セーラームーン総合スレッド5at EROPAROセーラームーン総合スレッド5 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト250:新参 ◆DTDSamiQ9U 08/08/03 00:07:26 lVnG3Qj+ 生物の体の一部とは思えない、金属の光沢をもつ鋭い爪が前後左右からマーキュリーに迫る。華奢な身体が、ひとたまりもなく八つ裂きにされるかと思われた、その刹那。 『シャイン・アクア・イリュージョーン!』 凛とした声で、技のスペルが響く。 マーキュリーを中心に生じた、破邪の水のきらめきが怪物たちを呑み込んだ。 聖なる浄化の水流の中で、苦悶に悶えながら絶叫する怪物たちの体はたちまちのうちに溶け崩れていく。 怪物たちの断末魔が途絶え、全て終わったとき、夜の路上は何事もなかったような静けさを取り戻した。 激昂の薄明かりが照らすアスファルトに立っているのは、もうセーラーマーキュリー一人だけ。 小さく溜め息をついてから周囲を見回して、マーキュリーは変身を解くため手近なビルの陰に消えた。 程なく、制服姿に戻った亜美が出てくる。さっきのように周囲を警戒してから歩み去る、彼女の背中を収めたのを最後に、ビデオはそこで終わっていた。 ノイズに変わった画面を前に、亜美は無言のまま固まっていた。 これが特撮やCGでないことは、自分が一番よく知っている。 ビデオに映っている映像は全て、昨日の夜に遭遇した事実、本物なのだ。 近頃、近所で学生が突如通り魔に襲われる事件が相次ぎ、毎日のニュースを賑わせていたのである。 物盗りでもなければ、レイプ目的の暴行でもなく、警察も犯人像絞込みに苦心していた。 襲われた学生の共通点は、受験を控えた成績優秀な中学生と言う事だけ。 その奇怪さに妖魔の関与を疑った亜美は真実を知るため、囮としてわざと遅い時間まで単独行動を取っていたのだ。 仲間達に同意をもらったわけではなく、亜美の独断的な判断だったが、結果的にその判断は的中した。 塾の帰りにあの怪物たちに囲まれた亜美は、やむなく変身して反撃した。変身前に周りはいちおう確認したのだし、誰にも見られてはいないはずだった。 それなのに、今朝登校した学校で亜美の下駄箱にこのビデオテープは入っていた。 裏に『セーラーマーキュリー様へ』とだけ書かれた、一枚の地図と一緒に。 すなわち、亜美の通う学校と、亜美個人までも特定されてしまった事になる。 それは、セーラーマーキュリーの正体が露呈したことを意味していた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch