08/04/01 07:57:34 QNaiKsJe
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前略、折ってしまいました。
事は僕らとの全竜交渉の最中。佐山少年と交戦して、またまたフツノを折ってしまいました。
ええもう、それこそまっぷたつに。
「………あー、フツノ」
「……………………………………………」
フツノは部屋の角に体育座り、こっちに背を向けて顔も見せない。
そんな彼女の後ろに僕は正座している訳で。
「そのー、えっと、何だ」
「……………………………………………」
「………ごめんなさい」
あー何かこの子には謝ってばっかりだなー、とか思う。
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
「………………………………………………………」
ち、沈黙が痛い!! 周囲に助けを求めてみても、開発部の連中は速攻で顔を背けた。地獄に堕ちろ。
「……折らないで、って言いました」
ぼそり、とフツノが呟いた。
「もう折らないで下さいね、ってフツノは言いました」
「……はい」
「父様、酷いです。約束破りです」
「……はい、その通りです」
「駄パパです」
「………………はい」
背後、熱田の笑い声が聞こえる。あん畜生、今度戦闘になったら砲弾にして敵中に叩き込んでやる。
「そ、そんな父様は、フツノに対して埋め合わせをしなければなりません」
「…はい」
僕は答えた。あー、何されるんだろ。
するとフツノは立ち上がり、妙に覚束ない足取りで僕の所までやって来た。
眼前まで寄って来て、そして顔を凝視して一言。
「―ちゅう、してください」
【軍神の奥様が気配を察して乗り込んできました。皆様、退避して下さい】
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勢い余って鹿島×フツノ。…………どうよ!?