08/01/15 22:07:51 ZIt4ZTyQ
開け放たれた窓から月の光がぼんやりと照らし、カーテンがふんわりとそよいでいる。
マリナはベッドの上に座りこみぼんやりとあの少年が立っていた場所を見つめていた。
(夢・・・?)
少年はいつの間にか消えている。
まるで夢を見ていたかのようだ。
しかし、閉めてあるはずの窓が開いてることからすると現実だったことは確かだった。
(一体、何故・・・?)
王宮に忍びこんでまで質問しにきたのだろうか?
考えてもわからなかった。
「・・・あ」
寒かったので窓を閉めた時、ふとマリナは声を上げた。
現実だったとしたら、自分は自らの寝室に少年とはいえ、男を入れたことになる。
初めての経験だった。
そろそろとさっきと同じ姿勢でベッドの上に座りこんだ。