ10
08/02/16 19:51:29 iUI6mkJh
「待った!」


勢い良く扉を開けて入って来たのは。

「狩魔 冥……!!」


「御剣 怜侍。貴方が欲しかったのはこれでしょ?」
そう言って、冥は美しくラッピングされた、小さな赤い箱を差し出す。
十年前のあの時とは似ても似つかない、鋭く、不敵な笑みを浮かべて。
―けれど。それでも。

「……有り難く、頂いておこう……」
「ちょ、ちょっと、レイジ。何を涙目になってるのよ!!」



まずは、開けて中を確かめよう。二人は、ソファに並んで腰掛ける。
「ところでこの箱、チョコレートにしてはずいぶん軽いようだが?」
「レイジ、毎年チョコは沢山貰うじゃない。だから、身につける物にしたわ」
「うム……気を遣わせて、すまないな」
冥に対して負い目のある御剣に対し、彼女はあくまでも強気な態度を崩さない。
「この私が折角買って来たんだから、絶対使うのよ。いいわね。
それも、ちゃんと目立つように身につけなさい」
「……分かった。約束する」
偉そうな物言いも、とても可愛らしいものの様に、御剣には思えた。
この大きさ……何だろう?手袋か?それとも……


67:エロ無しバレンタインネタ11
08/02/16 19:54:28 iUI6mkJh
「………………………………………………………………これを、私に?」

小さな包みを開けた中から出て来たのは、ショッキングピンクの超ビキニパンツだった。

「勿論」
「……コレは、女性用ではないのか?」
「何を言っているの。男物よ」
「こ、コレを私に穿けと……しかも、目立つように、か?」

目を白黒させる御剣の横で、冥はくすくすと笑っていた。

「き、君は一体どういう意図でこんなモノを」
「それね、綾里真宵と一緒に買いに行ったのよ」
冥は、真宵が訪ねて来た日の事を話し始めた。
「その夜、彼女は二度訪ねて来たわ。
いきなり押し掛けて来て、……貴方が何を言ったか知らないけど、『御剣検事にチョコレート贈ろうよ!』って」
「……そうか」
真宵君、余計な事を。
「……しかし、それがどうして下着になるのだ」
「勿論、貴方にチョコなんて贈る気は無かったから、一度は断ったわ。でもね、彼女、しばらくしてもう一度来たの」

『冥さん、あたしやっぱり許せないよ!
たとえ悪気がなかったとしても、ちっちゃな乙女心を踏みにじるなんて!』
『……アナタ、さっきと言ってる事が真逆じゃない?』
『いいから。……冥さん、バレンタインに贈る物はチョコとは限らないんだよ。
何か、御剣検事にとんでもないモノ渡して、フクシューしてやろう!!』

「言ってる事がメチャクチャでしょう?でもね、惹かれたのよ。『復讐』って響きに」
冥は続けた。
「その後、勢いで二人して街に出て、買い物に行ったの。
でも、もう夜も遅かったし……どこの店も、もう閉まってたのよね。
夜でも開いてるお店を探すの、苦労したわ」
「……それが、いかがわしい下着屋だったという訳か」
「素敵でしょ?アメリカでは結構メジャーよ、下着のプレゼント」
「はぁぁぁぁぁ……」御剣は、がっくりと肩を落とした。

「その様子じゃ、『復讐』は大成功だったようね」
冥がまたくすくすと笑い出す。
「ひょっとしたら私、貴方のそんな顔を見たかったのかもしれないわ。……昔から」
いたずらっぽく、冥は笑い続けた。
無邪気なその表情は、まるで、うんと幼かったあの頃のようで。


私もずっと、こんな顔を見たかったのかもしれない。

彼女の十年越しの笑顔を、御剣は、いつまでも眺め続けた。


68:エロ無しバレンタインネタ12
08/02/16 19:57:28 iUI6mkJh
「……ところで、メイ」
「何?」
「君が贈ってくれたコレは……いわゆる『勝負下着』に属するわけだが」
「は?」
「実は、君を見ていたら、もう我慢できなくてだな……その」
「……レイジ?」
「コレを贈ってくれたという事は……誘っている、と解釈しても良い。
つまりは、今この場で、君を私の好きにして良いと言うわけだな、メイ?」
「ちょ、私は別にそんなつもりじゃ!ただ単に、面白い下着で貴方を驚かせようと思って……あっ」
冥の言葉を最後まで聞かず、御剣は、彼女をソファの上に押し倒す。
深く接吻を交わし、そして、言った。
「今度は無くならないうちに頂かせてもらうぞ、メイ」


翌日、検事局には、ビキニパンツ一丁で出勤する男の姿があったとか、無かったとか。




おしまい

バレンタインの話なのにもう16日になってしまいました……とほほ

69:名無しさん@ピンキー
08/02/16 20:17:36 IwfAA7df
GJ!!
復讐かww冥タンらしいというか真宵タン賢いなww
勝負下着でのプレイも見てみたかったw

70:名無しさん@ピンキー
08/02/16 23:02:35 2y1lWKRp
GJGJ!!!
そして真宵もGJw
ビキニパンツ一丁で出勤した御剣の運命や如何に?wwww

71:名無しさん@ピンキー
08/02/17 13:50:22 u6WgNKCX
GJJJJJJ!!!
びきにぱんつフイタwwwwwww

72:名無しさん@ピンキー
08/02/18 12:00:04 iwtKAvLI
というわけで、そろそろひな祭りネタが執筆されているはず

73:名無しさん@ピンキー
08/02/18 23:08:42 Y2V2KJCr
私の白酒を飲んでもらおうか
代わりに君のひなアラレを戴くとしよう

74:名無しさん@ピンキー
08/02/19 11:03:36 xXKd/GxD
>>73
御剣ww親父だww

75:名無しさん@ピンキー
08/02/19 18:45:55 F29qg1oX
ノ(゚へ ゚・レノ 「‥‥フケツよ、御剣怜侍」

76:名無しさん@ピンキー
08/02/19 23:01:40 Wsg+gdhn
>>75
御剣とその「フケツ」なことしまくってる君が言っても説得力ゼロw

77:名無しさん@ピンキー
08/02/20 12:08:28 wSLPt889
>>73
「ミツメイ雛あられ」
読みてえ!!

78:名無しさん@ピンキー
08/02/20 17:17:04 wSLPt889
ごめん
「雛まつり」だよな・・・
頭ん中エロってた、逝ってくる

79:名無しさん@ピンキー
08/02/21 00:28:42 0dqCqSpq
>>78
「ミツメイ雛あられ」投下してから逝ってくれ

80:名無しさん@ピンキー
08/02/21 21:25:01 NP1V6bhR
 ビキニパンツW
警備員とかに捕まらなかったのか?
少し気になった。

81:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:54:34 dPUlp2r9
>>80
オバチャンだったから顔パス
その先がやばい、が

そろそろ茜のエロが欲しいところ

82:名無しさん@ピンキー
08/02/22 11:28:10 aZ4HCJlq
響茜期待age

83:名無しさん@ピンキー
08/02/23 23:05:59 AhNqVktw
___________________________________
 ┰───────┰──── ┬────┰
___         i'゙i            ┃        。。。   |         __
─‐,--ヽ       _|_|___         ┃       ,,-嵓‐‐-、,,       /‐,─i |
  /  ノ        |__|_|      、, ,, 、、,,,     /,;:i:l:l:l::l:;;;;;;ヾ      〈 〈  |
__/_/        (dレ-_-レ      ゙:。l。l。.。l。l。'   ノ(゚へ ゚・レノ‐'       \_!,_|
l│           /~:::;_ '(`.、^l`ヽ、   嵓  嵓     ,,<´⌒゙`>´゙ヽ,          | |
l│         |,;:: ,!i-|:\>-i~::|   Π.....Π     ,;'。~i)T(~)´o°゙;,       | |
l│        ,ノ::::: ,iゾ´|:::::l`i´l ::|  .(___)(___)   ノ;;o 》゙i゙,゙《 。o°゙l       | |
|│     ┌ヾ─-'゙─''‐'`‐゙─'┐ l二二二二l ┌゙‐-‐''゙‐─''゙─-ヾ     │|
 ̄ ̄!-、| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|   | 品 |  | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|   ,,-! ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

改変AAだけどミツメイひな祭り支援。
御剣は冥たんに間違ったひな祭りの知識を吹き込んで
いかがわしいことしちゃったりすればいいと思います。

84:名無しさん@ピンキー
08/02/23 23:10:38 G/3PMnXk
>>83
ちょw!!!かわいい!!GJ

85:名無しさん@ピンキー
08/02/26 18:19:58 g/+UXIzN
ピコーン!


ちょっと何か閃いたキガス

86:名無しさん@ピンキー
08/02/27 17:08:00 9diJxrgx
たのむ!

87:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:50:06 qOqr3cCM
>>85
楽しみに待ってるぜ!
ちなみに誰と誰で?

88:名無しさん@ピンキー
08/03/02 22:15:32 lF5A8aN8
ゲーマガのみつまよに萌えた

89:名無しさん@ピンキー
08/03/03 00:23:28 JEGgUEai
>>88
ゲーマガって?

90:名無しさん@ピンキー
08/03/03 19:57:27 JMryFL73
後ろで機嫌悪そうにしてる成歩堂と冥もいい
特に思いっきりガン飛ばしてる冥がかわいいw

91:名無しさん@ピンキー
08/03/03 20:24:40 IbbnlXap
>>89
ゲーム雑誌
出たばっかりだからまだ売ってると思うよ

ギャルゲー雑誌みたいだけど

92:名無しさん@ピンキー
08/03/03 21:33:19 nOsJ11G1
ゲーマガはなー
逆転裁判のページだけ見たいのに1k近く払うの勿体無くて手が出ない

93:名無しさん@ピンキー
08/03/03 21:54:08 j1m+YMsG
>>92
本スレのリンクにあがってる

94:名無しさん@ピンキー
08/03/03 23:10:53 hFWqqdcY
ヒントを・・・・くれませんか・・・・

95:名無しさん@ピンキー
08/03/03 23:23:46 j1m+YMsG
>>94
ヒントか…真宵スレいってみ

96:名無しさん@ピンキー
08/03/04 00:12:10 qHFB1orG
>>93
いや例のサイトは既にブクマしてる
でも折角紙媒体で出てるんだったら生で見たいじゃないか
先月は立ち読みできたけど今月はビニールかかってたし
なるほど逆転裁判みたいに単行本になればいいんだけど。

今回は冥とヤハリがかわいかった
ナルホドの視線がどこに向いてるかが地味に気になる

97:名無しさん@ピンキー
08/03/04 08:15:49 yIKWaB8g
>>96
そこまでいうなら買えよw

98:名無しさん@お腹いっぱい。
08/03/04 09:14:08 BgRWZgkQ
やっとゲーマガのイラスト見れた
小さかったけど岩元メイは良いな!


99:名無しさん@ピンキー
08/03/04 10:33:35 CSzaXLOY
>>96
例のサイトとやらのリンクを張ってくれませんか?


100:名無しさん@ピンキー
08/03/04 11:53:49 yIKWaB8g
>>99
本スレのテンプレを読め

101:名無しさん@ピンキー
08/03/04 12:33:22 zxWavBJp
>>99
本スレで分かりにくいなら真宵スレ探してみ。
リンク貼ってあるから

102:名無しさん@ピンキー
08/03/07 20:10:21 uXi2FO05
新作マダー?
ナルマヨがいいな。

103:名無しさん@ピンキー
08/03/08 08:28:15 tMoJKBgp
んじゃ、ミツメイ希望

104:名無しさん@ピンキー
08/03/08 13:29:54 W+6ViG+t
ナルマヨ好きには充実した一ヶ月でしたな

105:名無しさん@ピンキー
08/03/08 21:07:28 CaAZlgss
ここはゲーマガのネタを一つ頼む

106:名無しさん@ピンキー
08/03/08 21:32:07 hxB72oJJ
豪スレ「DL6号」

107:名無しさん@ピンキー
08/03/08 21:34:02 hxB72oJJ
うわっ、途中で書き込んじゃった
スマンorz

豪スレで話題になってる「DL6号事件が起こらなかったら」って設定の
パラレルストーリーが見てみたい

108:名無しさん@ピンキー
08/03/08 23:03:19 TpU9oAyP
>>106>>107
一瞬何かと思ったじゃないかwww

109:名無しさん@ピンキー
08/03/08 23:04:40 xvfHhU6Q
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
URLリンク(idol.idol-photo.org)
URLリンク(idol.idol-photo.org)
URLリンク(idol.idol-photo.org)

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
URLリンク(idol.idol-photo.org)

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
URLリンク(idol.idol-photo.org)

110:名無しさん@ピンキー
08/03/09 01:43:24 sZ0ZEUvV
>>107
御剣はひねくれず弁護士への道を進み、
成歩堂との付き合いもだいぶ長くなりぎすぎすした期間もなく大親友に。
しかし検事になることは全く考えていなかったので、幼少冥と出会う可能性はゼロ。
DL6号事件が起きていないので豪も健在、冥は多分日本に来ないし
成歩堂はそのまま役者になってただろうから真宵とも出会わなかったと思われる

………orz

111:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:11:09 /f9zxPm6
>>110
DL6号がなかったら千尋さんも弁護士にならないから神之木先輩と出会わないな
舞子健在でバリバリ家元だし跡継ぎの千尋は霊力高いしで、
キミ子がいっちょ頑張るかという気にもならず、はみちゃんも生まれたか怪しい
綾里関係で変わらない可能性が高いのはちなみの起こした事件くらいかな
それでもオナミダさんの脱走事件を千尋さんが担当しないわけだから、
深追い捜査も神之木殺害未遂事件もなくなりそうだ
ということはリュウちゃんとちぃちゃんの出会いもなく、ノンちゃんは死ないのか

と思いきやマシスの彼女がアメリカで冥と知り合い親友に
その後一話の事件が起こり、親友の仇をうつべく日本までやってくる冥と
親友の無実を晴らすべく法廷で対峙する御剣
その頃成歩堂は次の舞台の役が霊媒師ということになり、倉院の里を訪れていた
彼には大学時代、文学部の知り合いに美柳ちなみ(あやめ)がいた
その里で綾里千尋、真宵姉妹、そして霊媒を頼って来た弁護士、神之木荘龍と出会う…
なんて出来たりして
個人的にはナルアヤ、ミツマヨ、ヤハメイ、カミチヒが好きだが、
これだとナルマヨ、ミツメイ、ヤハアヤ、カミチヒかな

112:名無しさん@ピンキー
08/03/09 12:06:28 /+gFRh7N
DL事件が起きなかったら…

豪は御剣父に失脚させられて「死を選ぶ」という書置き残して失踪
十数年後父の後を継いで弁護士になった御剣の前に娘の冥が立ちはばかる
って展開ならありか?

>>111
凄い展開だww
マシス×冥もいいな

113:名無しさん@ピンキー
08/03/09 12:30:15 +cYyN5V/
御剣と冥は法曹界に身を置いてるなら顔を合わせる機会がありそうかな。
成歩堂は一応役者だけど売れてなくて実質フリーターみたいな
矢張的ポジションのキャラになってそうw
綾里の人々はキミ子おばさまが変な気を起こさなければ平和に暮らしてるだろう。

114:名無しさん@ピンキー
08/03/10 02:02:23 bhHO+ffs
ナルマヨまだかなー。

115:名無しさん@ピンキー
08/03/10 11:39:10 DTMkZEcj
>>107で妄想書いてたら
ものすごいドリームが出来あがった。
しかも長ぇ。
しかもメイン成歩堂と御剣。「×」じゃないよ。「と」だよ。
どうしよう、このブツ

116:名無しさん@ピンキー
08/03/10 19:09:05 Cy9R7T39
>>115
ここはエロパロスレだぜ

117:名無しさん@ピンキー
08/03/10 19:40:01 sB5IgmNS
>>115
間にナルマヨとかミツメイを織り交ぜて投下してくれ

118:名無しさん@ピンキー
08/03/10 23:23:35 tbepWvvv
普通にすごい読みたい。

119:名無しさん@ピンキー
08/03/10 23:53:53 QoQh7ck5
ホモホモしい話でなければいいんじゃない?
ちょっとでもいいからカプエロ萌えっぽい要素があればなお良いけど。

120:名無しさん@ピンキー
08/03/11 01:10:32 d+xOoxIr
がんがれ

121:名無しさん@ピンキー
08/03/12 21:35:38 FIuzMPCu
つくろう!でなんかやってくれ

122:名無しさん@ピンキー
08/03/13 07:59:28 lTlZEIeb
本スレの御剣の性癖ネタを見て正月のトノサマンプレイや
バレンタインのビキニパンツ一丁で出勤を思い出した
確かにヤツは変態だw

123:名無しさん@ピンキー
08/03/14 07:57:41 AdkHYXtz
前夜のプレイをひきずって、
法廷でうっかり口を滑らせた証人や被告人に
「語るに落ちたなエチゴヤーン!」

うん、ヘンタイだw

124:名無しさん@ピンキー
08/03/14 21:28:46 OaxDaUcN
御剣はそのうちトノサマンのきぐるみ着てしたいとか言い出す

125:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:58:06 7aDHgCQ4
>>124
「くらえ、トノサマンスピアー!
 ………ム、着ぐるみが邪魔で動けん」
「ちょっと!いつまでこんな恥ずかしい体勢で待たせるのよ!」

126:名無しさん@ピンキー
08/03/17 18:53:39 xeEYnX5P
>>125
冥タンの恥ずかしい姿勢…ハアハア

127:名無しさん@ピンキー
08/03/17 22:01:56 OaPaAt1H
御剣と冥はフツーなエチができない気がする。

128:名無しさん@ピンキー
08/03/17 23:33:16 oBkrDMZJ
すっごくマイナーかもしれんがバラン×ラミロアとか
ラミロア×バランとか書いてみたいと思っていたりする

129:名無しさん@ピンキー
08/03/17 23:48:04 YyZwLcCH
>>127
二人とも勉強熱心で凝り性っぽいからね
探究心がアブノーマルな方向にいってそうw

130:名無しさん@ピンキー
08/03/18 02:36:27 b44T+p3Z
>>129
教本片手に御剣を亀甲縛りにしたりつるし上げたりする冥想像した

131:名無しさん@ピンキー
08/03/18 02:42:50 0nZsShlL
>>128
ここで色んなマイナーに目覚めさせてもらった身としては是非読みたい

132:名無しさん@ピンキー
08/03/18 15:20:46 zFKjjVxN
松竹梅子のエロ画を探してるんだけど誰か知らない?

133:名無しさん@ピンキー
08/03/18 15:47:11 9EYbVoQs
× 梅子
○ 梅世

134:名無しさん@ピンキー
08/03/19 21:21:44 oLnwh9wQ
>>127
デフォでムチもってるからなぁ。
逆裁2のラストの感動的な場面すらムチかよとひそかに思ったなと。
好きだけど。

みっちゃん不器用だけど、メイもそんな感じだからお互い言葉攻めで。

135:名無しさん@ピンキー
08/03/19 23:04:07 /DEarJen
しかしエロネタおいてその鞭を冥本人が振るってることはほとんどなくて
相手の男が冥を叩いたり縛ったりするのに使われることが圧倒的に多い件
冥はいじめられたいよりはいじめたいキャラなんだろうな

136:名無しさん@ピンキー
08/03/20 01:47:05 Ik/G8k3v
>>135
そういう一見ドSに見える人に限ってドMだったりするよ
会社の社長とか杉本彩とか

137:名無しさん@ピンキー
08/03/20 18:09:21 MXiFBicU
冥受けに和姦以上陵辱未満な話が多いのもそのせいか

138:名無しさん@ピンキー
08/03/22 12:48:20 8khz8IIG
いやよいやよも好きのうちですから

139:名無しさん@ピンキー
08/03/23 16:17:57 ery0UDjb
でも冥はやっぱりSじゃないと…

140:名無しさん@ピンキー
08/03/23 17:37:24 MY/RhRnL
URLリンク(player.pc-saiban.jp)
「つくろう! 逆転裁判」によって作成された児童ポルノ法に関する裁判。
これを見れば児童ポルノ法改正がいかに恐ろしいものかよくわかる。

こんな未来を誰も望んじゃいない! 理不尽な規制に対し徹底的に抗議しよう!

141:名無しさん@ピンキー
08/03/24 23:55:18 7icto+gI
最近、
御剣→冥←矢張
が好きだ。
…最終的には
ミツメイになって欲しいけど。

142:名無しさん@ピンキー
08/03/25 06:50:23 MCmbtL3K
成歩堂→真宵←御剣
が好きだ。
…最終的には
ナルマヨになって欲しいけど。

143:名無しさん@ピンキー
08/03/25 08:10:20 rkG076Rh
幼馴染トリオで真剣に女の取り合いはして欲しくないなぁ
ギャグならいいけど

144:名無しさん@ピンキー
08/03/25 13:13:19 6p0FABSB
自分も。
ミツメイをおちょくる矢張とか、
ナルマヨをおちょくる御剣とかは好き

145:sage
08/03/25 17:27:45 1dbRzPK2
ナルマヨ、ミツマヨどっちでもありと思う自分だが、なぜか成歩堂→真宵←御剣の構図にはまったく思い至らない。
なんか真宵をはさんでそんな真剣泥仕合のような恋愛模様は想像できんし、あまり萌えない不思議と。

146:名無しさん@ピンキー
08/03/25 21:38:31 6T2mJ5OK
てか相手が誰だろうと成歩堂と御剣が
同じ女を好きになるのはギャグでもイヤだ。
矢張はギャグならおkだけどシリアスは勘弁。

147:名無しさん@ピンキー
08/03/25 22:50:44 MCmbtL3K
パラレルってか
トリップネタでナル(33)×マヨ
ってダメ?

148:名無しさん@ピンキー
08/03/25 23:50:46 ZTTm6yoB
いいねぇ。
読みたい。
33歳なるほど君って、俺的に
言葉攻めとかしそう。

149:名無しさん@ピンキー
08/03/26 17:32:32 A7Acgnmz
妄想した

真宵「…ねぇ、なるほど君」
成歩堂(33)「なんだい?」
真「そんなにやぐされたなるほど君ってなるほど君じゃないよ!
せめて髭を剃ってくれない?」
成33「僕はお風呂でしか剃らないことにしてるんだ。」
真「剃ればいいじゃん!」
成33「君が剃ってくれるかい?」
真「ん…いいよ」
成33「じゃあ行こうか」
真「?…どこに?」
成33「お風呂場。…一緒に。」
真「!!…異議あり!異議ありぃぃ…」


お目汚しスマソ

150:名無しさん@ピンキー
08/03/26 17:39:39 TM9Ii+fh
>>149
ついでに真宵の下まで剃られそうな予感

151:名無しさん@ピンキー
08/03/27 14:20:03 N/KJ3/yf
>>149
ぜひ入浴中も書いて頂きたい。

152:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:05:56 95RCaOFK
>>149の続きを妄想


「やっ!……止めて、なるほど君!離してっ」
「だって、髭を剃る前に、このかみそりの切れ味を試さないと……ね?」
「だからって、あたしの身体で試すなんて間違ってるよ!」
「ホラ、じっとして動かないで……動くと切れるかも知れないし」
「……も、ヤぁ……なるほどくぅん」


………。


「ハイ、終わったよ」
「左腕だけ剃るなぁぁっ!!」

153:名無しさん@ピンキー
08/03/27 16:09:43 8VQJksTk
>>152の続きを妄想

「…うぅ、つるつるにされたぁ……」
「左腕だけじゃ不満だったんでしょ?」
「だ、だからっておし……り、まで……っ」
「ああ、そこは元々生えてなかったけどね」
「ええ!? す、すっごい恥ずかしかったんだからね、もう!!」
「でも、抵抗しなかったでしょ」
「それは……動いたら危ないし……」
「危ないから、素直によつんばいになってくれたんだ」
「もぉ! 知らない!!」

「あはは。じゃあそろそろ剃ってもらおうかな、髭」
「え? ええっと、それなんだけど……やっぱり、新しい髭剃り使わない?」
「いや、それじゃイミ無いでしょ」
「だ、だってえ! 私のアソコとか、お尻とかに触ったんだよ、それ……」
「何か、問題ある?」
「うぅ~……大アリだよぉ……」
「いつも、直接触ったりしてるのに」
「……ッッ!! 馬鹿馬鹿あ! もう剃ってあげない!!」
「いたたッ! ご、ごめんごめん、真宵ちゃん!」
「も~。なるほどくんもつるつるにしてあげるんだから!」
「下の毛も?」
「……う…」
「やるなら、丁寧にしてね?」

「……んふふ。じゃあ、下からやってあげる。髭は最後ね」
「うぇえ!? そ、それはチョット……」
「なんでぇ? どーしたのなるほどくん~?」
「……悪かった。謝るから、ちゃんと髭から剃って」
「わかれば宜しい! あと、剃るのは髭だけね。他は生えてたほうが男らしいし」
「大丈夫、毛よりも男らしいのがその手前に生えてるから」
「……それも一緒に剃ってあげようか?」
「ごめんなさい」

154:名無しさん@ピンキー
08/03/27 20:49:39 QLb12ugY
続き続き!!

155:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:38:47 Tb2Fv5H+
続きをだれかぁ―!!

156:名無しさん@ピンキー
08/03/30 07:20:16 JhyYraCb
自分で書け

157:名無しさん@ピンキー
08/03/31 08:50:14 knjzxV4M
いまだに>>147に期待してるのは
俺だけか?

158:名無しさん@ピンキー
08/03/31 11:48:09 /9x3m8Vt
自分もです

159:名無しさん@ピンキー
08/03/31 22:54:19 knjzxV4M
ギャグな感じの
御剣→冥←矢張が読みたい…。
俺には文才無いから書けない…。
御剣と矢張がメイたんにアピールしまくるんだけど、
色恋に鈍感なメイたんが
「…何をバカげたことをやっているの?」
みたいに冷たく言い放って欲しい…。

160:名無しさん@ピンキー
08/04/01 20:21:04 yLMTYEsf
>>159
あーいいなそれ
自分も激しく読みたいよ


161:名無しさん@ピンキー
08/04/01 21:56:29 /yw3ASG7
最終的には済し崩しで3Pに突入しそうw

162:名無しさん@ピンキー
08/04/02 14:20:50 ig/Yu9h6
矢「御剣!アノ子お前のナンナノサ!」
御「ム・・冥は私の兄弟子、のようなものだ」
矢「じゃあ冥ちゃんをカノジョにしちまってもいいんだな、
  俺は本気だぜ!!」
走り去る矢張
御(・・・・なんだか胸のあたりがモヤモヤする)

こんなの誰か書いてくださいプリーズ

163:名無しさん@ピンキー
08/04/02 18:56:51 Ix77ekQ4
>>162
萌えたぁー!!
誰か書いて…プリーズ。

164:名無しさん@ピンキー
08/04/02 21:05:06 waSbAFdH
>>163
どうでもいいけどメール欄には「sage」な
「sgae」じゃなくて

165:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:09:47 BvJjMXEH
おぉっと、
素で間違えた。>sgae
すまん

166:名無しさん@ピンキー
08/04/03 20:19:53 eI5PjrIA
やっぱナルマヨ・ミツメイが王道?
マイナーキャラはダメ?

167:名無しさん@ピンキー
08/04/03 20:36:25 zbmmILx9
>>166
ダメなんて誰もいってないんだからなんでも書いてしまえ!いやおながいします

168:名無しさん@ピンキー
08/04/03 21:15:00 BvJjMXEH
そうだそうだ!
是非とも読ませて下さい。

169:名無しさん@ピンキー
08/04/04 07:59:46 wqd4EXzS
ところで、ここに書いた作品を自サイトにも載せてる人いるけど
それはOKなのか?

前スレあたりでなんかもめてなかったっけ?

170:名無しさん@ピンキー
08/04/04 08:36:56 raNitYWN
2ちゃんが匿名である以上、本人が書いたかどうか確認できないからなー

余所のサイト→2ちゃん転載
は例え書いた本人であってもパクリと思われるからやめたほうがいい

2ちゃん→書いた本人以外のサイト
はまとめWiki以外論外

2ちゃん→書いた本人のサイト
はなんとも言えん、以前ここに書いてから同人出した人もいたし(その頃は別に何もいわれなかったし)
何しろ本人かどうかの確認もできない。トリップつければできるけど・・・

2ちゃん→書いた本人のサイト をやっている人はそれなりのリスクもあるってことがわかっていりゃいいけど。

171:名無しさん@ピンキー
08/04/04 14:53:52 bvQiL4a5
>>169
むしろ読みたい
URLクレ

172:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:10:01 ZQP59JiT
みぬくVS歴代検事コピペのオドロキVS冥がエロくて萌えた
この二人でなんか見たい

173:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:29:57 wEJmu0Pc
ちょっとそれ貼ってくれ

174:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:01:06 ZQP59JiT
>>173
ほい

法介「今・・・首筋を触りましたね?そのスカーフで隠している首に何かあるんじゃ・・・痛ぁ!!?」
冥「今、馬鹿が馬鹿面を下げて馬鹿馬鹿しい発言をしようとしていたけれど・・・一体なんの冗談かしら?」
法介「いや、その・・・証人はスカーフの下に何かを隠して・・・キャン!!」
冥「さっきから証人をイカガワシイ目つきでジロジロ見ていたと思ったら・・・。スカーフの次は何を脱がせるつもり?」
法介「えぇ!?べ、別にそんなつもりじゃ・・・痛っ、イタッ!あだだだだだ!!」
冥「これで・・・トドメよ!!・・・フケツね・・・王泥喜法介!!」

175:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:40:09 PzBKzfrm
>>174
ワロタww

176:名無しさん@ピンキー
08/04/05 17:34:09 Mf64U03U
そういやwikiの人消えた?トップが変わらないんだが

177:名無しさん@ピンキー
08/04/05 19:54:09 SN63vwBJ
>>176
います。新スレ部分の更新忘れていました。すみません。

178:名無しさん@ピンキー
08/04/05 20:12:06 n11rn3Az
>>177
いつも本当にありがとうございます

179:名無しさん@ピンキー
08/04/09 20:55:30 6zCWIpHw
成歩堂×真宵 15レス程度。

オドロキ×みぬき に続きますが、それはまた別に。

180:成歩堂×真宵 1/15
08/04/09 20:57:22 6zCWIpHw
倉院の里からさほど遠くない山筋の旅館。
平地に比べまだ肌寒く、そのせいで今が桜の見ごろだった。
火照った身体は涼を求めて、旧式の螺子鍵をまわし、ガラス戸をあけた。
夜風がオドロキの身体から心地よく温度を奪った。
玄関辺りにかかげられた明かりのせいで桜が淡く闇に浮かび上がっている。
普段花などにほとんど興味をもたない彼も、素直にきれいだな、とだけ思い、
腰を下ろし、そのまま外を見つめた。
「風邪引いちゃいますよ、オドロキさん」
大きな掛け布団をひとつ抱えてきたみぬきは、いうがはやいか、
自分ごとオドロキのからだに布団を巻きつける。
肩に顎をのせ、オドロキの視界と同じものを見られるようにした。
「きれいですね」
すぐに同じ感想を言葉に出して言う。
春の風がつよくなってガラス戸を鳴らす。
オドロキはみぬきの両手ではまわりきらなかった布団の前を代わりに引き受け、
風がはいってこないように前を閉めるように巻きつける。
両手の空いたみぬきは、オドロキの胸を後ろから抱え、自分の熱を分け与えた。



「ダブルデート?」
「そうですよ」
「ええと、ごめん。どこに、誰とだっけ?」
「もう、二回言わせないでください。
 真宵さんが4人分の温泉旅館のチケットをもらったから、
 パパと、オドロキさんと、みぬきの3人に、一緒に行きませんかって」
「真宵さんって、昔の成歩堂さんの資料にあった、助手だった人だよね」
「そうです。今は故郷に戻られて別の仕事をされてますけど」
「みぬきちゃん」
「はい?」
「それ慰安旅行って言わない?」

4月初め。
無事卒業式も迎え、高校への入学も決めていたみぬき。
そこそこに忙しく弁護士の業務をこなすオドロキ。
旧友から、弁護士への復帰に関してある程度のお墨付きを得た成歩堂。
そこに入ってきた話がこれだ。

「真宵さんも忙しい人なんだけど、ちょうど空いてるらしいから。
 みぬきもステージは調整してもらえるし、もちろんオドロキさんもいくよね?」
「まぁちょうど予定はないし、温泉は嫌いじゃないけど」
「よし、決定。さっそく連絡するから、ちゃんと用意しておいてくださいね」
「あれ、成歩堂さんは?」
「パパなら大丈夫。何があっても行かされるから」
「‥‥あ、そう」

勉強をしているだろう成歩堂に少し同情すると、オドロキも自分のスケジュールに
ダブルデート、と小さく書き込んだ。


181:成歩堂×真宵 2/15
08/04/09 21:18:19 6zCWIpHw
電車で二時間ほどの道のりをゆられると、ひなびた駅からは旅館差し向かえの
車が待っていた。夕暮れの並木の桜が流れていくのを眺めながら、みぬきが咎めるように言う。

「それにしても、パパもオドロキさんもなんで車の免許くらいもってないの?」
「大学のときは、勉強でそれどころじゃなかったんだよ。今も忙しいし」
「別に不自由はなかったし、お金もなかったからね。それに、電車での移動もたまには
 いいじゃないか」
成歩堂が自慢にならない台詞を返す。
「だったら、パパがお仕事できるようになって、オドロキさんが時間がとれるように
 なったら免許を取ればいいんですよ。そしたら、みぬきの送り迎えも楽になるし」
「みぬき、そろそろ着くみたいだよ」

遮った成歩堂の台詞とともに、車が右に折れて私道に入る。その先に木造の旅館が見えた。
車から降りて眺めたそれは、古めかしくはあるが、オドロキの想像していたよりもかなり
品格のある旅館のようだ。なにより景色が素晴らしい。
桜だけでなく、生垣などからもさまざまな草木が芽吹こうと新芽を出しはじめており、
春らしさを強く感じさせた。

オドロキはトランクから出された荷物を引き受け、玄関に向かおうとした。
ちょうどそこには、一人の特徴的なかっこうをした女性が立っている。
黒髪の、凛とした美人だ。スレンダーながらスタイルも中々よく、それゆえにその髪型や
服装がひどく奇異に映る。

(変な格好だな)
オドロキの第一印象はまずそれだった。道を塞ぐように雄雄しく仁王立ちしている。
なんとなく立ち止まると、横からみぬきがたたっといつもの軽やかな歩調で
彼女へ走り寄っていった。
「こんにちは、真宵さん!」
「ひさしぶり、みぬきちゃん!」

(うわあ、笑うと可愛い)
オドロキがつい口に出しそうなほどに、朗らかに笑った。
おそらくは自分よりも年上だろうけれど、笑うとぐっと幼く見える。

きゃいきゃいとみぬきと言葉を交わすと、思い出したようにオドロキを見た。
「あっ、キミがオドロキくんだね、はじめまして」
「はっ、はい、はじめまして」

つかつかとオドロキの前に近寄ると、物怖じも人見知りも知らないように
話しかけてくる。それからはオドロキの周りを回りながら、
「ふんふん、ほうほう」
などと何かよくわからないが納得しながら色々と観察される。

「な、なんでしょう」
やや腰の引けたオドロキがそう声をかけると、
「みぬきちゃんから聞いてるよ。これからよろしくね」
そういって正面に戻って手を伸ばす。
オドロキもつられて、スーツで手をひと拭きすると、差し出された手を握りしめる。
「いえ、その、こちらこそ、よろしくお願いします」

手をはずすと、真宵は最後に離れて立っていた人物に顔を向ける。
オドロキからは表情は見えなかった。

「こんにちは、なるほどくん」
「久しぶりだね、真宵ちゃん」


182:成歩堂×真宵 3/15 すいません
08/04/09 21:20:22 6zCWIpHw
二部屋あるうちの、一部屋に真宵とみぬき、もう一部屋に成歩堂とオドロキが案内された。
これもまた豪勢とまでは言えないが綺麗に整えられた良い部屋だ。

「晩御飯はあたしたちの部屋で四人で食べるんだって。
 なるほどくんにオドロキくん、着替えたらこっちにきてね」
「はいはい」

真宵とみぬきが自分の部屋に戻ると、男二人は無言のまま、着替え始める。
オドロキはなぜかここまでも着てきた赤いスーツを脱ぎ、浴衣の帯をしめながら
成歩堂に訪ねた。

「真宵さんて、成歩堂さんの助手の人ですよね。霊媒師でもあるという」
「ああ、ぼくの師匠の妹でもある」
「ええと、綾里千尋さん‥‥でしたっけ」
「うん」

オドロキは先日読み直した成歩堂の裁判の資料を思い返す。
たしか、事件により命を落とした人だ。
成歩堂さんは、真宵さんの無罪を証明し、真犯人をみつけだしたんだった。
そのあと、助手になった真宵さんと色々な裁判を経て、真宵さんは霊媒師としての
道を進むことにした。
けれど、その真宵さんのいない時、成歩堂さんは弁護士資格を失うことになる。
それから8年。成歩堂さんはもうすぐ弁護士として戻ろうとしている。
今回の旅行、いやダブルデートだったっけ、何かそれに関することでもあるんだろうか。

「オドロキくん」
「はっ、はい?」
浴衣姿に無精ひげとニット帽というなんともよくわからない姿の成歩堂が
オドロキにちょっと真面目な顔をして話しかけた。
自分の思考を追っていたオドロキは慌ててそれに応える。

「一つ言っておくことがある」
「はあ。なんですか」
「みぬきは中学を卒業したばかりだ」
「そうですね。何日か後には高校生ですけど」
「それでもまだ16歳にもなっていないコドモだ」
「ええ、コドモなのはよくわかります」
「うん、それをよく覚えていてくれ」
「‥‥?」

何をいいたいんだろう。どうも成歩堂さんはさっきから変だ。

「遅いよ、二人とも。ご飯が冷めちゃう」


183:成歩堂×真宵 4/15
08/04/09 21:31:10 6zCWIpHw
「かんぱーい!」

真宵の合図とともに、ビールが満たされたグラスが音をたてる。
その音が消えるや否やさっそく川魚や鍋などが並ぶ料理をたいらげていった。
女性一人がとくに健啖家ぶりを発揮している。

「なるほどくんの若い頃はもう大変でね。御剣っていう
 検事さんにもうしっちゃかめっちゃかにやられちゃってたんだから。
 もうあたしがいないとどうなってたかわからないよ」
「‥‥最終的には、無罪を証明できたけどね」

オドロキがニヤニヤと笑いながら真宵の昔話を聞く。
普段飄々としている成歩堂は真宵に弱いらしく、
いつもやりこめられているオドロキは面白がって話を聞きまくった。

「じゃあ、無敵弁護士の成歩堂さんがあったのは真宵さんのおかげなんですね」
「当然だよ! だってあたしは、なるほどくんのお姉ちゃんだからね」
「だから30男を捕まえていう台詞じゃないよ‥‥」
「奇遇ですね! みぬきもオドロキさんのお姉さんがわりです!」
「オレのほうが年上なんだってば」

みぬき以外は酒が回り始めたのか、とくに成歩堂はオドロキには
見せたことがない姿を見せる。むしろなんだか共感すらできそうなくらいに。
みぬきはさすがに長い付き合いで、実際はこんなもんだというのをよくわかっているらしい。

「ぼくももうパパってよばれている身なんだから、お姉さんはやめてくれよ」
「しばらく会わなかったからってなるほどくん、反抗的だよ!
 ようし、ほら、お姉さんがあーんしてあげる」
「むっ、みぬきも負けていられません! ほら、オドロキさん、あーん!」
「なにに対抗してるんだよ! いや、いいって、ほら!
 それすごく熱そうだから! あっちいいいい!」

被害者が絞られ始め、さらに酒は進む。
「こないだみぬきの卒業式のとき、オドロキさん誰よりも泣いてたんですよ」
「まったく、オドロキくんが育てたわけでもないのに」
「いや、育ててましたって! ろくに事務所にもよりつかない成歩堂さんが
 何言ってるんですか! それに成歩堂さんだって泣いてたくせに!」
「ぼくは隣に座った見ず知らずの親御さんからハンカチを借りるほど泣いてないよ」
「それは別に言わなくてもいいでしょう!」

真宵はそんな3人の話を、大きな笑顔で聞いていた。


184:成歩堂×真宵 5/15
08/04/09 21:34:23 6zCWIpHw
「ようし、次は温泉はいろう、温泉。ここの温泉はすごいらしいよ。
 露天で、しかも貸切なんだから」
「みぬき、露天風呂ってはじめてです!」

若干グロッキー気味の男は、オドロキがその台詞をうけて弱々しく返した。
「じゃあ、みぬきちゃん、真宵さんと二人で先に入ってきていいよ。
 オレと成歩堂さんはその後で入るから」
「なにいってるのオドロキくん。皆ではいるんだよ。貸切なんだから」
「そうですよオドロキさん。弟と姉と父とその姉ですよ。家族風呂です」
「‥‥」
「‥‥」

二人の猛抗議はもちろん受け入れられず、屈したのは言うまでもない。
旅館の承認のもと、襦袢かタオルをつけて入るところまでの譲歩が精一杯だった。

「すごいねぇ、桜を見ながら、温泉にはいれるなんて。この時期だけの特権だね」
「景色がいいのは認めるけどね」
「なるほどくんまだ暗いよ。ほら、もっとぐいっと」

つがれた日本酒を成歩堂があける。
さすがにニット帽ははずし、頭にタオルを巻いている。
オドロキはひょっとしたら額の後退でもはじまってるのかとどうでもいい心配をした。

「はい、真宵ちゃん」
「うん、ありがと」
返盃をする成歩堂。お猪口から飲み干す喉の動きを優しく眺めている。

「今日の成歩堂さん、普段と違うね」
「パパ、真宵さんには弱いんです」
耳打ちをしてみぬきに聞く。
自分で耳打ちをしながら、みぬきの細い肩と首筋にオドロキは戸惑った。

「ほら、オドロキくんにもついであげるよ」
「は、はい、どうも」

真宵が近づく。天真爛漫な笑顔だが、その身体にはりつく襦袢は
かえってオドロキを惑わせる一方で、さきほどからろくな答えを返せていない。

「はい、じゃあみぬきちゃんにも」
「ありがとうございます」
「真宵ちゃん、だめだってば」
「あ、そうだね」

だいぶ赤くなってきた真宵は、銚子を置くと、止めた成歩堂に
ぐっと顔を近づけて確認する。

「な、なんだよ真宵ちゃん」
「さっきから気になってたんだけど、やっぱりその髭がおかしいよね。
 ひげそり置いてあったからもってきたんだけど、髭そっていい?」
脈絡もなくどこにあったのか安全剃刀を手に握る。

「いや、いいよ」
「どうして? 伸ばしてるの?」
「いや、別に、伸ばしてるわけじゃないけど」
「気に入ってるから?」
「そういうわけでもないけど」
「じゃあ、いいよね」
「別にそる理由もないし、真宵ちゃんにやってもらう必要だってないし」
「なら、絶対だめ?」
「いや、絶対だめっていうことじゃなくて」

185:成歩堂×真宵 6/15
08/04/09 21:35:57 6zCWIpHw
一歩の譲歩から、防壁を突破されるまではあっという間だった。

「じゃあ、そるよ、なるほどくん」
「真宵ちゃん、本当に気をつけてよ」
「だいじょうぶだってば」

鏡の前に座らせた成歩堂を、石鹸の泡で顔半分を埋めてから
楽しそうに、しかし慎重に剃刀をあてていく。
オドロキが傍目から見る限りは、超至近距離をぬれた襦袢越しにおっぱいが往復したり、
ぽよぽよと後頭部に胸をあてられながら無精ひげもあてられている成歩堂は、
非常に羨ましい状況ではないかとちょっと思ったが、成歩堂本人は顔を緑色にして
汗を垂らしている。

「うん、さっぱりした。なるほどくん、タオル借りていい?」
「‥‥どうぞ」

疲れきった成歩堂の頭からタオルをとり、丁寧に顔を拭いていく。
タオルをまとっていた髪はさすがに水分には負けて
垂れ下がり、髭のないところもあいまって普段の姿よりも若く見える。
幸いに髪には後退の兆しも見られない。

「うん、かっこよくなったよ」
「パパ、かっこいい」

成歩堂は照れた表情で頭に手をやる。
そばでそれをニコニコと真宵が見つめていた。

「‥‥なるほど」
「何がなるほどなんですか、オドロキさん」
「いや、あの二人の関係がわかったよ。
 みぬきちゃんにも後で教えてあげるよ。いや、まだ早いかな」
「‥‥そうですか」

ちょっとあきれた口調でみぬきが返す。

「気になる? 気になるなら今教えてあげようか」
「いえ、だいたいわかっているのでいいです。
 じゃあ、オドロキさん、今度はみぬきが背中流してあげます。
 ほら、立って」
「え? いや、オレは自分で洗えるからいいよ」
「ダメです。はい、早く。数、数えますよ。ごー、よん、さん、にー」
「みぬきちゃん、オレのことなんだと思ってるんだよ‥‥」
それでもゼロまで数え終わる前に、洗い場の前に座るオドロキであった。


186:成歩堂×真宵 7/15
08/04/09 21:40:21 6zCWIpHw
「みぬき、熱いから先にあがりますね」
「ああ、じゃあオレも」
「あたし達はまだお酒も残ってるからもう少し入ってるね」
「成歩堂さん、鍵はあけておきますから」
「頼むよ」


みぬきとオドロキが風呂から上がると、とたんに静寂が辺りを覆う。
風が流れ、浅いところに腰掛け上半身を出した成歩堂の身体と髪を
乾かしていく。

「‥‥本当に、ひさしぶりだよね」
「そうだね、いつ以来だろう」
「入院した時もいけなかったし」
「差し入れは、ありがたかったけどね」
「今日は、はみちゃんも本当は来たかったと思うんだ。
 でも、あたしの代わりをやらなくちゃいけないって、来てくれなかった」
「あいかわらず、忙しいの?」
「うん、でもやっとちゃんとできるようになったから、それはそれでいいんだけどね」

成歩堂の脳裏には、二人が並んだ当時の姿が浮かぶ。
8年後の彼女達の姿はなかなか想像できない。一人は、立派な女性として目の前にいるのに。

「みぬきちゃんももう高校生だね」
「うん、時間が立つのは本当に早いよ」
「オドロキくん、彼もいい子だね。なるほどくんにやっぱり似てるかな」
「子、っていうけど、キミとそんなに年は変わらないと思うけどね」

真宵の口調は静かなものだ。
結い上げた髪を下ろしたその姿は、成歩堂の知る姉とどこか似ている。

「なるほどくん、もうすぐ、弁護士に戻れるんだよね」
「ああ、多分」
「そっか。でも、あたしは、助手にはもうなれないかな」

成歩堂は黙ったままだ。
今の彼女にはそれはもう許されないことなんだろう。

「ね、オドロキくんの助手はみぬきちゃんがやってるんだよね」
「うん。高校も、ビビルバーのステージにでることや、その助手とかに
 ある程度融通の効くところを選んでいたみたいだから」
「ふうん、恋をする女の子は強いねぇ」
「恋‥‥」

真宵は不思議そうな顔をする成歩堂を見て笑う。

「なるほどくんもにぶいね。あの二人が好きあってるのなんかあたしだってわかるよ」
「‥‥」
「本当に、わかってなかったの?」
「いや、みぬきにはまだ早いと思って‥‥ それに」
「それに?」
「なんでもない。とにかくまだみぬきはダメだよ」
「年齢のこと? だってもう高校生なのに。
 二人とも、あたしとなるほどくんの年の差とあまりかわらないし」
「年齢だけの問題じゃないんだ。ちょっと行ってくる」


187:成歩堂×真宵 8/14
08/04/09 21:42:44 6zCWIpHw
成歩堂が立ち上がろうとする。
あわてたように真宵はその手を掴んだ。

「ちょ、ちょっと待ってよなるほどくん。行ってどうするの?」
「オドロキくんに、もう一言伝えておくよ」
「もう一言? もう一言ってことは、なるほどくんはなにかオドロキくんに言ったの?」
口ごもる。中途半端な釘だった。それは成歩堂が一番よくわかっている。
「オドロキくんはいいよ。みぬきちゃんには、なるほどくんは
 なんて言うつもりなの?
 コドモなんだから、そんなことを考えるのは早いっていうの?」

成歩堂は答えられない。彼ともう一人だけが知っているはずの秘密だ。
真宵には伝えられない。
その秘密は、彼らの気持ちが確かならば、いつ伝えればいいものだったのか。
返事もせずに迷っている姿に、真宵はいらつく。

「みぬきは、まだコドモなんだから、キミがオトナとして対応してくれ。
 妹みたいなものだから、守ってあげてくれ。
 オドロキくんを頼れって。彼はきっとみぬきを守ってくれるからって。
 そんなことを二人にいうの?」
「真宵ちゃん‥‥」
「7つも上だから、お兄さんみたいなものだから、守ってくれる人だから。
 だけど、みぬきちゃんにはそんなことはどうでもいいの!
 好きになっちゃうのはわかるよ。
 だってあたしも同じだもん。
 ずっとかっこいいところを隣で見てたんだから!」

成歩堂の動きが止まる。
真宵も彼女らしくなく、顔を背け気味に続ける。

「あたしも、もう待つのは、いやだよ。
 入院したってみぬきちゃんに聞いたとき、本当は心配でしょうがなかった。
 全部ほうりだして、ずっとそばにいたかった」

成歩堂をずっと待っていた。
いつか、一人前の女性として、妹という存在から見方を変えてもらえるように。
けれど、資格を失ったときも、彼女の遠まわしな助けを突き放すような態度をとった。
それに、みぬきの存在がある。
真宵は、遠慮がちに、みぬきとの交流に気をそそいでいた。
聡いみぬきに気づかれないように、成歩堂という存在を奪わないよう、配慮しながら。
真宵にとっては、みぬきの境遇は、看過できるものではなかったから。

「なるほどくん、ちょっと動かないで」
立ち上がった真宵がなるほどの髪を手ぐしで整える。
髭もそり、乾き始めた髪の毛はピンピンと立ち上がる。
現れたのは多少は年をかんじさせたが、あの頃の成歩堂龍一の姿だ。

「へへ、昔のなるほどくんとおんなじだよ」
「‥‥ずいぶんおじさんになっちゃったけどね」
「そんなことないよ。かっこいい」

すうっと息を吸い、真宵は言葉を口にする。
「なるほどくん、好きだよ」


188:成歩堂×真宵 9/14
08/04/09 21:44:52 6zCWIpHw
「いつからなのか、いつ気づいたのか、もうわからないけど。
 なるほどくんの全部じゃなくていいから、あたしのなるほどくんとして、そこにいてよ。
 あたしも、もう倉院の里は離れられそうにないけど。
 なるほどくんはそんなの嫌なのかもしれないけど。
 でも、ずっと好きなの。もう、待てないよ」
「真宵ちゃ‥‥」
「なるほどくん、あたしのこと、好きだよね?」

不安そうな台詞。直線的でない台詞。逃げ道を塞ぐような、いやな台詞。
8年前に言えていたら、きっと内容は違っていた。
こどもっぽい少女は、見慣れた青スーツの男に、きっとこう言うことができた。

「なるほどくん、あたしのこと好きだよね!」

「嫌いになったことなんて、一度だってないよ」

唇に、唇を重ねる。抱きしめもせず、唇だけの接触。
少しして、唇を離す。追うように、離れた唇が追いかけてくる。

もう一度、成歩堂から真宵に口付ける。
右手は真宵の小さな耳たぶに向かう。
指先でなで、ぴくぴくと反応を返す。
顔に赤みが差す。いたずらをした子どもを見る目で、やっと離した唇が漏らす。

「‥‥なるほどくん、慣れてる?」
「慣れてなんかないよ。舌、出して」
「舌?」

ぺろりと子どもがするように舌を突き出す。
差し出された舌ごと飲み込むように、成歩堂の唇がもう一度奪う。
真宵が慣れるまで、何回でもキスをしつづける。


189:成歩堂×真宵 10/14
08/04/09 21:54:38 6zCWIpHw
息のあがりはじめた真宵の襦袢に手を伸ばすと、囁くように伝えられた。

「なるほどくん‥‥最初にいっておくけど、経験、ないから」
「うん」
「さっきのも、ファーストキス」
「‥‥」
少し苦笑した。今時聞かない台詞だ。成歩堂、三十路を越えてファーストキス奪取。

「なるほどくんが全部悪いんだよ。もう、とにかく全部」
全部悪い成歩堂が責められる。

悪い人ならしょうがないなと、あわせに手をのばした成歩堂に、長い間の貞操観念か、
反射的に身を引こうとする。
「もうちょっと慣らしたほうがいいかな、真宵ちゃん」
「だ、大丈夫。なるほどくんにされるなら、なんでもいいよ」
「真宵ちゃんらしくないね」
「なるほどくんこそ、らしくない。もっと自信なかったのに」

襦袢の前を開くと、成歩堂のはじめてみる光景が広がる。
あの頃の真宵には望めない、成歩堂の男をそそってやまない裸身があらわれる。

「胸、大きくなったの?」
「あの頃よりはね‥‥って、なるほどくんそのときのサイズなんて
 わからないくせに」
下から抱え込むように手のひらで胸を持ち上げ、ふわふわと
揉みこむ。手のひらの窪で、まだ色素の薄い乳首をこねる。

「ん‥‥くすぐったいよ、なるほどくん」
「これだと、あの頃の衣装はきつくなるだろうね。
 晴美ちゃんにでも譲った?」
「はみちゃんは‥‥今のあたしよりもっと胸が大きいから」
ちょっとへこみながら言う。
綾里家の巨乳の血は一部には順調に受け継がれているようだった。

手のひらをはずし、期待に立ち上がる乳首を唇でくすぐる。
真宵は、そのまま成歩堂の頭を優しく抱えた。
まだ性感が発達していないせいか、気持ちよさよりも成歩堂がぴったりとそばにいることが
うれしいらしい。

「なんかへんな気がするよ。なるほどくんと裸でこんなことするなんて」
成歩堂はあくまでやさしく真宵を愛撫する。質問の答えを探しながら。

ぼくはどうだったんだろう。真宵ちゃんとこんなことをすることを、
あの頃望んでいたのか。
大切な女の子だった。それだけは間違いない。
あの出来事から距離をおいてしまったのは、何故か。
見栄なのか。それともみぬきのことがやはりブレーキになっていたのか。
真宵ちゃんの想いに気づいていなかったことはない。
今日も、こんなことになることを少しも予想していなかったということもない。
それでも、その日はもう少し後だと思っていた。
真宵ちゃんの心をわかった上で、傷つけながらずっとそこに留まっていた。
結局、真宵ちゃんの方から、告白さえもさせてしまった。
本当に、甲斐性がない。もうこんな年になってしまったというのに。
まったく、大きな弟扱いも否定できやしない。


190:成歩堂×真宵 11/14
08/04/09 21:57:50 6zCWIpHw
胸から唇を離し、下から真宵をみつめる。
今の成歩堂の、どこか人を食った表情で、答える。
「そう? ぼくはずっと真宵ちゃんとこういうことをしたいと思っていたけど」
「‥‥すごいうそつきだよ、なるほどくん。後でオドロキくんにみぬいてもらうからね」
「ああ、大丈夫だ。嘘じゃないから」
「ひゃ‥‥ど、どこさわるの」

もう一方の手でつるりと谷間を撫で上げる。
ソフトに、不思議な感覚だけを真宵に与えるように。
慣れていない彼女も、そこはさすがに反応が大きかった。成歩堂は手を止めない。

「な、なんかへんだよ」
引ける腰を追うように、唇はまた乳首へ、指先はさわさわとめぐる。
人差し指が、中指が、薬指が隠された場所を掘り起こそうと徐々に深部へとすすむ。
息が荒くなる。敏感な部分を、指の腹でつぶされた。

「だっ、だめっ」
それに耐えられなくなった真宵はちゃぷんと湯の中につかってしまう。

「逃げちゃだめだよ、真宵ちゃん」
「逃げてないよ、逃げてないけど、えと、ちょ、ちょっとだけ休憩! そう、閉廷! 閉廷!
 3分後に開廷します!」
「‥‥短いね。でも、弁護側は準備万端だよ」

からかうような成歩堂を下から睨む。
「なるほどくんのくせに、なんか上から目線だ」
「そう?」
どこ吹く風と、成歩堂は真宵を見る。

真宵は対抗意識を燃やし、目の前にそそり立つものに近づいていった。
成歩堂はそれに気づくと、慌てたように
「そんなことしなくてもいいよ」
さっきとは逆に腰を引く成歩堂のそれを、優しく真宵が掴む。

「あたしももうあの頃とは違うんだからね。そりゃあ、経験はないけど、
 知識くらいならあるよ」


191:成歩堂×真宵 12/14
08/04/09 21:59:50 6zCWIpHw
「‥‥なるほろくん、きおちいい?」

さきほど初めて男の唇にふれたその口が、成歩堂の竿をくわえる。
つよくすすったりはせず、唇や舌でゆるやかな刺激を与える。

‥‥ぺちゅ‥‥ちゅ‥‥んく‥‥

気持ちよくない? と問う目で見つめる。
気持ちよくないはずがない。真宵はそう伝える表情に満足し、攻めを再開する。
成歩堂もそれほど経験がおおいわけではない。けれど、経験などよりも、その女性が
そんな行動をとっていることに、心は沸き立つ。
胸が熱くなる。迷う心は開いた両手で真宵の首でも絞めてみたくなる。
不思議な衝動とともに、男の口からため息が漏れる。

てらてら光る亀頭から、いやらしい音を立てて口を離すと、
「なるほどくん、なんかエッチなため息だよ」
真宵もはじめて見る成歩堂の姿。
好きな人は、気持ちが良くなるとこんな顔で、
あんなエッチな吐息をつく。
はじめて知った。
嬉しくなった真宵は、もっと大胆にもう一度くわえ込む。

んっ‥‥じゅ‥‥ちゅちゅっ‥‥はぅ‥‥

ところどころに呼吸を交えながら、成歩堂の裏筋を、
かりの際を、尿道を愛しく舐め、吸い、口付けていく。
やがてとくとくと口の中にあふれ、あふれた液体が
真宵の頤を伝って湯に落ちる。
それは湯に混ざらずに表面を漂っていた。



192:成歩堂×真宵 13/14
08/04/09 22:02:22 6zCWIpHw
成歩堂は迷う。
真宵を抱くことにではなく、どんな体勢をとるかということに。

温泉につかりながらは‥‥やったことないな。
立ったままというのも‥‥ちょっと難しそうだ。
真宵ちゃんに床に寝てもらうのも、痛そうで悪いし、なによりぼくの足も痛そうだ。

「ね、なるほどくん」
「なに?」
「その、部屋に戻る?」

真宵がそう問いかけてくる。だが、それはもとより選択肢にない。

「ごめん、もう待てないから」

そう言うと、成歩堂はバスタオルをしき、仰向けに横たわる。
もちろん彼のそれは天を突き、真宵は今更ながらに顔を赤らめた。

「ええと、なるほどくん、まさか‥‥」
「うん、真宵ちゃん、ぼくに跨って」
「むっ、無理だよ! そんなはずかしいかっこ!
 全部見えちゃうし!」
「恥ずかしくないよ。綺麗だよ」
「ばかっ!」

罵声をあびせながら、おずおずと成歩堂に近づいていく。
下から眺める彼女の姿に、成歩堂はあらためて年月を感じ、
思考がすこし落ち着いたところで、あることに思い至った。

「ああ、そうか‥‥その、避妊具を、つけないと」
もちろん手元になどない。けれど、今更止められはしない。
外に出すことで、大丈夫だろうか?

「いらない」

聞いていないように、真宵がおなかのあたりに、腰を下ろす。

「いらないって」
「こども、欲しい」
成歩堂の唇に軽く口付けて、体勢を戻す。

「みぬきちゃんの、弟か、妹」



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