08/02/12 22:50:13 M88jlCa/
>>183からの続き。
あたしは自分の部屋で緊張していた。さっきのいきなりゆーちゃんに抱き締められて緊張したのもあるけど、
それだけじゃない。
目の前には女性ファッション誌。最新号ではない。結構前の号だ。
中身を確認して、うんと頷いて部屋を出る。階段を下りてまたリビングへ。ゆーちゃんはさっきまでと同じくソファー
にいた。
今度は大人しく横に座る。
「あのね、ゆーちゃん」
ゆーちゃんがあたしをもう機嫌直ったのかみたいな目で見る。緊張してるからそれに応じる余裕はないけど。
声が震えそう。どきどきしてる。
「ちゅー、しよ?」
「なんだよ、かしこまって。みーなら確認せずに不意打ちでするだろ、いつも」
「う、うん、そうなんだけど……そうなんだけど。今回はその、ちょっとね……」
「なんだ、歯切れ悪いな」
あたしは勇気を出して言った。
「舌……で」
静寂。空気が固まる。凝固。ゆーちゃんの表情がびしりと固まった。