10/04/12 00:35:03 P+X/3Ti9
切断の終わったミニスカートが学ランの手で剥ぎ取られると、セーラーサターンのレオタードが露になった。
サターンは目を固く閉じて、歪めた顔を背ける。頬が染まっていた。
腰回りを隠すというにはあまりに短すぎるミニスカートだが、それでもレオタードを丸出しにされては恥ずかしいのだろう。
学ランはそんなサターンに構わず、彼女の襟元を無造作に掴んだ。
(やめて!もうやめて!)
これから何をされるのか直感したのだろう。サターンが半泣きで叫んだ。その悲鳴を無情にも無視して、
グラインダーが今度は胸に押し付けられる。
場所は、胸のリボンを留めるハート形のブローチを避けてわずかに左側だ。胸のリボンの左半分が千切れ、弾け飛んだ。
学ランはそのままグラインダーを押し当てる。
リボンの下にあるのは胸を守るプロテクターだが、グラインダーは容赦なく食い込んでいく。
(やめてーーーっ!)
叫びも虚しくプロテクターは上から下に向かって削り取られていき、煙混じりの白い粉が激しく飛び散る。
「と、言うわけだよ。」
理事長が言う。
さっき見せたセーラーサターンのコスチュームの残骸の説明のつもりなのだろう。
10秒もかからずに切断は終わり、プロテクターに無残な傷跡を残したサターンの姿が画面に映っていた。
「まだ続きがあるぞ。」
そう続けた理事長の言葉に応じたみたいに、そこでTV画面が乱れて風景が変わった。
ベッドの上に座り込んでいるサターンの姿はそのままだが、映っているのはさっきまでとは違う部屋である。
一旦撮影を中断して場所を変えたのかもしれない。
だが、サターンが座っているベッドのシーツは、自分がいま座っているシーツの柄と同じであることにマーキュリーは気がついた。
ベッドのそばに映るキャビネットも、さっき理事長がサターンのコスチュームの残骸を取り出したキャビネットと同じものだ。
そうなのだ。いま画面に映っているのはまさにこの部屋だった。
いつ録画された映像かは知らないが、おそらく最近だろう。
いま自分がいるまさにこの部屋に、サターンも連れ込まれていたことにマーキュリーは衝撃を受けていた。
いきなり年配の男が画面に入ってきた。理事長だった。今と同じ、裸の姿だ。
サターンに何か声をかけたようだが、意外にもサターンは何か言い返す様子もなく、霞がかかったような瞳で
理事長のほうに顔を向けただけ。
いつもなら凛と引き締めている口も半開きで、茫然自失の状態なのは明らかだった。
精神的なショックだろうか?
でなければ、薬物でも与えられたか、もしくはマインドコントロールでも受けているのかもしれない。
サターンのコスチュームからは、スカートと、そして胸部のプロテクターが剥ぎ取られた有様であった。
さっきの映像を撮影したすぐ後、ここに連れ込まれたのだろう。